JP2006157780A - 増幅回路装置 - Google Patents

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Atsushi Hirabayashi
敦志 平林
Kenji Komori
健司 小森
Katsuyori Sato
克頼 佐藤
Yumiko Mito
由美子 水戸
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Abstract

【課題】MOSトランジスタのばらつきによってゲインがばらつくことがないようにする。
【解決手段】それぞれMOSトランジスタを用いた偶数段(k段)の増幅回路10,20‥‥40を直列に接続し、最終段の増幅回路40の出力端を、1段目の増幅回路10の出力端に接続し、1段目の増幅回路10の入力端を、増幅回路装置1の入力端2とし、最終段の増幅回路40の入力端(最終段の直前の段の増幅回路30の出力端)を、増幅回路装置1の出力端3とする。k=2n=2の場合には、最終段(2段目)の増幅回路40の入力端は、1段目の増幅回路10の出力端となる。1段目の増幅回路10の電圧電流変換係数をgm1、最終段の増幅回路40の電圧電流変換係数をgmkとすると、増幅回路装置1全体のゲインGは、G=−(gm1/gmk)で表されるように、gm1とgmkとの比のみによって決定される。
【選択図】図1

Description

この発明は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを用いた増幅回路装置に関する。
受信機における高周波信号の増幅用や、各種機器におけるアナログ信号の処理用の増幅回路としては、低消費電力化の観点や、簡単な構成で高利得が得られること、およびデジタル・アナログ混載のワンチップ化が容易であることなどから、CMOS(Complementary MOS)プロセスによるMOSトランジスタを用いた増幅回路が好適である。
このCMOS増幅回路は、従来一般に、図9に示すように、入力信号電圧Vinを、MOSトランジスタを用いた電圧電流変換器101によって出力信号電流iに変換し、負荷102の抵抗分(抵抗値)Rによって出力信号電圧Voutとして取り出す構成とされる。電圧源103は、出力バイアス用である。
図9の構成では、電圧電流変換器101の電圧電流変換係数をgmとすると、出力信号電流iは、図10の式(21)で表されるものとなるので、出力信号電圧Voutは、図10の式(22)で表されるものとなり、増幅回路のゲインGは、図10の式(23)で表されるものとなる。
したがって、電圧電流変換係数gmを制御することによって、ゲインGを制御することができ、可変利得増幅回路を実現することができる。
さらに、MOSトランジスタを用いた可変利得増幅回路として、特許文献1(特開2003−168938号公報)には、図11に示すような、バイポーラトランジスタとMOSトランジスタを用いた増幅回路が示されている。
図11の増幅回路では、NPNトランジスタ201および202のコレクタが、それぞれ抵抗203および204を介して電源219に接続され、NPNトランジスタ201および202のエミッタが、それぞれ抵抗205および206を介して接地され、NPNトランジスタ201および202のエミッタ間に、NMOSトランジスタ207のドレイン・ソースが接続され、制御電圧源208からの制御電圧Vagcが、抵抗209を介して、NMOSトランジスタ207のゲートに供給され、入力端子211および212からNPNトランジスタ201および202のベースに、差動入力信号Vin(+)およびVin(−)が供給され、NPNトランジスタ201および202のコレクタから出力端子213および214に、差動出力信号Vout(−)およびVout(+)が取り出される。
この増幅回路では、NMOSトランジスタ207の相互コンダクタンスをgm0、抵抗203,204の抵抗値をR1、抵抗205の抵抗値をR2、抵抗206の抵抗値をR3、抵抗209の抵抗値をR5とすると、ゲインGは、図12の式(31)で表されるものとなる。
したがって、制御電圧VagcによりNMOSトランジスタ207の相互コンダクタンスgm0を制御することによって、ゲインGを変化させることができる。
上に挙げた先行技術文献は、以下の通りである。
特開2003−168938号公報
上述したように、図9または図11に示した従来の増幅回路では、図10の式(23)または図12の式(31)で表されるように、ゲインGは、MOSトランジスタによる電圧電流変換係数gm、またはMOSトランジスタの相互コンダクタンスgm0の関数となり、gmまたはgm0によって、ゲインGを制御することができる。
