JP2006147751A - 光半導体装置 - Google Patents

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友昭 東條
Kazuhiko Yamanaka
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Abstract

【課題】レーザ光を反射する大きなミラーを必要とすることなくレーザ光の出射方向に沿った厚さを薄くすることが可能であり、且つ光ピックアップを形成する際に部品点数が少なくてすむ光半導体装置を実現できるようにする。
【解決手段】開口部14aが形成されたパッケージ14の底面には、サブマウント12を介して半導体レーザ素子11が設けられている。半導体レーザ素子11はレーザ出射端面がパッケージ14の底面と垂直になるように配置されている。
パッケージ14の開口部14aは透明基板15に覆われており、開口部104aは密閉されている。また、透明基板15の主面にはミラー21が固着されている。ミラー21の反射面25は、半導体レーザ素子11のレーザ出射端面と対向するように配置されており、半導体レーザ素子11から出射されたレーザ光20を透明基板15側に反射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクや光磁気ディスク等の光記録装置の光源となる半導体レーザ素子を搭載した光半導体装置に関する。
半導体レーザ素子を搭載した光半導体装置は、CD(コンパクトディスク)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光記録装置等の光源として、広く利用されている。以下に、従来の光半導体装置の例について説明する。
(第1の従来例)
図5(a)及び(b)は第1の従来例に係る光半導体装置の構造を示している(例えば、特許文献1を参照。)。図5に示すように、厚さが1.0mmの金属からなる円板状をした基台104に、高さが1.5mmのヒートシンク103が垂直に固着されている。ヒートシンク103には厚さが250μmで長さが1.2mmのサブマウント102を介在させて、厚さが100μmで長さが1.1mm半導体レーザ素子101が基台104と垂直に保持されている。
基台104には、半導体レーザ素子101を覆うように、ガラスからなる透明窓105が形成された高さが1.8mmの円筒形をした金属性のキャップ108が溶接により固着されている。これにより、半導体レーザ素子101は封止されており、雰囲気中の水分による半導体レーザ素子101の劣化が防止される。
半導体レーザ素子101のn側電極及びp側電極のうち一方の電極はサブマウント102の表面から引き出された金のワイヤ113A及びヒートシンク103を介して端子106Aと電気的に接続され、他方の電極はワイヤ113Bにより端子106Bと電気的に接続されている。
端子106Aと端子106Bとの間に電圧を印加すると半導体レーザ素子101に電流が流れ、半導体レーザ素子101がレーザ発振し、出射端面からレーザ光110が出射される。出射されたレーザ光110はガラス板105を透過して光半導体装置の外部へ取り出される。このレーザ光は様々な光記録装置の光学系に使用することができる。
図6は光半導体装置の応用例の一つである光ピックアップの概略構造を示している。図6に示すように光半導体装置200から出射されたレーザ光は、レーザ光の光路中に配置された回折格子であるグレーティング素子201によって3本のビームに分割される。分割された出射ビームはコリメータレンズ202により平行光にされた後、対物レンズ205により光ディスク206の表面に設けられたデータ記録層に集光される。
光ディスク206のデータ記録層において光ビームは反射され、反射ビームとして入射経路を逆にたどる。反射ビームは光路中に設けられた1/4波長板204により偏向面が変えられて、偏向ビームスプリッタ203により、受光素子209の側に反射される。反射されたレーザ光は、コリメータレンズ207で集光された後、回折格子であるホログラム素子208により、光記録装置のサーボ動作に必要な信号に分割された後、受光素子209により受光される。
(第2の従来例)
図7(a)及び(b)は第2の従来に係る光半導体装置の構造を示している(例えば、特許文献2を参照。)。図7に示すように、厚さが100μmで長さが1.1mmの半導体レーザ素子301が、厚さが250μmのサブマウント302を介在させて、開口部304aが形成された樹脂製のパッケージ304の底面に固着されている。
