JP2006201037A - 形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像時の変調パターンが簡単に実現でき、この変調パターンの実装がし易く、且つ測定物体方面から戻る反射パルス光から距離(位相)決定を行うための単純で精度の高い形状測定装置を提供する。
【解決手段】 測定物体2に光パターンである照射パターンを照射する照射手段3と、前記測定物体2表面で反射された光パターンである撮像パターンを得る、前記照射手段3と光学的に同じ位置にある撮像手段4、5、6とを備え、前記撮像パターンから前記測定物体2の表面形状を計算する形状測定装置において、前記測定物体2は前記照射手段3から或る距離の範囲に存在し、前記照射手段3は角周波数ωで変調した或る強度の照射パターンを前記測定物体2に照射し、前記撮像手段4、5、6は、前記測定物体2表面で反射され照射と同じ経路を逆にたどって前記撮像手段4、5、6に戻る反射光を、角周波数ω、位相φdで変調を行った後に光量の時間平均を検知し、それにより前記測定物体2の距離Lを、複数の変調条件で得られた光量に基づいて求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、測定物体に照射パターンを照射し、測定物体表面で反射された撮像パターンから測定物体の表面形状を計算する非接触型の形状測定装置に関するものである。
従来では、人物や商品などを撮像する際に、背景抜き出しや測定物体の表面形状を計測したいという要求があり、このための測定方法が幾つか知られている(例えば、非特許文献1ならびに特許文献1および2参照)。
かかる測定には、通常は、非特許文献1に開示の光切断法と呼ばれ、光スリットを測定物体表面に照射しながら、その変形をカメラで観測することでカメラから測定物体までの距離、つまり表面形状を計測するか、ステレオ法と呼ばれる複数のカメラから視差情報を用いて測定物体の表面形状測定することが多い。
これらの方法は三角測量の原理を用いているため、光源とカメラの間、あるいはカメラ同士の間に距離を必要とする。それらの視差により互いに見えない部分が生じる(いわゆる「隠れ」)ことがある。見えない部分は形状データが得られないので、近傍点から類推するか、測定位置を変えて再測定することで回避するが、表面形状が複雑だと隠れをなくすことが不可能な場合もある。
隠れが生じない測定方法としてはTOF(Time of Flight)法がある。この方法は、距離計測装置から光を発し、測定物体上で反射して戻る光帰還時間をなんらかの方法で計測するものである。
図6は従来の測定装置を説明するブロック図である。この測定装置は変調回路1、半導体レーザ2、コリメータレンズ3、ビームスプリッタ4、このビームスプリッタ4からの光を反射するミラー5、光検出器6、ビームスプリッタ4を通過した光を集める集光レンズ7、測定物体13を走査するスキャナ8を駆動するモータ9、周期/周波数計測回路10、距離演算回路11、および障害物検知回路12を含んでいる。
特許文献1の開示である図6の測定装置は、周波数変調したレーザ光源を照射し、反射光とビートをとることによって距離に相当する位相ずれを測定する方法である。
特許文献1の技術によれば、比較的精度よく距離計測できるが、位相ずれを2次元的に検知できる素子がないため、1度に1点しか距離計測できない短所を持ち、形状測定にはあまり向いていない。また、距離情報に対応するビートの位相を検知する回路が複雑であることも問題である。
図7は従来の他の測定装置を説明するブロック図である。図8は距離精度を左右する直線状に変調された光強度を示す図である。図9は距離精度を左右する直線状に変調された光強度を示す他の図である。
図7において、信号発生部15からの照明光変調信号S1が投光部16に入って、照明光S6を被写体17に投光する。被写体17からの反射光S7が撮像部18に入り、撮像部18からの出力として映像信号S4a、S4bが信号処理部19で処理されて信号処理部19から立体情報信号S5を出力する。
この場合に、撮像部18には信号発生部15からの撮像利得信号S2が、信号処理部19には制御信号S3が印加される。この測定装置は、時間方向に増加する光パルスと減少する光パルスを照射し、これら2つのパルスに対して各々計測した反射光強度の比を測定することで距離を計測している。
特許文献2の開示である図7の測定装置は、1ns以下のごく狭い時間帯で光量測定を行うことで、数cmきざみの距離分解能を持たせることができる。また短時間のシャッタ機能を備えた2次元受光素子を利用することで、一括で画像の画素ごとに距離計測を行なえる。
図8は直線状に変調された光強度を示すグラフであり、図9は直線状に変調された光強度をで示す他のグラフである。反射して戻った光パルスのどのタイミングで検知されたか(正弦波では位相の検知に相当)により位置を知るため、距離精度は図8および図9に示すような直線状に変調された光強度の形状の精度で決まる。
