JP2006196945A - 制御装置、画像形成装置、制御方法、画像形成方法、制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の画像処理から、適切な画像処理を容易に判断することができる制御装置、画像形成装置、制御方法、画像形成方法、制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供すること。
【解決手段】 印刷対象である印刷データの画像表示領域30から画像を抽出して、抽出した画像を複数の分割画像に分割する。各分割画像に対して異なる補正処理を施してから、複数の分割画像を結合した画像を画像表示領域30に割り当てた印刷データを印刷する。印刷結果の画像表示領域30には、複数の補正処理による処理結果が示されているので、適切な補正処理を容易に判断できるようになる。
【選択図】 図7
【解決手段】 印刷対象である印刷データの画像表示領域30から画像を抽出して、抽出した画像を複数の分割画像に分割する。各分割画像に対して異なる補正処理を施してから、複数の分割画像を結合した画像を画像表示領域30に割り当てた印刷データを印刷する。印刷結果の画像表示領域30には、複数の補正処理による処理結果が示されているので、適切な補正処理を容易に判断できるようになる。
【選択図】 図7
Description
複数の画像処理から、適切な画像処理を容易に判断することができる制御装置、画像形成装置、制御方法、画像形成方法、制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体に関する。
カラープリンタなどの画像形成装置においては、画像データを画像形成装置が扱うことができる色に変換する色変換処理、画像形成装置の特性に合わせて補正する補正処理などの画像処理が行われる。従来より、これらの画像処理による印刷品質の良否を判断するために、画像処理を施した画像を実際に印刷し、ユーザが印刷結果を確認することにより印刷品質を比較することが行われてきた。また、特許文献1では、対象とする1つの画像に対して複数の画像処理を別々に施し、得られた複数の画像の縮小画像を1ページに割り当てて印刷することが行われている(特許文献1 第19頁 図10参照)。このようにすれば、ユーザは1枚の用紙の印刷物から各画像処理の処理結果を比較することにより、好適な画像処理を判断することができる。
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている技術では、ユーザが比較する画像が縮小されているので、各画像処理が施された画像が見難くなり、好適な画像処理を判断することが困難になるという課題があった。例えば、個々の縮小画像から画像の細かな表現の再現性についてまで判断することは非常に困難である。
また、画像を縮小する処理の影響を受けるために、本来評価すべき画像処理だけを正確に判断することができないという課題があった。
そこで、本発明は、複数の画像処理から適切な画像処理を容易に判断することができる制御装置、画像形成装置、制御方法、画像形成方法、制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の制御装置は、画像を形成するための画像形成装置を制御する制御装置であって、1つの画像を複数の分割画像に分割する分割手段と、複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理手段と、画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合手段と、結合した画像を画像形成装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、画像を分割して得られる複数の分割画像に対して、複数の画像処理を用いて、各分割画像ごとに画像処理を施す。そして、画像処理を施した複数の分割画像を結合した1つの画像が、画像形成装置に送信されて、画像形成装置が画像を形成することにより、複数の画像処理が施された1つの画像が形成される。1つの画像から適切な画像処理を判断するので、容易に判断できるようになる。
また、特許文献1に記載の方法と異なり、比較すべき処理の他に縮小する処理を行う必要がないので、比較すべき画像処理の差のみを判断することができる。したがって、適切な画像処理をより正確に判断できるようになる。なお、分割画像の数と画像処理の種類の数とは、同じであってもよいし、画像処理の種類の数が分割画像の数より小さくてもよい。
ここで、結合手段は、画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、分割前の画像と同じ大きさの1つの画像に結合することが好ましい。
このようにすれば、分割前の画像と同じ大きさでありながら、複数の画像処理が施されている画像が得られる。特許文献1に記載の方法と異なり、画像の大きさが小さくならないので、適切な画像処理をより容易に判断できるようになる。
ここで、分割手段が画像を分割するための複数の分割方向から、各分割方向に沿って分割したときの分割画像の階調値の分散に基づいて、分割方向を選択する分割方向選択手段を、更に備えることが好ましい。
このようにすれば、複数種類の分割方向から、分割した結果の分割画像の階調値の分散に基づいて分割方向を選択するので、各分割画像間の階調値のバラツキをより少なくする方向に分割することができる。分割画像間の階調値のバラツキが少なくなることにより、画像処理を施す前の分割画像の差異が小さくなるので、画像処理による差異をより正確に知ることができるようになる。したがって、適切な画像処理をより正確に判断できるようになる。
ここで、分割方向選択手段は、各分割方向により分割したときの分割画像についての階調値の最大値と最小値との差に基づいて、分割方法を選択することが好ましい。
このようにすれば、分割画像の階調値のとりうる範囲が広くなるように分割されるので、広い範囲の階調値をもつ分割画像から、適切な画像処理を判断できるようになる。
ここで、結合された複数の分割画像について、分割画像ごとに施した画像処理を示す情報を、結合した画像に付与する付与手段、を更に備えることが好ましい。
このようにすれば、分割画像に施した画像処理を示す情報を含む画像が形成される。したがって、ユーザは、施された画像処理を正確に知ることができる。
ここで、本発明は、画像を形成する処理対象としての印刷データから、印刷データが含んでいる画像を抽出する抽出手段を、更に備え、結合手段は、結合した画像および印刷データから、結合した画像を含む印刷データを生成することが好ましい。
