JP2006199223A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】荷重耐久性を従来と同レベルに維持しながら操縦安定性を改善することが可能な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】左右のビード部3にビードコア6がそれぞれ埋設され、各ビードコア6の外周側には各サイドウォール部2まで延在するビードフィラー7が設けられている。左右のビード部3間に2層のカーカス層4,5が延設され、トレッド部2のカーカス層4,5の外周側には複数のベルト層8,9が配置されている。各サイドウォール部2の2層のカーカス層4,5間で、かつビードフィラー7の外周端7aよりタイヤ径方向外側に位置するサイド領域Rに、50%モジュラスが0.5〜10MPaのゴムからなるゴムシート層11がタイヤ周方向に沿って環状に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤ関し、更に詳しくは、荷重耐久性を従来と同レベルに維持しながら操縦安定性を改善することができる空気入りタイヤに関する。
近年、自動車の高性能化に伴い、空気入りタイヤにおいて一層高い操縦安定性が求められている。そこで、既存の部材、例えば、硬度の高いビードフィラーをタイヤ径方向外側に延在させることでサイドウォール部の剛性を高め、操縦安定性を向上する手法があるが、タイヤ断面高さが100mm以下となる偏平タイヤでは、荷重耐久性が大きく悪化する問題が生じる。
また、サイドウォール部に補強部材を新たに配置する手法がある(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、単に補強部材によりサイドウォール部の剛性を効果的に高めて高い操縦安定性を発揮させようとすると、同様の問題が発生し、荷重耐久性を従来と同レベルに維持しながら操縦安定性を改善することが難しい。
特開平9−207517号公報
本発明の目的は、荷重耐久性を従来と同レベルに維持しながら操縦安定性を改善することが可能な空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、左右のビード部にビードコアをそれぞれ埋設し、各ビードコアの外周側に各サイドウォール部まで延在するビードフィラーを設け、左右のビード部間に2層のカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を配置した空気入りタイヤにおいて、各サイドウォール部の2層のカーカス層間で、かつ前記ビードフィラーの外周端よりタイヤ径方向外側に位置するサイド領域に、50%モジュラスが0.5〜10MPaのゴムからなるゴムシート層をタイヤ周方向に沿って環状に配置したことを特徴とする。
また、本発明の他の空気入りタイヤは、左右のビード部にビードコアをそれぞれ埋設し、各ビードコアの外周側に各サイドウォール部まで延在するビードフィラーを設け、左右のビード部間に2層のカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を配置し、車両に装着する際の方向が指定された空気入りタイヤにおいて、少なくとも車両外側に位置するサイドウォール部の2層のカーカス層間で、かつ該サイドウォール部に延在するビードフィラーの外周端よりタイヤ径方向外側に位置するサイド領域に、50%モジュラスが0.5〜10MPaのゴムからなるゴムシート層をタイヤ周方向に沿って環状に配置したことを特徴とする。
上述した本発明によれば、サイドウォール部のカーカス層間に50%モジュラスを0.5MPa以上にしたゴムシート層を配置し、両カーカス層とその間のゴムシート層とからなるサンドイッチ構造とすることで、サイドウォール部の剛性を効果的に高めることができる。そのため、操縦安定性の改善が可能になる。
しかも、ゴムシート層を50%モジュラスが10MPa以下のゴムから構成し、それをカーカス層間に挟み込むことで、ゴムシート層とカーカス層との間の層間剥離を抑制することができる一方、ゴムシート層をビードフィラーの外周端よりタイヤ径方向外側に位置させることで、硬度の高いビードフィラーとの重複を回避してゴムシート層の内周端への応力集中を防ぐことができるので、荷重耐久性を従来と同レベルに維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。
トレッド部1、左右のサイドウォール部2を経て左右のビード部3間に、タイヤ周方向に対して90°±10°の角度で延在する補強コード(不図示)をタイヤ周方向に所定の間隔で配列した2層のカーカス層4,5が延設され、その両端部4a,5aが左右のビード部3にそれぞれ埋設したビードコア6の周りにビードフィラー7を挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折り返されている。各ビードコア6の外周側に設けられたビードフィラー7は、各サイドウォール部2まで延在している。
