JP2006205667A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録ヘッドのノズル面に光を反射する量を削減して、ノズル面でのインク硬化を低減させることにより、インク吐出不良を防止することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【解決手段】キャリッジ3の移動可能範囲であってプラテン10の外側の一端には、所定回数の画像を記録した記録ヘッド6をメンテナンスしてインクを除去するメンテナンス領域が設けられている。メンテナンス領域には、記録ヘッド6に配列されたノズルからインクを吸引するインク吸引装置(図示せず)と、天板7及びベース5に付着したインクを除去するインク除去装置12とが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、光を照射することにより硬化するインクが使用されるインクジェット記録装置に関する。
従来、簡易かつ安価に画像を記録できる画像記録手段として、インクジェット方式を用いた記録装置が数多く用いられている。インクジェット方式を用いた記録装置(以下、「インクジェット記録装置」と言う。)は、例えばピエゾ素子等の圧電素子やヒータ等を用いて、記録ヘッドのノズルからインクを微小な液滴として紙等の記録媒体に向けて吐出し、記録媒体にインクを浸透若しくは定着させながら記録ヘッドを記録媒体上で移動させることにより記録媒体上に画像を記録するものである。
さらに近年は、樹脂フィルム等のインク吸収性の乏しい記録媒体に対しても画像を形成することのできる手段として、光硬化型のインクジェット記録装置が知られている。これは、特定の波長を有する光に対して所定の感度を有する光開始剤が含有された光硬化性インクを用い、記録媒体上に着弾したインクに特定の波長を有する光を照射することにより、インクを硬化させて記録媒体上に定着させるものであり、透明又は不透明の包装材に対しても簡易に印刷を行うことが可能である。
しかし、このようなインクジェット記録装置において連続して記録作業を行った場合には、記録ヘッドのノズルから吐出され霧状になったインクがノズル付近に付着、堆積して目詰まりを起こすことがある。そして、このような状態で画像を記録すると、ピエゾ素子等の働きによってノズルが吐出動作を行っても、インク滴が吐出されないいわゆるノズル欠や、正しい方向にインク滴が吐出されないいわゆる吐出曲がり等の吐出不良が生じ、画像記録に不具合が生じるおそれがある。
そのため、正常な画像を記録するために、適宜記録ヘッドに付着したインクを除去するメンテナンスを行うことが必要であることが知られている。このような記録ヘッドのメンテナンスとしては、ワイパーブレードを動作させて記録ヘッドのノズル面及びその近傍の面(吐出口面)に摺接し、固着した低撥インク性の薄い被膜や付着物を除去することによってインク滴の吐出曲がりを防止する技術(例えば、特許文献1)や、ワイパーブレードを動作させて記録ヘッドの表面のインクを拭き取り、その後、記録ヘッドに吸引ユニットのキャップを密着させてインクを吸引してノズル欠を防止する技術(例えば、特許文献2)が開示されている。
また、記録ヘッドやメンテナンスユニットに光が照射されることを防止して、付着したインクが硬化することを防ぐことができることが知られている。このような光の照射範囲を制御する技術としては、光照射手段の光照射範囲を制御する光照射範囲制御手段を設け、前記光照射範囲制御手段がキャリッジの動作に連動してメンテナンスユニットには光を照射しないように制御する技術(例えば、特許文献3)や、インク滴が記録ヘッドにより吐出されてから記録媒体に着弾するまでの吐出経路に遮蔽部材を設け、光が吐出経路に入射することを遮断し、記録ヘッドの吐出口に存在するインクが増粘したり硬化したりすることを抑制する技術(例えば、特許文献4)が開示されている。
特開平7−241995号公報 特開2002−127390号公報 特開2003−127347号公報 特開2004−314304号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載されている技術は、記録ヘッドのノズル面に凹凸が形成されていたり、ノズルが記録ヘッドに対して突出していたりするような場合には、ワイパーブレードをノズル面の凹凸等に対応させることができず、ノズル付近に付着したインクを完全に除去することができないという問題を有している。
また、特許文献3及び特許文献4に記載されている技術は、記録ヘッドやメンテナンスユニットに付着したインクが硬化することを防止することはできるが、付着したインクを除去することができないという問題を有している。
