JP2006206187A - 容器のスパウト - Google Patents

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Abstract

【課題】容器体内の収納物を取り出すスパウトであって、収納物の殺菌処理等を円滑に行えるとともに、製造工程の簡略化が図れ、キャップを螺脱することにより筒口を開封することができる容器のスパウトを提案する。
【解決手段】筒状の本体部10と、該本体部に螺着したキャップ12とを備えている。また、本体部の上端の筒口16を、周縁部を薄肉破断部17を介して連結した閉塞板18により閉塞し、また、閉塞板18とキャップ12との間にキャップの螺脱方向の回動を防止するラチェット機構を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は容器のスパウトに関するものである。
容器のスパウトとしては、例えば、内部に流動状の食品等を収納し、可撓性を備えた袋状の容器体に融着固定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記容器のスパウトは、上記袋状の容器体外部に露出させた筒状の口部に、容器体内部に垂下させた筒状のストロー部を一体に連設している。また、ストロー部外面上部から両側にそれぞれ板状に突設し、容器本体に熱溶着させた耳部を備えている。また、口部に着脱自在に螺着したキャップを備えている。更に、口部の先端には、流動状の食品を充填した後に、開口部を封止するシール材が設けられており、加圧加熱殺菌しても口部から内容物が漏れ出るのを防ぐことができるように構成している。これらのシール材は合成樹脂フィルムと金属箔とをラミネートしたフィルム等により形成され、口部の先端開口にヒートシールなどの手段により溶着される。
また、この種の容器では流動状の食品等の収納物を口部から容器体内に充填した後前記シール材を溶着する。
特開2001−120240号公報
従来のこの種の容器は、口部のシール材の存在で、上記した如く収納物の殺菌処理を不都合なく円滑に行えるとともに、容器の未開封を証明できる等の種々の優れた効果を発揮するものである。しかしながら、シール材は本体部とは別部材であるため、別工程で溶着しなければならない。
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、特に加熱殺菌処理を必要とする食品等を収納した容器に好適であり、収納物の殺菌処理等を円滑に行えるとともに、製造工程の簡略化が図れ、その結果安価に製造でき、また、開封に当たり筒口を閉塞する閉塞板をキャップ内に嵌着収納できて開封の際の手間を極力省くことができる容器のスパウトを提案する。また、開封機構であるラチェット機構をより円滑に作動させることができるスパウトを提案する。また、開封後にキャップを装着した際のシール機能を向上することができるスパウトを提案する。更に、同時に容器の未使用を表現できるスパウトを提案する。
請求項1に係る発明は、筒状の本体部と、該本体部に螺着したキャップとを備えたスパウトであって、前記本体部の筒口に、薄肉破断部を介して周縁部が連結して当該筒口を閉塞する閉塞板を備え、この閉塞板と前記キャップとの間に、前記キャップ12の螺脱方向の回動を防止するラチェット機構を設けた。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明に於いて、前記閉塞板の周縁部を水平面から傾斜した傾斜面上に位置するように傾斜させる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明に於いて、前記閉塞板の周縁部を、当該閉塞板により閉塞した前記本体部内の筒口上端から一定距離離れた下方位置にて連結する。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に係る発明に於いて、前記ラチェット機構を、前記閉塞板上に突設した円柱状凸部の外周に周設した第1歯群と、前記キャップ内の頂部周縁部に突設するとともに、前記第1歯群と螺着時に非係合で螺脱時に係合する第2歯群とで構成する。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に係る発明に於いて、前記ラチェット機構を、前記閉塞板上に突設した円柱状凸部の外周に周設した第1歯群と、前記キャップの周壁上部内周に嵌着固定した固定筒内面より内方へ突設するとともに、前記第1歯群と螺着時に非係合で螺脱時に係合する第2歯群とで構成する。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に係る発明に於いて、前記キャップの螺脱に際して、破断分離した前記閉塞板を前記キャップ内に係止する係止手段を設ける。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明に於いて、前記係止手段が、前記円柱状凸部の中央部に凹設した係合孔と、前記キャップより垂設して前記係合孔内からの抜け出しが防止されるように係合する係合突部とからなる。