JP2006209100A - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高画素の固体撮像素子を用いたデジタルカメラやビデオカメラ等に好適な、高い結像性能を有し、変倍比5〜7倍程度の小型のズームレンズ及びそれを用いた撮像装置を提供する。
【解決手段】光軸Xに沿って物体側から、それぞれ正、負、正、正、及び負の屈折力を有する第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の順に配置する。また、第2レンズ群G2を、光軸Xに沿って物体側から1枚の負レンズL4、1枚の負レンズL5、1枚の正レンズL6の順に構成することで、変倍全域における軸外の色収差を効果的に補正でき、高変倍になると大きくなる第2レンズ群G2の負の屈折力を2枚の負レンズL4,L5で分担することにより、ズームレンズ全系の諸収差を良好に補正でき、特に広角端での歪曲収差や倍率色収差を良好に補正することができる。なお、第2レンズ群G2中に少なくとも1面の非球面形状を有することが、上記効果が高めるうえで望ましい。
【選択図】図7

Description

本発明は、CCD型イメージセンサあるいはCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子に対して光学像を結像させるためのズームレンズ、及び撮像装置に関する。
近年、CCD(Charge Coupled Devices)型イメージセンサあるいはCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子を備えた小型撮像ユニットを搭載した小型のデジタルカメラやビデオカメラにおいては、固体撮像素子の高画素化にともない、より高い結像性能を有し高変倍なズームレンズの要望が高まってきている。また、小型撮像装置のズームレンズには、よりいっそうの小型化が求められている。
小型撮像装置用の小型のズームレンズとしては、例えば特許文献1に開示されているように、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群と、正の屈折力の第4レンズ群からなり、第1レンズ群中に光路を折り曲げるプリズムを配置することによってズームレンズの厚さ方向の薄型化を図ったものがある。
特開2000−131610号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたズームレンズは、変倍比も3倍程度と小さく、その焦点距離に対して全長も長かった。これに対し、よりコンパクトで高変倍比を有する、小型撮像装置用のズームレンズが望まれている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、例えば高画素の固体撮像素子を用いたデジタルカメラやビデオカメラ等に好適な、高い結像性能を有し、変倍比5〜7倍程度の小型のズームレンズ及びそれを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のズームレンズは、
光軸に沿って物体側から順に、
正の屈折力を有し、光軸上の位置が変倍および合焦に際して常に固定とされた第1レンズ群と、
負の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と、
正の屈折力を有する第4レンズ群と、
負の屈折力を有する第5レンズ群と、を有し、
前記第2レンズ群と前記第4レンズ群と前記第5レンズ群を少なくとも移動させて変倍を行い、
前記第1レンズ群は、光線を反射させることで光路を折り曲げる作用を持つ反射光学素子を含み、
前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から1枚の負レンズ、1枚の負レンズ、1枚の正レンズの順に構成され、
前記第4レンズ群は、少なくとも2枚の正レンズを含んで構成されることを特徴とする。
請求項1に記載のズームレンズによれば、光軸に沿って物体側から、正の屈折力を有する前記第1レンズ群、負の屈折力を有する前記第2レンズ群、正の屈折力を有する前記第3レンズ群、正の屈折力を有する前記第4レンズ群、負の屈折力を有する前記第5レンズ群の順に配置することで、高変倍化と小型化の両立を達成することができる。また、前記第2レンズ群を、光軸に沿って物体側から1枚の負レンズ、1枚の負レンズ、1枚の正レンズの順に構成することで、変倍全域における軸外の色収差を効果的に補正でき、高変倍になると大きくなる前記第2レンズ群の負の屈折力を2枚の負レンズで分担することにより、ズームレンズ全系の諸収差を良好に補正でき、特に広角端での歪曲収差や倍率色収差を良好に補正することができる。なお、前記第2レンズ群中に少なくとも1面の非球面形状を有することが、上記効果を高めるうえで望ましい。また、レンズ群中で比較的屈折力の大きい前記第4レンズ群を2枚の正レンズを含めた構成にすることで、球面収差、コマ収差、像面湾曲の発生を抑えることができる。
請求項2に記載のズームレンズは、請求項1に記載の発明において、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
Figure 2006209100
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
fw:前記ズームレンズの広角端での焦点距離
fT:前記ズームレンズの望遠端での焦点距離
条件式(1)は第1レンズ群の焦点距離を適切に設定するための式である。下限値を上回ることで、第1レンズ群の屈折力が強くなりすぎず、第1レンズ群での収差の発生を抑えることができる。また、上限値を下回ることで、第1レンズ群の正の屈折力を適度に確保することができ、ズームレンズの全長を短くすることができる。なお、より望ましくは下式の範囲がよい。
Figure 2006209100
