JP2006183695A - 内燃機関のクランク機構 - Google Patents

内燃機関のクランク機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2006183695A
JP2006183695A JP2004375199A JP2004375199A JP2006183695A JP 2006183695 A JP2006183695 A JP 2006183695A JP 2004375199 A JP2004375199 A JP 2004375199A JP 2004375199 A JP2004375199 A JP 2004375199A JP 2006183695 A JP2006183695 A JP 2006183695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
pin
internal combustion
combustion engine
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004375199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4591079B2 (ja
Inventor
Katsuya Mogi
克也 茂木
Naoki Takahashi
直樹 高橋
Shunichi Aoyama
俊一 青山
Kenji Ushijima
研史 牛嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004375199A priority Critical patent/JP4591079B2/ja
Publication of JP2006183695A publication Critical patent/JP2006183695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4591079B2 publication Critical patent/JP4591079B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

【課題】 内燃機関の音振性能を向上させるクランク機構を提供する。
【解決手段】 複リンク式のクランク機構において、ピストン加速度のクランク回転速度を基準とした各次数成分の加速度振幅の中で、3次成分の加速度振幅が、6次以下の他の次数成分の加速度振幅よりも小さくなるよう設定されている。これによって、ピストン加速度の3次振動成分の振幅を積極的に低減することができ、ピストン加速度の3次振動成分が原因となる内燃機関の音振性能の悪化を防止することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関のクランク機構に関する。
クランクシャフトのクランクピンと、ピストンのピストンピンとを、複数のリンクを介して連係させたいわゆる複リンク式のクランク機構が従来から知られている。(例えば、特許文献1を参照)
特2001−227367号公報
しかしながら、公知の複リンク式のクランク機構においては、ピストン加速度のクランク回転速度(クランクシャフトの回転速度)を基準とした各次数成分の加速度振幅の中で、3次成分の加速度振幅に関して着目しておらず、3次成分の加速度振幅が悪化している(加速度振幅が大きい)ものを直列3気筒エンジンや、V型6気筒エンジンに適用した場合に、内燃機関の音振性能が極めて悪化してしまう虞がある。
そこで、本発明は、複リンク式のクランク機構において、ピストン加速度のクランク回転速度を基準とした各次数成分の加速度振幅の中で、3次成分の加速度振幅が、6次以下の他の次数成分の加速度振幅よりも小さくなるよう設定されていることを特徴としている。
本発明によれば、ピストン加速度の3次振動成分の振幅を積極的に低減することができるので、ピストン加速度の3次振動成分が原因となる内燃機関の音振性能の悪化を防止することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における内燃機関のクランク機構1を模式的に示した説明図であって、ピストン上死点時における状態を示している。また、図2は、この第1実施形態における内燃機関のクランク機構1のピストン上死点時におけるリンク配置を模式的に示したリンク図である。尚、クランク機構1は、複数のリンクにより構成されたいわゆる複リンク式のものである。
クランクシャフト2は、複数のクランクジャーナル3とクランクピン4とを備えており、シリンダブロック(図示せず)の主軸受(図示せず)に、クランクジャーナル3が回転自在に支持されている。クランクピン4は、クランクジャーナル3から所定量偏心しており、ここにロアリンク5が回転自在に連結されている。
