JP2006193085A - ゴムクロ−ラ用芯金 - Google Patents
ゴムクロ−ラ用芯金 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006193085A JP2006193085A JP2005008262A JP2005008262A JP2006193085A JP 2006193085 A JP2006193085 A JP 2006193085A JP 2005008262 A JP2005008262 A JP 2005008262A JP 2005008262 A JP2005008262 A JP 2005008262A JP 2006193085 A JP2006193085 A JP 2006193085A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- rubber crawler
- core
- bulging
- core bar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】芯金入りゴムクロ−ラの耳切れを防ぐと共に、ゴムクロ−ラの成形工程における未加硫ゴムの流動を阻害することのない芯金を提供することを目的とする。
【解決手段】スプロケット係合部とこの両端に左右に広がる翼部とからなる芯金であって、翼部のゴムクロ−ラの内周側の表面を翼部の先端に向けて傾斜面とし、当該先端にゴムクロ−ラの内周側に膨出する断面丸型のリブを形成すると共に、膨出表面をほぼ水平に延長して前記傾斜面と交差させた耳切れを防止したゴムクロ−ラ用芯金。a‥ゴムクロ−ラの内周側、3‥芯金の翼部、3a‥翼部の傾斜面、7‥リブ、7a‥リブの膨出表面、7b‥リブの膨出部の側面。
【選択図】図3
【解決手段】スプロケット係合部とこの両端に左右に広がる翼部とからなる芯金であって、翼部のゴムクロ−ラの内周側の表面を翼部の先端に向けて傾斜面とし、当該先端にゴムクロ−ラの内周側に膨出する断面丸型のリブを形成すると共に、膨出表面をほぼ水平に延長して前記傾斜面と交差させた耳切れを防止したゴムクロ−ラ用芯金。a‥ゴムクロ−ラの内周側、3‥芯金の翼部、3a‥翼部の傾斜面、7‥リブ、7a‥リブの膨出表面、7b‥リブの膨出部の側面。
【選択図】図3
Description
本発明はゴムクロ−ラ用芯金に関し、更に言えば、いわゆるゴムクロ−ラの耳部の切断を防止した新規な芯金を提供するものである。
従来より広く用いられているゴムクロ−ラの構造としては、無端状ゴム弾性体内に一定ピッチをもって多数横並べされた芯金と、スチ−ルコ−ドがこの芯金を外囲いして無端状ゴム弾性体の長手方向に埋設されている構造となっている。そして芯金はゴム弾性体の全幅には及ばない長さとされ、いわゆる無端状ゴム弾性体の左右両側はゴム材のみのいわゆる耳部を構成している。
従って、ゴムクロ−ラ全体とすればこの耳部が最も柔軟性に富んでいることから、ゴムクロ−ラの使われ方からみて耳部に最も変形歪が生じやすい構造となっている。例えば、ゴムクロ−ラが縁石等のエッジに接触したり乗り上げた場合には、芯金の先端部と縁石との間に耳部がはさまれることとなり、芯金が存在しない耳部の変形は著しく、この変形を繰り返すことによって芯金の先端部近傍にクラックが入ることとなる。
そしてこのクラックが入ると芯金を外囲いするスチ−ルコ−ドに沿いゴムクロ−ラの長手方向に向ってクラックが成長してしまう。さて、ゴムクロ−ラが縁石等に頻繁に接触する使用条件下を想定すると、場合によってはゴムクロ−ラの耳部がゴムクロ−ラの長手方向に沿って切断することともなる。
しかるに、かかる耳切れの防止を目的として芯金の構造を改良した技術はある(特許文献1)。かかる技術を述べれば、スプロケット係合部とこの両端に左右に広がる翼部とからなるゴムクロ−ラ用芯金にあって、翼部の先端に断面丸型のリブやゴムクロ−ラの内周側に向かう折曲部を形成した構造である。
かかる芯金にあって、芯金の両端に接触するゴムに対して耳部の変形時に歪みの掛り具合が緩和されることによって耳切れの効果はもたらされることとなるが、これにも尚改良すべき課題もある。即ち、ゴムクロ−ラを製造する工程にあって、ゴムクロ−ラの外周形状を区画するモ−ルド内に掛る芯金をセットし、ここに未加硫ゴムを充填して芯金の周囲を覆い、これを加硫してゴムクロ−ラを成形する。
しかるにその際、未加硫ゴムを加熱し、これに流動化を起させてモ−ルド内を充填するものであるが、芯金の翼部の先端にリブや折曲部があると、未加硫ゴムの流動を阻害する壁のような役目をしてしまい、流動化不良によるゴムクロ−ラ表面に窪みができ、或いはゴムクロ−ラの内部に空洞が発生してしまうという欠点がある。
本発明は耳切れの発生を低減すると共に、ゴムクロ−ラの成形工程における未加硫ゴムの流動を阻害することのない芯金を提供することを目的とするものである。
本発明の要旨は、スプロケット係合部とこの両端に左右に広がる翼部とからなる芯金であって、翼部のゴムクロ−ラの内周側の表面を翼部の先端に向けて傾斜面とし、当該先端にゴムクロ−ラの内周側に膨出する断面丸型のリブを形成すると共に、膨出表面をほぼ水平に延長して前記傾斜面と交差させたことを特徴とする耳切れを防止したゴムクロ−ラ用芯金であって、好ましくは、膨出表面の水平の延長面が平面視で三角形状或いは湾曲形状をなして傾斜面と交差した芯金である。
上記の構成を有する発明にあって、流動化した未加硫ゴムは膨出部の表面を流れるためにリブによって流動を遮られることはなく、しかも膨出部の形状が平面視で三角形状或いは湾曲形状をなしているため、膨出部の表面より外れた未加硫ゴムはその側面を伝って耳部側に抵抗なく流れることとなるのでゴムクロ−ラの成形時の欠点が解消されることとなったものである。
