JP2006147054A - 光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置 - Google Patents

光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置 Download PDF

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Masaya Makita
真哉 蒔田
Noriaki Nishi
紀彰 西
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Abstract

【課題】 部品点数の削減及び小型化等を図る。
【解決手段】 ディスク状記録媒体100の半径方向へ移動される移動ベース7と、該移動ベースを案内するガイド軸4と、軸回り方向へ回転することにより移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ移動させるリードスクリュー5と、該リードスクリューを回転させる駆動モーター17と、リードスクリューに係合され該リードスクリューの回転方向に応じた方向へ送られる係合ナット16bと、球面収差を補正する球面収差補正用レンズ12a、12bと、移動ベースに移動自在に支持されると共に球面収差補正用レンズを保持し係合ナットの移動方向に応じた方向へ移動ベースに対して移動されるレンズホルダー16と、ガイド軸に対する移動ベースの移動と移動ベースに対するレンズホルダーの移動とを選択的に規制するブレーキ18とを設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置についての技術分野に関する。詳しくは、球面収差補正用レンズを移動させる機構の駆動源と移動ベースを移動させる機構の駆動源を共通化し、部品点数の削減及び小型化等を図る技術分野に関する。
ディスク状記録媒体に対する情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置があり、このようなディスクドライブ装置は、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動し該ディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザー光を照射して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップを備えている。
光ピックアップは、ディスク状記録媒体の半径方向へ移動可能とされた移動ベースに発光素子や受光素子等の各光学部品が配置され、発光素子から発光されたレーザー光がディスク状記録媒体の記録面で反射され、その戻り光が受光素子で受光されてディスク状記録媒体に対する情報信号の記録又は再生が行われる。
このようなディスクドライブ装置においては、上記したように、発光素子から出射されたレーザー光がディスク状記録媒体の記録面で反射されるが、このときディスク状記録媒体の情報記録層を保護する透明な保護層をレーザー光が透過され、この保護層の厚み誤差等に基づいて球面収差が発生するおそれがある。特に、高記録密度化されたBD(Blu-ray Disc)やHD−DVD(High Definition Digital Versatile Disc)等にあっては、この球面収差が生じ易い。
そこで、このようなディスクドライブ装置には、球面収差補正機構を設けて球面収差を補正するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された球面収差補正機構は、球面収差補正用の2つのレンズを設け、一方のレンズをステッピングモーターを用いて光軸方向へ移動させることにより、2つのレンズ間の距離を最適化することにより球面収差を補正するようにしている。
特開2003―45068号公報
ところが、上記した従来のディスクドライブ装置にあっては、球面収差補正機構と移動ベースを移動させるための移動機構とが別駆動とされており、各機構を駆動するためにそれぞれ専用のモーターが用いられている。
従って、その分、部品点数が多く、また、これらの複数のモーターを配置するためのスペースをそれぞれ必要とし、ディスクドライブ装置の大型化を来たすという問題がある。
そこで、本発明光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、部品点数の削減及び小型化等を図ることを課題とする。