三角パルスには広い範囲の周波数成分が含まれるため、精度の高い三角パルスを作るために回路が高価になり易い。同じく、ごく短い時間だけ開閉する光シャッタは、高周波を含む矩形状のパルスで駆動するため、同じく回路が高価になり易い。
また、2種類の光パルスの強度比を用いていることから測定物体表面の反射率はキャンセルできるが、測定物体方面から戻る反射パルスの距離決定を背景光が無視できることを前提としている。
吉澤徹、光三次元計測、新技術コミュニケーションズ、平成5年、28−37頁 特開平7−103714号公報 特開平2000−121339公報
しかしながら、従来のTOF法に基づいて距離計測する方法では、測定物体方面から戻る反射パルスの位相を決定するために応答が高速・広帯域であったり、複雑な回路を有している問題がある。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、撮像時の変調パターンが簡単に実現でき、この変調パターンの実装がし易く、且つ測定物体方面から戻る反射パルス光から距離(位相)決定を行うための単純で精度の高い形状測定装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、測定物体に光パターンである照射パターンを照射する照射手段と、前記測定物体表面で反射された光パターンである撮像パターンを得る前記照射手段と光学的に同じ位置にある撮像手段とを備え、前記撮像パターンから前記測定物体の表面形状を計算する形状測定装置において、前記測定物体は前記照射手段から所定距離の範囲に存在し、前記照射手段は角周波数ωで変調した所定強度の照射パターンを前記測定物体に照射し、前記撮像手段は、前記測定物体表面で反射され照射と同じ経路を逆にたどって前記撮像手段に戻る反射光を、角周波数ω、位相φdで変調を行った後に光量の時間平均を検知し、検知した時間平均により前記測定物体の距離Lを、複数の変調条件で得られた光量に基づいて求めることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記位相φdが0、π/2、π、3π/2である4種類の前記変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPpc、Pns、Pnc、Ppsとすると、位相関数Sがφ=atan((Pns−Pps)/(Ppc−Pnc))である請求項1の形状測定装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記位相φdが0、π、3π/2である3種類の前記変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPpc、Pnc、Ppsとすると、位相関数Sがφ=atan((Pnc−Pps)/(Ppc−Pps))+π/4である請求項1の形状測定装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記位相φdが0、π/2である2種類の前記変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布を、Ppc、Pns、D=0である変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPfとすると、位相関数Sがφ=atan((Pns−Pf)/(Ppc−Pf))である請求項1の形状測定装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、照射と撮像の変調周波数をnω(nは自然数)とし、n=1の位相φ1から形状の概要を求め、該nを順次増やして得られた位相φnから、L=L2−Lo(φn−2mπ+nφo)/(2πn)により、未定の整数mを推定しながら前記距離Lを詳細に求める請求項1の形状測定装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記照射手段の前方の距離Lrに反射板を設け(L1≦Lr≦L2)、この反射板から戻る反射光の位相φrとして、φo=φr−2π(L2−Lr)/Loからφoを求める請求項1の形状測定装置を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記照射手段は半導体光源であり、前記撮像手段は光シャッタ付きのCCD素子、またはCMOS素子である請求項1の形状測定装置を特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記照射手段はレーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体光源であり、前記撮像手段は光利得を変調できるCCD素子、またはCMOS素子である請求項1の形状測定装置を特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、前記照射手段の光源を赤外光源とし、前記撮像手段に可視光を除去する光フィルタを設ける請求項1の形状測定装置を特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、前記照射手段の光源を赤外光源とし、前記撮像手段に赤外光と可視光を分離するミラーを設け、分離した赤外光から形状を測定し、可視光から形状に貼り付けるテキスチャデータを得る請求項9の形状測定装置を特徴とする。
