JP2006189976A - 記憶装置、そのデータ処理方法、そのデータ処理プログラム及びデータ処理システム - Google Patents

記憶装置、そのデータ処理方法、そのデータ処理プログラム及びデータ処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】 論理ボリュームにより定義される記憶装置に関し、ホストサーバ側の環境構築やハードウェア資源を用いないで、論理ボリュームの複製等の処理を可能にする。
【解決手段】 追記型記憶媒体(71、72・・・7N)により構成され、1あるいは複数の論理ボリューム(10、101、102・・・10N)により定義される記憶部(ストレージ6、62)と、前記記憶部の動作を制御する記憶制御部(ストレージサーバ8)とを備え、論理ボリュームにより定義される記憶部(ストレージ6、62)の動作の制御には、データベース部(データベース12)に記憶した管理情報が参照される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気テープ等の追記型記憶媒体を用いたデータ記憶及びその処理に関し、特に、論理ボリュームにより定義される記憶装置、そのデータ処理方法、そのデータ処理プログラム及びデータ処理システムに関する。
各種データを記憶するストレージ等の記憶装置は論理ボリュームにより定義され、この論理ボリュームは、ホストサーバからの要求により複製やデータ複写等の処理が実行される。記憶装置には例えば、磁気テープ等の追記型記憶媒体が使用され、この追記型記憶媒体には古いデータから最新のデータに位置を変えて順に追記されて記憶される。この記憶装置のデータは外部装置であるホストサーバで管理されている。
ところで、従来、複数に分断された論理ボリュームをコピー手段により物理的な連続領域にコピーすることにより、論理ボリュームを一つに統合するもの(例えば、特許文献1)、追記型記憶媒体からなる論理ボリュームの再編成処理方法として、無効領域となった媒体面をボリュームから登録を抹消し、それをフォーマットした媒体面をボリュームに再登録するもの(例えば、特許文献2)、バックアップ対象のデータが所定サイズのブロック単位にアクセスされる記憶装置に格納されるとともに、ブロックの記憶装置の位置やそのバックアップ世代をバックアップ装置に格納するもの(例えば、特許文献3)、光ディスクライブラリに論理ボリュームを設定する、追記型のデータ書込み制御について、ファイル名、ディレクトリ名等の指示でデータを格納するデータベースによりファイル管理を行い、このファイル管理でボリュームの割り当てやファイル削除等の処理を行うもの(例えば、特許文献4)がある。
特開2002−236560 特開2002−297431 特開平9−101912 特開2000−137639
ところで、記憶装置に定義される論理ボリュームについて、ホストサーバから特定の論理ボリュームの複製を作成する場合には、新しい論理ボリュームを作成した後、複製元の論理ボリュームからデータを読み込み、複製先の論理ボリュームへデータを書き込む必要がある。また、追記型記憶媒体では、データ更新を行った後、古いデータが記憶媒体上に残っていても、その古いデータを読み出すことができない。古いデータを読み出すには専用のソフトウェアを用いることが必要であり、記憶媒体上のデータはホストサーバで管理することにより、アクセスする必要がある。
このようなホストサーバによるデータ処理では、ホストサーバ上での環境構築、CPU(Central Processing Unit )やメモリ等のハードウェア資源が必要である。また、ストレージ上に定義された論理ボリュームの複製の作成にはホストサーバによる処理が必要である。また、追記型記憶媒体では、古いデータの取り出しは非効率的であり、手数を要する。このような課題について、特許文献1〜4には何ら示唆されておらず、それを解決すべき構成の開示や示唆もない。
そこで、本発明は、論理ボリュームにより定義される記憶装置に関し、ホストサーバ側の環境構築やハードウェア資源を用いないで、論理ボリュームの複製等の処理を可能にすることを目的とする。
また、本発明の他の目的は、新旧データに関係なく、論理ボリュームの複製等の処理を可能にすることにある。
上記課題を解決するため、本発明の記憶装置は、追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームにより定義される記憶部と、前記記憶部の動作を制御する記憶制御部とを備える構成である。
斯かる構成の記憶装置では、その内部に、データを記憶する記憶部と、この記憶部の動作を制御する記憶制御部とを備えている。記憶部は、追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームにより定義され、データを記憶する。即ち、記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームが記憶制御部により定義され、データの記憶が実行される。斯かる動作は記憶装置内で実行され、外部装置であるホストサーバやその他のハードウェア資源を用いることなく、論理ボリュームの作成やデータ処理が行われる。従って、ホストサーバの環境構築、CPUやメモリ等のハードウェア資源が不要となる。
上記課題を解決するためには、本発明の記憶装置は、追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、前記記憶部の管理情報を記憶するデータベース部と、前記データベース部の前記管理情報を参照して前記記憶部の動作を制御する記憶制御部とを備える構成である。
斯かる構成の記憶装置では、その内部に、論理ボリュームが定義される記憶部と、管理情報を記憶するデータベース部と、記憶制御部とを備えている。この記憶部の動作は記憶制御部によって制御されるが、その制御にはデータベース部の管理情報が参照される。即ち、記憶部に定義される論理ボリュームやデータ記憶等の処理はデータベース部の管理情報を参照して行われる。従って、斯かる処理にはホストサーバ側のその他のハードウェア資源を用いる必要がない。
上記課題を解決するため、本発明の記憶装置は、一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームにより定義される第2の記憶部と、前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御し、前記第1の記憶部から転送した前記データを前記第2の記憶部に記憶させる記憶制御部とを備える構成である。
斯かる構成の記憶装置では、その内部に、一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、論理ボリュームが定義される第2の記憶部と、記憶制御部とを備えている。第1の記憶部は、ランダムアクセス型記憶媒体等で構成され、第2の記憶部に記憶すべきデータを一次的に格納する。第2の記憶部は、追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームにより定義され、データを記憶する。即ち、第1の記憶部のデータ記憶、第2の記憶部に定義される1あるいは複数の論理ボリュームは記憶制御部により制御され、第1の記憶部のデータを第2の記憶部に転送して記憶させる等の処理が実行される。斯かる動作は記憶装置内で実行され、外部装置であるホストサーバやその他のハードウェア資源を用いることなく、論理ボリュームの作成やデータ処理が行われる。従って、斯かる構成によっても、ホストサーバの環境構築、CPUやメモリ等のハードウェア資源が不要となる。
上記課題を解決するため、本発明の記憶装置は、一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、追記型記憶媒体により構成されて1あるいは複数の論理ボリュームが定義され、前記第1の記憶部から転送された前記データを記憶する第2の記憶部と、前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部のデータの管理情報を記憶するデータベース部と、前記データベース部の前記管理情報を参照して前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御する記憶制御部とを備える構成である。
斯かる構成の記憶装置では、その内部に、一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、論理ボリュームが定義される第2の記憶部と、管理情報を記憶するデータベース部と、記憶制御部とを備えている。第1の記憶部は、既述の通り、ランダムアクセス型記憶媒体等で構成され、第2の記憶部に記憶すべきデータを一時的に格納する。第2の記憶部の構成は既述の通りである。これら第1又は第2の記憶部の一方又は双方の動作は記憶制御部によって制御されるが、その制御にはデータベース部の管理情報が参照される。即ち、第1の記憶部のデータ記憶、第2の記憶部に定義される論理ボリュームやデータ記憶等の各処理はデータベース部の管理情報を参照して行われる。従って、斯かる処理にはホストサーバ側のその他のハードウェア資源を用いる必要がない。
