JP2006167995A - インクジェット記録装置及び該記録装置における着弾位置の補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インクジェット記録装置における、主走査方向における着弾位置ズレ量の差を補正する。
【解決手段】 記録媒体の搬送方向と交差する主走査方向に、記録素子列を有する記録ヘッドを走査させて記録を行うインクジェット記録装置において、記録媒体101の両端付近に、往路と復路とで吐出されたインクの着弾位置のずれ量を検出すべく、往路と復路でのインクの吐出タイミングを段階的に異ならせた複数のパターン(a)L〜(i)L及び(a)R〜(i)Rを含む、アライメントパターンを記録し、少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに関して、アライメントパターンのうち着弾位置のずれ量が最小のパターンを検出し、検出されたパターンの情報に基づいて、記録素子の駆動タイミングの調整値を求め、調整値に基づいて前記記録素子の駆動を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明はインクジェット記録装置及び該記録装置における着弾位置の補正方法に関し、より詳細には、インクジェット記録装置における主走査方向での着弾位置ズレ量の誤差をアライメントパターンを用いて補正する技術に関する。
インクジェット記録装置は、ノンインパクト型の記録装置であって、騒音が少ないこと、多色のインクを使うことによってカラー画像記録も容易であること等の特徴を有しており、近年急速に普及しつつある。
インクジェット記録装置においては、記録速度向上のために、複数の記録素子を集積配列してなる記録ヘッドとして、インク吐出口および液路を複数集積したインクジェット記録ヘッドが用いられている。また、副走査方向における記録媒体の間欠的な搬送動作と、副走査方向と交差する主走査方向における記録ヘッドの往復移動(走査)を繰り返しながら、記録媒体に順次画像を記録する方式においては、記録ヘッドが往路(往方向)と復路(復方向)の双方向の移動時に記録動作(以下、「往復記録動作」ともいう)をしたり、記録ヘッドを複数備えることによって、記録速度の向上が図られている。
しかし、特に、複数の記録ヘッドを用いて往復記録動作を実施した場合には、記録ヘッドの往路移動時の記録(以下、「往路記録」という)と復路移動時の記録(以下、「復路記録」という)において、それぞれの記録ヘッドの駆動タイミングを調整しなければ、最適な画像を記録することができない。すなわち、往路記録時と復路記録時においては、複数の記録ヘッドによる記録媒体上の記録位置がずれることがあり、この場合には、記録画像の濃度ムラが生じて画質の低下を招くおそれがある。
そのため、複数の記録ヘッドを備えた場合には、往路記録時および復路記録時において、それら複数の記録ヘッドの記録位置を相互に調整する必要がある。具体的には、記録ヘッドの駆動タイミング、あるいは記録ヘッドの搭載位置などを調整する必要がある。
この様な課題を解決すべく、特開平8−112909号公報(特許文献1)には、記録装置の記録ヘッドに搭載されたインクタンクの一面を光学センサーで読みとる構成とし、インクの残量検知と共に、記録ヘッド部と搬送路中の用紙基準位置との紙間距離(ギャップ)を検出する手段を兼ね備えた記録装置が開示されている。
また、特開平11−291470号公報(特許文献2)には、光学センサーを有する記録装置において、記録用紙に相対的にドットをずらして記録したパターンの反射濃度を読みとる事で、自動的に記録装置のドットアライメント調整を行うことが開示されている。
特開2003−246048号公報(特許文献3)にも同様に、光学センサーによって、記録用紙に記録した複数色のパターンの反射濃度を読み取って、複数色毎のパターン間距離を検出することで、自動的に記録装置のドットアライメント調整を行うことが開示されている。
特開平8−112909号公報 特開平11−291470号公報 特開2003−246048号公報
しかしながら、特許文献1に開示された記録装置では、記録装置の機構部品の基準精度の位置を読みとることによって紙間距離を検出することはできるが、実際の記録ヘッドのインク吐出時の着弾位置ズレにはその他の部品や駆動タイミングに起因する誤差が含まれるため、インクの着弾位置ズレを補正するには不十分である。
また、特許文献2及び3に開示された記録装置では、実際のインク吐出時の着弾位置ズレを補正するが、いずれもパターンを記録した位置におけるドットアライメントを調整するものであり、記録装置の画像記録範囲(走査範囲)内における機構的寸法誤差を含めた着弾位置ズレ量の差の補正は考慮されていない。
例えば、記録用紙との紙間距離(ギャップ)に関しては、記録ヘッドを主走査方向に移動させるためのシャフトやガイドレールなどの部品の精度だけでなく、記録用紙保持部材及び記録用紙搬送ローラなどの記録用紙搬送機構の精度が影響するため、記録ヘッドの走査方向に対してギャップ並行度と呼ばれる誤差が生じ、具体的にはギャップ中心値が1.4mmの場合、製造工程内での並行度の許容範囲として、±0.1mm(レンジで0.2mm)程度の公差が設定されている。また、低コストの記録装置に至っては、更に並行度の公差が広がる傾向となる。
この他にも、記録ヘッドの走査方向における位置毎に記録ヘッドが上下方向にゆらぐスリップ現象や、記録ヘッドのインク連続吐出時の吐出速度の変動など、機械的寸法以外の誤差によっても、着弾位置ズレ量が記録ヘッドの主走査方向において差が生じる。
更に、主走査方向における着弾位置ズレ量の差が異なるのは、往復記録における往路デ記録されるドットと復路で記録されるドットとに限らず、例えば、複数のノズル列を有する構成でも、上記のように紙間距離が主走査方向において変化する場合にはノズル列間での着弾位置ズレの量も主走査方向で変化する。
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、インクジェット記録装置における、主走査方向における着弾位置ズレ量の差を補正することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の一態様としてのインクジェット記録装置は、記録媒体の搬送方向と交差する主走査方向に、それぞれからインクを吐出する記録素子からなる記録素子列を有する記録ヘッドを走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、
