JP2006143855A - 飲料シミ汚れ除去効果を向上させたアミラーゼ含有漂白性組成物 - Google Patents

飲料シミ汚れ除去効果を向上させたアミラーゼ含有漂白性組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006143855A
JP2006143855A JP2004334599A JP2004334599A JP2006143855A JP 2006143855 A JP2006143855 A JP 2006143855A JP 2004334599 A JP2004334599 A JP 2004334599A JP 2004334599 A JP2004334599 A JP 2004334599A JP 2006143855 A JP2006143855 A JP 2006143855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amylase
bleaching
sodium
mass
bleaching composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004334599A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Kaneda
英之 金田
Yasushi Hirata
靖 平田
Naoya Tamura
直也 田村
Yoshitaka Miyamae
喜隆 宮前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2004334599A priority Critical patent/JP2006143855A/ja
Publication of JP2006143855A publication Critical patent/JP2006143855A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

【課題】 通常の洗濯によっても紅茶や赤ワインなどの飲料シミ汚れに効果の高い漂白性組成物及び飲料シミ汚れの除去方法を提供すること。
【解決手段】 (A)下記式(1)及び(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼを含有することを特徴とする漂白性組成物。
【数1】

Description

本発明は、衣類等に用いることのできるアミラーゼ含有漂白性組成物に関し、より詳しくは、紅茶や赤ワインなどの飲料シミ汚れに対する除去効果の高い漂白性組成物に関する。本発明はまた、飲料シミ汚れの除去方法に関する。
漂白効果をもつ衣料用洗剤は、衣類に付着した脂質汚れの除去と同時に、紅茶、赤ワイン、コーヒー、果汁などのシミ汚れの除去が効果的にできることから、近年好んで用いられている。漂白剤としては酸素系漂白剤が衣類の色柄物衣料に適用しても色落ちが無いことから広く用いられており、過炭酸ナトリウムが代表的である。最近では漂白効果を高める基剤として漂白活性化剤の併用が行われている一方で、遷移金属と配位子のからなる漂白触媒の研究が多くなされている。
漂白活性化剤は、過酸化水素と反応することにより、有機過酸に変換され、シミ汚れに高い漂白力をもたらすことはよく知られている。
漂白触媒を利用する方法は、Nature,VOL.369(1994)637〜639頁やJ.Am.Chem.Soc.,VOL.115(1993)1772〜1773頁(非特許文献1、2)に報告されており、漂白液中で錯体が触媒的に過酸化水素を活性化し、色素と反応することでシミ汚れに高い漂白効果をもたらすメカニズムが提唱されている。そのため、少量の錯体で効率的に高い漂白力を得ることができる。
一方、シミ汚れを落とすためには、アミラーゼなどの酵素などの利用も行われている。
しかしながら従来のアミラーゼは、カレーやビーフシチュウなどのデンプン質を多く含む食物由来の食物シミ汚れに対する効果を有するものの、洗剤だけではまったく落とすことのできない紅茶や赤ワイン、コーヒー、果汁などの飲料由来の飲料シミ汚れに対する効果は期待できず、食物シミ汚れと飲料シミ汚れの両方に高い効果を発揮するアミラーゼが望まれていた。
Nature,VOL.369(1994)637〜639頁 J.Am.Chem.Soc.,VOL.115(1993)1772〜1773頁
本発明は、上記事情に鑑み、通常の洗濯によっても紅茶や赤ワインなどの飲料シミ汚れに効果の高い漂白性組成物及び飲料シミ汚れの除去方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水中で過酸化水素を放出する無機過酸化物および漂白触媒とアミラーゼを用いることで上記目的を達成しうることを見出し、本発明を完成することに至った。
すなわち、本発明は、(A)下記式(1)及び(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼを含有することを特徴とする漂白性組成物を提供する。




Figure 2006143855
本発明はまた、飲料しみ汚れの除去方法であって、
(i)下記式(1)及び(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼを準備する工程;
Figure 2006143855
(ii)工程(i)において準備したアミラーゼを、塩基性に調整した水に添加してアミラーゼを含有する塩基性水溶液を準備する工程;及び
(iii)工程(ii)において得られたアミラーゼを含有する塩基性水溶液で、飲料シミ汚れを有する繊維製品を処理する工程;
を含む、前記飲料しみ汚れの除去方法を提供する。
本発明によれば、紅茶、赤ワイン、コーヒー、果汁などの飲料しみ汚れに対する除去性能に優れた除去方法および漂白性組成物が得られる。本発明によればまた、カレー、ビーフシチュー、ココアなどのデンプン質を含む飲食物シミ汚れ、イカ墨など糖タンパク質を含む飲食物シミ汚れに対しても優れた除去効果が得られる。
本発明による除去の対象は主として飲料シミ汚れであり、シミを形成する飲料としては、紅茶、赤ワイン、コーヒー、果汁、日本茶、ミルク等があげられる。
(A)成分
本発明の(A)成分は、下記式(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼである。アミラーゼの相対活性は以下のようにして求めることができる。
(i)試験布の調製
赤ワイン(サントリー レゼルブ)を油化協布(5×5cm、(財)洗濯科学協会より入手)に0.15mL滴下し、室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥したものを試験布とする。
(ii)アミラーゼ含有水溶液の調製
アミラーゼを3度硬水(ドイツ硬度)で1000倍希釈した25℃の溶液を準備する。他方、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ150ppm含有する25℃、3度硬水(ドイツ硬度)500mLを準備する。なお、得られる水溶液のpHは10(25℃)である。ここに、予め準備したアミラーゼの1000倍希釈溶液を、アミラーゼを酵素タンパク質重量として0.15mgとなるように添加して、アミラーゼ含有水溶液を得る。
対照水溶液として、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ150ppm含有する25℃、pH10、3度硬水(ドイツ硬度)を用いる。
(iii)アミラーゼ活性試験
工程(i)で調製した試験布2枚を、工程(ii)で調製したアミラーゼ含有水溶液に浸し、30分間放置する。放置中、液温を25℃に保つ。30分間放置後、2枚の試験布を取り出し、2Lのイオン交換水に浸し、1分間手で撹拌することによりすすぐ。同じ手順にて合計2回すすいだ後、遮光した室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥することによりアミラーゼ活性試験を行う。
対照の水溶液を使用したこと以外は同様の手順で対照の試験布を試験する。
(iv)アミラーゼ活性及び相対活性の測定
アミラーゼ活性は、色差計(日本電色工業(株)製、Σ2000、460nmカットフィルター使用)により試験前後の試験布の反射率(WB値)を測定し、得られた反射率を下記式(1)に代入することにより算出する。
Figure 2006143855
式(1)より得られたアミラーゼ活性を下記式(2)に代入して、アミラーゼ相対活性を算出する。
Figure 2006143855
上記特定のアミラーゼ相対活性を満足するアミラーゼは、上述した市販の装置を用いる簡便なスクリーニング方法により適宜選択することができる。
本発明で使用できるアミラーゼとしては、デンプンやグリコーゲンなどのα−1,4結合を加水分解するα−アミラーゼ、β−アミラーゼ、α−グルコシターゼ、グルコアミラーゼとデンプンやグリコーゲンなどのα−1,6結合を加水分解するグルコアミラーゼ、プルラナーゼ、イソアミラーゼ、アミロ−1,6グルコシターゼ/4−αグルカノトランスフェラーゼ、オリゴ−1,6−グルコシターゼなどが含まれる。でんぷんを加水分解する酵素であれば特に限定されず、1種類または2種類以上を組み合わせて使用できる。
本発明で使用できるアミラーゼを以下に例示する。しかしながら、以下の例示は本発明を限定するものではない。入手可能な市販酵素としては、以下の物が例示される。ターマミル(Termamyl)、デュラミル(Duramyl)、ステインザイム(Stainzyme)、プロモザイム(Promozyme)200L(以上、ノボザイムズ社製)、マキサミル(Maxamyl)(ジェネンコア社製)、天野製薬社のプルラナーゼアマノ、DB−250、Aerobacter aerogenes ATCC9621由来のプルラナーゼ(クルードまたは結晶化品が生化学工業社より発売)。
上記アミラーゼの他、特許掲載公報に記載のアミラーゼとして、以下のものが例示される。
(1)特開昭48−91271号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(2)特開昭61−209588号公報記載のストレプトマイセス属起源のアルカリアミラーゼ
(3)特開昭62−208278号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(4)特開平2−49584号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(5)特開平3−87176号公報記載のバチルス属起源のアルカリプルラナーゼ
(6)特開平3−87177号公報記載のバチルス属起源のアルカリプルラナーゼ
(7)特開平3−103177号公報記載のバチルス属起源のアミラーゼ
(8)特開平3−108482号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(9)特開平4−23983号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(10)特開平4−58885号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(11)特開平4−211369号公報記載のナトロノコッカス属起源のアルカリアミラーゼ
(12)特開平4−500756号公報記載のバチルス属起源のα−アミラーゼ
(13)特開平6−14775号公報記載のバチルス属起源のアルカリイソアミラーゼ
(14)特開平8−56662号公報記載のバチルス属起源のアルカリアミラーゼ
(15)特開平9−206073号公報記載のバチルス属起源のアルカリα−アミラーゼ
(16)特表平10−504197号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(17)特開2000−023665号公報記載のアルカリアミラーゼ