本発明によれば、正弦波状に変調した光パルスを照射し、反射光を同じ周波数の正弦波で変調した後に平均化して位相検知することで距離を測定するので、照射・撮像とも回路が簡単で位相精度が高いため、装置を低コスト化できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による形状測定装置の第1の実施の形態を示す概略図である。この形状測定装置1において、照射手段はレーザダイオード3からなり、このレーザダイオード3の出力光を変調して照射パターンを生成する。
撮像手段はレンズ5とCMOSフォトダイオードが2次元状に配列された受光素子アレイ6、およびレンズ5の直前に配した光シャッタ4からなる。ハーフミラー7を利用してレンズ5の光学中心とレーザダイオード3の発光中心を光学的に同じ位置に合わせてあるため、測定物体2から見ると、照射手段3と撮像手段は同じ場所にあるように見える。
そのため、通常の光切断法と異なり、照明と撮像の間に視差がない。レーザから照射された光パルスはハーフミラー7で折り曲げられて測定物体2上に照射される。この測定物体2上で散乱された光の一部は、照射と同じ経路を逆にたどって、ハーフミラー7を透過し、光シャッタ4を抜けて受光素子上に結像する。レンズ5の焦点距離をfとすると、レンズ5と受光素子との距離は概ねfとなる。
このように形状測定装置1は、測定物体2に光パターン(照射パターン)を照射する照射手段3と、測定物体2表面で反射された光パターン(撮像パターン)を得る、照射手段3と光学的に同じ位置にある撮像手段4、5、6と、撮像パターンから測定物体2の表面形状を計算する計算手段(図示せず)からなる。
前記測定物体2は照射手段3から距離L1からL2(L2>L1とする)の範囲に存在し、照射手段3と撮像手段4、5、6は光学的に同じ光軸上にある。したがって、照射手段3は角周波数ωで変調した強度P0=A+Bcos(ωt)の照射パターンを測定物体2に照射する(ω=πc/Lo、Lo=L2−L1、cは光速、tは時間、A、Bは測定条件に依存する定数)。
撮像手段4、5、6は、測定物体2表面で反射され、照射と同じ経路を逆にたどって撮像手段4、5、6に戻る反射光Pr=Ω(A+Bsin(ωt+φ))(Ωは測定条件に依存する定数)を、角周波数ω、位相φdで変調M=C+Dcos(ωt+φd)を行った後に光量の時間平均P=<PrM>を検知する。
ここで、C、Dは測定条件に依存する定数、<>は時間間隔Tの時間平均を意味する。Taは変調周期Toに対して十分大きい(To=2π/ω)。E、D、φdを変えた複数の変調条件で得られた光量P1、P2、・・・を用い、それらのPからA、B、C、D、Ωを消去することで変調の位相遅れφを計算する位相関数φ=S(P1、P2、・・・)を介して、L=L2−Lo(φ−φo)/2π(φoは定数)から測定物体2の距離Lを求める。
測定物体2が照射位置から距離L(L1≦L≦L2)にあり(L1<L2)、Lo=L2−L1、cを光速とし、波長λ=2Loの変調光、つまりλ=2πc/ωから、角周波数ω=πc/Loで変調した光を測定物体2に照射する。
この場合に、測定物体2表面で反射され、照射と同じ経路を逆にたどって照射位置に戻る反射光を検知すると、観察される変調の位相φは、照射位置からの距離Lに応じて位相遅れが生じる。適当な初期位相φoのもとで、例えば、この位相φをL1でφ=2πに、L2でφ=0に対応させることができる。
平面波で例を示すと、時間をtとし、z方向への平面波の伝搬はsin(ωt−(2π/λ)z+φo)と記述できる。Lの位置で反射されて照射位置まで戻る光は、往復の経路を考慮に入れると、z=2L、またλ=2Loからsin(ωt−(2π/Lo)L+φo)となる。t=tdでの位相φは
φ=ωtd−(2π/Lo)L+φo
ここで、例えば、φo=−ωtd+(2π/Lo)L2とおけば、L1でφ=2πと、L2でφ=0と対応させることができる。
さらに光の強度まで考慮して説明すると、照射光の変調強度をA+Bcosωtとすると(A、Bは定数)、測定物体2の表面の反射率に応じた減衰と、照射手段3から撮像手段4、5、6の幾何学的な配置に依存した光の減衰とに依存する係数をΩとして、反射光の変調強度は、Ω(A+Bcos(ωt+φ))となる。
このとき、反射光の位相φは
φ=2π(L2−L)/Lo+φo
と書ける。何らかの方法で反射光の位相φを計測できれば、
L=L2−Lo(φ−φo)/(2π)
