JP2006145898A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 適切な冷却条件で装置内部を冷却することのできるプロジェクタの提供。
【解決手段】装置内部を冷却する冷却装置を制御する制御手段30を備えたプロジェクタは、温度検出手段27、計時手段26を備え、制御手段30は、予め測定された基準設定状態における装置内部の起動直後から装置内部の温度が飽和するまでの温度変化を記憶する温度変化記憶部411と、検出された温度変化、及び、温度変化に要した時間に基づいて、温度上昇率を演算する温度上昇率演算部317と、検出された温度変化に基づいて、温度変化記憶部411に記憶された温度変化を取得する温度変化取得部313と、両者の温度変化の対比判定を行う対比判定部318と、対比の結果、演算された温度上昇率が、取得された温度変化よりも悪い条件であると判定されたら、警報情報を報知する警報報知部25とを備えている
【選択図】 図5

Description

本発明は、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光源及び光変調装置を内部に収納する筐体と、この筐体の外部から空気を導入し、光源及び光変調装置を含む装置内部を冷却する冷却装置と、光源、光変調装置、及び冷却装置を制御する制御手段とを備えたプロジェクタに関する。
近年、ホームシアター用途や、パブリックスペースにおける大画面表示用途として、定置型のプロジェクタが利用されている。このプロジェクタは、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光源及び光変調装置を収納する筐体とを備えて構成されている。
プロジェクタの光源には、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等の高出力の光源が用いられ、プロジェクタの起動に伴い、この光源が点灯されると、装置内部は、光源から発生する熱や、電源回路、ランプ駆動回路から発生する熱等によって加熱される。
このため、従来、この種のプロジェクタにおいては、外部の空気を装置内部に導入し、光変調装置等の光学部品を冷却する冷却装置が装置内部に設けられている。
この冷却装置は、筐体に形成された吸気口から外部空気を導入する吸気ファンと、筐体に形成された排気口から冷却後の空気を排出する排気ファンとを備えて構成されている。
そして、プロジェクタを起動すると、光源が点灯されるとともに、冷却装置の吸気ファン及び排気ファンが駆動して、吸気ファンで取り込んだ外部の空気によって、光変調装置、光変調装置を制御する制御基板、光源を冷却した後、排気ファンによって冷却後の熱風を外部に排出する。
ここで、定置式のプロジェクタにあっては、簡単には位置を変更することができないため、設置位置によっては、プロジェクタの観察者に熱風を吹き付けることがあるので、排気口に空気の排出方向を自由に変更することのできるダクトを接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−319007号公報(図1、〔0008〕段落)
しかしながら、前記特許文献1記載のプロジェクタは、基本的にプロジェクタが設置された居室や会議場等の空気を吸気口から取り込んで装置内部を冷却するものであり、吸気口から取り込まれる空気がどのような温度になっているか判らないので、居室、会議場内の環境条件によって冷却条件が変動することがあり、理想的な状態で装置内部の冷却を行うことができない可能性がある。例えば、室内のプロジェクタの観察者の人数やプロジェクタの設置位置によっては、吸気口から導入された空気の温度が初めから高くなってしまい、装置内部を適切に冷却できないという問題がある。
本発明の目的は、適切な冷却条件で装置内部を冷却することのできるプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光源及び前記光変調装置を内部に収納する筐体と、この筐体の外部から空気を導入し、前記光源及び前記光変調装置を含む装置内部を冷却する冷却装置と、この冷却装置の冷却制御を行う制御手段とを備えたプロジェクタであって、前記制御手段の指令に基づいて、装置内部の温度を検出する温度検出手段と、前記制御手段の指令に基づいて、時間計測を開始又は終了する計時手段とを備え、前記制御手段は、予め測定された基準設定状態における装置内部の起動直後から装置内部の温度が飽和するまでの温度変化を記憶する温度変化記憶部と、前記温度検出手段により検出された温度変化、及び、前記計時手段により計測された温度変化に要した時間に基づいて、単位時間当たりの温度上昇率を演算する温度上昇率演算部と、前記温度検出手段により検出された温度変化に基づいて、前記温度変化記憶部に記憶された温度変化を取得する温度変化取得部と、演算された温度上昇率と、取得された温度変化の対比判定を行う対比判定部と、対比の結果演算された温度上昇率が、取得された温度変化よりも悪い条件であると判定されたら、警報情報を報知する警報報知部とを備えていることを特徴とする。
ここで、温度変化記憶部に記憶された基準設定状態における温度変化とは、例えば、室温25℃、湿度65%等の理想的な使用環境で測定されたプロジェクタ内部の温度変化をいう。