(18)特開2000−023666号公報記載のアルカリアミラーゼ
(19)特開2000−023667号公報記載のアルカリアミラーゼ
(20)特開2002−112792号公報記載の変異α−アミラーゼ
(21)特開平4−503757号公報記載のピロコッカス属起源のα−アミラーゼ
(22)特表平8−500243号公報記載のバチルス属起源のα−アミラーゼ
(23)特表平8−504586号公報記載のバチルス属又はアスパラギルス属起源のα−アミラーゼ
(24)特表平8−506731号公報記載のピロコッカス属等起源のデンプン分解酵素
(25)特表平9−503916号公報記載のバチルス属起源のα−アミラーゼ
(26)特表平9−510617号公報記載のバチルス属起源のα−アミラーゼ
(27)特表2001−520006号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(28)特表2001−521739号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(29)特表2002−504323号公報記載のアルカリ性バチルスアミラーゼ
(30)特表2002−530072号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(31)特表2002−540785号公報記載のα−アミラーゼ変異体
(32)特表2003−507059号公報記載のアルカリバチルスアミラーゼ
(33)特表2004−508815号公報記載のα−アミラーゼ突然変異体
これらのアミラーゼは単独で使用することもできるし、2種以上を併用することもできる。2種以上を併用する場合、個々のアミラーゼについての相対活性が120%未満であっても、相対活性の合計が120%以上であるならば、本発明の(A)成分として使用することができる。本発明の(A)成分としては、相対活性が120%以上のアミラーゼが好ましく、130%以上のアミラーゼがより好ましい。如何なる理論にも拘束されるものではないが、アミラーゼの相対活性が120%以上であると、衣類の繊維内部にまで入り込んだ飲料シミ汚れと繊維との付着力を弱めることができるので、飲料シミ汚れに対して高い除去効果を発揮するものと考えられる。アミラーゼ活性の高い起源のアミラーゼを選定するか、あるいはアミラーゼ活性が高くなるように遺伝子操作等により変異させたアミラーゼを選定することにより、アミラーゼの相対活性を上昇させることができる。特に、上記特許掲載公報(21)〜(33)に記載のアミラーゼが好ましい。更に特に、ステインザイムが好ましい。
本発明では、(A)成分のアミラーゼを飲料シミ汚れを除去するための水溶液に、酵素タンパク質濃度として0.01〜1ppm添加して用いるのが好ましく、より好ましくは、0.01〜0.5ppmである。0.01ppm未満では、望ましい除去効果が得られない場合があり、また、1ppmを超えて用いても洗浄効果が飽和してしまうため経済的でない場合がある。
本発明において、漂白性組成物の場合には(A)アミラーゼは、0.05〜0.5%水溶液のpH(25℃)が塩基性となる量のアルカリ剤と併用するのが好ましい。本発明において使用できるアルカリ剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、珪酸ナトリウム等があげられる。このうち、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、珪酸ナトリウムが好ましい。このとき水溶液のpHは8〜12であるのが好ましく、pH9〜11がより好ましい。
(A)成分のアミラーゼを含有する漂白性組成物に配合する場合は、酵素タンパク質質量として0.001〜0.1質量%配合して用いるのが好ましく、より好ましくは、0.001〜0.05質量%である。0.001質量%未満では、望ましい除去効果が得られない場合があり、また、0.1質量%を超えて配合しても洗浄効果が飽和してしまうため経済的でない場合がある。
本発明の(A)成分のアミラーゼは、保存安定性の向上、香気の改善、外観美化、人体への安全性などを考慮して多糖類や鉱物、ポリエチレングリコール、酸化チタンなどと共に造粒して用いるのが好ましい。(A)成分を造粒する場合、造粒物中の(A)成分の割合は、0.5〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がさらに好ましい。10質量%以上では、香気の改善が困難な場合がある。(A)成分を含有する造粒物の平均粒径は200〜1000μmが好ましく、より好ましくは300〜800μmであり、溶解性及び人体に対する安全性の両方を満たすために粒径125μm以下の粒子及び1000μm以上の粒子は10質量%以下であることが好ましい。ここで、平均粒径は、ふるいを用いて粒度分布を求め、その粒度分布から算出する等の方法によって確認することができる。
(A)成分を含有する造粒物を飲料シミ汚れを除去するための水溶液に用いる場合は、造粒物質量濃度として0.1〜100ppm添加して用いるのが好ましく、より好ましくは、0.1〜50ppmである。0.1ppm未満では、望ましい除去効果が得られない場合があり、また、100ppmを超えて用いても洗浄効果が飽和してしまうため経済的でない場合がある。
(A)成分を含有する造粒物を含有する漂白性組成物に配合する場合は、造粒物として0.1〜5質量%配合して用いるのが好ましく、好ましくは、0.1〜3質量%である。0.1質量%未満では、望ましい除去効果が得られない場合があり、また、5質量%を超えて配合しても洗浄効果が飽和してしまうため経済的でない場合がある。
なお、本発明の組成物中の酵素タンパク量の定量は、必要に応じて塩析法、沈殿法、限外濾過法等の分離手段により粗酵素を得た後、公知の方法により精製結晶化するか、あるいはSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で形成されるバンドを公知の染色法によって染色し、染色の程度を既知の酵素精製品と比較することにより可能である。
(B)成分
本発明の(B)成分は、水中で過酸化水素を放出する過酸化物である。具体例としては、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム・3水和物等が挙げられ、使用時の溶解性や貯蔵時の安定性の点から、過炭酸ナトリウムを用いるのが好ましい。過炭酸塩としては、市販品を使用することができ、具体的には、三菱瓦斯化学(株)製より商品名SPC−Z、SPC−Gとして販売されている過炭酸ナトリウムがあげられる。ゼオライトを含有するか、あるいは水分を比較的多く、例えば3%以上含有する洗浄剤に使用する場合には、無機又は有機化合物で被覆して安定化させた過炭酸ナトリウムを使用することが好ましい。被覆剤としてはホウ酸もしくはホウ酸塩、非晶質ケイ酸塩、マグネシウム塩、又はパラフィンやワックス等の水不溶性有機化合物が挙げられる。被覆した過炭酸ナトリウムは、公知の方法で製造することができ、例えば特開昭59−196399号公報、USP4526698号(何れも過炭酸ナトリウムをホウ酸塩で被覆)の他に特開平4−31498号公報、特開平6−40709号公報、特開平7−118003号公報に掲載されている方法を挙げることができる。被覆した過炭酸ナトリウムとしてはまた、市販品を使用することもできる。具体的には、三菱瓦斯化学(株)より商品名SPC−Dとして販売されているもの等があげられる。
無機過酸化物の平均粒径は200〜1000μmが好ましく、より好ましくは300〜800μmであり、溶解性及び安定性の両方を満たすために粒径125μm以下の粒子及び1000μm以上の粒子は10質量%以下であることが好ましい。ここで、平均粒径は、ふるいを用いて粒度分布を求め、その粒度分布から算出する等の方法によって確認することができる。
本発明における(B)成分の配合量は、特に制限されるものではないが、漂白剤組成物であれば、組成物中に20〜90質量%が好ましく、より好ましくは25〜90質量%、さらに好ましくは30〜90質量%である。上記範囲を超えても衣類についたシミ汚れや、長期間着用後に生じた衣類の黄ばみ汚れに対して漂白効果が高まらない場合があり、上記範囲未満では頑固なしみ汚れに対して十分な漂白効果が得られない場合がある。漂白洗浄剤組成物であれば、組成物中に1質量%以上20質量%未満が好ましく、より好ましくは2質量%以上20質量%未満である。上記範囲以上だと軽度なシミ汚れに対する漂白効果や衣類の黄ばみ防止効果がこれ以上高まらない場合があると同時に、十分な界面活性剤の含有量が確保できず十分な洗浄効果が得られない場合がある。また、上記範囲未満では、漂白洗浄剤組成物としては漂白効果が十分ではない場合がある。
(C)成分
本発明の(C)成分は、漂白触媒である。漂白触媒は、漂白液中において触媒的に作用し、過酸化物が存在している限り漂白効果を発現し続けることができる。
(C)漂白触媒は、銅、鉄、マンガン、ニッケル、コバルト、クロム、バナジウム、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、レニウム、タングステン、モリブデン等の遷移金属原子と配位子とが、窒素原子や酸素原子等を介して錯体を形成するものであって、含まれる遷移金属としては、コバルト、マンガン等が好ましく、特にマンガンが好ましい。
この場合、遷移金属原子と配位子の組み合わせによって化学量論的に生じる電荷と平衡する任意の対イオンが存在し、その場合好ましい対イオンとしては塩化物イオン、アンモニウムイオンである。
本発明における好ましい配位子としては、特開2000−144188号公報や特開2000−54256号公報、特開2000−34497号公報、特表2000−508011号公報、特表2000−500518号公報、特開平11−57488号公報、特開平11−106790号公報、特開平11−171893号公報、特開平11−342341号公報、特表平11−507689号公報、特表平11−515049号公報、特表平11−507923号公報、特開平9−194886号公報、特開平8−231987号公報、特開平8−067687号公報、特表平8−503247号公報、特公平7−065074号公報、特公平7−068558号公報、特開平5−17485号公報、国際公開94/11479号パンフレット、国際公開93/15175号パンフレット、特表2002−530481号公報、特表2002−538268号公報、特表2000−515194号公報、特開2002−294290号公報に開示されている配位子等を挙げることができ、より具体的な配位子としては、カルボキシレート含有アミン、1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンやこれに類似する化合物、ポルフィンやポルフィリン、フタロシアニン及びそれらの骨格を有する水溶性又は水分散性誘導体、2,2’−ジピリジル誘導体、1,10−フェナントロリン誘導体、アミン、トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン、N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート)、N,N’−ビス(サリチリデン)エチレンジアミン、13,14−ジクロロ−6,6−ジエチル−3,4,8,9−テトラヒドロ−3,3,9,9−テトラメチル−1H−1,4,8,11−ベンゾテトラアザシクロトリデシン、5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザ−ビシクロ[6,6,2]ヘキサデカン、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザ−ビシクロ[6,6,2]ヘキサデカン、ビス(サリチリデンイミノエチル)アミン、ビス(サリチリデンイミノエチル)メチルアミン等が挙げられる。
