JP2006166740A - ペット用保冷シート - Google Patents

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【課題】 安価かつ軽量で、ユーザー自らが自在にその大きさを容易に加工することができ、フレキシブルで、場所を選ばずに使用することのできる、取り扱いが容易なペット用保冷シートを提供する。
【解決手段】 断熱板5上に、融点が0〜80℃の蓄熱材を内包するマイクロカプセルと油分を混合して得られる液状蓄熱材3を塗布または含浸せしめた基材シート2が積層されてなる。前記基材シート2上の、液状蓄熱材3を塗布または含浸せしめた面に金属性シート4を被覆した。前記基材シート2上に、さらに前記液状蓄熱材3とは異なる融点の液状蓄熱材3を内包するマイクロカプセルと油分を混合して得られた液状蓄熱材3を塗布または含浸せしめた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ペット用保冷シートに関し、特には夏季等の高温期におけるペットの体温維持の補助のためのペット用保冷シートに関する。
従来、夏季等の高温期における防暑対策として、過ごしやすい環境を得るために、使い捨て防暑具が知られている(例えば特許文献1参照)。
上掲特許文献1の使い捨て防暑具は、少なくとも片面が水透過性を有する不織布にて形成された袋体と、該袋体内に密封された高分子吸水性ポリマーと、該袋体の片面に貼付された両面テープとを具備することを特徴としている。
特開2002−238939号公報
また、ペット用の防暑を目的としたマット形状の防暑具としては、高分子吸水性ポリマー等吸水素材を袋状のケースに充填し、水分を吸水させた状態でメッシュ素材等を有する袋状のケースに装着して、その上にペットを乗せ、水分が気化する時の気化熱を利用してペットとの接触面を冷やす製品や単純な板状を有した金属製パネル、またはその組み合わせを施した製品が知られている。
しかしながら、特許文献1に記載されているように高分子吸水性ポリマーに水分を含水させ、その水分の気化熱による冷却を使用する防暑具は、含水時の防暑具自体の重みが増し使用の際に不都合が生じることがあった。また、上掲特許文献1には、かかる使い捨て防暑具をペットにも用いる旨の記載は一切みられない。
また、高分子吸水性ポリマー等吸水素材を袋状のケースに充填し、水分を吸水させた状態でメッシュ素材等を有する袋状のケースに装着して、その上にペットを乗せ、水分が気化する時の気化熱を利用してペットとの接触面を冷やすマット形状の防暑具は、使用の際、水分が防暑具の表面に露出することとなり、防暑具から生じる水分により床やペット自体が濡れる、ペットがその状況を嫌ってマット自体に乗らない等、保冷マットとしての機能を果たさないものが多くみられた。
さらに、一部に金属を使用し、その放熱効果によりペットの冷却を行う冷却用品は、単純な板状の形状であり、床等の板状冷却用品を設置する場所に密着してしまうため、その場所の素材によっては断熱されてしまうことがあり、放熱効果を期待できない場合が多くみられた。
これら防暑具、保冷マットおよび冷却用品の形状は水分を含むことまたはパネル形状であること等により、いかなる場所においても使用できるとはいい難く、使い勝手においては必ずしも良好とはいえなかった。
そこで本発明の目的は、上記問題点を解消し、安価かつ軽量で、ユーザー自らが自在にその大きさを容易に加工することができ、フレキシブルで、場所を選ばずに使用することのできる、取り扱いが容易なペット用保冷シートを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明のペット用保冷シートは、断熱板上に、融点が0〜80℃の蓄熱材を内包するマイクロカプセルと油分を混合して得られる液状蓄熱材を塗布または含浸せしめた基材シートが積層されてなることを特徴とするものである。
また、前記基材シート上の、液状蓄熱材を塗布または含浸せしめた面に金属性シートを被覆することが好ましい。
さらに、前記基材シート上に、さらに前記液状蓄熱材とは異なる融点の液状蓄熱材を内包するマイクロカプセルと油分を混合して得られた液状蓄熱材を塗布または含浸せしめてもよい。
本発明によれば、液状蓄熱材を塗布または含浸せしめたことにより、液状蓄熱材が固体から液体へ可逆的に変化する際に発生する潜熱を利用することができるため、ペルジェ等電気エネルギーを使用する冷却用品に比較して冷却できる温度等は劣るが、ランニングコストおよび使い勝手を大幅に向上することができる。また、ペット用保冷シート自体の重さが軽くなり、フレキシブルにどのような場所においても使用でき、取り扱いが便利となった。さらに、ペットの大きさに応じて、所望の大きさにカットまたは接続できるようになった。
また、本発明によれば、液状蓄熱材を塗布または含浸せしめた面に金属性シートを被覆することにより、ペットの接触部分の体温を速やかに金属性シートに移行することができ、接触部分の冷感を高め、かつペットが触れていない部分における放熱効果を高めることができる。
さらに、本発明によれば、異なる融点の液状蓄熱材を塗布または含浸せしめることにより、その冷却効果をより長く保つことが可能となる。
以下、本発明におけるペット用保冷シートの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図示するペット用保冷シート1は、断熱板5上に、液状蓄熱材3が塗布された基材シート2が積層され、更にその上に金属性シート4が積層されている。
基材シート2は、液状蓄熱材を保持するためのものであり、不織布等の布製シートまたは木材、プラスチック、金属板等の固形物を用いることができる。液状蓄熱材3を木材、プラスチック等の固形物に塗布した場合には、ボード状の冷却用品を得ることも可能である。
