JP2006203866A - ディジタル伝送リンク上でのデータの受信の方法および装置 - Google Patents

ディジタル伝送リンク上でのデータの受信の方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サンプリングされたデータに対して動作するオーバサンプリングされたシーケンスの検出器を提供する。
【解決手段】検出器は、異なるサンプリング位相についてのサンプルシーケンスを別個に分析し、それから最も信頼性のある検出を可能にするサンプルシーケンスを選ぶ。異なるサンプリング位相について、検出器は、簡単なシンボル単位での検出よりも改善を図るために、ルックビハインドおよびルックアヘッド情報のうちある程度の量を調べる。オーバサンプリングされた情報は、さらに検出パフォーマンスを改善するために用いられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般に、アナログおよびディジタル伝送リンク上でのデータ受信に関し、特に、確定的および非確定的ジッタの存在下でのロバストな動作を提供する受信機に関する。
高速ディジタル通信は、ますます重要な技術を象徴する。ますます多くのアナログ通信リンクが、信頼性、リンク品質(例えば低ビットエラーレート(BER))、使用の簡便性およびエンドユーザにとっての低コストを提供する高速シリアルリンクに置き換えられている。
例えば、最近のコンピュータディスプレイおよび高精細テレビ(HDTV)ディスプレイは、ディジタルビジュアルインタフェース(DVI)および高品位マルチメディアインタフェース(HDMI)のような業界標準に基づく高速シリアルリンクをしばしば採用する。そのようなリンクの総データレートは、一般にギガビット/秒のオーダーである。例えば、DVIリンクのボーレートは、5ギガボーに近く、多くのベンダーはこの限界を少なからず超える製品を提供している。
他の例は、コンピュータシステム中の記憶装置を接続するためのシリアルアドバンステクノロジーアタッチメント(ATA)インタフェースである。この応用例も約2ギガビット/秒以上のデータレートを必要とする。
さらに他の例は、ギガビットイーサネット(1000Base−Tのような)のような高速ローカルエリアネットワーク(LAN)アプリケーションと共に、発展しつつある10ギガビットイーサネット(10GBASE−T)標準である。
これらおよび同様の例の基本となるリンクは、多くの共通の必要条件を有する。それらは、いくつか例を挙げれば、高速動作、大きな確定的および/または非確定的データジッタに耐える能力、大きな周波数オフセットおよび/または周波数変調(FM)に耐える能力、良好な実効BER、小さい水平アイ開口部(例えば0.4ユニットインターバル(UI)アイ幅の使用は珍しくない)、高いトラッキング帯域幅、高速位相捕捉および良好なトラッキング範囲を必要とする。
そのような高速シリアルリンクのための受信機のよく用いられる実現例の一つは、「良好な」サンプルストリームを選択するためのいわゆる「位相ピッキング(phase picking)」と組み合わせた受信機データオーバサンプリングに基づく。よく用いられるDVIリンク実現例は、L=3のオーバサンプリング係数を用い、データサンプリングはしばしば位相トラッキングなしでなされる。いったんオーバサンプリングされたデータストリームが利用可能になると、位相ピッカ(phase picker)は、最適なサンプルを選択するために、なんらかのタイプの位相トラッキングアプローチ(遷移位相平均化(transition phase averaging)のような)を用いて、L個のサンプルのうち1つのサンプルを保持する。
そのような技術は実現するのが比較的簡単で、安価であるが、さまざまな問題を被る。例えば、今日採用されているいくつかのラインコードは、非常に広い周波数スペクトルを有する(すなわち良くないランレングス(d,k)制約(poor run length (d,k)-constraints))。この問題は、1から14シンボルが連続しえるDVI/HDMIリンクについては本質的に重大である。安定性およびロバストさの理由で、位相ピッカは、比較的狭いトラッキング帯域幅で動作しなければならない。そのようなアプローチの欠点は、オーバサンプリングされたデータ中に存在する確定的ジッタをトラッキングできないことである。また狭いトラッキング帯域幅は、速度(すなわち位相捕捉時間)を設定するのにも制限を課し、良くない遷移パフォーマンスをきたし、ときにはキャプチャレンジを狭くする。
位相ピッキングアプローチの一つの基本的問題は、検出プロセス中の全ての利用可能なオーバサンプリングされたデータを利用できないことである。よくある位相ピッカの実現例は、それぞれのシンボルについてL−1個のサンプルを単に廃棄し、L個の受信されたサンプルから一つだけを保持する。したがって、オーバサンプリングされたデータは、位相トラッキングについてだけ利用され、データ検出には用いられない。よって、位相ピッカは、デコードされつつあるシンボルについての有用な情報を含む多くのデータサンプルを廃棄する。よくあるDVI/HDMI実現例において、受信機に利用可能な約2/3の情報が単に廃棄される。
もしデータレートが適度であり、アイ開口部が適切であるなら、例えばリンクが短い高品質シールデッドツイステッドペア(STP)ケーブルを採用するときなどは、そのような位相ピッキングアプローチによって生じる損失は許容でき、安価な受信機実現例のために利用できる。しかし、いったんデータレートが増し、および/または長いか、アンシールデッドツイステッドペア(UTP)ケーブルのような低品質のケーブルが用いられると、利用可能なアイ開口部はより小さくなり、受信機パフォーマンスは急速に劣化する。
例えば、そのような従来の位相平均化位相ピッカは、信頼性高くデータシンボルを検出するために、2サンプリング間隔より大きいアイ開口部を必要とすることが示されえる。L=3のサンプルを用いるよくある実現例の場合、これは、もし位相ピッキングによるデータエラーが回避されるべきなら、アイ幅が少なくとも0.71UIでなければならないことを示唆する。このような制限は、低速および/または短い伝送距離においてはかなり許容できるが、より高いデータレートにおいては高価な贅沢になり、比較的高価な良好な等化およびプリエンファシス技術をしばしば必要とする。
加えて、多くの従来の位相ピッキングアプローチは、高速および/または高オーバサンプリング係数において実現することが困難であるが、それはそれらが一般にサンプルのパラレル処理のための簡単なやり方を提供しないからである。受信機の実現例からは、受信機の複雑さをオーバサンプリング係数(over-sampling factor)に直線的に依存させ、それによって狭いアイ仕様を提供することがしばしば望ましい。多くの既存の位相ピッキング方法は、複雑さにおいてこのような直線的な増加を示さず、その代わりにオーバサンプリング係数の2乗以上で増える。
