JP2006197454A - スピーカシステムならびに該スピーカシステムを備えた携帯端末および電子機器 - Google Patents

スピーカシステムならびに該スピーカシステムを備えた携帯端末および電子機器 Download PDF

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進也 杉山
Yukinari Inoue
志成 井上
Takeshi Shimokawatoko
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Abstract

【課題】スピーカを軽薄短小化するとともに良好な音響特性を得る。
【解決手段】本発明のスピーカシステム100は、振動板を有し電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放音する電気機械音響変換器101と、前記電気機械音響変換器101を取り付ける第1の筐体102と、前記電気機械音響変換器101を囲み前記第1の筐体102と結合する第2の筐体103と、前記第1の筐体102と前記第2の筐体103とで形成される背面容積104と、前記第1の筐体102に形成された放音孔105と、前記放音孔105を囲む側壁部材106により形成された音響空間107とで構成される。前記音響空間107は、周波数を前記電気機械音響変換器101の最低共振周波数よりも下げるように作用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカシステムならびに該スピーカシステムを備えた携帯電話等の携帯端末、および、パソコン、ゲーム機等の電子機器に関するものである。
従来のスピーカシステム1500は、一般的な構成概念としては、図15(A)および図15(B)に示すように、振動板を有し電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放音する電気機械音響変換器1501と、前記電気機械音響変換器1501を取り付ける第1の筐体1502と、前記電気機械音響変換器1501を囲み前記第1の筐体1502と結合する第2の筐体1503と、前記第1の筐体1502と前記第2の筐体1503とで電気機械音響変換器1501の背面に形成される容積空間1504と、前記第1の筐体1502に形成された放音孔1505と、前記放音孔1505を囲む側壁部材1506とを備えている。
ここで、前記側壁部材1506には、弾性体を前記電気機械音響変換器1501の周縁に取り付けることで構成することが一般的であるが、この他にも前記第1の筐体1502から突設された突設部材や前記電気機械音響変換器1501から突設された突設部材によって構成される場合もあり、あるいはその両者を用いられることもある。
いずれにせよ、これらの構成の特徴としては、音圧劣化を防止することを第一義的な目的としているため、前記第1の筐体1502と前記電気機械音響変換器1501とは近接した配設関係となり、放音孔周辺の第1の筐体1502と側壁部材1506とで形成される空間1507には電気機械音響変換器1501から放音された音を共振せしめるような音響管としての機能は有していなかった。すなわち、音通路としての役割を果たすに過ぎなかった(以下、「音通路空間1507」と言う。)。
特開2001−309007号公報 特開2003−152837号公報
しかしながら、上記した構成を有するスピーカシステムを用いて携帯端末や電子機器の軽薄短小化を図る場合、放音孔1505から外部へ放音される音響特性に大きな劣化を生じるという問題があった。その理由としては、おおよそ次のような現象があることが考えられる。すなわち、従来の構成において、機器の軽薄短小化を図るには、第1の筐体1502と第2の筐体1503とで形成される容積空間1504を縮小する必要があるが、前記容積空間1504が縮小されることで電気機械音響変換器1501は十分な共振ができなくなり、最低共振周波数の周波数が上昇してしまうという現象である。
ここで、図16は、図15(A)および図15(B)に示す従来の構成において、前記容積空間1504の容積を可変させた場合の音圧−周波数特性の相関を示した相関図である。図16によれば、容積空間1504の容積が小さくなればなるほどスピーカ再生帯域が狭くなる様子が確認でき、この結果として音響特性が劣化するという問題を容易に推認できる。
一般に、良好な音響特性を得るためには、前記容積空間1504は、前記電気機械音響
変換器1501の共振に対して十分な容積を持たせることが望ましいことが知られている。すなわち、上記した従来の構成のスピーカシステムでは、機器の軽薄短小化と良好な音響特性との両立が非常に困難であるという解決すべき課題があった。
