JP2006216709A - 積層型電子部品を内蔵した多層配線基板及び積層型電子部品 - Google Patents

積層型電子部品を内蔵した多層配線基板及び積層型電子部品 Download PDF

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Abstract

【課題】高性能でしかも高い信頼性を有する積層型電子部品を内蔵した多層配線基板及び積層型電子部品を提供する。
【解決手段】多層配線基板10は、積層型電子部品13を内蔵し、積層型電子部品13は、複数の誘電体層13Aが積層された積層体13Bからなる素体と、誘電体層13Aの間に介在する内部電極13Cと、内部電極13Cに接続するように素体の接続面に設けられた外部端子電極13Dと、を有し、内部電極13Cは、非接続面との間に実質的にマージンが無く、多層配線基板10は、複数の誘電体層11Aが積層された積層体11からなる素体と、誘電体層11Aの間に介在する所定の配線パターン12と、を有し、積層型電子部品13の非接続面は、多層配線基板10の誘電体層11Aと対向している。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層型電子部品を内蔵した多層配線基板及び積層型電子部品に関するものである。
従来のこの種の多層配線基板としては、例えば特許文献1及び特許文献2に記載の技術が知られている。特許文献1に記載の技術は、多層セラミック基板内に凹部または貫通孔からなる空間が設けられ、これらの空間内に積層コンデンサや積層インダクタ等の積層型電子部品を内蔵させて基板の平坦性を高めたものである。
また、特許文献2に記載の技術は、特許文献1に記載の技術と同様に、積層型電子部品を内蔵した多層セラミック基板に関するものである。この技術では、未焼結複合積層体内に予め焼成して得られた焼結体プレートを内蔵させ、難焼結性材料を含む拘束層を未焼結複合積層体の上下両側に配置し、拘束層の働きで基板の平面方向の収縮を抑制する、無収縮工法を用いて電子部品を内蔵させた多層セラミック基板を作製する。
従来の積層型電子部品を内蔵した多層配線基板は、既存の積層型電子部品が内蔵されたものである。既存の積層型電子部品としては、例えば特許文献3の積層型積層セラミックコンデンサや特許文献4に記載の積層セラミック電子部品が知られている。これらの積層型電子部品は、いずれもセラミックコンデンサに関するものである。これらのセラミックコンデンサはいずれも内部電極の周囲にサイドマージン等のマージン部を有し、このマージン部によってセラミックコンデンサの信頼性を確保している。
即ち、積層セラミックコンデンサは、図11の(a)、(b)に示すように、複数のセラミック層1Aからなる積層体1と、積層体1内部に上下複数層に渡って介在する内部電極2と、積層体1の両端面に設けられ且つ両端面に露出する内部電極2に接続された外部電極3と、を備えている。そして、同図の(b)に示すように、内部電極2のあるセラミック層1Aにはその幅方向両側に所定幅G1のサイドマージン部1Bが設けられ、これらのサイドマージン部1Bにおいて上下のセラミック層1A、1Aが密着して一体化し、層間剥離を防止すると共に内部電極2の側面からの露出を防止している。内部電極2が部品の側面から露出していると耐湿性が悪く、信頼性が低下するため、上述のようにサイドマージン1Bを設ける必要がある。また、同図の(a)に示すように、積層体1の厚み方向においても信頼性を確保するために最上層の内部電極2と最下層の内部電極2それぞれの外側にも所定寸法G2のマージン部が設けられている。
特開昭61−288498号公報 特開2002−084067号公報 特開平09−069464号公報 特開2001−035738号公報
しかしながら、図11に示す従来の積層セラミックコンデンサ等の積層型電子部品は、信頼性を確保する必要からサイドマージン部G1及び上下のマージン部G2が設けられているため、積層型電子部品が小型化すると、サイドマージン部を確保する必要から内部電極2の印刷精度やカット精度への要求が高くなり、他方、この要求に応えるためにサイドマージン部を大きくすると内部電極の幅が狭くなって大容量化を妨げることになる。また、上下のマージン部は、信頼性を確保するように内部電極の実質的なコンデンサ部分とは別に余分に設けられているため、低背化の妨げになり、多層配線基板に内蔵させると、基板表面に凹凸が生じ、表面実装性が大きく低下する。今後、更に積層型電子部品が高性能化するほど、このような積層型電子部品を多層配線基板に内蔵させることが難しくなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、高性能でしかも高い信頼性を有する積層型電子部品を内蔵した多層配線基板及び積層型電子部品を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載の多層配線基板は、積層型電子部品を内蔵した多層配線基板であって、上記積層型電子部品は、複数の誘電体層が積層された積層体からなる素体と、上記誘電体層の間に介在する内部電極と、上記内部電極に接続するように上記素体の少なくとも一つの側面に設けられた外部端子電極と、を有し、上記内部電極は、上記素体の他の側面との間に実質的にマージンが無いように形成されており、また、上記多層配線基板は、複数の誘電体層が積層された積層体からなる素体と、上記積層体の内部に設けられた所定の配線パターンと、を有し、上記積層型電子部品の上記外部端子電極は、上記多層配線基板の上記配線パターンに接続されており、且つ、上記積層型電子部品の上記素体の他方の側面は、上記多層配線基板の誘電体層と対向していることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の多層配線基板は、請求項1に記載の発明において、上記積層型電子部品は、複数層に渡って形成されたコンデンサパターンを上記内部電極として備えたコンデンサ内蔵部品であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の多層配線基板は、請求項2に記載の発明において、上記積層型電子部品は、上記内部電極としてコイルパターンを備えたインダクタ内蔵電子部品であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載の多層配線基板は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、上記多層配線基板の上記配線パターンはビアホール導体を含み、上記積層型電子部品の上記外部端子電極は上記ビアホール導体に接続されており、接続状態にて、上記ビアホール導体には段部が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載の多層配線基板は、請求項4に記載の発明において、上記多層配線基板は、上記配線パターンとして、上記誘電体層の積層方向に延びる第1接続導体と、上記第1接続導体とは反対側に延びる第2接続導体とを含み、上記積層型電子部品の上記外部端子電極は、上記第1接続導体及び上記第2接続導体にそれぞれ接続されていること特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のものである。
