JP2006151621A - 乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置 - Google Patents

乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006151621A
JP2006151621A JP2004346206A JP2004346206A JP2006151621A JP 2006151621 A JP2006151621 A JP 2006151621A JP 2004346206 A JP2004346206 A JP 2004346206A JP 2004346206 A JP2004346206 A JP 2004346206A JP 2006151621 A JP2006151621 A JP 2006151621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
rail
passenger conveyor
abnormality
abnormality diagnosis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004346206A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Goshima
匡 五嶋
Kiyoshi Naganuma
清 長沼
Noriyuki Sahoda
典之 佐保田
Hiroshi Yamazaki
浩 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2004346206A priority Critical patent/JP2006151621A/ja
Publication of JP2006151621A publication Critical patent/JP2006151621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

【課題】環境音響が大きい場所に設置された乗客コンベアであっても、異常有無の診断を、精度よく、かつ、簡便に行い得る乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置の提供。
【解決手段】踏み段レール10上に段差形成体14を設け、この段差形成体14を踏み段9の後輪11が通過してその後輪11が踏み段レール10に落下衝突した際に発生する衝突音響を検出し、その衝突音響と予め記憶させてある正常音響とを比較することで、踏み段に異常が発生しているか否かを診断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及びその異常診断方法に用いられる異常診断装置に関するものである。
この種の従来技術としては、フレーム内を循環移動する踏み段に設けられて移動中における音響が入力されるマイクロホン、このマイクロホンの電気信号を変換した音信号を発信する音信号発信器及びフレーム内におけるマイクロホンの位置を発信する位置信号発信器が装備された発信装置と、音信号発信器の発信を受信すると共に音信号発信位置に対応した位置信号発信器の発信を受信して記憶する格納部、この格納部に記憶された音信号発信器からの音響受信データと予め設定された正常音響データを比較する演算部及びこの演算部による演算値が所定値を超えたときの格納部におけるマイクロホン位置を出力する中央処理部が装備された受信装置と、中央処理部の出力を介して付勢される異常表示手段とを備えた乗客コンベア用踏み段の異常診断装置によって、無端状の踏み段チェーンに係止させた複数個の踏み段に異常が発生しているか否かを診断するようにしたものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−68657号公報(段落番号0006〜段落番号0019、図1〜図3)
しかしながら、乗客コンベアは、音楽が流れている店舗内や人の交通量の多い駅構内などの環境音響の大きな場所に設置されることが多い。そのために、上述従来技術では、乗客コンベアが設置される場所の環境音響が、踏み段に設けられたマイクロホンに入力してしまうために、踏み段の異常の発生を、精度よく診断することができないという問題点があった。
本発明の目的は、上述した問題点にかんがみ、乗客コンベアが環境音響の大きな場所に設置されていても、踏み段の異常の発生の有無を、精度よく、かつ、簡便に診断することを可能にした乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及びその異常診断方法に用いられる異常診断装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、無端状の踏み段チェーンに係止させた複数個の踏み段が、踏み段レール上を走行した場合に発生する音響を検出し、その検出した音響と予め記憶させてある正常音響とを比較することで、踏み段に異常が発生しているか否かを診断するようにした乗客コンベア用踏み段の異常診断方法において、前記踏み段レール上に段差形成体を設け、この段差形成体を踏み段の後輪が通過してその後輪が踏み段レールに落下衝突した際に発生する衝突音響を検出し、その衝突音響と予め記憶させてある正常音響とを比較することで、踏み段に異常が発生しているか否かを診断するようにしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記段差形成体を、乗客コンベアの長手方向の中間に位置するところの踏み段レール上部分に、設けるようにしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記踏み段の後輪が、前記段差形成体を通過して踏み段レールに落下衝突した際に発生する衝突音響を、磁気歪み形センサーからなる音響検出手段により検出するようにしたことを特徴としている。