具体的な漂白触媒としては、カルボキシレート含有コバルトアミン、トリス−μ−オキソ−ビス〔(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)マンガン(IV)〕ペンタフルオロりん酸塩、ポルフィン又はポルフィン誘導体マンガン錯体、ポルフィリン又はポルフィリン誘導体マンガン錯体、フタロシアニン又はフタロシアニン誘導体マンガン錯体、2,2’−ジピリジル誘導体マンガン錯体、1,10−フェナントロリン誘導体マンガン錯体、コバルトアミン、(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体、(N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体、N,N’−ビス(サリチリデン)エチレンジアミン、5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6,6,2]ヘキサデカンマンガン(II)クロリド、[13,14−ジクロロ−6,6−ジエチル−3,4,8,9−テトラヒドロ−3,3,9,9−テトラメチル−1H−1,4,8,11−ベンゾテトラアザシクロトリデシン]−鉄錯体等が挙げられる。本発明において、より好ましい漂白活性化触媒としては、トリス−μ−オキソ−ビス〔(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)マンガン(IV)〕ペンタフルオロりん酸塩、(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体、(N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体、(ビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体、(ビス(サリチリデンイミノエチル)メチルアミン)−マンガン錯体、N,N’−ビス(サリチリデン)エチレンジアミン等であり、漂白力と衣類の損傷や退色の点から、好ましくは(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体、(N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体である。
本発明における(C)漂白触媒の好ましい遷移金属原子と配位子とのモル量の比率は、1:1〜1:4であり、この比率より配位子の割合が少ないと、錯体を形成していない遷移金属原子により過酸化水素が分解され、漂白効果の低下をもたらす場合がある。一方、この比率より配位子の割合が多くても漂白効果はそれ以上高まらず、不経済となる場合がある。
本発明において、漂白剤組成物及び漂白洗浄剤組成物中における(C)成分の好ましい含有量は、(B)過酸化物の量に依存し、質量比にして、(B):(C)=300:1〜3:1であるのが好ましく、100:1〜6:1であるのがより好ましい。通常、0.001〜1質量%であり、漂白剤組成物では0.01〜0.5質量%がより好ましく、漂白洗浄剤組成物では0.005〜0.5質量%がより好ましい。上記範囲を超えても漂白効果がこれ以上高まらない場合があり、同時に衣類の損傷や退色の抑制が困難になる場合がある。また、上記範囲未満では十分な漂白効果が得られない場合がある。
本発明において、(C)成分は上記(D)成分の造粒方法やPCT/JP03/05700に記載の方法などを用いて造粒、成型することで、保存安定性や衣類の損傷、退色などを抑制できるので好ましい。
本発明において、(C)成分を造粒物又は成型物にして用いる場合は、造粒物又は成型物中含有量は好ましくは1〜20質量%、より好ましくは1〜10質量%である。漂白剤組成物及び漂白洗浄剤組成物中における造粒物又は成形物の好ましい含有量は0.001〜10質量%であり、漂白剤組成物では0.1〜10質量%がより好ましく、漂白洗浄剤組成物では0.001〜5質量%がより好ましい。
(D)成分
本発明の(D)成分は、漂白活性化剤である。具体的には、有機過酸前駆体を使用することができ、該前駆体は、過酸化水素等の過酸化物によって有機過酸を発生する化合物である。化学量論的に漂白効果を発現するため、(C)漂白触媒のような触媒的に作用するものとは異なり、高濃度配合する必要がある。
漂白活性化剤の具体的な例としては、テトラアセチルエチレンジアミン、ペンタアセチルグルコース;
RCOO−C64−COOM (I)(式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数9〜11のアルキル基またはアルケニル基を表し、Mは水素又ははナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミンなどのアミン類等の塩形成カチオンを表す。)なる式で表される漂白活性化剤、例えば、オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ウンデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム;
RCOO−C64−SO3M (II)(式中、Rは直鎖又は分岐鎖の炭素数9〜11のアルキル基またはアルケニル基を表し、Mは水素又ははナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミンなどのアミン類等の塩形成カチオンを表す。)なる式で表される漂白活性化剤、例えば、オクタノイルオキシ安息香酸、ノナノイルオキシ安息香酸、デカノイルオキシ安息香酸、ウンデカノイルオキシ安息香酸、ドデカノイルオキシ安息香酸;
オクタノイルオキシベンゼン、ノナノイルオキシベンゼン、デカノイルオキシベンゼン、ウンデカノイルオキシベンゼン、ドデカノイルオキシベンゼン等が挙げられる。
また、下記一般式(1),(2)で表される化合物も挙げられる。
Figure 2006143855
(式中、R1はエステル基、アミド基又はエーテル基で分断されていてもよい炭素数1〜6、好ましくは1〜4、特に好ましくは1〜3のアルキル基であり、R6はエステル基、アミド基又はエーテル基で分断されていてもよく、ヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜8、好ましくは2〜6のアルキレン基である。R2、R3、R4、R5、R7、R8はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。X-は陰イオンであり、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、脂肪酸イオン又は炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンである。)
また、漂白活性化剤から生成される有機過酸は、洗濯系で殺菌力を示し、衣類に残留する微生物の生菌数を減少させる効果も併せ持つ(宮前喜隆、松永聡、戸部聖一、高橋健治、吉村晴夫、皐月輝久、第28回洗浄に関するシンポジウム要旨集、p.157〜p.165(1996))。殺菌力の点からみると、特にC8〜C12の有機過酸を生成する漂白活性化剤が好ましい。具体的には上記(I)又は(II)で表される漂白活性化剤が好ましい。これらの漂白活性化剤の具体例としては、デカノイルオキシ安息香酸、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム等が挙げられ、中でも漂白効果の点から4−デカノイルオキシ安息香酸、4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、4−ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムがより好ましい。
本発明において、(D)漂白活性化剤は、貯蔵時の保存安定性の点から、造粒物又は成型物として配合されることが好ましい。造粒物又は成型物中に漂白活性化剤の含有量は、好ましくは30〜95質量%、より好ましくは50〜90質量%である。含有量がこの範囲外では造粒した効果が十分に得られ難くなる場合がある。
これらはポリエチレングリコールや炭素数12〜20の飽和脂肪酸や重量平均分子量1000〜1000000のポリアクリル酸やその塩から選ばれるバインダー化合物を用いて造粒物又は成型物にすることが好ましい。ポリエチレングリコールとしては好ましくはポリエチレングリコール1000〜20000(平均分子量500〜25000)で、より好ましくは平均分子量2600〜9300、特に好ましくは平均分子量5000〜9300のものが良好である。また、炭素数12〜20の飽和脂肪酸としては、好ましくは炭素数14〜20、より好ましくは炭素数14〜18の飽和脂肪酸である。なお、本発明におけるポリエチレングリコールの平均分子量は、化粧品原料基準(第2版注解)記載の平均分子量を示す。また、ポリアクリル酸やその塩の重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準物質とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる測定値である。このようなバインダー物質は造粒物中に好ましくは0.5〜30質量%、より好ましくは1〜20質量%、より好ましくは5〜20質量%使用する。
また、該造粒物には漂白活性化剤の洗濯浴中での溶解性を改善するためにポリオキシアルキレンアルキルエーテル、オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩又はポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩あるいはこれらの混合物等の界面活性剤と併用するのが好ましく、造粒物中の含有量は、好ましくは0〜50質量%、より好ましくは3〜40質量%、特に好ましくは5〜30質量%である。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、アルキル基の炭素数は10〜15が好ましく、好ましくはエチレンオキサイド(以下EOと略す)及び/又はプロピレンオキサイド(以下POと略す)の付加体である。平均付加モル数はEO、PO、あるいはEOとPOの混合の何れも場合も、合計で好ましくは4〜30、より好ましくは5〜15であり、EO/POのモル比は、好ましくは5/0〜1/5、より好ましくは5/0〜1/2である。オレフィンスルホン酸塩としてはアルキル基の炭素数が14〜18であるα−オレフィンスルホン酸のナトリウム又はカリウム塩が好ましい。アルキルベンゼンスルホン酸塩としてはアルキル基の炭素数が10〜14である直鎖アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム又はカリウム塩が好ましい。また、アルキル硫酸エステル塩としては、アルキル基の炭素数が10〜18であり、しかもナトリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましく、特にラウリル硫酸エステルナトリウム又はミリスチル硫酸エステルナトリウムが好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜18のアルキル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましく、またナトリウム塩が良好である。ここでオキシエチレン基の平均重合度(以下、平均重合度をPOEで示す)は1〜10、好ましくは1〜5が良好であり、特にポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム(POE=2〜5)、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸エステルナトリウム(POE=2〜5)が良好である。