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に係る発明に於いて、前記本体部の筒口上端部と前記キャップの内面とにそれぞれ、互いに摺動可能な第1摺動面(s1)と第2摺動面(s2)とを備え、前記第1摺動面(s1)と前記第2摺動面(s2)とを摺動させて、前記キャップの螺着時に互いに圧接するシール機能を付与するとともに、前記本体部の上端部を外方へ拡げる拡開手段を設けた。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明に於いて、前記第1摺動面が内方へ下るテーパ状をなすと共に、前記第2摺動面が前記第1摺動面を摺動可能に保持して内方へ下るテーパ状をなすよう構成した。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に係る発明に於いて、前記キャップの螺脱に際して破断するバージンシール構造を有し、このバージンシール構造は、前記キャップに易切断性の連結部を介して一体に形成される切取帯を備え、この切取帯に、前記本体部に係合して前記キャップの螺脱方向の回動に伴う上昇を防止する係合部を突設してなり、前記閉塞板と前記キャップとの間のラチェット機構に、前記キャップの上昇を生起させる螺脱方向の回動を許容して前記連結部を前記薄肉破断部に先駆けて切断するための空転領域を設けた。
請求項11に係る発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に係る発明に於いて、前記キャップの螺脱に際して破断するバージンシール構造を有し、このバージンシール構造は、前記キャップに易切断性の連結部を介して一体に形成される切取帯を備え、この切取帯と前記本体部との間に、前記切取帯の螺脱方向の回動を防止するラチェット機構を設けてなる一方、前記閉塞板と前記キャップとの間のラチェット機構に、前記キャップの螺脱方向の回動を許容して前記連結部を前記薄肉破断部に先駆けて切断するための空転領域を設けた。
請求項12に係る発明は、請求項1乃至11のいずれか一項に係る発明に於いて、前記キャップ外周に指掛け用突片を突設した。
請求項13に係る発明は、請求項1乃至12のいずれか一項に係る発明に於いて、前記スパウトを、収納物を加熱殺菌処理する容器に使用するものとして構成する。
本発明のスパウトは、本体部の筒口を閉塞板で閉塞しているため、従前通り収納物の殺菌処理等を収納物の漏れ等を心配することなく円滑に行えるものであり、しかも、閉塞板は本体部と一体に形成されるため、その製造工程も従来品と比較して簡略化される利点がある。また、閉塞板の周縁部を薄肉破断部を介して連結し、閉塞板とキャップとの間に、キャップの螺脱方向の回動を防止するラチェット機構を備えているため、キャップを螺脱するという操作のなかで閉塞板を破断して筒口を開口するという開封を行えるものであり、取り扱い操作が極めて便利となる。
また、前記閉塞板の周縁部を水平面から傾斜した傾斜面上に位置するように傾斜させ、この周縁部を前記薄肉破断部を介して連結することにより前記本体部の筒口を閉塞した場合には、薄肉破断部をより容易に切断することができる利点がある。
また、前記閉塞板の周縁部を、当該閉塞板により閉塞した本体部内の筒口上端から一定距離離れた下方位置にて連結した場合には、閉塞板の破断後に、その破断部分によって口元を傷つける等の虞れがない。
更に、前記閉塞板上に突設した円柱状凸部の外周に周設した第1歯群と、前記キャップ内の頂部周縁部に突設するとともに、前記第1歯群と螺着時に非係合で螺脱時に係合する第2歯群とで構成したラチェット機構を備えた場合には薄肉破断部の切断が確実に行われる。
また、ラチェット機構の前記第2歯群をキャップの周壁上部内周に固定した固定筒内面より内方へ突設した場合には、第2歯群の上面がキャップ頂部に固定されていないため第2歯群が第1歯群を乗り越える際に捩じれがなく、無理なく行え、破損等の不都合を生じることがなく、円滑な操作を行えるものである。
また、キャップの螺脱に際して、破断分離した閉塞板をキャップ内に係止する係止手段を設ければ、分離した閉塞板がそのままキャップの一部となり、改めて閉塞板を廃棄する手間が省ける。更に、この係止手段が、前記円柱状凸部の中央部に凹設した係合孔と、前記キャップより垂設して前記係合孔内からの抜け出しが防止されるように係合する係合突部とからなる場合は、ラチェット機構と係止手段とをコンパクトに同居させることができ、各部材の無駄なスペースを極力排除して機能性に富んだスパウトとなる。
また、本体部の筒口上端部とキャップの内面とにそれぞれ、互いに摺動可能な第1摺動面と第2摺動面とを備え、第1摺動面と第2摺動面とを摺動させて、キャップの螺着時に互いに圧接するシール機能を付与するとともに、本体部の上端部を外方へ拡げる拡開手段を設けた場合は、開封後のキャップ螺着時のシール性をより強化でき、収納物の漏出等を更に確実に防止できる。特に、第1摺動面及び第2摺動面がそれぞれ内方へ下るテーパ状をなす場合には、各摺動面の当接部分も接触面積の広いシール機能を発揮するため更なる確実性を得られる。
また、キャップの螺脱に際して破断するバージンシール構造を有する場合には、スパウトを使用した容器の未使用を表現でき、商品の信頼性を高めその価値を高める。本発明において、閉塞板はキャップの螺脱により破断分離されるため、それを確実に防止できる利点がある。