から距離Lがわかり、測定物体2表面の形状を計測できたことになる。φoの値を決めるには、例えば、得られた位相が距離L1・・L2で2π・・0に対応するように加減すればよい。
第1の実施の形態では、光量を変調したレーザなどでA+Bcosωtの照射光を生成し、これを測定物体に照射する。φだけ位相遅れが生じた反射光Ω(A+Bcos(ωt+φ))に、検知手段では反射光に対して高速変調器などにより(C+Dcos(ωt+φd))の変調をかける(C、D、φdは定数)。
その後、受光素子アレイ6により光量の時間平均を検知する。時間平均は、To=(2π/ω)を変調周期として、Toより充分長い時間Ta=nTo+Tm(nは十分大きい整数、0≦Tm<To)において、光量の積分値をTaで割った値とする。
時系列信号f(t)のt=0・・Taに関する時間平均を(∫f(t)dt)/Taを<f(t)>で表すと、照射光量P0と、測定物体2表面で反射されて撮像手段4、5、6に戻る反射光量Prは次の通りとなる。
P0=A+Bcos(ωt)
Pr=Ω(A+Bcos(ωt+φ))
変調条件C、D、φdのうち、φdとDを特定化した場合の光変調Mと、変調後に撮像手段の受光素子(受光素子アレイ)6で受光する受光光量Pの例を示す。
φd=π3/2の場合
光変調 Mps=C+Dsinωt
受光光量 Pps=<PrMps>
=Ω(AC+BD<sinωtcos(ωt+φ)>)
=α−βsinφ
φd=π/2の場合
光変調 Mns=C−Dsinωt
受光光量 Pns=<Pr Mns>
=Ω(AC−BD<sinωtcos(ωt+φ)>)
=α+βsinφ
φd=0の場合
光変調 Mpc=C+Dcosωt
受光光量 Ppc=<Pr Mpc>
=Ω(AC+BD<cosωtcos(ωt+φ)>)
=α+βcosφ
φd=πの場合
光変調 Mnc=C−Dcosωt
受光光量 Pnc=<Pr Mnc>
=Ω(AC−BD<cosωt cos(ωt+φ)>)
=α−βcosφ
D=0の場合
光変調 Mf=C
受光光量 Pf=<Pr Mf>
=Ω<AC+BC cos(ωt+φ)>
=α
ここで、α=ΩAC、β=ΩBD/2であり、次の関係が成り立つことを利用した。
<sin^2ωt>=<cos^2ωt>=1/2
<sinωt cosωt>=0
<sin(ωt)>=0
<cos(ωt)>=0
<sinφ>=sinφ
<cosφ>=cosφ
以上のように、変調された照射光を、同じ周波数で再度変調した後に時間平均した受光光量は、未知の変数α、βと位相φの3つの変数で表せる。受光光量Pps、Pns、Ppc、Pnc、Pfなど、条件を変えたPからαとβを消去して位相φを計算すれば、距離Lが求められる。
ところで、上記の時間平均に関する関係式が厳密に成り立つのは、TaがToの整数倍の場合(Tm=0の場合)である。Tmがゼロでない場合は誤差を生じるが、nが大きい場合には誤差を低減できる。以下では周期Toの任意の周期関数f(t)について簡単に誤差評価を行う。
ここで、∫af(t)dtはt=0・・Taの範囲で積分することを、∫mf(t)dtはt=0・・Tmの範囲で積分することを、∫of(t)dtはt=0・・Toの範囲で積分することを、<f(t)>o=(∫of(t)dt)/Toであることを意味する。
<f(t)>=(∫af(t)dt)/(nTo+Tm)
=(n∫of(t)dt+∫mf(t)dt)/(nTo+Tm)
=(<f(t)>o+Rf/n)/(1+Rt/n)
ただし
Rf=(∫mf(t)dt)/To
Rt=Tm/To
とする。
まとめると、<f(t)>o=0の場合、nを増加させると<f(t)>はO(1/n)のオーダーで0に漸近する。<f(t)>o=Kの場合、nを増加させると、<f(t)>はK+O(1/n)のオーダーでKに漸近する。
つまり、<sin^2ωt>と<cos^2ωt>はO(1/n)のオーダーで1/2に、<sinωtcosωt>、<sin(ωt+φ)>、<cos(ωt+φ)>はO(1/n)のオーダーで0に漸近する。
このことから、Taを十分長くとれば(nを十分大きくすれば)、任意の精度で測定誤差を小さくできることが解る。例えば、n=1000とすれば、誤差を0.1%程度にできる。もし位相の誤差が1%程度であれば、十分良い近似で上記の時間平均に関する関係式が成り立っていると言える。
波長λ=2Loに対して変調周波数fは、f=c/λで与えられるので、例えば、Lo=0.15[m]ではf=1GHz、Lo=1.5[m]ではf=100MHz、Lo=3.0[m]ではf=50MHzとなる。位相分解能を2πの1%とすると、各々1.5[mm]、15[mm]、30[mm]の分解能が得られる。
本実施の形態による形状計測の特徴は、短時間の矩形パルスなど広帯域の応答を持つ回路が不要であることで、照射・撮像とも角周波数ωの一定周波数で正弦波変調できればよい。ただし周波数と位相は厳密に管理する必要がある。撮像手段の受光素子(受光素子アレイ)6では平均光量を検知するため、高速応答性や高感度性を要求しないため、民生品の受光素子アレイ6をそのまま利用できる。