この発明によれば、冷却装置を制御する制御手段が、温度変化記憶部、温度上昇率演算部、温度変化取得部、及び対比判定部を備えていることにより、ある環境下にプロジェクタを設置して、起動すると装置内部の冷却状態を判定することができるので、冷却条件が悪い場合に、プロジェクタの設置位置を変更して、より適切な冷却条件を選択することが可能となる。
本発明では、前述した温度変化記憶部には、基準設定状態における起動直後から飽和に至る装置内部の温度に応じた温度上昇率が複数記憶され、温度上昇率演算部は、起動時に温度検出手段で検出された温度を記憶しておき、起動時に予め設定された計測時間を計時手段に計測させ、計測時間経過後に温度検出手段により装置内部の温度を検出し、起動時から計測時間経過後における温度変化を、計測時間で除して温度上昇率を演算するのが好ましい。
ここで、温度変化記憶部に記憶される複数の温度上昇率は、プロジェクタの起動後、上昇する装置内部の温度に応じた温度上昇率を意味し、起動直後は温度上昇率が大きく、飽和に至るに従って温度上昇率が小さくなっていき、飽和した段階では、温度上昇率が略0となるものである。尚、このような温度上昇率は、装置内部の温度に対応した温度上昇率を記録したルックアップテーブルのような形で記憶しておけばよい。
また、温度検出手段で検出された温度に対応する温度上昇率がルックアップテーブル上にない場合は、温度変化記憶部に記憶された検出温度よりも高い温度における温度上昇率を採用すればよい。
この発明によれば、温度変化記憶部に複数の温度に応じた温度上昇率が記憶されているので、対比判定部は、温度上昇率演算部で演算された温度上昇率と、温度変化記憶部に記憶された温度上昇率とを対比するだけで、冷却条件の良否を判定することができるため、判定の容易化が図られる。
本発明では、計測時間をプロジェクタの初期起動時には長く設定し、再起動時には短く設定する計測時間設定部を備えているのが好ましい。
この発明によれば、計測時間設定部により、初期起動時のバラツキの大きな温度上昇率を、計測時間を長く設定することで、バラツキの影響を少なくすることでプロジェクタが設置された環境における冷却条件を正確に測定、演算することができる。一方、再起動時は、既に装置内部は光源点灯により昇温しており、安定状態に近いと考えられるので、短い計測時間であっても、正確な冷却条件を測定することができる。
本発明では、前述した警報報知部は、筐体外面に設けられたインジケータであるのが好ましい。
この発明によれば、プロジェクタを設置した位置での冷却条件の良否判定を、プロジェクタの設置作業者がインジケータ上で確認することが簡単にできるので、冷却条件が悪いと判定されたら、設置位置を変更することができ、定置式のプロジェクタを最適な冷却条件となる位置に設置することができる。
本発明では、前述した筐体には、外部空気を装置内部に導入する吸気口と、装置内部を冷却装置によって冷却した後の空気を装置外部に排出する排気口とが形成され、吸気口及び/又は排気口に接続される外付けダクトを備えているのが好ましい。
ここで、外付けダクトはプロジェクタが設置された会議室等の部屋の外まで引き回せる程度の長さを有しているのが好ましい。
この発明によれば、外付けダクトを備えていることにより、定置位置式のプロジェクタであっても、外付けダクトの吸気位置、排気位置を変更することができるので、より冷却条件のよいところから冷却用の空気を取り込み、冷却後の空気を排出することができ、より適切な冷却条件でプロジェクタを動作させることができる。
また、外付けダクトが部屋外まで引き回せるようにすることにより、室内の環境条件によらず、外部の新鮮な空気で冷却することが可能となるため、冷却条件の最適化を図りやすい。
本発明では、外付けダクトには、ダクト内を流れる空気を強制的に導入及び/又は排出するダクトファンが設けられ、制御手段は、温度検出手段で検出された温度に応じてファンの制御を行うダクトファン制御部を備えているのが好ましい。
この発明によれば、ダクトファン制御部を備えていることにより、通常の装置内部のファンの制御に加えて、ダクトファンの制御も行うことため、通常の冷却制御の他に補足的にダクトファンを利用することができ、装置内部の温度に応じて冷却効率を向上することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔1〕全体構成
図1には、本発明の実施形態に係るプロジェクタ1が設置された会議室、講習会場等の部屋Rの模式レイアウト図が示されている。部屋Rには、スクリーンSが壁面に沿って配置され、スクリーンSの手前には、観察者用の座席Cが複数設置されている。
プロジェクタ1は、複数の座席Cを挟んでスクリーンSとは反対側の後方位置の天井部分に天吊り金具等で取り付けられており、一度取り付けると基本的には、取り外さない定置式のプロジェクタとなっている。
この定置式のプロジェクタ1には、ダクトD1、D2が取り付けられ、部屋Rの天井面に沿って引き回され、部屋Rの外部にダクトD1、D2の開口端が露出しており、プロジェクタ1の冷却は、吸気側ダクトD1から部屋R外部の空気を取り込んで、装置内部を冷却した後、排気側ダクトD2から部屋Rの外部に冷却後の空気を排出するようになっている。
このようにダクトD1、D2を部屋Rの外部まで延ばすことにより、プロジェクタ1内部は部屋R内の環境条件の影響を受けることなく、良好な冷却条件で冷却されることとなる。