このようにすれば、印刷データに含まれる画像を抽出して、抽出した画像を分割・画像処理を施してから、結合して得られる画像を含んだ印刷データを生成する。ユーザは、画像処理が施された画像を含む印刷データ全体のバランスを考慮して、適切な画像処理を選択することができるようになる。
また、本発明は、画像形成装置とすることができる。すなわち、本発明の画像形成装置は、1つの画像を複数の分割画像に分割する分割手段と、複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理手段と、画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合手段と、結合した画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、画像を分割して得られる分割画像ごとに異なる画像処理を施し、画像処理を施した複数の分割画像を結合することにより、1つの画像が得られる。結合した画像は、画像形成装置に送信されて、画像形成装置が媒体に画像を形成する。複数の画像処理が施された1つの画像から判断することができるので、適切な画像処理を容易に判断することができる。
また、本発明は、制御方法または画像形成方法とすることもできる。すなわち、本発明の制御方法は、画像を形成するための画像形成装置を制御する制御方法であって、1つの画像を複数の分割画像に分割する分割工程と、複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理工程と、画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合工程と、結合した画像を画像形成装置に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、1つの画像を複数の分割画像に分割する分割工程と、複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理工程と、画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合工程と、結合した画像を形成する画像形成工程と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、制御プログラムまたは制御プログラムを記憶した記録媒体とすることもできる。すなわち、本発明の制御プログラムは、画像を形成するための画像形成装置を制御する制御プログラムであって、コンピュータを、1つの画像を複数の分割画像に分割する分割手段、複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理手段、画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合手段、結合した画像を画像形成装置に送信する送信手段、として機能させることを特徴とする。また、このプログラムを記録した記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、ICカード、パンチカードなど、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図面を参照して説明する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る印刷システムの構成を示した図である。図1に示すように、印刷システム1は、プリンタ(画像形成装置)2およびホストコンピュータ(制御装置)3を備えている。プリンタ2は、ホストコンピュータ3に接続されており、ホストコンピュータ3からの印刷要求などに基づいて、印刷媒体である用紙に対して画像を印刷する。
図1に示すホストコンピュータ3は、プリンタ2に対して印刷要求を行うホスト装置であり、アプリケーション10と、プリンタドライバ11と、を備えている。図2は、ホストコンピュータ3のハードウェア構成を示している。図2に示すように、ホストコンピュータ3には、CPU20、RAM21、ROM22、ハードディスク23、CD−ROMドライブ24、インターフェイス25が備えられている。また、ホストコンピュータ3には、ディスプレイ、キーボード、マウス(図示なし)が接続されている。
プリンタドライバ11は、ホストコンピュータ3のCPU20が後述する機能に関する処理を実行させるプログラム(制御プログラム)を実行することによって機能するものである。このプログラムは、CD−ROM26などの記録媒体に記憶されたプログラムをCD−ROMドライブ24が読み取る、またはインターネットを介して所定のサーバからダウンロードすることにより取得され、ホストコンピュータ3のハードディスク23に記憶して用いられる。
アプリケーション10は、プリンタ2に対する印刷要求元であり、例えば、文書作成ソフトウェアなどである。印刷要求を行うユーザは、ディスプレイ(図示なし)に表示される設定画面に従って、印刷時の各種条件の設定を行う。設定が行われると、アプリケーション10は、印刷要求および印刷データを所定のフォーマットでプリンタドライバ11に受け渡す。
ここで、印刷データについて説明する。図3は、印刷データの一例を表した図である。図3に示すように、印刷データは、画像を表示している部分(以下、画像表示領域という)30と、画像表示領域30を除く、テキストなどを表示する部分とに分けられる。
本印刷システム1では、画像表示領域30の画像に対して施される補正処理が好適な処理であるか判断するために、画像を分割した領域ごとに、異なる補正処理を施した画像を印刷する。1つの画像に複数の補正処理の結果が示されることによって、適切な補正処理を容易に選択することができる。
図1に示すように、プリンタドライバ11は、画像抽出部(抽出手段)40と、分割数決定部41、分割方向選択部(分割方向選択手段)42と、分割部(分割手段)43と、色変換・補正処理部(画像処理手段)44と、画像データ生成部(結合手段)45と、符号付与部(付与手段)46と、送信部(送信手段)47とを有している。
画像抽出部40は、アプリケーション10からの印刷要求および印刷データを受け取って、印刷データから画像表示領域30に対応する画像を抽出する。ここでは、まず、オブジェクトごとに記述されるPDL(Page Description Language)で表現された印刷データを解釈して、画素ごとの濃度値で表現されたデータに変換する処理を行う。そして、画像抽出部40は、印刷データに含まれるテキストデータおよびオブジェクトを解析して、画像を表しているオブジェクトを認識する。印刷データから当該オブジェクトに相当する画像データを取得することにより、画像の抽出を行う。なお、印刷データに複数の画像表示領域30が検出された場合には、画像抽出部40は、複数の画像を抽出する。
