JP2006186551A - 無線装置、それを用いた無線通信システムおよびそれにおける距離/位置決定方法 - Google Patents

無線装置、それを用いた無線通信システムおよびそれにおける距離/位置決定方法 Download PDF

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広之 野戸
Akio Hasegawa
晃朗 長谷川
Shinsuke Tanaka
信介 田中
Naoto Kadowaki
直人 門脇
Sadao Obana
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Abstract

【課題】 複数の無線装置と新たに追加された無線装置との間の複数の通信距離または複数の無線装置に対する新たに追加された無線装置の位置を決定する無線装置を提供する。
【解決手段】 ビーコンフレームが無線装置10から無線装置20,30,40へ伝搬する伝搬時間と、ビーコンフレームが無線装置10から無線装置50へ伝搬する伝搬時間との差である3個の時間差が演算される。また、3個の無線装置20,30,40が無線装置10からビーコンフレームを受信してからデータフレームを無線装置50から受信するまでの3個の時間長が検出される。そして、3個の時間差と、3個の時間長と、無線装置50における応答時間とに基づいて、無線装置50と、3個の無線装置20,30,40との間の3個の通信距離dD2,dD3,dD4が決定される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、無線装置、それを用いた無線通信システムおよびそれにおける距離/位置決定方法に関し、特に、複数の無線装置と1つの無線装置との間の複数の通信距離および複数の無線装置に対する1つの無線装置の位置を決定する無線装置、それを用いた無線通信システムおよびそれにおける距離/位置決定方法に関するものである。
従来の無線LAN(Local Area Network)システムにおいては、物理層のプロトコルとしてCDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)方式が用いられ、データリンク層における媒体アクセス制御方式としてCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式が用いられている。
このCSMA/CA方式は、他の端末がパケットを送信中であるか否か、自分宛てのパケットが送信されているか否かを常に監視することにより通信の衝突を回避する方式である(非特許文献1)。即ち、各端末は、ネットワークが一定時間以上継続して空いていることを確認した後、データを送信する。
このように、従来の無線LANシステムにおいては、CSMA/CA方式を用いてデータの通信が行なわれている。
小泉著,「図解でわかるデータ通信のすべて」,株式会社日本実業出版社,1999年11月20日,p.272.
しかし、従来の無線LANシステムにおいては、複数の無線装置からなり、複数の無線装置間で相互に無線通信を行なっている無線通信システムに新たな無線装置が入って来た場合、複数の無線装置と新たな無線装置との間の複数の通信距離を決定することができないという問題があった。また、複数の無線装置に対する新たな無線装置の位置を決定することができないという問題があった。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の無線装置と新たに追加された無線装置との間の複数の通信距離または複数の無線装置に対する新たに追加された無線装置の位置を決定する無線装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、複数の無線装置と新たに追加された無線装置との間の複数の通信距離または複数の無線装置に対する新たに追加された無線装置の位置を決定する無線通信システムを提供することである。
更に、この発明の別の目的は、複数の無線装置と新たに追加された無線装置との間の複数の通信距離または複数の無線装置に対する新たに追加された無線装置の位置を決定する距離/位置決定方法を提供することである。
この発明によれば、無線装置は、複数の無線装置に割当てられた複数の通信時間帯を含む第1のフレームを送信する親機と、第1のフレームを親機から受信するn(nは正の整数)個の観測機と、第1のフレームを前記親機から受信し、かつ、自己に割当てられた通信時間帯に同期して第2のフレームを送信する被観測機とからなる無線ネットワークにおいてn個の観測機と被観測機との間のn個の第1の通信距離を決定する無線装置であって、決定手段を備える。決定手段は、第1のフレームが被観測機およびn個の観測機へ伝搬するときの被観測機とn個の観測機の各々との間の伝搬時間の差を示すn個の時間差と、各々がn個の観測機の各々における第1のフレームの受信タイミングと第2のフレームの受信タイミングとの間の時間長からなるn個の時間長と、被観測機が第1のフレームを受信してから第2のフレームを送信するまでの応答時間とに基づいて、第2のフレームが被観測機からn個の観測機へそれぞれ伝搬するn個の第1の伝搬時間を演算し、その演算したn個の第1の伝搬時間に基づいてn個の第1の通信距離を決定する。
好ましくは、決定手段は、親機に備えられる。
好ましくは、無線装置は、受信手段と、演算手段とを更に備える。受信手段は、n個の時間長をn個の観測機から受信する。演算手段は、親機が第1のフレームを被観測機へ送信してから第2のフレームを被観測機から受信するまでの往復時間と、応答時間とに基づいて、第1および第2のフレームが親機と被観測機との間を伝搬する第2の伝搬時間を演算し、その演算した第2の伝搬時間と、第1のフレームが親機からそれぞれn個の観測機へ伝搬するn個の第3の伝搬時間とに基づいて、n個の時間差を演算する。そして、決定手段は、受信手段により受信されたn個の時間長と、演算手段により演算されたn個の時間差と、応答時間とに基づいて、n個の第1の伝搬時間を演算する。
好ましくは、決定手段は、n個の観測機のいずれか1つの観測機に備えられる。
好ましくは、無線装置は、受信手段と、検出手段と、演算手段とを更に備える。受信手段は、n−1(nは2以上の整数)個の時間長をn−1個の観測機から受信し、かつ、親機が第1のフレームを被観測機へ送信してから第2のフレームを被観測機から受信するまでの往復時間を親機から受信する。検出手段は、当該無線装置における第1のフレームの受信タイミングと第2のフレームの受信タイミングとの間の時間長を検出する。演算手段は、応答時間と受信手段により受信された往復時間とに基づいて、第1および第2のフレームが親機と被観測機との間を伝搬する第2の伝搬時間を演算し、その演算した第2の伝搬時間と、第1のフレームが親機からそれぞれn個の観測機へ伝搬するn個の第3の伝搬時間とに基づいて、n個の時間差を演算する。そして、決定手段は、検出手段により検出された時間長と、受信手段により受信されたn−1個の時間長と、演算手段により演算されたn個の時間差と、応答時間とに基づいて、n個の第1の伝搬時間を演算する。
好ましくは、決定手段は、被観測機に備えられる。
好ましくは、無線装置は、受信手段と、演算手段とを更に備える。受信手段は、n個の時間長をn個の観測機から受信し、かつ、親機が第1のフレームを被観測機へ送信してから第2のフレームを被観測機から受信するまでの往復時間を親機から受信する。演算手段は、応答時間と受信手段により受信された往復時間とに基づいて、第1および第2のフレームが親機と被観測機との間を伝搬する第2の伝搬時間を演算し、その演算した第2の伝搬時間と、第1のフレームが親機からそれぞれn個の観測機へ伝搬するn個の第3の伝搬時間とに基づいて、n個の時間差を演算する。そして、決定手段は、受信手段により受信されたn個の時間長と、演算手段により演算されたn個の時間差と、応答時間とに基づいて、n個の第1の伝搬時間を演算する。
好ましくは、決定手段は、親機とn個の観測機との間のn個の第2の通信距離を保持しており、往復時間に基づいて親機と被観測機との第3の通信距離を決定し、その決定した第3の通信距離と、保持しているn個の第2の通信距離と、決定したn個の第1の通信距離とに基づいて、親機およびn個の観測機に対する被観測機の位置を更に決定する。
また、この発明によれば、無線通信システムは、親機と、n(nは正の整数)個の観測機と、被観測機と、決定装置とを備える。親機は、複数の無線装置に割当てられた複数の通信時間帯を含む第1のフレームを送信する。n個の観測機は、第1のフレームを親機から受信する。被観測機は、第1のフレームを親機から受信し、かつ、自己に割当てられた通信時間帯に同期して第2のフレームを送信する。決定手段は、n個の観測機と被観測機との間のn個の第1の通信距離を決定する。そして、決定装置は、第1のフレームが被観測機およびn個の観測機へ伝搬するときの被観測機とn個の観測機の各々との間の伝搬時間の差を示すn個の時間差と、各々がn個の観測機の各々における第1のフレームの受信タイミングと第2のフレームの受信タイミングとの間の時間長からなるn個の時間長と、被観測機が第1のフレームを受信してから第2のフレームを送信するまでの応答時間とに基づいて、第2のフレームが被観測機からn個の観測機へそれぞれ伝搬するn個の第1の伝搬時間を演算し、その演算したn個の第1の伝搬時間に基づいてn個の第1の通信距離を決定する。
