JP2006213183A - 移動認否システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 セキュリティレベルを向上することが可能な移動認否システムを提供すること。
【解決手段】 電子キーシステム1は、携帯機2とエンジン始動制御装置3とを備えている。エンジン始動制御装置3は、照合ECU35を備えている。照合ECU35のメモリ35aには、自動車の走行がどれだけ許容されるのかの指標となる走行許容距離の上限値である基準走行許容距離が記憶されている。照合ECU35は、エンジン始動時を起点とした走行距離が基準走行許容距離に達したとき、自動車の走行を禁止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動体の移動を許可するとともに移動体の移動を禁止する移動認否システムに関する。
特許文献1には、車両の盗難防止を目的としたイモビライザーシステムに関する技術が開示されている。イモビライザーシステムとは、エンジン始動用のキーに内蔵されたトランスポンダ(ICチップ)が発信するIDコードを車両側のマイコンが照合し、IDコードが正しいときにエンジンの始動を許可する一方で、IDコードが正しくないときにエンジンの始動を禁止するシステムである。そして、イモビライザーシステムが搭載された車両にあっては、単に機械的に複製しただけのキーを用いたり、或いは配線を直結したりする盗難手口に遭っても、エンジンが始動されることはない。従って、イモビライザーシステムは、車両の盗難防止に非常に効果がある。
特開2004−025936号公報(段落番号0004)
しかしながら、正規のキーを入手できれば、エンジンを始動させることができる。そして、エンジンを始動させて以後、燃料が無くなるまで車両を走行させることが可能である。そして、やがて燃料が無くなれば、燃料を補充することで車両を再度走行させることが可能となる。要するに、車両の走行許容量は、燃料の供給度合で決定されるのが現状である。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、セキュリティレベルを向上することが可能な移動認否システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、移動体の移動がどれだけ許容されるのかの指標となる移動許容量の上限値である基準移動許容量を記憶する記憶手段と、移動体の始動時を起点とした移動量が基準移動許容量に達したとき、移動体の移動を禁止する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の移動認否システムにおいて、前記記憶手段には、基準移動許容量として、移動体の移動がどれだけ許容されるのかの指標となる移動許容距離の上限値である基準移動許容距離が記憶されており、前記制御手段は、移動体の始動時を起点とした移動距離が基準移動許容距離に達したとき、移動体の移動を禁止することを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の移動認否システムにおいて、前記記憶手段には、基準移動許容量として、移動体の移動がどれだけ許容されるのかの指標となる移動許容時間の上限値である基準移動許容時間が記憶されており、前記制御手段は、移動体が始動されて以後、移動体の運転が停止されることなく経過した時間が基準移動許容時間に達したとき、移動体の移動を禁止することを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の移動認否システムにおいて、前記記憶手段には、基準移動許容量として、移動体の移動がどれだけ許容されるのかの指標となる始動許容回数の上限値である基準始動許容回数が記憶されており、前記制御手段は、予め定められた所定の期間内における移動体の始動回数が基準始動許容回数に達したとき、移動体の移動を禁止することを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の移動認否システムにおいて、正規の運転者に特有の情報を取得する取得手段を備え、前記制御手段は、移動体が始動されたとき、基準移動許容量として、予め定められた第1基準移動許容量を前記記憶手段に記憶させるとともに、移動体の運転中には、第1基準移動許容量から移動体の移動量を減算し、該減算結果がゼロになったとき、移動体の移動量が第1基準移動許容量に達した旨を認識して移動体の移動を禁止する一方、同制御手段は、移動体の運転中に前記取得手段により正規の運転者に特有の情報が取得されたとき、基準移動許容量として、第1基準移動許容量よりも多い第2基準移動許容量を前記記憶手段に記憶させるとともに、移動体の運転中には、第2基準移動許容量から移動体の移動量を減算し、該減算結果がゼロになったとき、移動体の移動量が第2基準移動許容量に達した旨を認識して移動体の移動を禁止することを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の移動認否システムにおいて、前記制御手段は、前記取得手段により正規の運転者に特有の情報が取得されないまま移動体の移動量が第1基準移動許容量に達したとき、以後、前記取得手段により正規の運転者に特有の情報が取得されるまで移動体の移動を禁止することを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の移動認否システムにおいて、移動体の外部から送信されてくる基準移動許容量を受信する受信手段を備え、前記制御手段は、前記受信手段により基準移動許容量が受信されたとき、その基準移動許容量を新たな基準移動許容量として前記記憶手段に記憶させるとともに、移動体の運転中には、新たな基準移動許容量から移動体の移動量を減算し、該減算結果がゼロになったとき、移動体の移動量が基準移動許容量に達した旨を認識して移動体の移動を禁止することを特徴とする。
