JP2006215232A - 騒音低減装置及び騒音低減方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電話等の音が鳴った場合でもそれに気づくことができるようにする。
【解決手段】雑音検出回路12により、集音マイク11からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とが、D/A変換回路3の音声信号との差分をとることで検出されてメモリ13に記憶され、逆位相発生回路14により、記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号が発生され、混合器15により、逆位相の信号と音声信号とが混合されるようにし、スピーカ5からの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減し、雑音レベル表示器17により、雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルが表示されるようにすることで、クーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等のように、比較的周期性を持たない騒音と、電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音のように周期性を持つ騒音との種別を識別させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テレビジョン装置やCDプレーヤ等のオーディオ/ビデオ再生機器での再生音を阻害する要因となる騒音を低減する騒音低減装置及び騒音低減方法に関する。
従来より、テレビジョン装置やCDプレーヤ等のオーディオ/ビデオ再生機器での再生音を聞くとき、周囲の騒音である、たとえばクーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等が生じると、その騒音によって再生音がマスクされ聞き取りにくいことがある。
その場合、周囲の騒音に対応して音量を上げることになるが、騒音が同時に聞こえてしまうため、耳障りである。しかも、騒音の状況が変化し、たとえば急に騒音が無くなる場合は、再生音が大き過ぎるため、音量を下げる等の操作を行わなければならず、周囲の騒音に対応して常に音量の調整を行うことが煩わしいものとなっていた。
このような騒音に対する対策として、特許文献1では、騒音を検出する第1の機械電気変換器と、所定位置において打ち消すための音波を放射する電気機械変換器と、電気機械変換器から放射される音波との干渉状態を検出する第2の機械電気変換器と、第1、第2の機械電気変換器からのアナログ信号をディジタル信号に変換すると共に、ディジタル出力をアナログ信号に変換し電気機械変換器に出力する入出力インターフェースと、第1の機械電気変換器の出力信号と第1のディジタルフィルタの出力信号とを取り込んで両者の差を求める演算器と、その演算結果を入力とするアダプティブディジタルフィルタ及び第2のディジタルフィルタと、第2の機械電気変換器の出力信号と第2のディジタルフィルタの演算結果とに基づいてアダプティブディジタルフィルタの係数をディジタル演算処理し、第2の機械電気変換器の出力信号が小さくなるようにアダプティブフィルタの伝達関数を決定する制御アルゴリズムとを備えた能動騒音制御装置を提案している。
この能動騒音制御装置では、第2の機械電気変換器の出力信号を所定の値と比較し、所定の値より小さいことを判定する判定手段により、アダプティブフィルタの伝達関数を決定する制御アルゴリズムの動作を一時停止することで、音波としての外乱による制御系の乱れがあっても第2の機械電気変換器の出力信号を所定の値と比較し、所定の値より小さいことを判定することにより、アダプティブフィルタの伝達関数を決定する制御アルゴリズムの動作を一時停止することで、長期的に安定した騒音制御が行えるようになっている。
また、特許文献2では、マイクと、音声回路部が出力した音声信号を音調整部で位相反転し増幅したテレビの音声信号と、マイクの出力信号とを加算合成する合成部と、合成部の出力を選択するスイッチと、合成部の出力の位相を反転する位相反転部と、位相反転部の出力を増幅する増幅部と、スピーカと、合成部の出力信号から直流を生成する直流生成部と、直流値との差分を計算する演算部と、タイマと、現在の差分と1周期以前の差分との比較を行い差分の状態を判定する差分判定部と、直流値と現在の差分と1周期前の差分とを記憶するメモリと、増幅部の増幅度を制御する増幅制御部と、スイッチが合成部の出力を選択するための切替信号を生成するレベル比較部と、各部を制御する制御部とを備え、取り出した騒音波形と逆位相で同じ大きさの波形を生成して合成し、騒音を抑制するようにしたテレビ受信機を提案している。
特開平6−324688号公報 特開平8−23491号公報
ところで、上述した特許文献1では、第2の機械電気変換器の出力信号と第2のディジタルフィルタの演算結果とに基づいて、アダプティブディジタルフィルタの係数をディジタル演算処理し、第2の機械電気変換器の出力信号が小さくなるようにアダプティブフィルタの伝達関数を決定することで、騒音の抑制を行っている。
ところが、このような技術を、上述したテレビジョン装置やCDプレーヤ等のオーディオ/ビデオ再生機器での再生音を聞くときの周囲の騒音を抑制するものに適用しようとすると、電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が全て騒音として低減されてしまうため、これらの音が鳴ってもそれに気づくことができないおそれがある。
また、上述した特許文献2では、取り出した騒音波形と逆位相で同じ大きさの波形を生成して合成することにより、騒音を抑制することが可能となるが、上記同様に、電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が全て騒音として低減されてしまうため、これらの音が鳴ってもそれに気づくことができないおそれがある。
解決しようとする問題点は、周囲の音が全て騒音として低減されてしまうことにより、電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が鳴ってもそれに気づくことができないおそれがあるという点である。
