JP2006186620A - ラインフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ライン上で複数のインダクタを近接配置して小型化を図ったとしても、各インダクタ同士の静電的な分離を行ってフィルタとしての高域特性の改善を行うことができるようにしたラインフィルタを提供する。
【解決手段】 第1および第2の巻線11,12をそれぞれ別々のコア21,22に巻いて第1および第2のインダクタを構成したことで、各インダクタが磁気的に分離される。また金属からなる遮蔽部材20が各コア21,22に近接すると共に接地されていることで、各インダクタが静電的にも分離される。さらに各コア21,22と接地面との間で浮遊容量が形成されることで、別途キャパシタを追加しなくとも、その浮遊容量と各インダクタとで等価的にT型フィルタが形成され、高域特性が改善される。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1および第2の巻線11,12をそれぞれ別々のコア21,22に巻いて第1および第2のインダクタを構成したことで、各インダクタが磁気的に分離される。また金属からなる遮蔽部材20が各コア21,22に近接すると共に接地されていることで、各インダクタが静電的にも分離される。さらに各コア21,22と接地面との間で浮遊容量が形成されることで、別途キャパシタを追加しなくとも、その浮遊容量と各インダクタとで等価的にT型フィルタが形成され、高域特性が改善される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、導電線上を伝搬するノイズを抑制するラインフィルタに関する。
スイッチング電源、インバータ、照明機器の点灯回路等のパワーエレクトロニクス機器は、電力の変換を行う電力変換回路を有している。電力変換回路は、直流を矩形波の交流に変換するスイッチング回路を有している。そのため、電力変換回路は、スイッチング回路のスイッチング周波数と等しい周波数のリップル電圧や、スイッチング回路のスイッチング動作に伴うノイズを発生させる。このリップル電圧やノイズは他の機器に悪影響を与える。そのため、電力変換回路と他の機器あるいは線路との間には、リップル電圧やノイズを低減する手段を設ける必要がある。
また、最近、家庭内における通信ネットワークを構築する際に用いられる通信技術として電力線通信が有望視され、その開発が進められている。電力線通信は、電力線に高周波信号を重畳して通信を行う。この電力線通信では、電力線に接続された種々の電気・電子機器の動作によって、電力線上にノイズが発生し、このことが、エラーレートの増加等の通信品質の低下を招く。そのため、電力線上のノイズを低減する手段が必要になる。また、電力線通信では、屋内電力線上の通信信号が屋外電力線に漏洩することを阻止する必要がある。
なお、2本の導電線を伝搬するノイズには、2本の導電線の間で電位差を生じさせるノーマルモード(ディファレンシャルモード)ノイズと、2本の導電線を同じ位相で伝搬するコモンモードノイズとがある。
これらのノイズを抑制するために、電源ラインや信号ラインなどにラインフィルタを設けることが有効である。ラインフィルタとしては、インダクタンス素子(インダクタ)とキャパシタとを含むフィルタ、いわゆるLCフィルタがよく用いられている。LCフィルタには、インダクタンス素子とキャパシタとを1つずつ有するものの他に、T型フィルタやπ型フィルタ等がある。T型フィルタの基本構成は、ライン上で互いに直列的に接続された第1および第2のインダクタを備え、それら第1および第2のインダクタの間にキャパシタの一端を接続したものとなっている。
ところで、複数のインダクタを有するラインフィルタの場合、各インダクタ同士が磁気的、または静電的に結合してしまうと特に高周波の雑音成分が伝達してしまい、高域でのフィルタ性能が低下してしまうことがある。特許文献1には、2つのラインにそれぞれ2つずつ、合計4つのインダクタが挿入され、各ラインのインダクタの間にキャパシタを接続した構成のACラインフィルタにおいて、各インダクタとキャパシタとの配置を最適化すると共に、所定のインダクタとキャパシタとの間に磁界誘導板を配置することで磁気的結合を抑えて雑音成分を抑える発明が記載されている。
特開2004−228822号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように単に磁界誘導板を配置しただけでは磁気的な結合が抑制されるのみであり、静電的な結合が考慮されていない。このため、結局、高周波成分を除去するためのキャパシタが別途必要となる。また特許文献1では、ライン上の2つのインダクタを互いに直交配置して磁界誘導板を配置することを前提としており、例えばライン上の2つのインダクタを直線的に配置する場合は考慮されていない。しかしながら回路の小型化を実現するためには、ライン上で2つのインダクタを直線的に近接して配置したい場合がある。一方で、特にT型フィルタの場合、ライン上の2つのインダクタが磁気的、かつ静電的に結合していない方が特に高域での雑音特性に有利である。このため、単純に近接配置すると結合が生じてしまい、フィルタとしての性能が低下してしまうという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ライン上で複数のインダクタを近接配置して小型化を図ったとしても、各インダクタ同士の静電的な分離を行ってフィルタとしての高域特性の改善を行うことができるようにしたラインフィルタを提供することにある。