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、移動体の始動時を起点とした移動量が基準移動許容量に達したとき、移動体の移動が禁止される。つまり、移動体の移動許容量が、如何なる者でも補充可能な燃料の供給度合で決定される訳ではない。
請求項2に記載の発明によると、移動体の始動時を起点とした移動距離が基準移動許容距離に達したとき、移動体の移動が禁止される。つまり、移動体の移動許容距離が、如何なる者でも補充可能な燃料の供給度合で決定される訳ではない。従って、セキュリティレベルを向上することができる。
請求項3に記載の発明によると、移動体が始動されて以後、移動体の運転が停止されることなく経過した時間が基準移動許容時間に達したとき、移動体の移動が禁止される。つまり、移動体の移動許容時間が、如何なる者でも補充可能な燃料の供給度合で決定される訳ではない。従って、セキュリティレベルを向上することができる。
請求項4に記載の発明によると、予め定められた所定の期間内における移動体の始動回数が基準始動許容回数に達したとき、移動体の移動が禁止される。つまり、移動体の始動許容回数が、如何なる者でも補充可能な燃料の供給度合で決定される訳ではない。従って、セキュリティレベルを向上することができる。
請求項5に記載の発明によると、第三者により移動体が移動される場合、正規の運転者により移動体が移動される場合よりも早い段階で移動体の移動が禁止される。このため、第三者により移動された移動体をいち早く発見することが可能となる。従って、事後のセキュリティレベルを向上することができる。
請求項6に記載の発明によると、第三者により移動体が移動されて、やがて移動体の移動量が第1基準移動許容量に達したとき、以後、正規の運転者により移動体が運転されるまで移動体の移動が禁止される。要するに、第三者では移動体を移動し続けることができない。従って、事後のセキュリティレベルを向上することができる。
請求項7に記載の発明によると、たとえ第三者により移動体が移動されようとも、移動体の外部から移動体に新たな基準移動許容量を送信することにより、基準移動許容量を変更することが可能である。例えば、新たな基準移動許容量を極めて少ないものとすれば、第三者による移動体の移動量を極端に抑制することが可能となる。従って、事後のセキュリティレベルを向上することができる。
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明によれば、セキュリティレベルを向上することができる。
以下、本発明を自動車の電子キーシステムに具体化した一実施形態を説明する。
図1に示すように、電子キーシステム1は、携帯機2とエンジン始動制御装置3とを備えている。携帯機2は、自動車の所有者によって所持されるものである。エンジン始動制御装置3は、自動車側に設けられるものである。電子キーシステム1は、携帯機2とエンジン始動制御装置3との間で双方向通信が可能である。そして、電子キーシステム1は、対応する携帯機2が利用されたときにエンジン始動制御装置3により車載エンジンの始動を許可する。
携帯機2は、受信機能及び送信機能を有している。携帯機2は、受信アンテナ21、受信回路22、マイコン23、送信回路24、送信アンテナ25を備えている。受信アンテナ21は、エンジン始動制御装置3から送信されてくるリクエスト信号を受信するための媒体である。受信回路22は、受信アンテナ21によりリクエスト信号が受信されたとき、そのリクエスト信号を復調して受信信号を生成し、その受信信号をマイコン23に出力する。
マイコン23は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットである。マイコン23は、不揮発性のメモリ23aを備えている。メモリ23aには、携帯機2毎に個別に設定されたIDコード(携帯機2のIDコード)が記憶されている。マイコン23は、受信回路22から受信信号が入力されたとき、リクエスト信号に応答するために、携帯機2のIDコードを含む信号(IDコード信号)を送信回路24に出力する。送信回路24は、マイコン23から入力されたIDコード信号を所定周波数(本実施形態では300MHz)の電波に変調する。送信アンテナ25は、送信回路24により変調されたIDコード信号を外部に送信するための媒体である。
エンジン始動制御装置3は、送信回路31、送信アンテナ32、受信アンテナ33、受信回路34、照合電子制御ユニット(以下、照合ECUと称す)35を備えている。送信回路31は、照合ECU35から入力されるリクエスト信号を所定周波数(本実施形態では134KHz)の電波に変調する。送信アンテナ32は、送信回路31により変調されたリクエスト信号を外部に送信するための媒体である。リクエスト信号は、車内の略全域に及んで且つ車外に殆ど及ばない所定領域A32の範囲内に送信される。その結果、所定領域A32の範囲内において、携帯機2とエンジン始動制御装置3との間での双方向通信が可能となる。つまり、リクエスト信号は、携帯機2とエンジン始動制御装置3との間での双方向通信を確立するためのトリガ信号である。