本発明は上記のような構成を持つゴムクロ−ラ用芯金であり、芯金の翼部の先端に工夫をもたらし、耳切れを防止し、しかもゴムクロ−ラの成形時の欠点をも改良した芯金が提供できたものである。
本発明の芯金は翼部の先端に工夫をこらしたものであり、その第1は翼部の先端にゴムクロ−ラの内周側に膨出する断面丸型のリブを形成したためにゴム材との接触面積が大きくなり接着強度が増すと共に剪断力が集中せず、クラックの発生が低減されることになったものであり、その第2は、翼部の先端のリブの膨出表面を平面視で三角形状或いは湾曲形状に形成して翼部の傾斜面と交差させたことから、ゴムの流動を遮ることがなくなったものであり、成形時の流動不良による欠点が生じなくなったものである。
尚、本発明にあっては、リブの膨出表面をほぼ水平に延長したものであり、若干の傾斜があっても本発明の範疇に含まれることは言うまでもない。更に、翼部に先端に向けて立リブが形成されている構造のものがあるが、この場合には前記膨出表面をこのリブ表面と交差させることで十分であり、翼部先端のリブによって未加硫ゴムの流動性を阻害しなければよい。
以下、本発明の芯金を図面をもって更に詳細に説明する。図1は本発明の芯金の第1例Aを示す内側平面図、図2は図1の側面図、図3は図1の一部拡大斜視図である。図中、符号1は芯金Aのスプロケット係合部であり、この左右に翼部2、3が形成されており、このスプロケット係合部1をはさんで一対の角部4、5が前後に千鳥状に配列されている。そして芯金1の翼部2、3はその先端に向けて漸次背丈を低くする傾斜面2a、3aをもって形成され、その先端には断面丸型のリブ6、7がゴムクロ−ラの内周側(a)に向けて膨出して形成されている。
そして、ゴムクロ−ラの内周側(a)に向けて膨出されたリブ6、7の膨出表面6a、7aは平面視で略三角形状をなし、これがほぼ水平に延長され、前記の傾斜面2a、3aと交差するものである。
上記した本発明の芯金Aにあっては、この芯金Aを埋設するゴムクロ−ラの耳部は芯金Aの翼部2、3の先端に丸型のリブ6、7が形成されていることから、両者の接着面積は広く、かつ鋭利な接触部位もないため接着強度が増し、かつ縁石とはさまれた際にも丸型のリブ6、7が形成されているため、剪断力がゴム材(耳部)に集中することなく、従ってクラックの発生及びこれに基づく耳切れを低減することとなるものである。
更に、かかる芯金Aをモ−ルド内にセットしてゴムクロ−ラを成形する際、流動化したゴムは通常は翼部2、3の先端側に向けて傾斜面2a、3a面を流れることとなるが、この傾斜面2a、3aに連なって膨出表面6a、7a上を流れることとなり、リブ6、7が存在するにもかかわらずその流れを阻害することはない。そして、膨出表面6a、7aから外れたゴムであっても、膨出部の側面6b、7bに添って流れるのでこれ又流動を阻害することがなくなるものであり、従来のような流動化を阻害することによるゴムクロ−ラに生じる欠点が解消できたものである。
この芯金Aの具体的な形状としては、例えば翼部2、3の先端間の長さ290mm、幅30mm、角部4、5間のスプロケット係合部1は46mm、底部からの高さ27mm、これに続く翼部2、3の先端までの長さは122mmである。そしてこの翼部2、3の先端近傍の厚さは約3.5mmであり、内周側が緩やかな傾斜面2a、3aをなしている。そして、翼部2、3の先端に半径5mmのリブ6、7が芯金の幅方向に形成されている。従って、リブ6、7の内周側への膨出部は高さが約6.5mmであり、膨出表面6a、7aは高さ6.5mmをもって水平に延長して傾斜面2a、3aと交差するものである。尚、角部4、5は頂部の幅15mm、底部からの高さ50mmである。
図4は本発明の芯金の第2例Bを示す図3と同様の斜視図である。図中、符号1〜7は前例で説明したと同じであり、ここでは説明を省略する。さて、この例では膨出表面6a、7aが平面視で略楕円形をなしており、これが水平方向に伸びて傾斜面2a、3aと交差している例である。
本発明は以上の通りであり、ゴムクロ−ラ中に芯金を埋設した構造の全ての芯金に適用可能であり、その利用範囲は極めて広範である。
A、B‥本発明の芯金、
a‥ゴムクロ−ラの内周側、
1‥スプロケット係合部、
2、3‥翼部、
2a、3a‥翼部の傾斜面、
4、5‥角部、
6、7‥リブ、
6a、7a‥リブの膨出表面、
6b、7b‥リブの膨出部の側面
a‥ゴムクロ−ラの内周側、
1‥スプロケット係合部、
2、3‥翼部、
2a、3a‥翼部の傾斜面、
4、5‥角部、
6、7‥リブ、
6a、7a‥リブの膨出表面、
6b、7b‥リブの膨出部の側面
Claims (3)
- スプロケット係合部とこの両端に左右に広がる翼部とからなる芯金であって、翼部のゴムクロ−ラの内周側の表面を翼部の先端に向けて傾斜面とし、当該先端にゴムクロ−ラの内周側に膨出する断面丸型のリブを形成すると共に、膨出表面をほぼ水平に延長して前記傾斜面と交差させたことを特徴とする耳切れを防止したゴムクロ−ラ用芯金。
- 膨出表面の水平の延長面が平面視で三角形状をなして傾斜面と交差した請求項1記載のゴムクロ−ラ用芯金。
