JP2006190324A - 家電機器保守サービスシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】
家電機器の保守サービスを容易にする。
【解決手段】
サービス対象となる家電機器である洗濯機1と携帯端末2を通信に構成し、携帯端末2はネットワーク4を介して情報提供サーバ3に接続可能に構成し、形態端末2は、前記情報提供サーバ3から異常診断プログラムを携帯端末2が受け取り、これを実行することによりユーザ5が異常診断を行う。
【選択図】図1
家電機器の保守サービスを容易にする。
【解決手段】
サービス対象となる家電機器である洗濯機1と携帯端末2を通信に構成し、携帯端末2はネットワーク4を介して情報提供サーバ3に接続可能に構成し、形態端末2は、前記情報提供サーバ3から異常診断プログラムを携帯端末2が受け取り、これを実行することによりユーザ5が異常診断を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、家電機器を保守サービスする家電機器保守サービスシステムに関する。
特開2000−196769号公報や特開平10−260866号公報に記載された家電機器保守サービスシステムは、家電の故障を検知し、保守サービスセンタに自動通知することにより、家電機器利用者による通知を不要にする構成である。
ところが、前記従来技術は故障検知の方法を家電機器に組み込まれた自己故障診断手段を必要とするために、前記自己故障診断手段が組み込まれていない家電機器や前記自己故障診断手段が検出できない故障については、対応することができないという問題点がある。
また、家電機器利用者の希望に応じて修理するか否かを選択するための情報提供について考慮されていないため、必要に応じた修理という要求に対応することができないという問題点がある。
本発明の1つの目的は、家電機器保守サービス提供者が異常診断のために現地に赴く手間を軽減することにある。
本発明の他の目的は、更に、家電機器に対する定期点検などのサービス業務負担を軽減することにある。
本発明の更に他の目的は、様々な家電機器の異常に対応することができる保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、異常検出手段を持たない家電機器に対しての異常診断も容易な保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、家電機器利用者が家電機器の復帰処理を行ったあとの該家電機器に対するに操作を容易にすることができる保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、家電機器利用者に修理を行うか否かを判断するための情報を提供することができる保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、家電機器利用者に買い換えのための情報を提供することができる保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、家電機器利用者に修理か買い換えかの判断を支援する情報を提供することができる保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、保守サービス提供者による保守作業を家電機器利用者の希望に沿った形で計画することができる保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、家電機器の電源回路に問題がある場合にも異常通知を行うことができる保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、家電機器保守を行う家電機器利用者が保守対象とする機器を容易に選択することができる保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、家電機器利用者自らが家電機器を異常状態から復帰させることが容易な保守サービスシステムを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、情報提供サーバと通信不能な場合にも異常診断を行うことができる保守サービスシステムを提供することにある。
本発明は、家電機器と、前記家電機器と通信し得る携帯端末と、前記携帯端末と通信し得る情報提供サーバを備えたことを特徴とする。
そして、前記家電機器は、異常検出時に前記携帯端末に異常を通知することを特徴とする。
また、前記携帯端末は、前記家電機器から異常が通知されたとき、または、前記携帯端末の操作者から要求されたときに、前記情報提供サーバから該携帯端末で実行する異常診断プログラムを受け取り、これによって前記家電機器の異常診断を実施し、その結果を該携帯端末に表示することを特徴とする。
また、前記異常診断プログラムは、前記携帯端末の操作者に前記家電機器の異常判断に関する問いかけを行い、前記操作者からの応答結果を情報提供サーバに通知するか、または前記応答結果を前記携帯端末に保持することを特徴とする。
