JP2006218734A - 記録方法、および記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録素子に異常が発生した場合でも、補完により正常な記録結果を得ることができるとともに、補完を行う際のスループットの低下を抑えて記録を行うことができる記録方法および記録装置を提供する。
【解決手段】 記録ヘッドと被記録材を相対的に主走査及び副走査方向に移動させながら、被記録材上に画像の記録を行うための画像記録装置において、異常な記録素子に対向させられた正常な記録素子は、画像データ重畳手段により重ね合わされた画像データに基づき画像を記録し、被記録材の1つの記録領域、あるいは複数の記録領域を記録するごとに、副走査の移動パターンを変化させることにより、異常な記録素子に対向する正常な記録素子を順次切り換え、異常な記録素子を補完するための記録素子を、正常な記録素子に分散させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の素子を集積配列した記録ヘッドを用い、被記録材上に画像を形成する記録装置及び記録方法に関するものである。
近年、数多くの記録装置が使用されるようになり、これらの記録装置に対して、高速記録、高解像度、高画像品質、低騒音などが要求されている。
このような要求に応える記録装置として、前記インクジェット記録装置は、装置構成、ランニングコスト等の点で有利な記録装置であることから、近年、急速に普及している。
インクジェット記録装置は、インクを液滴として記録ヘッドのノズルから被記録材に対して吐出し、ドットプリントを行う記録装置である。この記録装置の一例を挙げると、複数のインク吐出口を集積配列した記録ヘッドを、被記録材に対して相対的に縦横に順次走査して記録を行う構成となっている。
インクジェット記録装置は、このように直接、被記録材上にインク滴を吐出して画像を形成するもので、電子写真法等と違って画像が形成されるまでに介在するものが少ないので、意図したものが安定して得られるという大きな特徴を持つ。
しかしながら、微細なノズルから微小なインク滴を吐出させてプリントを行うことに起因する不安定さ、例えば、インクの吐出方向が不安定となりインク滴の着弾位置が微妙に異なることによる記録のよれ、塵埃や増粘インクがノズルのインク吐出口に詰まることに起因する不吐出、ノズルのインク加熱用ヒータの断線による不吐出、インク滴が気まぐれにノズルの吐出口を覆うことによる不吐出等があると、主走査方向に沿った白筋が発生し、欠陥のない画像が得られない場合がある。
この様な問題は、印字のスループットを高めようとして、ノズル数を数百、数千と増やした場合、それに比例して異常ノズルが発生する確率も増加してしまい、無欠陥の画像を得にくくしている。
また記録ヘッドを製造する観点から見ると、無欠陥の画像を得るためには、従来はすべてのノズルが正常な、無欠陥のヘッドでなければならない。しかしノズル数を数百、数千に増やすと、製造中の欠陥の発生確率がそれに比例して増加し、製造歩留りが低下してしまい、経済的に成り立つ製造が困難であった。
また、仮に無欠陥のプリントヘッドが製造出来たとしても、使用中に1つでもノズルに異常が発生すると、プリントヘッド全体が使用できなくなってしまう。
特に、複数のインク吐出口を集積配列した記録ヘッドを複数備えたマルチヘッドを持った印刷装置では、このような異常ノズルが発生する確率も高く、その度に不良印刷物を形成してしまっていた。さらに異常ノズルが発生するとヘッドの交換を行う必要があるため、交換に要するコストの問題だけでなく、装置を停止させなければならないという問題があった。
このような問題に対し、ノズルの詰まりを生じにくくしたり、目視等によりノズルの詰まりを発見した場合には、回復装置を動作させて回復させる、もしくは、ノズルの詰まりが生じる場合を想定して、回復動作を印字シーケンスの中に組み込む等の対策が考えられている。
一般的な回復方法としては、吸引、加圧等による液体の強制排出や、インク吐出部のある吐出領域の清掃等があげられる。
しかしながら、このような手段を講じてもノズルの詰まり発生の確率は少なくなるが、皆無とすることはできず、さらには、ある確率でインクのフィルターを通過してしまったごみが凝集して、ノズルを詰まらせ不吐出を生じさせたり、インク加熱用の吐出ヒータの偶発的な、もしくは寿命による断線など、不可逆な不吐出に対しては全く手当てが成されていないのが現状である。
また、インクジェット記録方式に限らず、各種記録素子を用いて被記録材上に画像形成を行う記録装置において、記録素子が損傷等により記録不能となったときには、記録画像中の一部の記録ドットを欠いた状態で記録を続けるか、記録を停止させて、記録ヘッドの交換等により記録できる状態に修復させねばならなかった。
特許第3005136号公報 特許第2989723号公報 特開平08−25700号公報 特開2001−10030号公報 特許第3174539号公報 特開平07−125262号公報 特開平06−226998号公報
上述の問題を解決する発明として、
本出願人は、特許文献1において、不吐出が発生したノズルによる記録位置に対して補完記録を行う方法を開示している。
また、本出願人は、において、印字を行うと同時に印字直後の状況をセンサで読み取り、印字されるべきデータとの差を演算し、その差を不吐出と判定し、その後のスキャンもしくは後続の補完用ヘッドで補完記録を行う構成を開示している。
また、本出願人は、特許文献2において、異常ノズル(不吐ノズル)を印字に先立ち検出して、その不吐ノズルに対応するデータを予め除去して前進印字し(白スジ発生)、後進に先立ち白スジと不吐ノズルが重ならないように若干の所定量を副走査送りして、健全なノズルに該除去したデータを逆順に加えて、白スジ部を補完印字する記録装置および記録方法が開示されている。
これらの構成によれば、マルチノズルヘッドを用いてシリアルスキャンを行い、所定領域を複数回のスキャンに分割してそれぞれ補完的に記録を行うマルチスキャン記録方式を用いて、不吐出が発生したノズルの記録位置に対しては別のスキャンで補完して印字を行うことにより、不吐出などの画像欠陥による画質の劣化を防止している。
また、本出願人は、特許文献1、特許文献4において、不吐出が発生した異常ノズルの画像データを、別途設けられるヘッドにより、不吐出ノズルを補完して記録を行う構成を開示している。
この構成によれば、印字速度を低下させることなく印字が可能である。
特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4などの構成によれば,補完記録を行うノズルは、重畳されたデータを印字することになり、吐出のために駆動される頻度は、重畳されたデータ分だけ多くなる。
ここで、駆動の頻度とは、例えば電気熱エネルギー変換体(ヒータ)を用いた吐出手段では、吐出のために印加するパルス信号の回数のことであり、10〜1010回をヒータの寿命の程度としている。この寿命においては、ヒータはもはや作動せず、不吐出ノズルは回復不可能な状態になる。
したがって、補完用にも使用されているノズルは、より早くこの寿命回数に達してしまう(単純に考えれば、本来の寿命の2分の1となる)ため、それまで補完用に使用していたノズルが早期に不吐出になり、結果的に記録ヘッドとしての寿命を縮めてしまうという問題がある。
補完用のノズルの延命策として、本出願人は、特許文献5において、補完記録を行う正常な記録素子を、補間記録工程と通常記録工程とで駆動した頻度に応じて別の正常な記録素子に変更することで、駆動の頻度が特定の記録素子に集中するのを防ぎ、正常な記録素子の寿命の低下を抑える構成を開示している。
この構成は、記録素子を駆動したパルスの回数をカウントし、それを基準値と比較することにより補完に使用する記録素子の切替えを行うものである。