〔2〕プロジェクタ1の内部構造
(2-1)光学系の構造
図2には、部屋Rに設置されたプロジェクタ1の光学系を表す模式図が示されている。
このプロジェクタ1は、インテグレータ照明光学系11と、色分離光学系12と、リレー光学系13と、光変調光学系14と、色合成光学系15と、投射光学系16とを含んで構成され、これらの各光学系11〜17は、所定の照明光軸X上に配置される。
インテグレータ照明光学系11は、詳しくは後述するが、光変調光学系14の3枚の液晶パネル141(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル141R,141G,141Bと示す)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置111と、第1レンズアレイ112と、第2レンズアレイ113と、偏光変換素子114と、重畳レンズ115とを備えている。
光源装置111は、放射状の光線を射出する光源ランプ116と、この光源ランプ116から射出された放射光を反射する楕円面鏡117と、光源ランプ116から射出され楕円面鏡117により反射された光を平行光とする平行化凹レンズ118とを備える。なお、平行化凹レンズ118の平面部分には、図示しないUVフィルタが設けられている。
また、光源ランプ116としては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、高圧水銀ランプが多用される。さらに、楕円面鏡117および平行化凹レンズ118の代わりに、放物面鏡を用いてもよい。
第1レンズアレイ112は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ116から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル141の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。
第2レンズアレイ113は、第1レンズアレイ112と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ113は、重畳レンズ115とともに、第1レンズアレイ112の各小レンズの像を液晶パネル141上に結像させる機能を有している。
偏光変換素子114は、第2レンズアレイ113と重畳レンズ115との間に配置されている。このような偏光変換素子114は、第2レンズアレイ113からの光を1種類の直線偏光に変換するものであり、これにより、光変調光学系14での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子114によって1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ115によって、光変調光学系14の液晶パネル141R,141G,141B上にほぼ重畳される。直線偏光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の直線偏光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ116からの光のほぼ半分を利用することができない。
そこで、偏光変換素子114を用いることにより、光源ランプ116からの射出光をほぼ1種類の直線偏光に変換し、光変調光学系14での光の利用効率を高めている。
色分離光学系12は、2枚のダイクロイックミラー121,122と、反射ミラー123とを備え、ダイクロイックミラー121,122によりインテグレータ照明光学系11から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
この際、色分離光学系12のダイクロイックミラー121では、インテグレータ照明光学系11から射出された光束の青色光成分が反射するとともに、赤色光成分と緑色光成分とが透過する。
ダイクロイックミラー121によって反射した青色光は、反射ミラー123で反射し、フィールドレンズ124を通って青色用の液晶パネル141Bに達する。
このフィールドレンズ124は、第2レンズアレイ113から射出された各部分光束をその照明光軸Xに対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル141G,141Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ124も同様である。
ダイクロイックミラー121を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー122によって反射し、フィールドレンズ124を通って緑色用の液晶パネル141Gに達する。一方、赤色光はダイクロイックミラー122を透過してリレー光学系13に達する。
リレー光学系13は、入射側レンズ131、リレーレンズ133、および反射ミラー132、134を備え、色分離光学系12で分離された色光、赤色光を液晶パネル141Rまで導く機能を有している。このリレー光学系13が赤色光の光路に用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ131に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ124を介して液晶パネル141Rに伝えるためである。