好ましくは、決定装置は、親機、観測機および被観測機のいずれかに搭載される。
好ましくは、決定装置は、親機とn個の観測機との間のn個の第2の通信距離を保持しており、往復時間に基づいて親機と被観測機との第3の通信距離を決定し、その決定した第3の通信距離と、保持しているn個の第2の通信距離と、決定したn個の第1の通信距離とに基づいて、親機およびn個の観測機に対する被観測機の位置を更に決定する。
更に、この発明によれば、距離/位置決定方法は、複数の無線装置に割当てられた複数の通信時間帯を含む第1のフレームを送信する親機と、第1のフレームを親機から受信するn(nは正の整数)個の観測機と、第1のフレームを親機から受信し、かつ、自己に割当てられた通信時間帯に同期して第2のフレームを送信する被観測機とからなる無線ネットワークにおいてn個の観測機と被観測機との間のn個の第1の通信距離を決定する距離/位置決定方法であって、第1のフレームが被観測機およびn個の観測機へ伝搬するときの被観測機とn個の観測機の各々との間の伝搬時間の差を示すn個の時間差を演算する第1のステップと、各々がn個の観測機の各々における第1のフレームの受信タイミングと第2のフレームの受信タイミングとの間の時間長からなるn個の時間長を検出する第2のステップと、被観測機が第1のフレームを受信してから前記第2のフレームを送信するまでの応答時間を検出する第3のステップと、n個の時間差と、n個の時間長と、応答時間とに基づいて、第2のフレームが被観測機からn個の観測機へそれぞれ伝搬するn個の第1の伝搬時間を演算し、その演算したn個の第1の伝搬時間に基づいてn個の第1の通信距離を決定する第4のステップとを含む。
好ましくは、距離/位置決定方法は、往復時間に基づいて親機と被観測機との第2の通信距離を決定する第5のステップと、決定された第2の通信距離と、親機とn個の観測機との間のn個の第3の通信距離と、決定されたn個の第1の通信距離とに基づいて、親機および前n個の観測機に対する被観測機の位置を決定する第6のステップとを更に含む。
この発明においては、第1のフレームが親機からn個の観測機へ伝搬する伝搬時間と、第1のフレームが親機から被観測機へ伝搬する伝搬時間との差であるn個の時間差が演算される。また、n個の観測機が親機から第1のフレームを受信してから第2のフレームを被観測機から受信するまでのn個の時間長が検出される。そして、n個の時間差と、n個の時間長と、被観測機における応答時間とに基づいて、被観測機と、n個の観測機との間のn個の通信距離が決定される。また、n個の通信距離と、親機と被観測機との間の通信距離とを用いて、親機およびn個の観測機に対する被観測機の位置が決定される。
従って、この発明によれば、新たに追加された被観測機と、親機およびn個の観測機(複数の無線装置)との間の複数の通信距離を決定できる。また、親機およびn個の観測機(複数の無線装置)に対する新たに追加された被観測機の位置を決定できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による無線通信システムの概略ブロック図である。この発明の実施の形態による無線通信システム100は、無線装置10,20,30,40,50からなる。無線装置10,20,30,40,50は、それぞれ、オムニパターンからなるビームを放射するアンテナ1〜5を備える。
無線装置10は、コーディネータ(親機)として機能する。そして、無線装置10は、アンテナ1を介してビーコンフレームを定期的に無線装置20,30,40,50へ送信する。ビーコンフレームについては、後述する。
無線装置20,30,40は、観測機(Observer;O,O,O)として機能する。そして、無線装置20,30,40は、それぞれ、アンテナ2〜4を介して、無線装置10からのビーコンフレームを受信するとともに、無線装置50からのデータフレームを受信する。
無線装置50は、被観測機として機能する。そして、無線装置50は、アンテナ5を介して、無線装置10からのビーコンフレームを受信し、ビーコンフレームの受信後、一定時間経過後にデータフレームを無線装置10,20,30,40へ送信する。
無線通信システム100においては、無線装置10,20,30,40は、相互に無線通信を行なっており、無線装置10と無線装置20,30,40との間の通信距離dC1,dC2,dC3および無線装置10に対する無線装置20,30,40の位置は、既知である。
そして、この発明においては、無線装置10,20,30,40が相互に無線通信を行なっている状況において、無線装置50が新たなに追加された場合に、無線装置10,20,30,40と無線装置50との間の通信距離dD1,dD2,dD3,dD4および無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定する。
図2は、図1に示す無線装置10の構成を示す概略ブロック図である。無線装置10は、スイッチ11,18,22,24と、受信アンプ12と、送信アンプ13と、受信ミキサ14と、送信ミキサ15と、復調回路16と、変調回路17と、ビーコン受信同期用局部発振器19と、一般受信用局部発振器21と、ビーコン動作用水晶発振器/逓倍器23と、ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25と、クロック/時間スロット生成器27と、通信コントローラ27とを含む。
スイッチ11は、アンテナ1に接続され、通信コントローラ27からの切換信号EX1によって端子11Aまたは端子11Bに接続される。切換信号EX1は、H(論理ハイ)レベルまたはL(論理ロー)レベルからなる。スイッチ11は、Hレベルの切換信号EX1を受けると、端子11Aに接続され、Lレベルの切換信号EX1を受けると、端子11Bに接続される。
そして、スイッチ11は、アンテナ1からの受信信号を端子11Aを介して受信アンプ12へ出力する。また、スイッチ11は、送信アンプ13からの送信信号を端子11Bを介して受け、その受けた送信信号をアンテナ1へ出力する。
受信アンプ12は、スイッチ11を介してアンテナ1から受けた受信信号を所定のレベルに増幅し、その増幅した受信信号を受信ミキサ14へ出力する。
送信アンプ13は、送信ミキサ15からの送信信号を所定のレベルに増幅し、その増幅した送信信号をスイッチ11を介してアンテナ1へ出力する。
受信ミキサ14は、スイッチ18を介して搬送周波数f1またはf2を受け、受信アンプ12から受けた受信信号の周波数を搬送周波数f1またはf2に変換する。そして、受信ミキサ14は、搬送周波数f1またはf2に変換した受信信号を復調回路16へ出力する。
送信ミキサ15は、スイッチ24を介して搬送周波数f1またはf3を受け、変調回路17から受けた変調信号の周波数を搬送周波数f1またはf3に変換して送信信号を生成する。そして、受信ミキサ15は、搬送周波数f1またはf3に変換した送信信号を送信アンプ13へ出力する。
復調回路16は、受信ミキサ14からの受信信号を復調してビーコンフレームBCFまたは一般のデータフレームDFを生成する。そして、復調回路16は、復調したビーコンフレームBCFまたはデータフレームDFを通信コントローラ27へ出力する。また、復調回路16は、受信同調ずれを補正するためのVco信号Vcをスイッチ22へ出力する。更に、復調回路16は、フレームの開始を示す信号INIとフレームの終了を示す信号FINとをビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25へ出力する。更に、復調回路16は、受信信号を復調した際の位相偏差Δθを検出し、その検出した位相偏差Δθを通信コントローラ27へ出力する。
変調回路17は、通信コントローラ27から送信データを受け、その受けた送信データを所定の方式、例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式によって変調し、その変調した変調信号を送信ミキサ15へ出力する。
スイッチ18は、ビーコン受信同期用局部発振器19および一般受信用局部発振器21と、受信ミキサ14との間に接続される。そして、スイッチ18は、通信コントローラ27から切換信号EX2を受ける。切換信号EX2は、HレベルまたはLレベルからなる。スイッチ18は、Hレベルの切換信号EX2を受けると、端子18Aに接続され、Lレベルの切換信号EX2を受けると、端子18Bに接続される。
スイッチ18は、端子18Aに接続されると、ビーコン受信同期用局部発振器19からの搬送周波数f1を受信ミキサ14へ出力する。また、スイッチ18は、端子18Bに接続されると、一般受信用局部発振器21からの搬送周波数f2を受信ミキサ14へ出力する。
ビーコン受信同期用局部発振器19は、スイッチ22を介して復調回路16からVco信号Vcを受け、その受けたVco信号Vcに基づいて、ビーコンを送信した無線装置の搬送周波数f1を再生する。そして、ビーコン受信同期用局部発振器19は、その再生した搬送周波数f1を保持するとともに、スイッチ18の端子18Aおよびスイッチ24の端子24Bへ搬送周波数f1を出力する。
なお、搬送周波数f1は、時間計測の基準および変調信号を生成する際の周波数の基準として用いられる。
一般受信用局部発振器21は、スイッチ22を介して復調回路16からVco信号Vcを受け、その受けたVco信号Vcを受信する際の搬送周波数f2を再生する。そして、一般受信用局部発振器21は、その再生した搬送周波数f2を保持するとともに、スイッチ18の端子18Bへ搬送周波数f2を出力する。
