JP2006187206A - 培養観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】培養細胞の容器に発生した結露を短時間で除去し得る培養観察装置を提供する。
【解決手段】培養観察装置100Aは、培養細胞502の培養に適した環境に制御された培養空間202を形成するための培養装置主本体190と培養装置副本体140と、培養細胞502と培地504を収容した容器512を保持するための標本トレー550と、培養細胞502の拡大像を観察するための顕微鏡(対物光学部310と結像光学部340を含む)と、培養空間202内において標本トレー550が取り付けられるトレー取り付け部252と、トレー取り付け部252に取り付けられた標本トレー550を水平に移動させるための水平移動機構260と、トレー取り付け部252に取り付けられた標本トレー550に保持された標本510(容器512と蓋518を含む)に風を送るための送風機432と434と436を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置に関する。
生物研究市場では、生体の動的変化を研究するために培養細胞を用いた実験が行なわれている。培養細胞は牛の血清などから作られた培地と呼ばれる液体と共に、内部温度37℃、炭酸ガス濃度5%、湿度100%に維持された炭酸ガスインキュベーター内に配置され、培養細胞の活性が維持されている。また炭酸ガスインキュベーターの機能を備えた顕微鏡により培養細胞の活性を維持した状態での観察が可能な観察装置が市販されている。
培養細胞と培地は、一般にプラスチックやガラスで作られた外形が円筒形状のディッシュやシャーレなどの容器の中で培養される。
培養細胞を用いた実験には、特定の細胞の変化を追う細胞系譜の実験など、長期間にわたる実験もある。
しかし培地は約3日に1回の交換が必要であり、長期間特定の細胞の観察を行なうためには培地の交換が必要となる。そのため顕微鏡から培養細胞を入れた容器を取り外しクリーンベンチなどで培地交換の作業を行なわなければならない。
顕微鏡とクリーンベンチの間の移動区間およびクリーンベンチ内は、炭酸ガスインキュベーター内の培養空間の温度である37℃であることはまれであり、通常は人間が作業しやすい20〜25℃程度である。このため、培養細胞を入れた容器の温度が培地交換作業の間に低下して、炭酸ガスインキュベーター内に容器を戻した際に容器の表面に結露が発生することがある。このように容器の表面に結露が発生すると、一時的に観察ができなくなってしまう。
本発明は、このような実状を考慮して成されたものであり、その目的は、培養細胞を入れた容器に発生した結露を短時間で除去し得る培養観察装置を提供することである。
本発明は、培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置に向けられている。本発明の培養観察装置は、培養細胞の培養に適した環境に制御された培養空間を形成するための培養装置と、培養細胞と培地を収容した容器を保持するための標本トレーと、培養細胞の拡大像を観察するための顕微鏡と、培養空間内において標本トレーを再現性良く保持するためのトレー保持機構と、トレー保持機構に保持された標本トレーを顕微鏡の光軸に直交する平面に沿って移動させるためのトレー移動機構と、トレー保持機構に保持された標本トレーに保持された容器に風を送るための送風機とを備えている。
本発明によれば、培養細胞を入れた容器に発生した結露を短時間で除去し得る培養観察装置が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[第一実施形態]
本実施形態は、培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置に向けられている。培養観察装置は、実質的に、培養細胞を培養するための培養装置(インキュベーター)と、培養細胞を観察するための顕微鏡とを組み合わせて構成されている。図1は、本発明の第一実施形態による培養観察装置を概略的に示す断面図である。
図1に示されるように、培養観察装置100Aは、培養装置主本体190と、培養装置副本体140と、これらを支持する本体支持台110とを備えている。
本体支持台110は複数の脚部114を備えている。
培養装置副本体140は、脚部114に支持された下側ベース部142と、下側ベース部142の上の周囲を取り囲む側壁部144と、側壁部144の上側の開口を覆う上側ベース部146とを備えている。
上側ベース部146は、下側ベース部142に立てられた複数の支持支柱148によって支持されている。上側ベース部146と側壁部144はシール部材150を介して接しており、両者の間は気密に保たれている。側壁部144は中空構造で断熱空間152を有し、側壁部144の断熱空間152内にはヒーター154が設けられている。下側ベース部142は、培養装置副本体140の内部空間と外気とを連絡する直径30mm程度の貫通穴142aを有している。