また、本発明の請求項6に記載の多層配線基板は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、上記積層型電子部品の上記他の側面と上記多層配線基板の上記誘電体層との間には空隙が介在していること特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載の多層配線基板は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、上記積層型電子部品の上記他の側面と上記多層配線基板の上記誘電体層との間にはセラミック粉末が介在していること特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に記載の多層配線基板は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明において、上記積層型電子部品は、複数の誘電体セラミック層を積層してなる積層体を素体とする積層型セラミック電子部品であること特徴とするものである。
また、本発明の請求項9に記載の多層配線基板は、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の発明において、上記多層配線基板は、複数の誘電体セラミック層を積層してなる積層体を素体とするセラミック多層基板であること特徴とするものである。
また、本発明の請求項10に記載の多層配線基板は、請求項9に記載の発明において、上記誘電体セラミック層は、低温焼結セラミック層であること特徴とするものである。
また、本発明の請求項11に記載の積層型電子部品は、複数の誘電体層が積層された積層体からなる素体と、上記誘電体層の間に介在する内部電極と、上記内部電極と接続するように上記素体の少なくとも一つの側面に設けられた外部端子電極と、を有し、上記素体の他の側面と上記内部電極との間には実質的にマージンが無いこと特徴とするものである。
本発明の請求項1〜請求項11に記載の発明によれば、高性能でしかも高い信頼性を有する積層型電子部品を内蔵した多層配線基板及び積層型電子部品を提供することができる。
以下、図1〜図10に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。尚、図1の(a)〜(c)はそれぞれ本発明の多層配線基板の一実施形態を示す図で、(a)はその全体を示す断面図、(b)は(a)の要部を拡大して示す断面図、(c)は(b)の平面図、図2の(a)、(b)はそれぞれ図1に示す積層型電子部品を取り出して示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその要部を示す平面図、図3の(a)は図1に示す他の種類の積層型電子部品の要部を示す平面図、同図の(b)は同図の(a)に示す積層型電子部品の従来品の要部を示す平面図、図4は図2に示す積層型電子部品を製造する工程を示す斜視図、図5の(a)〜(c)はそれぞれ図1に示す多層配線基板の製造工程の要部を示す工程図で、(a)は誘電体グリーンシートを示す断面図、(b)は(a)に示す誘電体グリーンシートに積層型電子部品を載置する状態を示す断面図、(c)は(b)に示す誘電体グリーンシートと他の誘電体グリーンシートを積層する状態を示す断面図、図6の(a)〜(c)はそれぞれ図5に示す製造工程に続く工程図で、(a)は焼成前の圧着体を示す断面図、(b)は焼成後の多層配線基板を示す断面図、(c)は(b)に示す多層配線基板に積層型電子部品を搭載した状態を示す断面図、図7の(a)〜(c)はそれぞれ本発明の多層配線基板の他の実施形態を示す図で、(a)はその全体を示す断面図、(b)は(a)の要部を拡大して示す断面図、(c)は(b)を更に拡大して示す要部断面図、図8の(a)、(b)はそれぞれ図7に示す多層配線基板の製造工程の要部を示す工程図で、(a)は積層型電子部品を内蔵させる直前の状態を示す断面図、(b)は積層型電子部品を内蔵した状態を示す断面図、図9は本発明の多層配線基板の更に他の実施形態の要部を示す断面図、図10は本発明の多層配線基板の更に他の実施形態の要部を示す断面図である。
第1の実施形態
本実施形態の多層配線基板10は、例えば図1の(a)に示すように、複数の誘電体層11Aが積層された積層体11からなる素体と、積層体11内の上下の誘電体層11Aの界面や誘電体層11Aを貫通するビアホールに形成された配線パターン12と、上下の誘電体層11Aの界面に設けられ且つ配線パターン12と電気的に接続された積層型電子部品13と、を備えて構成されている。また、積層体11の両主面(上下両面)にはそれぞれ表面電極14、14が形成されている。
積層体11の上面には表面電極14を介して複数の表面実装部品20が実装されている。表面実装部品20としては、シリコン半導体素子、ガリウム砒素半導体素子等の能動素子やコンデンサ、インダクタ、抵抗等の受動素子等が半田や導電性樹脂を介して、あるいはAu、Al、Cu等のボンディングワイヤーを介して積層体11上面の表面電極14に電気的に接続されている。積層型電子部品13と表面実装部品20とは、必要に応じて表面電極14及び配線パターン12を介して互いに電気的に接続されている。この多層配線基板10は下面の表面電極14を介してマザーボード等の実装基板に実装することができる。
而して、積層体11を構成する誘電体層11Aの材料は、特に制限されないが、例えばセラミック材料または熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂等の硬化性樹脂材料によって形成することができる。配線パターン12を高密度化するには、誘電体層11Aの材料としてはセラミック材料を好ましく用いることができる。
また、セラミック材料としては、例えば低温焼結セラミック(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramic)材料を使用することができる。低温焼結セラミック材料とは、1050℃以下の温度で焼結可能であって、比抵抗の小さな銀や銅等と同時焼成が可能なセラミック材料である。低温焼結セラミック材料としては、具体的には、アルミナやジルコニア、マグネシア、フォルステライト等のセラミック粉末にホウ珪酸系ガラスを混合してなるガラス複合系LTCC材料、ZnO−MgO−Al−SiO系の結晶化ガラスを用いた結晶化ガラス系LTCC材料、BaO−Al−SiO系セラミック粉末やAl−CaO−SiO−MgO−B系セラミック粉末等を用いた非ガラス系LTCC材料等が挙げられる。誘電体層11Aの材料として低温焼結セラミック材料を用いることによって、配線パターン12及び表面電極14共にAgまたはCu等の低抵抗で低融点をもつ金属を用いることができ、積層体11と配線パターン12とを1050℃以下の低温で同時焼成することができる。