さらに、本発明は、踏み段レール上に設けた段差形成体と、この段差形成体を踏み段の後輪が通過してその後輪が踏み段レールに落下衝突した際に発生する衝突音響を検出する音響検出手段と、この音響検出手段により検出された衝突音響と予め記憶させてある正常音響とを比較することで前記踏み段に異常が発生しているか否かを判定し、かつ、その判定結果を表示する判定手段とから構成される異常診断装置としたことを特徴としている。
さらに、本発明は、前記段差形成体を、踏み段レールの長手方向に沿う傾斜面を形成する段差形成傾斜部及びこの段差形成傾斜部を踏み段レールに取り付けるための取り付け片部とからなるコ字状部材と、このコ字状部材を踏み段レールに着脱自在に取り付けるために前記取り付け片部に設けた締結具とから形成したことを特徴としている。
本発明によれば、乗客コンベアが環境音響の大きな場所に設置されていても、踏み段のクラック発生、ボルトの緩みなどの異常の発生の有無を、精度よく、かつ、簡便に診断することを可能にした乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置を提供できる。
以下,本発明に係る乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置の実施形態を、図1から図13に基づいて説明する。
図1に示す乗客コンベア1は、フレーム2と、このフレーム2内の上端側に設置された駆動機3と、この駆動機3の回転軸に固定された駆動スプロケット4と、この駆動スプロケット4に巻き掛けた駆動チェーン5と、この駆動チェーン5が巻き掛けられてフレーム2内の上端側に設置された踏み段チェーン用駆動スプロケット6と、この踏み段チェーン用駆動スプロケット6に巻き掛けた無端状の踏み段チェーン7と、この踏み段チェーン7が巻き掛けられてフレーム2内の下端側に設置された踏み段チェーン用従動スプロケット8と、踏み段チェーン7に係止させた複数個の踏み段9と、これら踏み段9が走行する踏み段レール10とを、少なくとも備えている。
踏み段9は、図2に示すように、踏み段枠9Aと、この踏み段枠9Aの上面に設けた踏み板9Bと、この踏み段枠9Aの前部に設けたライザー面9Cと、踏み段枠9Aの前部側に設けた前輪軸及びこの前輪軸に回転自在に設けた前輪(図示せず)と、踏み段枠9Aの後部側に回転自在に設けた後輪(追従ローラー)11と、踏み段枠9Aの前部側を踏み段チェーン7に係止させための係止部材9Dを、少なくとも備えている。踏み段9は、係止部材9Dに踏み段チェーン7をボルト12で締結することで、係止される。なお、図2の符号C1は、踏み段枠9Aに発生したクラックを示す。
乗客コンベア1の踏み段9の異常を診断する異常診断装置13は、図3に示すように、踏み段レール10上に設けた段差形成体14と、この段差形成体14を踏み段9の後輪11が通過してその後輪11が踏み段レール10に落下衝突した際に発生する衝突音響を検出する音響検出手段15と、この音響検出手段15により検出された衝突音響と予め記憶させてある正常音響とを比較することで前記踏み段に異常が発生しているか否かを判定し、かつ、その判定結果を表示する判定手段16とから構成される。
段差形成体14は、図4に示すように、踏み段レール10の長手方向に沿う傾斜面を形成する段差形成傾斜部14A−1及びこの段差形成傾斜部14A−1を踏み段レール10に取り付けるための取り付け片部14A−2とからなるコ字状部材14Aと、このコ字状部材14Aを踏み段レール10に着脱自在に取り付けるために前記取り付け片部14A−2に設けた締結具17とから形成される。締結具17は、取り付け片部14A−2に溶着させたナット17Aと、このナット17Aに螺合させた固定ボルト17Bとから形成される。
音響検出手段15は、図5に示すように、磁石15Aと、鉄芯15Bと、コイル15Cと、このコイル15Cに接続させるリード線15E(図3参照)とから形成される磁気歪み形センサーであって、踏み段レール10の背面(下面)に取り付けられる。音響検出手段15の取り付け位置は、踏み段レール10に取り付けた段差形成体14にできるだけ近接させた位置とする。したがって、踏み段9の後輪11が段差形成体14を通過して踏み段レール10に落下衝突した際に発生する衝突音響によって、磁石15Aの磁気抵抗が変化し、かつ、鉄芯15Bを通る磁束も変化するので、コイル15Cによって取り出される信号(以下、衝突音響信号という)が変化する。この衝突音響信号を、リード線15Eにより、判定手段16に送信するようにしてある。