本発明では上記漂白活性化剤の造粒物を任意の方法で製造することができる。また、バインダー物質は予め融解して添加することで好ましい結果を得ることができる。バインダー物質は40〜100℃、好ましくは50〜100℃、より好ましくは50〜90℃で融解させて添加する。これらは均一になるまで撹拌混合された後、通常の造粒機により製剤化される。好ましい造粒法として押し出し造粒を挙げることができ、平均粒径が500〜5000μm、好ましくは500〜3000μmの造粒物にすることが好ましい。また、その他の造粒法としてはブリケット機による錠剤形状にすることも好ましい造粒法として挙げることができる。
ここで、上記漂白活性化剤は、貯蔵中に漂白剤又は漂白洗浄剤中のアルカリ成分と水分の存在により加水分解を生じ、漂白及び殺菌効果が失われることが知られている。そこで、本発明において、上記漂白活性化剤は、このような分解を防ぐために、上記バインダーや界面活性剤に加えて、フィルム形成性重合体、ゼオライト等と混合して造粒物として配合することがより好ましい。
漂白剤組成物中における漂白活性化剤を含有する造粒物の配合は、0.1〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%、漂白洗浄剤組成物中における(D)成分の含有量は、0.05〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましい。上記範囲を超えても漂白効果がこれ以上高まらない場合があり、上記範囲未満では十分な漂白効果が得られない場合がある。
本発明の漂白洗浄剤組成物は、上記必須成分以外に、本発明の効果を妨げない範囲で、通常、洗濯に用いられたり漂白性組成物に配合される以下のような各種成分を使用することができる。
<1> ビルダーとしては、無機及び有機ビルダーがあげられる。前記無機ビルダーとしては、たとえば、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、結晶性層状ケイ酸ナトリウム、非結晶性層状ケイ酸ナトリウムなどのアルカリ性塩、硫酸ナトリウム等の中性塩、オルソリン酸塩、ピロリン酸塩、トリポリリン酸塩、メタリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、フィチン酸塩等のリン酸塩、一般式:
x1(M2O)・Al22・y1(SiO2)・w1(H2O)
(式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、x1、y1およびw1は各成分のモル数を示し、一般的には、x1は0.7〜1.5の数、y1は0.8〜6の数、w1は任意の正数を示す)で表される結晶性アルミノ珪酸塩、一般式:
x2(M2O)・Al23・y2(SiO2)・w2(H2O)
(式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、x2、y2およびw2は各成分のモル数を示し、一般的には、x2は0.7〜1.2の数、y2は1.6〜2.8の数、w2は0又は任意の正数を示す)で表される無定形アルミノ珪ケイ酸塩、一般式:
x3(N2O)・Al23・y3(SiO2)・z3(P25)・w3(H2O)
(式中、Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、x3、y3、Z3およびw3は各成分のモル数を示し、一般的には、x3は0.2〜1.1の数、y3は0.2〜4.0の数、z3は0.001〜0.8、w3は0または任意の正数を示す)
で表される無定形アルミノケイ酸塩等があげられる。前記無機ビルダーの中では、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウムが好ましい。
前記有機ビルダーとしては、たとえば、ニトリロトリ酢酸塩、エチレンジアミンテトラ酢酸塩、β−アラニンジ酢酸塩、アスパラギン酸ジ酢酸塩、メチルグリシンジ酢酸塩、イミノジコハク酸塩等のアミノカルボン酸塩;セリンジ酢酸塩、ヒドロキシイミノジコハク酸塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸塩、ジヒドロキシエチルグリシン塩等のヒドロキシアミノカルボン酸塩;ヒドロキシ酢酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩等のヒドロキシカルボン酸塩;ピロメリット酸塩、ベンゾポリカルボン酸塩、シクロペンタンテトラカルボン酸塩等のシクロカルボン酸塩;カルボキシメチルタルトロネート、カルボキシメチルオキシサクシネート、オキシジサクシネート、酒石酸モノまたはジサクシネート等のエーテルカルボン酸塩;ポリアクリル酸(塩)、アクリル酸−アリルアルコール共重合体(塩)、水溶性アクリル酸−マレイン酸共重合体(塩)、ヒドロキシアクリル酸重合体(塩)、多糖類−アクリル酸共重合体等のアクリル酸重合体および共重合体、もしくはそれらの塩;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、テトラメチレン1,2−ジカルボン酸、コハク酸、アスパラギン酸等の重合体または共重合体、もしくはそれらの塩;デンプン、セルロース、アミロース、ペクチン等の多糖類酸化物やカルボキシメチルセルロース等の多糖類;ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の非解離高分子化合物等があげられる。これらの有機ビルダーの中では、クエン酸塩、アミノカルボン酸塩、ヒドロキシアミノカルボン酸塩、ポリアクリル酸塩、および水溶性アクリル酸−マレイン酸共重合体塩、が好ましい。前記ビルダーは、通常、単独又は2種以上を混合して用いられる。前記ビルダーの量は、十分な洗浄性を付与するために洗剤組成物中に好ましくは、5〜60質量%、特に好ましくは10〜50質量%含まれるように配合することが望ましい。
<2> 界面活性剤として、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、これらを1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
飲料シミ汚れ除去性能の点から、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤が好ましく、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤との併用がより好ましい。アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤を併用する場合には、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤の配合量の質量比(アニオン界面活性剤/ノニオン界面活性剤)が、0.1〜10が好ましく、0.2〜8がより好ましく、0.3〜7がさらに好ましい。
1.アニオン界面活性剤としては、例えば、以下のものを挙げることができる。
(1)炭素数8〜18のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS又はABS)。
(2)炭素数10〜20のアルカンスルホン酸塩。
(3)炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)。
(4)炭素数10〜20のアルキル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩(AS)。
(5)炭素数2〜4のアルキレンオキサイドのいずれか、又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸塩(AES)。
(6)炭素数2〜4のアルキレンオキサイドのいずれか、又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均3〜30モル付加した炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル硫酸塩。
(7)炭素数2〜4のアルキレンオキサイドのいずれか、又はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)を、平均0.5〜10モル付加した炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するアルキル(又はアルケニル)エーテルカルボン酸塩。
(8)炭素数10〜20のアルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩。
(9)炭素数8〜20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸塩又はそのメチル、エチルもしくはプロピルエステル(α−SF又はMES)。
(10)長鎖モノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(11)ポリオキシエチレンモノアルキル、ジアルキル又はセスキアルキルリン酸塩。
(12)炭素数10〜20の高級脂肪酸塩(石鹸)。
これらのアニオン界面活性剤は、ナトリウム、カリウムといったアルカリ金属塩や、アミン塩、アンモニウム塩等として用いることができる。また、これらのアニオン界面活性剤は混合物として使用してもよい。
アニオン界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム塩等)や、AOS、α−SF、AS、AESのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム塩等)、高級脂肪酸のアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム塩等)等を好適なものとして挙げることができる。
ノニオン界面活性剤としては、従来より洗剤に使用されているものであれば、特に限定されることなく、各種のノニオン界面活性剤を使用することができる。ノニオン界面活性剤としては、例えば、以下のものを挙げることができる。
(1)炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを平均3〜30モル、好ましくは4〜20モル、さらに好ましくは5〜17モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル。この中でも、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好適である。ここで使用される脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールや、第2級アルコールが挙げられる。また、そのアルキル基は、分岐鎖を有していてもよい。脂肪族アルコールとしては、第1級アルコールが好ましい。
(2)ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)長鎖脂肪酸アルキルエステルのエステル結合間にアルキレンオキサイドが付加した、例えば下記一般式(3)で表される脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
9CO(OA)nOR10 …(3)
(式中、R9COは、炭素数6〜22、好ましくは8〜18の脂肪酸残基を示し、OAは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等の炭素数2〜4、好ましくは2〜3のアルキレンオキサイドの付加単位を示し、nはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示し、一般に3〜30、好ましくは5〜20の数である。R10は炭素数1〜3の置換基を有してもよい低級アルキル基である。)