上記課題を解決するため、本発明の記憶装置は、追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、外部から論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するとともに、この複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを記憶させる記憶制御部とを備える構成である。
斯かる構成の記憶装置では、その内部に、論理ボリュームが定義される記憶部と、記憶制御部とを備えている。そこで、外部から論理ボリュームの複製処理の要求があると、記憶装置ではその要求に対応し、論理ボリュームの複製処理が実行される。斯かる処理は、ホストサーバ側のその他のハードウェア資源を用いることなく、記憶装置で行われる。
上記課題を解決するため、本発明の記憶装置は、一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される第2の記憶部と、外部から論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するとともに、この複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを前記第1の記憶部を介在させて書き込む記憶制御部とを備えている。
斯かる構成の記憶装置では、その内部に、一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、論理ボリュームが定義される第2の記憶部と、記憶制御部とを備えている。そこで、外部から論理ボリュームの複製処理の要求があると、記憶装置ではその要求に対応し、第1の記憶部にデータの記憶、第2の記憶部で論理ボリュームを作成し、その論理ボリュームにデータを記憶させる等、論理ボリュームの複製処理が実行される。斯かる処理は、ホストサーバ側のその他のハードウェア資源を用いることなく、記憶装置で行われる。
上記課題を解決するため、本発明の記憶装置のデータ処理方法は、追記型記憶媒体を用いた記憶装置のデータ処理方法であって、追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、前記記憶部の動作を制御する処理とを含む構成である。
斯かる構成によれば、記憶装置において、追記型記憶媒体により構成される記憶部の動作が制御されるとともに、その制御により記憶部には1あるいは複数の論理ボリュームが定義される。斯かる処理は記憶装置内で実行され、外部装置であるホストサーバやその他のハードウェア資源を用いることなく、論理ボリュームの作成やデータ処理が記憶装置内で実行される。従って、ホストサーバの環境構築、CPUやメモリ等のハードウェア資源による処理は不要である。
上記課題を解決するため、本発明の記憶装置のデータ処理方法は、追記型記憶媒体を用いた記憶装置のデータ処理方法であって、追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、前記記憶部のデータの管理情報をデータベース部に記憶する処理と、前記データベース部の前記管理情報を参照して前記記憶部の動作を制御する処理とを含む構成である。
斯かる構成のデータ処理方法では、追記型記憶媒体により構成される記憶部には、1あるいは複数の論理ボリュームが定義され、この記憶部の管理情報は、データベース部に記憶される。そこで、記憶部の動作の制御では、データベース部の管理情報を参照することにより、論理ボリュームの定義やデータ記憶等の処理が実行される。
上記課題を解決するため、本発明の記憶装置のデータ処理プログラムは、コンピュータに実行させる、記憶装置のデータ処理プログラムであって、追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義するステップと、前記記憶部の動作を制御するステップとを含む構成である。
斯かる構成のデータ処理プログラムによれば、記憶装置における記憶部の動作を制御するとともに、記憶部に論理ボリュームが定義される。このようなプログラムの処理により、外部のホストサーバ等に助力されることなく、論理ボリュームの複製やデータの複写等の処理を行うことができる。
上記課題を解決するため、本発明のデータ処理システムは、追記型記憶媒体を用いた記憶装置を備えるデータ処理システムであって、前記記憶装置は、追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、前記記憶部の動作を制御する記憶制御部とを備える構成である。このような構成とすれば、記憶装置で既述の通りのデータ処理が実行され、記憶装置の外部装置であるホストサーバ等の負担が軽減されることになる。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) ホストサーバ上での環境構築やCPUやメモリ等のハードウェア資源を使用しないで、古いデータの取り出しや論理ボリュームの複製や更新等の処理を容易にしかも効率的に行うことができる。
(2) 論理ボリュームの複製や更新等の処理にホストサーバのハードウェア資源を使用しないので、ホストサーバ上で動作しているジョブの性能劣化等の影響を回避できる。
(3) 新旧のデータに無関係に論理ボリュームの複製等の処理を行うことができ、旧データの効率的な取り出しを行うこができる。
(4) 古いデータの論理ボリュームの複製ができるので、間違ってデータを上書きした場合等のデータ復旧が可能になる。
第1の実施形態
本発明の第1の実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るデータ処理システムを示す図、図2はその変形例を示す図である。
このデータ処理システム2にはデータの記憶装置として例えば、ストレージ・サブシステム4が設置されている。このストレージ・サブシステム4には、記憶部としてストレージ6、記憶制御装置としてストレージサーバ8が備えられ、図1に示す実施形態ではストレージサーバ8にデータベース部としてデータベース12が備えられている。このデータベース12は例えば、図2に示す実施形態のように、ストレージサーバ8と別個に構成してもよい。ストレージ6には例えば、磁気テープ等の追記型記憶媒体からなる複数の記憶媒体71、72・・・7Nが設置され、これら記憶媒体71〜7Nには1あるいは複数の論理ボリューム10が定義される。この論理ボリューム10は例えば、論理ボリューム101、102・・・10Nで構成される。ストレージサーバ8は論理ボリューム101、102・・・10Nの定義やデータの読み書き等の制御に用いられる。データベース12は、ストレージサーバ8上の記憶媒体を用いて構成され、ストレージ6の管理情報が格納される。この管理情報には、例えば、ストレージ6の容量、論理ボリューム10のサイズ、データの位置情報、書込み時刻情報、状態情報等のデータ管理に必要な各種の情報が含まれる。そして、ホストサーバ14は、ストレージ・サブシステム4の外部装置であって、例えば、コンピュータで構成され、ストレージ6に対するデータの書込みや読出しに用いられる。また、保守制御部16は例えば、コンピュータによって構成され、ストレージ・サブシステム4の保守や設定等を行うインターフェイスを構成している。
このようなストレージ・サブシステム4において、ホストサーバ14からストレージ・サブシステム4に対し、データ書込み要求が行われた場合には、ストレージサーバ8を経由してストレージ6上のデータにアクセスが行われる。その際、ストレージ6上のデータ変化に伴い、ストレージサーバ8のデータベース12の管理情報の更新が行われる。データベース12では、ストレージ6に定義された論理ボリューム10(=101、102・・・10N)を構成する記憶媒体71、72・・・7N上の全てのデータの書込み時刻、位置、サイズ等を表すデータが格納され、そのデータが管理される。
斯かる構成とすれば、ホストサーバ14から指令を受けることにより、ストレージ・サブシステム4では、ストレージ6の動作をストレージサーバ8によって制御することができ、その制御経過等を表す各種の情報は管理情報としてデータベース12に格納され、ストレージ6の制御はデータベース12にある管理情報によって管理される。このストレージ・サブシステム4では、ホストサーバ14から指令を受ければ、データベース12にある管理情報の参照により、論理ボリューム10の複製等の各種の処理を実行でき、斯かる処理がホストサーバ14側の環境構築、CPUやメモリ等のハードウェア資源を使用することなく実行できる。また、ストレージ6が追記型記憶媒体で構成される場合、ストレージ6に残っている古いデータは、データベース12にある管理情報を参照することにより、効率良く取り出すことができる。
次に、論理ボリュームの構成について、図3を参照して説明する。図3は、ストレージに定義された論理ボリュームのイメージを示す図である。
論理ボリューム10について、その一つである論理ボリューム101は例えば、複数の論理ブロック0、1・・・N−1で特定されている。この論理ボリュームサイズをm、論理ブロックサイズをnとすると、論理ブロック数Nは、