そこで、本発明は、従来の構成のスピーカシステムおける上記の課題を解決するためになされたもので、前記電気機械音響変換器1501と前記放音孔1505との間に介在する音響管として機能する音響空間を形成することで、携帯端末や電子機器の軽薄短小化と良好な音響特性との両方を同時に提供することを目的とするものである。
本発明にかかるスピーカシステムは、ヨークと振動板とを有し電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放音する電気機械音響変換器と、放音孔を備え、かつ前記振動板を有する側またはヨーク側から前記電気機械音響変換器を取り付ける第1の筐体と、前記第1の筐体の反対側から前記電気機械音響変換器を取り囲むように前記第1の筐体と結合する第2の筐体と、前記放音孔を取り囲むように構成してなる側壁部材とを備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは前記電気機械音響変換器背面に容積空間を構成し、前記放音孔は前記電気機械音響変換器に設けられた振動板と向かい合う前記第1の筐体上の領域外に開口せしめ、かつ前記放音孔を囲む側壁部材は前記電気機械音響変換器から放音された音が前記放音孔から放音されるまでの空間内で共振せしめる音響空間を構成したことにより、音圧−周波数特性において前記電気機械音響変換器の最低共振周波数よりも周波数を下げるよう構成したことを特徴とするものである。
また、本発明にかかる携帯端末は、上記したスピーカシステムを備えてなることを特徴としている。
また、本発明にかかる電子機器は、上記したスピーカシステムを備えてなることを特徴としている。
また、本発明にかかる携帯端末は、前記電気信号が受話音から変換された電気信号であった場合に前記電気機械音響変換器はレシーバとして動作することをも特徴としており、スピーカシステムをレシーバとして動作させた場合にも本発明に特有の音響効果を得ることを可能にしている。
本発明によれば、前記電気機械音響変換器と前記放音孔との間に音響管として機能する音響空間を形成することで、携帯端末や電子機器の軽薄短小化と良好な音響特性とを両方同時に提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)本発明の実施の形態1におけるスピーカシステム100を、図1を用いて説明する。図1(A)はスピーカシステム100の上面図であり、図1(B)は図1(A)における鎖線A−A´に沿った断面図であり、図1(C)は図1(A)における鎖線B−B´に沿った断面図である。また、図1(D)は、スピーカシステム100の組み込みの様子を示す斜視図である。
スピーカシステム100は、振動板を有し電気信号に応じて振動板を振動させることにより音を放音する電気機械音響変換器101と、電気機械音響変換器101を取り付ける第1の筐体102と、電気機械音響変換器101を囲み第1の筐体102と結合する第2
の筐体103と、第1の筐体102と第2の筐体103とで形成される容積空間104と、第1の筐体102に形成された放音孔105と、前記放音孔105を囲むように第1の筐体102に取り付けられた側壁部材106により形成され音響管として機能する音響空間107とを備える。
ここで、音響空間107は、側壁部材106に対して、第1の筐体102と電気機械音響変換器101が蓋をするようにして形成される。別の言い方をすれば、音響空間107は、第1の筐体102と電気音響変換器101とが向かい合うことによって形成される隙間を覆うように側壁部材106を被せることで形成されるものである。従って、この音響空間107は、従来例として説明した図15における第1の筐体1502と電気機械音響変換器1501と側壁部材1506とで形成される音通路空間1507とは異なる空間である。
上記音通路空間とは異なるこのような音響空間107を形成するための構造的特徴としては、図1(C)に示されたとおり、放音孔105の開口位置が、第1の筐体102上の電気機械音響変換器101と向かい合う領域の外にあることが挙げられる。また、この特徴は、図1(A)にも示されるようなスピーカシステム100の上部を見た場合にも、放音孔105が、第1の筐体102上の電気機械音響変換器101と向かい合う円形領域の外側に設けられている様子を明確に観てとることができる。
