JP2006143855A - 飲料シミ汚れ除去効果を向上させたアミラーゼ含有漂白性組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (A)下記式(1)及び(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼを含有することを特徴とする漂白性組成物。
【数1】
Description
漂白活性化剤は、過酸化水素と反応することにより、有機過酸に変換され、シミ汚れに高い漂白力をもたらすことはよく知られている。
漂白触媒を利用する方法は、Nature,VOL.369(1994)637〜639頁やJ.Am.Chem.Soc.,VOL.115(1993)1772〜1773頁(非特許文献1、2)に報告されており、漂白液中で錯体が触媒的に過酸化水素を活性化し、色素と反応することでシミ汚れに高い漂白効果をもたらすメカニズムが提唱されている。そのため、少量の錯体で効率的に高い漂白力を得ることができる。
一方、シミ汚れを落とすためには、アミラーゼなどの酵素などの利用も行われている。
しかしながら従来のアミラーゼは、カレーやビーフシチュウなどのデンプン質を多く含む食物由来の食物シミ汚れに対する効果を有するものの、洗剤だけではまったく落とすことのできない紅茶や赤ワイン、コーヒー、果汁などの飲料由来の飲料シミ汚れに対する効果は期待できず、食物シミ汚れと飲料シミ汚れの両方に高い効果を発揮するアミラーゼが望まれていた。
すなわち、本発明は、(A)下記式(1)及び(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼを含有することを特徴とする漂白性組成物を提供する。
(i)下記式(1)及び(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼを準備する工程;
(iii)工程(ii)において得られたアミラーゼを含有する塩基性水溶液で、飲料シミ汚れを有する繊維製品を処理する工程;
を含む、前記飲料しみ汚れの除去方法を提供する。
(A)成分
本発明の(A)成分は、下記式(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼである。アミラーゼの相対活性は以下のようにして求めることができる。
(i)試験布の調製
赤ワイン(サントリー レゼルブ)を油化協布(5×5cm、(財)洗濯科学協会より入手)に0.15mL滴下し、室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥したものを試験布とする。
(ii)アミラーゼ含有水溶液の調製
アミラーゼを3度硬水(ドイツ硬度)で1000倍希釈した25℃の溶液を準備する。他方、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ150ppm含有する25℃、3度硬水(ドイツ硬度)500mLを準備する。なお、得られる水溶液のpHは10(25℃)である。ここに、予め準備したアミラーゼの1000倍希釈溶液を、アミラーゼを酵素タンパク質重量として0.15mgとなるように添加して、アミラーゼ含有水溶液を得る。
対照水溶液として、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ150ppm含有する25℃、pH10、3度硬水(ドイツ硬度)を用いる。
工程(i)で調製した試験布2枚を、工程(ii)で調製したアミラーゼ含有水溶液に浸し、30分間放置する。放置中、液温を25℃に保つ。30分間放置後、2枚の試験布を取り出し、2Lのイオン交換水に浸し、1分間手で撹拌することによりすすぐ。同じ手順にて合計2回すすいだ後、遮光した室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥することによりアミラーゼ活性試験を行う。
対照の水溶液を使用したこと以外は同様の手順で対照の試験布を試験する。
(iv)アミラーゼ活性及び相対活性の測定
アミラーゼ活性は、色差計(日本電色工業(株)製、Σ2000、460nmカットフィルター使用)により試験前後の試験布の反射率(WB値)を測定し、得られた反射率を下記式(1)に代入することにより算出する。
本発明で使用できるアミラーゼとしては、デンプンやグリコーゲンなどのα−1,4結合を加水分解するα−アミラーゼ、β−アミラーゼ、α−グルコシターゼ、グルコアミラーゼとデンプンやグリコーゲンなどのα−1,6結合を加水分解するグルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミロ−1,6グルコシターゼ/4−αグルカノトランスフェラーゼ、オリゴ−1,6−グルコシターゼなどが含まれる。でんぷんを加水分解する酵素であれば特に限定されず、1種類または2種類以上を組み合わせて使用できる。
本発明で使用できるアミラーゼを以下に例示する。しかしながら、以下の例示は本発明を限定するものではない。入手可能な市販酵素としては、以下の物が例示される。ターマミル(Termamyl)、デュラミル(Duramyl)、ステインザイム(Stainzyme)、プロモザイム(Promozyme)200L(以上、ノボザイムズ社製)、マキサミル(Maxamyl)(ジェネンコア社製)、天野製薬社のプルラナーゼアマノ、DB−250、Aerobacter aerogenes ATCC9621由来のプルラナーゼ(クルードまたは結晶化品が生化学工業社より発売)。
(1)特開昭48−91271号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(2)特開昭61−209588号公報記載のストレプトマイセス属起源のアルカリアミラーゼ
(3)特開昭62−208278号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(4)特開平2−49584号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(5)特開平3−87176号公報記載のバチルス属起源のアルカリプルラナーゼ
(6)特開平3−87177号公報記載のバチルス属起源のアルカリプルラナーゼ
(7)特開平3−103177号公報記載のバチルス属起源のアミラーゼ
(8)特開平3−108482号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(9)特開平4−23983号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(10)特開平4−58885号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(12)特開平4−500756号公報記載のバチルス属起源のα−アミラーゼ
(13)特開平6−14775号公報記載のバチルス属起源のアルカリイソアミラーゼ
(14)特開平8−56662号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(15)特開平9−206073号公報記載のバチルス属起源のアルカリα−アミラーゼ
(16)特表平10−504197号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(17)特開2000−023665号公報記載のアルカリアミラーゼ
(18)特開2000−023666号公報記載のアルカリアミラーゼ
(19)特開2000−023667号公報記載のアルカリアミラーゼ
(20)特開2002−112792号公報記載の変異α−アミラーゼ