本発明の騒音低減装置は、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減する騒音低減装置であって、周囲の音を取り込み、その音を電気信号に変換する集音手段と、前記集音手段からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とを、前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出する雑音検出手段と、前記雑音検出手段によって検出された雑音成分の信号が記憶される記憶手段と、前記記憶手段に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号を発生する逆位相発生手段と、前記逆位相発生手段からの逆位相の信号と前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号とを混合する混合手段と、前記記憶手段に記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルを表示する雑音レベル表示手段とを備えることを特徴とする。
このような構成では、雑音検出手段により、集音手段からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とが、再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出されると、その検出された雑音成分の信号が記憶手段に記憶され、逆位相発生手段により、記憶手段に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号が発生され、混合手段により、逆位相発生手段からの逆位相の信号と再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号とが混合される。
これにより、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響が低減される。
その際、雑音レベル表示手段により、記憶手段に記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルが表示されることで、騒音の種別を識別できる。
本発明の騒音低減装置は、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減する騒音低減装置であって、周囲の音を取り込み、その音を電気信号に変換する集音手段と、前記集音手段からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とを、前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出する雑音検出手段と、前記雑音検出手段によって検出された雑音成分の信号が記憶される記憶手段と、前記記憶手段に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号を発生する逆位相発生手段と、前記逆位相発生手段からの逆位相の信号を増幅して出力する出力手段と、前記記憶手段に記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルを表示する雑音レベル表示手段とを備えることを特徴とする。
このような構成では、雑音検出手段により、集音手段からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とが、再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出されると、その検出された雑音成分の信号が記憶手段に記憶され、逆位相発生手段により、記憶手段に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号が発生され、出力手段により、逆位相発生手段からの逆位相の信号が増幅されて出力される。
これにより、上記同様に、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響が低減される。
その際、雑音レベル表示手段により、記憶手段に記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルが表示されることで、上記同様に、騒音の種別を識別できる。
また、前記雑音レベル表示手段は、少なくとも前記雑音レベルの周期性を表示するものであるようにすることができる。
このような構成では、雑音レベル表示手段により、雑音レベルの周期性が表示されるため、たとえばクーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等のように、比較的周期性を持たない騒音と、たとえば電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音のように周期性を持つ騒音との種別を識別することができる。
本発明の騒音低減方法は、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減する騒音低減方法であって、周囲の音を取り込み、その音を電気信号に変換する集音工程と、前記変換された信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とを、前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出する雑音検出工程と、前記検出された雑音成分の信号が記憶される記憶工程と、前記記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号を発生する逆位相発生工程と、前記逆位相の信号と前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号とを混合する混合工程と、前記記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルを表示する雑音レベル表示工程とを有することを特徴とする。
このような構成では、周囲の音を取り込み、その音が電気信号に変換された信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とが、再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出されると、その検出された雑音成分の信号が記憶され、その記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号が発生され、逆位相の信号と再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号とが混合される。
これにより、上記同様に、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響が低減される。
