JP2006153536A - マーク検出方法及び装置 - Google Patents

マーク検出方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006153536A
JP2006153536A JP2004341577A JP2004341577A JP2006153536A JP 2006153536 A JP2006153536 A JP 2006153536A JP 2004341577 A JP2004341577 A JP 2004341577A JP 2004341577 A JP2004341577 A JP 2004341577A JP 2006153536 A JP2006153536 A JP 2006153536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
lens
detected
temporary reference
reference layout
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004341577A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihisa Tanaka
紀久 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2004341577A priority Critical patent/JP2006153536A/ja
Publication of JP2006153536A publication Critical patent/JP2006153536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/021Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses with pattern for identification or with cosmetic or therapeutic effects
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/14Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation using light without selection of wavelength, e.g. sensing reflected white light
    • G06K7/1404Methods for optical code recognition
    • G06K7/146Methods for optical code recognition the method including quality enhancement steps

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

【課題】 被検レンズの撮像画像にノイズ成分が多い場合でも、当該撮像画像から被検レンズに施されたマークを確実に検出できること。
【解決手段】 被検レンズL(眼鏡レンズ1)の撮像画像から当該被検レンズに施された複数の仮基準レイアウトマーク4A、4B、4Cを検出するマーク検出装置であって、被検レンズを撮像して撮像画像を得る撮像装置と、この撮像画像からパターンマッチングによりマッチング精度が最も高い仮基準レイアウトマークを一つ探索して検出し、この仮基準レイアウトマーク4Aに対して特定の位置関係にある仮基準レイアウトマーク4Bが存在する領域を検出領域26とし、この検出領域にのみパターンマッチングを実施して仮基準レイアウトマーク4Bを探索し、この仮基準レイアウトマークが適正に検出されない場合に、この検出領域26に画像強調処理を実施して、パターンマッチングにより仮基準レイアウトマーク4Bを探索して検出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、被検体(特に眼鏡レンズなどの光学レンズ)の撮像画像から、当該被検体に設けられた複数のマークを検出するマーク検出方法及び装置に関する。
未加工の眼鏡レンズを眼鏡装用者の所望する眼鏡フレームに装着する場合、その眼鏡フレームの形状に合わせて眼鏡レンズの縁摺り加工を行う。その際、図5に示すように、眼鏡装用者の瞳孔中心と眼鏡レンズ1のフィッティングポイント2とが一致するように、眼鏡レンズ1のフィッティングポイント2を加工の基準点として縁摺り加工する。眼鏡レンズ1のフィッティングポイント2をレンズ表面に直接表示することができないため、眼鏡レンズ1、特に累進屈折力眼鏡レンズの設計においては、設計の基準となる位置(例えばプリズム測定基準点O)から所定の距離だけ離れた位置に隠しマーク3と呼ばれるマークを予め形成しておき、この隠しマーク3の位置から眼鏡レンズ1の遠用部及び近用部の度数測定位置、フィッティングポイント2等の位置を導き出せるようにしている。
また、仮基準レイアウトマーク4は、前記隠しマーク3を付与する際の基準を示すものであり、更に、眼鏡レンズ1の製造工程において位置決めするための基準点として用いられる。これらの隠しマーク3及び仮基準レイアウトマーク4は、一般的には刻印マークと称され、例えば、レーザー刻印装置によってレンズ表面にマーキングされる。刻印マークは、眼鏡レンズ1の商品としての性質上、レンズ表面の凹凸を最小限に抑えるように付与され、かつ、マーク自身ができるだけ目立たないことが要求される。そのため、これらの隠しマーク3及び仮基準レイアウトマーク4は、眼鏡レンズ1の表面などにおいて、通常、肉眼で認識することができず、必要に応じて(例えば、特定の角度から観察することによって)認識できるように施される。尚、図5中の符号8は、眼鏡フレームの玉型形状を示す。
従来、眼鏡レンズの表面に施された隠しマーク3や仮基準レイアウトマーク4等の刻印マークを観察し検出するためのマーク検出方法及び装置が、例えば本出願人により特許文献1に記載されている。