受信アンテナ33は、携帯機2から送信されてくるIDコード信号を受信するための媒体である。受信回路34は、受信アンテナ33によりIDコード信号が受信されたとき、そのIDコード信号を復調して受信信号を生成し、その受信信号を照合ECU35に出力する。
照合ECU35は、図示しないCPU、ROM、RAM、タイマ、カウンタ等からなるCPUユニットである。照合ECU35は、不揮発性のメモリ35aを備えている。メモリ35aには、対応する携帯機2のIDコードと同一のIDコード(自動車側のIDコード)が記憶されている。
照合ECU35には、ドアカーテシスイッチ40が電気的に接続されている。ドアカーテシスイッチ40は、車載ドアの開閉状態を検出するためのものである。ドアカーテシスイッチ40は、車載ドアが開いているとき、車載ドアが開いている旨を示す検出信号を車載ドアが開いている期間に亘って照合ECU35に出力する。また、同ドアカーテシスイッチ40は、車載ドアが閉まっているとき、車載ドアが閉まっている旨を示す検出信号を車載ドアが閉まっている期間に亘って照合ECU35に出力する。
照合ECU35は、ドアカーテシスイッチ40から車載ドアが閉まっている旨を示す検出信号が入力されている状態で、同ドアカーテシスイッチ40から車載ドアが開いている旨を示す検出信号が入力されたとき、車載ドアが開けられた旨を認識する。そして、照合ECU35は、このように車載ドアが開けられた旨を認識したとき、送信回路31にリクエスト信号を出力する。照合ECU35は、リクエスト信号を出力したことに基づいて、受信回路34から受信信号が入力されたとき、その受信信号に含まれているIDコードと自動車側のIDコードとが一致しているか否かを判断する。つまり、この場合、照合ECU35は、IDコード照合を実行する。
照合ECU35には、エンジン電子制御ユニット(以下、エンジンECUと称す)50が電気的に接続されている。照合ECU35は、IDコード照合により両IDコードが一致したとき、エンジンECU50にエンジン始動許可信号を出力する。
エンジンECU50は、車載エンジンを始動させるものであるとともに、車載エンジンの回転を停止させるものでもある。エンジンECU50には、ブレーキスイッチ51及びエンジンスイッチ52が電気的に接続されている。
ブレーキスイッチ51は、ブレーキ操作を検出するためのものである。ブレーキスイッチ51は、ブレーキペダルが踏み込まれているとき、ブレーキペダルが踏み込まれている旨を示す検出信号をブレーキペダルが踏み込まれている期間に亘ってエンジンECU50に出力する。そして、エンジンECU50は、ブレーキスイッチ51からブレーキペダルが踏み込まれている旨を示す検出信号が入力されているとき、ブレーキ操作が行われている旨を認識する。
エンジンスイッチ52は、車載エンジンを始動させる場合に操作されるものであるとともに、車載エンジンの回転を停止させる場合にも操作されるものである。エンジンスイッチ52は、外部から押圧操作可能なボタンを備えたプッシュスイッチである。エンジンスイッチ52は、ボタンが押圧されているとき、ボタンが押圧されている旨を示す検出信号をボタンが押圧されている期間に亘ってエンジンECU50に出力する。
エンジンECU50は、車載エンジンの回転停止中においてエンジンスイッチ52からボタンが押圧されている旨を示す検出信号が入力されていない状態で、同エンジンスイッチ52からボタンが押圧されている旨を示す検出信号が入力されたとき、車載エンジンの始動操作が行われた旨を認識する。エンジンECU50は、照合ECU35からエンジン始動許可信号が入力されている状態で、ブレーキ操作が行われている旨を認識して、且つ車載エンジンの始動操作が行われた旨を認識したとき、車載エンジンを始動させる。
エンジンECU50は、車載エンジンの回転中においてエンジンスイッチ52からボタンが押圧されている旨を示す検出信号が入力されていない状態で、同エンジンスイッチ52からボタンが押圧されている旨を示す検出信号が入力されたとき、車載エンジンの回転停止操作が行われた旨を認識する。エンジンECU50は、車載エンジンの回転停止操作が行われた旨を認識したとき、車載エンジンの回転を停止させる。
エンジンECU50は、車載エンジンの回転数を示すエンジン回転状態信号を照合ECU35に出力する。そして、照合ECU35は、エンジンECU50から車載エンジンの回転数がゼロである旨を示すエンジン回転状態信号が入力されているとき、車載エンジンが回転停止中である旨を認識する。一方、照合ECU35は、エンジンECU50から車載エンジンの回転数がゼロ以外である旨を示すエンジン回転状態信号が入力されているとき、車載エンジンが回転中である旨を認識する。
また、照合ECU35は、エンジンECU50から車載エンジンの回転数がゼロである旨を示すエンジン回転状態信号が入力されている状態で、同エンジンECU50から車載エンジンの回転数がゼロ以外である旨を示すエンジン回転状態信号が入力されたとき、車載エンジンが始動された旨を認識する。一方、エンジンECU50は、エンジンECU50から車載エンジンの回転数がゼロ以外である旨を示すエンジン回転状態信号が入力されている状態で、同エンジンECU50から車載エンジンの回転数がゼロである旨を示すエンジン回転状態信号が入力されたとき、車載エンジンの回転が停止された旨を認識する。
このように本実施形態の電子キーシステム1は、対応する携帯機2(正規の携帯機2)が車内に持ち込まれたときにエンジン始動制御装置3により車載エンジンの始動を許可する機能(エンジン始動自動許可機能)を有している。
次に、電子キーシステム1の特徴点について説明する。