この技術でよく知られた受信機の代替クラスは、いわゆる「多数決(Majority Voting)」オーバサンプリングされた受信機によって代表される。この技術は、低速リンクのために過去に幅広く使われ、0.9UI以上のアイ開口のような良好なアイ開口が利用可能なら、ある程度のデータの直線および/または非直線フィルタリングを提供し、しばしばリンクのロバストさおよびBERを改善する。このような受信機は、また、実現するのが安価であり、これは過去によく使われた重要な理由である。しかし、今日の高速シリアルリンクにはよくあるように、いったんアイ開口が小さくなると、このような「多数決」受信機のパフォーマンスは急速に不満足なものになる。さらに、一般にこのような受信機は、高い周波数オフセットおよび周波数変調を持つデータストリームや、高い非確定性ジッタを持つデータストリームを扱うのに困難さを有する。
従来の「アナログ」のクロックおよびデータリカバリ(CDRとしても知られる)技術に比べて、ディジタル領域におけるデータ検出および/または位相トラッキングは、異なる製造プロセス間のポータビリティ、簡単な設計および低コストの優位性を有する。加えて、アナログの実現例には利用不可能かもしれない多くの非直線検出および/またはフィルタリング方法がディジタル領域ではしばしば安価に実現される。さらに、従来のアナログCDRは良好な位相トラッキングパフォーマンスをしばしば提供するにもかかわらず、それは改良されたデータ検出そのものにはめったに寄与しないが、それはほとんどのアナログCDRが、データ検出のために1シンボル当たり1つのサンプルだけしか取らない簡単なサンプラを有するからである。よって、もし高い確定性ジッタによるかなりのアイ閉鎖(eye closure)が存在するなら、アナログCDRパフォーマンスは不満足なものになる。
一般に、最も良い受信機動作パフォーマンスは、それぞれのシンボルが最大アイ開口部高の点において検出される(すなわちサンプリングされる)ときに達成されえる。しかしそのようなサンプリング点は難しく、しばしば見つけるのが不可能である。「最適な」サンプリング点を決定するために、受信機は、ガイドとしてデータの遷移をふつう参考にする。しかし、そのようなデータ遷移は一般に、シンボルのちょうど境界においては起こらない。それらの位置は、確定性ジッタ(先行するシンボルの履歴によって決定されるシンボル間干渉(ISI)によって生じる)、伝送システムのさまざまな要素中のノイズによって導かれる非確定性ジッタ(クロック発生器位相ノイズ、振幅および時間オフセットを生じるサンプラによる不正確な信号のスライス、加算および乗算チャネルノイズなどのような)、クロストーク誘導されたジッタおよびそのようなリンクに存在する周波数オフセットおよび周波数変調によって影響を受ける。加えて、リンクは、受信をさらに複雑にする非線形歪みからの影響をしばしば受ける。
遷移の位置は、現在のシンボルについての最適サンプリング点に関する信頼性の高い情報を与えないかもしれないので、受信機は、ある程度の許容できるサンプリング位相に到達するために、遷移の観察から導かれたサンプリング位相情報をフィルタリングするよう試みえる。例えば、多くの既存の実現例は、ローパス伝送特性を持つ線形フィルタ、またはノイズ抑圧特性を持つなんらかの非線形フィルタ(例えばメディアンフィルタ)のいずれかを適用する。しかし、このような方法で得られたサンプリング位相位置は、シンボル単位の意味ではしばしば最適にはならない。これは、確定性要素(ISIおよびクロストークのような)を純粋に非確定性位相ノイズおよび周波数オフセットから分離することが困難だからである。非確定性位相ノイズは、フィルタリングされ(すなわち抑圧され)なければならないが、確定性部分は、良好な受信機パフォーマンスを提供するために、周波数オフセットと共に、トラッキングされなければならない。フィルタリングアプローチは、このような識別をすることがしばしば不可能であり、よって全体的な検出パフォーマンスが影響を受ける。
ビタビアルゴリズム(VA)およびその改良物と共に、フィードバック検出スキームおよび判定フィードバック等化(DFE)に基づくシーケンス検出方法のような、パフォーマンスを改善するよう試みる他のよく知られた方法がある。これらアプローチはうまく働き、ISIおよび他の確定性要素を記述でき、よって全体的なパフォーマンスを改善し、サンプリング位相トラッキングタスクを簡略化できる(もはや周波数オフセットと共に非確定性部分を扱うだけでよいので)。しかし、シーケンス検出ベースの方法は、実現するのがしばしば複雑で高価であり、一般にマルチビットサンプリング(すなわちアナログディジタル変換(ADC))およびシンボル単位での大量の計算を必要とする。いったんデータレートがギガビット/秒オーダーに近づき始めると、シーケンス検出器は急速に非実用的になる。低レートにおいてさえ、VD(ビタビデコーディング)およびDFEベースの受信機は、実現するのが不可能なほど高価である。
したがって、必要とされるのは、従来の位相ピッカ、「多数決」およびアナログのCDR受信機を悩ませる問題の影響を受けない、オーバサンプリングされたデータ受信を行うデータ受信機を構築する簡単で効率的なやり方である。
サンプリングされたデータに対して動作するオーバサンプリングされたシーケンスの検出器が開示される。この検出器は、サンプリングされたデータの検出信頼性をトラッキングする新しいアプローチに基づく。検出器は、異なるサンプリング位相についてのサンプルシーケンスを別個に分析し、それから最も信頼性のある検出を可能にするサンプルシーケンスを選ぶ。異なるサンプリング位相について、検出器は、簡単なシンボル単位での検出よりも改善を図るために、ルックビハインドおよびルックアヘッド情報のうちある程度の量を調べる。加えて、オーバサンプリングされた情報は、さらに検出パフォーマンスを改善するために用いられる。
本発明は、添付の図面の図において限定によってではなく例示によって示され、ここで同様の参照番号は同様の要素を示す。
本発明の特定の実施形態が詳細に参照され、その例は添付図面に示される。本発明は、記載された実施形態に本発明を限定するよう意図されないと理解されよう。むしろ、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲内に含まれえるものとして代替物、改変物、および等価物をカバーするよう意図される。
オーバサンプリングされたデータがディジタル伝送リンク(digital transmission link)上を送られるとき、確定性および非確定性ジッタの存在下でもロバストな動作を提供するディジタル受信機を用いるのが望ましい。ISIのために、オーバサンプリングされたデータは、1ビット当たり1サンプルより多く反復する(例えばL=3の例示的なオーバサンプリング係数では3回)にもかかわらず、ビット値bは、完全に反復されたサンプルシーケンスbbbとしては受信機に到達しないかもしれず、その代わりにbに等しくないサンプルシーケンスにおける値をなすかもしれない。例えば、0のビット値は、明白に000として到達しえるが、またはジッタに依存して、それは001、100、101、または任意の他の組み合わせとしても到達しえる。したがって、シンボルを一致して示さない多数のサンプル群からシンボルを推定することが問題となる。
