JP2006158177A - モータ速度制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】複写機・LBPに使用されるポリゴンミラースキャナーモータ速度制御回路において、モータの起動から目標回転数へ引き込む際に起こるダンピングによる電流再投入のときに発生する異音を解決し、シンプルかつ静音性に優れたモータ速度制御回路を提供することを目的とする。
【解決手段】モータ起動時に外部から入力される速度指令信号5に対し、制御フィルタ手段10のオペアンプ12に並列に接続された動作および非動作させるクランプ電圧を任意に設定することが可能であるクランプ手段を設けることにより、オペアンプ12のイマジナリーショート状態を保ちつづけ目標回転数に滑らかに引き込むことで異音を解決し、かつモータ定常回転時のトルク指令信号6のリップルによる回転ムラ特性等の制御性を損なうことないシンプルなモータ速度制御回路が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、OA機器の騒音対策を目的としたモータ速度制御回路ならびにこれを搭載するモータに関するものである。
従来、モータの速度制御は実際の回転速度と設定目標速度とを比較し、その誤差が零となるようにフィードバック制御され、この時前述のフィードバック制御系のゲインや積分量は制御すべき回転数や負荷に応じ、応答性や回転ムラが最適値になるように設定され一般的に回転ムラを小さくするためにはゲインを小さくしたり積分量を大きくするように設定し、逆に応答性を高めるためにはゲインを大きくしたり積分量を小さくするように設定される。
図7に周知のモータ速度制御回路の構成を示す。図7において、Lowアクティブの加速指令信号101とLowアクティブの減速指令信号102とを速度指令信号発生手段103に入力し、その出力である速度指令信号104を第1の抵抗105を介してオペアンプ106の反転入力側に入力する。オペアンプ106の出力側と反転入力側の間には、第2の抵抗107とコンデンサ108とを直列接続したものを接続している。また、トルク指令信号109はHigh電圧でモータが加速指令信号となり、Low電圧では減速指令信号となるように構成されている。
周知のモータ速度制御回路において、モータ起動時から目標回転数へ引き込むまでの動作を図8によって説明する。図8は、周知のモータ速度制御回路によるモータ起動時における加速指令信号101と減速指令信号102、トルク指令信号109を示す波形図である。
図7に示す周知のモータ速度制御回路では、モータを起動させると図8の区間Aにあるように、長期間加速指令信号101が速度指令信号発生手段103に入力され、オペアンプ106からトルク指令信号109としてフル加速トルク指令信号が出力される。その結果、コンデンサ108への充電が行われるが、DC的な電圧に対しては無限大の抵抗値を持つのでオペアンプ106のイマジナリーショートは崩れてしまう。その後、目標回転数を大幅に上回り次ステップとして、図8の区間Bにあるように長期間減速指令信号102が速度指令信号発生手段103へ入力される。そうすると、オペアンプ106からトルク指令信号109としてフル減速トルク指令信号が出力される。そして、オペアンプ106のイマジナリーショートは崩れており、今度は目標回転数を下回ってしまう。その結果、図8の区間Cにあるように再度加速指令信号101が速度指令信号発生手段103に入力され、オペアンプ106からトルク指令信号109として再度加速トルク指令信号が出力され、ようやく目標回転数に引き込まれる。つまり、イマジナリーショートが崩れることによって、図8の区間DおよびEにあるようにフル減速トルク指令信号と再加速指令信号による急峻な変化を持つ電流がモータのコイルに流れ込み、その結果モータが振動し異音として現れてしまう。
この課題を解決する一つの方法として、上記オペアンプ106の出力側と反転入力側の間の両端電圧をクランプする構成が提案されている(例えば特許文献1参照)。
図9(a)に上記特許文献1に記載された従来のモータ速度制御回路の構成を示す。図9(a)において、Lowアクティブの加速指令信号110とLowアクティブの減速指令信号111とを速度指令信号発生手段112に入力し、その出力である速度指令信号1
13を第1の抵抗114を介してオペアンプ115の反転入力側に入力する。オペアンプ115の出力端子と反転入力端子の間には、第2の抵抗116とコンデンサ117とを直列に接続し、かつ両端に並列に第3のダイオード118と第4のダイオード119が接続され、前記オペアンプ115の出力端子と前記第3のダイオード118のアノード側及び前記第4のダイオード119のカソード側が接続された構成としている。この従来のモータ速度制御回路において、モータ起動時から目標回転数への引き込み、また、モータ定常回転時の動作を、それぞれ図10、図11によって説明する。