分割数決定部41は、抽出した画像を分割する際の分割数を決定する。本実施形態の分割部43は、分割数の算出に際しては、使用する補正処理の入力を促すメッセージをディスプレイなどに表示して、ユーザが、キーボード、マウスを操作して入力することにより、選択した補正処理の数が分割数となる。このとき、分割数が多くなりすぎると各分割画像の表示領域が小さくなってしまうので、分割数は画像の大きさに合わせて2〜16分割程度の範囲に収まるように、ユーザに補正処理を選択させるとよい。
分割方向選択部42は、抽出した画像を分割する方向を選択する。分割方向を選択するにあたっては、分割した時の各分割画像が互いにより類似するような分割方向を選択する。以下、分割方向を選択する処理について説明する。
分割方向を選択する処理では、始めに、画像の階調データ(画像データ)を輝度データに変換する。例えば、次式に従う演算を各画素ごとに行うことによって、RGBの各階調値R,G,Bで表現された画像データを、輝度の階調値Yを表す輝度データに変換することができる。
Y=0.299R+0.587G+0.114B …(1)
Y=0.299R+0.587G+0.114B …(1)
次に、分割方向を決定するために、各分割方向ごとに分割したときの評価値EVを算出する。まず、画像を縦方向に分割した場合について説明する。図4は画像を分割した様子を示した図である。図4(a)には、画像を縦方向に沿って4つに分割したときの様子が示されており、縦方向に分割して得られる分割画像F1(1)〜(4)が示されている。
分割方向選択部42は、縦方向に分割したときの各分割画像F1(m)について、階調値の分散σ1(m)2、および各分割画像F1(m)について算出した最大輝度値YH(m)と最小輝度値YL(m)との差分値に基づく次式に従って、縦方向に分割したときの評価値EV1を算出する。
EV1=(Σm(YH(m)−YL(m))×σ1(m)2))/M …(2)
EV1=(Σm(YH(m)−YL(m))×σ1(m)2))/M …(2)
次に、横方向に分割したときの評価値EV2を算出するために、図4(b)に示すように横方向に4分割して、横方向に分割したときの分割画像F2(1)〜F2(4)を取得する。そして、縦方向の評価値EV1と同様にして、横方向に分割したときの各分割画像F2(n)について、階調値の分散σ2(n)2、および各分割画像F2(n)について算出した最大輝度値YH(n)と最小輝度値YL(n)との差分値に基づいて、次式により横方向に分割したときの評価値EV2を算出する。
EV2=(Σn((YH(n)−YL(n))×σ2(n)2))/N …(3)
EV2=(Σn((YH(n)−YL(n))×σ2(n)2))/N …(3)
以上のようにして算出した評価値EV1およびEV2は、各分割画像の階調値の分散と、階調値の差とを乗算した値であるので、値が大きいほどその方向に沿って分割した分割画像について階調値がバラツキが大きく、且つ階調値が広い範囲にバラツく。例えば、評価値EV1が評価値EV2より大きい場合には、縦方向に分割したときの階調値がより大きくバラツいている一方、横方向には階調値のバラツキが比較的小さいことになる。したがって、評価値EVが大きい方の方向に分割すれば、評価値が小さい方向に並ぶ各分割画像間のバラツキは小さくなる。
ここで、補正処理の評価をより正確に行うためには、補正処理前の各分割画像の階調値の分布が互いに類似していること、より望ましくは同一であることが求められる。そのため、分割方向選択部42は、評価値EV1およびEV2のうち値が大きい方向に分割することを選択する。
分割部43は、分割数決定部41および分割方向選択部42により決められた分割数および分割方向に従って、画像を分割する処理を行う。なお、実際の処理では、分割する際に、画像を記憶しているRAM21の記憶領域上において、各分割画像を記憶している記憶領域のアドレスの範囲を認識することにより行われる。
色変換・補正処理部44は、分割画像ごとに、画像データ(RGBデータ)をプリンタ2が扱うことができる画像データ(CMYKデータ)に変換する色変換処理、および変換した色データをプリンタ2のハードウェア特性およびプリンタドライバ上の設定などを考慮して、ガンマ補正などの補正を施す補正処理を行う。色変換・補正処理においては、RAM21またはROM22に記憶された色変換を行うための色変換テーブル、補正を行うための補正テーブルに基づいて、画素ごとに分割画像の階調値を変換することにより行われる。
また、色変換・補正処理部44は、ガンマ補正におけるガンマ係数などのパラメータを変えることにより、明るさ優先の補正を行うための補正テーブル、階調性優先の補正を行うための補正テーブル等を有しており、複数の補正テーブルがRAM21またはROM22に記憶されている。色変換・補正処理部44は、各補正テーブルをRAM21またはROM22から読み出して用いることにより、複数種類の補正処理を行うことができる。なお、本実施形態では、16個の補正テーブルがRAM21またはROM22に記憶されており、各補正テーブルに対応して16種類の補正処理A(1)〜A(16)を施すことができるものとする。
また、色変換・補正処理部44は、印刷データの画像表示領域以外の領域に対しては、予め決められていた補正処理を行う。すなわち、画像表示領域30の画像に対しては、選択した複数の補正処理を施す一方で、画像表示領域以外の領域に対しては予め決められた所定の補正処理が行われる。
画像データ生成部45は、補正処理を施した分割画像を1つの画像に繋ぎ合わせることにより、元の画像と同じ大きさをもちながら、複数の補正処理が施された画像を生成する。この処理は、補正後の各分割画像が記憶されている記憶領域のアドレスの範囲を参照して各分割画像の画像データを読み出して、分割画像を繋ぎ合わせた画像の画像データを、元の画像データが記憶されているRAM21上の記憶領域に上書きすることにより行われる。上書きすることにより元の印刷データの画像表示領域30に、複数の補正処理が施された画像が新たに割り当てられる。
符号付与部46は、生成した画像について、分割画像ごとに施した補正処理の種類を示す情報を付与する処理を行う。補正処理の種類を示す情報は、印刷データの画像領域のうち、対応する分割画像に対して所定の位置に表示されるように与えられる。補正処理の種類を示す情報とは、施された補正処理に対応する数字などであり、画像に“1”と表示されていれば、当該数字に対応する位置の分割画像には補正処理A(1)が施されていることを示している。もっとも、数字を補正処理の種類を示す情報として、補正処理ごとのパラメータなどの値を付与するとしてもよい。