このマーク検出装置では、表面に隠しマーク3等が施された被検体(被検レンズ)としての眼鏡レンズ1を撮像装置が撮像し、この撮像画像を画像処理装置が取り込んで図6に示す画像処理を実施し、上記隠しマーク3等を検出している。
つまり、上記画像処理装置は、CCDカメラなどの撮像装置から撮像画像を取り込み(S101)、この撮像画像を2値化して(S102)、所定のフィルタリングを施し(S103)、このフィルタリングした画像から複数の隠しマーク3を同時に検出する。つまり、画像処理装置は、まず〇印の隠しマーク3を検出してその数をカウントし(S104)、次にH印の隠しマーク3を検出してその数をカウントする(S105)。
画像処理装置は、ステップS104でカウントした○印の隠しマーク3が2個であるか否かを判断し(S106)、○印の隠しマーク3が2個でない場合に、この〇印の隠しマーク3が1個であるか否かを判断し(S107)、○印の隠しマーク3が1個であれば、ステップS105でカウントしたH印の隠しマーク3が1個であるか否かを判断する(S108)。
〇印の隠しマーク3が2個でも1個でもない場合、または〇印の隠しマーク3が1個であるがH印の隠しマーク3が1個でない場合、画像処理装置は、ステップS101〜S108の処理を繰り返す。
〇印の隠しマーク3が2個の場合、または○印とH印の隠しマークが共に1個の場合には、画像処理装置は、被検体としての眼鏡レンズ1に施された隠しマーク3が適正に検出されたものと判断して、隠しマーク3の検出を完了する(S109)。
特開2002‐1638号公報
ところが、上述のマーク検出装置では、眼鏡レンズ1における隠しマーク3等のマーク検出環境が良好な場合には支障なく隠しマーク3等のマークを検出できるが、被検体としての眼鏡レンズ1に塵埃が付着しやすい環境では、この塵埃がノイズ成分の発生原因となり、撮像装置により撮像された眼鏡レンズ1の撮像画像にノイズ成分が多くなり、隠しマーク3等のマークを複数同時に検出すると、このノイズ成分をマークとして誤検出してしまう恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、被検体の撮像画像にノイズ成分が多い場合であっても、当該撮像画像から被検体に施されたマークを確実に検出できるマーク検出方法及び装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明に係るマーク検出方法は、被検体の撮像画像から当該被検体に設けられた複数のマークを検出するマーク検出方法であって、上記被検体の撮像画像から、パターンマッチングによりマッチング精度が最も高いマークを一つ探索して検出し、次に、このマークに対して特定の位置関係にある他のマークが存在する領域を検出領域とし、この検出領域にのみ上記パターンマッチングを実施して上記他のマークを探索して検出することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係るマーク検出方法は、請求項1に記載の発明において、上記他のマークが存在する検出領域において、パターンマッチングを実施して上記他のマークを探索し、この他のマークが適正に検出されない場合には、撮像画像の輪郭、明るさ、色の濃さなどをはっきりさせる画像強調処理を実施した後に、パターンマッチングにより上記他のマークを再度探索して検出することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係るマーク検出方法は、請求項1または2に記載の発明において、上記マークの検出順序は、曲線成分を多く含むマークを先に探索して検出し、その後に、直線成分を多く含むマークを探索して検出することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係るマーク検出方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記被検体が眼鏡レンズであり、上記マークが仮基準レイアウトマークであることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係るマーク検出装置は、被検体の撮像画像から当該被検体に設けられた複数のマークを検出するマーク検出装置であって、上記被検体を撮像して撮像画像を得る撮像手段と、上記撮像画像からパターンマッチングによりマッチング精度が最も高いマークを一つ探索して検出し、このマークに対して特定の位置関係にある他のマークが存在する領域を検出領域とし、この検出領域にのみ上記パターンマッチングを実施して上記他のマークを探索して検出する画像処理手段と、を有することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係るマーク検出装置は、請求項5に記載の発明において、上記画像処理手段は、他のマークが存在する検出領域において、パターンマッチングを実施して上記他のマークを探索し、この他のマークが適正に検出されない場合には、撮像画像の輪郭、明るさ、色の濃さなどをはっきりさせる画像強調処理を実施した後に、パターンマッチングにより上記他のマークを再度探索して検出することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係るマーク検出装置は、請求項5または6に記載の発明において、上記画像処理手段は、曲線成分を多く含むマークを先に探索して検出し、その後に、直線成分を多く含むマークを探索して検出することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明に係るマーク検出装置は、請求項5乃至7のいずれかに記載の発明において、上記被検体が眼鏡レンズであり、上記マークが仮基準レイアウトマークであることを特徴とするものである。