図10は、従来のモータ速度制御回路によるモータ起動時における加速指令信号110と減速指令信号111、トルク指令信号120を示す波形図である。図11は、従来のモータ速度制御回路によるモータ定常回転時におけるコイル電流121と、ダイオードのクランプ電圧122と、モータ定常回転時のトルク指令信号123を示す波形図である。
図9(a)に示す従来のモータ速度制御回路では、モータを起動させると図10の区間Fにあるように長期間加速指令信号110が速度指令信号発生手段112に入力され、オペアンプ115からトルク指令信号120としてフル加速トルク指令信号が出力される。オペアンプ115の出力端子の電位が上昇することで第3のダイオード118がオン状態になり、第3のダイオード118と第2の抵抗116により電流が流れ、速やかに電圧の変化をフィードバックできる。つまり、外部から入力される速度指令信号113に対しイマジナリーショート状態を保ち続けることで、オペアンプ115の出力電圧に対する応答性が向上し、アンダーシュート量を抑制できる。その後、目標回転数を若干上回り次ステップとして、図10の区間Gにあるように長期間減速指令信号111が速度指令信号発生手段112へ入力される。その結果、オペアンプ115からトルク指令信号120としてフル減速トルク指令信号が出力される。この時、第4のダイオード119によりオペアンプ115の出力電圧は、基準電圧出力手段124から出力された電圧を約0.7V下回った電圧でクランプされアンダーシュート量を抑制することができる。その結果、目標回転数の下回る量は抑制され速やかに目標回転数に引き込み、図10の区間Hに示す波形から判断できるようにモータの異音が解消できる。
また、図9(b)に示すように、第3のダイオード125と第4のダイオード126をコンデンサ117に並列に、第3のダイオード125のアノードと、第4のダイオード126のカソードをオペアンプ115の出力端子に接続した構成も、本課題を解決する他の方法として提案されている(例えば特許文献2参照)。
上記、図9(b)に示す構成としても、先述した図9(a)に示す構成とほぼ同様の効果が得られる。
実開平6−74094号公報(第2頁、図1) 特公昭52−10997号公報(第4頁、第1図)
しかしながら、上記従来のモータ速度制御回路構成では、図11にあるモータ定常回転時におけるトルク指令信号123の電圧レベルが第3のダイオード118のクランプ電圧122である約0.7Vを越えた瞬間に第3のダイオード118がオン状態になり、第3のダイオード118がオンすることで、第3のダイオード118と第2の抵抗116を介して電流が流れ、オペアンプ115の出力電圧を即座にフィードバックし、オペアンプ115の反転入力端子の電圧が高くなる。その結果、次の状態としてオペアンプ115の出力電圧が低くなり第3のダイオード118がオフ状態になる。つまりオペアンプ115の出力電圧に対して、クランプ手段を動作または非動作させるクランプ電圧を任意に設定することが不可能であるため、図11のモータ定常回転時におけるトルク指令信号123の
リップルが発生し、モータ定常回転時におけるコイル電流121がモータコイルに流入する事で回転ムラが発生していた。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり動作および非動作させるクランプ電圧を任意に設定することが可能であるクランプ手段を構成したもので、オペアンプの出力電圧によらず、モータ起動時の特性を損なわず目標回転数に滑らかに引き込み、異音を除去し、モータ定常回転時のトルク指令信号のリップルによる回転ムラ特性等の制御性を損なうことのないシンプルなモータ速度制御回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、基準電圧を出力する基準電圧出力手段と、外部からの速度指令信号を入力しトルク指令信号を出力するトルク制御手段と、前記トルク指令信号を入力しモータを駆動するドライブ手段とを具備し、前記トルク制御手段は出力端子が前記ドライブ手段に接続され、前記基準電圧出力手段の出力が第一の入力端子に接続されたオペアンプと、速度指令信号と前記オペアンプの第2の入力端子に接続された第1の抵抗と、前記オペアンプの第2の入力端子と出力端子に並列接続され、第2の抵抗とコンデンサとの直列接続により構成された制御フィルタ手段と、前記制御フィルタ手段に並列に接続され、クランプ電圧を任意に設定可能なクランプ手段とにより構成されたことを特徴とするモータ速度制御回路である。