その際、上記同様に、記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルが表示されることで、騒音の種別を識別できる。
本発明の騒音低減方法は、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減する騒音低減方法であって、周囲の音を取り込み、その音を電気信号に変換する集音工程と、前記変換された信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とを、前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出する雑音検出工程と、前記検出された雑音成分の信号が記憶される記憶工程と、前記記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号を発生する逆位相発生工程と、前記逆位相の信号を増幅して出力する出力工程と、前記記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルを表示する雑音レベル表示工程とを有することを特徴とする。
このような構成では、周囲の音を取り込み、その音が電気信号に変換された信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とが、再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出されると、その検出された雑音成分の信号が記憶され、その記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号が発生され、その逆位相の信号が増幅されて出力される。
これにより、上記同様に、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響が低減される。
その際、記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルが表示されることで、上記同様に、騒音の種別を識別できる。
また、前記雑音レベルを表示する際、少なくともその雑音レベルの周期性が表示されるようにすることができる。
このような構成では、雑音レベルの周期性が表示されるため、上記同様に、たとえばクーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等のように、比較的周期性を持たない騒音と、たとえば電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音のように周期性を持つ騒音との種別を識別することができる。
本発明の騒音低減装置及び騒音低減方法によれば、雑音検出手段により、集音手段からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とが、再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出されると、その検出された雑音成分の信号が記憶手段に記憶され、逆位相発生手段により、記憶手段に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号が発生され、混合手段により、逆位相発生手段からの逆位相の信号と再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号とが混合されることで、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減することができ、さらには、雑音レベル表示手段により、記憶手段に記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルが表示されることで、騒音の種別を識別でき、たとえば電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が鳴った場合でもそれに気づくことができる。
本実施形態では、雑音検出手段により、集音手段からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とが、再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出されると、その検出された雑音成分の信号が記憶手段に記憶され、逆位相発生手段により、記憶手段に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号が発生され、混合手段により、逆位相発生手段からの逆位相の信号と再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号とが混合されることで、少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減するようにし、さらには、雑音レベル表示手段により、記憶手段に記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルが表示されることで、騒音の種別を識別できるようにし、たとえば電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が鳴った場合でもそれに気づくことができるようにした。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の騒音低減装置をCDプレーヤに適用した場合の一実施形態を示すブロック図、図2は、図1の雑音レベル指示器の一例を示す図、図3は、図1の騒音低減装置における騒音低減方法を説明するためのフローチャート、図4〜図8は、図1の騒音低減装置における騒音低減方法を説明するための波形図、図9は、図1の騒音低減装置の構成を変えた場合の他の実施形態を示すブロック図である。
図1に示すCD(コンパクトディスク)プレーヤは、光ピックアップ1、再生回路2、D/A変換回路3、オーディオアンプ4、スピーカ5、騒音低減装置10を備えている。
光ピックアップ1は、CD(コンパクトディスク)6に記録されている信号を読み取る。再生回路2は、光ピックアップ1によって読み出された信号に対し、デコード処理等を施しデジタルの音声信号を得る。
音声再生に関わる回路であるD/A変換回路3は、再生回路2からのデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換する。オーディオアンプ4は、後述の混合器15からの音声信号を増幅する。スピーカ5は、オーディオアンプ4によって増幅された音声信号を出力する。