アッパーリンク6は、下端側がアッパーピン7によりロアリンク5の一端に回動可能に連結され、上端側がピストンピン8によりピストン9に回動可能に連結されている。ピストン9は、燃焼圧力を受け、シリンダブロックのシリンダ内を往復動する。
コントロールリンク10は、上端側がコントロールピン11によりロアリンク5の他端に回動可能に連結され、下端側がコントロールシャフト12を介して機関本体の一部となるシリンダブロック(図示せず)の下部に回動可能に連結されており、コントロールシャフト12を中心に揺動運動を行いつつ、ロアリンク5の運動を拘束する。また、第1実施形態におけるコントロールシャフト12は、内燃機関本体に対して静止しているものである。
コントロールシャフト12は、クランクシャフト2の斜め下方に位置している。すなわち、クランクジャーナル軸心Oaを通り、かつピストンピン軸心Obの往復軸線Lb(ピストンピン8の往復軸線)に平行な直線からオフセットし、ピストン往復方向でクランクシャフト2よりもピストン下死点側(図1及び図2における下方)となる位置にコントロールシャフト12は配置されている。
尚、図2中のLcはアッパーピン軸心Ocの運動軌跡であるアッパーピン運動軌跡、Ldはクランクピン軸心Odの運動軌跡であるクランクピン運動軌跡、Leはコントロールピン軸心Oeの運動軌跡である略円弧状のコントロールピン運動軌跡である。また、Ofはコントロールシャフト12の軸心である
ここで、この第1実施形態におけるクランク機構1は、ピストンピン軸心Obの往復軸線Lbに対して、コントロールシャフト12と、クランクジャーナル軸心Oaとが同じ側に位置するよう構成されている。換言すれば、コントロールシャフト12とクランクジャーナル軸心Oaとがピストンピン8の往復軸線Lbの左側(図2における左側)に位置している。
また、クランクピン軸心Odはクランクジャーナル軸心Oaの周りを公転するが、図1及び図2に示すように、ピストン上死点時において、クランクジャーナル軸心Oa、クランクピン軸心Od、アッパーピン軸心Oc及びピストンピン軸心Obが略一直線上に並ぶよう構成されている。
さらに、円弧状のコントロールピン運動軌跡Leの反クランクシャフト側端部P1(図2における左側端部)のピストン往復方向(図2における上下方向)での高さが、クランクシャフト側端部P2(図2における右側端部)のピストン往復方向での高さよりも高く、かつピストン上死点時のコントールピン軸心0eの位置が、ピストン往復方向で、反クランクシャフト側端部P1とクランクシャフト側端部P2との間に位置するよう構成されている。換言すれば、コントロールピン運動軌跡Leのピストン往復方向で見た高さは、反クランクシャフト側が高く、クランクシャフト側が低くなるよう設定されている。
図3〜図5は、比較例としての一般的な内燃機関のクランク機構80を示している。尚、上述した第1実施形態のクランク機構1と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
この比較例のクランク機構80は、上述した第1実施形態のクランク機構1と略同一構成となっているが、図3に示すように、ピストン上死点時において、クランクジャーナル軸心Oa、クランクピン軸心Od、アッパーピン軸心Oc及びピストンピン軸心Obとが略一直線上に並ぶようには構成されておらず、またクランクシャフト2の回転に伴うコントロールピン軸心Oeの略円弧状のコントロールピン運動軌跡Leの両端点、すなわち反クランクシャフト側端部P1(図3における左側端部)とクランクシャフト側端部P2(図3における右側端部)とが、ピストン往復方向(図3における上下方向)で略同じ高さとなるよう構成されている。
本発明の第1実施形態においては、ピストン上死点時において、クランクジャーナル軸心Oa、クランクピン軸心Od、アッパーピン軸心Oc及びピストンピン軸心Obが略一直線上に並ぶよう構成されているので、ピストン上死点付近でのピストン9の上昇行程と下降行程とを類似させることができる。
図4に示すように、ピストン上死点時において、クランクジャーナル軸心Oa、クランクピン軸心Od、アッパーピン軸心Oc及びピストンピン軸心Obとが略一直線上に並ぶように構成されておらず、折れ線状態になってしまうと、ピストン9の行程を決めているクランクジャーナル軸心Oaとピストンピン軸心Obとの距離が、各リンクの向く方向が多少変化しただけで大きく変動してしまうため、ピストン上死点付近でのピストン上昇行程とピストン下降行程の間に大きな差異が発生することになる。
しかしながら、本発明の第1実施形態のように、ピストン上死点時に、クランクジャーナル軸心Oa、クランクピン軸心Od、アッパーピン軸心Oc及びピストンピン軸心Obが略一直線上に並んでいると、図6に示すように、各リンク端点は、ピストン9の行程を決めているクランクジャーナル軸心Oaとピストンピン軸心Obの方向で見ると、円弧の頂点付近を左右に振れるだけになるため、各リンクの向く方向が多少変化したとしても、ピストン9の行程を決めているクランクジャーナル軸心Oaとピストンピン軸心Obの距離の変化は、上述の比較例に比べて非常に小さくなり、結果として、ピストン上死点付近でのピストン9の上昇行程と下降行程の間の差異は小さくなる。
