JP2006145639A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写工程後の転写材の除電効率が向上した画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写材Sの除電を行う除電手段7を有する画像形成装置100において、除電手段7は、転写材Sを除電する第1の除電部材71と、第1の除電部材71を除電する、所定の電位に保たれた第2の除電部材72と、を有し、第1の除電部材71と第2の除電部材72とは非接触である構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、像担持体上に形成された画像を転写材に静電的に転写して出力する画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真感光体、静電記録誘電体、磁気記録磁性体等の像担持体に、電子写真プロセス、静電記録プロセス、磁気記録プロセス等の適宜の作像プロセスにより目的の画像情報に対応した可転写画像を現像剤により形成し、その現像剤像(トナー画像)を記録用紙等の転写材側に静電的に転写する転写方式の複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置がある。この種の転写方式の画像形成装置においては、転写ローラやコロナ放電器等の転写手段にトナー画像とは逆極性の転写バイアスを印加することによって形成される電界の作用で、トナー画像を像担持体側から転写材側へ引きつけて移動させる。このとき、転写材は帯電状態になる。
転写部でトナー画像の転写を受けた転写材は、次いで像担持体から分離されて定着器へ搬送され、画像の定着処理を受ける。この場合、転写材が帯電状態のまま転写部から定着器へ向けて搬送されると、その搬送の間に転写材が搬送ガイドなどに接触して転写材上の電荷がリークすることにより、転写材上の未定着のトナー画像に乱れを生じ、水玉模様と呼ばれる画像不良を発生し易い。
この画像不良は、特に、低湿環境時(例えば15%RH(相対湿度)以下)に、転写材が乾燥して高抵抗状態にあるときに顕著である。又、この画像不良は、両面プリントモード又は多重プリントモードにおいて、第1面又は1回目のプリントが終了して転写材が熱定着器を1回通ったことで、熱乾燥により高抵抗状態にあるときの第2面又は2回目のプリント時に顕著である。
又、高湿環境時に、転写材としてコシのない薄い紙を給紙すると、この紙が帯電して像担持体に張り付き、その先端がクリーナ部へ突っ込んでしまうことがある。
そこで、従来、転写工程の直後に除電針などの除電部材を設け、像担持体から分離された後の転写材に過剰に乗った電荷を除電するようにしている。
例えば、図5は除電部材として従来一般的に用いられている除電針を示す。除電針200としては、図示のように転写材の搬送方向と交差する方向(通常、直交方向)に複数の山型の頂部(先端部)200aを有する鋸歯形状部材が広く用いられている。除電針は、SUS(ステンレススチール)等の金属で構成されている。
ところで、昨今画像形成装置の小型化が進められており、転写手段と定着器とをコンパクトに装置内に収めることだけでなく、それぞれの位置関係の自由度の向上が求められている。その結果、転写材の搬送方向の後端部側が転写部にある状態で、先端部側が定着器に突入する構成になることがある。そして、転写材の先端部側が定着器に突入する前と後とで、転写材と除電針との距離が大きく変わることがある。このような構成においては、当然ながら、転写材の先端と後端において、除電針による除電効果が変わる。そのため、一枚の転写材中において、低湿環境下等において水玉模様等の画像不良の発生を防止する効果がばらつくことがある。
更に説明すると、昨今、転写手段としては、芯金に半導電スポンジ等を被せたローラを用いる、転写ローラ方式が広く用いられている。転写ローラは、像担持体と接触してニップを形成し、このニップに紙等の転写材を通過させることで、転写工程が完了する。この際、芯金等に高圧が印加されているため、像担持体から転写材へと静電的にトナーが転写される。
又、定着器としては、加熱手段を内蔵する定着ローラ(或いは定着フィルム)と、これに圧接して回転する加圧ローラとを有し、これらローラ間に転写材を挟持して搬送することによって、転写材上の未定着のトナー画像を定着させるものが広く用いられている。