記録媒体の少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに、前記記録素子から吐出されたインクの着弾位置のずれ量を検出すべく、インクの吐出タイミングを段階的に異ならせた複数のパターンを含む、アライメントパターンを記録するパターン記録手段と、
前記少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに関して、前記アライメントパターンのうち前記着弾位置のずれ量が最小と判定されたパターンの情報が入力されたときに、該情報に基づいて、前記記録素子の駆動タイミングの調整値を求める調整値算出手段と、
前記調整値に基づいて前記記録素子の駆動を制御する制御手段と、を備えている。
上記目的を達成する本発明の別の態様としてのインクジェット記録装置における着弾位置の補正方法は、記録媒体の搬送方向と交差する主走査方向に、それぞれからインクを吐出する記録素子からなる記録素子列を有する記録ヘッドを走査させて記録を行うインクジェット記録装置における着弾位置の補正方法であって、
記録媒体の少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに、前記記録素子から吐出されたインクの着弾位置のずれ量を検出すべく、インクの吐出タイミングを段階的に異ならせた複数のパターンを含む、アライメントパターンを記録するパターン記録工程と、
前記少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに関して、前記アライメントパターンのうち前記着弾位置のずれ量が最小のパターンを検出する検出工程と、
前記着弾位置のずれ量が最小と判定されたパターンの情報に基づいて、前記記録素子の駆動タイミングの調整値を求める調整値算出工程と、
前記調整値に基づいて前記記録素子の駆動を制御する制御工程と、を備えている。
すなわち、本発明では、記録媒体の搬送方向と交差する主走査方向に、それぞれからインクを吐出する記録素子からなる記録素子列を有する記録ヘッドを走査させて記録を行うインクジェット記録装置において、記録媒体の少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに、記録素子から吐出されたインクの着弾位置のずれ量を検出すべく、インクの吐出タイミングを段階的に異ならせた複数のパターンを含む、アライメントパターンを記録し、少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに関して、アライメントパターンのうち着弾位置のずれ量が最小のパターンを検出し、検出されたパターンの情報に基づいて、記録素子の駆動タイミングの調整値を求め、調整値に基づいて前記記録素子の駆動を制御する。
このようにすると、例えば、紙間距離などの主走査方向における機械的寸法誤差がある場合に生じる、主走査方向における着弾位置ずれ量の差を補正して低減させることができ、記録画質が向上する。
また、上記目的は上記の方法をコンピュータ装置で実現するコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、例えば、紙間距離などの主走査方向における機械的寸法誤差がある場合に生じる、主走査方向における着弾位置ずれ量の差を補正して低減させることができ、記録画質が向上する。
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」(「記録用紙」と言う場合もある)とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」(「記録素子」と言う場合もある)とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
[第1の実施形態]
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の第1の実施形態について説明する。
<記録装置の全体構成>
図14は、本発明に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す概略斜視図である。
図14に示すように、キャリッジ2は駆動モータ11の正逆回転を2つの駆動力伝達ギヤ9,10を介してリードスクリュー5に伝達することで、キャリッジ2は図示矢印a方向及びb方向に往復移動される。キャリッジ2は、記録用のインクを収容するインクタンク(不図示)と記録用紙30に向けてインクを吐出する記録ヘッド(不図示)とが一体になったインクジェットカートリッジ1が搭載されており、インクジェットカートリッジ1に対向して、記録用紙30を搬送するためのプラテン4が回転自在に設けられている。プラテン4によって搬送された記録用紙30は、インクジェットカートリッジ1と対向する側において紙押さえ板3によりプラテン4に押圧されて、インクジェットカートリッジ1との間隔が所定の間隔となるように保持される。そして、駆動モータ11によりキャリッジ2を移動させつつ、記録ヘッドからインクを吐出する記録動作は、記録制御手段22からの制御に基づいて行われる。
キャリッジ2の移動方向の図示左側には、2つのフォトカプラ7、8が設けられている。これら各フォトカプラ7、8は、キャリッジ2の図示左端部に設けられたレバー6のこの域での存在を確認して、駆動モータ11の回転方向切り換え等を行うためのホームポジション検知手段である。
インクジェットカートリッジ1の記録動作における往復動作の範囲外で、吸引動作の際にインクジェットカートリッジ1が移動される位置には、キャップ支持部材14に支持されたキャップ部材13が設けられている。キャップ部材13はインクジェットカートリッジ1の記録ヘッドの前面(吐出口面)をキャップするもので、この状態で吸引手段12によりキャップ部材13内の吸引を行うことで、記録ヘッド内の増粘インクや気泡を除去する等のヘッド回復動作が行われる。