更に、記録ヘッドの表面に光の低反射率効果が生じていても、インクが付着しているためにノズル面への光の照射を防止することができないという問題を有している。
そこで、本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、記録ヘッドのノズル面に光を反射する量を削減して、ノズル面でのインク硬化を低減させることにより、インク吐出不良を防止することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体に光硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載するベースとを備えるインクジェット記録装置において、前記ベースに付着している前記インクと接触して除去するインク除去装置を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、インク除去装置がベースに付着しているインクと接触して除去することによって、付着したインクによりベースの光反射率が高くなることを防ぐことができるようになっている。
請求項2に記載の発明は、記録媒体に光硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの天板以外の部分を覆っているベースカバーとを備えるインクジェット記録装置において、前記ベースカバーに付着している前記インクと接触して除去するインク除去装置を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、インク除去装置がベースカバーに付着しているインクと接触して除去することによって、付着したインクによりベースカバーの光反射率が高くなることを防ぐことができるようになっている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記ベースカバーを前記記録ヘッドの天板と同一面上あるいは同一面よりも前記記録媒体方向に移動させるベースカバー移動装置を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、インク除去装置によって付着したインクを除去するときには、ベースカバーを天板と同一面上あるいは同一面よりも記録媒体方向に移動させることができるようになっている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記インク除去装置は、複数の毛部材からなるブラシ状部材を用いたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、インク除去装置は複数の毛部材からなるブラシ状部材であるので、凹凸や段差が存在している面とブラシ状部材とを接触させることができるようになっている。
請求項1に記載の発明によれば、インク除去装置がベースに付着したインクを除去することができるので、ベースの表面に処理された光の低反射効果を維持し、ノズル面に反射光が照射されてインクが硬化することを防止する効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、インク除去装置がベースカバーに付着したインクを除去することができるので、ベースカバーの表面に処理された光の低反射効果を維持し、ノズル面に反射光が照射されてインクが硬化することを防止する効果を奏する。
請求項3に記載の発明によれば、インク除去装置によって付着したインクを除去するときには、ベースカバーを天板と同一面上あるいは同一面よりも記録媒体方向に移動させることができるので、天板とベースカバーとの面の段差を考慮することなく付着したインクを除去することや、ベースカバーに付着したインクのみを除去することができる効果を奏する。
請求項4に記載の発明によれば、ブラシ状部材を用いたインク除去装置を用いて凹凸や段差が存在している面とブラシ状部材とを接触させることができるので、凹凸や段差が存在している面に付着したインクを除去することができる効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本発明に係るインクジェット記録装置の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
[第一の実施形態]
図1〜図6を参照しながら、本発明にかかるインクジェット記録装置の第一の実施形態について説明する。
本第一の実施形態に係るインクジェット記録装置は、シリアル型の記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置であり、記録媒体にインクを吐出して画像を形成するものである。