なお、リレー光学系13には、3つの色光のうち、赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
光変調光学系14は、入射した光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光変調光学系14は、色分離光学系12で分離された各色光が入射する3つの入射側偏光板142と、この入射側偏光板142の後段に配置される光変調素子としての3枚の液晶パネル141(141R,141G,141B)と、3つの射出側偏光板143とを備えて構成される。
液晶パネル141は、入射する光束を画像信号に応じて変調する光変調素子として機能し、一対の透明な基板に電気光学物質となる液晶が密閉封入された構成を具備している。
一対の基板のうち、一方の基板は、液晶封入面にITO膜等の共通電極が形成された構成を備えている。他方の基板は、互いに並行に配列形成される複数のデータ線と、この複数のデータ線と直交する方向に配列形成される複数の走査線と、隣り合う2つのデータ線及び2つの走査線の間の矩形状の領域に設けられる画素電極及びスイッチング素子となるTFTとを備えている。
そして、プロジェクタ1に画像信号が入力されると、後述する制御手段により、各画素を駆動する駆動信号に変換され、この駆動信号に応じてスイッチング素子がオンオフされ、入力された画像信号に応じた光学像がパネルの画像形成領域上に形成される。
入射側偏光板142は、入射された光束のうち、一方向の直線偏光のみ透過させ、その他の光束を吸収する。この入射側偏光板142は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が設けられた構成を有している。
射出側偏光板143は、液晶パネル141から射出された光束のうち、入射側偏光板142における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この射出側偏光板143は、入射側偏光板142と同様の構造である。
色合成光学系15は、クロスダイクロイックプリズムであり、各射出側偏光板143から射出された各色光の変調光束を合成してカラー画像を形成する。
この色合成光学系15は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。
これら誘電体多層膜は、液晶パネル141R,141Bから射出された色光を反射し、液晶パネル141Gから射出され射出側偏光板143を介した色光を透過し、射出された光束は、赤、青、緑が重畳されたカラー画像となる。
投射光学系16は、色合成光学系15で合成されたカラー画像をスクリーンS上に拡大投射するものであり、内部に光軸が設定された鏡筒と、この鏡筒内に光軸に沿って配列される複数のレンズとを備えて構成される。
(2-2)装置内部の冷却系の構造
図3には、前述した光学系を有するプロジェクタ1の冷却系の構造が示されている。
プロジェクタ1は、前述した光学系を筐体となる外装ケース2の内部に収納し、この外装ケース2には、この他に、入力した画像信号の画像処理や、装置全体の制御を行うためのメインボード3、メインボード3等に電源を供給するための電源回路や、光源装置111を駆動するためのランプ駆動回路等の回路ブロック4が収納されている。
プロジェクタ1を起動すると、光源装置111の発光の他、メインボード3、回路ブロック4も発熱するため、装置内部が加熱してしまうが、液晶パネル141R、141G、141Bは、熱に弱いので、装置内部を積極的に冷却しなければならない。
このため、プロジェクタ1の外装ケース2には、プロジェクタ1の底面に吸気口2A、2Bが形成され、背面に排気口2Cが形成され、装置内部には、吸気口2A、2Bから外部空気を取り込んで冷却する冷却装置が設けられている。
吸気口2Aは、液晶パネル141R、141G、141Bの直下の外装ケース2の底面に開口され、吸気口2Aと液晶パネル141R、141G、141Bの間には、冷却装置を構成する軸流ファンからなる吸気ファン21が設けられている。
吸気口2Bは、光源装置111の光束射出方向後段部分の外装ケース2の底面に開口され、この吸気口2Bには、冷却装置を構成する吸気ファン22が設けられている。
排気口2Cは、光源装置111の側方に位置する背面で開口され、この排気口2Cには、冷却装置を構成する排気ファン23が設けられている。
この冷却装置は、プロジェクタ1を起動すると、吸気ファン21、22、排気ファン23が回転駆動し、吸気口2A、2Bから外部空気を取り込んで装置内部の冷却を開始する。
吸気口2Aから吸気ファン21によって取り込まれた空気は、直上の液晶パネル141R、141G、141Bを冷却した後、そのうちの一部がメインボード3の回路素子実装面に沿って流れ、実装された回路素子を冷却しながら、光源装置111に到達する(冷却流路F1)。
一方、他の一部は、電源回路等の回路ブロック4に供給され、電源回路を構成する素子を冷却した後、光源装置111に到達する(冷却流路F2)。