判定手段16は、図3に示すように、音響検出手段15のリード線15Eが接続されて音響検出手段15から送信されてきた衝突音響信号を増幅する増幅器18と、この増幅器18で増幅された衝突音響信号をAD変換するAD変換器19と、このAD変換器19によってAD変換された衝突音響信号につき、踏み段に異常が発生しているか否かを判定し、かつ、その判定結果を表示する携帯パソコン20とから形成される。携帯パソコン20は、AD変換器19によってAD変換された衝突音響信号につき、周波数分析した後、所定の演算を行い、その演算によって得られた衝突音響パワーと予め記憶させてある正常音響パワーとの差などを算出する演算部と、演算部の演算結果を基に踏み段9に異常が発生しているか否かを判定する判定部と、正常音響パワーを格納する第1記憶部と、演算部の演算結果及び判定部の判定結果を格納する第2記憶部と、判定部の判定結果を表示する液晶画面などからなる画面表示部とを備えている。
上記構成からなる異常診断装置13を用いて踏み段9の異常診断作業を行う場合には、後輪11が走行する踏み段レール10に段差形成体14を取り付ける。その取り付けは、コ字状部材14Aの段差形成傾斜部14A−1の背面側を踏み段レール10の上面に当接させた後、コ字状部材14Aの取り付け片部14A−2に設けた固定ボルト17Bを踏み段レール10の背面に向ってねじ込ませることにより、行われる。段差形成体14が取り付けられる位置は、乗客コンベア1の長手方向の中間に位置するところの踏み段レール10部分としてある。
そして、段差形成体14の踏み段レール10上への取り付けは、踏み段9を下降運転させる場合には、図6に示すように、段差形成体14の段差形成傾斜部14A−1による段差H1が下降側に形成されるように取り付けられる。また、踏み段9を上昇運転させる場合には、図7に示すように、段差形成体14の段差形成傾斜部14A−1による段差H1が上昇側に形成されるように取り付けられる。したがって、踏み段9の上昇運転若しくは下降運転のいずれの運転の場合であっても、その踏み段9が踏み段レール10を走行して段差形成体14の段差形成傾斜部14A−1の傾斜面を通過した際には、後輪11が段差H1分を落下して、踏み段レール10上面に衝突することで、衝突音響を発生させる。
そこで、ボルトの緩み及びクラックの両方が発生していない状態の踏み段9と、ボルトの緩みのみが発生している状態の踏み段9と、クラックのみが発生している状態の踏み段9とにつき、どのような衝突音響が発生するかの実験をしたところ、図8〜図10に示す結果が得られた。すなわち、ボルトの緩み及びクラックの両方が発生していない状態の踏み段9の後輪11、すなわち、正常な踏み段9の後輪11が、段差H1分を落下して、踏み段レール10上面に衝突した際に発生する衝突音響(以下、正常音響という)の特性としては、図8の(a)の生波形図、図8の(b)の周波数分析図に示すとおりのものが得られた。
また、ボルトの緩みが発生している場合の踏み段9の後輪11が、段差H1分を落下して、踏み段レール10上面に衝突した際に発生する衝突音響(以下、ボルトの緩みによる異常音響という)の特性は、図9の(a)の生波形図、図9の(b)の周波数分析図に示すとおりのものが得られた。図9の(b)の周波数分析図に示すように、ボルトの緩みによる異常音響は、周波数1kHz前後の音響パワーが大きくなる特徴を有していることが判る。
また、クラックが発生している場合の踏み段9の後輪11が、段差H1分を落下して、踏み段レール10上面に衝突した際に発生する衝突音響(以下、クラックによる異常音響という)の特性は、実験の結果、図10の(a)の生波形図、図10の(b)の周波数分析図に示すとおりのものが得られた。図10の(b)の周波数分析図に示すように、クラックによる異常音響は、周波数3kHz前後の音響パワーが大きくなる特徴を有していることが判る。
したがって、正常音響の図8の(b)に示す正常時の特徴周波数F1の音響パワーと、ボルトの緩みによる異常音響の図9の(b)に示すボルト緩み時の特徴周波数F2の音響パワーと、クラックによる異常音響の図10の(b)に示すクラック発生時の特徴周波数F3の音響パワーを比較すれば、ボルト緩みの発生とクラックの発生のいずれか一方若しくは両方を判定することができる。
次に、上記構成からなる異常診断装置13を用いて行う異常診断作業の手順を、図11に基づき、説明する。
すなわち、最初に、図11のステップS1に示すように、踏み段9の異常診断作業を行う保全技術者によって、乗客コンベア1の運転を停止させる。
次いで、図11のステップS2に示すように、段差形成体14を踏み段レール10に取り付ける。
次いで、図11のステップS3に示すように、音響検出手段15を踏み段レール10に取り付けた後、増幅器18、AD変換器19及び携帯パソコン20とからなる判定手段16を乗客コンベア1の出入口床面に設置すると共に、増幅器18に音響検出手段15をリード線15Dで接続することで、異常診断装置13の設置を完了させる。
次いで、異常診断装置13の設置を完了させたならば、図11のステップS4に示すように、無端状に連結された複数個の踏み段9を、乗客コンベア1を運転させることで、段差形成体14上を走行させてその段差形成体14から踏み段9の後輪11を落下させる。
次いで、図11のステップS5に示すように、判定手段16を作動させて音響検出手段15により、段差形成体14から踏み段9の後輪11が踏み段レール10に落下衝突した際に発生する衝突音響を検出する。