請求項3に記載のズームレンズは、請求項1又は2に記載の発明において、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
Figure 2006209100
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
fw:前記ズームレンズの広角端での焦点距離
fT:前記ズームレンズの望遠端での焦点距離
条件式(2)は第2レンズ群の焦点距離を適切に設定するための式である。下限値を上回ることで、適度に第2レンズ群の負の屈折力を維持することができ、所望のズーム比を得るうえで、第2レンズ群の移動量を小さくすることができるので、ズームレンズの全長を短くすることができる。また、上限値を下回ることで、第2レンズ群の負の屈折力が大きくなりすぎず、第2レンズ群での収差の発生を抑えることができる。なお、より望ましくは下式の範囲がよい。
Figure 2006209100
請求項4に記載のズームレンズは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、以下の条件式を満たすことを特徴とする。
2p > 1.80 ・・・(3)
ν2P < 26.0 ・・・(4)
2p:前記第2レンズ群の正レンズのd線での屈折率
ν2P:前記第2レンズ群の正レンズのd線でのアッベ数
条件式(3)は、前記第2レンズ群の正レンズの屈折率をより適切に設定するものであり、条件式(4)は、前記第2レンズ群の正レンズのアッベ数をより適切に設定するためのものである。条件式(3)において、値n2pが下限を上回り、且つ条件式(4)において、値ν2Pが上限を下回るようにすれば、変倍全域における軸上、軸外の色収差を効果的に補正することができる。尚、望ましくは以下の範囲がよい。
2p > 1.85 ・・・(3’)
ν2P < 23.0 ・・・(4’)
請求項5に記載のズームレンズは、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記第3レンズ群は、変倍及び合焦に際し、光軸上の位置が常に固定であることを特徴とする。
請求項5に記載のズームレンズによれば、変倍及び合焦に際して前記第3レンズ群の光軸方向の位置を常に固定とすることで、かかるズームレンズを搭載した例えば撮像装置のレンズ駆動機構を簡略化することができる。
請求項6に記載のズームレンズは、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記第3レンズ群は、光軸上の物体側または像側に開口絞りを有し、少なくとも1面の非球面形状を有する1枚の正レンズのみにより構成されることを特徴とする。
請求項6に記載のズームレンズによれば、前記開口絞りを前記第3レンズ群に近接させ配置し、前記第3レンズ群を少なくとも1面の非球面形状を有する単レンズにより構成することで、前記第2レンズ群及び前記第4レンズ群の移動スペースを確保しつつ、球面収差、コマ収差、及び像面湾曲を効果的に補正することができる。また、前記開口絞りを前記第3レンズ群の物体側に配置することで、入射瞳位置を光軸上の物体側に近づけることができ、前記第1レンズ群の光軸上の最も物体側のレンズの直径と反射光学素子とを小さくすることができ、従って撮像装置の厚み方向の厚さを薄くすることができるので、より望ましい。
請求項7に記載のズームレンズは、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記第4レンズ群は物体側から、正レンズ、負レンズ、正レンズの順に構成されることを特徴とする。
請求項7に記載のズームレンズによれば、各レンズ群の中で比較的結像作用の強い第4レンズ群を、物体側から正レンズ、負レンズ、正レンズの順に配置する、所謂トリプレットタイプとすることで、球面収差、コマ収差、像面湾曲を効果的に補正することができる。
請求項8に記載のズームレンズは、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記第4レンズ群は、正レンズと負レンズが接合された接合レンズを含むことを特徴とする。
請求項8に記載のズームレンズによれば、正レンズと負レンズが接合された接合レンズを含むことで、第4レンズ群を構成するレンズ要素がひとつ減り、接合レンズに関しては各レンズの位置の調整を行う必要がなくなり、製造が容易となり、従って高い量産性を得ることができる。
請求項9に記載のズームレンズは、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記第5レンズ群は、1枚の負レンズのみで構成されることを特徴とする。
請求項9に記載のズームレンズによれば、前記第5レンズ群を負の屈折力を有する単レンズにより構成することで、前記第4レンズ群の移動スペースを確保しつつ、球面収差を効果的に補正することができ、また、負の屈折力を有することで、ズームレンズ全系のペッツバール和が小さくなり、像面湾曲を良好に補正することができる。
請求項10に記載のズームレンズは、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、前記第4レンズ群または前記第5レンズ群を光軸方向に移動することで合焦を行うことを特徴とする。
前記第4レンズ群と前記第5レンズ群のどちらか一つのレンズ群を移動させて合焦を行うことにより、レンズ駆動機構や合焦時の駆動アルゴリズムを簡略化することができる。
請求項11に記載のズームレンズは、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、前記第4レンズ群および前記第5レンズ群を光軸方向に移動することで合焦を行うことを特徴とする。