また、本発明の第1実施形態において、ピストン上死点から90度ずれた2つのリンク配置を見ると、図7に示すように、クランクピン軸心Odが水平右方向を向いている状態(図7の右側に点線で示すリンク配置)のアッパーリンク6は、クランクピン軸心Odが水平左方向を向いている状態(図7の左側に実線で示すリンク配置)に比べて大きく傾斜しアッパーピン軸心Ocがピストンピン軸心Obの往復軸線Lbから離れている。そしてアッパーリンク6の長さは不変であるため、その分、アッパーリンク6のみで考えると、ピストンピン軸心Obは下方へ引き下げられてしまうはずであるが、コントロールピン軸心Oeのピストン往復方向で見た高さは、クランクピン軸心Odが水平左方向を向いている状態よりもクランクピン軸心Odが水平右方向を向いている状態の方が下方に位置しているため、ロアリンク5がクランクピン軸心Odを中心に反時計回りにより回転させることになり、その結果、アッパーピン軸心Oc自体はより上方へ持ち上げられ、アッパーピン軸心Ocがピストンピン軸心Obの往復軸線から離れていることによるピストンピン軸心Obの下方への移動が補正されることになる。これにより、ピストン上死点から90度ずれた2つのリンク配置におけるピストンピン軸心Obの高さ、すなわちピストン位置、を近い位置に設定することができ、ピストン上死点を境としたピストン9の上昇行程と下降行程の対称性を向上させることができる。そのため、本実施形態においては、ピストン加速度のクランク回転速度を基準とした各次数成分の加速度振幅のうち3次成分の加速度振幅を積極的に低減することができる。換言すれば、ピストン運動のクランクシャフト回転同期に対する3次振動成分の振幅を積極的に低減することができる。つまり、ピストン加速度の3次成分の加速度振幅が、6次以下の他の加速度振幅よりも小さくなるよう設定されることになるので、エンジン振動性能を悪化させることなく、直列3気筒エンジンやV型6気筒エンジンへ適用することが可能になる。
ここで、図8は本発明の第1実施形態におけるピストン加速度波形とそのフーリエ展開波形を示す特性線図であり、図9は比較例におけるピストン加速度波形とそのフーリエ展開波形を示す特性線図である。
本発明の第1実施形態においては、比較例に対してピストン加速度の2次成分の加速度振幅や4次成分の加速度振幅がむしろ増大しているが(図8及び図9を参照)、直列3気筒エンジンやV型6気筒エンジンでは、気筒間の位相差により打ち消し合うことになるので問題にはならない。比較例においては、図5に示すように、コントロールピン軸心Oeのピストン往復方向で見た高さは、クランクピン軸心Odが水平左方向を向いている状態(図5の左側に実線で示すのリンク配置)と、クランクピン軸心が水平右方向を向いている状態(図5の右側に点線で示すリンク配置)とでほぼ同程度であるため、アッパーピン軸心Ocがピストンピン軸心Obの往復軸線から離れていることによるピストンピン軸心Obの高さの低下が補正されていない。
以上、説明してきたように、本発明の第1実施形態におけるクランク機構1は、ピストン上死点時に各リンクが直列化するよう構成され、かつコントロールピン運動軌跡Leのピストン往復方向で見た高さを、反クランクシャフト側が相対的に高く、クランクシャフト側が相対的に低くなるよう設定されているため、ピストン上死点を境としたピストン9の上昇行程と下降行程との対称性を向上させることができ、ピストン加速度の3次振動成分の振幅を積極的に低減することができる。そのため、特に、直列3気筒エンジンやV型6気筒エンジンに適用した場合に内燃機関の音振性能の向上を図ることができる。
次に本発明の第2実施形態における内燃機関のクランク機構20について説明する。尚、以下に説明する各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一構成要素については、同一の符号を付し説明を省略する。
第2実施形態における内燃機関のクランク機構20は、上述した第1実施形態のクランク機構1と略同一構成となっているが、図10及び図11に示すように、ピストンピン軸心Obの往復軸線Lbがクランクジャーナル軸心Oaを通るように構成されている。
このような第2実施形態においては、上述した第1実施形態における作用効果に加え、クランクオフセットが無い通常エンジンのマルチリンク化にも対応可能である。
図12及び図13は、本発明の第3実施形態における内燃機関のクランク機構30を示している。