本発明は、モータ起動時に外部から入力される速度指令信号が加速指令として入力される際に、動作および非動作させるクランプ電圧を任意に設定することが可能であるクランプ手段により制御フィルタ手段内のオペアンプのイマジナリーショートを維持するため、オペアンプの出力電圧によらずコンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を著しく低減することができ、目標回転数に滑らかに引き込み、その結果モータ起動時の異音が解消される。
また、モータ定常回転時ではクランプ手段のクランプ電圧を任意に設定することが可能であり、クランプ手段はオフするためオペアンプの出力電圧によらず、トルク指令信号によるリップルが発生せず、回転ムラ特性等のモータ諸特性を損なわない。さらに、外部から入力される速度指令信号により引き起こされるコンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を容易に調整でき、外部から入力される速度指令に対する最適な電圧変換を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態は、基準電圧を出力する基準電圧出力手段と、外部からの速度指令信号を入力しトルク指令信号を出力するトルク制御手段と、前記トルク指令信号を入力しモータを駆動するドライブ手段とを具備し、前記トルク制御手段は出力端子が前記ドライブ手段に接続され、前記基準電圧出力手段の出力が第一の入力端子に接続されたオペアンプと、速度指令信号と前記オペアンプの第2の入力端子に接続された第1の抵抗と、前記オペアンプの第2の入力端子と出力端子に並列接続され、第2の抵抗とコンデンサとの直列接続により構成された制御フィルタ手段と、前記制御フィルタ手段に並列に接続され、クランプ電圧を任意に設定可能なクランプ手段とにより構成されたことを特徴とするモータ速度制御回路としたものである。
以上の構成をとることで、モータ起動時に外部から入力される速度指令信号が加速指令として入力される際に、トルク制御手段内の動作および非動作させるクランプ電圧を任意に設定することが可能であるクランプ手段により速やかに電圧の変化をフィードバックできる。つまり、外部から入力される速度指令信号に対しイマジナリーショート状態を保ち
続けることでオペアンプの出力電圧に対する応答性が向上し、コンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を著しく低減することができ、目標回転数に滑らかに引き込み、その結果モータ起動時の異音が解消される。
そして、モータ定常回転時ではクランプ手段のクランプ電圧を任意に設定することが可能であり、クランプ手段はオフするため、オペアンプの出力電圧によらず、トルク指令信号によるリップルが発生せず、回転ムラ特性等のモータ諸特性を損なわない。
さらに、外部から入力される速度指令信号により引き起こされるコンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を容易に調整でき、外部から入力される速度指令に対する最適な電圧変換を行うことが可能となる。
なお、上記モータ速度制御回路において、前記クランプ手段を前記コンデンサの両端に並列に接続したとしても同様の作用効果が得られる。
また本発明は、制御フィルタ手段に並列に接続された前記クランプ手段が、PNPトランジスタと、そのベース端子に接続された第3及び第4の抵抗とで構成され、前記両抵抗の他端はそれぞれ、電源ライン及びグランドラインに接続され、前記トランジスタのエミッタ端子が前記オペアンプの出力端子に接続されたことを特徴とするモータ速度制御回路であり、モータ起動時に外部から入力される速度指令信号が加速指令として入力される際に、クランプ手段内のPNPトランジスタのエミッタの電位が電源ラインとグランドラインを第3の抵抗と第4の抵抗で分割されたPNPトランジスタのベースの電位を約0.7V上回った瞬間にPNPトランジスタがオンし、PNPトランジスタのコレクタにより電流が流れ、速やかに電圧の変化をフィードバックできる。つまり、外部から入力される速度指令信号に対しイマジナリーショート状態を保ち続けることでオペアンプの出力電圧に対する応答性が向上し、コンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を著しく低減することができ、目標回転数に滑らかに引き込み、その結果モータ起動時の異音が解消される。