(22)特表平8−500243号公報記載のバチルス属起源のα−アミラーゼ
(23)特表平8−504586号公報記載のバチルス属又はアスパラギルス属起源のα−アミラーゼ
(24)特表平8−506731号公報記載のピロコッカス属等起源のデンプン分解酵素
(25)特表平9−503916号公報記載のバチルス属起源のα−アミラーゼ
(26)特表平9−510617号公報記載のバチルス属起源のα−アミラーゼ
(27)特表2001−520006号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(28)特表2001−521739号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(29)特表2002−504323号公報記載のアルカリ性バチルスアミラーゼ
(30)特表2002−530072号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(31)特表2002−540785号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(32)特表2003−507059号公報記載のアルカリバチルスアミラーゼ
(33)特表2004−508815号公報記載のα−アミラーゼ突然変異体
本発明において、漂白性組成物の場合には(A)アミラーゼは、0.05〜0.5%水溶液のpH(25℃)が塩基性となる量のアルカリ剤と併用するのが好ましい。本発明において使用できるアルカリ剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、珪酸ナトリウム等があげられる。このうち、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、珪酸ナトリウムが好ましい。このとき水溶液のpHは8〜12であるのが好ましく、pH9〜11がより好ましい。
(A)成分のアミラーゼを含有する漂白性組成物に配合する場合は、酵素タンパク質質量として0.001〜0.1質量%配合して用いるのが好ましく、より好ましくは、0.001〜0.05質量%である。0.001質量%未満では、望ましい除去効果が得られない場合があり、また、0.1質量%を超えて配合しても洗浄効果が飽和してしまうため経済的でない場合がある。
本発明の(A)成分のアミラーゼは、保存安定性の向上、香気の改善、外観美化、人体への安全性などを考慮して多糖類や鉱物、ポリエチレングリコール、酸化チタンなどと共に造粒して用いるのが好ましい。(A)成分を造粒する場合、造粒物中の(A)成分の割合は、0.5〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がさらに好ましい。10質量%以上では、香気の改善が困難な場合がある。(A)成分を含有する造粒物の平均粒径は200〜1000μmが好ましく、より好ましくは300〜800μmであり、溶解性及び人体に対する安全性の両方を満たすために粒径125μm以下の粒子及び1000μm以上の粒子は10質量%以下であることが好ましい。ここで、平均粒径は、ふるいを用いて粒度分布を求め、その粒度分布から算出する等の方法によって確認することができる。
(A)成分を含有する造粒物を含有する漂白性組成物に配合する場合は、造粒物として0.1〜5質量%配合して用いるのが好ましく、好ましくは、0.1〜3質量%である。0.1質量%未満では、望ましい除去効果が得られない場合があり、また、5質量%を超えて配合しても洗浄効果が飽和してしまうため経済的でない場合がある。
なお、本発明の組成物中の酵素タンパク量の定量は、必要に応じて塩析法、沈殿法、限外濾過法等の分離手段により粗酵素を得た後、公知の方法により精製結晶化するか、あるいはSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で形成されるバンドを公知の染色法によって染色し、染色の程度を既知の酵素精製品と比較することにより可能である。
本発明の(B)成分は、水中で過酸化水素を放出する過酸化物である。具体例としては、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム・3水和物等が挙げられ、使用時の溶解性や貯蔵時の安定性の点から、過炭酸ナトリウムを用いるのが好ましい。過炭酸塩としては、市販品を使用することができ、具体的には、三菱瓦斯化学(株)製より商品名SPC−Z、SPC−Gとして販売されている過炭酸ナトリウムがあげられる。ゼオライトを含有するか、あるいは水分を比較的多く、例えば3%以上含有する洗浄剤に使用する場合には、無機又は有機化合物で被覆して安定化させた過炭酸ナトリウムを使用することが好ましい。被覆剤としてはホウ酸もしくはホウ酸塩、非晶質ケイ酸塩、マグネシウム塩、又はパラフィンやワックス等の水不溶性有機化合物が挙げられる。被覆した過炭酸ナトリウムは、公知の方法で製造することができ、例えば特開昭59−196399号公報、USP4526698号(何れも過炭酸ナトリウムをホウ酸塩で被覆)の他に特開平4−31498号公報、特開平6−40709号公報、特開平7−118003号公報に掲載されている方法を挙げることができる。被覆した過炭酸ナトリウムとしてはまた、市販品を使用することもできる。具体的には、三菱瓦斯化学(株)より商品名SPC−Dとして販売されているもの等があげられる。
本発明における(B)成分の配合量は、特に制限されるものではないが、漂白剤組成物であれば、組成物中に20〜90質量%が好ましく、より好ましくは25〜90質量%、さらに好ましくは30〜90質量%である。上記範囲を超えても衣類についたシミ汚れや、長期間着用後に生じた衣類の黄ばみ汚れに対して漂白効果が高まらない場合があり、上記範囲未満では頑固なしみ汚れに対して十分な漂白効果が得られない場合がある。漂白洗浄剤組成物であれば、組成物中に1質量%以上20質量%未満が好ましく、より好ましくは2質量%以上20質量%未満である。上記範囲以上だと軽度なシミ汚れに対する漂白効果や衣類の黄ばみ防止効果がこれ以上高まらない場合があると同時に、十分な界面活性剤の含有量が確保できず十分な洗浄効果が得られない場合がある。また、上記範囲未満では、漂白洗浄剤組成物としては漂白効果が十分ではない場合がある。
本発明の(C)成分は、漂白触媒である。漂白触媒は、漂白液中において触媒的に作用し、過酸化物が存在している限り漂白効果を発現し続けることができる。
(C)漂白触媒は、銅、鉄、マンガン、ニッケル、コバルト、クロム、バナジウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、レニウム、タングステン、モリブデン等の遷移金属原子と配位子とが、窒素原子や酸素原子等を介して錯体を形成するものであって、含まれる遷移金属としては、コバルト、マンガン等が好ましく、特にマンガンが好ましい。
この場合、遷移金属原子と配位子の組み合わせによって化学量論的に生じる電荷と平衡する任意の対イオンが存在し、その場合好ましい対イオンとしては塩化物イオン、アンモニウムイオンである。