次いで、無端状に連結された複数個の踏み段9を一循環させることにより、すべての踏み段9につき、後輪11が踏み段レール10に落下衝突した際に発生する衝突音響を検出したならば、図11のステップS6に示すように、乗客コンベア1の運転を停止させると共に、音響検出手段15から判定手段16に送信されてきた衝突音響と判定手段16に予め記憶させてある正常音響とを比較することで、図11のステップS7に示すように、踏み段9に異常が発生しているか否かを判定する。
上記異常診断作業の手順によれば、保全技術者が乗客コンベア1のフレーム2内に入ることなく、かつ、踏み段9を取り外すことなく、踏み段9の異常診断作業を行うことができるので、保全技術者の安全性が確保されると共に、異常診断作業の作業時間を大幅に短縮される。
次に、異常診断装置13の判定手段16による判定手順を、図12〜図13を基づき、詳説する。
まず、図12のステップS21に示すように、音響検出手段15から判定手段16に送信されてきた、踏み段9毎の衝突音響信号につき、それぞれ周波数分析して、踏み段9毎の音響パワーを携帯パソコン20で算出する。
次いで、図12のステップS22に示すように、図12のステップS21で算出した診断時の音響パワーと予め記憶させてある正常時の音響パワー(正常音響パワー)のそれぞれにつき、1000±100Hzの音響パワーの総和及びそれら総和の差αを携帯パソコン20で算出する。
次いで、図12のステップS23に示すように、図12のステップS21で算出した診断時の音響パワーと予め記憶させてある正常時の音響パワー(正常音響パワー)のそれぞれにつき、3000±200Hzの音響パワーの総和及びそれら総和の差βを携帯パソコン20で算出する。
次いで、図12のステップS24に示すように、ステップS22で算出した差αに定数(3dB)を加えた値X1が0以下で、かつ、ステップS22で算出したが差βに定数(2dB)を加えた値X2が0以下であるか否かが、携帯パソコン20で判定される。そして、値X1及び値X2の両方が、0以下である場合には、図12のステップS25に進み、踏み段9が正常である旨の表示が携帯パソコン20の表示画面になされる。また、値X1及び値X2の両方が、0以下でない場合には、ステップS26に進む。
次いで、図13のステップS26に進むと、ステップS22で算出した差αに定数(3dB)を加えた値X1が0を超えているか及びステップS22で算出した差βに定数(2dB)を加えた値X2が0以下であるかが、携帯パソコン20で判定される。そして、値X1が0を超えており、かつ、値X2が0以下である場合には、図13のステップS27に進み、踏み段9にボルトの緩みが発生した旨の表示が携帯パソコン20の表示画面になされる。また、値X1が0を超えておらず、かつ、値X2が0以下でない場合には、図13のステップS28に進む。
次いで、図13のステップS28に進むと、ステップS22で算出した差αに定数(3dB)を加えた値X1が0以下であるか及びステップS22で算出した差βに定数(2dB)を加えた値X2が0を超えているかが、携帯パソコン20で判定される。そして、値X1が0以下であり、かつ、値X2が0を超えている場合には、図13のステップS29に進み、踏み段9にクラックが発生している旨の表示が携帯パソコン20の表示画面になされる。また、値X1が0以下でなく、かつ、値X2が0を超えていない場合には、図13のステップS30に進み、踏み段9にボルトの緩み及びクラックの両方が発生している旨の表示が携帯パソコン20の表示画面になされる。
上記判定手段16による判定手順によれば、ボルトの緩みの発生、クラックの発生並びにボルトの緩み及びクラックの両方の発生の3種類に区別して判定されて、それぞれが携帯パソコン20の表示画面になされるので、踏み段9の異常診断結果を保全技術者が難なく正確に確認することができる。
上記本実施形態では、踏み段9が段差形成体14を落下した際に発生する衝突音響を検出し、その衝突音響と携帯パソコン20に予め記憶させてある正常音響とを比較することで、踏み段9に異常が発生しているか否かを判定するようにしたので、乗客コンベア1が設置されている場所の環境音響に影響されることなく、踏み段9の異常診断を精度よく行うことができる。
さらに、上記本実施形態では、段差形成体14が乗客コンベア1の長手方向の中間の位置に取り付けられているので、駆動機3の回転音の影響が少なく、音響検出手段15による衝突音響の検出精度を向上させることができる。
さらに、上記本実施形態では、踏み段レール10に段差形成体14及び音響検出手段15を設置して、その音響検出手段15を乗客コンベア1の出入口の床面などに置いた判定手段16の増幅器18に接続した後、乗客コンベアを運転させて、踏み段9を一回だけ、循環移動させれば、判定手段16の携帯パソコン20に踏み段9に異常が発生しているか否かの判定結果が表示されるので、診断作業が簡単であると共に、診断作業時間を短縮することができる。