本発明によるラインフィルタは、第1の導電線上で互いに直列的に結線され、それぞれがコアとそのコアに巻かれた巻線とを含む複数のインダクタと、金属からなる遮蔽部材とを備え、各インダクタを構成するコア同士が互いに近接配置され、遮蔽部材が、少なくとも隣接するコア間において各コアに近接するように配置されると共に、接地されているものである。
本発明によるラインフィルタでは、金属からなる遮蔽部材が隣接するコア間に配置され、またコアに近接すると共に接地されていることで、各インダクタ同士が静電的に分離される。またコアをそれぞれ分けることで、各インダクタ同士が磁気的にも分離される。これにより、磁気的、かつ静電的な結合による高域特性の悪化が防止される。さらに、各コアと接地面(グランド面)との間で浮遊容量が形成されることで、別途キャパシタを追加しなくとも、その浮遊容量と分離された各インダクタとで等価的にT型フィルタが形成され、これによっても高域特性が改善される。
本発明によるラインフィルタにおいて、絶縁性の押さえ部材が、各コアと遮蔽部材との外周部分に一体的に巻かれていても良い。
また、本発明によるラインフィルタにおいて、第1の導電線上の複数のインダクタとして、第1のコアおよび第1の巻線からなる第1のインダクタと、第2のコアおよび第2の巻線からなる第2のインダクタとを有し、さらに、第2の導電線上で互いに直列的に結線された第3および第4のインダクタを備えていても良い。そして、第3のインダクタが、第1の巻線と共に第1のコアに巻かれた第3の巻線を含み、第4のインダクタが、第2の巻線と共に第2のコアに巻かれた第4の巻線を含み、第1のコアと第2のコアとが互いに近接配置されていても良い。そして遮蔽部材が、少なくとも第1のコアと第2のコアとの間において第1および第2のコアに近接するように配置されると共に、接地されていても良い。
この場合、金属からなる遮蔽部材が、第1のコアと第2のコアとの間に配置されまた、第1および第2のコアに近接すると共に接地されていることで、第1および第3のインダクタの組と第2および第4のインダクタの組とが静電的に分離される。また、コアが、第1のコアと第2のコアとにそれぞれ分かれていることで、第1および第3のインダクタの組と第2および第4のインダクタの組とが磁気的にも分離される。
この場合、金属からなる遮蔽部材が、第1のコアと第2のコアとの間に配置されまた、第1および第2のコアに近接すると共に接地されていることで、第1および第3のインダクタの組と第2および第4のインダクタの組とが静電的に分離される。また、コアが、第1のコアと第2のコアとにそれぞれ分かれていることで、第1および第3のインダクタの組と第2および第4のインダクタの組とが磁気的にも分離される。
またさらに、第5の巻線を含み、その一端が第1の巻線の途中に結線された第5のインダクタと、第6の巻線を含み、その一端が第3の巻線の途中に結線された第6のインダクタとをさらに備えていても良い。そして、第5および第6の巻線が、第1および第3の巻線と共に第1のコアに巻かれていても良い。
この場合、遮蔽部材によって、第1および第3のインダクタ、ならびに第5および第6のインダクタの組と、第2および第4のインダクタの組とが、静電的に分離される。また、コアがそれぞれ分かれていることで、磁気的にも分離される。
この場合、遮蔽部材によって、第1および第3のインダクタ、ならびに第5および第6のインダクタの組と、第2および第4のインダクタの組とが、静電的に分離される。また、コアがそれぞれ分かれていることで、磁気的にも分離される。
またさらに、第7の巻線を含み、その一端が第1の巻線の途中に結線された第7のインダクタと、第8の巻線を含み、その一端が第3の巻線の途中に結線された第8のインダクタとをさらに備えていても良い。そして、第7および第8の巻線が、第2および第4の巻線と共に第2のコアに巻かれていても良い。
この場合、遮蔽部材によって、第1および第3のインダクタ、ならびに第5および第6のインダクタの組と、第2および第4のインダクタ、ならびに第7および第8のインダクタの組とが、静電的に分離される。また、コアがそれぞれ分かれていることで、磁気的にも分離される。
この場合、遮蔽部材によって、第1および第3のインダクタ、ならびに第5および第6のインダクタの組と、第2および第4のインダクタ、ならびに第7および第8のインダクタの組とが、静電的に分離される。また、コアがそれぞれ分かれていることで、磁気的にも分離される。