本発明における好ましい配位子としては、特開2000−144188号公報や特開2000−54256号公報、特開2000−34497号公報、特表2000−508011号公報、特表2000−500518号公報、特開平11−57488号公報、特開平11−106790号公報、特開平11−171893号公報、特開平11−342341号公報、特表平11−507689号公報、特表平11−515049号公報、特表平11−507923号公報、特開平9−194886号公報、特開平8−231987号公報、特開平8−067687号公報、特表平8−503247号公報、特公平7−065074号公報、特公平7−068558号公報、特開平5−17485号公報、国際公開94/11479号パンフレット、国際公開93/15175号パンフレット、特表2002−530481号公報、特表2002−538268号公報、特表2000−515194号公報、特開2002−294290号公報に開示されている配位子等を挙げることができ、より具体的な配位子としては、カルボキシレート含有アミン、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンやこれに類似する化合物、ポルフィンやポルフィリン、フタロシアニン及びそれらの骨格を有する水溶性又は水分散性誘導体、2,2’−ジピリジル誘導体、1,10−フェナントロリン誘導体、アミン、トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン、N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート)、N,N’−ビス(サリチリデン)エチレンジアミン、13,14−ジクロロ−6,6−ジエチル−3,4,8,9−テトラヒドロ−3,3,9,9−テトラメチル−1H−1,4,8,11−ベンゾテトラアザシクロトリデシン、5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザ−ビシクロ[6,6,2]ヘキサデカン、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザ−ビシクロ[6,6,2]ヘキサデカン、ビス(サリチリデンイミノエチル)アミン、ビス(サリチリデンイミノエチル)メチルアミン等が挙げられる。
本発明において、漂白剤組成物及び漂白洗浄剤組成物中における(C)成分の好ましい含有量は、(B)過酸化物の量に依存し、質量比にして、(B):(C)=300:1〜3:1であるのが好ましく、100:1〜6:1であるのがより好ましい。通常、0.001〜1質量%であり、漂白剤組成物では0.01〜0.5質量%がより好ましく、漂白洗浄剤組成物では0.005〜0.5質量%がより好ましい。上記範囲を超えても漂白効果がこれ以上高まらない場合があり、同時に衣類の損傷や退色の抑制が困難になる場合がある。また、上記範囲未満では十分な漂白効果が得られない場合がある。
本発明において、(C)成分は上記(D)成分の造粒方法やPCT/JP03/05700に記載の方法などを用いて造粒、成型することで、保存安定性や衣類の損傷、退色などを抑制できるので好ましい。
本発明において、(C)成分を造粒物又は成型物にして用いる場合は、造粒物又は成型物中含有量は好ましくは1〜20質量%、より好ましくは1〜10質量%である。漂白剤組成物及び漂白洗浄剤組成物中における造粒物又は成形物の好ましい含有量は0.001〜10質量%であり、漂白剤組成物では0.1〜10質量%がより好ましく、漂白洗浄剤組成物では0.001〜5質量%がより好ましい。
本発明の(D)成分は、漂白活性化剤である。具体的には、有機過酸前駆体を使用することができ、該前駆体は、過酸化水素等の過酸化物によって有機過酸を発生する化合物である。化学量論的に漂白効果を発現するため、(C)漂白触媒のような触媒的に作用するものとは異なり、高濃度配合する必要がある。
漂白活性化剤の具体的な例としては、テトラアセチルエチレンジアミン、ペンタアセチルグルコース;
RCOO−C6H4−COOM (I)(式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数9〜11のアルキル基またはアルケニル基を表し、Mは水素又ははナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミンなどのアミン類等の塩形成カチオンを表す。)なる式で表される漂白活性化剤、例えば、オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ウンデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム;
RCOO−C6H4−SO3M (II)(式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数9〜11のアルキル基またはアルケニル基を表し、Mは水素又ははナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミンなどのアミン類等の塩形成カチオンを表す。)なる式で表される漂白活性化剤、例えば、オクタノイルオキシ安息香酸、ノナノイルオキシ安息香酸、デカノイルオキシ安息香酸、ウンデカノイルオキシ安息香酸、ドデカノイルオキシ安息香酸;
オクタノイルオキシベンゼン、ノナノイルオキシベンゼン、デカノイルオキシベンゼン、ウンデカノイルオキシベンゼン、ドデカノイルオキシベンゼン等が挙げられる。
また、下記一般式(1),(2)で表される化合物も挙げられる。
また、漂白活性化剤から生成される有機過酸は、洗濯系で殺菌力を示し、衣類に残留する微生物の生菌数を減少させる効果も併せ持つ(宮前喜隆、松永聡、戸部聖一、高橋健治、吉村晴夫、皐月輝久、第28回洗浄に関するシンポジウム要旨集、p.157〜p.165(1996))。殺菌力の点からみると、特にC8〜C12の有機過酸を生成する漂白活性化剤が好ましい。具体的には上記(I)又は(II)で表される漂白活性化剤が好ましい。これらの漂白活性化剤の具体例としては、デカノイルオキシ安息香酸、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム等が挙げられ、中でも漂白効果の点から4−デカノイルオキシ安息香酸、4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、4−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムがより好ましい。
これらはポリエチレングリコールや炭素数12〜20の飽和脂肪酸や重量平均分子量1000〜1000000のポリアクリル酸やその塩から選ばれるバインダー化合物を用いて造粒物又は成型物にすることが好ましい。ポリエチレングリコールとしては好ましくはポリエチレングリコール1000〜20000(平均分子量500〜25000)で、より好ましくは平均分子量2600〜9300、特に好ましくは平均分子量5000〜9300のものが良好である。また、炭素数12〜20の飽和脂肪酸としては、好ましくは炭素数14〜20、より好ましくは炭素数14〜18の飽和脂肪酸である。なお、本発明におけるポリエチレングリコールの平均分子量は、化粧品原料基準(第2版注解)記載の平均分子量を示す。また、ポリアクリル酸やその塩の重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準物質とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる測定値である。このようなバインダー物質は造粒物中に好ましくは0.5〜30質量%、より好ましくは1〜20質量%、より好ましくは5〜20質量%使用する。
ここで、上記漂白活性化剤は、貯蔵中に漂白剤又は漂白洗浄剤中のアルカリ成分と水分の存在により加水分解を生じ、漂白及び殺菌効果が失われることが知られている。そこで、本発明において、上記漂白活性化剤は、このような分解を防ぐために、上記バインダーや界面活性剤に加えて、フィルム形成性重合体、ゼオライト等と混合して造粒物として配合することがより好ましい。
