JP2006149510A - 頭飾製品用毛髪繊維 - Google Patents
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Abstract
【課題】
頭飾製品として長時間装着しても皮膚に対する刺激が非常に少なく、皮膚の炎症を防止し、健やかな皮膚を保つことが可能な、スキンケア性を有する頭飾製品用毛髪繊維を提供する。
【解決手段】
第1に、繊維表面に加水分解セリシンが付与されてなる頭飾製品用毛髪繊維である。第2に、繊維内部に加水分解セリシンが含有されてなり、かつ、繊維表面に加水分解セリシンが露出してなる頭飾製品用毛髪繊維である。
頭飾製品として長時間装着しても皮膚に対する刺激が非常に少なく、皮膚の炎症を防止し、健やかな皮膚を保つことが可能な、スキンケア性を有する頭飾製品用毛髪繊維を提供する。
【解決手段】
第1に、繊維表面に加水分解セリシンが付与されてなる頭飾製品用毛髪繊維である。第2に、繊維内部に加水分解セリシンが含有されてなり、かつ、繊維表面に加水分解セリシンが露出してなる頭飾製品用毛髪繊維である。
Description
本発明は頭飾製品用毛髪繊維に関する。さらに詳しくは、少なくとも繊維表面に加水分解セリシンを配することにより、スキンケア性を付与した頭飾製品用毛髪繊維に関するものである。
かつらや、ウィッグ、ヘアアクセサリーなどの頭飾製品に用いられる毛髪材料としては、従来、人毛が広く用いられてきたが、近年、女性のヘアースタイルが変化した結果、毛髪材料に適した長くストレートで良質な人毛の確保が困難となり、化学繊維などからなる人工毛髪が多用されるようになってきている。しかしながら、人工毛髪を用いてなる頭飾製品を長時間装着していると、人工毛髪と接触する部分の皮膚が赤く炎症を起こす場合がある。これは、人工毛髪が皮膚と接触することによる刺激が原因と考えられる。さらに、皮膚から***される汗や脂質、そこに繁殖する雑菌などが、炎症を助長させると考えられている。人毛については、まさに本物の毛髪を使用するため、このような問題は無いように思われがちであるが、死毛であることに加え、頭飾製品に加工されるまでに、殺菌、脱色、染色、光沢付与など多くの化学処理がなされており、人工毛髪に比べて程度の違いはあるにせよ、同様の問題を抱えている。
ところで、人毛や人工毛髪などの頭飾製品用毛髪繊維には、繊維の分繊性や櫛通り性、帯電防止性などの加工特性に加え、自然な外観や触感、保湿性などの美容特性が求められ、これらを満足させるため、様々な処理剤が用いられている。例えば、特許文献1には、上記要求品質を満足し、かつ、耐シャンプー性を改善するものとして、エチレンオキシドとプロピレンオキシドを主成分とする化合物と、アミノ変性シリコーンを主成分とする油剤、とを含有する処理剤を付着してなる人工毛髪繊維が記載されている。
また、特許文献2には、親水性物質や、芳香成分、消臭剤、抗菌剤など機能成分の1つを人工毛髪の繊維表面に付着させることにより、あるいは繊維内部に練り込むことにより、多機能化を図ることが記載されている。
しかしながら、これらは、頭飾製品として長時間装着した場合に起こり得る皮膚の炎症を防止するものではない。
また、人体の皮膚は生体と外界との境界にあって、外部の環境から身体を保護しており、特に皮膚の表皮角質層を形成している角質細胞間を取り巻く脂質と遊離アミノ酸が、天然保湿要因としての役目を果たしていることが明らかにされている。このようなメカニズムを踏まえ、様々なスキンケア製品が提案、使用されてきており、その応用範囲も多岐にわたっている。しかしながら、皮膚を保護し炎症を防止するスキンケア性を有する頭飾製品用毛髪繊維は未だ知られていない。
本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、頭飾製品として長時間装着しても皮膚に対する刺激が非常に少なく、皮膚の炎症を防止し、健やかな皮膚を保つことが可能な、スキンケア性を有する頭飾製品用毛髪繊維を提供することである。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、毛髪繊維の少なくとも表面、すなわち皮膚と接触する部分に加水分解セリシンを配することにより、皮膚刺激を軽減し、スキンケア効果を発揮し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