パッケージ304の底面における半導体レーザ素子301のレーザ出射端面と対向する位置には傾斜角度が45°の反射面が形成されたシリコンからなるミラー211が設けられている。また、パッケージ304の開口部304aを覆うように透明窓305が固着されており、開口部304aは密閉されている。
第2の従来例の光半導体装置においては、半導体レーザ素子301から出射されたレーザ光310はミラー311により透明窓305側に反射され、透明窓309を透過して光半導体装置の外部に取り出される。
特開平8−321657(図4) 特開平8−213641(図7)
しかしながら、第1の従来例に係る光半導体装置においては、透明窓105に対して、半導体レーザ素子101のレーザ出射端面が概ね平行になるように半導体レーザ素子101を配置しなければならない。このため、光半導体装置のレーザ光の出射方向に沿った厚さは、少なくとも半導体レーザ素子の長さよりも厚くなるという問題がある。半導体レーザ素子の長さは、1mm程度であるため、ステムやキャップを含めた光半導体装置の出射方向に沿った厚さは3mm程度必要となり、光半導体装置が組み込まれた光記憶装置等を小型化する際に大きな障害となる。
また、半導体レーザ素子101が空気中の水分を吸収することにより生じる信頼性の劣化を防止するため、半導体レーザ素子101をパッケージ内に封止しなければならないが、従来の光半導体装置においては、強度的に金属のパッケージを用いる必要があり、封止が困難であるという問題がある。
一方、第2の従来例に係る光半導体装置においては、透明窓305に対して、半導体レーザ素子301のレーザ出射端面が垂直となるように半導体レーザ素子301を配置することができる。しかし、DVD装置等の光源として用いる場合には、光半導体装置から取り出すレーザ光には±25°程度の広がり角をもたせる必要がある。このため、厚さが250μmのサブマウントの上に半導体レーザ素子を保持する場合には、厚さが少なくとも500μm程度ある大きなミラーを用いる必要がある。
通常、ミラーはシリコン基板を異方性エッチングすることにより形成する。従ってエッチングレートが小さいため、厚さが厚いミラーを形成することは困難であり、コストも上昇するという問題がある。
サブマウントの厚さを薄くすることによりミラーの厚さを薄くすることも考えられるが、サブマウントの厚さを薄くすると、半導体レーザ素子の取り扱いが困難になり、また、衝撃を受けた際に半導体レーザ素子が割れやすくなるため、サブマウントの厚さをこれ以上薄くすることは困難である。
また、ミラーの厚さによって光半導体装置の厚さが制限されることになり、光半導体装置の厚さを十分に薄くすることができないという問題もある。
さらに、従来の光半導体装置には、光ピックアップを形成する際に多くの部品が必要となり、光ピックアップを小型化することが困難であるという問題もある。
本発明は、前記従来の問題を解決し、レーザ光を反射する大きなミラーを必要とすることなくレーザ光の出射方向に沿った厚さを薄くすることが可能であり、且つ光ピックアップを形成する際に部品点数が少なくてすむ光半導体装置を実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は光半導体装置を、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光が透明基板に設けられたミラーにより反射されて光半導体装置から出射される構成とする。
具体的に本発明の光半導体装置は、半導体レーザ素子と、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を透過する透明基板と、透明基板における半導体レーザ素子側の主面上に設けられ且つ半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を透明基板側に反射するミラーとを備えていることを特徴とする。