騒音低減装置10は、集音マイク11、雑音検出回路12、メモリ13、逆位相発生回路14、混合器15、雑音レベル表示駆動回路16、雑音レベル表示器17、制御部18を備えている。
集音手段としての集音マイク11は、周囲の音を取り込み、その音を電気信号に変換する。雑音検出手段としての雑音検出回路12は、集音マイク11からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とを検出する。ここで、雑音成分は、集音マイク11からの信号とD/A変換回路3からの音声信号との差分をとることで検出することができる。
なお、雑音検出回路12による雑音成分の検出帯域は、少なくとも人間の可聴帯域である20〜20kHz程度であればよいが、この範囲に限定されなくてもよい。
記憶手段としてのメモリ13には、雑音検出回路12によって検出された雑音成分の信号が記憶される。逆位相発生手段としての逆位相発生回路14は、メモリ13に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号を発生する。
混合手段としての混合器15は、逆位相発生回路14からの逆位相の信号とD/A変換回路3からの音声信号とを混合する。雑音レベル表示駆動回路16は、雑音レベル表示器17に対し、メモリ13に記憶された雑音成分の信号の振幅に応じたレベル表示を行わせる。
雑音レベル表示器17は、雑音レベル表示駆動回路16からの信号に応じて雑音レベルを表示する。ここで、雑音レベル表示器17は、たとえば図2に示すように、複数の発光ダイオード17aを並列させ、雑音レベルの大きさに応じて個々の発光ダイオード17aを点灯させる構成とすることができる。
ここで、周囲の騒音である、たとえばクーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等の騒音は比較的周期性を持たないため、雑音レベル表示器17による雑音レベルの表示の変動が比較的小さなものとなる。
これに対し、たとえば電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音は周期性を持つため、雑音レベル表示器17による雑音レベルの表示がその周期性に合わせて変動することになる。これにより、騒音の種別を識別することができ、雑音レベル表示器17による雑音レベルの表示から電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が鳴っていることを確認することができる。
制御部18は、ユーザによるCD(コンパクトディスク)6の再生指示があると、CD(コンパクトディスク)6の再生に関わる各部の動作と騒音低減装置10による騒音低減に関わる各部の動作とを制御する。
次に、騒音低減装置10による騒音低減方法について説明する。
まず、図3に示すように、ユーザによるCD(コンパクトディスク)6の再生指示が有ると(ステップS1)、制御部18により、CD(コンパクトディスク)6の再生に関わる各部の動作と騒音低減装置10による騒音低減に関わる各部の動作とが制御される。
このとき、集音マイク11により、周囲の音が取り込まれ、その音が電気信号に変換される(ステップS2)。ここで、集音マイク11からの信号は、たとえば図4に示すように、スピーカ5からの音声信号に雑音成分が重畳された波形(a)となる。
次いで、雑音検出回路12により、集音マイク11からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とが検出される(ステップS3)。ここで、雑音成分は、集音マイク11からの信号とD/A変換回路3からの音声信号との差分をとることで検出される。また、その雑音成分は、たとえば図5に示すような波形(b)となる。
雑音検出回路12によって検出された雑音成分の信号は、メモリ13に記憶される(ステップS4)。雑音成分の信号がメモリ13に記憶されると、逆位相発生回路14により、その記憶された雑音成分の信号に対し逆位相となる信号が生成されて混合器15に出力される(ステップS5)。ここで、逆位相発生回路14からの信号は、たとえば図6に示すような波形(c)となる。
このとき、混合器15により、逆位相発生回路14からの逆位相の信号とD/A変換回路3からの音声信号とが混合されて出力されると(ステップS6)、その音声信号がオーディオアンプ4により増幅され、スピーカ5から出力される(ステップS7)。ここで、混合器15からの信号は、たとえば図7に示すように、音声信号から雑音成分が除去された波形(d)となる。
これにより、CDプレーヤによってたとえば音楽を聴いているとき、周囲の騒音である、たとえばクーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等が生じても、スピーカ5からは雑音成分が除去された音が出力されるので、音量を上げなくても比較的クリアな音を聴くことができる。
またこのとき、雑音レベル表示駆動回路16により、雑音レベル表示器17が駆動され、メモリ13に記憶された雑音成分の信号である、図5の波形(b)の振幅に応じたレベル表示が行われる(ステップS8)。
ここで、上述したクーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等が生じ、雑音検出回路12によってそれらの雑音成分が検出されて雑音レベル表示器17によって表示されるとき、これらの騒音は比較的周期性を持たないため、雑音レベル表示器17による雑音レベルの表示の変動が比較的小さなものとなる。そのため、雑音レベル表示器17による雑音レベルの表示から単に騒音が発生していると認識できる。
これに対し、たとえば電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が鳴ると、雑音検出回路12によって検出される雑音成分は、たとえば図8に示すような周期的な波形(e)となる。
そのため、雑音レベル表示器17により、その音の変化が周期的に表示されるため、電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が鳴っていることを容易に確認することができる。