本発明のラインフィルタによれば、金属からなる遮蔽部材を、隣接する前記コア間において前記各コアに近接するように配置すると共に接地するようにしたので、ライン上で複数のインダクタを近接配置して小型化を図ったとしても、各インダクタ同士の静電的な分離を行うことができ、高域特性の低下が防止される。また、各コアと接地面との間で浮遊容量が形成されることで、別途キャパシタを追加しなくとも、その浮遊容量と分離された各インダクタとで等価的にT型フィルタが形成されるので、これによっても高域特性が改善される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態に係るラインフィルタについて説明する。図1(A),(B)は、本実施の形態に係るラインフィルタの一構成例を示している。このラインフィルタは、磁性材料よりなり互いに直線的に隣接、かつ近接配置された第1および第2のコア21,22と、第1のコア21に巻かれた第1の巻線11と、第2のコア22に巻かれた第2の巻線12と、各コア21,22において各コア21,22に近接するように配置されると共に、接地された遮蔽部材20とを備えている。このラインフィルタでは、遮蔽部材20を介して各コア21,22が接地されるが、その接地面は各巻線11,12に対して近接していない方が好ましい。なお、遮蔽部材20を各コア21,22に近接するように配置するとは、遮蔽部材20が各コア21,22に直接的に接している場合に限らず、例えば遮蔽部材20をコーティング加工して1層膜が追加される場合であってもよいし、また、遮蔽部材20と各コア21,22との間に空隙を有して配置される場合であってもよい。さらに、コーティング加工は、各コア21,22に行ってもよい。
まず、本発明の第1の実施の形態に係るラインフィルタについて説明する。図1(A),(B)は、本実施の形態に係るラインフィルタの一構成例を示している。このラインフィルタは、磁性材料よりなり互いに直線的に隣接、かつ近接配置された第1および第2のコア21,22と、第1のコア21に巻かれた第1の巻線11と、第2のコア22に巻かれた第2の巻線12と、各コア21,22において各コア21,22に近接するように配置されると共に、接地された遮蔽部材20とを備えている。このラインフィルタでは、遮蔽部材20を介して各コア21,22が接地されるが、その接地面は各巻線11,12に対して近接していない方が好ましい。なお、遮蔽部材20を各コア21,22に近接するように配置するとは、遮蔽部材20が各コア21,22に直接的に接している場合に限らず、例えば遮蔽部材20をコーティング加工して1層膜が追加される場合であってもよいし、また、遮蔽部材20と各コア21,22との間に空隙を有して配置される場合であってもよい。さらに、コーティング加工は、各コア21,22に行ってもよい。
なお、図2に示したように、各コア21,22と遮蔽部材20との外周部分に、例えばテープ状の絶縁性の押さえ部材30が一体的に巻かれていても良い。
遮蔽部材20は、導電性があり、かつ磁気的および静電的な遮蔽性のある金属材料で構成され、例えば銅板で構成されている。図1(A),(B)において、各巻線11,12に記した黒い丸印は、巻線の極性(巻き始め)を示している。このラインフィルタでは、別々のコア21,22を用いることにより各コア21,22間が磁気的に分離されているので、各コア21,22間での極性の向きの関係は特に限定されない。また、各コア21,22間での磁路の方向の関係は特に限定されない。図1(B)は、図1(A)の構成に対して第2の巻線12の極性を逆側にした構成例を示しているが、極性の関係は図示した状態に限定されず、他の状態であっても良い。
第1および第2の巻線11,12は、互いに直列的に結線されている。第1および第2のコア21,22は、それぞれ分割コアで形成されていても良い。また第1および第2のコア21,22の形状はそれぞれ、閉磁路を形成するものであれば特に図示したロの字形状のものに限定されるものではない。
図3は、図1(A),(B)に示したラインフィルタの等価回路を示している。このラインフィルタは、等価的には不平衡型のT型フィルタを構成しており、ノーマルモードノイズを抑制するノーマルモードフィルタとして機能する。この等価回路は、入出力端子1A,2A間において第1の導電線3上で互いに直列的に接続された第1および第2のインダクタL1,L2と、一端が第1および第2のインダクタL1,L2の間に接続され、他端が接地された第1のキャパシタC1とを備えている。第1のインダクタL1は、第1のコア21に第1の巻線11が巻かれることにより形成されている。第2のインダクタL2は、第2のコア22に第2の巻線12が巻かれることにより形成されている。第1のキャパシタC1は、各コア21,22と接地面(グランド面)との間で形成された浮遊容量である。なお、浮遊容量成分以外のキャパシタを別途追加することも可能である。
このラインフィルタでは、第1のインダクタL1と第2のインダクタL2とをそれぞれ別々のコア21,22を用いて構成したことで、第1のインダクタL1と第2のインダクタL2とが磁気的に分離される。また金属からなる遮蔽部材20が各コア21,22に近接すると共に接地されていることで、第1のインダクタL1と第2のインダクタL2とが静電的にも分離される。これにより、磁気的、かつ静電的な結合による高域特性の悪化が防止される。さらに、各コア21,22と接地面との間で浮遊容量が形成されることで、別途キャパシタを追加しなくとも、その浮遊容量と分離された各インダクタL1,L2とで等価的に図3に示したようなT型フィルタが形成される。これによっても高域特性が改善される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、別々のコア21,22を用いて構成し、さらに金属からなる遮蔽部材20を、隣接する各コア21,22間において各コア21,22に近接するように配置すると共に接地するようにしたので、第1の導電線3上で各インダクタL1,L2を近接配置して小型化を図ったとしても、各インダクタL1,L2同士の磁気的、かつ静電的な分離を行うことができ、高域特性の改善を行うことができる。