(4)ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
(5)ポリオキシエチレンソルビット脂脂酸エステル。
(6)ポリオキシエチレン脂肪酸エステル。
(7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油。
(8)グリセリン脂肪酸エステル。
(9)脂肪酸アルカノールアミド。
(10)ポリオキシエチレンアルキルアミン。
(11)アルキルグリコシド
(12)アルキルアミンオキサイド
上記のノニオン界面活性剤の中でも、上述した(1)のノニオン界面活性剤が好ましく、特に、炭素数10〜16の脂肪族アルコールに炭素数2〜4のアルキレンオキサイドを平均5〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好ましい。融点が40℃以下でHLBが9〜16のポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキサイドが付加した脂肪酸メチルエステルエトキシレート、脂肪酸メチルエステルにエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが付加した脂肪酸メチルエステルエトキシプロポキシレート等が好適に用いられる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを用いる場合、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、アルキレンオキサイドの付加モル分布がシャープなもの(平均付加モル数±2に80質量%以上)が、洗浄性能な香気の点から好ましい。これらのノニオン界面活性剤は1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
なお、本発明におけるノニオン界面活性剤のHLBとは、Griffinの方法により求められた値である(吉田、進藤、大垣、山中共編、「新版界面活性剤ハンドブック」、工業図書株式会社、1991年、第234頁参照)。
また、本発明における融点とは、JIS K8001「試薬試験法通則」に記載されている凝固点測定法によって測定された値である。
カチオン界面活性剤としては、従来より洗剤において使用されるものであれば、特に限定されることなく、各種のカチオン界面活性剤を使用することができる。カチオン界面活性剤としては、例えば、以下のものを挙げることができる。
(1)ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩
(2)モノ長鎖アルキルトリ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩
(3)トリ長鎖アルキルモノ短鎖アルキル型4級アンモニウム塩
(上記長鎖アルキルは炭素数12〜26、好ましくは14〜18のアルキル基、短鎖アルキルは炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアルキル基、ベンジル基炭素数2〜4、好ましくは2〜3のヒドロキシアルキル基、又はポリオキシアルキレン基を示す。)
両性界面活性剤としては、従来より洗剤において使用されるものであれば、特に限定されることなく、各種の両性界面活性剤を使用することができる。
なお、本発明は上記界面活性剤に限定されるものではなく、これらを1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
漂白洗浄剤組成物中に含まれる界面活性剤の含有量は、十分な洗浄性能を付与する点から、漂白洗浄剤組成物中に好ましくは3〜50質量%、より好ましくは15〜40質量%、さらに好ましくは15〜35質量%である。また、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤の合計量は、界面活性剤全量の50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、95質量%以上がさらに好ましい。
漂白剤組成物の場合、造粒物又は成型物中だけでなく、漂白剤組成物中に疎水性成分(香料等)の溶解性向上や衣類への浸透性向上の目的の為にさらに漂白洗浄剤組成物に使用の界面活性剤を配合することができる。その含有量としては、0.1〜15質量%が好ましく、より好ましくは0.2〜10質量%である。
<3> 蛍光増白剤として、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸誘導体、ビス(スルホスチリル)ビフェニル塩など。
<4> 表面改質剤として、微粉炭酸カルシウム、微粉ゼオライト、顆粒ゼオライト、ポリエチレングリコールなど。
<5> 再汚染防止剤として、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシブチルメチルセルロース(HBMC)などのセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン(PVP)及びその誘導体、ソイルリリースポリマー(SRP)として知られているポリエステルとポリエチレングリコールの共重合体などがあげられ、中でもHPMCとSRPが再汚染防止効果が高いため好ましく、本発明の漂白性組成物中に0.1〜5質量%配合するのが好ましく、0.5〜3%配合するのがより好ましい。
<6> 多孔質吸油剤として、非晶質無水ケイ酸、ケイ酸カルシウムなど。
<7> 柔軟性付与剤として、ジアルキル型4級アンモニウム塩などのカチオン界面活性剤、スメクタイト等の粘土鉱物類など。
<8> 消泡剤として、シリコーン油など。
<9> 香料
<10> 水溶性色素、顔料等の着色剤
<11> その他の酵素
本発明において必須成分として用いることのできるアミラーゼ以外の酵素を、現在、粒状の衣料用洗剤に用いられている市販の酵素粒子としてそのまま使用することができる。酵素(本来的に酵素作用を洗浄工程中になす酵素である)としては、酵素の反応性から分類すると、ハイドロラーゼ類、オキシドレダクターゼ類、リアーゼ類、トランスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類等を挙げることができるが、本発明にはいずれも適用できる。特に好ましいのは、プロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ヌクレアーゼ、セルラーゼ及びペクチナーゼ等である。
プロテアーゼの具体例としては、サビナーゼ(Savinase)、アルカラーゼ(Alcalase)、エバラーゼ(Everlase)、カンナーゼ(Kannase)、エスペラーゼ(Esperaze)(以上、ノボザイムズ社製)、API21(昭和電工(株)製)、マクサターゼ(Maxtaze)、マクサカル(Maxacal)、ピュラフェクト(Purafect)、マクサぺム(以上、ジェネンコア社製)、KAP(花王(株)製)、特開平5−25492号公報記載のプロテアーゼK−14、K−16等を挙げることができる。エステラーゼの具体例としては、ガストリックリパーゼ、バンクレアチックリパーゼ、植物リパーゼ類、ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ類及びホスホターゼ類等を挙げることができる。リパーゼの具体例としては、リポラーゼ、リポラーゼウルトラ、ライペックス(以上、ノボザイムズ社製)、リポサム(昭和電工(株)製)等の市販のリパーゼを挙げることができる。また、セルラーゼとしては市販品のセルザイム、ケアザイム(以上、ノボザイムズ社製)、KAC500(花王(株)製)、特開昭63−264699号公報の請求項4記載のセルラーゼ等を挙げることができる。酵素としては、これらを1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。なお、酵素は別途安定な粒子として造粒したものを、洗剤生地(粒子)にドライブレンドした状態で使用すると好適であり、酵素含有粒子の造粒方法としては、特開昭53−6484号公報、特開昭60−262900号公報、特開昭62−257990号公報、特開平1−112983号公報、特表平3−503775号公報、特表平4−503369号公報、特開2000−178593号公報記載の方法等が挙げられる。上記酵素含有粒子の平均粒子径は、溶解性及び保存安定性の点から、200〜1,000μmが好ましく、より好ましくは300〜700μmである。
上記(1)〜(11)の任意成分以外のPCT/JP03/05700に記載された成分についても本発明に好適に用いることができる。
本発明の組成物の好ましい配合例としては、以下のものがあげられる:
(A)上述の式(2)で算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼ含有造粒物:0.1〜5質量%、
(B)ホウ酸、珪酸ナトリウム等の被覆剤で被覆されているか又は被覆されていない過炭酸ナトリウム:1〜90質量%、
(C)(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体、N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体及びビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体からなる群から選ばれるいずれか1種の漂白触媒含有造粒物:0.001〜10質量%、及び
(D)4−デカノイルオキシ安息香酸、4−ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム及び4−デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムからなる群から選ばれる漂白活性化剤を30〜95質量%の量で含有する造粒物を、造粒物量として、0.1〜20質量%、
を含有する漂白性組成物。
更に、0.1〜3質量%のプロテアーゼ及び0.1〜3質量%のリパーゼを含有するのが特に好ましい。
本発明の漂白性組成物は、その調製方法が特に制限されるものではなく、例えば高嵩密度洗剤として使用するのであれば、高嵩密度洗剤粒子を常法に準じて調製し、この洗剤粒子に漂白系である無機過酸化物と漂白活性化剤、漂白触媒の造粒物を混合することによって調製することができる。
本発明の組成物の嵩密度は、0.6g/mL以上、好ましくは、0.6〜1.2g/mL、特に、0.7〜1.0g/mLとすると好適である。
本発明の漂白性組成物が高嵩密度粒状漂白洗剤組成物である場合には、溶解性および安定性の面から、平均粒径は200〜1000μm、好ましくは250〜700μm、さらに好ましくは300〜600μmであるのが好適である。
本発明の漂白性組成物は、衣料用洗浄剤、衣料用漂白剤として好適に使用されるものであり、その使用方法は、特に制限されず、常法により使用することができる。
本発明の漂白性組成物は、漂白剤として使用することもできる。その使用方法は、特に制限されず、常法により使用することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではない。
1.(A)アミラーゼ相対活性の測定
(i)試験布の調製
赤ワイン(サントリー レゼルブ)を油化協布(5×5cm、(財)洗濯科学協会より入手)に0.15mL滴下し、室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥したものを試験布とした。
(ii)アミラーゼ含有水溶液の調製