補正処理の種類を示す情報は、各分割画像に対応する適切な位置に付与される。例えば、画像を縦方向に分割している場合は、分割画像に対して下側の位置に当該分割画像に施した補正処理を示す情報を付与する。また、画像を横方向に分割している場合は、分割画像の右側の位置に補正処理を示す情報を付与する。
送信部47は、生成された印刷データを圧縮する処理等を行ってから、プリンタ2に送信する。
プリンタ2は、前記ホストコンピュータ3から送信される印刷データを受信して、ページ単位で印刷を実行するいわゆる4サイクルのレーザプリンタであり、図1に示すように、受信部50、制御部51および印刷エンジン52を備えている。
受信部50は、ホストコンピュータ3から送信される印刷データを受信する部分であり、受信部50が受信した印刷データは、いったんプリンタ2のバッファ(図示なし)に格納される。
制御部51は、プリンタ2において行われる各種処理を制御する部分であるが、特に、印刷データに含まれる制御コマンドを解釈して印刷エンジン52に対して適切な印刷処理を指示する処理、圧縮されたデータの解凍、印刷データをドットのデータへ変換するスクリーン処理、印刷エンジン52が処理できるデータに変換して送信する処理などを行う。
印刷エンジン52は、制御部51から受信したデータに基づいて印刷処理を実行し、印刷媒体に対する印刷を行う。印刷エンジン52は、帯電ユニット、露光ユニット、現像ユニット、転写ユニット、定着ユニット等(図示なし)を有しており、制御部51より受信したデータに基づいて、用紙に転写ユニットによる転写処理、定着ユニットによる定着処理を順次行うことにより画像を印刷する。
次に、本実施形態のプリンタドライバ11が行う処理について説明する。図5は、プリンタドライバ11が行う処理を示したフローチャートである。以下、フローチャートに従って説明する。
処理を開始すると、ステップS1において、ホストコンピュータ3のCPU20が、アプリケーション10から送信された印刷データをRAM21に格納することにより、印刷データを取得する。
次に、ステップS2では、画像抽出部40が、印刷データから画像を抽出する。ここでは、CPU20が、印刷データのPDLを解釈することにより得られた画素ごとの階調値で表現された画像データをRAM21に格納する。このとき、印刷データに含まれるテキストデータおよびオブジェクトを解析して、画像を表しているオブジェクトに相当する画像データをRAM21の所定の記憶領域に記憶することにより、画像の抽出が行われる。
次に、ステップS3では、分割数決定部41が、画像の分割数を決定する。ここでは、CPU20が、A(1)〜A(16)の補正処理に対応する16種類のパラメータから、複数のパラメータを選択する旨のメッセージをディスプレイに表示して、ユーザに選択を促す。ユーザがキーボードまたはマウスを操作して入力する操作信号に従って使用する補正処理が定まり、選択した補正処理の数が分割数となる。
もっとも、ディスプレイに分割数を直接選択する旨のメッセージを表示させ、ユーザがキーボード、マウスを操作して入力される操作信号に従って、分割数を決定するとしてもよい。
次に、ステップS4では、分割方向選択部42が、分割方向を決定する処理を行う。図6は、分割方向を決定する処理の流れを示したフローチャートである。以下、図6のフローチャートに従って説明する。
分割方向を決定する処理を開始すると、まず、ステップS40において、画像データを輝度データに変換する処理を行う。CPU20は、RAM21に格納された画像データを読み出して、各画素の階調値について式(1)に従って演算を行うことにより輝度データを得る。得られた輝度データは、RAM21に記憶する。
次に、ステップS41では、縦方向に分割したときの輝度データの分散σ2、最大最小の輝度差から評価値EV1を取得する。CPU20は、RAM21から輝度データで示した画像データを読み出して、縦方向に分割した時の分割画像F1(m)について、式(2)に従う演算を行う。
次に、ステップS42では、横方向に分割したときの輝度データの分散σ2、最大最小の輝度差から評価値EV2を取得する。CPU20は、RAM21から輝度データで示した画像データを読み出して、横方向に分割した時の分割画像F2(n)について、式(3)に従う演算を行う。
次に、ステップS43では、CPU20は、縦方向に分割したときの評価値EV1が横方向に分割したときの評価値EV2より大きいか否かを判断する。評価値EV1が評価値EV2より大きい場合(Yes)、ステップS44へ進み、小さい場合(No)、ステップS45へ進む。
ステップS44では、CPU20は、縦方向に分割する旨の設定情報をRAM21に記憶することにより、画像を縦方向に分割することを決定して、ステップS5へ進む。
ステップS45では、CPU20は、横方向に分割する旨の設定情報をRAM21に記憶することにより、画像を横方向に分割することを決定して、ステップS5へ進む。
図5のフローチャートに戻り、ステップS5では、分割部43が、ステップS44またはステップS45において決定した分割方向に従って、画像を分割する。実際には、分割する処理はRAM21の記憶領域上において行われるので、CPU20は、決定した分割方向に従って分割したときに、各分割画像の画像データが記憶されているRAM21のアドレスの範囲を得ることにより行われる。
次に、ステップS6では、色変換・補正処理部44が、分割画像ごとに補正処理を行う。ここでは、CPU20は、RAM21から分割画像の画像データを読み出して、ステップS3で選択した補正処理に対応する補正テーブルをRAM21から読み出して、分割画像ごとに補正処理を行う。補正処理を施した分割画像の画像データはRAM21に格納する。
次に、ステップS7では、画像データ生成部45が、補正した分割画像を繋ぎ合わせる処理を行う。CPU20は、RAM21から読み出した各分割画像を繋ぎ合わせて、1つの補正した画像を生成する。
次に、ステップS8では、画像データ生成部45が、補正した画像を印刷データに割り付ける処理を行う。ここでは、CPU20は、RAM21の記憶領域上において、ステップS7で生成した画像を、印刷データの画像に上書きする処理を行う。
次に、ステップS9では、符号付与部46が、印刷データに補正処理を示す情報を付与する。ここでは、CPU20は、印刷データの画像領域に対して所定の位置に、施した補正処理を表す数字が表示されるように、RAM21に記憶されている印刷データを書き換える。