- 膨出表面の水平の延長面が平面視で湾曲形状をなして傾斜面と交差した請求項1記載のゴムクロ−ラ用芯金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008262A JP2006193085A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | ゴムクロ−ラ用芯金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008262A JP2006193085A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | ゴムクロ−ラ用芯金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006193085A true JP2006193085A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36799490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005008262A Pending JP2006193085A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | ゴムクロ−ラ用芯金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006193085A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5914783U (ja) * | 1982-07-21 | 1984-01-28 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクロ−ラの芯金 |
JPH0796871A (ja) * | 1993-09-29 | 1995-04-11 | Hitachi Metals Ltd | クローラ用芯金 |
JP2002255066A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-11 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 弾性クローラ |
-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005008262A patent/JP2006193085A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5914783U (ja) * | 1982-07-21 | 1984-01-28 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクロ−ラの芯金 |
JPH0796871A (ja) * | 1993-09-29 | 1995-04-11 | Hitachi Metals Ltd | クローラ用芯金 |
JP2002255066A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-11 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 弾性クローラ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005219567A (ja) | ゴムクローラ | |
JP2006321387A (ja) | 芯金レスクロ−ラの走行装置 | |
JP2006193085A (ja) | ゴムクロ−ラ用芯金 | |
JP4522104B2 (ja) | ゴムクローラ用芯金 | |
JPH01153304A (ja) | 不整地走行用空気入りタイヤ | |
JP2007176208A (ja) | 弾性履帯 | |
JP2004216936A (ja) | ゴムクロ−ラ | |
JP2007131032A (ja) | ゴムクロ−ラ | |
JP5048367B2 (ja) | ゴムクローラ | |
JP5230258B2 (ja) | ゴムクローラ | |
JP2005001432A (ja) | ゴムクロ−ラ | |
JP2008296742A (ja) | 履帯用ゴムパッド | |
JP2001048067A (ja) | ゴムクローラ及びこれに用いる芯金 | |
JP2007145096A (ja) | 芯金レスゴムクロ−ラ | |
JP2009234425A (ja) | ゴムクローラ | |
JP2007050772A (ja) | 履帯ゴムパッド | |
JP2009018776A (ja) | ゴムクローラ用芯金 | |
JP5103101B2 (ja) | ゴムクローラ用芯金、及びこれを用いたゴムクローラ | |
CN212107267U (zh) | 大口径frpp加筋管材 | |
JP4347930B2 (ja) | ゴムクロ−ラ及びこれに用いる芯金 | |
JP2006151140A (ja) | 弾性クローラ | |
CN217021491U (zh) | 一种立体钢片及立体钢片组成的轮胎花纹模具 | |
JP3432925B2 (ja) | ゴムクロ−ラの構造 | |
JP5602384B2 (ja) | ゴムクローラ用芯金 | |
JP2000238671A (ja) | ゴムクローラ用芯金 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080115 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100518 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100520 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100928 |