図1に示すように、電子キーシステム1のエンジン始動制御装置3は、携帯機2に加えて、各種車載装置との間でも双方向通信が可能である。即ち、エンジン始動制御装置3の照合ECU35には、車内通信ネットワーク60により、通信装置70や表示装置80が電気的に接続されている。加えて、照合ECU35には、指紋センサ90や走行距離センサ95が電気的に接続されている。
通信装置70は、車外通信ネットワーク71を介して、携帯電話機(以下、単に携帯電話と称す)やパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンと称す)に代表される車外通信端末72との間で双方向通信が可能である。車外通信端末72は、自動車の所有者によって管理されるものである。従って、自動車の所有者は、車外通信端末72を用いて各種情報を入力することで、自身が所有している自動車まで出向くことなく、該自動車に関する各種設定を遠隔操作にて行うことが可能である。ちなみに、車外通信端末72が用いられて入力された各種情報は、車外通信ネットワーク71、通信装置70、車内通信ネットワーク60を介して照合ECU35に入力される。要するに、通信装置70は、自動車の外部から送信されてくる情報を受信する受信手段に相当する。
特に、自動車の所有者は、車外通信端末72を用いて、自身が所有している自動車の走行がどれだけ許容されるのかの指標となる走行許容距離の上限値である基準走行許容距離を入力することで、該自動車のセキュリティレベルを任意に設定することが可能である。勿論、車外通信端末72を用いて基準走行許容距離を入力する場合、自動車の所有者が予め定めたパスワードが必要である。要するに、車外通信端末72を用いた基準走行許容距離の入力を的確に行える者は、自動車の所有者に限られる。
表示装置80には、車載入力装置81が電気的に接続されている。表示装置80は、車載入力装置81が用いられて入力される各種情報を表示するためのものである。車載入力装置81は、表示装置80に表示させたい情報を入力する際に用いられるものである。従って、自動車の所有者は、車載入力装置81を用いて各種情報を入力することで、該自動車に関する各種設定を行うことが可能である。ちなみに、車載入力装置81が用いられて入力された各種情報は、表示装置80、車内通信ネットワーク60を介して照合ECU35に入力される。
特に、自動車の所有者は、車載入力装置81を用いて、上記のように車外通信端末72を用いて入力するものと同じ基準走行許容距離を入力することで、該自動車のセキュリティレベルを任意に設定することが可能である。勿論、車載入力装置81を用いて基準走行許容距離を入力する場合、自動車の所有者が予め定めたパスワードが必要である。要するに、車載入力装置81を用いた基準走行許容距離の入力を的確に行える者は、自動車の所有者に限られる。
指紋センサ90は、ステアリングホイールの表面に設けられている。指紋センサ90は、ステアリングホイールを握る者(運転者)の指紋を検出するためのものである。指紋センサ90は、ステアリングホイールが握られたとき、ステアリングホイールを握る者(運転者)の指紋を検出して該指紋に関するデータ(運転者の指紋データ)を生成し、運転者の指紋データを含む検出信号を照合ECU35に出力する。言うまでもなく、指紋データは、個人に特有の情報である。要するに、指紋センサ90は、個人に特有の情報である指紋データを取得する取得手段に相当する。
これに関連して、照合ECU35のメモリ35aには、正規の運転者(自動車の所有者)の指紋データ(基準指紋データ)が記憶されている。照合ECU35は、指紋センサ90から検出信号が入力されたとき、その検出信号に含まれている指紋データと基準指紋データとが一致しているか否かを判断する。つまり、この場合、照合ECU35は、指紋照合を実行する。
走行距離センサ95は、自動車の積算走行距離を検出するためのものである。走行距離センサ95は、自動車が走行されたとき、走行距離を算出する。そして、走行距離センサ95は、自動車が走行される度に走行距離を加算して積算走行距離を算出し、その積算走行距離に関するデータを含む検出信号を照合ECU35に出力する。そして、照合ECU35は、走行距離センサ95から検出信号が入力されたとき、その検出信号に含まれている積算走行距離に関するデータを参照して、自動車の積算走行距離を認識する。
ここで、照合ECU35は、時間的な任意の起点において走行距離センサ95から入力された検出信号に含まれている積算走行距離に関するデータを参照して、起点時の積算走行距離を認識する。一方、照合ECU35は、時間的な任意の終点において走行距離センサ95から入力された検出信号に含まれている積算走行距離に関するデータを参照して、終点時の積算走行距離を認識する。そして、照合ECU35は、終点時の積算走行距離から起点時の積算走行距離を減じて、起点から終点までの期間内における自動車の走行距離を算出する。
例えば、照合ECU35は、車載エンジンが始動された旨を認識したとき、その旨を認識して以後、最初に走行距離センサ95から入力された検出信号に含まれている積算走行距離に関するデータを参照して、エンジン始動時の積算走行距離を認識する。加えて、照合ECU35は、時間的な任意の終点を迎えて以後、最初に走行距離センサ95から入力された検出信号に含まれている積算走行距離に関するデータを参照して、終点時の積算走行距離を認識する。そして、照合ECU35は、終点時の積算走行距離からエンジン始動時の積算走行距離を減じて、エンジン始動時から終点時までの期間内における自動車の走行距離を算出する。