請求項1、4に記載の発明によれば、被検体の撮像画像から、パターンマッチングによりマッチング精度が最も高いマークを一つ探索して検出し、次に、このマークに対して特定の位置関係にある他のマークが存在する領域を検出領域として、この検出領域にのみパターンマッチングを実施し上記他のマークを探索して検出することから、複数のマークを同時に探索して検出する場合に比べ、特に特定領域に絞り込んでパターンマッチングを実施し他のマークを探索して検出するので、被検体の撮像画像にノイズ成分が多い場合であっても、複数のマークの検出を確実に実施できる。
請求項2に記載の発明によれば、他のマークが存在する検出領域において、画像強調処理は、上記検出領域内にあるノイズ成分をも強調してしまうので、当該画像強調処理を実施しない状態でパターンマッチングにより他のマークを探索して検出することによって、この他のマークを、ノイズ成分の影響を極力排除した状態で高精度に検出することができる。
また、この他のマークが適正に検出されない場合に、撮像画像の輪郭、明るさ、色の濃さなどをはっきりさせる画像強調処理を実施した後に、パターンマッチングにより上記他のマークを再度探索して検出することから、検出領域の画像中における他のマークが背景に対し鮮鋭化されるので、この他のマークを確実に探索して検出できる。
請求項3に記載の発明によれば、曲線成分を多く含むマークを先に探索して検出し、その後に、直線成分を多く含むマークを探索して検出することから、撮像画像の領域内に含まれるノイズ成分は直線成分が多いので、このノイズ成分と明らかに異なる曲線成分を多く含むマークを先に検出することで、検出不良を低く抑えることができる。
請求項5、8に記載の発明によれば、画像処理手段は、撮像手段が撮像した被検体の撮像画像から、パターンマッチングによりマッチング精度が最も高いマークを一つ探索して検出し、このマークに対して特定の位置関係にある他のマークが存在する領域を検出領域として、この検出領域にのみパターンマッチングを実施し上記他のマークを探索して検出することから、複数のマークを同時に探索して検出する場合に比べ、特に特定領域に絞り込んでパターンマッチングを実施し他のマークを探索して検出するので、被検体の撮像画像にノイズ成分が多い場合であっても、複数のマークの検出を確実に実施できる。
請求項6に記載の発明によれば、他のマークが存在する検出領域において、画像強調処理は、上記検出領域内にあるノイズ成分をも強調してしまうので、画像処理手段が、当該画像強調処理を実施しない状態でパターンマッチングにより他のマークを探索して検出することによって、この他のマークを、ノイズ成分の影響を極力排除した状態で高精度に検出することができる。
また、この他のマークが適正に検出されない場合に、画像処理手段が、撮像画像の輪郭、明るさ、色の濃さなどをはっきりさせる画像強調処理を実施した後に、パターンマッチングにより上記他のマークを再度探索して検出することから、検出領域の画像中における他のマークが背景に対し鮮鋭化されるので、この他のマークを確実に探索して検出できる。
請求項7に記載の発明によれば、画像処理手段が、曲線成分を多く含むマークを先に探索して検出し、その後に、直線成分を多く含むマークを探索して検出することから、撮像画像の領域内に含まれるノイズ成分は直線成分が多いので、このノイズ成分と明らかに異なる曲線成分を多く含むマークを先に検出することで、検出不良を低く抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るマーク検出装置の一実施形態を示す光学系のレイアウト図である。
この図1に示すマーク検出装置10は、被検体としての被検レンズL(本実施の形態では図5に示す眼鏡レンズ1)の表面などに施された複数のマーク、特に被検レンズLの周辺部に施された仮基準レイアウトマーク4を、その被検レンズLの画像を観察することで検出するものであり、図1に示すように、照明光学系11、撮像光学系12及び画像処理装置25を有して構成される。これらの照明光学系11と撮像光学系12は、ビームスプリッタ(ハーフミラー)13を用いて、照明光学系11の光軸P1と撮像光学系12の光軸P2とが同一となるように配置されている。
上記照明光学系11は、その光軸P1上に光源14、コンデンサレンズ15、ピンホール(絞り)16、ビームスプリッタ13、対物レンズ17、結像レンズ18及び反射型スクリーン19が順次配置されて構成され、被検レンズLを載置する位置が対物レンズ17と結像レンズ18との間に設定される。上記光源14、コンデンサレンズ15及びピンホール16を光源ユニット14Aと称する。
光源14から発せられた光束はコンデンサレンズ15にて集光され、ピンホール16を通過して均一で効率の良い照明光となる。この照明光が、ビームスプリッタ13に反射されて対物レンズ17に入射する。この対物レンズ17は、その焦点位置が光源ユニット14Aにおけるピンホール16の位置となるように配置されているため、対物レンズ17から被検レンズLを載置する位置を含むまでの範囲、つまり本実施形態では、対物レンズ17から結像レンズ18に至るまでの範囲で、光束は、主光線が照明光学系11の光軸P1(つまり対物レンズ17及び結像レンズ18の光軸と一致)に平行な平行光となる。この平行光の照明光が被検レンズLに照射され、この被検レンズLを射出した光束が結像レンズ18を経て反射型スクリーン19に到達し、被検レンズLの仮基準レイアウトマーク4等を含む画像が反射型スクリーン19に投影される。
前記撮像光学系12は、その光軸P2上に反射型スクリーン19、結像レンズ18、対物レンズ17、ビームスプリッタ13、及びCCDカメラなどの撮像装置20が順次配置されて構成され、結像レンズ18と対物レンズ17との間に被検レンズLを載置する位置が設定される。
撮像装置20は、当該撮像装置20に内蔵の撮像レンズの光学絞り面(不図示)が、対物レンズ17の焦点位置に配置される。これにより、対物レンズ17から被検レンズLを載置する位置を含むまでの範囲、つまり本実施形態では、対物レンズ17から結像レンズ18までの範囲で、光束は、主光線が撮像光学系12の光軸P2(つまり、対物レンズ17及び結像レンズ18の光軸と一致)に平行な平行光となる。この配置により、撮像装置20の受光面と反射型スクリーン19とが共役となり、反射型スクリーン19に投影された被検レンズLの画像が反射され、結像レンズ18、上記被検レンズL、対物レンズ17及びビームスプリッタ13を透過して、撮像装置20の受光面(CCD素子面)に結像される。
