JP2006207862A - オイルクーラ - Google Patents

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邦彦 池田
Seiichiro Takeshita
清一郎 竹下
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修 渡邉
Yasushi Arai
康 荒井
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Abstract

【課題】 内部の作動油を抜取ることにより、オイルクーラの取外し作業を周囲を汚すことなく簡単にできるようにする。
【解決手段】 オイルクーラ21のアッパタンク22には、遮断ボルト27を取外すことにより開口可能な外気取入れ口26を設け、ロアタンク23には切換弁30を操作することにより開口可能な作動油排出口28を設ける構成とした。従って、アッパタンク22に設けられた外気取入れ口26を開口し、ロアタンク23に設けられた作動油排出口28を開口することにより、オイルクーラ21内の作動油を作動油排出口28から外部に排出することができる。これにより、作動油タンク10内の作動油を抜取ることなく、また周囲を汚すことなく、オイルクーラ21を簡単に取外すことができ、塵埃の除去作業、補修作業等を行うことができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械に設けられ、アクチュエータから戻される作動油を冷却するオイルクーラに関する。
一般に、油圧ショベル等の建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられたブーム、アーム、バケットおよびこれらを駆動する各シリンダからなる作業装置とにより構成されている。
そして、上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの前側に設けられ、オペレータが搭乗するキャブと、前記旋回フレームの後側に搭載され、油圧ポンプを駆動するエンジンと、前記油圧ポンプに供給する作動油を貯える作動油タンクと、前記油圧ポンプから作業装置の各シリンダ、下部走行体の走行モータ等のアクチュエータに給排する圧油を制御する制御弁と、前記アクチュエータから制御弁を介して作動油タンクに戻される作動油を冷却するオイルクーラと、前記エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、圧縮された過給空気を冷却するインタクーラ等とにより大略構成されている。
また、オイルクーラは、上側のアッパタンクと下側のロアタンクとを有し、該アッパタンクとロアタンクとの間が作動油の熱を放出する熱交換器となっている。そして、オイルクーラは、そのアッパタンクに制御弁側の流入側配管が接続され、ロアタンクに作動油タンク側の流出側配管が接続されている。また、ラジエータ、インタクーラもオイルクーラとほぼ同様に構成され、エンジンに接続されている。
ここで、油圧ショベルは、例えば掘削作業や建物の解体作業等に用いられるものであるから、多くの塵埃の中で作業することになる。このため、周囲の塵埃は、冷却風と一緒にオイルクーラ、ラジエータ、インタクーラに向けて供給されるから、これらに塵埃が付着、堆積して冷却効率が低下してしまう。従って、オイルクーラ、ラジエータ、インタクーラに付着した塵埃の除去作業、補修作業等を行う必要がある。
そこで、油圧ショベルには、付着した塵埃の除去作業、補修作業等の作業性を向上するために、オイルクーラ等を旋回フレーム側に対して着脱可能に取付ける構成としたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−136972号公報
ところで、上述した従来技術によるものでは、オイルクーラ等を旋回フレーム側に対して着脱可能に設ける構成としている。しかし、オイルクーラの内部には作動油があり、しかも作動油タンクに接続されている。このため、オイルクーラを取外す場合には、作動油タンク内の作動油をポンプ等を用いて抜取らなくてはならず、多大な時間や労力を要してしまうという問題がある。
しかも、作動油タンク内の作動油を抜取っただけでは、オイルクーラの内部に作動油が残ってしまう。このため、オイルクーラが内部の作動油の分だけ重くなるから、取外し作業の作業性が悪く、作業者の負担も大きくなるという問題がある。また、オイルクーラから流出側配管を取外したときに、内部に残った作動油が流れ出て周囲を汚してしまうという問題もある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、内部の作動油を抜取ることにより、取外し作業を周囲を汚すことなく簡単に行うことができるようにしたオイルクーラを提供することにある。