本発明の光半導体装置によれば、透明基板における半導体レーザ素子側の主面上に設けられ且つ半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を透明基板側に反射するミラーを備えているため、半導体レーザ素子のレーザ光を出射する出射端面が透明基板と垂直になるように半導体レーザ素子を配置することが可能となる。従って、レーザを出射する方向に沿った長さが長い半導体レーザ素子を使用する場合においても、光半導体装置自体の厚さを薄くすることができる。また、ミラーが透明基板に固着されているため、ミラーと半導体レーザ素子との位置関係を自由に配置することができるので、外形寸法が小さいミラーを使用することが可能となり、その結果、光半導体装置に要するコストを下げることができる。
本発明の光半導体装置において、半導体レーザ素子は、レーザ光の出射端面が透明基板に対して垂直となるように配置されていることが好ましい。このような構成とすることにより、透明基板にミラーを確実に固着することができる。
本発明の半導体装置において、ミラーはシリコンからなり且つ接着材を介在させて透明基板に固着されていることが好ましい。このような構成とすることにより、ミラーを透明基板に確実に固着することができる。
本発明の光半導体装置は、開口部が形成されたパッケージをさらに備え、透明基板は、開口部に主面を対向させ且つ開口部を密閉するように配置されており、半導体レーザ素子とミラーとは、透明基板により密閉された開口部の内側に収納されていることが好ましい。このような構成とすることにより、半導体レーザ素子とミラーとを容易に封止することが可能となり、半導体レーザ素子の水分による劣化を確実に防止することができる。
本発明の光半導体装置は、透明基板の主面及び該主面と反対側の面のうちの少なくとも一方に回折格子が形成されていることが好ましい。このような構成とすることにより、光半導体装置を光ピックアップに組み込む際に部品点数を削減することが可能となる。また、ミラーと回折格子とが一体となるため、光ピックアップの調整が容易となる。
本発明の光半導体装置において、半導体レーザ素子は、パッケージの底面上に固着されていることが好ましい。また、パッケージの側壁上に固着されていてもよい。さらに、半導体レーザ素子は、透明基板の主面上に固着されていてもよい。このような構成とすることにより、光半導体装置のスペースを有効に利用することができ、光半導体装置を確実に小型化できる。
本発明の光半導体装置は、光の強度を電気信号に変換する受光素子をさらに備え、受光素子は、外部から入射した入射光が、回折格子によって回折された回折光を受光することが好ましい。このような構成とすることにより、外部に受光素子を設ける必要がないので、光半導体装置を光ピックアップに組み込む際に部品点数を大幅に削減することができる。また、一体に形成されているため、光ピックアップの調整が容易となる。
この場合において、半導体レーザ素子は、透明基板の主面上に固着されており、受光素子は、パッケージの底面上に固着されていることが好ましい。このような構成であれば、スペースを有効利用することができ、光半導体装置を小型化することができる。
本発明の光半導体装置によれば、レーザ光を反射する大きなミラーを必要とすることなくレーザ光の出射方向に沿った厚さを薄くすることが可能であり、且つ光ピックアップを形成する際に部品点数が少なくてすむ光半導体装置を実現できる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る光半導体装置について図を参照しながら説明する。図1(a)及び(b)は本実施形態の光半導体装置の構成であり、(a)は上方向から見た場合の平面構成を示し、(b)は(a)のIb−Ib線における断面構成を示している。
図1に示すように開口部14aが形成された樹脂製のパッケージ14の底面には、ヒートシンク13が設けられており、ヒートシンク13の上には表面に電極が形成された絶縁性のサブマウント12が設けられている。サブマウント12の上には半導体レーザ素子11がレーザ光出射端面がパッケージ14の底面と垂直になるように保持されており、サブマウント12に形成された電極と半導体レーザ素子11の下側の電極とは電気的に接続されている。
パッケージ14には、金属製の端子16Aと端子16Bとが外壁を貫通するように形成されている。端子16Aは、金からなるワイヤ23A及びサブマウント12に形成された電極を介して、半導体レーザ素子11の下側に設けられた電極と電気的に接続されている。端子16Bはワイヤ23を介して半導体レーザ素子11の上側に設けられた電極と電気的に接続されている。従って、端子16Aと端子16Bとの間に電圧を印加することにより半導体レーザ素子11に電流を流して、半導体レーザ素子11を発光させることができる。