また、一方で、記録素子を駆動したパルスの回数ではなく、通常印字の主走査の回数と補完に使用される記録素子に対する補完印字の主走査の回数を加算し、その値を基準値と比較することにより、補完に使用する記録素子の切替えを行うことも提案されている。
しかし、記録素子を駆動したパルスの回数をカウントする方法は、全記録素子の駆動回数のカウント結果を格納するために大量のメモリを要するという問題がある。
後者の、主走査の回数をカウントする方法は、各記録素子の駆動回数のカウント値よりカウント値は数桁少なくなるが、補完印字の主走査回数に関しては、全記録素子に対しカウント回数を記憶するメモリを用意する必要があるため、近年の多ノズル化された記録ヘッドを使用する上で、大量のメモリを有するという問題がある。
本発明の目的は、記録素子に異常が発生した場合でも、補完により正常な記録結果を得ることができる記録方法および記録装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、補完により正常な記録結果を得る場合の実質的な記録ヘッドの寿命を延ばすことができる記録方法および記録装置を提供することである。
本発明の第3の目的は、上記の補完を行う際のスループットの低下を抑えて記録を行うことができる記録方法および記録装置を提供することである。
上記、課題を解決するために、本発明は、複数の記録素子が配列された記録ヘッドを被記録材に対して相対的に移動させながら前記記録素子を駆動して前記被記録材上に記録を行う主走査と、
前記被記録材を前記記録ヘッドに対して前記主走査の方向と直交する副走査方向に移動させる副走査とを繰り返すことによって、
前記被記録材上の同一領域を複数回主走査することにより、
前記被記録材上に画像を記録する装置において、
前記複数の記録素子のうち少なくとも1つが異常な記録素子であるとき、
当該異常な記録素子により記録されるべき被記録材上の領域を前記異常な記録素子とは異なる正常な記録素子により記録できるように、前記被記録材を前記記録ヘッドに対して前記副走査方向に移動させることにより前記正常な記録素子を前記領域に対向させる手段と、
前記異常な記録素子と同じ記録領域を主走査するように対向させられた正常な記録素子に対して、前記異常な記録素子に供給されるべき画像データを重ね合わせる画像データ重畳手段と、
前記対向させられた正常な記録素子は、前記画像データ重畳手段により重ね合わされた画像データに基づき画像を記録することで、前記正常な記録素子が記録すべき画像と前記異常な記録素子が記録すべき画像を同じ主走査で記録する手段とを備え、
被記録材の1つの記録領域、あるいは複数の記録領域を記録するごとに、副走査の送りパターンを変化させることにより、前記異常な記録素子に対向する正常な記録素子を切り換え、前記異常な記録素子を補完するための記録素子を、複数の正常な記録素子に振り分けることを特徴とする。
上記の通り構成された本発明では、
大量のメモリを使用せずに、補完に使用される正常な記録素子、およびヘッドの延命が可能になる。
本発明において、記録手段の記録素子に異常が生じた場合であっても、異常な記録素子に与えられるべき画像データを他の記録素子に与えられる画像データに移動し、前記他の正常な記録素子により補完記録させることができるので、画像欠陥の生じない所望の画像を得ることができる。
特に、補完記録を行う記録素子を変更することで、補完記録を行う記録素子の寿命の低下が抑えられ、結果的に、記録ヘッドとしての実質的な寿命を延ばすことができる。また、通常の記録ヘッド以外に補完専用のヘッドを備える必要もないので、装置自体の構成を複雑化、大型化することなく補完記録を達成することができる。
補完記録を、マルチスキャン記録のプロセス内で行うことで、往復記録においてもスループットをほとんど低下させることなく、異常が発生した記録素子の補完を行うことができる。
本発明の実施例について図面を参照して説明する。
[インクジェットプリンタについて]
まず、本発明が適用されるインクジェット記録装置について説明する。
図3は、インクジェット記録装置の要部構成を示す図である。
キャリッジ40上には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4種類のインクに対応する記録ヘッド41−1〜41−4がある。それぞれの記録ヘッド41にはインクを吐出する吐出口列があり、各記録ヘッド41−1〜41−4の吐出口列は所定の間隔を置いて設置してある。各記録ヘッド41−1〜41−4の対応するノズル列へのインクは、インクカートリッジ42から供給されており、42−1〜42−4はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを供給するインクカートリッジである。
記録ヘッド41への制御信号などはフレキシブルケーブル43を介して送られる。用紙やプラスチック薄板等からなる被記録材44は不図示の搬送ローラを経て排紙ローラ45に挟持され、副走査方向に被記録材44を搬送するのに用いられるLFモータ46の駆動に伴い、矢印方向に送られる。ガイドシャフト47によりキャリッジ40が案内支持されている。
キャリッジ40は駆動ベルト49を介してキャリッジモータ(CRモータ)50の駆動により前述のガイドシャフト47に沿って往復運動させられる。
前述の記録ヘッド41のインク吐出口の内部(液路)にはインク吐出用の熱エネルギーを発生する発熱素子(電気・熱エネルギー変換体)が設けられている。リニアエンコーダ48の読みとりタイミングに伴い、前記発熱素子を記録信号に基づいて駆動し、被記録材上にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックインクの液滴を飛翔、付着することで画像を形成することができる。
記録領域外に設定されたキャリッジ40のホームポジションには、キャップ部51を持つ回復ユニット52が設置されている。記録を行わないときには、キャリッジ40をホームポジションに移動させてキャップ部51の各キャップ51−1から51−4により対応する記録ヘッド41−1〜41−4のインク吐出口面を密閉し、インク溶剤の蒸発に起因するインクの固着あるいは塵埃などの異物の付着などによる目詰まりを防止する。
また、上記キャップ部51のキャッピング機能は記録頻度の低いインク吐出口の吐出不良や目詰まりを解消するために、インク吐出口から離れた状態にあるキャップ部へインクを吐出させる空吐出に利用されたり、キャップした状態で不図示のポンプを作動させ、インク吐出口からインクを吸引し、吐出不良を起こした吐出口の吐出回復に利用される。
またキャップ部隣接位置53にブレード、拭き部材を配置することにより、記録ヘッド41のインク吐出口形成面をクリーニングすることが可能である。
[記録ヘッドについて]
記録ヘッド内部の詳細な構成については、特許文献6に示されているので、ここでの説明は省略する。
図4を参照してインク吐出口列の構成および画像構成例について説明する。図4は記録ヘッド41のインク吐出口列を被記録材側から見た図である。記録ヘッド41において、60−1から60−4はそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを吐出する吐出口列であり、各ユニットの吐出口列は1インチあたり600ドット(600dpi)ピッチで32個の吐出口を持ち、副走査方向に対してシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4種類のインクを1走査中に吐出することができるため、記録時間を長くすることなしにカラー画像を生成できる。
[記録装置のブロック図について]
図1は記録装置の各種制御を司る制御部のブロック図である。
図1において、1は画像入力部で、記録しようとする画像の画像データが入力される。
入力される画像データはカラー画像としてイエロー、マゼンタ、シアンもしくは、レッド、グリーン、ブルーの3色に色分解されたそれぞれのカラーについての各画素に対する濃度データを得る。