また、前記異常診断プログラムは、前記操作者からの応答結果に応じて、中断された処理を継続するための制御信号を前記家電機器に送信することを特徴とする。
また、前記異常診断プログラムの異常診断結果により、前記家電機器に修理が必要となった場合には、その修理内容と修理費用の見積もりを前記携帯端末に表示すること特徴とする。
また、前記修理費用の見積額が前記携帯端末の操作者または前記情報提供サーバの管理者または前記異常診断プログラムの開発者による指定値よりも大きい場合には、前記携帯端末の操作者の要求により前記家電機器の買い換えに関する情報を取得可能とすることを特徴とする。
また、前記家電機器の市場価値及び修理費と前記家電機器と同等機能を有する新規家電機器の市場価値とを比較することにより、前記新規家電機器への買い換えに関する情報を取得可能とすることを特徴とする。
また、前記異常診断プログラムの異常診断結果により、前記家電機器に修理が必要となった場合は、前記家電機器の修理をする日時を前記携帯端末の操作者が指定することにより、前記情報提供サーバに通知することを特徴とする。
また、前記家電機器は、前記携帯端末に異常通知を行うための予備電源を備えることを特徴とする。
また、前記携帯端末の操作者の要求に応じて故障診断プログラムにより前記家電機器の故障診断を行うとき、対象となる家電機器の候補を前記携帯端末の操作者に空間的に近いものから優先的に前記携帯端末に表示することを特徴とする。
また、前記家電機器の異常を検出した後、その復帰方法を前記携帯端末に表示することを特徴とする。
また、前記携帯端末は、故障診断プログラムを前記家電機器から受け取ることを特徴とする。
本発明によれば、家電機器保守サービス提供者が異常診断のために現地に赴く手間を軽減し、家電機器に対する定期点検などのサービス業務負担を軽減し、様々な家電機器の異常に対応することができ、異常検出手段を持たない家電機器に対しての異常診断も容易となり、家電機器利用者が家電機器の復帰処理を行ったあとの該家電機器に対するに操作を容易にすることができ、家電機器利用者に修理を行うか否かを判断するための情報を提供することができ、家電機器利用者に買い換えのための情報を提供することができ、家電機器利用者に修理か買い換えかの判断を支援する情報を提供することができ、保守サービス提供者による保守作業を家電機器利用者の希望に沿った形で計画することができ、家電機器の電源回路に問題がある場合にも異常通知を行うことができ、家電機器保守を行う家電機器利用者が保守対象とする機器を容易に選択することができ、家電機器利用者自らが家電機器を異常状態から復帰させることが容易となり、情報提供サーバと通信不能な場合にも異常診断を行うことができるなどの効果が得られる。
家電機器と、前記家電機器と通信し得る携帯端末と、前記携帯端末と通信し得る情報提供サーバを備えたことを特徴とする家電機器保守サービスシステムであって、
前記家電機器は、異常検出時に前記携帯端末に異常を通知し、
前記携帯端末は、前記家電機器から異常が通知されたとき、または、前記携帯端末の操作者から要求されたときに、前記情報提供サーバから該携帯端末で実行する異常診断プログラムを受け取り、この異常診断プログラムによって前記家電機器の異常診断を実施し、その結果を該携帯端末に表示するように構成する。
前記家電機器は、異常検出時に前記携帯端末に異常を通知し、
前記携帯端末は、前記家電機器から異常が通知されたとき、または、前記携帯端末の操作者から要求されたときに、前記情報提供サーバから該携帯端末で実行する異常診断プログラムを受け取り、この異常診断プログラムによって前記家電機器の異常診断を実施し、その結果を該携帯端末に表示するように構成する。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図10を参照して説明する。
図1は、この実施の形態における家電機器保守サービスシステムの全体構成を示すブロック図である。
この実施の形態における家電機器保守サービスシステムは、洗濯機1と携帯電話機等の携帯型情報端末である携帯端末2と家電機器の保守情報を処理する情報提供サーバ3と公衆電話回線やインターネットなどのネットワーク4によって構成し、これを利用するユーザ5が存在する。
洗濯機1と携帯端末2は、有線または短距離無線通信(例えばBluetooth規格)によって互いに通信を行うことができるように構成する。また、携帯端末2と情報提供サーバ3は、ネットワーク4を介して接続し、相互に情報を授受することができるように構成する。この実施の形態では、家電機器の例として洗濯機1を例示しているが、エアコン,冷蔵庫,掃除機,電子レンジテレビ、,デオ,ステレオ等の1つとの置換またはこれらの組み合わせであっても良い。
図2は、この実施の形態における家電機器保守サービスシステムを構成する洗濯機1と携帯端末2と情報提供サーバ3の内部構成を示すブロック図である。
洗濯機1は、これを利用するユーザ5が操作する操作パネルを含み該操作パネルからの操作信号を処理する操作処理部101と、前記操作処理部101からの操作信号を受けて洗濯動作部108の制御を行う制御処理部102と、洗濯制御を行うために必要なセンサ106およびタイマ107と、各種情報を処理する情報処理部103および該情報を保持する記憶部104と、携帯端末2と通信するための通信処理部105とを備える。