次に、ステップS10では、送信部47が印刷データをプリンタに送信する。CPU20は、I/F25を介して印刷データおよび制御コマンドをプリンタ2に送信する。プリンタ2は、受信した制御コマンドに従って印刷データに基づいて印刷を行う。
図7は、図3に示した印刷データから、上述した処理を行うことにより得られた印刷データの印刷結果を示した図である。図7に示すように、画像表示領域30、画像表示領域30以外のテキスト表示部分のレイアウトを印刷データに忠実に再現しながら、画像表示領域30については異なる補正処理が施された分割画像からなる画像が得られる。また、画像表示領域30の下部には、各分割画像に施された補正処理を示す数字31が示されている。この“1〜4”の数字は、A(1)〜A(4)に対応する補正処理が行われたことを表している。ユーザは、印刷された画像から、印刷データに適切な補正処理を選択することができる。その後、ユーザが、選択した補正処理に対応するパラメータを設定して再度印刷データを印刷することにより、印刷データに適切な補正処理を施した印刷結果を得ることができる。
以下、第1の実施形態の効果を記載する。
(1)複数の補正処理から適切な補正処理を選択するために、画像全体としての大きさを変えることなく、分割画像ごとに異なる画像処理が施された画像を印刷した。複数の補正処理の結果を1つの画像から比較することができるので、各補正処理が施された結果を比較しやすくなり、適切な補正処理を容易に判断できるようになる。
(1)複数の補正処理から適切な補正処理を選択するために、画像全体としての大きさを変えることなく、分割画像ごとに異なる画像処理が施された画像を印刷した。複数の補正処理の結果を1つの画像から比較することができるので、各補正処理が施された結果を比較しやすくなり、適切な補正処理を容易に判断できるようになる。
(2)本発明によれば、特許文献1に記載の技術と異なり、元の大きさの画像で判断することができるので、適切な補正処理をより容易に判断できるようになる。
(3)画像を縮小する処理を施していないので、比較すべき補正処理の影響だけを比較することができる。したがって、適切な補正処理を正確に判断できるようになる。
(4)ある画像に複数の補正処理を施すことにより得られた複数の画像を、そのままの大きさで並べて印刷する場合と比較すると、印刷するページ数が余分に増えてしまうことがない。
(5)縦横の分割方向のうち、分割した分割画像の分散に基づいた評価値EVがより大きい方の分割方向を選択した。各分割画像間については階調値のバラツキがより小さくなるので、各分割画像間の階調値の分布がより類似した分割画像を得ることができる。より類似した分割画像に施された補正処理の処理結果から判断することによって、適切な補正処理をより正確に判断できるようになる。
(6)縦横の分割方向のうち、分割した分割画像の輝度値の最大値と最小値の差に基づいた評価値EVがより大きい方の分割方向を選択した。分割画像について、輝度値がとりうる範囲が広くなるように分割されることにもなるため、広い範囲の輝度値をもつ分割画像を比較することができる。したがって、広い範囲の輝度値に渡って、より適切な画像処理を判断できるようになる。
(7)施された補正処理の種類を示す数字を印刷データに付与することによって、施された補正処理を示す数字が印刷される。ユーザは印刷結果を見て、どの分割画像にどの補正処理が施されたかを知ることができるので、画像から判断した適切な画像処理と、その画像処理の種類との対応を間違える可能性が低減する。
(8)画像と画像以外のテキストなどを含めた印刷データ全体が印刷されるので、ユーザは、印刷データ全体のバランスを考慮しながら、適切な補正処理を選択できるようになる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、説明する。第1の実施形態は、ホストコンピュータ3が、画像を分割・補正処理・結合の処理を行う印刷システムであった。一方、第2の実施形態では、プリンタ(画像形成装置)100が、画像を分割・補正処理・結合・印刷する処理を行う。
次に、本発明の第2の実施形態について、説明する。第1の実施形態は、ホストコンピュータ3が、画像を分割・補正処理・結合の処理を行う印刷システムであった。一方、第2の実施形態では、プリンタ(画像形成装置)100が、画像を分割・補正処理・結合・印刷する処理を行う。
図8は、第2の実施形態に係るプリンタ100の構成を示した図である。図8に示すように、第2の実施形態に係るプリンタ100は、制御部101と、印刷エンジン52とを備えている。また、プリンタ100は、ユーザに指示を促すメッセージなどを表示するための表示パネル102、ユーザがプリンタ100を操作するための入力を行う操作パネル103、画像データを記憶した記録媒体から画像データを読み取る読取部104とを有している。
制御部101は、操作部110と、印刷データ取得部111と、画像抽出部40と、分割数決定部41と、分割方向選択部42と、分割部43と、色変換・補正処理部44と、画像データ生成部45と、符号付与部46と、印刷データ送信部112と、を備えている。
操作部110は、ユーザに操作を促し、およびユーザからの入力を受け付ける。画像に対して施す補正処理を選択する旨をユーザに促すメッセージを表示パネル102に表示させる処理、メッセージに従ってユーザが操作パネル103から行う、補正処理を選択する操作を受け付ける処理、などを行う。
印刷データ取得部111は、読取部104にセットされた記録媒体(図示なし)を読み取る命令を読取部104に送信し、読取部104が印刷データを読み取ることにより画像を取得する。
画像抽出部40、分割数決定部41、分割方向選択部42、分割部43、色変換・補正処理部44、画像データ生成部45および符号付与部46が行う処理は、第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省く。
印刷データ送信部112は、画像データ生成部45が生成した画像を含む印刷データにスクリーン処理などを施すことにより、印刷エンジン52が扱うことができるデータに変換する。変換したデータを印刷エンジン(画像形成手段)52へ送信することにより、印刷エンジン52に画像を印刷させる。
以上に述べた、第2の実施形態によれば、第1の実施形態ではホストコンピュータが行っていた処理をプリンタが行う。従って、第2の実施形態では、第1の実施形態の効果(1)〜(8)に加えて、以下の効果が得られる。
(9)プリンタ100が分割・補正・結合・印刷する処理を行うことにより、画像に適切な補正処理を選択するための画像を、より容易に得ることができる。