上記第1の実施の形態の第1の変形例である形状測定装置では、第1の実施の形態に加え、φd=0、π/2、π、3π/2である4種類の変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPpc、Pns、Pnc、Ppsとすると、位相関数Sがφ=atan((Pns−Pps)/(Ppc−Pnc))であることを特徴とする。
照射パターンとして、通常の位相シフト法でよく用いられる、π/2ずつずれた正弦波を4種類用いた例である。上述したように未知の変数はα、β、φの3つなので、4つの条件から位相φを求めるのは、撮像条件数が過剰であるように思える。しかし、Pns−Ppsからsinφ成分を、Ppc−Pncからcosφ成分を抽出するため、正弦波の対称な歪みを相殺できて、位相を安定して検知できる点で実績のある位相関数である。
レーザダイオード3は光強度がP0である変調光を照射する。レンズの光学中心から測定物体2までの距離をLとすると、レーザダイオード3から照射された変調光は、測定物体2上で反射され、その光量は測定物体2表面の反射率に比例する。
反射光は距離の2乗に反比例しながら2Lだけ伝播し、光シャッタ4を透過して、受光素子(受光素子アレイ)6で反射光Prとして撮像される。Ω、φは測定物体2表面の場所ごとに異なる。
位相ずれφが生じるのは、測定物体2の距離に応じて反射に遅延が生じるためで、距離L=L1で反射される場合が最も位相が進み(φ=2π)、距離L=L2で反射される場合は最も位相が遅れる(φ=0)。
φd=0、π/2、π、3π/2である4種類の変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布Ppc、Pns、Pnc、Ppsを用い、位相関数φ=atan((Pns−Pps)/(Ppc−Pnc))で位相を求め、最後に距離L=L2−Lo(φ−φo)/(2π)を求める。予め、L2の位置に反射板を設けて位相φrを計測し、φo=φr−2π(L2−Lr)/Lo=φrからφoを求めておく。
この装置で高速動作しなくてはならないのは、レーザダイオード3と光シャッタ4だけであり、高価になり易い高速変調素子の数を2個に抑えられることが利点である。受光素子アレイ6を用いているため、この各画素からレンズ5の光学中心を通して見た方向ごとに、測定物体2表面の距離が同時に求められる。
受光素子アレイ6は通常のCCDやCMOS受光素子アレイで十分であるが、位相を正しく検知するには入射光量に対する信号の線形性が必要である。工業用のCCDでは通常1%程度の線形性が得られているので、光量検知に伴う位相誤差は1%程度、つまり変調の1周期に相当するL2−L1に対して1%程度の距離精度が得られる。
正弦波状に変調した照射パターンを、位相が異なる4種類の正弦波による変調条件で平均化して検知することで、簡便な変調パターンとなっているため、撮像を簡単に実現できる。
上記第1の実施の形態の第2の変形例である形状測定装置では、第1の実施の形に加え、φd=0、π、3π/2である3種類の変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPpc、Pnc、Ppsとすると、位相関数Sがφ=atan((Pnc−Pps)/(Ppc−Pps))+π/4であることを特徴とする。
この第2の変形例は第1の変形例より1枚だけ照射パターンを減らし、位相関数を変更したものである。3回撮像すれば良いので、撮像の手間を第1の変形例より減らせるのが利点である。
理論上は第1の変形例と同じ位相が得られるはずだが、変調が正弦波からずれると第1の変形例の4種パターンに比べて位相誤差が大きくなる。検知の手間(撮像条件の数)と位相誤差はトレードオフ関係にあるので、どちらを選ぶかは、何を目的にシステムを構成するかにより選択される。本第2の変形例の構成は、第1の実施の形態に対して撮像の手間を減らすことに重点を置いている。
この第2の変形例の具体的な構成は図1と同じで、撮像時に3種類の条件で撮像し、上記の位相関数で位相を求め、位相から距離を求める。正弦波状に変調した照射パターンを、位相が異なる3種類の正弦波による変調条件で平均化して検知することによって、簡便な変調パターンとなっているため、撮像を簡単に実現できる。
第1の実施の形態の第3の変形例である形状測定装置では、第1の実施の形態に加え、φd=0、π/2である2種類の変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPpc、Pns、D=0である変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPfとすると、位相関数Sがφ=atan((Pns−Pf)/(Ppc−Pf))であることを特徴とする。
この第3の変形例は、第2の変形例と同じ3種類の撮像条件数であるが、そのうち1種類の条件Pfでは撮像時に変調を行っておらず、この条件で光量検知を行うさいは、光シャッタ4の変調と位相管理が不要になる。