携帯端末2は、これを利用するユーザ5が操作する操作パネルおよび表示部を備え、操作信号を処理し、各種情報の表示を行う入出力処理部201と、情報提供サーバ3と通信するための外部通信部202と、各種情報を処理する情報処理部203および該情報を保持する記憶部204と、洗濯機1と通信するための通信処理部205とを備える。
情報提供サーバ3は、これを管理する管理者が操作する操作パネルおよび表示部を備え、操作入力を受け付け、各種情報の表示出力を行う入出力処理部301と、各種情報を処理する情報処理部302と、各種データを保持するデータベース部303と、ネットワーク4を介して携帯端末2と通信を行うための外部通信部304とを備える。
この保守サービスシステムにおいて、洗濯機1は、ユーザ5による操作を操作処理部101により操作信号として受け付ける。操作処理部101は、この操作信号を制御処理部102および情報処理部103に伝達する。制御処理部102では、受け取った操作信号に基づき洗濯を実行するための制御信号を洗濯動作部108に送出する。制御にあたっては、センサ106およびタイマ107により洗濯動作部108の動作状態を管理し、これを制御処理部102の内部に保持する。
情報処理部103は、前記操作処理部101から操作信号および前記制御処理部102から動作状態を受け取り、これを操作ログおよび動作ログとして記憶部104に保持する。この操作ログおよび動作ログの内容を図10に例示する。情報処理部103は、更に、携帯端末2からの要求に応じて、記憶部104に保持している情報を通信処理部105を介して携帯端末2に送信する。
また、制御処理部102は、ユーザ5が想定した以外の動作状態になっていると判定した場合には、これを異常信号として通信処理部105を介して携帯端末2に送信する。洗濯機1の動作状態の内容を図10に例示する。
携帯端末2は、通信処理部105および通信処理部205を介して洗濯機1から異常信号を受け取ると、受け取った異常信号を情報処理部203でチェックし、これにより、異常診断プログラムの要求信号を外部通信部202からネットワーク4を介して情報提供サーバ3に送信する。
情報提供サーバ3は、受け取った異常診断プログラム要求信号に対応する異常診断プログラムを情報処理部302によってデータベース部303から検索し、外部通信部304からネットワーク4を介して、携帯端末2に送信する。
携帯端末2は、情報提供サーバ3から外部通信部202を介して異常診断プログラムを受け取ると、これを記憶部204に保持する。
情報処理部203は、受け取って記憶部204に保持した異常診断プログラムを該記憶部204から読み出して実行し、洗濯機1の状態確認を行うための確認信号を通信処理部205を介して洗濯機1に送信し、その応答として洗濯機1の記憶部104に保持されていた操作ログや動作ログを受け取り、これに基づき故障診断を行う。また、異常診断プログラムは、入出力処理部201を介して、ユーザ5からの応答を受け取り、異常診断に関する情報を収集し、これにより異常診断を行う。そして、異常診断の結果、洗濯機1に異常が認められた場合には、入出力処理部201を介して機器故障に関する故障内容や修理見積もりを出力し、その応答としてユーザ5から修理の依頼および修理希望日時を受け取る。
情報処理部203は、この修理依頼および修理希望日時を外部通信部202からネットワーク4を介して情報提供サーバ3に修理依頼要求として送信する。
情報提供サーバ3は、情報処理部302が受け取った修理依頼要求をデータベース部303に保持する。その後、入出力処理部301を介して情報を確認した情報提供サーバ3の管理者により保守サービスの手配を実施する。
図3〜図5および図13は、保守サービス時における携帯端末2の表示画面の遷移を例示している。
図3は、洗濯機1が異常検出により停止し、携帯端末2が異常診断プログラムを用いて異常診断を行った後に洗濯機1の修理を依頼する手順における該携帯端末2の表示画面の例である。
画面1001は、洗濯機1の制御処理部102が異常を検出し、その異常信号が情報処理部103および通信処理部105を介して携帯端末2に通知され(この異常信号は記憶部204に保持される)、この異常信号により情報処理部203が入出力処理部201によって表示を行った携帯端末2の画面である。
ユーザ5は、この表示内容を確認した後、機器の診断を要求する「診断」を画面から選択する。この「診断」が選択されると、情報処理部203は、洗濯機1から受け取った異常信号に基づき、その診断を行うための異常診断プログラムの取得要求を情報提供サーバ3に送信する。前記異常信号,前記取得要求および前記異常診断プログラムの内容は、図12に例示する通りである。
携帯端末2の情報処理部203は、異常診断プログラムを受け取って記憶部204に保持し、診断を実行する。この診断において、異常診断プログラムは、記憶部204から異常信号を取り出し、異常IDに基づいて異常内容の診断を実行する。
画面1002は、異常IDに基づいて最初に表示する画面である。ユーザ5は、画面1002の内容に従って洗濯機1における洗濯物の偏り具合を確かめる。画面1002には、洗濯物の偏りの確認方法を確かめるための指示ボタン「確認方法」を表示し、ユーザ5がこの「確認方法」を指示することにより、画面1003を表示する。