例えば、このような転写手段、定着器を有する画像形成装置では、上述のような装置のコンパクト化による転写材と除電針との距離のバラツキは、転写部に形成されるニップ線、定着器で形成されるニップ線、及び転写と定着器間で形成される転写材のループ具合で決定される。転写ニップ線と定着ニップ線の交差角が180度に近づくほど、転写材の搬送方向の先端部が定着ニップに突入する前と後とで転写材と除電針との距離が同等になる方向である。しかしながら、転写ニップと定着ニップとの間の転写材の搬送路を直線に形成することが必須となり、定着器及び転写ローラの配置が限られることとなる。このため、装置の小型化が難しくなる。
又、転写ニップと定着ニップとの間の転写材のループ具合を制御し、転写後の転写材の分離方向を一枚中で一定に保たせることで、転写材と除電針との距離のバラツキを抑えることが可能である。しかしながら、定着器の搬送力が通紙中に変化するような系では、定着器での搬送力が一定になるような駆動制御を必要となる。例えば加圧ローラが駆動される定着器においては、加圧ローラの膨張により搬送力が変動する。このような定着器の駆動制御を行えば、装置の構成が複雑になり、コストアップにも繋がる。
除電針による転写材の除電は、主に転写材から除電針の先端部への放電によって行われる。そのため、除電針の高さを転写材の搬送経路に対しギリギリまで高くすること、即ち、除電針の先端部を転写材の搬送経路に可及的に接近させることが効果的である。このように、転写材を除電するためには、転写材と除電針との距離を縮めることが重要であり、更に、安定して転写材を除電するためには、一枚の転写材中において転写材と除電針との距離を同等にすることが重要である。
そこで、例えば転写材の搬送方向先端側と後端側で転写材と除電針との距離が変わるような系においても安定した転写材の除電を達成するために、一般的には、除電針に代表されるような除電部材を転写材により近づけることで、除電効率を引き上げ、相対的な除電効率を引き上げることが有効である。
しかしながら、除電針の先端部を転写材に近づけることによって、例えば、高湿紙等の低抵抗状態にある転写材では転写材を介し除電装置に転写電荷がリークし、十分な転写が得られない場合がある。又、従来の除電装置の構成では、一般に、ユーザーがジャム処理(万一転写材が転写材の搬送経路中で詰まった場合にこの転写材を取り除く操作)等を行う際に除電針の先端部に手が触れにくいように、除電針を囲む壁が設けられており、除電針を転写材に近づけると共にこの壁も近づけなければならない。このため、転写材の突っかかり等、転写材の搬送が不安定になり易くなる。又、除電針を転写ニップに近づけることも、上記同様の理由により転写材の搬送が不安定になること、或いは除電針と転写材のクリアランスを確保しないと転写材を介した転写電荷のリークが発生してしまうことのために容易ではない。
特許文献1には、転写材と除電装置との間に高抵抗部材を配置することにより、転写電流が転写材を介して除電針にリークすることを防止する構成が提案されている。しかし、この方法によっても、除電針を転写材に可及的に接近させると、例えば転写工程後の転写材の挙動が変化して転写材が除電針に接触するような場合には、転写材が過剰に除電されたり、転写電流が転写材を介してリークすることがあることには変わりない。
特開平1−235978号公報
従って、本発明の目的は、転写工程後の転写材の除電効率が向上した画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、転写材の除電を行なう除電手段を有する画像形成装置において、前記除電手段は、転写材を除電する第1の除電部材と、前記第1の除電部材を除電する、所定の電位に保たれた第2の除電部材と、を有し、前記第1の除電部材と前記第2の除電部材とは非接触であることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、転写工程後の転写材の除電効率が向上する。より詳細には、本発明により得られる作用効果の一つとして、転写工程後の転写材の挙動によらず、転写材を介した転写電荷のリークによる画像不具合を大幅に抑制しつつ、安定して転写材を除電することができることが挙げられる。又、本発明により得られる作用効果の一つとして、転写工程後の転写材の挙動によらず安定して転写材を除電することができ、転写手段及び定着手段の配置の自由度を高め、装置の小型化を容易とし得ることが挙げられる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