N=m(論理ボリュームサイズ)/n(論理ブロックサイズ) ・・・(1)
で与えられる。
次に、記憶媒体のデータの記憶処理について、図4を参照して説明する。図4は、論理ボリュームの時点別のデータ状態イメージを示す図である。
論理ボリューム101は、追記型記憶媒体である記憶媒体71、72・・・7Nで構成されているので、その先頭から後尾に向かって追記される形態により、データの書込み又は更新が行われる。このデータの記憶推移において、図4の(A)ではデータの追記書込み、図4の(B)及び(C)ではデータ更新を示している。
図4の(A)に示すデータ状態イメージでは例えば、論理ボリューム101において先頭から後尾に向かってデータX20が書き込まれ、このデータX20の後尾側にデータY22が追記されている。この場合、データX20及びデータY22がそれぞれ一回ずつ順に書き込まれた状態にあり、データY22の後部には最後尾に向かって空き領域24が生じている。
図4の(B)に示すデータ状態イメージでは、図4の(A)に示すデータ状態から更新された状態を示している。この場合、データX26、データY28のそれぞれが順に一回ずつ更新された状態であり、データX20及びデータY22(図4のA)は旧データ、データX26及びデータY28は追記された更新データである。このデータ更新の結果、空き領域24は狭くなる。このようなデータ更新とデータ読込み要求との関係について、ホストサーバ14からデータ読込み要求が行われた場合には、ストレージ6からホストサーバ14にデータX26及びデータY28(更新データ)が送られることになり、データX20及びデータY22(旧データ)は読むことができない。
そして、図4の(C)に示すデータ状態イメージは、図4の(B)に示すデータ状態から更新された状態を示している。この状態は、データY28が追記・再更新された状態である。データY28は旧データとなり、ホストサーバ14からデータ読込み要求が行われた場合には、データX26及びデータY30がホストサーバ14に送られることになり、旧データであるデータY28は読むことができない。
ここで、図4の(C)に示す時点で、保守制御部16からストレージ・サブシステム4に対し、論理ボリューム101の複製を作成することが指示されたとすると、ストレージサーバ8上のデータベース12にある管理情報が参照され、複製処理が行われる。ここで、データベース12には論理ボリューム10を構成する記憶媒体71上のデータ状態を表す情報、特に更新前のデータに関する情報が格納されているので、この情報を利用することにより、図4の(C)に示すデータ状態イメージの状態だけでなく、図4の(A)に示すデータ状態イメージの状態、又は図4の(B)に示すデータ状態イメージの状態の複製も作成することが可能である。即ち、データベース12の管理情報の参照により、新旧のデータに無関係に論理ボリューム10の複製を作成することができる。
次に、記憶媒体のデータ複写処理について、図5を参照して説明する。図5は、図4の(C)に示すデータ状態から最新のデータのみを使用して複写を行った場合のデータ状態イメージを示す図である。
この処理では、単純な論理ボリューム101の複製ではなく、各データ状態の最新のデータのみを複写先の例えば、論理ボリューム102に書き込むことが可能である。即ち、図5の(A)は複写元の論理ボリューム101のデータ状態を示し、図4の(C)と同一である。これに対し、図5の(B)は複写先の論理ボリューム102のデータ状態を示している。この場合、図5の(B)に示すデータ状態イメージから最新データであるデータX26及びデータY30を使用し、これらを論理ボリューム102に複写したデータ状態イメージである。このように、論理ボリューム101の必要なデータのみを複写し、論理ボリューム102が形成される。この結果、複写先の論理ボリューム102にはデータX26及びデータY30が複写される。この場合、論理ボリューム102には空き領域32が存在する。
このように論理ボリューム10について、論理ボリュームの複製の作成やデータの複写をすることができる。論理ボリュームの複製の作成とは、論理ボリュームを新たに定義し、その中に新又は旧のデータを複写することにより、同一のデータを格納した、異なる論理ボリューム番号を持つ別の論理ボリュームを作成することである。また、データの複写とは、論理ボリューム10が定義されるストレージ6を構成する追記型記憶媒体71〜7N上のデータの複写や定義された論理ボリュームへのデータの複写である。
そして、これらの処理は、ストレージ・サブシステム4のストレージ6、ストレージサーバ8及びデータベース12(図1、図2)を用いて実行されており、斯かる処理にホストサーバ14側のハードウェア資源やソフトウェア資源は使用されない。このため、ホストサーバ14上で動作しているジョブに斯かる処理が影響を与えることはなく、ホストサーバ14上のジョブの性能劣化等の影響を生じさせることもない。また、データベース12に格納されている管理情報を用いて論理ボリューム10の複製を行うので、過去の任意の時点でのデータ即ち、旧データをデータベース12の管理情報から特定し、定義した論理ボリュームに特定されたデータを複写することができるので、旧データに係る論理ボリューム10の複製を作成できる。このように管理情報を参照し、新旧のデータを格納する論理ボリューム10の複製を作成できるので、必要に応じてデータの復旧が可能となり、例えば、誤ってデータの上書きを行った場合にもデータ復旧が容易に行える。
次に、論理ボリュームの複製処理について、図6を参照して説明する。図6は、本発明のデータ処理方法の実施形態である論理ボリュームの複製処理の処理方法及び処理プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
この複製処理では、保守制御部16からの論理ボリュームの複製指示に基づく処理が行われ、複製対象である論理ボリューム10として例えば、論理ボリューム101、102についての処理が実行される。
ストレージサーバ8(図1、図2)が保守制御部16から論理ボリューム101の複製処理の指令を受けると、その論理ボリューム101が有効であるか否かが管理情報により判定される(ステップS101)。この判定には、データベース12に格納されている管理情報が参照され、具体的には論理ボリューム管理テーブル34の論理ボリュームステータス41(図7)に格納されている、論理ボリューム101に関する状態情報が参照される。この論理ボリューム101が有効である場合には、ストレージ6に論理ボリューム101の複製を作成するための空きがあるか否かを判定する(ステップS102)。この判定にもデータベース12に格納されている管理情報が参照され、複製する論理ボリューム101のサイズとストレージ6を構成する記憶媒体71〜7Nにおける空き容量とを対比することにより、論理ボリューム101の複製を作成する空きがストレージ6に存在するか否かを判定する。論理ボリューム101のサイズは、論理ボリューム管理テーブル34の論理ボリュームサイズ40(図7)に格納された情報である。そして、論理ボリューム101が有効でない場合(ステップS101)やストレージ6に論理ボリューム101の複製を作成するための空きがない場合(ステップS102)には論理ボリューム101の複製処理を実行することができない(ステップS103)。
ストレージ6に空きがある場合には複製論理ボリューム102の定義が作成されるとともに、その定義の作成等について、データベース12の管理情報を更新し(ステップS104)、論理ボリューム101のデータを読み込む(ステップS105)。この場合、データの読込みは、任意のデータサイズ単位で行う。
このデータ読込みの後、複製された論理ボリューム102にそのデータを書き込み、その書込みに伴い、データベース12の管理情報の更新を行う(ステップS106)。このデータ書込みは全てのデータが完了するまで継続し(ステップS105−S106−S107)、論理ボリューム101から最後のデータが到来した場合には、複製論理ボリューム102を有効に設定し、その有効設定に伴ってデータベース12の管理情報の更新処理を実行する(ステップS108)。
このような処理により、論理ボリューム101の複製処理による複製論理ボリューム102へのデータ書込みを完了することができ、論理ボリューム101の複製が作成される。そして、斯かる複製処理は、既述した通り、ストレージ・サブシステム4側で独自に実行され、ホストサーバ14に何らの負担をかけることなく行われる。
次に、データベースの論理ボリューム管理について、図7を参照して説明する。図7は、データベースの論理ボリューム管理テーブル及び論理ブロック管理テーブルの管理情報を示す図である。