キャップ部材13の側方には、ブレード支持部材16に支持されたクリーニングブレード15が設けられている。クリーニングブレード15はブレード支持部材16に、インクジェットカートリッジ1に向けて突出可能に支持され、記録ヘッドの前面との当接が可能となっている。これにより、吸引動作後に、クリーニングブレード15をインクジェットカートリッジ1の移動経路中に突出させ、インクジェットカートリッジ1の移動に伴って記録ヘッド前面の汚れ等を拭き取る。クリーニングブレード15はこの形態に限らず、周知のクリーニングブレードが適用できる。
<記録ヘッド>
ここで、上述した記録ヘッドについて図15を参照して説明する。図15は、図14に示したインクジェットカートリッジ1の記録ヘッドの要部斜視図である。記録ヘッドには、図15に示すように記録用紙30(図14参照)と所定の間隔をおいて対向する面に、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(黒)、それぞれのインクを吐出する吐出口1bY、1bM、1bC、1bKが、所定のピッチで複数形成されている。
共通液室1cと各吐出口1bとを連結する各液路1dの壁面に沿って、インク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体1eが配設されている。共通液室1cは、前述したインクジェットカートリッジ1(図14参照)のインクタンクと連結しており、共通液室1cにはインクタンクからインクが供給される構成となっている。インクタンクから共通液室1cに供給されて一時的に貯えられたインクは、毛管現象により液路1dに侵入し、吐出口1bでメニスカスを形成して液路1dを満たした状態を保つ。このとき、電極(不図示)を介して電気熱変換体1eが通電されて発熱すると、電気熱変換体1e上のインクが急激に加熱されて液路1d内に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出口1bからインクが吐出される。
<制御構成>
次に、装置構成の各部の記録制御を実行するための制御構成について、図16に示すブロック図を参照して説明する。
制御回路を示す同図において、310は記録信号を入力するインターフェ−ス、311はMPU、312はMPU311が実行する制御プログラムを格納するプログラムROM、313は各種データ(上記記録信号や記録ヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくダイナミック型のRAMであり、記録ドット数や、インクジェットカートリッジ1の交換回数等も記憶できる。314は記録ヘッド318に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インターフェース310、MPU311、RAM313間のデータの転送制御も行う。320はキャリッジ2を搬送するためのキャリアモータ、319は記録用紙搬送のための搬送モータである。315は記録ヘッド318を駆動するヘッドドライバ、316、317は夫々搬送モータ19、キャリアモータ320を駆動するモータドライバである。
図17は、図16の記録ヘッド318に関する電気的構成を示す回路図である。ゲートアレイ314は、データラッチ141、セグメント(SEG)シフトレジスタ142、マルチプレクサ(MPX)143、コモン(COM)タイミング発生回路144、デコーダ145を有する。記録ヘッド318は、ダイオードマトリックス構成を取っており、コモン信号COMとセグメント信号SEGが一致したところの電気熱変換体(H1からH128)に駆動電流が流れ、これによりインクが加熱され吐出する。
上記デコーダ145は、上記コモンタイミング発生回路144が発生したタイミングをデコードして、コモン信号COM1〜8のいずれか1つを選択する。データラッチ141はRAM313から読み出された記録データを8ビット単位でラッチし、この記録データをマルチプレクサ143はセグメントシフトレジスタ142に従い、セグメント信号SEG1〜8として出力する。マルチプレクサ143からの出力は、1ビット単位、2ビット単位、または8ビット全てなど、シフトレジスタ142の内容によって種々変更することができる。
上記制御構成の動作を説明すると、インターフェース310に記録信号が入るとゲートアレイ314とMPU311との間で記録信号がプリント用の記録データに変換されると同時に、記録データに加え、記録ヘッドの保守を目的とした保守吐出用の記録データが組み込まれた保守吐出用データが生成される。そして、モータドライバ316、317が駆動されるとともに、ヘッドドライバ315に送られた駆動用データに従って記録ヘッドが駆動され、記録が行われる。
<ドットアライメント処理>
図3は、本実施形態におけるドットアライメント処理のフローチャートである。本実施形態では、ユーザの指示などに応じた開始命令により、記録装置がドットアライメント処理に移行すると、ステップS201でドットアライメントシーケンスの実行が開始される。
なお、ここで記録装置の記録ヘッドの回復動作を事前に行うなど、吐出状態を確実にするための動作や制御を介在させることは任意に可能である。
(ドットアライメントパターンの記録)
本実施形態のドットアライメントパターンは、図1に示すプリントパターンで構成される。図1において記録用紙101に対し、記録ヘッドの移動方向(主走査方向とも称す)は111の往路方向、112の復路方向となる。矢印110は記録用紙の搬送方向(副走査方向とも称す)を示す。
本実施形態におけるドットアライメントパターンは、以下で詳述するように、記録ヘッドの主走査方向における、往路方向および復路方向時の記録インクの着弾位置ズレを補正するために、主走査方向の両端付近に往方向と復方向での着弾位置ズレの量を視認できるようなパターン100を含んでいる。
次に、ステップS202において記録用紙内のプリント領域分割を実施する。本実施形態においては定義済み処理として、分割数n=2とする。
この記録領域の分割について図1を参照して詳細に説明する。記録用紙の中心を示す中心線114によって記録ヘッドの走査方向に領域を2つに分け、主走査方向において異なる位置、好ましくは主走査方向の最大記録範囲の両端付近の位置に記録ヘッドのインク吐出によるパターン(パッチ)を形成する。このように本発明では主走査方向にパターンを形成する領域を分割することを特徴としている。