漂白剤組成物中における漂白活性化剤を含有する造粒物の配合は、0.1〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%、漂白洗浄剤組成物中における(D)成分の含有量は、0.05〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましい。上記範囲を超えても漂白効果がこれ以上高まらない場合があり、上記範囲未満では十分な漂白効果が得られない場合がある。
<1> ビルダーとしては、無機及び有機ビルダーがあげられる。前記無機ビルダーとしては、たとえば、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、結晶性層状ケイ酸ナトリウム、非結晶性層状ケイ酸ナトリウムなどのアルカリ性塩、硫酸ナトリウム等の中性塩、オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィチン酸塩等のリン酸塩、一般式:
x1(M2O)・Al2O2・y1(SiO2)・w1(H2O)
(式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、x1、y1およびw1は各成分のモル数を示し、一般的には、x1は0.7〜1.5の数、y1は0.8〜6の数、w1は任意の正数を示す)で表される結晶性アルミノ珪酸塩、一般式:
x2(M2O)・Al2O3・y2(SiO2)・w2(H2O)
(式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、x2、y2およびw2は各成分のモル数を示し、一般的には、x2は0.7〜1.2の数、y2は1.6〜2.8の数、w2は0又は任意の正数を示す)で表される無定形アルミノ珪ケイ酸塩、一般式:
x3(N2O)・Al2O3・y3(SiO2)・z3(P2O5)・w3(H2O)
(式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、x3、y3、Z3およびw3は各成分のモル数を示し、一般的には、x3は0.2〜1.1の数、y3は0.2〜4.0の数、z3は0.001〜0.8、w3は0または任意の正数を示す)
で表される無定形アルミノケイ酸塩等があげられる。前記無機ビルダーの中では、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウムが好ましい。
飲料シミ汚れ除去性能の点から、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤が好ましく、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤との併用がより好ましい。アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤を併用する場合には、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤の配合量の質量比(アニオン界面活性剤/ノニオン界面活性剤)が、0.1〜10が好ましく、0.2〜8がより好ましく、0.3〜7がさらに好ましい。
(1)炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS又はABS)。
(2)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。
(3)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)。
(4)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩(AS)。
(5)炭素数2〜4のアルキレンオキサイドのいずれか、又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩(AES)。
(6)炭素数2〜4のアルキレンオキサイドのいずれか、又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均3〜30モル付加した炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル硫酸塩。
(8)炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩。
(9)炭素数8〜20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸塩又はそのメチル、エチルもしくはプロピルエステル(α−SF又はMES)。
(10)長鎖モノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(11)ポリオキシエチレンモノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(12)炭素数10〜20の高級脂肪酸塩(石鹸)。
これらのアニオン界面活性剤は、ナトリウム、カリウムといったアルカリ金属塩や、アミン塩、アンモニウム塩等として用いることができる。また、これらのアニオン界面活性剤は混合物として使用してもよい。
アニオン界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム塩等)や、AOS、α−SF、AS、AESのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム塩等)、高級脂肪酸のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム塩等)等を好適なものとして挙げることができる。
(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを平均3〜30モル、好ましくは4〜20モル、さらに好ましくは5〜17モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここで使用される脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールや、第2級アルコールが挙げられる。また、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが好ましい。
(2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキサイドが付加した、例えば下記一般式(3)で表される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
R9CO(OA)nOR10 …(3)
(式中、R9COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪酸残基を示し、OAは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜3のアルキレンオキサイドの付加単位を示し、nはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示し、一般に3〜30、好ましくは5〜20の数である。R10は炭素数1〜3の置換基を有してもよい低級アルキル基である。)
(5)ポリオキシエチレンソルビット脂脂酸エステル。
(6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。