また、セラミック材料として、高温焼結セラミック(HTCC:High Temperature Co-fired Ceramic)材料を使用することもできる。高温焼結セラミック材料としては、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、ムライト、その他の材料にガラスなどの焼結助剤を加え、1100℃以上で焼結されたものが用いられる。このとき、配線パターン12としては、モリブデン、白金、パラジウム、タングステン、ニッケル及びこれらを含む合金から選択される金属を使用する。
本実施形態では誘電体層11Aが低温焼結セラミック材料によって形成されている場合について説明する。そこで、以下では誘電体層11Aは、誘電体セラミック層11Aとして説明する。本実施形態における積層体11は、図1の(a)に示すように、その内部に形成された配線パターン12と、その上下両面に形成された表面電極14とを有している。配線パターン12は、上下の誘電体セラミック層11Aの界面に沿って所定のパターンで形成された面内導体12Aと、上下の面内導体12Aを接続するように所定のパターンで配置して形成されたビアホール導体12Bとから形成されている。
本実施形態の積層型電子部品13は、図2の(a)、(b)に示すように、複数の誘電体層13Aが積層された積層体13Bからなる素体と、誘電体層13Aの間に介在する内部電極13Cと、内部電極13Cと接続するように積層体13Bの両側面(両端面)にそれぞれ設けられた外部端子電極13Dと、を有している。以下では、外部端子電極13Dが設けられた積層体13Bの側面を接続面とし、また、外部端子電極13Dが設けられていない他の側面を全て非接続面として説明する。尚、この外部端子電極13Dは、積層体13Bの接続面から上下両面に折り返して形成されているが、折り返し幅は小さい方が好ましい。また、接続面に露出した内部電極13Cの一部を外部端子電極としても良い。
積層型電子部品13としては、特に制限されないが、例えばチタン酸バリウムやフェライト等の1200℃以上で焼成されたセラミック焼結体を素体としたもの、例えばコンデンサ、インダクタ、フィルタ、バラン、カップラ、共振器等の積層型電子部品が挙げられる。これらの積層型電子部品13は、目的に応じて単数あるいは複数適宜選択して組み合わせて用いることができる。積層型電子部品13の誘電体層13Aは、セラミック材料によって形成されているため、以下では誘電体層13Aを誘電体セラミック層13Aとして説明する。
本実施形態における積層型電子部品13の特徴は内部電極13Cの周囲にマージン部が無いことである。即ち、内部電極13Cは、誘電体セラミック層13Aの積層体11Bの一方の接続面側から他方の接続面側の近傍まで延設されている。内部電極13Cの幅は、誘電体層13Bの幅と実質的に同一寸法に形成され、内部電極13Cの両側縁と誘電体セラミック層13Aの両側縁との間には実質的にサイドマージン部が無い。このようにサイドマージン部を無くすことによって内部電極13Cの面積を従来よりも大幅に拡張することができるため、積層型電子部品13の高性能化、特に高容量化を促進し、併せて小型化、低背化を促進することができる。積層型電子部品13の小型化、特に低背化により、多層配線基板10内に積層型電子部品13を内蔵させても基板表面に凹凸が生じ難くなり、表面実装部品20の表面実装性を高めることができる。また、サイドマージン部を無くすことで、内部電極13Cの印刷ズレや個々の部品へのカットズレ、積みズレの影響を一切排除することができるため、加工性が向上し、延いては歩留まりを向上させることができる。
また、図2の(a)には積層体13B内の最上層の内部電極13C上には誘電体セラミック層13Aが存在しているが、この誘電体セラミック層13Aは従来のようにマージン部を大きく取る必要はなく、マージン部を極力小さく(薄く)することができ、必要に応じて最上層の誘電体セラミック層13Aは無くして内部電極13Cを露出させても良い。最下層の内部電極13Cの下側にある誘電体層13Cについて同様に形成することができる。上下のマージン部を小さく、あるいは無くすことによって、サイドマージン部の無いことと相俟って積層型電子部品13の更なる低背化を実現することができる。
サイドマージン部及び上下のマージン部が無く、内部電極13Cが積層体13Bの全ての非接続面において露出していても、積層型電子部品13は多層配線基板10に内蔵されて、その非接続面が全て多層配線基板10の誘電体セラミック層11Aと対向し、密着しているため、誘電体セラミック層11Aが積層型電子部品13のマージン部を肩代わりして、誘電体セラミック層13Aと内部電極13Cとの層間剥離を防止することができ、更に積層型電子部品13の湿中での信頼性を確保することができる。
このように内部電極13Cの周囲のマージン部を無くすことによって、内部電極13Cの面積を拡大することができると共に内部電極13Cの積層数を増やすことができるため、積層型電子部品13が積層コンデンサの場合には、従来の積層コンデンサと同一の大きさであっても容量を格段に大きくすることができ、また、従来の積層コンデンサと同一容量であれば格段に小型化、低背化することができる。また、図3の(a)に示すように積層型電子部品13が積層インダクタの場合には、同図の(b)に示す従来の積層インダクタと同一の大きさであっても誘電体セラミック層13A’上の内部電極13C’の巻数を増やことができると共に内部電極13C’の積層数を増やすことができ、インダクタンス値を格段に高めることができる。また、従来の積層インダクタと同一インダクタンス値であれば、積層インダクタを格段に小型化、低背化することができる。従って、本実施形態の積層型電子部品13は、従来と比較して格段に小型化、低背化することができ、延いては多層配線基板10の平坦性を格段に高めることができる。
積層体11は、図1の(a)に示すように、その内部に形成された配線パターン12と、その上下両面に形成された表面電極14、14とを有している。配線パターン12は、上下の誘電体セラミック層11Aの界面に沿って所定のパターンで形成された面内導体12Aと、上下の面内導体12Aを接続するように所定のパターンで誘電体セラミック層11Aをその積層方向に貫通させて、例えば円柱状に形成されたビアホール導体12Bとから構成されている。
積層型電子部品13は、図1の(a)に示すように、上下の誘電体セラミック層11A、11Aの界面に配置され、その外部端子電極13Dがビアホール導体12Bの上下の端面のうち、少なくともいずれか一方の端面に直接的に接続されている。積層型電子部品13はビアホール導体12Bに対して複数の接続パターンで接続されている。即ち、本実施形態では、積層型電子部品13は、同図の(a)において○で囲んだ部分に示すように、X、Y、Zの3つの接続パターンでビアホール導体12Bに接続されている。