本発明によるオイルクーラは、流入側配管が接続されるアッパタンクと、流出側配管が接続されるロアタンクと、前記アッパタンクとロアタンクとの間に設けられた熱交換器とにより構成され、アクチュエータから戻される作動油を冷却するものである。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記アッパタンクまたはその近傍には開口することにより前記アッパタンク内に外気を取入れる常閉の外気取入れ口を設け、前記ロアタンクまたはその近傍には開口することにより内部の作動油を外部に排出する常閉の作動油排出口を設ける構成としたことにある。
請求項2の発明によると、前記流出側配管には、該流出側配管を前記ロアタンクから切離したときに当該流出側配管から作動油が流出するのを防止する流出防止弁を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、例えば熱交換器に付着した塵埃の除去作業、補修作業等を行うために、オイルクーラを取外す場合には、アッパタンクまたはその近傍に設けられた外気取入れ口を開口させ、またロアタンクまたはその近傍に設けられた作動油排出口を開口させる。これにより、アッパタンク、ロアタンク、熱交換器内の作動油は、作動油排出口から排出することができる。しかも、外気取入れ口を開口させることにより、作動油が排出される分の外気を取入れることができるから、作動油を短時間で排出することができる。そして、内部の作動油を排出したら、アッパタンクから流入側配管を切離し、ロアタンクから流出側配管を切離す。これにより、オイルクーラを簡単に取外すことができる。
この結果、オイルクーラ内の作動油を排出することができるから、作動油タンクの作動油抜取り作業を省略することができ、オイルクーラの取外し作業を容易に行うことができる。また、内部から作動油を抜取ることによりオイルクーラの重量を軽くすることができるから、取外し作業時の作業者の負担を軽減することができる。さらに、取外し作業時にオイルクーラから作動油が流出して周囲を汚すのを防止することができる。
請求項2の発明によれば、作動油排出口を開口する前に、流出側配管に設けた流出防止弁を操作して該流出側配管を閉塞する。これにより、ロアタンクから流出側配管を切離したときに、該流出側配管内に残った作動油が流出するのを防止でき、清掃作業等を省略して作業性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るオイルクーラを、クローラ式の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図7に従って詳細に説明する。
図1において、1は本実施の形態に適用されるクローラ式の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、アクチュエータをなす走行モータ2Aにより自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられ、土砂の掘削作業等を行なう作業装置4とにより大略構成されている。
また、作業装置4は、後述する旋回フレーム5の前側に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に回動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cと、これらを駆動するブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fとにより大略構成されている。ここで、ブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fは、下部走行体2の走行モータ2A等と同様にアクチュエータを構成している。
5は上部旋回体3を構成する旋回フレームで、該旋回フレーム5は支持構造体として形成されている。そして、旋回フレーム5は、図3に示す如く、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左,右のセンタビーム5Bと、該各センタビーム5Bの左,右に間隔をもって配置され、前,後方向に延びた左サイドフレーム5C、右サイドフレーム5Dと、前記底板5A、各センタビーム5Bから左,右方向に張出し、前記底板5A、センタビーム5Bと左,右のサイドフレーム5C,5Dとを連結する複数本の張出しビーム5Eと、底板5Aとサイドフレーム5C,5Dとの間に設けられた複数枚のアンダカバー5Fとにより大略構成されている。そして、各センタビーム5Bの前側には作業装置4が俯仰動可能に取付けられている。
また、旋回フレーム5には、その左後部に位置して前,後方向に延びる支持台5Gが設けられ、該各支持台5Gは、後述するオイルクーラ21、ラジエータ32、インタクーラ33等を載置するための台座を構成している。そして、支持台5Gは、例えばL字状に屈曲して形成され、その両端側が張出しビーム5E等に溶接手段を用いて固着されている。
6は旋回フレーム5の左前側に搭載されたキャブ(図1、図2参照)で、該キャブ6は、オペレータが搭乗するもので、その内部にはオペレータが着座する運転席、各種操作レバー等(いずれも図示せず)が配設されている。また、7は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト7は、作業装置4との重量バランスをとるもので、重量物として形成されている。