特に、前記バージンシール構造が、前記キャップに易切断性の連結部を介して一体に形成される切取帯を備え、この切取帯に、前記本体部に係合して前記キャップの螺脱方向の回動に伴う上昇を防止する係合部を突設してなり、前記閉塞板と前記キャップとの間のラチェット機構に、前記キャップの上昇を生起させる螺脱方向の回動を許容して前記連結部を前記薄肉破断部に先駆けて切断するための空転領域を設ければ、キャップの螺着操作を容易に行え、しかも、螺着が完了した後は、バージンシール機能が連結部の切断により失われたのち、閉塞板を繋ぐ薄肉破断部を破断して筒口を開口させるから、開封時においてバージンシール機能が失われるより前に筒口が開口されてしまうことで、内容物が誤って漏れてしまうこと等を防止できる。
また、前記キャップに易切断性の連結部を介して一体に形成される切取帯を備えるものであれば、切取帯と前記本体部との間に、切取帯の螺脱方向の回動を防止するラチェット機構を設けてバージンシール構造とする一方、前記閉塞板と前記キャップとの間のラチェット機構に、前記キャップの螺脱方向の回動を許容して前記連結部を前記薄肉破断部に先駆けて切断するための空転領域を設ければ、上述の如く、切取帯に係合部を突設してキャップの上昇で破断させるバージンシール構造を採用した場合と同様の効果を奏する。なお、バージンシール構造は、上述した2種類のバージンシール構造の要部を互いに組み合わせて構成してもよい。
また、キャップ外周に指掛け用突片を突設したものでは、ラチェット機構及び薄肉破断部の存在でやや回転に力が必要なキャップの螺脱に際してより容易に行える利点がある。
また、本発明のスパウトを収納物を加熱殺菌処理する容器に使用するスパウトとして構成すれば、通常のネジキャップで注出口を塞いだものと比較して、加熱殺菌処理の際に収納物の漏れや、外部からの水の浸入等の不都合を確実に防止できるため、衛生面での不都合を確実に防止でき、従って、高温で殺菌処理(レトルト処理)を行う食品用の容器等に使用するのに好適である。また、筒口の閉塞はシール材等による閉塞と比較して外力に強く、しかも、上記した如く製造工程も従来品と比較して簡略化される。更に、キャップを装着する前に、容器を加熱殺菌処理できるため、キャップの装着工程前にスパウト外面に付着した水分を除去することができる。
以下、図面を参照して、本発明の形態を説明する。
図1から図5は本発明スパウトの第一形態を使用した容器の一例を示し、該容器は、容器体Aと、スパウトBとを備えている。
本形態において、容器体Aは袋状のものを採用したが、容器体Aの形状はボトル状、チューブ状、広口筒状等、種々の形態を採用でき、その成形方法もブロー成形、射出成形、押出成形、シート成形等、種々の成形方法を適用できる。容器体Aと本発明スパウトとは、一体成形でも別部材としても良い。一体成形した場合、及び別部材として充填前に容器体Aにスパウトを装着する場合は、容器体の一部に充填口を設け、該充填口から収納物充填後、該充填口を融着や閉塞材の装着等により閉塞すると良い。また、別部材として充填後にスパウトを容器体Aに装着する場合は、充填口とスパウト装着部を兼用できる。別部材の容器体Aにスパウトを装着する方法としては、融着、接着や螺着、嵌着等の手段により装着する方法等を適用できる。尚、容器体Aは単層でも積層でもよく、その層構成も収納物や殺菌処理条件等により適宜選択できる。前記袋状の容器体Aとしては、二枚のシートの周縁を融着等の手段で固着したタイプ、或いは箱型のガゼットタイプ、或いは横三角柱状の所謂スタンディングパウチ等の各種袋状容器が使用できる。
スパウトBは、本体部10と、パイプ11と、キャップ12を備えている。本体部10は前記容器体Aの口部2に外周を溶着固定する筒状をなし、合成樹脂等によりパイプ11と一体に形成される。また、本体部10の外周下部には口部2の密な溶着を可能ならしめるために、平面視紡錘形状の帯状の融着外面a1を突出形成しており、融着外面a1上方には一対のフランジ13を突設し、その更に上方外周に突条14及び螺条15を順次周設している。また、本体部10の上端の筒口16を周縁部を薄肉破断部17を介して連結した閉塞板18により閉塞している。尚、上記融着外面a1はこの形状に限定されず、例えば、平面視楕円状をなす帯状融着面であっても、左右一対の板状突起の両側面であっても良い。
パイプ11は、前記本体部10と内部を連通して容器体A内に垂設したもので、容器体A内の収納物を円滑に且つ効率良く吸引するために作用し、また、可撓性を備えた容器体Aの保形にも寄与する。図示例では、本体部10の下端開口と連通して上端を一体に連結し、容器体A内下部に下端を垂下させた管状をなしている。尚、このパイプ11には窓孔(図示しない)を穿設することも可能であり、窓孔の数,位置,大きさ等は適宜選択できる。
キャップ12も合成樹脂により形成され、本体部10外周に螺着している。図示例では、周壁19上端縁より頂壁20を延設した下端開口の有頂筒状をなし、周壁19内周に周設した螺条21を前記螺条15に螺合する如く構成している。また、本体部10とキャップ周壁19との間に、キャップの螺着時に密接するシール機能を付与している。このシール機能は密接した部分の上下を気密,液密に区画する。具体的には本体部10の外周上端部に対応するキャップ周壁19内周面を密に嵌合させている。