2は各種パラメータの設定および記録開始を指示する各種キーを備えている操作部、3は記憶媒体中の各種プログラムに従って本記録装置全体を制御するCPUである。
4は制御プログラムやエラー処理プログラムに従って本画像処理方法および装置および記録装置を動作させるためのプログラム、および各種テーブル、テストパターンなどを格納している記憶媒体である。
本実施例の動作はすべてこのプログラムによる動作である。該プログラムを格納する記憶媒体4としては、ROM、FD、CD−ROM、HD、メモリカード、光磁気ディスクなどを用いる事ができる。
5は記憶媒体4中の各種プログラムのワークエリア、エラー処理時の一時待避エリア及び画像処理時のワークエリアとして用いるRAMである。
また、RAM5は、記憶媒体4の中の各種テーブルをコピー後、そのテーブルの内容を変更し、この変更したテーブルを参照しながら画像処理を進めることも可能である。
6は入力画像を元に、インクジェットの吐出パターンを作成する画像処理部である。
7は記録時に画像処理部で作成された吐出パターンに基づいてドット画像を形成するプリンタであり、図3に示した記録部を含んでいる。
8は各インクジェットヘッドにおいて不吐出となるノズルの位置を記憶する不揮発性メモリである。不吐出のノズルの検出は工場出荷時の検査工程で行われてもよいし、ユーザーが定期的に行うテスト印字のときに所定の方法で行われてもよく、検出結果を不揮発性メモリ8内の不良ノズル情報8aに記憶する。不揮発性メモリ8としてはEEPROMやフラッシュROMなどを用いることができる。
また、この不揮発性メモリ8には、副走査パターンモード記憶部8bがあり、前回の記録に使用した副走査パターンの種類が記憶される。
9は本装置内のアドレス信号、データ、制御信号などを伝送するバスラインである。
カラー画像を記録するアルゴリズムは、例えば、特許文献7に記載されている。
図1の記憶媒体4において4aは入力、出力ガンマ補正処理で参照するためのガンマ補正変換テーブルで、画像生成装置依存のガンマカーブを、プリンタで記録した場合に所望のガンマカーブになるよう変換するものである。4bは後述の色補正(マスキング)回路の処理で参照するマスキング係数、4cは後述の黒生成およびUCR回路の処理で参照する黒生成およびUCRテーブル、4dは後述の2値化処理で参照するためのインク振り分けテーブル、4eは、前述以外の各種参照テーブル、4fは、不良ノズルチェックパターンなとのテスト印字パターン、4gは上述の各種プログラムを格納しているプログラム群をそれぞれ示している。
[画像処理部について]
図5を用いて画像処理部6について説明する。
ホスト装置等から転送されるレッド、グリーン、ブルーそれぞれの画像輝度信号R、G、Bは入力ガンマ補正/輝度濃度変換処理部80に入力し、ここでイエロー、マゼンタ、シアンそれぞれの画像濃度信号71Y、71M、71Cに変換される。
これら信号は、色補正(マスキング)処理部81、黒生成及びUCR(下色除去)処理部82で色処理が施されてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの新たな画像濃度データ73Y、73M、73C、73Kに変換される。
これらの画像濃度データは、出力ガンマ補正処理部83でガンマ補正が行われイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの新たな画像濃度信号74Y、74M、74C、74Kに変換される。
2値化処理部84で疑似中間処理が行われイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各インクに対応した2値プリンタ用吐出データ75Y、75M、75C、75Kが生成され、プリンタ部7のビットプレーンメモリ85−1、85−2、85−3、85−4に格納される。
プリンタ部7では、ビットプレーンメモリ85−1、85−2、85−3、85−4に格納された2値データ75Y、75M、75C、75Kを各記録ヘッドの吐出信号とし、各記録ヘッドから信号値に応じて対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックインク吐出口よりインクが吐出されてカラー画像が記録される。
[ノズル検出用テストパターン]
不吐ノズル検出は、工場出荷時の検査工程や、ユーザーによる定期的なテスト印字により行われる。
図6は不吐ノズル検出用として一般的に用いられているテストパターンデータの一例を示す。
図6のテストパターンデータ90は、一つの記録ヘッド41にN1からN32の32本のノズルがある場合の例である。
このテストパターンの印字については、記憶媒体内に格納されているテストパターン4fが、CPU3により、プリンタ部7のビットプレーンメモリ85に格納され、記録ヘッド41が横方向に1回走査し、走査中にリニアエンコーダ48の読みとりタイミングに従い、各インクジェットヘッドの発熱素子を各ビットプレーンの記録信号に基づいて駆動し、記録シート上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックインクの各インクごとに液滴を飛翔、付着することで、それぞれのインクに対応したテストパターンを形成することができる。
ここで、テストパターンの横のライン91は記録ヘッド41の1番目のノズル91が、ライン92は2番目のノズル92が、ライン93は3番目のノズル93が・・・というように対応し、91、95、・・・を第1のブロック、92、96、・・・を第2のブロック、93、97.・・・を第3のブロック、94、98、・・・を第4のブロックとすると、各ブロックは4ノズル間隔で8本のライン上に吐出が行われる。このテストパターンは、たとえばノズルの不吐出がある場合、テストパターンの横のラインが消えたブロック番号と、そのブロック内のラインの番号を数えることにより、不吐出のノズルが目視で判別できるようになっている。
[不良ノズルの検出方法]
前記のインクジェットヘッドのノズルのテストパターンの記録方法、制御の方法について、図7をもとに説明する。
図7−(a)、図7−(b)はテストパターンを印字する課程を示している。
44は被記録材、41は記録ヘッドである。
この例では、600dpiで32本並ぶノズル列の23番目のノズルN23が不吐出である。
説明を簡単にするために、ブラックインクを印字する一つのインクジェットヘッドを例に挙げて説明する。
まず、図7−(a)で、Hの位置はヘッドのホーム位置である。ホーム位置Hよりインクジェットヘッドを右に走査しながら、走査中のリニアエンコーダ48の読みとりタイミングに従い、各インクジェットヘッドの発熱素子をビットプレーン85のテストパターン記録信号に基づいて駆動し、記録シート上にブラックインクを600dpiで吐出する。図7−(b)に示すように、テストパターン90が被記録材に印字され、インクジェットヘッドが右端Eに移動し走査を終了する。
ノズルN23が印字すべきライン100は、不吐出であるため印字されたテストパターン90に現れない。
3番目のブロックの、6番目のノズルのパターンが記録されないことから、23番目のノズルN23が不吐であることが、目視で認識できる。
[プリンタ部について]
図2はプリンタ部のブロック図である。
キャリッジ(CR)モータドライバ、副走査(LF)モータドライバは、制御回路21により制御される。
CRモータドライバ22により、CRモータ50が駆動され、キャリッジの移動に伴いリニアエンコーダ48から信号が出力され、制御回路21に入力される。
LFモータドライバ23により、LFモータ46が駆動され、副走査方向の搬送ローラの回転に伴いロータリーエンコーダから信号が出力され、制御回路21に入力される。
制御回路21は、ロータリーエンコーダの信号を入力することにより、被記録材を搬送する副走査の送り量を正確に制御可能である。