しかしながら、電圧電流変換係数gmおよび相互コンダクタンスgm0は、MOSトランジスタのばらつきによってばらつき、しかも、従来の増幅回路では、ゲインGが、このgmまたはgm0と、MOSトランジスタのばらつきとは無相関の抵抗分(抵抗値)とによって決定されるため、MOSトランジスタのばらつき、すなわちgmまたはgm0のばらつきが、そのままゲインGのばらつきとなり、増幅回路ごとにゲインGがばらついてしまう。
そこで、この発明は、MOSトランジスタのばらつきによってゲインがばらつくことがないようにしたものである。
この発明の増幅回路装置は、それぞれMOSトランジスタを用いた偶数段の増幅回路が直列に接続され、最終段の増幅回路の出力端が1段目の増幅回路の出力端に接続され、最終段の増幅回路の入力端から信号出力が取り出されるものである。
上記の構成の、この発明の増幅回路装置では、1段目の増幅回路の電圧電流変換係数をgm1、最終段の増幅回路の電圧電流変換係数をgmkとすると、増幅回路装置全体のゲインGは、G=−(gm1/gmk)で表されるように、gm1とgmkとの比のみによって決定される。
そのため、1段目の増幅回路を構成するMOSトランジスタのばらつきと、最終段の増幅回路を構成するMOSトランジスタのばらつきが、互いに打ち消されて、ゲインGは、ばらつきのないものとなる。
しかも、温度変化などによる電圧電流変換係数gm1,gmkの変動も打ち消されるので、温度変化などによってもゲインGは変動せず、安定な動作が得られる。
以上のように、この発明の増幅回路装置では、MOSトランジスタのばらつきによってゲインがばらつくことがないとともに、温度変化などによってゲインが変動することもない。
[1.増幅回路装置の基本的構成:図1および図2]
図1は、この発明の増幅回路装置の基本的構成を示す。
この発明の増幅回路装置1は、それぞれMOSトランジスタを用いた偶数段(k段)の増幅回路10,20‥‥40を直列に接続し、最終段の増幅回路40の出力端を、1段目の増幅回路10の出力端に接続し、1段目の増幅回路10の入力端を、増幅回路装置1の入力端2とし、最終段の増幅回路40の入力端(最終段の直前の段の増幅回路30の出力端)を、増幅回路装置1の出力端3とする。
k=2n,n≧1(n=1,2,3‥‥)であり、k=2n=2の場合には、図示する増幅回路20および30が無く、最終段(2段目)の増幅回路40の入力端は、1段目の増幅回路10の出力端となる。
この増幅回路装置1で、増幅回路装置1の入力信号電圧をVin、1段目の増幅回路10の電圧電流変換係数をgm1、増幅回路10の出力信号電流をI1、最終段の増幅回路40の電圧電流変換係数をgmk、増幅回路40の出力信号電流をIk、増幅回路装置1の出力信号電圧をVoutとすると、出力信号電流I1およびIkは、それぞれ図2の式(1)および式(2)で表されるとともに、図2の式(3)に示すように互いに絶対値が同じで方向が逆となるので、図2の式(4)が成立し、増幅回路装置1全体のゲインGは、図2の式(5)で表されるように、gm1とgmkとの比のみによって決定される。
したがって、1段目の増幅回路10を構成するMOSトランジスタのばらつきと、最終段の増幅回路40を構成するMOSトランジスタのばらつきが、互いに打ち消されて、ゲインGは、ばらつきのないものとなる。
しかも、温度変化などによる電圧電流変換係数gm1,gmkの変動も打ち消されるので、温度変化などによってもゲインGは変動せず、安定な動作が得られる。また、複数段(偶数段)の増幅回路を直列に接続するので、ループゲインが大きくなり、歪み特性が良くなる。
最小構成段数である2段の場合には、バイアスを合わせると、Vout=−Vinとなり、増幅回路装置1は、ゲイン1の反転増幅回路となる。
さらに、図1のような構成で、少なくとも1段目の増幅回路10および最終段の増幅回路40を可変利得増幅回路とすることによって、増幅回路装置1を、増幅回路装置1全体のゲインGを変化させることができる可変利得増幅回路装置とすることができる。
[2.直流オフセットをキャンセルする場合の例:図3および図4]
図3に、k=2n=4として、4段の増幅回路10,20,30および40を直列に接続する例を示す。増幅回路10,20,30および40は、それぞれ反転増幅回路であり、電圧電流変換回路である。
最終段(4段目)の増幅回路40の出力端を、1段目の増幅回路10の出力端に接続し、1段目の増幅回路10の入力端を、増幅回路装置1の入力端2とし、最終段(4段目)の増幅回路40の入力端(3段目の増幅回路30の出力端)を、増幅回路装置1の出力端3とする。