トレッド部1のカーカス層4,5の外周側には、補強コード(不図示)をタイヤ周方向に傾斜配列した複数(図では2層)のベルト層8,9が配置されている。トレッド部1のベルト層8,9の外周側には、補強コードをタイヤ周方向に螺旋状に巻回した複数のベルトカバー層10が設けられている。
内側のカーカス層4の両端部4aは、ビードフィラー7の外周端7aを超えてタイヤ径方向外側まで延設されている。外側のカーカス層5の両端部5aは、ビードフィラー7の外周端7aより内周側に位置している。
左右のサイドウォール部2には、2層のカーカス層4,5の間で、ビードフィラー7の外周端7aよりタイヤ径方向外側でかつ最も幅が広いベルト層8のエッジ8aの位置までの領域であるサイド領域Rに、50%モジュラスが0.5〜10MPaのゴムのみからなる1層のゴムシート層11がそれぞれタイヤ周方向に沿って環状に配置されている。ゴムシート層11は、内側のカーカス層4の端部4aと側面視で重複するようにして配設されている。
上述した本発明によれば、サイドウォール部2のカーカス層4,5間に50%モジュラスを0.5MPa以上にしたゴムシート層11を介在させたサンドイッチ構造とすることにより、サイドウォール部2の剛性を効果的に高めることができる。そのため、操縦安定性を改善することができる。
他方、ゴムシート層11を50%モジュラスが10MPa以下のゴムから構成し、それをカーカス層4,5間に挟み込むことで、ゴムシート層11とカーカス層4,5との間の層間剥離が抑えられ、またゴムシート層11をビードフィラー7の外周端7aよりタイヤ径方向外側に位置させることで、硬度の高いビードフィラー7との重複を回避してゴムシート層11の内周端に応力が集中するのを防ぐことができるので、従来と同レベルの荷重耐久性の維持が可能になる。
ゴムシート層11の50%モジュラスが0.5MPaより低いと、サイドウォール部2の剛性を効果的に高めることが難しくなり、操縦安定性を改善することができない。逆に10MPaを超えると、荷重耐久性を従来と同レベルに維持することが難しくなる。なお、ゴムシート層11の50%モジュラスは、JIS K6301に準拠して測定するものとする。
本発明において、ゴムシート層11の厚さt(mm)としては、最大厚さが4mm以下となるようにするのが好ましい。ゴムシート層11の厚さtが4mmを超えると、荷重耐久性の点から好ましくない。より好ましくは、0.5〜3mmの範囲で幅方向の中央側が次第に厚くなるようにした断面三日月状にするのがよい。
また、サイド領域Rの幅(外側のカーカス層5に沿って測定した長さ〔mm〕)が、タイヤ断面高さSHの0.4倍以上ある場合には、ゴムシート層11の幅w(ゴムシート層11に沿って測定した長さ〔mm〕)をタイヤ断面高さSHの0.3倍以上となるようにするのが、サイドウォール部2の剛性を効果的に高める上で好ましい。
上記実施形態では、車両に対して装着する方向が特に指定されていない空気入りタイヤについて説明したが、図1に示すタイヤにおいて、タイヤセンターラインCLの左右のトレッド面12の領域12A,12Bで溝面積比率が異なり、領域12Aの方を領域12Bより溝面積比率を大きくし、領域12Aを車両に装着した際に内側に位置する車両内側領域、領域12Bを車両外側領域として、車両に装着する際の方向が指定された空気入りタイヤの場合には、特に車両外側に位置するサイドウォール部の剛性が操縦安定性に大きく影響する。
そこで、このような空気入りタイヤでは、少なくとも車両外側に位置するサイドウォール部2の2層のカーカス層4,5間に、好ましくは、上記と同様に両サイドウォール部2の2層のカーカス層4,5の間に、上述と同様に上記ゴムシート層11を配置することができる。
また、カーカス層は2層に限定されず、それ以上であってもよく、少なくとも2層(複数)のカーカス層4,5を有する空気入りタイヤであればよい。
本発明は、特にタイヤ断面高さが100mm未満の偏平タイヤに好ましく用いることができるが、それに限定されない。
タイヤサイズを235/35R19(タイヤ断面高さが91.5mm)で共通にし、ゴムシート層の50%モジュラスを表1のようにした図1に示す構成の本発明タイヤ1〜3と比較タイヤ1,2、及びゴムシート層がない比較タイヤ3をそれぞれ製作した。
本発明タイヤ1〜3及び比較タイヤ1,2において、ゴムシート層の厚さtは0.5〜3.0mmの範囲、サイド領域Rの幅がタイヤ断面高さSHの0.5倍、ゴムシート層の幅wがタイヤ断面高さSHの0.4倍で、共通である。各試験タイヤ共に、カーカス層の補強コードにはレーヨンコード(1840dtex/2)を使用し、その配列密度は47本/50mm、レーヨンコードのタイヤ周方向に対する角度は90°である。
これら各試験タイヤを以下に示す方法により、操縦安定性と耐久荷重性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