データベース12(図1、図2)には、論理ボリューム10の管理情報を格納するため、論理ボリューム管理テーブル34及び論理ブロック管理テーブル36等が備えられている。論理ボリューム管理テーブル34には論理ボリューム101の管理情報が記憶されており、具体的には、論理ボリューム番号38、論理ボリュームサイズ40、論理ボリュームステータス41、論理ブロックサイズ42、既述の論理ブロック0、1、2・・・N−1に対応する論理ブロック管理テーブルポインタ44として例えば、論理ブロック0管理テーブルポインタ440、論理ブロック1管理テーブルポインタ441、論理ブロック2管理テーブルポインタ442・・・論理ブロックN−1管理テーブルポインタ44N−1が設定されている。また、論理ブロック管理テーブル36には、各論理ブロックに対応するデータの記憶開始位置を示す記憶媒***置情報46、書込み時刻情報48、各論理ブロックにおける直前の更新前データに関する論理ブロック管理テーブルの位置を示す前論理ブロック管理テーブルポインタ50が設定されている。
また、論理ボリューム101は任意のサイズのブロック単位である論理ブロック0、1、・・・N−1で管理されており、論理ボリューム管理テーブル34には論理ボリューム101内に存在する論理ブロック0、1、・・・N−1毎に論理ブロック管理テーブルポインタ440〜44N−1が用意されている。論理ブロック0、1、・・・N−1内に対応するデータが記憶媒体上に存在する場合は、その論理ブロック0、1、・・・N−1に対応するデータのうち最新のデータを持つ論理ブロック管理テーブル361のポインタが設定される。論理ブロック0、1、・・・N−1に対応するデータが記憶媒体上に存在しない場合、論理ブロック管理テーブルポインタ44には「0」が設定される。そして、論理ブロック管理テーブル361は、記憶媒体の位置情報と論理ブロック0、1、2・・・N−1の書込み時刻情報48を持つ。また、論理ブロック管理テーブル36には、前論理ブロック管理テーブルポインタ50が設定される。過去に更新されたデータに対応する論理ブロック管理テーブル362が存在する場合には、論理ブロック管理テーブル361と論理ブロック管理テーブル362とが前論理ブロック管理テーブルポインタ50によって関係付けられる。図7では同様に、論理ブロック管理テーブル362には論理ブロック管理テーブル363が関係付けられている。過去の論理ブロック管理テーブルが存在しない場合には、前論理ブロック管理テーブルポインタ50には「0」が設定されることになる。更新前データの参照・複製について、上記の例では、最新データは論理ブロック管理テーブル361の前論理ブロック管理テーブルポインタ50により示され、それまでのデータは論理ブロック管理テーブル362、363・・・により示されている。
このようにデータベース12には、管理情報が構成されて記憶されているので、最新のデータを記憶する論理ボリューム10だけでなく、記憶媒体71、72・・・7Nにおける新旧のデータの位置や状態等の管理情報が格納されているから、その管理情報を参照することにより、最新データだけではなく、古いデータの読出しも可能となり、新旧データに関係なく、その複写や論理ボリュームの複製を行うことができる。
また、このような新旧データの複写、論理ボリュームの作成、その複製の作成等の各処理は、ホストサーバ14側のデータ処理を伴うことなく、データベース12の管理情報の参照により、ストレージ・サブシステム4のみで実行することができる。
次に、論理ボリューム管理情報の複製項目について、図8を参照して説明する。図8は、データベースの論理ボリューム管理テーブル及び論理ブロック管理テーブルにおける複製項目を示している。
論理ボリューム10の任意のデータの複製を行う場合、複製元論理ボリュームと複製先論理ボリュームとで同じ値にする必要がある項目が複製元論理ボリュームの管理情報から複製先論理ボリュームの管理情報に複写される。複製元から複写された管理情報を除いた管理情報は、複製先の記憶媒体のデータの書込み状態に従って新たに設定されることになる。従って、図8において示す斜線部分の項目は複写されないものであり、斜線部分以外の項目が複製されることになる。即ち、複製元論理ボリュームと複製先論理ボリュームとは同一にならないため、斜線部分は複写されることはなく、論理ボリュームサイズ40等の情報は複製元と複製先とで同一であるから複写される。
次に、本発明の第1の実施形態に係るデータ処理方法について、図9を参照して説明する。図9は、第1の実施形態に係るデータ処理システムのホストサーバのデータ書込み要求に対応するデータ処理方法及びデータ処理プログラムの処理シーケンスを示す図である。
この処理シーケンスは、ホストサーバ14に対応するストレージ・サブシステム4の処理であって、ホストサーバ14、ストレージ6及びストレージサーバ8のデータ処理を示している。
ホストサーバ14からデータ書込み要求が発生し(ステップS111)、このデータ書込み要求をストレージサーバ8が受けると、ストレージ6に対してデータ書込み要求(ステップS112)、準備完了の後、ストレージ6から準備完了応答(ステップS113)が発せられる。
ところで、データ書込み要求(ステップS111)から準備完了応答(ステップS113)が発せられるまでの間、ストレージサーバ8からホストサーバ14に対し、準備未完了応答が発せられ(ステップS114)、ホストサーバ14からストレージサーバ8に対しデータ書込み再要求が発せられ(ステップS115)、また、ストレージサーバ8からホストサーバ14に対して準備未完了応答が発せられ(ステップS116)、また、ホストサーバ14からストレージサーバ8に対しデータ書込み再要求が発せられる(ステップS117)。
そして、ストレージ6から準備完了応答(ステップS113)が発せられた後、ストレージサーバ8からホストサーバ14に対し、準備完了応答が発せられると(ステップS118)、ホストサーバ14からストレージサーバ8に対し、データ転送が行われ(ステップS119)、ストレージサーバ8を経由してストレージ6にデータ転送が行われる(ステップS120)。そして、ストレージ6からストレージサーバ8に対し、その完了応答が発せられ(ステップS121)、ストレージサーバ8からホストサーバ14に完了応答が発せられる(ステップS122)。このような処理に基づき、ホストサーバ14からのデータ書込み要求に対応し、ストレージ6のデータ書込みが実行される。このようなデータ書込みにより、論理ボリュームの複製の作成やデータの複写等の処理を行うことができる。
第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態について、図10及び図11を参照して説明する。図10は、第2の実施形態に係るデータ処理装置を示す図、図11はその変形例を示す図である。第1の実施形態が単一のストレージを備えたものであるのに対し、この第2の実施形態では複数のストレージを備えたものである。図10及び図11において、図1又は図2に示す部分と同一部分には同一符号を付してある。
この実施形態のデータ処理システム2の記憶装置としてストレージ・サブシステム4には、第1の記憶部として一次ストレージ61、第2の記憶部として二次ストレージ62、記憶制御装置としてストレージサーバ8とともに、データベース12が備えられている。この実施形態では、データベース12はストレージサーバ8と別個に構成されている。このデータベース12は例えば、図11に示す実施形態のように、ストレージサーバ8とは同一の記憶媒体を用いてストレージサーバ8上にデータベース部として構成されてもよい。一次ストレージ61は複数のランダムアクセス型記憶媒体52で構成され、また、二次ストレージ62には第1の実施形態で既述したよう磁気テープ等の追記型記憶媒体で構成される例えば、複数の記憶媒体71、72・・・7Nが設置され、これら記憶媒体71〜7Nには1あるいは複数の論理ボリューム10が定義される。ストレージサーバ8は階層サーバであって、一次ストレージ61のデータ記憶や二次ストレージ62に対するデータ転送等の制御、二次ストレージ62における論理ボリューム101、102・・・10Nの定義やデータの読み書き等の制御に用いられる。データベース12は、ストレージサーバ8上の記憶媒体を用いて構成され、一次ストレージ61及び二次ストレージ62の管理情報が記憶される。この管理情報には、一次ストレージ61については、データの読み書き、そのデータの状態等の情報、また、二次ストレージ62については、その容量、論理ボリューム10のサイズ、データの位置情報、書込み時刻情報、状態情報等のデータ管理に必要な各種の情報が含まれる。
そして、ホストサーバ14は、記憶装置であるストレージ・サブシステム4の外部装置であって、例えば、コンピュータによって構成され、一次ストレージ61に対するデータの書込みや読出しに用いられる。また、保守制御部16は例えば、コンピュータによって構成され、ストレージ・サブシステム4の保守や設定等を行うインターフェイスを構成している点は第1の実施形態と同様である。
また、斯かる構成では、一次ストレージ61にデータを一時的に格納するので、一次ストレージ61は二次ストレージ62のデータバッファとして機能している。ストレージサーバ8では、一次ストレージ61に対するデータ記憶や、二次ストレージ62の論理ボリュームの形成や、データの記憶処理等の処理を実行する。そこで、二次ストレージ62に追記型記憶媒体で構成した場合にもその読出しや書込みに対する時間経過に対応した処理を行うことができ、データの記憶処理の効率化が図られる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る論理ボリュームの複製処理について、図12を参照して説明する。図12は、論理ボリュームの複製処理のデータ処理方法及びデータ処理プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