したがって、1段目の増幅回路10の電圧電流変換係数をgm1、最終段(4段目)の増幅回路40の電圧電流変換係数をgmkとすると、上記と同様に、増幅回路装置1のゲインGは、図2の式(5)で表されるように、gm1とgmkとの比のみによって決定されるものとなる。
この場合、各段の増幅回路10,20,30および40の電圧電流変換回路に対しては、外部の電圧源4から、基準バイアス電圧Vrefを与える。しかし、実際には、最適なバイアス電圧に対して直流オフセットを生じるので、各段の増幅回路10,20,30および40に対しては、その直流オフセットを検出し、キャンセルする直流オフセット検出キャンセル回路50,60,70および80を接続する。これによって、次段の増幅回路との接続が容易となる。
図4に、図3のように構成する場合の各段の増幅回路(電圧電流変換回路)および直流オフセット検出キャンセル回路の具体例を示す。
この例では、増幅回路10は、電源電圧Vddが得られる電源5とグランドとの間に、PMOSトランジスタ11のソース・ドレイン、NMOSトランジスタ12のドレイン・ソース、およびNMOSトランジスタ13のドレイン・ソースが直列に接続される。
PMOSトランジスタ11およびNMOSトランジスタ12は、CMOSインバータを形成するもので、それぞれのゲートが接続されて、増幅回路10の入力端、すなわち増幅回路装置1の入力端2とされ、それぞれのドレインが接続されて、増幅回路10の出力端とされる。NMOSトランジスタ13のゲートには、直流オフセット検出キャンセル回路50から補正電圧Vnが供給される。
直流オフセット検出キャンセル回路50は、増幅回路10と同様に、電源5とグランドとの間に、PMOSトランジスタ51のソース・ドレイン、NMOSトランジスタ52のドレイン・ソース、およびNMOSトランジスタ53のドレイン・ソースが直列に接続される。
PMOSトランジスタ51およびNMOSトランジスタ52は、CMOSインバータを形成するもので、それぞれのゲートが接続されて、その接続点に基準バイアス電圧Vgが供給され、それぞれのドレインが接続されて、その接続点に得られる電圧Vofが、演算増幅器54の非反転入力端に供給され、演算増幅器54の反転入力端に、上記の基準バイアス電圧Vgが供給され、演算増幅器54の出力電圧Vnが、NMOSトランジスタ53のゲート、および増幅回路10のNMOSトランジスタ13のゲートに供給される。
この構成では、PMOSトランジスタ51およびNMOSトランジスタ52からなるCMOSインバータ、演算増幅器54、およびNMOSトランジスタ53および13からなる帰還ループによって、PMOSトランジスタ11およびNMOSトランジスタ12からなるCMOSインバータ、およびPMOSトランジスタ51およびNMOSトランジスタ52からなるCMOSインバータの、直流オフセットが検出され、キャンセルされる。
具体的に、直流オフセット検出キャンセル回路50のCMOSインバータの出力電圧Vofが基準バイアス電圧Vgより高くなると、演算増幅器54の出力電圧Vnが高くなり、NMOSトランジスタ53のドレイン抵抗が小さくなって、出力電圧Vofが低くなり、逆に出力電圧Vofが基準バイアス電圧Vgより低くなると、演算増幅器54の出力電圧Vnが低くなり、NMOSトランジスタ53のドレイン抵抗が大きくなって、出力電圧Vofが高くなる。
したがって、演算増幅器54の出力電圧Vnは、直流オフセット検出キャンセル回路50のCMOSインバータの出力電圧Vofを基準バイアス電圧Vgに等しくするような電圧値に収斂し、これによって、増幅回路10および直流オフセット検出キャンセル回路50のCMOSインバータの直流オフセットがキャンセルされ、例えば、各CMOSインバータの出力直流電圧がVdd/2とされる。
図4では省略したが、2段目の増幅回路20および直流オフセット検出キャンセル回路60、3段目の増幅回路30および直流オフセット検出キャンセル回路70、および最終段(4段目)の増幅回路40および直流オフセット検出キャンセル回路80も、同様に構成され、同様に直流オフセットがキャンセルされる。
なお、図4の例は、各段の増幅回路および直流オフセット検出キャンセル回路において、それぞれCMOSインバータのグランド側、すなわちNMOSトランジスタ12および52のソースに、補正用MOSトランジスタとしてNMOSトランジスタ13および53を接続する場合であるが、それぞれCMOSインバータの電源側、すなわちPMOSトランジスタ11および51のソースに、補正用MOSトランジスタとしてPMOSトランジスタを接続してもよい。
[3.各段の増幅回路を複合CMOS回路とする場合の例‥‥図5〜図8]