[第2の実施の形態]
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るラインフィルタについて説明する。図4(A),(B)は、本実施の形態に係るラインフィルタの一構成例を示している。なお、図1(A),(B)に示した上記第1の実施の形態に係るラインフィルタと実質的に同一の構成部分には同一の符号を付している。このラインフィルタは、図1(A),(B)の構成要素に加え、第1のコア21に巻かれた第3の巻線13と、第2のコア22に巻かれた第4の巻線14とを備えている。このラインフィルタにおいても、遮蔽部材20を介して各コア21,22が接地されるが、その接地面は各巻線11〜14に対して近接していない方が好ましい。
このラインフィルタについても、上記第1の実施の形態に係るラインフィルタと同様、図5に示したように、各コア21,22と遮蔽部材20との外周部分に、例えばテープ状の絶縁性の押さえ部材30が一体的に巻かれていても良い。
図4(A),(B)において、各巻線11〜14に記した黒い丸印は、巻線の極性(巻き始め)を示している。このラインフィルタでは、別々のコア21,22を用いることにより各コア21,22間が磁気的に分離されているので、各コア21,22間での極性の向きの関係は特に限定されない。また、各コア21,22間での磁路の方向の関係は特に限定されない。図4(B)は、図4(A)の構成に対して第2および第4の巻線12,14の極性を逆側にした構成例を示しているが、極性の関係は図示した状態に限定されず、他の状態であっても良い。
第1および第3の巻線11,13は、共通の第1のコア21に巻かれることにより、協働してコモンモードノイズを抑制するように互いに磁気的に結合している。すなわち、第1および第3の巻線11,13は、これらにノーマルモードの電流が流れたときに各巻線を流れる電流によって第1のコア21に誘起される磁束が互いに相殺されるような向きに第1のコア21に巻かれている。このように、第1および第3の巻線11,13と第1のコア21は、コモンモードノイズを抑制し、ノーマルモード信号を通過させるコモンモードチョークコイルを構成している。第2および第4の巻線12,14も同様に、共通の第2のコア22に巻かれることにより、協働してコモンモードノイズを抑制するように互いに磁気的に結合し、コモンモードチョークコイルを構成している。
第1および第3の巻線11,13は、共通の第1のコア21に巻かれることにより、協働してコモンモードノイズを抑制するように互いに磁気的に結合している。すなわち、第1および第3の巻線11,13は、これらにノーマルモードの電流が流れたときに各巻線を流れる電流によって第1のコア21に誘起される磁束が互いに相殺されるような向きに第1のコア21に巻かれている。このように、第1および第3の巻線11,13と第1のコア21は、コモンモードノイズを抑制し、ノーマルモード信号を通過させるコモンモードチョークコイルを構成している。第2および第4の巻線12,14も同様に、共通の第2のコア22に巻かれることにより、協働してコモンモードノイズを抑制するように互いに磁気的に結合し、コモンモードチョークコイルを構成している。
第1および第2の巻線11,12は、互いに直列的に結線されている。第3および第4の巻線13,14も互いに直列的に結線されている。第1および第2のコア21,22はそれぞれ、Cの字形状の第1および第2のコア(C型コア)21C,22Cと、Iの字形状の第1および第2のコア(I型コア)21I,22Iとからなる分割コアの組み合わせ(CIコア)で構成されている。第1および第2のI型コア21I,22I同士が隣接し、その間に遮蔽部材20が配置されている。第1および第3の巻線11,13は第1のC型コア21Cに巻かれ、第2および第4の巻線12,14は第2のC型コア22Cに巻かれている。なお、本実施の形態においても、第1および第2のコア21,22の形状はそれぞれ、閉磁路を形成するものであれば特に図4(A),(B)に示した形状のものに限定されるものではなく、後述する変形例のように種々の構成が考えられる。
図6は、図4(A),(B)に示したラインフィルタの等価回路を示している。図3に示した上記第1の実施の形態に係るラインフィルタの等価回路と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付している。このラインフィルタは、等価的にはコモンモード型のT型フィルタを構成しており、第1および第2の導電線3,4を同じ位相で伝搬するコモンモードノイズを抑制するコモンモードフィルタとして機能する。この等価回路は、図3の等価回路の構成要素に加え、入出力端子1B,2B間において第2の導電線4上で互いに直列的に接続された第3および第4のインダクタL3,L4と、一端が第3および第4のインダクタL3,L4の間に接続され、他端が接地された第2のキャパシタC2とを備えている。第3のインダクタL3は、第1のインダクタL1と共通の第1のコア21に第3の巻線13が巻かれることにより形成されている。第4のインダクタL4は、第2のインダクタL2と共通の第2のコア22に第4の巻線14が巻かれることにより形成されている。第2のキャパシタC2は、第1のキャパシタC1と同様、各コア21,22と接地面(グランド面)との間で形成された浮遊容量である。なお、浮遊容量成分以外のキャパシタを別途追加することも可能である。