上記本実施形態の段差形成体14は、コ字状部材14Aと、このコ字状部材14Aを踏み段レール10に着脱自在に取り付ける締結具17とからなる構成としているが、この構成に限定されない。例えば、踏み段レール10の継ぎ目に、ライナーを取り付けることによって段差を形成したり、踏み段レール10を固定するボルトを踏み段レール10の上面(走行面)に凸部ができた状態となる形状のボルトと取り替えることで段差を形成したりするようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係わる乗客コンベアの全体構成の概略説明図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベアの踏み段の概略側面図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置を乗客コンベアに設置した状態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置における段差形成体を踏み段レールに取り付けた状態を説明する図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置における音響検出手段の概略構造説明図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置における段差形成体の、踏み段が下降運転させる場合の取り付け状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置における段差形成体の、踏み段が上昇運転させる場合の取り付け状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置によって得られる正常音響の特性を示すものであって、(a)は正常時の生波形図、(b)は正常時の周波数分析図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置によって得られる踏み段のボルトが緩んだ状態の衝突音響の特性を示すものであって、(a)は正常時の生波形図、(b)は正常時の周波数分析図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置によって得られる踏み段にクラックが発生した状態の衝突音響の特性を示すものであって、(a)は正常時の生波形図、(b)は正常時の周波数分析図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断方法による診断作業手順を示す図である。 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置の判定手段による判定手順を示す図である 本発明の一実施形態に係わる乗客コンベア用踏み段の異常診断装置の判定手段により異常と判定された以後の手順を示す図である
符号の説明
1 乗客コンベア
2 フレーム
3 駆動機
4 駆動スプロケット
5 駆動チェーン
6 踏み段チェーン用駆動スプロケット
7 踏み段チェーン
8 踏み段チェーン用従動スプロケット
9 踏み段
9A 踏み段枠
9B 踏み板
9C ライザー面
9D 係止部材
10 踏み段レール
11 後輪
12 ボルト
13 異常診断装置
14 段差形成体
14A コ字状部材
14A−1 段差形成部
14A−2 取り付け片部
15 音響検出手段
15A 磁石
15B 鉄芯
15C コイル
15D 係止部材
15E リード線
16 判定手段
17 締結具
17A ナット
17B 固定ボルト
18 増幅器
19 AD変換器
20 携帯パソコン

Claims (5)

  1. 無端状の踏み段チェーンに係止させた複数個の踏み段が、踏み段レール上を走行した場合に発生する音響を検出し、その検出した音響と予め記憶させてある正常音響とを比較することで、踏み段に異常が発生しているか否かを診断するようにした乗客コンベア用踏み段の異常診断方法において、前記踏み段レール上に段差形成体を設け、この段差形成体を踏み段の後輪が通過してその後輪が踏み段レールに落下衝突した際に発生する衝突音響を検出し、その衝突音響と予め記憶させてある正常音響とを比較することで、踏み段に異常が発生しているか否かを診断するようにしたことを特徴とする乗客コンベア用踏み段の異常診断方法。
  2. 前記段差形成体を、乗客コンベアの長手方向の中間に位置するところの踏み段レール上部分に、設けるようにしたことを特徴とする請求項1記載の乗客コンベア用踏み段の異常診断方法。
  3. 前記踏み段の後輪が、前記段差形成体を通過して踏み段レールに落下衝突した際に発生する衝突音響を、磁気歪み形センサーからなる音響検出手段により検出するようにしたことを特徴とする請求項1若しくは2記載の乗客コンベア用踏み段の異常診断方法。
  4. 踏み段レール上に設けた段差形成体と、この段差形成体を踏み段の後輪が通過してその後輪が踏み段レールに落下衝突した際に発生する衝突音響を検出する音響検出手段と、この音響検出手段により検出された衝突音響と予め記憶させてある正常音響とを比較することで前記踏み段に異常が発生しているか否かを判定し、かつ、その判定結果を表示する判定手段とからなることを特徴とする乗客コンベア用踏み段の異常診断装置。
  5. 前記段差形成体を、踏み段レールの長手方向に沿う傾斜面を形成する段差形成傾斜部及びこの段差形成傾斜部を踏み段レールに取り付けるための取り付け片部とからなるコ字状部材と、このコ字状部材を踏み段レールに着脱自在に取り付けるために前記取り付け片部に設けた締結具とから形成したことを特徴とする請求項4記載の乗客コンベア用踏み段の異常診断装置。