制御回路21は、不揮発性メモリ8内の副走査パターンモード記憶部8bを参照し、副走査の搬送パターンを各一連の記録、たとえば、カット紙1枚ごと、あるいは、1画像記録領域ごとに変更が可能で、変更後の副走査の駆動パターンは副走査パターンモード記憶部8bに記憶される。
ビットプレーン85は書換え可能なメモリで、前述で説明したように、図5で2値化された各色ごとの吐出データが格納されている。
マルチパスマスク25は、マルチパス印字で吐出データを分割するために使用され、決められた位置を重ね合わせると完全な画像データになるようにしてある。
不良ノズル情報8は、前述した図6のテストパターンを印字し、不吐出ノズルが発見された場合、不図示の不良ノズル情報入力手段により入力された、不良のノズル情報が格納されている。
吐出データ読出し回路24は、ビットプレーン85から、吐出データを読出す回路で、リニアエンコーダ48の出力信号をもとに制御回路21が出力する読出しタイミング信号により、ビットプレーン85から吐出すべきデータを選択し読出す回路である。
マスク読出し回路/不良ノズルマスク処理回路26は、マルチパスマスク25からマスクデータを読出す回路で、リニアエンコーダ48の出力信号をもとに制御回路21が出力するマスク読出しタイミング信号により、マルチパスマスク25から吐出データに対応するマスクデータを選択し読出す回路であり、読出したマスクデータに対して、さらに不良ノズル情報8で指定された不良ノズル位置をマスクする機能を有する。
不良ノズル補間処理/不要ノズルマスク処理27は、マスク読出し回路/不良ノズルマスク処理回路26で生成されたマスクデータに対し、副走査の送り量から、マルチスキャンで不良ノズルを補完するノズルを決定し、マスクに反映させる処理と、スキャンの回数、副走査の送り量などから印字に使用されない不要ノズルのマスク処理を行う。
吐出データ生成/吐出タイミング発生回路28では、吐出データ読出し回路24で読出された吐出データと不良ノズル補間処理27で生成されたマスクデータとの論理積をとり、各インクの吐出データが生成される。リニアエンコーダ48の出力信号をもとに制御回路21が出力するタイミング信号により、吐出データを各ヘッドドライバ29に転送し、同時に吐出タイミング信号をヘッドドライバに送ることにより、記録ヘッド41から吐出が行われる。
[マスクについて]
図8は、2パス印字に使用するマスクの一例である。
図8−(a)は奇数スキャンのマスク110、図8−(b)は偶数スキャンのマスク111である。
それぞれのマスは、本実施例の記録装置に使用している600dpiのノズル1ドットに対応している。
それぞれ、縦が32ドット、横が16ドットのマスクである。
説明のため、各マスク110、111の各ドットに対し、図8−(b)に示すようにマスクのアドレスとしてx−y座標を定義し、奇数スキャンのマスクのアドレス座標をOM(x,y)、偶数スキャンのマスクのアドレス座標をEM(x,y)とする。さらに、図8−(a)の112をOM(1,1)、図8−(b)の114をEM(1,1)とする。
上記により、113のマスクアドレスはOM(16,32)、115のマスクアドレスはEM(16,32)となる。
マスク読出し回路26は、116の矢印で示すように、縦の下方向に一番下のドット情報OM(1,32)を読み出すと、次はその列の一番上のドット情報OM(1,1)を連続的に読み出せるように構成されている。逆に、縦の上方向に一番上のドット情報OM(1,1)を読み出すと、次はその列の一番下のドット情報OM(1,32)を連続的に読み出せるように構成されている。
また、117の矢印で示すように、横方向は、一番右のマスク情報OM(16,1)の列を読み出すと、次は一番左のマスク情報OM(1,1)の列を読み出すように構成されている。逆に、一番左のマスク情報OM(1,1)の列を読み出すと、次は一番右のマスク情報OM(16,1)の列を読み出すように構成されている。
上記の構成により、マスク読出し回路26は、制御回路21の信号により、それぞれのマスクの任意の位置から、本実施例の記録ヘッド41のノズル数に対応した縦方向32ドット分のマスク情報を連続的に読み出すことが可能になっている。
マスクは縦が32ドット、横が16ドットと狭い領域であるが、上記に示したマスク読出し回路26の連続的に読み出す構成により、本実施例で示す記録装置の印字領域全面に渡って連続的にマスク処理を施すことが可能になる。
白で塗られた部分は論理的に“0”で、吐出データと論理積をとると吐出がマスク(禁止)される。
黒で塗られた部分は論理的に“1”で、吐出データと論理積をとった場合、吐出データの対応するドットが吐出すなわち論理的に“1”であった場合には、吐出となる。
奇数スキャンのマスク110の112で示す位置は、偶数スキャンのマスク111の114で示す位置に対応している。マスクのパターンはお互いが補完しあう、すなわち、OM(x,y)とEM(x,y)は論理的に反転している構成にしてあり、それぞれのマスクと論理積がとられた画像を重ね合わせることにより、ちょうど完全な画像になるようにしてある。
[副走査搬送パターンについて]
ここで副走査方向の搬送パターンについて説明する。
本実施例では、副走査の搬送パターンを一連の記録が終了するごとに切り換える例を示す。
図2の制御回路21は、不揮発性メモリ8内の副走査パターンモード記憶部8bを参照し、副走査の搬送パターンを各一連の記録、たとえば、カット紙1枚ごと、あるいは、1画像記録領域ごとに変更が可能で、変更後の副走査の駆動パターンは副走査パターンモード記憶部8bに記憶される。
図15は、副走査方向の搬送パターンを示す図である。
図15−(a)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が18ドット、14ドット、18ドット、14ドット、・・・と続く例である。
図15−(b)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が17ドット、15ドット、17ドット、15ドット、・・・と続く例である。
図15−(c)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が16ドット、16ドット、16ドット、16ドット、・・・と続く例である。
図15−(d)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が15ドット、17ドット、15ドット、17ドット、・・・と続く例である。
図15−(e)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が14ドット、18ドット、14ドット、18ドット、・・・と続く例である。
本実施例では、図15で示す副走査の搬送パターンを、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(a)、(b)、・・・と一連の記録ごとに順次ローテーションして被記録材に記録を行う。
[記録および補間方法の説明]
不良ノズルと判定したノズルのデータをどのように補完していくかを、本実施例で示した記録装置のある1色の記録ヘッドとその画像データの処理により説明する。
図15の(d)の副走査の搬送パターンで記録される例を説明する。
図9で、記録ヘッド41のノズルの吐出口列60は主走査方向に往復移動し、矢印120の方向に移動しながらインクを吐出し記録を行う。記録ヘッドは1走査が終了すると反転し、書き出し位置にもどる。記録ヘッドの反転中に被記録材は主走査方向に直交する矢印121の副走査の方向に移動する。
図9は、これらの動作を順次繰り返すことにより、画像が形成されて行く過程を示す図で、1ラインを記録ヘッドが2度スキャン(走査)し画像を形成する、2パス印字の例を示している。
また、図9では、記録ヘッドと被記録材の相対関係を示す。
画像は、説明を簡単にするためベタ画像が印字されていく様子を示す。
図9−(a)、図9−(b)に示したA−A’は画像領域の上端である。