(7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
(8)グリセリン脂肪酸エステル。
(9)脂肪酸アルカノールアミド。
(10)ポリオキシエチレンアルキルアミン。
(11)アルキルグリコシド
(12)アルキルアミンオキサイド
なお、本発明におけるノニオン界面活性剤のHLBとは、Griffinの方法により求められた値である(吉田、進藤、大垣、山中共編、「新版界面活性剤ハンドブック」、工業図書株式会社、1991年、第234頁参照)。
また、本発明における融点とは、JIS K8001「試薬試験法通則」に記載されている凝固点測定法によって測定された値である。
(1)ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩
(2)モノ長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩
(3)トリ長鎖アルキルモノ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩
(上記長鎖アルキルは炭素数12〜26、好ましくは14〜18のアルキル基、短鎖アルキルは炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキル基、ベンジル基炭素数2〜4、好ましくは2〜3のヒドロキシアルキル基、又はポリオキシアルキレン基を示す。)
両性界面活性剤としては、従来より洗剤において使用されるものであれば、特に限定されることなく、各種の両性界面活性剤を使用することができる。
なお、本発明は上記界面活性剤に限定されるものではなく、これらを1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
漂白剤組成物の場合、造粒物又は成型物中だけでなく、漂白剤組成物中に疎水性成分(香料等)の溶解性向上や衣類への浸透性向上の目的の為にさらに漂白洗浄剤組成物に使用の界面活性剤を配合することができる。その含有量としては、0.1〜15質量%が好ましく、より好ましくは0.2〜10質量%である。
<4> 表面改質剤として、微粉炭酸カルシウム、微粉ゼオライト、顆粒ゼオライト、ポリエチレングリコールなど。
<5> 再汚染防止剤として、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシブチルメチルセルロース(HBMC)などのセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン(PVP)及びその誘導体、ソイルリリースポリマー(SRP)として知られているポリエステルとポリエチレングリコールの共重合体などがあげられ、中でもHPMCとSRPが再汚染防止効果が高いため好ましく、本発明の漂白性組成物中に0.1〜5質量%配合するのが好ましく、0.5〜3%配合するのがより好ましい。
<6> 多孔質吸油剤として、非晶質無水ケイ酸、ケイ酸カルシウムなど。
<7> 柔軟性付与剤として、ジアルキル型4級アンモニウム塩などのカチオン界面活性剤、スメクタイト等の粘土鉱物類など。
<8> 消泡剤として、シリコーン油など。
<9> 香料
<10> 水溶性色素、顔料等の着色剤
本発明において必須成分として用いることのできるアミラーゼ以外の酵素を、現在、粒状の衣料用洗剤に用いられている市販の酵素粒子としてそのまま使用することができる。酵素(本来的に酵素作用を洗浄工程中になす酵素である)としては、酵素の反応性から分類すると、ハイドロラーゼ類、オキシドレダクターゼ類、リアーゼ類、トランスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類等を挙げることができるが、本発明にはいずれも適用できる。特に好ましいのは、プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、セルラーゼ及びペクチナーゼ等である。
上記(1)〜(11)の任意成分以外のPCT/JP03/05700に記載された成分についても本発明に好適に用いることができる。
(A)上述の式(2)で算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼ含有造粒物:0.1〜5質量%、
(B)ホウ酸、珪酸ナトリウム等の被覆剤で被覆されているか又は被覆されていない過炭酸ナトリウム:1〜90質量%、
(C)(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体、N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体及びビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体からなる群から選ばれるいずれか1種の漂白触媒含有造粒物:0.001〜10質量%、及び
(D)4−デカノイルオキシ安息香酸、4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム及び4−デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムからなる群から選ばれる漂白活性化剤を30〜95質量%の量で含有する造粒物を、造粒物量として、0.1〜20質量%、
を含有する漂白性組成物。
更に、0.1〜3質量%のプロテアーゼ及び0.1〜3質量%のリパーゼを含有するのが特に好ましい。
本発明の組成物の嵩密度は、0.6g/mL以上、好ましくは、0.6〜1.2g/mL、特に、0.7〜1.0g/mLとすると好適である。
本発明の漂白性組成物が高嵩密度粒状漂白洗剤組成物である場合には、溶解性および安定性の面から、平均粒径は200〜1000μm、好ましくは250〜700μm、さらに好ましくは300〜600μmであるのが好適である。
本発明の漂白性組成物は、衣料用洗浄剤、衣料用漂白剤として好適に使用されるものであり、その使用方法は、特に制限されず、常法により使用することができる。
本発明の漂白性組成物は、漂白剤として使用することもできる。その使用方法は、特に制限されず、常法により使用することができる。
1.(A)アミラーゼ相対活性の測定
(i)試験布の調製
赤ワイン(サントリー レゼルブ)を油化協布(5×5cm、(財)洗濯科学協会より入手)に0.15mL滴下し、室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥したものを試験布とした。
(ii)アミラーゼ含有水溶液の調製
アミラーゼとして、ステインザイム(登録商標)12T(ノボザイムズ社製)、ターマミル(登録商標)120T(ノボザイムズ社製)、デュラミル(登録商標)120T(ノボザイムズ社製)を準備した。各アミラーゼを3度硬水(ドイツ硬度)で1000倍希釈した25℃の溶液を準備した。他方、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ150ppm含有する25℃、3度硬水(ドイツ硬度)500mLを準備した。なお、得られた水溶液のpHは10(25℃)であった。ここに、予め準備したアミラーゼの1000倍希釈溶液を、アミラーゼを酵素タンパク質重量として0.15mgとなるように添加して、アミラーゼ含有水溶液を得た。
対照水溶液として、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ150ppmとなる量で含有する25℃、pH10、3度硬水(ドイツ硬度)を用いた。