まず、Xの接続パターンについて、図1の(b)、(c)をも参照しながら説明する。積層型電子部品13の左右一対の外部端子電極13Dは、図1の(a)〜(c)に示すように、積層型電子部品13の下面に接触する誘電体セラミック層11Aに形成された左右一対のビアホール導体12B、12Bに接続されている。これら一対のビアホール導体12B、12Bの上端面にはそれぞれ接続状態で段部12C、12Cが互いに対向して形成され、これらの段部12C、12Cに対して外部端子電極13D、13Dが密着して接続されている。段部12Cは、ビアホール導体12Bの上端面の半分を切り欠いたように形成されて、断面形状がL字状を呈している。従って、積層型電子部品13の外部端子電極13D、13Dは、それぞれの端部の略下半分が互いに対向する段部12C、12Cの垂直壁面と底面との二面を介してそれぞれのビアホール導体12B、12Bに接続されている。即ち、矩形状の積層型電子部品13は、その端面及び底面の少なくとも二面でビアホール導体12Bに接続されている。本実施形態の積層型電子部品13は、積層セラミックコンデンサとして形成されている。
また、Yの接続パターンでは、積層型電子部品13は、一方(同図では右方)の外部端子電極13Dが下側の誘電体セラミック層11Aに形成されたビアホール導体12Bに段部12Cを形成して接続され、他方(同図では左方)の外部端子電極13Dが上側の誘電体セラミック層11Aに形成されたビアホール導体12B段部12Cを形成して接続されている。右方のビアホール導体12Bは、図1の(b)に示す右方のビアホール導体12Bと同一形態で形成されている。左方のビアホール導体12Bは、その段部12Cがビアホール導体12Bの下端面に形成されている。左右のビアホール導体12B、12Bの段部12C、12Cは、それぞれ積層型電子部品13に対して180°回転した位置関係にある。このような接続パターンの場合、それぞれの外部端子電極13Dに接続されるビアホール導体12Bの距離が離れるため、ビアホール導体12Bの狭ピッチ化、つまりは積層型電子部品13の小型化に対応することができると共に、各ビアホール導体12B、12B間のアイソレーションを十分に確保することができる。
また、Zの接続パターンでは、積層型電子部品13は、一方(同図では右方)の外部端子電極13Dが下側の誘電体セラミック層11Aに形成されたビアホール導体12Bに段部12Cを形成して接続され、他方(同図では左方)の外部端子電極13Dが上下両側の誘電体セラミック層11A、11Aにそれぞれ連続して形成されたビアホール導体12B、12Bの上下の段部12C、12Cに挟持された状態で接続されている。右方のビアホール導体12Bは、Xの接続パターンにおける右方のビアホール導体12Bと同一形態で形成されている。左方のビアホール導体12B、12Bのうち、下側のビアホール導体12Bは、Xの接続パターンにおける左方のビアホール導体12Bと同一の形態で形成され、上側のビアホール導体12Cは、Yの接続パターンの左方のビアホール導体12Cと同一の形態で形成されている。このような接続パターンの場合、外部端子電極13Dとビアホール導体12Bとの接続信頼性を更に向上させることができる。
積層型電子部品13が接続されるビアホール導体12Bは、図1の(a)〜(c)に示す形態に限らず、断面形状が長円形で外部端子電極13Dの幅方向全長に渡って形成されたものや、図1の(c)に示すものよりも断面積が小さく複数に分けて形成されたものであっても良い。
積層型電子部品13は、図1の(a)に示す場合には、多層配線基板10の同一誘電体セラミック層11A上に並べて複数配置されているが、積層型電子部品13は、必要に応じて多層配線基板10の上下の誘電体セラミック層11A、11Aの界面のいずれの場所にも配置することができる。また、積層型電子部品13は、上下の異なる複数の界面に渡って複数積層して配置しても良い。それぞれの複数の積層型電子部品13は、目的に応じて、ビアホール導体12Bの段部12Cを介して互いに直列及び/または並列に接続して、多層配線基板10の多機能化、高性能化を実現することができる。
また、表面実装部品20は、図1の(a)に示すように積層型電子部品13と適宜組み合わせて用いられる。積層型電子部品13と表面実装部品20とは必要に応じて表面電極14、配線パターン12を介して互いに接続されている。表面実装部品20が集積回路等の電源ノイズの影響を受けやすい部品である場合には、表面実装部品20の電源端子及び接地端子の直下近傍でコンデンサを積層型電子部品13として接続することにより、集積回路等の表面実装部品20の端子配置の制約を受けることなく、また、別途マザーボードに積層型電子部品(コンデンサ)を実装することなく、電源電圧の安定供給及び出力の発振防止など、高効率でノイズ除去を行うことができる。
次いで、図4〜図6を参照しながら多層配線基板10の製造方法について説明する。
本実施形態では無収縮工法を用いて多層配線基板10を作製する場合について説明する。無収縮工法とは、積層体11としてセラミック材料を用いた場合に多層配線基板の焼成前後で多層配線基板の平面方向の寸法が実質的に変化しない工法のことを云う。
まず、積層型電子部品13として積層セラミックコンデンサの製造方法について説明した後、多層配線基板10の製造方法について説明する。以下では積層型電子部品13を積層セラミックコンデンサ13として説明する。
(1)積層セラミックコンデンサの作製
A)ドクターブレード法等を用いて図4に示すように積層セラミックコンデンサ13に用いられる誘電体グリーンシート113Aを所定枚数作製した後、スクリーン印刷法等を用いて例えばPdを主成分とする導電性ペーストを誘電体グリーンシート113Aに印刷して内部電極部113Cを形成する。この際、同図に示すように誘電体グリーンシート113Aの一端から他端の近傍までその全幅に渡って導電性ペーストを印刷し、実質的にサイドマージンが無い状態でNi、Cu等で内部電極部113Cを形成する。内部電極部113Cを有する誘電体グリーンシート113Aを所定枚数作製する。
B)次いで、内部電極部113Cのマージンが互い違いになるように誘電体グリーンシート113Aを順次積層した後、最上層に内部電極部113Cの無い誘電体グリーンシート113Aを積層した後、これらを所定の圧力で圧着して未焼成の積層体を作製する。
C)未焼成の積層体を所定の温度で焼成して積層セラミックコンデンサの素体となる積層体13B(図2の(a)参照)を得る。この素体の両端面に外部端子電極13Dとして例えばAgを主成分とする導電性ペーストを塗布し、ポストファイアによって焼き付けて積層セラミックコンデンサ13を得る。
(2)多層配線基板の作製