これに関連して、照合ECU35のメモリ35aには、既に説明したように車外通信端末72や車載入力装置81を用いた入力によっても設定可能な基準走行許容距離が記憶されている。そして、照合ECU35は、エンジン始動時を起点とした走行距離が基準走行許容距離に達したとき、エンジンECU50にエンジン回転停止指令信号を出力する。エンジンECU50は、照合ECU35からエンジン回転停止指令信号が入力されたとき、車載エンジンの回転を停止させる。言うまでもなく、このように車載エンジンの回転が停止されたとき、自動車の走行が禁止される。要するに、照合ECU35は、エンジン始動時を起点とした走行距離が基準走行許容距離に達したとき、自動車の走行を禁止する制御手段に相当する。
次に、図2及び図3に示すフローチャートを参照しながら、エンジン始動制御装置3の照合ECU35による自動車の走行認否制御について説明する。
さて、照合ECU35は、車載ドアが開けられた旨を認識したとき(ステップS1においてYES)、送信回路31にリクエスト信号を出力する(ステップS2)。照合ECU35は、ステップS2において送信回路31にリクエスト信号を出力して以後、自動車側のIDコードと一致するIDコードを含む受信信号が受信回路34から入力されたとき(ステップS3においてYES)、エンジンECU50にエンジン始動許可信号を出力する(ステップS4)。一方、照合ECU35は、ステップS2において送信回路31にリクエスト信号を出力して以後、自動車側のIDコードと一致するIDコードを含む受信信号が受信回路34から入力されないとき(ステップS3においてNO)、エンジンECU50にエンジン始動許可信号を出力しない(ステップS5)。
照合ECU35は、ステップS4においてエンジンECU50にエンジン始動許可信号を出力して以後、車載エンジンが始動された旨を認識したとき(ステップS6においてYES)、基準走行許容距離として、予め定められた第1基準走行許容距離をメモリ35aに記憶させる(ステップS7)。
照合ECU35は、ステップS7において第1基準走行許容距離をメモリ35aに記憶させた時点を起点として、自動車の走行距離を算出する(ステップS8)。照合ECU35は、ステップS7においてメモリ35aに記憶させた第1基準走行許容距離からステップS8において算出した走行距離を減算して、該減算結果をメモリ35aに記憶させる(ステップS9)。
照合ECU35は、ステップS9においてメモリ35aに減算結果を記憶させた時点を起点として、自動車の走行距離を算出する(ステップS10)。照合ECU35は、ステップS9においてメモリ35aに記憶させた減算結果からステップS10において算出した走行距離を減算して、該減算結果をメモリ35aに記憶させる(ステップS11)。
照合ECU35は、ステップS11においてメモリ35aに記憶させた減算結果がゼロになったとき(ステップS12においてYES)、自動車の移動距離が第1基準走行許容距離に達した旨を認識して、エンジンECU50にエンジン回転停止指令信号を出力する(ステップS13)。一方、照合ECU35は、ステップS11においてメモリ35aに記憶させた減算結果が未だゼロでないとき(ステップS12においてNO)、基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されたか否かを判断する(ステップS14)。
照合ECU35は、基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されたとき(ステップS14においてYES)、図3に示すステップS21へ移行する。一方、照合ECU35は、基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されないとき(ステップS14においてNO)、ステップS10へ移行する。
そして、照合ECU35は、今回のステップS10において、先のステップS11においてメモリ35aに減算結果を記憶させた時点を起点として、自動車の走行距離を算出する。そして、照合ECU35は、今回のステップS11において、先のステップS11においてメモリ35aに記憶させた減算結果から今回のステップS10において算出した走行距離を減算して、該減算結果をメモリ35aに記憶させる。そして、照合ECU35は、今回のステップS12においても、先のステップS12と同様に、今回のステップS11においてメモリ35aに記憶させた減算結果がゼロになったか否かを判断する。
要するに、照合ECU35は、ステップS14において基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されないまま自動車が走行され続けられたとき、ステップS11においてメモリ35aに記憶させた減算結果がゼロになるまでステップS10、ステップS11の処理を繰り返す。そして、照合ECU35は、ステップS14において基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されないまま自動車が走行され続けられて、やがてステップS11においてメモリ35aに記憶させた減算結果がゼロになったとき(ステップS12においてYES)、ステップS13へ移行する。そして、照合ECU35は、ステップS13において、自動車の走行距離が第1基準走行許容距離に達した旨を認識して、エンジンECU50にエンジン回転停止指令信号を出力する。
ところで、照合ECU35は、基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されたとき(ステップS14においてYES)、基準走行許容距離として、第1基準走行許容距離よりも長い第2基準走行許容距離をメモリ35aに記憶させる(図3に示すステップS21)。