本発明では、閉塞板18とキャップ12との間に、キャップ12の螺脱方向の回動を防止するラチェット機構を設けている。従って、キャップ12を螺着する際は容易にその操作を行えるのに対し、螺脱時には閉塞板18がキャップ12と一体に螺脱方向に回動しようとし、その結果、薄肉破断部17が破断して前記筒口16が開口する如く構成している。
ラチェット機構の具体例として、上記閉塞板18上に突設した円柱状凸部22の外周に周設した第1歯群bと、キャップ12内の頂部周縁部に突設するとともに、前記第1歯群bと螺着時に非係合で螺脱時に係合する第2歯群cとで構成している。第1歯群bは所定方向に傾いた三角板状の単位歯23b を所定数前記円柱状凸部22外周に連設して構成しており、また、第2歯群cは、キャップ12の周壁19内周上端に、所定方向に傾いた突片状の単位歯23c を周方向所定間隔をあけて所定数突設して構成している。
また、本発明では、キャップ12の螺脱に際して、破断分離した閉塞板18をキャップ12内に係止する係止手段を設けても良い。この係止手段の一例として、前記円柱状凸部22の中央部に凹設した係合孔24内に、キャップ12の頂壁20より垂設した係合突部25を抜け出しが防止されるように係合させている。更にいえば、係合孔24の内周面に係止突条26を突周設し、キャップ12の頂壁20裏面より垂設した筒状の係合突部25外周に係合突条27を突周設して、前記係止突条26に乗り越え係合させる如く構成している。
本発明では、キャップ12の螺脱に際して破断するバージンシール構造を備えるとさらに好ましい。この構造の一例として、キャップ12の周壁19の下面に易切断性の連結部28を介して環状の切取帯29を一体に形成し、この切取帯29を本体部10外周からの抜け出しが防止されるように係合させている。更に、詳しくは、切取帯29内面に突設した係合突条30を、本体部10外周の前記突条14の下面に乗り越え係合させて未使用を表現できる如く構成している。バージンシール構造を備える場合には、スパウトBを使用した容器の未使用を表現でき、商品の信頼性を高めその価値を高める。特に、閉塞板18はキャップ12の螺脱により破断分離されるため、それを確実に防止できる利点がある。また、係止手段を備えたものにあっては、螺脱によりキャップ内に閉塞板18が係止されるため、開封の事実も誤認する虞れがあり、特に有用である。
上記の如く構成したスパウトBは、例えば、容器体Aに収納物を充填した後、その口部2を融着外面a1に融着させて固定し容器を形成する。容器を使用する際には、例えば、図4(a) の状態から本体部10を持ってキャップ12を螺脱すると、易切断性の連結部28が切断されて切取帯29が下方に落下して開封を一目で認識でき、更に、ラチェット機構が作動し、つまり、第1歯群bと第2歯群cとが歯合して円柱状凸部22が螺脱回動方向へ強制的に回転力を受けるため、薄肉破断部17に剪断力が作用して破断し、筒口16が開口する。この際、切断された閉塞板18はその上面の円柱状凸部22の係合孔24内にキャップ12の係合突部25が係合してキャップ12内上部に固定され、キャップ12の一部として構成される(図4(b) ,(c))。次いで開口した筒口16より容器体A内収納物を排出する。尚、収納物の充填方法は上記方法に限らず、種々の方法が採用でき、その他の例として、口部2にスパウトBを予め固定した容器体Aの底部を開口しておいて、そこから収納物を充填した後、底部を融着等の方法で閉じることもできる。
図6は本発明スパウトの第二形態を使用した容器を示し、該容器は、図1の容器に於いて、前記本体部10内の筒口16の上端から一定距離離れた下方位置に前記閉塞板18の周縁部を連結している。また、前記した如きシール機能をより向上させるための拡開手段を設けている。
図示例に於いて閉塞板18は中央部を***した形態をなし、具体的には、閉塞板18は周囲に筒状脚部18a を垂設した形態をなし、該筒状脚部下端部である閉塞板18の周縁部を薄肉破断部17を介して本体部10内周の上端から下降した位置に連結している。また、キャップ周壁19の内面所定位置に突周設したシール突条31を、キャップ12を螺着させた際に本体部10の外周上端部に圧接させてシール機能を付与している。尚、シール機能を付与する具体的構成としてはこれに限らず、図1の例の如くキャップ12内周面と本体部10外周面とを面接触させて圧接しても良いが、拡開手段を設ける場合には本体部10外周とキャップ12内面との間に隙間がある方が拡開手段がより機能し易い。
拡開手段は本体部10上に設けた第1摺動面s1にキャップ12に設けた第2摺動面s2を摺動させて本体部10の上端部を外方へ拡げ、それによりシール部分の圧接力をより大きなものとしてシール機能をより向上させる。上記第1摺動面s1及び第2摺動面s2の具体的形態は、上記機能を発揮できれば種々の形態を採用でき、図6の形態では、第1摺動面s1として本体部10上端面を内方へ下るテーパ状に形成した形態を採用し、また、第2摺動面s2としてキャップ周壁19内周の所定位置に段差を設け、その段差下面を内方へ下るテーパ状に形成した形態を採用している。また、各摺動面は傾斜角度が略同一の角度を採用すると良い。また、テーパ状をなす各摺動面の傾斜角度としては上記目的を達成することができる範囲で適宜選択すれば良い。その他の構成は図1の形態と同様である。尚、拡開手段の他の例として、例えば、第1摺動面s1として本体部10上端面を縦断面が上方へ突出する半円状に形成した形態を採用し、また、第2摺動面s2として上記した如き段差下面を内方へ下るテーパ状に形成した形態を採用しても良い。