例えば低温焼結セラミック材料(Alをフィラーとし、ホウ珪酸ガラスを焼結助材として含むセラミック材料)を含むスラリーを用いて、誘電体グリーンシートを所定枚数作製する。また、図5の(a)、(b)に示すように積層型電子部品13を搭載するための誘電体グリーンシート111Aには所定のパターンでビアホールを形成する。これらのビアホールは、積層型電子部品13の幅寸法よりやや小さく、他の誘電体グリーンシートに形成されるビアホール導体よりも大きな直径を有する円形状の貫通孔として形成することが好ましい。これらのビアホール内に例えばAgまたはCuを主成分とする導電性ペーストを充填してビアホール導体部112Bを形成する。更に、スクリーン印刷法を用いて同種の導電性ペーストを誘電体グリーンシート111A上に所定のパターンで塗布して、表面電極部114(同図の(c)参照)を形成し、表面電極部114とビアホール導体部112Bとを適宜接続した誘電体グリーンシート111Aを作製する。その他の面内導体部112A及び/またはビアホール導体部112Bを有する誘電体グリーンシート111Aもこれと同一要領で作製する。
次いで、積層型電子部品13が配置される誘電体グリーンシート111Aの上面には、スプレー等を用いて面内導体部112Aに有機系接着剤を塗布または噴霧して有機系接着剤層(図示せず)を形成した後、図5の(b)に示すように、積層型電子部品13の外部端子電極13D、13Dを誘電体グリーンシート111Aのビアホール導体部112Bに位置合わせし、積層型電子部品13を誘電体グリーンシート111A上に搭載し、積層型電子部品13の外部端子電極13Dを、有機接着剤層を介してビアホール導体部112B上に接合、固定する。尚、有機接着剤としては、合成ゴムや合成樹脂と可塑剤を加えた混合物などを使用することができる。また、有機接着剤層の厚みは、塗布の場合には3μm以下、噴霧の場合には1μm以下が好ましい。
その後、図5の(c)に示すように面内導体部112A及び/またはビアホール導体部112Bを有する誘電体グリーンシート111Aと積層型電子部品13が搭載された誘電体グリーンシート111Aとを所定の順序で拘束層116上に積層し、最上層の表面電極部114を有する誘電体グリーンシート111Aを積層して、拘束層116上に未焼成の積層体111を形成する。更に、この未焼成の積層体111の上面に拘束層116を積層し、上下の拘束層116を介して未焼成の積層体111を所定の温度及び圧力で圧着して、図6の(a)に示す圧着体110を得る。拘束層116としては、未焼成の積層体111の焼結温度では焼結しない難焼結性セラミック粉末、例えばAlを主成分として含み、有機バインダを副成分として含むペーストから同図に示すようにシート状に形成されたものを用いる。
積層型電子部品13が誘電体グリーンシート111Aのビアホール導体部112Bの所定位置に正確に配置されている場合には、図1の(b)に示すように積層型電子部品13が圧着操作によって、積層型電子部品13は、誘電体グリーンシート111A内に沈み込む際に、左右の外部電極端子13D、13Dを介して左右のビアホール導体部112B、112B上端面それぞれの内側半分ずつを均等に圧縮変形させて段部112C、112Cを形成しながら左右のビアホール導体部112B、112Bに接続される。従って、左右の外部端子電極13A、13Aは、段部112C、112Cと二面で接続される。
上述のように圧着体110を作製し、積層型電子部品13を内蔵させた後、図6の(a)に示す圧着体110を例えば空気雰囲気中、所定の焼成温度で焼成して、図6の(b)に示す多層配線基板10を得る。内蔵された積層型電子部品13の外部端子電極13Dとビアホール導体112Bは、焼結する際にそれぞれの金属粒子が粒成長して一体化して接続される。焼成温度としては、低温焼結セラミック材料が焼結する温度、例えば800〜1050℃の範囲が好ましい。焼成温度が800℃未満では未焼成の積層体111のセラミック成分が十分に焼結しない虞があり、1050℃を超えると配線パターン12の金属粒子が溶融して未焼成の積層体111内へ拡散する虞がある。
焼成後には、ブラスト処理や超音波洗浄処理によって上下の拘束層116を除去して、多層配線基板10を得ることができる。更に、図6の(c)に示すように、多層配線基板10の表面電極14に所定の表面実装部品20を半田等の手法で実装して最終製品を得ることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、積層型電子部品13は、内部電極13Cの両側縁にサイドマージン部が無く、また上下のマージン部も小さいか無いため、積層型電子部品13の小型化、低背化を実現することができる。従って、多層配線基板10の複数の誘電体セラミック層11A間に積層型電子部品13を内蔵させても、多層配線基板10の上下両面の凹凸を従来と比較して格段に抑制することができ、殆ど平坦であり、表面実装部品20の表面実装性に優れた多層配線基板10を得ることができる。また、積層型電子部品13の非接続面が多層配線基板10の誘電体セラミック層11Aと対向して密着しているため、誘電体セラミック層11Aが内部電極13Cのマージン部として機能し、誘電体セラミック層13Aと内部電極13Cとの層間剥離を防止することができ、更に積層型電子部品13の湿中での信頼性を確保することができる。
また、本実施形態によれば、積層型電子部品13が複数層に渡って形成されたコンデンサパターンを内部電極13Cとして備えたコンデンサ内蔵部品として構成されている場合には、内部電極13Cの一層当たり面積を拡張することができると共に積層数を増やすことができ、従来のものと比較して格段に大きな容量を得ることができる。また、積層型電子部品13が内部電極13Cとしてコイルパターンを備えたインダクタ内蔵電子部品として構成されている場合には、内部電極13Cの巻数が増えると共に内部電極13Cの積層数が増えるため、従来のものと比較して格段に大きなインダクタンスを得ることができる。
また、本実施形態によれば、多層配線基板10は、ビアホール導体12Bを含み、積層型電子部品13の外部端子電極13Dがビアホール導体12Bを介して配線パターン12に接続されており、接続状態でビアホール導体12Bには段部12Cが形成されているため、ビアホール導体12Bが断線することなく外部端子電極13Dと確実に接続され、積層型電子部品13と配線パターン12との接続信頼性を格段に高めることができる。また、積層型電子部品13は、複数の誘電体セラミック層13Aを積層してなる積層体13Bを素体とする焼結済みの積層型セラミック電子部品であり、多層配線基板10は、複数の誘電体セラミック層11Aを積層してなる積層体11を素体とするセラミック多層基板であり、しかも誘電体セラミック層11Aが積層型電子部品13を焼成する温度よりも低温で焼成する低温焼結セラミック層であるため、積層型電子部品13を多層配線基板10に内蔵させて一緒に焼成しても、誘電体セラミック層11Aと積層型電子部品13との間でそれぞれの材料成分の相互拡散を防止し、積層型電子部品13の初期の電気特性を損なうことなく積層型電子部品13を多層配線基板10に内蔵させることができる。
第2の実施形態
本実施形態の多層配線基板10Aは、その内部の配線パターンと積層型電子部品との接続形態が異なる以外は第1の実施形態と同様に構成されている。本実施形態の多層配線基板も第1の実施形態と同一の要領で作製することができる。そこで、以下では図7の(a)〜(c)を参照しながら第1の実施形態と同一または相当部分には同一符号を附して、本実施形態の構造上の特徴部分についてのみ説明する。