照合ECU35は、ステップS21において第2基準走行許容距離をメモリ35aに記憶させた時点を起点として、自動車の走行距離を算出する(ステップS22)。照合ECU35は、ステップS21においてメモリ35aに記憶させた第2基準走行許容距離からステップS22において算出した走行距離を減算して、該減算結果をメモリ35aに記憶させる(ステップS23)。
照合ECU35は、ステップS23においてメモリ35aに減算結果を記憶させた時点を起点として、自動車の走行距離を算出する(ステップS24)。照合ECU35は、ステップS23においてメモリ35aに記憶させた減算結果からステップS24において算出した走行距離を減算して、該減算結果をメモリ35aに記憶させる(ステップS25)。
照合ECU35は、ステップS25においてメモリ35aに記憶させた減算結果がゼロになったとき(ステップS26においてYES)、自動車の移動距離が第2基準走行許容距離に達した旨を認識して、エンジンECU50にエンジン回転停止指令信号を出力する(ステップS27)。一方、照合ECU35は、ステップS25においてメモリ35aに記憶させた減算結果が未だゼロでないとき(ステップS26においてNO)、車載エンジンの回転が停止されたか否かを判断する(ステップS28)。
照合ECU35は、車載エンジンの回転が停止された旨を認識したとき(ステップS28においてYES)、一連の処理を終了する。一方、照合ECU35は、車載エンジンが回転中である旨を認識したとき、ステップS24へ移行する。
そして、照合ECU35は、今回のステップS24において、先のステップS25においてメモリ35aに減算結果を記憶させた時点を起点として、自動車の走行距離を算出する。そして、照合ECU35は、今回のステップS25において、先のステップS25においてメモリ35aに記憶させた減算結果から今回のステップS24において算出した走行距離を減算して、該減算結果をメモリ35aに記憶させる。そして、照合ECU35は、今回のステップS26においても、先のステップS26と同様に、今回のステップS25においてメモリ35aに記憶させた減算結果がゼロになったか否かを判断する。
要するに、照合ECU35は、図2に示すステップS14において基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されて以後、自動車が走行され続けられたとき、ステップS25においてメモリ35aに記憶させた減算結果がゼロになるまでステップS24、ステップS25の処理を繰り返す。そして、照合ECU35は、図2に示すステップS14において基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されて以後、自動車が走行され続けられて、やがてステップS25においてメモリ35aに記憶させた減算結果がゼロになったとき(ステップS26においてYES)、ステップS27へ移行する。そして、照合ECU35は、ステップS27において、自動車の走行距離が第2基準走行許容距離に達した旨を認識して、エンジンECU50にエンジン回転停止指令信号を出力する。
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)自動車のエンジン始動時を起点とした走行距離が基準走行許容距離に達したとき、自動車の走行が禁止される。つまり、自動車の走行許容距離が、如何なる者でも補充可能な燃料の供給度合で決定される訳ではない。従って、セキュリティレベルを向上することができる。
(2)何らかの理由により正規の携帯機2を入手した第三者により自動車が走行される場合、正規の運転者により自動車が走行される場合よりも早い段階で自動車の走行が禁止される。このため、第三者により走行された自動車をいち早く発見することが可能となる。従って、事後のセキュリティレベルを向上することができる。
(3)運転者の指紋データが基準指紋データと一致しなくても、携帯機2のIDコードが自動車側のIDコードと一致すれば、車載エンジンの始動が許可され、以後、最長で第1基準走行許容距離に亘って自動車を走行させることが可能である。要するに、自動車の走行が可能である旨を第三者に認識させることができる。このことは、正規の運転者の意志に反して正規の運転者の目前で正規の携帯機2が第三者の手元に渡ったときにおいて、正規の運転者の身の安全を確保する上で非常に有効である。
(4)上記(3)に関連して、自動車の走行が可能である旨を認識した第三者により自動車が走行されても、走行距離が第1基準走行許容距離に達した時点で、第三者の意志に反して自動車の走行が禁止される。要するに、第三者は、自動車を乗り捨てるしかない。この場合、正規の運転者は、第三者により走行が開始された地点から第1基準走行許容距離までの範囲内を探せば自動車を発見できる。従って、事後のセキュリティレベルを向上できる。
(5)基準走行許容距離として、第1基準走行許容距離と第2基準走行許容距離とを使い分けている。つまり、第三者により自動車が走行される可能性のあるエンジン始動当初は、短い第1基準走行許容距離に設定する一方で、正規の運転者が自動車を走行させている旨が確定した時点で、長い第2基準走行許容距離に設定している。従って、第三者により自動車が走行された場合でも好適なセキュリティレベルを得ることができるとともに、正規の運転者が自動車を走行する場合に好適な利便性を得ることができる。