アミラーゼとして、ステインザイム(登録商標)12T(ノボザイムズ社製)、ターマミル(登録商標)120T(ノボザイムズ社製)、デュラミル(登録商標)120T(ノボザイムズ社製)を準備した。各アミラーゼを3度硬水(ドイツ硬度)で1000倍希釈した25℃の溶液を準備した。他方、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ150ppm含有する25℃、3度硬水(ドイツ硬度)500mLを準備した。なお、得られた水溶液のpHは10(25℃)であった。ここに、予め準備したアミラーゼの1000倍希釈溶液を、アミラーゼを酵素タンパク質重量として0.15mgとなるように添加して、アミラーゼ含有水溶液を得た。
対照水溶液として、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムをそれぞれ150ppmとなる量で含有する25℃、pH10、3度硬水(ドイツ硬度)を用いた。
(iii)アミラーゼ活性試験
工程(i)で調製した試験布2枚を、工程(ii)で調製したアミラーゼ含有水溶液に浸し、30分間放置した。放置中、液温を25℃に保った。30分間放置後、2枚の試験布を取り出し、2Lのイオン交換水に浸し、1分間手で撹拌することによりすすいだ。同じ手順にて合計2回すすいだ後、遮光した室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥することによりアミラーゼ活性試験を行った。
対照の水溶液を使用したこと以外は同様の手順で対照の試験布を試験した。
(iv)アミラーゼ活性及び相対活性の測定
アミラーゼ活性は、色差計(日本電色工業(株)製、Σ2000、460nmカットフィルター使用)により試験前後の試験布の反射率(WB値)を測定し、得られた反射率を上記式(1)に代入することによりアミラーゼ活性を算出し、さらに上記式(2)よりアミラーゼ相対活性を算出した。得られた結果を表Aに示す。
また、各アミラーゼ含有水溶液、各対照水溶液に、過酸化水素濃度が50ppmとなる量を添加し、同様の手順でアミラーゼ活性及びアミラーゼ相対活性を求めた。結果を表Aに併記する。
なお、表Aに示す数値は、3回の実験の平均値であり、測定誤差は±10%である。
Figure 2006143855
2.(C)漂白触媒の合成方法
触媒A:(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体の合成
材料としてトリス(2−アミノエチル)アミン(東京化成工業(株)製 試薬)、サリチルアルデヒド(東京化成工業(株) 試薬)、塩化マンガン・4水和物(関東化学(株)製 試薬)、メタノール(関東化学(株)製 試薬)、エタノール(甘糟化学産業(株)製 試薬)を用い、以下の方法で合成を行った。
トリス(2−アミノエチル)アミン48.7g(0.333mol)を反応容器に入れメタノール300mLで溶解し、0℃に冷却した。これにサリチルアルデヒド121.9g(0.998mol)をメタノール100mLで溶解した溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後さらに0℃で1時間撹拌した。撹拌終了後、0℃で3時間放置後、析出した黄色の結晶を桐山ロートを用いてろ過した。得られた結晶を500mLのエタノールで再結晶を行ない精製しトリス(サリチリデンイミノエチル)アミンの結晶143gを得た。
上記で得られたトリス(サリチリデンイミノエチル)アミンの結晶1.0g(0.002moL)をエタノール100mLに溶解し、この溶液に塩化マンガン・4水和物0.43g(0.002mol)を室温下で添加した。減圧下エタノールを約50mLになるまで濃縮した後、5℃下で24時間放置した。析出した深緑色の結晶をろ別し(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体(触媒2)の結晶1.1gを得た。
下記式に示す。
Figure 2006143855
触媒B:(N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体の合成
材料として、エチレンジアミン(東京化成工業(株)製 試薬)、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(関東化学(株)製 試薬)、塩化マンガン・4水和物(関東化学(株)製 試薬)、メタノール(関東化学(株)製 試薬)、エタノール(甘糟化学産業(株)製 試薬)を用い、以下の方法で合成を行った。
エチレンジアミン30.1g(0.501mol)を反応容器に入れメタノール300mLで溶解し、0℃に冷却した。これに2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド138.1g(1.000mol)をメタノール100mLで溶解した溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後さらに0℃で1時間撹拌した。撹拌終了後、0℃で3時間放置後、析出した黄色の結晶を桐山ロートを用いてろ過した。得られた結晶を500mLのエタノールで再結晶を行ない精製しN,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート)の結晶135gを得た。
上記で得られたN,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート)の結晶1.0g(0.003mol)をエタノール100mLに溶解し、この溶液に塩化マンガン・4水和物0.66g(0.003mol)を室温下で添加した。減圧下エタノールを約50mLになるまで濃縮した後、5℃下で24時間放置した。析出した茶色の結晶をろ別し(N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体(触媒3)の結晶1.0gを得た。
下記式に示す。
Figure 2006143855
触媒C:(ビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体の合成
材料としてジエチレントリアミン(東京化成工業(株)製 試薬)、サリチルアルデヒド(東京化成工業(株) 試薬)、塩化マンガン・4水和物(関東化学(株)製 試薬)、メタノール(関東化学(株)製 試薬)を用い、以下の方法で合成を行った。
ジエチレントリアミン1.68g(16.28mmol)のメタノール溶液50mlとサリチルアルデヒド3.99g(32.67mmol)のメタノール溶液50mlを混合し、室温で10分間攪拌した。続いて溶媒を減圧留去することによりビス(サリチリデンイミノエチル)アミンの黄色液体を得た。(収率100%)
上記で得られたビス(サリチリデンイミノエチル)アミンの結晶1.04g(3.2mmol)と塩化マンガン4水和物0.63g(3.2mmol)を20mlメタノール中に溶解し、室温で4日間放置した。生成した結晶を濾取し、メタノールで洗浄した後、乾燥することにより(ビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体の結晶0.54gを得た。下記式に示す。




Figure 2006143855
3.(C)漂白触媒を含有する造粒物の調製方法
(i)金属触媒造粒物Aの調製方法
金属触媒として(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体10質量部、PEG〔ポリエチレングリコール#6000M(ライオン(株)製)〕70質量部、粉末セルロース(アーボセルFD600/30(レッテンマイヤー社製))10質量部、炭素数14のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム粉末品(リポランPJ−400(ライオン(株)製))10質量部の割合で合計5000gになるようにホソカワミクロン社製エクストルード・オーミックスEM−6型に投入し、混練押し出しすることにより径が0.8mmφのヌードル状の押し出し品を得た。この押し出し品(60℃)を、ホソカワミクロン社製フィッツミルDKA−3型に導入し、粉砕して平均粒径約500μmの金属触媒造粒物Aを得た。
(ii)金属触媒造粒物Bの調製方法
金属触媒として(N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体を用いた他は、金属触媒Aと同様にして金属触媒造粒物Bを調製した。
(iii)金属触媒造粒物Cの調製方法
金属触媒として(ビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体を用いた他は、金属触媒Aと同様にして金属触媒造粒物Cを調製した。
4.(D)漂白活性化剤を含有する造粒物の調製方法
(i)漂白活性化剤造粒物Aの調製方法
漂白活性化剤として4−デカノイルオキシ安息香酸(三井化学(株)製)70質量部、PEG〔ポリエチレングリコール#6000M(ライオン(株)製)〕20質量部、炭素数14のα−オレフィンスルホン酸ナトリウム粉末品(リポランPJ−400(ライオン(株)製))5質量部の割合で合計5000gになるようにホソカワミクロン社製エクストルード・オーミックスEM−6型に投入し、混練押し出しすることにより径が0.8mmφのヌードル状の押し出し品を得た。この押し出し品(60℃)を、ホソカワミクロン社製フィッツミルDKA−3型に導入し、また助剤としてA型ゼオライト粉末5質量部を同様に供給し、粉砕して平均粒径約700μm の漂白活性化剤造粒物Aを得た。
(ii)漂白活性化剤造粒物Bの調製方法
漂白活性化剤として4−ドデカイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムを用いた他は、漂白活性化剤Aと同様にして漂白活性化剤造粒物Bを調製した。
5.ビルダー粒子の製造方法
炭酸ナトリウム(旭硝子(株)製 粒灰)85.5重量部を鋤刃状ショベルを具備し、ショベル−壁面間クリアランスが5mmのブローシェアーミキサー(太平洋機工(株))に投入し(充填率30容積%)、主軸150rpmで攪拌を開始した(チョッパー回転数:1015rpm、ブレード先端速度(周速):6.9m/s)。攪拌開始10秒後にアクリル酸/マレイン酸共重合体のナトリウム塩(日本触媒製アクアリックTL−400、固形分40%水溶液)7.5重量部を噴霧角115度の加圧ノズル(フラットノズル)で180秒噴霧添加し、造粒・被覆操作を行った。
引き続きブローシェアーミキサーの攪拌を継続しつつ、ラウリン酸7重量部を噴霧角60度の加圧ノズル(フルコーンノズル)で180秒噴霧添加し、被覆操作を行った。30秒間攪拌を続け粒子を得た。
次いで、得られた粒子を、流動層(Glatt-POWREX,型番FD−WRT−20、(株)パウレックス製)に充填し、充填後15℃の風(空気)を流動層内に送り、粒子の冷却操作を行い、20℃まで冷却された粒子を得た。流動層内風速は流動化状態を確認しながら0.2〜10.0m/sの範囲で調整した。得られた粒子を目開き2,000μmの篩を用いて分級し、目開き2,000μmの篩を通過する平均粒子径350μm、嵩密度1.14g/mLのビルダー粒子を得た。
6.漂白性組成物の調製方法
(i) 漂白洗剤組成物の調製方法(その1)
表1に示す漂白洗浄剤組成物のうち、実施例1〜5及び比較例7について、以下の手順によって調製した。