図1に示すように、インクジェット記録装置1には、棒状のガイドレール2が左右に延在して設けられている。このガイドレール2には、筐体のキャリッジ3が支持されている。キャリッジ3はキャリッジ駆動装置4(図5参照)によって駆動され、ガイドレール2に沿って長手方向である主走査方向Aに往復移動を自在にするようになっている。なお、記録媒体Pの記録面上で主走査方向Aと直交する方向方向を副走査方向B(図2参照)とする。
キャリッジ3の内部には、図2に示すように、平板状のベース5が主走査方向Aに延在して設けられている。ベース5には、画像データに基づいてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを記録媒体Pの記録面に向けてそれぞれ吐出する4つの記録ヘッド6が、ベース5よりも記録媒体P方向に突出して配設されている。記録ヘッド6において記録媒体Pの記録面と対向する面である天板7には、インクの付着を防止する塗料が塗布されたノズル面8が設けられており、ノズル面8には複数のノズル(図示せず)が副走査方向Bに沿って配列されている。以下、天板7とは、ノズル面8を含む面を称すものとする。
さらに、キャリッジ3の主走査方向における両側には、光源(図示せず)の点灯により記録媒体Pの記録面に向けて光を照射して記録媒体Pに吐出されたインクを硬化させて定着させる照射装置9がそれぞれ配設されている。光源としては、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーランプ、熱陰極管、冷陰極管、光レーザー、LED(Light Emitting Diode)等が適用される。
キャリッジ3の直下には記録媒体Pが位置しており、記録媒体Pは平板状のプラテン10により非記録面から支持されており、記録媒体搬送装置11(図5参照)によって搬送されるようになっている。
キャリッジ3の移動可能範囲であってプラテン10の外側の一端には、所定回数の画像を記録した記録ヘッド6をメンテナンスしてインクを除去するメンテナンス領域が設けられている。メンテナンス領域には、記録ヘッド6に配列されたノズルからインクを吸引するインク吸引装置(図示せず)と、天板7及びベース5に付着したインクを除去するインク除去装置12とが設けられている。
インク除去装置12は、図3に示すように、箱型部材13を有している。箱型部材13の内部には、主走査方向Aに延在して互いに平行に設けられた無端ベルト駆動ローラ14及び無端ベルト従動ローラ15が設けられている。無端ベルト駆動ローラ14及び無端ベルト従動ローラ15には、無端ベルト16が一定の張力を保持して架設されており、無端ベルト16の表面の一部には、インクを除去するブラシ状部材17が、無端ベルト16の幅方向に延在するように設けられている。無端ベルト駆動ローラ14には、無端ベルト駆動ローラ14を回転駆動させる無端ベルト駆動装置18が連結されており、無端ベルト従動ローラ15を従動回転させながら、無端ベルト16を周回運動させるようになっている。
箱型部材13の上面には、開口部19が形成されていて、開口部19にブラシ状部材17が位置したときにブラシ状部材17の先端が箱型部材13の外部に突出するようになっている。開口部19の副走査方向Bの幅寸法は、少なくともキャリッジ3の副走査方向Bの全体を覆うような長さを有しており、天板7及びベース5とブラシ状部材17とが接触可能なようになっている。
ブラシ状部材17は、複数の毛部材20が密集して植毛されたものとなっており、毛部材20が適度な弾性をもつようになっている。また、図4(a)及び図4(b)に示すように、毛部材20の先端は、曲面状あるいは球面状の形状を有しており、接触するものを傷つけたりしないようになっている。ブラシ状部材17は弾性力を有するので、毛部材20の先端が凹凸を有するベース5に接触した場合でも、毛部材20が撓んで毛部材20の先端とベース5とを接触させることができるようになっており、毛部材20の先端が接触した面に付着したインクを除去することができるようになっている。なお、ブラシ状部材17に毛部材20を数多く形成するようにすると、毛部材20の先端と接触できる面積を大きくすることができるので、効率良くインクを除去することができるようになっている。
このような毛部材20は、ポリプロピレン、ポリエチレン、4−フッ化エチレン、4,6−フッ化プロピレンのうちいずれか一つの材料によって形成されている。このような材料を使用している毛部材20は、例えばカチオン系の紫外線硬化性インク等のような有機系溶剤を含むインクが付着しても、膨潤・溶解することなく長年使用することができるようになっている。