培養装置主本体190は、底面が開口した箱状の筐体192を備えている。筐体192はヒンジ194によって側壁部144に取り付けられており、培養装置副本体140に対して開閉可能である。筐体192と上側ベース部146の間にはシール部材200が設けられており、筐体192は閉じられた際にシール部材200を介して上側ベース部146に接し、筐体192と上側ベース部146の間は気密に保たれる。筐体192は中空構造で断熱空間204を有し、筐体192の断熱空間204内にはヒーター206が設けられている。
筐体192が閉じられることにより、培養装置副本体140と培養装置主本体190は、標本を培養するための培養空間202を形成する。培養観察装置100Aは、筐体192の開閉を感知するための開閉センサー196を有している。
筐体192には、炭酸ガスなどの気体を培養空間202に供給するための気体供給流路208が連結されている。気体供給流路208は気体供給源210に連結される。気体供給流路208の途中には、気体の供給量を制御するためのバルブ212が設けられている。
培養観察装置100Aは、培養空間202内において、標本トレー550が取り付けられるトレー取り付け部252と、トレー取り付け部252を水平に移動させるための水平移動機構260を備えている。
標本トレー550は複数の標本510を保持可能である。標本510は、培養細胞502と培地504を収容した容器512と、容器512を覆う蓋518とから構成される。容器512と蓋518は共に光学的に透明である。標本510は、標本トレー550に形成された凹部に収容されて支持され、凹部の内側に形成された開口を通して下方から光学的に観察され得る。
トレー取り付け部252は、標本トレー550を受けるトレー受け部254と、トレー受け部254から上方に突出している凸部256と、トレー受け部254から下方に延びている回転シャフト258とを有している。回転シャフト258は図示しない機構により回転可能に支持されている。
標本トレー550は、図示されていないが、トレー取り付け部252の凸部256を把持する把持機構を有しており、この把持機構はトレー取り付け部252と共働してトレー保持機構250を構成している。これにより、標本トレー550は、その上面が対物レンズ312の光軸に直交する平面に平行になるように、トレー取り付け部252に再現性良く着脱可能となっている。
上側ベース部146は貫通穴146aを有し、トレー取り付け部252の回転シャフト258は上側ベース部146の貫通穴146aを通って延びている。上側ベース部146の貫通穴146aとトレー取り付け部252の回転シャフト258とのすき間は、湿気の漏れを良好に抑えるために、好ましくは0.1mm以下であるとよい。また、湿気の漏れをさらに抑えるため、上側ベース部146の貫通穴146aとトレー取り付け部252の回転シャフト258の間に弾性部材が設けられてもよい。
水平移動機構260は、トレー取り付け部252を回転させるためのモーター262と、モーター262を支持するモーター支持部材264と、モーター支持部材264を移動可能に支持しているリニアガイド266と、モーター支持部材264に係合しているボールネジ268と、ボールネジ268を駆動するためのモーター270と、モーター270を支持しているモーター支持部材272とを備えている。
モーター支持部材264はリニアガイド266を介して上側ベース部146に取り付けられており、上側ベース部146に対して横に移動可能である。またモーター支持部材272は上側ベース部146に固定されている。ボールネジ268はモーター270の軸の回転運動をモーター支持部材264の直線運動に変換する。
顕微鏡は、対物光学部310と結像光学部340とを備えている。対物光学部310は培養装置副本体140の内部に収容されている。また結像光学部340は培養装置副本体140の下方外部に配置されている。
対物光学部310は、対物レンズ312と、対物レンズ312を上下に移動させるための準焦機構320とを備えている。
準焦機構320は、対物レンズ312を支持するための対物レンズ支持部材322と、対物レンズ支持部材322を移動可能に支持しているリニアガイド324と、対物レンズ支持部材322に係合しているボールネジ326と、ボールネジ326を駆動するためのモーター328と、モーター328を支持しているモーター支持部材330とを備えている。
モーター支持部材330は上側ベース部146に固定されている。対物レンズ支持部材322はリニアガイド324を介してモーター支持部材330に取り付けられており、モーター支持部材330に対して上下に移動可能である。ボールネジ326はモーター328の軸の回転運動を対物レンズ支持部材322の直線運動に変換する。