パッケージ14の開口部14aを覆うように厚さが例えば300μm〜500μmのガラスからなる透明基板15が開口部14aに主面を対向させて配置されており、開口部14aは密閉されている。なお、密閉された開口部14aの内部には窒素ガスがパージされている。また、透明基板15の開口部14aと対向する主面には台形状をしたシリコンからなるミラー21が固着されている。ミラー21は、反射面25が半導体レーザ素子11のレーザ出射端面と対向するように配置されている。反射面25の半導体レーザ素子11に対する角度は、半導体レーザ素子11から出射されたレーザ光20を透明基板15の側に反射することができるように調整されており、レーザ光20は透明基板15を透過して光半導体装置の外部へ出射される。
CD又はDVDの光ピックアップに用いられている通常の半導体レーザ素子の大きさは、レーザ光の出射方向に沿った方向の長さが1mmで程度あるのに対して、レーザ光の出射方向に垂直な電極間の高さは100μm程度でしかない。このため、レーザ光出射端面がレーザ光出射用の透明窓と平行に配置されている従来の光半導体装置では、パッケージを含めた光半導体装置の厚さが3mm程度となるのに対して、本実施形態の光半導体装置では厚さを1.5mm程度とすることができる。
また、本実施形態の光半導体装置においては、レーザ光を反射するミラー21が透明基板15に固着されている。ミラー21はコストの面からシリコンを異方性エッチングすることにより形成される。従って、厚いミラーを形成することは困難であり、できるだけミラー21を小さくすることが望ましい。
一方、光ピックアップに用いる光半導体装置においては、レーザ光を±25度程度の広がり角を持たせて出射することが必要となるため、ミラー21の必要最小限のサイズは、ミラー21と半導体レーザ素子11との位置関係により決まる。この場合に、ミラー21の水平位置ができるだけ半導体レーザ素子11に近く、また、ミラー21の垂直位置が半導体レーザ素子11と同一のレベルとなるようにミラー21を配置した場合にミラー21のサイズを最小とすることができる。
例えば、半導体レーザ素子11の厚さが100μmであり、サブマウントの厚さが250μmである場合に、反射面の傾斜が45°のミラー21をパッケージ14の底面上に設け且つ±25°の広がり角を確保するためには、ミラー21の厚さは470μm以上必要となる。ミラー21の下部にレベル合わせ用のマウントを設けてミラーのサイズを小さくすることは可能であるが、この場合には部品点数が増加してしまう。
これに対して、ミラー21を透明基板15に設けた場合には、ミラー21の下部が不要となる。また、ミラー21と半導体レーザ素子111との距離を、パッケージ14の底面上に設けた場合と比べて短くすることができるため、ミラー21の厚さが210μm以上あれば±25°の広がり角を確保できる。従って、ミラーの形成に要する時間とコストとを大きく削減することが可能となる。また、これに伴い光半導体装置の厚さを薄くすることが可能となる。
また、本実施形態の光半導体装置においては、半導体レーザ素子11がパッケージ14の底面と平行に配置されているため、パッケージ14には大きな強度が必要ないので樹脂製のパッケージを用いることができる。従って、レーザ光の出射窓となる透明基板15は紫外線硬化性の接着剤等を用いてパッケージ14に容易に接着することができる。従って、パッケージ14の開口部14aを密閉して半導体レーザ素子11を封止する工程を簡略化することが可能となる。さらに、パッケージ14を樹脂製とすることにより、半導体レーザ素子11と接続する配線及び端子を絶縁することも容易となる。
以下に、本実施形態の光半導体装置を製造する方法の一例を説明する。厚さが250μmで両面に電極が形成された絶縁性の窒化アルミニウム(AlN)からなるサブマウント12の上面に形成された電極と、半導体レーザ素子11の一方の電極面とを金−スズ共晶を用いて接合する。この際に、半導体レーザ素子11のレーザ出射位置側がサブマウント12の側になるようにして固着する。
次に、半導体レーザ素子11が接合されたサブマウント12を、樹脂製のパッケージ14の底面に形成されたヒートシンク13に、例えば銀を含んだ熱伝導性のペースト状接着剤等を用いて固着する。続いて、サブマウント12の上面に形成された電極とパッケージ14に形成された端子16Aとを金からなるワイヤ23Aを用いて電気的に接続する。また、半導体レーザ素子11の上側の電極と端子16Bとを金からなるワイヤ23Bを用いて電気的に接続する。