(6)ステアリングホイールという、自動車を走行する際に不可欠なものに指紋センサ90を設けている。このため、正規の運転者は、意識することなく第2基準走行許容距離に設定することが可能である。要するに、正規の運転者を混乱させる余地はない。従って、優れた利便性を得ることができる。
(7)上記(6)を換言すれば、第三者に指紋照合の必要性を何ら教えていない。従って、高い秘匿性を得ることができる。
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・照合ECU35は、基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されないまま自動車の走行距離が第1基準走行許容距離に達したとき、以後、基準指紋データと一致する指紋データを含む検出信号が指紋センサ90から入力されるまで自動車の走行を禁止するようにしてもよい。
このように構成すれば、第三者により自動車が走行されて、やがて自動車の走行距離が第1基準走行許容距離に達したとき、以後、正規の運転者により自動車が走行されるまで自動車の走行が禁止される。要するに、第三者では自動車を走行し続けることができない。従って、事後のセキュリティレベルを向上することができる。
・照合ECU35は、通信装置70により基準走行許容距離が受信されたとき、その基準走行許容距離を新たな基準走行許容距離としてメモリ35aに記憶させるようにしてもよい。この場合、照合ECU35は、自動車の走行中には、新たな基準走行許容距離から自動車の走行距離を減算し、該減算結果がゼロになったとき、自動車の走行距離が基準走行許容距離に達した旨を認識して自動車の走行を禁止する。
このように構成すれば、たとえ第三者により自動車が走行されようとも、自動車の外部から自動車に新たな基準走行許容距離を送信することにより、基準走行許容距離を変更することが可能である。例えば、新たな基準走行許容距離を極めて少ないものとすれば、第三者による自動車の走行距離を極端に抑制することが可能となる。従って、事後のセキュリティレベルを向上することができる。
・移動距離(走行距離)を、車速センサ信号、GPS(Global Positioning System :衛星測位システム)情報、VICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)情報等、の少なくとも1つ(単独又は複数の組み合わせ)を用いて算出する構成を採用してもよい。
・基準走行許容量は、基準走行許容距離に限定されない。即ち、メモリ35aには、基準走行許容量として、自動車の走行がどれだけ許容されるのかの指標となる走行許容時間の上限値である基準走行許容時間が記憶されていてもよい。この場合、照合ECU35は、車載エンジンが始動されて以後、車載エンジンの回転が停止されることなく経過した時間が基準走行許容時間に達したとき、自動車の走行を禁止する。要するに、移動距離の代わりに時間で制限する構成を採用してもよい。
このように構成すれば、車載エンジンが始動されて以後、車載エンジンの回転が停止されることなく経過した時間が基準走行許容時間に達したとき、自動車の走行が禁止される。つまり、自動車の走行許容時間が、如何なる者でも補充可能な燃料の供給度合で決定される訳ではない。従って、セキュリティレベルを向上することができる。
・或いは、メモリ35aには、基準走行許容量として、自動車の走行がどれだけ許容されるのかの指標となる始動許容回数の上限値である基準始動許容回数が記憶されていてもよい。この場合、照合ECU35は、予め定められた所定の期間内における車載エンジンの始動回数が基準始動許容回数に達したとき、自動車の走行を禁止する。要するに、移動距離の代わりにエンジン始動回数で制限する構成を採用してもよい。
このように構成すれば、予め定められた所定の期間内における車載エンジンの始動回数が基準始動許容回数に達したとき、自動車の走行が禁止される。つまり、車載エンジンの始動許容回数が、如何なる者でも補充可能な燃料の供給度合で決定される訳ではない。従って、セキュリティレベルを向上することができる。
・取得手段は、指紋センサ90に限定されない。即ち、取得手段として、ステアリングホイールを握る者(運転者)の掌紋を検出するための掌紋センサを採用してもよい。
・取得手段は、ステアリングホイールの表面に設けられたものに限定されない。即ち、取得手段は、シフトポジションを変更するために操作されるシフトノブの表面に設けられていてもよい。或いは、取得手段は、エンジンスイッチ52の表面に設けられていてもよい。要するに、取得手段は、自動車を走行する際や車載エンジンを始動させる際に運転者が必ず触れるものに設ける構成が好ましい。勿論、複数の箇所(例えば、ステアリングホイールの表面、シフトノブの表面、エンジンスイッチ52の表面)に取得手段を設けた構成を採用してもよい。
・正規の運転者による車載設備(カーオーディオ、カーエアコン等)の操作順序を基準操作順序としてメモリ35aに記憶させておき、その基準操作順序に従って車載設備が操作されたとき、正規の運転者に特有の情報が取得されたものと照合ECU35により認識する構成を採用してもよい。
・正規の運転者のみが知り得る情報を答えとする質問をメモリ35aに記憶させておき、その質問を報知手段(表示装置80及び鳴動装置の少なくとも1つ)を用いて車内に報知し、その質問の答えが正しいとき、正規の運転者に特有の情報が取得されたものと照合ECU35により認識する構成を採用してもよい。
・段階的(例えば、2段階)に基準走行許容量(少ない方から基準走行許容量A、基準走行許容量B)を設定し、自動車の走行量が基準走行許容量Aに達したとき、自動車の走行を制限し、やがて自動車の走行量が基準走行許容量Bに達したとき、自動車の走行を禁止する構成を採用してもよい。自動車の走行を制限する具体的な手法として、例えば、最高速度を制限することで自動車が本来持つ価値を低下させるようにしてもよい。