スイッチ22は、ビーコン受信同期用局部発振器19および一般受信用局部発振器21と、復調回路16との間に接続される。そして、スイッチ22は、通信コントローラ27から切換信号EX3を受ける。切換信号EX3は、HレベルまたはLレベルからなる。スイッチ22は、Hレベルの切換信号EX3を受けると、端子22Aに接続され、Lレベルの切換信号EX3を受けると、端子22Bに接続される。
スイッチ22は、端子22Aに接続されると、Vco信号Vcをビーコン受信同期用局部発振器19へ出力する。また、スイッチ22は、端子22Bに接続されると、Vco信号Vcを一般受信用局部発振器21へ出力する。
ビーコン動作用水晶発振器/逓倍器23は、無線装置10がビーコン送信機として動作する場合の基準となる発振器であり、逓倍器によって基準となる送信周波数の搬送周波数f3を生成する。そして、ビーコン動作用水晶発振器/逓倍器23は、その生成した搬送周波数f3をスイッチ24の端子24Aへ出力する。
スイッチ24は、ビーコン受信同期用局部発振器19およびビーコン動作用水晶発振器/逓倍器23と、送信ミキサ15およびビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25との間に接続される。そして、スイッチ24は、通信コントローラ27から切換信号EX4を受ける。切換信号EX4は、HレベルまたはLレベルからなる。スイッチ24は、Hレベルの切換信号EX4を受けると、端子24Aに接続され、Lレベルの切換信号EX4を受けると、端子24Bに接続される。
スイッチ24は、端子24Aに接続されると、搬送周波数f3を送信ミキサ15、ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25およびクロック/時間スロット生成器26へ出力する。また、スイッチ24は、端子24Bに接続されると、搬送周波数f1を送信ミキサ15、ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25およびクロック/時間スロット生成器26へ出力する。
ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25は、信号INI,FINおよび搬送周波数f1またはf3に基づいて、搬送周波数f1またはf3を有する周期信号の成分をカウントし、そのカウント数を通信コントローラ27へ出力する。
クロック/時間スロット生成器26は、通信コントローラ27の動作クロックと、時間スロットを定める信号とを生成し、その生成した動作クロックと、時間スロットを定める信号とを通信コントローラ27へ出力する。
通信コントローラ27は、テーブルTBLを有する。テーブルTBLは、MAC(Media Access Control)アドレス、カウント数および位相偏差からなる。MACアドレスは、通信相手のアドレスである。カウント数は、ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25がカウントしたカウント数である。位相偏差は、復調回路16が検出した位相偏差である。
通信コントローラ27は、無線装置10からビーコンフレームBCFを受信し、その後、無線装置50からデータフレームDFを受信すると、無線装置50のMACアドレスをデータフレームDFから検出し、その検出したMACアドレスをテーブルTBLのMACアドレスの欄に格納する。そして、通信コントローラ27は、復調回路16から位相偏差を受けると、その受けた位相偏差を無線装置50のMACアドレスに対応する位相偏差の欄に格納し、ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25からカウント数を受けると、その受けたカウント数を無線装置50のMACアドレスに対応するカウント数の欄に格納する。
また、通信コントローラ27は、テーブルTBLに格納されたカウント数および位相偏差に基づいて、ビーコンフレームBCFを送信してからデータフレームDFを受信するまでの時間長T1を演算する。
更に、通信コントローラ27は、テーブルTBLに格納されたカウント数および位相偏差に基づいて、ビーコンフレームBCFを受信してからデータフレームDFを受信するまでの時間長T2,T3,T4を演算する。
更に、通信コントローラ27は、演算した時間長T1〜T4を他の無線装置へ送信する。
更に、通信コントローラ27は、無線装置10と無線装置20,30,40との通信距離dC1,dC2,dC3を保持しており、その保持している通信距離dC1,dC2,dC3と、時間長T1〜T4と、無線装置50における応答時間tcとに基づいて、後述する方法によって、無線装置10,20,30,40と無線装置50との間の通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する。
また、通信コントローラ27は、その決定した通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を用いて、無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定する。
更に、通信コントローラ27は、HレベルまたはLレベルからなる切換信号EX1〜EX4を生成する。そして、通信コントローラ27は、切換信号EX1を端子EXTRからスイッチ11へ出力し、切換信号EX2,EX3を端子EXRからそれぞれスイッチ18,22へ出力し、切換信号EX4を端子MDEからスイッチ24へ出力する。
更に、通信コントローラ27は、送信データを生成し、その生成した送信データを端子TDから変調回路17へ出力する。
更に、通信コントローラ27は、ホストインターフェースHSIFを介してホストコンピュータとデータのやり取りを行なう。
無線装置20,30,40,50の各々も、図2に示す無線装置10と同じ構成からなる。
図3は、ビーコンフレームBCFの概念図である。ビーコンフレームBCFは、定期的に送信される。ビーコンフレームBCFは、ヘッダHEDと、複数の時間スロットSL1〜SLk(kは正の整数)とからなる。ヘッダHEDは、各無線装置が使用する時間スロットSLkを指定する指定情報を含む。
無線通信システム100の場合、5個の無線装置10,20,30,40,50が存在するので、ビーコンフレームBCFは、5個の時間スロットSL1〜SL5を含む。そして、指定情報は、時間スロットSL1〜SL5をそれぞれ無線装置10,20,30,40,50が使用する時間スロットとして指定する。
従って、無線装置10は、ビーコンフレームBCFを定期的に送信するとともに、ビーコンフレームBCFを送信した後、時間スロットSL1に同期してデータフレームDFを送信する。また、無線装置20は、ビーコンフレームBCFを無線装置10から受信し、ビーコンフレームBCFの受信後、時間スロットSL2が開始されるタイミングまで待機し、時間スロットSL2に同期してデータフレームDFを送信する。更に、無線装置30,40,50は、ビーコンフレームBCFを無線装置10から受信し、ビーコンフレームBCFの受信後、それぞれ、時間スロットSL3〜SL5が開始されるタイミングまで待機し、それぞれ、時間スロットSL3〜SL5に同期してデータフレームDFを送信する。
なお、時間スロットSL1〜SLkの各々は、数十msecの時間長を有する。
図4は、図2に示す復調回路16が位相偏差を検出する方法を説明するための図である。無線装置10は、ビーコンフレームBCFを送信した後に、無線装置50からデータフレームDFを受信し、無線装置20,30,40は、無線装置10からビーコンフレームBCFを受信した後に、無線装置50からデータフレームDFを受信する。
この場合、ビーコンフレームBCFは、搬送周波数f3で送信され、データフレームDFは、搬送周波数f1で送信される。従って、無線装置10,20,30,40は、搬送周波数f3を有するクロック信号に同期してデータフレームDFを受信できるとは限らず、データフレームDFの受信タイミングが搬送周波数f3を有するクロック信号からずれる。
無線装置10,20,30,40は、無線装置50からデータフレームDFを受信する。無線装置10,20,30,40の復調回路16は、受信ミキサ14からのデータフレームDFをクロック信号CLK_f3_1(搬送周波数f3を有するクロック信号)に同期してサンプリングし、データフレームDFの受信開始をサンプリングタイミングST1において検出する。
データフレームDFは、QPSKによって変調されたデータである。従って、搬送周波数f3を有するクロック信号CLK_f3_1の位相が搬送周波数f1を有するクロック信号CLK_f1_1の位相に一致している場合、データフレームDFの受信開始を検出するサンプリングタイミングは、データフレームDFの開始タイミングt_dsに一致する。
しかし、実際には、クロック信号CLK_f3_1の位相は、クロック信号CLK_f1_1の位相とずれているので、データフレームDFの開始を検出するサンプリングタイミングST1は、データフレームDFの開始タイミングt_dsに一致しない。
そこで、復調回路16は、データフレームDFをsin(ωt+Δθ)によって表し、sin(ωt+Δθ)が実際に受信したデータフレームDFに一致するように位相偏差Δθを決定する。これにより、復調回路16は、位相偏差Δθを検出する。