このように、音響空間107の構造上の特徴としては、第1には放音孔105を電気機械音響変換器101から適度に離れた位置に開口せしめることによって、従来の音通路空間とは異なる空間を形成していることが挙げられる。そして、この放音孔105の開口位置の意義(なぜ放音孔105を電気機械音響変換器101から離れた位置に開口する必要があるか)としては、現在のスピーカシステムの技術動向が軽薄化の一途を辿っているという背景があることを挙げることができる。つまり、音響空間107を極めて限られた厚み制限のあるスピーカシステム100のなかに形成しなければならないことから、ちょうど図1(B)に示されたスピーカシステム断面図における左右横方向へその空間を確保する必要があるという機構的要請である。ここで、音響空間は可能な限り閉空間であることが望ましく、例えば、側壁部材106を第1の筐体102または電気機械音響変換器101へ取り付ける際には、粘着性のある両面テープなどを用いると好適である。
次に、第2の特徴としては、音響空間107の構造上、電気機械音響変換器101の外周よりも部分的に突設されていることが挙げられる。ある程度の容積があった方が望ましいからである。この様子は、図1(A)を見た場合に、ちょうど円形状の電気機械音響機器101の外周から矩形状に迫り出すように、音響空間107を形成するための側壁部材106が取り付けられている様子として明確に観てとることができる。
さらに、第3の特徴としては、音響空間107の構造上、図1(A)において迫り出したように見える矩形状の側壁部材106について、迫り出し部分のA−A´方向の幅が電気機械音響機器101の直径と同程度かそれよりも狭くなるように形成されていることを挙げることができる。この構造的特徴も後述するように音響特性の向上に寄与するものであることを発明者は実験的に見出している。
なお、側壁部材106の材質については、特定の材質・材料に限定されるものではないが、例えば発泡ウレタンゴム等の弾性体や樹脂等で形成すると好適である。
図2は、電気機械音響変換器101の断面図である。本発明実施の形態の電気音響変換器101はダイナミックスピーカである。
電気機械音響変換器101は、壷型のヨーク202と、ヨーク202の中央部に設けられたマグネット203と、マグネット203の上部に設けられたプレート204と、ヨーク
202とプレート204との間の磁気空隙に挿入されたボイスコイル205と、ボイスコイル205に接続された振動板206とを備える。ヨークは筐体207の中央部に設けられている。筐体207は、振動板206と筐体207とが対向するように取り付けられる。
このように構成された電気機械音響変換器101を組み込んだスピーカシステム100の動作について説明すると、まず、磁気空隙に挿入されたボイスコイル205に電気信号が印加されボイスコイル205に駆動力が発生し、該ボイスコイル205に接続された振動板206が振動を発生し、該振動板206が空気に圧力変化を生じさせる。こうして生じさせた空気の圧力を、放音孔105を介して空間へ放出することにより音を発生する。
次に、音響空間107を設けたことによる効果について数値解析を用いて考察する。
図3は、従来の構成のスピーカシステム1500と本発明実施の形態のスピーカシステム100における、容積空間(図表上では「背面容積」とする)−スピーカシステム最低共振周波数特性の相関の様子を数値解析結果として示す相関図である。なお、以下に示す具体的数値は、あくまで本発明の効果を定量的に把握するために設定した数値であり、数値そのものは例示であって、これら個別の数値が本発明の本質に対するいかなる制約にもならないことを断っておく。
さて、図3においては、従来の構成の電気機械音響変換器1501と本発明実施の形態の電気機械音響変換器101として共に口径φ14mm、最低共振周波数900Hzのダイナミックスピーカを用いている。また、従来構成のスピーカシステム1500における放音孔周辺の第1の筐体及び放音孔を取り囲む側壁部材とで構成される音通路空間1507のサイズは、径φ0が11mm、深さH0が0.5mmであるのに対し、本発明実施の形態のスピーカシステム100における音響空間107としての形状サイズは、径φ1が10mm、深さH1が0.5mmであり、本発明に特有の音響空間の奥行きD1が7.0mmとなっている。そして、スピーカシステム1500および100から0.1m離れた位置にそれぞれ同機種のマイクを設置して、従来の構成の電気機械音響変換器1501及び本発明実施の形態の電気機械音響変換器101に対し、共に0.2Wの電力を印加した設定としている。また、本発明の実施の形態の有意性を明確にするため、従来の構成の電気機械音響変換器1501が最低共振周波数600Hzのダイナミックスピーカである場合の数値解析結果も重ねて示す。
図3に示す特性Iは、従来の構成の電気機械音響変換器1501が最低共振周波数900Hzである場合の結果である。特性IIは、従来の構成の電気機械音響変換器1501が最低共振周波数600Hzである場合の結果である。特性IIIは、本発明実施の形態の電気機械音響変換器101が最低共振周波数900Hzである場合の結果である。
本発明実施の形態の音響特性における有意性を考察するに、次の2つを挙げることができる。