このラインフィルタでは、第1および第3のインダクタL1,L3の組と第2および第4のインダクタL2,L4の組とをそれぞれ別々のコア21,22を用いて構成したことで、それらの組同士が磁気的に分離される。また金属からなる遮蔽部材20が各コア21,22に近接すると共に接地されていることで、それらの組同士が静電的にも分離される。これにより、磁気的、かつ静電的な結合による高域特性の悪化が防止される。さらに、各コア21,22と接地面との間で浮遊容量が形成されることで、別途キャパシタを追加しなくとも、等価的に図6に示したようなコモンモードのT型フィルタが形成される。これによっても高域特性が改善される。
図7は、このラインフィルタを実際に製作し、その減衰量の周波数特性を測定してグラフ化した図である。横軸は周波数(Hz)、縦軸は減衰量(dB)を示す。図6の等価回路における第1および第3のインダクタL1,L3の組のインダクタンスを4mH、第2および第4のインダクタL2,L4の組のインダクタンスを4mHに設定した。第1および第2のキャパシタC1,C2のキャパシタンスはそれぞれ、1500pFに設定した。なお、浮遊容量成分で形成するキャパシタンスは小さいので外部キャパシタを別途追加して、キャパシタンスを1500pFにした。信号の入出力インピーダンスは50Ωとした。比較例として、等価回路的には同一の回路構成で遮蔽部材20を設けず、コア同士を接触した場合の特性も測定した。
図7の結果から分かるように、遮蔽部材20を設けなかった場合(シールドなし)には、外部キャパシタを追加しても各コア21,22を接触させると、高域での減衰量が不十分で高域特性が低下している。一方、遮蔽部材20を設けた本実施の形態に係るラインフィルタの場合(シールドあり)には、高域特性が改善されている。
図8は、本実施の形態に係るラインフィルタにおいて、外部キャパシタとしてさらにYコンデンサC11,C12を信号の出力側に追加した構成を示している。YコンデンサC11の一端は、第1の導電線3上において第2のインダクタL2側に接続され、他端は接地されている。YコンデンサC12の一端は、第2の導電線4上において第4のインダクタL4側に接続され、他端は接地されている。
図9は、このようなYコンデンサC11,C12を追加したラインフィルタを実際に製作し、その減衰量の周波数特性を測定してグラフ化した図である。YコンデンサC11,C12のキャパシタンスはそれぞれ、330pFに設定した。それ以外の回路条件は図7の場合と同様である。比較例として、等価回路的には同一の回路構成で遮蔽部材20を設けなかった場合の特性も測定した(シールドなし)。図9の結果から分かるように、遮蔽部材20を設け、YコンデンサC11,C12を追加した場合(シールドあり)には、より高域特性が改善されている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、別々のコア21,22を用いて構成し、さらに金属からなる遮蔽部材20を、隣接する各コア21,22間において各コア21,22に近接するように配置すると共に接地するようにしたので、第1の導電線3上で各インダクタL1,L2を近接配置すると共に第2の導電線4上で各インダクタL3,L4を近接配置して小型化を図ったとしても、第1および第3のインダクタL1,L3の組と第2および第4のインダクタL2,L4の組との磁気的、かつ静電的な分離を行うことができ、高域特性の改善を行うことができる。
<第2の実施の形態の変形例>
<第2の実施の形態の変形例>
次に、本実施の形態に係るラインフィルタの変形例を説明する。以下で説明する変形例は、第1および第2のコア21,22の構成が異なるのみで、その他の構成は基本的に上記した図4(A),(B)の構成例と同様である。また、以下の各変形例において、各コア21,22間での磁路の方向の関係は特に限定されない。また、各コア21,22間での極性の関係も図示した状態に限定されず、他の状態であっても良い。
図10は、第1の変形例を示している。この変形例は図4(A),(B)の構成例と同様、第1および第2のコア21,22はそれぞれ、第1および第2のC型コア21C,22Cと、第1および第2のI型コア21I,22Iとからなる分割コアの組み合わせ(CIコア)で構成されている。ただし、この変形例では、図4(A),(B)と比較して各分割コアの配置が逆になっている。すなわち、第1および第2のI型コア21I,22Iの方が外側に配置され、第1および第2のC型コア21C,22C同士が隣接して、その間に遮蔽部材20が配置されている。
図11は、第2の変形例を示している。この変形例は第1のコア21,22をそれぞれ、Eの字形状の分割コア(E型コア)で構成した例である。すなわち、第1のコア21が、2つのE型コア21E1,21E2の組み合わせ(EEコア)で構成されている。2つのE型コア21E1,21E2は上下に対向するようにして配置され、各E型コア21E1,21E2の中央の柱部分に第1および第3の巻線11,13が巻かれている。第2のコア22も同様に、上下に対向配置された2つのE型コア22E1,22E2の組み合わせで構成され、各E型コア22E1,22E2の中央の柱部分に第2および第4の巻線12,14が巻かれている。