ノニオン界面活性剤、ゼオライトの一部、層状珪酸塩、酵素、香料、色素、過炭酸ナトリウム、金属触媒造粒物を除いた各成分を用いて固形分40質量%の噴霧乾燥用スラリーを調製した。出来上がった噴霧乾燥用スラリーの温度は60℃であった。このスラリーを、圧力噴霧ノズルを具備した向流式噴霧乾燥装置で噴霧乾燥を行い、揮発分(105℃、2時間の減量)が3%、嵩密度が0.35g/mL、平均粒径が300μmの噴霧乾燥粒子を得た。なお、噴霧乾燥用スラリーのゼオライトは微粉A型ゼオライト(シルトンB、水沢化学)を使用した。これを40℃に保温した二軸式連続ニーダー(栗本鐵工所製、KRCニーダ#2型)にノニオン界面活性剤の一部及び水分調整用の水と共に入れて捏和物を得た。その後、この捏和物を押出して1〜2cm角のサイコロ状に細断し、顆粒A型ゼオライト3質量%(平均粒径200μm:コスモ社製)と共に破砕造粒した。破砕機(岡田精工製、スピードミルND−10型)を用い回転数1500rpmで開口径2mmスクリーンを用いた。得られた破砕造粒物に転動ドラムで微粉A型ゼオライト2質量%(シルトンB、水沢化学)をコートし、ノニオン界面活性剤の一部(1質量%)を噴霧した後、平均粒径が500μmになるように調整した。
これに、更に、過炭酸ナトリウム、漂白活性化剤造粒物、金属触媒造粒物、酵素、層状珪酸塩を転動ドラムで混合し、更に色素20%水分散液と香料をスプレー添加して高嵩密度粒状漂白洗剤組成物を得た。得られた高嵩密度粒状漂白洗剤組成物は嵩密度が0.85g/mL、平均粒径が560μmであった。高嵩密度粒状漂白洗剤組成物について、下記評価方法に従って赤ワインのシミ汚れに対する漂白性能を評価した。結果を表1に併記する。
(ii) 漂白洗剤組成物の調製方法(その2)
表1に示す洗剤組成のうち、実施例6及び比較例8について、以下の手順によって調製した。
撹拌装置を具備したジャケット付き混合槽に水を入れ、温度を50℃に調整した。これに硫酸ナトリウム、蛍光増白剤を添加し、10分撹拌後、炭酸ナトリウムを添加した後にアクリル酸系ポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を添加し、更に10分撹拌後、塩化ナトリウム、粉末ゼオライトの一部を添加した。更に30分間撹拌して噴霧乾燥用スラリーを調製した。出来上がった噴霧乾燥用スラリーの温度は60℃であった。このスラリーを、圧力噴霧ノズルを具備した向流式噴霧乾燥装置で噴霧乾燥を行い、揮発分(105℃、2時間の減量)が3%、嵩密度が0.50g/mL、平均粒径が250μmの噴霧乾燥粒子を得た。
次に、80℃で混合下でノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤を添加して、含水量10質量%の界面活性剤組成物を調製した。
次に、レディゲミキサーM20型(松坂技研(株)製)に噴霧乾燥粒子を投入し、主軸(150rpm)とチョッパー(4000rpm)の撹拌を開始した。ジャケットには80℃の温水を10L/分の流量で流した。そこに上記界面活性剤組成物を2分間で投入し、その後に5分間撹拌した後、層状珪酸塩及び上記粉末ゼオライトの一部(10質量%)を投入して2分間の表面被覆処理を行い洗剤組成物を得た。
この洗剤組成物に対して上記粉末ゼオライトの一部(2質量%)をVブレンダーで混合した後に、酵素と過炭酸塩と金属触媒造粒物と漂白活性化剤とをVブレンダーで混合し、更に色素20%水分散液と香料をスプレー添加し、高嵩密度粒状漂白洗剤組成物を得た。得られた高嵩密度粒状漂白洗剤組成物は嵩密度が0.75g/mL、平均粒径が300μmであった。高嵩密度粒状漂白洗剤組成物について、下記評価方法に従って赤ワインのシミ汚れに対する漂白性能を評価した。結果を表1に併記する。
(iii)漂白剤組成物の調製方法
表2に示す漂白剤組成物を以下の手順によって調製した。過炭酸ナトリウム、金属触媒造粒物、漂白活性化剤造粒物、酵素、香料、色素、界面活性剤を除いた各成分をレディゲミキサーM20型(松坂技研(株)製)に投入し、主軸(150rpm)とチョッパー(1000rpm)の撹拌を開始した。ジャケットには80℃の温水を10L/分の流量で流した。そこに予め80℃に加温して混合した界面活性剤混合物を2分間で投入し、その後10分間撹拌して、色素20%水分散液と香料をスプレー添加し、混合顆粒を得た。
この混合顆粒に対してVブレンダーを用いて過炭酸ナトリウム、金属触媒造粒物、漂白活性化剤造粒物、酵素を混合し、漂白剤組成物を得た。得られた漂白剤組成物は嵩密度が0.80g/mL、平均粒径が600μmであった。漂白剤組成物について、下記評価方法に従って赤ワインのシミ汚れに対する漂白性能を評価した。結果を表2に併記する。
7.飲料シミ汚れ除去性能評価
(1)飲料シミ汚れの作成
赤ワイン(サントリー レゼルブ)を油化協布(5×5cm)に0.15ml滴下し、室内(25℃、湿度60%)で12時間乾燥したものを試験布とした。
(2)漂白洗浄剤組成物の除去性能評価
1.(ii)に記載したのと同様にして調製したアミラーゼ含有水溶液及び対照水溶液に、表1に示す漂白洗浄剤組成物を漂白洗剤組成物濃度が0.05%となるように添加した。
米国Testing社のTerg−O−tometerを洗浄試験器として用い、上記の赤ワイン汚れ試験布3枚と洗浄メリヤス布を布の合計重量が30gになるように入れ、浴比30倍に合わせて120rpm、25℃で10分間洗浄した。水としては3゜DHのものを用い、洗浄液量は900mLであり、すすぎはイオン交換水900mLで3分間洗った。すすいだ後、赤ワイン汚れ試験布を乾燥させ、反射率を測定した。反射率はΣ2000〔日本電色工業(株)製〕で460nmカットフィルターを使用して測定した。得られた反射率を下記式(3)に代入して飲料シミ汚れの除去率を算出した。得られた結果を表1に併記する。
なお、実施例1〜6の漂白洗浄剤組成物を洗浄試験で洗浄性や再汚染性を評価した結果、実施例1の漂白洗浄剤組成物の再汚染性が良好であった。この再汚染の抑制効果はHPMCの配合に起因するものであることも、HPMC有無での再汚染評価から確認済みである。
Figure 2006143855
(3)漂白剤組成物の漂白性能評価
1.(ii)に記載したのと同様にして調製したアミラーゼ含有水溶液及び対照水溶液に、表1の比較例7に示す洗浄剤組成物0.05質量%濃度と共に表2に示す漂白剤組成物を漂白剤組成物濃度が0.03%となるように添加した。
米国Testing社のTerg−O−tometerを洗浄試験器として用いて、上記の赤ワイン汚れ試験布3枚と洗浄メリヤス布を布の合計重量が30gになるように入れ、浴比30倍に合わせて30分間つけおきをおこなった。つけおき終了後120rpm、25℃で10分間洗浄を行った。水としては3゜DHのものを用い、洗浄液量は900mLであり、すすぎはイオン交換水900mlで3分間洗った。すすいだ後、赤ワイン試験布を乾燥させ、6.(2)の漂白洗浄剤組成物の除去性能を評価したのと同様の手順にしたがって、漂白剤組成物の漂白性能を評価した。得られた結果を表2に併記する。







































Figure 2006143855








Figure 2006143855
上記例で使用した成分は、下記の通りである。
(A)成分
アミラーゼ:ステインザイム12T(ノボザイムズ製)
(B)成分
過炭酸塩A:被覆化過炭酸ナトリウム(三菱瓦斯化学(株)製 SPC−D)
過炭酸塩B:過炭酸ナトリウム(三菱瓦斯化学(株)製 SPC−Z)
(C)成分
金属触媒造粒物A:上記金属触媒造粒物Aの調製方法により得られた金属触媒造粒物
金属触媒造粒物B:上記金属触媒造粒物Bの調製方法により得られた金属触媒造粒物
金属触媒造粒物C:上記金属触媒造粒物Cの調製方法により得られた金属触媒造粒物
(D)成分
漂白活性化剤造粒物A:上記漂白活性化剤造粒物Aの調製方法により得られた漂白活性化剤造粒物
漂白活性化剤造粒物B:上記漂白活性化剤造粒物Bの調製方法により得られた漂白活性化剤造粒物
(界面活性剤)
α−SF−Na:炭素数14:炭素数16=18:82のα−スルホ脂肪酸メチルエステルのナトリウム塩(ライオン(株)製、AI=70%、残部は未反応脂肪酸メチルエステル、硫酸ナトリウム、メチルサルフェート、過酸化水素、水等)
LAS−K:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸(ライポンLH−200(ライオン(株)製)LAS−H純分96%)を調製時に48%水酸化カリウム水溶液で中和する)。表1〜3中の配合量は、LAS−Kとしての質量%を示す。
LAS−Na:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸(ライオン(株)製ライポンLH−200(LAS−H純分96%)を調製時に48%水酸化ナトリウム水溶液で中和する)。表1〜3中の配合量は、LAS−Naとしての質量%を示す。
AOS−K:炭素数14〜18のアルキル基をもつα−オレフィンスルホン酸カリウム(ライオン(株)製)
石鹸:炭素数12〜18のアルキル基をもつ脂肪酸ナトリウム(ライオン(株)製)
ノニオン界面活性剤A:ECOROL26(ECOGREEN社製炭素数12〜16のアルキル基をもつアルコール)の酸化エチレン平均15モル付加体(純分90%)
ノニオン界面活性剤B:ダイヤドール13(三菱化学(株)製)の酸化エチレン平均5モル付加体で、酸化エチレン付加モル数3〜7の付加体が85%のもの(純分90%)
(ビルダー等)
炭酸ナトリウム:重質炭酸ナトリウム(旭硝子(株)製、ソーダ灰)
炭酸カリウム:炭酸カリウム(旭硝子(株)製)
硫酸ナトリウム:中性無水芒硝(四国化成工業(株)製)
塩化ナトリウム:日精のやき塩C(日本製塩(株)製)
層状珪酸塩:結晶性層状ケイ酸ナトリウム (クラリアントトクヤマ社製SKS−6)
珪酸ナトリウム:JIS1号珪酸ナトリウム(日本化学(株)製)
ホワイトカーボン:トクシール(トクヤマ社製)
ゼオライト:A型ゼオライト(水澤化学(株)製シルトンB)
アクリル酸系ポリマーA:アクリル酸/マレイン酸共重合体のナトリウム塩、商品名ソカランCP7(BASF)
アクリル酸系ポリマーB:ポリアクリル酸ナトリウム、商品名ソカランPA30(BASF)
HPMC:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、商品名メトローズ65SH−1500(信越化学工業(株)製)
蛍光増白剤:チノパールCBS−X(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)とチノパールAMS−GX(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)の質量比8/2の混合物
ビルダー粒子:国際出願番号PCT/JP2004/005910に記載の実施例及び比較例の表面処理水溶性無機化合物粒子の製造方法1(撹拌造粒1)に従って調製した[表1]の実施例a1組成の表面処理水溶性無機化合物粒子
プロテアーゼA:サビナーゼ12T(ノボザイムズ製)
プロテアーゼB:エバラーゼ8T(ノボザイムズ製)
リパーゼ:ライペックス50T(ノボザイムズ製)
セルラーゼ:セルザイム0.7T(ノボザイムズ製)
色素A:群青(大日精化工業製、Ultramarine Blue)
色素B:Pigment Green 7(大日精化工業製)
香料A:特開2002−146399号、表11〜18に示す香料組成物A
香料B:特開2002−146399号、表11〜18に示す香料組成物B
香料C:特開2002−146399号、表11〜18に示す香料組成物C
香料D:特開2002−146399号、表11〜18に示す香料組成物D

Claims (11)

  1. (A)下記式(1)及び(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼを含有することを特徴とする漂白性組成物。
    Figure 2006143855
  2. (A)前記アミラーゼの相対活性が130%以上である請求項1記載の漂白性組成物。
  3. (A)前記アミラーゼがステインザイム(登録商標)である請求項1記載の漂白性組成物。
  4. さらに、(B)水中で過酸化水素を放出する過酸化物を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の漂白性組成物。