画面1003は、洗濯物の偏りの良否の例を絵を用いて表示している。ここでは、洗濯物に偏りはなく、問題がないのでユーザ5が「○」を選択したと仮定すると、画面1004を表示して、次の確認内容を表示する。
画面1004は、洗濯機1の設置状態が水平になっているかどうかを確認するための画面である。ユーザ5が「確認方法」を指示すると、画面1005を表示する。
画面1005は、水平基準器で確認するように表示し、水平基準器の位置について絵で示している。更に、画面1005において、ユーザ5が「確認方法」を指示すると、画面1006を表示する。
画面1006は、水平基準器で確認する方法を表示している。ここで、更に水平基準器の状態が「○」のようになっており、ユーザ5が「○」を選択したと仮定すると、画面1007を表示する。
画面1007は、故障内容と「修理見積もり」を表示している。ここで「修理見積もり」を指示すると、画面1008を表示する。
画面1008は、修理部位と修理費用の見積もりと「修理依頼」を表示している。ここで、更に、ユーザ5が「修理依頼」を選択したと仮定すると、画面1009を表示する。
画面1009は、修理を実施する希望の日時を入力するための画面を表示している。ユーザ5が希望する日時を入力して「送信」を指示すると、携帯端末2は、外部通信部202からネットワーク4を介して情報提供サーバ3に修理依頼要求を送信する。情報提供サーバ(管理者またはサービスマン)3がこの修理依頼を了承して、このことを携帯端末2に返信すると、画面1010を表示する。
画面1010は、修理依頼が受け付けられたことを表示している。ここで修理依頼要求の内容は、図12に示す通りである。
図4および図13は、ユーザ5の要求により、異常診断プログラムを用いて異常診断を行った後、洗濯機1の修理または買い換えを依頼する手順における携帯端末2の表示画面を例示している。
画面2001は、ユーザ5が洗濯機1が異常であると判断したときに、ユーザ5の要求により表示する画面である。画面2001は、「洗濯機」および「エアコン」を保守対象候補リストとして表示している。このリストは、携帯端末2から発信される確認信号および家電機器からの応答により、ユーザ5が操作している携帯端末2に最も近いと判定された家電機器から優先的に表示する。これにより、ユーザが多数ある家電機器の中から対象とする家電機器を効率よく選択することができるようになる。ここで、ユーザ5が、画面2001において「洗濯機」を選択したと仮定すると、画面2002を表示する。
画面2002は、どのような異常内容かを問い合わせる異常内容リストを表示している。ここでは、「電源が入らない」「汚れが落ちない」を表示している。ここで、ユーザ5が「電源が入らない」を選択したと仮定すると、画面2003を表示する。
画面2003は、洗濯機1の状態確認を行う手順を表示する。ここでは、画面2003は、電源プラグがコンセントにきちんと入っているかどうかを確認するように要求している。ここで、洗濯機1の電源プラグは正しくコンセントに入っており、ユーザ5が「入っています」を選択したと仮定すると、画面2004を表示する。
画面2004は、故障であることを表示している。ここで、「修理見積もり」を選択すると、画面2005を表示する。
画面2005は、修理部位と修理費用の見積もりを表示している。この画面2005では、「修理依頼」の他に、「買い替え希望」という選択肢を表示している。これは、洗濯機1の市場価値及び修理見積額と洗濯機1の同等品の新規製品の価格とを比較して新規製品に買い換えた方が良いという試算結果に基づいて、ユーザ5に対して、修理以外の方法として、家電機器の買い換えを異常診断プログラムが提案するものである。「買い換え希望」の選択肢を表示するにあたっては、情報提供サーバ3の管理者が入出力処理部301を介して予め設定するか、またはユーザ5が入出力処理部201を介して予め設定した値に比べて修理見積額が大きいかどうかにより決定するようにしても良い。ここで、ユーザ5が修理の依頼を希望し、「修理依頼」を選択したとすると画面2006を表示する。
画面2006は、修理する日時を設定するための画面を表示し、希望日時を入力した後に「送信」を指示すると、これを情報提供サーバ3に連絡して確認した後に画面2007を表示して修理依頼が受け付けられたことを報知する。
画面2005において、ユーザ5が「買い換え希望」を選択したと仮定すると、図13に示すように、画面2010を表示する。画面2010は、洗濯機1と同等品のリストを表示している。この画面2010において好みの商品の番号を入力し、「購入」を指示すると、購入の依頼を情報提供サーバ3に通知する。情報提供サーバ3は、この購入依頼をデータベース部303に格納し、購入依頼を受領したことを携帯端末2に送る。
画面2011は、購入依頼が情報提供サーバ3に受領されたことを表示しており、購入依頼の手続きを完了する。
このように、例えば、電源回路の故障などの原因により洗濯機1が異常信号を携帯端末2に送出できない場合でも、ユーザ5はその原因と対応方法を知ることが可能になる。