図9−(a)は、第1スキャンから始まる奇数番目のスキャンで記録される画像データである。
図9−(b)は、第2スキャンから始まる偶数番目のスキャンで記録される画像データである。
前述の不良ノズルの検出方法により、記録ヘッド41の23番目のノズルN23が不吐出で、図2で示した、不良ノズルデータ8には、図9のヘッドの不良ノズル位置情報N23が格納されている。
マルチパスマスク25に格納されているマスクは、奇数スキャンマスクが図8−(a)、偶数スキャンマスクが図8−(b)で示されるものである。ビットプレーン25には全面黒のベタパターンが格納されている。
副走査パターンモード記憶部8bには、前回行った被記録材の副走査の搬送パターンが記憶されている。前回の被記録材への記録で副走査の搬送パターンは、図15−(c)であったとすると、本実施例では図15で示す副走査の搬送パターンを順次(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(a)、(b)、・・・と切り換えるので、今回の副走査の搬送パターンは図15−(d)が選択される。
まず、被記録材が、記録部に搬送され、被記録材の記録領域の境界A−A’が記録ヘッドのノズルN18とN19の間となるように位置あわせされる。
(第1スキャン)
画像データの生成について、図2、図10、図11を用いて説明する。
まず、第1スキャンで、キャリッジが矢印120方向に移動を開始すると、リニアエンコーダ48の信号が出力され、その出力信号を元に制御回路21から読み出し開始信号が、マスク読み出し回路/不良ノズルマスク処理26に出力される。
制御回路21の開始信号により、図2の処理が開始される。
マスク読み出し回路/不良ノズルマスク処理26により、マスク読み出し生成170、不良ノズルマスク生成171が行われる。
マスク読み出し処理170では、第1スキャンであることより、マルチパスマスク25に格納されている奇数マスクのOM(1,1)がノズルN19の位置にあうように読み出す。読み出されたマルチパスマスクデータは、図10に示す150である。
不良ノズルマスク生成171では、不良ノズル情報8により、不良ノズルマスクデータ151を生成する。生成された不良ノズルマスクデータ151は、不良ノズルN23に対応するビット位置152が論理的に“0”となりマスクされる。
マスク生成処理(1)172で、マスクデータ150と不良マスク処理データ151の論理積(AND)を取り、マスクデータ153を生成し、マスク読み出し回路/不良ノズルマスク処理26が終了する。
マスク読み出し回路/不良ノズルマスク処理26で処理が終了すると、制御回路21から不良ノズル補完処理/不要ノズルマスク処理27に開始信号が出力され、不良ノズル補完処理/不要ノズルマスク処理27がおこなわれる。
不良ノズル補完処理/不要ノズルマスク処理27では、
まず、不良ノズル補完データ生成173が行われる。これは、補完に使用されるノズル位置を論理的に“1”にし、マスクデータと論理和をとるものである。しかし、不良ノズルがN23であるため、第1スキャンでは補完を行わないので、不良ノズル補完処理データはすべて論理的に“0”のデータとなり、図10の不良ノズル補完処理データ154を得る。
次に不要ノズルマスクデータ生成174が行われる。第1スキャンの有効記録領域内で使用されるノズルは、N19からN32の範囲なので、不要ノズルマスクデータ155を生成する。
マスク生成処理(2)175では、マスク読み出し回路/不良ノズルマスク処理26の出力データ153と不良ノズル補完データ154の論理和(OR)をとり、中間データ156を得る。中間データ156と不要ノズルマスクデータ155との論理積(AND)をとり、マスクデータ157が生成される。
吐出データ読み出し処理176では、
マスク読み出し回路/不良ノズルマスク処理26と、不良ノズル補完処理/不要ノズルマスク処理27の処理と平行して、制御回路21から吐出データ読み出し回路24に開始信号が出力され、第1スキャンで記録する画像データ1ライン(L1)から画像データ14ライン(L14)の1番目のカラム(縦の一列)データ158を得る。
カラムデータ158で、ノズルN1からN18に対応するデータ159は不定である。
吐出データ生成178では、
吐出データ生成/吐出タイミング発生回路28が、制御回路21から出力される信号により起動し、不良ノズル補完処理/不要ノズルマスク処理27が生成したマスクデータ157と吐出データ読み出し回路24が読み出した吐出データ158の論理積をとり、吐出データ160を生成する。
以上の一連の処理によって生成された吐出データ160は、
吐出タイミング発生回路により、ヘッドドライバ29に転送され、吐出180処理でヘッドドライバ29がヘッドの記録素子を駆動しインクを吐出することにより、論理的に“1”に対応するドットが被記録材上に記録される。
2番目のインク吐出カラムデータ作成のマスク読み出し処理では、奇数マスクのOM(2,1)がノズルN19の位置にあうように読み出される。
3番目のインク吐出カラムデータ作成のマスク読み出し処理では、奇数マスクのOM(3,1)がノズルN19の位置にあうように読み出される。
順次、16番目のインク吐出カラムデータ作成のマスク読み出し処理まで、xアドレスを1ずつ加算し読み出される。
17番目のインク吐出カラムデータ作成のマスク読み出し処理では、xアドレスは1番目に戻り、奇数マスクのOM(1,1)がノズルN19の位置にあうように読み出される。
順次、上記の処理が画像記録領域右端のA’位置まで繰り返される。
以上、図11の170から180の処理を、AからA’までキャリッジの動きにあわせて行い、各カラムごとにインクを吐出することで、図9の122の幅の画像が第1スキャンで記録される。
次に、被記録材を主走査方向に直交する矢印121の副走査の方向に、図15―(d)で示す搬送パターンの第2スキャンの15ドットだけ移動する。
図9−(b)に示した第2スキャンの位置は、被記録材に対し記録ヘッド41のノズルの吐出口列60が相対的に15ドット記録領域側に移動した状態を示している。
(第2スキャン)
第2スキャンの画像データの生成について、図11、図12を用いて説明する。
第2スキャンで、キャリッジが矢印120方向に移動を開始すると、リニアエンコーダ48の信号が出力され、その出力信号を元に制御回路21から吐出データ生成のための制御信号がプリンタ部の各ブロックに順次出力される。
マスク読み出し処理170は、第2スキャンであることより、マルチパスマスク25に格納されている偶数マスクのEM(1,1)がノズルN4の位置にあうように読み出す。読み出されたマルチパスマスクデータは、図12に示す190である。
不良ノズルマスク生成171では、不良ノズル情報8により、不良ノズルマスクデータ191を生成する。不良ノズルマスクデータ191は、不良ノズルN23に対応するビット位置192が論理的に“0”となりマスクされる。
不良マスクデータ191は、ノズル列に1対1で対応するものなので、第3スキャン以降の処理でも不良マスクデータは同じ値をとる。
マスク生成処理(1)172は、マスクデータ190と不良マスク処理データ191の論理積(AND)を取り、マスクデータ193を生成する。
不良ノズル補完データ生成173では、N23の不良ノズルに対し、15ドット被記録材が移動したので、23−15=8より、N8のノズルで第1スキャンのN23が記録できなかったラインを補完する。
補完に使用されるノズル位置N8を論理的に“1”にし、不良ノズル補完処理データ194を得る。
不要ノズルマスクデータ生成174は、第2スキャンでN4からN32のノズルが使用されるので、N1からN3を論理的に“0”でマスクし、他のN4からN32を論理的に“1”にした不要ノズルマスクデータ195を生成する。
マスク生成処理(2)175では、データ193と不良ノズル補完データ194の論理和(OR)をとり、中間データ196を得る。中間データ196と不要ノズルマスクデータ195との論理積(AND)をとり、マスクデータ197が生成される。
