JP2006153160A - 逆止弁構造および逆止弁用弁体並びに逆止弁用弁体の製造方法 - Google Patents

逆止弁構造および逆止弁用弁体並びに逆止弁用弁体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 逆止弁構造および逆止弁用弁体並びに弁体の製造方法において、流体の供給が停止した際に、流体の逆流や漏出を確実に防止する。
【解決手段】 逆止弁構造の弁体600aは、通常状態では加圧流体の通過を許容し圧縮された状態では加圧流体の通過を阻止する被圧縮層608と、被圧縮層600aを隔壁542との間に挟んで配される、加圧流体を通過させない非透過層606とを有する2層構造からなり、空間602には、弁体600aの移動を所定範囲内に規制する規制部533が設けられ、加圧流体の供給時には被圧縮層608が通常状態となって加圧流体の通過を許容し、非供給時には、弁体600aが他方の空間602の圧力により隔壁542に押し付けられて被圧縮層608が隔壁542に圧接されて圧縮する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、加圧流体の逆止弁構造に関し、特に、加圧により圧縮変形する弁体を有する逆止弁構造および逆止弁用弁体並びに逆止弁用弁体の製造方法に関するものである。
逆止弁構造は、一方向にのみ流体の移動を許容する弁構造として知られている。例えば、燃料電池システムにおいては、燃料を充填した燃料カートリッジを機器に接続して機器に燃料を供給し、燃料カートリッジが空になればこの燃料カートリッジを取り外して、カートリッジに燃料を再充填するか、或いは交換用のカートリッジを取り付けて使用する。しかし、燃料カートリッジを取り外すと燃料カートリッジが接続されていた機器の調圧装置から燃料が逆流して漏れ出すことがあるので、その漏れを防止するために、機器の燃料供給口に逆止弁が設けられる。
このような逆流防止装置を用いた燃料電池の例としては、液体貯蔵部とこれに連通する反応部とを有する燃料電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池においては、液体貯蔵部と反応部との間には液体用供給路が形成されており、この液体供給路に可動壁が配置されている。この可動壁は液体貯蔵部の燃料がなくなると、反応部の圧力により液体貯蔵部側に移動して、液体用供給路に密接して閉鎖するように構成されている。
特開2004−281384号公報
上記のような従来技術の可動壁は、液体用供給路の壁面に押しつけられて液体用供給路を閉鎖するようになっている。しかし、通常、壁面は平滑であっても、微小な凹凸があり、可動壁がこのような凹凸面に接触しても、凹凸の僅かな隙間から燃料が漏れ出すおそれがある。
本発明は上記観点に鑑みてなされたものであり、流体の供給が停止した際に、流体の逆流や漏出を確実に防止することができる逆止弁構造および逆止弁用弁体並びに弁体の製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の逆止弁構造は、2つの空間の間にあって、一方の空間から供給される加圧流体を他方の空間に通過させる連通孔を有する隔壁と、他方の空間内に隔壁の連通孔を開閉するように、隔壁もしくは隔壁に設けられた弁座に配置された弁体とを有する逆止弁構造であって、弁体は、通常状態では加圧流体の通過を許容し圧縮された状態では加圧流体の通過を阻止する被圧縮層と、被圧縮層を隔壁との間に挟んで配される、加圧流体を通過させない非透過層とを有する2層構造からなり、他方の空間には、被圧縮層を通常状態とした弁体を隔壁との間で弁体の移動を所定範囲内に規制する規制部が設けられ、加圧流体の供給時には被圧縮層が通常状態となって加圧流体の通過を許容し、非供給時には、弁体が他方の空間の圧力により隔壁に押し付けられて被圧縮層が隔壁に圧接されて圧縮するよう構成されてなることを特徴とするものである。
ここで圧縮とは、物理的に体積が小さくなる場合のほか、押圧されることにより被圧縮層と非透過層の間隔が密接になるように変形する場合も含むものとする。
前記被圧縮層は、通常状態では内部に形成された微細な空隙を通して加圧流体を通過させ、圧力を受けると潰れて通過させない多孔質層から構成されてもよい。
また、被圧縮層は、通常状態では隔壁から離隔する少なくとも1枚の流体非透過性フィルムから構成されてもよい。また、流体非透過性フィルムは2枚以上積層されていることが好ましい。2層構造の1層を構成する被圧縮層は、流体非透過性フィルムが2枚以上あっても被圧縮層としては1層と考えるものとする。
また、他方の空間が筒状であり、弁体が筒状の空間内で弁体の外周と空間の内壁との間に間隙を有する寸法の板状であり、弁体の位置が隔壁もしくは弁座に沿って間隙の寸法だけずれても連通孔が常に弁体により覆われる位置に連通孔が形成されていることが好ましい。
本発明の逆止弁用弁体は、通常状態では流体の通過を可能にし、圧縮されると流体の通過を阻止する弾性を有する多孔質層と、流体が通過しない非透過層の2層構造からなることを特徴とするものである。これらの多孔質層と非透過層とは互いに接着されていてもよい。
また、本発明の逆止弁用弁体は、他の部材とフィルム面との間に流体の通過を可能にし、他の部材に圧接されると流体の通過を阻止する弾性を有する流体非透過性フィルムと、流体が通過しない非透過層の2層構造からなることを特徴とするものである。
また、多孔質層または流体非透過性フィルムは、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリブチレンテレフタレートのいずれかの材質により成形することができる。
また、非透過層は、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリブチレンテレフタレートのいずれかの材質により成形することができる。
本発明の逆止弁用弁体の製造方法は、非透過性シートの上に弾性を有する多孔質シートを重ね合わせ、上方からパンチにより打抜くことを特徴とするものである。
本発明の逆止弁構造によれば、通常状態では加圧流体の通過が可能であり、圧縮されると加圧流体の通過を阻止する被圧縮層と、加圧流体が通過しない非透過層とを有する2層構造からなる弁体を使用し、加圧流体の非供給時に弁体が連通孔を有する隔壁または弁座に圧接されて被圧縮層が圧縮されて流体の通過を防止するので、加圧流体が漏れ出すことを確実に防止することができる。
被圧縮層が、通常状態では内部に形成された微細な空隙を通して加圧流体を通過させ、圧力を受けると潰れて通過させない多孔質層から構成されている場合は、流体の逆流防止機能とともに流体中の塵埃の流入を阻止するフィルターとしての機能も有する。