前記第4レンズ群と前記第5レンズ群のどちらか一つのレンズ群、または、両レンズ群の光軸方向の移動量に対する焦点位置変化が大きい場合、少ない移動量で合焦が可能であるという利点がある一方で、正確に合焦させるには精度よく移動群(移動するレンズ群を言う)を移動させる必要性がでてくる。移動群を移動させるアクチュエーターによっては、微小量の移動が困難な場合があるため、そのような場合には、合焦の際に前記第4及び前記第5レンズ群を一体的に移動させればよく、そのようにすることで、光軸方向の移動量に対する焦点位置変化を小さくすることができる。また、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群の移動量は完全に一致させる必要はなく、近距離物体への合焦時の収差性能を考慮してそれぞれ最適な移動量を決定し移動させてもよい。
請求項12に記載のズームレンズは、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、前記ズームレンズは、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群、前記第5レンズ群の5群構成であることを特徴とする。
請求項12に記載のズームレンズによれば、前記ズームレンズを5群構成とすることで、レンズ枚数の少ない、低コストで全長の短いズームレンズを得ることができる。
請求項13に記載のズームレンズは、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、前記ズームレンズは、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群、前記第5レンズ群、前記第6レンズ群の6群構成であることを特徴とする。
前記ズームレンズを6群構成とすることで、良好な像側テレセントリック特性を確保しつつ良好に収差を補正でき、低コストで全長の短いズームレンズを得ることができる。また、最も像側の第6レンズ群を光軸上固定とすることで、撮像素子の封止部材や撮像素子面を覆えるため、それらにゴミ等が付着することを抑制することが可能となるのでより望ましい。
請求項14に記載のズームレンズは、請求項13に記載の発明において、前記第6レンズ群は、正の屈折力を有し、少なくとも1面の非球面形状を有することを特徴とする。
請求項14に記載のズームレンズによれば、負の屈折力の前記第5レンズ群に加え、正の屈折力の前記第6レンズ群を配置することによって、両レンズ群それぞれの屈折力を強くすることができ、良好な像側テレセントリック特性を確保しつつ、ズームレンズ全系の諸収差を効果的に補正することができる。また、少なくとも1面の非球面形状を有することで、高画角での良好な像側テレセントリック特性を確保しつつ、像面湾曲、歪曲収差を効果的に補正することができる。
請求項15に記載の撮像装置は、請求項1〜14のいずれかに記載のズームレンズと、撮像素子とを有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば高画素の固体撮像素子を用いたデジタルカメラやビデオカメラ等に好適な、高い結像性能を有し、変倍比5〜7倍程度の小型のズームレンズ及びそれを用いた撮像装置を提供することができる。
図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態にかかるズームレンズを搭載した撮像装置100について説明する。図1は、撮像装置100のブロック図である。
図1に示すように、撮像装置100は、ズームレンズ101と、固体撮像素子102と、A/D変換部103と、制御部104と、光学系駆動部105と、タイミング発生部106と、撮像素子駆動部107と、画像メモリ108と、画像処理部109と、画像圧縮部110と、画像記録部111と、表示部112と、動作部113とを備えて構成される。
ズームレンズ101は、被写体像を固体撮像素子102の撮像面に結像させる機能を有する。固体撮像素子102は、CCDやCMOS等の撮像素子であり、入射光をR、G、B毎に光電変換してそのアナログ信号を出力する。A/D変換部103は、アナログ信号をデジタルの画像データに変換する。
制御部104は、撮像装置100の各部を制御する。制御部104は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を含み、ROMから読み出されてRAMに展開された各種プログラムと、CPUとの協働で各種処理を実行する。
光学系駆動部105は、制御部104の制御により、変倍、合焦(後述する第2レンズ群G2、第4レンズ群G4及び第5レンズ群G5の移動)、露出等において、ズームレンズ101を駆動制御する。タイミング発生部106は、アナログ信号出力用のタイミング信号を出力する。撮像素子駆動部107は、固体撮像素子102を走査駆動制御する。
画像メモリ108は、画像データを読み出し及び書き込み可能に記憶する。画像処理部109は、画像データに各種画像処理を施す。画像圧縮部110は、JPEG(Joint Photographic ExpertsGroup)等の圧縮方式により、撮像画像データを圧縮する。画像記録部111は、図示しないスロットにセットされた、メモリカード等の記録メディアに画像データを記録する。
表示部112は、カラー液晶パネル等であり、撮影後の画像データ、撮影前のスルー画像、各種操作画面等を表示する。動作部113は、レリーズボタン、各種モード、値を設定するための各種操作キーを含み、ユーザにより操作入力された情報を制御部104に出力する。
ここで、撮像装置100における動作を説明する。被写体撮影では、被写体のモニタリング(スルー画像表示)と、画像撮影実行とが行われる。モニタリングにおいては、ズームレンズ101を介して得られた被写体の像が、固体撮像素子102の受光面に結像される。ズームレンズ101の撮影光軸後方に配置された固体撮像素子102が、タイミング発生部106、撮像素子駆動部107によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力としてのアナログ信号を1画面分出力する。