8はカウンタウエイト7の前側に位置して旋回フレーム5上に設けられたエンジン(図2、図3参照)を示している。このエンジン8は、左,右方向に延在する横置き状態に搭載され、例えば吸気の流量を増大させる過給機(図示せず)を備えている。また、エンジン8の左側には、冷却風を発生する冷却ファン8Aが設けられている。
9はエンジン8の右側に取付けられた油圧ポンプで、該油圧ポンプ9は、エンジン8によって駆動されるものである。そして、油圧ポンプ9は、後述の作動油タンク10から作動油供給配管11を介して供給される作動油を圧油として吐出し、この圧油を圧油供給配管12を通じて後述の制御弁14から下部走行体2の走行モータ2A、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F等のアクチュエータに向け供給するものである。
10は油圧ポンプ9に供給する作動油を貯える作動油タンクで、該作動油タンク10は、例えば旋回フレーム5の右側に位置してエンジン8(油圧ポンプ9)の前側に配設されている。また、作動油タンク10の底部には後述の作動油供給配管11が接続され、上部には後述するバイパス配管16と流出側配管17とが接続されている。さらに、バイパス配管16が接続される継手部分にはチェック弁10Aが設けられ、該チェック弁10Aは、アクチュエータから戻される作動油が低温で粘度が高くオイルクーラ21を流通するときの抵抗が大きい場合に開弁することにより、作動油をオイルクーラ21を通さずに作動油タンク10に直接的に流入させるものである。
11は作動油タンク10と油圧ポンプ9とを接続して設けられた作動油供給配管(図7参照)、12は油圧ポンプ9と後述の制御弁14とを接続して設けられた圧油供給配管をそれぞれ示している。
13は作動油タンク10の前側に位置して旋回フレーム5上に搭載された燃料タンク(図2参照)を示している。この燃料タンク13は、エンジン8に供給する燃料を貯えるものである。
14は旋回フレーム5上に配設された制御弁(図2、図7中に図示)で、該制御弁14は、複数個の油圧パイロット式スプール弁を連結することにより形成されている。そして、制御弁14は、油圧ポンプ9から下部走行体2の走行モータ2A、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F等のアクチュエータに給排する圧油を、レバー等の操作に応じて制御するものである。また、制御弁14は、油圧ポンプ9に圧油供給配管12を介して接続されると共に、下部走行体2の走行モータ2A、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F等に接続されている。さらに、制御弁14は、作動油タンク10、オイルクーラ21に流入側配管15等を介して接続されている。
15は制御弁14とオイルクーラ21のアッパタンク22とを接続して設けられた流入側配管で、該流入側配管15は、その先端側がアッパタンク22の流入接続管22Aに後述の継手ホース25を介して接続されている。また、流入側配管15は、バイパス配管16を介して作動油タンク10とも接続されている。
一方、17はオイルクーラ21のロアタンク23と作動油タンク10とを接続して設けられた流出側配管で、該流出側配管17は、その基端側がロアタンク23の流出接続管23Aに継手ホース25を介して接続されている。
18はエンジン8の左側に位置して旋回フレーム5上に設けられたシュラウドボックスを示している。このシュラウドボックス18は、前,後方向に離間して立設された前縦板18A,後縦板18Bと、該各縦板18A,18Bの右端側に一体的に取付けられたシュラウド本体18Cとにより大略構成されている。そして、シュラウドボックス18は、旋回フレーム5のアンダカバー5F、後述する建屋カバー34の上面板34Bと協働してボックス形状をなすことにより、後述のオイルクーラ21、ラジエータ32等に向けて冷却風を案内するものである。また、前縦板18Aの下側には、オイルクーラ21を構成するロアタンク23の流出接続管23Aが出入りする配管通し穴18Dが形成されている。さらに、シュラウド本体18Cは、エンジン8の冷却ファン8Aを周囲から覆っている。
19は旋回フレーム5の支持台5G上に設けられた下側ブラケットを示している。また、20は下側ブラケット19の上方に位置して建屋カバー34の上面板34Bに設けられた上側ブラケット(図3参照)を示している。ここで、各ブラケット19,20は、例えば断面L字状のアングル材からなり、オイルクーラ21、ラジエータ32、インタクーラ33をボルト等を用いて固定するものである。
次に、21はエンジン8の冷却ファン8Aに対面するように旋回フレーム5の左後部に配設された本実施の形態によるオイルクーラを示している。このオイルクーラ21は、下部走行体2の走行モータ2A、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F等のアクチュエータから戻される作動油を冷却するものである。そして、オイルクーラ21は、後述のアッパタンク22、ロアタンク23、熱交換器24、外気取入れ口26、作動油排出口28等により大略構成されている。