この第3実施形態における内燃機関のクランク機構30は、上述した第1実施形態のクランク機構と略同一構成となっているが、ピストンピン軸心Obの往復軸線Lbに対して、クランクジャーナル軸心Oaがコントロールシャフト12(コントロールシャフト軸心Of)とは、反対側に位置している。このようなリンク配置においても、ピストン9の上昇行程と下降行程の対称性を高めることが可能である。このようなリンク配置では、ピストン上死点直後の最大燃焼圧力タイミングにおいてクランクピン4を支点と考えた場合のレバーとしての役割を有するロアリンク5のレバー比を低減できるため、上述した第1実施形態の作用効果に加え、クランクピン4への荷重を大幅に低減することができる。
図14は、本発明の第4実施形態における内燃機関のクランク機構を示している。
この第4実施形態における内燃機関のクランク機構は、上述した第1実施形態のクランク機構と略同一構成となっているが、コントロールシャフト12が内燃機関本体に対して回転可能に支持された主軸部12aと、この主軸部12aの回転中心から所定量偏心した偏心軸部12bと、から構成されている。そして、コントロールリンク10の下端側は、コントロールシャフト12の偏心軸部12bに対して回動可能に連結されている。また、コントロールシャフト12の主軸部12aの機関本体に対する回転姿勢は、電動モータ駆動あるいは油圧駆動のアクチュエータ(図示せず)により内燃機関の運転条件に応じて変化させることが可能となっている。さらに、内燃機関の圧縮比は、このアクチュエータにより主軸部12aの機関本体に対する回転姿勢を変化させることで可能となっている。
この第4実施形態においては、内燃機関の圧縮比を決めているクランクジャーナル軸心Oaとピストンピン軸心Obの間の距離が最大、すなわちピストン上死点位置が最も高くなるのが、クランクジャーナル軸心Oa、クランクピン軸心Od、アッパーピン軸心Oc及びピストンピン軸心Obが一直線上に並ぶ状態であるため、ピストン上死点時に、クランクジャーナル軸心Oa、クランクピン軸心Od、アッパーピン軸心Oc及びピストンピン軸心Obがほぼ直線上に並ぶコントロールシャフト12の回転姿勢時が、内燃機関の最高圧縮比であるよう設定されている。
上記実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) 一端がピストンピンを介してピストンに連結されたアッパーリンクと、アッパーリンクの他端にアッパーピンを介して揺動可能に連結されていると共にクランクシャフトのクランクピンに回転可能に連結されたロアリンクと、一端がコントロールピンを介してロアリンクに揺動可能に連結されていると共に他端が内燃機関本体に対して支持されたコントロールシャフトに揺動可能に支持されたコントロールリンクと、を有する内燃機関のクランク機構において、ピストン加速度のクランク回転速度を基準とした各次数成分の加速度振幅の中で、3次成分の加速度振幅が、6次以下の他の次数成分の加速度振幅よりも小さくなるよう設定されている。これによって、ピストン加速度の3次振動成分の振幅を積極的に低減することができるので、ピストン加速度の3次振動成分が原因となる内燃機関の音振性能の悪化を防止することができる。
(2) 上記(1)に記載の内燃機関のクランク機構は、具体的には、アッパーピン軸心とコントロールピン軸心との間の距離が、アッパーピン軸心とクランクピン軸心との距離及びコントロールピン軸心とクランクピン軸心との距離、のいずれよりも大きくなるよう設定され、クランクシャフトの回転に伴うコントロールピン軸心の略円弧状のコントロールピン運動軌跡の反クランクシャフト側端部の位置は、このコントロールピン運動軌跡のクランクシャフト側端部の位置に対して、ピストン往復方向のピストン上死点側に位置し、かつピストン上死点時におけるコントロールピンの軸心位置が、ピストン往復方向で、コントロールピン運動軌跡の反クランクシャフト側端部とクランクシャフト側端部との間に位置するよう構成されている。
(3) 上記(1)または(2)に記載の内燃機関のクランク機構は、より具体的には、ピストン上死点時に、クランクシャフトのクランクジャーナル軸心、クランクピン軸心、アッパーピン軸心及びピストンピン軸心が略直線上に並ぶよう構成されている。
(4) 上記(3)に記載の内燃機関のクランク機構は、ピストンピンの往復軸線に対して、クランクジャーナル軸心とコントロールシャフトとが同じ側に位置する。
(5) 上記(3)に記載の内燃機関のクランク機構は、ピストンピンの往復軸線が、クランクジャーナル軸心を通る。
(6) 上記(3)に記載の内燃機関のクランク機構は、ピストンピンの往復軸線に対して、クランクシャフトジャーナル軸心がコントロールシャフトとは反対側に位置する。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかに記載の内燃機関のクランク機構において、コントロールシャフトは、内燃機関本体に回転支持される主軸部と、主軸部の軸心と偏心関係にある偏心軸部により構成され、偏心軸部にコントロールリンクの他端が揺動可能に支持されたものであって、内燃機関の運転条件に応じて、所定回転姿勢までコントロールシャフトを内燃機関本体に対して回転させ、保持することが可能なアクチュエータを有している。