そして、モータ定常回転時では第3の抵抗と第4の抵抗の抵抗値を調整することで、PNPトランジスタはオフする。つまり、モータ定常回転時においてオペアンプの出力電圧によらず、クランプ手段を非動作させるクランプ電圧を任意に設定することが可能であり、トルク指令信号によるリップルが発生せず、回転ムラ特性等のモータ諸特性を損なわない。
さらに、制御フィルタ手段で行われるゲイン調整の度合いやトルク指令信号の動作電圧範囲によらず、クランプ手段内に第3の抵抗と第4の抵抗により分割されるPNPトランジスタのベースの電位を調整することにより、外部から入力される速度指令信号により引き起こされる、コンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を容易に調整でき、外部から入力される速度指令に対する最適な電圧変換を行うことが可能となる。
なお、上記クランプ手段において、前記トランジスタのコレクタ端子を、制御フィルタ手段の第2の抵抗とコンデンサの中継点に接続したとしても同様の作用効果が得られる。
さらに本発明は、制御フィルタ手段に並列に接続された前記クランプ手段が、第1及び第2のダイオード、第5及び第6の抵抗とで構成され、前記第1のダイオードのアノード側に第5の抵抗、カソード側に、第2のダイオードのアノード側と第6の抵抗がそれぞれ接続され、第5の抵抗の他端が前記オペアンプの出力端子に接続されたことを特徴とするモータ速度制御回路であり、モータ起動時に外部から入力される速度指令信号が加速指令として入力される際に、オペアンプの出力端子の電位が約1.4V上昇すると、オペアン
プの出力端子に接続された第5の抵抗と、前記第5の抵抗に直列に接続された第1のダイオードと、前記第1のダイオードに直列に接続された第2のダイオードにより電流が流れ、速やかに電圧の変化をフィードバックできる。つまり、外部から入力される速度指令信号に対しイマジナリーショート状態を保ち続けることでオペアンプの出力電圧に対する応答性が向上し、コンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を著しく低減することができ、目標回転数に滑らかに引き込み、その結果モータ起動時の異音が解消される。
そして、モータ定常回転時では第5の抵抗と第6の抵抗の抵抗値を調整すると共に、第1のダイオードと第2のダイオードの中継点を第6の抵抗を介してグランドラインに接続し、第2のダイオードのアノード側の電位を積極的に低くすることで、第2のダイオードはオフする。つまり、定常時においてオペアンプの出力電圧によらず、クランプ手段を非動作させるクランプ電圧を任意に設定することが可能であり、トルク指令信号によるリップルが発生せず、回転ムラ特性等のモータ諸特性を損なわない。
さらに、制御フィルタ手段で行われるゲイン調整の度合いやトルク指令信号の動作電圧範囲によらず、クランプ手段内に第1のダイオードの個数を増減する、または、第5の抵抗と第6の抵抗の抵抗値を調整することにより、外部から入力される速度指令信号により引き起こされるコンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を容易に調整でき、外部から入力される速度指令に対する最適な電圧変換を行うことが可能である。
なお、上記クランプ手段において、前記第2のダイオードのカソード側を、制御フィルタ手段の第2の抵抗とコンデンサの中継点に接続したとしても同様の作用効果が得られる。
さらに本発明は、上述したモータ速度制御回路を搭載したモータであり、この発明によれば、外部から入力される速度指令信号により引き起こされるコンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を容易に調整でき、外部から入力される速度指令に対する最適な電圧変換を行うことが可能となるので、モータ起動時において目標回転数に滑らかに引き込むことで異音を解決し、モータ定常回転時のトルク指令信号のリップルによる回転ムラ特性等の制御性を損なうことのないシンプルな速度制御回路を備えたモータを提供できる。
以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1(a)においてモータ速度制御回路は、基準電圧を出力する基準電圧出力手段1と、外部からの速度指令信号2を入力しトルク指令信号3を出力するトルク制御手段4と、前記トルク指令信号3を入力しモータ5を駆動するドライブ手段6とを具備し、前記トルク制御手段4は出力端子が前記ドライブ手段6に接続され、非反転入力端子が前記基準電圧出力手段1に接続されたオペアンプ7と、両端を速度指令信号2と前記オペアンプ7の反転入力端子に接続された第1の抵抗8と、前記オペアンプ7の反転入力端子と出力端子に並列接続され、第2の抵抗9とコンデンサ10との直列接続により構成された制御フィルタ手段11と、前記制御フィルタ手段11に並列に接続され、動作および非動作させるクランプ電圧を任意に設定することが可能なクランプ手段12とで構成されている。