図1では、中心線114を境に第1のプリント領域102と第2のプリント領域103に分割している。本実施形態においては主走査方向における記録可能範囲の両端付近(記録用紙の幅方向の両端近辺)にパターンをプリントするが、このプリント領域内におけるパターンプリント位置については後述する。また、プリント領域の分割数に関しても別途後述する。
以下、この着弾位置ズレを補正するために使用するパターン100をパッチと称する。記録用紙101を分割した第1のプリント領域102には、主走査方向の最大記録範囲113の左端に近い位置にパッチ(a)L〜(i)Lを、第2のプリント領域103には、同様に右端に近い位置にパッチ(a)R〜(i)Rを記録する。
図2は、各パッチ100を詳細に示す図であり、図示されるように、各パッチは往路方向111の主走査で記録されるドット105と、復路方向112の主走査で記録されるドット106で構成される。
図3のフローチャートのステップS203において、往路方向のドット105によって第1のプリント領域にパッチ(a)Lを記録し、更に第2のプリント領域にパッチ(a)Rを記録する。そして、記録用紙101の副走査方向への搬送を行わずに、ステップS204に移行し、復路方向のドット106により第2のプリント領域にパッチ(a)Rを記録し、さらに続けて第1のプリント領域にパッチ(a)Lを記録する。
続いて、所定数(本例では第1及び第2のプリント領域内にそれぞれ9個)のパッチのプリントが終了したか否かを判定する(ステップS205)。終了していなければ記録用紙101の主走査方向への搬送を実行し、ステップS203に戻り往路方向で、第1のプリント領域に(b)Lを、第2のプリント領域に(b)Rをドット105でプリントし、ステップS204で復路方向で第2のプリント領域に(b)R,および第1のプリント領域に(b)Lをドット106でプリントする。
このようにしてステップS203およびS204を繰り返して所定数のパッチがプリントされると、ステップS205でパッチのプリントが終了したと判定される。この時点で(i)L及び(i)Rまでのパッチ100がプリントされ、図1のように記録用紙101全体にドットアライメントパターンがプリントされる。
ここで図1の各パッチについて図2を参照して、ドット構成と、ドットアライメントを判別するためのパッチの構成について説明する。なお、図2の(a)は、図1の(a)Lおよび(a)Rの位置に記録するパッチの拡大図であり、2つのプリント領域の搬送方向における位置が同じ2つのパッチは同様の構成である。
本実施形態におけるパッチは、横2ドット縦4ドットの8つのドットの組を往路方向のドット105、復路方向のドット106で個別に構成している。但し、本実施形態にかかわらず、ユーザに対する視認性、着弾位置ズレの検出のし易さ(視認性、S/N比)に応じて複数条件の構成をとることは何ら問題ない。
上述のように、図2の(a)〜(i)において、ハッチングを施したドット105は往路方向111で記録用紙101上に形成されるドットであり、白抜きのドット106は復路方向112で形成されるドットである。図2においては説明を容易にするためドットのハッチングの有無により、主走査方向が区別できるようにしているが、各ドットは本実施形態では同一の記録ヘッドから吐出されるインクで形成されるドットであり、ドットの色や濃さはいずれも同じである。
図2の(e)は、理論的に往路ドット105からなる2つの組の中間に復路ドット106からなる組が1つ記録され、3つの組のドットにより縦4ドット横6ドットの領域が塗りつぶされる状態となる、ドットの相対的ずらし量が±0dotでプリントされる場合を想定している。しかしながら、本図の例では、記録装置の機械的誤差などの影響で復路のドット106が左方向にわずかにずれて空白領域が生じている。
この理想状態を想定したパッチ(e)を復路方向ドット106のずらし量±0ドットの想定基準とし、(e)より前にプリントされる(d)、(c)、…、(a)に至るパッチでは、復路方向のドット106を−0.5ドット(図中左方向にドットの大きさの半分)づつ記録ヘッドの駆動タイミングをずらし量を大きくしてプリントする。反対に(e)より後にプリントされる(f)、(g)、…、(i)に至るパッチでは、復路方向のドット106を+0.5ドット(図中右方向にドットの大きさの半分)づつ駆動タイミングのずらし量を大きくしてプリントする。すなわち、(a)〜(i)まで駆動タイミングを−2.0ドットから+2.0ドットまで+0.5ドット単位で増やしてプリントする。
なお、これらの図2の(a)〜(i)からも明らかなように、本実施形態では往復それぞれの主走査で相補的なドット形成を行うものである。従って、往復それぞれで形成されるドットの主走査方向の間隔が互いに均等となり縦4ドット横6ドットの領域が塗りつぶされる、図2の(f)に示す、ずらし量+0.5ドットがドットアライメントの合った状態となる。
このプリントパターンは、往路と復路でのプリント位置がずれるのに従ってプリント部における空白領域が増大し全体の濃度が低下するように設計されている。すなわち、図2の(f)に示すパッチの範囲内(縦4ドット横6ドットの領域)では、エリアファクタは略100%である。一方、図2の(a)や、(i)に示すように復路のドット106位置がずれるに従い、往路のドット105と復路のドット106の重なりが大きくなるとともに、プリントされていない領域、すなわちドットによって覆われていない空白領域の面積が増大する。この結果、エリアファクタが低下するので、平均すれば全体的な濃度は減少する。
このように、本実施の形態ではプリント時の記録インクの駆動タイミングをずらすことにより、プリント位置をずらしているが、記録装置に供給するプリントデータにおける復路のドット形成位置をずらしてもよい。
また、本実施形態では、図2の(a)〜(i)の各パッチで復路で記録するドットの主走査方向におけるずらし量を0.5ドット単位で変化させているが、記録装置の構成における機構的、駆動制御の精度等に応じて、すらし量の単位を適宜設定することができる。
これらのパターンの意図するところは、往復でのプリント位置が相対的にずれるのに応じてエリアファクタが減少するようにすることである。それはプリント部の濃度はエリアファクタの変化に強く依存するからである。すなわちドットが重なることにより濃度は上昇するが、プリントされていない空白領域の増加の方が、プリント部全体の平均的濃度に与える影響が大きいからである。