上記撮像装置20が撮像する被検レンズLの撮像倍率は、被検レンズLの全表面に対応する視野範囲(例えば、被検レンズLの直径が80mmの場合には直径82mmの視野範囲)を、撮像レンズ20の受光面(例えば1/2インチサイズのCCD素子面)に確保できる倍率であり、この倍率は、撮像装置20及び対物レンズ17の配置位置などを調整することにより実現される。
また、上記光源14は、被検レンズLの仮基準レイアウトマーク4等のマークを良好に投影してシャープな画像を得るために、例えば赤色光または近赤外線を発光するLEDが用いられる。また、ビームスプリッタ13は、透過率と反射率の比が7:3のものが用いられる。更に、反射型スクリーン19は、反射率を高めるために、ガラスやアルミニウムなどの微細粒子を塗布した反射シートが貼着されて構成される。この反射型スクリーン19は、表面の明るさ及び背景を均一化させるために、モータ21によって高速回転(例えば3400rpm)され、この状態で被検レンズLの画像を反射する。
結像レンズ18は正の焦点距離を有するレンズ(凸レンズ)であり、前述のごとく被検レンズLの載置位置と反射型スクリーン19との間に配置される。この結像レンズ18は、図2に示すように、被検レンズLを通過した光束を集光する作用を有する。特に、被検レンズLがマイナス度数レンズである場合には、この被検レンズLを通過した光線A、B(光線Aは平行光、光線Bは後述。以下同様)はマイナス度数の影響で広げられ発散するが、この発散する光線A及びBを結像レンズ18が集光して反射型スクリーン19に投影する。この結像レンズ18は、被検レンズLを載置する位置に接近して配置されることが、被検レンズLを通過した後の上記発散光の大部分を捕捉して集光させる点、および結像レンズ18と反射型スクリーン19を最適なサイズに設定できる点などで好ましく、当該結像レンズ18と被検レンズLを載置する位置との距離Mは、例えば13mmに設定される。
ところで、一般に、撮像装置を用いて被検レンズL(眼鏡レンズ1)の上方から当該被検レンズLを撮影し、この被検レンズLの画像を観察すると、被検レンズLの画像の周辺部に影S(図5)が発生してしまう。この影Sが発生すると、被検レンズLの周辺部に施された仮基準レイアウトマーク4は、上記影Sによって認識できなくなってしまい、その位置を検出することができない場合がある。
このように、被検レンズL(眼鏡レンズ1)の周辺部に影Sが発生する原因は、次のように考えられる。
まず、光源から被検レンズLに入射される光束が発散光であると、被検レンズLがコバ(縁)の厚いマイナス度数レンズ(負の焦点距離を有するレンズ)の場合、図2に示すように、被検レンズLの縁部分に入射した光線Cは、被検レンズLの第1面5で屈折して被検レンズL内を進行した後、被検レンズLの第2面6で全反射して被検レンズLのコバ面7に至り、被検レンズLの外部へ射出できなくなるために、結果として、上記影Sが発生すると考えられる。
また、被検レンズLがマイナス度数レンズであって、この被検レンズLの縁部分に入射した光束が被検レンズLから射出した場合、この射出した光束は、マイナス度数レンズのマイナス度数の影響で広げられて発散してしまうので、反射型スクリーンに至らず、その結果として、上記影Sが発生してしまうとも考えられる。
これに対し、本実施形態のマーク検出装置10では、図1に示す対物レンズ17と結像レンズ18との間を進む光束は、主光線が照明光学系11の光軸P1及び撮像光学系12の光軸P2に平行な平行光となり、この平行光が対物レンズ17から被検レンズLへ入射されることから、被検レンズLがコバ(縁)の厚いマイナス度数レンズであっても、この被検レンズLの縁部分に入射した光線Aは、図2に示すように、被検レンズLの第1面5で屈折して被検レンズL内を進行した後、当該被検レンズLの第2面6での全反射が減少し、被検レンズL外へ射出しやすくなるので、マイナス度数レンズの縁部分においても光束を通過させることができる。従って、被検レンズLがマイナス度数レンズである場合にも、この被検レンズLの画像の周辺部に生ずる影S(図5)が減少する。
しかも、被検レンズLの載置位置と反射型スクリーン19との間に結像レンズ18が配置されているので、この結像レンズ18によって、被検レンズLから反射型スクリーン19へ向かう光線A及びBを集光することができる。このため、被検レンズLがマイナス度数レンズである場合に、このマイナス度数レンズを通過した光束が広がり発散することを結像レンズ18の集光作用により抑制できるので、この点からも、被検レンズLがマイナス度数レンズの場合に、この被検レンズLの画像の周辺部に生ずる影Sが減少する。
更に、結像レンズ18が被検レンズLの載置位置に接近して配置されたことから、被検レンズLがマイナス度数レンズであって、このマイナス度数レンズを通過した光線A及びBが広がり発散しても、その大部分の光束を結像レンズ18が捕捉して集光し、その発散を抑制して反射型スクリーン19へ導くことができる。この点からも、被検レンズLがマイナス度数レンズの場合に、この被検レンズLの画像の周辺部に生ずる影Sが減少する。
被検レンズLがプラス度数レンズの場合には、このレンズの縁が薄いので、この被検レンズLの縁部分を光束が良好に通過し、この被検レンズLの画像の周辺部に影Sが発生せず、この周辺部に施された仮基準レイアウトマーク4等を、被検レンズLの画像を観察することで良好に検出できる。同様に、被検レンズLがマイナス度数レンズの場合にも、上述のようにして被検レンズLの画像の周辺部に生ずる影Sが低減されたので、この被検レンズLの周辺部に施された仮基準レイアウトマーク4等を良好に検出できる。