この複製処理は、保守制御部16からの論理ボリュームの複製指示に基づく処理であって、複製対象である論理ボリューム10として例えば、論理ボリューム101についての処理である。
ストレージサーバ8(図10)が保守制御部16から論理ボリューム101の複製処理を受けると、その論理ボリューム101が有効であるか否かを判定する(ステップS201)。この判定は、第1の実施形態で既述した通り、データベース12に格納されている管理情報が参照され、具体的には論理ボリューム管理テーブル34の論理ボリュームステータス41(図7)に格納されている、論理ボリューム101に関する状態情報が参照される。この論理ボリューム101が有効である場合には、二次ストレージ62に論理ボリュームの複製を作る空きがあるか否かを判定する(ステップS202)。この判定には、第1の実施形態で既述した通り、データベース12に格納されている管理情報が参照され、複製する論理ボリューム101のサイズと二次ストレージ62を構成する記憶媒体71〜7Nにおける空き容量とを対比することにより、論理ボリューム101の複製を作成する空きが二次ストレージ62に存在するか否かを判定する。論理ボリューム101のサイズは、論理ボリューム管理テーブル34の論理ボリュームサイズ40(図7)に格納された情報である。そして、論理ボリューム101が有効でない場合(ステップS201)や二次ストレージ62に空きがない場合(ステップS202)には論理ボリューム101の複製を行うことができない(ステップS203)。
そして、二次ストレージ62に複製に必要な空きがある場合には複製論理ボリューム102が定義されるとともに、データベース12の管理情報を更新をし(ステップS204)、論理ボリューム101のデータを読み込む(ステップS205)。この場合、データの読込みは、任意のデータサイズ単位で行うことは既述の通りである。
このデータ読込みの後、複製論理ボリューム102へのデータの書込み、データベース12の管理情報の更新を行う(ステップS206)。このデータ書込みは全てのデータが完了するまで継続し(ステップS205−S206−S207)、論理ボリューム101から最後のデータが到来した場合には、複製論理ボリューム102を有効に設定し、その有効設定に係るデータについて、データベース12の管理情報を更新し(ステップS208)、複製処理を完了する。
次に、データ処理システムのデータ処理方法について、図13を参照して説明する。図13は、本発明の実施形態に係る、ホストサーバのデータ書込み要求に対応するデータ処理方法及びデータ処理プログラムの処理シーケンスを示す図である。
この処理シーケンスは、ホストサーバ14に対応するストレージ・サブシステム4の処理であって、ホストサーバ14、一次ストレージ61、二次ストレージ62及びストレージサーバ8のデータ処理を示している。
ホストサーバ14からデータ書込み要求が発生し(ステップS211)、このデータ書込み要求を受けると、ストレージ・サブシステム4では書込み準備処理T1が実行される。この場合、書込み準備処理T1は、書込み要求に対応する論理ボリュームのデータが一次ストレージ61上に無い場合に二次ストレージ62からデータを持ってくる処理である。そこでデータ書込み要求を契機とし、一次ストレージ61からストレージサーバ8に対しデータ読出し要求が発せられ(ステップS212)、これに対応し、ストレージサーバ8から二次ストレージ62に対しデータ読出し要求が付与される(ステップS213)。二次ストレージ62では、データ読出し要求に対応するデータ転送を行い(ステップS214)、その完了により、完了応答が発せられる(ステップS215)。
このデータ転送の完了応答を受けたストレージサーバ8は、一次ストレージ61に対してデータ書込み要求を行い(ステップS216)、一次ストレージ61から準備完了応答を受け(ステップS217)、データ転送(ステップS218)を行う。この結果、一次ストレージ61から完了応答(ステップS219)が得られると、これに完了応答を行う(ステップS220)。
ところで、斯かる準備処理の途上において、二次ストレージ62では、データの読出し要求からデータ転送までに比較的長い時間を要するので、一次ストレージ61からホストサーバ14に対し、準備未完了応答(ステップS221)を行い、ホストサーバ14からデータ書込み再要求を受け(ステップS222)、二次ストレージ62からデータ転送がない場合には、準備未完了応答(ステップS223)を行い、再度、データ書込み要求が発せられる(ステップS224)等、ホストサーバ14とのデータ授受の不確定な時間経過による不都合を回避することができる。
このような準備処理は、データの書込み要求に対応するデータ書込みの準備であって、その準備が予め実行されている場合には斯かる処理は不要となる。
そして、一次ストレージ61から書込み準備の完了応答が発せられ(ステップS225)、書込み処理T2に移行する。この書込み処理T2では、ホストサーバ14からデータ転送が行われ(ステップS226)、データ転送を受けた一次ストレージ61からその完了応答が発せられる(ステップS227)。一次ストレージ61からストレージサーバ8に対しデータ書込み要求が発せられ(ステップS228)、ストレージサーバ8から一次ストレージ61に対しデータ読出し要求が発せられる(ステップS229)。これにより、一次ストレージ61からストレージサーバ8に対してデータ転送が行われ(ステップS230)、ストレージサーバ8から一次ストレージ61に対しその完了応答が発せられる(ステップS231)。そして、ストレージサーバ8から二次ストレージ62に対しデータ書込み要求(ステップS232)、二次ストレージ62からストレージサーバ8に対し準備完了応答(ステップS233)が発せられると、ストレージサーバ8からデータ転送が行われ(ステップS234)、二次ストレージ62からストレージサーバ8に対しその完了応答が発せられ(ステップS235)、ストレージサーバ8から一次ストレージ61に完了応答が発せられる(ステップS236)。このような処理を経ることにより、ホストサーバ14からのデータ書込み要求に対応し、二次ストレージ62のデータ書込みが完了する。このようなデータ書込みにより、論理ボリュームの複製の作成やデータの複写等の処理を行うことができる。
次に、以上述べた記憶装置、そのデータ処理方法、そのデータ処理プログラム及びデータ処理システム等の実施形態から技術的な事項を抽出し、その技術的な意義、変形例、その他、技術的な拡張事項等を以下に列挙する。
(1) 既述した通り、データベース12は記憶デバイスを階層制御サーバを構成するストレージサーバ8の内部ディスクでデータベース部として構成してもよく、ストレージ・サブシステム4内の領域の一部を用いても良い。即ち、データベース12は、ストレージサーバ8上に形成してもよく、ストレージサーバ8と別個に構成してもよい。
(2) 保守制御部16を構成するコンピュータには、ホストコンピュータを用いてもよく、また、ホストコンピュータとは別個のコンピュータを用いてもよい。
(3) 第1の実施形態では単一のストレージ6、第2の実施形態では一次ストレージ61、二次ストレージ62の複数のストレージを設置したが、ストレージ・サブシステムには3台以上のストレージを備えた構成としてもよい。
(4) 第1の実施形態について、論理ボリュームの構成(図3)、論理ボリュームの状態イメージ(図4)、データ複写に斯かるデータイメージ(図5)、データベース12の管理情報の編成(図7)及びデータベースにおける複製項目(図8)等を説明したが、これらの事項は、第2の実施形態(図10〜図13)における、二次ストレージ62に定義される論理ボリュームの複製の作成、データの複写等の処理においても同様に適用される。
次に、以上述べた本発明に係る記憶装置、そのデータ処理方法、そのデータ処理プログラム及びデータ処理システム等の各実施形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) 追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、
前記記憶部の動作を制御する記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
(付記2) 追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、
前記記憶部のデータの管理情報を記憶するデータベース部と、
前記データベース部の前記管理情報を参照して前記記憶部の動作を制御する記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
(付記3) 一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、