このアナログ信号は、RGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、A/D変換部103でデジタルデータに変換される。そのデジタルデータは、画像処理部109により、画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行なわれて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb、Cr(画像データ)が生成されて画像メモリ108に格納され、定期的にその信号が読み出されてそのビデオ信号が生成されて、表示部112に出力される。
この表示部112は、モニタリングにおいては電子ファインダとして機能し、撮像画像をリアルタイムに表示することとなる。この状態で、随時、ユーザの動作部113を介する操作入力に基づいて、光学系駆動部105の駆動によりズームレンズ101の変倍、合焦、露出等が設定される。
このようなモニタリング状態において、静止画撮影を行ないたいタイミングで、ユーザが動作部113のレリーズボタンを操作することにより、静止画像データが撮影される。レリーズボタンの操作に応じて、画像メモリ108に格納された1コマの画像データが読み出されて、画像圧縮部110により圧縮される。その圧縮された画像データが、画像記録部111により記録メディアに記録される。
なお、上記各実施の形態及び各実施例における記述は、本発明に係る好適なズームレンズ及び撮像装置の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態及び各実施例において、ズームレンズを搭載した撮像装置として、デジタルスチルカメラの例を説明したがこれに限定されるものではなく、ビデオカメラや、撮像機能付の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等の少なくとも撮像機能を有する携帯端末等の機器としてもよい。
また、ズームレンズを搭載した撮像装置を、上記機器に搭載される撮像ユニットとしてもよい。ここで、図2を参照して、撮像装置100を搭載した携帯電話機300の例を説明する。図2は、携帯電話機300の内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、携帯電話機300は、各部を統括的に制御すると共に各処理に応じたプログラムを実行する制御部(CPU)310と、番号等をキーにより操作入力するための操作部320と、所定のデータの他に撮像した映像等を表示する表示部330と、アンテナ341を介して外部サーバ等との間の各種情報通信を実現するための無線通信部340と、撮像装置100と、携帯電話機100のシステムプログラムや各種処理プログラム及び端末ID等の必要な諸データを記憶している記憶部(ROM)360と、制御部310によって実行される各種処理プログラムやデータ、若しくは処理データ、或いは撮像装置100により撮像データ等を一時的に格納する作業領域として用いられる及び一時記憶部(RAM)370とを備えている。
尚、撮像装置100の制御部104と、携帯電話機300の制御部310とは通信可能に接続されており、かかる場合、図1に示す表示部112,操作部113などの機能は、携帯電話機300側に持たせることができるが、撮像装置100自体の動作は基本的に同様である。より具体的には、撮像装置100の外部接続端子(不図示)は、携帯電話機300の制御部310と接続され、携帯電話機300側から撮像装置100側にレリーズ信号が送信され、撮像により得られた輝度信号や色差信号等の画像信号は撮像装置100側から制御部310側に出力する。かかる画像信号は、携帯電話機300の制御系により、記憶部360に記憶されたり、或いは表示部330で表示され、さらには、無線通信部340を介して映像情報として外部に送信されることができる。
また、ズームレンズを搭載した撮像装置は、これと、基板上に配置された制御部及び画像処理部等と、を配置して、コネクタ等により表示部及び操作部等を有する別体に結合され用いられることを前提とするカメラモジュールとして構成してもよい。
以下に、図1の撮像装置100に用いることができるズームレンズの実施例を示すが、これに限定されるものではない。各実施例に使用する記号は下記の通りである。
f :ズームレンズ全系の焦点距離
r :曲率半径
d :軸上面間隔
nd :レンズ材料のd線に対する屈折率
νd :レンズ材料のアッべ数
各実施例において非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとして以下の数式で表す。
Figure 2006209100
なお、これ以降(表のレンズデータを含む)において、10のべき乗数(たとえば2.5×10-02)をE(たとえば2.5E−02)を用いて表すものとする。
(実施例1)
[仕様]
焦点距離:f=6.40mm〜16.50mm〜42.60mm
画角:2ω=63.4°〜24.4°〜9.5°
実施例1にかかるズームレンズのレンズデータを表1に示す。また図3に、実施例1にかかるズームレンズの断面図を示し、図4に、実施例1にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。ここで、図4(A)は焦点距離6.40mmの収差図である。図4(B)は焦点距離16.50mmの収差図である。図4(C)は焦点距離42.60mmの収差図である。
Figure 2006209100