第2の変形例では、3種類の位相条件を管理しなければいけないが、第3の変形例では2種類の位相だけ管理すればよく、第2の変形例よりも簡便な回路で十分である。
照射と撮像の変調が理想的な正弦波の場合は第1、第2および第3の変形例とも理論上は同じ精度で距離計測を行えるが、実際は変調が理想的な正弦波からずれを生じ、位相精度に影響する。
精度の最も高い順に第1、第2および第3の変形例の順となるが、撮像条件の手間と位相管理すべき条件数でも同じく第1、第2および第3の変形例の順となるため、精度を優先するか、駆動回路の簡便性を優先するかで第1、第2および第3の変形例のどれを選択するか決めれば良い。
第3の変形例の具体的な構成は図1と同じ構成で、撮像時に3種類の条件で撮像し、上記の位相関数で位相を求め、位相から距離を求める。正弦波状に変調した照射パターンを、位相が異なる2種類の正弦波による変調条件と、変調無しの条件で平均化して検知することで、簡便な変調パターンとなっているため、撮像を簡単に実現できる。
第1の実施の形態の第4の変形例である形状測定装置では、第1の実施の形態に加え、照射と撮像の変調周波数をnω(nは自然数)とし、n=1の位相φ1から形状の概要を求める。n=2、3、・・と順次増やして得られた位相φnから、L=L2−Lo(φn−2mπ+nφo)/(2πn)により、未定の整数mを推定しながら詳細な距離Lを求めることを特徴とする。
変調周波数を2ωとすると、距離L1・・L2の間で2周期の変調波が存在することになり、L1・・L2に対応する位相範囲は0・・4πとなる。撮像手段の位相誤差をΔφとすると、第1の実施の形態のような1周期の変調波の場合は、相対位相誤差はΔφ/(2π)であるのに対して、相対位相誤差がΔφ/(4π)と1周期の場合の1/2になる。
同じく変調周波数をnωにすると、相対位相誤差がΔφ/(2nπ)と1/nになる。位相範囲がn倍になるため初期位相φoはn倍になることを考慮し、距離L1・・L2に対して位相が2nπになるので、0・・2nπの範囲に拡張された位相φ〜{n}から距離を求める関係は、次式の通りになる。
L=L2−Lo(φ〜{n}−nφo)/(2πn)
相対位相誤差が1/nに減少すれば、これに連動して相対距離誤差も1/nに減少し、高精度に位置を検知できる。例えば2ωの条件で検知すれば、距離精度は2倍改善される。
このとき問題になるのは、0から2nπまで変化するφ〜{n}を直接検知はできず、検知できるのはφ〜{n}を0・・2πに畳み込んだφ{n}だということである。m{n}を0・・n−1の範囲の整数とすると、φ{n}は次式で表される。
φ〜{n}=φ{n}+2m{n}π
φ{n}が分っても整数m{n}が分らないため、φ〜{n}が一意に求まらない。この問題を解決する現実的な解としては、測定物体2の上の或る点の位相を与え、その点の周辺の位相が連続することを仮定して撮像領域全域で位相を特定する方法が知られている。
また、nの値が1の場合は曖昧さなく位相φ、距離Lを決定できるので、これを概算値として未定の整数m{n}を推定しながら、nを増やしつつ距離精度を向上させる方法を採ってもよい。以下に具体例を示す。
変調周波数をpωにした場合のφ{p}、m{p}が分っている場合、その距離L{p}は次の通り。
L{p}=L2−Lo(φ{p}+2m{p}π−pφo)/(2pπ)
qωにした場合のφ{q}が分っている場合、m{q}を未定の整数として、その距離L{q}は次の通り。
L{q}=L2−Lo(φ{q}+2m{q}π−qφo)/(2qπ)
L{p}はL{q}の近似値とみなせるので、L{q}−L{p}=0を満たすm{q}をm{q}の推定値とする。
m{q}=(q/p)(φ{p}+2m{p}π−pφo)/(2π)−(φ{q}−qφo)/(2π)−q(L{q}−L{p})/Lo
n=1の場合は第1の実施の形態の場合に相当するので、φ{1}=φ、m{1}=0、L{1}=Lである。これを基にφ{2}、m{2}、L{2}、φ{3}、m{3}、L{3}、・・・と順に精度を上げて距離L{n}を求めてゆく。
具体的な実施の形態は図1と同じ構成で、撮像時に変調周波数を変えながら撮像し、上記の位相の連続性の仮定や、順次周波数を増やす方法から未定整数を求め、位相関数で位相を求め、位相から距離を求める。
照射と撮像の変調周波数を順次増やして得られた位相から、より詳細な距離を求めることで、照射パターンの位相検知精度をn倍向上しているので、距離分解能を高めることができる。
Loを30[m]、変調周波数5[MHz]として位相誤差を1%とすると、n=1では300[mm]の距離誤差を生じるが、まずn=1で概要を計測し、n=2、4、8、16(変調周波数10、20、40、80[MHz])と増やせば、位相の曖昧さを生じずに同じ30[m]の計測範囲でも約19[mm]の距離誤差まで改善できる。