すなわち本発明は、第1に、繊維表面に加水分解セリシンが付与されてなる頭飾製品用毛髪繊維である。
加水分解セリシンは、構成アミノ酸としてセリンを20〜40モル%含有することが好ましい。
また、加水分解セリシンの平均分子量は1000〜50000であることが好ましい。
さらにまた、加水分解セリシンは固着剤を併用して付与されてなることが好ましい。
本発明は、第2に、繊維内部に加水分解セリシンが含有されてなり、かつ、繊維表面に加水分解セリシンが露出してなる頭飾製品用毛髪繊維である。
加水分解セリシンは、構成アミノ酸としてセリンを20〜40モル%含有することが好ましい。
また、加水分解セリシンの平均分子量は1000〜50000であることが好ましい。
さらにまた、加水分解セリシンは、平均粒径が0.1〜5μmの粉体であることが好ましい。
加水分解セリシンは、構成アミノ酸としてセリンを20〜40モル%含有することが好ましい。
また、加水分解セリシンの平均分子量は1000〜50000であることが好ましい。
さらにまた、加水分解セリシンは固着剤を併用して付与されてなることが好ましい。
本発明は、第2に、繊維内部に加水分解セリシンが含有されてなり、かつ、繊維表面に加水分解セリシンが露出してなる頭飾製品用毛髪繊維である。
加水分解セリシンは、構成アミノ酸としてセリンを20〜40モル%含有することが好ましい。
また、加水分解セリシンの平均分子量は1000〜50000であることが好ましい。
さらにまた、加水分解セリシンは、平均粒径が0.1〜5μmの粉体であることが好ましい。
本発明の頭飾製品用毛髪繊維は、スキンケア効果に優れたセリシンの加水分解物を、繊維の少なくとも表面に配してあるため、頭飾製品として長時間装着しても皮膚に対する刺激が非常に少なく、皮膚の炎症を防止し、健やかな皮膚を保つことができる。
第1の発明によれば、繊維表面に後加工で加水分解セリシンを付与するため、市販の繊維を特に限定なく用いることができ、汎用性に優れたものとなる。
第2の発明によれば、繊維内部に加水分解セリシンが強固に保持されているため、摩擦や洗浄に対する耐久性に優れ、スキンケア効果を長期間にわたって安定して発揮することができる。
第1の発明によれば、繊維表面に後加工で加水分解セリシンを付与するため、市販の繊維を特に限定なく用いることができ、汎用性に優れたものとなる。
第2の発明によれば、繊維内部に加水分解セリシンが強固に保持されているため、摩擦や洗浄に対する耐久性に優れ、スキンケア効果を長期間にわたって安定して発揮することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
まず、第1の発明である、繊維表面に加水分解セリシンが付与されてなる頭飾製品用毛髪繊維について説明する。
まず、第1の発明である、繊維表面に加水分解セリシンが付与されてなる頭飾製品用毛髪繊維について説明する。
用いられる繊維は特に限定されないが、毛羽の発生を抑え、自然な触感や外観を満足するには、長繊維(フィラメント)であることが好ましい。素材として具体的には、人毛、獣毛(ヘア)、絹などの天然繊維、アクリル、ナイロン、ポリエステル、ビニロンなどの合成繊維、アセテート、トリアセテート、プロミックスなどの半合成繊維、レーヨン、ポリノジック、キュプラなどの再生繊維、などを挙げることができる。これらは単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよく、また混合紡糸(ブレンド紡糸)や複合紡糸により2種類以上の複合繊維として用いてもよい。なかでも、強度や耐久性に優れたポリエステルが好ましい。なお、天然繊維を除く、合成繊維、半合成繊維、再生繊維などの繊維が、いわゆる化学繊維である。化学繊維には、必要に応じて、従来公知の添加剤、例えば、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤、滑剤、抗菌剤、防虫・防ダニ剤、防カビ剤、紫外線吸収剤、つや消し剤、蓄熱剤、顔料などが含有されていてもよい。
繊維の直径は特に限定されないが、1〜500μmであることが好ましい。直径が1μm未満であると、毛髪繊維としては細すぎ、かつ柔らかすぎて、不自然な外観や触感となるばかりか、櫛通しの際に繊維が切れ易くなるなど、取り扱い難くなる。直径が500μmを超えると、毛髪繊維としては太すぎ、かつ硬すぎて、不自然な外観や触感となる。より好ましくは、人毛の直径と同程度となる50〜100μmである。