図1に示すように、被検レンズLの載置位置と反射型スクリーン19との間に結像レンズ18が配置されたことから、被検レンズLがマイナス度数レンズの場合に、このマイナス度数レンズを通過した光束が図2の光線A及びBに示すように広がり発散しても、この光束の発散を上記結像レンズ18の集光作用によって抑制でき、反射型スクリーン19へ至る光束の光量の低下を抑えることができる。このため、被検レンズL(マイナス度数レンズ)の画像が明るくなる。
結像レンズ18が被検レンズLを載置する位置に接近して配置されている場合には、被検レンズL(マイナス度数レンズ)を通過して広がり発散した光束の大部分を結像レンズ18が捕捉して集光し、その発散を抑制することができるので、反射型スクリーン19へ至る光束の光量の低下をより一層抑えることができ、被検レンズL(マイナス度数レンズ)の画像がより一層明るくなる。
被検レンズLがプラス度数レンズの場合には、このレンズ自身の集光作用によって被検レンズLの画像は明るいが、上述のように被検レンズLがマイナス度数レンズの場合にも、その被検レンズLの画像を明るくできる。このため、被検レンズLがマイナス度数レンズの場合とプラス度数レンズの場合とで生ずる被検レンズLの画像の明暗差が小さくなる。
結像レンズ18が被検レンズLを載置する位置に接近して配置された場合には、特に被検レンズLがマイナス度数レンズの場合に、この被検レンズLを通過した光束の発散がより一層抑制されるので、結像レンズ18及び反射型スクリーン19が小型化される。
図1に示す対物レンズ17と結像レンズ18との間を進む光束は、主光線が照明光学系11の光軸P1及び撮像光学系12の光軸P2に平行な平行光となることから、照明光学系11及び撮像光学系12をアフォーカル光学系とすることができる。このため、平行光が通る対物レンズ17と結像レンズ18との間で被検レンズLが光軸方向に位置変化しても、撮像装置20が撮像する被検レンズLの画像の撮像倍率は一定となる。撮像装置20の被写界深度が深いことから被検レンズLの画像のピントも適切となる。従って、被検レンズLがプラス度数レンズとマイナス度数レンズとで厚さが異なっても、また、被検レンズLのセット位置に多少の位置ずれが生じていても、撮像装置20により、被検レンズLの画像が同一の撮像倍率で明瞭に撮像される。
図1に示すように、被検レンズLの表面の画像は当該被検レンズLを通って反射型スクリーン19に投影され、この反射型スクリーン19にて反射されて上記被検レンズLを通り撮像装置20に取り込まれる。従って、被検レンズLが乱視軸の入ったレンズであって、反射型スクリーン19に投影された画像に乱視軸による歪みが生じていても、被検レンズLの表面の画像が当該被検レンズLを2度通過して撮像装置20へ至るので、乱視軸による画像の歪みが相殺されて、撮像装置20により歪みのない画像が撮影される。
また、図1に示すように、対物レンズ17と被検レンズLを載置する位置との間に、正の焦点距離を有する補助レンズ22を脱着可能に配置した場合には、被検レンズLに入射する光束を収束光にすることが可能となる。この収束光の光線Bは、図2に示すように、被検レンズL内に入射されて当該被検レンズL内を進行した後、この被検レンズLの第2面6での全反射が光線Aに比べてより減少し、被検レンズL外へより一層射出しやすくなり、被検レンズLであるマイナス度数レンズの縁部分においても光束を通過させる機能が増大する。このため、特に、強度数の被検レンズL(マイナス度数レンズ)であっても画像の周辺部に生ずる影S(図5)がより一層減少し、更に、例えばφ80mmほどの大きな口径の被検レンズL(マイナス度数レンズ)であっても画像の周辺部に生ずる影Sがより一層減少する。この補助レンズ22の脱着は、上述のように被検レンズLのレンズ度数や口径等を考慮して適宜選択される。
上述のように撮像装置20により撮影された被検レンズL(眼鏡レンズ1)の画像は、この撮像装置20により光電変換されて画像信号となり、図1に示す画像処理装置25に取り込まれる。この画像処理装置25は、後述のごとく画像処理して、被検レンズL(眼鏡レンズ1)の撮像画像から複数の仮基準レイアウトマーク4を検出する。この検出された複数の仮基準レイアウトマーク4の位置から隠しマーク3の位置が算出される。
つまり、図5に示すように、隠しマーク3は、仮基準レイアウトマーク4のうち、互いに対向して施される○印の仮基準レイアウトマーク4A及び4Bを結んだ直線E上にあり、更に×印の仮基準レイアウトマーク4Cから上記直線Eに垂直に下ろした直線Fと上記直線Eとの交点をOとすると、この交点Oから両側に等距離の位置に設けられる。上記交点Oが、前述のプリズム測定基準点である。
上記画像処理装置25が実施する、仮基準レイアウトマーク4を検出するための画像処理手順を、図3及び図4を用いて以下に説明する。
画像処理装置25は、撮像装置20から被検レンズL(眼鏡レンズ1)の撮像画像を取り込み(S1)、この撮像画像からパターンマッチングにより○印の仮基準レイアウトマーク4を探索し、マッチング精度が最も高い仮基準レイアウトマーク4Aを検出する(S2)。このパターンマッチングは、事前に登録されたパターンの特徴(本実施の形態ではパターンの形状の特徴)に類似しているものを被検レンズLの撮像画像から探索して検出し、その検出結果が、上記パターンに対し類似する類似性(信頼性)を数値として表示する画像処理手法である。信頼性は、事前に登録されたパターンの特徴に対して検索するパターンがおおよそどの程度見えているかを百分率の数値で示したもので、例えば、検索するパターンの半分が不明確であれば、信頼性は50%以下になる。
画像処理装置25は、このパターンマッチングにより検出した仮基準レイアウトマーク4Aが1個であり、且つこの検出した仮基準レイアウトマーク4Aの信頼性が90%以上であるか否かを判断する(S3)。画像処理装置25は、仮基準レイアウトマーク4Aを複数検出するか、または検出した1個の仮基準レイアウトマーク4Aの信頼性が90%未満であれば、検出不良であると判断して、この時点で仮基準レイアウトマーク4の検出を終了する。