図5は、異常検出により洗濯機1が停止し、異常診断プログラムを用いて異常診断を行った後に、洗濯機1を復帰処理する手順における携帯端末2の表示画面の例である。
画面3001は、洗濯機1の異常により洗濯機1が停止したため表示された画面である。ユーザ5が「診断」を指示すると、画面3002を表示する。
画面3002は、洗濯機1が故障しているのではなく、ユーザ5の利用方法が誤っているために停止したことを表示している。表示内容に従って、ユーザ5が洗濯機1の蓋を閉めて、「直しました」を指示すと、異常診断プログラムから通信処理部205に洗濯機1の継続動作を指示する制御信号を送出し、この制御信号が通信処理部105,情報処理部103を介して制御処理部102に伝達され、制御処理部102が選択動作部108に制御信号を送ることにより洗濯機1が洗濯動作を再開(継続)する。
以上のように、ユーザ5によって洗濯機1の復帰処理が行われた場合には、携帯端末2の指示に従うことで洗濯機1を再開操作することなく所定の洗濯動作を再開(継続)することができるようになる。
図6〜図9を用いて、この実施の形態における処理の流れを説明する。
図6に示すように、ステップS001またはステップS004により機器診断を開始する。
洗濯機1がステップS001で異常を検出すると、ステップS002で異常信号を携帯端末2へ送信する。これにより、携帯端末2は、ステップS003において情報提供サーバ3から異常診断プログラムを取得する。また、ステップS004により利用者の要求に応じて洗濯機1の異常診断を開始した場合には、ステップS005でユーザ5に異常の内容を入力させる。これにより、ステップS003で異常診断プログラムの取得を行う。
ステップS006では、携帯端末2は、異常診断プログラムによって、洗濯機1の記憶部104に保持されている操作ログ,動作ログ,動作状態に基づいて異常診断処理を実施する。異常診断プログラムが操作ログ,動作ログ,動作状態の情報では異常内容を判別できない場合には、処理Aを実施することになる。また、異常診断プログラムにより異常内容を判別できた場合には、処理Bを実施することになる。
処理Aについて、図7を用いて説明する。この処理Aではユーザ5の情報入力により洗濯機1の異常を検出する。
ステップS010では、異常診断プログラムが洗濯機1の異常を確認するための方法を表示する。
ステップS011において、ユーザ5により異常確認が行われた後、ステップS012において、異常確認結果がユーザ5により携帯端末2の入出力処理部201を介して入力される。ユーザ5の応答が異常ありと入力された場合には、これを異常診断結果として処理Bを実施することになる。ユーザ5の応答が異常なしと入力された場合には、ステップS010に戻り、次の異常確認を実施することになる。
処理Bについて、図8を用いて説明する。この処理Bでは、異常を検出した後の家電機器の復帰に関する情報提示を行う。
ステップS020でユーザ5に復帰方法を提示する。
ステップS021において、復帰方法がユーザ5にとって可能と判断される場合には、ステップS022にてユーザ5が復帰処理を行う。
ステップS023ではユーザ5が行った復帰作業に続いて洗濯機1が継続動作するための制御処理を実施する。これにより、通常の洗濯動作を継続することができるようになる。
ステップS021において、復帰方法がユーザ5にとって不可能と判断された場合、または洗濯機1の修理が必要な場合には、処理Cを実施することになる。
処理Cについて、図9を用いて説明する。この処理Cでは、保守サービスへの依頼処理を行う。
ステップS030において、異常内容のユーザ5への提示を行う。
ステップS031において、修理に必要な費用の見積もりをユーザ5へ提示する。
ステップS032において、修理するかどうかの選択をユーザ5に要求する。このステップS032において、ユーザ5が修理を希望した場合には、ステップS032からステップS033に進み、ステップS033において修理を希望する日時を入力させ、ステップS034において受理内容の応答を表示して処理を終了する。
ステップS032において、ユーザ5が修理を希望しない場合には、直ちに処理を終了する。
ステップS032において、ユーザ5が買い換えを希望した場合には、ステップS035において買い換える製品の情報をユーザ5に提示し、ステップS036において、ユーザ5がこのうちの希望商品を入力して依頼した場合には、ステップS037において、受理内容の応答を表示し、処理を終了する。ステップS036において、ユーザ5が希望商品なしと入力した場合には、希望商品がないことを情報提供サーバ3に通知して処理を終了する。
図11は、この実施の形態における洗濯機1の変形例を示すブロック図である。この変形例は、例えば、電源回路に異常があって洗濯機1が携帯端末2と通信できないという状況になるのを回避するために、洗濯機1の電源回路に異常が生じた場合には、予備電源部109によって情報処理部103,記憶部104,通信処理部105に電源を供給し、直ちに異常診断に必要な情報を携帯端末2に送信し、携帯端末2では、これを記憶部204に待避することにより、異常診断のための情報を保護することができるように構成である。