増幅回路装置としては、各段の増幅回路に外部から基準バイアス電圧を与える必要がなく、直流オフセットも生じないために直流オフセット検出キャンセル回路も不要な構成とすることもできる。
図5に、その一例を示す。この例では、増幅回路10,20,30および40を、それぞれ複合CMOS回路(コンプリメンタリ型複合MOS回路)によって構成する。
具体的に、1段目の増幅回路10は、NMOSトランジスタ14、PMOSトランジスタ15、NMOSトランジスタ16およびPMOSトランジスタ17を備えるものとし、すべてのMOSトランジスタは、バックゲートをソースに接続するとともに、NMOSトランジスタ14およびPMOSトランジスタ17は、それぞれゲートとドレインを接続する。
そして、NMOSトランジスタ14のソースとPMOSトランジスタ15のソースを接続して、NMOSトランジスタ14およびPMOSトランジスタ15により、一つのPMOSトランジスタとして動作する複合PMOSトランジスタを構成し、PMOSトランジスタ17のソースとNMOSトランジスタ16のソースを接続して、PMOSトランジスタ17およびNMOSトランジスタ16により、一つのNMOSトランジスタとして動作する複合NMOSトランジスタを構成する。
このとき、PMOSトランジスタ15のゲートが複合PMOSトランジスタのゲートを形成し、PMOSトランジスタ15のドレインが複合PMOSトランジスタのドレインを形成し、NMOSトランジスタ14のゲートおよびドレインが複合PMOSトランジスタのソースを形成するとともに、NMOSトランジスタ16のゲートが複合NMOSトランジスタのゲートを形成し、NMOSトランジスタ16のドレインが複合NMOSトランジスタのドレインを形成し、PMOSトランジスタ17のゲートおよびドレインが複合NMOSトランジスタのソースを形成する。
そして、複合PMOSトランジスタのソース(NMOSトランジスタ14のゲートおよびドレイン)を電源5に接続し、複合NMOSトランジスタのソース(PMOSトランジスタ17のゲートおよびドレイン)を接地し、複合PMOSトランジスタのゲート(PMOSトランジスタ15のゲート)と複合NMOSトランジスタのゲート(NMOSトランジスタ16のゲート)を接続して増幅回路10の入力端とし、複合PMOSトランジスタのドレイン(PMOSトランジスタ15のドレイン)と複合NMOSトランジスタのドレイン(NMOSトランジスタ16のドレイン)を接続して増幅回路10の出力端とする。
各MOSトランジスタにつき、10番台の参照符号に代えて、それぞれ20番台、30番台および40番台の参照符号を付して示すように、増幅回路20,30および40も同様に構成する。
この図5の例では、各段の増幅回路10,20,30および40の入出力バイアスが常に、電源電圧Vddの1/2のVdd/2に決まる。
そのため、それぞれの増幅回路の出力電圧が等しくなり、次段との接続が容易になるとともに、外部から基準バイアス電圧を与える必要がなく、直流オフセットも生じないので直流オフセット検出キャンセル回路も不要となる。したがって、増幅回路装置1全体の回路構成が簡単になるとともに、低消費電力化を実現することができる。
このように各段の増幅回路10,20,30および40を複合CMOS回路によって構成する場合にも、少なくとも1段目の増幅回路10および最終段(4段目)の増幅回路40を可変利得増幅回路とすることによって、増幅回路装置1全体のゲインGを変化させることができる。
図6に、その一例を示す。この例では、1段目の増幅回路10においては、複合PMOSトランジスタのソース(NMOSトランジスタ14のゲートおよびドレイン)を、負荷18aを介して電源5に接続し、複合NMOSトランジスタのソース(PMOSトランジスタ17のゲートおよびドレイン)を、負荷18bを介して接地し、複合PMOSトランジスタおよび複合NMOSトランジスタによって構成される複合CMOS回路と並列に、すなわち複合PMOSトランジスタのソース(NMOSトランジスタ14のゲートおよびドレイン)と複合NMOSトランジスタのソース(PMOSトランジスタ17のゲートおよびドレイン)との間に、可変電流源19を接続する。
最終段(4段目)の増幅回路40においても、複合PMOSトランジスタのソース(NMOSトランジスタ44のゲートおよびドレイン)を、負荷48aを介して電源5に接続し、複合NMOSトランジスタのソース(PMOSトランジスタ47のゲートおよびドレイン)を、負荷48bを介して接地し、複合PMOSトランジスタおよび複合NMOSトランジスタによって構成される複合CMOS回路と並列に、すなわち複合PMOSトランジスタのソース(NMOSトランジスタ44のゲートおよびドレイン)と複合NMOSトランジスタのソース(PMOSトランジスタ47のゲートおよびドレイン)との間に、可変電流源49を接続する。