実施例1のズームレンズは、光軸Xに沿って物体側より順に正の屈折力の第1レンズ群G1、負の屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正の屈折力の第3レンズ群G3、正の屈折力の第4レンズ群G4、負の屈折力の第5レンズ群G5、正の屈折力の第6レンズ群G6からなり、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、第6レンズ群G6、及び開口絞りSは光軸上の位置が不変であり、広角端から望遠端への変倍において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が広がるように第2レンズ群G2が移動し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔が狭まるように第4レンズ群G4が移動し、第5レンズ群G5と第6レンズ群G6の間隔が広がるように第5レンズ群G5が移動し、合焦においては少なくとも第4レンズ群G4又は第5レンズ群G5が光軸上を移動する。尚、合焦は全移動群中、任意の移動群を移動させることによっても可能であるが、第2レンズ群G2は光軸方向の移動量に対する焦点距離変化が大きいので、合焦前後で撮影画角の変動が目立ち、第2レンズ群G2を移動させることは好ましくない。又、第4レンズ群G4,第5レンズ群G5は光軸方向の移動量に対する焦点位置変化が大きいので、少ない移動量で合焦が可能であるという利点がある。一方で、正確に合焦させるには精度良く移動群を移動させる必要性が出てくる。移動群を移動させるアクチュエータによっては、微小量の移動が困難な場合があるため、そのような場合には、合焦の際に第4レンズ群G4,第5レンズ群G5を一体的に移動させれば良く、そのようにすることで、光軸方向の移動量に対する焦点位置変化を小さくすることができる。又、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の移動量は完全に一致させる必要はなく、近距離物体への合焦時の収差性能を考慮してそれぞれ最適な移動量を決定し移動させても良い。また、図示していないが、機械式シャッタを広角端から望遠端への変倍に際し、光軸上の位置が不変である開口絞りS近傍に配置することによって、機械式シャッタを動かす機構が不要となるため、撮像装置の厚み方向の厚さを薄くすることができる。
第1レンズ群G1は、像側に非球面形状を有する負レンズL1と、光線を反射させることで光路を折り曲げる作用を持つプリズムP2と、正レンズL3と、正レンズL4からなり、第2レンズ群G2は、像側に非球面形状を有する負レンズL5と、負レンズL6及び正レンズL7の接合された接合レンズとからなり、第3レンズ群G3は、物体側に非球面形状を有する正レンズL8のみからなり(ただし、本発明上は、開口絞りSは第3レンズ群G3に含まれるものとしてよい。以下同じ)、第4レンズ群G4は、正レンズL9及び負レンズL10の接合された接合レンズと、両面非球面形状を有する正のプラスチックレンズL11とからなり、第5レンズ群G5は、負レンズL12のみからなり、第6レンズ群G6は、両面非球面形状を有する正のプラスチックレンズL13のみからなる。第6レンズ群G6と、固体撮像素子IMの撮像面との間には、光学面に赤外カットコートを施したローパスフィルタLPと、固体撮像素子IMの撮像面を覆うシールガラスSGが配置されている。なお、本実施例では非球面の位置を上記のように配置しているが、これに限定する必要はない。
(実施例2)
[仕様]
焦点距離:f = 6.30mm〜16.30mm〜41.90mm
画角:2ω=62.8°〜24.8°〜9.9°
実施例2にかかるズームレンズのレンズデータを表2に示す。また図5に、実施例2にかかるズームレンズの断面図を示し、図6に、実施例2にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。ここで、図6(A)は焦点距離6.30mmの収差図である。図6(B)は焦点距離16.30mmの収差図である。図6(C)は焦点距離41.90mmの収差図である。
Figure 2006209100
実施例2のズームレンズは、光軸Xに沿って物体側より順に正の屈折力の第1レンズ群G1、負の屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正の屈折力の第3レンズ群G3、正の屈折力の第4レンズ群G4、負の屈折力の第5レンズ群G5、正の屈折力の第6レンズ群G6からなり、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、第6レンズ群G6、及び開口絞りSは光軸上の位置が不変であり、広角端から望遠端への変倍において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が広がるように第2レンズ群G2が移動し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔が狭まるように第4レンズ群G4が移動し、第5レンズ群G5と第6レンズ群G6の間隔が広がるように第5レンズ群G5が移動し、合焦においては少なくとも第4レンズ群G4又は第5レンズ群G5が光軸上を移動する。尚、合焦は全移動群中、任意の移動群を移動させることによっても可能であるが、第2レンズ群G2は光軸方向の移動量に対する焦点距離変化が大きいので、合焦前後で撮影画角の変動が目立ち、第2レンズ群G2を移動させることは好ましくない。又、第4レンズ群G4,第5レンズ群G5は光軸方向の移動量に対する焦点位置変化が大きいので、少ない移動量で合焦が可能であるという利点がある。一方で、正確に合焦させるには精度良く移動群を移動させる必要性が出てくる。移動群を移動させるアクチュエータによっては、微小量の移動が困難な場合があるため、そのような場合には、合焦の際に第4レンズ群G4,第5レンズ群G5を一体的に移動させれば良く、そのようにすることで、光軸方向の移動量に対する焦点位置変化を小さくすることができる。又、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の移動量は完全に一致させる必要はなく、近距離物体への合焦時の収差性能を考慮してそれぞれ最適な移動量を決定し移動させても良い。また、図示していないが、機械式シャッタを広角端から望遠端への変倍に際し、光軸上の位置が不変である開口絞り近傍に配置することによって、機械式シャッタを動かす機構が不要となるため、撮像装置の厚み方向の厚さを薄くすることができる。