次に、透明基板15の一の面の所定の位置に、ベンゾシクロブテン等の有機樹脂からなる接着層24を形成する。接着層24が形成された位置にミラー21を圧着して、さらに加熱することにより接着する。なお、ミラー21は、シリコンからなる基板を水酸化カリウム又は水酸化テトラメチルアンモニウムの溶液を用いてエッチングすることにより形成する。
次に、半導体レーザ素子11が実装された樹脂製のパッケージ14の上面に紫外線硬化性の接着剤を塗布した後、透明基板15のミラー21が設けられた面がパッケージ14に対向するようにして透明基板15とパッケージ14とを密着させる。続いて、ミラー21と半導体レーザ素子11との位置関係を調整した後、透明基板15の上方から紫外線を照射することにより接着剤を硬化させ、パッケージ14の開口部14aを密閉する。この工程を窒素雰囲気下で行うことにより、半導体レーザ素子11を窒素封止することができる。
本実施形態においてミラーに、シリコン基板を異方性エッチングして形成したものを用いたが、ガラスを研磨することにより形成したものを用いてもよい。また、透明基板にはガラスを用いたが、サファイヤ又はレーザ光に対して透明な樹脂材料等であってもよい。
本実施形態においてサブマウントとヒートシンクとを、熱伝導性のペースト状接着剤により接着したが、例えば金−スズ共晶等の半田材料を用いて接着してもよい。
なお、半導体レーザ素子を出射端面がパッケージの底面と垂直になるように配置したが、角度をずらすことにより、光半導体装置からのレーザ光の出射角度を調整することができる。また、半導体レーザ素子はパッケージの底面上ではなく側壁上に固着してもよい。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る光半導体装置について図を参照しながら説明する。図2(a)及び(b)は本実施形態の光半導体装置の構成であり、(a)は上方向から見た場合の平面構成を示し、(b)は(a)のIIb−IIb線における断面構成を示している。図2において図1と同一の構成要素には同一の番号を附すことにより説明を省略する。
図2に示すように本実施形態の光半導体装置においては、透明基板15のミラー21が設けられている面と同一の面にヒートシンク13と、端子16A及び端子16Bとが形成されている。ヒートシンク13にはサブマウント12を介在させて半導体レーザ素子11が固着されている。半導体レーザ素子11の一方の電極は、サブマウント12に形成された電極とサブマウント12の電極に接続されたワイヤ23Aとを介して端子16Aと電気的に接続されている。半導体レーザ素子11の他方の電極は、ワイヤ23Bを介して端子16Bと電気的に接続されている。
透明基板15のミラー21が設けられている面とは反対側の面には、回折格子35が形成されている。この回折格子35はグレーティング素子として機能し、光半導体装置から出射されるレーザ光20を0次光、+1次光及び−1次光の3つに分離する。従って、光半導体装置を用いて光ピックアップを形成する際にグレーティング素子を別に設ける必要がなく、光ピックアップを小型化することができる。
また、回折格子35の位置がミラー21及び半導体レーザ素子11に対して固定されているため、光ピックアップを形成する際にグレーティング素子の位置調整を行う必要がなく、光ピックアップの製造工程を簡略化することが可能となる。
さらに、本実施形態の光半導体装置においては、半導体レーザ素子11が透明基板15に設けられている。このため、半導体レーザ素子11とミラー21との位置合わせが容易となる。
以下に、本実施形態の光半導体装置の製造方法の一例を説明する。まず、ミラー21を固着するガラス基板の表面をフッ酸等によりエッチングすることにより回折格子35を形成する。次に、回折格子35を形成したガラス基板の回折格子35とは反対側の面にヒートシンク13と端子16A及び端子16Bとを接着する。続いて、ヒートシンク13にあらかじめサブマウント12に固着させた半導体レーザ素子11を搭載し、半導体レーザ素子11と端子16A及び端子16Bとをワイヤ23A及びワイヤ23Bにより電気的に接続する。
次に、透明基板15の所定の位置に、第1の実施形態と同様にしてミラー21を接着する。続いて、透明基板15とパッケージ14とを紫外線硬化型接着剤により接着して固定する。