なお、前記各実施の形態における異常診断プログラムは、各家電機器に用意しておき、携帯端末は、この家電機器から異常診断プログラムを受け取るように構成することもできる。
このような実施の形態によれば、家電機器と、前記家電機器と通信し得る携帯端末と、前記携帯端末と通信し得る情報提供サーバを備える構成とすることにより、前記携帯端末を所有している家電機器利用者は新たに機器を購入することなく家電機器の保守サービスを受けることができ、前記家電機器利用者により保守を実施できるために、保守サービス提供者は異常診断のために現地に赴かなくとも良いという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、このような家電機器保守サービスシステムにおいて、前記家電機器は、異常検出時に前記携帯端末に異常を通知する構成とすることにより、定期点検などの業務により異常を検出する必要がなくなるという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、このような家電機器保守サービスシステムにおいて、前記家電機器から前記携帯端末に異常が通知されたとき、または、前記携帯端末の操作者から要求されたときに、前記情報提供サーバから前記携帯端末で使用する異常診断プログラムを受け取り、これによって前記家電機器の異常診断を実施し、その結果を前記携帯端末に表示する構成とすることにより、様々な家電機器の異常に対応できるという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、前記異常診断プログラムにおいて、前記異常診断プログラムは、前記携帯端末の操作者に前記家電機器の異常判断に関する問いかけを行い、前記操作者からの応答結果を情報提供サーバに通知するか、または前記応答結果を前記携帯端末に保持する構成とすることにより、家電機器に異常検出手段を備えていない場合にも異常診断を行うことができるという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、前記異常診断プログラムにおいて、前記異常診断プログラムは、前記操作者からの応答結果に応じて、中断された処理を継続するための制御信号を前記家電機器に送信する構成とすることにより、家電機器利用者が復帰処理を行ったあとに、改めて家電機器を操作する必要がないという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、前記異常診断プログラムにおいて、前記異常診断プログラムの異常診断結果により、前記家電機器に修理が必要となった場合、その修理内容と修理費用の見積もりを前記携帯端末に表示する構成とすることにより、家電機器の修理を希望する利用者が修理を行う前にその場で見積もりを知ることができるために、修理を行うか否かを容易に判断することできるという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、前記異常診断プログラムにおいて、修理費用の見積額が、前記携帯端末の操作者、または前記情報提供サーバの管理者、または前記異常診断プログラムの開発者による指定値よりも大きい場合には、前記携帯端末の操作者の要求により前記家電機器の買い換えに関する情報を取得可能とすることにより、買い換えを所望する家電機器利用者が買い換えのための情報収集を改めて行わなくて良いという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、前記異常診断プログラムにおいて、前記家電機器の市場価値及び修理費と前記家電機器と同等機能を有する新規製品の市場価値とを比較することにより、前記新規製品への買い換えに関する情報を取得可能とすることにより、修理するか、買い換えするかについての家電機器利用者の判断を容易にするという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、前記異常診断プログラムにおいて、前記異常診断プログラムの異常診断結果により、前記家電機器に修理が必要となった場合、前記家電機器を修理する日時を前記携帯端末の操作者が指定することにより、前記情報提供サーバに通知する構成とすることにより、修理を希望する家電機器利用者の希望に添う形で保守サービス提供者が保守計画を立てることができるという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、家電機器は前記携帯端末に異常通知を行うための予備電源を備える構成とすることにより、家電機器の電源回路に問題がある場合にも異常通知を行うことができるという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、家電機器保守サービスシステムにおいて、前記携帯端末の操作者の要求に応じて故障診断プログラムにより前記家電機器の故障診断を行うときに、対象となる家電機器の候補を前記携帯端末の操作者に空間的に近いものから優先的に前記携帯端末に表示する構成とすることにより、家電機器保守を行う家電機器利用者が保守対象とする機器を容易に選択することができるという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、家電機器保守サービスシステムにおいて、前記家電機器の異常を検出した後、その復帰方法を前記携帯端末に表示する構成とすることにより、保守サービスを受けなくとも家電機器利用者自らが異常状態から復帰することを可能にするという効果が得られる。