また、無端ベルト駆動ローラ14及び無端ベルト従動ローラ15の下方部には、主走査方向Aに延在して互いに平行に配設された送り出し軸21及び巻き取り軸22が設けられている。送り出し軸21及び巻き取り軸22には、ブラシ状部材17に付着したインクを吸収する長尺状のインク吸収体23が、一定の張力を保持して架設されている。インク吸収体23は、ブラシ状部材17が周回されてインク吸収体23と対向したときに、毛部材20がインク吸収体23と接触できるような位置に設けられている。巻き取り軸22には、巻き取り軸22を回転運動させる巻き取り軸駆動装置24(図5参照)が連結されており、インク吸収体23が巻回されている送り出し軸21を従動回転させながら、インク吸収体23を巻き取るようになっている。インク吸収体23の主走査方向Aの幅寸法は、少なくとも無端ベルト16の主走査方向Aの幅寸法を覆うような長さになっており、ブラシ状部材17全体と接触することができるようになっている。
次に、図5を参照しながら、インクジェット記録装置の制御構成について説明する。
図7は、インクジェット記録装置1の制御構成を示すブロック図である。
図7に示すように、インクジェット記録装置1には各部の動作を制御する制御装置25が備えられている。
制御装置25には、外部に接続されたパソコン等のホストコンピュータから入力された画像データを駆動データに変換する画像処理部26が接続されている。
また、制御装置25には、キャリッジ3の駆動制御を行うキャリッジ駆動装置4と、記録媒体Pを搬送する記録媒体搬送装置11と、記録ヘッド6を駆動制御する記録ヘッド駆動装置27とがそれぞれ接続されており、駆動データに基づいて各部を駆動制御するようになっている。
さらに、制御装置25には、無端ベルト駆動装置18と巻き取り軸駆動装置24とがそれぞれ接続されており、記録ヘッド6がメンテナンス領域に移動するのに伴って無端ベルト16と巻き取り軸22とをそれぞれ駆動制御するようになっている。
次に、本実施形態における作用について説明する。
外部より入力された画像データは、画像処理部26に入力されて駆動データに変換される。4つの記録ヘッド6は、記録ヘッド駆動装置27によって駆動制御され、画像処理部26より出力された駆動データに基づいて各ノズルから記録媒体Pの記録面に向かってインクを吐出する。インクの吐出と共に照射装置9から記録媒体Pの記録面に向かって光が照射される。これにより、各記録ヘッド6から吐出されたインクは、記録媒体Pに着弾した直後に光が照射されて即座に硬化され、記録媒体Pの記録面上に定着される。
その後、インクジェット記録装置1が前記各動作を繰り返すことにより、記録媒体P上に画像が形成される。
そして、所定枚数の画像が記録されると、キャリッジ3をメンテナンス領域に移動させてメンテナンスを行う。
具体的には、キャリッジ3がインク吸引装置の直上に移動すると、インク吸引装置(図示せず)を作動させ、ノズル内に残っているインクを吸引させる。その後、キャリッジ3をインク除去装置12の直上に移動させる一方、無端ベルト16を作動させ、ブラシ状部材17により天板7に付着しているインクを除去する。
すなわち、インク除去装置12と対向する位置に記録ヘッド6のノズル面8が移動すると、無端ベルト駆動ローラ14が作動して無端ベルト16を周回運動させる。無端ベルト16の周回運動に伴ってブラシ状部材17がノズル面8と接触すると、毛部材20の先端が天板7の一部分と密着して付着したインクを除去する。
さらに、ブラシ状部材17は、天板7と接触しながら無端ベルト16の周回運動に伴って移動し、毛部材20の先端と接触する天板7のインクを次々に除去する。
このとき、毛部材20の先端が球面であるので、毛部材20の先端と接触する天板7及びベース5が傷つかない。
ブラシ状部材17が無端ベルト16の周回運動に伴って移動し、インク吸収体23に対向する面に位置すると、毛部材20とインク吸収体23とが密着して接触する状態になる。このときに、毛部材20が除去したインクがインク吸収体23に吸収され、毛部材20が付着するインクが除去される。ブラシ状部材17がインク吸収体23と密着して接触しながら移動して上記の動作を行うと、ブラシ状部材17全体が付着したインクが除去された状態になる。また、インクを吸収したインク吸収体23は、巻き取り軸22により巻き取られるので、ブラシ状部材17は、常にインクを吸収できるインク吸収体23と接触できる。
続いて、キャリッジ3をブラシ状部材17の位置に合わせてブラシ状部材17の幅と同じ距離を移動させ、上記の天板7に対して行ったメンテナンス動作を、ベース5に対して行う。移動するブラシ状部材17の毛部材20と接触すると、ベース5に付着したインクが除去され、さらにブラシ状部材17に付着したインクはインク吸収体23によって吸収されて除去される。
このようにして、ブラシ状部材17の移動及びインク吸収体23の移動とキャリッジ3の移動を順に行わせる動作を繰り返すことで、インク除去装置12における一連のメンテナンス動作を完了させ、天板7やベース5に付着したインクを確実に除去する。