図5は、QPSKによって変調されたデータの信号空間図である。図5において、横軸は、位相の同相成分Iを表し、縦軸は、位相の直交成分Qを表す。クロック信号CLK_f3_1の位相がクロック信号CLK_f1_1の位相に対してずれていない場合、データフレームDFは、正方形1の4個の頂点に存在する成分SS1〜SS4からなる。
しかし、クロック信号CLK_f3_1の位相がクロック信号CLK_f1_1の位相に対してずれている場合、データフレームDFは、正方形2の4個の頂点に存在する成分SS’1〜SS’4からなる。正方形2の対角線4は、正方形1の対角線3に対してずれている。従って、横軸に対する対角線3の角度と横軸に対する対角線4の角度との差が位相偏差Δθになる。
そこで、復調回路16は、図5に示す信号空間図を保持しており、無線装置50から受信したデータフレームDFの成分を信号空間図にプロットして対角線3の角度と対角線4の角度との差を位相偏差Δθとして検出するようにしてもよい。
このように、復調回路16は、上述した2つの方法のいずれか一方の方法により、位相偏差Δθを検出する。
無線装置10,20,30,40と無線装置50との間の通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する方法について説明する。
無線装置10は、ビーコンフレームBCFを搬送周波数f3で変調して無線装置20,30,40,50へ送信する。そして、無線装置10は、ビーコンフレームBCFを送信したタイミングと、データフレームDFを無線装置50から受信したタイミングとの間の時間を計測する。
即ち、無線装置10のビーコン動作用水晶発振器/逓倍器23は、搬送周波数f3を生成して端子24Aへ出力する。通信コントローラ27は、Hレベルの切換信号EX4を生成して端子MDEからスイッチ24へ出力する。
そうすると、スイッチ24は、Hレベルの切換信号EX4に応じて、端子24Aに接続され、搬送周波数f3を送信ミキサ15、ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25およびクロック/時間スロット生成器26へ出力する。
そして、クロック/時間スロット生成器26は、搬送周波数f3に基づいて、通信コントローラ27の動作クロックCLK_f3と時間スロットSL1〜SL5とを生成し、その生成した動作クロックCLK_f3および時間スロットSL1〜SL5を通信コントローラ27へ出力する。更に、通信コントローラ27は、Lレベルの切換信号EX1を生成して端子EXTRからスイッチ11へ出力する。
通信コントローラ27は、クロック/時間スロット生成器26からの時間スロットSL1〜SL5に基づいてビーコンフレームBCFを生成し、その生成したビーコンフレームBCFを端子TDから変調回路17へ出力するとともに、ビーコンフレームBCFを出力したタイミングに同期して、クロック/時間スロット生成器26からの動作クロックCLK_f3の成分をカウントし、ビーコンフレームBCFを出力してからの時間の計測を開始する。
そして、変調回路17は、通信コントローラ27からのビーコンフレームBCFをQPSK方式によって変調し、その変調したビーコンフレームBCFを送信ミキサ15へ出力する。
送信ミキサ15は、変調されたビーコンフレームBCFを変調回路17から受け、その受けたビーコンフレームBCFの周波数を搬送周波数f3に変換して送信アンプ13へ出力する。そして、送信アンプ13は、ビーコンフレームBCFを増幅して端子11Bへ出力する。
スイッチ11は、通信コントローラ27からのLレベルの切換信号EX1に応じて端子11Bに接続され、送信アンプ13からのビーコンフレームBCFをアンテナ1へ出力する。アンテナ1は、ビーコンフレームBCFを送信する。
これにより、無線装置10は、ビーコンフレームBCFを無線装置20,30,40,50へ送信する。
アンテナ1は、ビーコンフレームBCFの送信後、データフレームDFを無線装置50から受信する。通信コントローラ27は、Hレベルの切換信号EX1を生成して端子EXTRからスイッチ11へ出力し、Lレベルの切換信号EX2,EX3を生成して端子EXRからそれぞれスイッチ18,22へ出力する。
スイッチ11は、通信コントローラ27からのHレベルの切換信号EX1に応じて、端子11Aに接続され、アンテナ1から受けたデータフレームDFを受信アンプ12へ出力する。
受信アンプ12は、データフレームDFを増幅して受信ミキサ14へ出力する。スイッチ18は、Lレベルの切換信号EX2に応じて端子18Bに接続され、一般受信用局部発振器21からの搬送周波数f2を受信ミキサ14へ出力する。
受信ミキサ14は、受信アンプ12からのデータフレームDFの周波数を搬送周波数f2でベースバンドに変換して復調回路16へ出力する。復調回路16は、データフレームDFを復調し、その復調したデータフレームをスイッチ22および通信コントローラ27へ出力する。また、復調回路16は、上述した方法によって位相偏差Δθを検出し、その検出した位相偏差Δθを通信コントローラ27へ出力する。
スイッチ22は、Lレベルの切換信号EX3に応じて端子22Bに接続され、データフレームDFを一般受信用局部発振器21へ出力する。そして、一般受信用局部発振器21は、データフレームDFに基づいて、データフレームDFを受信する際の搬送周波数f2を再生する。
また、通信コントローラ27は、復調回路16からデータフレームDFおよび位相偏差Δθを受ける。そして、通信コントローラ27は、データフレームDFを受けると、時間計測を停止し、計測した時間と、位相偏差Δθとに基づいて、ビーコンフレームBCFを送信してからデータフレームDFを受信するまでの時間長T1を演算する。
無線装置20は、無線装置10からビーコンフレームBCFを受信し、その後、無線装置50からデータフレームDFを受信する。そして、無線装置20は、ビーコンフレームBCFを受信したタイミングからデータフレームDFを受信したタイミングまでの時間長T2を計測する。
即ち、アンテナ2は、ビーコンフレームBCFを受信してスイッチ11へ出力する。無線装置20の通信コントローラ27は、Hレベルの切換信号EX1を生成して端子EXTRからスイッチ11へ出力し、Hレベルの切換信号EX2,EX3を生成して端子EXRからそれぞれスイッチ18,22へ出力し、Lレベルの切換信号EX4を生成して端子MDEからスイッチ24へ出力する。
スイッチ11は、Hレベルの切換信号EX1に応じて端子11Aに接続され、ビーコンフレームBCFを受信アンプ12へ出力する。受信アンプ12は、ビーコンフレームBCFを増幅して受信ミキサ14へ出力する。
ビーコン受信同期用局部発振器19は、搬送周波数f1をスイッチ18,24へ出力する。スイッチ18は、Hレベルの切換信号EX2に応じて端子18Aに接続され、搬送周波数f1を受信ミキサ14へ出力する。スイッチ24は、Lレベルの切換信号EX4に応じて端子24Bに接続され、搬送周波数f1を送信ミキサ15、ビーコンフレーム/一般フレーム間計測器25およびクロック/時間スロット生成器26へ出力する。
そうすると、受信ミキサ14は、受信アンプ12からのビーコンフレームBCFの周波数を搬送周波数f1でベースバンドに変換して復調回路16へ出力する。復調回路16は、ビーコンフレームBCFを受信し始めたことを示す信号INI_B(信号INIの一種)を生成してビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25へ出力する。
また、復調回路16は、Vco信号Vcをスイッチ22へ出力し、ビーコンフレームBCFを復調して通信コントローラ27へ出力する。スイッチ22は、Hレベルの切換信号EX3に応じて端子22Aに接続され、Vco信号Vcをビーコン受信同期用局部発振器19へ出力する。
ビーコン受信同期用局部発振器19は、Vco信号Vcに基づいて、ビーコンフレームBCFを送信した無線装置10の搬送周波数f3を再生し、その再生した搬送周波数f3を保持するとともに搬送周波数f3を搬送周波数f1として出力する。
ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25は、搬送周波数f1をスイッチ24から受けると、搬送周波数f1を有するクロック信号CLK_f1を生成する。そして、ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25は、復調回路16から信号INI_Bを受けると、クロック信号CLK_f1の成分をカウントし始める。
また、クロック/時間スロット生成器26は、スイッチ24からの搬送周波数f1に基づいて、搬送周波数f1を有するクロック信号CLK_f1を生成し、その生成したクロック信号CLK_f1を通信コントローラ27へ出力する。
その後、アンテナ2は、データフレームDFを受信してスイッチ11へ出力する。通信コントローラ27は、Lレベルの切換信号EX2,EX3を生成して端子EXRからそれぞれスイッチ18,22へ出力する。
スイッチ11は、データフレームDFを受信アンプ12へ出力し、受信アンプ12は、データフレームDFを増幅して受信ミキサ14へ出力する。
一般受信用局部発振器21は、搬送周波数f2をスイッチ18へ出力する。スイッチ18は、Lレベルの切換信号EX2に応じて端子18Bに接続され、搬送周波数f2を受信ミキサ14へ出力する。