液状蓄熱材3は、基材シート2上に塗布されるものであるが、基材シートの素材によっては含浸することも可能である(図示せず)。
液状蓄熱材3は、ペットの体温により溶解または吸熱を行うことにより、ペット自体の冷却を行うためのものであり、固体から液体に可逆的に変化する有機系蓄熱材を使用した液状蓄熱材を使用する。この液状蓄熱材3は、ロウ、ワックス等の有機性の油脂、植物性油脂・動物性油脂等の油分、界面活性剤等との混合物からなる有機系蓄熱材を熱硬化性樹脂で被覆したマイクロカプセルを分散液に分散させたものである。有機系蓄熱材の組成、混合量等を可変させることにより融点を自由に設定することが可能となる。
有機系蓄熱材としては、特に限定されるものではないが、例えば、特開2004−256578公報に開示された蓄熱材である、融点が0〜80℃の範囲が好ましく、炭素数が14〜30のノルマルパラフィン、ミリスチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等のカルボン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール等のアルコール類等、相変化時における融解熱が比較的大きいもの、具体的には、20kcal/kg以上の潜熱を有する化合物を好適に使用することができる。
一般に蓄熱材をマイクロカプセル化する方法としては、既知の方法を採用することができ、例えば、複合エマルジョン法によるカプセル化法、蓄熱剤粒子の表面に熱可塑性樹脂を噴霧する方法等を用いることができる。本発明に係るマイクロカプセルを水や有機溶剤に分散させた後、基材シート2上に塗布または含浸させ、しかる後、水や有機溶剤を蒸発させることにより固化させることができる。
本発明は夏季における室内または室外で使用するペット用保冷シートを得ることを目的とするため、液状蓄熱材3は、室内用で26℃〜29℃、室外用で31℃〜33℃において固体から液体に溶解するものが好ましい。その際に発生する潜熱を利用してペットの冷却を行う。
液状蓄熱材3は可逆性を有するため、ペットがシート上から下りた状況においては、ペットより吸収した熱量を空気中に放出し、冷却が可能な状態に戻る。すなわち、ペットがシートから離れた状況においては、シートが存在する雰囲気的温度によりマイクロカプセル内の蓄熱材が放熱され再び固体に戻り、次にペットがシート上に乗ると新たな冷感を得ることが可能な繰返し構造となっている。この蓄熱材の蓄熱量は、1kgあたり15〜20kcal/kgであり、水の約3倍程度の蓄熱を行うことができる。
液状蓄熱材3には、ペット用保冷シートのデザイン性を重視し任意の色彩を施すべく、着色用顔料を混合してもよい。
また、異なった融点の液状蓄熱材3を積層させることにより、その冷却効果をより長く保つことも可能である。
金属性シート4は、接触時の初期冷感向上と、非接触時の放熱効果向上を目的とするものであり、液状蓄熱材3を塗布または含浸せしめた面、すなわちペットとの接触面に配置する。金属性シート4としては、アルミニウムまたは比熱の低い金属若しくは金属の合金をシート状に加工せしめたものを好適に用いることができる。
金属性シート4は、冷却を行う面が常にドライであるため、ペットが接触した時点において、金属性シート4にペットの接触部分の体温を速やかに移行せしめることにより、接触部分の冷感を高め、かつペットが触れていない部分における放熱効果を高めることができる。
断熱板5は、発泡ポリエチレンシート、ウレタンシート等の断熱効果が認められる素材であれば特に限定されるものではなく、公知のものを使用することができるが、軽量な素材であれば、持ち運びや取り扱い上の便宜が図られる。
以下、本発明のペット用保冷シートを実施例に基づき説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
溶解温度25℃の液状蓄熱材(商品名:HSカプセル、三菱製紙(株)製)をポリプロピレン性の厚さ5mmの不織布に1m2あたり200gを塗布したものを、断熱板として厚さ10mmの発泡ポリエチレンシートに積層させることによりペット用保冷シートを得た。
実施例2
溶解温度30℃の液状蓄熱材(商品名:HSカプセル、三菱製紙(株)製)をポリプロピレン性の厚さ5mmの不織布に1m2あたり200gを塗布したものを、断熱板として厚さ10mmの発泡ポリエチレンシートに積層させることによりペット用保冷シートを得た。
得られたペット用保冷シートを用いて犬または猫に着座させたところ、快適そうな様子を伺わせ、飼い主にも概ね好評であった。
本発明のペット用保冷シートの層構造を表す断面図である。 本発明のペット用保冷シートの使用状態を表す全体斜視図である。
符号の説明
1 ペット用保冷シート
2 基材シート
3 液状蓄熱材
4 金属性シート
5 断熱板

Claims (3)

  1. 断熱板上に、融点が0〜80℃の蓄熱材を内包するマイクロカプセルと油分を混合して得られる液状蓄熱材を塗布または含浸せしめた基材シートが積層されてなることを特徴とするペット用保冷シート。
  2. 前記基材シート上の、液状蓄熱材を塗布または含浸せしめた面に金属性シートを被覆した請求項1記載のペット用保冷シート。
  3. 前記基材シート上に、さらに前記液状蓄熱材とは異なる融点の液状蓄熱材を内包するマイクロカプセルと油分を混合して得られた液状蓄熱材を塗布または含浸せしめた請求項1記載のペット用保冷シート。
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