22はオイルクーラ21の上側部分に設けられ温度上昇した作動油が流入するアッパタンクで、該アッパタンク22は、前,後方向に長尺な容器として形成されている。また、アッパタンク22の前端部には、屈曲して下向きに延びる流入接続管22Aが設けられ、該流入接続管22Aの基端部は、例えばほぼ立方体状の継手ブロック22Bとなっている。また、アッパタンク22には、上側ブラケット20に対向して2個のボルト座22Cが突設されている。
23はオイルクーラ21の下側部分に設けられ冷却した作動油が貯まるロアタンクで、該ロアタンク23は、アッパタンク22とほぼ同様に、前,後方向に長尺な容器として形成されている。また、ロアタンク23の前端部には、屈曲して上向きに延びる流出接続管23Aが設けられ、該流出接続管23Aの基端部は、例えば左,右方向に長尺な直方体状の継手ブロック23Bとなっている。また、ロアタンク23には、下側ブラケット19に対向して2個のボルト座23Cが突設されている。
このように構成されたオイルクーラ21は、ロアタンク23の流出接続管23Aをシュラウドボックス18の前縦板18Aに設けられた配管通し穴18Dに通し、アッパタンク22を上側ブラケット20にボルト止めし、ロアタンク23を下側ブラケット19にボルト止めすることにより、旋回フレーム5上に固定されている。また、オイルクーラ21のアッパタンク22には、その流入接続管22Aに流入側配管15が継手ホース25を介して接続されている。一方、ロアタンク23には、その流出接続管23Aに流出側配管17が継手ホース25を介して接続されている。
26はオイルクーラ21のアッパタンク22に設けられた外気取入れ口を示している。この外気取入れ口26は、アッパタンク22の継手ブロック22Bの上部に設けられ、流入接続管22A内と外部とを連通したボルト穴として形成されている。また、外気取入れ口26には、流入接続管22A内と外部とを遮断する遮断ボルト27が取外し可能に螺着されている。
そして、外気取入れ口26は、通常の運転時には遮断ボルト27によって閉口し、作動油の漏洩を防止している。一方、オイルクーラ21を取外すために該オイルクーラ21内の作動油を抜取る場合には、遮断ボルト27を取外して開口することにより、オイルクーラ21内に外気を流入させて作動油の抜取り作業をスムーズにするものである。
28はオイルクーラ21のロアタンク23に設けられた作動油排出口で、該作動油排出口28は、ロアタンク23の継手ブロック23Bに設けられ、流出接続管23A内と連通している。また、作動油排出口28の外部開口には排出ホース29が接続され、該排出ホース29は、アンダカバー5F等を通過して下側に延びている。さらに、作動油排出口28には、当該作動油排出口28の閉口と開口を切換える切換弁30が設けられ、該切換弁30のつまみ30Aを例えば縦位置と横位置に回動操作することにより、作動油排出口28を遮断、連通することができる。
そして、作動油排出口28は、通常の運転時には、図4に示す如く、例えば切換弁30のつまみ30Aを縦位置に配置することにより閉口し、作動油の漏洩を防止している。一方、オイルクーラ21を取外すためにアッパタンク22、ロアタンク23、熱交換器24内の作動油を抜取る場合には、図5、図6に示す如く、切換弁30のつまみ30Aを横位置に回動することにより開口し、オイルクーラ21内の作動油を排出ホース29を介して外部に排出するものである。
また、31は流出側配管17のオイルクーラ21に設けられた流出防止弁を示している。この流出防止弁31は、流出側配管17をロアタンク23の流出接続管23Aから切離したときに当該流出側配管17、作動油タンク10から作動油が流出するのを防止するものである。即ち、流出防止弁31は、図4に示す如く、例えばつまみ31Aを縦位置に配置することにより流出側配管17で作動油の流通を許す。一方、図5、図6に示す如く、つまみ31Aを横位置に回動することにより流出側配管17を遮断するものである。
32はオイルクーラ21の後側に並列に配設されたラジエータで、該ラジエータ32は、エンジン8を冷却して温度上昇した冷却水を冷却するものである。また、ラジエータ32は、エンジン8の冷却水が流入するアッパタンク32Aと、冷却水が流出するロアタンク32Bと、アッパタンク32Aとロアタンク32Bとの間を流通する冷却水の熱を放出する熱交換器32Cとにより大略構成されている。そして、ラジエータ32は、オイルクーラ21とほぼ同様に、上側ブラケット20、下側ブラケット19にボルト止めされている。
33はラジエータ32の後側に並列に配設されたインタクーラで、該インタクーラ33は、エンジン8の過給機から供給される吸気を冷却するものである。また、インタクーラ33は、前述したオイルクーラ21、ラジエータ32とほぼ同様に、アッパタンク33A、ロアタンク33B、熱交換器33Cからなり、上側ブラケット20、下側ブラケット19にボルト止めされている。