吐出データ読み出し処理176では、第2スキャンで記録する画像データ1ライン(L1)から画像データ29ライン(L29)の1番目のカラム(縦の一列)データ198を得る。
カラムデータ198で、ノズルN1からN3に対応するデータは不定である。
吐出データ生成178では、マスクデータ197と吐出データ198の論理積をとり、吐出データ199を生成する。
生成された吐出データ199は、記録素子を駆動しインクを吐出することにより、論理的に“1”に対応するドットが被記録材上に記録される。
2番目のインク吐出カラムデータ作成のマスク読み出し処理では、偶数マスクのEM(2,1)がノズルN4の位置にあうように読み出される。
3番目以降の偶数スキャンマスクの読み出し順序は、第1スキャンの奇数スキャンマスクの読み出し順序と同様に行う。
第1スキャンと同様に、図11の170から180の処理を、AからA’までキャリッジの動きにあわせて行い、各カラムごとにインクを吐出することで、図9の123の幅の画像が第2スキャンで記録される。
次に、被記録材を主走査方向に直交する矢印121の副走査の方向に17ドットだけ移動する。
図9−(a)に示した第3スキャンの位置は、記録ヘッド41のノズルの吐出口列60が第2スキャンの被記録材位置に対し相対的に17ドット記録領域側に移動した状態を示している。
(第3スキャン)
第3スキャンの画像データの生成について説明する。
前のスキャンと同様に制御回路21から制御信号がプリンタ部の各ブロックに順次出力される。
マスク読み出し処理170は、第3スキャンの記録ヘッドと画像の位置から、奇数マスクのOM(1,15)がノズルN1の位置にあうように読み出す。読み出されたマルチパスマスクデータは、図13に示す200である。
ノズル列に1対1で対応する不良マスクデータは、図13の201である。
マスク生成処理(1)172は、マスクデータ200と不良マスク処理データ201の論理積(AND)を取り、マスクデータ203を生成する。
不良ノズル補完データ生成173では、N23の不良ノズルに対し、17ドット被記録材が移動したので、23−17=6より、N6のノズルで第2スキャンの不良ノズルN23が記録できなかったラインを補完する。
補完に使用されるノズル位置N6を論理的に“1”にし、不良ノズル補完処理データ204を得る。
不要ノズルマスクデータ生成174は、第3スキャンですべてのノズルが使用されるので、すべて論理的に“1”の不要ノズルマスクデータ205を生成する。
マスク生成処理(2)175では、データ203とデータ204の論理和(OR)をとり、中間データ206を得、中間データ206とデータ205との論理積(AND)をとり、マスクデータ207が生成される。
吐出データ読み出し処理176では、第3スキャンの記録ヘッド位置に対応する画像データ15ライン(L15)から画像データ46ライン(L46)の1番目のカラム(縦の一列)データ208を得る。
吐出データ生成178では、マスクデータ207と吐出データ208の論理積をとり、吐出データ209が生成され、記録される。
第1、2スキャンと同様に、図11の170から180の処理を、AからA’までキャリッジの動きにあわせて行い、各カラムごとにインクを吐出することで、図9の124の幅の画像が第2スキャンで記録される。
次に、被記録材を主走査方向に直交する矢印121の副走査の方向に15ドットだけ移動する。
(第4スキャン)
第4スキャンのインク吐出カラムデータ作成を、図14に示す。
インク吐出カラムデータ作成のマスク読み出し処理では、偶数マスクのEM(1,30)がノズルN1の位置にあうように読み出され、データ220を生成する。
マスク生成処理(1)172で、マスクデータ220と不良マスク処理データ221の論理積(AND)を取り、マスクデータ223を生成する。
不良ノズル補完データ生成173では、N23の不良ノズルに対し、15ドット被記録材が移動したので、23−15=8より、N8のノズルを論理的に“1”にし、不良ノズル補完処理データ224を得る。
不要ノズルマスクデータ生成174は、第4スキャンですべてのノズルが使用されるので、すべて論理的に“1”の不要ノズルマスクデータ225を生成する。
マスク生成処理(2)175では、データ223とデータ224の論理和(OR)をとり、中間データ226を得、中間データ226と不要ノズルマスクデータ225との論理積(AND)をとり、マスクデータ227が生成される。
吐出データ読み出し処理176では、第4スキャンの記録ヘッド位置に対応する画像データ30ライン(L30)から画像データ61ライン(L61)の1番目のカラム(縦の一列)データ228を得る。
吐出データ生成178では、マスクデータ227と吐出データ228の論理積をとり、吐出データ229が生成され、記録される。
図11の170から180の処理を、AからA’までキャリッジの動きにあわせて行い、各カラムごとにインクを吐出することで、図9の125の幅の画像が第4スキャンで記録される。
次に、被記録材を主走査方向に直交する矢印121の副走査の方向に17ドットだけ移動する。
図15−(d)の副走査駆動パターンでは、以後、順次15ドット、17ドット、15ドットと副走査送りを繰り返してスキャン記録を行うことにより、N23のノズルを補完するノズルが、第2スキャンではノズルN8,以降、N6、N8、N6と順番に切り替る。
以上説明したように、2パス記録モードで、速度を落とさずに不吐ノズルの補完が可能で、副走査方向の送り量を順次交互に切り換えることで、補完に使用するノズルを切り換えることが可能となる。
前記にも述べたが、図15は、本実施例の副走査方向の搬送パターンを示す図であり、副走査方向の搬送の送り量を順次変化させることにより、
図15−(a)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が18ドット、14ドット、18ドット、14ドット、・・・と順次切り換えることにより、N23の補完に使用するノズルN5とノズルN9を交互に使用することが可能となる。
図15−(b)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が17ドット、15ドット、17ドット、15ドット、・・・と順次切り換えることにより、N23の補完に使用するノズルN6とノズルN8を交互に使用することが可能となる。
図15−(c)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が16ドット、16ドット、16ドット、16ドット、・・・と続く例では、N23の補完に使用するノズルはN7である。
図15−(d)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が15ドット、17ドット、15ドット、17ドット、・・・と続く例で、上記で説明したように、N23の補完に使用するノズルN8とノズルN6を交互に使用することが可能となる。
図15−(e)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が14ドット、18ドット、14ドット、18ドット、・・・と順次切り換えることにより、N23の補完に使用するノズルN9とノズルN5を交互に使用することが可能となる。
図15で示す副走査の搬送パターンを、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(a)、(b)、・・・と一連の記録ごとに順次ローテーションして被記録材に記録を行うことにより、補完に使用するノズルを、N5、N6、N7、N8、N9に振り分けることが可能になり、さらに、補完に使用するノズルの使用率も均等にすることが可能となる。