(アライメントパターンの判定)
前述までのドットアライメントパターンの記録が終了した後は、図3のフローチャートのステップS206へ移行し、図1における第1のプリント領域102にプリントされたパッチ(a)L〜(i)L、および第2のプリント領域103にプリントされたパッチ(a)R〜(i)Rを目視により確認し最大濃度のパッチをユーザに判別させる。
前述したエリアファクターに起因するパッチの濃度の差はユーザによって目視で判別可能であり、本実施形態の場合、濃度が最も高いパッチを、第1のプリント領域部の(a)L〜(i)Lと、第2のプリント領域の(a)R〜(i)Rとからそれぞれ選択するようユーザに指示する。
そして、ステップS207に進み、目視により濃度が最も高いと判別されたパッチに対応した情報を、記録装置と接続されているホスト機器(PC)のプリンタドライバなどのU/I、または記録装置に装備されたキースイッチや液晶パネルなどから入力し、記録装置に結果を通知する。
(アライメント結果の演算)
次に、図3のフローチャートのステップS208に移行し、ユーザによって入力された判定結果に基づいて、本発明の特徴である比較演算を行う。なお、以下では、ドットアライメントパターンの判定結果として、(d)L及び(f)Rが入力されたと想定して説明する。
図4は、図1のドットアライメントパターンの判定結果を記録装置の記録ヘッド走査方向に展開した結果をグラフで図示したものあり、本実施形態において、分割されたプリント領域が2つあることから、記録走査方向にはL、Rの主走査方向の端部付近におけるドットアライメントの結果をL、Rで示しており、2点を結ぶ鎖線を301で示している。また、グラフ中の範囲302及び304は第1及び第2のプリント領域を示し、303は記録装置の最大記録幅を示している。
ここで、記録装置の有する記録ヘッド走査方向の着弾位置ズレ量は、Lの位置では−0.5ドット、Rの位置では+0.5ドットであるので、2点の範囲値としての記録装置内のドットずれ量は、
X=|―0.5−(+0.5)|=|1.0|ドット
と演算によって算出でき、この記録装置においては、記録ヘッドの走査方向に対し、往路及び復路の主走査方向の着弾位置ズレ量が、X=|1.0|ドット、の範囲で内包されていることとがわかる。
(ずれ量補正制御)
次に、上記で算出した結果を記録ヘッドの駆動制御にフィードバックすべく、図3のフローチャートのステップS209の処理に移行する。
主走査方向のパッチプリントの分割領域と対応する記録ヘッドの駆動制御区間を、記録装置内で設定し、個々の駆動制御区間に対し、着弾位置を補正するための調整値である駆動制御量を算出して割り振る。本実施形態においては、第1と第2の2つのプリント領域に対応し、それぞれを第1の駆動制御区間、第2の駆動制御区間に割り当てる。
なお、本実施形態においては、第1のプリント領域を第1の駆動制御区間、第2のプリント領域を第2の駆動制御区間としているが、図4に示すグラフから想定できる記録範囲内のずれ量の近似線である鎖線301に基づいて、最大記録幅301の範囲内を分割して任意の数の駆動制御区間を割り当てるようにしてもよい。図4のプリント領域範囲302,303で示した範囲内に示す第1のプリント領域、第2のプリント領域に対し、パッチを記録用紙の最外位置にプリントした本実施形態においては、アライメントの判別が最大値としてとらえる事が可能であるため、駆動制御区間をずれ量近似線301の中で3ないし4分割するなどの選択が可能となる。
図5は、この駆動制御区間に対するずらし量及び駆動制御量の割り当てを示す表である。
図5の制御区間しきい値は、本実施形態の2区間への割り当てとなるため、記録用紙の最大サイズ8.5”(インチ)/2の4.25”(インチ)の位置がしきい値となり、表中の第1の制御区間は、往路方向の開始位置を基準位置とすると0〜4.25”(インチ)、第2の駆動制御区間は、4.26〜8.5”(インチ)の範囲を制御区間と定める。
また、表にはパッチアライメント結果より算出された、相対ずらし量と駆動制御量とも示されている。相対ずらし量は、それぞれの駆動制御区間について、パッチアライメント判定の結果のドットのズレ量をそのまま適用する。また、駆動制御量は、主走査範囲でのズレ量が|1.0|dotであるので、各駆動制御区間におけるドットズレ量は、1.0/2=0.5ドットとなるので、本実施形態における記録ヘッドの解像度が1ドット単位1200dpi=21.2μmであることより、第1の駆動制御区間における復路方向時の往路方向に対する駆動制御量(相対ずらし距離)は−10.6μmであり、第2の駆動制御区間においては+10.6μmとなる。この駆動制御量の符号は、ドットアライメントパターンの復路方向の符号と一致させる。
なお、記録装置内のドットずれ量や駆動制御量は、計算によって算出しても、予め用意されたテーブルから求めてもよい。
以上のようにして得られた各駆動制御区間に対する駆動制御量を、図3のフローチャートのステップS210において、記録装置のRAMなどの所定の記憶領域へ書き込み、駆動制御区間毎の駆動制御量を確定させる。
以上のようにして本実施形態においては、ドットアライメントパターンに基づいて、着弾位置補正するための調整値として駆動制御量(ずらし量)を算出して往復両方向間の着弾位置ズレを補正する。
(変形例)
なお、本実施形態においては、ドットアライメントパターンにおける、プリント領域の分割を第1及び第2の2つの領域に分割したが、本実施形態に限らず、分割数nを3又は4としても問題はない。
また、分割したプリント領域に対するパッチのプリント位置については、本実施形態では記録用紙の最外(主走査方向両端)に近い位置とした。この様にすると、記録用紙の最外位置(両端)におけるずれ量の検出が可能となるが、例えば、記録ヘッドの駆動制御において補正量を制御領域内で平均化するためにプリント領域(駆動制御区間)内のほぼ中心位置にパッチをプリントするようにしてもよい。更には前述した駆動制御区間の分割数をパッチプリント位置に応じて増加させてもよい。
図6は、プリント領域を3分割し、各プリント領域の略中央にパッチをプリントしたドットアライメントパターンの例を示している。また、図7は、図6のドットアライメントパターンによる判定結果に基づいた多項近似曲線の例を示すグラフであり、図8は、図7の近似曲線に基づいて各プリント領域を2分割した6つの駆動制御区間に対する、分割しきい値、相対ずらし量、駆動制御量の例を示している。