本発明光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、ディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと、該移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ案内するガイド軸と、該ガイド軸に平行な状態で配置され軸回り方向へ回転することにより移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ移動させるリードスクリューと、該リードスクリューを回転させる駆動モーターと、リードスクリューに係合され該リードスクリューの回転方向に応じた方向へ送られる係合ナットと、球面収差補正用レンズと、移動ベースに移動自在に支持されると共に球面収差補正用レンズを保持しリードスクリューの回転に伴う係合ナットの移動方向に応じた方向へ移動ベースに対して移動されるレンズホルダーと、ガイド軸に対する移動ベースの移動と移動ベースに対するレンズホルダーの移動とを選択的に規制するブレーキとを設けたものである。
従って、本発明光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置にあっては、ブレーキによってガイド軸に対する移動ベースの移動が規制されたときにリードスクリューの回転に基づいてレンズホルダーが移動ベースに対して移動可能とされ、ブレーキによって移動ベースに対するレンズホルダーの移動が規制されたときにリードスクリューの回転に基づいて移動ベースがガイド軸に対して移動可能とされる。
本発明光ピックアップは、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザー光を照射しディスク状記録媒体に対する情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップであって、ディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと、該移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ案内するガイド軸と、該ガイド軸に平行な状態で配置され軸回り方向へ回転することにより移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ移動させるリードスクリューと、該リードスクリューを回転させる駆動モーターと、リードスクリューに係合され該リードスクリューの回転方向に応じた方向へ送られる係合ナットと、球面収差を補正する球面収差補正用レンズと、移動ベースに移動自在に支持されると共に球面収差補正用レンズを保持しリードスクリューの回転に伴う係合ナットの移動方向に応じた方向へ移動ベースに対して移動されるレンズホルダーと、ガイド軸に対する移動ベースの移動と移動ベースに対するレンズホルダーの移動とを選択的に規制するブレーキとを備えたことを特徴とする。
従って、レンズホルダーの移動と移動ベースの移動がともに駆動モーターの回転により行われ駆動源の共通化が図られるため、部品点数の削減による機構の簡素化を図ることができ、また、駆動源の配置スペースが小さくなることにより光ピックアップの小型化を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、上記係合ナットをレンズホルダーに設け、該レンズホルダーの移動方向と移動ベースの移動方向とを同じ方向にしたので、機構の簡素化が図られ、製造コストの低減を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、上記レンズホルダーを係合ナットの移動に連動して移動させ、レンズホルダーの移動方向と移動ベースの移動方向とを異なる方向にしたので、光学系の光軸の向きに拘わらず球面収差補正用レンズを球面収差を補正するための所望の方向へ移動させることができ、設計の自由度の向上を図ることができる。
請求項4に記載した発明にあっては、上記移動ベースにブレーキが所定の方向へ移動可能に支持され、ブレーキに第1のブレーキパッドと第2のブレーキパッドを設け、ブレーキが一方の方向へ移動されたときに第1のブレーキパッドがガイド軸に接してガイド軸に対する移動ベースの移動が規制され、ブレーキが他方の方向へ移動されたときに第2のブレーキパッドがレンズホルダーに接して移動ベースに対するレンズホルダーの移動が規制されるようにしたので、1つのブレーキによって移動ベースの移動の規制とレンズホルダーの移動の規制とが選択的に行われるため、部品点数が少なく、光ピックアップの機構の簡素化及び小型化を図ることができる。