本発明に係わるプログラムを格納した記憶媒体を他のシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが、記憶媒体に格納されたプロクラムコードを読出し実行することによっても、本発明は達成される。
図16は、本実施例の副走査方向の搬送パターンを示す図であり、副走査方向の搬送の送り量を順次変化させることにより、
図16−(a)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が18ドット、14ドット、18ドット、14ドット、・・・と順次切り換えることにより、N10の補完に使用するノズルN28とノズルN24を交互に使用することが可能となる。
図16−(b)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が17ドット、15ドット、17ドット、15ドット、・・・と順次切り換えることにより、N10の補完に使用するノズルN27とノズルN25を交互に使用することが可能となる。
図16−(c)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が16ドット、16ドット、16ドット、16ドット、・・・と続く例では、N10の補完に使用するノズルはN26である。
図16−(d)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が15ドット、17ドット、15ドット、17ドット、・・・と続く例で、上記で説明したように、N10の補完に使用するノズルN25とノズルN27を交互に使用することが可能となる。
図16−(e)は、第1スキャンの後、被記録材の送り量が14ドット、18ドット、14ドット、18ドット、・・・と順次切り換えることにより、N10の補完に使用するノズルN24とノズルN28を交互に使用することが可能となる。
図16で示す副走査の搬送パターンを、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(a)、(b)、・・・と一連の記録ごとに順次ローテーションして被記録材に記録を行うことにより、補完に使用するノズルを、N24、N25、N26、N27、N28に振り分けることが可能になり、さらに、補完に使用するノズルの使用率も均等にすることが可能となる。
第1、第2の実施例では、2パス記録の場合について述べたが、パス数は2パスに限定されるのどではなく、3パス、4パスなど、2パス以上であっても良い。
第1、第2の実施例では、片方向の記録方式について述べたが、往復方向の記録方式についても可能であることはいうまでもない。
第1の実施例では、副走査の搬送パターンを1つの記録領域を記録する一連の記録ごとに変更する例を示したが、複数の記録領域ごとに変化させる方法をとっても良い。
第1、第2の実施例では、副走査の搬送パターンを変更する記録方式について述べたが、不良ノズルがないときには、副走査の送り量は固定でよい。
第1、第2の実施例では、補完に使用するノズルを5本にしたが、副走査の送り量りの可変パターンの数を変更することにより、他の本数での補完も可能となる。
第1、第2の実施例では、搬送パターンを順次ローテーションする方法を述べたが、規定の搬送パターンをランダムに選択する方法をとっても良い。
本発明の第1の実施例の記録装置の各種制御を司る制御部のブロック図である。 図1の実施例におけるプリンタ部のブロック図である。 図1の実施例におけるインクジェット記録装置の要部構成を示す図である。 図1の実施例におけるインクジェットヘッドのインク吐出口列を示す図である。 図1の実施例における画像処理の流れを示すブロック図である。 図1の実施例における不吐ノズル検出用テストパターンである。 図1の実施例におけるテストパターンを印字する課程を示す図である。 図1の実施例における2パス印字に使用するマスクの一例を示す図である。 図15−(d)の搬送パターンにおいて画像が形成されて行く過程を示す図である。 図9で示す実施例における第1スキャンの1カラム目のデータ処理を示す図である。 図9で示す実施例におけるデータ処理の流れを示すフローチャートである。 図9で示す実施例における第2スキャンの1カラム目のデータ処理を示す図である。 図9で示す実施例における第3スキャンの1カラム目のデータ処理を示す図である。 図9で示す実施例における第4スキャンの1カラム目のデータ処理を示す図である。 第1の実施例の副走査方向の搬送パターンを示す図である。 第1の実施例の副走査方向の搬送パターンを示す図である。
符号の説明
1 画像入力部
2 操作部
3 CPU
4 記憶媒体
4a ガンマ補正変換テーブル
4b マスキング係数
4c 黒生成及びUCRテーブル
4d インク振り分けテーブル
4e その他のテーブル
4f テスト印字パターン
4g 制御プログラム群
5 RAM
6 画像処理部
7 プリンタ部
8 不揮発性メモリ
8a 不良ノズル情報
8b 副走査パターンモード記憶部
9 バスライン
21 制御回路
22 CRモータドライバ
23 LFモータドライバ
24 吐出データ読出し回路
25 マルチパスマスク
26 マスク読出し回路/不良ノズルマスク処理
27 不良ノズル補完処理/不要ノズルマスク処理
28 吐出データ生成/吐出タイミング発生回路
29 ヘッドドライバ
40 キャリッジ
41 記録ヘッド
41−1〜41−4 記録ヘッド
42−1〜42−4 インクカートリッジ
43 フレキシブルケーブル
44 被記録材
45 排紙ローラ
46 LFモータ
47 ガイドシャフト
48 リニアエンコーダ
49 駆動ベルト
50 CRモータ
51−1〜51−4 キャップ部
52 回復ユニット
53 ブレード、拭き部材
60 吐出口列
80 入力ガンマ補正/輝度濃度変換処理部
81 色補正(マスキング)処理部
82 黒生成およびUCR処理部
83 出力ガンマ補正処理部
84 2値化処理部
85−1〜85−4 ビットプレーン
90 不吐出ノズルチェック用テストパターン
100 不吐出ノズル箇所
110 奇数スキャンのマスク
111 偶数スキャンのマスク
112 奇数スキャンマスクの左上端アドレス
113 奇数スキャンマスクの右下端アドレス
114 偶数スキャンマスクの左上端アドレス
115 偶数スキャンマスクの右下端アドレス
116 マスク読み出しy方向のローテーション
117 マスク読み出しx方向のローテーション
120 主走査記録方向
121 副走査の被記録媒体搬送方向
122 第1スキャンの記録幅
123 第2スキャンの記録幅
124 第3スキャンの記録幅
125 第4スキャンの記録幅
150 第1スキャン第1カラムの読み出しマスク
151 第1スキャン第1カラムの不良ノズルマスク処理データ
152 第1スキャン第1カラムの不良ノズルマスク位置
153 第1スキャン第1カラムのマスク処理(1)生成データ
154 第1スキャン第1カラムの不良ノズル補間処理データ
155 第1スキャン第1カラムの不要ノズルマスクデータ
156 第1スキャン第1カラムの中間処理データ
157 第1スキャン第1カラムのマスク処理(2)生成データ
158 第1スキャン第1カラムの読み出した吐出データ
159 第1スキャン第1カラムの不定データ
160 第1スキャン第1カラムの吐出データ
170 マスク読み出し処理
171 不良ノズルマスク生成
172 マスク生成処理(1)
173 不良ノズル補完データ生成
174 不要ノズルマスクデータ生成
175 マスク生成処理(2)
176 吐出データ読み出し処理
178 吐出データ生成
179 ヘッドへのデータ生成
180 インク吐出
190 第2スキャン第1カラムの読み出しマスク
191 第2スキャン第1カラムの不良ノズルマスク処理データ
192 第2スキャン第1カラムの不良ノズルマスク位置
193 第2スキャン第1カラムのマスク処理(1)生成データ
194 第2スキャン第1カラムの不良ノズル補間処理データ
195 第2スキャン第1カラムの不要ノズルマスクデータ
