JP2006163278A - 立体表示媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 視差数を増加するために横、縦両方向の解像度を犠牲にした印刷物等とレンチキュラレンズからなる立体表示媒体で、解像度の低下を抑え、縦横の解像度を合わせる。【解決手段】 画素ユニット11が横方向に繰り返し配列され、縦方向には横方向の画素ユニット11の繰り返し配列と同じ画素ユニット配列が並列されてなる印刷物等の上にレンチキュラレンズが重畳配置され、レンチキュラレンズの円筒レンズ2の母線方向が縦方向に対して角度をなす斜め方向にレンチキュラレンズが配置されてなり、レンチキュラレンズの1個の円筒レンズ2に対応する印刷物等の横方向の画素ユニットの数をM、円筒レンズ2に対して縦方向において対応する画素ユニットが1個ずれるまでの縦方向の画素ユニットの数をN(≠1)、1個の画素ユニットを構成する画素の数をm、1画素の縦寸法/横寸をnとして、n<3,m<3,m×M=n×Nの少なくとも1つを満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、立体表示媒体に関し、特に、レンチキュラレンズと印刷物あるいは表示パネルとを組み合わせた立体表示媒体において、解像度の低下を抑え、さらに、縦横の解像度を合わせた高品質な立体表示媒体に関するものである。
従来、印刷物とレンチキュラレンズを組み合わせた立体印刷物がよく知られている。印刷物の縦方向にレンチキュラレンズの軸方向をそろえて配置するため、横方向の解像度を犠牲にして横方向視差数を増やす方法である。この方法では、縦方向の解像度は高いのに横方向の解像度が低いため、画像の見た目が好ましくない。
一方、液晶ディスプレイとレンチキュラレンズを組み合わせた立体ディスプレイも考案されている。横方向の視差数を増加するために従来横方向の解像度のみを犠牲にしていたのを、例えば特許文献1、非特許文献1では、液晶ディスプレイの縦の画素配列に対して斜めにレンチキュラレンズを配置することで、横方向と縦方向の解像度を共に犠牲にするようにし、横方向の視差数を増加させた立体ディスプレイが考案されている。この方式では、横方向と縦方向の解像度をバランス良く犠牲にして横方向の視差数を増やすことができるので、視差数を増やすと共に解像度の低下を抑えることができる。
特開平9−236777号公報 「3次元画像コンファレンス2004講演論文集」pp.17〜20,海老沢廣喜、高木康博「72指向性画像を表示する薄型三次元ディスプレイ」(2004.6.29(工学院大学)、(3次元画像コンファレンス2004実行委員会))
ところが、液晶ディスプレイの場合、その構成は通常カラーフィルタと液晶表示パネルを組み合わせているため、フルカラーの1画素を表示するのにR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3画素を必要とし、しかもフルカラーの画像の縦横比を1対1にするため、縦横比が3対1の画素とするのが普通である。
印刷により、同様の構成の立体印刷物も実現可能であるが、不要な解像度の低下や明るさの減少が起き、好ましくない。
また、立体画像の画素の縦横比は1対1になるとは限らず、立体画像の品質は高いとは言えない。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷物あるいは表示パネルとレンチキュラレンズとを組み合わせた立体表示媒体において、横方向の視差数を増加するために横方向、縦方向共に解像度を犠牲にする場合に、解像度の低下を抑え、さらに、縦横の解像度を合わせた高品質な立体表示媒体を提供することである。
上記目的を達成する本発明の立体表示媒体は、所望の色の画素単位を表示するために単数あるいは複数の画素が視差方向である横方向に隣接配置されてなる画素ユニットが横方向に繰り返し配列され、縦方向には横方向の画素ユニットの繰り返し配列と同じ画素ユニット配列が並列されてなる表示媒体の上にレンチキュラレンズが重畳配置され、レンチキュラレンズの円筒レンズの母線方向が縦方向に対して角度をなす斜め方向にレンチキュラレンズが配置されてなる立体表示媒体において、
レンチキュラレンズの円筒レンズの横方向の繰り返し単位に対応する表示媒体の横方向の画素ユニットの数をM、レンチキュラレンズの同じ円筒レンズに対して縦方向において対応する画素ユニットが1個ずれるまでの縦方向の画素ユニットの数をN(≠1)、横方向において1個の画素ユニットを構成する画素の数をm、1個の画素の横寸法に対する縦寸法の比をnとするとき、
n<3 ・・・(1)
m<3 ・・・(2)
m×M=n×N ・・・(3)
の少なくとも何れか1つ、望ましくは複数を満たすものである。
なお、表示媒体としては、印刷物又は表示パネルがある。
本発明においては、条件(1)〜(3)の少なくとも何れか1つを満足するので、解像度の低下を抑え、さらに、縦横方向の解像度を合わせることで、高品質な立体印刷物、立体表示パネル等の立体表示媒体を得ることができる。
以下に、まず、本発明の立体表示媒体として立体印刷物を例にあげて、その実施例に基づいて説明する。
まず、最初に用語の定義をする。表示の最小単位を画素と呼ぶ。所望の色の1画素を表示するために単数あるいは複数の画素が視差方向である横方向に隣接配置されてなる画素の組、例えば、R画素、G画素、B画素の組を画素ユニットとする。そして、立体像を表示するための1組の視差画像の相互に対応する位置の画素ユニットの1組を立体画素とする。
図6(a)は、従来の立体印刷物の1つの立体画素とレンチキュラレンズの関係を示す図であり、1つの立体画素10は、それぞれ視差方向が異なる画像に対応する画素1を横方向に視差数だけ、この場合は12個並べて構成されている。そして、その1つの立体画素10に対応してレンチキュラレンズの1つの円筒レンズ2がその母線(焦線)方向を視差方法(横方向)に対して垂直な縦方向に向けて重畳されている。このような構成であるので、円筒レンズ2が横方向へ繰り返し連続して配置されてなるレンチキュラレンズを通してこのような立体画素10の集合からなる印刷物を両眼で見ると、右眼にレンチキュラレンズの円筒レンズ2を通して入射する画素1と、左眼にレンチキュラレンズの同じ円筒レンズ2を通して入射する画素1とが異なり、それらの画素1はそれぞれ右眼、左眼の視差方向の視差画像に対応するように配置されているため、3D(立体)像が観察できることになる。
このように、従来の立体印刷物は、1つの立体画素10は横方向に視差数に対応するだけの画素1を並べて構成した横長の立体画素であるため、その縦横比が1対1となっておらず、縦方向と横方向の解像度がバランスしておらず、高品質な立体印刷物と言うことは必ずしもできないものであった。
図6(b)は、従来の液晶ディスプレイとレンチキュラレンズを組み合わせた立体ディスプレイにおける1つの立体画素とレンチキュラレンズの関係を示す図(非特許文献1)であり、この場合は、液晶ディスプレイは、R画素1R、B画素1B、G画素1Gのm=3個からなる画素ユニット11が横方向に繰り返し配列され、縦方向には横方向の画素ユニット11の繰り返し配列と同じ配列となっており、液晶ディスプレイの縦の画素ユニット11の配列に対して斜めにレンチキュラレンズの円筒レンズ2が配置さている。図6(b)の場合、横方向(視差方向)においてはM=4個の画素ユニット11に対して1個の円筒レンズ2が対応しており、縦方向のN=6個の画素ユニット11の組に対して横方向に丁度1個の画素ユニット11がずれるように円筒レンズ2が画素配列に対して斜めに配置されている。そして、この範囲でカバーされる24個の画素ユニット11、すなわち、縦横方向にR画素1R、B画素1B、G画素1Gそれぞれが24個存在する画素ユニットが1つの立体画素10を構成しており、24個の視差像が円筒レンズ2を並列配置してなるレンチキュラレンズを通して再生される。図7に、1つの立体画素10におけるR画素1Rのみを抽出してそれらの配置位置を示してある。図7の「R」の後に付した数字は視差番号を示し、視差方向が右から左へ移動するに連れて、R1から順にR24の画素が円筒レンズ2を通して視野に入ることになる。
この場合に、1画素の横方向の寸法を1とし、縦方向の横方向の寸法に対する比をn=3とすると、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(3×4)×(3×6)=12×18となり、横方向は、図6(a)の立体印刷物の場合と同じであるが、縦方向については18倍となり、視差像の数が2倍になっていることを考慮に入れても、解像度が非常に悪いことが分かる。
そこで、本発明においては、印刷物として、画素1、1R、1B、1Gの横寸法に対する縦寸法の比nや画素ユニット11を構成する画素1、1R、1B、1Gの数mを調節することにより、立体画素10の横×縦の寸法をより小さくして解像度をより高くすることを考える。
図1は、画素1R、1B、1Gの縦の寸法を3より短くn<3とし、n=1(図1(a))とn=2(図1(b))にした場合の、図6(b)に対応する印刷物とレンチキュラレンズを組み合わせた立体印刷物における1つの立体画素10とレンチキュラレンズ2の関係を示す図である。立体画素10の横方向の画素ユニット11の数はM=4、縦方向の画素ユニットの数はN=6で、視差数はM×N=24であり、画素ユニット11を構成する画素の数はm=3(R画素1R、B画素1B、G画素1G)で、図6(b)の場合と同じである。
図1(a)のn=1の場合、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(3×4)×(1×6)=12×6となり、図6(b)の場合の縦方向の解像度の3倍になる。横方向の解像度は同じである。
図1(b)のn=2の場合、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(3×4)×(2×6)=12×12となり、図6(b)の場合の縦方向の解像度の1.5倍になる。横方向の解像度は図6(b)の場合と同じである。そして、この例では、縦方向と横方向の解像度は同じになっている。
図2は、画素ユニット11を構成する画素の数mを3より小さくm<3とし、m=2(図2(b))とm=1(図2(c))にした場合の、図6(b)に対応する印刷物とレンチキュラレンズを組み合わせた立体印刷物における1つの立体画素10とレンチキュラレンズ2の関係を示す図である。立体画素10の横方向の画素ユニット11の数はM=4、縦方向の画素ユニットの数はN=6で、視差数はM×N=24であり、画素1R、1B、1Gの縦の寸法はn=3で、図6(b)の場合と同じである。
図2(a)は、図6(b)と同じ場合の図であり、この構成において、画素ユニット11を構成する画素の数mを3より小さくするために、1つの画素ユニット11のR画素1RとB画素1Bを加法混色により足し合わせて1つの画素1RBにしたものが図2(b)であり、さらには、1つの画素ユニット11のR画素1RとB画素1BとG画素1Gとを加法混色により足し合わせて1つのフルカラーの画素1Fにしたものが図2(c)である。
図2(b)は、1つの画素ユニット11がR画素1RとB画素1Bを加法混色により足し合わせた画素1RBとG画素1Gからなり、m=2となって、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(2×4)×(3×6)=8×18となり、図6(b)の場合の横方向の解像度の1.5倍になる。縦方向の解像度は同じである。
図2(c)は、1つの画素ユニット11がR画素1RとB画素1BとG画素1Gとを加法混色により足し合わせたフルカラーの画素1F1個からなり、m=1となって、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(1×4)×(3×6)=4×18となり、図6(b)の場合の横方向の解像度の3倍になる。縦方向の解像度は同じである。
この図2(b)、(c)の特徴は、印刷物の画素1RB、1Fがその位置で加法混色のインキにより印刷されるため、図2(b)は図2(a)より、図2(c)は図2(b)より明るい画像が表示可能である点である(白を表示するときの明るさを比較すれば、明るさの比較は明らかである。)。
図3は、図2(a)、(b)、(c)の状態で、それぞれ画素1R、1B、1G、1RG、1Fの縦の寸法を3より短いn=2とした場合の、図1、図2と同様の図である。立体画素10の横方向の画素ユニット11の数はM=4、縦方向の画素ユニットの数はN=6で、視差数はM×N=24である。
図3(a)は、図6(b)の状態から、m=3のままn=2とした場合であり、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(3×4)×(2×6)=12×12となり、図6(b)の場合の縦方向の解像度の1.5倍になる。横方向の解像度は同じである。そして、この例では、縦方向と横方向の解像度は同じになっている(図1(b)と同じ)。
図3(b)は、1つの画素ユニット11がR画素1RとB画素1Bを加法混色により足し合わせた画素1RBとG画素1Gからなり、m=2となっており、n=2であるから、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(2×4)×(2×6)=8×12となり、図6(b)の場合の横方向の解像度の1.5倍になり、縦方向の解像度は図6(b)の場合の1.5倍になる。
図3(c)は、1つの画素ユニット11がR画素1RとB画素1BとG画素1Gとを加法混色により足し合わせたフルカラーの画素1F1個からなり、m=1となっており、n=2であるから、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(1×4)×(2×6)=4×12となり、図6(b)の場合の横方向の解像度の3倍になり、縦方向の解像度は図6(b)の場合の1.5倍になる。
図4は、図2(a)、(b)、(c)の状態で、さらにそれぞれ画素1R、1B、1G、1RG、1Fの縦の寸法を3より短いn=1とした場合の、図1、図2と同様の図である。立体画素10の横方向の画素ユニット11の数はM=4、縦方向の画素ユニットの数はN=6で、視差数はM×N=24である。
図4(a)は、図6(b)の状態から、m=3のままn=1とした場合であり、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(3×4)×(1×6)=12×6となり、図6(b)の場合の縦方向の解像度の3倍になる。横方向の解像度は同じである。
図4(b)は、1つの画素ユニット11がR画素1RとB画素1Bを加法混色により足し合わせた画素1RBとG画素1Gからなり、m=2となっており、n=1であるから、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(2×4)×(1×6)=8×6となり、図6(b)の場合の横方向の解像度の1.5倍になり、縦方向の解像度は図6(b)の場合の3倍になる。
図4(c)は、1つの画素ユニット11がR画素1RとB画素1BとG画素1Gとを加法混色により足し合わせたフルカラーの画素1F1個からなり、m=1となっており、n=1であるから、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(1×4)×(1×6)=4×6となり、図6(b)の場合の横方向の解像度の3倍になり、縦方向の解像度は図6(b)の場合の3倍になる。
以上のように、本発明の立体印刷物においては、1個の画素の横寸法に対する縦寸法の比nについて、
n<3 ・・・(1)
を満足するか、あるいは、1個の画素ユニットを構成する画素の数mについて、
m<3 ・・・(2)
を満足することが、縦方向あるいは横方向の解像度の向上にとって必要なことである。
また、横方向と縦方向の解像度のバランスをとるためには、
m×M=n×N ・・・(3)
を満足することが望ましい。
上記条件(1)〜(3)については、何れか複数の条件あるいは全ての条件を満足すると、より好ましい。
ところで、図6(b)の従来の液晶ディスプレイとレンチキュラレンズを組み合わせた立体ディスプレイにおいては、横方向の画素ユニット11の繰り返し配列と同じ配列が縦方向に並列されてなり、その液晶ディスプレイの縦の画素ユニット11の配列に対して斜めにレンチキュラレンズの円筒レンズ2を配置するものであったが、図8(a)に示すように、横方向の画素ユニット11の繰り返し配列と同じ配列を一定の位相、図8(a)の場合は1画素分だけ横方向に順にずらしながら縦方向に並列させても、同様の立体ディスプレイを実現することができる。図8(b)には、図8(a)の場合の1つの立体画素10におけるR画素1R、B画素1B、G画素1Gそれぞれの配置位置を示してある。図8(b)の「R」、「B」、「G」の後に付した数字は視差番号を示し、視差方向が右から左へ移動するに連れて、R1、B1、G1から順にR24、B24、G24の各原色画素が円筒レンズ2を通して視野に入ることになる。
この図8(a)のような立体画素10構成においても、本発明に基づいて、
n<3 ・・・(1)
m<3 ・・・(2)
m×M=n×N ・・・(3)
の少なくとも何れか1つを満たすようにすることができる。以下に、図5を参照にしてその1例を説明する。図5は図1(b)に対応する例の図8と同様の図である。この例では、図8の画素1R、1B、1Gの縦の寸法を3より短くn=2にした場合に対応する例であり、1つの立体画素10の寸法は、横×縦=(m×M)×(n×N)=(3×4)×(2×6)=12×12となり、図8の場合の縦方向の解像度の1.5倍になる。横方向の解像度は図8の場合と同じである。そして、この例では、縦方向と横方向の解像度は同じになっている。
この図8(a)のような立体画素10構成に対して、それ以外の図1(a)、図2(b)、(c)、図3(a)〜(c)、図4(a)〜(c)の構成と同様に構成して、横方向、縦方向の解像度を上げ、また、縦横の解像度を合わせることができる。
以上、本発明の立体表示媒体を立体印刷物の実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。なお、以上の実施例において視差数をM×N=24としたが、M又はN、あるいは、その両方を変えてそれより多くしても少なくしてもよいことは勿論である。さらに、m又はnの一方が3より小さいときに、他方を3以上にしてもよいことは明らかである。
以上の説明は、本発明の立体表示媒体を印刷物に適用した場合であるが、レンチキュラレンズと組み合わせるものを印刷物の代わりに、R、G、Bの3画素で1画素ユニットを構成する液晶ディスプレイや、フィールドシーケンシャル(FS)方式に基づく液晶ディスプレイや、EDP(電気泳動現象を利用したディスプレイ)方式のディスプレイに適用することができる。
ここで、FS方式の液晶ディスプレイは、カラーフィルタを使用しないで、代わりに赤、青、緑のLED(発光ダイオード)を順番で毎秒60回、高速で点滅させ、1画素で所望の色を表現できるものであり、3原色を合わせると白になるのと同様に、人間の目には一種の残像現象で白に映り、赤や青の頻度を多くすれば色が表現できるという仕組みである(http://it.nikkei.co.jp/it/utility/word.cfm?wordid=259 )。
また、EDP方式のディスプレイは、2枚のプラスチックフィルムの間に帯電したトナーを封じ込めて、トナーの面内分布を電気的に変化させて画像を形成するものであり、画像形成後は、電気を切っても電極表面に吸着されたトナーはその状態を保持するため、表示画像には不揮発性がある。また、1つの画素をRGBに3分割したり、CMYの3層を上下に積層することでカラー表示が可能である(http://web.canon.jp/technology/detail/device/pl _display/)。
したがって、これらFS方式の液晶ディスプレイ、EDP方式のディスプレイにおいても、本発明においてm=1の立体表示媒体が実現できる。
以上のように、本発明においては、従来行われている液晶ディスプレイと斜め配置のレンチキュラレンズを組み合わせて、横方向と縦方向の解像度を共に犠牲にするようにして横方向の視差数を増加させた立体ディスプレイの手法を印刷物あるいは表示パネル等の立体表示媒体に適用するに当たり、液晶ディスプレイを前提としていた画素条件をブラッシュアップすることで、立体像の解像力、縦横方向の解像力のバランスにおける品質を向上させるものである。
RGB画素の縦の寸法をn<3とした場合の印刷物とレンチキュラレンズを組み合わせた立体印刷物における1つの立体画素とレンチキュラレンズの関係を示す図である。 画素ユニットを構成する画素の数を3より小さくした場合の図1と同様の図である。 図2の状態で画素の縦の寸法をn=2とした場合の図1、図2と同様の図である。 図2の状態で画素の縦の寸法をn=1とした場合の図1、図2と同様の図である。 図1(b)に対応する別の例の1つの立体画素とレンチキュラレンズの関係を示す図(a)と1つの立体画素におけるR画素、B画素、G画素それぞれの配置位置を示した図(b)である。 従来の立体印刷物の1つの立体画素とレンチキュラレンズの関係を示す図である。 図6の1つの立体画素におけるR画素のみを抽出してそれらの配置位置を示した図である。 従来の立体ディスプレイの変形例における1つの立体画素とレンチキュラレンズの関係を示す図(a)と1つの立体画素におけるR画素、B画素、G画素それぞれの配置位置を示した図(b)である。
符号の説明
1…画素
1R…R画素
1B…B画素
1G…G画素
1RB…R画素とB画素を加法混色により足し合わせて1つにした画素
1F…R画素とB画素とG画素とを加法混色により足し合わせて1つにした画素(フルカラーの画素)
2…レンチキュラレンズを構成する円筒レンズ
10…立体画素
11…画素ユニット

Claims (7)

  1. 所望の色の画素単位を表示するために単数あるいは複数の画素が視差方向である横方向に隣接配置されてなる画素ユニットが横方向に繰り返し配列され、縦方向には横方向の画素ユニットの繰り返し配列と同じ画素ユニット配列が並列されてなる表示媒体の上にレンチキュラレンズが重畳配置され、レンチキュラレンズの円筒レンズの母線方向が縦方向に対して角度をなす斜め方向にレンチキュラレンズが配置されてなる立体表示媒体において、
    レンチキュラレンズの円筒レンズの横方向の繰り返し単位に対応する表示媒体の横方向の画素ユニットの数をM、レンチキュラレンズの同じ円筒レンズに対して縦方向において対応する画素ユニットが1個ずれるまでの縦方向の画素ユニットの数をN(≠1)、横方向において1個の画素ユニットを構成する画素の数をm、1個の画素の横寸法に対する縦寸法の比をnとするとき、
    n<3 ・・・(1)
    を満足することを特徴とする立体表示媒体。
  2. 所望の色の画素単位を表示するために単数あるいは複数の画素が視差方向である横方向に隣接配置されてなる画素ユニットが横方向に繰り返し配列され、縦方向には横方向の画素ユニットの繰り返し配列と同じ画素ユニット配列が並列されてなる表示媒体の上にレンチキュラレンズが重畳配置され、レンチキュラレンズの円筒レンズの母線方向が縦方向に対して角度をなす斜め方向にレンチキュラレンズが配置されてなる立体表示媒体において、
    レンチキュラレンズの円筒レンズの横方向の繰り返し単位に対応する表示媒体の横方向の画素ユニットの数をM、レンチキュラレンズの同じ円筒レンズに対して縦方向において対応する画素ユニットが1個ずれるまでの縦方向の画素ユニットの数をN(≠1)、横方向において1個の画素ユニットを構成する画素の数をm、1個の画素の横寸法に対する縦寸法の比をnとするとき、
    m<3 ・・・(2)
    を満足することを特徴とする立体表示媒体。
  3. 所望の色の画素単位を表示するために単数あるいは複数の画素が視差方向である横方向に隣接配置されてなる画素ユニットが横方向に繰り返し配列され、縦方向には横方向の画素ユニットの繰り返し配列と同じ画素ユニット配列が並列されてなる表示媒体の上にレンチキュラレンズが重畳配置され、レンチキュラレンズの円筒レンズの母線方向が縦方向に対して角度をなす斜め方向にレンチキュラレンズが配置されてなる立体表示媒体において、
    レンチキュラレンズの円筒レンズの横方向の繰り返し単位に対応する表示媒体の横方向の画素ユニットの数をM、レンチキュラレンズの同じ円筒レンズに対して縦方向において対応する画素ユニットが1個ずれるまでの縦方向の画素ユニットの数をN(≠1)、横方向において1個の画素ユニットを構成する画素の数をm、1個の画素の横寸法に対する縦寸法の比をnとするとき、
    n<3 ・・・(1)
    m<3 ・・・(2)
    を満足することを特徴とする立体表示媒体。
  4. 所望の色の画素単位を表示するために単数あるいは複数の画素が視差方向である横方向に隣接配置されてなる画素ユニットが横方向に繰り返し配列され、縦方向には横方向の画素ユニットの繰り返し配列と同じ画素ユニット配列が並列されてなる表示媒体の上にレンチキュラレンズが重畳配置され、レンチキュラレンズの円筒レンズの母線方向が縦方向に対して角度をなす斜め方向にレンチキュラレンズが配置されてなる立体表示媒体において、
    レンチキュラレンズの円筒レンズの横方向の繰り返し単位に対応する表示媒体の横方向の画素ユニットの数をM、レンチキュラレンズの同じ円筒レンズに対して縦方向において対応する画素ユニットが1個ずれるまでの縦方向の画素ユニットの数をN(≠1)、横方向において1個の画素ユニットを構成する画素の数をm、1個の画素の横寸法に対する縦寸法の比をnとするとき、
    m×M=n×N ・・・(3)
    を満足することを特徴とする立体表示媒体。
  5. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の立体表示媒体。
    m×M=n×N ・・・(3)
  6. 前記表示媒体が印刷物からなることを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の立体表示媒体。
  7. 前記表示媒体が表示パネルからなることを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の立体表示媒体。
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