また、図2に示すように、クランプ手段12が、PNPトランジスタ13と、そのベース端子14と電源ライン15、及びベース端子14とグランドライン16に、両端がそれぞれ接続された、第3の抵抗17及び第4の抵抗18とで構成されており、前記トランジスタ13のエミッタ端子19が前記オペアンプ7の出力端子に、前記トランジスタ13のコレクタ端子20が前記オペアンプ7の反転入力端子に接続されている。
トルク指令信号3はHigh電圧でモータ1に対して加速指令となり、Low電圧では減速指令となるように構成されている。
モータ定常回転時の動作を図5、図6によって説明する。
図5は、本発明の実施例のモータ速度制御回路によるモータ起動時における加速指令信号21と減速指令信号22、トルク指令信号3を示す波形図である。図6は、本発明の実施例のモータ速度制御回路によるモータ定常回転時におけるコイル電流23と、ダイオードのクランプ電圧24と、モータ定常回転時のトルク指令信号25を示す波形図である。
図1、及び図2に示す、本発明のモータ速度制御回路を用いることにより、モータを起動させると図5の区間A1にあるように長時間加速指令信号21が速度指令信号発生手段26に入力され、オペアンプ7からトルク指令信号3としてフル加速トルク指令信号が出力される。オペアンプ7の出力端子の電位が上昇すると、クランプ手段12中のPNPトランジスタ13のエミッタ電位が電源ライン15とグランドライン16を第3の抵抗17と第4の抵抗18で分割されたPNPトランジスタ13のベースの電位を約0.7V上回った瞬間にPNPトランジスタ13がオン状態になり、PNPトランジスタ13のコレクタにより電流が流れ、速やかに電圧の変化をフィードバックできる。つまり、外部から入力される速度指令信号2に対しイマジナリーショート状態を保ち続けることでオペアンプ7の出力電圧に対する応答性が向上し、コンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を著しく抑制できる。その結果、図5の区間B1に示すように、起動時間が短く、速やかに目標回転数に引き込むことで、モータの異音が解消できる。
また、モータ定常回転時では第3の抵抗17と第4の抵抗18の抵抗値を調整することで、PNPトランジスタ13はオフする。つまり、クランプ手段のクランプ電圧24を任意に調整することが可能であり、モータ定常回転時においてオペアンプ7の出力電圧によらず、クランプ手段12を非動作させるクランプ電圧24を任意に設定することが可能であり、モータ定常回転時におけるコイル電流23からも判断できるようにモータ定常回転時のトルク指令信号25によるリップルが発生せず、回転ムラ特性等のモータ諸特性を損なわないという効果が得られる。
さらに、制御フィルタ手段11で行われるゲイン調整の度合いやトルク指令信号6の動作電圧範囲によらず、クランプ手段12内に第3の抵抗17と第4の抵抗18により分割されるPNPトランジスタ13のベースの電位を調整することにより、外部から入力される速度指令信号2により引き起こされるコンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を容易に調整でき、外部から入力される速度指令2に対する最適な電圧変換を行うことが可能になる。
なお、図1(b)に示すように、モータ速度制御回路において、クランプ手段12を前記コンデンサ10の両端に並列に接続しても、すなわち、前記トランジスタのコレクタ端子20を、前記オペアンプ7の反転入力端子と出力端子との間に直列に接続された、第2の抵抗9と前記コンデンサ10の中継点に接続しても上述と同様の効果が得られる。
さらに、図4(a)、(b)に示すように、基準電圧出力手段1を第1の抵抗8を介して反転入力端子に、速度指令信号2を非反転入力端子に接続するようにしても、上述と同様の効果が得られる。
また、以上のようなモータ制御回路を搭載したモータとすることで、外部から入力される速度指令信号により引き起こされるコンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を