196 第2スキャン第1カラムの中間処理データ
197 第2スキャン第1カラムのマスク処理(2)生成データ
198 第2スキャン第1カラムの読み出した吐出データ
199 第2スキャン第1カラムの吐出データ
200 第3スキャン第1カラムの読み出しマスク
201 第3スキャン第1カラムの不良ノズルマスク処理データ
202 第3スキャン第1カラムの不良ノズルマスク位置
203 第3スキャン第1カラムのマスク処理(1)生成データ
204 第3スキャン第1カラムの不良ノズル補間処理データ
205 第3スキャン第1カラムの不要ノズルマスクデータ
206 第3スキャン第1カラムの中間処理データ
207 第3スキャン第1カラムのマスク処理(2)生成データ
208 第3スキャン第1カラムの読み出した吐出データ
209 第3スキャン第1カラムの吐出データ
220 第4スキャン第1カラムの読み出しマスク
221 第4スキャン第1カラムの不良ノズルマスク処理データ
222 第4スキャン第1カラムの不良ノズルマスク位置
223 第4スキャン第1カラムのマスク処理(1)生成データ
224 第4スキャン第1カラムの不良ノズル補間処理データ
225 第4スキャン第1カラムの不要ノズルマスクデータ
226 第4スキャン第1カラムの中間処理データ
227 第4スキャン第1カラムのマスク処理(2)生成データ
228 第4スキャン第1カラムの読み出した吐出データ
229 第4スキャン第1カラムの吐出データ

Claims (19)

  1. 複数の記録素子が配列された記録ヘッドを被記録材に対して相対的に移動させながら前記記録素子を駆動して前記被記録材上に記録を行う主走査と、
    前記被記録材を前記記録ヘッドに対して前記主走査の方向と直交する副走査方向に移動させる副走査とを繰り返すことによって、
    前記被記録材上の同一領域を複数回主走査することにより、
    前記被記録材上に画像を記録する記録方法において、
    前記複数の記録素子のうち少なくとも1つが異常な記録素子であるとき、
    当該異常な記録素子により記録されるべき被記録材上の領域を前記異常な記録素子とは異なる正常な記録素子により記録できるように、前記被記録材を前記記録ヘッドに対して前記副走査方向に移動させることにより前記正常な記録素子を前記領域に対向させる手段と、
    前記異常な記録素子と同じ記録領域を主走査するように対向させられた正常な記録素子に対して、前記異常な記録素子に供給されるべき画像データを重ね合わせる画像データ重畳手段と、
    前記対向させられた正常な記録素子は、前記画像データ重畳手段により重ね合わされた画像データに基づき画像を記録することで、前記正常な記録素子が記録すべき画像と前記異常な記録素子が記録すべき画像を同じ主走査で記録する手段とを備え、
    被記録材の1つの記録領域、あるいは複数の記録領域を記録するごとに、副走査の送りパターンを変化させることにより、前記異常な記録素子に対向する正常な記録素子を切り換え、前記異常な記録素子を補完するための記録素子を、複数の正常な記録素子に振り分けることを特徴とする記録方法。
  2. 被記録材は、カットされた被記録材であることを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  3. 被記録材は、ロール状の被記録材であることを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  4. 副走査の移動量の変化パターンは、1つの記録領域、あるいは複数の記録領域を記録するごとに、ローテーションすることを特徴とするとする請求項1に記載の記録方法。
  5. 副走査の移動量の変化パターンは、1つの記録領域、あるいは複数の記録領域を記録するごとに、ランダムに仕切替わることを特徴とするとする請求項1に記載の記録方法。
  6. 異常な記録素子を補完するための記録素子を、複数の正常な記録素子に均等に分散させるように副走査の移動量の変化パターンが切り替ることを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  7. 異常な記録素子のない場合には、副走査の移動量は固定であることを特徴とする請求項1に記載の記録方法。
  8. 副走査間の被記録材の送り方向は、片方向であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の記録方法。
  9. 異常な記録素子の箇所を記憶する手段を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の記録方法。
  10. 複数の記録素子が配列された記録ヘッドを被記録材に対して相対的に移動させながら前記記録素子を駆動して前記被記録材上に記録を行う主走査と、
    前記被記録材を前記記録ヘッドに対して前記主走査の方向と直交する副走査方向に移動させる副走査とを繰り返すことによって、
    前記被記録材上の同一領域を複数回主走査することにより、
    前記被記録材上に画像を記録する記録装置において、
    前記複数の記録素子のうち少なくとも1つが異常な記録素子であるとき、
    当該異常な記録素子により記録されるべき被記録材上の領域を前記異常な記録素子とは異なる正常な記録素子により記録できるように、前記被記録材を前記記録ヘッドに対して前記副走査方向に移動させることにより前記正常な記録素子を前記領域に対向させる手段と、
    前記異常な記録素子と同じ記録領域を主走査するように対向させられた正常な記録素子に対して、前記異常な記録素子に供給されるべき画像データを重ね合わせる画像データ重畳手段と、
    前記対向させられた正常な記録素子は、前記画像データ重畳手段により重ね合わされた画像データに基づき画像を記録することで、前記正常な記録素子が記録すべき画像と前記異常な記録素子が記録すべき画像を同じ主走査で記録する手段とを備え、
    被記録材の1つの記録領域、あるいは複数の記録領域を記録するごとに、副走査の送りパターンを変化させることにより、前記異常な記録素子に対向する正常な記録素子を切り換え、前記異常な記録素子を補完するための記録素子を、複数の正常な記録素子に振り分けることを特徴とする記録装置。
  11. 被記録材は、カットされた被記録材であることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 被記録材は、ロール状の被記録材であることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  13. 副走査の移動量の変化パターンは、1つの記録領域、あるいは複数の記録領域を記録するごとに、ローテーションすることを特徴とするとする請求項10に記載の記録装置。
  14. 副走査の移動量の変化パターンは、1つの記録領域、あるいは複数の記録領域を記録するごとに、ランダムに仕切替わることを特徴とするとする請求項10に記載の記録装置。
  15. 異常な記録素子を補完するための記録素子を、複数の正常な記録素子に均等に分散させるように副走査の移動量の変化パターンが切り替ることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  16. 異常な記録素子のない場合には、副走査の移動量は固定であることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  17. 副走査間の被記録材の送り方向は、片方向であることを特徴とする、請求項10又は請求項11に記載の記録装置。
  18. 異常な記録素子の箇所を記憶する手段を設けたことを特徴とする、請求項10に記載の記録装置。
  19. 請求項1記載のプログラムを格納した記憶媒体。
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