上側ベース部146は貫通穴146bを有し、対物レンズ312は上側ベース部146の貫通穴146bを通って延びている。上側ベース部146の貫通穴146bと対物レンズ312とのすき間は、湿気の漏れを良好に抑えるために、好ましくは0.1mm以下であるとよい。また、湿気の漏れをさらに抑えるため、上側ベース部146の貫通穴146bと対物レンズ312との間に弾性部材が設けられてもよい。
結像光学部340は、結像レンズ342と撮像装置344とを備えている。下側ベース部142は貫通穴142bを有し、貫通穴142bには光学窓142cが密閉状態で設けられている。結像光学部340は下側ベース部142に設けられた光学窓142cを介して対物レンズ312と光学的に結合されている。
また顕微鏡は、標本を透過照明するための透過照明光学系を備えている。透過照明光学系は、筐体192の外壁192aに密閉状態で取り付けられた照明光源372と、筐体192の内壁192bに密閉状態で設けられた光学窓374とを有している。照明光源372と光学窓374は共に対物レンズ312の上方に位置している。照明光源372は照明光を発し、光学窓374は照明光の通過を許す。
さらに顕微鏡は、標本を励起するための励起照明光学系を備えている。励起照明光学系は、励起光源部400と、蛍光キューブユニット410とを有している。
励起光源部400は複数の励起光源402を含んでおり、それらは波長の異なる光を発する。励起光源部400はさらに複数の励起光源402から延びる光路を一本に統合する素子404と、素子404からの光を蛍光キューブユニット410に導く投光管406とを備えている。
蛍光キューブユニット410は複数の蛍光キューブ412を含んでいる。複数の蛍光キューブ412は例えば回転可能なターレットに保持されており、それらのうちの一つが対物光学部310と結像光学部340の間の光路上に選択的に配置される。各蛍光キューブ412は、蛍光フィルター414とダイクロイックミラー416と吸収フィルター418とを有している。蛍光フィルター414は特定の波長域の光を選択的に透過して励起光を作る。ダイクロイックミラー416は蛍光フィルター414を透過した励起光を反射するとともに、標本510から発生した蛍光を選択的に透過する。吸収フィルター418はダイクロイックミラー416を透過した蛍光中の特定の波長域の光を選択的に透過して不所望な波長成分を取り除く。
さらに培養観察装置100Aは、装置全体を制御するための制御部420を備えている。制御部420は、例えば、水平移動機構260や準焦機構320、ヒーター154、ヒーター206、蛍光キューブユニット410、励起光源402、照明光源372などを制御する。
培養観察装置100Aの使用時は、複数の標本510を保持した標本トレー550がトレー取り付け部252に取り付けられ、純水を入れた加湿パッド214が培養空間202の中に配置される。培養空間202は、ヒーター206によって内部温度が37℃に制御され、バルブ212によって炭酸ガス濃度が5%に制御される。また、培養装置副本体140の内部空間は、ヒーター154によって内部温度が37℃に制御される。
筐体192の断熱空間204により培養空間202は外気の影響を受けにくく、また培養装置副本体140の内部空間も37℃であるため、培養空間202の内部温度は良好に37℃に保たれる。また、培養空間202に生じた湿気は外部へ漏れにくいため、培養空間202内は100%に近い高湿度に保たれる。
培養装置副本体140の内部空間と外部空間をつなぐ貫通穴142aは小径であるので培養装置副本体140内への外気の流入はわずかである。また培養装置副本体140の内部空間は断熱空間152によって囲まれているので外気の影響を受けにくい。このため、培養装置副本体140の中に配置された対物レンズ312と準焦機構320は外気に影響されず37℃に良好に保たれる。対物レンズ312と準焦機構320は温度の影響を受けると容易にピントズレを生じさせるが、対物レンズ312と準焦機構320の温度が一定に保たれるためピントズレの発生が良好に抑えられる。
また培養空間202から培養装置副本体140の内部に浸入したわずかな湿気は貫通穴142aを通って外気に拡散するため、培養装置副本体140の内部は低い湿度に保たれる。これにより、対物レンズ312に結露が生じたり、準焦機構320に錆が生じたりすることが防止される。
また観察時は、対物レンズ312の上方に位置する標本510が観察される。観察対象の標本510は、水平移動機構260により標本トレー550を大きく回転させることによって切り換えられる。標本510内の観察個所は、水平移動機構260により標本トレー550を対物レンズ312の光軸に直交する平面に沿って移動させることによって調整される。この調整は、標本トレー550の回転と並進移動との組み合わせによって行なわれる。回転と並進移動は、標本510を支持する凹部の内側に形成された開口の内側に位置している対物レンズ312の先端が標本トレー550に当たらない範囲で行なわれる。