また、各パッチを構成するドットの配置については、上記の実施形態で説明したパターンに限らず、記録装置の駆動精度や、記録ドットのサイズに応じて任意のパターンを選択可能である。図9及び図10は、パッチを構成するドットの配置パターンの他の例を示している。
図9は、横1ドット×縦8ドットを1つの組(単位)として構成したパッチのドットアライメントパターンを示しており、(a)は往路と復路でのズレがない場合、(b)はズレがある場合の例をそれぞれ示している。このように1つの組を横方向の記録ドット1つの最小単位とする構成は、パッチのずれ検出におけるアライメント精度の向上が見込まれる。
図10は、横2ドット×縦4ドットを1つの組(単位)とし、往路と復路で記録する組を千鳥格子状に配置したパッチのドットアライメントパターンを示しており、(a)は往路と復路でのズレがない場合、(b)はズレがある場合の例をそれぞれ示している。このようなドット配置はユーザの目視によるアライメント判定において、格子上にずれが容易に視認できるので、ユーザの判定が一層容易となる。
いずれにせよ、本発明におけるアライメントパターンの各パッチの構成(ドットの配置パターン)は、記録装置の機構や精度に応じて最適な構成を選択、設定可能である。特に主走査方向のずれの補正に主眼をおいたずれパッチに関しては、縦方向のドット構成の自由度は高い。
以上説明した実施形態によれば、記録装置の記録範囲内における記録ヘッドの主走査方向の往路と復路方向の記録ドットのズレ量が容易に検出でき、更に検出したズレ量を記録ヘッドのインク吐出タイミングの制御に反映することで、記録装置本体や記録ヘッドなどの機械的誤差に起因する、主走査方向における記録用紙へのインクドットの着弾位置ズレの誤差を補正でき、記録画像の画質が向上するという効果が得られる。
[第2の実施形態]
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態も第1の実施形態と同様なインクジェット記録装置であり、以下の説明では上記第1の実施形態と同様な部分については説明を省略し、第2の実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図11は、本発明に係る記録装置の第2の実施形態の部分断面を示す模式図である。図中2はキャリッジであり、101は記録用紙を示している。本実施形態では、キャリッジ2には、記録用紙101に照射する入射光804を発光する発光部801と、記録用紙で反射した反射光805を受光する受光部803とを有する光学センサー801が設けられている。本実施形態は、この光学センサー801を用いて、第1の実施の形態と同様なドットアライメントパターンにおける各パッチの濃度を検出することを特徴とする。
<ドットアライメント処理>
図13は、本実施形態におけるドットアライメント処理のフローチャートである。図13では、上記第1の実施形態に関して説明した図3のフローチャートにおける処理と同様な処理には同じ参照符号を付している。また、ドットアライメント用のプリントパターン、プリント領域の定義、および、パッチプリントによるドットアライメントなどは第1の実施形態と同様のため、詳細説明は省略する。
(光学センサー調整および、読みとり)
図13のドットアライメントシーケンスが開始され、プリント領域が定義された後、ステップS902では光学センサーの調整を実施する。
ここで、光学センサーについて説明する。本実施形態で使用する光学センサーは、記録装置で用いるインクの色種、色調や、記録ヘッドの構成などに応じて適切に選択された光を発光するものを用いることができる。例えば、赤色LEDや、赤外線LEDといった光学センサーを選択する場合、ドットアライメントを判別する際に用いるインクの色については、光学LEDの発光する色に対し光の吸収特性に優れているブラック、シアンなどを選択し、白色LEDの光学センサーであれば、マゼンタなどのインク色を選択することで、プリントされた各パッチの十分な濃度特性、S/N比を得ることが可能となる。このように記録装置の構成にあわせて、光学センサーを選択する。
例えば、それぞれ異なった色のインクを吐出するノズル列を複数有する構成の記録ヘッドを用いてカラー記録を行う記録装置であれば、使用するインクの色に対応させた複数の光学センサーを備える構成、あるいは、検出対象のインクの色に合わせて発光させる光の色(波長)を切り替えることが可能な1つの光学センサを備える構成とするのが好適である。
次に光学センサーの調整について説明する。光学センサーの発光量、反射光の受光量に関しては、記録装置本体のMPUによる制御及びA/D変換処理によりデジタル的に処理を行う。この光学センサーを用いてプリントパターンのアライメント判定を実施するにあたっては、入射光804及び反射光805並びに使用環境に関して、光学センサーの特性を調整する必要が生じる。例えば、外乱として記録装置外からの太陽光などが入射する環境においても、パターンの読みとりにおいて十分なS/N比が得られるように、光学センサーの入出力特性などを調整する必要がある。
このためには、例えば、記録用紙の地の部分と記録用紙上に形成されたドットとを読み取った際の受光レベルを比較して、光学センサーの閾値及び感度を調整してもよいし、キャリッジ近傍に機械的校正板などを設置して、この校正板を用いた校正を実施してもよい。この調整の方法や調整に用いる手段に関しては、これらに限ったものではなく、記録装置のMPUの処理能力や、記録装置に備えられた電気的構成に応じて、発光量を段階的に変化させたり受光部のA/D変換レベルの補正などの可能な手段を選択すればよい。
以上のようにして光学センサーの調整を行っても、最適または適切なデューティも決定できなかった場合を考慮し、本実施形態では記録装置にエラー処理手段を設ける。図13のフローチャートのステップS903で、センサーエラーと判定された場合にはこのエラー処理を行う。この場合には、調整に失敗したことと、装置の状態を確認の上調整を再度実行するよう促すメッセージを記録装置もしくはホストPCなどからユーザに通知する等の処理が考えられる。
ステップS903で、光学センサー調整でエラーが生じていなければ、第1の実施形態と同様にプリント領域を分割したドットアライメントパターン(パッチ)のプリントを1組分実施する(ステップS203、S204)。