(A)画像形成装置の全体構成
図1は本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成図である。本実施例の画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)Aに接続されたパーソナルコンピュータ或いは画像読み取り装置からの画像情報信号に応じて、電子写真プロセスを利用して転写材(記録用紙、OHPシート、布等)に画像を形成するレーザビームプリンタである。
画像形成装置100は、像担持体として円筒型の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を有する。本実施例では、感光体ドラム1は、例えばアルミニウム等の導電性ドラム基体の外周面にOPC(有機光導電体)層を形成したものである。本実施例では、感光体ドラム1は、図中矢示の時計方向に70mm/secのプロセススピード(周速度)をもって回転駆動される。尚、本実施例の画像形成装置100は、A4サイズ紙で最大8枚のスループットを有している。
感光体ドラム1はその回転過程で一次帯電手段2により帯電処理を受ける。本実施例では、一次帯電手段は、感光体ドラム1に所定の押圧力で圧接した状態で感光体ドラム1の回転に対して従動回転する帯電ローラ2である。帯電ローラ2に対して、高圧電源(図示せず)から帯電バイアスが印加されて、感光体ドラム1の周面が一様に負極性に帯電処理される。
帯電処理された感光体ドラム1の周面は、露光手段としてのレーザスキャナ3によって走査露光される。レーザスキャナ3は、目的の画像情報に対応して変調されたレーザ光Lを出力する。こうして、感光体ドラム1上の走査露光された部分の電位が減衰して、感光体ドラム1の周面に目的の画像情報に対応した静電像(潜像)が形成される。
その静電像が現像手段としての現像器4によりトナー画像として現像される。本実施例では、現像器4は、負帯電性の磁性一成分現像剤(トナー)を用いて反転現像により感光体ドラム1上の静電像を現像する。現像器4は、現像剤担持体としての現像スリーブ41を有する。現像スリーブ41は磁界発生手段を内蔵しており、現像容器42内に収容されたトナーを表面に担持して感光体ドラム1と対向する現像領域に搬送し、感光体ドラム1上の静電像に応じて感光体ドラム1上にトナーを供給する。
感光体ドラム1上に形成されたトナー画像は、感光体ドラム1と転写手段としての転写ローラ5との間に形成されたニップ(転写ニップ,転写部)n1において、順次に転写材Sに静電的に転写されていく。転写材Sは、感光体ドラム1の回転とタイミングを合わせて転写材供給部から給送される。
転写材供給部では、転写材収納部であるカセット10内から、ピックアップローラ11と分離パッド(図示せず)との協働により転写材Sが1枚毎に給送され、レジストローラ対12によって同期が取られた後に、転写入口ガイド13を介して転写ニップn1へ給送される。
転写ローラ5は感光体ドラム1に対して所定の押圧力をもって圧接しており、感光体ドラム1とほぼ同一の周速度をもって感光体ドラム1の回転に対し順方向に回転する。又、転写ローラ5には、高圧電源(図示せず)からトナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性の転写バイアスが印加される。
転写ニップn1を通過した転写材Sは、感光体ドラム1から順次に分離されて、除電手段としての除電装置7の図中上側を接近して通過する。その後、転写材Sは搬送ガイド8に案内されて定着手段としての定着器9へと搬送される。転写材Sは除電装置7の上側を接近して通過していくときに、過剰電荷の除電処理を受ける。この除電装置7については詳しくは後述する。
定着器9へ搬送された転写材Sは、トナー画像の定着処理を受ける。定着器9は、加熱手段を内蔵した定着ローラ9aと、これに圧接する加圧ローラ9bとを有する。転写材Sは、定着ローラ9aと加圧ローラ9bとで形成されるニップ(定着ニップ、定着部)n2を通過することで、未定着のトナー画像が表面に加熱定着される。
画像が定着された転写材Sは、排出ローラ対14などによって搬送され、装置本体Aの上部に設けられた排出トレイ15に排出される。
一方、転写材Sに対してトナー画像を転写した後の感光体ドラム1の周面は、クリーニング手段としてのクリーナ6によってクリーニングされる。クリーナ6は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード61により転写残りトナー等の付着物を感光体ドラム1から除去し、廃トナー容器61に回収する。こうして、感光体ドラム1は清浄面化され、繰り返して作像に供される。