このように、本実施形態では、雑音検出回路12により、集音マイク11からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とが、CDプレーヤのD/A変換回路3の音声信号との差分をとることで検出されると、その検出された雑音成分の信号がメモリ13に記憶され、逆位相発生回路14により、メモリ13に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号が発生され、混合器15により、逆位相発生回路14からの逆位相の信号とCDプレーヤのD/A変換回路3の音声信号とが混合されるようにしたので、CDプレーヤのスピーカ5からの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減することができる。
その際、雑音レベル表示器17により、メモリ13に記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルが表示されるようにしたので、たとえばクーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等のように、比較的周期性を持たない騒音と、たとえば電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音のように周期性を持つ騒音との種別を識別することができ、たとえば電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が鳴った場合でもそれに気づくことができる。
なお、本実施形態では、混合器15により、逆位相発生回路14からの逆位相の信号とD/A変換回路3からの音声信号とを混合した音声信号をオーディオアンプ4により増幅してスピーカ5から出力させるようにした場合について説明したが、混合器15を用いずに、逆位相発生回路14からの逆位相の信号を増幅して雑音低減用の専用スピーカが出力させるようにしてもよい。
この場合、たとえば図9に示すように、騒音低減装置10Aを、集音マイク11、雑音検出回路12、メモリ13、逆位相発生回路14、オーディオアンプ4a、雑音レベル表示駆動回路16、雑音レベル表示器17、制御部18、雑音低減用スピーカ19によって構成する。ここで、オーディオアンプ4a及び雑音低減用スピーカ19により、出力手段が構成される。
そして、上記同様に、雑音検出回路12によって検出された雑音成分の信号がメモリ13に記憶された後、逆位相発生回路14からの逆位相の信号をオーディオアンプ4aにより増幅し、雑音低減用スピーカ19から出力されるようにする。
これにより、CDプレーヤによってたとえば音楽を聴いているとき、周囲の騒音である、たとえばクーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等が生じても、スピーカ5から音声信号と雑音低減用スピーカ19からの逆位相の信号とがユーザの視聴位置の周囲で重畳され、結果として雑音成分が除去された音がユーザに伝搬されるため、上記同様に、音量を上げなくても比較的クリアを音を聴くことができ、さらには電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が鳴った場合でもそれに気づくことができる。
また、図9の騒音低減装置10Aにあっては、CDプレーヤに組み込むことをせずに、単体としてCDプレーヤの近傍に配置するようにしてもよい。その場合、CDプレーヤのD/A変換回路3からの音声信号を騒音低減装置10Aに取り込むようにすればよい。
またこのように、騒音低減装置10Aを単体とすることで、他の再生機器との接続が可能となるため、いずれの再生機器であっても騒音に邪魔されずにクリアを音を聴くことができ、さらには電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等の音が鳴った場合でもそれに気づくことができる。
また、本実施形態では、図3において、混合器15により、逆位相発生回路14からの逆位相の信号とD/A変換回路3からの音声信号とが混合されて出力され(ステップS6)、その音声信号がオーディオアンプ4により増幅され、スピーカ5から出力(ステップS7)された後、雑音レベル表示駆動回路16により、雑音レベル表示器17が駆動され、メモリ13に記憶された雑音成分の信号の振幅に応じたレベル表示(ステップS8)が行われるようにした場合について説明したが、この例に限らず、雑音成分の信号の振幅に応じたレベル表示(ステップS8)が行われた後、混合器15により、逆位相発生回路14からの逆位相の信号とD/A変換回路3からの音声信号とが混合されて出力され(ステップS6)、その音声信号がオーディオアンプ4により増幅され、スピーカ5から出力(ステップS7)されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ユーザによるCD(コンパクトディスク)6の再生指示が有ると、制御部18により、騒音低減装置10による騒音低減に関わる各部の動作が制御される場合について説明したが、これに限らず、CDプレーヤの電源が投入されたときに、制御部18により、騒音低減装置10による騒音低減に関わる各部の動作が制御されるようにしてもよい。
この場合、CD(コンパクトディスク)6の再生が行われていなくても、雑音レベル表示器17により雑音レベルの大きさに応じた表示が行われるため、周囲の騒音の確認と、騒音低減装置10が正常に動作していることの確認とを行うことができる。
また、本実施形態では、雑音レベル表示器17を、複数の発光ダイオード17aを並列させ、雑音レベルの大きさに応じて個々の発光ダイオード17aを点灯させる構成とした場合について説明したが、これに限らず、個々の発光ダイオード17aに対応する部分を液晶表示によって行われる構成としてもよい。
また、雑音レベル表示器17を、雑音レベルの大きさに応じた数字が表示されるデジタルメータとしてもよいし、雑音レベルの大きさに応じて指針が振れるアナログメータとしてもよい。
また、雑音レベル表示器17を、液晶ディスプレイとし、雑音レベルの大きさに応じた文字や絵が表示される構成としてもよい。
さらには、雑音レベル表示器17を、ランプとし、上述したクーラーの音、雨の音、子供の声、工事中の音、車の音、飛行機の爆音等のように、比較的周期性を持たない騒音の場合はランプを点灯させるようにし、電話及びインターホンの呼び出し音や非常ベル等のように周期性を持つような音の場合には雑音レベルの大きさに応じてランプを点滅させるようにしてもよい。
また、上述した集音マイク11、スピーカ5、雑音低減用スピーカ19は、ワイヤレスであってもよいことは勿論である。
CDプレーヤに限らず、テレビジョン装置やDVDプレーヤ等の他のオーディオ/ビデオ再生機器にも適用可能である。