吸気口2Bから吸気ファン22によって取り込まれた空気は、直接光源装置111に供給される(冷却流路F3)。
各冷却流路F1、F2、F3を通った冷却後の空気は、すべて光源装置111に集められ、光源装置111を冷却した後、排気ファン23によって排気口2Cから外装ケース2の外部に排出される。
尚、本実施形態はプロジェクタ1内部の冷却系の構造の一例を表したに過ぎず、回路ブロック4を他と独立して冷却したり、装置内部にダクトを設け、シロッコファンを用いて冷却することも可能である。
(2-3)インジケータパネル25の構造
このような装置内部の冷却構造を有するプロジェクタ1の外装ケース2の外面には、温度表示機能を有するインジケータパネル25が設けられている。
このインジケータパネル25は、図3では図示を略したが、排気口2C近傍に設けられた温度センサの検出結果に基づいて、装置内部の温度状況を表示する部分であり、図4に示すように、複数の温度発光部251、警告発光部252、異常発光部253、安定発光部254を備えて構成される。すなわち、インジケータパネル25は、本発明の警告報知部として機能する他、プロジェクタ1の内部温度を表示する温度表示部としても機能する。
温度発光部251は、緑色発光ダイオードを、光拡散処理を施したカバー部材で覆ったものであり、点灯すると発光部全体が緑色を呈する。複数の温度発光部251のうち、中央部の「基準温度」と表示された温度発光部251が点灯すると、装置内部が理想的な温度状況にあることを示すことであり、図4において左に向かう程、装置内部が基準温度よりも低温に、右に向かう程基準温度よりも高温になっていることを表している。
警告発光部252は、緑色発光ダイオード及び赤色発光ダイオードを、光拡散処理を施したカバー部材で覆ったものであり、点灯すると発光部全体が橙色を呈する。この警告発光部252が点灯すると、装置内部の温度状況が予め設定された閾値温度の近傍に近づいていると判定され、設置作業者は現在の設置位置は不適当であると判断する。
異常発光部253は、赤色発光ダイオードを、光拡散処理を施したカバー部材で覆ったものであり、点灯すると発光部全体が赤色を呈する。この異常発光部253が点灯すると、装置内部はかなり高温の状況となっていると判定され、後述する制御手段は、光源装置111を直ちにシャットダウンして、プロジェクタ1による投射表示を停止する。
安定発光部254は、後述する制御手段による設置位置判定に際し、装置内部の温度がほぼ飽和した状態にあると判定された場合に点灯する。
(2-4)ダクトD1、D2の構造
このようなプロジェクタ1の外装ケース2には、図3に示すように、ダクトD1、D2が設けられている。
ダクトD1は、開口部の一端がプロジェクタ1の吸気口2Aに接続され、他端が部屋Rの外部で開口するように配置され、ダクト途中には、軸流ファンからなるダクトファンD11が設けられている。
ダクトD2は、開口部の一端がプロジェクタ1の排気口2Cに接続され、他端はダクトD1と同様に部屋Rの外部で開口し、ダクト途中には、軸流ファンからなるダクトファンD21が設けられている。
また、図示を略したが、各ダクトD1、D2には、ダクト延出方向に沿って電源ケーブルが配線されており、電源ケーブルの一端はダクトファンD11、D21に接続されている。
ダクトD1、D2をプロジェクタ1に装着した際には、この電源ケーブルの他端が、垂直同期信号、水平同期信号確認用のトリガアウト端子に接続され、メインボード3上の制御手段からの制御信号によって、トリガアウト端子からダクトファンD11、D21に電力が供給されるようになっている。
〔3〕制御手段30の構造
プロジェクタ1のメインボード3には、演算処理装置、メモリ等の各種回路素子が実装され、これらは、入力した画像信号に基づいて、画像処理、液晶パネル141R、141G、141Bの駆動制御等を行う他、冷却制御を行う制御手段として機能する。
図5には、制御手段30の冷却制御に係る機能ブロック図が示されている。
制御手段30は、演算処理装置31及びメモリ41を備えて構成され、入力側がタイマ26、温度センサ27、起動スイッチ28と接続され、出力側が吸気ファン21、22、排気ファン23、吸気側ダクトファンD11、排気側ダクトファンD21、インジケータパネル25と接続されている。
尚、タイマ26はメインボード3に設けられたタイマ回路であり、計時手段として機能する。温度センサ27は、プロジェクタ1の排気口2Cの近傍に配置され、排気ファン23によって冷却後外部に排出される空気の温度を計測し、温度検出手段として機能する。また、起動スイッチ28は、操作者が押圧操作するボタン型のスイッチであり、起動スイッチ28が押圧されると、プロジェクタ1が起動するようになっている。
演算処理装置31は、入力データを演算処理して制御信号を生成して出力する部分であり、プログラムとして実行される、計測時間判定部311、温度取得部312、温度変化取得部313、起動判定部314、内部ファン制御部315、ダクトファン制御部316、温度上昇率演算部317、対比判定部318、警報出力部319、温度表示出力部320、及び計測時間設定部321を備えて構成される。
メモリ41は、演算処理装置31で生成したデータ等を記憶保存する部分であり、フラッシュメモリ等の書換可能な記憶媒体から構成され、温度変化記憶部411及び計測時間記憶部412を備えて構成される。