第1レンズ群G1は、負レンズL1と、光線を反射させることで光路を折り曲げる作用を持つプリズムP2と、正レンズL3と、物体側に非球面形状を有する正レンズL4からなり、第2レンズ群G2は、像側に非球面形状を有する負レンズL5と、負レンズL6及び正レンズL7の接合された接合レンズとからなり、第3レンズ群G3は、物体側に非球面形状を有する正レンズL8のみからなり、第4レンズ群G4は、正レンズL9及び負レンズL10の接合された接合レンズと、両面非球面形状を有する正のプラスチックレンズL11とからなり、第5レンズ群G5は、負レンズL12のみからなり、第6レンズ群G6は、両面非球面形状を有する正のプラスチックレンズL13のみからなる。第6レンズ群G6と、固体撮像素子IMの撮像面との間には、光学面に赤外カットコートを施したローパスフィルタLPと、固体撮像素子IMの撮像面を覆うシールガラスSGが配置されている。なお、本実施例では非球面の位置を上記のように配置しているが、これに限定する必要はない。
(実施例3)
[仕様]
焦点距離:f = 6.30mm〜13.70mm〜30.00mm
画角:2ω=62.2°〜28.9°〜13.4°
実施例3にかかるズームレンズのレンズデータを表3に示す。また図7に、実施例1にかかるズームレンズの断面図を示し、図8に、実施例3にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。ここで、図8(A)は焦点距離6.30mmの収差図である。図8(B)は焦点距離13.70mmの収差図である。図8(C)は焦点距離30.00mmの収差図である。
Figure 2006209100
実施例3のズームレンズは、光軸Xに沿って物体側より順に正の屈折力の第1レンズ群G1、負の屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正の屈折力の第3レンズ群G3、正の屈折力の第4レンズ群G4、負の屈折力の第5レンズ群G5からなり、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、及び開口絞りSは光軸上の位置が不変であり、広角端から望遠端への変倍において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が広がるように第2レンズ群G2が移動し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔が狭まるように第4レンズ群G4が移動し、合焦においては少なくとも第4レンズ群G4又は第5レンズ群G5が光軸上を移動する。尚、合焦は全移動群中、任意の移動群を移動させることによっても可能であるが、第2レンズ群G2は光軸方向の移動量に対する焦点距離変化が大きいので、合焦前後で撮影画角の変動が目立ち、第2レンズ群G2を移動させることは好ましくない。又、正の屈折力の第6レンズ群G6を有する上記実施例1,2に比べ、本実施例では第5レンズ群G5の負の屈折力が強くないため、第4レンズ群G4及び第5レンズ群G5の光軸方向の移動量に対する焦点位置変化はそれほど大きくないので、第4レンズ群G4又は第5レンズ群G5を単独で移動させて合焦を行っても良い。また、図示していないが、機械式シャッタを広角端から望遠端への変倍に際し、光軸上の位置が不変である開口絞り近傍に配置することによって、機械式シャッタを動かす機構が不要となるため、撮像装置の厚み方向の厚さを薄くすることができる。
第1レンズ群G1は、負レンズL1と、光線を反射させることで光路を折り曲げる作用を持つプリズムP2と、両面非球面形状を有する正レンズL3からなり、第2レンズ群G2は、負レンズL4と、負レンズL5及び正レンズL6の接合された接合レンズとからなり、第3レンズ群G3は、物体側に非球面形状を有する正レンズL7のみからなり、第4レンズ群G4は、物体側に非球面形状を有する正レンズL8と、負レンズL9及び正レンズ10の接合された接合レンズとからなり、第5レンズ群G5は、両面非球面形状を有する負のプラスチックレンズL11のみからなる。第5レンズ群G5と、固体撮像素子IMの撮像面との間には、光学面に赤外カットコートを施したローパスフィルタLPと、固体撮像素子IMの撮像面を覆うシールガラスSGが配置されている。なお、本実施例では非球面の位置を上記のように配置しているが、これに限定する必要はない。
(実施例4)
[仕様]
焦点距離:f=6.49mm〜14.46mm〜43.16mm
画角:2ω=60.6°〜27.2°〜9.2°
実施例4にかかるズームレンズのレンズデータを表4に示す。また図9に、実施例4にかかるズームレンズの断面図を示し、図10に、実施例4にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図を示す。図10(A)は焦点距離6.49mmの収差図である。図10(B)は焦点距離14.46mmの収差図である。図10(C)は焦点距離43.16mmの収差図である。
Figure 2006209100