また、被圧縮層が、通常状態では隔壁から離隔する少なくとも1枚の流体非透過性フィルムから構成されている場合は、このフィルムが隔壁の面形状にならって圧接されるので面に多少凹凸があっても、面に密着して確実に流体の漏れを阻止する。流体非透過性フィルムが2枚以上積層されている場合は、凹凸面への追従性が向上し、さらにその効果が増大する。
また、弁体が筒状の空間内で弁体の外周と空間の内壁との間に間隙を有する寸法の板状であり、弁体の位置が間隙の寸法だけずれても連通孔が常に弁体により覆われる位置に連通孔が形成されている場合は、組立時に弁体がずれたとしても、確実に逆止弁としての機能を維持することができる。
本発明の逆止弁用弁体は、通常状態では流体の通過を可能にし、圧縮されると流体の通過を阻止する弾性を有する多孔質層と、流体が通過しない非透過層の2層構造からなるので、逆止弁としての機能に加えてフィルターとしての機能も有する。これらの多孔質層と非透過層とが互いに接着されている場合は、弁体の取り扱いおよび組立が容易になる。
また、本発明の逆止弁用弁体は、他の部材に圧接されると流体の通過を阻止する弾性を有する流体非透過性フィルムと、流体が通過しない非透過層の2層構造からなるので、他の部材の面に微細な凹凸があっても、流体非透過性フィルムがこの凹凸にならって密着するので、確実に流体の漏れを防止する。
また、多孔質層または流体非透過性フィルムが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリブチレンテレフタレートのいずれかの材質により成形されている場合は、好適な多孔質特性および弾性特性を得ることができる。
また、非透過層が、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリブチレンテレフタレートのいずれかの材質により成形されている場合は、好適な流体の非透過性を得ることができる。
本発明の逆止弁用弁体の製造方法は、非透過性シートの上に弾性を有する多孔質シートを重ね合わせ、上方からパンチにより打抜くことにより製造されるので、容易に2層構造にできるとともに、打抜き時の摩擦熱により弁体の外周が熱融着されて、容易に一体の構造とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は一つの実施の形態にかかる逆止弁構造を有する調圧装置のコネクタの分離状態を示す全体断面図、図2は図1の要部拡大断面図、図3は供給接続具を備えた圧力容器の斜視図、図4はコネクタの固縛機構の主要部品の分解斜視図、図5はコネクタの接続動作における最大押し込み状態を示す断面図、図6はコネクタのロック状態を示す断面図、図7はコネクタのロック解放状態を示す断面斜視図、図8は図7よりロック状態に移行した同断面斜視図、図9は調圧機構の分解斜視図である。なお、下記の説明では図面の向きに準じて上下左右を表記しているが、実際の設置方向は、図1の中心線の延びる方向が上下方向(上下は反対でもよい)となる縦向き配置の他、この中心線が水平方向となる横向き配置の場合もある。
図1および図2の実施形態の調圧装置1は、送給圧力流体を一定の2次圧力に調整する調圧機構5(ガバナ機構)を備える本体部11を有し、この本体部11に設置されたコネクタ2に、流体を加圧状態で供給する燃料カートリッジ等の圧力容器12に設置された供給接続具3が着脱可能に接続される。
上記本体部11は液体燃料等の流体を使用する燃料電池等に設置され、この本体部11に対し圧力容器12より流体Fを供給する際に、コネクタ2の固縛機構4(ラチェット機構)によって供給接続具3をロック状態に接続するものである。供給接続具3はプラグ状の供給接続口部31にスプリング62によって閉弁方向に付勢されたステム弁61を有する弁機構6を備える。
そして、前記コネクタ2の内部に供給接続具3の先端部が挿入接続され、この供給接続具3の接続動作に応じて、供給接続具3のステム弁61が没入移動して開作動し、その圧力流体の送給に応じて本体部11の調圧機構5が作動して、一定の2次圧力に調圧された流体が調圧装置1より排出される構造となっている。また、上記接続動作において、供給接続具3の接続のための押し込み操作に伴い、固縛機構4における第2リング44が移動して、供給接続具3の一部に係合してコネクタ2にロック状態に保持し、分離時には、供給接続具3の次の押し込み操作に伴い、第2リング44がさらに移動してロック状態を解放状態とし、解放スプリング47によってコネクタ2と供給接続具3とが強制的に分離状態となる機構に設置されている。
次に各部の構造を具体的に説明する。まず、調圧装置1の本体部11における調圧機構5は、図2に断面図、図9に分解斜視図を示すように、カバーケース51と本体ケース53とに挟持されたダイヤフラム52と、本体ケース53に接続され1次圧力の流体(液体またはガス)が導入される導入部材54と、ダイヤフラム52に連動して1次圧力を2次圧力へ減圧調整する調整弁55と、流体の漏出を防止する第1逆流防止弁56(低圧用逆止弁)および本発明の第1の実施形態の逆止弁構造600(高圧用逆止弁)の弁体600aと、除塵用のフィルター58とを備える。
上記第1逆流防止弁56は調整弁としても機能する。そして、調整弁55と第1逆流防止弁56とは、ダイヤフラム52の偏位に対応して連動し、互いに逆の開閉動作により1次圧力を2次圧力に調圧するものであって、その1次圧力変化に対する調圧特性が、調整弁55と第1逆流防止弁56とでは逆特性となっている。これにより、前記ダイヤフラム52には、調整弁55の投影面積に1次圧力が作用した圧力損失と、第1逆流防止弁56の投影面積に2次圧力が作用した圧力損失とが同方向に加わり、両者の調圧特性の組み合わせにより、1次圧力変動に応じた圧力損失変動による2次圧力の調圧誤差を補償して、2次圧力の一定化を得るものである。さらに、調整弁55および第1逆流防止弁56は、ダイヤフラム52の偏位に対して開閉動作が逆となって、両者の取付位置誤差による調圧変動を解消し、作製精度の緩和による製造の容易化を図っている。
上記調圧機構5の導入部材54の外周部にはコネクタ2の固縛機構4が設置され、この固縛機構4は、図2に示すように、前記本体ケース53に固着されたホルダー本体41およびラチェットホルダー42と、該ラチェットホルダー42内に配設された第1〜第3リング43,44,45と、軸方向に摺動自在なスプリングホルダー46と、解放スプリング47とを備えてなる。
そして、前記供給接続具3の接続動作に応じて第2リング44が1コマ分回転し、供給接続具3の係合ロックを行い、次の供給接続具3の押し込み動作によって、第2リング44がさらに1コマ分回転し、係合ロックを解放し、解放スプリング47の付勢力によって供給接続具3を強制的に分離するようになっている。上記1コマ送りはリング間の斜面の押圧によって回転方向に力が作用することで行う。
圧力容器12の頭部に設置された供給接続具3は、接続部本体30の中央に弁機構6を内蔵する接続口部31を備え、接続口部31の外周には軸方向に突設された接続筒部32を有する。そして、図3に示すように、接続筒部32の先端外周に等間隔に突出したロック用の係合突起321を備え、第2リング44のロック用突起444と係合可能である。なお、図1,図2では接続筒部32は断面位置が左右で異なっている。