計測時間判定部311は、タイマ26で計測された経過時間が計測時間に相当する判定する部分であり、定期的に入力する時間信号を検出し、計測時間に到達したかを判定する。
温度取得部312は、温度センサ27から入力する温度信号を検出して、温度データに変換する部分である。温度センサ27としては、例えば、熱電対のようなものを用いることができる。
温度変化取得部313は、詳しくは後述するが、メモリ41の温度変化記憶部411に記憶されたプロジェクタ1の内部の理想状態における温度変化の状態を取得し、対比判定部318に出力する部分である。
起動判定部314は、起動スイッチ28のオンオフを検出する部分である。
内部ファン制御部315は、温度取得部312で取得されたプロジェクタ1内部の温度変化に基づいて、吸気ファン21、22、排気ファン23の回転制御を行う部分である。
ダクトファン制御部316は、温度取得部312で取得されたプロジェクタ1内部の温度変化に基づいて、吸気側ダクトファンD11、排気側ダクトファンD21の回転制御を行う部分である。尚、内部ファン制御部315は、印加電圧をリニアに変更してファンの回転数を制御することも可能となっているが、ダクトファン制御部316は、ダクトファンD11、D21がトリガアウト端子に接続されているため、オンオフ制御しかしない。
温度上昇率演算部317は、計測時間判定部311で計測された計測時間と、温度取得部312で取得された温度変化とに基づいて、部屋R内のある位置に設置されたプロジェクタ1を起動させたときに、どのような温度変化をするのかを演算する部分である。温度上昇率の計算は、例えば、計測時間をΔT(s)、この計測時間ΔT中の装置内部の温度変化をΔK(℃)とすると、温度上昇率は、ΔK/ΔT(℃/s)で算出される。
対比判定部318は、温度変化取得部313で取得された温度変化と、温度上昇率演算部317で算出された温度上昇率とを対比して、その設置条件が適切か否かを判定する部分であり、対比判定の結果は、警報出力部319及び温度表示出力部320に出力される。
警報出力部319は、対比判定部318の判定結果で設置条件が悪いと判定された場合に、警報信号を生成して、インジケータパネル25に出力する部分であり、これにより、インジケータパネル25の警告発光部252が点灯する。
温度表示出力部320は、対比判定部318の判定結果で設置条件がよいと判定された場合、温度取得部312で取得されたプロジェクタ1内部の温度表示信号をインジケータパネル25に出力する部分であり、取得された温度に応じた温度発光部251を点灯させる。尚、以後、温度取得部312による温度取得の度に、温度表示出力部320は、温度表示信号をインジケータパネル25に出力して、装置内部の温度に応じて温度発光部251の表示を変更させる。
メモリ41に記憶された温度変化記憶部411には、室温25℃、湿度65%等の理想的な使用条件下において、プロジェクタ1にダクトD1、D2を接続しない状態で装置内部の温度変化のデータが記憶されている。
具体的には、理想条件における室温K0の部屋にプロジェクタ1を設置して起動すると、内部の光源装置111等の発熱によって、装置内部は、図6に示されるグラフG1のような昇温過程をたどり、飽和温度Knに限りなく近づいていく。
このグラフG1のカーブの昇温過程において、時間0(s)、T1(s)、T2(s)…における温度K0(℃)、K1(℃)、K2(℃)…と、その際のグラフG1の接線の傾きA0(℃/s)、A1(℃/s)、A2(℃/s)…を実験により、予め求めておく。
すると、図7に示されるように、温度K0(℃)、K1(℃)、K2(℃)…と、傾きA0(℃/s)、A1(℃/s)、A2(℃/s)…とが対応したテーブルT1が作成され、このテーブルT1が温度変化記憶部411に記憶される。つまり、各温度におけるグラフG1の接線の傾きは、理想状態における各温度の温度上昇率として記憶される。
計測時間記憶部412には、前述した計測時間設定部321が計測時間を設定する場合の計測時間データが記憶されている。具体的には、この計測時間記憶部412には、図8のグラフG2に示されるように、プロジェクタ1を初期起動した際、室温KLで計測を開始した場合の計測時間TLと、図9のグラフG3に示されるように、一度プロジェクタ1を起動した後、一旦停止して、プロジェクタ1の内部温度が十分下がっていない温度KSで再度冷却条件の測定を行うために再起動した場合の計測時間TSとが記憶され、通常は、初期起動の際の計測時間TLよりも再起動の際の計測時間TSの方が短くなっている。再起動時の方が、既に装置内部が暖められており、飽和に近い状態となっていて、外部の影響によるバラツキが少ないと考えられるからである。
〔4〕制御手段30の作用
次に、前述した制御手段30の作用について説明する。
(4-1)冷却条件の判定
まず、部屋R内のいずれかにプロジェクタ1を設置して、冷却条件の判定を行った場合の前記制御手段30の作用を、図10に示されるフローチャートに基づいて説明する。
(1)設置作業者がプロジェクタ1を部屋Rのいずれかの位置に設置し、ダクトD1、D2をプロジェクタ1に取り付けダクトD1、D2を部屋R外に開口させた後、起動スイッチ28を押すと、制御手段30の起動判定部314はこれを検出し、これをトリガとして温度取得部312は、温度センサ27により起動時の温度KS1を検出・取得し(処理S1)、その値を演算処理装置31に内蔵された作業領域としてのRAMにストアする(処理S2)。