上述のように、一つの明らかなアプローチは、サンプル群の多数決を用いることである。残念ながら、多くの場合これはうまくいかないが、それは、サンプル群の伝送されたストリーム中におけるシンボル境界の知識をそれが仮定するからであり、この仮定自身も決定し、追跡するのが難しいのである。他のアプローチは、遷移を調べ、場合によってはトラッキングループを実現することによって、信号の位相をトラッキングする。しかし、位相トラッキングは、理想のサンプリング位置(シンボル境界についてのサンプリングクロックの位置)に影響を与える非確定性ジッタから生じ、よってトラッキングされなければならない位相シフト群と、チャネルメモリによる、理想のサンプリング位置に影響を与えず、よってトラッキングされなくてもよい位相シフトとを識別しない。位相トラッキングの変形は、ISIによる境界シフトが高速プロセスであり、トラッキングループの帯域幅より高いレートで起こるという知見に基づいて、トラッキングループの帯域幅を変更することによって、チャネルの変化に対するトラッキングループの感度を下げる試みを伴う。このアプローチは、ジェネレータ周波数(generator frequency)またはラジオリンクのドップラー効果(radio link Doppler effects)に関する問題のような低い周波数の不安定性を扱うときはうまく働くが、スライサ(slicers)およびフェーズロックループ(PLL)によって生じるケーブルクロストークおよび高い周波数のジッタによる広いノイズスペクトルは、位相トラッカ(phase trackers)のパフォーマンスを制限する。したがって、受信機のパフォーマンスを改善することが望ましい。
図1は、本発明のある実施形態によるディジタル伝送リンク上のデータ受信のための方法およびシステムを示すトップレベルのブロック図である。送信機51は、サンプリングされたデータをチャネル52上で伝送する。オーバサンプリングされたシーケンス検出器100(以後、「受信機」とも呼ばれる)は、伝送された信号を受信およびデコードする。検出器100は、データの最適なサンプリング位相をトラッキングする代わりに、サンプリングされたデータの検出信頼性をトラッキングすることに基づく。限定としてではなく、図示の簡明さのために、1つ以上の例示的実施形態は、それぞれのシンボルが+1およびー1、または0および1のような2つの値のうちの1つをとる、バイナリアルファベットを採用するリンクを有するとして開示される。したがって、1つ以上の実施形態は、サンプル当たり1ビットのレートにおいて動作するとして開示され、オーバサンプリング係数は低く維持され、多くの場合、2および4サンプルの間でありえる。しかし、これらは開示された実施形態の動作のための必要条件ではなく、本発明は、より複雑な(非バイナリの)アルファベットをもつリンクにも等しく適用可能であり、1ビットの情報より多い情報を持つサンプルも、より高いオーバサンプリング係数と共に、同様にして扱いえる。
限定的ではなく、例示的に、検出器100の動作は、ここでオーバサンプリング係数L=3を用いて、単一ビットサンプリングを用いて示される。従来のシーケンス検出器と異なり、本検出器100は、異なるサンプリング位相(定格位相オフセット1/L・UI)についてのサンプルシーケンスを別個に分析し、それから最も信頼性のある検出を可能にするサンプルシーケンスを拾う。異なるサンプリング位相について、検出器100は、単純なシンボル毎の検出を改善するために、ルックビハインドおよびルックアヘッド情報(すなわちプリカーソルおよびポストカーソルデータ)のある量を検査する。加えて、オーバサンプリングされた情報は、検出パフォーマンスをさらに改善するのに用いられる。これは、いったんサンプリング位相が決定されたら、オーバサンプリングされたデータをしばしば廃棄する従来の「位相ピッカ(Phase Pickers)」とは対照的である。
検出パフォーマンスについて、本発明は、計算的に効率的であり、したがって従来のシーケンス検出器で現在可能であるものを充分に超えたデータレートおよび/またはコスト制約において成功して適用されえる。
検出パフォーマンスは、本発明の1つ以上の実施形態を遷移駆動型の位相トラッキング(transitions driven phase tracking)(アナログまたはディジタル)と組み合わせることによってさらに改善されえる。例えば、位相ノイズおよび周波数オフセットは、トラッキングループによって低減されえ、一方、ISIおよび大きな「位相ヒット(phase hits)」は、本発明の1つ以上の実施形態によって扱いえる。実質的に、非確定性位相ノイズと共に、遅い位相バラツキは、狭い帯域幅のフィードバックループによってトラッキングされ、一方、本発明のオーバサンプリング検出器100は、残りの位相バラツキ(ISIのような)を扱う。
図2は、本発明のある実施形態によるディジタル伝送リンク上のデータの受信についての方法を示すフロー図である。最初のシンボルをデコードすることで12において始まり、本方法は、以下のステップで記述されえる。
・それぞれのサンプリング位相(全部でL個の位相から、14において最初の位相で始まる)について、16において、観測窓(observation window)W上でサンプルを調べる。この窓は典型的には、現在のシンボルに対応するLサンプルと共に、前および後のシンボルからのいくつかのサンプルも含む。例えば、オーバサンプリング係数L=3を持つシステムについては、典型的には観測窓Wは、5または6サンプルを備えうる。W=5の例の場合、現在のシンボルからのL=3のサンプルに加えて、1つのルックアヘッドサンプルおよび1つのルックビハインドサンプルが用いられえる。W=6の例の場合、現在のシンボルからのL=3のサンプルに加えて、2つのルックビハインドサンプルおよび1つのルックアヘッドサンプルが用いられえ、LおよびWの他の値についても同様である。
・次に18において、上で選択されたサンプルを用いてそれぞれの可能なサンプリング位相について現在のシンボル値の検出が行われる。ルックアヘッドおよびルックビハインドサンプルは、サンプルストリームおよび/または検出器100の出力ストリームについての過去の判定と共に、後述のように検出パフォーマンスを改善するために用いられえる。
・20において、それぞれのサンプリング位相についての検出信頼性が推定(estimate)される(すなわち判定不確定性を評価する)。
・22において、最高検出信頼性(すなわち最低判定不確定性)を持つサンプリングストリームを選択する。後述のように、1つ以上の線形および/または非線形フィルタは、不必要なストリームスイッチングを避けるために、選択プロセスを制御しえる。代替として、もし特定の実施形態について必要とされるなら、フィルタリングなしのシンボル毎のスイッチングも採用されえる。