ここで、第1の実施形態においては、記録用紙全体にドットアライメントパターンのプリントが終了するまで、記録用紙の搬送とパッチのプリントを繰り返したが、本実施形態においては、1組のパッチのプリントが終了したら、記録用紙を搬送する前に光学センサーによってパッチの読み取りを実施する。
図13のフローチャートにおけるステップS904は、この光学センサーによるパッチの読み取りとその読み取り結果(反射光学濃度などのデータ)を所定の記憶領域に保持する処理を示している。
このように1組のパッチをプリントした後、キャリッジ2を移動させて光学センサーによるパッチの読み取り走査(スキャンとも称す)を実施し、これら一連の処理をパッチ(a)〜(i)まで繰り返すことで、ステップS205において、記録用紙全体に渡るパッチのプリントと光学センサーによる読み取りが終了したと判定される。
図12は、この光学センサーで読みとった反射光学濃度(OD値)の値をプロットしたグラフの例を示している。ここでは、第1のプリント領域のパッチの光学反射濃度を(a)L〜(i)Lでプロットし、第2のプリント領域のパッチの反射光学濃度を(a)R〜(i)Rでプロットしている。
ここで、第1のプリント領域のプロットデータに着目し、アライメントが一致したパッチを判定する処理について説明する。
パッチ(a)L〜(i)Lは第1の実施形態と同様のドット構成であり、往路方向のドットに対して復路方向のドットの相対的ずらし量を段階的に変化させてプリントされたパッチであり、その反射光学濃度は、相対的ドットのずれが最小のパッチで最高に達し、前後のずれた状態のパッチにおいては光学濃度が下がる傾向を呈する。従って、これらの近似線810のピーク部が最高濃度P1を示すこととなり、このパッチ部のドット相対ずらし量が最適なドットアライメントと判定できる。
具体的な判定処理としては、例えば、各パッチの読み取り結果(反射光学濃度)を記憶する領域に加え、最高濃度値と対応するパッチの情報とを記憶する領域を設け、ステップS904で読み取ったパッチの濃度値がこの領域に記憶されている濃度値よりも大きければ、最高濃度値と対応するパッチの情報とを書き換える(更新する)ようにすれば、ステップS904においてこの判定処理も実行できる。
この判定処理により、第1のプリント領域におけるドットアライメントの最適位置P1、および第2のプリント領域におけるドットアライメントの最適位置P2が検出できるため、第1の実施形態と同様に比較演算、および記録ヘッドの駆動制御パラメータの確定処理(S208〜S210)を順次実行する。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザの指示に応じて、もしくは記録ヘッドの交換時などのドットアライメントを実行する必要があるときに、一旦記録用紙をセットしてドットアライメントシーメンスに移行した後は、記録装置単体でドットアライメントを自動的に行うことが可能となるため、ユーザの手間や負担が減少するだけでなく、ユーザの誤判定に起因するミスアライメントを防止できるという効果が得られる。また、光学センサーによるパッチの判定は装置の構成にもよるが、光学センサーの感度や解像度、記録ドットの解像度に応じて、高精度なパッチ判定が可能となる。
<他の実施形態>
なお、上記の実施形態では本発明によるドットアライメントとして、記録装置の主走査方向における往方向と復方向での記録位置の調整に関して説明したが、本発明に係るドットアライメントはこれに限ったものではなく、例えば、カラー記録に使用されるシアン、マゼンタ、イエローなどの異なる色のインク、あるいは同系色で濃度の異なる複数種類のインクを用いる構成では、それぞれのインクによる着弾位置の調整、さらには、同一色のインクについて複数のノズル列を有する構成における各ノズル列からの着弾位置の調整といった、走査方向における着弾位置の調整に限らず、インクジェット方式の記録装置の主走査方向の記録範囲における様々な着弾位置の調整に適用できる。
また、上記の実施形態では、複数のパッチから濃度が最高のパッチ1つを着弾位置ズレ量が最小のパッチとして目視又は光学センサーによって判定(選択)するものとしたが、例えば、パッチごとのずらし量がある程度大きい場合などには、2つのパッチの濃度が同程度と判定されることがある。そのような場合には、2つのパッチのずらし量の平均を適切なずらし量として判定するようにしてもよい。
本発明は、記録装置を含む複数の機器から構成される記録システムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる記録装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(本実施形態では図3又は図13に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのサイトに接続し、該サイトから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるサイトからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明の範囲に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してサイトから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明に係るドットアライメントパターンの例を示す図である。 図1のドットアライメントパターンの各パッチを詳細に示す図である。 第1の実施形態におけるドットアライメント処理のフローチャートである。 図1のドットアライメントパターンの判定結果の例を示すグラフである。 第1の実施形態における駆動制御区間に対するずらし量及び駆動制御量の割り当てを示す表である。 ドットアライメントパターンの変形例を示す図である。 図6のドットアライメントパターンによる判定結果に基づいた多項近似曲線の例を示すグラフである。 図7の近似曲線に基づいた分割しきい値、相対ずらし量、駆動制御量の割り当てを示す表である。 ドットアライメントパターンの別の例を示す図である。 ドットアライメントパターンの別の例を示す図である。 本発明に係る記録装置の第2の実施形態の部分断面を示す模式図である。 第2の実施形態で読みとった反射光学濃度(OD値)の値をプロットしたグラフである。 第2の実施形態におけるドットアライメント処理のフローチャートである。 本発明に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す概略斜視図である。 図14に示したインクジェットカートリッジの記録ヘッドの要部斜視図である。 図14の記録装置の制御構成を示すブロック図である。 図16の記録ヘッドに関する電気的構成を示す回路図である。