このようにメンテナンス領域での一連のクリーニングを完了させると、再びキャリッジ3は記録領域に戻り、画像記録を再開させる。
以上のように、本実施形態におけるインクジェット記録装置1は、ブラシ状部材17とインクが付着した面とを接触させてインクを除去することができるので、ベース5の表面に設けられた凹凸による光の低反射効果をインクの付着により低下させることを防止して、ノズル面8に光が照射されてインクが硬化することを防止することができる。
なお、第一の実施形態では、インク除去装置としてブラシ状部材を備えた例を示したが、これに限定されず、ブラシ状部材の他にインク吸収体部材を用いたインク除去装置を用いるようにしても良い。
このときには、インク吸収体部材を用いたインク除去装置で天板に付着したインクを除去し、ブラシ状部材を用いたインク除去装置でベースに付着したインクを除去するように用いることができる。
インク吸収体部材を用いたインク除去装置としては、図6に示すようなインク除去装置28を用いてもよい。インク除去装置28は、箱型部材29を有している。箱型部材29の内部には、駆動ローラ30と従動ローラ31とが互いに平行に設けられており、駆動ローラ30と従動ローラ31とには、着脱自由に装着することができるインク吸収部材32が一定の張力を保持して架設されている。箱型部材29の上面には、開口部33が形成されていて、開口部33を介してインク吸収体部材32が天板7と接触できるようになっている。
インク吸収体部材32としては、0.1デニール以下の繊度を有すような極細繊維である高密度繊維から形成されており、高密度繊維が、ポリエステル、アクリル、ナイロン等のうちいずれか一つあるいはこれらを組み合わせた材料により構成されているものを適用することが可能である。このような高密度繊維からなるインク吸収体部材32は、インクの粘度や濡れ性に関わらず、その表面に接触するものを吸着しやすくなっている。
なお、第一の実施形態では、記録ヘッド6がベース5よりも記録媒体P方向に突出して配置された例を示したが、これに限定されず、記録ヘッドの天板とベースとが同一面上に設けられていてもよい。
このときには、ブラシ状部材を用いたインク除去装置によって、天板及びベースに付着したインクを除去するようにしても良い。さらに、インク吸収体部材を用いたインク除去装置によって天板に付着したインクを除去し、ブラシ状部材を用いたインク除去装置によってベースに付着したインクを除去するようにしてもよい。
さらに、第一の実施形態では、インク除去装置としてブラシ状部材を用いたインク除去装置を用いる例を示したが、これに限定されず、ワイプ材を用いたインク除去装置を用いるようにしてもよい。
[第二の実施形態]
続いて、図7〜図10を参照しながら、本発明にかかるインクジェット記録装置の第二の実施形態について説明する。
ただし、第二の実施形態では、上記第一の実施形態においてベースカバー(図7及び図8参照)及びベースカバー移動装置(図7参照)とが設けられたことが異なっており、ベース(図7参照)と制御構成(図10参照)以外の構成は上記第一の実施形態と同様である。
第二の実施形態では、ベース、ベースカバー、ベースカバー移動装置及び制御構成を中心とした説明を行い、上記第一の実施形態と同様の構成には上記と同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
キャリッジ3の内部には、図7に示すように、平板状のベース34が主走査方向Aに延在して設けられており、ベース34には、画像データに基づいてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各プロセスカラーのインクを記録媒体Pの記録面に向けてそれぞれ吐出する4つの記録ヘッド6が搭載されている。
ベース34の下面には、平板状のベースカバー35が設けられている。図8に示すように、ベースカバー35には、記録ヘッド6の天板7を露出させる開口部36が設けられており、ベースカバー35が開口部36以外のベース34の下面を全て覆うようになっている。ベースカバー35の表面には、光の反射率を低下させる反射防止塗料、又は、成膜が形成されている。
また、図7に示すように、ベース34の端部には、ベースカバー35を昇降させる駆動源であるモータ37が設けられている。モータ37の出力軸38には、出力軸38と同軸回転する歯車39が連結されている。歯車39の下部には、歯車39とかみ合って回転する歯車40が設けられており、歯車40の軸中心には、主走査方向Aに沿って延在している回転軸41が連結されている。回転軸41の端部には、回転軸41と同軸回転するウォームギア42が設けられており、ウォームギア42の下部に設けられた歯車43(図示せず)とかみ合って回転するようになっている。歯車43の回転軸44(図示せず)には、歯車43の回転に伴って回転するカム45が、ベース34を貫通してベースカバー35と接触するように設けられている。このような構成によりモータ37の駆動に伴ってカム45が回転し、カム45の大径と小径との差分、ベースカバー35が昇降するようになっている。