工程(i)で調製した試験布2枚を、工程(ii)で調製したアミラーゼ含有水溶液に浸し、30分間放置した。放置中、液温を25℃に保った。30分間放置後、2枚の試験布を取り出し、2Lのイオン交換水に浸し、1分間手で撹拌することによりすすいだ。同じ手順にて合計2回すすいだ後、遮光した室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥することによりアミラーゼ活性試験を行った。
対照の水溶液を使用したこと以外は同様の手順で対照の試験布を試験した。
(iv)アミラーゼ活性及び相対活性の測定
アミラーゼ活性は、色差計(日本電色工業(株)製、Σ2000、460nmカットフィルター使用)により試験前後の試験布の反射率(WB値)を測定し、得られた反射率を上記式(1)に代入することによりアミラーゼ活性を算出し、さらに上記式(2)よりアミラーゼ相対活性を算出した。得られた結果を表Aに示す。
また、各アミラーゼ含有水溶液、各対照水溶液に、過酸化水素濃度が50ppmとなる量を添加し、同様の手順でアミラーゼ活性及びアミラーゼ相対活性を求めた。結果を表Aに併記する。
なお、表Aに示す数値は、3回の実験の平均値であり、測定誤差は±10%である。
触媒A:(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体の合成
材料としてトリス(2−アミノエチル)アミン(東京化成工業(株)製 試薬)、サリチルアルデヒド(東京化成工業(株) 試薬)、塩化マンガン・4水和物(関東化学(株)製 試薬)、メタノール(関東化学(株)製 試薬)、エタノール(甘糟化学産業(株)製 試薬)を用い、以下の方法で合成を行った。
トリス(2−アミノエチル)アミン48.7g(0.333mol)を反応容器に入れメタノール300mLで溶解し、0℃に冷却した。これにサリチルアルデヒド121.9g(0.998mol)をメタノール100mLで溶解した溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後さらに0℃で1時間撹拌した。撹拌終了後、0℃で3時間放置後、析出した黄色の結晶を桐山ロートを用いてろ過した。得られた結晶を500mLのエタノールで再結晶を行ない精製しトリス(サリチリデンイミノエチル)アミンの結晶143gを得た。
上記で得られたトリス(サリチリデンイミノエチル)アミンの結晶1.0g(0.002moL)をエタノール100mLに溶解し、この溶液に塩化マンガン・4水和物0.43g(0.002mol)を室温下で添加した。減圧下エタノールを約50mLになるまで濃縮した後、5℃下で24時間放置した。析出した深緑色の結晶をろ別し(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体(触媒2)の結晶1.1gを得た。
下記式に示す。
材料として、エチレンジアミン(東京化成工業(株)製 試薬)、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(関東化学(株)製 試薬)、塩化マンガン・4水和物(関東化学(株)製 試薬)、メタノール(関東化学(株)製 試薬)、エタノール(甘糟化学産業(株)製 試薬)を用い、以下の方法で合成を行った。
エチレンジアミン30.1g(0.501mol)を反応容器に入れメタノール300mLで溶解し、0℃に冷却した。これに2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド138.1g(1.000mol)をメタノール100mLで溶解した溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後さらに0℃で1時間撹拌した。撹拌終了後、0℃で3時間放置後、析出した黄色の結晶を桐山ロートを用いてろ過した。得られた結晶を500mLのエタノールで再結晶を行ない精製しN,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート)の結晶135gを得た。
上記で得られたN,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート)の結晶1.0g(0.003mol)をエタノール100mLに溶解し、この溶液に塩化マンガン・4水和物0.66g(0.003mol)を室温下で添加した。減圧下エタノールを約50mLになるまで濃縮した後、5℃下で24時間放置した。析出した茶色の結晶をろ別し(N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体(触媒3)の結晶1.0gを得た。
下記式に示す。
材料としてジエチレントリアミン(東京化成工業(株)製 試薬)、サリチルアルデヒド(東京化成工業(株) 試薬)、塩化マンガン・4水和物(関東化学(株)製 試薬)、メタノール(関東化学(株)製 試薬)を用い、以下の方法で合成を行った。
ジエチレントリアミン1.68g(16.28mmol)のメタノール溶液50mlとサリチルアルデヒド3.99g(32.67mmol)のメタノール溶液50mlを混合し、室温で10分間攪拌した。続いて溶媒を減圧留去することによりビス(サリチリデンイミノエチル)アミンの黄色液体を得た。(収率100%)
上記で得られたビス(サリチリデンイミノエチル)アミンの結晶1.04g(3.2mmol)と塩化マンガン4水和物0.63g(3.2mmol)を20mlメタノール中に溶解し、室温で4日間放置した。生成した結晶を濾取し、メタノールで洗浄した後、乾燥することにより(ビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体の結晶0.54gを得た。下記式に示す。
(i)金属触媒造粒物Aの調製方法
金属触媒として(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体10質量部、PEG〔ポリエチレングリコール#6000M(ライオン(株)製)〕70質量部、粉末セルロース(アーボセルFD600/30(レッテンマイヤー社製))10質量部、炭素数14のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム粉末品(リポランPJ−400(ライオン(株)製))10質量部の割合で合計5000gになるようにホソカワミクロン社製エクストルード・オーミックスEM−6型に投入し、混練押し出しすることにより径が0.8mmφのヌードル状の押し出し品を得た。この押し出し品(60℃)を、ホソカワミクロン社製フィッツミルDKA−3型に導入し、粉砕して平均粒径約500μmの金属触媒造粒物Aを得た。
(ii)金属触媒造粒物Bの調製方法
金属触媒として(N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体を用いた他は、金属触媒Aと同様にして金属触媒造粒物Bを調製した。
(iii)金属触媒造粒物Cの調製方法
金属触媒として(ビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体を用いた他は、金属触媒Aと同様にして金属触媒造粒物Cを調製した。
(i)漂白活性化剤造粒物Aの調製方法
漂白活性化剤として4−デカノイルオキシ安息香酸(三井化学(株)製)70質量部、PEG〔ポリエチレングリコール#6000M(ライオン(株)製)〕20質量部、炭素数14のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム粉末品(リポランPJ−400(ライオン(株)製))5質量部の割合で合計5000gになるようにホソカワミクロン社製エクストルード・オーミックスEM−6型に投入し、混練押し出しすることにより径が0.8mmφのヌードル状の押し出し品を得た。この押し出し品(60℃)を、ホソカワミクロン社製フィッツミルDKA−3型に導入し、また助剤としてA型ゼオライト粉末5質量部を同様に供給し、粉砕して平均粒径約700μm の漂白活性化剤造粒物Aを得た。