追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームにより定義される第2の記憶部と、
前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御し、前記第1の記憶部から転送した前記データを前記第2の記憶部に記憶させる記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
(付記4) 一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、
追記型記憶媒体により構成されて1あるいは複数の論理ボリュームが定義され、前記第1の記憶部から転送された前記データを記憶する第2の記憶部と、
前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部のデータの管理情報を記憶するデータベース部と、
前記データベース部の前記管理情報を参照して前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御する記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
(付記5) 追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、
外部から論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するとともに、この複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを記憶させる記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
(付記6) 一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、
追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される第2の記憶部と、
外部から論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するとともに、この複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを前記第1の記憶部を介在させて書き込む記憶制御部と、
を備えたことを特徴とする、記憶装置。
(付記7) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置のデータ処理方法であって、
追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、
前記記憶部の動作を制御する処理と、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理方法。
(付記8) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置のデータ処理方法であって、
追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、
前記記憶部のデータの管理情報をデータベース部に記憶する処理と、
前記データベース部の前記管理情報を参照して前記記憶部の動作を制御する処理と、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理方法。
(付記9) 追記型記憶媒体を用いる記憶装置のデータ処理方法であって、
一時的にデータを第1の記憶部に記憶させる処理と、
追記型記憶媒体により構成される第2の記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、
前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御し、前記第1の記憶部から転送した前記データを前記第2の記憶部に記憶させる処理と、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理方法。
(付記10) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置のデータ処理方法であって、
一時的にデータを第1の記憶部に記憶させる処理と、
追記型記憶媒体により構成される第2の記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、
前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部のデータの管理情報を記憶する処理と、
前記データベース部の前記管理情報を参照して前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御する処理と、
前記第1の記憶部から転送した前記データを第2の記憶部に記憶する処理と、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理方法。
(付記11) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置のデータ処理方法であって、
追記型記憶媒体により構成された記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、
外部から前記論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成する処理と、
前記複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを記憶させる処理と、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理方法。
(付記12) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置のデータ処理方法であって、
一時的にデータを第1の記憶部に記憶させる処理と、
追記型記憶媒体により構成される第2の記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、
外部から論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成する処理と、
前記複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを前記第1の記憶部を介在させて書き込む処理と、
を備えたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理方法。
(付記13) コンピュータに実行させる、記憶装置のデータ処理プログラムであって、
追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義するステップと、
前記記憶部の動作を制御するステップと、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理プログラム。
(付記14) コンピュータに実行させる、記憶装置のデータ処理プログラムであって、
追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義するステップと、
前記記憶部のデータの管理情報をデータベース部に記憶するステップと、
前記データベース部の前記管理情報を参照して前記記憶部の動作を制御するステップと、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理プログラム。
(付記15) コンピュータに実行させる、記憶装置のデータ処理プログラムであって、
一時的にデータを第1の記憶部に記憶させるステップと、
追記型記憶媒体により構成される第2の記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義するステップと、
前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御し、前記第1の記憶部から転送した前記データを前記第2の記憶部に記憶させるステップと、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理プログラム。
(付記16) コンピュータに実行させる、記憶装置のデータ処理方法であって、
一時的にデータを第1の記憶部に記憶させるステップと、
追記型記憶媒体により構成される第2の記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義するステップと、
前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部のデータの管理情報を記憶するステップと、
前記データベース部の前記管理情報を参照して前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御するステップと、