なお、34はキャブ6とカウンタウエイト7との間に位置して旋回フレーム5上に設けられた建屋カバーを示している。この建屋カバー34は、図1、図2に示す如く、旋回フレーム5の左,右両側に位置して前,後方向に延びた左,右の側面板34Aと、該各側面板34Aの上端部間を水平方向に延びた上面板34Bとにより大略構成され、上面板34Bにはメンテナンス用の開口部34Cが形成されている。また、上面板34B上には、開口部34Cを覆うようにエンジンカバー34Dが設けられている。
また、建屋カバー34の上面板34Bには、その左側に位置してオイルクーラ21、ラジエータ32等に供給する冷却風を流入させる流入口34Eが形成され、右側に位置してオイルクーラ21、ラジエータ32、エンジン8等を通過した冷却風を外部に流出させる流出口34Fが形成されている。また、エンジンカバー34Dにも、他の流出口34Gが形成されている。
本実施の形態によるオイルクーラ21が適用される油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1を操作して掘削作業等を行なうときの動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ6に搭乗して運転席に着座する。この状態で走行用の操作レバーを操作することにより、下部走行体2の走行モータ2Aを駆動して油圧ショベル1を前進または後退させることができる。また、運転席に着座したオペレータは、作業用の操作レバーを操作することにより、作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。このように油圧ショベル1を稼動しているときには、エンジン8の冷却ファン8Aが回転駆動してオイルクーラ21、ラジエータ32、インタクーラ33に冷却風を供給し、作動油、エンジン8の冷却水、過給機で圧縮された吸気を冷やしている。
次に、油圧ショベル1は、例えば掘削作業や建物の解体作業等に用いられるものであるから、多くの塵埃の中で作業することになる。このため、建屋カバー34内に吸込む冷却風には多くの塵埃が混入し、この塵埃がオイルクーラ21、ラジエータ32、インタクーラ33に付着、堆積して冷却効率が低下させる。従って、オイルクーラ21等を取外し、付着した塵埃の除去作業、補修作業等を行う必要がある。
そこで、オイルクーラ21を旋回フレーム5から取外し、付着した塵埃の除去作業、補修作業等を行う場合について説明する。
最初に、図6に示す如く、流出側配管17に設けられた流出防止弁31のつまみ31Aを横位置に回動操作して該流出側配管17を閉塞する。これにより、流出側配管17を切離したときに作動油が流出するのを防止し、また作動油タンク10から作動油が逆流するのを防止する。
次に、図5、図6に示す如く、アッパタンク22に設けられた外気取入れ口26から遮断ボルト27を取外し、該外気取入れ口26を開口させる。また、ロアタンク23に設けられた切換弁30のつまみ30Aを横位置に回動操作して作動油排出口28を開口する。これにより、オイルクーラ21内の作動油は、作動油排出口28から排出ホース29を介して外部に排出することができる。しかも、このときには外気取入れ口26を開口させることにより、作動油が排出される分の外気をオイルクーラ21内に取入れることができるから、作動油を短時間で排出させることができる。
そして、オイルクーラ21内の作動油を排出したら、アッパタンク22の流入接続管22Aから流入側配管15を切離し、ロアタンク23の流出接続管23Aから流出側配管17を切離した後、ブラケット19,20を取り外すことにより、オイルクーラ21を取外すことができる。これにより、オイルクーラ21に付着した塵埃の除去作業、補修作業等を行うことができる。
この結果、オイルクーラ21を取外す場合でも、作動油タンク10内の作動油を抜取る必要がないから、オイルクーラ21の取外し作業を容易に行うことができる。また、アッパタンク22、ロアタンク23、熱交換器24の内部から作動油を抜取り、オイルクーラ21の重量を軽くすることにより、オイルクーラ21の取外し作業を周囲を汚すことなく、簡単に行うことができる。
また、作動油排出口28を開口する前に、流出側配管17に設けた流出防止弁31を操作して該流出側配管17を閉塞することにより、流出側配管17を切離したときに、該流出側配管17内から作動油が流出するのを防止でき、清掃作業等を省略して作業性を向上することができる。
さらに、外気取入れ口26をアッパタンク22の流入接続管22Aを構成する継手ブロック22Bに設け、作動油排出口28をロアタンク23の流出接続管23Aを構成する継手ブロック23Bに設けているから、外気取入れ口26を開,閉する遮断ボルト27、作動油排出口28を開,閉する切換弁30を手の届き易い位置に配設することができる。これにより、狭く複雑な建屋カバー34内でも、遮断ボルト27の脱着作業、切換弁30の切換作業を容易に行なうことができ、作業性を向上することができる。