繊維の断面形状として典型的には中実丸断面(レギュラー断面)を挙げることができるが、これに限定されるものでなく、中空断面であっても、また三角断面、四〜八角の多角断面、扁平断面、U字型断面、W字型断面、X字型断面、Y字型断面などのいずれであっても構わない。
繊維表面に、人工的(潤滑油剤など)あるいは天然由来(ペクチン、ろう、脂肪質など)の夾雑物が付着していると、繊維自体の品質が低下するばかりか、皮膚刺激を引き起こし、ひいては炎症をも引き起こす。さらには、付与される加水分解セリシンの固着性が低下する。したがって、予め精練により、繊維表面に付着している夾雑物を除去しておくことが好ましい。精練は従来公知の方法を採用することができ、特に限定されない。
また、素材がポリエステルの場合には、繊維表面の光の反射を抑え、自然な外観に近づけるため、アルカリ減量により、繊維表面に凹凸を形成しておくことが好ましい。凹凸の形成は触感の調整にも効果的である。アルカリ減量は従来公知の方法を採用することができ、特に限定されない。通常、精練後に行われる。
繊維は、必要に応じて着色されたものであってもよく、繊維とする前の紡糸原液に顔料などを含有させることにより着色されたもの、繊維とした後に染料などで染色することにより着色されたものなど、着色方法は特に限定されない。後者の場合、通常、精練後に、素材がポリエステルでアルカリ減量を行う場合には、その後に行われる。
第1の発明の頭飾製品用毛髪繊維は、上記繊維の表面に、加水分解セリシンが付与されてなるものである。
用いられる加水分解セリシンは、繭または生糸に含まれる天然蛋白質セリシンに由来するものである。
セリシンのアミノ酸組成は、皮膚角質層の水分調整に関わる天然保湿因子(NMF:natural moisturizing factor)のアミノ酸組成に類似しており、特に親水性に富むセリンを多く含んでいる。保湿剤として使用されているフィブロインやコラーゲンなどの天然蛋白質に比べてもセリンを多く含むセリシンは、親水性が高く、保湿剤として優位であり、皮膚に対する作用効果は特に顕著なものとなる。また、放湿性に優れるため、べたつきを生じることもない。さらに、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などの症状を改善する効果も報告されている。
セリシンのアミノ酸組成は、皮膚角質層の水分調整に関わる天然保湿因子(NMF:natural moisturizing factor)のアミノ酸組成に類似しており、特に親水性に富むセリンを多く含んでいる。保湿剤として使用されているフィブロインやコラーゲンなどの天然蛋白質に比べてもセリンを多く含むセリシンは、親水性が高く、保湿剤として優位であり、皮膚に対する作用効果は特に顕著なものとなる。また、放湿性に優れるため、べたつきを生じることもない。さらに、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などの症状を改善する効果も報告されている。
第1の発明は、上記セリシンのスキンケア効果に着目したものであり、加水分解物として容易に入手し得るセリシンを、毛髪繊維の表面に配することにより、繊維が直接皮膚と接触するのを防ぎ、皮膚刺激を軽減、もって皮膚の炎症を防止しようとするものである。
さらに、天然保湿因子とアミノ酸組成の類似したセリシンは、皮膚に対して親和性を有するため、皮膚に接触するとその一部が吸着され、生化学的に結合する。こうして、皮膚炎症防止効果に加え、皮膚炎症改善効果が有効に発揮されるのである。
加水分解セリシンは、繭または生糸に含まれるセリシンを、酸、アルカリ、または酵素によって部分加水分解して抽出した後、分離精製することにより、水溶液として回収することができる。さらに、凍結乾燥、噴霧乾燥などにより乾燥し、固体としてもよい。第1の発明において加水分解セリシンは、水溶液の状態で繊維表面に付与されるが、固体として回収した加水分解セリシンを、水に再溶解させて用いてもよいことは言うまでもない。