(2)計測時間設定部321は、検出された温度KS1に基づいて、初期起動であるか否かを判定する(処理S3)。具体的には、計測時間設定部321は、計測時間記憶部412に記憶された温度KL、KSを読み出して、検出されたKS1がどちらに近いかによって初期起動であるか否かを判定する。
(3)判定の結果、初期起動であると判定されたら、計測時間設定部321は、計測時間をTLに設定する(処理S4)。一方、再起動であると判定されたら、計測時間設定部321は、計測時間をTSに設定する(処理S5)。
(4)計測時間の設定が終了したら、計測時間判定部311は、タイマ26のカウント値を監視して(処理S6)、計測時間Tが経過したか否かを判定する(処理S7)。計測時間判定部311により計測時間Tが経過したと判定されたら、温度取得部312は、計測時間T経過時の温度KS2を検出、取得する(処理S8)。
(5)温度KS2が取得されたら、温度上昇率演算部317は、RAM上にストアした起動時の検出温度KS1とともに、温度上昇率を演算する(処理S9)。温度上昇率の演算は、前述したように、単位時間当たりの上昇温度として与えられるから、この際の温度上昇率ASは、(KS2−KS1)/T(℃/s)で求めることができる。
(6)温度上昇率の演算が終了したら、温度変化取得部313は、温度変化記憶部411に記憶された図7に示されるテーブルT1を参照して、起動時の検出温度KS1に応じた傾きAを取得して(処理S10)、対比判定部318に出力する。テーブルT1には、検出温度KS1に応じた温度変化の傾きがないことがあるので、この場合には、検出温度KS1よりも高い温度における傾きAを取得する。
(7)対比判定部318は、演算された温度上昇率ASと、取得された傾きAとを対比して、AS>Aでありかつその差が予め設定された閾値よりも高いか低いかを判定する(処理S11)。
(8)低いと判定された場合は、温度表示出力部320は、インジケータパネル25に制御信号を出力して安定発光部254を点灯させるとともに、その際の検出温度KS2に応じた温度発光部251を点灯させて検出温度KS2をインジケータパネル25上に表示させる(処理S12)。これを見た設置作業者は、プロジェクタ1の冷却条件が問題ないと判断して、設置作業を終了することができる。
(9)一方、高いと判定されたら、警報出力部319は、インジケータパネル25に制御信号を出力して警告発光部252又は異常発光部253を点灯させる(処理S13)。これを見た設置作業者は、プロジェクタ1の冷却条件に問題があると判断して、プロジェクタ1を消灯停止して、新たな設置位置で起動から冷却条件に至る判定を再度行う。
(4-2)冷却制御
次に、設置が終了した後、制御手段30によるプロジェクタ1内部の冷却制御を、図11に示されるフローチャートに基づいて説明する。
(1)起動スイッチ28を押してプロジェクタ1を起動すると、起動判定部314がこれを検出し、この検出に基づいて、内部ファン制御部315は、吸気ファン21、22及び排気ファン23の回転制御を開始する(処理S14)。
(2)温度取得部312は、プロジェクタ1の内部の温度を温度センサ27によって検出、取得する(処理S15)。内部ファン制御部315は、予め設定された警告温度以上であるか否かを判定し(処理S16)、警告温度以下の場合には、吸気ファン21、22、排気ファン23のみでの内部冷却を行う。
(3)検出された温度が警告温度を超えた場合には、内部ファン制御部315は、ダクトファン制御部316に制御開始トリガ信号を出力し、ダクトファン制御部316は、前述したトリガアウト端子から電圧を供給して、ダクトファンD11、D21を駆動させる(処理S17)。
(4)ダクトファンD11、D21駆動後、ダクトファン制御部316は、温度取得部312で検出される検出温度を監視し、ダクトファンD11、D21の駆動により、プロジェクタ1の内部が警告温度未満となったかを判定する(処理S18)。警告温度未満となったら、ダクトファン制御部316は、ダクトファンD11、D21への電圧供給を停止して、ダクトファンD11、D21を停止させる(処理S19)。
〔5〕実施形態の変形
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、外付けのダクトD1、D2が取り付けられたプロジェクタ1に本発明を採用していたが、これに限られず、外付けダクトが設けられていないプロジェクタに本発明を採用してもよい。
前記実施形態では、温度変化取得部313は、検出温度KSに応じた傾きAがない場合、検出温度KS近傍でKSよりも高い温度の際の傾きAを取得していたが、本発明はこれに限られない。すなわち、統計的手法を用いて温度変化記憶部411に記憶された傾きAの補正処理を行って温度条件を合わせた後、両者の温度上昇率を比較してもよい。
前記実施形態では、液晶パネル141R、141G、141Bを備えたプロジェクタ1に本発明を採用していたが、これに限らず、DLP等の変調方式の異なる光変調装置を備えたプロジェクタに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、警報出力部319による設置作業者への警報報知は、インジケータパネル25を構成する警告発光部252を点灯させるように構成していたが、本発明はこれに限られない。例えば、プロジェクタ起動中の投射画面上にメッセージ表示するようにしても、ブザー等の音声による警報報知であってもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