(9)プリンタ100が分割・補正・結合・印刷する処理を行うことにより、画像に適切な補正処理を選択するための画像を、より容易に得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施することもできる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)
前記第1および第2の実施形態では、補正処理を選択することにより分割数を決定した。ここで、1つの印刷データに複数の画像が含まれている場合がある。このような場合、ユーザは、個々の画像について施す補正処理を選択して分割数を決定することになる。しかし、個々の画像に施された補正処理の種類が異なってしまうと、ある補正処理について両方の画像から判断できなくなることがある。そこで、第1の変形例では、1つの印刷データに複数の画像が含まれている場合に、各画像に施される補正処理の種類が重複するように設定する。例えば、図9に示すように、印刷データの2つの画像領域30aおよび30bが存在する場合には、画像領域30bに対して選択された補正処理がA(1)およびA(2)であれば、画像領域30aに対する補正処理はA(1)およびA(2)を含めた補正処理とする。図9の例では、補正処理A(1)〜A(4)が施されている。このようにすれば、補正処理A(1)およびA(2)に関しては、画像領域30aおよび画像領域30bの両方から判断できるようになる。
前記第1および第2の実施形態では、補正処理を選択することにより分割数を決定した。ここで、1つの印刷データに複数の画像が含まれている場合がある。このような場合、ユーザは、個々の画像について施す補正処理を選択して分割数を決定することになる。しかし、個々の画像に施された補正処理の種類が異なってしまうと、ある補正処理について両方の画像から判断できなくなることがある。そこで、第1の変形例では、1つの印刷データに複数の画像が含まれている場合に、各画像に施される補正処理の種類が重複するように設定する。例えば、図9に示すように、印刷データの2つの画像領域30aおよび30bが存在する場合には、画像領域30bに対して選択された補正処理がA(1)およびA(2)であれば、画像領域30aに対する補正処理はA(1)およびA(2)を含めた補正処理とする。図9の例では、補正処理A(1)〜A(4)が施されている。このようにすれば、補正処理A(1)およびA(2)に関しては、画像領域30aおよび画像領域30bの両方から判断できるようになる。
(変形例2)
第2の変形例では、補正処理A(1)〜A(7)に設定されたパラメータが線形に変化している場合に、複数回の印刷を行うことにより適切な補正処理の範囲を限定しながら、より適切な補正処理を選択するようにする。図10は、縦方向に画像を分割した場合に第2の変形例により行われる補正処理を示した図である。図10(a)は1回目の印刷、図10(b)は2回目の印刷において行われる補正処理を示している。
まず、図10(a)に示すように補正処理A(1),A(3),A(5),A(7)のように複数の補正処理を分割領域ごとに施したときの画像を印刷する。ユーザは、図10(a)の印刷結果から、ユーザがキーボード、マウス(図示なし)を操作することにより、より好適な補正処理を選択する。
次に、ユーザが選択した補正処理を含めた範囲で、最適な補正である可能性が残っている補正処理が施された画像を印刷する。図10(b)の例では、図10(a)の印刷結果からユーザが補正処理A(3)を選択した場合の、2回目に印刷する画像を示している。図10(a)の結果からA(3)を選択されていること、および補正処理A(1)〜A(7)に設定されたパラメータが線形に変化することから、最適な補正処理はA(2)〜A(4)の範囲内に含まれていることが分かる。したがって、2回目の印刷では、A(2)〜A(4)により補正された画像が印刷されている。ユーザは、ユーザがキーボード、マウス(図示なし)を操作することにより、最適な補正処理を選択する。
このようにすれば、複数の補正処理のうち、最適な補正処理の範囲を徐々に限定していくようにして、ユーザに選択を行わせるので、最適な補正処理を容易に判断することができる。
第2の変形例では、補正処理A(1)〜A(7)に設定されたパラメータが線形に変化している場合に、複数回の印刷を行うことにより適切な補正処理の範囲を限定しながら、より適切な補正処理を選択するようにする。図10は、縦方向に画像を分割した場合に第2の変形例により行われる補正処理を示した図である。図10(a)は1回目の印刷、図10(b)は2回目の印刷において行われる補正処理を示している。
まず、図10(a)に示すように補正処理A(1),A(3),A(5),A(7)のように複数の補正処理を分割領域ごとに施したときの画像を印刷する。ユーザは、図10(a)の印刷結果から、ユーザがキーボード、マウス(図示なし)を操作することにより、より好適な補正処理を選択する。
次に、ユーザが選択した補正処理を含めた範囲で、最適な補正である可能性が残っている補正処理が施された画像を印刷する。図10(b)の例では、図10(a)の印刷結果からユーザが補正処理A(3)を選択した場合の、2回目に印刷する画像を示している。図10(a)の結果からA(3)を選択されていること、および補正処理A(1)〜A(7)に設定されたパラメータが線形に変化することから、最適な補正処理はA(2)〜A(4)の範囲内に含まれていることが分かる。したがって、2回目の印刷では、A(2)〜A(4)により補正された画像が印刷されている。ユーザは、ユーザがキーボード、マウス(図示なし)を操作することにより、最適な補正処理を選択する。
このようにすれば、複数の補正処理のうち、最適な補正処理の範囲を徐々に限定していくようにして、ユーザに選択を行わせるので、最適な補正処理を容易に判断することができる。
(変形例3)
前記第1および第2の実施形態では、例えば、図7において、4つの分割画像に対して4つの補正処理A(1)〜A(4)を用いた。用いる補正処理は、分割画像ごとに全て異なる必要はなく、複数の補正処理が含まれていればよい。例えば、4つの分割画像に対して、それぞれ、A(1),A(2),A(1),A(2)の補正処理を用いてもよい。
前記第1および第2の実施形態では、例えば、図7において、4つの分割画像に対して4つの補正処理A(1)〜A(4)を用いた。用いる補正処理は、分割画像ごとに全て異なる必要はなく、複数の補正処理が含まれていればよい。例えば、4つの分割画像に対して、それぞれ、A(1),A(2),A(1),A(2)の補正処理を用いてもよい。
(変形例4)
前記第1および第2の実施形態では、補正処理において行われるガンマ補正のガンマ係数のパラメータを変更したときの複数の補正処理のうちから、適切な補正処理を選択した。本発明の画像処理としては、これに限られることなく、例えば色変換処理、ハーフトーン処理、解像度変換など様々な画像処理にも適用することができる。