図12(A),(B)は、第3の変形例を示している。この変形例は第1のコア21,22をそれぞれ、PQコアで構成した例である。図12(A)は側面図、図12(B)は上面図である。この変形例では、第1のコア21が、2つのPQコア21P1,21P2の組み合わせで構成されている。2つのPQコア21P1,21P2は上下に対向するようにして配置され、各PQコア21P1,21P2の中央の柱部分に第1および第3の巻線11,13が巻かれている。第2のコア22も同様に、上下に対向配置された2つのPQコア22P1,22P2の組み合わせで構成され、各PQコア22P1,22P2の中央の柱部分に第2および第4の巻線12,14が巻かれている。
図13は、第4の変形例を示している。この変形例は第1のコア21,22をそれぞれ、Cの字形状の分割コア(C型コア)で構成した例である。すなわち、第1のコア21が、2つのC型コア21C1,21C2の組み合わせ(CCコア)で構成されている。2つのC型コア21C1,21C2は上下に対向するようにして配置され、各C型コア21C1,21C2の外側の柱部分に第1および第3の巻線11,13が巻かれている。第2のコア22も同様に、上下に対向配置された2つのC型コア22C1,22C2の組み合わせで構成され、各C型コア22C1,22C2の外側の柱部分に第2および第4の巻線12,14が巻かれている。
図14は、第5の変形例を示している。この変形例は第1のコア21,22をそれぞれ、ロの字形状の単体のコアで構成した例である。すなわち、第1のコア21が、1つのロの字形状のコア構成され、その上下の柱部分に第1および第3の巻線11,13が巻かれている。第2のコア22も同様に、1つのロの字形状のコア構成され、その上下の柱部分に第2および第4の巻線12,14が巻かれている。
図15は、第6の変形例を示している。この変形例は第1のコア21,22をそれぞれ、日の字形状の単体のコアで構成した例である。すなわち、第1のコア21が、1つの日の字形状のコアを横置きして構成され、その中央の柱部分に第1および第3の巻線11,13が巻かれている。第2のコア22も同様に、1つの日の字形状のコアを横置きして構成され、その中央の柱部分に第2および第4の巻線12,14が巻かれている。
[第3の実施の形態]
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係るラインフィルタについて説明する。図16は、本実施の形態に係るラインフィルタの一構成例を示している。なお、上記第2の実施の形態に係るラインフィルタと実質的に同一の構成部分には同一の符号を付している。このラインフィルタは、上記第2の実施の形態に係るラインフィルタの構成要素に加え、第1のコア21に巻かれた第5および第6の巻線15,16を備えている。後述する図17の等価回路に示すように、第5の巻線15の一端は第1の巻線11の途中(好ましくは第1の巻線11の中点)に結線され、第6の巻線16の一端は第3の巻線13の途中(好ましくは第3の巻線13の中点)に結線されている。
なお図示しないが、このラインフィルタについても、上記第1および第2の実施の形態に係るラインフィルタと同様、各コア21,22と遮蔽部材20との外周部分に、例えばテープ状の絶縁性の押さえ部材30が一体的に巻かれていても良い。
図16において、各巻線11〜16に記した黒い丸印は、巻線の極性(巻き始め)を示している。このラインフィルタでは、別々のコア21,22を用いることにより各コア21,22間が磁気的に分離されているので、各コア21,22間での極性の向きの関係は特に限定されない。また、各コア21,22間での磁路の方向の関係は特に限定されない。
第1のコア21は、2つのE型コア21E1,21E2の組み合わせ(EEコア)で構成されている。2つのE型コア21E1,21E2は上下に対向するようにして配置され、各E型コア21E1,21E2の中央の柱部分に第1および第3の巻線11,13が巻かれている。また、各E型コア21E1,21E2の外側の柱部分に第5および第6の巻線15,16が巻かれている。一方、第2のコア22は、2つのC型コア22C1,22C2の組み合わせ(CCコア)で構成されている。2つのC型コア22C1,22C2は上下に対向するようにして配置され、各C型コア22C1,22C2の外側の柱部分に第2および第4の巻線12,14が巻かれている。なお、本実施の形態においても、第1および第2のコア21,22の形状はそれぞれ、所定の閉磁路を形成するものであれば特に図16に示した形状のものに限定されるものではなく、図示しないが種々の変形例が考えられる。
図17は、図16に示したラインフィルタの等価回路を示している。図6に示した上記第2の実施の形態に係るラインフィルタの等価回路と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付している。このラインフィルタも、コモンモードフィルタとして機能する。この等価回路は、図6の等価回路の構成要素に加え、第5の巻線15を含みその一端が第1の巻線11の途中(好ましくは第1の巻線11の中点)に結線された第5のインダクタL5と、第6の巻線16を含みその一端が第3の巻線13の途中(好ましくは第3の巻線13の中点)に結線された第6のインダクタL6とを備えている。この等価回路はさらに、一端が第5および第6のインダクタL5,L6の他端に接続され、他端が接地された第3のキャパシタC3を備えている。