前記第1の記憶部から転送した前記データを第2の記憶部に記憶するステップと、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理プログラム。
(付記17) コンピュータに実行させる、記憶装置のデータ処理プログラムであって、
追記型記憶媒体により構成された記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義するステップと、
外部から前記論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するステップと、
前記複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを記憶させるステップと、
を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理プログラム。
(付記18) コンピュータに実行させる、記憶装置のデータ処理方法であって、
一時的にデータを第1の記憶部に記憶させるステップと、
追記型記憶媒体により構成される第2の記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義するステップと、
外部から論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するステップと、
前記複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを前記第1の記憶部を介在させて書き込むステップと、
を備えたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理プログラム。
(付記19) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置を備えるデータ処理システムであって、
前記記憶装置は、
追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、
前記記憶部の動作を制御する記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、データ処理システム。
(付記20) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置を備えるデータ処理システムであって、
前記記憶装置は、
追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、
前記記憶部のデータの管理情報を記憶するデータベース部と、
前記データベース部の前記管理情報を参照して前記記憶部の動作を制御する記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、データ処理システム。
(付記21) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置を備えるデータ処理システムであって、
前記記憶装置は、
一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、
追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームを定義される第2の記憶部と、
前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御し、前記第1の記憶部から転送した前記データを前記第2の記憶部に記憶させる記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、データ処理システム。
(付記22) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置を備えるデータ処理システムであって、
前記記憶装置は、
一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、
追記型記憶媒体により構成されて1あるいは複数の論理ボリュームが定義され、前記第1の記憶部から転送した前記データを記憶する第2の記憶部と、
前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部のデータの管理情報を記憶するデータベース部、
前記データベース部の前記管理情報を参照して前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御する記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、データ処理システム。
(付記23) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置を備えるデータ処理システムであって、
前記記憶装置は、
追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、
外部から前記論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するとともに、この複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを記憶させる記憶制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする、データ処理システム。
(付記24) 追記型記憶媒体を用いた記憶装置を備えるデータ処理システムであって、
前記記憶装置は、
一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、
追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される第2の記憶部と、
外部から論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するとともに、この複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを前記第1の記憶部を介在させて書き込む記憶制御部と、
を備えたことを特徴とする、データ処理システム。
(付記25) 追記型記憶媒体により構成される記憶部と、前記記憶部に接続され、前記記憶部の動作を制御する記憶制御装置とを備える記憶装置において、
前記記憶部は、1あるいは複数の論理ブロックで構成される1あるいは複数の論理ボリュームにより定義され、
前記記憶制御装置は、前記論理ボリューム毎に設けられた論理ボリューム管理テーブルと、前記論理ボリュームを構成する論理ブロック毎に設けられた論理ブロック管理テーブルとが定義されたデータベース部を備え、
前記論理ボリューム管理テーブルには、前記論理ブロック毎の前記論理ブロック管理テーブルを示す論理ブロック管理テーブルポインタが設定され、
前記論理ブロック管理テーブルには、当該論理ブロックに対応するデータの位置情報と、前記データの更新前における前データに関する論理ブロック管理テーブルに対応づけられる前論理ブロック管理テーブルポインタとが設定されることを特徴とする、記憶装置。斯かる構成により、論理ボリュームによって定義される記憶部に記憶されるデータは、データベースに記憶される管理情報によって関係付けられ、新旧いずれのデータも管理情報の参照により、論理ボリュームの複製の作成や、新旧データの取り出し等のデータ処理を任意に行うことができる。
(付記26) 追記型記憶媒体により構成される記憶部と、前記記憶部に接続され、前記記憶部の動作を制御する記憶制御装置とを備える記憶装置において、
前記記憶部は、1あるいは複数の論理ブロックで構成される1あるいは複数の論理ボリュームにより定義され、
前記記憶制御装置にはデータベース部が接続され、
前記データベース部は、前記論理ボリューム毎に設けられた論理ボリューム管理テーブルと、前記論理ボリュームを構成する論理ブロック毎に設けられた論理ブロック管理テーブルとが定義され、
前記論理ボリューム管理テーブルには、前記論理ブロック毎の前記論理ブロック管理テーブルを示す論理ブロック管理テーブルポインタが設定され、
前記論理ブロック管理テーブルには、当該論理ブロックに対応するデータの位置情報と、前記データの更新前における前データに関する論理ブロック管理テーブルに対応づけられる前論理ブロック管理テーブルポインタとが設定されることを特徴とする、記憶装置。付記25について記載したデータ処理はデータベース部が記憶制御装置の外部に接続されていても、同様に実行することができる。
(付記27) 追記型記憶媒体により構成されて1あるいは複数の論理ブロックで構成される1あるいは複数の論理ボリュームにより定義される記憶部の動作を制御する記憶制御装置に接続されるデータベースにおいて、
前記論理ボリューム毎に設けられた論理ボリューム管理テーブルと、前記論理ボリュームを構成する論理ブロック毎に設けられた論理ブロック管理テーブルとが定義され、
前記論理ボリューム管理テーブルには、前記論理ブロック毎の前記論理ブロック管理テーブルを示す論理ブロック管理テーブルポインタが設定され、