本発明光ピックアップを備えたディスクドライブ装置は、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザー光を照射しディスク状記録媒体に対する情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップを備えたディスクドライブ装置であって、上記光ピックアップは、ディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと、該移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ案内するガイド軸と、該ガイド軸に平行な状態で配置され軸回り方向へ回転することにより移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ移動させるリードスクリューと、該リードスクリューを回転させる駆動モーターと、リードスクリューに係合され該リードスクリューの回転方向に応じた方向へ送られる係合ナットと、球面収差補正用レンズと、移動ベースに移動自在に支持されると共に球面収差補正用レンズを保持しリードスクリューの回転に伴う係合ナットの移動方向に応じた方向へ移動ベースに対して移動されるレンズホルダーと、ガイド軸に対する移動ベースの移動と移動ベースに対するレンズホルダーの移動とを選択的に規制するブレーキとを備えたことを特徴とする。
従って、レンズホルダーの移動と移動ベースの移動がともに駆動モーターの回転により行われ駆動源の共通化が図られるため、部品点数の削減による機構の簡素化を図ることができ、また、駆動源の配置スペースが小さくなることによりディスクドライブ装置の小型化を図ることができる。
請求項6に記載した発明にあっては、上記係合ナットをレンズホルダーに設け、該レンズホルダーの移動方向と移動ベースの移動方向とを同じ方向にしたので、機構の簡素化が図られ、製造コストの低減を図ることができる。
請求項7に記載した発明にあっては、上記レンズホルダーを係合ナットの移動に連動して移動させ、レンズホルダーの移動方向と移動ベースの移動方向とを異なる方向にしたので、光学系の光軸の向きに拘わらず球面収差補正用レンズを球面収差を補正するための所望の方向へ移動させることができ、設計の自由度の向上を図ることができる。
請求項8に記載した発明にあっては、上記移動ベースにブレーキが所定の方向へ移動可能に支持され、ブレーキに第1のブレーキパッドと第2のブレーキパッドを設け、ブレーキが一方の方向へ移動されたときに第1のブレーキパッドがガイド軸に接してガイド軸に対する移動ベースの移動が規制され、ブレーキが他方の方向へ移動されたときに第2のブレーキパッドがレンズホルダーに接して移動ベースに対するレンズホルダーの移動が規制されるようにしたので、1つのブレーキによって移動ベースの移動の規制とレンズホルダーの移動の規制とが選択的に行われるため、部品点数が少なく、ディスクドライブ装置の機構の簡素化及び小型化を図ることができる。
以下に、本発明光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置の最良の形態を添付図面に従って説明する。
ディスクドライブ装置1は、外筐2内に所要の各部材及び各機構が配置されて成り(図1参照)、外筐2には図示しないディスク挿入口が形成されている。
外筐2内には図示しないシャーシが配置され、該シャーシに取り付けられたスピンドルモーターのモーター軸にディスクテーブル3が固定されている。
シャーシには、平行なガイド軸4が取り付けられると共に後述する駆動モーターによって回転されるリードスクリュー5が支持されている。
光ピックアップ6は、移動ベース7と該移動ベース7に配置された所要の光学部品と移動ベース7上に配置された対物レンズ駆動装置8とを有し、移動ベース7の両端部に設けられた軸受部7a、7bがそれぞれガイド軸4とリードスクリュー5に支持されている。光ピックアップ6に設けられた後述する係合ナットがリードスクリュー5に螺合され、送りモーターによってリードスクリュー5が回転されると、係合ナットがリードスクリュー5の回転方向へ応じた方向へ送られ、光ピックアップ6がディスクテーブル3に装着されるディスク状記録媒体100の半径方向へ移動される。
以上のようにして構成されたディスクドライブ装置1において、スピンドルモーターの回転に伴ってディスクテーブル3が回転されると、該ディスクテーブル3に装着されたディスク状記録媒体100が回転され、同時に、光ピックアップ6がディスク状記録媒体100の半径方向へ移動されてディスク状記録媒体100に対する記録動作又は再生動作が行われる。
光ピックアップ6は、図2に示すように、発光素子9、ビームスプリッター10、コリメーターレンズ11、第1の球面収差補正用レンズ12a、第2の球面収差補正用レンズ12b、立ち上げミラー13、対物レンズ8a及び受光素子14を備えている。
発光素子9は半導体レーザーであり、発光素子9からは、例えば、約405nmの波長のレーザー光がディスク状記録媒体100である、例えば、BD(Blu-ray Disc)へ向けて発光される。
ビームスプリッター10は、発光素子9から発光されたレーザー光を分離面10aで反射してコリメーターレンズ11へ導き、ディスク状記録媒体100で反射されたレーザー光の戻り光を分離面10aを透過させて受光素子14へ導く機能を有する。