第5のインダクタL5は、第1のインダクタL1と共通の第1のコア21に第5の巻線15が巻かれることにより形成されている。第6のインダクタL6も同様に、第1のコア21に第6の巻線16が巻かれることにより形成されている。第3のキャパシタC3は、第1および第2のキャパシタC1,C2と同様、各コア21,22と接地面(グランド面)との間で形成された浮遊容量である。なお、浮遊容量成分以外のキャパシタを別途追加することも可能である。
このラインフィルタでは、第1および第3のインダクタL1,L3、ならびに第5および第6のインダクタL5,L6の組と第2および第4のインダクタL2,L4の組とをそれぞれ別々のコア21,22を用いて構成したことで、それらの組同士が磁気的に分離される。また金属からなる遮蔽部材20が各コア21,22に近接すると共に接地されていることで、それらの組同士が静電的にも分離される。これにより、磁気的、かつ静電的な結合による高域特性の悪化が防止される。さらに、各コア21,22と接地面との間で浮遊容量が形成されることで、別途キャパシタを追加しなくとも、等価的に図17に示したようなコモンモードフィルタが形成される。これによっても高域特性が改善される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、別々のコア21,22を用いて構成し、さらに金属からなる遮蔽部材20を、隣接する各コア21,22間において各コア21,22に近接するように配置すると共に接地するようにしたので、第1の導電線3上で各インダクタL1,L2を近接配置すると共に第2の導電線4上で各インダクタL3,L4を近接配置して小型化を図ったとしても、第1および第3のインダクタL1,L3、ならびに第5および第6のインダクタL5,L6の組と第2および第4のインダクタL2,L4の組との磁気的、かつ静電的な分離を行うことができ、高域特性の改善を行うことができる。
[第4の実施の形態]
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係るラインフィルタについて説明する。図18は、本実施の形態に係るラインフィルタの一構成例を示している。なお、図16に示した上記第3の実施の形態に係るラインフィルタと実質的に同一の構成部分には同一の符号を付している。このラインフィルタは、図16のラインフィルタの構成要素に加え、第2のコア22に巻かれた第7および第8の巻線17,18を備えている。後述する図19の等価回路に示すように、第7の巻線17の一端は第2の巻線12の途中(好ましくは第2の巻線12の中点)に結線され、第8の巻線18の一端は第4の巻線14の途中(好ましくは第4の巻線14の中点)に結線されている。
なお図示しないが、このラインフィルタについても、上記各実施の形態に係るラインフィルタと同様、各コア21,22と遮蔽部材20との外周部分に、例えばテープ状の絶縁性の押さえ部材30が一体的に巻かれていても良い。
図18において、各巻線11〜18に記した黒い丸印は、巻線の極性(巻き始め)を示している。このラインフィルタでは、別々のコア21,22を用いることにより各コア21,22間が磁気的に分離されているので、各コア21,22間での極性の向きの関係は特に限定されない。また、各コア21,22間での磁路の方向の関係は特に限定されない。
第1のコア21は、図16のラインフィルタと同様、2つのE型コア21E1,21E2の組み合わせ(EEコア)で構成されている。第2のコア22も同様に、上下に対向配置された2つのE型コア22E1,22E2の組み合わせで構成され、各E型コア22E1,22E2の中央の柱部分に第2および第4の巻線12,14が巻かれている。そして、各E型コア22E1,22E2の外側の柱部分に第7および第8の巻線17,18が巻かれている。なお、本実施の形態においても、第1および第2のコア21,22の形状はそれぞれ、所定の閉磁路を形成するものであれば特に図18に示した形状のものに限定されるものではなく、図示しないが種々の変形例が考えられる。
図19は、図18に示したラインフィルタの等価回路を示している。図17に示した上記第3の実施の形態に係るラインフィルタの等価回路と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付している。このラインフィルタも、コモンモードフィルタとして機能する。この等価回路は、図17の等価回路の構成要素に加え、第7の巻線17を含みその一端が第2の巻線12の途中(好ましくは第2の巻線12の中点)に結線された第7のインダクタL7と、第8の巻線18を含みその一端が第4の巻線14の途中(好ましくは第4の巻線14の中点)に結線された第8のインダクタL8とを備えている。この等価回路はさらに、一端が第7および第8のインダクタL7,L8の他端に接続され、他端が接地された第4のキャパシタC4を備えている。
第7のインダクタL7は、第2のインダクタL2と共通の第2のコア22に第7の巻線17が巻かれることにより形成されている。第8のインダクタL8も同様に、第2のコア22に第8の巻線18が巻かれることにより形成されている。第4のキャパシタC4は、第1ないし第3のキャパシタC1〜C3と同様、各コア21,22と接地面(グランド面)との間で形成された浮遊容量である。なお、浮遊容量成分以外のキャパシタを別途追加することも可能である。