本発明は、放電発光型の光源を用いたプロジェクタ等の光学機器に好適に利用することができる。
本発明の実施形態に係るプロジェクタの部屋内での設置位置を示す模式図。 前記実施形態におけるプロジェクタの光学系の構造を表す模式図。 前記実施形態におけるプロジェクタの冷却系の構造を表す模式図。 前記実施形態におけるプロジェクタに設けられたインジケータパネルの構造を表す模式図。 前記実施形態におけるプロジェクタの制御手段の構造を表す模式図。 前記実施形態における温度変化記憶部に記憶された温度上昇率を説明するためのグラフ。 前記実施形態における温度変化記憶部を構成するテーブル構造を表す模式図。 前記実施形態における計測時間設定部による計測時間設定を説明するための模式図。 前記実施形態における計測時間設定部による計測時間設定を説明するための模式図。 前記実施形態における制御手段の作用を説明するためのフローチャート。 前記実施形態における制御手段の作用を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…外装ケース(筐体)、141R、141G、141B…液書パネル(光変調装置)、30…制御手段、27…温度センサ(温度検出手段)、26…タイマ(計時手段)、412…温度変化記憶部、317…温度上昇率演算部、313…温度変化取得部、318…対比判定部、25…インジケータ(警報報知部)、321…計測時間設定部、D1、D2…ダクト(外付けダクト)、D11、D21…ダクトファン

Claims (6)

  1. 光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光源及び前記光変調装置を内部に収納する筐体と、この筐体の外部から空気を導入し、前記光源及び前記光変調装置を含む装置内部を冷却する冷却装置と、この冷却装置の冷却制御を行う制御手段とを備えたプロジェクタであって、
    前記制御手段の指令に基づいて、装置内部の温度を検出する温度検出手段と、
    前記制御手段の指令に基づいて、時間計測を開始又は終了する計時手段とを備え、
    前記制御手段は、
    予め測定された基準設定状態における装置内部の起動直後から装置内部の温度が飽和するまでの温度変化を記憶する温度変化記憶部と、
    前記温度検出手段により検出された温度変化、及び、前記計時手段により計測された温度変化に要した時間に基づいて、単位時間当たりの温度上昇率を演算する温度上昇率演算部と、
    前記温度検出手段により検出された温度変化に基づいて、前記温度変化記憶部に記憶された温度変化を取得する温度変化取得部と、
    演算された温度上昇率と、取得された温度変化の対比判定を行う対比判定部と、
    対比の結果、演算された温度上昇率が、取得された温度変化よりも悪い条件であると判定されたら、警報情報を報知する警報報知部とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記温度変化記憶部には、基準設定状態における起動直後から飽和に至る装置内部の温度に応じた温度上昇率が複数記憶され、
    前記温度上昇率演算部は、
    起動時に前記温度検出手段で検出された温度を記憶しておき、
    起動時に予め設定された計測時間を前記計時手段に計測させ、計測時間経過後に前記温度検出手段により装置内部の温度を検出し、
    起動時から前記計測時間経過後における温度変化を、前記計測時間で除して温度上昇率を演算することを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記制御手段は、
    前記計測時間を、当該プロジェクタの初期起動時には長く設定し、再起動時には短く設定する計測時間設定部を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記警報報知部は、前記筐体外面に設けられたインジケータであることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記筐体には、外部空気を装置内部に導入する吸気口と、装置内部を前記冷却装置によって冷却した後の空気を装置外部に排出する排気口とが形成され、
    前記吸気口及び/又は前記排気口に接続される外付けダクトを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項5に記載のプロジェクタにおいて、
    前記外付けダクトには、ダクト内を流れる空気を強制的に導入及び/又は排出するダクトファンが設けられ、
    前記制御手段は、前記温度検出手段で検出された温度に応じて、このファンの制御を行うダクトファン制御部を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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