(ii)漂白活性化剤造粒物Bの調製方法
漂白活性化剤として4−ドデカイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた他は、漂白活性化剤Aと同様にして漂白活性化剤造粒物Bを調製した。
炭酸ナトリウム(旭硝子(株)製 粒灰)85.5重量部を鋤刃状ショベルを具備し、ショベル−壁面間クリアランスが5mmのブローシェアーミキサー(太平洋機工(株))に投入し(充填率30容積%)、主軸150rpmで攪拌を開始した(チョッパー回転数:1015rpm、ブレード先端速度(周速):6.9m/s)。攪拌開始10秒後にアクリル酸/マレイン酸共重合体のナトリウム塩(日本触媒製アクアリックTL−400、固形分40%水溶液)7.5重量部を噴霧角115度の加圧ノズル(フラットノズル)で180秒噴霧添加し、造粒・被覆操作を行った。
引き続きブローシェアーミキサーの攪拌を継続しつつ、ラウリン酸7重量部を噴霧角60度の加圧ノズル(フルコーンノズル)で180秒噴霧添加し、被覆操作を行った。30秒間攪拌を続け粒子を得た。
次いで、得られた粒子を、流動層(Glatt-POWREX,型番FD−WRT−20、(株)パウレックス製)に充填し、充填後15℃の風(空気)を流動層内に送り、粒子の冷却操作を行い、20℃まで冷却された粒子を得た。流動層内風速は流動化状態を確認しながら0.2〜10.0m/sの範囲で調整した。得られた粒子を目開き2,000μmの篩を用いて分級し、目開き2,000μmの篩を通過する平均粒子径350μm、嵩密度1.14g/mLのビルダー粒子を得た。
(i) 漂白洗剤組成物の調製方法(その1)
表1に示す漂白洗浄剤組成物のうち、実施例1〜5及び比較例7について、以下の手順によって調製した。
ノニオン界面活性剤、ゼオライトの一部、層状珪酸塩、酵素、香料、色素、過炭酸ナトリウム、金属触媒造粒物を除いた各成分を用いて固形分40質量%の噴霧乾燥用スラリーを調製した。出来上がった噴霧乾燥用スラリーの温度は60℃であった。このスラリーを、圧力噴霧ノズルを具備した向流式噴霧乾燥装置で噴霧乾燥を行い、揮発分(105℃、2時間の減量)が3%、嵩密度が0.35g/mL、平均粒径が300μmの噴霧乾燥粒子を得た。なお、噴霧乾燥用スラリーのゼオライトは微粉A型ゼオライト(シルトンB、水沢化学)を使用した。これを40℃に保温した二軸式連続ニーダー(栗本鐵工所製、KRCニーダ#2型)にノニオン界面活性剤の一部及び水分調整用の水と共に入れて捏和物を得た。その後、この捏和物を押出して1〜2cm角のサイコロ状に細断し、顆粒A型ゼオライト3質量%(平均粒径200μm:コスモ社製)と共に破砕造粒した。破砕機(岡田精工製、スピードミルND−10型)を用い回転数1500rpmで開口径2mmスクリーンを用いた。得られた破砕造粒物に転動ドラムで微粉A型ゼオライト2質量%(シルトンB、水沢化学)をコートし、ノニオン界面活性剤の一部(1質量%)を噴霧した後、平均粒径が500μmになるように調整した。
これに、更に、過炭酸ナトリウム、漂白活性化剤造粒物、金属触媒造粒物、酵素、層状珪酸塩を転動ドラムで混合し、更に色素20%水分散液と香料をスプレー添加して高嵩密度粒状漂白洗剤組成物を得た。得られた高嵩密度粒状漂白洗剤組成物は嵩密度が0.85g/mL、平均粒径が560μmであった。高嵩密度粒状漂白洗剤組成物について、下記評価方法に従って赤ワインのシミ汚れに対する漂白性能を評価した。結果を表1に併記する。
表1に示す洗剤組成のうち、実施例6及び比較例8について、以下の手順によって調製した。
撹拌装置を具備したジャケット付き混合槽に水を入れ、温度を50℃に調整した。これに硫酸ナトリウム、蛍光増白剤を添加し、10分撹拌後、炭酸ナトリウムを添加した後にアクリル酸系ポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を添加し、更に10分撹拌後、塩化ナトリウム、粉末ゼオライトの一部を添加した。更に30分間撹拌して噴霧乾燥用スラリーを調製した。出来上がった噴霧乾燥用スラリーの温度は60℃であった。このスラリーを、圧力噴霧ノズルを具備した向流式噴霧乾燥装置で噴霧乾燥を行い、揮発分(105℃、2時間の減量)が3%、嵩密度が0.50g/mL、平均粒径が250μmの噴霧乾燥粒子を得た。
次に、80℃で混合下でノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤を添加して、含水量10質量%の界面活性剤組成物を調製した。
次に、レディゲミキサーM20型(松坂技研(株)製)に噴霧乾燥粒子を投入し、主軸(150rpm)とチョッパー(4000rpm)の撹拌を開始した。ジャケットには80℃の温水を10L/分の流量で流した。そこに上記界面活性剤組成物を2分間で投入し、その後に5分間撹拌した後、層状珪酸塩及び上記粉末ゼオライトの一部(10質量%)を投入して2分間の表面被覆処理を行い洗剤組成物を得た。
この洗剤組成物に対して上記粉末ゼオライトの一部(2質量%)をVブレンダーで混合した後に、酵素と過炭酸塩と金属触媒造粒物と漂白活性化剤とをVブレンダーで混合し、更に色素20%水分散液と香料をスプレー添加し、高嵩密度粒状漂白洗剤組成物を得た。得られた高嵩密度粒状漂白洗剤組成物は嵩密度が0.75g/mL、平均粒径が300μmであった。高嵩密度粒状漂白洗剤組成物について、下記評価方法に従って赤ワインのシミ汚れに対する漂白性能を評価した。結果を表1に併記する。
表2に示す漂白剤組成物を以下の手順によって調製した。過炭酸ナトリウム、金属触媒造粒物、漂白活性化剤造粒物、酵素、香料、色素、界面活性剤を除いた各成分をレディゲミキサーM20型(松坂技研(株)製)に投入し、主軸(150rpm)とチョッパー(1000rpm)の撹拌を開始した。ジャケットには80℃の温水を10L/分の流量で流した。そこに予め80℃に加温して混合した界面活性剤混合物を2分間で投入し、その後10分間撹拌して、色素20%水分散液と香料をスプレー添加し、混合顆粒を得た。
この混合顆粒に対してVブレンダーを用いて過炭酸ナトリウム、金属触媒造粒物、漂白活性化剤造粒物、酵素を混合し、漂白剤組成物を得た。得られた漂白剤組成物は嵩密度が0.80g/mL、平均粒径が600μmであった。漂白剤組成物について、下記評価方法に従って赤ワインのシミ汚れに対する漂白性能を評価した。結果を表2に併記する。
(1)飲料シミ汚れの作成
赤ワイン(サントリー レゼルブ)を油化協布(5×5cm)に0.15ml滴下し、室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥したものを試験布とした。
(2)漂白洗浄剤組成物の除去性能評価
1.(ii)に記載したのと同様にして調製したアミラーゼ含有水溶液及び対照水溶液に、表1に示す漂白洗浄剤組成物を漂白洗剤組成物濃度が0.05%となるように添加した。
米国Testing社のTerg−O−tometerを洗浄試験器として用い、上記の赤ワイン汚れ試験布3枚と洗浄メリヤス布を布の合計重量が30gになるように入れ、浴比30倍に合わせて120rpm、25℃で10分間洗浄した。水としては3゜DHのものを用い、洗浄液量は900mLであり、すすぎはイオン交換水900mLで3分間洗った。すすいだ後、赤ワイン汚れ試験布を乾燥させ、反射率を測定した。反射率はΣ2000〔日本電色工業(株)製〕で460nmカットフィルターを使用して測定した。得られた反射率を下記式(3)に代入して飲料シミ汚れの除去率を算出した。得られた結果を表1に併記する。