容易に調整でき、外部から入力される速度指令に対する最適な電圧変換を行うことが可能となるので、モータ起動時において目標回転数に滑らかに引き込むことで異音を解決し、モータ定常回転時のトルク指令信号のリップルによる回転ムラ特性等の制御性を損なうことのないシンプルな速度制御回路を備えたモータを提供できる。
(実施例2)
本発明のその他の実施例を図3に示す。他の実施例のクランプ手段12は、第1のダイオード27のアノードに第5の抵抗28、そして、前記ダイオードのカソードに第6の抵抗29と第2のダイオード30のアノードが接続された構成をしている。そして、第6の抵抗29の他端はグランドライン31に、第5の抵抗28の他端は、図1に示す前記オペアンプ7の出力端子に、そして、第2のダイオード30のカソードは前記オペアンプ7の反転入力端子に、それぞれ接続されている。
本発明のモータ速度制御回路を用いることにより、図5に示すように、モータを起動させると長期間加速指令信号21が速度指令信号発生手段26に入力され、オペアンプ7からトルク指令信号3としてフル加速トルク指令信号が出力される。オペアンプ7の出力端子の電位が約1.4V上昇すると、オペアンプ7の出力端子に接続された第5の抵抗28と、前記第5の抵抗28に直列に接続された第1のダイオード27と、第2のダイオード30に電流が流れ、速やかに電圧の変化をフィードバックできる。つまり、外部から入力される速度指令信号2に対しイマジナリーショート状態を保ち続けることでオペアンプ7の出力電圧に対する応答性が向上し、コンデンサ10の充電電圧によるアンダーシュート量を著しく低減することができ、目標回転数に滑らかに引き込み、その結果モータ起動時の異音が解消される。
また、モータ定常回転時では第5の抵抗28と第6の抵抗29の抵抗値を調整すると共に、第1のダイオード27と第2のダイオード30の中継点を第6の抵抗29を介してグランドライン31に接続し、第2のダイオード30のアノード側の電位を積極的に低くすることで、第2のダイオード30はオフする。つまり、モータ定常回転時においてオペアンプ7の出力電圧によらず、クランプ手段を非動作させるクランプ電圧24を任意に設定することが可能であり、トルク指令信号3によるリップルが発生せず、回転ムラ特性等のモータ諸特性を損なわない。
さらに、制御フィルタ手段11で行われるゲイン調整の度合いやトルク指令信号3の動作電圧範囲によらず、クランプ手段12内に第1のダイオード27の個数を増減する、または、第5の抵抗28と第6の抵抗29の抵抗値を調整することにより、外部から入力される速度指令信号2により引き起こされるコンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を容易に調整でき、外部から入力される速度指令2に対する最適な電圧変換を行うことが可能である。
なお、実施例1と同様、図1(b)に示すように、本クランプ手段を、前記第2のダイオード30のカソードを、前記オペアンプ7の反転入力端子と出力端子との間に直列接続した前記第2の抵抗9と前記コンデンサ10の中継点に接続しても、上述と同様の効果が得られる。
さらに、図4(a)、(b)に示すように、基準電圧出力手段1を第1の抵抗8を介して反転入力端子に、速度指令信号2を非反転入力端子に接続するようにしても、上述と同様の効果が得られる。
また、トルク制御手段4内の制御フィルタ手段11に構成された第1の抵抗8とコンデンサ10との順は不動であり、第2の抵抗9とコンデンサ10が接続される順序が逆で構
成された制御フィルタ手段11であっても、同様に実施可能である
さらに、以上のようなモータ制御回路を搭載したモータとすることで、外部から入力される速度指令信号により引き起こされるコンデンサの充電電圧によるアンダーシュート量を容易に調整でき、外部から入力される速度指令に対する最適な電圧変換を行うことが可能となるので、モータ起動時において目標回転数に滑らかに引き込むことで異音を解決し、モータ定常回転時のトルク指令信号のリップルによる回転ムラ特性等の制御性を損なうことのないシンプルな速度制御回路を備えたモータを提供できる。
本発明のモータ速度制御回路は、OA用ポリゴンミラースキャナーモータの制御回路として利用可能である。