1つ目の有意性は、スピーカ再生帯域の拡張性における音響空間の有意性である。すなわち、従来の構成の電気機械音響変換器1501と本発明実施の形態の電気機械音響変換器101の、共振に必要十分な従来の構成の容積空間1504と本発明実施の形態の容積空間104とが45ccにおける特性Iと特性IIIとの違いより、従来の構成の電気機械音響変換器1501と本発明実施の形態の電気機械音響変換器101の最低共振周波数は同じ900Hzであるにも関わらず、本発明実施の形態のスピーカシステム100の最低共振周波数は600Hzまで周波数が下がり、スピーカ再生帯域の拡張ができている。
2つ目の有意性は、容積空間の狭容積化に対する依存度の軽減に対する音響空間の有意性である。すなわち、図3における特性IIと特性IIIとの違いより、従来の構成のスピーカシステム1500と本発明実施の形態のスピーカシステム100の最低共振周波数は同じ600Hzであるが、従来の構成の容積空間1504と本発明実施の形態の容積空間104が減少することで、従来の構成のスピーカシステム1500の最低共振周波数は顕著に周波数が上がっている。これに対して本発明実施の形態のスピーカシステム100は従来の構成のスピーカシステム1500に対して緩やかである。特に、近年の軽薄短小化された機器の容積空間は1cc程度であり、この容積空間での最低共振周波数の有意差は歴然である。また、特性Iと特性IIとの違いより、従来の構成の電気機械音響変換器1501の最低共振周波数では900Hzと600Hzとの違いがあるにも関わらず、従来の構成の容積空間1504が1cc程度になるともともとの有意性はほとんどなくなっている。
図4は、上記した本発明実施の形態の有意性を音圧−周波数特性の相関の様子として数値解析した結果を示す相関図である。なお、以下に示す具体的数値は、あくまで本発明の効果を定量的に把握するために設定した数値であり、数値そのものは例示であって、これら個別の数値が本発明の本質に対するいかなる制約にもならないことを断っておく。
さて、図4の数値解析においては、従来の構成の容積空間1504と本発明実施の形態の容積空間104ともに1cc、従来の構成の電気機械音響変換器1501と本発明実施の形態の電気機械音響変換器101ともに口径φ14mm、最低共振周波数900Hzのダイナミックスピーカを用いている。また、従来構成のスピーカシステム1500における放音孔周辺の第1の筐体及び放音孔を取り囲む側壁部材とで構成される音通路空間のサイズは、径φ0が11mm、深さH0が0.5mmであるのに対し、本発明実施の形態のスピーカシステム100における音響空間としての形状サイズは、径φ1が10mm、深さH1が0.5mmであり、本発明に特有の音響空間の奥行きD1が7.0mmとなっている。そして、スピーカシステム1500および100から0.1m離れた位置にそれぞれ同機種のマイクを設置して、従来の構成の電気機械音響変換器1501と本発明実施の形態の電気機械音響変換器101ともに0.2Wの電力を印加した設定としている。また、本発明実施の形態の有意性を明確にするため、従来の構成の容積空間1504を10ccとした数値解析結果も重ねて示す。
図4に示す特性IV、従来の構成の容積空間1504が1ccの結果である。特性Vは、本発明実施の形態の容積空間104が1ccの結果である。特性VIは、従来の構成の容積空間1504が10ccの結果である。
本発明実施の形態の軽薄短小化における有意性を考察するに、次の2つを挙げることができる。
1つ目の有意性は、同一の容積空間(1cc)ではスピーカ再生帯域において有意性が見られることである。つまり、特性IV特性Vとの違いより、従来の構成のスピーカシステム1500の最低共振周波数は1300Hz、本発明実施の形態のスピーカシステム100の最低共振周波数は850Hzであり、スピーカ再生帯域には明らかな有意差が発生している。
2つ目の有意性は、同一のスピーカ再生帯域を得る場合における容積空間の有意性である。つまり、特性Vと特性VIの違いより、本発明実施の形態の容積空間104が1cc時のスピーカシステム100の最低共振周波数と同じ周波数とするには、従来の構成では容積空間1504が約10cc必要となる。つまり、同一のスピーカ再生帯域を実現するとしても、本発明実施の形態の方が従来の構成よりも軽薄短小化に有意である。
以上述べた通り、本発明実施の形態におけるスピーカシステム100は、その独自の構造である音響空間107を有することにより、従来の構成に対して上記の有意性を有することがわかる。
なお、本発明実施の形態における放音孔105の位置は、本発明特有の効果が失われない限り、その開口位置に制限されるものではない。