・36において、もし32においてスイッチングプロセスがシンボル境界を越えると決定されるならエラスティックバッファを調整する(36)。一般にシンボル境界は、もし古い位相および新しい位相の間の差の絶対値が1/2・UIより大きいなら、クロスしている。例えば、オーバサンプリング係数L=3について、そのようなクロスは0→2または2→0の遷移が起こったときに起こる。L=5のようなより大きいオーバサンプリング係数については、以下の遷移の任意のものはシンボル脱落(symbol dropping)または重複(duplication)を生じる。すなわち、0→4、1→4、0→3、4→0、4→1、および3→0であるが、これはこれらの場合は全て、古い位相および新しい位相の間の差が3または4であり、すなわち1/2・UI(この場合2.5である)よりも大きいからである。エラスティックバッファは、後述される。代替として、現在のシンボルポインタは、境界クロス(boundary crossing)を考慮する(account for)ために、それぞれのサンプリングストリームについて調整されえる。
・38において、上述のステップをストリーム中の残りのシンボルについて反復する。
上述のステップは以下により詳細に記載される。
本発明のアプローチは、サンプリング位相が正しいことを仮定し、かつ現在のシンボルの値を推測し、そのような推測の信頼性を評価することにある。非常に頻繁に、任意の可能なサンプリング位相は、同じシンボル値を生む。例えば、もしシンボルストリームが同じ値(例えば1の値を持つ)のシンボルの長いランを有し、検出器100がそのような長いランの中にあるなら、サンプリング位相は関心の対象ではないが、それは位相にかかわらず検出される位相が1になるからである。さらに、そのような推測は、非常に信頼性が高く、すなわちそのような推測に関連付けられた不確定性はゼロである。これは自明な例であるが、シンボル値を正しく検出するためには、検出器100が常にサンプリング位相を知らなければならないわけではない事実を示す。
位相不変検出(phase-invariant detection)の結果を有する他の例のシーケンスとして、以下の例を考える(この例ではL=3およびW=5である)。すなわち
位相0:000.111.101.111.000で、これは01010とデコードされる(下を参照)。
デコードされたデータ:--0-----0-----1----0---
位相1:001.111.011.110.0で、これも01010とデコードされる。
位相2:011.110.111.100.0で、これは1010xとデコードされる(すなわち1シンボル早い)。
上の例では、選択されたサンプリング位相にかかわらず、正しい検出判定を行うことが可能だったが、これは検出されたデータの3つのストリームの全てが、示される4つのシンボル上で同一だからである。
しかし、上述の例では、検出信頼性は異なる位相によって違う。例えば、位相0のデータは、信頼性高くデコードされえるが、これは全てのシンボルがたった1つの可能なシンボル値しか表しえないサンプルのパターンを有するからである。位相0については1つのシンボルを除いて全てがきれいに定義されたシンボル境界を有する。サンプルパターン1.101.1も曖昧さなしでデコードされえるが、これは1の2つの隣接するシンボルが単一の0サンプルによって分離されているからである。これは、比較的高いISIの場合に対応し、これはどちらかといえば浅いゼロピークを生じ、よって狭いシンボルを作る。よって、位相0に対応するシーケンスは、信頼性高くデコードされ、0の累積「検出メトリック(detection metric)」を有し、これは低いレベルの不確定性を示す。このアイディアは、入力サンプルシーケンスからシンボルをデコードするときに、それらの不確定性のレベルを示すために、かつこれら判定メトリックを用いるために、判定メトリック(decision metrics)(以後、単にメトリックとも呼ばれる)をシンボルシーケンスにアサインすることである。
対照的に、位相1および位相2ストリームについてのデータを推測する信頼性は、位相0ストリームについてよりも低い。いくつかのサンプルパターンは、紛らわしく曖昧に見えることがあり、シーケンスが曖昧さなく検出されえるとしても検出は、データの位相ジッタおよび/または周波数変調と組み合わせられた激しいISIの存在下では誤りであるかもしれない。よって、位相1および位相2ストリームについてのメトリックは、位相0ストリームについてよりも高く設定され、これは位相1および位相2ストリームについての検出プロセスの増大した不確定性(または減少した信頼性)を示す。例えば、位相1および位相2ストリームの両方は、位相0ストリームの0メトリックに比較して、2のメトリックを与えられえる。
限定ではなく例示のために、以下のセクションは、受信機の例示的実現例のために提案されたいくつかの例示的検出パターンを示す。
L=3およびW=5についての例示的データ検出パターン
他の実施形態の中でも、検出器100の2つの実施形態がここで示される。1つの実現例は、以前に検出された値(すなわち以前のシンボルについて決定された値)を用い、もう一つ実現例は、そのような以前に検出された値を用いない。現在のシンボルの検出の不確定性を減らすために以前の値が用いられるスキームは、ここでは判定フィードバック検出(Decision Feedback Detection)、つまりDFスキームと呼ばれる。そのようなスキームは、場合によっては追加のハードウェアを施すことによって、検出の信頼性を改善する(すなわちBERを低減させる)。
以下の表1は、DF検出器のための提案された検出パターンを示す。スペースを節約するために(紙面において、および実物のハードウェアにおいて)、表の前半しか明示的に示されないことに注意されたい。検出された値と共に、パターンビットを反転させることによって、後半が作られる。より簡潔に表データを表すために、他の圧縮スキームが用いられえる。
Figure 2006203866
表1において、4つのパターン0 011 0,0 011 1,0 101 1および0 110 1(16進表記では06,07,0Bおよび0D)は、DF値(「前の値」と名付けられたカラム中に示される)に依存する。したがって、簡略化された非DF検出器は、そのようなパターンについての検出品質の妥当な低下で実現されえると結論づけられえる。
ストリーム検出
それぞれのストリーム中の現在のシンボルについていったんメトリックが計算されると、ストリーム選択がなされえる。典型的には、位相コヒーレンスのある所望の量を維持するために、かつ検出ストリーム間での急速なスイッチングを防ぐために(そのようなスイッチングは検出信頼性を低下しえるので)、なんらかのタイプのフィルタリングが用いられえる。
検出器100は、もし他のストリームへ切り替える判定にたどり着く前に特定の長さの過去の検出履歴が考慮されるなら、より正確にされえる。これは、ISI、位相ジッタ、周波数変調および/またはクロック周波数オフセット、または他のプロセスのような、いくつかの独立したプロセスが、前述のようにシンボル境界に影響を与えるためである。ジッタのようないくつかのプロセスは、またISIもある程度は、短い位相コヒーレンス、すなわちシンボル単位での高い変化のレートを有する。それぞれのストリームにおけるパターンデコーダは、そのような短期的シフトを扱う。
周波数オフセットまたは周波数変調のような他のプロセスは、一般にずっと長い位相コヒーレンス期間を有し、よってパターン検出器だけによって扱うことには適さない。そのような場合、ストリームスイッチングが行われ、それによってサンプリング位相トラッキングを達成する(間接的に)。