接続筒部32の先端より所定位置には、外側に環状に突出する押圧段部322を有し、後述のように、接続移動に応じて第1リング43の内周突起433に当接して軸方向に移動させる。また、押圧段部322より上記係合突起321に向けて突出するスプライン軸状の凸部323を有し、係合突起321との間に第2リング44が回動する環状スペースを形成すると共に、コネクタ2のラチェットホルダー42の下部内周の縦溝426に係合して回り止めが行われる。
接続口部31は、パイプ状に形成され、先端部外周にOリングによるシール部材33が装着され、接続部本体30を貫通した下端部311にナット35が締結されて取り付けられ、内周の中間段部312に弁機構6のステム弁61が摺動自在に配設されている。中間段部312より突出するステム弁61の下端にOリングによる弁体63が装着されてなる。ステム弁61は頭部の凹部に導入部材54の連係突起544(連係部材)の先端が当接可能であり、頭部の背面部と中間段部312との間にスプリング62(リターンスプリング)が縮装され、閉弁方向に付勢している。
次に、コネクタ2における固縛機構4の構造を、図2および図4に沿って説明する。図4の下端部に示すラチェットホルダー42は筒状に形成されてなり、筒部420の上端部が同図上端に示すホルダー本体41に固定される。このラチェットホルダー42の筒部420の内面に、一端より略中間位置にまで軸方向に延びる周方向で4つの第1ガイド溝421と、この第1ガイド溝421の間で上端面より内外に貫通したL字状係合溝422と、下端部側の内周に等間隔で複数(12個)配置されたラチェット凸部423と、この軸方向に延びるラチェット凸部423の間に内周面による等間隔で複数(12本)の第2ガイド溝424とを備え、ラチェット凸部423の上端部には傾斜面と係止段部を有し、係止段部の上端より第2ガイド溝424に向けても同様に傾斜面となっている。
第1リング43(スライドリング)は、リング状基部431の外周に等間隔に複数12個のガイド突起432を、内周にはガイド突起432と同位置に内周突起433をそれぞれ備え、上下端面は平坦に形成されている。外周のガイド突起432は、ラチェットホルダー42の第2ガイド溝424に常時挿入され、この第1リング43は回転不能で、上下移動のみ可能である。内周突起433の下面には、供給接続具3の接続筒部32の押圧段部322の上端が上昇時に当接可能で、その押圧により第1リング43が軸方向に上動する。なお、内周突起433の間の縦溝には、前記接続筒部32の係合突起321が挿通可能である。
第2リング44(ロックリング)は、リング状基部441の外周に等間隔に突出した複数12個のガイド突起442を、上面に等間隔で複数12個の傾斜面を有するスライド爪部443を、内周に等間隔で突出する複数12個のロック用突起444をそれぞれ備え、回転方向dに回転作動される。外周のガイド突起442と内周のロック用突起444は周方向の同位置で、両者はリング状基部441の下部で連結され、回転方向dの前方で高く後方で低い傾斜面に設けられている。また、上面に突出するスライド爪部443の上面は、同様に回転方向dの前方で高く後方で低い傾斜面に設けられている。
外周のガイド突起442はラチェットホルダー42の第2ガイド溝424に挿入され、第2リング44を軸方向に摺動案内し、このガイド突起442は第2リング44の上動量が大きいときに第2ガイド溝424より抜け出し、第2リング44が回転可能となる。その回転により、ガイド突起442の下端傾斜面が、ラチェット凸部423の傾斜面または係止段部の上端傾斜面に当接可能な状態で下降すると、その傾斜面同士の接触によりさらに回転するもので、ガイド突起442の先端が係止段部に係止したロック状態またはガイド突起442が第2ガイド溝424に挿入された分離状態で、その回転が停止する。また、内周のロック用突起444は、接続動作に伴う回動で供給接続具3の接続筒部32のロック用の係合突起321の内側に移動して、係合ロック可能である。
第3リング45(ガイドリング)は、リング状基部451の外周に等間隔4個のガイド突起452を、下端面にラチェット爪状の斜面を有する爪歯453を、それぞれ備える。ガイド突起452は、ラチェットホルダー42の第1ガイド溝421に挿入され、この第3リング45は軸方向に上下移動可能(回転不能)であり、その下端位置は第1ガイド溝421の下端部にガイド突起452が係止して規制され、第2リング44と分離される。下端面の爪歯453は、第2リング44の上面のスライド爪部443と当接し、斜面同士の接触により第2リング44を回動させる。
スプリングホルダー46は、円筒状の上部筒部461とこれより外径が小さい下部筒部462よりなり、内部に解放スプリング47が縮装され、上部筒部461の下端外周段部463が、第2リング44のロック用突起444に上方より当接して付勢する。これにより、第3リング45と離れた第2リング44の分離時の遊動防止を行う。
また、スプリングホルダー46の下部筒部462は、第1〜第3リング43〜45の内方に挿入され、下方にラチェットホルダー42の内部に延び、解放スプリング47を受ける底面の中央には開口を有し、開口内には供給接続具3の接続口部31が挿入される。さらに、下部筒部462の下端部が供給接続具3の接続部本体30の内端面324に当接可能で、供給接続具3の接続動作によってスプリングホルダー46は解放スプリング47に抗して軸方向に上方移動可能である。
解放スプリング47は、コネクタ2の本体ケース53のフランジ部下面との間に縮装されるコイルスプリングであり、スプリングホルダー46を介して第3リング45を押し下げると共に、供給接続具3を離脱方向・分離方向に付勢する。
ホルダー本体41は、コネクタ2のダイヤフラム52の固定と共に本体ケース53に固着される。下部のリング体411で連結された、等間隔で上方に延びる複数4個の固定部412、固定部412の間の縦溝部413を備え、固定部412の上端の外方向に突出するフランジ部414に固着用のネジ孔415が形成され、さらに、フランジ部414の下方の各固定部412の外面に外方向に突出する4個のピン状突起416を有する。このピン状突起416は、ラチェットホルダー42のL字状係合溝422と係合可能で、組み立てが行われる。
次に、調圧機構5の構造を具体的に説明する。本体ケース53とカバーケース51とをダイヤフラム52を介して接合することにより、その内部空間が調圧室530と大気室510とに画成される。ダイヤフラム52は、調圧室530の2次圧力を受けて大気室510との圧力差に応じて弾性偏位可能であり、その中心部には、大気室510側にサポータ521が調圧室530側にシャフト522がそれぞれ固着され、ダイヤフラム52の偏位に応じて一体に軸方向に移動可能である。