コリメーターレンズ11は入射されたレーザー光の光束を平行光束にする機能を有する。従って、ビームスプリッター10を介してコリメーターレンズ11に入射されたレーザー光は、平行光束となって立ち上げミラー13を介して対物レンズ8aに入射される。
第1の球面収差補正用レンズ12a及び第2の球面収差補正用レンズ12bはディスク状記録媒体100のカバー層に厚み誤差等がある場合に発生する球面収差を補正するためのレンズであり、例えば、第1の球面収差補正用レンズ12aが光軸方向へ移動可能とされ、第2の球面収差補正用レンズ12bが移動ベース7に対して固定され、第1の球面収差補正用レンズ12aが光軸方向へ移動されることにより球面収差が補正される。
立ち上げミラー13はレーザー光を反射して対物レンズ8a又はコリメーターレンズ11へ導く機能を有する。
対物レンズ8aは入射されたレーザー光をディスク状記録媒体100の記録面上に集光させる機能を有する。
以上のように構成された光ピックアップ6において、発光素子9からレーザー光が発光されると、レーザー光はビームスプリッター10の分離面10aで反射されてコリメーターレンズ11によって平行光束とされ、第1の球面収差補正用レンズ12a及び第2の球面収差補正用レンズ12bを透過されて立ち上げミラー13で立ち上げられて対物レンズ8aを介してディスクテーブル3に装着されたディスク状記録媒体100の記録面に照射される。ディスク状記録媒体100の記録面に照射されたレーザー光は、該記録面で反射されて戻り光として再び対物レンズ8a、立ち上げミラー13、第2の球面収差補正用レンズ12b、第1の球面収差補正用レンズ12a及びコリメーターレンズ11を介してビームスプリッター10に入射される。ビームスプリッター10に入射された戻り光は、ビームスプリッター10の分離面10aを透過され、受光素子14に入射される。受光素子14に戻り光が入射されると、RF信号等の各信号が検出されディスク状記録媒体100に対する情報信号の記録又は再生が行われる。
移動ベース7上には、図3に示すように、平行な状態で一対の案内軸15、15が配置され、該案内軸15、15はガイド軸4及びリードスクリュー5の延びる方向、即ち、ディスク状記録媒体100の半径方向に延びるように配置されている。
案内軸15、15にはレンズホルダー16が移動自在に支持されている。レンズホルダー16は、リードスクリュー5の軸方向に対して直交する方向に長く形成された保持部16aと、該保持部16aの長手方向における一端部に設けられた係合ナット16bと、保持部16aの他端部に設けられた被接触部16cとを有し、該被接触部16cは保持部16aに対して90°屈曲された状態で設けられている。
保持部16aには第1の球面収差補正用レンズ12aが保持されている。
係合ナット16bはリードスクリュー5に係合されている。リードスクリュー5は駆動モーター17の回転によって軸方向へ回転され、リードスクリュー5の回転方向に応じた方向へ係合ナット16bが送られることによりレンズホルダー16が移動ベース7の移動方向と同じ方向へ移動される。
移動ベース7にはブレーキ18が取り付けられている。ブレーキ18は変形部18aと該変形部18aの一端部の両面にそれぞれ設けられた第1のブレーキパッド18b、第2のブレーキパッド18cとから成り、変形部18aの他端部が移動ベース7に取り付けられている。
変形部18aとしては、例えば、圧電素子が用いられ、第1のブレーキパッド18bがガイド軸4に近付く向き又は第2のブレーキパッド18cがレンズホルダー16の被接触部16cに近付く向きに変形される。変形部18bの変形により第1のブレーキパッド18bがガイド軸4に接触されると、ガイド軸4に対する移動ベース7の移動が規制され(図3参照)、変形部18bの変形により第2のブレーキパッド18cが被接触部16cに接触されると、移動ベース7に対するレンズホルダー16の移動が規制される(図4参照)。
従って、ガイド軸4に対する移動ベース7の移動が規制された状態において駆動モーター17の回転に伴うリードスクリュー5の回転によって係合ナット16bが送られると、レンズホルダー16の移動ベース7に対する移動に伴って第1の球面収差補正用レンズ12aが光軸方向へ移動される。一方、移動ベース7に対するレンズホルダー16の移動が規制された状態において駆動モーター17の回転に伴うリードスクリュー5の回転によって係合ナット16bが送られると、移動ベース7とレンズホルダー16が一体となってガイド軸4に対してディスク状記録媒体100の半径方向へ移動される。
このようにディスクドライブ装置1にあっては、ブレーキ18の変形部18aが変形されたときの位置によって移動ベース7又はレンズホルダー16が選択的に移動される。
以上のように、ディスクドライブ装置1にあっては、移動ベース7にそれぞれ配置された案内軸15、15、レンズホルダー16、ブレーキ18、第1の球面収差補正用レンズ12a及び第2の球面収差補正用レンズ12b等によって球面収差を補正する球面収差補正機構19が構成される。