DVI/HDMI応用例のためのある実施形態において、フィルタは、ストリーム当たりのベースで移動平均として単純に実現されえ(すなわち1−Dフィルタ群のL)、この後に非線形スレッショルドが続く。これは、現在のストリームおよび候補ストリームのメトリック群の間の差が特定のアプリケーションに依存したスレッショルドより上でない限り、ストリームスイッチングを防ぐ。
ある実施形態において、最小メトリックを持つ候補ストリームが選択される。しかし、他の戦略的方法も用いられえる。
シンボル値が最終的に選択される前に、後述のように、エラスティックバッファの助けを借りて候補ストリームの何らかの調整がなされえる。
ストリームスイッチングおよびエラスティックバッファの役割
もし新しい候補ストリームの選択のプロセスにおいて、現在のストリームおよび提案されたストリーム間の位相差がL/2より大きい(すなわちUI位相ジャンプ(phase jump)の半分より大きい)なら、検出プロセスは、シンボル境界を越える。検出器100がさらなるステップをとらない限り、1つのシンボルの重複または欠落(位相ジャンプの向きによって決定される)のために、誤り検出が起こりえる。
例えば、UIの最初に近いストリーム(例えばL=3のオーバサンプリング係数を持つシステムにおける位相0ストリーム)を用いるとき、かつUIの最後におけるストリーム(例えばこの場合位相2ストリーム)を選択するとき、シンボル境界が越えられ、必要なステップがとられない限り、1つのシンボルが検出されたストリームにおいて失われる(すなわちドロップされる)。
逆に、もし位相がUIの半分以上後ろの向きに移動する(例えば上の例で位相2ストリームから位相0ストリームへ)なら、このシンボルは、2回サンプリングされるかもしれず、よってシンボル重複を検出されたストリーム中で引き起こしえる。
上述の問題に対する一つの可能な解決法は、ストリーム選択が実行される前に、エラスティックバッファを追加すること、またはより一般に、可変シンボルディレイを追加することである。前方位相動きの場合(例えば上の例で位相0ストリームから位相2ストリームへ)、エラスティックバッファの長さ(すなわち遅延の量)は、1シンボルだけ減らされる。逆に、位相遅れの場合(例えば上の例で位相2ストリームから位相0ストリームへ)、エラスティックバッファの長さは、1シンボルだけ増やされる。
概念だけを説明する目的で、上の説明では抽象的なエラスティックバッファ(および可変ディレイ)が用いられており、限定としては意図されないことに注意されたい。実際の実現例においては、さまざまなアプローチが用いられえる。例えば、データの数シンボル分を保持するマルチプレクサ群およびコモンが共有されたレジスタ群に基づいた、並列の実現例が用いられえる。しかし、以下の記載は、実際の受信機はデータを充分にバッファおよび/またはディレイさせるよう働く任意の実現例を用いえるという理解の下で、エラスティックバッファの考えを用いながら続く。
タイミングは、デコーダがメトリックを計算し、現在のシンボルの検出がなされた後で切り替え判定を行うようになっている。この時点において、オプションとして、エラスティックバッファの長さも調整される。しかし、次のシンボル期間のあいだに新しい候補ストリームが選択される。換言すれば、位相スイッチングプロセスは、シンボル検出のあいだに、具体的には、前のシンボルが検出された後で、かつ次のシンボルが処理される前に起こっているものとして視覚化され(visualized)える。他の実現例も可能である。例えば、スイッチングは、遅延なしで現在のシンボルについてオンザフライでなされえる。しかし、そのようなアプローチは、ハードウェアの複雑さを増すだけで、多くの実際の場合においては、検出品質を大きくは改善しない。
スタートアップにおける、または新しいリンク接続を確立するときのような受信機の動作が不安定な期間のあいだは、エラスティックバッファが調整の限界に達しえる。そのような場合においては、バッファ(すなわち遅延の量)は、強制的に中央に戻され(re-centered)なければならず、その結果、データ損失も起こりえる。そのようなリセンタリングは、シンボル境界を越える場合において、重複または欠落したシンボルを補償できないことによって調整の限界に当たって、複数の誤りを引き起こす、エラスティックバッファによって生じる誤り伝搬現象を防ぐ。
リセンタリングプロセスは、ゼロより下にエラスティックバッファ長が減少すること(すなわち負のディレイのリクエスト)、または最大長限界を超えてエラスティックバッファ長が増大することを検出することによって働く。いずれの場合においても、バッファ長(すなわちディレイ)は、所定の値に設定される。この値は、固定されてもよく、またはオプションとして適応的に調整されてもよい。
EBlengthと表記される長さを有するエラスティックバッファを持つ簡単な実現例において、固定された中央値EBlength/2が用いられえる。例えば、7シンボルのEBlengthについては、中央値は3シンボルに設定されえる。
代替として、より複雑な実現例は、最も確からしい境界クロシングの向きにバッファリングのためにより多くのスペースを提供するため、オーバフローおよびそれをリセンターするエラスティックバッファの傾向をトラッキング(track)できる。例えば、もし一時的に正の周波数オフセットが存在し、受信機サンプラが入力データの位相よりも遅れるなら、サンプリング位相は、進められえ、潜在的にはゼロディレイ限界にぶつかる。そのような場合においてバッファは、再び限界に到達し、データ誤りを引き起こす可能性を減らすために、最大ディレイの2/3に再センタリングされえる。
全体のアーキテクチャ
本データ検出方法およびシステムの例示的実現例のアーキテクチャがここで説明される。図3は、本発明のある実施形態によるデータ検出器100を示すトップレベルのブロック図である。データ検出器100は、パターンアナライザ110、メトリックフィルタ130、ストリームスイッチャ140、エラスティックバッファ120および候補ストリームセレクタ150を備える。
入力されるL回オーバサンプリングされたデータ101は、パターンアナライザ110に供給される。このブロックにおいて、入力データパターンが位相単位で分析され、検出メトリックと共に、値のL個の候補ストリームが作られる。加えて、このブロックは、サンプリング位相推定、等化計測の品質などのような補助情報152の追加ストリームを作ってもよい。本説明は、値(V)ストリーム111およびメトリック(M)ストリーム112に限定される。
以下で「ローメトリック(raw metrics)」とも呼ばれる全部でL個の位相毎のメトリックストリームは、メトリックフィルタ130によってさらに処理され、メトリック値の短期的な不安定性を抑圧し、メトリックの固有のコヒーレンス(intrinsic coherence)を利用する。一般に検出器100は、シンボル単位でストリームを選択する代わりに、候補ストリームの品質の変化において安定した傾向に追従しようとする。これは、ストリーム中の全てのシンボルについてはメトリック評価が信頼できないかもしれず、シンボルベース(すなわちシンボルレートで)でそれらに追従するよう試みることは、誤ったおよび/または不必要なストリームスイッチングを起こしえるからである。メトリックフィルタ130ブロックは、これらの目的を達成し、大きくは検出器100全体のトラッキングダイナミクスを決定する。