シャフト522は、ダイヤフラム52に固着され調圧室530に位置するボス部523と、このボス部523の先端から軸方向に延長された軸部524を備え、この軸部524の先端に周溝部525を有し、この周溝部525にO−リングによる調整弁55が装着され、さらに、前記軸部524の根本部分でボス部523の先端面にO−リング(弾性体)による第1逆流防止弁56が装着される。
サポータ521はダイヤフラム52に密着するフランジ部の中心のボルト部がダイヤフラム52の中心を貫通し、反対側のシャフト522に締結される。また、サポータ521には、カバーケース51の筒状部511の内部に設置された圧力設定用の調圧スプリング513の一端部が当接し、調圧スプリング513の他端部は筒状部511に位置調整可能に螺合された調圧ネジ512(アジャスタ)に当接し、この調圧ネジ512の軸方向位置の調整に応じて、調圧スプリング513によるダイヤフラム52の付勢力が調整される。
下端部位の導入部材54は、外周の筒部541と、中間の隔壁部(隔壁)542と、隔壁部542より下方に突出し前記ステム弁61を連係作動する連係部材としての連係突起544と、該連係突起544の両側の隔壁部542を貫通する連通孔543を備える。
そして、導入部材54の隔壁部542の上面には、連通孔543の開口を覆うように高圧閉止用の弁体600aが配設されている。つまり、調圧室530の2次圧力がある程度高い状態で、供給接続具3が分離された際に、その2次圧力によって弁体600aが連通孔543を閉塞して逆止弁として機能し、流体が外部に漏れ出るのを防止する。
導入部材54は筒部541の上端部が前記本体ケース53の先端筒部の外周にOリング532を介して着脱可能に結合され、他端部側は供給接続具3の接続口部31の前端外周のシール部材33が嵌装され、加圧流体が導入される。
本体ケース53は先端筒部の内部にシャフト522の軸部524が摺動可能に挿通される仕切壁531を備え、この仕切壁531の外内が調整弁55および第1逆流防止弁56によって開閉される。軸部524の前進移動に伴って調整弁55が開き、後退移動に伴って第1逆流防止弁56が開くように逆の開閉作動をする。また、第1逆流防止弁56は調圧室530の圧力が低い状態で、供給接続具3が分離された際に、その2次圧力によって閉じて流体の逆流を閉止する閉止弁として機能する。
調圧室530の側部には調圧した2次圧力のガスを筒部材531を経て排出する排出口514が設置され、この排出口514には調圧された流体を本体部11に導くパイプ515が接続される。
前述の導入部材54の連係突起544は、コネクタ2に供給接続具3を接続する際に、その先端がステム弁61を押して開作動させるものである。この連係突起544は導入部材54の隔壁部542に固着されて、ダイヤフラム52と連動する軸部524とは分離された構造であり、接続動作でダイヤフラム52が偏位する力を受けないようになっている。つまり、軸部524の先端でステム弁61を連係作動させることが可能であるが、その場合に、最大押し込み状態が継続されるように押し込み力が保持された場合には、それによってダイヤフラム52が偏位することで調圧機能が損なわれ、設定2次圧力より高い圧力の流体が供給される恐れがあるが、ダイヤフラム52と連係突起544とが分離していることで、調圧機能が確保でき設定2次圧力より高い圧力の流体の供給を阻止している。
前記導入部材54の隔壁部542の下面には、送給する流体中の塵埃等の異物を除去するためのフィルター58が介装される。このフィルター58は、内孔58aを有する円板状で、外径が隔壁部542の外径より若干大きく、また、内径が連通突起544の根本部径より若干小さく形成され、導入部材54に下方より挿入装着することによって落ちないように止着される。
このフィルター58の材質は、例えば、空隙率85%、セル平均径30μm、厚み1mmのLDPE(低密度ポリエチレン)発泡体である。フィルター58を流体通路に介装することにより、供給流体に存在する細かなゴミの混入を防ぎ、調圧用の1次および第1逆流防止弁55,56の調圧作動、弁体600aなどの逆流防止作動に不良が発生するのを阻止すると共に、本体部11における作動部材の動作不良の発生も防止する。発泡体の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートまたはポリアクリロニトリルからなる群より少なくとも1つが選ばれる。
次に、圧力容器12の構造を説明する。圧力容器12は、供給接続具3の接続部本体30が頭部に設置された容器本体102と、この容器本体102の内部に形成され、流体Fを収容する貯蔵室103と、容器本体102の内部に形成され、端部において貯蔵室103と相互に連通し、流体Fを押し出すための応力を生じさせる圧縮ガスGを封入する気室104と、貯蔵室103に移動自在に配設され、流体Fと圧縮ガスGとを区画するピストン状の隔壁部材105と、隔壁部材105が下降移動した際に容器本体102の底部との間で圧縮される弾性体108とからなる。
容器本体102は、外容器121と、底部を密閉する蓋体122と、外容器121の内部に二重構造に配設された内容器123とで構成されてなる。内容器123の下端部には縦方向に延びる切欠き111が形成され、内容器123の内部と外容器121の内部、すなわち、貯蔵室103と気室104とが連通可能になっている。内容器123の上端部は
接続口部31の下端部311に締結されたナット35に嵌合装着され、この内容器123が保持されてなる。内容器123の上端部には中心部に透孔123aが開口され、弁機構6のステム弁61の開閉動作に応じて、貯蔵室103内の流体Fの吐出供給が行えるようになっている。
また、内容器123に摺動可能に嵌挿された隔壁部材105は、本体151と弾性シール部材152(Oリング)とで構成され、シール部材152の外周が、シリンダ状の内容器123の内壁に気密に接触し、その上部空間の貯蔵室103に流体Fが封入される。この隔壁部材105は、貯蔵室103に収容した流体Fと気室104に収容した圧縮ガスとを区画する移動隔壁として機能し、背面に作用する圧縮ガスの圧力によって前面の流体Fを加圧し、ステム弁61が開作動した際に、この流体Fを押し出すように作用する。
気室104への圧縮ガスGの封入は、供給接続具3の分離状態で、貯蔵室103に流体Fを注入する以前に行う。まず押し込み作動により開作動したステム弁61を通して、圧縮ガスGを貯蔵室103に注入するのに応じて隔壁部材105が下降し、図1に示す位置よりさらに貯蔵室103に圧縮ガスが注入されることによって、隔壁部材105は、弾性体108を押圧変形させて貯蔵室103の底部にさらに移動する。最下降状態において、切欠き111の上端部が隔壁部材105のシール部材152より上方となり、切欠き111を通して貯蔵室103より気室104へ圧縮ガスが注入される。そして、気室104内が所定圧力となった際に圧縮ガスの注入を停止した後、ステム弁61を再び開作動して貯蔵室103の圧縮ガスを排出する。これに応じ、隔壁部材105は貯蔵室103のシール状態に戻り、さらなるガスの排出で内容器123の上端にまで上昇移動し、貯蔵室103のガスを全て排出することで、気室104に圧縮ガスGが封入される。その後、注入手段を供給接続具3に接続してステム弁61を通して貯蔵室103へ流体Fを、隔壁部材105を下降させつつ注入することによって、流体Fを噴出可能に収容して圧力容器12を得るものである。