なお、実施例1〜6の漂白洗浄剤組成物を洗浄試験で洗浄性や再汚染性を評価した結果、実施例1の漂白洗浄剤組成物の再汚染性が良好であった。この再汚染の抑制効果はHPMCの配合に起因するものであることも、HPMC有無での再汚染評価から確認済みである。
1.(ii)に記載したのと同様にして調製したアミラーゼ含有水溶液及び対照水溶液に、表1の比較例7に示す洗浄剤組成物0.05質量%濃度と共に表2に示す漂白剤組成物を漂白剤組成物濃度が0.03%となるように添加した。
米国Testing社のTerg−O−tometerを洗浄試験器として用いて、上記の赤ワイン汚れ試験布3枚と洗浄メリヤス布を布の合計重量が30gになるように入れ、浴比30倍に合わせて30分間つけおきをおこなった。つけおき終了後120rpm、25℃で10分間洗浄を行った。水としては3゜DHのものを用い、洗浄液量は900mLであり、すすぎはイオン交換水900mlで3分間洗った。すすいだ後、赤ワイン試験布を乾燥させ、6.(2)の漂白洗浄剤組成物の除去性能を評価したのと同様の手順にしたがって、漂白剤組成物の漂白性能を評価した。得られた結果を表2に併記する。
(A)成分
アミラーゼ:ステインザイム12T(ノボザイムズ製)
(B)成分
過炭酸塩A:被覆化過炭酸ナトリウム(三菱瓦斯化学(株)製 SPC−D)
過炭酸塩B:過炭酸ナトリウム(三菱瓦斯化学(株)製 SPC−Z)
(C)成分
金属触媒造粒物A:上記金属触媒造粒物Aの調製方法により得られた金属触媒造粒物
金属触媒造粒物B:上記金属触媒造粒物Bの調製方法により得られた金属触媒造粒物
金属触媒造粒物C:上記金属触媒造粒物Cの調製方法により得られた金属触媒造粒物
(D)成分
漂白活性化剤造粒物A:上記漂白活性化剤造粒物Aの調製方法により得られた漂白活性化剤造粒物
漂白活性化剤造粒物B:上記漂白活性化剤造粒物Bの調製方法により得られた漂白活性化剤造粒物
α−SF−Na:炭素数14:炭素数16=18:82のα−スルホ脂肪酸メチルエステルのナトリウム塩(ライオン(株)製、AI=70%、残部は未反応脂肪酸メチルエステル、硫酸ナトリウム、メチルサルフェート、過酸化水素、水等)
LAS−K:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸(ライポンLH−200(ライオン(株)製)LAS−H純分96%)を調製時に48%水酸化カリウム水溶液で中和する)。表1〜3中の配合量は、LAS−Kとしての質量%を示す。
LAS−Na:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸(ライオン(株)製ライポンLH−200(LAS−H純分96%)を調製時に48%水酸化ナトリウム水溶液で中和する)。表1〜3中の配合量は、LAS−Naとしての質量%を示す。
AOS−K:炭素数14〜18のアルキル基をもつα−オレフィンスルホン酸カリウム(ライオン(株)製)
石鹸:炭素数12〜18のアルキル基をもつ脂肪酸ナトリウム(ライオン(株)製)
ノニオン界面活性剤A:ECOROL26(ECOGREEN社製炭素数12〜16のアルキル基をもつアルコール)の酸化エチレン平均15モル付加体(純分90%)
ノニオン界面活性剤B:ダイヤドール13(三菱化学(株)製)の酸化エチレン平均5モル付加体で、酸化エチレン付加モル数3〜7の付加体が85%のもの(純分90%)
炭酸ナトリウム:重質炭酸ナトリウム(旭硝子(株)製、ソーダ灰)
炭酸カリウム:炭酸カリウム(旭硝子(株)製)
硫酸ナトリウム:中性無水芒硝(四国化成工業(株)製)
塩化ナトリウム:日精のやき塩C(日本製塩(株)製)
層状珪酸塩:結晶性層状ケイ酸ナトリウム (クラリアントトクヤマ社製SKS−6)
珪酸ナトリウム:JIS1号珪酸ナトリウム(日本化学(株)製)
ホワイトカーボン:トクシール(トクヤマ社製)
ゼオライト:A型ゼオライト(水澤化学(株)製シルトンB)
アクリル酸系ポリマーA:アクリル酸/マレイン酸共重合体のナトリウム塩、商品名ソカランCP7(BASF)
アクリル酸系ポリマーB:ポリアクリル酸ナトリウム、商品名ソカランPA30(BASF)
HPMC:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、商品名メトローズ65SH−1500(信越化学工業(株)製)
蛍光増白剤:チノパールCBS−X(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)とチノパールAMS−GX(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)の質量比8/2の混合物
ビルダー粒子:国際出願番号PCT/JP2004/005910に記載の実施例及び比較例の表面処理水溶性無機化合物粒子の製造方法1(撹拌造粒1)に従って調製した[表1]の実施例a1組成の表面処理水溶性無機化合物粒子
プロテアーゼA:サビナーゼ12T(ノボザイムズ製)
プロテアーゼB:エバラーゼ8T(ノボザイムズ製)
リパーゼ:ライペックス50T(ノボザイムズ製)
セルラーゼ:セルザイム0.7T(ノボザイムズ製)
色素A:群青(大日精化工業製、Ultramarine Blue)
色素B:Pigment Green 7(大日精化工業製)
香料A:特開2002−146399号、表11〜18に示す香料組成物A
香料B:特開2002−146399号、表11〜18に示す香料組成物B
香料C:特開2002−146399号、表11〜18に示す香料組成物C
香料D:特開2002−146399号、表11〜18に示す香料組成物D
Claims (11)
- (A)前記アミラーゼの相対活性が130%以上である請求項1記載の漂白性組成物。
- (A)前記アミラーゼがステインザイム(登録商標)である請求項1記載の漂白性組成物。
- さらに、(B)水中で過酸化水素を放出する過酸化物を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の漂白性組成物。
- (B)前記過酸化物が、被覆されているか又は被覆されていない過炭酸ナトリウムである請求項4記載の漂白性組成物。
- さらに、(C)漂白触媒又は(D)漂白活性化剤を含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の漂白性組成物。
- (C)前記漂白触媒が、(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体、N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体及びビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体からなる群から選ばれるいずれか1種である請求項6記載の漂白性組成物。
- さらに、プロテアーゼ及び/又はリパーゼを含有する請求項1〜7のいずれか1項記載の漂白性組成物。
- 工程(ii)において、さらに(B)水中で過酸化水素を放出する過酸化物を添加してアミラーゼを含有する塩基性水溶液を準備することを特徴とする請求項9記載の方法。
- 工程(ii)において、さらに(C)漂白触媒又は(D)漂白活性化剤を添加してアミラーゼを含有する塩基性水溶液を準備することを特徴とする請求項10記載の方法。
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