そうすると、受信ミキサ14は、受信アンプ12からのデータフレームDFの周波数を搬送周波数f2でベースバンドに変換して復調回路16へ出力する。復調回路16は、データフレームDFを受信し始めたことを示す信号INI_D(信号INIの一種)を生成してビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25へ出力する。
また、復調回路16は、Vco信号Vcをスイッチ22へ出力し、データフレームDFを復調して通信コントローラ27へ出力するとともに、データフレームDFを受信する際の位相偏差Δθ1を上述した方法によって検出して通信コントローラ27へ出力する。スイッチ22は、Lレベルの切換信号EX3に応じて端子22Bに接続され、データフレームDFを一般受信用局部発振器21へ出力する。
一般受信用局部発振器21は、Vco信号Vcに基づいて、データフレームDFを受信する際の搬送周波数f2を再生し、その再生した搬送周波数f2を保持するとともに搬送周波数f2をスイッチ18へ出力する。
ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25は、復調回路16から信号INI_Dを受けると、クロック信号CLK_f1の成分のカウントを停止する。そして、ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25は、信号INI_Bを受けたタイミングから信号INI_Dを受けたタイミングまでのカウント数Ncnt1を通信コントローラ27へ出力する。
通信コントローラ27は、ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器25からのカウント数Ncnt1と、復調回路16からの位相偏差Δθ1とに基づいて、無線装置20がビーコンフレームBCFを受信してからデータフレームDFを受信するまでの時間長T2を演算する。また、通信コントローラ27は、データフレームDFを送信した無線装置50のMACアドレスをテーブルTBLのMACアドレスの欄に格納し、カウント数Ncnt1および位相偏差Δθ1をそれぞれテーブルTBLのカウント数および位相偏差の欄に格納する。
無線装置30は、無線装置10からビーコンフレームBCFを受信し、その後、無線装置50からデータフレームDFを受信する。そして、無線装置30は、ビーコンフレームBCFを受信したタイミングからデータフレームDFを受信したタイミングまでの時間長T3を計測する。
また、無線装置40は、無線装置10からビーコンフレームBCFを受信し、その後、無線装置50からデータフレームDFを受信する。そして、無線装置40は、ビーコンフレームBCFを受信したタイミングからデータフレームDFを受信したタイミングまでの時間長T4を計測する。
無線装置30,40がそれぞれ時間長T3,T4を計測する詳細な動作は、上述した無線装置20が時間長T2を計測する詳細な動作と同じである。
無線装置50は、無線装置10からビーコンフレームBCFを受信し、その後、一定時間tc経過後、データフレームDFを無線装置10,20,30,40へ送信する。
この場合、無線装置50が無線装置10からビーコンフレームBCFを受信する詳細な動作は、無線装置20が無線装置10からビーコンフレームBCFを受信する詳細な動作と同じである。
無線装置50が無線装置10からビーコンフレームBCFを受信した時点で、無線装置50の通信コントローラ27は、クロック信号CLK_f1に同期して動作している。
そして、無線装置50の通信コントローラ27は、復調回路16によって復調されたビーコンフレームBCFのヘッダHEDに基づいて、無線装置50が使用すべき時間スロットSL5を検出し、ビーコンフレームBCFを受信したタイミング(図3に示すビーコンフレームBCFの開始タイミング)から時間スロットSL5の開始タイミングまで待機する。
時間スロットSL5の開始タイミングになると、通信コントローラ27は、データフレームDFを生成して端子TDから変調回路17へ出力する。また、通信コントローラ27は、Lレベルの切換信号EX1を生成して端子EXTRからスイッチ11へ出力する。
変調回路17は、データフレームDFをQPSK方式によって変調し、その変調したデータフレームDFを送信ミキサ15へ出力する。
無線装置50がビーコンフレームBCFを受信する場合、送信ミキサ15は、スイッチ24から搬送周波数f1を受ける。従って、送信ミキサ15は、変調回路17から受けたデータフレームDFの周波数を搬送周波数f1に変換して送信アンプ13へ出力する。送信アンプ13は、データフレームDFを増幅して端子11Bへ出力する。
スイッチ11は、Lレベルの切換信号EX1に応じて端子11Bに接続され、送信アンプ13からのデータフレームDFをアンテナ5へ出力する。アンテナ5は、データフレームDFを送信する。
これにより、無線装置50は、ビーコンフレームBCFを受信してから一定時間tc経過後にデータフレームDFを無線装置10,20,30,40へ送信する。
図6は、図1に示す無線装置10,20,30,40,50が送受信するビーコンフレームBCFおよびデータフレームDFのタイミングチャートである。
無線装置10は、タイミングt1でビーコンフレームBCFを無線装置20,30,40,50へ送信する。そして、無線装置10は、タイミングt13で無線装置50からデータフレームDFを受信する。従って、無線装置10は、タイミングt1からタイミングt13までの間の時間長T1を上述した動作によって計測する。
また、無線装置20は、タイミングt2でビーコンフレームBCFを無線装置10から受信し、タイミングt10でデータフレームDFを無線装置50から受信する。従って、無線装置20は、タイミングt2からタイミングt10までの間の時間長T2を上述した動作によって計測する。
更に、無線装置30は、タイミングt4でビーコンフレームBCFを無線装置10から受信し、タイミングt12でデータフレームDFを無線装置50から受信する。従って、無線装置30は、タイミングt4からタイミングt12までの間の時間長T3を上述した動作によって計測する。
更に、無線装置40は、タイミングt3でビーコンフレームBCFを無線装置10から受信し、タイミングt11でデータフレームDFを無線装置50から受信する。従って、無線装置40は、タイミングt3からタイミングt11までの間の時間長T4を上述した動作によって計測する。
無線装置10から送信されたビーコンフレームBCFは、タイミングt1からタイミングt2までの間の時間長T5で無線装置20へ伝搬する。無線装置10と無線装置20との間の通信距離dC1は、既知であるので、時間長T5は、T5=dC1/c(cは光速)により演算される。
同様にして、無線装置10から送信されたビーコンフレームBCFが無線装置30へ伝搬する時間長T6は、T6=dC2/cにより演算され、無線装置10から送信されたビーコンフレームBCFが無線装置40へ伝搬する時間長T7は、T7=dC3/cにより演算される。
無線装置10から送信されたビーコンフレームBCFが無線装置50へ伝搬する時間長T8は、無線装置10と無線装置50との間の通信距離dD1を用いてT8=dD1/cとなる。
また、無線装置50がビーコンフレームBCFを受信してからデータフレームDFを送信するまでの時間は、タイミングt5からタイミングt9までの時間である。そして、無線装置50は、ビーコンフレームBCFを受信してから無線装置50に割当てられた時間スロットSL5に同期してデータフレームDFを送信するまでの時間は、図3に示す時間tcに等しい。
従って、タイミングt5からタイミングt9までの間の時間長は、時間tcとなる。
無線装置20,30,40の各々は、無線装置10からビーコンフレームBCFを受信するので、無線装置50がデータフレームDFを送信するタイミングを予測することができる。
即ち、無線装置20は、タイミングt2でビーコンフレームBCFを受信し、タイミングt2から時間tcだけ経過したタイミングt6で無線装置50がデータフレームDFを送信すると予測する。
また、無線装置30は、タイミングt4でビーコンフレームBCFを受信し、タイミングt4から時間tcだけ経過したタイミングt8で無線装置50がデータフレームDFを送信すると予測する。
更に、無線装置40は、タイミングt3でビーコンフレームBCFを受信し、タイミングt3から時間tcだけ経過したタイミングt7で無線装置50がデータフレームDFを送信すると予測する。
しかし、無線装置50は、ビーコンフレームBCFをタイミングt5で受信するので、データフレームDFを実際に送信するタイミングは、タイミングt5から時間tcだけ経過したタイミングt9である。
従って、無線装置20が予想したデータフレームDFの送信タイミングt6と、データフレームDFが実際に送信されるタイミングt9との間には、時間長T9だけのずれが発生する。
また、無線装置30が予想したデータフレームDFの送信タイミングt8と、データフレームDFが実際に送信されるタイミングt9との間には、時間長T10だけのずれが発生する。
更に、無線装置40が予想したデータフレームDFの送信タイミングt7と、データフレームDFが実際に送信されるタイミングt9との間には、時間長T11だけのずれが発生する。