いったんメトリックストリームがフィルタリングされる(以下では「処理された」メトリックとも呼ばれる)と、L個の処理されたメトリック131は、どのストリームを選択すべきかを判断するストリームスイッチャブロック140に送られる。ストリームスイッチャブロック140は、シンボル境界を越える場合にバッファリング遅延を調整するためにエラスティックバッファ120の長さも制御する。候補ストリーム選択データは、「位相選択」信号142によって送られ、エラスティックバッファ120ディレイ値は、「シンボル選択」信号141によって送られる。
エラスティックバッファブロック120は、ストリームスイッチャ140によって特定された量だけ候補ストリームを遅延させる。L個の候補ストリームは、同じ個数のシンボル期間だけ遅延させられる。実際のハードウェア実現例においては、エラスティックバッファブロック120は、候補ストリーム群間で共用されるマルチタップシフトレジスタおよび適切なタップを選択するマルチプレクサ群のアレイとして実現されえる。それぞれのストリームについての可変長のシフトレジスタのような他の実現例も可能である。
遅延された候補ストリームは、候補ストリームセレクタ(CSS)150に与えられ、これはL個のストリームのうちの一つを保持し、残りのデータを廃棄する。保持されたストリームは、検出器100の出力データストリーム151を表す。本発明の重要で優位性のある局面は、検出器100のトポロジ全体の中にフィードバックループがないことである。このことは、高度に並列化された検出器100の実現例を容易にし、ギガビット/秒以上のデータレートのような非常に高速な動作に適する技術を提供する。
パターンアナライザ
図4は、本発明のある実施形態によるパターンアナライザ110を示すブロック図である。入力データサンプル201は、特定のディレイを有するシフトレジスタ210に送られる。このシフトレジスタ210は、LSR個のサンプルを保持するのに充分なだけ長く、ここでLSR=2L+NLB+NLA−1であり、ここでLはオーバサンプリング係数であり、NLAはパターン分析に必要とされるルックアヘッド(LA)サンプルの個数であり、NLBはルックビハインド(LB)サンプルの個数であり、かつLSRは、シフトレジスタ210の最小長(サンプル数で)である。
例えば、3倍オーバサンプリングおよび5サンプル群パターン分析の例の場合(すなわち判定フィードバック(DF)サンプルを含まず、1個のLAサンプルおよび1個のLBサンプル)、シフトレジスタ210は7個のサンプル群を並列に作る。しかし、シフトレジスタ210を用いるこの特定の例示的実施形態は動作をより簡単に理解するようにするが、他の実現例も可能である。例えば、マルチプレクサを持つ並列レジスタは、データの並列処理(高いデータレートにおいて必要となるかもしれない)を促進するために、かつ複雑さおよび/または電力消費を低減するために用いられえる。
シフトレジスタ210から、サンプル211は、パターンアナライザ要素220、230、…、240のアレイに送られる。簡明さのために、最初の2つおよび最後のパターンアナライザ要素しか図4では示されない。それぞれのパターンアナライザ要素220、…、240は、シンボル単位でそれに示されるサンプル群の適切な集合を観察し、推定メトリックおよび他の補助情報(必要に応じて)と共に、最尤の(most likely)検出値を推定する。その結果、候補値群およびそれらのメトリック群のL個のペアがそれぞれライン202および203上を送られる。
パターンアナライザ要素
図5は、本発明のある実施形態によるパターンアナライザ要素を示すブロック図である。合計LPA=NLB+L+NLA個のサンプル群の入力集合がパターンアナライザ110からライン301上で受け取られ、ルックアップテーブル(LUT)310への入力として与えられる。加えて、以前に判断された値321がレジスタ320から受け取られる。レジスタ320は、シンボル単位で、すなわち検出サイクル当たり1回、アップデートされる。
ルックアップテーブル310は、位相、等化などについての追加の補助情報313と共に値「V」312、メトリック「M」311を作る。ルックアップテーブル310は、読み出し専用メモリ(ROM)を用いて、またはランダムロジックを用いて実現されえる。候補値「V」312は、レジスタ320に記憶され、次のシンボルの処理のあいだに用いられる。
エラスティックバッファ
図6は、本発明のある実施形態によるエラスティックバッファ120を示すブロック図である。合計L個の候補ストリームがライン401上で受け取られ、L個のシフトレジスタ410、420、…、430のアレイ中にシンボル単位でシフトされる。ディレイ信号402の制御の下、それぞれのシフトレジスタ410、420、…、430の適切なタップは、対応する合計L個のマルチプレクサ440、450、…、460によって選択される。マルチプレクサ440、450、…、460の出力441、451、…、461は、L個の候補ストリームの集合を備え、適切に遅延され、信号405を介して送り出される。適切なマルチプレクサを用いたL個のストリーム間で共用される並列ロードレジスタ、または他のそのような実現例のような他の実現例も可能である。
ストリームスイッチャ
図7は、本発明のある実施形態によるストリームスイッチャ140を示すブロック図である。適切にフィルタリングされた(処理された)メトリックMinは、ライン501上でメトリックフィルタ130から受け取られる。処理されたメトリックは、シンボル単位で入力メトリックを比較し、L個の候補ストリーム群のうちどれが現在、最も高い、正しくある尤度を有するか決定するLウェイ比較器510へ送られる。本実施形態において、メトリックが低ければ低いほど、候補値について判定が正しい確率が高くなる。よってそのような場合、比較器510は、最も低い処理されたメトリックを有するストリームを決定しえる。そのようなストリームの番号がライン511上でスイッチフィルタ520へ送られる。
スイッチフィルタ(SF)520は、線形および/または非線形フィルタリングを実行することによって、メトリックにおける小さい短期的変化のために候補ストリームをスイッチングすることを避ける。これは一般にシステム動作を改善する。フィルタリングアルゴリズムは、動作環境に依存する。固定または適応スレッショルディングのような簡単な非線形スキームが多くの場合(DVI/HDMI実現例のような)よく働く。例えば、ストリーム切り替えは、現在使用されているストリームおよび提案されたストリーム間のメトリックの差が、特定のインプリメンテーション依存の値よりも大きいときにだけ、なされえる。
現在決定されている候補ストリームのセレクタ「位相選択」がそれから候補ストリームセレクタブロック150へライン521上で送り出される。加えて、位相選択信号は、エラスティックバッファコントローラ(EBC)530にも送られる。エラスティックバッファコントローラ530は、選択された候補ストリーム中の変化を観察し、もしその選択されたものがシンボル境界をいずれかの向きに越えるなら、エラスティックバッファディレイを調整する。必要なディレイの現在の量は、エラスティックバッファ120にライン531上で送り出される。