第1の発明では、このように、繭または生糸から分離取得した加水分解セリシンが用いられる。ここで、特許文献3には、セリシン残存量の少ない絹糸と多い絹糸とでは、中性塩溶液で処理した際、収縮率が異なるという性質を利用し、生糸と練糸(精練生糸)を撚り合わせて、あるいは、精練割合が異なる2本の練糸を撚り合わせて構成される人工毛髪用絹繊維を、中性塩溶液で処理することにより、カールおよびクリンプを発現させた人工毛髪が記載されている。このようにして製造された毛髪繊維の表面にはセリシンが残存している。しかしながら、分離取得した加水分解セリシンが付与されたものではない。また、天然由来の夾雑物までもが残存するため、皮膚刺激ならび炎症の原因となる。さらに、カールおよびクリンプを発現させるため、第1の発明の頭飾製品用毛髪繊維に比べて、極めて多くのセリシンを繊維表面に残存させているため、不自然な触感となる場合が多い。このように、特許文献3に記載の人工毛髪は、その目的や構成、作用などの点で、第1の発明の頭飾製品用毛髪繊維とは明らかに相違するものである。
加水分解セリシンは、構成アミノ酸としてセリンを20〜40モル%含有することが好ましい。セリン含有量が20モル%未満であると、スキンケア効果を有効に発揮することができない。また、加水分解セリシンが、天然蛋白質セリシン(セリン含有量32モル%前後)に由来するものであることから、セリン含有量は最大でも40モル%である。
オキシアミノ酸であるセリンは安定性が十分でなく、例えば高温高圧下で長時間処理した場合など、他のアミノ酸(例えば非極性、すなわち疎水性アミノ酸であるアラニン)に容易に変化してしまう。加水分解セリシンの分離取得に際しては、加水分解などの諸条件を、適正に制御しなければならない。
オキシアミノ酸であるセリンは安定性が十分でなく、例えば高温高圧下で長時間処理した場合など、他のアミノ酸(例えば非極性、すなわち疎水性アミノ酸であるアラニン)に容易に変化してしまう。加水分解セリシンの分離取得に際しては、加水分解などの諸条件を、適正に制御しなければならない。
加水分解セリシンの平均分子量は特に限定されないが、1000〜50000であることが好ましい。平均分子量が1000未満の加水分解セリシンを使用できないわけではないが、このような加水分解セリシンを工業的に製造しようとすると、分離精製に特殊な装置を必要とし、コストがかかりすぎるため、不経済である。平均分子量が50000を越えると、溶解性が低下し、作業効率が低下する。より好ましくは、20000〜40000である。
加水分解セリシンの付与量は特に限定されないが、繊維に対して0.01〜10重量%であることが好ましい。付与量が0.01重量%未満であると、スキンケア効果を有効に発揮することができない。付与量が10重量%を超えても、これを上回るスキンケア効果は得られず不経済であるばかりか、頭飾製品用毛髪繊維としての触感が損なわれてしまう。より好ましくは、0.05〜3重量%である。
第1の発明の頭飾製品用毛髪繊維は、繊維表面に加水分解セリシンが付与されてなることを必須の構成要件とするものであるが、加水分解セリシンの固着性を高め、スキンケア効果を持続させるため、固着剤を併用することが好ましい。
用いられる固着剤は特に限定されるものでなく、例えば、キチン、キトサン、アルギン酸ソーダなどの天然高分子、クロロプレンゴム系、合成ゴム系ラテックス、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン、アクリル樹脂系エマルジョンなどの溶剤揮散型硬化型接着剤、ユリア樹脂系、メラミン・ユリア共重合樹脂、フェノール樹脂系、レゾルシノール樹脂系、エポキシ樹脂などの化学反応硬化型接着剤、などを挙げることができる。なかでも、皮膚に対する刺激性や感作性がなく安全性に優れた天然高分子が好ましい。
固着剤の使用量は特に限定されないが、加水分解セリシン100重量部に対し1〜300重量部であることが好ましい。使用量が1重量部未満であると、固着剤を用いたことによる、加水分解セリシンの固着性向上効果が認められない。使用量が300重量部を超えると、頭飾製品用毛髪繊維としての触感が損なわれてしまう。より好ましくは、2〜200重量部である。
また、柔軟剤、難燃剤、帯電防止剤などの仕上げ剤を併用してもよい。
第1の発明の頭飾製品用毛髪繊維は、以上に説明した加水分解セリシンを必須成分とし、必要に応じて固着剤、各種仕上げ剤を含有する処理液を繊維に付与し、次いで、乾燥することにより製造することができる。溶媒としては水が用いられる。上述の通り、加水分解セリシンは、処理液中、水に溶解した状態で存在している。一方、固着剤、各種仕上げ剤は、水に溶解または乳化分散した状態で存在している。処理液には、必要に応じて乳化分散剤、pH調整剤などを添加することができる。