ディスクドライブ装置1にあっては、例えば、ディスク状記録媒体100がディスクテーブル3に装着されて図示しない記録釦又は再生釦が操作されると、先ず、ブレーキ18の変形部18aが変形されて第2のブレーキパッド18cがレンズホルダー16の被接触部16cに接し、リードスクリュー5の回転により光ピックアップ6がディスク状記録媒体100の内周側へ移動され、この内周側に存在する情報記録エリアに記録された情報の読取を行う。
次に、ブレーキ18の変形部18aが反対側に変形されて第1のブレーキパッド18bがガイド軸4に接し、リードスクリュー5の回転によりレンズホルダー16が移動されて球面収差の補正が行われる。球面収差の補正はレンズホルダー16を移動させて第1の球面収差補正用レンズ12aを光軸方向へ移動させ、第1の球面収差補正用レンズ12aと第2の球面収差補正用レンズ12bの間隔を調整することにより行う。この調整は、例えば、第1の球面収差補正用レンズ12aを移動させて情報再生信号の振幅を図示しない検出回路によって検出し、その検出結果から得られる出力信号に基づいて駆動モーター17に電流を供給し、情報再生信号の振幅が最大となる位置に第1の球面収差補正用レンズ12aが移動されるようにすることにより行う。
上記の球面収差の補正が終了すると、ブレーキ18の変形部18aが再度反対側に変形されて第2のブレーキパッド18cがレンズホルダー16の被接触部16cに接し、リードスクリュー5の回転により光ピックアップ6がディスク状記録媒体100の内周側から外周側へ移動されてディスク状記録媒体100に対する情報信号の記録又は再生が行われる。
尚、上記には、レンズホルダー16に保持された第1の球面収差補正用レンズ12aと移動ベース7に対して固定された第2の球面収差補正用レンズ12bとによって球面収差を補正するためのレンズを構成するようにしたが、第1の球面収差補正用レンズ12a及び第2の球面収差補正用レンズ12bに代えて、レンズホルダー16にコリメーターレンズ11を保持して該コリメーターレンズ11を球面収差補正用のレンズとして用い、コリメーターレンズ11を光軸方向に移動させることにより球面収差を補正するようにしてもよい。
上記した球面収差補正機構19のように、係合ナット16bをレンズホルダー16に設け、該レンズホルダー16の移動方向と移動ベース7の移動方向とを同じ方向にすることにより、機構の簡素化が図られ、製造コストの低減を図ることができる。
以下に、球面収差補正機構の別の例として球面収差補正機構20を示す(図5及び図6参照)。
球面収差補正機構20はラックギヤ21、連結ギヤ22、レンズホルダー23、ソレノイド24、プランジャー25及びブレーキ26を有している。
ラックギヤ21は被支持部21aと該被支持部21aから直交する方向へ突出された突部21bとから成り、被支持部21aにギヤ部21cが形成され、突部21bに係合ナット21dが設けられている。ラックギヤ21は移動ベース7上において被支持部21aがガイド軸4の軸方向に移動自在に支持され、係合ナット21dがリードスクリュー5に係合されている。
連結ギヤ22は2段ギヤであり、大径部22aと小径部22bとから成る。連結ギヤ22は大径部22aがラックギヤ21のギヤ部21cに噛合されている。
レンズホルダー23は被支持面部23aと該被支持面部23aから直交する方向へ突出されたホルダー部23bとから成り、被支持面部23aにギヤ部23cが形成され、ホルダー部23bに、例えば、コリメーターレンズ11が保持されている。レンズホルダー23は移動ベース7上において被支持面部23aがガイド軸4の軸方向と直交する方向に移動自在に支持されている。レンズホルダー23はギヤ部23cが連結ギヤ22の小径部22bに噛合されている。
リードスクリュー5の回転によりラックギヤ21がガイド軸4の軸方向、即ち、ディスク状記録媒体100の半径方向へ移動されると、その移動力が連結ギヤ22を介してレンズホルダー23に伝達され、該レンズホルダー23がガイド軸4の軸方向と直交する方向へ移動され、コリメーターレンズ11がレンズホルダー23の移動に伴ってガイド軸4の軸方向と直交する方向へ移動される。
ソレノイド24は移動ベース7上に配置されている。プランジャー25はソレノイドに対する給電状態に応じて出し入れされ、ガイド軸4の軸方向へ移動される。
ブレーキ26は第1の部分27と第2の部分28とが略直交するように屈曲されて形成され、第1の部分27に第1のブレーキパッド27aが設けられ、第2の部分28に第2のブレーキパッド28aが設けられている。ブレーキ26の第1の部分27には引張コイルバネ29の一端部が支持され、該引張コイルバネ29の他端部が移動ベース7に支持されている。ブレーキ26の第2の部分28の先端部はプランジャー25に支持されている。