本実施形態の多層配線基板10Aは、図7の(a)に示すように、複数の誘電体セラミック層11Aが積層された積層体11を素体とし、積層体11内に積層型電子部品13が内蔵されている。本実施形態では、積層型電子部品13は、図7の(a)〜(c)に示すように、上下の誘電体セラミック層11A、11Aの界面に配置され、その外部端子電極13Dは接続導体15を介して上下の誘電体セラミック層11Aの界面に設けられた面内導体12Aに接続されている。
接続導体15は、図7の(b)、(c)に示すように第1、第2接続導体15A、15Bによって形成されている。第1接続導体15Aは、同図に示すように、積層型電子部品13が配置された上下の誘電体セラミック層11A、11Aの界面に設けられた面内導体12Aから下側の誘電体セラミック層11Aと外部端子電極13Dの端面との界面に沿って下方に延び、外部端子電極13Dの下面まで達して、側面の断面形状がL字状に形成されている。第2接続導体15Bは、同図に示すように、積層型電子部品13が配置された上下の誘電体セラミック層11A、11Aの界面に設けられた面内導体12Aから上側の誘電体セラミック層11Aと外部端子電極13Dの端面との界面に沿って上方に延び、外部端子電極13Dの上面まで達して、側面の断面形状が倒L字状に形成されている。第1、第2接続導体15A、15Bの幅は、少なくとも積層型電子部品13の幅に相当する寸法に形成されていることが好ましい。
従って、第1、第2接続導体15A、15Bは、図7の(c)に示すように外部端子電極13Dの上面端部、端面及び下面端部を連続して被覆し、その外部端子電極13Dを上下両面から掴むように断面が角張ったC字形状(以下、単に「C字形状」と称す。)を呈する接続導体15として一体化して形成され、外部端子電極13Dの三面に対して電気的に接続されている。また、第1、第2接続導体15A、15Bは、それぞれ面内導体12Aの線幅より広く形成されているため、面内導体12Aとの間で面内導体12Aの幅方向の位置ズレがあっても面内導体12Aと確実に接続され、面内導体12Aと外部端子電極13Dとを確実に接続することができる。
本実施形態の多層配線基板10Aを作製する場合には第1に実施形態と同様に無収縮工法で作製することができる。即ち、本実施形態では図8の(a)、(b)に示すように誘電体グリーンシート111Aに積層型電子部品13を搭載する前に、誘電体グリーンシート111A、111’Aに第1、第2接続導体15A、15Bとなる部分を作製すること以外は、第1に実施形態と同一要領で多層配線基板10Aを作製する。つまり、積層型電子部品13を配置する誘電体グリーンシート111Aには、図8の(a)に示すように面内導体部112Aを形成する際に第1接続導体部115Aも同時にスクリーン印刷法で一体に形成する一方、この上に積層されるグリーンシート111’Aの下面には第1接続導体部115Aと対を成す第2接続導体部115Bをスクリーン印刷法で形成する。第2接続導体部115Bには面内導体部112Aを含めても良い。また、積層型電子部品13を内蔵しない誘電体グリーンシート111Aには面内導体部112A及びビア導体部112Bを形成する。
次いで、積層型電子部品13を図8の(a)に示すように有機接着剤層を介して第1接続導体部115A上に接合、固定した後、この誘電体グリーンシート111Aに対して、図8の(a)に示すように面内導体112A及び第2接続導体115Bが一体的に形成された誘電体グリーンシート111’Aを位置合わせし、所定の圧力で仮圧着して、同図の(b)に示すように上下の誘電体グリーンシート111A、111’A間の界面に積層型電子部品13を内蔵させる。後は第1の実施形態と同様に多層配線基板10Aを作製する。
本実施形態によれば、多層配線基板10Aは、配線パターン12として、上下の誘電体セラミック層11A、11Aの上方に延びる第1接続導体15Aと、第1接続導体15Aとは反対側(下方)に延びる第2接続導体15Bを含み、積層型電子部品13の外部端子電極13Dが第1接続導体15A及び第2接続導体15Bによって略C字形状に形成された接続導体15に接続されているため、多層配線基板10Aの作製時に誘電体グリーンシートを積層する時の位置ズレや焼成時の収縮による面内導体12Aと外部端子電極13D間の断線を確実に防止することができ、積層型電子部品13と多層配線基板11の配線パターン12との接続構造の信頼性を高めることができる。また、本実施形態においても第1の実施形態と同様の積層型電子部品13を内蔵しているため、本実施形態に固有の作用効果を奏する他、第1の実施形態と同様の作用効果を期することができる。
第3の実施形態
本実施形態の多層配線基板は、その誘電体セラミック層と積層型電子部品との密着を防止する構造を有すること以外は第2の実施形態と同様に構成されているため、図9、図10を参照しながら第2の実施形態と同一または相当部分には同一符号を附して、本実施形態の構造上の特徴部分についてのみ説明する。
本実施形態では積層型電子部品13は、図9に示すように、上下の誘電体セラミック層11A、11Aの界面に配置され、その外部端子電極13Dが上下のセラミック層11A、11Aの界面に形成された面内導体12Aに接続されている。面内導体12Aと外部端子電極13Dとは、第2の実施形態と同様に接続導体15の第1、第2接続導体15A、15Bを介して接続されている。積層型電子部品13の外部端子電極13D以外の部分、即ちセラミック素体部分と誘電体セラミック層11Aとの間には空隙Vが形成され、セラミック素体部分が誘電体セラミック層11Aから離間している。この空隙Vは、焼成時に積層型電子部品13の熱膨張係数と誘電体セラミック層11Aの熱膨張係数との差に起因する積層型電子部品13のクラック等の損傷を防止すると共に、空隙Vを介してセラミック素体部分と誘電体セラミック層11A間の材料成分の相互拡散を防止する機能を有している。
空隙Vを設けるためには、積層型電子部品13を誘電体セラミック層11A、11A間に内蔵させる時に、積層型電子部品13の外部端子電極部13D以外のセラミック素体部部分の全周面に熱分解性の樹脂からなる樹脂ペーストを密着防止材として塗布して、例えば厚み1〜30μmのペースト層を形成する。次いで、この積層型電子部品13を第2の実施形態と同様に上下の誘電体グリーンシート間に配置し、無収縮工法で焼成して多層配線基板を作製すると、熱分解性樹脂が熱分解し、あるいは燃焼にて消滅し、図9に示すように積層型電子部品13のセラミック素体部分の周囲に空隙Vが形成される。燃焼性の樹脂としては、例えばブチラール系樹脂を用いることができ、分解性の樹脂としては、例えばアクリル系樹脂を用いることができる。尚、密着防止材は、セラミック素体の全周面に形成されていることが好ましいが、その少なくとも一部に形成されていれば良い。特に、大きな圧力が加わる上下の面に形成されていることが好ましい。樹脂ペースト中には、空隙Vの形成を妨げない程度に低温焼結セラミック材料が含まれていても良い。この場合、低温焼結セラミック材料を含んだ樹脂ペーストを設けた部分は、誘電体セラミック層11Aに比べてポーラスな状態になる。