また、長期間にわたる観察では培地の交換が必要である。培地の交換は、トレー取り付け部252から標本トレー550ごと取り外して行なわれる。つまり、培地交換の間、容器512は標本トレー550に保持されたままであり、容器保持機構によってしっかり固定されているため位置ずれも生じない。培地交換の済んだ標本トレー550は、再びトレー取り付け部252に培地交換前と同じ状態で取り付けられる。
このように本実施形態では、容器512を標本トレー550から外すことなく培地交換を行なえるとともに、標本トレー550をトレー取り付け部252に位置再現性良く取り付けることができるので、容器512を元の位置に配置できる。これにより、特定の細胞を長期間にわたって観察することが可能である。
培養観察装置100Aにおいて、培地交換作業は、複数の標本510を保持している標本トレー550を、トレー取り付け部252から取り外し、クリーンベンチに移動し、培地を交換し、培養観察装置100Aに移動し、トレー取り付け部252に取り付ける、という手順で行なわれる。また培地の交換は、標本510の蓋518を開け、古い培地を吸い取り、新しい培地を入れ、標本510の蓋518を閉める、という手順で行なわれる。この作業は、標本510の個数だけ繰り返し行なわれる。
培養観察装置100Aとクリーンベンチとの間の移動区間およびクリーンベンチ内は、培養空間の温度である37℃であることはまれであり、通常は人間が作業しやすい20〜25℃程度である。このため、標本トレー550と標本510の温度は培地交換作業の間に培養空間202の温度よりも低くなる傾向にある。標本トレー550と標本510を培養空間202内に戻す際に、標本510の温度が培養空間202の温度よりも1℃以上低くなっていると、標本510の表面に結露が発生し、観察を一時的に行なえなくなってしまう。
このような不具合を解消するため、本実施形態の培養観察装置100Aは、標本510の表面に発生して結露を短時間で除去するため、トレー取り付け部252に取り付けられた標本トレー550に保持された標本510(容器512と蓋518を含む)に風を送るための送風機432と434と436を備えている。送風機432は、トレー取り付け部252に取り付けられた標本トレー550の側方に位置している。送風機434と送風機436は、トレー取り付け部252に取り付けられた標本トレー550を間に挟んで上下に位置しており、標本トレー550と標本510が通過するに十分な間隔を置いて互いに向き合っている。送風機434と送風機436の間に配置された標本510に対して、送風機434は標本510の蓋518に風を送り、送風機436は標本510の容器512に風を送る。
制御部420は、開閉センサー196の情報から培養装置主本体190の筐体192が閉じられたことを検出すると、送風機432と434と436を一定時間(例えば10分間)駆動する。また制御部420は、送風機432と434と436が一定時間駆動されている間、標本トレー550を移動させて複数の標本510を順番に送風機432と434と436の気体吐出部近くに配置する。
送風機432と434と436の気体吐出部近くに配置された標本510は、例えば培地交換の作業中の温度低下が原因で表面に発生した結露が、送風機432と434と436から送られてくる風により短時間で除去される。
図1では作図上の都合から送風機432と434と436は標本トレー550の回転中心を基準にして対物レンズ312の反対側に描かれているが、好ましくは送風機432と434と436は、標本510の一つが観察のために対物レンズ312の光軸上に配置されているとき、その後に比較的早く好ましくは次に対物レンズ312の光軸上に配置される標本510に風を送るように配置されているとよい。
例えば、図2において、標本510Aが観察のために対物レンズ312の光軸上に配置されており、標本トレー550は矢印で示されるように左回りに回転され、標本510Aに続いて標本510B、標本510C、標本510D、標本510E、標本510F、標本510G、標本510Hの順番で観察のために対物レンズ312の光軸上に配置されるものとする。この場合、送風機432と434と436は、図2に示された位置関係において標本510Bに風を送るように配置されるとよい。
また、標本トレー550の回転方向が固定されていない場合には、図2に示された位置関係において標本510Bと標本510Hに風を送るように送風機432と434と436が配置されるとよい。
本実施形態では、複数の標本510は円板状の標本トレー550の同一円周上に配置され、標本トレー550の回転によって観察される標本510が切り換えられるが、複数の標本510はXYステージ上に格子状に配置され、XYステージの二次元的な水平移動によって観察される標本510が切り換えられてもよい。
例えば、図3において、XYステージ720の矢印で示されるようにラスター走査的に移動されて標本510Aから順番に標本510B、標本510C、標本510D、標本510E、標本510F、標本510G、標本510H、標本510I、標本510J、標本510K、標本510Lの順番で観察のために対物レンズ312の光軸上に配置されるものとする。さらに標本510Bが観察のために対物レンズ312の光軸上に配置されているものとする。この場合、送風機432と434と436は図3に示された位置関係において標本510Eに風を送るように配置されるとよい。