ブレーキ26は移動ベース7上において回動自在に支持され、ブレーキ26が回動されることにより、第1のブレーキパッド27aがガイド軸4に離接する方向へ移動されると共に第2のブレーキパッド28aがレンズホルダー23に離接する方向へ移動される。ブレーキ26は引張コイルバネ29によって第1のブレーキパッド27aがガイド軸4から離隔する方向へ付勢されている。従って、プランジャー25がソレノイド24に対して引き込まれたときに第1のブレーキパッド27aがガイド軸4に接すると共に第2のブレーキパッド28aがレンズホルダー23から離隔され(図5参照)、ソレノイド24に対する給電が停止されてプランジャー25がソレノイド24に対して引き出されたときに第2のブレーキパッド28aがレンズホルダー23に接すると共に第1のブレーキパッド27aがガイド軸4から離隔される(図6参照)。
第1のブレーキパッド27aがガイド軸4に接触されると、ガイド軸4に対する移動ベース7の移動が規制され、駆動モーター17の回転に伴うリードスクリュー5の回転によって係合ナット21dが送られたときに、レンズホルダー23の移動ベース7に対する移動に伴ってコリメーターレンズ11が光軸方向へ移動され球面収差補正が行われる。
第2のブレーキパッド28aがレンズホルダー23に接触されると、移動ベース7に対するレンズホルダー23の移動が規制され、駆動モーター17の回転に伴うリードスクリュー5の回転によって係合ナット21dが送られたときに、移動ベース7とレンズホルダー23が一体となってガイド軸4に対してディスク状記録媒体100の半径方向へ移動される。
上記した球面収差補正機構20のように、ラックギヤ21、連結ギヤ22及びレンズホルダー23を用い、該レンズホルダー23の移動方向と移動ベース7の移動方向とを異なる方向にすることにより、光学系の光軸の向きに拘わらずコリメーターレンズ11を球面収差を補正するための所望の方向へ移動させることができ、設計の自由度の向上を図ることができる。
尚、球面収差補正機構20にあっては、レンズホルダー23に保持されたコリメーターレンズ11によって球面収差を補正するためのレンズを構成するようにしたが、球面収差補正機構19と同様に、第1の球面収差補正用レンズ12a及び第2の球面収差補正用レンズ12bを用い、レンズホルダー23に第1の球面収差補正用レンズ12aを保持して球面収差を補正するようにしてもよい。
以上に記載した通り、ディスクドライブ装置1にあっては、球面収差補正機構19(20)の移動と移動ベース7の移動がともに駆動モーター17の回転により行われ駆動源の共通化が図られているため、部品点数の削減による機構の簡素化を図ることができ、また、駆動源の配置スペースが小さくなることによりディスクドライブ装置1の小型化を図ることができる。
また、ディスクドライブ装置1にあっては、1つのブレーキ18又はブレーキ26によって移動ベース7の移動の規制とレンズホルダー16の移動の規制とが選択的に行われるため、部品点数が少なく、一層の機構の簡素化及び小型化を図ることができる。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図6と共に本発明を実施するための最良の形態を示すものであり、本図はディスクドライブ装置の概略斜視図である。 光ピックアップの構成を示す概念図である。 図4と共に球面収差補正機構を示すものであり、本図はレンズホルダーが移動可能とされている状態を示す概略拡大平面図である。 レンズホルダーが移動不能とされている状態を示す概略拡大平面図である。 図6と共に別の球面収差補正機構を示すものであり、本図はレンズホルダーが移動可能とされている状態を示す概略拡大平面図である。 レンズホルダーが移動不能とされている状態を示す概略拡大平面図である。
符号の説明
100…ディスク状記録媒体、1…ディスクドライブ装置、3…ディスクテーブル、4…ガイド軸、5…リードスクリュー、6…光ピックアップ、7…移動ベース、8a…対物レンズ、11…コリメーターレンズ(球面収差補正用レンズ)、12a…第1の球面収差補正用レンズ、12b…第2の球面収差補正用レンズ、16…レンズホルダー、16b…係合ナット、17…駆動モーター、18…ブレーキ、18b…第1のブレーキパッド、18c…第2のブレーキパッド、21d…係合ナット、23…レンズホルダー、26…ブレーキ、27a…第1のブレーキパッド、28a…第2のブレーキパッド

Claims (8)

  1. ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザー光を照射しディスク状記録媒体に対する情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップであって、
    ディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと、