前記第1および第2の実施形態では、補正処理において行われるガンマ補正のガンマ係数のパラメータを変更したときの複数の補正処理のうちから、適切な補正処理を選択した。本発明の画像処理としては、これに限られることなく、例えば色変換処理、ハーフトーン処理、解像度変換など様々な画像処理にも適用することができる。
(変形例5)
前記実施形態では、縦方向または横方向から、分割方向を選択するようにした。分割方向としてはこれに限られることなく、例えば、縦方向および横方向に分割することにより、マトリクス状の分割画像を得るとしてもよいし、画像を斜め方向、画像の中央を中心として同心円状、または放射状に分割するとしてもよい。
前記実施形態では、縦方向または横方向から、分割方向を選択するようにした。分割方向としてはこれに限られることなく、例えば、縦方向および横方向に分割することにより、マトリクス状の分割画像を得るとしてもよいし、画像を斜め方向、画像の中央を中心として同心円状、または放射状に分割するとしてもよい。
(変形例6)
前記実施形態では、式(2)により算出した評価値EV1と、式(3)により算出した評価値EV2とを比較することで、分割方向を決定した。第6の変形例としては、分散σ12およびσ22とを比較することで決定してもよい。また、各分割画像の階調値の最大値と最小値との差が大きい方向に分割するとしてもよい。
前記実施形態では、式(2)により算出した評価値EV1と、式(3)により算出した評価値EV2とを比較することで、分割方向を決定した。第6の変形例としては、分散σ12およびσ22とを比較することで決定してもよい。また、各分割画像の階調値の最大値と最小値との差が大きい方向に分割するとしてもよい。
(変形例7)
前記第1および第2の実施形態では、分割した画像の評価値EVが大きくなるように分割方向を決定した。第7の変形例では、ホストコンピュータ3に接続されたディスプレイ(図示なし)またはプリンタ100の表示パネル102などにメッセージを表示するようにして、ユーザが分割方向を選択するようにしてもよい。
前記第1および第2の実施形態では、分割した画像の評価値EVが大きくなるように分割方向を決定した。第7の変形例では、ホストコンピュータ3に接続されたディスプレイ(図示なし)またはプリンタ100の表示パネル102などにメッセージを表示するようにして、ユーザが分割方向を選択するようにしてもよい。
(変形例8)
第8の変形例では、分割方向を選択する際に、縦方向に分割したときの分割画像F1(m)、横方向に分割したときの分割画像F2(n)のそれぞれについて、分割画像間の相関から判断する。すなわち、分割画像F1(m)について、各分割画像間の相関値を計算する。次に、分割画像F2(n)について、各分割画像間の相関値を計算する。縦方向に分割したときの相関値と横方向に分割したときの相関値とを比較して、より相関が高くなる分割方向を選択するようにする。このようにすれば、各分割画像について、階調値の分布がより類似するような分割方向を選択することができる。したがって、好適な補正処理をより正確に判断できるようになる。
第8の変形例では、分割方向を選択する際に、縦方向に分割したときの分割画像F1(m)、横方向に分割したときの分割画像F2(n)のそれぞれについて、分割画像間の相関から判断する。すなわち、分割画像F1(m)について、各分割画像間の相関値を計算する。次に、分割画像F2(n)について、各分割画像間の相関値を計算する。縦方向に分割したときの相関値と横方向に分割したときの相関値とを比較して、より相関が高くなる分割方向を選択するようにする。このようにすれば、各分割画像について、階調値の分布がより類似するような分割方向を選択することができる。したがって、好適な補正処理をより正確に判断できるようになる。
(変形例9)
第9の変形例としては、分割・補正・結合の処理を施した画像を、印刷データに戻すことなく、画像のみを印刷するようにしてもよい。
第9の変形例としては、分割・補正・結合の処理を施した画像を、印刷データに戻すことなく、画像のみを印刷するようにしてもよい。
(変形例10)
施すことができる補正処理の数に対して分割数が少ない場合には、同じ画像を複数個に複写して、各画像に異なる補正処理を施すようにしてもよい。このようにすれば、分割数より多くの補正処理についても判断できるようになる。
施すことができる補正処理の数に対して分割数が少ない場合には、同じ画像を複数個に複写して、各画像に異なる補正処理を施すようにしてもよい。このようにすれば、分割数より多くの補正処理についても判断できるようになる。
(変形例11)
前記第1および第2の実施形態では、施した補正処理を示す数字を付与することとしたが、補正処理のパラメータの値、補正処理の名称などを付与することとしてもよい。
前記第1および第2の実施形態では、施した補正処理を示す数字を付与することとしたが、補正処理のパラメータの値、補正処理の名称などを付与することとしてもよい。
(変形例12)
前記第1および第2の実施形態では、輝度データに基づいて算出した評価値から分割する方向を決定したが、輝度データに変換することなく、RGBの階調値、または色変換後のCYMKの階調値に基づいて評価値を算出してもよい。
前記第1および第2の実施形態では、輝度データに基づいて算出した評価値から分割する方向を決定したが、輝度データに変換することなく、RGBの階調値、または色変換後のCYMKの階調値に基づいて評価値を算出してもよい。
(変形例13)
前記第1および第2の実施形態では、プリンタ2およびプリンタ100が4サイクルのレーザプリンタであったが、いわゆるタンデム式のプリンタやモノクロのプリンタであってもよい。また、インクジェットプリンタなど、他の印刷方式のプリンタであってもよい。さらに、プリンタに限らず複写機などの印刷装置にも適用することができる。
前記第1および第2の実施形態では、プリンタ2およびプリンタ100が4サイクルのレーザプリンタであったが、いわゆるタンデム式のプリンタやモノクロのプリンタであってもよい。また、インクジェットプリンタなど、他の印刷方式のプリンタであってもよい。さらに、プリンタに限らず複写機などの印刷装置にも適用することができる。