さらには、送風機432と434と436は、観察のために対物レンズ312の光軸上に配置されている標本510に風を送るように配置されるとよい。この場合、標本510の下方に対物レンズ312が位置しているので、標本510に下方から風を送る送風機436は省略される。
本実施形態では、培養観察装置100Aは三つの送風機432と434と436を備えているが、少なくとも一つの送風機を備えていればよく、三つの送風機432と434と436の一つまたは二つはレイアウトの都合上の理由などから適宜省略されてもよい。先に述べたように対物レンズ312の光軸上に配置されている標本510に風を送る場合には、標本510に下方から風を送る送風機436は必然的に省略されるが、それ以外の場合であれば、培養観察装置100Aは、できる限り、標本510に下方から風を送る送風機436を備えているとよい。
本実施形態によれば、送風機432と434と436によって標本510に風を送ることにより、標本510の表面に発生した結露を短時間で除去することができる。このため、培地交換の作業後すぐに標本510の観察を開始することができる。
本実施形態では、筐体192は培養装置副本体140に対して開閉可能であるが、これに限定されるものではなく、筐体192は培養装置副本体140に固定されていてもよい。その場合、標本トレー550や加湿パッド214の出し入れのために、筐体192は、側壁に形成された開口と、側壁の開口をふさぐための扉とを備えていればよい。さらには、筐体192は、底部の一部が開口していて、培養装置副本体140に取り付けることによってその開口がふさがれるように構成してもよい。
[第二実施形態]
本実施形態は、培養細胞を入れた容器の表面に発生した結露を短時間で除去し得る別の培養観察装置に向けられている。図4は、本発明の第二実施形態による培養観察装置を概略的に示している。図4において、図1に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図9に示されるように、本実施形態の培養観察装置100Bは、培養空間202内の環境を一律に保つための送風機442と、気体の通過を許すダクト444とを備えている。ダクト444は吸気口444aと上側排気口444bと下側排気口444cとを有している。上側排気口444bと下側排気口444cは、標本トレー550と標本510が通過するに十分な間隔を置いて互いに向き合っている。ダクト444は、上側排気口444bと下側排気口444cの間に配置された標本510に対して、送風機442から取り込んだ気体を上側排気口444bから標本510の蓋518に吹き付け、また下側排気口444cから標本510の容器512に吹き付ける。
培養観察装置100Bはさらに、ダクト444を移動させて送風機442から送り出される気体をダクト444を介して標本510(容器512と蓋518を含む)に導くためのダクト移動機構446を備えている。ダクト移動機構446は、図5に示されるように、ダクト444を移動可能に支持しているリニアガイド448と、ダクト444に係合しているボールネジ450と、ボールネジ450を駆動するためのモーター452とを備えている。ボールネジ450の一端は軸受け453に支持され、他端はカップリング454を介してモーター452の軸に連結されている。
制御部420は、開閉センサー196の情報から培養装置主本体190の筐体192が閉じられたことを検出すると、ダクト444の吸気口444aを送風機442の気体吐出部近く移動させ、一定時間(例えば10分間)経過後にダクト444の吸気口444aを送風機442の気体吐出部近くから退避させる。また制御部420は、ダクト444の吸気口444aが送風機442の気体吐出部近くに配置されている間、標本トレー550を移動させて複数の標本510を順番にダクト444の上側排気口444bと下側排気口444cの間に配置する。
ダクト444の上側排気口444bと下側排気口444cの間に配置された標本510は、表面に発生した結露が、送風機442からダクト444を介して送られてくる気体により短時間で除去される。また、ダクト444の吸気口444aを送風機442の気体吐出部近くから退避された後、送風機442は培養空間220内の環境を一律に保つために働く。
図4では作図上の都合からダクト444は標本トレー550の回転中心を基準にして対物レンズ312の反対側に描かれているが、好ましくはダクト444は、標本510の一つが観察のために対物レンズ312の光軸上に配置されているとき、その後に比較的早く好ましくは次に対物レンズ312の光軸上に配置される標本510に送風機442からの気体を送るように配置されるとよい。ダクト444の詳しい位置関係は、第一実施形態における送風機の位置関係と同様である。