なお、本実施形態の光半導体装置においては、回折格子35を透明基板15のミラー21が設けられている面と反対側の面に設けたが、ミラー21と同じ側の面に設けてもよい。また、第1の実施形態と同様に半導体レーザ素子11をパッケージ14の底面上に設けてもよい。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態に係る光半導体装置について図を参照しながら説明する。図3(a)及び(b)は本実施形態の光半導体装置の構成であり、(a)は上方向から見た場合の平面構成を示し、(b)は(a)のIIIb−IIIb線における断面構成を示している。図3において図1と同一の構成要素には同一の番号を附すことにより説明を省略する。
図3に示すように本実施形態の光半導体装置は、素子に入射したレーザ光の強度を電気的信号に変換する受光素子41が受光素子搭載部48を介在させてパッケージ14の底面上に設けられている。パッケージ14には、側壁を貫通するように複数の金属製の端子49が形成されており、端子49と受光素子41とはワイヤ50を介して電気的に接続されている。受光素子41には、複数の受光部が設けられており、各受光部42に入射した光の強度は、受光素子41に設けられた回路において信号処理された後、電気的信号として端子49に出力される。
本実施形態の透明基板15にはミラー21が設けられた面にグレーティング機能を有する第1の回折格子45Aが形成されており、反対側の面にはホログラム機能を有する第2の回折格子45Bが形成されている。光半導体装置の外部から透明基板15の第2の回折格子45Bに入射したレーザ光は、第2の回折格子45Bにより+1次光及び−1次光の2つの光ビームに分割され受光素子41の各受光部42に入射する。
本実施形態の光半導体装置は、装置内に回折格子と受光素子とを備えているため、外部にコリメータレンズと対物レンズを設けるだけで光ピックアップを形成することができる。図4(a)及び図4(b)は本実施形態の光半導体装置を用いた光ピックアップの構成の一例であり、(a)は図3のIIIb−IIIb線における断面の状態を示し、(b)はIIIb−IIIb線と垂直な方向における断面の状態を示している。
図4(a)及び図4(b)に示すように光半導体装置の半導体レーザ素子11から出射されたレーザ光20は、ミラー21により透明基板15の側に反射される。反射されたレーザ光20は、透明基板15に形成されたグレーティング機能を有する第1の回折格子45Aにより複数の光ビームに分割され光半導体装置から出射される。
光半導体装置から出射された各光ビームはコリメータレンズ52により平行光とされた後、対物レンズ55によって光ディスク56に形成されている記憶領域に集光される。光ディスク56において反射された反射光は、入射経路と逆の経路をたどり光半導体装置へと戻る。光半導体装置の透明基板15には、ホログラム機能を持つ第2の回折格子45Bが設けられているため、反射光は複数の光ビームに分割されて、受光素子41に設けられた受光部42にそれぞれ導かれる。これにより、光ディスクの記憶内容を読み出すことができると共に、光ディスクと対物レンズとの間の距離を微調整して、光ディスクの記憶領域に焦点を合わせるためのサーボ機構58を駆動するサーボ回路59において必要となるサーボ信号を生成することができる。
このような構成とすることにより、光ピックアップの部品点数を非常に少なくすることが可能となる。また、半導体レーザ素子、ミラー、回折格子及び受光素子が一体に形成されているため調整箇所がほとんどない光ピックアップを実現することができる。
本実施形態の光半導体装置には、透明基板の両面に回折格子を形成したが、組み込む光ピックアップの構成に応じて透明基板の片面のみに回折格子を形成してもよい。
本発明の光半導体装置は、レーザ光を反射する大きなミラーを必要とすることなくレーザ光の出射方向に沿った厚さを薄くすることが可能であり、且つ光ピックアップを形成する際に部品点数が少なくてすむ光半導体装置を実現できるため、光ディスクや光磁気ディスク等の光記録装置の光源となる半導体レーザ素子を搭載した光半導体装置等として有用である。