(8) 上記(7)に記載の内燃機関のクランク機構において、ピストン上死点時に、クランクシャフトのクランクジャーナル軸心、クランクピン軸心、アッパーピン軸心及びピストンピン軸心が略直線上に並ぶコントロールシャフトの回転姿勢時が、内燃機関の最高圧縮比である。
本発明の第1実施形態における内燃機関のクランク機構を模式的に示した説明図。 本発明の第1実施形態における内燃機関のクランク機構のピストン上死点時におけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 比較例の内燃機関のクランク機構のピストン上死点時におけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 比較例の内燃機関のクランク機構のピストン上死点時におけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 比較例の内燃機関のクランク機構のピストン上死点時からクランク角で90度前後にずれたタイミングにおけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 本発明の第1実施形態における内燃機関のクランク機構のピストン上死点時におけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 本発明の第1実施形態における内燃機関のクランク機構のピストン上死点時からクランク角で90度前後にずれたタイミングにおけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 本発明の第1実施形態におけるピストン加速度波形とそのフーリエ展開波形を示す特性線図。 比較例におけるピストン加速度波形とそのフーリエ展開波形を示す特性線図。 本発明の第2実施形態における内燃機関のクランク機構のピストン上死点時におけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 本発明の第2実施形態における内燃機関のクランク機構のピストン上死点時からクランク角で90度前後にずれたタイミングにおけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 本発明の第3実施形態における内燃機関のクランク機構のピストン上死点時におけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 本発明の第3実施形態における内燃機関のクランク機構のピストン上死点時からクランク角で90度前後にずれたタイミングにおけるリンク配置を模式的に示したリンク図。 本発明の第4実施形態における内燃機関のクランク機構を模式的に示した説明図。
符号の説明
1…クランク機構
2…クランクシャフト
3…クランクジャーナル
4…クランクピン
5…ロアリンク
6…アッパーリンク
7…アッパーピン
8…ピストンピン
10…コントロールリンク
11…コントロールピン
12…コントロールシャフト

Claims (8)

  1. 一端がピストンピンを介してピストンに連結されたアッパーリンクと、アッパーリンクの他端にアッパーピンを介して揺動可能に連結されていると共にクランクシャフトのクランクピンに回転可能に連結されたロアリンクと、一端がコントロールピンを介してロアリンクに揺動可能に連結されていると共に他端が内燃機関本体に対して支持されたコントロールシャフトに揺動可能に支持されたコントロールリンクと、を有する内燃機関のクランク機構において、
    ピストン加速度のクランク回転速度を基準とした各次数成分の加速度振幅の中で、3次成分の加速度振幅が、6次以下の他の次数成分の加速度振幅よりも小さくなるよう設定されていることを特徴とする内燃機関のクランク機構。
  2. アッパーピン軸心とコントロールピン軸心との間の距離が、アッパーピン軸心とクランクピン軸心との距離及びコントロールピン軸心とクランクピン軸心との距離、のいずれよりも大きくなるよう設定され、
    クランクシャフトの回転に伴うコントロールピン軸心の略円弧状のコントロールピン運動軌跡の反クランクシャフト側端部の位置は、このコントロールピン運動軌跡のクランクシャフト側端部の位置に対して、ピストン往復方向のピストン上死点側に位置し、かつピストン上死点時におけるコントロールピンの軸心位置が、ピストン往復方向で、コントロールピン運動軌跡の反クランクシャフト側端部とクランクシャフト側端部との間に位置するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のクランク機構。