  5. (B)前記過酸化物が、被覆されているか又は被覆されていない過炭酸ナトリウムである請求項4記載の漂白性組成物。
  6. さらに、(C)漂白触媒又は(D)漂白活性化剤を含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の漂白性組成物。
  7. (C)前記漂白触媒が、(トリス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体、N,N’−エチレンビス(4−ヒドロキシサリチリデンイミネート))−マンガン錯体及びビス(サリチリデンイミノエチル)アミン)−マンガン錯体からなる群から選ばれるいずれか1種である請求項6記載の漂白性組成物。
  8. さらに、プロテアーゼ及び/又はリパーゼを含有する請求項1〜7のいずれか1項記載の漂白性組成物。
  9. 飲料しみ汚れの除去方法であって、
    (i)下記式(1)及び(2)に従って算出されるアミラーゼ相対活性が120%以上のアミラーゼを準備する工程;
    Figure 2006143855
    (ii)工程(i)において準備したアミラーゼを、塩基性に調整した水に添加してアミラーゼを含有する塩基性水溶液を準備する工程;及び
    (iii)工程(ii)において得られたアミラーゼを含有する塩基性水溶液で、飲料シミ汚れを有する繊維製品を処理する工程;
    を含む、前記飲料しみ汚れの除去方法。
  10. 工程(ii)において、さらに(B)水中で過酸化水素を放出する過酸化物を添加してアミラーゼを含有する塩基性水溶液を準備することを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 工程(ii)において、さらに(C)漂白触媒又は(D)漂白活性化剤を添加してアミラーゼを含有する塩基性水溶液を準備することを特徴とする請求項10記載の方法。
JP2004334599A 2004-11-18 2004-11-18 飲料シミ汚れ除去効果を向上させたアミラーゼ含有漂白性組成物 Pending JP2006143855A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004334599A JP2006143855A (ja) 2004-11-18 2004-11-18 飲料シミ汚れ除去効果を向上させたアミラーゼ含有漂白性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004334599A JP2006143855A (ja) 2004-11-18 2004-11-18 飲料シミ汚れ除去効果を向上させたアミラーゼ含有漂白性組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006143855A true JP2006143855A (ja) 2006-06-08

Family

ID=36623923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004334599A Pending JP2006143855A (ja) 2004-11-18 2004-11-18 飲料シミ汚れ除去効果を向上させたアミラーゼ含有漂白性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006143855A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012523466A (ja) * 2009-04-11 2012-10-04 クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド 漂白剤顆粒
JP2012523467A (ja) * 2009-04-11 2012-10-04 クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド 活性コーティングを有する漂白剤顆粒
JP2014139315A (ja) * 2009-06-30 2014-07-31 Procter & Gamble Co 香料送達システムを含む漂白組成物
CN108624586A (zh) * 2018-03-22 2018-10-09 重庆中元汇吉生物技术有限公司 一种核酸提取试剂盒及其应用方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09510617A (ja) * 1994-03-29 1997-10-28 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ アルカリ性バチルスアミラーゼ
JPH11511785A (ja) * 1996-05-15 1999-10-12 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 改良アミラーゼ、セルラーゼおよびカチオン性界面活性剤を含んでなる洗剤組成物
JP2000500809A (ja) * 1996-08-01 2000-01-25 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 黒ずんだ布帛の汚れ落とし用に改善されたアミラーゼを含む洗剤組成物
JP2000505502A (ja) * 1996-03-07 2000-05-09 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 改良アミラーゼを含んでなる洗剤組成物
JP2001520305A (ja) * 1997-10-23 2001-10-30 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 多置換プロテアーゼ変種およびアミラーゼ変種を含有したクリーニング組成物
JP2003171697A (ja) * 2001-09-27 2003-06-20 Lion Corp 漂白性組成物
WO2004053039A2 (en) * 2002-12-11 2004-06-24 Novozymes A/S Detergent composition comprising endo-glucanase
WO2004074419A2 (en) * 2003-02-18 2004-09-02 Novozymes A/S Detergent compositions

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09510617A (ja) * 1994-03-29 1997-10-28 ノボ ノルディスク アクティーゼルスカブ アルカリ性バチルスアミラーゼ
JP2000505502A (ja) * 1996-03-07 2000-05-09 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 改良アミラーゼを含んでなる洗剤組成物
JPH11511785A (ja) * 1996-05-15 1999-10-12 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 改良アミラーゼ、セルラーゼおよびカチオン性界面活性剤を含んでなる洗剤組成物
JP2000500809A (ja) * 1996-08-01 2000-01-25 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 黒ずんだ布帛の汚れ落とし用に改善されたアミラーゼを含む洗剤組成物
JP2001520305A (ja) * 1997-10-23 2001-10-30 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 多置換プロテアーゼ変種およびアミラーゼ変種を含有したクリーニング組成物
JP2003171697A (ja) * 2001-09-27 2003-06-20 Lion Corp 漂白性組成物
WO2004053039A2 (en) * 2002-12-11 2004-06-24 Novozymes A/S Detergent composition comprising endo-glucanase
WO2004074419A2 (en) * 2003-02-18 2004-09-02 Novozymes A/S Detergent compositions

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012523466A (ja) * 2009-04-11 2012-10-04 クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド 漂白剤顆粒
JP2012523467A (ja) * 2009-04-11 2012-10-04 クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド 活性コーティングを有する漂白剤顆粒
JP2014139315A (ja) * 2009-06-30 2014-07-31 Procter & Gamble Co 香料送達システムを含む漂白組成物
CN108624586A (zh) * 2018-03-22 2018-10-09 重庆中元汇吉生物技术有限公司 一种核酸提取试剂盒及其应用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090176681A1 (en) Bleach composition and bleaching detergent composition
US8993504B2 (en) Oxidation catalyst for bleaching, and bleaching composition using the same
JP5238240B2 (ja) 粉末漂白性組成物
JP5358091B2 (ja) 漂白性組成物
JP4264713B2 (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2002541303A (ja) 漂白剤含有洗剤
JP4525895B2 (ja) 漂白性組成物及びその製造方法
JP2005206835A (ja) 漂白活性化触媒造粒物及び漂白性組成物
JP5830781B2 (ja) 衣料用洗剤組成物
JP2010168534A (ja) 漂白性組成物
JP5809970B2 (ja) 繊維製品用洗浄剤
JP2006143855A (ja) 飲料シミ汚れ除去効果を向上させたアミラーゼ含有漂白性組成物
CN1471572A (zh) 被涂敷的粒状n-烷基铵乙腈盐及其作为漂白活化剂的用途
JP3174068B2 (ja) 洗剤組成物
JP5225545B2 (ja) 粒状洗浄剤組成物
JP2006131659A (ja) 漂白性組成物
JP5783760B2 (ja) 漂白性組成物
JP2008001736A (ja) 粉末漂白剤組成物
JP4871672B2 (ja) 粉末洗剤用増強剤
JP2006143853A (ja) アミラーゼ含有漂白性組成物
CZ134897A3 (en) Detergents containing a peroxide source, bleaching precursor and hydrogen peroxide trap
KR20060063785A (ko) 표백제 조성물 및 표백 세정제 조성물
JP2004210862A (ja) 漂白洗浄剤組成物
JP2007161761A (ja) 洗浄剤組成物
JP2007302787A (ja) アミラーゼ含有粒状洗剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101004