(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る光半導体装置の構成を示し、(a)は上から見た平面図であり、(b)は(a)のIb−Ib線における断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る光半導体装置の構成を示し、(a)は上から見た平面の構成図であり、(b)は(a)のIIb−IIb線における断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る光半導体装置の構成を示し、(a)は上から見た平面図であり、(b)は(a)のIIIb−IIIb線における断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る光半導体装置を用いた光ピックアップの構成の一例を示す図である。 (a)及び(b)は、第1の従来例に係る光半導体装置の構成を示し、(a)は上から見た平面図であり、(b)は(a)のVb−Vb線における断面図である。 第1の従来例に係る光ピックアップの構造を示すブロック図である。 (a)及び(b)は、第2の従来例に係る光半導体装置の構成を示し、(a)は上から見た平面図であり、(b)は(a)のVIIb−VIIb線における断面図である。
符号の説明
11 半導体レーザ素子
12 サブマウント
13 ヒートシンク
14 パッケージ
14a 開口部
15 透明基板
16A 端子
16B 端子
20 レーザ光
21 ミラー
23A ワイヤ
23B ワイヤ
24 接着層
25 反射面
35 回折格子
41 受光素子
42 受光部
45A 第1の回折格子
45B 第2の回折格子
48 受光素子搭載部
49 端子
52 コリメータレンズ
55 対物レンズ
56 光ディスク
58 サーボ機構
59 サーボ回路

Claims (10)

  1. 半導体レーザ素子と、
    前記半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を透過する透明基板と、
    前記透明基板における前記半導体レーザ素子側の主面上に設けられ且つ前記半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を前記透明基板側に反射するミラーとを備えていることを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記半導体レーザ素子は、レーザ光の出射端面が前記透明基板に対して垂直となるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光半導体装置。
  3. 前記ミラーは、シリコンからなり且つ接着材を介在させて前記透明基板に固着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光半導体装置。
  4. 開口部が形成されたパッケージをさらに備え、
    前記透明基板は、前記開口部に前記主面を対向させ且つ前記開口部を密閉するように配置されており、
    前記半導体レーザ素子と前記ミラーとは、前記透明基板により密閉された前記開口部の内側に収納されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光半導体装置。
  5. 前記透明基板の前記主面及び該主面と反対側の面のうちの少なくとも一方に回折格子が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光半導体装置。
  6. 前記半導体レーザ素子は、前記パッケージの底面上に固着されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の光半導体装置。
  7. 前記半導体レーザ素子は、前記パッケージの側壁上に固着されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の光半導体装置。
  8. 前記半導体レーザ素子は、前記透明基板の前記主面上に固着されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の光半導体装置。
  9. 光の強度を電気信号に変換する受光素子をさらに備え、
    前記受光素子は、外部から入射される入射光が、前記回折格子によって回折された回折光を受光することを特徴とする請求項5に記載の光半導体装置。
  10. 前記半導体レーザ素子は、前記透明基板の前記主面上に固着されており、
    前記受光素子は、前記パッケージの底面上に固着されていることを特徴とする請求項9に記載の光半導体装置。
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