JP2004346206A 2004-11-30 2004-11-30 乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置 Pending JP2006151621A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004346206A JP2006151621A (ja) 2004-11-30 2004-11-30 乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004346206A JP2006151621A (ja) 2004-11-30 2004-11-30 乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006151621A true JP2006151621A (ja) 2006-06-15

Family

ID=36630370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004346206A Pending JP2006151621A (ja) 2004-11-30 2004-11-30 乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006151621A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100030523A1 (en) * 2008-07-29 2010-02-04 Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha Passenger conveyer abnormality diagnosis system
CN102050376A (zh) * 2009-11-04 2011-05-11 株式会社东芝 输送机诊断装置及输送机诊断***
JP2012192995A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Toshiba Elevator Co Ltd 乗客コンベアの異常診断システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100030523A1 (en) * 2008-07-29 2010-02-04 Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha Passenger conveyer abnormality diagnosis system
CN102050376A (zh) * 2009-11-04 2011-05-11 株式会社东芝 输送机诊断装置及输送机诊断***
JP2012192995A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Toshiba Elevator Co Ltd 乗客コンベアの異常診断システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100094798A1 (en) Anomaly diagnosis system for passenger conveyors
CN106586796B (zh) 一种自动扶梯状态监测***及方法
EP2268565B1 (en) Remotely observable analysis for an elevator system
JP6508017B2 (ja) 機械設備の評価方法
JP7374104B2 (ja) 鉄道車両の車軸の監視
JP5378401B2 (ja) 人体安全検査用放射線装置
CN104176613B (zh) 乘客输送机的异常诊断***
KR101051231B1 (ko) 벨트 컨베어의 리턴 롤러 결함 검출 장치 및 그 방법
KR20110070537A (ko) 냉간압연에서의 품질이상 예지 시스템과 그 방법
CN106966251A (zh) 方法和电梯
JP2009029540A (ja) 乗客コンベアのハンドレール駆動力監視装置
JP2006234785A (ja) 機械設備の異常診断装置及び異常診断方法
JP4577794B2 (ja) 乗客コンベアの異常診断システム
EP3287405A1 (en) Noise based elevator malfunction detection
JP2008195481A (ja) 乗客コンベア監視システム
JP2002209363A (ja) 回転電機用点検ロボット
JP2006151621A (ja) 乗客コンベア用踏み段の異常診断方法及び異常診断装置
EP3569558B1 (en) Chain defect monitoring in a people conveyor
CN206192946U (zh) 一种针对煤矿架空人车钢丝绳的局部损伤定量在线监测仪
JP6545384B2 (ja) エレベータのロープ監視装置
JP4126568B2 (ja) 機械設備の監視システム
JP6748044B2 (ja) 乗客コンベア点検装置および乗客コンベア点検システム
RU2379205C1 (ru) Способ предаварийной диагностики оборудования электровоза
JP2005247470A (ja) 昇降機の計測装置
JP2005172685A (ja) 機械設備の監視システム