実施例4のズームレンズは、光軸Xに沿って物体側より順に正の屈折力の第1レンズ群G1、負の屈折力の第2レンズ群G2、開口絞りS、正の屈折力の第3レンズ群G3、正の屈折力の第4レンズ群G4、負の屈折力の第5レンズ群G5、正の屈折力の第6レンズ群G6からなり、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、第6レンズ群G6、及び開口絞りSは光軸上の位置が不変であり、広角端から望遠端への変倍において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が広がるように第2レンズ群G2が移動し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔が狭まるように第4レンズ群G4が移動し、第5レンズ群G5と第6レンズ群G6の間隔が広がるように第5レンズ群G5が移動し、合焦においては少なくとも第5レンズ群G5が光軸方向の像側に移動する。なお、合焦は全移動群中、任意の移動群を移動させることによっても可能であるが、第2レンズ群G2は光軸方向の移動量に対する焦点距離変化が大きいので、合焦前後で撮影画角の変動が目立ち、第2レンズ群G2を移動させることは好ましくない。また、第4レンズ群G4、第5レンズ群G5は光軸方向の移動量に対する焦点位置変化が比較的大きいので、少ない移動量で合焦が可能であるという利点がある。一方で正確に合焦させるには精度よく移動群を移動させる必要性がでてくる。移動群を移動させるアクチュエーターによっては、微小量の移動が困難な場合があるため、そのような場合には、合焦の際に第4レンズ群G4、第5レンズ群G5を一体的に移動させればよく、そのようにすることで、光軸方向の移動量に対する焦点位置変化を小さくすることができる。また、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の移動量は完全に一致させる必要はなく、近距離物体への合焦時の収差性能を考慮してそれぞれ最適な移動量を決定し移動させてもよい。また、機械式シャッタを広角端から望遠端への変倍に際し、光軸上の位置が不変である開口絞りS近傍に配置することによって、機械式シャッタを動かす機構が不要となるため、撮像装置の厚み方向の厚さを薄くすることができる。
第1レンズ群G1は負レンズL1と、光線を反射させることで光路を折り曲げる作用を持つプリズムP2と、正レンズL3と、正レンズL4からなり、第2レンズ群G2は負レンズL5と、負レンズL6と正レンズL7の接合された接合レンズからなり、第3レンズ群G3は物体側に非球面形状を有する正のガラスモールドレンズL8のみからなり、第4レンズ群G4は正レンズL9と負レンズL10と像側に非球面形状を有する正のガラスモールドレンズL11の接合された3枚接合レンズのみからなり、第5レンズ群G5は両面非球面形状を有する負のプラスチックレンズL12のみからなり、第6レンズ群G6は両面非球面形状を有する正のプラスチックレンズL13のみからなる。また、第6レンズ群G6と固体撮像素子IMの撮像面との間には、光学面に赤外線カットコートを施した赤外線カットフィルタIRCFと、固体撮像素子IMの撮像面を覆うシールガラスSGが配置されている。なお、本実施例では非球面の位置を上記のように配置しているが、これに限定する必要はない。
上述した実施例に対応する式(1)、(2)の値を、表5にまとめて示す。
Figure 2006209100
なお、上述した実施例においては、光線を反射させることで光路を折り曲げる作用を持つ反射光学素子としてプリズムを用いているが、これに限定されるものではなく、例えばミラーであってもよい。反射光学素子をプリズムにより構成することで、反射光学系内を通過する光束径が小さくなり、よってプリズムを小型にでき、撮像装置の厚み方向の厚さを薄くすることができる。また、プリズムを以下の条件式を満たすような材料で構成することが望ましい。
ndp > 1.7 ・・・(5)
ndp:プリズムのd線での屈折率
条件式(5)はプリズム材料の屈折率の範囲を規定する式である。下限を上回ることで、プリズム内を通過する光束径が小さくなり、よってプリズムを小型にでき、撮像装置の厚み方向の厚さを薄くすることができる。
また、上述した実施例においては、光路を折り曲げるためのプリズムにより撮像素子の長辺方向と同一方向に光路を90度折り曲げる設計としているが、撮像素子の短辺方向と同一方向に光軸を折り曲げるような設計であってもよい。短辺方向の光路折り曲げの場合には、プリズムの大きさを小さくできるためズームレンズの小型化に便利である。
本明細書中の「撮像装置の厚み方向」とは、前記第1レンズ群の反射光学素子における入射面の光軸方向と同一方向をいうものとする。
特に、固体撮像素子を備えた撮像装置に用いられるズームレンズには、画面全域において良好な受光感度を得るために像側テレセントリックであることが要求される。像側テレセントリックとは、各像高において主光線が光軸と平行な角度で固体撮像素子の撮像面に入射することを言う。近年では、固体撮像素子の結像面上にマイクロレンズアレイを適当に配置することによって、像側テレセントリックの不満足量を補正することが可能になってきた。
尚、本発明において「プラスチックレンズ」とは、プラスチック材料を母材とし、プラスチック材料中に小径の粒子を分散させた素材から成形され、かつプラスチックの体積比が半分以上のレンズも含むものとし、さらにその表面に反射防止や表面強度の向上を目的としてコーティング処理を行った場合も含むものとする。
撮像装置100のブロック図である。 携帯電話機300の内部構成を示すブロック図である。 実施例1にかかるズームレンズの断面図である。 実施例1にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図であり、図4(A)は焦点距離6.40mmの収差図であり、図4(B)は焦点距離16.50mmの収差図であり、図4(C)は焦点距離42.60mmの収差図である。 実施例2にかかるズームレンズの断面図である。 実施例2にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図であり、図6(A)は焦点距離6.30mmの収差図であり、図6(B)は焦点距離16.30mmの収差図であり、図6(C)は焦点距離41.90mmの収差図である。 実施例3にかかるズームレンズの断面図である。 実施例3にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図であり、図8(A)は焦点距離6.30mmの収差図であり、図8(B)は焦点距離13.70mmの収差図であり、図8(C)は焦点距離30.00mmの収差図である。 実施例4にかかるズームレンズの断面図である。 実施例4にかかるズームレンズの球面収差、非点収差、及び歪曲収差の収差図であり、図10(A)は焦点距離6.49mmの収差図であり、図10(B)は焦点距離14.46mmの収差図であり、図10(C)は焦点距離43.16mmの収差図である。