画像処理装置25は、検出した仮基準レイアウトマーク4Aが1個であり、且つこの検出した仮基準レイアウトマーク4Aの信頼性が90%以上であれば、この仮基準レイアウトマーク4Aに対し特定の位置関係にある他の仮基準レイアウトマーク4B、つまり、図3(A)に示すように、上記仮基準レイアウトマーク4Aに対し被検レンズLの画像中心に対して対向する位置にある他の仮基準レイアウトマーク4Bが存在する領域を検出領域26とし、パターンマッチングによる検出領域を検出領域26に絞り込む(S4)。画像処理装置25は、この検出領域26においてのみ上述のパターンマッチング(後述の画像強調処理を実施しない状態で実施するパターンマッチング)を実施して、仮基準レイアウトマーク4Bを探索し検出する(S5)。
画像処理装置25は、このパターンマッチングにより検出した仮基準レイアウトマーク4Bが1個であり、且つ検出した仮基準レイアウトマーク4Bの信頼性が90%以上であるか否かを判断する(S6)。画像処理装置25は、仮基準レイアウトマーク4Bが適正に検出されない場合、つまり、検出した仮基準レイアウトマーク4Bが複数検出されるか、または検出した1個の仮基準レイアウトマーク4Bの信頼性が90%未満である場合に、この検出領域26に対してのみ画像強調処理を実施する(S7)。
この画像強調処理は、検出領域26における撮像画像の輪郭、明るさ、色の濃さなどをはっきりさせて画像を見やすくする画像処理手法である。本実施形態では、この画像強調処理は、検出領域26における撮像画像において、仮基準レイアウトマーク4Bと背景との間の濃度勾配を強調することで、仮基準レイアウトマーク4Bを鮮鋭化する処理である。
画像処理装置25は、検出領域26に上記画像強調処理を実施した後に、当該検出領域26に対してのみパターンマッチングを実施して仮基準レイアウトマーク4Bを探索し検出する(S8)。
画像処理装置25は、パターンマッチングにより検出した仮基準レイアウトマーク4Bが1個であり、且つこの検出した仮基準レイアウトマーク4Bの信頼性が90%以上であるか否かを判断する(S9)。画像処理装置25は、仮基準レイアウトマーク4Bが複数検出されるか、または検出した1個の仮基準レイアウトマーク4Bの信頼性が90%未満であれば、検出不良であると判断して、この時点で仮基準レイアウトマーク4の検出を終了する。
画像処理装置25は、ステップS6及びS9において、仮基準レイアウトマーク4Bを1個検出し、且つこの検出した仮基準レイアウトマーク4Bの信頼性が90%以上である場合に、検出した仮基準レイアウトマーク4A及び4Bと特定の関係にある他の仮基準レイアウトマーク4C、つまり、図3(C)に示すように、仮基準レイアウトマーク4Aと仮基準レイアウトマーク4Bとを結んだ直線Eに直交し、且つ画像の中心を通る位置にある他の仮基準レイアウトマーク4Cが存在する領域を検出領域27とし、図3(B)に示すように、パターンマッチングによる検出領域を当該検出領域27に絞り込む(S10)。
画像処理装置25は、この検出領域27においてのみパターンマッチング(画像強調処理を実施しない状態で実施するパターンマッチング)を実施して、仮基準レイアウトマーク4Cを探索し検出する(S11)。
画像処理装置25は、このパターンマッチングにより検出した仮基準レイアウトマーク4Cが1個であり、且つこの検出した仮基準レイアウトマーク4Cの信頼性が90%以上であるか否かを判断する(S12)。画像処理装置25は、仮基準レイアウトマーク4Cが適正に検出されない場合、つまり仮基準レイアウトマーク4Cを複数検出するか、または検出した1個の仮基準レイアウトマーク4Cの信頼性が90%未満である場合に、この検出領域27に対してのみ上述の画像強調処理を実施する(S13)。
この画像強調処理では、検出領域27における撮像画像において、仮基準レイアウトマーク4Cと背景との間で濃度勾配が強調されて仮基準レイアウトマーク4Cが鮮鋭化される。この画像強調処理がなされた状態で、画像処理装置25は、当該検出領域27に対してのみパターンマッチングを実施して仮基準レイアウトマーク4Cを探索し検出する(S14)。
画像処理装置25は、このパターンマッチングにより検出した仮基準レイアウトマーク4Cが1個であり、且つこの検出した仮基準レイアウトマーク4Cの信頼性が90%以上であるか否かを判断する(S15)。画像処理装置25は、仮基準レイアウトマーク4Cを複数検出するか、または検出した1個の仮基準レイアウトマーク4Cの信頼性が90%未満であれば、検出不良であると判断して、この時点で仮基準レイアウトマーク4の検出を終了する。
画像処理装置25は、ステップS12及びS15において、仮基準レイアウトマーク4Cを1個検出し、且つこの検出した仮基準レイアウトマーク4Cの信頼性が90%以上である場合に、図3(C)に示すように、検出した仮基準レイアウトマーク4Aと仮基準レイアウトマーク4Bとを結んだ直線Eに、検出した仮基準レイアウトマーク4Cから垂直に直線Fを下ろし、これらの直線Eと直線Fとの交点Oの位置を検出して、仮基準レイアウトマークの検出を完了する(S16)。
この仮基準レイアウトマークを検出するための画像処理手順では、パターンマッチングの手法により、○印の仮基準レイアウトマークを探索して検出した後に×印の仮基準レイアウトマークを探索して検出している。この理由は、○印が曲線成分を多く含む形状なのに対して×印は直線成分を多く含む形状であり、被検レンズLの撮像画像の領域内に含まれるノイズ成分は直線成分が多いので、このノイズ成分と明らかに異なる成分の多い○印を先に検出する方が容易であり、検出不良を低く抑えられるためである。