(a)は本発明の実施例1及び2によるモータ速度制御回路を示す回路図、(b)は本発明の実施例1及び2による他のモータ速度制御回路を示す回路図 本発明の実施例1によるモータ速度制御回路のクランプ手段の構成を示す回路図 本発明の実施例2によるモータ速度制御回路のクランプ手段の構成を示す回路図 (a)は本発明の実施例1及び2によるモータ速度制御回路を示す回路図、(b)は本発明の実施例1及び2による他のモータ速度制御回路を示す回路図 本発明の実施例1及び2によるモータ起動時における、加速指令信号、減速指令信号、及びトルク指令信号を示す波形図 本発明の実施例1及び2によるモータ定常回転時における、コイル電流、クランプ回路のクランプ電圧、及びモータ定常回転時のトルク指令信号を示す波形図 周知のモータ速度制御回路を示す回路図 周知のモータ速度制御回路によるモータ起動時における加速指令信号と減速指令信号、トルク指令信号を示す波形図 (a)は従来のモータ速度制御回路を示す回路図、(b)は他の従来のモータ速度制御回路を示す回路図 従来のモータ速度制御回路によるモータ起動時における、加速指令信号、減速指令信号、及びトルク指令信号を示す波形図 従来のモータ速度制御回路によるモータ定常回転時における、コイル電流、ダイオードのクランプ電圧、及びモータ定常回転時のトルク指令信号を示す波形図
符号の説明
1 基準電圧出力手段
2 速度指令信号
4 トルク制御手段
3 トルク指令信号
5 モータ
6 ドライブ手段
7 オペアンプ
8 第1の抵抗
9 第2の抵抗
10 コンデンサ
11 制御フィルタ手段
12 クランプ手段
13 PNPトランジスタ
14 ベース端子
15 電源ライン
16 グランドライン
17 第3の抵抗
18 第4の抵抗
19 エミッタ端子
20 コレクタ端子
24 クランプ電圧
27 第1のダイオード
28 第5の抵抗
29 第6の抵抗
30 第2のダイオード

Claims (5)

  1. 基準電圧を出力する基準電圧出力手段と、外部からの速度指令信号を入力しトルク指令信号を出力するトルク制御手段と、前記トルク指令信号を入力しモータを駆動するドライブ手段とを具備し、前記トルク制御手段は出力端子が前記ドライブ手段に接続され、前記基準電圧出力手段の出力が第一の入力端子に接続されたオペアンプと、速度指令信号と前記オペアンプの第2の入力端子に接続された第1の抵抗と、前記オペアンプの第2の入力端子と出力端子に並列接続され、第2の抵抗とコンデンサとの直列接続により構成された制御フィルタ手段と、前記制御フィルタ手段に並列に接続され、前記オペアンプの出力電圧が一定以上の電圧になった際に、前記制御フィルタ手段の両端を一定電位にするクランプ手段とにより構成されたことを特徴とするモータ速度制御回路。
  2. 基準電圧を出力する基準電圧出力手段と、外部からの速度指令信号を入力しトルク指令信号を出力するトルク制御手段と、前記トルク指令信号を入力しモータを駆動するドライブ手段とを具備し、前記トルク制御手段は出力端子が前記ドライブ手段に接続され、前記基準電圧出力手段の出力が第一の入力端子に接続されたオペアンプと、速度指令信号と前記オペアンプの第2の入力端子に接続された第1の抵抗と、前記オペアンプの第2の入力端子と出力端子に並列接続され、第2の抵抗とコンデンサとの直列接続により構成された制御フィルタ手段と、前記コンデンサの両端に並列に接続され、前記オペアンプの出力電圧が一定以上の電圧になった際に、前記コンデンサの両端を一定電位にするクランプ手段とにより構成されたことを特徴とするモータ速度制御回路。
  3. 前記クランプ手段は、PNPトランジスタと、そのベース端子に接続された第3及び第4の抵抗とで構成され、前記両抵抗の他端はそれぞれ、電源ライン及びグランドラインに接続され、前記トランジスタのエミッタ端子が前記オペアンプの出力端子に接続されたことを特徴とする請求項1もしくは2記載のモータ速度制御回路。
  4. 前記クランプ手段は、第1及び第2のダイオード、第5及び第6の抵抗とで構成され、前記第1のダイオードのアノード側に第5の抵抗、カソード側に、第2のダイオードのアノード側と第6の抵抗がそれぞれ接続され、第5の抵抗の他端が前記オペアンプの出力端子に接続されたことを特徴とする請求項1もしくは2記載のモータ速度制御回路。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ速度制御回路を搭載したモータ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7711021B2 (en) * 2006-06-02 2010-05-04 Sumitomo Electric Industries Ltd. Laser driver circuit able to compensate a temperature dependence of the laser diode
CN102624328A (zh) * 2011-01-12 2012-08-01 三洋半导体株式会社 电动机速度控制装置

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