例えば、本発明実施の形態では、電気音響変換器101の振動板側を第1の筐体102へ実装して、かつ電気機械音響変換器101と放音孔105とが対向するように配置しているが、例えば、図5に示す事例のように、電気機械音響変換器501と放音孔505とが対向せず第1の筐体502の側面部へ放音孔505を配置してもよい。なお、図5(A)はスピーカシステム500の上面図であり、図5(B)は図5(A)に示す鎖線A−A´に沿った断面図であり、図5(C)は図5(A)に示す鎖線B−B´に沿った断面図である。
また、電気音響変換器601のヨーク側を第1の筐体602へ実装して、かつ電気機械音響変換器601と放音孔605とが対向せず第1の筐体601の側面部へ放音孔605を配置してもよい。なお、図6(A)はスピーカシステム600の上面図であり、図6(B)は図6(A)に示す鎖線A−A´に沿った断面図であり、図6(C)は図6(A)に示す鎖線B−B´に沿った断面図である。
また、電気音響変換器701のヨーク側を第1の筐体702へ実装して、かつ電気機械音響変換器701と放音孔705とが対向するように第1の筐体702へ放音孔705を配置してもよい。なお、図7(A)はスピーカシステム700の上面図であり、図7(B)は図7(A)に示す鎖線A−A´に沿った断面図であり、図7(C)は図7(A)に示す鎖線B−B´に沿った断面図である。
なお、本発明実施の形態における放音孔105の数は、第1の筐体102内に複数配置することも可能である。
本発明実施の形態では、電気音響変換器101の振動板側を第1の筐体102へ実装して、かつ電気機械音響変換器102と放音孔105とが対向して、放音孔105を1つ配置しているが、例えば、図8に示す事例のように、放音孔805を複数配置してもよい。なお、図8(A)はスピーカシステム800の上面図であり、図8(B)は図8(A)に示す鎖線A−A´に沿った断面図であり、図8(C)は図8(A)に示す鎖線B−B´に沿った断面図である。
(実施の形態2)本発明の実施の形態2におけるスピーカシステム900を、図9(A)、図9(B)および図9(C)を参照して説明する。ここで、図9(A)はスピーカシステム900の上面図であり、図9(B)は図9(A)に示す鎖線A−A´に沿った断面図であり、図9(C)は図9(A)に示す鎖線B−B´に沿った断面図である。本発明実施の形態は、実施の形態1に対して音響空間を構成する側壁部材906を、前記側壁部材906と、前記第1の筐体902より突設された突設部位とにより形成している。なお、スピーカシステム900の動作は、実施の形態1で説明したスピーカシステム100と同様である。
(実施の形態3)本発明の実施の形態3におけるスピーカシステム1000を、図10(A)、図10(B)および図10(C)を参照して説明する。ここで、図10(A)はスピーカシステム1000の上面図であり、図10(B)は図10(A)に示す鎖線A−
A´に沿った断面図であり、図10(C)は図10(A)に示す鎖線B−B´に沿った断面図である。本発明実施の形態は、実施の形態1に対して音響空間を構成する側壁部材1006を、前記側壁部1006材と、前記電気機械音響変換器1001より突設された突設部位とにより形成している。なお、スピーカシステム1000の動作は、実施の形態1で説明したスピーカシステム100と同様である。
(実施の形態4)本発明の実施の形態4におけるスピーカシステム1100を、図11(A)、図11(B)および図11(C)を参照して説明する。ここで、図11(A)はスピーカシステム1100の上面図であり、図11(B)は図11(A)に示す鎖線A−A´に沿った断面図であり、図11(C)は図11(A)に示す鎖線B−B´に沿った断面図である。本発明実施の形態は、実施の形態1に対して音響空間を構成する側壁部材1106を、前記側壁部材1106と、前記第1の筐体1102より突設された突設部位と、前記電気機械音響変換器1101より突設された突設部位とにより形成している。なお、スピーカシステム1100の動作は、実施の形態1で説明したスピーカシステム100と同様である。
(実施の形態5)本発明の実施の形態5におけるスピーカシステム1200を、図12(A)、図12(B)および図12(C)を参照して説明する。ここで、図12(A)はスピーカシステム1200の上面図であり、図12(B)は図12(A)に示す鎖線A−A´に沿った断面図であり、図12(C)は図12(A)に示す鎖線B−B´に沿った断面図である。本発明実施の形態は、複数の電気機械音響変換器1201と、複数の音響空間を構成する側壁部材1206と、複数の放音孔1205とを備え、複数の電気機械音響変換器1201のそれぞれは、振動板を有し、電気信号に応じて振動板を振動させることにより音を発音し、複数の音響空間を構成する側壁部材1206のそれぞれは、複数の放音孔1205よりそれぞれから音を空間に放音する放音孔1205とを備える。なお、スピーカシステム1200の動作は、実施の形態1で説明したスピーカシステム100と同様である。