以上のように構成されたことから、上記実施の形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)画像処理装置25は、撮像装置20が撮像した被検レンズL(眼鏡レンズ1)の撮像画像から、パターンマッチングによりマッチング精度が最も高いマーク(仮基準レイアウトマーク4A)を一つ探索して検出し、この仮基準レイアウトマーク4Aに対して特定の位置関係にある仮基準レイアウトマーク4Bが存在する領域を検出領域26として、この検出領域26にのみパターンマッチングを実施し上記仮基準レイアウトマーク4Bを探索して検出し、更に、仮基準レイアウトマーク4A及び4Bに対して特定の位置関係にある他の仮基準レイアウトマーク4Cが存在する領域を検出領域27として、この検出領域27にのみパターンマッチングを実施して仮基準レイアウトマーク4Cを探索して検出する。従って、複数の仮基準レイアウトマーク4A、4B、4Cを同時に探索して検出する場合に比べ、特に検出領域26、27に絞り込んでパターンマッチングを実施し、仮基準レイアウトマーク4B、4Cをそれぞれ探索して検出するので、被検レンズL(眼鏡レンズ1)の撮像画像にノイズ成分が多い場合であっても、複数の仮基準レイアウトマーク4A、4B、4Cの検出を確実に実施できる。
(2)画像処理装置25が、仮基準レイアウトマーク4B、4Cが存在するそれぞれの検出領域26、27において、撮像画像の輪郭、明るさ、色の濃さなどをはっきりさせる画像強調処理を実施した後に、パターンマッチングにより上記仮基準レイアウトマーク4B、4Cを探索して検出することから、画像強調処理を実施することで、検出領域26、27のそれぞれの画像中における仮基準レイアウトマーク4B、4Cが背景に対し鮮鋭化されるので、これらの仮基準レイアウトマーク4B、4Cを確実に探索して検出できる。
(3)画像強調処理は、検出領域26、27内にあるノイズ成分をも強調してしまうので、画像処理装置25が上記強調処理前に、当該画像強調処理を実施しない状態でパターンマッチングにより仮基準レイアウトマーク4B、4Cを探索して検出し、このパターンマッチングにより仮基準レイアウトマーク4B、4Cが適正に検出されない場合に限り画像強調処理を実施することによって、これらの仮基準レイアウトマーク4B、4Cを、ノイズ成分の影響を極力排除した状態で高精度に検出することができる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態の仮基準レイアウトマーク4等のマークは、成形型による転写によって形成されたもの、またはレーザー等により凸形状または凹形状に形成されたものなど、いかなるマークであってもよい。
また、上記実施の形態では、被検レンズLが眼鏡レンズ1の場合を述べたが、望遠鏡や顕微鏡などに用いられる光学レンズであってもよい。
本発明に係るマーク検出装置の一実施形態を示す光学系のレイアウト図である。 図1の被検レンズ及び結像レンズを拡大して示す断面図である。 図1の画像処理装置が実行する仮基準レイアウトマークの検出手順を示す動作図である。 図1の画像処理装置が実行する仮基準レイアウトマークの検出手順を示すフローチャートである。 図1の被検レンズとしての眼鏡レンズを、その表面に施されたマークとともに示す平面図である。 従来のマーク検出方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 眼鏡レンズ(被検体)
4、4A、4B、4C 仮基準レイアウトマーク
10 マーク検出装置
20 撮像装置
25 画像処理装置
26、27 検出領域
L 被検レンズ

Claims (8)

  1. 被検体の撮像画像から当該被検体に設けられた複数のマークを検出するマーク検出方法であって、
    上記被検体の撮像画像から、パターンマッチングによりマッチング精度が最も高いマークを一つ探索して検出し、次に、このマークに対して特定の位置関係にある他のマークが存在する領域を検出領域とし、この検出領域にのみ上記パターンマッチングを実施して上記他のマークを探索して検出することを特徴とするマーク検出方法。
  2. 上記他のマークが存在する検出領域において、パターンマッチングを実施して上記他のマークを探索し、この他のマークが適正に検出されない場合には、撮像画像の輪郭、明るさ、色の濃さなどをはっきりさせる画像強調処理を実施した後に、パターンマッチングにより上記他のマークを再度探索して検出することを特徴とする請求項1に記載のマーク検出方法。
  3. 上記マークの検出順序は、曲線成分を多く含むマークを先に探索して検出し、その後に、直線成分を多く含むマークを探索して検出することを特徴とする請求項1または2に記載のマーク検出方法。
  4. 上記被検体が眼鏡レンズであり、上記マークが仮基準レイアウトマークであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマーク検出方法。
  5. 被検体の撮像画像から当該被検体に設けられた複数のマークを検出するマーク検出装置であって、
    上記被検体を撮像して撮像画像を得る撮像手段と、
    上記撮像画像からパターンマッチングによりマッチング精度が最も高いマークを一つ探索して検出し、このマークに対して特定の位置関係にある他のマークが存在する領域を検出領域とし、この検出領域にのみ上記パターンマッチングを実施して上記他のマークを探索して検出する画像処理手段と、
    を有することを特徴とするマーク検出装置。
  6. 上記画像処理手段は、他のマークが存在する検出領域において、パターンマッチングを実施して上記他のマークを探索し、この他のマークが適正に検出されない場合に、撮像画像の輪郭、明るさ、色の濃さなどをはっきりさせる画像強調処理を実施した後に、パターンマッチングにより上記他のマークを再度探索して検出することを特徴とする請求項5に記載のマーク検出装置。
  7. 上記画像処理手段は、曲線成分を多く含むマークを先に探索して検出し、その後に、直線成分を多く含むマークを探索して検出することを特徴とする請求項5または6に記載のマーク検出装置。
  8. 上記被検体が眼鏡レンズであり、上記マークが仮基準レイアウトマークであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のマーク検出装置。