本実施形態によれば、積層型電子部品13のセラミック素体部分と誘電体グリーンシートの間に空隙Vができ、積層型電子部品13のセラミック素体部分と誘電体セラミック層11Aとの間に材料成分の相互拡散がなく、積層型電子部品13の特性が低下することがなく、また、焼成後の降温時には積層型電子部品13が面内導体12Aを介して収縮するため、積層型電子部品13に無理な引っ張り力が作用せず、積層型電子部品13にクラックを生じたり、積層型電子部品13が損傷することもない。
密着防止材としては、熱分解性の樹脂に代えて、難焼結性粉末を主成分とし、有機バインダを副成分とする粉末ペーストを用いて、図9に示す場合と同様に積層型電子部品13のセラミック素体部分に塗布すると、焼成後には図10に示すように積層型電子部品13のセラミック素体部分の周囲にセラミック粉末層Cを残存する。セラミック粉末層Cとしては、誘電体セラミック層11Aの焼成温度では焼結しないセラミック材料が好ましい。このようなセラミック粉末材料としては、前述した難焼結性セラミック粉末等が好ましく用いられる。この場合にも、積層型電子部品13は、焼成後の降温時に膨張状態から収縮する際に誘電体セラミック層11Aに拘束されることがなくセラミック粉体層Cに沿って収縮することができ、延いては積層型電子部品13にクラックが発生したり、積層型電子部品13が破損することもない。
以下、具体的な実施例について説明する。
実施例1
本実施例では図2に示す積層型電子部品として積層セラミックコンデンサを作製し、この積層セラミックコンデンサを内蔵させた多層配線基板を作製し、この多層配線基板の基板表面の凹凸を測定すると共に、内蔵された積層セラミックコンデンサの絶縁抵抗を測定して特性が低下しているか否かを調べた。
ドクターブレード法等を用いて積層セラミックコンデンサに用いられる誘電体グリーンシートを所定枚数作製した後、スクリーン印刷法等を用いて例えばPdを主成分とする導電性ペーストを誘電体グリーンシートに印刷してサイドマージン部の無い内部電極部を誘電体グリーンシート上に形成した。
次いで、内部電極部の接続面側のマージンが互い違いになるように誘電体グリーンシートを順次積層した後、最上層に内部電極部の無い誘電体グリーンシートを積層した後、これらを所定の圧力で圧着して未焼成の積層体を作製する。
未焼成の積層体を所定の寸法にカットした後、所定の温度で焼成して積層セラミックコンデンサの素体となる積層体を得た。この素体の両端面に外部端子電極として例えばAgを主成分とする導電性ペーストを塗布し、焼き付けて積層セラミックコンデンサを得た。
従来の積層セラミックコンデンサのサイズが0.6mm×0.3mm×0.3mmで容量が100pFの場合には、内部電極のサイズは0.55mm×0.2mmであるが、本実施例の場合には内部電極のサイズを0.55mm×0.3mmにして、積層セラミックコンデンサの長さと幅を同一サイズにした。このように本実施例では内部電極の幅を従来のものより0.1mm大きくすることができ、面積が増えた分、内部電極の積層数を減らすことができ、本実施例では積層数を2/3に減らすことができた。また、上下のマージン部は0.05mmずつあったものを0.01mmに減らした。積層数の減少により、内部電極間の厚みが0.13mmになり、上下のマージン部の厚みが0.02mmとなり、全体の厚みが0.15mmになって、従来の1/2になった。
次いで、積層セラミックコンデンサを内蔵する多層配線基板を作製した。誘電体セラミック層の材料として低温焼結セラミック材料(Alをフィラーとし、ホウ珪酸ガラスを焼結助剤とする)を用いて複数の誘電体グリーンシートを作製した。所定の誘電体グリーンシートにビアホールを形成し、このビアホール内にAgを主成分とする導電性ペーストを用いてビアホール導体部及び面内導体部を形成した。そして、誘電体グリーンシート上にスプレーにより有機系接着剤を塗布した後、マウンターを用いて積層セラミックコンデンサを面内導体に合わせて搭載し、積層セラミックコンデンサを誘電体グリーンシート上に固定した。誘電体グリーンシートは、焼成後の誘電体セラミック層の厚みが50μmで210mm□の大きさになるようにした。
本実施例ではこの誘電体グリーンシートを10枚積層して積層体を形成した。この際、積層セラミックコンデンサは、全て基板表面から250μm下の層に位置すると共に、その外部端子電極が面内導体及びビアホール導体を介して基板表面の端子電極に接続されるように積層体内に配置し、端子電極を介して積層セラミックコンデンサの特性を測定できるようにした。次いで、未焼成の積層体の上下両面にAlからなるシートを拘束層として積層し、これを所定の圧力で仮圧着した。この時の圧力は10MPa以上が好ましい。この圧力が10MPa未満では上下の誘電体グリーンシート間の圧着が不十分で層間剥離を生じることがある。
更に、仮圧着後の積層体を所定の圧力で本圧着して圧着体を作製した。この圧力は208MPa以上、250MPa以下が好ましい。20MPa未満では圧着が不十分で、焼成時に層剥離を生じる虞があり、また、250MPaを超えると積層セラミックコンデンサの破損や配線パターンの断線を生じることがある。次いで、この圧着体を空気雰囲気中、870℃ので焼成した後、未焼成の拘束層を除去して厚さが0.5mmの多層配線基板を得た。
次いで、多層配線基板の表面の凹凸を測定すると共に、信頼性試験(75℃、相対湿度95%、25Vの直流電圧を印加)を行った。また、比較例1として0.6mm×0.3mmサイズの積層セラミックコンデンサを本実施例と同一条件で内蔵させた多層配線基板を作製した。そして、比較例1の多層配線基板について、その基板表面の凹凸を測定すると共に、本実施例と同一の条件で信頼性試験を行った。また、比較例2として本実施例で作製した積層セラミックコンデンサをそのまま用いて、本実施例と同一の条件で信頼性試験を行った。そして、これらの測定結果を表1、表2に示した。尚、基板表面の凹凸は、積層セラミックコンデンサを埋め込んだ真上で測定した。
Figure 2006216709
Figure 2006216709
表1に示す結果によれば、積層セラミックコンデンサの厚みが比較例1の場合の1/2の厚さになっているため、比較例1の場合よりも格段に凹凸が小さく、平坦化していることが判った。また、表2に示す結果によれば、本実施例の積層セラミックコンデンサは、単独では絶縁抵抗が時間の経過に連れて漸減しているが、本実施例では多層配線基板に内蔵されていることによって絶縁抵抗が長時間に渡って安定しており、信頼性の高いことが判った。また、本実施例の多層配線基板の製造工程では、内部電極にサイドマージン部が無いため、内部電極の印刷ズレ、カットズレ及び積みズレの影響を排除でき、加工性に優れていることが判った。
実施例2