尚、本実施例では、感光体ドラム1と、この感光体ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像器4及びクリーナ6とは、枠体によって一体的にカートリッジ化され、装置本体Aに対して着脱自在なプロセスカートリッジBとされている。プロセスカートリッジBは、装置本体Aに設けられた装着ガイド、位置決め部材等の装着手段16を介して、取り外し可能に装置本体Aに装着される。
装置本体Aに設けられた開閉部材としての上蓋17を二点鎖線で示すように開いて装置本体Aの内部を開放することにより、その開口部からプロセスカートリッジBの着脱操作、装置本体A内の点検・保守、ジャム処理(転写材Sの搬送経路で詰まった転写材を取り除く処理)等をすることができる。
(B)除電装置
除電装置7は、転写ニップn1の出口側近傍、即ち、転写材Sの搬送経路において転写ニップn1の下流側近傍で、搬送ガイド8より上流側に配設されている。本実施例では、除電装置7は、搬送ガイド8上に設置されている。本実施例では、除電装置7と転写ニップn1の間の距離が、転写材Sの移動方向の長さよりも短くなる。
図2は、本実施例の除電装置7を転写材Sの搬送方向に略直交する方向から見た概略断面図である。除電装置7は、転写材Sを除電する第1の除電部材71と、第1の除電部材71を除電する、所定の電位に保たれた第2の除電部材72とを有する。そして、第1の除電部材71と第2の除電部材72とは非接触とされている。典型的には、第2の除電部材72は接地されている。又、斯かる構成により、第1の除電部材71は、接地電位に対して電気的にフロート(浮動状態)になっている。
第1の除電部材71としては、抵抗率が108Ω・cm以下の部材を好適に用い得る。これより大きいと、効果が不十分となる虞がある。より好ましくは105Ω・cm以下とする。
又、転写材Sに対し除電作用を成す面の面積(除電面積)を稼ぎ、除電効率を向上することができることから、第1の除電部材71はシート形状であることが好ましい。特に、詳しくは後述するように、第1の除電部材71としては、導電性繊維の不織布を用いることが好ましい。但し、本発明はこれに限定されるものではない。後述するように、本実施例によれば、第1の除電部材71を、転写ニップn1により近く配置することができる。第1の除電部材71は、例えば、転写ニップ近傍に近くなればなるほど、面積を必要としなくなるので、極小面積としても良い。
第2の除電部材72としては、複数の鋭角な頂点を有する針状或いは鋸歯状の部材を好ましく用いることができる。典型的には、従来のものと実質的に同じ除電針を用いることができる。又、第2の除電部材72は、導電性の材料、典型的にはSUS(ステンレススチール)等の金属で形成することが好ましい。
斯かる構成において、転写ニップn1において感光体ドラム1から分離された転写材Sは、第1の除電部材により除電される。そして、第1の除電部材71は、第1の除電部材71から第2の除電部材72への放電することにより除電される。
このように、電気的にフロートな第1の除電部材71によって転写材Sを除電し、第1の除電部材71に対し非接触な第2の除電部材72により第1の除電部材71を除電することにより、詳しくは以下に説明するように、従来の除電針に比べて、第1の除電部材71を転写材S、転写ニップn1に近づけることが可能となる。その結果、転写電荷のリークを防止しつつ、除電効率を向上させることができる。
更に説明すると、本実施例では、除電装置7は、第1の除電部材としての除電シート71と、第2の除電部材としての除電針72と、フレーム73とを有する。
フレーム73は、転写材Sの搬送方向において上流側に位置する上流側フレーム73aと、下流側に位置する下流側フレーム73bとを有する。本実施例では、フレーム73はPC(ポリカーボネート)−ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)等で形成されている。
第1の除電部材としての除電シート71は、転写材Sの搬送方向において上流側と下流側の端部が、それぞれ上流側フレーム73a、下流側フレーム73bに、固定手段としての接着剤で貼り付けることによって固定されている。これにより、上流側フレーム73(73a、73b)及び除電シート71で、除電装置7の中央部は中空となる。この除電シート71は、電気的にフロート(浮動状態)になるように配置されている。