第1の実施の形態の第5の変形例である形状測定装置では、第1の実施の形態に加え、照射手段3はレーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体光源であり、撮像手段4、5、6は光シャッタ4付きのCCD素子、またはCMOS素子であることを特徴とする。
照射手段3や撮像手段4、5、6は、なるべく入手し易く低コストの部品で作れることが望ましい。照射手段3を、レーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体光源、撮像手段4、5、6を、光シャッタ4付きのCCD素子、またはCMOS素子とすれば、容易にこの第5の変形例を構成することができる。
光シャッタとしてはPLZT光シャッタやカー効果を用いたカーセルなどを用いることができる。とくにレーザダイオードは直線変調を生成することが容易なので、偏光型の光シャッタでの光損失が少なくできる利点がある。
照射手段3を半導体光源、撮像手段を光シャッタ4付きのCCD素子、またはCMOS素子とすることで、入手し易い素子で装置を構成できるので、システムコストを低減できる。
図2は本発明による形状測定装置の第2の実施の形態を示す概略図である。この形状測定装置では、第1の実施の形態に加え、照射手段3の前方の距離Lrに反射板を設け、この反射板から戻る反射光の位相φrとして、φo=φr−2π(L2−Lr)/Loからφoを求めることを特徴とする。
具体的には、図2のように、レンズ5の光学中心からLrの距離に距離の参照面となる反射板(参照ミラー)8を設けておく。このとき検知された位相をφrとすると、Lr=L2−Lo(φr−φo)/(2π)の関係から、φo=φr −2π(L2−Lr)/Loが得られる。
距離の分かった半透明の反射板(参照ミラー)8を設け、この反射板8から戻る反射光の戻り時間から撮像に対する照射の位相ずれを計測することで、照射と撮像の位相ずれを補正しているので、距離測定の誤差を低減できる。
図3は本発明による形状測定装置の第3の実施の形態を示す概略図である。この形状測定装置では、第1の実施の形態に加え、照射手段3はレーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体光源であり、撮像手段6は光利得を変調できるCCD素子、またはCMOS素子であることを特徴とする。
計測時には反射板(参照ミラー)8を外し、反射板8の代りに測定物体2を置いて測定すればよい。第1の実施の形態の第5の変形例の光シャッタ4や第3の実施の形態の利得変調回路の位相応答に面内バラツキがある場合は、撮像手段内の受光素子アレイ6の素子ごとにφoを求めてもよい。
最近のロジックLSIは数GHzを越すクロックでも動作するので、撮像時の変調機能をCCDまたはCMOS基板に内蔵させることができる。撮像時に入手光を変調するのは、受光素子の利得を変調するのと同じことなので、個々のフォトダイオードに印加する電圧を変調するなどにより利得を変調させる回路を設けておく。
図3に示すように、外付けの光シャッタを用意することなく、1つのチップの利得変調受光素子アレイ6aで変調と受光を行えるため、量産時には製造コストを下げることができる。
すなわち、照射手段を半導体光源3、撮像手段を光利得の変調可能なCCD素子、またはCMOS素子とすることで、入手し易い素子で装置を構成できるので、システムコストを低減できる。
図4は本発明による形状測定装置の第4の実施の形態を示す概略図である。この形状測定装置では、第1の実施の形態に加え、照射手段の光源を赤外光源3aとし、撮像手段4、5、6に可視光を除去する光フィルタ(赤外フィルタ)9を設けることを特徴とする。
図4に示すように、光源として赤外レーザダイオード3aを用い、光シャッタ4に赤外線を透過する赤外線フィルタ9を設けることで、ノイズになる外部からレンズ5に入射する可視光を除去し、光強度計測の誤差を低減できる。
照射手段の光源を赤外光源3aとし、撮像手段に可視光を除去する光フィルタ9を設けることで、外乱光を除去できるので、光量誤差に起因する距離誤差を低減できる。
図5は本発明による形状測定装置の第5の実施の形態を示す概略図である。第4の実施の形態に加え、照射手段の光源を赤外光源(赤外レーザダイオード)3aとし、撮像手段4、5、6に赤外光と可視光を分離するミラーを設け、分離した赤外光から形状を測定し、可視光から形状に貼り付けるテキスチャデータを得ることを特徴とする。
第5の実施の形態の光フィルタとして、第2のハーフミラー10を新たに設け、この第2のハーフミラー10は可視光を反射するようにする。反射した可視光は第2のレンズ11で第2の受光素子アレイ12に結像され、可視のテキスチャ画像として撮像する。
赤外レーザダイオード3aとレンズ5と光シャッタ4と受光素子アレイ6により形状計測を行う点は、第4の実施の形態と同じである。レンズ5と第2のレンズ11の光学中心は、ミラーで折り曲げられているだけで、光学的に同じ位置にある。