(実施の形態6)本発明の実施の形態6における携帯端末1300について図13を参照して説明する。本発明実施の形態では、携帯端末1300が携帯電話機であるとして説明するが、この実施例に限定されるものではなく、例えばPDA(Personarl Digital Assistant)、ポケットベル(登録商標)等であってもよい。まず、携帯端末1300は、受信回路1302等を内蔵する下筐体1303と、下筐体1303に取り付けられた受信用アンテナ1304と、電気信号を増幅する信号出力部1305やコネクター等(図示せず)を内蔵する。スピーカシステム1301を支持する上筐体1306を備える携帯端末1300であって、スピーカシステム1301は、振動板を有し、電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放音する電気機械音響変換器と、前記電気機械音響変換器を取り付ける第1の筐体と、前記電気機械音響変換器を囲み前記第1の筐体と結合する第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体とで形成される容積空間と、前記第1の筐体に形成された放音孔と、前記放音孔を囲む側壁部材により形成された音響空間とを備え、前記音響空間は、前記電気機械音響変換器の最低共振周波数よりも周波数を下げられるように構成される。
次に、携帯端末1300の動作について説明する。スピーカシステム1301の動作は、実施の形態1で説明したスピーカシステム100と同様である。つまり、スピーカシステム1301に受話音を示す電気信号を印加すると放音孔から受話音が再生される。この場合、スピーカシステム1301は受話音再生用のスピーカであるレシーバとしての機能を果たす。また、スピーカシステム1301に着信を知らせる着信音、音楽、音声またはゲームの効果音等を示す電気信号を印加するならば、放音孔から着信音、音楽、音声または効果音等が再生される。この場合、スピーカシステム1301は、拡声用のスピーカと
して機能する。なお、第1の筐体は携帯端末1300の上筐体1306を兼ねてもよいし、第2の筐体は携帯端末1300の上筐体1306を兼ねてもよい。
(実施の形態7)本発明の実施の形態7における電子機器1400について図14を参照して説明する。本発明実施の形態では、電子機器1400がノート型パーソナルコンピュータであるとして説明するが、これに限定されるものではなく、例えば設置型の電子機器、デスクトップパソコンであってもよい。まず、電子機器1400は、スピーカシステム1401や表示装置1402を内蔵する上筐体1403や、ユーザの操作により連動して制御部1404に基づいて電気信号を増幅する信号出力部1405やCPUおよびメモリ等(図示せず)を内蔵する下筐体1406、を備える電子機器1400であって、スピーカシステム1401は、振動板を有し、電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放音する電気機械音響変換器と、前記電気機械音響変換器を取り付ける第1の筐体と、前記電気機械音響変換器を囲み前記第1の筐体と結合する第2の筐体と、第1の筐体と第2の筐体とで形成される容積空間と、前記第1の筐体に形成された放音孔と、前記放音孔を囲む側壁部材により形成された音響空間を備え、前記音響空間は、前記電気機械音響変換器の最低共振周波数よりも周波数を下げられるように構成される。
次に、電子機器1400の動作について説明する。スピーカシステム1401の動作は、実施の形態1で説明したスピーカシステム100と同様である。つまり、スピーカシステム1401は、ユーザの操作により連動して制御部1402に基づいて電気信号を増幅する信号出力部1402で増幅され、スピーカシステム1401へ電気信号が印加され再生される。なお、第1の筐体は携帯端末の筐体1404を兼ねてもよいし、第2の筐体は携帯端末の筐体1404を兼ねてもよい。
以上の通り、本発明かかるスピーカシステムは、少なくとも振動板を有し、電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放音する電気機械音響変換器と、前記電気機械音響変換器を取り付ける第1の筐体と、前記電気機械音響変換器を囲み前記第1の筐体と結合する第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とで形成される容積空間と、前記第1の筐体に形成された放音孔と、前記放音孔を囲む側壁部材により形成された音響空間とを備えるように構成している。そして、前記音響空間は前記電気機械音響変換器の最低共振周波数よりも周波数を下げられるように構成されているので、スピーカシステムを有する機器の軽薄短小化を実現すると同時に良好な音響特性を得ることができる。さらに、本発明にかかるスピーカシステムは、携帯電話等の携帯端末のみならず、パソコン、ゲーム機等の電子機器におけるスピーカシステムとして広く適用することが可能である。