可変電流源19および49は、それぞれ、図7に示すように、NMOSトランジスタ91のドレイン91Dを複合PMOSトランジスタのソース(NMOSトランジスタ14または44のゲートおよびドレイン)に接続し、NMOSトランジスタ91のソース91Sを複合NMOSトランジスタのソース(PMOSトランジスタ17または47のゲートおよびドレイン)に接続し、NMOSトランジスタ91のゲートに利得制御用の可変電圧源92を接続して構成する。NMOSトランジスタ91も、バックゲートをソースに接続する。
図6および図7の例で、増幅回路10の負荷18aおよび18bを同一の抵抗値R1を有する抵抗とし、複合PMOSトランジスタおよび複合NMOSトランジスタによって構成される複合CMOS回路に流れる電流をId1、可変電流源19の電流をIc1、負荷18aおよび18bに流れる電流を(Id1+Ic1)とし、複合PMOSトランジスタのソース電圧(NMOSトランジスタ14のドレイン電圧)をVa1、複合NMOSトランジスタのソース電圧(PMOSトランジスタ17のドレイン電圧)をVb1とし、可変電流源19を構成する可変電圧源92の電圧をVc1とすると、電圧Va1およびVb1は、それぞれ図8の式(11)および式(12)で表されるので、図8の式(13)に示すように、電圧Va1と電圧Vb1の和はVddとなり、増幅回路10の入出力バイアスVg1は、図8の式(14)で表されるものとなる。
同様に、増幅回路40の負荷48aおよび48bを同一の抵抗値Rkを有する抵抗とし、複合PMOSトランジスタおよび複合NMOSトランジスタによって構成される複合CMOS回路に流れる電流をIdk、可変電流源49の電流をIck、負荷48aおよび48bに流れる電流を(Idk+Ick)とし、複合PMOSトランジスタのソース電圧(NMOSトランジスタ44のドレイン電圧)をVak、複合NMOSトランジスタのソース電圧(PMOSトランジスタ47のドレイン電圧)をVbkとし、可変電流源49を構成する可変電圧源92の電圧をVckとすると、増幅回路40の入出力バイアスVgkは、図8の式(15)で表されるものとなる。
すなわち、図6および図7の例では、電圧Vc1を制御して可変電流源19の電流Ic1を制御することによって、負荷18aおよび18bに流れる電流(Id1+Ic1)が変化し、電圧Va1およびVb1が変化して、増幅回路10を構成する複合PMOSトランジスタおよび複合NMOSトランジスタの等価的なゲート・ソース間電圧が変化し、複合PMOSトランジスタおよび複合NMOSトランジスタに流れる電流Id1が変化して、増幅回路10のゲインを変えることができ、同様に、電圧Vc2を制御して可変電流源49の電流Ickを制御することによって、負荷48aおよび48bに流れる電流(Idk+Ick)が変化し、電圧VakおよびVbkが変化して、増幅回路40を構成する複合PMOSトランジスタおよび複合NMOSトランジスタの等価的なゲート・ソース間電圧が変化し、複合PMOSトランジスタおよび複合NMOSトランジスタに流れる電流Idkが変化して、増幅回路40のゲインを変えることができるとともに、これらゲインの制御と無関係に、増幅回路10,20,30および40の入出力バイアスを常に一定値Vdd/2に保持することができる。
図6の例でも、このように、増幅回路装置1のゲインGの制御にかかわらず、各段の増幅回路10,20,30および40の入出力バイアスが常にVdd/2に決まるので、それぞれの増幅回路の出力電圧が等しくなり、次段との接続が容易になるとともに、外部から基準バイアス電圧を与える必要がなく、直流オフセットも生じないので直流オフセット検出キャンセル回路も不要となる。
なお、可変電流源19および49は、それぞれPMOSトランジスタと可変電圧源とによって構成することもできる。
この発明の増幅回路装置の基本的構成を示す図である。 図1の増幅回路装置の説明に供する式を示す図である。 各段の増幅回路に直流オフセット検出キャンセル回路を接続する例を示す図である。 図3の増幅回路装置の増幅回路および直流オフセット検出キャンセル回路の具体例を示す図である。 各段の増幅回路を複合CMOS回路とする場合の例を示す図である。 図5の増幅回路装置を可変利得増幅回路装置とする場合の例を示す図である。 図6の増幅回路装置中の可変電流源の一例を示す図である。 図6の増幅回路装置の説明に供する式を示す図である。 MOSトランジスタを用いた従来の増幅回路の一般的な構成を示す図である。 図9の増幅回路の説明に供する式を示す図である。 特許文献1に示された増幅回路を示す図である。 図11の増幅回路の説明に供する式を示す図である。