このため、第1および第2受光素子アレイ(6および12)の画素ごとにテキスチャ画像と距離画像の対応を付けることができる。例えば、第1の実施の形態の第3の変形例のPfは変調なしで反射光量の時間平均を検知しているので、テキスチャデータとして使うこともできる。
赤外光・可視光の分離ミラーを利用して赤外光から形状を測定し、可視光から形状に貼り付けるテキスチャデータを得る。これによって、形状測定とテキスチャ画像取得を異なる波長の光で行うので、形状測定とテキスチャ画像取得を同時に行える。
本発明による形状測定装置の第1の実施の形態を示す概略図である。 本発明による形状測定装置の第2の実施の形態を示す概略図である。 本発明による形状測定装置の第3の実施の形態を示す概略図である。 本発明による形状測定装置の第4の実施の形態を示す概略図である。 本発明による形状測定装置の第5の実施の形態を示す概略図である。 従来の測定装置を説明するブロック図である。 従来の他の測定装置を説明するブロック図である。 距離精度を左右する直線状に変調された光強度を示す図である。 距離精度を左右する直線状に変調された光強度を示す他の図である。
符号の説明
1 形状測定装置
2 測定物体
3 照射手段(レーザダイオード)
3a 照射手段(赤外レーザダイオード)
4 撮像手段(光シャッタ)
5 撮像手段(レンズ)
6 撮像手段(受光素子、受光素子アレイ)
6a 撮像手段(利得変調受光素子アレイ)
7 ハーフミラー
8 反射板(参照ミラー)
9 赤外線フィルタ
10 第2のハーフミラー
11 第2のレンズ
12 第2の撮像手段(受光素子、受光素子アレイ)

Claims (10)

  1. 測定物体に光パターンである照射パターンを照射する照射手段と、前記測定物体表面で反射された光パターンである撮像パターンを得る前記照射手段と光学的に同じ位置にある撮像手段とを備え、前記撮像パターンから前記測定物体の表面形状を計算する形状測定装置において、前記測定物体は前記照射手段から所定距離の範囲に存在し、前記照射手段は角周波数ωで変調した所定強度の照射パターンを前記測定物体に照射し、前記撮像手段は、前記測定物体表面で反射され照射と同じ経路を逆にたどって前記撮像手段に戻る反射光を、角周波数ω、位相φdで変調を行った後に光量の時間平均を検知し、検知した時間平均により前記測定物体の距離Lを、複数の変調条件で得られた光量に基づいて求めることを特徴とする形状測定装置。
  2. 前記位相φdが0、π/2、π、3π/2である4種類の前記変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPpc、Pns、Pnc、Ppsとすると、位相関数Sがφ=atan((Pns−Pps)/(Ppc−Pnc))であることを特徴とする請求項1の形状測定装置。
  3. 前記位相φdが0、π、3π/2である3種類の前記変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPpc、Pnc、Ppsとすると、位相関数Sがφ=atan((Pnc−Pps)/(Ppc−Pps))+π/4であることを特徴とする請求項1の形状測定装置。
  4. 前記位相φdが0、π/2である2種類の前記変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布を、Ppc、Pns、D=0である変調条件に対して得られた撮像パターンの光量分布をPfとすると、位相関数Sがφ=atan((Pns−Pf)/(Ppc−Pf))であることを特徴とする請求項1の形状測定装置。
  5. 照射と撮像の変調周波数をnω(nは自然数)とし、n=1の位相φ1から形状の概要を求め、該nを順次増やして得られた位相φnから、L=L2−Lo(φn−2mπ+nφo)/(2πn)により、未定の整数mを推定しながら前記距離Lを詳細に求めることを特徴とする請求項1の形状測定装置。
  6. 前記照射手段の前方の距離Lrに反射板を設け(L1≦Lr≦L2)、この反射板から戻る反射光の位相φrとして、φo=φr−2π(L2−Lr)/Loからφoを求めることを特徴とする請求項1の形状測定装置。
  7. 前記照射手段は半導体光源であり、前記撮像手段は光シャッタ付きのCCD素子、またはCMOS素子であることを特徴とする請求項1の形状測定装置。
  8. 前記照射手段はレーザダイオードや発光ダイオードなどの半導体光源であり、前記撮像手段は光利得を変調できるCCD素子、またはCMOS素子であることを特徴とする請求項1の形状測定装置。
  9. 前記照射手段の光源を赤外光源とし、前記撮像手段に可視光を除去する光フィルタを設けることを特徴とする請求項1の形状測定装置。
  10. 前記照射手段の光源を赤外光源とし、前記撮像手段に赤外光と可視光を分離するミラーを設け、分離した赤外光から形状を測定し、可視光から形状に貼り付けるテキスチャデータを得ることを特徴とする請求項9の形状測定装置。
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