なお、圧力容器12には、流体として圧縮ガスを収容してもよく、その場合には、内容器は用いず、外容器に直接ガスを収容する。また、供給流体を噴出させるための内圧(1次圧力)を得るために、この流体に噴射剤を混入した、いわゆるエアゾール構造としてもよい。
前述のコネクタ2と供給接続具3の接続動作においては、基本的に、供給接続具3の接続口部31がコネクタ2の導入部材54に挿入され、シール部材33の接触によってシール状態を確保すること、供給接続具3の弁機構6を開作動して流体の通路を連通させ供給を可能とすること、固縛機構4をロックさせることが行われる。
その作動順は、接続時(取付時)には、まず、シール部材33が導入部材54の筒部541の内面に接触してシール性を確保した後、連係突起544の先端によって弁機構6のステム弁61が開作動して流体の送給通路が連通し、続いて、固縛機構4の第2リング44が回転してロック状態となる。一方、解放時(取外時)には、固縛機構4の第2リング44が回転してロック状態が解放されるのに続いて、ステム弁61が閉弁して連通を閉止し、最後にシール部材33が導入部材54より離れてシール解除するものである。
次に、コネクタ2に対する供給接続具3の接続について、主に固縛機構4の動作を図5〜図8を用いて説明する。
接続前の分離状態は、図2に示すように、固縛機構4のスプリングホルダー46の段部463が第2リング44のロック用突起444に当接して押圧し、第1リング43および第2リング44のガイド突起432,442はラチェットホルダー42の第2ガイド溝424内にあり第2リング44は回動不能であり、第3リング45は下降位置が規制された位置にある。この状態では、調圧機構5の第1逆流防止弁56は閉じ、供給接続具3のステム弁61も閉止状態にある。
供給接続具3の押し込み動作に応じて、接続筒部32のロック用の係合突起321が第1および第2リング43,44の縦溝を図7に示すように通って移動し、スプリングホルダー46の下端部が供給接続具3の内端面324に当接して押し上げられるのに続いて、押圧段部322が第1リング43の下面に当接してこれを押し上げる。これに伴い、第2リング44も上昇し、第1ガイド溝421の下端で停止している第3リング45の下面と当接し、この第3リング45も押し上げる。その途中で、第2リング44のガイド突起442はラチェットホルダー42の第2ガイド溝424の上端より出て回動可能となり、第3リング45の下面の爪歯453の傾斜面との当接によって第2リング44は回転方向dへの力を受ける。
図5は供給接続具3を最大押し込んだ状態を示し、この状態では第3リング45の上動は規制され第2リング44は第3リング45との斜面接触により、第1リング43上を回転方向dへ回転させ、図8に示すように、この第2リング44の回動で、そのロック用突起444が供給接続具3の接続筒部32のロック用の係合突起321の内側に移動して係合し、抜け移動不能にロックする。図5の状態では、連係突起544がステム弁61を開作動させて流体の送給を開始する。
次に、最大押し込み状態より、押し込み動作を解放すると、解放スプリング47の付勢力によって供給接続具3は後退付勢されるが、供給接続具3の接続筒部32のロック用の係合突起321が第2リング44のロック用突起444に係合して下方移動し、第3リング45および第1リング43も一体に下方移動する。そして、第3リング45が第1ガイド溝421の下端で下降停止になると、これより離れて第2リング44がさらに下降することで、両者の傾斜接触が離れ、第2リング44は上記回転により下端のガイド突起442先端が第2ガイド溝424の位置よりラチェット凸部423の傾斜面上に移動し、この傾斜面上に接触し、第2リング44のさらなる下降で、その傾斜に沿ってさらに回動する。
そして、第2リング44のガイド突起442が係止段部に当接して回動停止するとともに、それ以上の下降が停止されて、この第2リング44のロック用突起444に係合している供給接続具3はロックされ、分離不能に接続されたロック状態となる。
図6はこのロック状態の断面図であり、調圧機構5が作用して所定圧力に調整された流体が排出口514より本体部11側に供給される。
次に、上記ロック状態からの解放動作は、再度供給接続具3を押し込み動作すると、第1リング43および第2リング44が上動し、第2リング44の下端部が係止段部より離れて回動可能となり、第3リング45の爪歯453の斜面によって第2リング44が回動し、その後の供給接続具3の後退移動に伴って、第2リング44のガイド突起442の斜面がラチェット凸部423の係止段部より第2ガイド溝424に至る斜面に接触し、この斜面接触により第2リング44はさらに回転方向dに回転し、ガイド突起442が第2ガイド溝424内に挿入される位置に回転する。この第2リング44の回転位置では、図7に示すように、係合突起321はロック用突起444とは外れて縦溝と位置が合い、ロック係合が解放されて、供給接続具3の接続筒部32が分離移動可能となって、解放スプリング47の付勢力によってスプリングホルダー46を介して分離作動され、突き出される。
前記調圧機構5は、調整弁55および第1逆流防止弁56の調圧により、ダイヤフラム52の動きに応じて、1次圧力をその圧力に関係なく所定の2次圧力に減圧調整するものであり、その作用を説明する。
図6は調圧状態を示すものであって、調整弁55および第1逆流防止弁56で調圧された流体は調圧室530へ流入し、精度よく2次圧力に減圧されて排出口514より排出される。
ダイヤフラム52は2次圧力と大気圧との差圧による付勢力と調圧スプリング513による付勢力とが平衡した位置に保たれる。そして、排出口514からの流体排出量の変動、1次圧力の変動等に応じて2次圧力が変化した場合、これに応動してダイヤフラム52の偏位量が変化し、シャフト522の位置が変化するのに連動して調整弁55および第1逆流防止弁56が動き、互いに異なる方向より開閉作動して2次圧力を一定に保つ。調圧ネジ512を動かすことで調圧スプリング513の付勢力を変化させ、任意の2次圧力が設定可能である。
さらに、1次圧力変化に対する調整弁55による調圧特性と、第1逆流防止弁56による調圧特性とは互いに逆特性であって、1次圧力の低下に対する2次圧力は、調整弁55の調圧では上昇し、第1逆流防止弁56の調圧では低下する。そして、シャフト522には軸部524の先端部に1次圧力の作用により調整弁55の投影面積が受ける圧力損失と、ボス部523に2次圧力の作用により第1逆流防止弁56の投影面積が受ける圧力損失とが、共にシャフト522を後退させる同方向作用するもので、両者の調圧特性の組み合わせにより1次圧力の変動に対する2次圧力の変動を一定化する構造となっている。