カム45の小径がベースカバー35と接触しているときは、図1に示すように、ベースカバー35の記録媒体Pと対向している面が、天板7よりも上方に位置するようになっている。また、カム45が回転し、カム45の大径がベースカバー35と接触しているときは、図9に示すように、天板7とベースカバー35の最下面とが同一面上に位置するようになっている。
また、ベース34の両端には、ベースカバー35をベース5に圧接している引っ張りばね46が、ベース34とベースカバー35とを架設して取り付けられている。カム45の回転に伴ってベースカバー35が昇降するときにも、引っ張りばね46によってベースカバー35がベース34の方向に引っ張る力を受けるようになっている。
さらに、ベースカバー35には、ベース34に貫通して挿入されている位置決めピン47が設けられており、ベースカバー35とベース34との位置が定まるようになっている。
なお、ベースカバー35を昇降させる機構を構成するモータ37、出力軸38、歯車39、歯車40、回転軸41、ウォームギア42、歯車43、回転軸44、カム45を、ベースカバー移動装置48と称する。
メンテナンス領域には、記録ヘッド6に配列されたノズルからインクを吸引するインク吸引装置(図示せず)と、天板7及びベースカバー35に付着したインクを除去するインク除去装置12とが設けられている。
インク除去装置12の有する箱型部材13の上面には、開口部19が形成されており、開口部19にブラシ状部材17が位置したときにブラシ状部材17の先端が箱型部材13の外部に突出するようになっている。開口部19の副走査方向Bの幅寸法は、少なくともキャリッジ3の副走査方向Bの全体を覆うような長さを有しており、天板7及びベースカバー35とブラシ状部材17とが接触可能なようになっている。
ブラシ状部材17は弾性力を有するので、毛部材20が撓んで毛部材20の先端とベースカバー35とを接触させることができるようになっており、毛部材20の先端が接触した面に付着したインクを除去することができるようになっている。
次に、図10を参照しながら、第二の実施形態におけるインクジェット記録装置の制御構成について説明する。
図10は、インクジェット記録装置1の制御構成を示すブロック図である。
図7に示すように、インクジェット記録装置1には各部の動作を制御する制御装置25が備えられている。制御装置25には、モータ37が接続されており、キャリッジ3がメンテナンス領域に移動したときにモータ37を駆動制御するようになっている。
次に、第二の実施形態における作用について説明する。
インクジェット記録装置1により所定枚数の画像が記録されると、キャリッジ3をメンテナンス領域に移動させてメンテナンスを行う。
キャリッジ3がメンテナンス領域に移動すると、ブラシ状部材17は、天板7と接触しながら無端ベルト29の周回運動に伴って移動し、毛部材20の先端と接触する天板7のインクを次々に除去する。
続いて、キャリッジ3をブラシ状部材17の位置に合わせてブラシ状部材17の幅と同じ距離を移動させ、上記の天板7に対して行ったメンテナンス動作を、ベースカバー35に対して行う。移動するブラシ状部材17の毛部材20と接触すると、ベースカバー35に付着したインクが除去され、さらにブラシ状部材17に付着したインクはインク吸収体23によって吸収されて除去される。
このようにして、ブラシ状部材17の移動及びインク吸収体23の移動とキャリッジ3の移動を順に行わせる動作を繰り返すことで、インク除去装置25における一連のメンテナンス動作を完了させ、天板7やベースカバー35に付着したインクを確実に除去する。
このようにメンテナンス領域での一連のクリーニングを完了させると、再びキャリッジ4は記録領域に戻り、画像記録を再開させる。
以上のように、第二の実施形態におけるインクジェット記録装置1は、メンテナンス領域において天板7とベースカバー35とを同一面上に位置させ、ブラシ状部材17とインクが付着した面とを接触させてインクを除去することができるので、ベースカバー35の表面に処理された光の低反射効果をインクの付着により低下させることを防止して、ノズル面8に光が照射されてインクが硬化することを防止することができる。
なお、第二の実施形態では、インク除去装置としてブラシ状部材を備えた例を示したが、これに限定されず、ブラシ状部材の他に第一の実施形態で示したようなインク吸収体部材を用いたインク除去装置を備えるようにしても良い。
このときには、インク吸収体部材を用いたインク除去装置で天板に付着したインクを除去し、ブラシ状部材を用いたインク除去装置でベースカバーに付着したインクを除去するように用いることができる。