1…印刷システム、2…画像形成装置としてのプリンタ、3…制御装置としてのホストコンピュータ、10…アプリケーション、11…プリンタドライバ、20…CPU、21…RAM、22…ROM、23…ハードディスク、24…CD−ROMドライブ、25…インターフェイス、26…記録媒体としてのCD−ROM、30…画像表示領域、31…各領域に施された補正処理を示す数字、40…抽出手段としての画像抽出部、41…分割数決定部、42…分割方向選択手段としての分割方向選択部、43…分割手段としての分割部、44…画像処理手段としての色変換・補正処理部、45…結合手段としての画像データ生成部、46…付与手段としての符号付与部、47…送信手段としての送信部、50…受信部、51…制御部、52…画像形成手段としての印刷エンジン、100…画像形成装置としてのプリンタ、101…制御部、102…表示パネル、103…操作パネル、104…読取部、110…操作部、111…印刷データ取得部、112…印刷データ送信部、F1…縦方向に分割したときの分割画像、F2…横方向に分割したときの分割画像、σ1…縦方向に分割したときの分割画像の分散、σ2…横方向に分割したときの分割画像の分散、EV1…縦方向に分割したときの評価値、EV2…横方向に分割したときの評価値、A…補正処理、m…縦方向に分割したときの分割画像を示す変数、n…横方向に分割したときの分割画像を示す変数、M…縦方向に分割するときの分割数、N…縦方向に分割するときの分割数。
Claims (11)
- 画像を形成するための画像形成装置を制御する制御装置であって、
1つの画像を複数の分割画像に分割する分割手段と、
前記複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、前記複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合手段と、
前記結合した画像を前記画像形成装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置において、
前記結合手段は、前記画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、分割前の画像と同じ大きさの1つの画像に結合することを特徴とする制御装置。 - 請求項1または2に記載の制御装置において、
前記分割手段が画像を分割するための複数の分割方向から、各分割方向に沿って分割したときの分割画像の階調値の分散に基づいて、分割方向を選択する分割方向選択手段を、更に備えることを特徴とする制御装置。 - 請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の制御装置において、
前記分割方向選択手段は、各分割方向により分割したときの分割画像についての階調値の最大値と最小値との差に基づいて、分割方法を選択することを特徴とする制御装置。 - 請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の制御装置において、
前記結合された複数の分割画像について、分割画像ごとに施した画像処理を示す情報を、前記結合した画像に付与する付与手段、を更に備えることを特徴とする制御装置。 - 請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載の制御装置において、
画像を形成する処理対象としての印刷データから、印刷データが含んでいる画像を抽出する抽出手段を、更に備え、
前記結合手段は、前記結合した画像および前記印刷データから、前記結合した画像を含む印刷データを生成することを特徴とする制御装置。 - 1つの画像を複数の分割画像に分割する分割手段と、
前記複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、前記複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理手段と、
前記画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合手段と、
前記結合した画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 画像を形成するための画像形成装置を制御する制御方法であって、
1つの画像を複数の分割画像に分割する分割工程と、
前記複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、前記複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理工程と、
前記画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合工程と、
前記結合した画像を前記画像形成装置に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする制御方法。 - 1つの画像を複数の分割画像に分割する分割工程と、
前記複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、前記複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理工程と、
前記画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合工程と、
前記結合した画像を形成する画像形成工程と、を備えることを特徴とする画像形成方法。 - 画像を形成するための画像形成装置を制御する制御プログラムであって、
コンピュータを、
1つの画像を複数の分割画像に分割する分割手段、
前記複数の分割画像に対して複数種類の画像処理を用いて、前記複数の分割画像の各分割画像ごとに画像処理を施す画像処理手段、
前記画像処理を施した複数の分割画像を繋ぎ合わせて、1つの画像に結合する結合手段、
前記結合した画像を前記画像形成装置に送信する送信手段、として機能させることを特徴とする制御プログラム。 - 請求項10に記載の制御プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015106302A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 株式会社リコー | 印刷制御プログラム、情報処理装置、印刷制御方法及び印刷制御システム |
CN114115761A (zh) * | 2021-11-03 | 2022-03-01 | 北京三快在线科技有限公司 | 一种打印机自动设置方法、装置、存储介质及电子设备 |
-
2005
- 2005-01-11 JP JP2005003419A patent/JP2006196945A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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