加水分解セリシンの付与量、および必要に応じて用いられる固着剤の使用量は上述の通りであり、これらは処理液の濃度や、繊維に対する処理液の付与量を調整することにより、適当量、繊維に付与される。
処理液を繊維に付与する方法は特に限定されるものでなく、例えば、浸漬法、パディング法(マングル−パッド法という場合もある)、スプレー法など、従来公知の方法を採用することができる。なかでも浸漬法は、処理液を均一に付与することができ、また作業性にも優れるため、好ましく用いられる。
次いで、処理液を付与した繊維を乾燥する。乾燥は、溶媒が残存しない程度になされていればよく、条件は特に限定されない。沸点や生産効率を考慮し、適宜設定すればよい。
さらに、熱処理により化学反応を起こす固着剤を併用する場合は、乾燥後、それらが反応するに十分な条件(温度および時間)で熱処理する必要がある。なお、乾燥と熱処理を一工程にまとめて行うことも可能である。
かくして、第1の発明である、繊維表面に加水分解セリシンが付与されてなる頭飾製品用毛髪繊維を得ることができる。
次に、第2の発明である、繊維内部に加水分解セリシンが含有されてなり、かつ、繊維表面に加水分解セリシンが露出してなる頭飾製品用毛髪繊維について説明する。
第2の発明の頭飾製品用毛髪繊維は、繊維形成性重合体(繊維原料)を主体とし、さらに加水分解セリシンを含有する紡糸原液を紡糸することにより製造されるものである。こうして製造される繊維の素材は、合成繊維、半合成繊維、再生繊維などの化学繊維である。
用いられる加水分解セリシンは、第1の発明と同様、繭または生糸から分離取得したものであるが、第2の発明では、固体、特に粉体として回収した加水分解セリシンが用いられる。なかでも、特許文献4に開示される方法により得られる加水分解セリシンが、形状や粒径の均一性に優れており、好ましく用いられる。
加水分解セリシン粉体の平均粒径は繊維の直径を越えない限り特に限定されないが、0.1〜5μmであることが好ましい。平均粒径が0.1未満の加水分解セリシンを使用できないわけではないが、このような加水分解セリシンを工業的に製造しようとすると、製造に特殊な装置を必要とし、コストがかかりすぎるため、不経済である。平均粒径が5μmを越えると、紡糸原液に均一に混練することが困難となるばかりか、頭飾製品用毛髪繊維として十分な強度が得られない。より好ましくは、0.1〜1μmである。
加水分解セリシン粉体の形状は実質的に球形であることが好ましい。実質的に球形とは、巨視的な球形を指すものであって、真球のみを意味するものではない。例えば、長軸と短軸の比が2:1程度の楕円であっても好ましく用いることができるが、針状や破片状など鋭角部分を有するものは好ましくない。
加水分解セリシンのセリン含有量、平均分子量については、第1の発明に同じである。
加水分解セリシンの含有量は特に限定されないが、繊維形成性重合体100重量部に対して0.01〜10重量部であることが好ましい。含有量が0.01重量部未満であると、スキンケア効果を有効に発揮することができない。含有量が10重量部を超えると、紡糸原液に均一に混練することが困難となるばかりか、頭飾製品用毛髪繊維として十分な強度が得られない。より好ましくは、0.5〜5重量部である。
第2の発明の頭飾製品用毛髪繊維は、繊維内部に加水分解セリシンが含有されてなることを必須構成要件の1つとするものであるが、必要に応じて、従来公知の添加剤、例えば、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤、滑剤、抗菌剤、防虫・防ダニ剤、防カビ剤、紫外線吸収剤、つや消し剤、蓄熱剤、顔料などを含有させてもよい。特に、着色された繊維とする場合、顔料を含有させる必要がある。繊維を染色することにより着色することも可能ではあるが、加水分解セリシンが溶出する虞があり好ましくない。
第2の発明の頭飾製品用毛髪繊維は、上述の通り、繊維形成性重合体と加水分解セリシンを必須成分とし、必要に応じて各種添加剤、さらに適当な溶媒を含有する紡糸原液を紡糸することにより製造することができる。
紡糸方法は特に限定されるものでなく、繊維形成性重合体の特徴に応じて、溶融紡糸法、湿式紡糸法、乾式紡糸法など、従来公知の方法を採用することができる。繊維の直径や断面形状については、第1の発明に同じである。