前記論理ブロック管理テーブルには、当該論理ブロックに対応するデータの位置情報と、前記データの更新前における前データに関する論理ブロック管理テーブルに対応づけられる前論理ブロック管理テーブルポインタとが設定されることを特徴とする、データベース。
(付記28) 追記型記憶媒体により構成されて1あるいは複数の論理ブロックで構成される1あるいは複数の論理ボリュームにより定義される記憶部に接続され、前記記憶部の動作を制御する記憶制御装置において、
前記記憶部の前記論理ボリューム毎に設けられた論理ボリューム管理テーブルと、前記論理ボリュームを構成する論理ブロック毎に設けられた論理ブロック管理テーブルとが定義されたデータベース部を備え、
前記論理ボリューム管理テーブルには、前記論理ブロック毎の前記論理ブロック管理テーブルを示す論理ブロック管理テーブルポインタが設定され、
前記論理ブロック管理テーブルには、当該論理ブロックに対応するデータの位置情報と、前記データの更新前における前データに関する論理ブロック管理テーブルに対応づけられる前論理ブロック管理テーブルポインタとが設定されることを特徴とする、記憶制御装置。
(付記29) 追記型記憶媒体により構成されて1あるいは複数の論理ブロックで構成される1あるいは複数の論理ボリュームにより定義される記憶部に接続され、データベース部に記憶している管理情報を用いて前記記憶部の動作を制御する記憶制御装置において、
前記データベース部には、前記記憶部の前記論理ボリューム毎に設けられた論理ボリューム管理テーブルと、前記論理ボリュームを構成する論理ブロック毎に設けられた論理ブロック管理テーブルとが定義され、
前記論理ボリューム管理テーブルには、前記論理ブロック毎の前記論理ブロック管理テーブルを示す論理ブロック管理テーブルポインタが設定され、
前記論理ブロック管理テーブルには、当該論理ブロックに対応するデータの位置情報と、前記データの更新前における前データに関する論理ブロック管理テーブルに対応づけられる前論理ブロック管理テーブルポインタとが設定されることを特徴とする、記憶制御装置。
(付記30) 前記付記13、14、15、16、17又は18に記載のデータ処理プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態等について説明したが、本発明は上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、磁気テープ等の追記型記憶媒体を用いたデータ記憶及びその処理に関し、特に、記憶装置に定義される論理ボリュームの複製やデータの複写等のデータ処理を、ホストサーバ側の環境構築やハードウェア資源を用いることなく、記憶装置で独自に行うことができ、しかも、新旧のデータに無関係にデータ複写や論理ボリュームの複製を行うことができる等、データ処理の効率化に寄与することができる。
第1の実施形態に係るデータ処理システムを示す図である。 第1の実施形態に係る他のデータ処理システムを示す図である。 論理ボリュームの構成イメージを示す図である。 論理ボリュームの時点別のデータ状態イメージを示す図である。 データ複写に係るデータ状態イメージを示す図である。 論理ボリュームの複製処理の手順を示すフローチャートである。 データベースの論理ボリューム管理テーブル及び論理ブロック管理テーブルの管理情報を示す図である。 データベースにおける複製項目を示す図である。 データ書込み処理の処理シーケンスを示す図である。 第2の実施形態に係るデータ処理システムを示す図である。 第2の実施形態に係る他のデータ処理システムを示す図である。 論理ボリュームの複製処理の処理手順を示すフローチャートである。 データ書込み処理の処理シーケンスを示す図である。
符号の説明
2 データ処理システム
4 ストレージ・サブシステム(記憶装置)
6 ストレージ(記憶部)
61 一次ストレージ(第1の記憶部)
62 二次ストレージ(第2の記憶部)
8 ストレージサーバ(記憶制御装置)
10、101、102・・・10N 論理ボリューム
12 データベース
14 ホストサーバ
16 保守制御部

Claims (10)

  1. 追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームにより定義される記憶部と、
    前記記憶部の動作を制御する記憶制御部と、
    を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
  2. 追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、
    前記記憶部の管理情報を記憶するデータベース部と、
    前記データベース部の前記管理情報を参照して前記記憶部の動作を制御する記憶制御部と、
    を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
  3. 一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、
    追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームにより定義される第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御し、前記第1の記憶部から転送した前記データを前記第2の記憶部に記憶させる記憶制御部と、
    を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
  4. 一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、
    追記型記憶媒体により構成されて1あるいは複数の論理ボリュームが定義され、前記第1の記憶部から転送された前記データを記憶する第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部のデータの管理情報を記憶するデータベース部と、
    前記データベース部の前記管理情報を参照して前記第1の記憶部又は前記第2の記憶部の一方又は双方の動作を制御する記憶制御部と、
    を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
  5. 追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、
    外部から論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するとともに、この複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを記憶させる記憶制御部と、
    を備える構成としたことを特徴とする、記憶装置。
  6. 一時的にデータを記憶させる第1の記憶部と、
    追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される第2の記憶部と、
    外部から論理ボリュームの複製要求を受けることにより、前記記憶部に複製論理ボリュームを作成するとともに、この複製論理ボリュームに既存の論理ボリュームのデータを前記第1の記憶部を介在させて書き込む記憶制御部と、
    を備えたことを特徴とする、記憶装置。
  7. 追記型記憶媒体を用いた記憶装置のデータ処理方法であって、
    追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、
    前記記憶部の動作を制御する処理と、
    を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理方法。
  8. 追記型記憶媒体を用いた記憶装置のデータ処理方法であって、
    追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義する処理と、
    前記記憶部のデータの管理情報をデータベース部に記憶する処理と、
    前記データベース部の前記管理情報を参照して前記記憶部の動作を制御する処理と、
    を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理方法。
  9. コンピュータに実行させる、記憶装置のデータ処理プログラムであって、
    追記型記憶媒体により構成される記憶部に1あるいは複数の論理ボリュームを定義するステップと、
    前記記憶部の動作を制御するステップと、
    を含む構成としたことを特徴とする、記憶装置のデータ処理プログラム。
  10. 追記型記憶媒体を用いた記憶装置を備えるデータ処理システムであって、
    前記記憶装置は、
    追記型記憶媒体により構成され、1あるいは複数の論理ボリュームが定義される記憶部と、
    前記記憶部の動作を制御する記憶制御部と、
    を備える構成としたことを特徴とする、データ処理システム。
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