図3は、本実施例にて用いた除電シート71の模式的拡大図である。本実施例では、除電シート71は、導電性繊維を基材として形成される。より詳細には、本実施例では除電シート71は、非常に細い導電性繊維を接着剤等で固めた不織布(除電布)で形成される。
ここで、不織布は、機械的な製織工程を経ずにシート状にしたものであり、マット或いはフェルトと呼ばれるものを含む。典型的には繊維を接着剤等で賦形したものをいう。例えば、切断されたストランドを無方向に略均一な厚さに積み結合剤で固めたチョッブドストランドマット、連続ストランドを無方向に略均一な厚さに積み結合剤で固めたコンティニュアスストランドマットなどが挙げられる。このほか、繊維をニードルパンチ等によって機械的に絡み合わせたものであってもよい。
不織布を構成する繊維としては、カーボン繊維;ステンレス繊維等の金属繊維(単一種類でも複数種類の混合物でもよい。);アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリイミド繊維等の有機繊維(単一種類でも複数種類の混合物でもよい。);前記カーボン繊維、前記金属繊維、前記有機繊維のうちいずれか又は全ての混合物等のいずれを使用しても良い。又、有機繊維は、導電剤(例えば、ポリピロール、カーボン等)を含んでいて良い。
本実施例の除電シート71の抵抗率は3×105Ω・cmであるが、これより低くても問題はない。又、除電シート71を構成する不織布としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)とポリイミドを基材とし、ポリピロールを導電剤とした繊維で形成されたものを用いた。繊維目付は90g/m2であった。又、除電シート71の厚さtは0.5mm、転写材Sの搬送方向における幅wは10mmであった。尚、第1の除電部材71の抵抗率は、三菱油化(株)製 ロレスタAP HCP−T400(4探針法)を用いて測定した。
除電シート71を構成する不織布の表面には導電性繊維の端部が無数にあり、この繊維端部に向かって転写材Sの非印字面から放電されることにより、転写材Sが除電される。そのため、除電シート71に不織布を用いることにより、除電効率を高めることが可能となる。
そして、上述のような除電シート71の裏面から除電針72への放電により除電シート71の除電が行われる。つまり、上述のフレーム73(73a、73b)及び除電シート71によって形成された中空部分に、第2の除電部材としての除電針72が配置されている。本実施例では、図4に示すように、除電針72は、転写材Sの搬送方向と交差する方向(ここでは、略直交方向)に複数の山型の頂部(先端部)72aを有するSUS製の鋸歯形状部材である。除電針72は、先端部72aが除電シート71に対して所定のクリアランスdを有するように、除電シート71に対向配置されている。クリアランスdは、除電シート71から除電針72への放電が良好に行われるように適宜設定すればよいが、好ましくは1〜3mm程度である。本実施例では、除電シート71と除電針72とのクリアランスdは約1mmとした。又、本実施例では、この除電針72は、電気的にアース(接地)されている。
尚、本実施例では、除電針72はアースされているが、別途、高圧電源等を設け電位を制御してもよい。例えば、除電シート71に溜まる電荷と反対極性(転写バイアスとは反対極性)のバイアスを印加して、除電シート71の電荷を中和し、除電するようにしてもよい。
除電シート71、除電針72、フレーム73は、それぞれ転写材Sの搬送方向と交差する方向(ここでは、略直交する方向:紙面に垂直な方向)において、画像形成装置100が使用可能な転写材Sの最大長さと同じか又はそれよりも長い。
上述のような構成により、除電シート71は、従来の除電針において山型の頂点を配置していた転写材の搬送経路に対する位置よりも高い位置に設置することが可能となる。又、従来の除電針では、転写材Sから除電針への放電ポイントは、山型の頂点部分が大半であった。これに対し、本実施例では、除電シート71を構成する不織布は微細な導電繊維の端部を無数に有し、又シート形状であることによってその面積も広く取れるため、除電能力は格段に高いものとなる。