紡糸方法は特に限定されるものでなく、繊維形成性重合体の特徴に応じて、溶融紡糸法、湿式紡糸法、乾式紡糸法など、従来公知の方法を採用することができる。繊維の直径や断面形状については、第1の発明に同じである。
紡糸後の繊維表面には、人工的夾雑物が付着しているため、精練によりこれを除去することが好ましい。精練は従来公知の方法を採用することができ、特に限定されない。
また、繊維表面に露出する加水分解セリシンのスキンケア効果を損なわない範囲内で、柔軟剤、難燃剤、帯電防止剤などの仕上げ剤を繊維表面に付与してもよい。
かくして、第2の発明である、繊維内部に加水分解セリシンが含有されてなり、かつ、繊維表面に加水分解セリシンが露出してなる頭飾製品用毛髪繊維を得ることができる。なお、蛋白質の定量および定性方法の1つであるビシンコニン酸法を用いて加水分解セリシンを発色させることにより、繊維表面に露出している加水分解セリシンを確認することができる。
以上に説明した、繊維の少なくとも表面に加水分解セリシンを配してなる、第1および第2の発明の頭飾製品用毛髪繊維を用いてなるかつら、ウィッグ、ヘアアクセサリーなどの頭飾製品は、長時間装着しても皮膚に対する刺激が非常に少なく、皮膚の炎症を防止し、健やかな皮膚を保つことが可能である。また、人形やぬいぐるみ、マネキンなどの頭部に取り付けるための毛髪繊維としてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでない。
[加水分解セリシン水溶液の調製]
生糸からなる絹織物を、50倍量の0.2重量%炭酸ナトリウム水溶液中、95℃で2時間処理し、加水分解セリシンを抽出した。得られた抽出液(加水分解セリシン濃度約1重量%)を、分画分子量100000のポリスルホン系限外濾過膜を用いて脱塩、濃縮精製し、分子量100000以上の加水分解セリシンを除去した。次いで、分画分子量20000のポリスルホン系限外濾過膜を用いて濃縮精製し、加水分解セリシン濃度5重量%の水溶液を得た。加水分解セリシンの平均分子量は40000(分子量分布5000〜50000)、セリン含有量は33モル%であった。
生糸からなる絹織物を、50倍量の0.2重量%炭酸ナトリウム水溶液中、95℃で2時間処理し、加水分解セリシンを抽出した。得られた抽出液(加水分解セリシン濃度約1重量%)を、分画分子量100000のポリスルホン系限外濾過膜を用いて脱塩、濃縮精製し、分子量100000以上の加水分解セリシンを除去した。次いで、分画分子量20000のポリスルホン系限外濾過膜を用いて濃縮精製し、加水分解セリシン濃度5重量%の水溶液を得た。加水分解セリシンの平均分子量は40000(分子量分布5000〜50000)、セリン含有量は33モル%であった。
[加水分解セリシン粉体の調製]
前記、加水分解セリシン水溶液の調製と同様にして、加水分解セリシン濃度8重量%の水溶液を得た。加水分解セリシンの平均分子量は40000(分子量分布5000〜50000)、セリン含有量は33モル%であった。次いで、温度60℃、粘度50cpに調整したセリシン水溶液を、スプレードライヤー((株)大川原製作所製)を用いて乾燥温度200℃で噴霧乾燥し、平均粒径5μm(粒径分布0.1〜10μm)の加水分解セリシン粉体を得た。得られた加水分解セリシン粉体を、超微粉分級機((株)栗本鐵工所製)を用いて分級し、粒径0.5μm以下の加水分解セリシン粉体を得た。
前記、加水分解セリシン水溶液の調製と同様にして、加水分解セリシン濃度8重量%の水溶液を得た。加水分解セリシンの平均分子量は40000(分子量分布5000〜50000)、セリン含有量は33モル%であった。次いで、温度60℃、粘度50cpに調整したセリシン水溶液を、スプレードライヤー((株)大川原製作所製)を用いて乾燥温度200℃で噴霧乾燥し、平均粒径5μm(粒径分布0.1〜10μm)の加水分解セリシン粉体を得た。得られた加水分解セリシン粉体を、超微粉分級機((株)栗本鐵工所製)を用いて分級し、粒径0.5μm以下の加水分解セリシン粉体を得た。
[比較例1]
2つの異なるポリエステル繊維、「ウエルキィ」(登録商標、帝人ファイバー(株)製)と「スーパーエクスター」(登録商標、帝人ファイバー(株)製)の複合繊維(直径80μm、扁平断面)を、常法にて精練、アルカリ減量後、分散染料にて染色し、頭飾製品用毛髪繊維を得た。