またダクト444は、送風機442から取り込んだ気体を、標本510の蓋518に吹き付けるための上側排気口444bと、標本510の容器512に吹き付けるための下側排気口444cを有しているが、それらの一方は設計上の都合などのより適宜省略されてもよい。
本実施形態によれば、送風機442から送り出される気体をダクト444を介して標本510に導くことにより、標本510の表面に発生した結露を短時間で除去することができる。このため、培地交換の作業後すぐに標本510の観察を開始することができる。
[第三実施形態]
本実施形態は、培養細胞を入れた容器の表面に発生した結露を短時間で除去し得る別の培養観察装置に向けられている。図6は、本発明の第三実施形態による培養観察装置を概略的に示している。図6において、図1に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図10に示されるように、本実施形態の培養観察装置100Cは、気体を供給するための気体供給部464と、気体供給部464から供給される気体を標本510(容器512と蓋518を含む)に導くための流路462と472と、流路462路の途中に設けられた気体の流れを制御するためのバルブ466とを備えている。気体供給部464はこれに限らないが例えばエアボンベで構成される。バルブ466は電気的に制御可能なバルブであり、これに限らないが例えば電磁バルブで構成される。流路472は断熱空間204内において流路462から分岐しており、流路462の排気口と流路472の排気口は標本トレー550と標本510が通過するに十分な間隔を置いて互いに向き合っている。流路462の排気口と流路472の排気口の間に配置された標本510に対して、流路462は標本510の蓋518に気体を噴射し、流路472は標本510の容器512に気体を噴射する。また、断熱空間204内において流路462と流路472の周りには、それぞれ、それらの中を通る気体を加熱するためのヒーター468と478が設けられている。
制御部420は、開閉センサー196の情報から培養装置主本体190の筐体192が閉じられたことを検出すると、バルブ466を開き、一定時間(例えば10分間)経過後にバルブ466を閉じる。また制御部420は、バルブ466が開かれている間、標本トレー550を移動させて複数の標本510を順番に流路462の排気口と流路472の排気口の間に配置する。
流路462の排気口と流路472の排気口の間に配置された標本510は、表面に発生した結露が、流路462の排気口と流路472の排気口から噴射される気体により短時間で除去される。
図4では作図上の都合から流路462の排気口と流路472の排気口は標本トレー550の回転中心を基準にして対物レンズ312の反対側に描かれているが、好ましくは流路462の排気口と流路472の排気口は、標本510の一つが観察のために対物レンズ312の光軸上に配置されているとき、その後に比較的早く好ましくは次に対物レンズ312の光軸上に配置される標本510に流路462の排気口と流路472の排気口からの気体が噴射されるように配置されるとよい。流路462の排気口と流路472の排気口の詳しい位置関係は、第一実施形態における送風機の位置関係と同様である。
また培養観察装置100Cは、標本510の蓋518に気体を噴射するための流路462と、標本510の容器512に気体を噴射するための流路472とを備えているが、それらの一方は設計上の都合などのより適宜省略されてもよい。
本実施形態によれば、流路462の排気口と流路472の排気口から気体を噴射することにより、標本510の表面に発生した結露を短時間で除去することができる。このため、培地交換の作業後すぐに標本510の観察を開始することができる。
[第四実施形態]
本実施形態は、培養細胞を入れた容器の蓋の表面に発生した結露を短時間で除去し得る培養観察装置に向けられている。図7は、本発明の第四実施形態による培養観察装置を概略的に示している。図7において、図1に示された部材と同一の参照符号で指示された部材は同様の部材であり、その詳しい説明は省略する。
図7に示されるように、本実施形態の培養観察装置100Dは、培養空間202内に設けられた標本510の蓋518を保管するための蓋保管室480を備えている。蓋保管室480は、上側ベース部146に立てられた支持支柱482によって支持されている。蓋保管室480は、蓋保管室480内と培養空間202内とを空間的に連絡する開口部486を有しており、蓋保管室480内は培養空間202内と同じ環境に保たれる。
蓋保管室480は、標本510の蓋518を支持するための支持部材を有している。支持部材は、例えば、気体の流れを実質的に妨げない棚490である。棚490はこれに限らないが例えば網やパンチングメタルで構成され、その上に蓋518が載せられる。また、支持部材は、蓋518を掛けておくためのフック492であってもよい。
さらに蓋保管室480は、殺菌灯488と、殺菌灯488の光が蓋保管室480の開口部486から漏れ出ることを妨げる仕切り板494とを有している。