つまり、2次圧力流体が調圧室530より排出されて2次圧力が低下変動すると、ダイヤフラム52はシャフト522が前進移動(図で下方への移動)し、調整弁55が開方向に第1逆流防止弁56が閉方向に作動し、1次圧力流体が調整弁55により減圧されて調圧室530に流入して2次圧力が上昇し、この2次圧力が1次圧力の低下変動に伴って設定値より上昇するのが第1逆流防止弁56の開度(圧力損失)により調整され、2次圧力が設定値となると、ダイヤフラム52の偏位によりシャフト522が後退移動(図で上方への移動)し、調整弁55が閉作動して流体の導入量を低減することで一定の2次圧力を得るように調圧するものである。
そして、1次圧力の変動に伴う調圧特性、つまり圧力容器12より流体を供給した際に、この圧力容器12内の1次圧力が徐々に低下することに対する調整弁55の受圧誤差を考慮したものである。第1逆流防止弁56を調整弁55とは異なる逆方向の開閉作動を行い、第1逆流防止弁56の圧力損失が、調整弁55の圧力損失と同方向でかつほぼ逆特性である。この調整弁55による調力特性は、1次圧力の上昇に対して2次圧力が低下する特性である。これに対して、第1逆流防止弁56による調力特性は、1次圧力が低いとき2次圧力を抑制し、特に、1次圧力が0のときに閉弁して逆止弁となって流体の逆流を阻止し、1次圧力の上昇で開放となり、1次圧力の上昇に対して2次圧力が上昇する特性で、上記調整弁55による調圧特性とは逆特性である。
両調圧特性はシャフト522に対して同方向に作用することで、調圧特性が逆特性の2つの調整弁55,56の組み合わせによる調圧特性は、1次圧力の変動に対して、一定の2次圧力が得られる。つまり、圧力容器12からの流体の供給に伴って1次圧力が低下変動する際に、調整弁55に作用する圧力損失によって、2次圧力が上昇する調圧特性となるのを、第1逆流防止弁56に作用する圧力損失が2次圧力を低下させる特性となることで、両者の合成特性は平坦化し、一定の2次圧力を維持することが、簡単な構造により確保できる。
また、分離状態および不使用状態では、第1逆流防止弁56および弁体600aが逆止弁として作用することで、流体漏れの防止が図れる。
次に、図10を参照して、本発明の第1の実施形態となる逆止弁構造600について説明する。図10は弁体600aが装着された導入部材54の部分拡大断面図を示し、図10(a)は流体が通過可能な状態の弁体600a、図10(b)は逆流を阻止している状態の弁体600aをそれぞれ示す。逆止弁構造600は、2つの空間602、612の間にあって、導入部(一方の空間)612から供給される加圧流体を他方の空間602に通過させる連通孔543を有する隔壁542と、中間室(他方の空間)602内に隔壁542の連通孔543を開閉するように、隔壁542もしくは隔壁542に設けられた弁座に配置された弁体600aとを有する。
弁体600aは、導入部材54の隔壁部542側に位置する、加圧流体が通過可能な多孔質部(多孔質層)(被圧縮層)608と、逆側に位置する加圧流体が透過しない板部(非透過層)606とを有する2層構造からなっている。弁体600aは、隔壁部542の連通孔543を覆うように本体ケース53の接合筒部(規制部)533の下端604と隔壁部542との間に挟持されるように配置されている。この弁体600aは、筒状の中間室602内を僅かに上下移動可能に配置してもよいが、図10(a)の如く、上下に移動しないように移動を規制することが好ましい。多孔質部608は、通常状態では内部に形成された微細な空隙を通して加圧流体を通過させ、圧縮状態では潰れて加圧流体の通過を阻止するようになっている。なお、弁体600aの形状(縦横の比率)は、説明の便宜上、模式的に示したものであって実際とは異なる。
他方の空間の中間室602には、多孔質層608を通常状態とした弁体600aを隔壁542との間に保持する接合筒部533が設けられ、加圧流体の供給時には多孔質層608が通常状態となって加圧流体の通過を許容し、非供給時には、弁体600aが他方の空間602の圧力により隔壁542に押し付けられて多孔質層608が圧縮される。通常の使用状態では、中間室602内の圧力より1次側の圧力が高いので、連通孔543を通過した流体は、矢印608で示すように多孔質部608を通って弁体600aの外周に流入し、さらに、接合筒部533の先端切欠き534を通って接合筒部533の内側に流入する。さらに調圧室530(図2)の方へ移動して使用に供される。
そして、前述の圧力容器12が調圧装置1から取り外されて、流体の供給が停止すると、導入部材54の筒部541により画成される導入部(一方の空間)612の圧力が零になるので、加圧されている中間室602内の流体が連通孔543を通過して外部に流出しようとする。このとき、中間室602内の加圧流体は、その圧力で多孔質部608を隔壁542に圧接して圧縮し、隔壁部542に多孔質部608を押し潰した状態で密着させるように働く。この多孔質部608が潰れることによって、流体の通過経路が閉鎖されて加圧流体の流出が阻止される。この多孔質部608は、柔軟性を有しており、隔壁部542の表面がある程度の表面粗さ即ち凹凸を有していても、隔壁部542に密着するので、密着不良による加圧流体のしみ出しも生じることはない。
次に、図11を参照して、弁体600aの製造方法について説明する。図11は、弁体600aの製造過程を示す図であり、図11(a)は、2種類の材料を示す斜視図、図11(b)は重ねられた2種類の材料をパンチ620で打抜く直前の状態、図11(c)は、2種類の材料をパンチ620で打抜いている途中の断面図、図11(d)は打抜きにより形成された弁体600aをそれぞれ示す。まず最初に、図11(a)に示すように、多孔質の弾性を有する多孔質シート614と、非透過性シート616を非透過性シート616を下にして重ね合わせる。次に、図11(b)に示すように、この重ね合わされた材料シート618に、上方即ち多孔質シート614側から断面円形のパンチ620を降下させる。これにより、図11(c)に示すように、パンチ620の刃先620aは多孔質シート614と非透過性シート616を円板状に剪断し、図11(d)に示すように2層構造即ち多孔質部608と非透過性の板部606からなる円板状の弁体600aが製造される。材料シート618は、パンチ620による剪断の過程で、剪断部分に熱を生じ多孔質部608と板部606は周縁部で互いに熱融着されて一体となる。
次に、この弁体600aの製造方法の実施例について説明する。
(実施例1)
多孔質シート614を以下の工程により成形した。