2つの異なるポリエステル繊維、「ウエルキィ」(登録商標、帝人ファイバー(株)製)と「スーパーエクスター」(登録商標、帝人ファイバー(株)製)の複合繊維(直径80μm、扁平断面)を、常法にて精練、アルカリ減量後、分散染料にて染色し、頭飾製品用毛髪繊維を得た。
[実施例1]
比較例1で得られた毛髪繊維を処方1に示す処理液に浸漬し、遠心脱水機により絞り率50%に調整した後、80℃で2時間乾燥して、第1の発明の頭飾製品用毛髪繊維を得た。
処方1
加水分解セリシン水溶液(濃度5重量%) 10重量%
水 90重量%
比較例1で得られた毛髪繊維を処方1に示す処理液に浸漬し、遠心脱水機により絞り率50%に調整した後、80℃で2時間乾燥して、第1の発明の頭飾製品用毛髪繊維を得た。
処方1
加水分解セリシン水溶液(濃度5重量%) 10重量%
水 90重量%
[実施例2]
処方2に示す処理液を用いた以外は、実施例1と同様にして、第1の発明の頭飾製品用毛髪繊維を得た。
処方2
加水分解セリシン水溶液(濃度5重量%) 10重量%
キトサン(固形分100重量%、(株)共和テクノス製) 0.4重量%
乳酸(濃度90重量%、昭和化工(株)製) 0.4重量%
水 89.2重量%
処方2に示す処理液を用いた以外は、実施例1と同様にして、第1の発明の頭飾製品用毛髪繊維を得た。
処方2
加水分解セリシン水溶液(濃度5重量%) 10重量%
キトサン(固形分100重量%、(株)共和テクノス製) 0.4重量%
乳酸(濃度90重量%、昭和化工(株)製) 0.4重量%
水 89.2重量%
[比較例2]
処方3に示す処理液を用いた以外は、実施例1と同様にして、頭飾製品用毛髪繊維を得た。
処方3
キトサン(固形分100重量%、(株)共和テクノス製) 0.4重量%
乳酸(濃度90重量%、昭和化工(株)製) 0.4重量%
水 99.2重量%
処方3に示す処理液を用いた以外は、実施例1と同様にして、頭飾製品用毛髪繊維を得た。
処方3
キトサン(固形分100重量%、(株)共和テクノス製) 0.4重量%
乳酸(濃度90重量%、昭和化工(株)製) 0.4重量%
水 99.2重量%
[実施例3]
処方4に示す原料を、雰囲気露点が5℃のチップホッパー内に10分以上滞留させ、293℃の紡糸温度で溶融混練して、紡糸原液を調製した。この紡糸原液を、中実丸断面となる孔を用いて、孔径が6mm、孔数15個の吐出孔を有する紡糸口金から溶融吐出した。吐出された糸条は、冷却固化させた後に油剤を付与し、1800m/分の速度で引き取って延伸した後、2300m/分の速度で巻き取った。次いで、常法にて精練して、第2の発明の頭飾製品用毛髪繊維を得た。得られた毛髪繊維をビシンコニン酸法による蛋白質定性試験に供した結果、繊維表面における加水分解セリシンの露出を確認することができた。
処方4
結晶性ポリエステル 100重量部
(バイロン(登録商標)GM−900、東洋紡績(株)製、有機溶剤難溶型)
加水分解セリシン粉体 1重量部
顔料 1重量部
(RYUDYE−W DARK BROWN FF2R、大日本インキ化学工業(株)製)
処方4に示す原料を、雰囲気露点が5℃のチップホッパー内に10分以上滞留させ、293℃の紡糸温度で溶融混練して、紡糸原液を調製した。この紡糸原液を、中実丸断面となる孔を用いて、孔径が6mm、孔数15個の吐出孔を有する紡糸口金から溶融吐出した。吐出された糸条は、冷却固化させた後に油剤を付与し、1800m/分の速度で引き取って延伸した後、2300m/分の速度で巻き取った。次いで、常法にて精練して、第2の発明の頭飾製品用毛髪繊維を得た。得られた毛髪繊維をビシンコニン酸法による蛋白質定性試験に供した結果、繊維表面における加水分解セリシンの露出を確認することができた。
処方4
結晶性ポリエステル 100重量部
(バイロン(登録商標)GM−900、東洋紡績(株)製、有機溶剤難溶型)
加水分解セリシン粉体 1重量部
顔料 1重量部
(RYUDYE−W DARK BROWN FF2R、大日本インキ化学工業(株)製)
[比較例3]
処方5に示す原料を用いた以外は、実施例3と同様にして、頭飾製品用毛髪繊維を得た。
処方5
結晶性ポリエステル 100重量部
(バイロン(登録商標)GM−900、東洋紡績(株)製、有機溶剤難溶型)
顔料 1重量部
(RYUDYE−W DARK BROWN FF2R、大日本インキ化学工業(株)製)
処方5に示す原料を用いた以外は、実施例3と同様にして、頭飾製品用毛髪繊維を得た。