本発明の実施の形態1におけるスピーカシステムの構造を示す構造図 本発明の実施の形態1における電気機械音響変換器の断面を示す断面図 本発明にかかるスピーカシステムにおける容積空間(背面容積)と最低共振周波数特性との相関を示す相関図 本発明にかかるスピーカシステムにおける音圧と周波数特性との相関を示す相関図 本発明の実施の形態1におけるスピーカシステムの他の構造を示す構造図 本発明の実施の形態1におけるスピーカシステムの他の構造を示す構造図 本発明の実施の形態1におけるスピーカシステムの他の構造を示す構造図 本発明の実施の形態1におけるスピーカシステムの他の構造を示す構造図 本発明の実施の形態2におけるスピーカシステムの構造を示す構造図 本発明の実施の形態3におけるスピーカシステムの構造示す構造図 本発明の実施の形態4におけるスピーカシステムの構造示す構造図 本発明の実施の形態5におけるスピーカシステムの構造示す構造図 本発明の実施の形態6における携帯端末の構成を示す構成図 本発明の実施の形態7における電子機器の構成を示す構成図 従来のスピーカシステムの構造を示す構造図 容積変化に対する音圧と周波数特性との相関を示す相関図
符号の説明
100 スピーカシステム
101 電気機械音響変換器
102 第1の筐体
103 第2の筐体
104 容積空間
105 放音孔
106 側壁部材
107 音響空間
1507 音通路空間

Claims (7)

  1. ヨークと振動板とを有し電気信号に応じて前記振動板を振動させることにより音を放音する電気機械音響変換器と、
    放音孔を備え、かつ前記振動板を有する側から前記電気機械音響変換器を取り付ける第1の筐体と、
    前記第1の筐体の反対側から前記電気機械音響変換器を取り囲むように前記第1の筐体と結合する第2の筐体と、
    前記放音孔を取り囲むように構成してなる側壁部材とを備え、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とは前記電気機械音響変換器背面に容積空間を構成し、前記放音孔は前記電気機械音響変換器に設けられた振動板と向かい合う前記第1の筐体上の領域外に開口せしめ、かつ前記放音孔を囲む側壁部材は前記電気機械音響変換器から放音された音が前記放音孔から放音されるまでの空間内で共振せしめる音響空間を構成したことにより、音圧−周波数特性において前記電気機械音響変換器の最低共振周波数よりも周波数を下げるよう構成したことを特徴とするスピーカシステム。
  2. 前記第1の筐体は、前記ヨークを有する側から前記電気機械音響変換器を取り付けたことを特徴とする前記請求項1記載のスピーカシステム
  3. 前記音響空間は、前記側壁部材と前記第1の筐体より突設された突設部位とで形成されたことを特徴とする前記請求項1または請求項2に記載のスピーカシステム。
  4. 前記音響空間は、前記側壁部材と前記電気機械音響変換器より突設された突設部位とで形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスピーカシステム。
  5. 前記請求項1ないし請求項4に記載のいずれかのスピーカシステムを備えてなることを特徴とする携帯端末。
  6. 前記請求項1ないし請求項4に記載のいずれかのスピーカシステムを備えてなることを特徴とする電子機器。
  7. 前記請求項5記載の携帯端末であって、前記電気信号は受話音から変換された電気信号であり、前記電気機械音響変換器はレシーバとして動作することを特徴とする携帯端末。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010226405A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Alpine Electronics Inc 低音用のスピーカ装置
JP2011035572A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Sanyo Electric Co Ltd スピーカ内蔵電子機器
JP2015126437A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 オンキヨー株式会社 スピーカーシステムおよびこれを備える電子機器

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