1)加熱可塑化した低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)に、尿素とポリエチレングリコールをバインダーとして微粒化混合し、平均セル径が55μm、空隙率が85%となるように調整したエマルジョンを得、
2)このエマルジョンを厚み0.5mmでシート状に押し出し成形し、
3)次に、この成形シートを水洗浄して、水溶性の尿素およびポリエチレングリコールを除去することにより、樹脂のみによる弾性を有する多孔質シート614を作製し、
4)この多孔質シート614の下に、厚み0.4mm、硬度50度のエチレンプロピレンゴム(EPDM)シート(非透過性シート616)を敷いて重ね合わせ、材料シート618を得る。
5)この材料シート618をパンチ620により上方から打抜き、直径4mmの円板状の弁体600aを得た。
これにより、周縁部が摩擦熱により互いに熱融着された2層構造の弁体600aが得られた。
なお、多孔質シート614の材質として低密度ポリエチレン以外に、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)で構成してもよい。
また、多孔質シート614に重ねる非透過性シート616は、燃料に耐性を有するものであればよい。例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)で構成してもよいが、多孔質シート614と同じ材質、または同じ系統の材料からなるものであることが好ましい。
以上の製造方法により、油性バインダーを含まない樹脂のみによる弾性を有する多孔質シート614が得られるので、弁体600aを構成しても、バインダーの油成分が溶け出して燃料に混入し、機器に悪影響を及ぼすおそれがない。また、多孔質部608と板部606は、必ずしも溶着する必要はないが、組立を容易にするためには熱融着等により接着することが好ましい。熱融着する場合には、上記のような摩擦熱による場合のほか、打抜き前にパンチ620を予熱したり、打抜き時にパンチ620に超音波振動を加えたりすることによって、さらに強固に互いに熱融着することができる。
(実施例2)
この弁体600aを使用して、逆流防止機能について性能確認を行った。
外径7mmのポリオキシメチレンの筒状体に、内径5mmの穴を開け、底を平坦にし、さらに内径0.5mmの貫通穴を開けて弁座を作製した。この弁座に前述の弁体600aを、多孔質部608が下側即ち弁座側になるように配置し、弁体の厚みが0.5mmとなるようにポリオキシメチレンの筒体に取り付けた。このようにして構成した圧力調整器に2次側から圧力を加えて逆流の状態を確認したところ、2次圧力が約10kPa以上で、全く逆流は認められなかった。この10kPaという値は、設定により変更しうるものであり、固定的なものではない。
また、比較用として厚み0.4mm、外径4mmのエチレンプロピレンゴムのみで構成した逆止弁でも実験したが、20kPa以下で僅かに逆流が認められた。
上記弁体600aは、微細な孔を多数有する多孔質部608内を流体が通過するので、流体中に浮遊粒子が混入していても、この多孔質部608で浮遊粒子を捕捉して、調圧室530への不純物の進入を阻止することができる。従って、別体のフィルター58は必ずしも設ける必要はなくなる。その場合、部品点数を低減することができ、組立も容易になる。また、弁体600aの多孔質シート614は、前述の如く樹脂のみによる弾性を有するものであり、多孔質シート614を発泡させるための油成分を含まない。従って、例えば、アルコール燃料中に油成分が溶出して、燃料電池等の機器に付着して電池の性能を低下させるという問題が生じるおそれがない。
上記、本発明の逆止弁構造600の弁体600aは、周縁部で2つの層が熱融着されていない場合は、組立時において、互いに接触している平面に沿って互いに位置ずれする可能性がある。しかし、この場合でも、熱融着されている場合と同様に、多孔質部508および板部616が、弁体600aの外周と中間室602の内壁との間の間隙分ずれても、必ず連通孔543を覆う位置にあるように、弁体600aの外径を寸法決めすることによって、逆流防止の機能を維持することができる。
次に、本発明の第2の実施形態となる逆止弁構造700について図12および図13を参照して説明する。図12は、弁体が流体を通過させることができる位置にある逆止弁構造700を示し、図13は、弁体が流体を通過させない位置にある逆止弁構造700を示す部分拡大断面図である、なお、第1の実施形態と同じ部品については、同じ参照番号を付して説明する。第2の実施形態では第1の実施形態と弁体の構成が異なる。第2の実施形態の弁体700aは、中間室602内を上下方向に僅かに移動可能な厚みを有し、本体即ち板部(非透過層)706と、少なくとも1枚の流体を通過させない非透過性フィルム(流体非透過性フィルム)(被圧縮層)708の2層構造からなる。図12および図13では、一例として2枚の非透過性フィルム708を積層している。図12においては、容易に理解できるように2枚の非透過性フィルム708を互いに離隔した状態に配置してあるが、実際は互いに略重なった状態で板部706にも略密接している。板部706の材質は、第1の実施形態の板部606と同じ材質から成形される。また、非透過性フィルム708の材質は、第1の実施形態の多孔質部608と同じ材質から成形される。非透過性フィルム708は、板部706に接着しないほうが、圧接される隔壁542の面形状にならって一層確実に密着するので好ましい。また、非透過性フィルム708の枚数は、1枚よりも複数枚、例えば、2〜6枚程度積層するほうが圧縮されるとさらに面形状に追従して変形するので好ましい。
図12に示すように、加圧流体が供給されている状態では、導入部材54の連通孔543にかかる圧力が、弁体700aを上方に押し上げ、加圧流体は矢印710で示す経路を通って、導入部612から中間室602内に流入する。このとき、本体ケース53の接合筒部533は、弁体700aの上方への移動を規制する規制部として作用する。非透過性フィルム708は、加圧流体の圧力を受けても板部706により支持されてその形状を維持し位置が安定する。非透過性フィルム708は流体を通過させないので、加圧流体は非透過性フィルム708の下側をフィルム面に沿って通過し、流体の供給が円滑に行われる。なお、図12の隔壁部542の上面即ち中間室602側にある面は、目視的には平面であるが、実際は図示するように凹凸面となっている。この凹凸面は、弁体700aの機能を説明するために、実際の面形状の比率を変えて拡大誇張して示すものである。
圧力容器12が取り外されると、即ち加圧流体の供給が停止すると、図13に示すように、導入部612には流体がなくなり、中間室602内に残存している加圧流体の圧力によって、弁体700aは隔壁部542に圧接される。このとき、非透過性フィルム708は、隔壁部542の上面の凹凸面に沿って圧縮され変形し密着する。これにより、中間室602内の加圧流体が連通孔543から漏れ出すことが防止できる。このとき、非透過性フィルム708は、板部706があることにより圧力を受けても皺になりにくい。