そして、データフレームDFが無線装置50から無線装置20へ伝搬する時間長T12は、dD2/cになり、データフレームDFが無線装置50から無線装置30へ伝搬する時間長T13は、dD3/cになり、データフレームDFが無線装置50から無線装置40へ伝搬する時間長T14は、dD4/cになる。
そうすると、時間長T2は、次式により表される。
T2=tc+T9+T12・・・(1)
また、時間長T3は、次式により表される。
T3=tc+T10+T13・・・(2)
更に、時間長T4は、次式により表される。
T4=tc+T11+T14・・・(3)
時間長T9は、ビーコンフレームBCFが無線装置10から無線装置20へ伝搬する伝搬時間dC1/cと、ビーコンフレームBCFが無線装置10から無線装置50へ伝搬する伝搬時間dD1/cとの差であるので、T9=dD1/c−dC1/cとなる。
また、時間長T10は、ビーコンフレームBCFが無線装置10から無線装置30へ伝搬する伝搬時間dC2/cと、ビーコンフレームBCFが無線装置10から無線装置50へ伝搬する伝搬時間dD1/cとの差であるので、T10=dD1/c−dC2/cとなる。
更に、時間長T11は、ビーコンフレームBCFが無線装置10から無線装置40へ伝搬する伝搬時間dC3/cと、ビーコンフレームBCFが無線装置10から無線装置50へ伝搬する伝搬時間dD1/cとの差であるので、T11=dD1/c−dC3/cとなる。
そうすると、T9=dD1/c−dC1/c、およびT12=dD2/cを式(1)へ代入すると、式(1)は、次式になる。
T2=tc+dD1/c−dC1/c+dD2/c・・・(4)
また、T10=dD1/c−dC2/c、およびT13=dD3/cを式(2)へ代入すると、式(2)は、次式になる。
T3=tc+dD1/c−dC2/c+dD3/c・・・(5)
更に、T11=dD1/c−dC3/c、およびT14=dD4/cを式(3)に代入すると、式(3)は、次式になる。
T4=tc+dD1/c−dC3/c+dD4/c・・・(6)
そして、時間長T1は、無線装置10がビーコンフレームBCFを送信してからデータフレームDFを無線装置50から受信するまでの時間長であるので、次式により表される。
T1=2×(dD1/c)+tc・・・(7)
上述したように、無線装置10,20,30,40は、それぞれ、時間長T1,T2,T3,T4を計測し、時間tcは既知であるので、時間tcと、計測した時間長T1とを式(7)へ代入すれば、無線装置10と無線装置50との通信距離dD1およびビーコンフレームBCFまたはデータフレームDFが無線装置10と無線装置50との間を伝搬する伝搬時間dD1/cを演算できる。
そして、伝搬時間dD1/cと、計測した時間長T2とを式(4)に代入すれば、通信距離dC1は既知であるので、無線装置20と無線装置50との間の通信距離dD2を演算できる。
また、伝搬時間dD1/cと、計測した時間長T3とを式(5)に代入すれば、通信距離dC2は既知であるので、無線装置30と無線装置50との間の通信距離dD3を演算できる。
更に、伝搬時間dD1/cと、計測した時間長T4とを式(6)に代入すれば、通信距離dC3は既知であるので、無線装置40と無線装置50との間の通信距離dD4を演算できる。
従って、無線装置10,20,30,40と無線装置50との間の通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定できる。
通信距離dD1,dD2,dD3,dD4が決定されると、無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置も決定できる。
そして、無線装置10,20,30,40,50が平面的に配置されている場合、通信距離dD1,dD2,dC1、通信距離dD1,dD3,dC2、および通信距離dD1,dD4,dC3のいずれかが解れば、無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定できる。
従って、無線装置10,20,30,40,50が平面的に配置されている場合、無線装置10と、無線装置20,30,40のいずれか1個の無線装置と、無線装置50とにより、無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定できる。
また、無線装置10,20,30,40,50が立体的に配置されている場合、通信距離dD1,dD2,dC1,dC2,dD3、通信距離dD1,dD2,dC1,dC3,dD4、および通信距離dD1,dC2,dC3,dD3,dD4のいずれかが解れば、無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定できる。
従って、無線装置10,20,30,40,50が立体的に配置されている場合、無線装置10と、無線装置20,30,40のいずれか2個の無線装置と、無線装置50とにより、無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定できる。
なお、無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定する場合、座標を用いて無線装置50の位置を決定してもよい。
無線装置10,20,30,40,50が平面的に配置されている場合、x−y直交座標を用い、無線装置10を原点に配置し、無線装置20,30,40,50の各位置を(x,y)座標で表し、上述した方法によって決定した通信距離dD1,dD2,dD3,dD4と、既知である通信距離dC1,dC2,dC3とを用いて無線装置20,30,40,50の各位置を決定する。
また、無線装置10,20,30,40,50が立体的に配置されている場合、xyz直交座標を用い、無線装置10を原点に配置し、無線装置20,30,40,50の各位置を(x,y,z)座標で表し、上述した方法によって決定した通信距離dD1,dD2,dD3,dD4と、既知である通信距離dC1,dC2,dC3とを用いて無線装置20,30,40,50の各位置を決定する。
この発明においては、無線装置10,20,30,40,50のいずれかが上述した方法で通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定してもよい。
[無線装置10が通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する場合]
この場合、無線装置10の通信コントローラ27は、通信距離dC1,dC2,dC3を保持しており、無線装置20,30,40がそれぞれ計測した時間長T2,T3,T4を無線装置20,30,40から受信する。そして、無線装置10の通信コントローラ27は、時間長T1を計測し、時間tcは既知であるので、上述した方法によって通信距離dD1,dD2,dD3,dD4および無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定できる。
即ち、無線装置10の通信コントローラ27は、計測した時間長T1と、既知である時間tcとを式(7)へ代入してビーコンフレームBCFおよびデータフレームDFが無線装置10と無線装置50との間を伝搬する伝搬時間dD1/cを演算し、既知である通信距離dC1,dC2,dC3に基づいて、ビーコンフレームBCFが無線装置10から無線装置20,30,40へそれぞれ伝搬する伝搬時間dC1/c,dC2/c,dC3/cを演算する。
そして、無線装置10の通信コントローラ27は、演算した伝搬時間dD1/cと、演算した伝搬時間dC1/c,dC2/c,dC3/cとの差dD1/c−dC1/c,dD1/c−dC2/c,dD1/c−dC3/cを演算してビーコンフレームBCFが無線装置20,30,40へ伝搬する伝搬時間と、ビーコンフレームBCFが無線装置50へ伝搬する伝搬時間との時間差dD1/c−dC1/c,dD1/c−dC2/c,dD1/c−dC3/cを演算する。
その後、無線装置10の通信コントローラ27は、無線装置20から受信した時間長T2と、既知である時間tcと、演算した時間差dD1/c−dC1/cとを式(4)へ代入して無線装置20と無線装置50との間の通信距離dD2を演算する。
また、無線装置10の通信コントローラ27は、無線装置30から受信した時間長T3と、既知である時間tcと、演算した時間差dD1/c−dC2/cとを式(5)へ代入して無線装置30と無線装置50との間の通信距離dD3を演算する。
更に、無線装置10の通信コントローラ27は、無線装置40から受信した時間長T4と、既知である時間tcと、演算した時間差dD1/c−dC3/cとを式(6)へ代入して無線装置40と無線装置50との間の通信距離dD4を演算する。
更に、無線装置10の通信コントローラ27は、演算した伝搬時間dD1/cに基づいて、無線装置10と無線装置50との間の通信距離dD1を演算する。
そして、無線装置10の通信コントローラ27は、通信距離dC1,dC2,dC3,dD1,dD2,dD3,dD4を用いて無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定する。
無線装置10が通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する場合、アンテナ1、スイッチ11、受信アンプ12およびHレベルの切換信号EX1をスイッチ11へ出力する通信コントローラ27は、無線装置20,30,40から3個の時間長T2,T3,T4を受信する「受信手段」を構成する。