なお、実施の形態では、アッパタンク22の前端部に配置した継手ブロック22Bに外気取入れ口26と遮断ボルト27を設け、ロアタンク23の前端部に配置した継手ブロック23Bに作動油排出口28、排出ホース29、切換弁30を設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限らず、例えば図8に示す第1の変形例によるオイルクーラ41のように、アッパタンク42には、その前端部に流入接続管42Aを直接的に設け、上部中央に継手ブロック42Bを設け、また、ロアタンク43には、その前端部に流出接続管43Aを直接的に設け、左側面の中央に継手ブロック43Bを設ける構成としてもよい。この場合には、アッパタンク42の継手ブロック42Bに実施の形態による外気取入れ口26、遮断ボルト27を設け、ロアタンク43の継手ブロック43Bに作動油排出口28、排出ホース29、切換弁30を設けることができる。
また、図9に示す第2の変形例によるオイルクーラ51のように、アッパタンク52から前側に延びた連通管52Aの先端に継手ブロック52Bを配置し、該継手ブロック52Bから下向きに延びるように流入接続管52Cを設けると共に、ロアタンク53から前側に延びた連通管53Aの先端に継手ブロック53Bを配置し、該継手ブロック53Bから上向きに延びるように流出接続管53Cを設ける構成としてもよい。この場合には、アッパタンク52の継手ブロック52Bに実施の形態による外気取入れ口26、遮断ボルト27を設け、ロアタンク53の継手ブロック53Bに作動油排出口28、排出ホース29、切換弁30を設けることができる。
また、実施の形態では、油圧ショベル1にオイルクーラ21、ラジエータ32、インタクーラ33を設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばエンジン8に過給機が設けられていない場合には、インタクーラ33を省略してオイルクーラ21とラジエータ32だけを設ける構成としてもよい。また、インタクーラ33に代えて空気調和装置のコンデンサ、燃料を冷やす燃料クーラ等を設ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、エンジン8に冷却ファン8Aを設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば冷却ファンをエンジン8と別個に設け、電動モータ、油圧モータ等を用いて回転駆動する構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、オイルクーラ21をクローラ式の油圧ショベル1に設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルのオイルクーラに適用してもよい。さらに、例えば油圧クレーン、ホイールローダ、トラクタ等の他の建設機械のオイルクーラにも広く適用できるものである。
本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の上部旋回体を拡大して示す平面図である。 図2中の矢示III−III方向からみた上部旋回体の拡大断面図である。 オイルクーラ、ラジエータ、インタクーラ等の取付状態を拡大して示す一部破断の斜視図である。 オイルクーラを取外した状態で示す斜視図である。 オイルクーラの取外し作業を示す動作説明図である。 作動油の流通経路を示す系統図である。 本発明の第1の変形例によるオイルクーラを示す斜視図である。 本発明の第2の変形例によるオイルクーラを示す斜視図である。
符号の説明
1 油圧ショベル
2 下部走行体
2A 走行モータ(アクチュエータ)
3 上部旋回体
4 作業装置
4D,4E,4F シリンダ(アクチュエータ)
5 旋回フレーム(フレーム)
9 油圧ポンプ
10 作動油タンク
14 制御弁
15 流入側配管
17 流出側配管
21,41,51 オイルクーラ
22,42,52 アッパタンク
22A,42A,52C 流入接続管
22B,23B,42B,43B,52B,53B 継手ブロック
23,43,53 ロアタンク
23A,43A,53C 流出接続管
24,44,54 熱交換器
26 外気取入れ口
27,41,51 遮断ボルト
28 作動油排出口
29,42,52 排出ホース
30,43,53 切換弁
31 流出防止弁

Claims (2)

  1. 流入側配管が接続されるアッパタンクと、流出側配管が接続されるロアタンクと、前記アッパタンクとロアタンクとの間に設けられた熱交換器とにより構成され、アクチュエータから戻される作動油を冷却するオイルクーラにおいて、
    前記アッパタンクまたはその近傍には開口することにより前記アッパタンク内に外気を取入れる常閉の外気取入れ口を設け、前記ロアタンクまたはその近傍には開口することにより内部の作動油を外部に排出する常閉の作動油排出口を設ける構成としたことを特徴とするオイルクーラ。
  2. 前記流出側配管には、該流出側配管を前記ロアタンクから切離したときに当該流出側配管から作動油が流出するのを防止する流出防止弁を設ける構成としてなる請求項1に記載のオイルクーラ。
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