次に、この弁体700aの実施例について説明する。
(実施例3)
弁体700aの非透過性フィルム708として、厚み30μmの低密度ポリエチレン樹脂フィルムを2枚重ね、直径4mmの円形状に打抜いて被圧縮層を形成した。また、板部706として、厚み0.4mm、硬度50度のエチレンプロピレンゴムのシートを直径4mmの円形状に打抜き、前記非透過性フィルム708と重ねて弁体700aを構成した。外径7mmのポリオキシメチレンの筒状体に内径5mmの穴を開け、底を平らにし、内径0.5mmの貫通孔(連通孔)を開けて弁座を形成した。この弁座に弁体700aを非透過性フィルム708が弁座側になるように配置し、逆止弁構造700とした。比較用として、弁体を厚み0.4mm、外径4mmのエチレンプロピレンゴムのみで構成した逆止弁構造も製作した。
これらの逆止弁構造を用いて、水圧をかけて逆流の状態を確認したところ、比較例では圧力20kPa以下で、僅かに逆流したが、本発明の第2の実施形態の逆止弁構造700では、全く逆流は認められなかった。
この第2の実施形態の逆止弁構造700で使用される非透過性フィルム708および板部706の材質としては、前述の通り低密度ポリエチレンやエチレンプロピレンゴム以外に、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が好適である。
また、上記第1および第2の実施形態は、隔壁542に弁体600a、700aが直接接触している場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、隔壁に図示しない弁座を設けて、この弁座に弁体600a、700aを配置しても良い。
本発明の一つの実施の形態にかかる調圧装置のコネクタの分離状態を示す全体断面図 図1のコネクタ構造の要部拡大断面図 圧力容器としての圧力容器の斜視図 固縛機構の主要部品の分解斜視図 供給接続具の接続動作における最大押し込み状態を示す断面図 供給接続具とコネクタとが接続されたロック状態を示す断面図 ロック解放状態における供給接続具と作動部材との関係を示す断面斜視図 図7よりロック状態に移行した同断面斜視図 調圧機構の分解斜視図 本発明の第1の実施形態の逆止弁構造の弁体が装着された導入部材の部分拡大断面図を示し、(a)は流体が通過可能な状態の弁体、(b)は逆流を阻止している状態の弁体をそれぞれ示す。 図10の弁体の製造過程を示す図であり、(a)は2種類の材料を示す斜視図、(b)は重ねられた2種類の材料をパンチで打抜く直前の状態、(c)は2種類の材料をパンチで打抜いている途中の断面図、(d)は打抜きにより形成された弁体をそれぞれ示す。 本発明の第2の実施形態の逆止弁構造を示す部分拡大断面図であり、弁体が流体を通過させることができる位置にある状態を示す。 図12の逆止弁構造を示す部分拡大断面図であり、弁体が流体を通過させない位置にある状態を示す。
符号の説明
533 接合筒部(規制部)
542 隔壁部(隔壁)
543 連通孔
600、700 逆止弁構造
600a、700a 弁体
602 中間室(他方の空間)
606、706 板部(非透過層)
608 多孔質層(被圧縮層)
708 流体非透過性フィルム(被圧縮層)
612 導入部(一方の空間)
520 パンチ
F 流体

Claims (11)

  1. 2つの空間の間にあって、一方の前記空間から供給される加圧流体を他方の前記空間に通過させる連通孔を有する隔壁と、前記他方の空間内に前記隔壁の連通孔を開閉するように、前記隔壁もしくは該隔壁に設けられた弁座に配置された弁体とを有する逆止弁構造であって、
    前記弁体は、通常状態では前記加圧流体の通過を許容し圧縮された状態では前記加圧流体の通過を阻止する被圧縮層と、該被圧縮層を前記隔壁との間に挟んで配される、前記加圧流体を通過させない非透過層とを有する2層構造からなり、
    前記他方の空間には、前記被圧縮層を通常状態とした前記弁体を前記隔壁との間で該弁体の移動を所定範囲内に規制する規制部が設けられ、
    前記加圧流体の供給時には前記被圧縮層が通常状態となって該加圧流体の通過を許容し、非供給時には、前記弁体が前記他方の空間の圧力により前記隔壁に押し付けられて前記被圧縮層が前記隔壁に圧接されて圧縮するよう構成されてなることを特徴とする逆止弁構造。
  2. 前記被圧縮層が、通常状態では内部に形成された微細な空隙を通して前記加圧流体を通過させ、圧力を受けると潰れて通過させない多孔質層からなることを特徴とする請求項1記載の逆止弁構造。
  3. 前記被圧縮層が、通常状態では前記隔壁から離隔する少なくとも1枚の流体非透過性フィルムからなることを特徴とする請求項1記載の逆止弁構造。
  4. 前記流体非透過性フィルムが2枚以上積層されてなることを特徴とする請求項3記載の逆止弁構造。
  5. 前記他方の空間が筒状であり、前記弁体が前記筒状の空間内で該弁体の外周と前記空間の内壁との間に間隙を有する寸法の板状であり、前記弁体の位置が前記隔壁もしくは弁座に沿って前記間隙の寸法だけずれても前記連通孔が常に前記弁体により覆われる位置に前記連通孔が形成されていることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の逆止弁構造。
  6. 通常状態では流体の通過を可能にし、圧縮されると前記流体の通過を阻止する弾性を有する多孔質層と、前記流体が通過しない非透過層の2層構造からなることを特徴とする逆止弁用弁体。
  7. 前記多孔質層と前記非透過層とが互いに接着されていることを特徴とする請求項6記載の逆止弁用弁体。
  8. 通常状態では他の部材とフィルム面との間に流体の通過を可能にし、前記他の部材に圧接されると前記流体の通過を阻止する弾性を有する流体非透過性フィルムと、前記流体が通過しない非透過層の2層構造からなることを特徴とする逆止弁用弁体。
  9. 前記多孔質層または前記流体非透過性フィルムが、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリブチレンテレフタレートのいずれかの材質により成形されていることを特徴とする請求項6から8いずれか1項記載の逆止弁用弁体。
  10. 前記非透過層が、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアクリロニトリル、ポリブチレンテレフタレートのいずれかの材質により成形されていることを特徴とする請求項6から9いずれか1項記載の逆止弁用弁体。
  11. 非透過性シートの上に弾性を有する多孔質シートを重ね合わせ、上方からパンチにより打抜くことを特徴とする逆止弁用弁体の製造方法。
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