又、本実施例のように除電シート71と除電針72とを非接触とすることによって、転写材Sとアースされた導電体(ここでは金属の除電針)とのクリアランスを取ることが可能となる。このため、除電シート71の密度が小さい場合、又除電シート71と転写材Sが接触した場合等に、電気的にフロートな除電シート71は、これと非接触に配置された除電針72の電位まで、即ち、本実施例では接地電位まで電荷が除去されることはないので、転写材Sの電荷が過剰に除電されることにより発生する画像不良、或いは転写電流が転写材Sを介してリークすることによる転写抜け等を防止することができる。従来の除電針を用いる系、或いは例えば本実施例における除電シート71に直接、金属等の除電部材を接触させるような系では、このような効果は得られない。
即ち、本実施例の除電装置7では、基本的に転写材Sと除電シート71とが非接触となるように転写材Sの搬送経路に対する除電装置7の配置を設定して、仮に転写材Sが除電シート71に接触した場合であっても、上述のように過剰な除電、転写材Sを介した転写電荷のリークが発生することはないので、除電シート71を転写材Sの搬送経路に可及的に接近させることができる。同様に、除電装置7を転写ニップn1により近づけることもできる。
このように、本実施例では、転写材Sが除電シート7に接触しても過剰な除電、転写材Sを介した転写電荷のリークを防止することができるので、除電シート71を可及的に転写材Sの搬送経路に近づけることができる。このため、転写ニップn1と定着ニップn2との間の距離が転写材Sの搬送方向の長さよりも短く設定され、更に転写ニップn1と定着ニップn2との間の転写材Sの搬送露が直線ではなく、定着ニップn2に転写材Sが突入する前と後とで転写材Sの挙動(搬送経路)が変化するような場合であっても、高い除電効率により一枚の転写材Sに対して安定して除電を行うことができる。更に、本実施例では、除電シート71がシート状であり、しかも不織布で形成されていることで、転写材Sに対する除電効果は一層高まり、極めて安定性良く転写材Sを除電することができる。これにより、転写ローラ5及び定着器9の配置の自由度が高まり、画像形成装置100の小型化が容易となる。
ここで、第1の除電部材71にある程度電荷がたまるまでは、第1の除電部材71から第2の除電部材72に電荷が放出されない。そして、第1の除電部材71に電荷がたまった時点で第2の除電部材72への電荷の放出が始まる。従って、バリスタと等価な回路と言えるが、バリスタを用いる場合は、第1の除電部材71の裏面に導電体シート等を設けるなどして電位が一様になるようにし、その導電性シートの端部等にバリスタを接続する必要がある。そのため、バリスタに接続された電気抵抗が低い導電体シート等が転写材Sに近くに配置されることになる。その結果、例えば第1の除電部材71に転写材Sとが接触した場合等に、転写電荷がリークしたり、転写材Sが過剰に除電されること等により画像不具合が発生する虞がある。これに対し、本実施例のように、電気的にフロートな第1の除電部材71から、これに非接触な第2の除電部材72へと放電により電荷を放出する構成とすることによって、上述のような問題は発生しない。
又、本実施例のように、第2の除電部材として除電針72を用いることにより、簡易な構成で、第1の除電部材71を長手全域で一様に除電することができる。但し、本実施例では、第2の除電部材として除電針72を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、同様な効果がある除電部材であれば利用することができる。例えば、シート状の除電部材(除電シート)が挙げられる。又、本実施例では、1つの除電針72を使用する構成としたが、除電シート71の広さ等を考慮して複数用いる構成としても良い。
尚、第1の除電部材71をシート形状とすることによって、次のような効果もある。つまり、ジャム処理、プロセスカートリッジBの交換、装置本体A内の点検・保守等のために、装置本体Aの上蓋17が開かれ、装置本体A内にアクセスする際、従来の除電針では、その頂点部に手が触れる可能性があった。これに対し、本実施例のように、第1の除電部材71をシート状にすることによって、第2の除電部材たる除電針72をカバーすることができる。これにより、除電針72に直接手が接触することを防止することができる。これにより、除電針に汚れ等が付着すること、或いは除電針を曲げるなどして破損することを防止することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、転写工程後の転写材Sの挙動に寄らず、転写材Sを介した転写電荷のリークによる転写抜け等の弊害を防止した上で、安定して転写材Sの除電を行うことができ、良好な画像を得ることができる。又、転写工程後の転写材Sの挙動に寄らずに、安定して良好な転写材Sの除電効果を得ることができるので、転写ローラ5及び定着器9の配置の自由度が高くなり、画像形成装置100の小型化が容易になる。