符号の説明
100 撮像装置
101 ズームレンズ
102 固体撮像素子
103 変換部
104 制御部
105 光学系駆動部
106 タイミング発生部
107 撮像素子駆動部
108 画像メモリ
109 画像処理部
110 画像圧縮部
111 画像記録部
112 表示部
113 動作部
113 操作部
300 携帯電話機
310 制御部
320 操作部
330 表示部
340 無線通信部
341 アンテナ
360 記憶部
G1〜G6 レンズ群
L1〜L13 レンズ
LP ローパスフィルタ
P2 プリズム
S 開口絞り
SG シールガラス
IM 固体撮像素子

Claims (15)

  1. 光軸に沿って物体側から順に、
    正の屈折力を有し、光軸上の位置が変倍および合焦に際して常に固定とされた第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    正の屈折力を有する第4レンズ群と、
    負の屈折力を有する第5レンズ群と、を有し、
    前記第2レンズ群と前記第4レンズ群と前記第5レンズ群を少なくとも移動させて変倍を行い、
    前記第1レンズ群は、光線を反射させることで光路を折り曲げる作用を持つ反射光学素子を含み、
    前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から1枚の負レンズ、1枚の負レンズ、1枚の正レンズの順に構成され、
    前記第4レンズ群は、少なくとも2枚の正レンズを含んで構成されることを特徴とするズームレンズ。
  2. 以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
    Figure 2006209100
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    fw:前記ズームレンズの広角端での焦点距離
    fT:前記ズームレンズの望遠端での焦点距離
  3. 以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
    Figure 2006209100
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    fw:前記ズームレンズの広角端での焦点距離
    fT:前記ズームレンズの望遠端での焦点距離
  4. 以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のズームレンズ。
    2p > 1.80 ・・・(3)
    ν2P > 26.0 ・・・(4)
    2p:前記第2レンズ群の正レンズのd線での屈折率
    ν2P:前記第2レンズ群の正レンズのd線でのアッベ数
  5. 前記第3レンズ群は、変倍及び合焦に際し、光軸上の位置が常に固定であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のズームレンズ。
  6. 前記第3レンズ群は、光軸上の物体側または像側に開口絞りを有し、少なくとも1面の非球面形状を有する1枚の正レンズのみにより構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のズームレンズ。
  7. 前記第4レンズ群は物体側から、正レンズ、負レンズ、正レンズの順に構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のズームレンズ。
  8. 前記第4レンズ群は、正レンズと負レンズが接合された接合レンズを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のズームレンズ。
  9. 前記第5レンズ群は、1枚の負レンズのみで構成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のズームレンズ。
  10. 前記第4レンズ群または前記第5レンズ群を光軸方向に移動することで合焦を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のズームレンズ。
  11. 前記第4レンズ群および前記第5レンズ群を光軸方向に移動することで合焦を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のズームレンズ。
  12. 前記ズームレンズは、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群、前記第5レンズ群の5群構成であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のズームレンズ。
  13. 前記ズームレンズは、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群、前記第5レンズ群、前記第6レンズ群の6群構成であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のズームレンズ。
  14. 前記第6レンズ群は、正の屈折力を有し、少なくとも1面の非球面形状を有することを特徴とする請求項13に記載のズームレンズ。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載のズームレンズと、撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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