本実施形態においては、培地交換後、標本510を保持している標本トレー550がトレー取り付け部252に取り付けられた後、標本トレー550に保持されている標本510の蓋518が操作者によって蓋保管室480内に保管されている蓋518と素早く交換される。蓋保管室480内は常に培養空間202内と同じ環境にあるので、蓋保管室480内に保管されている蓋518の温度は培養空間202の温度に等しい。このため、標本トレー550に保持されている標本510の容器512から取り外された蓋518の表面には培地交換の作業中の温度低下により結露が発生するかもしれないが、標本トレー550に保持されている標本510の容器512に新しく載せられた蓋518の表面に結露が発生することはない。言い換えれば、標本トレー550に保持されている容器512の蓋518の表面に発生した結露が蓋518を交換することによって短時間で除去される。
本実施形態によれば、蓋518を交換することにより、標本510の蓋518の表面に発生した結露を除去することができる。このため、培地交換の作業後すぐに標本510の観察を開始できる可能性が高まる。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
本発明の第一実施形態による培養観察装置を概略的に示す断面図である。 図1に示された標本トレーに保持された複数の標本を示している。 図1に示された標本トレーに代えて適用されたXYステージの上に並べられた複数の標本を示している。 本発明の第二実施形態による培養観察装置を概略的に示す断面図である。 図4に示されたダクト移動機構を概略的に示している。 本発明の第三実施形態による培養観察装置を概略的に示す断面図である。 本発明の第四実施形態による培養観察装置を概略的に示す断面図である。
符号の説明
100A…培養観察装置、100B…培養観察装置、100C…培養観察装置、100D…培養観察装置、110…本体支持台、114…脚部、140…培養装置副本体、142…下側ベース部、142a…貫通穴、142b…貫通穴、142c…結像光学部取付部、144…側壁部、146…上側ベース部、146a…貫通穴、146b…貫通穴、148…支持支柱、150…シール部材、152…断熱空間、154…ヒーター、190…培養装置主本体、192…筐体、192a…外壁、192b…内壁、194…ヒンジ、196…開閉センサー、200…シール部材、202…培養空間、204…断熱空間、206…ヒーター、208…気体供給流路、210…気体供給源、212…バルブ、214…加湿パッド、220…培養空間、250…トレー保持機構、252…トレー取り付け部、254…トレー受け部、256…凸部、258…回転シャフト、260…水平移動機構、262…モーター、264…モーター支持部材、266…リニアガイド、268…ボールネジ、270…モーター、272…モーター支持部材、310…対物光学部、312…対物レンズ、320…準焦機構、322…対物レンズ支持部材、324…リニアガイド、326…ボールネジ、328…モーター、330…モーター支持部材、340…結像光学部、342…結像レンズ、344…撮像装置、372…照明光源、374…光学窓、400…励起光源部、402…励起光源、404…素子、406…投光管、410…蛍光キューブユニット、412…蛍光キューブ、414…蛍光フィルター、416…ダイクロイックミラー、418…吸収フィルター、420…制御部、432…送風機、434…送風機、436…送風機、442…送風機、444…ダクト、444a…吸気口、444b…上側排気口、444c…下側排気口、446…ダクト移動機構、448…リニアガイド、450…ボールネジ、452…モーター、453…軸受け、454…カップリング、462…流路、464…気体供給部、466…バルブ、468…ヒーター、472…流路、478…ヒーター、480…蓋保管室、482…支持支柱、486…開口部、488…殺菌灯、490…棚、492…フック、494…仕切り板、502…培養細胞、504…培地、510…標本、512…容器、518…蓋、550…標本トレー、720…XYステージ。

Claims (13)

  1. 培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置であり、
    培養細胞の培養に適した環境に制御された培養空間を形成するための培養装置と、
    培養細胞と培地を収容した容器を保持するための標本トレーと、
    培養細胞の拡大像を観察するための顕微鏡と、
    培養空間内において標本トレーを再現性良く保持するためのトレー保持機構と、
    トレー保持機構に保持された標本トレーを顕微鏡の光軸に直交する平面に沿って移動させるためのトレー移動機構と、
    トレー保持機構に保持された標本トレーに保持された容器に風を送るための送風機とを備えている、培養観察装置。