JP2004341577A 2004-11-26 2004-11-26 マーク検出方法及び装置 Pending JP2006153536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004341577A JP2006153536A (ja) 2004-11-26 2004-11-26 マーク検出方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004341577A JP2006153536A (ja) 2004-11-26 2004-11-26 マーク検出方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006153536A true JP2006153536A (ja) 2006-06-15

Family

ID=36632038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004341577A Pending JP2006153536A (ja) 2004-11-26 2004-11-26 マーク検出方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006153536A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116030388A (zh) * 2022-12-30 2023-04-28 以萨技术股份有限公司 一种识别任务的处理方法、电子设备及存储介质
WO2024038170A3 (en) * 2022-08-19 2024-04-11 Carl Zeiss Vision International Gmbh Method for facilitating an identification of an optical mark and data processing device

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0688707A (ja) * 1991-10-21 1994-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 位置検出方法及びその装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0688707A (ja) * 1991-10-21 1994-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 位置検出方法及びその装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024038170A3 (en) * 2022-08-19 2024-04-11 Carl Zeiss Vision International Gmbh Method for facilitating an identification of an optical mark and data processing device
CN116030388A (zh) * 2022-12-30 2023-04-28 以萨技术股份有限公司 一种识别任务的处理方法、电子设备及存储介质
CN116030388B (zh) * 2022-12-30 2023-08-11 以萨技术股份有限公司 一种识别任务的处理方法、电子设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5577885B2 (ja) 顕微鏡及び合焦点方法
KR100746114B1 (ko) 평면형 반사성 대상물 상의 결함부를 이미징하는 이미징 시스템
US7929129B2 (en) Inspection systems for glass sheets
JP2008276070A (ja) 拡大撮像装置
TWI480542B (zh) A defect detection method and apparatus therefor, and a defect observation method and apparatus therefor
JP6512673B2 (ja) 偏心測定装置及び偏心測定方法
JP3617805B2 (ja) 眼鏡レンズ用画像撮像処理装置
WO2016132451A1 (ja) 顕微鏡
US20070081153A1 (en) Focusing system and method
EP1197745A1 (en) Through hole inspecting method and device
US7580121B2 (en) Focal point detection apparatus
JP4514036B2 (ja) レンズ用撮像装置
JP2006153536A (ja) マーク検出方法及び装置
JP2009222449A (ja) レンズ系を用いた距離計測装置
JP4675095B2 (ja) マーク検出方法及び装置
CN115165889A (zh) 基于过焦扫描成像的样品特征分析方法及其装置
JP2004535601A (ja) 顕微鏡対物レンズの構成
JPH01318908A (ja) 鏡面体の表面検査装置
JP4245851B2 (ja) 対物レンズ、対物レンズの組合せ、及び対物レンズを用いた光学系の調整方法
JP3417972B2 (ja) レンズ検査装置及びその検査方法
JP3061758B2 (ja) 顕微鏡用の自動合焦装置
CN217845590U (zh) 一种物镜像差测试装置
JPH05312510A (ja) 位置検出装置
US11055836B2 (en) Optical contrast enhancement for defect inspection
JP4639808B2 (ja) 測定装置及びその調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100421

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100622