    該移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ案内するガイド軸と、
    該ガイド軸に平行な状態で配置され軸回り方向へ回転することにより移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ移動させるリードスクリューと、
    該リードスクリューを回転させる駆動モーターと、
    リードスクリューに係合され該リードスクリューの回転方向に応じた方向へ送られる係合ナットと、
    球面収差補正用レンズと、
    移動ベースに移動自在に支持されると共に球面収差補正用レンズを保持しリードスクリューの回転に伴う係合ナットの移動方向に応じた方向へ移動ベースに対して移動されるレンズホルダーと、
    ガイド軸に対する移動ベースの移動と移動ベースに対するレンズホルダーの移動とを選択的に規制するブレーキとを備えた
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 上記係合ナットをレンズホルダーに設け、
    該レンズホルダーの移動方向と移動ベースの移動方向とを同じ方向にした
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 上記レンズホルダーを係合ナットの移動に連動して移動させ、
    レンズホルダーの移動方向と移動ベースの移動方向とを異なる方向にした
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  4. 上記移動ベースにブレーキが所定の方向へ移動可能に支持され、
    ブレーキに第1のブレーキパッドと第2のブレーキパッドを設け、
    ブレーキが一方の方向へ移動されたときに第1のブレーキパッドがガイド軸に接してガイド軸に対する移動ベースの移動が規制され、ブレーキが他方の方向へ移動されたときに第2のブレーキパッドがレンズホルダーに接して移動ベースに対するレンズホルダーの移動が規制されるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  5. ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザー光を照射しディスク状記録媒体に対する情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップを備えたディスクドライブ装置であって、
    上記光ピックアップは、
    ディスクテーブルに装着されたディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと、
    該移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ案内するガイド軸と、
    該ガイド軸に平行な状態で配置され軸回り方向へ回転することにより移動ベースをディスク状記録媒体の半径方向へ移動させるリードスクリューと、
    該リードスクリューを回転させる駆動モーターと、
    リードスクリューに係合され該リードスクリューの回転方向に応じた方向へ送られる係合ナットと、
    球面収差補正用レンズと、
    移動ベースに移動自在に支持されると共に球面収差補正用レンズを保持しリードスクリューの回転に伴う係合ナットの移動方向に応じた方向へ移動ベースに対して移動されるレンズホルダーと、
    ガイド軸に対する移動ベースの移動と移動ベースに対するレンズホルダーの移動とを選択的に規制するブレーキとを備えた
    ことを特徴とするディスクドライブ装置。
  6. 上記係合ナットをレンズホルダーに設け、
    該レンズホルダーの移動方向と移動ベースの移動方向とを同じ方向にした
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  7. 上記レンズホルダーを係合ナットの移動に連動して移動させ、
    レンズホルダーの移動方向と移動ベースの移動方向とを異なる方向にした
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  8. 上記移動ベースにブレーキが所定の方向へ移動可能に支持され、
    ブレーキに第1のブレーキパッドと第2のブレーキパッドを設け、
    ブレーキが一方の方向へ移動されたときに第1のブレーキパッドがガイド軸に接してガイド軸に対する移動ベースの移動が規制され、ブレーキが他方の方向へ移動されたときに第2のブレーキパッドがレンズホルダーに接して移動ベースに対するレンズホルダーの移動が規制されるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
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