  3. ピストン上死点時に、クランクシャフトのクランクジャーナル軸心、クランクピン軸心、アッパーピン軸心及びピストンピン軸心が略直線上に並ぶよう構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関のクランク機構。
  4. ピストンピンの往復軸線に対して、クランクジャーナル軸心とコントロールシャフトとが同じ側に位置することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のクランク機構。
  5. ピストンピンの往復軸線が、クランクジャーナル軸心を通ることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のクランク機構。
  6. ピストンピンの往復軸線に対して、クランクシャフトジャーナル軸心がコントロールシャフトとは反対側に位置することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のクランク機構。
  7. コントロールシャフトは、内燃機関本体に回転支持される主軸部と、主軸部の軸心と偏心関係にある偏心軸部により構成され、偏心軸部にコントロールリンクの他端が揺動可能に支持されたものであって、
    内燃機関の運転条件に応じて、所定回転姿勢までコントロールシャフトを内燃機関本体に対して回転させ、保持することが可能なアクチュエータを有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関のクランク機構。
  8. ピストン上死点時に、クランクシャフトのクランクジャーナル軸心、クランクピン軸心、アッパーピン軸心及びピストンピン軸心が略直線上に並ぶコントロールシャフトの回転姿勢時が、内燃機関の最高圧縮比であることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関のクランク機構。
JP2004375199A 2004-12-27 2004-12-27 内燃機関のクランク機構 Expired - Fee Related JP4591079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375199A JP4591079B2 (ja) 2004-12-27 2004-12-27 内燃機関のクランク機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375199A JP4591079B2 (ja) 2004-12-27 2004-12-27 内燃機関のクランク機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006183695A true JP2006183695A (ja) 2006-07-13
JP4591079B2 JP4591079B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=36736953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004375199A Expired - Fee Related JP4591079B2 (ja) 2004-12-27 2004-12-27 内燃機関のクランク機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4591079B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007057149A1 (de) * 2005-11-17 2007-05-24 Daimler Ag Hubkolbenbrennkraf tmaschine mit veränderlichem verdichtungsverhältnis
JP2008064061A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Honda Motor Co Ltd ストローク特性可変エンジン
CN108098688A (zh) * 2017-12-26 2018-06-01 宁波二十冶建设有限公司 一种升降臂销轴、轴承更换装置
CN110657024A (zh) * 2018-12-30 2020-01-07 长城汽车股份有限公司 可变压缩比机构与发动机
CN110671199A (zh) * 2018-12-30 2020-01-10 长城汽车股份有限公司 可变压缩比机构与发动机

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001227367A (ja) * 2000-02-16 2001-08-24 Nissan Motor Co Ltd レシプロ式内燃機関
JP2003343297A (ja) * 2002-03-20 2003-12-03 Honda Motor Co Ltd エンジン