また、時間長T1は、「往復時間」を構成し、時間tcは、「応答時間」を構成する。そして、伝搬時間(T1−tc)/2=dD1/cは、ビーコンフレームBCFおよびデータフレームDFが無線装置10と無線装置50との間を伝搬する「伝搬時間」を構成する。
更に、伝搬時間dC1/c,dC2/c,dC3/cは、ビーコンフレームBCFが無線装置10から無線装置20,30,40へ伝搬する3個の「伝搬時間」を構成する。
更に、時間差dD1/c−dC1/c,dD1/c−dC2/c,dD1/c−dC3/cは、ビーコンフレームBCFが無線装置20,30,40へ伝搬する伝搬時間と、ビーコンフレームBCFが無線装置50へ伝搬する伝搬時間との時間差を示す3個の「時間差」を構成する。
更に、3個の時間長T2,T3,T4と、3個の時間差dD1/c−dC1/c,dD1/c−dC2/c,dD1/c−dC3/cと、応答時間tcとに基づいて、3個の通信距離dD2,dD3,dD4を決定する無線装置10の通信コントローラ27は、「決定手段」を構成する。
更に、往復時間T1と、応答時間tcとに基づいて、ビーコンフレームBCFおよびデータフレームDFが無線装置10(親機)と無線装置50(被観測機)との間を伝搬する伝搬時間dD1/cを演算し、その演算した伝搬時間dD1/cと、ビーコンフレームBCFが無線装置10(親機)からそれぞれ3個の無線装置20,30,40(観測機)へ伝搬する3個の伝搬時間dC1/c,dC2/c,dC3/cとに基づいて3個の時間差dD1/c−dC1/c,dD1/c−dC2/c,dD1/c−dC3/cを演算する無線装置10の通信コントローラ27は、「演算手段」を構成する。
[無線装置20,30,40のいずれかが通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する場合]
例えば、無線装置20が通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する場合について説明する。
この場合、無線装置20は、無線装置10が計測した時間長T1を無線装置10から受信し、無線装置30,40がそれぞれ計測した時間長T3,T4を無線装置30,40から受信する。無線装置20の通信コントローラ27は、時間長T2を計測する。そうすると、時間tcは既知であるので、無線装置20の通信コントローラ27は、上述した方法によって通信距離dD1,dD2,dD3,dD4および無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定できる。
無線装置20の通信コントローラ27が通信距離dD1,dD2,dD3,dD4および無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定する詳細な動作は、無線装置10の通信コントローラ27が通信距離dD1,dD2,dD3,dD4および無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定する動作と同じである。
そして、無線装置30,40のいずれかが通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する場合も、無線装置20が通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する場合と同様である。
無線装置20,30,40のいずれかが通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する場合、アンテナ(アンテナ2〜4のいずれか)、スイッチ11、受信アンプ12およびHレベルの切換信号EX1をスイッチ11へ出力する通信コントローラ27は、2個の時間長(時間長T2,T3,T4のいずれか2個の時間長)を2個の無線装置(無線装置20,30,40のいずれか2個の無線装置)から受信し、かつ、往復時間T1を無線装置10から受信する「受信手段」を構成する。
また、1個の時間長(時間長T2,T3,T4のいずれか1個の時間長)を検出する通信コントローラ27は、「検出手段」を構成する。
[無線装置50が通信距離dD1,dD2,dD3,dD4を決定する場合]
この場合、無線装置50は、無線装置10が計測した時間長T1を無線装置10から受信し、無線装置20,30,40がそれぞれ計測した時間長T2,T3,T4を無線装置20,30,40から受信する。時間tcは既知であるので、無線装置50の通信コントローラ27は、上述した方法によって通信距離dD1,dD2,dD3,dD4および無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定できる。
無線装置50の通信コントローラ27が通信距離dD1,dD2,dD3,dD4および無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定する詳細な動作は、無線装置10の通信コントローラ27が通信距離dD1,dD2,dD3,dD4および無線装置10,20,30,40に対する無線装置50の位置を決定する動作と同じである。
そして、この場合、アンテナ5、スイッチ11、受信アンプ12およびHレベルの切換信号EX1をスイッチ11へ出力する通信コントローラ27は、3個の時間長T2,T3,T4を3個の無線装置20,30,40から受信し、かつ、往復時間T1を無線装置10から受信する「受信手段」を構成する。
図7は、この発明による距離/位置決定方法を説明するためのフローチャートである。一連の動作が開始されると、ビーコンフレームBCFが無線装置10(親機)から無線装置20,20,40(観測機)および無線装置50(被観測機)へ伝搬するときの無線装置50(被観測機)と無線装置20,30,40の各々との間の伝搬時間の差を示す3個の時間差dD1/c−dC1/c,dD1/c−dC2/c,dD1/c−dC3/cが演算される(ステップS1)。
そして、無線装置20,30,40において、それぞれ、3個の時間長T2,T3,T4が検出される(ステップS2)。引続いて、無線装置50(被観測機)がビーコンフレームBCFを受信してからデータフレームDFを送信するまでの応答時間tcが検出される(ステップS3)。この応答時間tcは、図3に示すビーコンフレームBCFにおいて、ヘッダHEDの開始タイミングと、時間スロットSL5の開始タイミングとの時間長として検出される。
その後、3個の時間差dD1/c−dC1/c,dD1/c−dC2/c,dD1/c−dC3/c、3個の時間長T2,T3,T4、および応答時間tcが式(4)〜式(6)へ代入され、データフレームDFが無線装置50(被観測機)から3個の無線装置20,30,40(観測機)へそれぞれ伝搬する3個の伝搬時間dD2/c,dD3/c,dD4/cが演算され、その演算された3個の伝搬時間dD2/c,dD3/c,dD4/cに基づいて、無線装置50と無線装置20,30,40との間の3個の通信距離dD2,dD3,dD4が演算される(ステップS4)。
そして、無線装置10がビーコンフレームBCFを送信してからデータフレームDFを無線装置50から受信するまでの往復時間T1および応答時間tcを式(7)に代入して無線装置10(親機)と無線装置50(被観測機)との間の通信距離dD1が演算される(ステップS5)。
そうすると、通信距離dD1、3個の通信距離dD2,dD3,dD4、および既知である3個の通信距離dC1,dC2,dC3に基づいて、無線装置10(親機)および3個の無線装置20,30,40(観測機)に対する無線装置50(被観測機)の位置が決定される(ステップS6)。
これにより、一連の動作が終了する。
なお、ビーコンフレームBCFは、「第1のフレーム」を構成し、データフレームDFは、「第2のフレーム」を構成する。
上記においては、無線装置10と無線装置20,30,40との間の3個の通信距離dC1,dC2,dC3は、既知であると説明したが、この発明においては、これに限らず、無線装置10と無線装置20,30,40との間の3個の通信距離dC1,dC2,dC3を測定するようにしてもよい。この場合、3個の通信距離dC1,dC2,dC3は、無線装置10と無線装置50との間の通信距離dD1を求める方法と同じ方法によって求められる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、複数の無線装置と新たに追加された無線装置との間の複数の通信距離または複数の無線装置に対する新たに追加された無線装置の位置を決定する無線装置に適用される。また、この発明は、複数の無線装置と新たに追加された無線装置との間の複数の通信距離または複数の無線装置に対する新たに追加された無線装置の位置を決定する無線通信システムに適用される。更に、この発明は、複数の無線装置と新たに追加された無線装置との間の複数の通信距離または複数の無線装置に対する新たに追加された無線装置の位置を決定する距離/位置決定方法に適用される。