図7及び図8は本発明スパウトの第三の形態を使用した容器を示すもので、上記図1の形態に於いて、前記第2歯群cをキャップ12と別体に形成した例を示す。本形態では、前記ラチエット機構が、前記閉塞板18上に突設した円柱状突部22の外周に周設した第1歯群bと、前記キャップ12内の周壁19上部内周に嵌着固定した固定筒32内面より内方へ突設するとともに、前記第1歯群bと螺着時に非係合で螺脱時に係合する第2歯群cとで構成した例を示す。
図示例に於いて、固定筒32のキャップ12への嵌着固定は種々の形態を採用できるが、本形態では、キャップ周壁19の内周上端部に周方向多数突設した縦突条33間に固定筒32の外周に周方向複数縦設した縦突条34を嵌着することにより充分な係合強度を得られる。キャップ側の縦突条33は所定間隔をあけて多数縦設しているのに対し、固定筒32側の縦突条34の数は少なく形成されており、また、両縦突条はそれぞれ等間隔に形成されており、固定筒32の周壁19に対する、複数の回転位置での嵌合が可能に構成している。また、この場合も図6の形態と同様の閉塞板18、シール突条31及び拡開手段を備えており、この場合の拡開手段は第2摺動面s2を固定筒32の下面に設けている。その他は図1の形態と同様である。
また、本発明に於いて、キャップ12の外周に指掛け用突片を突設してキャップ12のより容易な螺脱を図っても良い。図9及び図10はその一例を示す本発明の第四の形態で、上記図7の形態に於いて、キャップ12の外周対向位置に一対の指掛け用突片35を突設している。この指掛け用突片35は縦長矩形状をなす平板状で、キャップ周壁19外面の略180°離間位置に突設している。その他の構成は図7の形態と同様である。尚、指掛け用突片の具体的形状は図示例のものに限らず、指を掛けてキャップを回転し易ければ種々の形状を採用できる。また、その数も二箇所に限らず一箇所でも三箇所以上でも良い。
また、本発明では前記閉塞板及び薄肉破断部を特殊構成として、キャップの螺脱の際に薄肉破断部をより確実に切断できる如く構成してもよく、具体的には、閉塞板の周縁部を非水平面上に位置させ、該周縁部を薄肉破断部を介して連結することにより本体部の筒口を閉塞する如く構成する。
図11及び図12はその一例である本発明の第五の形態であって、その本体部10上端部分を示すものであり、本形態では、前記閉塞板18が周囲に筒状脚部18a を垂設した形態をなし、該筒状脚部18a 下端縁である閉塞板18の周縁部を水平面から傾斜した傾斜面上に位置するように傾斜させ、該周縁部を薄肉破断部17を介して連結することにより本体部10の筒口16を閉塞している。その他の構成は実質的に図6の形態と同様である。尚本形態では閉塞板18の筒状脚部18a の下端縁を傾斜面上に位置させた形態をなしているが、上記した閉塞板の周縁部が非水平面上に位置する形態であれば種々採用でき、例えば、前記筒状脚部を備え且つその下端縁である閉塞板周縁部が側面視波型の形態であっても良いが、上記傾斜面形態のものがより容易な切断が可能であるため好ましい。また、図11及び図12の形態では、閉塞板18が周囲に筒状脚部18a を垂設した形態のものを採用しているが、これに限らず図1の如きフラットな閉塞板自体を傾けることによりその周縁部を傾斜させて本体部内周に薄肉破断部を介して連結しても良い。いずれの場合にも円柱状凸部22は垂直に突出させると良い。
更に、図13,14はそれぞれ、本発明の第六の形態であって、バージンシール機能を発揮しているキャップ12の螺着状態と、バージンシール機能が失われた状態とを示す。
図13(a)に示す如く、切取帯29内面に突設した係合突条30は、キャップ12を完全に螺着させた状態で本体部10外周の突条14に乗り上げ、この突条14の下面に近接して係合する。これにより、切取帯29は、連結部28を介して繋がるキャップ12を螺脱方向に回動させても、その回動に伴う上昇は即時に規制される。
一方、閉塞板18とキャップ12との間に設けたラチェット機構には、図13(b)に示す如く、閉塞板18上の円柱状凸部22外周に突設した複数の単位歯23bの相互間と、キャップ12の周壁19内周上端に突設した複数の単位歯23cの相互間とにそれぞれ、キャップ12の回動方向に空転領域ΔPが設けられている。これにより、閉塞板18とキャップ12との間に設けたラチェット機構は、空転領域ΔPの範囲内で、当該ラチェット機構の噛合を起こさず、キャップ12の上昇を生起させる螺脱方向の回動を許容する。
次に、本形態の作用を説明する。
先ず、キャップ12を本体部10に螺着させるべく、キャップ12を螺着方向に回動させると、単位歯23bは単位歯23cをその斜面に沿って乗り越えてキャップ12の螺着を許容し、その後、図13に示す如く、切取帯29内面に突設した係合突条30が、本体部10外周の突条14を乗り越えてその下面に係合するため、キャップ12の螺着操作は容易に行え、しかも、螺着が完了した後は、キャップ12と切取帯29とを繋ぐ連結部28が切断されるまで未使用を表現できる。