JP2004190589A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Nissan Motor Co Ltd レシプロ式可変圧縮比機関

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001227367A (ja) * 2000-02-16 2001-08-24 Nissan Motor Co Ltd レシプロ式内燃機関
JP2003343297A (ja) * 2002-03-20 2003-12-03 Honda Motor Co Ltd エンジン
JP2004190589A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Nissan Motor Co Ltd レシプロ式可変圧縮比機関

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007057149A1 (de) * 2005-11-17 2007-05-24 Daimler Ag Hubkolbenbrennkraf tmaschine mit veränderlichem verdichtungsverhältnis
JP2008064061A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Honda Motor Co Ltd ストローク特性可変エンジン
CN108098688A (zh) * 2017-12-26 2018-06-01 宁波二十冶建设有限公司 一种升降臂销轴、轴承更换装置
CN108098688B (zh) * 2017-12-26 2024-03-26 浙江二十冶建设有限公司 一种升降臂销轴、轴承更换装置
CN110657024A (zh) * 2018-12-30 2020-01-07 长城汽车股份有限公司 可变压缩比机构与发动机
CN110671199A (zh) * 2018-12-30 2020-01-10 长城汽车股份有限公司 可变压缩比机构与发动机

Also Published As

Publication number Publication date
JP4591079B2 (ja) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3968967B2 (ja) レシプロ式内燃機関の可変圧縮比機構
JP5984921B2 (ja) エンジン
JP5146250B2 (ja) 複リンク式エンジンの振動低減構造
EP1950390B1 (en) Engine with variable stroke characteristics
US7392781B2 (en) Crankshaft of piston crank mechanism
JP4300749B2 (ja) レシプロ式内燃機関のリンク機構
JP2009516123A (ja) 圧縮比可変の往復ピストン式内燃機関
JP4591079B2 (ja) 内燃機関のクランク機構
JP5206069B2 (ja) 直列3気筒エンジンのバランサ機構
WO2009118614A1 (en) Internal combustion engine
JP4882913B2 (ja) マルチリンクエンジンのリンクジオメトリ
JP2013011206A (ja) 内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構
JP4822183B2 (ja) ストローク特性可変エンジン
JP4534759B2 (ja) 内燃機関
JP4271138B2 (ja) エンジンの振動除去装置
JP2009036146A (ja) 複リンク式ピストン−クランク機構のアッパピン連結構造
JP2006207634A (ja) エンジンの振動除去装置
JP2008069656A (ja) ストローク特性可変エンジン
JP4816587B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストン−クランク機構
JP4581675B2 (ja) 内燃機関
JP5790158B2 (ja) 内燃機関のクランクシャフトのバランスウエイト配置構造
JP2010203345A (ja) 複リンク式内燃機関の軸受構造
JP2010138873A (ja) 可変圧縮比機構の多気筒内燃機関
JP2008069679A (ja) ストローク特性可変エンジン
JP4888518B2 (ja) レシプロ式内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4591079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees