JP2006158690A - 放射線ct装置及び放射線ct装置の放射線制御方法 - Google Patents

放射線ct装置及び放射線ct装置の放射線制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被検体の状態及び特徴に応じた被曝低減が可能な放射線CT装置を提供する。
【解決手段】被検体HにX線を照射するX線管20を備え、被検体Hの体軸周りにX線管20を回転させる走査ガントリ2と、被検体Hが載置されるクレードル41を備え、クレードル41を被検体Hの体軸方向へ移動させるテーブル4と、被検体Hの周期的な運動を検出する体動検出部5と、被検体Hに対するX線管20の回転位置を特定する回転位置特定部30aと、被検体Hに対するX線管20の体軸方向の位置を特定する体軸方向位置特定部30bと、回転位置特定部30a及び体軸方向位置特定部30bのうち少なくともいずれか一方により特定された位置と、体動検出手段5により検出された周期的な運動の位相とに基づいてX線管20の管電流を変調させるX線管コントローラ25と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、被検体に照射する放射線強度を調整可能な放射線CT装置及び放射線CT装置の放射線制御方法に関する。
X線CT装置等の放射線CT装置においては、放射線の強度を増大させることにより画質が向上する一方で、被検体への被曝が増大することが知られている。つまり、放射線の強度の増減に関し、画質向上と被曝低減とはトレードオフの関係にあり、必要な画質に応じて放射線の強度を増減させることが望ましい。
この問題に対する技術として、心拍に同期してX線の強度を増減させるX線CT装置が知られている(例えば特許文献1)。この技術では、例えば拍動が安定する特定の位相においてのみX線の強度を増加させて投影データを収集することにより、被曝を低減しつつ、当該位相における心臓の画像を高画質で得ることができる。
また、被検体の断層の構造、形状は不均一であるとともに、被検体の体軸方向の位置によっても当該断層の構造、形状が異なるため、被検体に対するX線の照射角度及び被検体の体軸方向の位置により被検体のX線吸収率は異なる。そこで、被検体とX線源との体軸方向周りの相対角度又は体軸方向の相対位置に応じてX線の強度を増減させる技術も提案されている(例えば特許文献2)。
特開2000−189412号公報 特開2001−178713号公報
しかし、心拍に同期してX線を放射する技術では、体軸方向又は体軸周りの回転方向における被検体とX線源との相対位置に基づく被曝低減については考慮されていない。従って、拍運の特定の位相における断層像を得る場合に、被検体とX線源との相対位置によっては無駄な被曝が生じている。一方、被検体とX線源との相対位置に基づいて管電流を変調させる技術は、一般にスライス面全体の断層像を得ることを目的としており、心臓等の特定の部位の運動に応じて管電流を変調させることはない。つまり、時間によって変化する被検体の状態に応じた被曝低減と、被検体の構造、形状等の空間的な特徴に応じた被曝低減とは両立していない。
本発明の目的は、被検体の状態及び特徴に応じた被曝低減が可能な放射線CT装置及び放射線CT装置の放射線制御方法を提供することにある。
本発明の第1の観点の放射線CT装置は、被検体に放射線を照射する放射線源を備え、前記被検体の体軸周りに前記放射線源を回転させる走査ガントリと、前記被検体が載置されるクレードルを備え、前記クレードルを前記被検体の体軸方向へ移動させるテーブルと、前記被検体の周期的な運動を検出する体動検出手段と、前記被検体に対する前記放射線源の回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記被検体に対する前記放射線源の前記体軸方向の位置を検出する体軸方向位置検出手段と、前記回転位置検出手段及び前記体軸方向位置検出手段のうち少なくともいずれか一方により検出された位置と、前記体動検出手段により検出された周期的な運動の位相とに基づいて前記放射線源の管電流を変調させる変調手段と、を備える。
好適には、前記変調手段は、前記周期的な運動の特定の位相において前記放射線源の管電流が増減するように前記管電流を変調させる。
好適には、前記変調手段は、前記回転位置検出手段及び前記体軸方向位置検出手段のうち少なくともいずれか一方により検出された位置が予め定められた所定範囲にあるときに前記管電流が増加又は減少するように前記管電流を変調させる。
好適には、前記変調手段は、前記周期的な運動の位相に応じて増減する第1の目標管電流と、前記検出された位置の変化に応じて増減する第2の目標管電流とを特定し、前記第1及び第2の目標管電流に基づいて第3の目標管電流を特定し、前記管電流が前記第3の目標管電流になるように前記管電流を変調させる。例えば、第1の目標管電流及び第2の目標管電流の相加平均、相乗平均、和、積、論理積、最大値、最小値、fitting等の種々の方法により第3の目標管電流を特定してよい。
本発明の第2の観点の放射線CT装置は、被検体に放射線を照射する放射線源と、前記放射線源を前記被検体に対して相対移動させる移動手段と、前記放射線源により照射される放射線の強度を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記被検体の所定状態を基準とする時間の経過と前記放射線源の前記被検体に対する相対位置の変化とに応じて前記放射線の強度を変化させるように前記放射線の強度を制御する。
好適には、前記放射線源は前記被検体の周期的な運動をする所定部位に放射線を照射し、前記所定状態を基準とする時間は前記周期的運動の位相である。
好適には、前記移動手段は、前記被検体の所定の軸周りに前記放射線源を前記被検体に対して相対的に回転させる回転移動手段と、前記所定の軸の方向へ前記放射線源を前記被検体に対して相対的に移動させる直線移動手段と、を備え、前記制御手段は、前記被検体に対する前記放射線源の回転位置及び前記軸方向への相対位置の少なくともいずれか一方の変化に応じて前記放射線源の強度を変化させるように前記放射線源の強度を制御する
好適には、前記制御手段は、前記所定状態を基準とする時間の経過に応じて増減する第1の目標放射線強度及び前記相対位置の変化に応じて増減する第2の目標放射線強度に基づいて特定される第3の目標放射線強度になるように、前記放射線の強度を制御する。例えば、第1の目標放射線強度及び第2の目標放射線強度の相加平均、相乗平均、和、積、論理積、最大値、最小値、fitting等の種々の方法により第3の目標放射線強度を特定してよい。
本発明の放射線CT装置の放射線制御方法は、被検体に対して放射線源を相対移動させつつ複数位置で前記被検体の投影データを収集して画像を再構成する放射線CT装置の前記放射線源の放射線強度を制御する放射線制御方法であって、前記被検体の所定状態を基準とする時間の経過と前記放射線源の前記被検体に対する相対位置の変化とに応じて前記放射線の強度を変化させる。
本発明によれば、被検体の特定の状態における断層像を得る場合に被曝を低減できる。
図1は、本発明の実施形態に係る放射線CT装置としてのX線CT装置1の全体構成を示すブロック図である。X線CT装置1は、いわゆるヘリカルスキャンにより複数のビュー方向からの被検体の投影データを収集し、当該投影データに基づいて画像再構成を行うCT装置として構成されている。なお、本発明はノンヘリカルスキャンのX線CT装置にも適用可能である。
X線CT装置1は、走査ガントリ2と、操作コンソール3と、撮影テーブル4と、体動検出部(心電計)5とを備えている。
走査ガントリ2は、放射線源としてのX線管20と、X線管20からの放射線を整形するコリメータ22と、X線管20からのX線を検出し、検出したX線量に応じた電気信号を出力するX線検出器23と、X線検出器23の出力した電気信号に基づいて投影データを収集するデータ収集部(DAS)24と、X線管20を駆動制御するX線管コントローラ25と、コリメータ22を駆動制御するコリメータコントローラ26とを備えている。さらに走査ガントリ2は、X線管20及びX線検出器23を有し、これらと一体的に回転する回転部27と、回転部27を駆動制御する回転コントローラ28とを備えている。走査ガントリ2は、被検体が搬入されるボア29を備え、X線管20とX線検出器23とがそのボア(空洞部)29を挟んで対向配置されている。X線管コントローラ25は、例えば中央処理装置30からの制御信号に基づいてX線管20の管電流(mA)を制御することにより、X線管20の照射するX線の強度を調整する。回転部27は回転コントローラ28を介して中央処理装置30からの制御信号に基づいて駆動制御される。
操作コンソール3は、操作者の入力を受け付ける入力装置31と、入力装置31や走査ガントリ2等の各種装置からの信号に基づいて、データ収集部24の収集した投影データに基づく画像再構成処理等の各種処理を実行する中央処理装置30と、中央処理装置30により再構成されたCT画像を表示する表示装置32と、中央処理装置30の処理に供されるプログラム、データ及びX線CT画像を記憶する記憶装置7とを備えている。
撮影テーブル4は、被検体を乗せて走査ガントリ2のボア29に出し入れされるクレードル41を備えている。クレードル41は、例えば撮影テーブル4に内蔵された不図示のサーボモータにより駆動され、当該サーボモータは不図示のサーボアンプを介して中央処理装置30からの制御信号に基づいて制御される。
体動検出手段5は、例えば心電計により構成され、被検体の拍動に応じた検出信号を中央処理装置30に出力する。
中央処理装置30は、被検体に対するX線管20の回転位置を特定(検出)する回転位置特定部30aと、被検体に対するX線管20の体軸方向の位置を特定(検出)する体軸方向位置特定部30bとを備えている。
回転位置特定部30aは回転部27の回転位置を特定可能に構成される。例えば中央処理装置30により指示される回転コントローラ28の制御量により回転部27の回転位置を特定(検出)可能に構成される。あるいは、回転部27の回転位置を検出して回転位置特定部30aに検出結果を出力する検出部がX線CT装置1に設けられる。なお、被検体のクレードル41上の向きが特定されれば、回転部27の回転位置と、被検体に対するX線管20の相対位置とは相互に変換可能であるから、回転部27の回転位置を特定可能である回転位置特定部30aは、被検体に対するX線管20の回転位置を特定可能であることに他ならない。従って、以下において、回転部27の回転位置と、被検体に対するX線管20の相対位置とを特に区別せずに述べる場合がある。
体軸方向位置特定部30bは、例えば以下のように構成される。体軸方向位置特定部30bは、クレードル41と被検体との相対位置を特定する情報を取得可能に構成される。被検体とクレードル41との相対位置は、例えばいわゆるスカウト画像と呼ばれる、X線CT装置1によりクレードル41上の被検体を一方向から撮像した画像の取得により特定される。また、体軸方向位置特定部30bは、クレードル41の位置を特定可能に構成される。例えば中央処理装置30により指示される撮影テーブル4の制御量によりクレードル41の位置を特定(検出)可能に構成される。あるいは、クレードル41の位置を検出して検出結果を体軸方向位置特定部30bに出力する検出部がX線CT装置1に設けられる。そして、体軸方向位置特定部30bは、被検体とクレードル41との相対位置及びクレードル41の位置から、被検体とX線管20との相対位置を特定する。なお、被検体とクレードル41との相対位置が特定されれば、クレードル41の位置の特定は、被検体に対するX線管20の位置の特定に他ならないから、以下において、クレードル41の位置と、被検体に対するX線管20の相対位置とを特に区別せずに述べる場合がある。
上記の構成において、中央処理装置30及びX線管コントローラ25は、調整手段又は制御手段として機能し、回転部27は回転移動手段として機能し、撮影テーブル10は直線移動手段として機能する。
図2に示すように、クレードル41は被検体Hを載置して被検体の体軸方向(z軸方向)に移動する。これにより、被検体HとX線管20との体軸方向の相対位置は変化する。一方、被検体HとX線管20との体軸方向への相対移動に伴って、X線管20及びX線検出器23は体軸周りに回転する。従って、X線管20は被検体Hに対して螺旋状に移動し、体軸方向の複数位置及び体軸周りの複数のビュー方向において被検体にX線Bを照射する。そして、各位置又は各時刻におけるX線Bの強度は、X線管コントローラ25を介して中央処理装置30によりX線管20の管電流(mA)が制御されることにより、適宜な値に調整される。
図3は、中央処理装置30及びX線管コントローラ25による管電流の制御方法を示す概念図である。中央処理装置30は、被検体Hの心拍に基づく目標管電流mAt、被検体HとX線管20との体軸方向の相対位置に基づく目標管電流mAz、被検体HとX線管20との体軸周りの回転位置(管球角度)に基づく目標管電流mAθをそれぞれ特定し(ステップS1〜S3)、これら各目標管電流に基づいて、実際の目標管電流mAaを特定する(ステップS4)。そして、X線管20の管電流を実際の目標管電流mAaにするようにX線管コントローラ25に指示信号を出力する(ステップS5)。
以下では、各ステップS1〜S4について詳述する。
図4は、被検体の心拍に基づいて目標管電流mAtを特定する(ステップS1)方法を示している。図4(a)は、拍動と目標管電流mAtとの対応関係を示す図であり、横軸は時間、上段のグラフの縦軸は心電計5の信号強度、下段のグラフの縦軸は管電流である。
心拍運動による体動信号は1周期内に収縮期と拡張期とを有し、図4では4周期分の体動信号を示している。これに対して、実線で示される目標管電流mAtは、心拍運動に同期して値が増減するように設定される。例えば、心拍運動が比較的安定する安定期にX線の強度を強くするように設定される。図4では、心電計5の信号強度がピークとなってからt1後に所定の時間間隔Tcだけ目標管電流mAtを比較的大きい値のmAtHとし、他の時間では比較的小さい値のmAtLとする例を示している。
図4(b)は、図4(a)において目標管電流mAtが大きく設定される時間間隔Tcのタイミングを体軸方向の位置に換算して示す図であり、横軸は体軸方向の位置、縦軸は体軸に直交する方向(図2のy軸方向)の位置である。楕円で示すHcは、周期的な運動をする所定部位としての心臓の形状を模式的に示している。図4(b)の各位置z0〜z3は、図4(a)の各時間間隔Tcの中間位置に相当する。
上述のようにX線CT装置1はヘリカルスキャン式のCT装置により構成されており、時間経過とともにX線管20は、被検体Hに対して体軸方向に沿って移動する。従って、心拍に同期して一定の周期で目標管電流を大きくすることは、図4(b)に示すように、心臓Hcの体軸方向の各位置z0〜z3において目標管電流を大きくすることに相当する。なお、ノンヘリカルスキャンにおいても、各位置z0〜z3でスキャンする際に、信号強度のピークからt1後においてスキャンすれば、図4(a)及び図4(b)と同様に、時間間隔Tcの位置は体軸方向の位置に換算される。
図5は、被検体HとX線管20との体軸方向の相対位置に基づいて目標管電流mAzを特定する(ステップS2)方法を示している。上段のグラフは目標管電流mAzを示す図であり、横軸は体軸方向の位置、縦軸は管電流である。下段の図は、被検体Hの心臓Hc、背骨Hb、肋骨Hrを模式的に示すものであり、横軸は体軸方向の位置、縦軸はy方向(図2参照)の位置である。上段及び下段の横軸のスケールは一致している。
被検体Hの各部位のX線吸収量は背骨Hb及び肋骨Hrが心臓Hcに比較して高い。従って、背骨Hb及び肋骨Hrの存在する断層において画質を向上しつつ、被曝を低減するためには、背骨Hb及び肋骨Hrの存在する体軸方向の位置においてはX線の強度を比較的大きく、他の位置では比較的小さくすることが望ましい。そこで、実線で示す目標管電流mAzは肋骨Hr等の位置に応じて増減するように設定される。
なお、このような被検体の体軸方向に対する目標管電流mAzの設定には適宜の技術を用いてよい。例えば、いわゆるスカウト画像と呼ばれる被検体の画像を予め取得しておき、当該画像に基づいて、ユーザが操作コンソール3を介して体軸方向の位置に対して目標管電流mAzを設定して記憶装置33に記憶させ、中央演算装置30が被検体HとX線管20との体軸方向の相対位置に基づいて記憶装置33に記憶された管電流mAzを適宜読み出して特定してよい。
図6は、管球角度に基づく目標管電流mAθを特定する(ステップS3)方法を示している。図6(a)は、被検体Hの周りにX線管20が回転しながらX線を照射する様子を示している。被検体Hを体軸方向に見た場合、被検体Hの断面は異方性を有しているために管球角度によって被検体HのX線吸収量は異なる。例えば、θ0、θ2の位置とθ1、θ3の位置とでは、θ1、θ3の位置の方がX線の透過距離が長いために、X線の吸収量は多い。そこで、図6(b)に示すように、θ0、θ2の位置ではX線の強度を比較的低く、θ1、θ3の位置ではX線の強度を比較的大きくすれば、被曝量を低減しつつ画質の向上を図ることができる。
なお、このような管球角度に基づく目標管電流mAθの設定には適宜の技術を用いてよい。例えば、2以上のビュー方向からスカウト画像を予め取得しておき、当該画像に基づいて被検体の楕円率を特定し、当該楕円率に基づいて管球角度に対して目標管電流mAθを設定する。スカウト画像に基づく楕円率の特定や楕円率に基づく管球角度に対する目標管電流mAθの設定は、ユーザが操作コンソール3を介して行ってもよいし、中央演算装置30が所定の計算式やデータテーブルに基づいて算出してもよい。
図7は、体軸方向の位置に基づく目標管電流mAzと、管球角度に基づく目標管電流mAθとに基づいて、目標管電流mApを特定する方法を示しており、横軸は体軸方向の位置、縦軸は管電流である。目標管電流mApは最終的な目標管電流mAaを特定する(ステップS4)過程で特定される。ただし、目標管電流mApを特定せずに、目標管電流mAt、mAz、mAθから直接に目標管電流mAaを特定してもよい。
目標管電流mApは、目標管電流mAz及びmAθのうち一方の管電流に対して他方の管電流の増減を反映させることにより特定される。例えば、以下の式により特定される。
mAp=mAz×mAθ/mAθ_max (1)
この計算式は目標管電流mAzと目標管電流mAθとの積を、目標管電流mAθの最大値mAθ_maxで除したものである。この計算式によれば、図7のように、目標管電流mAzを包絡線として目標管電流mAθの増減に伴って増減するmApが算出される。なお、mAθ_maxに代えて適宜な値を乗じてよいし、適宜な値を加えて補正してもよい。
図8は、目標管電流mAt、mAz、mAθから目標管電流mAaを特定する方法を示している。グラフG1、G2、G3のそれぞれの横軸は時間、被検体Hに対するX線管20の体軸方向の位置、管球角度であるが、これらを相互に換算したときに横軸の位置が互いに一致するようにスケールを調整して示している。従って、グラフG4の横軸は、時間、体軸方向の位置、管球角度のいずれと捉えてもよい。縦軸は管電流である。
目標管電流mAaは、目標管電流mAa及びmApのうち一方の管電流に対して他方の管電流の増減を反映させることにより特定される。例えば、以下の式により特定される。
mAa=mAp×mAt/mAt_max (2)
この計算式は目標管電流mApと目標管電流mAtとの積を、目標管電流mAtの最大値mAt_maxで除したものである。この計算式によれば、目標管電流mApを包絡線として目標管電流mAtの増減に伴って増減する目標管電流mAaが算出される。なお、mApを(1)式により計算すれば、図8のように、目標管電流mAaは目標管電流mAzを包絡線として目標管電流mAt、mAθの増減に伴って増減する。なお、mAt_maxに代えて適宜な値を乗じてよいし、適宜な値を加えて補正してもよい。また、(2)式に(1)式を代入した演算式を用いるなどし、mApを特定せずにmAt、mAz、mAθからmAaを直接算出してもよい。
目標管電流mAaを算出する際には、各目標管電流mAt、mAz、mAθは、同一時点(同一位置)でのものである必要がある。同一時点の各目標管電流はスキャン開始前、あるいはスキャン開始後に適宜な方法で特定してよい。例えば、スキャン開始前に、クレードル41の初期位置及び搬送速度、回転部27の初期位置及び回転速度、クレードル41及び回転部27の移動開始時期と心拍のタイミングとの相互関係等の各種の値から、図8の横軸のように、各目標管電流を変化させるパラメータ(時間、体軸方向位置、管球角度)を互いに同一のスケールに換算し、同一時点の各目標管電流を特定してよい。この場合、当該特定はユーザが行ってもよいし、中央演算装置30が行ってもよい。また、スキャン中に、中央演算処理30が現時点での心拍の位相、体軸方向の位置、管球角度を特定し、当該特定した値に対応する各目標管電流をそれぞれ特定することにより、図8のように各目標管電流を変化させるパラメータを同一スケールに換算することなく、同一時点の各目標管電流を特定してもよい。
以上の実施形態によれば、体動の心拍に同期して管電流を変調させるとともに、X線管20と被検体Hとの相対位置に基づいて管電流を変調させるため、心拍運動の特定の位相における断層画像を高画質で得つつ、被曝を低減することができる。さらに、体動の心拍に基づく目標管電流と、X線管20と被検体Hとの相対位置に基づく目標管電流との積に基づいて実際の目標管電流を特定するため、簡便な方法で適切に管電流を変調させることができる。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。
X線CT装置は、ヘリカルスキャン式のものに限定されず、ノンヘリカルスキャンであってもよい。ノンヘリカルスキャンの場合も、体軸方向への移動中にX線が照射されないことを除き、ヘリカルスキャンと同様に、目標管電流mAt、mAz、mAθを特定し、これらの積に基づいて最終的な目標管電流mAaを特定することができる。また、検出器は、検出素子がチャンネル方向に一列に配列されたシングルディテクト型のものでもよいし、チャンネル方向に直交する方向(列方向)にも検出素子が配列されたマルチディテクタ型のものでもよい。
放射線の強度の制御は適宜な方法で行ってよく、管電流の制御に限定されない。例えば、放射線強度を決定する制御変数として管電圧を利用し、管電流と同様に、管電圧を体軸方向の位置等の各種パラメータに依存して特定してもよい。
第1の目標管電流と、第2の目標管電流とを特定し、前記第1及び第2の目標管電流の積に基づいて第3の目標管電流を特定し、前記管電流が前記第3の目標管電流になるように前記管電流を変調させるという処理には、直接的に管電流について第1、第2、第3の目標管電流を特定する場合のみならず、管電流に比例する各種の制御量あるいは放射線強度そのものについて、第1、第2、第3の制御量又は放射線強度を特定する場合、すなわち、間接的に第1、第2、第3の目標管電流を特定する場合も含む。
被検体の所定状態を基準とする時間は、時間経過に伴って被検体に照射される放射線の強度を変調させることにより、適宜な画質を得つつ被曝を抑制できるものであれば、あらゆるものを含む。例えば、造影剤を投与してからの経過時間であってもよい。また、被検体の部位の周期的な運動も、心臓の収縮運動に限られず、例えば、肺の周期的な運動(呼吸運動)であってもよい。
本発明の第1の実施形態のX線CT装置の全体構成を示す概略図。 図1のX線CT装置における被検体とX線管との相対位置を示す図。 図1のX線CT装置の管電流の変調方法の概念図。 図1のX線CT装置の心拍に基づく管電流の変調方法を示す図。 図1のX線CT装置の被検体とX線管との体軸方向の相対位置に基づく管電流の変調方法を示す図。 図1のX線CT装置の管球角度に基づく管電流の変調方法を示す図。 図5及び図6の変調方法により特定した管電流に基づく管電流の変調方法を示す図。 図4〜図6の変調方法により特定した管電流に基づく管電流の変調方法を示す図。
符号の説明
20…X線管、H…被検体、23…X線検出器、2…走査ガントリ、41…クレードル、4…撮影テーブル、5…体動検出手段、30a…回転位置特定手段、30b…体軸方向位置特定手段、30,25…変調手段。

Claims (9)

  1. 被検体に放射線を照射する放射線源を備え、前記被検体の体軸周りに前記放射線源を回転させる走査ガントリと、
    前記被検体が載置されるクレードルを備え、前記クレードルを前記被検体の体軸方向へ移動させるテーブルと、
    前記被検体の周期的な運動を検出する体動検出手段と、
    前記被検体に対する前記放射線源の回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    前記被検体に対する前記放射線源の前記体軸方向の位置を検出する体軸方向位置検出手段と、
    前記回転位置検出手段及び前記体軸方向位置検出手段のうち少なくともいずれか一方により検出された位置と、前記体動検出手段により検出された周期的な運動の位相とに基づいて前記放射線源の管電流を変調させる変調手段と、
    を備える放射線CT装置。
  2. 前記変調手段は、前記周期的な運動の特定の位相において前記放射線源の管電流が増減するように前記管電流を変調させる
    請求項1に記載の放射線CT装置。
  3. 前記変調手段は、前記回転位置検出手段及び前記体軸方向位置検出手段のうち少なくともいずれか一方により検出された位置が予め定められた所定範囲にあるときに前記管電流が増加又は減少するように前記管電流を変調させる
    請求項1又は2に記載の放射線CT装置。
  4. 前記変調手段は、前記周期的な運動の位相に応じて増減する第1の目標管電流と、前記検出された位置の変化に応じて増減する第2の目標管電流とを特定し、前記第1及び第2の目標管電流に基づいて第3の目標管電流を特定し、前記管電流が前記第3の目標管電流になるように前記管電流を変調させる
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射線CT装置。
  5. 被検体に放射線を照射する放射線源と、
    前記放射線源を前記被検体に対して相対移動させる移動手段と、
    前記放射線源により照射される放射線の強度を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記被検体の所定状態を基準とする時間の経過と前記放射線源の前記被検体に対する相対位置の変化とに応じて前記放射線の強度を変化させるように前記放射線の強度を制御する
    放射線CT装置。
  6. 前記放射線源は前記被検体の周期的な運動をする所定部位に放射線を照射し、
    前記所定状態を基準とする時間は前記周期的運動の位相である
    請求項5に記載の放射線CT装置。
  7. 前記移動手段は、
    前記被検体の所定の軸周りに前記放射線源を前記被検体に対して相対的に回転させる回転移動手段と、
    前記所定の軸の方向へ前記放射線源を前記被検体に対して相対的に移動させる直線移動手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記被検体に対する前記放射線源の回転位置及び前記軸方向への相対位置の少なくともいずれか一方の変化に応じて前記放射線源の強度を変化させるように前記放射線源の強度を制御する
    請求項5又は6に記載の放射線CT装置。
  8. 前記制御手段は、前記所定状態を基準とする時間の経過に応じて増減する第1の目標放射線強度及び前記相対位置の変化に応じて増減する第2の目標放射線強度に基づいて特定される第3の目標放射線強度になるように、前記放射線の強度を制御する
    請求項5〜7のいずれか1項に記載の放射線CT装置。
  9. 被検体に対して放射線源を相対移動させつつ複数位置で前記被検体の投影データを収集して画像を再構成する放射線CT装置の前記放射線源の放射線強度を制御する放射線制御方法であって、
    前記被検体の所定状態を基準とする時間の経過と前記放射線源の前記被検体に対する相対位置の変化とに応じて前記放射線の強度を変化させる
    放射線CT装置の放射線制御方法。
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