ここに、基準走行許容量A及び基準走行許容量Bの少なくとも一方に達する以前において警告を行う構成を採用してもよい。例えば、基準走行許容量A及び基準走行許容量Bの少なくとも一方に達するまでの残量を、表示及び音の少なくとも一方により報知する構成を採用してもよい。
・移動体は自動車のような車両に限定されない。移動体として、歩行ロボットを採用してもよい。
電子キーシステムの構成を示すブロック図。 照合ECUによる自動車の走行認否制御を説明するためのフローチャート。 照合ECUによる自動車の走行認否制御を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…電子キーシステム(移動認否システム)、35…照合ECU(制御手段)、35a…メモリ(記憶手段)、70…通信装置(受信手段)、90…指紋センサ(取得手段)。

Claims (7)

  1. 移動体の移動がどれだけ許容されるのかの指標となる移動許容量の上限値である基準移動許容量を記憶する記憶手段と、
    移動体の始動時を起点とした移動量が基準移動許容量に達したとき、移動体の移動を禁止する制御手段とを備えたことを特徴とする移動認否システム。
  2. 請求項1に記載の移動認否システムにおいて、
    前記記憶手段には、基準移動許容量として、移動体の移動がどれだけ許容されるのかの指標となる移動許容距離の上限値である基準移動許容距離が記憶されており、
    前記制御手段は、移動体の始動時を起点とした移動距離が基準移動許容距離に達したとき、移動体の移動を禁止することを特徴とする移動認否システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の移動認否システムにおいて、
    前記記憶手段には、基準移動許容量として、移動体の移動がどれだけ許容されるのかの指標となる移動許容時間の上限値である基準移動許容時間が記憶されており、
    前記制御手段は、移動体が始動されて以後、移動体の運転が停止されることなく経過した時間が基準移動許容時間に達したとき、移動体の移動を禁止することを特徴とする移動認否システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の移動認否システムにおいて、
    前記記憶手段には、基準移動許容量として、移動体の移動がどれだけ許容されるのかの指標となる始動許容回数の上限値である基準始動許容回数が記憶されており、
    前記制御手段は、予め定められた所定の期間内における移動体の始動回数が基準始動許容回数に達したとき、移動体の移動を禁止することを特徴とする移動認否システム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の移動認否システムにおいて、
    正規の運転者に特有の情報を取得する取得手段を備え、
    前記制御手段は、移動体が始動されたとき、基準移動許容量として、予め定められた第1基準移動許容量を前記記憶手段に記憶させるとともに、移動体の運転中には、第1基準移動許容量から移動体の移動量を減算し、該減算結果がゼロになったとき、移動体の移動量が第1基準移動許容量に達した旨を認識して移動体の移動を禁止する一方、
    同制御手段は、移動体の運転中に前記取得手段により正規の運転者に特有の情報が取得されたとき、基準移動許容量として、第1基準移動許容量よりも多い第2基準移動許容量を前記記憶手段に記憶させるとともに、移動体の運転中には、第2基準移動許容量から移動体の移動量を減算し、該減算結果がゼロになったとき、移動体の移動量が第2基準移動許容量に達した旨を認識して移動体の移動を禁止することを特徴とする移動認否システム。
  6. 請求項5に記載の移動認否システムにおいて、
    前記制御手段は、前記取得手段により正規の運転者に特有の情報が取得されないまま移動体の移動量が第1基準移動許容量に達したとき、以後、前記取得手段により正規の運転者に特有の情報が取得されるまで移動体の移動を禁止することを特徴とする移動認否システム。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の移動認否システムにおいて、
    移動体の外部から送信されてくる基準移動許容量を受信する受信手段を備え、
    前記制御手段は、前記受信手段により基準移動許容量が受信されたとき、その基準移動許容量を新たな基準移動許容量として前記記憶手段に記憶させるとともに、移動体の運転中には、新たな基準移動許容量から移動体の移動量を減算し、該減算結果がゼロになったとき、移動体の移動量が基準移動許容量に達した旨を認識して移動体の移動を禁止することを特徴とする移動認否システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008120284A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Honda Motor Co Ltd 生体認証システム
JP2012008697A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Ud Trucks Corp 車両運行管理システム

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