また、この実施の形態によれば、故障診断プログラムを前記家電機器から受け取る構成とすることにより、前記情報提供サーバがないか、前記情報提供サーバと通信不能な場合にも異常診断を行うことができるという効果が得られる。
1…洗濯機(家電機器)、2…携帯端末、3…情報提供サーバ、4…ネットワーク、5…ユーザ、101…操作処理部、102…制御処理部、103…情報処理部、104…記憶部、105…通信処理部、106…センサ、107…タイマ、108…洗濯動作部、201…入出力処理部、202…外部通信部、203…情報処理部、204…記憶部、205…通信処理部、301…入出力処理部、302…情報処理部、303…データベース部、304…外部通信部。
Claims (13)
- 家電機器と、前記家電機器と通信し得る携帯端末と、前記携帯端末と通信し得る情報提供サーバを備えたことを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項1において、前記家電機器は、異常検出時に前記携帯端末に異常を通知することを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項1において、前記携帯端末は、前記家電機器から異常が通知されたとき、または、前記携帯端末の操作者から要求されたときに、前記情報提供サーバから該携帯端末で実行する異常診断プログラムを受け取り、これによって前記家電機器の異常診断を実施し、その結果を該携帯端末に表示することを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項3において、前記異常診断プログラムは、前記携帯端末の操作者に前記家電機器の異常判断に関する問いかけを行い、前記操作者からの応答結果を情報提供サーバに通知するか、または前記応答結果を前記携帯端末に保持することを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項4において、前記異常診断プログラムは、前記操作者からの応答結果に応じて、中断された処理を継続するための制御信号を前記家電機器に送信することを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項3において、前記異常診断プログラムの異常診断結果により、前記家電機器に修理が必要となった場合には、その修理内容と修理費用の見積もりを前記携帯端末に表示すること特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項6において、前記修理費用の見積額が前記携帯端末の操作者または前記情報提供サーバの管理者または前記異常診断プログラムの開発者による指定値よりも大きい場合には、前記携帯端末の操作者の要求により前記家電機器の買い換えに関する情報を取得可能とすることを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項6において、前記家電機器の市場価値及び修理費と前記家電機器と同等機能を有する新規家電機器の市場価値とを比較することにより、前記新規家電機器への買い換えに関する情報を取得可能とすることを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項3において、前記異常診断プログラムの異常診断結果により、前記家電機器に修理が必要となった場合は、前記家電機器の修理をする日時を前記携帯端末の操作者が指定することにより、前記情報提供サーバに通知することを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項3において、前記家電機器は、前記携帯端末に異常通知を行うための予備電源を備えることを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項3において、前記携帯端末の操作者の要求に応じて故障診断プログラムにより前記家電機器の故障診断を行うとき、対象となる家電機器の候補を前記携帯端末の操作者に空間的に近いものから優先的に前記携帯端末に表示することを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項3において、前記家電機器の異常を検出した後、その復帰方法を前記携帯端末に表示することを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
- 請求項3において、前記携帯端末は、故障診断プログラムを前記家電機器から受け取ることを特徴とする家電機器保守サービスシステム。
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-
2006
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