このラインフィルタでは、第1および第3のインダクタL1,L3、ならびに第5および第6のインダクタL5,L6の組と第2および第4のインダクタL2,L4、ならびに第7および第8のインダクタL7,L8の組とをそれぞれ別々のコア21,22を用いて構成したことで、それらの組同士が磁気的に分離される。また金属からなる遮蔽部材20が各コア21,22に近接すると共に接地されていることで、それらの組同士が静電的にも分離される。これにより、磁気的、かつ静電的な結合による高域特性の悪化が防止される。さらに、各コア21,22と接地面との間で浮遊容量が形成されることで、別途キャパシタを追加しなくとも、等価的に図19に示したようなコモンモードフィルタが形成される。これによっても高域特性が改善される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、別々のコア21,22を用いて構成し、さらに金属からなる遮蔽部材20を、隣接する各コア21,22間において各コア21,22に近接するように配置すると共に接地するようにしたので、第1の導電線3上で各インダクタL1,L2を近接配置すると共に第2の導電線4上で各インダクタL3,L4を近接配置して小型化を図ったとしても、第1および第3のインダクタL1,L3、ならびに第5および第6のインダクタL5,L6の組と第2および第4のインダクタL2,L4、ならびに第7および第8のインダクタL7,L8の組との磁気的、かつ静電的な分離を行うことができ、高域特性の改善を行うことができる。
なお、各実施の形態に係るラインフィルタは、電力変換回路が発生するリップル電圧やノイズを低減する手段や、電力線通信において電力線上のノイズを低減したり、室内電力線上の通信信号が屋外電力線に漏洩することを防止する手段として利用することができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、上記各実施の形態では1つの遮蔽部材20により大きく2つの部分に分離されるように遮蔽する場合を説明したが、2つ以上の遮蔽部材20により3つ以上の部分に分離するように遮蔽することも可能である。例えば1つの導電線上に3つのインダクタが直列配置されていた場合、各インダクタの間に遮蔽部材20を設け、各インダクタ間を静電的、磁気的に分離するようにしても良い。この場合、2つの遮蔽部材20により3つの部分に分離されるように遮蔽される。
C1…第1のキャパシタ、C2…第2のキャパシタ、L1…第1のインダクタ、L2…第2のインダクタ、L3…第3のインダクタ、L4…第4のインダクタ、3…第1の導電線、4…第2の導電線、11…第1の巻線、12…第2の巻線、13…第3の巻線、14…第4の巻線、20…遮蔽部材、21…第1のコア、22…第2のコア、30…押さえ部材。
Claims (5)
- 第1の導電線上で互いに直列的に結線され、それぞれがコアとそのコアに巻かれた巻線とを含む複数のインダクタと、
金属からなる遮蔽部材と
を備え、
前記各インダクタを構成するコア同士が互いに近接配置され、
前記遮蔽部材が、少なくとも隣接する前記コア間において前記各コアに近接するように配置されると共に、接地されている
ことを特徴とするラインフィルタ。 - 前記各コアと前記遮蔽部材との外周部分に一体的に巻かれた絶縁性の押さえ部材をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のラインフィルタ。 - 前記第1の導電線上の前記複数のインダクタとして、第1のコアおよび第1の巻線からなる第1のインダクタと、第2のコアおよび第2の巻線からなる第2のインダクタとを有し、
さらに、第2の導電線上で互いに直列的に結線された第3および第4のインダクタを備え、
前記第3のインダクタは、前記第1の巻線と共に前記第1のコアに巻かれた第3の巻線を含み、前記第4のインダクタは、前記第2の巻線と共に前記第2のコアに巻かれた第4の巻線を含み、
前記第1のコアと前記第2のコアとが互いに近接配置され、
前記遮蔽部材が、少なくとも前記第1のコアと前記第2のコアとの間において前記第1および第2のコアに近接するように配置されると共に、接地されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のラインフィルタ。 - 第5の巻線を含み、その一端が前記第1の巻線の途中に結線された第5のインダクタと、
第6の巻線を含み、その一端が前記第3の巻線の途中に結線された第6のインダクタと
をさらに備え、
前記第5および第6の巻線が、前記第1および第3の巻線と共に前記第1のコアに巻かれている
ことを特徴とする請求項3に記載のラインフィルタ。 - 第7の巻線を含み、その一端が前記第1の巻線の途中に結線された第7のインダクタと、
第8の巻線を含み、その一端が前記第3の巻線の途中に結線された第8のインダクタと
をさらに備え、
前記第7および第8の巻線が、前記第2および第4の巻線と共に前記第2のコアに巻かれている
ことを特徴とする請求項4に記載のラインフィルタ。
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2004
- 2004-12-27 JP JP2004377568A patent/JP2006186620A/ja active Pending
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