これに対し、キャップ12を本体部10から螺脱させるべく、キャップ12を螺脱方向に回動させると、閉塞板18とキャップ12との間に設けたラチェット機構は、キャップ12の回動方向に沿って伸びた空転領域ΔPだけ、キャップ12のみが本体部10に対して閉塞板18と無関係に上昇することを許容するが、キャップ12と連結部28を介して繋がる切取帯29は、その内面に突設した係合突条30が本体部10外周の突条14の下面に係合しているため、キャップ12の上昇に追従することができない。このため、キャップ12を螺脱方向に回動させると、図14に示す如く、キャップ12と切取帯29を繋いでバージンシール機能を表現する連結部28が筒口16と閉塞板18とを繋ぐ薄肉破断部17に先駆けて切断される。
従って、かかる構成によれば、キャップ12の螺着操作を容易に行え、しかも、螺着が完了した後は、バージンシール機能が連結部28の切断により失われたのち、薄肉破断部17が破断して閉塞板18で閉じた筒口16を開口させるから、バージンシール機能が明示される。
このように、バージンシール構造がキャップ12に易切断性の連結部28を介して切取帯29を一体に形成し、この切取帯29に、本体部10に係合してキャップ12の螺脱方向の回動に伴う上昇を防止する場合、以下に示す如く構成することもできる。
図15は、本発明の第七の形態であって、基本的な構成は、本発明の第三の形態と同じである。
図15(a)に示す如く、切取帯29内面に突設した係合突条30は、第六の形態と同様、キャップ12を完全に螺着させた状態で本体部10外周の突条14に乗り上げ、この突条14の下面に近接して係合する。
一方、閉塞板18とキャップ12との間に設けたラチェット機構には、図15(a)に示す如く、閉塞板18上の円柱状凸部22外周上方部に突設した複数の単位歯23bと、キャップ12内に嵌着固定した固定筒32の下方部より内側に突設した複数の単位歯23cとの相互間にそれぞれ、本体部軸線O方向に空転領域ΔLが設けられている。これにより、閉塞板18とキャップ12との間に設けたラチェット機構は、空転領域ΔLの範囲内で、当該ラチェット機構の噛合を起こさず、キャップ12の上昇を生起させる螺脱方向の回動を許容する。
かかる構成によれば、キャップ12を本体部10に螺着させるべく、キャップ12を螺着方向に回動させると、単位歯23bは単位歯23cをその斜面に沿って乗り越えてキャップ12の螺着を許容し、その後、切取帯29内面に突設した係合突条30が、本体部10外周の突条14を乗り越えてその下面に係合するため、キャップ12の螺着操作は容易に行え、しかも、螺着が完了した後は、キャップ12と切取帯29とを繋ぐ連結部28が切断されるまで未使用を表現できる。
これに対し、キャップ12を本体部10から螺脱させるべく、キャップ12を螺脱方向に回動させると、閉塞板18とキャップ12との間に設けたラチェット機構は、その軸線Oに沿って伸びた空転領域ΔLだけ、キャップ12のみが本体部10に対して閉塞板18と無関係に上昇することを許容するが、キャップ12と連結部28を介して繋がる切取帯29は、その内面に突設した係合突条30が本体部10外周の突条14の下面に係合しているため、キャップ12の上昇に追従することができない。このため、キャップ12を螺脱方向に回動させても、第六の形態と同様、キャップ12と切取帯29を繋いでバージンシール機能を表現する連結部28が筒口16と閉塞板18とを繋ぐ薄肉破断部17に先駆けて切断される。
従って、かかる構成によっても、キャップ12の螺着操作を容易に行え、しかも、螺着が完了した後は、バージンシール機能が連結部28の切断により失われたのち、薄肉破断部17が破断して閉塞板18で閉じた筒口16を開口させるから、バージンシール機能が明示される。
単位歯23bと単位歯23cとの相互間に軸線Oに沿って空転領域ΔLが設けられている場合、ラチェット機構内では更に、第一の形態と同様、キャップ12の回動方向に空転領域ΔPを形成することなく構成してもよいが、本形態は、図15(b)に示す如く、第六の形態と同様、閉塞板18の単位歯23bと、固定筒32を介してキャップ12に固定される単位歯23cとの相互間にそれぞれ、キャップ12の回動方向に空転領域ΔPが設けられている。この場合、キャップ12を螺脱させる際の単位歯23bと単位歯23cとの噛み合いがスムースに行われ、螺脱時に単位歯23bと単位歯23cとの当たりによって生じる違和感が小さく済んで使い勝手がよい。
また、バージンシール機能が失われたのち、筒口16を開口させる構成としては、バージンシール構造がキャップ12に易切断性の連結部28を介して一体に形成される切取帯29を備えるものであれば、以下に示す如くの構成を採用することもできる。
図16,17はそれぞれ、本発明の第八の形態であって、バージンシール機能を発揮しているキャップ12の螺着状態と、バージンシール機能が失われた状態とを示す。
本形態も、第六の形態と同様、閉塞板18とキャップ12との間に設けたラチェット機構には、閉塞板18上の円柱状凸部22外周に突設した単位歯23bの相互間と、キャップ12の周壁19内周上端に突設した単位歯23cの相互間とにそれぞれ、図13(a)に示すような空転領域ΔPが設けられている。これにより、閉塞板18とキャップ12との間に設けたラチェット機構は、空転領域ΔPの範囲内で、当該ラチェット機構の噛合を起こさず、キャップ12の上昇を生起させる螺脱方向の回動を許容する。