  2. 請求項1において、培養装置は、培養装置副本体と、培養装置副本体に対して開閉可能な培養装置主本体とを有し、培養観察装置はさらに、培養装置主本体の開閉を感知するための開閉センサーと、装置全体を制御する制御部とを備え、制御部は、開閉センサーの情報から培養装置主本体が閉じられたことを検出すると、送風機を一定時間駆動する、培養観察装置。
  3. 請求項2において、標本トレーは複数の容器を保持しており、送風機が一定時間駆動されている間、制御部は標本トレーを移動させて複数の容器を順番に送風機の気体吐出部近くに配置する、培養観察装置。
  4. 培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置であり、
    培養細胞の培養に適した環境に制御された培養空間を形成するための培養装置と、
    培養細胞と培地を収容した容器を保持するための標本トレーと、
    培養細胞の拡大像を観察するための顕微鏡と、
    培養空間内において標本トレーを再現性良く保持するためのトレー保持機構と、
    トレー保持機構に保持された標本トレーを顕微鏡の光軸に直交する平面に沿って移動させるためのトレー移動機構と、
    培養空間内の環境を一律に保つための送風機と、
    吸気口と排気口を有するダクトと、
    ダクトを移動させて送風機から送り出される気体をダクトを介して容器に導くためのダクト移動機構とを備えている、培養観察装置。
  5. 請求項4において、培養装置は、培養装置副本体と、培養装置副本体に対して開閉可能な培養装置主本体とを有し、培養観察装置はさらに、培養装置主本体の開閉を感知するための開閉センサーと、装置全体を制御する制御部とを備え、制御部は、開閉センサーの情報から培養装置主本体が閉じられたことを検出すると、ダクトの吸気口を送風機の気体吐出部近く移動させ、一定時間経過後にダクトの吸気口を送風機の気体吐出部近くから退避させる、培養観察装置。
  6. 請求項5において、標本トレーは複数の容器を保持しており、ダクトの吸気口が送風機の気体吐出部近くに配置されている間、制御部は標本トレーを移動させて複数の容器を順番にダクトの排気口近くに配置する、培養観察装置。
  7. 培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置であり、
    培養細胞の培養に適した環境に制御された培養空間を形成するための培養装置と、
    培養細胞と培地を収容した容器を保持するための標本トレーと、
    培養細胞の拡大像を観察するための顕微鏡と、
    培養空間内において標本トレーを再現性良く保持するためのトレー保持機構と、
    トレー保持機構に保持された標本トレーを顕微鏡の光軸に直交する平面に沿って移動させるためのトレー移動機構と、
    気体を供給するための気体供給部と、
    気体供給部から供給される気体を容器に導くための流路と、
    流路の途中に設けられた気体の流れを制御するためのバルブとを備えている、培養観察装置。
  8. 請求項7において、培養装置は、培養装置副本体と、培養装置副本体に対して開閉可能な培養装置主本体とを有し、培養観察装置はさらに、培養装置主本体の開閉を感知するための開閉センサーと、装置全体を制御する制御部とを備え、制御部は、開閉センサーの情報から培養装置主本体が閉じられたことを検出すると、バルブを開き、一定時間経過後にバルブを閉じる、培養観察装置。
  9. 請求項8において、標本トレーは複数の容器を保持しており、バルブが開かれている間、制御部は標本トレーを移動させて複数の容器を順番に流路の排気口近くに配置する、培養観察装置。
  10. 培養細胞を培養しながら観察するための培養観察装置であり、
    培養細胞の培養に適した環境に制御された培養空間を形成するための培養装置と、
    培養細胞と培地を収容した容器を保持するための標本トレーと、
    培養細胞の拡大像を観察するための顕微鏡と、
    培養空間内において標本トレーを再現性良く保持するためのトレー保持機構と、
    トレー保持機構に保持された標本トレーを顕微鏡の光軸に直交する平面に沿って移動させるためのトレー移動機構と、
    培養空間内に設けられた容器の蓋を保管するための蓋保管室とを備えており、
    蓋保管室は蓋保管室内と培養空間内とを空間的に連絡する開口部を有しており、蓋保管室内は培養空間内と同じ環境に保たれる、培養観察装置。
  11. 請求項10において、蓋保管室は蓋を支持するための支持部材を有している、培養観察装置。
  12. 請求項11において、支持部材は気体の流れを実質的に妨げない棚を含み、棚の上に蓋が載せられる、培養観察装置。
  13. 請求項10において、蓋保管室は、殺菌灯と、殺菌灯の光が蓋保管室の開口部から漏れ出ることを妨げる仕切り板とを有している、培養観察装置。
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