エラスティックバッファコントローラ
図8は、本発明のある実施形態によるエラスティックバッファコントローラ530を示すブロック図である。提案される候補ストリームの番号「位相」601は、スイッチフィルタ520から受け取られ、レジスタ610中で1シンボルだけ遅らされ、現在のストリーム番号および前のストリーム番号の間の差が減算器回路620および絶対値回路630によって決定される。
セレクタ差(selector difference)の絶対値は、それからライン631上を2ウェイ比較器640へ送られ、この比較器640は、その差がL/2より大きいか、すなわちシンボル期間の半分より大きいかを決定する。もしそうであるなら、境界クロシング条件はライン641上でフラグが付けられ、ANDゲート660および670の助けを借りて、ディレイアキュムレータ680中の値の調整を可能にする。
ディレイ調整の向きは、2ウェイ比較器650によって決定され、この比較器650は、サンプリングが入力データに対して進みまたは遅れのどちらであるかを決定する。境界クロシングの場合、ディレイアキュムレータ680の値は、比較器650によってなされる比較の結果に応じて、インクリメントまたはデクリメントされる。リセンタリングロジック690は、範囲を外れたディレイ値をチェックし、そのような場合にはディレイアキュムレータ680の値をリセットする。リセンタリング(re-centering)プロセスの説明については上を参照されたい。
図9は、本発明の実施形態を実現するのに採用される例示的コンピュータシステム300を示す。コンピュータシステム300は、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)301、ランダムアクセスメモリ(RAM)302、読み出し専用メモリ(ROM)303、1つ以上の周辺機器305、および主記憶装置306および307を含む。この技術でよく知られるように、ROMは、データおよび命令をCPU301へ一方向に転送するよう振る舞い、一方、RAMは、データおよび命令を双方向で転送するように典型的には用いられる。CPU301は一般に任意の個数のプロセッサを含みえる。主記憶装置306および307は、任意の適切なコンピュータで読み取り可能な媒体を含みえる。副記憶媒体308は、典型的には大容量メモリデバイスであるが、これも双方向にCPU301に結合され、さらなるデータ記憶容量を提供する。大容量メモリデバイス308は、コンピュータコードを含むプログラム、データなどを記憶するのに用いられえるコンピュータで読み取り可能な媒体である。典型的には、大容量記憶装置308は、主記憶装置306および307より一般には遅いハードディスクドライブまたはテープのような記憶媒体である。大容量記憶装置308は、磁気またはペーパーテープリーダまたはその他のよく知られた装置の形をとりえる。大容量記憶装置308内に保持された情報は、適切な場合においては、仮想記憶としてRAM302の一部として標準的な形で組み込まれえる。
CPU301は、以下に限定されないが、ビデオモニタ、トラックボール、マウス、キーボード、マイク、タッチセンシティブディスプレイ、トランスデューサカードリーダ、磁気または紙テープリーダ、タブレット、スタイラス、音声または手書き認識器、またはもちろん他のコンピュータのような他のよく知られた入力装置を含みえる1つ以上の入力/出力装置309にも結合される。最後に、CPU301は、ディジタル伝送リンク、インターネットネットワークまたはイントラネットネットワークのような通信リンクまたはコンピュータまたは通信ネットワーク304にネットワーク接続を用いて一般に304において示されるように結合される。上述のオーバサンプリングされたデータ受信および/または送信ステップを実行する過程において、そのような通信リンクを用いて、CPU301は、情報をそのリンク上でネットワークから受け取りえ、または情報をそのリンク上でネットワークへ出力しえると想定される。そのような情報は、CPU301を用いて実行されるべき命令のシーケンスとしてしばしば表されるが、搬送波中に実現されるコンピュータデータ信号の形で、ネットワークから受け取られ、ネットワークへ出力されえる。上述の装置および材料は、コンピュータハードウェアおよびソフトウェア技術の当業者には親しみ深いものであろう。コンピュータシステム300は、送信されたシンボルをデコードし、上述の受信、検出および/または他の処理ステップを実行するために、1つ以上のオーバサンプリングされたデータストリームを受け取り、それらを処理する。そのような受信、検出および/または他の処理ステップを実行するコンピュータ命令は、RAM302、ROM303、主記憶装置306および307、および/または任意の他のコンピュータで読み取り可能な媒体に記憶されえる。
前述の本発明の実施形態は、図示および記載として提供される。それらは、本発明を説明された正確な形に限定するよう意図されない。他の変形および実施形態は、上述の教示に照らして可能であり、よって本発明の範囲は、詳細な説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって限定されるべきであると意図される。
本発明のある実施形態によるディジタル伝送リンク上のデータ受信のための方法およびシステムを示すトップレベルのブロック図である。 本発明のある実施形態によるディジタル伝送リンク上のデータの受信についての方法を示すフロー図である。 本発明のある実施形態によるデータ検出器を示すトップレベルのブロック図である。 本発明のある実施形態によるパターンアナライザを示すブロック図である。 本発明のある実施形態によるパターンアナライザ要素を示すブロック図である。 本発明のある実施形態によるエラスティックバッファを示すブロック図である。 本発明のある実施形態によるストリームスイッチャを示すブロック図である。 本発明のある実施形態によるエラスティックバッファコントローラを示すブロック図である。 本発明の実施形態を実現するのに採用される例示的コンピュータシステムを示す。

Claims (24)

  1. データをディジタル伝送リンク上で受信する方法であって、
    シンボルのシーケンスを表すように生成されたサンプルのシーケンスを受信することであって、前記サンプルのシーケンスは、前記サンプルのシーケンスの第1および第2位相に基づく第1および第2サンプルストリームを備える、受信すること、
    前記第1および第2ストリームから第1および第2シンボルを検出すること、および
    前記第1および第2シンボルの第1および第2検出信頼性を推定すること
    を含む方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記第1検出信頼性が前記第2検出信頼性よりも高いとき、前記シンボルのシーケンス中の伝送されたシンボルを表すものとして前記第1シンボルを選択すること、および