本発明の騒音低減装置をCDプレーヤに適用した場合の一実施形態を示すブロック図である。 図1の雑音レベル指示器の一例を示す図である。 図1の騒音低減装置における騒音低減方法を説明するためのフローチャートである。 図1の騒音低減装置における騒音低減方法を説明するための波形図である。 図1の騒音低減装置における騒音低減方法を説明するための波形図である。 図1の騒音低減装置における騒音低減方法を説明するための波形図である。 図1の騒音低減装置における騒音低減方法を説明するための波形図である。 図1の騒音低減装置における騒音低減方法を説明するための波形図である。 図1の騒音低減装置の構成を変えた場合の他の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
3 D/A変換回路
4 オーディオアンプ
4a オーディオアンプ
5 スピーカ
10 騒音低減装置
10A 騒音低減装置
11 集音マイク
12 雑音検出回路
13 メモリ
14 逆位相発生回路
15 混合器
16 雑音レベル表示駆動回路
17 雑音レベル表示器
18 制御部
19 雑音低減用スピーカ

Claims (6)

  1. 少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減する騒音低減装置であって、
    周囲の音を取り込み、その音を電気信号に変換する集音手段と、
    前記集音手段からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とを、前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出する雑音検出手段と、
    前記雑音検出手段によって検出された雑音成分の信号が記憶される記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号を発生する逆位相発生手段と、
    前記逆位相発生手段からの逆位相の信号と前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号とを混合する混合手段と、
    前記記憶手段に記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルを表示する雑音レベル表示手段とを備える
    ことを特徴とする騒音低減装置。
  2. 少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減する騒音低減装置であって、
    周囲の音を取り込み、その音を電気信号に変換する集音手段と、
    前記集音手段からの信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とを、前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出する雑音検出手段と、
    前記雑音検出手段によって検出された雑音成分の信号が記憶される記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号を発生する逆位相発生手段と、
    前記逆位相発生手段からの逆位相の信号を増幅して出力する出力手段と、
    前記記憶手段に記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルを表示する雑音レベル表示手段とを備える
    ことを特徴とする騒音低減装置。
  3. 前記雑音レベル表示手段は、少なくとも前記雑音レベルの周期性を表示するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の騒音低減装置。
  4. 少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減する騒音低減方法であって、
    周囲の音を取り込み、その音を電気信号に変換する集音工程と、
    前記変換された信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とを、前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出する雑音検出工程と、
    前記検出された雑音成分の信号が記憶される記憶工程と、
    前記記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号を発生する逆位相発生工程と、
    前記逆位相の信号と前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号とを混合する混合工程と、
    前記記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルを表示する雑音レベル表示工程とを有する
    ことを特徴とする騒音低減方法。
  5. 少なくとも音声信号を再生する再生機器のスピーカからの再生音に対する周囲の騒音による影響を低減する騒音低減方法であって、
    周囲の音を取り込み、その音を電気信号に変換する集音工程と、
    前記変換された信号に含まれる雑音成分の位相と振幅とを、前記再生機器の音声再生に関わる回路からの音声信号との差分をとることで検出する雑音検出工程と、
    前記検出された雑音成分の信号が記憶される記憶工程と、
    前記記憶された雑音成分の信号に対し逆位相の信号を発生する逆位相発生工程と、
    前記逆位相の信号を増幅して出力する出力工程と、
    前記記憶されている雑音成分の信号の振幅に応じた雑音レベルを表示する雑音レベル表示工程とを有する
    ことを特徴とする騒音低減方法。
  6. 前記雑音レベルを表示する際、少なくともその雑音レベルの周期性が表示されることを特徴とする請求項4又は5に記載の騒音低減方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017507550A (ja) * 2014-01-06 2017-03-16 ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド ユーザが制御可能な聴覚環境のカスタマイズのためのシステム及び方法
CN108962215A (zh) * 2018-08-31 2018-12-07 国网江苏省电力有限公司徐州供电分公司 一种基于自适应控制的大功率电力电抗器降低噪音控制处理***及其控制处理方法
WO2021010011A1 (ja) * 2019-07-12 2021-01-21 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

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