Claims (17)

  1. 記録媒体の搬送方向と交差する主走査方向に、それぞれからインクを吐出する記録素子からなる記録素子列を有する記録ヘッドを走査させて記録を行うインクジェット記録装置であって、
    記録媒体の少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに、前記記録素子から吐出されたインクの着弾位置のずれ量を検出すべく、インクの吐出タイミングを段階的に異ならせた複数のパターンを含む、アライメントパターンを記録するパターン記録手段と、
    前記少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに関して、前記アライメントパターンのうち前記着弾位置のずれ量が最小と判定されたパターンの情報が入力されたときに、該情報に基づいて、前記記録素子の駆動タイミングの調整値を求める調整値算出手段と、
    前記調整値に基づいて前記記録素子の駆動を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記パターン記録手段は、各パターン間に搬送方向に所定の間隔を置いて前記複数のパターンを記録することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 各パターンは、往路方向の主走査で記録されたドットの組と、復路方向の主走査で記録されたドットの組とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは複数の記録素子列を有し、
    各パターンは、第1の記録素子列によって記録されたドットの組と、第2の記録素子列によって記録されたドットの組とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 各記録素子列から異なるインクを吐出することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記少なくとも2つの主走査方向位置は、記録媒体の両端付近の位置を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記少なくとも2つの主走査方向位置は、記録媒体を主走査方向に複数に分割した領域それぞれの中央付近であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記調整値算出手段は、前記少なくとも2つの主走査方向位置毎に、前記調整値を求めることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記調整値算出手段は、前記少なくとも2つの主走査方向位置に対応した領域を細分化した区間毎に、前記調整値を求めることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記着弾位置のずれ量が最小のパターンを検出する検出手段を更に備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記検出手段は、濃度が最も高いパターンを、前記着弾位置のずれ量が最小のパターンとして検出することを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記検出手段は、発光手段と、該発光手段から照射されて記録媒体で反射した光を受光する受光手段と、を含むことを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装置。
  13. 記録媒体の搬送方向と交差する主走査方向に、それぞれからインクを吐出する記録素子からなる記録素子列を有する記録ヘッドを走査させて記録を行うインクジェット記録装置における着弾位置の補正方法であって、
    記録媒体の少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに、前記記録素子から吐出されたインクの着弾位置のずれ量を検出すべく、インクの吐出タイミングを段階的に異ならせた複数のパターンを含む、アライメントパターンを記録するパターン記録工程と、
    前記少なくとも2つの主走査方向位置それぞれに関して、前記アライメントパターンのうち前記着弾位置のずれ量が最小のパターンを検出する検出工程と、
    前記着弾位置のずれ量が最小と判定されたパターンの情報に基づいて、前記記録素子の駆動タイミングの調整値を求める調整値算出工程と、
    前記調整値に基づいて前記記録素子の駆動を制御する制御工程と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置における着弾位置の補正方法。
  14. 前記パターン記録工程で、各パターン間に搬送方向に所定の間隔を置いて前記複数のパターンを記録することを特徴とする請求項13に記載のインクジェット記録装置における着弾位置の補正方法。
  15. 前記検出工程は、濃度が最も高いパターンを、前記着弾位置のずれ量が最小のパターンとして検出することを特徴とする請求項13又は14に記載のインクジェット記録装置における着弾位置の補正方法。
  16. 請求項13から15のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置における着弾位置の補正方法を、コンピュータ装置で実現するコンピュータプログラム。
  17. 請求項16に記載のコンピュータプログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体。
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