操縦安定性
各試験タイヤを標準リムに装着し、空気圧を240kPaにして排気量2000ccの車両に装着し、テストコースにおいてテストドライバーによるフィーリング試験を実施し、その評価結果を比較タイヤ3を100とする指数値で示した。この値が大きい程、操縦安定性が優れている。
荷重耐久性
各試験タイヤを標準リムに装着し、空気圧を240kPaにしてドラム試験機に取り付け、試験速度を81km/hで一定とし、負荷荷重を4.70kNから2時間毎に0.7kNずつタイヤ故障が発生するまで増加させ、荷重耐久性を評価した。その評価結果を比較タイヤ3を100とする指数値で示す。この値が大きい程、荷重耐久性が優れている。
Figure 2006199223
表1から、本発明タイヤは、荷重耐久性を従来と同レベルに維持しながら、操縦安定性を改善できることがわかる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すタイヤ子午線要部断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4,5 カーカス層
4a,5a 端部
6 ビードコア
7 ビードフィラー
7a 外周端
8,9 ベルト層
8e エッジ
11 ゴムシート層
12 トレッド面
12A 領域(車両内側領域)
12B 領域(車両外側領域)
SH タイヤ断面高さ
t ゴムシートの厚さ

Claims (8)

  1. 左右のビード部にビードコアをそれぞれ埋設し、各ビードコアの外周側に各サイドウォール部まで延在するビードフィラーを設け、左右のビード部間に2層のカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を配置した空気入りタイヤにおいて、
    各サイドウォール部の2層のカーカス層間で、かつ前記ビードフィラーの外周端よりタイヤ径方向外側に位置するサイド領域に、50%モジュラスが0.5〜10MPaのゴムからなるゴムシート層をタイヤ周方向に沿って環状に配置した空気入りタイヤ。
  2. 左右のビード部にビードコアをそれぞれ埋設し、各ビードコアの外周側に各サイドウォール部まで延在するビードフィラーを設け、左右のビード部間に2層のカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側に複数のベルト層を配置し、車両に装着する際の方向が指定された空気入りタイヤにおいて、
    少なくとも車両外側に位置するサイドウォール部の2層のカーカス層間で、かつ該サイドウォール部に延在するビードフィラーの外周端よりタイヤ径方向外側に位置するサイド領域に、50%モジュラスが0.5〜10MPaのゴムからなるゴムシート層をタイヤ周方向に沿って環状に配置した空気入りタイヤ。
  3. トレッド面の溝面積比率が、車両外側領域より車両内側領域の方が大きい請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記サイド領域が前記ビードフィラーの外周端よりタイヤ径方向外側でかつ最も幅が広いベルト層のエッジの位置までの領域である請求項1,2または3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ゴムシート層は、最大厚さが4mm以下である請求項1,2,3または4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記2層のカーカス層において、内側のカーカス層の両端部を、ビードコアの周りにビードフィラーを挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折り返し、更にビードフィラーの外周端を超えて前記ゴムシート層と側面視で重複するようにタイヤ径方向外側まで延設した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 2層のカーカス層は、タイヤ周方向に対して90°±10°の角度で配列した補強コードを有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. タイヤ断面高さが100mm未満である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011001022A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Bridgestone Corp 農業機械用タイヤ
JP5702799B2 (ja) * 2010-10-19 2015-04-15 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

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