さらに、インク吸収体部材を用いたインク除去装置を用いて、天板に付着したインク及びベースカバーに付着したインクを除去するようにしてもよい。
また、第二の実施形態では、メンテナンス時にベースカバー移動装置48を用いて天板7とベースカバー35とを同一面上に位置させる例を示したが、これに限定されず、天板7とベースカバー35とが同一面上に位置していないときに、インク除去装置を用いて付着したインクを除去するようにしてもよい。
このときには、ブラシ状部材を用いたインク除去装置によって、天板及びベースカバーに付着したインクを除去するようにしても良い。更に、インク吸収体部材を用いたインク除去装置によって天板7に付着したインクを除去し、ブラシ状部材を用いたインク除去装置によってベースカバー35に付着したインクを除去するようにしてもよい。
また、第二の実施形態では、インク除去装置としてブラシ状部材を用いたインク除去装置を用いる例を示したが、これに限定されず、ワイプ材を用いたインク除去装置を用いるようにしてもよい。
さらに、第二の実施形態では、インク除去装置が一度に天板7及びベースカバー35に付着したインクを除去する例を示したが、これに限定されず、インク除去装置がベースカバーのみに付着したインクを除去するようにしてもよい。
このときには、ベースカバーを天板よりも下方に移動させ、ベースカバーとインク除去装置との接触を容易にし、インク除去装置がベースカバーに付着したインクを除去するようにしてもよい。
第一の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す断面図である。 第一の実施形態におけるベースと天板の概略構成を示す斜視図である。 第一の実施形態におけるブラシ状部材を備えたインク除去装置の概略構成を示す斜視図である。 図4(a)は、第一の実施形態における毛部材の先端が曲面状である毛部材の構造を示す図であり、図4(b)は、第一の実施形態における毛部材の先端が球状である毛部材の構造を示す図である。 第一の実施形態におけるインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 第一の実施形態におけるインク吸収体部材を用いたインク除去装置の概略構成を示す斜視図である。 第二の実施形態におけるベースカバー及びベースカバー移動装置の構成を示す断面図である。 第二の実施形態におけるベースカバーと天板の概略構成を示す斜視図である。 第二の実施形態における天板とベースカバーとの位置関係を示す断面図である。 第二の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
5、34 ベース
6 記録ヘッド
7 天板
12 インク除去装置
17 ブラシ状部材
20 毛部材
28 インク除去装置
35 ベースカバー
48 ベースカバー移動装置

Claims (4)

  1. 記録媒体に光硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載するベースとを備えるインクジェット記録装置において、
    前記ベースに付着している前記インクと接触して除去するインク除去装置を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 記録媒体に光硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの天板以外の部分を覆っているベースカバーとを備えるインクジェット記録装置において、
    前記ベースカバーに付着している前記インクと接触して除去するインク除去装置を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記ベースカバーを前記記録ヘッドの天板と同一面上あるいは同一面よりも前記記録媒体方向に移動させるベースカバー移動装置を備えたことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インク除去装置は、複数の毛部材からなるブラシ状部材を用いたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013166324A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置
JP2013215910A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Seiko Epson Corp 液体除去装置及び液体噴射装置

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