以上、具体的な実施例に則して本発明を説明したが、本発明は上記実施例の態様に限定されるものではない。例えば、上記実施例においては、像担持体として感光体ドラム1から転写材Sへのトナー画像の転写部の転写搬送方向下流側近傍に配置される除電装置に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではない。当業者には周知のように、第1の像担持体として例えば感光体ドラムに形成されたトナー画像を、一次転写手段により一旦第2の像担持体としての中間転写体(中間転写ベルト等)に一次転写した後、二次転写手段により中間転写体から記録用紙等の転写材にトナー画像を二次転写する画像形成装置がある。このような画像形成装置において、中間転写体から転写材への転写部(二次転写部)の転写材搬送方向下流側近傍に配置される除電装置にも本発明は等しく適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略断面図である。 図1の画像形成装置が備える除電装置の概略断面図である。 図2の除電装置が備える除電シートの拡大斜視図である。 図2の除電装置が備える除電針の概略側面図である。 従来の除電針の概略側面図である。
符号の説明
1 感光体ドラム(像担持体)
5 転写ローラ(転写手段)
7 除電装置(除電手段)
8 搬送ガイド
9 定着器(定着手段)
71 除電シート(第1の除電部材)
72 除電針(第2の除電部材)
73 フレーム
A 画像形成装置本体
B プロセスカートリッジ
n1 転写ニップ(転写部)
n2 定着ニップ(定着部)
S 転写材

Claims (8)

  1. 転写材の除電を行なう除電手段を有する画像形成装置において、
    前記除電手段は、転写材を除電する第1の除電部材と、前記第1の除電部材を除電する、所定の電位に保たれた第2の除電部材と、を有し、前記第1の除電部材と前記第2の除電部材とは非接触であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の除電部材は、接地電位に対して電気的に浮動状態にあることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 前記第1の除電部材は、シート状であることを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 前記第1の除電部材は、導電性繊維を備える不織布であることを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装置。
  5. 前記第1の除電部材の抵抗率は、108Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2の除電部材は、導電性の材料で形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 前記除電手段は、像担持体上の画像を転写材に静電的に転写する転写部の近傍に配置され、前記除電手段と前記転写部の間の距離は、転写材の移動方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1から6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2の除電部材は電気的に接地されることを特徴とする請求項1から7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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JP2008112091A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Fuji Xerox Co Ltd 転写ユニットおよびそれを備えた画像形成装置
JP2008298811A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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