また、切取帯29の内面に突設した係合突条30も、第六の形態と同様、キャップ12を完全に螺着させた状態で初めて本体部10外周の突条14に乗り上げ、この突条14の下面に近接して係合する。
加えて本形態は、図16に示す如く、切取帯29と本体部10との間に、切取帯29の螺脱方向の回動を防止するラチェット機構を設けている。従って、キャップ12を螺着する際は容易にその操作を行えるのに対し、螺脱時には切取帯29が本体部10に留まってキャップ12との間に捻れを生じ、その結果、連結部29が破断してバージンシール機能を失わせる。
このラチェット機構は、図16(b)の断面図に示す如く、本体部10のフランジ13の上部及びネック10aの外周から突設した第3歯群dと、切取帯29の内周に突設するとともに、第3歯群dと螺着時に非係合で螺脱時に係合する第4歯群eとで構成されている。第3歯群dは、軸線O周りに所定方向に傾いたプレート状の単位歯43dを所定数、ネック10a外周に連設して構成しており、また、第4歯群eは、切取帯29の内周に、所定方向に傾いた突片状の単位歯43eを周方向に所定間隔をあけて所定数突設して構成している。これにより、切取帯29は、連結部28を介して繋がるキャップ12が螺脱方向に回動しても当該キャップ12と共に回動することができない。
次に、本形態の作用を説明する。
先ず、キャップ12を本体部10に螺着させるべく、キャップ12を螺着方向に回動させると、その回動が進むたびに、図16に示す如く、切取帯29内面に突設した単位歯43eが、ネック10a外周の単位歯43dを押し退け、この単位歯43dは切取帯29内面に突設した次の単位歯43eに順次係合するため、キャップ12の螺着操作は容易に行え、しかも、螺着が完了した後は、キャップ12と切取帯29とを繋ぐ連結部28が切断されるまで未使用を表現できる。
これに対し、キャップ12を本体部10から螺脱させるべく、キャップ12を螺脱方向に回動させると、閉塞板18とキャップ12との間に設けたラチェット機構は、その空転領域ΔPだけ、キャップ12のみが閉塞板18と無関係に螺脱方向に回動することを許容するが、キャップ12と連結部28を介して繋がる切取帯29は、その内面に突設した単位歯43eがネック10a外周に突設した単位歯43dに係合しているため、キャップ12の螺脱方向の回動に追従することができない。このため、キャップ12を螺脱方向に回動させても、図17に示す如く、キャップ12と切取帯29を繋いでバージンシール機能を表現する連結部28が筒口16と閉塞板18とを繋ぐ薄肉破断部17に先駆けて切断される。
従って、かかる構成によっても、キャップ12の螺着操作を容易に行え、しかも、螺着が完了した後は、バージンシール機能が連結部28の切断により失われたのち、閉塞板18を繋ぐ薄肉破断部17を破断して筒口16を開口させるから、バージンシール機能が明示される。
なお、本形態にあっては、より強固なバージンシール機能の確保を目的に、切取帯29の内面に突設した係合突条30が、第六の形態と同様、本体部10外周の突条14の下面に近接して係合しているが、かかる構成は、単に、切取帯29の係合突条30を本体部10外周の突条14の下面に係合するものであってもよく、又、係合突条30と突条14との係合は必須要件ではない。
なお、本発明は、上述の各形態に限定されることなく、例えば、各形態の構成を様々に組み合わせて使用することができる。
本発明であるスパウトの第一形態を正面から示す要部断面図図である。 同形態のスパウトのキャップを外した状態を上方から示す要部斜視図である。 図1のX−X横断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、同形態のスパウトの作用を説明する説明図である。 同形態において、スパウトの筒口を開口した状態を上方から示す要部斜視図である。 本発明であるスパウトの第二形態を、その半面を正面から示す要部拡大断面図である。 本発明であるスパウトの第三形態を、その半面を正面から示す要部拡大断面図である。 同形態のスパウトを示す拡大横断面図である。 本発明であるスパウトの第四形態を、その半面を正面から示す要部拡大断面図である。 同形態のスパウトの拡大横断面図である。 本発明であるスパウトの第五形態を正面から示す拡大要部断面図である。 同形態のスパウトを側面から示す拡大要部断面図である。 (a)は、本発明であるスパウトの第六形態であって、そのバージンシール機能が発揮された状態を正面から示す一部断面図であり、(b)は、(a)のX−X断面図である。 同形態のスパウトのバージンシール機能が失われた状態を正面から示す一部断面図であり、(b)は、(a)のX−X断面図である。 (a)は、本発明であるスパウトの第七形態であって、そのバージンシール機能が発揮された状態を正面から示す一部断面図であり、(b)は、(a)のX−X断面図である。 本発明であるスパウトの第八形態であって、そのバージンシール機能が発揮された状態を正面から示す拡大要部断面図であり、(b)は、(a)のY−Y断面図である。 同形態のスパウトのバージンシール機能が失われた状態を正面から示す拡大要部断面図である。
符号の説明
2 口部
10 本体部
11 パイプ
12 キャップ
16 筒口
17 薄肉破断部
18 閉塞板
19 キャップ周壁
22 円柱状凸部
24 係合孔
25 係合突部