処方5
結晶性ポリエステル 100重量部
(バイロン(登録商標)GM−900、東洋紡績(株)製、有機溶剤難溶型)
顔料 1重量部
(RYUDYE−W DARK BROWN FF2R、大日本インキ化学工業(株)製)
上記実施例および比較例で得られた頭飾製品用毛髪繊維を用いてなるウィッグについて、以下の方法にてスキンケア効果を評価した。
モニター20人に、実施例および比較例で得られた頭飾製品用毛髪繊維を用いてなるウィッグをそれぞれ1ヶ月間装着してもらった。ウィッグは毎日の着用後に洗浄を行った。すなわち、市販のシャンプー(商品名「メリット」、花王(株)製)を0.1重量%溶解させた40℃のシャンプー液に、90秒間浸漬して軽く揉んだ後、40℃の温湯ですすいだ。次いで、市販のリンス(商品名「メリット」、花王(株)製)を0.1重量%溶解させた40℃のリンス液に、90秒間浸漬して軽く揉んだ後、40℃の温湯で軽くすすぎ、自然乾燥した。着用1日後、着用後15日後、着用後30日後の皮膚の状態について、次の2項目を評価した。
(a)炎症;痒みや赤みなどの異常が発生した人数をカウントした。
(b)保湿効果;しっとりと感じた人数をカウントした。
結果を表1に示す。
モニター20人に、実施例および比較例で得られた頭飾製品用毛髪繊維を用いてなるウィッグをそれぞれ1ヶ月間装着してもらった。ウィッグは毎日の着用後に洗浄を行った。すなわち、市販のシャンプー(商品名「メリット」、花王(株)製)を0.1重量%溶解させた40℃のシャンプー液に、90秒間浸漬して軽く揉んだ後、40℃の温湯ですすいだ。次いで、市販のリンス(商品名「メリット」、花王(株)製)を0.1重量%溶解させた40℃のリンス液に、90秒間浸漬して軽く揉んだ後、40℃の温湯で軽くすすぎ、自然乾燥した。着用1日後、着用後15日後、着用後30日後の皮膚の状態について、次の2項目を評価した。
(a)炎症;痒みや赤みなどの異常が発生した人数をカウントした。
(b)保湿効果;しっとりと感じた人数をカウントした。
結果を表1に示す。
Claims (8)
- 繊維表面に加水分解セリシンが付与されてなる頭飾製品用毛髪繊維。
- 加水分解セリシンが構成アミノ酸としてセリンを20〜40モル%含有する、請求項1に記載の頭飾製品用毛髪繊維。
- 加水分解セリシンの平均分子量が1000〜50000である、請求項1または2に記載の頭飾製品用毛髪繊維。
- 加水分解セリシンが固着剤を併用して付与されてなる、請求項1〜3いずれか一項に記載の頭飾製品用毛髪繊維。
- 繊維内部に加水分解セリシンが含有されてなり、かつ、繊維表面に加水分解セリシンが露出してなる頭飾製品用毛髪繊維。
- 加水分解セリシンが構成アミノ酸としてセリンを20〜40モル%含有する、請求項5に記載の頭飾製品用毛髪繊維。
- 加水分解セリシンの平均分子量が1000〜50000である、請求項5または6に記載の頭飾製品用毛髪繊維。
- 加水分解セリシンが平均粒径0.1〜5μmの粉体である、請求項5〜7いずれか一項に記載の頭飾製品用毛髪繊維。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004341682A JP2006149510A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 頭飾製品用毛髪繊維 |
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JP2004341682A JP2006149510A (ja) | 2004-11-26 | 2004-11-26 | 頭飾製品用毛髪繊維 |
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JP2001200478A (ja) * | 2000-01-18 | 2001-07-27 | Momoki Nakagawa | 繊維処理剤及び繊維の処理方法 |
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-
2004
- 2004-11-26 JP JP2004341682A patent/JP2006149510A/ja active Pending
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