本実施例では積層セラミックコンデンサの上下のマージン部を無くした、つまり最上層の内部電極と最下層の内部電極が露出した積層セラミックコンデンサを作製し、実施例1と同一要領で、この積層セラミックコンデンサを内蔵した多層配線基板を作製した。その結果、実施例1に比べ、更に0.02mm低背化することができた。
尚、本発明は、上記各実施形態に何等制限されるものではなく、本発明の趣旨に反しない限り、本発明に含まれる。
本発明は、電子機器などに使用される積層型電子部品を内蔵した多層配線基板に利用することができる。
(a)〜(c)はそれぞれ本発明の多層配線基板の一実施形態を示す図で、(a)はその全体を示す断面図、(b)は(a)の要部を拡大して示す断面図、(c)は(b)の平面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図1に示す積層型電子部品を取り出して示す図で、(a)はその斜視図、(b)はその要部を示す平面図である。 (a)は図1に示す他の種類の積層型電子部品の要部を示す平面図、(b)は(a)に示す積層型電子部品の従来品の要部を示す平面図である。 図2に示す積層型電子部品を製造する工程を示す斜視図である。 (a)〜(c)はそれぞれ図1に示す多層配線基板の製造工程の要部を示す工程図で、(a)は誘電体グリーンシートを示す断面図、(b)は(a)に示す誘電体グリーンシートに積層型電子部品を載置する状態を示す断面図、(c)は(b)に示す誘電体グリーンシートと他の誘電体グリーンシートを積層する状態を示す断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ図5に示す製造工程に続く工程図で、(a)は焼成前の圧着体を示す断面図、(b)は焼成後の多層配線基板を示す断面図、(c)は(b)に示す多層配線基板に積層型電子部品を搭載した状態を示す断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ本発明の多層配線基板の他の実施形態を示す図で、(a)はその全体を示す断面図、(b)は(a)の要部を拡大して示す断面図、(c)は(b)を更に拡大して示す要部断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図7に示す多層配線基板の製造工程の要部を示す工程図で、(a)は積層型電子部品を内蔵させる直前の状態を示す断面図、(b)は積層型電子部品を内蔵した状態を示す断面図である。 本発明の多層配線基板の更に他の実施形態の要部を示す断面図である。 本発明の多層配線基板の更に他の実施形態の要部を示す断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ従来の積層型電子部品の一例である積層セラミックコンデンサを示す図で、(a)はその断面図、(b)は(a)に示すセラミック層と内部電極の関係を示す平面図である。
符号の説明
10、10A、10B 多層配線基板
11 積層体(素体)
11A 誘電体セラミック層(誘電体層)
12 配線パターン
12A 面内導体
12B ビアホール導体
13 積層型電子部品
13A 誘電体セラミック層(誘電体層)
13B 積層体(素体)
13C 内部電極
13D 外部電極
15A 第1接続導体
15B 第2接続導体
V 空隙
C セラミック粉末

Claims (11)

  1. 積層型電子部品を内蔵した多層配線基板であって、
    上記積層型電子部品は、
    複数の誘電体層が積層された積層体からなる素体と、
    上記誘電体層の間に介在する内部電極と、上記内部電極に接続するように上記素体の少なくとも一つの側面に設けられた外部端子電極と、
    を有し、
    上記内部電極は、上記素体の他の側面との間に実質的にマージンが無いように形成されており、
    また、上記多層配線基板は、
    複数の誘電体層が積層された積層体からなる素体と、
    上記積層体の内部に設けられた所定の配線パターンと、
    を有し、
    上記積層型電子部品の上記外部端子電極は、上記多層配線基板の上記配線パターンに接続されており、且つ、上記積層型電子部品の上記素体の他方の側面は、上記多層配線基板の誘電体層と対向している
    ことを特徴とする多層配線基板。
  2. 上記積層型電子部品は、複数層に渡って形成されたコンデンサパターンを上記内部電極として備えたコンデンサ内蔵部品であることを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板。
  3. 上記積層型電子部品は、上記内部電極としてコイルパターンを備えたインダクタ内蔵電子部品であることを特徴とする請求項1に記載の積多層配線基板。
  4. 上記多層配線基板の上記配線パターンはビアホール導体を含み、上記積層型電子部品の上記外部端子電極は上記ビアホール導体に接続されており、接続状態にて、上記ビアホール導体には段部が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  5. 上記多層配線基板は、上記配線パターンとして、上記誘電体層の積層方向に延びる第1接続導体と、上記第1接続導体とは反対側に延びる第2接続導体とを含み、
    上記積層型電子部品の上記外部端子電極は、上記第1接続導体及び上記第2接続導体にそれぞれ接続されていること特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  6. 上記積層型電子部品の上記他の側面と上記多層配線基板の上記誘電体層との間には空隙が介在していること特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  7. 上記積層型電子部品の上記他の側面と上記多層配線基板の上記誘電体層との間にはセラミック粉末が介在していること特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  8. 上記積層型電子部品は、複数の誘電体セラミック層を積層してなる積層体を素体とする積層型セラミック電子部品であること特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  9. 上記多層配線基板は、複数の誘電体セラミック層を積層してなる積層体を素体とするセラミック多層基板であること特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の多層配線基板。
  10. 上記誘電体セラミック層は、低温焼結セラミック層であること特徴とする請求項9に記載の多層配線基板。
  11. 複数の誘電体層が積層された積層体からなる素体と、
    上記誘電体層の間に介在する内部電極と、
    上記内部電極と接続するように上記素体の少なくとも一つの側面に設けられた外部端子電極と、
    を有し、
    上記素体の他の側面と上記内部電極との間には実質的にマージンが無い
    こと特徴とする積層型電子部品。
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