符号の説明
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (7)

  1. それぞれMOSトランジスタを用いた偶数段の増幅回路が直列に接続され、最終段の増幅回路の出力端が1段目の増幅回路の出力端に接続され、最終段の増幅回路の入力端から信号出力が取り出される増幅回路装置。
  2. 請求項1の増幅回路装置において、
    少なくとも1段目および最終段の増幅回路が可変利得増幅回路とされたことを特徴とする増幅回路装置。
  3. 請求項1の増幅回路装置において、
    各段の増幅回路に対して、それぞれ、その直流オフセットを検出し、キャンセルする直流オフセット検出キャンセル回路が接続されたことを特徴とする増幅回路装置。
  4. 請求項3の増幅回路装置において、
    各段の直流オフセット検出キャンセル回路は、それぞれ、CMOSインバータ、このCMOSインバータのグランド側または電源側にドレインが接続された補正用MOSトランジスタ、および演算増幅器を有し、前記CMOSインバータの入力端、および前記演算増幅器の反転入力端に、基準バイアス電圧が供給され、前記CMOSインバータの出力電圧が、前記演算増幅器の非反転入力端に供給され、前記演算増幅器の出力電圧が、前記補正用MOSトランジスタのゲートに供給されるものであり、
    各段の増幅回路は、それぞれ、CMOSインバータ、およびこのCMOSインバータのグランド側または電源側にドレインが接続された補正用MOSトランジスタを有し、その補正用MOSトランジスタのゲートに、同じ段の前記直流オフセット検出キャンセル回路の前記演算増幅器の出力電圧が供給されるものである、
    ことを特徴とする増幅回路装置。
  5. 請求項1の増幅回路装置において、各段の増幅回路は、それぞれ、
    それぞれバックゲートがソースに接続された、第1のNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタ、および第2のNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタを有し、
    前記第1のNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタは、第1のNMOSトランジスタのゲートとドレインが接続され、第1のNMOSトランジスタのソースと第1のPMOSトランジスタのソースが接続されて、一つのPMOSトランジスタとして動作する複合PMOSトランジスタを構成し、
    前記第2のNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタは、第2のPMOSトランジスタのゲートとドレインが接続され、第2のPMOSトランジスタのソースと第2のNMOSトランジスタのソースが接続されて、一つのNMOSトランジスタとして動作する複合NMOSトランジスタを構成し、
    前記第1のPMOSトランジスタのゲートと前記第2のNMOSトランジスタのゲートが接続されて入力端とされ、
    前記第1のPMOSトランジスタのドレインと前記第2のNMOSトランジスタのドレインが接続されて出力端とされた、
    複合CMOS回路として構成されたことを特徴とする増幅回路装置。
  6. 請求項5の増幅回路装置において、
    少なくとも1段目および最終段の増幅回路は、それぞれ、
    前記複合PMOSトランジスタのソースを形成する前記第1のNMOSトランジスタのドレインおよびゲートと、第1の電位点との間、および、前記複合NMOSトランジスタのソースを形成する前記第2のPMOSトランジスタのドレインおよびゲートと、前記第1の電位点より低い電位の第2の電位点との間に、それぞれ負荷が接続され、前記複合PMOSトランジスタおよび前記複合NMOSトランジスタからなる複合CMOS回路と並列に可変電流源が接続された可変利得増幅回路である、
    ことを特徴とする増幅回路装置。
  7. 請求項6の増幅回路装置において、
    前記可変電流源は、ドレイン・ソースが前記複合CMOS回路と並列に接続されたMOSトランジスタと、このMOSトランジスタのゲートに制御電圧を印加する可変電圧源とからなる、
    ことを特徴とする増幅回路装置。
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