    前記第2検出信頼性が前記第1検出信頼性よりも高いとき、前記シンボルのシーケンス中の伝送されたシンボルを表すものとして前記第2シンボルを選択すること
    をさらに含む方法。
  3. 請求項1に記載の方法であって、前記検出することは、前記第1および第2サンプルストリーム中の観測窓上でサンプルを調べることを含む方法。
  4. 請求項2に記載の方法であって、前記検出は、検出パターンのテーブルに従って進み、前記検出パターンのテーブル中のパターンは、少なくとも前記観測窓と同じだけ長い方法。
  5. 請求項4に記載の方法であって、前記検出パターンのテーブル中の前記パターンは、検出正確性を改善する1つ以上のルックビハインド値を備える方法。
  6. 請求項4に記載の方法であって、前記検出パターンのテーブル中の前記パターンは、検出正確性を改善する1つ以上のルックアヘッド値を備える方法。
  7. 請求項4に記載の方法であって、前記検出パターンのテーブル中の前記パターンは、検出正確性を改善する1つ以上の以前に検出されたシンボル値を備える方法。
  8. 請求項3に記載の方法であって、
    前記サンプルのシーケンスを遅延させ、前記第1または第2サンプルストリーム中のシンボル境界のクロシングを管理するためにバッファを用いること
    をさらに含む方法。
  9. データをディジタル伝送リンク上で受信する装置であって、
    (a)シンボルのシーケンスを表すように生成されたサンプルのシーケンスを受信することであって、前記サンプルのシーケンスは、前記サンプルのシーケンスの第1および第2位相に基づく第1および第2サンプルストリームを備える、受信すること、
    (b)前記第1および第2ストリームから第1および第2シンボルを検出すること、および
    (c)前記第1および第2シンボルの第1および第2検出信頼性を推定すること
    を行う受信機を含む装置。
  10. 請求項9に記載の装置であって、前記受信機は、
    (d)前記第1検出信頼性が前記第2検出信頼性よりも高いとき、前記シンボルのシーケンス中の伝送されたシンボルを表すものとして前記第1シンボルを選択すること、および
    (e)前記第2検出信頼性が前記第1検出信頼性よりも高いとき、前記シンボルのシーケンス中の伝送されたシンボルを表すものとして前記第2シンボルを選択すること
    をさらに行う装置。
  11. 請求項9に記載の装置であって、前記検出することは、前記第1および第2サンプルストリーム中の観測窓上でサンプルを調べることを含む装置。
  12. 請求項10に記載の装置であって、前記検出は、検出パターンのテーブルに従って進み、前記検出パターンのテーブル中のパターンは、少なくとも前記観測窓と同じだけ長い装置。
  13. 請求項12に記載の装置であって、前記検出パターンのテーブル中の前記パターンは、検出正確性を改善する1つ以上のルックビハインド値を備える装置。
  14. 請求項12に記載の装置であって、前記検出パターンのテーブル中の前記パターンは、検出正確性を改善する1つ以上のルックアヘッド値を備える装置。
  15. 請求項12に記載の装置であって、前記検出パターンのテーブル中の前記パターンは、検出正確性を改善する1つ以上の以前に検出されたシンボル値を備える装置。
  16. 請求項11に記載の装置であって、前記受信機は、
    (f)前記サンプルのシーケンスを遅延させ、前記第1または第2サンプルストリーム中のシンボル境界のクロシングを管理するためにバッファを用いること
    をさらに行う装置。
  17. コンピュータシステムのプロセッサが、ディジタル伝送リンク上を入力するデータを処理できるようにする、その上に記録されたコンピュータで実行可能な命令を有するコンピュータで読み取り可能な媒体であって、前記コンピュータで実行可能な命令は、
    シンボルのシーケンスを表すように生成されたサンプルのシーケンスを受信することであって、前記サンプルのシーケンスは、前記サンプルのシーケンスの第1および第2位相に基づく第1および第2サンプルストリームを備える、受信すること、
    前記第1および第2ストリームから第1および第2シンボルを検出すること、および
    前記第1および第2シンボルの第1および第2検出信頼性を推定すること
    を含むコンピュータで読み取り可能な媒体。
  18. 請求項17に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体であって、前記コンピュータで実行可能な命令は、
    前記第1検出信頼性が前記第2検出信頼性よりも高いとき、前記シンボルのシーケンス中の伝送されたシンボルを表すものとして前記第1シンボルを選択すること、および
    前記第2検出信頼性が前記第1検出信頼性よりも高いとき、前記シンボルのシーケンス中の伝送されたシンボルを表すものとして前記第2シンボルを選択すること
    をさらに含むコンピュータで読み取り可能な媒体。
  19. 請求項17に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体であって、前記検出することは、前記第1および第2サンプルストリーム中の観測窓上でサンプルを調べることを含むコンピュータで読み取り可能な媒体。
  20. 請求項18に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体であって、前記検出は、検出パターンのテーブルに従って進み、前記検出パターンのテーブル中のパターンは、少なくとも前記観測窓と同じだけ長いコンピュータで読み取り可能な媒体。
  21. 請求項20に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体であって、前記検出パターンのテーブル中の前記パターンは、検出正確性を改善する1つ以上のルックビハインド値を備えるコンピュータで読み取り可能な媒体。
  22. 請求項20に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体であって、前記検出パターンのテーブル中の前記パターンは、検出正確性を改善する1つ以上のルックアヘッド値を備えるコンピュータで読み取り可能な媒体。
  23. 請求項20に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体であって、前記検出パターンのテーブル中の前記パターンは、検出正確性を改善する1つ以上の以前に検出されたシンボル値を備えるコンピュータで読み取り可能な媒体。
  24. 請求項19に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体であって、前記コンピュータで実行可能な命令は、
    前記サンプルのシーケンスを遅延させ、前記第1または第2サンプルストリーム中のシンボル境界のクロシングを管理するためにバッファを用いること
    をさらに含むコンピュータで読み取り可能な媒体。
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