35 指掛け用突片
A 容器体
B スパウト
a1,a2 融着外面
b 第1歯群
c 第2歯群
d 第3歯群
e 第4歯群
ΔL 空転領域(スパウト軸線方向)
O スパウト軸線
ΔP 空転領域(キャップ回動方向)
s1…第1摺動面
s2…第2摺動面

Claims (13)

  1. 筒状の本体部(10)と、該本体部に螺着したキャップ(12)とを備えたスパウトであって、
    前記本体部の筒口(16)に、薄肉破断部(17)を介して周縁部が連結して当該筒口(16)を閉塞する閉塞板(18)を備え、この閉塞板(18)と前記キャップ(12)との間に、前記キャップ(12)の螺脱方向の回動を防止するラチェット機構を設けてなることを特徴とする容器のスパウト。
  2. 前記閉塞板(18)の周縁部を水平面から傾斜した傾斜面上に位置するように傾斜させる請求項1に記載の容器のスパウト。
  3. 前記閉塞板(18)の周縁部を、当該閉塞板により閉塞した前記本体部(10)内の筒口(16)上端から一定距離離れた下方位置にて連結してなる請求項1又は請求項2のいずれかに記載の容器のスパウト。
  4. 前記ラチェット機構を、前記閉塞板(18)上に突設した円柱状凸部(22)の外周に周設した第1歯群(b)と、前記キャップ(12)内の頂部周縁部に突設するとともに、前記第1歯群(b)と螺着時に非係合で螺脱時に係合する第2歯群(c)とで構成してなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の容器のスパウト。
  5. 前記ラチェット機構を、前記閉塞板(18)上に突設した円柱状凸部(22)の外周に周設した第1歯群(b)と、前記キャップ(12)の周壁(19)上部内周に嵌着固定した固定筒(32)内面より内方へ突設するとともに、前記第1歯群(b)と螺着時に非係合で螺脱時に係合する第2歯群(c)とで構成してなる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の容器のスパウト。
  6. 前記キャップ(12)の螺脱に際して、破断分離した前記閉塞板(18)を前記キャップ(12)内に係止する係止手段を設けてなる請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の容器のスパウト。
  7. 前記係止手段は、前記円柱状凸部(22)の中央部に凹設した係合孔(24)と、前記キャップ(12)より垂設して前記係合孔(24)内からの抜け出しが防止されるように係合する係合突部(25)とからなる請求項6記載の容器のスパウト。
  8. 前記本体部(10)の筒口(16)上端部と前記キャップ(12)の内面とにそれぞれ、互いに摺動可能な第1摺動面(s1)と第2摺動面(s2)とを備え、前記第1摺動面(s1)と前記第2摺動面(s2)とを摺動させて、前記キャップの螺着時に互いに圧接するシール機能を付与するとともに、前記本体部(10)の上端部を外方へ拡げる拡開手段を設けてなる請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の容器のスパウト。
  9. 前記第1摺動面(s1)が内方へ下るテーパ状をなすと共に、前記第2摺動面(s2)が前記第1摺動面を摺動可能に保持して内方へ下るテーパ状をなすように構成した請求項8記載の容器のスパウト。
  10. 前記キャップ(12)の螺脱に際して破断するバージンシール構造を有し、
    このバージンシール構造は、前記キャップ(12)に易切断性の連結部(28)を介して一体に形成される切取帯(29)を備え、この切取帯(29)に、前記本体部(10)に係合して前記キャップ(12)の螺脱方向の回動に伴う上昇を防止する係合部を突設してなり、
    前記閉塞板(18)と前記キャップ(12)との間のラチェット機構に、前記キャップ(12)の上昇を生起させる螺脱方向の回動を許容して前記連結部(28)を前記薄肉破断部(17)に先駆けて切断するための空転領域を設けた請求項1乃至9のいずれかに記載の容器のスパウト。
  11. 前記キャップ(12)の螺脱に際して破断するバージンシール構造を有し、
    このバージンシール構造は、前記キャップ(12)に易切断性の連結部(28)を介して一体に形成される切取帯(29)を備え、この切取帯(29)と前記本体部(10)との間に、前記切取帯(29)の螺脱方向の回動を防止するラチェット機構を設けてなる一方、
    前記閉塞板(18)と前記キャップ(12)との間のラチェット機構に、前記キャップ(12)の螺脱方向の回動を許容して前記連結部(28)を前記薄肉破断部(17)に先駆けて切断するための空転領域を設けた請求項1乃至9のいずれかに記載の容器のスパウト。
  12. 前記キャップ(12)外周に指掛け用突片(35)を突設してなる請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の容器のスパウト。
  13. 前記スパウトは、収納物を加熱殺菌処理する容器に使用するものである請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の容器のスパウト。

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