この発明の実施の形態による無線通信システムの概略ブロック図である。 図1に示す無線装置の構成を示す概略ブロック図である。 ビーコンフレームの概念図である。 図2に示す復調回路が位相偏差を検出する方法を説明するための図である。 QPSKによって変調されたデータの信号空間図である。 図1に示す無線装置が送受信するビーコンフレームおよびデータフレームのタイミングチャートである。 この発明による距離/位置決定方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1〜5 アンテナ、10,20,30,40,50 無線装置、11,18,22,24 スイッチ、11A,11B,18A,18B,22A,22B,24A,24B 端子、12 受信アンプ、13 送信アンプ、14 受信ミキサ、15 送信ミキサ、16 復調回路、17 変調回路、19 ビーコン受信同期用局部発振器、21 一般受信用局部発振器、23 ビーコン動作用水晶発振器/逓倍器、25 ビーコンフレーム/一般フレーム間時間計測器、26 クロック/時間スロット生成器、27 通信コントローラ、100 無線通信システム。

Claims (13)

  1. 複数の無線装置に割当てられた複数の通信時間帯を含む第1のフレームを送信する親機と、前記第1のフレームを前記親機から受信するn(nは正の整数)個の観測機と、前記第1のフレームを前記親機から受信し、かつ、自己に割当てられた前記通信時間帯に同期して第2のフレームを送信する被観測機とからなる無線ネットワークにおいて前記n個の観測機と前記被観測機との間のn個の第1の通信距離を決定する無線装置であって、
    前記第1のフレームが前記被観測機および前記n個の観測機へ伝搬するときの前記被観測機と前記n個の観測機の各々との間の伝搬時間の差を示すn個の時間差と、各々が前記n個の観測機の各々における前記第1のフレームの受信タイミングと前記第2のフレームの受信タイミングとの間の時間長からなるn個の時間長と、前記被観測機が前記第1のフレームを受信してから前記第2のフレームを送信するまでの応答時間とに基づいて、前記第2のフレームが前記被観測機から前記n個の観測機へそれぞれ伝搬するn個の第1の伝搬時間を演算し、その演算したn個の第1の伝搬時間に基づいて前記n個の第1の通信距離を決定する決定手段とを備える無線装置。
  2. 前記決定手段は、前記親機に備えられる、請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記n個の時間長を前記n個の観測機から受信する受信手段と、
    前記親機が前記第1のフレームを前記被観測機へ送信してから前記第2のフレームを前記被観測機から受信するまでの往復時間と、前記応答時間とに基づいて、前記第1および第2のフレームが前記親機と前記被観測機との間を伝搬する第2の伝搬時間を演算し、その演算した第2の伝搬時間と、前記第1のフレームが前記親機からそれぞれ前記n個の観測機へ伝搬するn個の第3の伝搬時間とに基づいて、前記n個の時間差を演算する演算手段とを更に備え、
    前記決定手段は、前記受信手段により受信されたn個の時間長と、前記演算手段により演算されたn個の時間差と、前記応答時間とに基づいて、前記n個の第1の伝搬時間を演算する、請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記決定手段は、前記n個の観測機のいずれか1つの観測機に備えられる、請求項1に記載の無線装置。
  5. 前記n−1(nは2以上の整数)個の時間長を前記n−1個の観測機から受信し、かつ、前記親機が前記第1のフレームを前記被観測機へ送信してから前記第2のフレームを前記被観測機から受信するまでの往復時間を前記親機から受信する受信手段と、
    当該無線装置における前記第1のフレームの受信タイミングと前記第2のフレームの受信タイミングとの間の時間長を検出する検出手段と、
    前記応答時間と前記受信手段により受信された往復時間とに基づいて、前記第1および第2のフレームが前記親機と前記被観測機との間を伝搬する第2の伝搬時間を演算し、その演算した第2の伝搬時間と、前記第1のフレームが前記親機からそれぞれ前記n個の観測機へ伝搬するn個の第3の伝搬時間とに基づいて、前記n個の時間差を演算する演算手段とを更に備え、
    前記決定手段は、前記検出手段により検出された時間長と、前記受信手段により受信されたn−1個の時間長と、前記演算手段により演算されたn個の時間差と、前記応答時間とに基づいて、前記n個の第1の伝搬時間を演算する、請求項4に記載の無線装置。
  6. 前記決定手段は、前記被観測機に備えられる、請求項1に記載の無線装置。
  7. 前記n個の時間長を前記n個の観測機から受信し、かつ、前記親機が前記第1のフレームを前記被観測機へ送信してから前記第2のフレームを前記被観測機から受信するまでの往復時間を前記親機から受信する受信手段と、
    前記応答時間と前記受信手段により受信された往復時間とに基づいて、前記第1および第2のフレームが前記親機と前記被観測機との間を伝搬する第2の伝搬時間を演算し、その演算した第2の伝搬時間と、前記第1のフレームが前記親機からそれぞれ前記n個の観測機へ伝搬するn個の第3の伝搬時間とに基づいて、前記n個の時間差を演算する演算手段とを更に備え、
    前記決定手段は、前記受信手段により受信されたn個の時間長と、前記演算手段により演算されたn個の時間差と、前記応答時間とに基づいて、前記n個の第1の伝搬時間を演算する、請求項6に記載の無線装置。
  8. 前記決定手段は、前記親機と前記n個の観測機との間のn個の第2の通信距離を保持しており、前記往復時間に基づいて前記親機と前記被観測機との第3の通信距離を決定し、その決定した第3の通信距離と、前記保持しているn個の第2の通信距離と、前記決定したn個の第1の通信距離とに基づいて、前記親機および前記n個の観測機に対する前記被観測機の位置を更に決定する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の無線装置。
  9. 複数の無線装置に割当てられた複数の通信時間帯を含む第1のフレームを送信する親機と、
    前記第1のフレームを前記親機から受信するn(nは正の整数)個の観測機と、
    前記第1のフレームを前記親機から受信し、かつ、自己に割当てられた前記通信時間帯に同期して第2のフレームを送信する被観測機と、
    前記n個の観測機と前記被観測機との間のn個の第1の通信距離を決定する決定装置とを備え、
    前記決定装置は、前記第1のフレームが前記被観測機および前記n個の観測機へ伝搬するときの前記被観測機と前記n個の観測機の各々との間の伝搬時間の差を示すn個の時間差と、各々が前記n個の観測機の各々における前記第1のフレームの受信タイミングと前記第2のフレームの受信タイミングとの間の時間長からなるn個の時間長と、前記被観測機が前記第1のフレームを受信してから前記第2のフレームを送信するまでの応答時間とに基づいて、前記第2のフレームが前記被観測機から前記n個の観測機へそれぞれ伝搬するn個の第1の伝搬時間を演算し、その演算したn個の第1の伝搬時間に基づいて前記n個の第1の通信距離を決定する、無線通信システム。
  10. 前記決定装置は、前記親機、前記観測機および前記被観測機のいずれかに搭載される、請求項9に記載の無線通信システム。
  11. 前記決定装置は、前記親機と前記n個の観測機との間のn個の第2の通信距離を保持しており、前記往復時間に基づいて前記親機と前記被観測機との第3の通信距離を決定し、その決定した第3の通信距離と、前記保持しているn個の第2の通信距離と、前記決定したn個の第1の通信距離とに基づいて、前記親機および前記n個の観測機に対する前記被観測機の位置を更に決定する、請求項9または請求項10に記載の無線通信システム。
  12. 複数の無線装置に割当てられた複数の通信時間帯を含む第1のフレームを送信する親機と、前記第1のフレームを前記親機から受信するn(nは正の整数)個の観測機と、前記第1のフレームを前記親機から受信し、かつ、自己に割当てられた前記通信時間帯に同期して第2のフレームを送信する被観測機とからなる無線ネットワークにおいて前記n個の観測機と前記被観測機との間のn個の第1の通信距離を決定する距離/位置決定方法であって、
    前記第1のフレームが前記被観測機および前記n個の観測機へ伝搬するときの前記被観測機と前記n個の観測機の各々との間の伝搬時間の差を示すn個の時間差を演算する第1のステップと、
    各々が前記n個の観測機の各々における前記第1のフレームの受信タイミングと前記第2のフレームの受信タイミングとの間の時間長からなるn個の時間長を検出する第2のステップと、
    前記被観測機が前記第1のフレームを受信してから前記第2のフレームを送信するまでの応答時間を検出する第3のステップと、
    前記n個の時間差と、前記n個の時間長と、前記応答時間とに基づいて、前記第2のフレームが前記被観測機から前記n個の観測機へそれぞれ伝搬するn個の第1の伝搬時間を演算し、その演算したn個の第1の伝搬時間に基づいて前記n個の第1の通信距離を決定する第4のステップとを含む距離/位置決定方法。
  13. 前記往復時間に基づいて前記親機と前記被観測機との第2の通信距離を決定する第5のステップと、
    前記決定された第2の通信距離と、前記親機と前記n個の観測機との間のn個の第3の通信距離と、前記決定されたn個の第1の通信距離とに基づいて、前記親機および前記n個の観測機に対する前記被観測機の位置を決定する第6のステップとを更に含む、請求項12に記載の距離/位置決定方法。
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