JP2006135411A - 移動通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多重波数および多重波比率に関わらず、正確に送信電力を検出する移動通信端末装置を得る。
【解決手段】 検波部8により検出された送信電力を、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じて補正する検出電力補正部9と、送信電力目標値および検出電力補正部9により補正された送信電力に応じて、可変増幅部4に供給する電力制御信号を決定する電力制御部10とを備えた。検波部8により検出された送信電力を、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じて補正することにより、多重波数および多重波比率に関わらず、正確に送信電力を検出し、正確に送信電力制御することできる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、正確に検出された送信電力に基づいて、変調波信号を可変増幅する移動通信端末装置に関するものである。
第3世代と呼ばれる通信方式のうち、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式が、2001年より日本で商用サービスが開始されている。W−CDMA方式を用いて通信サービスを提供するシステムにおいて、移動局および基地局は、基地局が移動局にデータを送信する下りリンクと、移動局が基地局にデータを送信する上りリンクとにより、2Mbps(bit per second)程度の通信速度で通信を行っている。また、近年、下りリンクを用いたデータ送信の更なる高速化を実現するために、従来の下りリンクの他、新たに下りリンク(パケット伝送用のチャネル)を追加するHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式が提案、検討されている。この方式では、新たな下りリンクを追加するに当たり、新たな下りリンクを通じて送信された下りの高速パケットデータに対する応答データを、移動局が基地局に送信する、上りリンクに専用の制御用チャネルを増設する必要がある。
したがって、基地局が移動局に対してHSDPAを用いた通信を許可した場合、移動局は、HSDPAを用いた通信の制御用チャネルを通常の上りリンクに追加多重する必要が生じる。
W−CDMA方式においては、規格3GPP TS25.213に記載のように、多重波数が増えた場合においても、DPDCHの多重波比率は同じであった。しかしながら、HSDPAにおいては、その制御用チャネルの多重波比率が変化する。
このため、HSDPAを用いた通信時には、移動局が変調する変調波信号の多重波数および多重波比率が変化することによって、変調波信号の累積密度特性が変化するという課題が生じる。
従来の移動通信端末装置として、多重波数の変化に関わらず、正確に送信電力を制御するものがある。
これは、実際に送信される変調波信号の送信電力を検波部により検出し、その検波電圧をテーブルを参照してデシベル値の送信出力電力値に変換して、送信出力電力情報と送信出力電力値とが同等の形態になるように変換する。例えば、送信出力電力情報を基準として送信出力電力値との差を検出して、それら送信出力電力情報と送信出力電力値との差が0になるように電力制御情報を生成し、その電力制御情報に基づいて変調波信号を可変増幅して送信するようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
特許第2938001号公報
従来の移動通信端末装置は以上のように構成されているので、送信する変調波信号の多重波数の変化に関わらず、正確に送信電力を制御するものである。
しかしながら、多重波比率が変化した場合については、一切考慮されていない。また、実際に送信されている送信電力を知る術については、一切触れられておらず、相対電力に応じた制御しか行われていない。
このため、例えば、3GPP TS25.101で規格化されている最大送信電力24dBmのような、絶対電力を検出することができず、送信電力範囲を超えてしまうなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、多重波数および多重波比率に関わらず、正確に送信電力を検出する移動通信端末装置を得ることを目的とする。
この発明に係る移動通信端末装置は、検波部により検出された送信電力を、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じて補正する検出電力補正部と、送信電力目標値および検出電力補正部により補正された送信電力に応じて、可変増幅部に供給する電力制御情報を決定する電力制御部とを備えたものである。
この発明によれば、検波部により検出された送信電力を、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じて補正するようにしたので、多重波数および多重波比率に関わらず、正確に送信電力を検出することできる。
また、絶対送信電力を検出し、その絶対送信電力および送信電力目標値に応じて電力制御情報を決定するようにしたので、例えば、3GPP TS25.101で規格化されている最大送信電力を超えないように制御することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による移動通信端末装置の送信機を示すブロック図であり、図において、制御部1は、送信する各種データ、多重波数、多重波比率、および送信電力制御コマンド(送信電力目標値)を出力するものである。ベースバンド部2は、制御部1からの各種データを、制御部1からの多重波数および多重波比率に応じて変調し、変調波信号を生成するものである。
図2はこの発明の実施の形態1によるベースバンド部の詳細を示すブロック図であり、図において、乗算器11〜16は、DPDCH1〜DPDCH6のデータとチャネル分離用の拡散符号Cd,1〜Cd,6とを乗算するものであり、乗算器17は、制御用チャネルDPCCHの制御データとチャネル分離用の拡散符号Ccとを乗算するものであり、乗算器18は、新たに追加した制御用チャネルHS−DPCCHの制御データとチャネル分離用の拡散符号Chsとを乗算するものである。
乗算器19〜24は、乗算器11〜16の出力とDPDCH用の振幅係数βdとを乗算するものであり、乗算器25は、乗算器17の出力とDPCCH用の振幅係数βcとを乗算するものであり、乗算器26,27は、乗算器18の出力とHS−DPCCH用の振幅係数βhsとを乗算するものである。
加算器28は、乗算器19〜21,27の出力を加算し、加算器29は、乗算器22〜26の出力を加算するものである。
乗算器30は、加算器29の出力と虚数jとを乗算し、加算器31は、加算器28の出力と乗算器30の出力とを複素し、乗算器32は、加算器31の出力にスクランブリングコードSdpch,nを乗算するものである。
図1に戻り、直交変調部3は、ベースバンド部2により生成された変調波信号を直交変調するものである。可変増幅部4は、直交変調部3により直交変調された変調波信号を電力制御信号(電力制御情報)に応じて可変増幅するものであり、高周波増幅部5は、可変増幅部4により可変増幅された変調波信号を増幅するものである。分配器6は、高周波増幅部5により増幅された変調波信号の一部を分配し、アンテナ7は、分配器6を通じた変調波信号を外部に放射するものである。
検波部8は、分配器6により分配された変調波信号の一部の送信電力を検出するものである。その検波部8において、包絡線検波部8aは、変調波信号の包絡線をダイオード等で検波し、変調波信号を直流信号に変換し、積分部8bは、例えば、抵抗器、インダクタ、およびコンデンサ等で構成され、包絡線検波部8aにより変換された検波信号を平滑化して、その検波電圧信号を検出した送信電力として出力するものである。
検出電力補正部9は、検波部8により検出された送信電力を、制御部1からの多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じて補正するものである。
電力制御部10は、制御部1からの電力制御コマンド(送信電力目標値)、多重波数および多重波比率、検出電力補正部9により補正された送信電力に応じて、可変増幅部4に供給する電力制御信号(電力制御情報)を決定するものである。
次に動作について説明する。
図1において、送信機の制御部1は、上位レイヤからの送信する各種データ、多重波数(例えば、DPDCHの送信本数、HS−DPCCHのオン/オフ)、および多重波比率をベースバンド部2に出力し、送信電力の目標となる送信電力制御コマンド、多重波数、および多重波比率を電力制御部10に出力し、多重波数、および多重波比率を検出電力補正部9に、それぞれ出力する。
この際、ベースバンド部2の中で変調波信号は、図2のように、DPDCH,DPCCH,HS−DPCCHがそれぞれの多重波比率(βd,βc,βhs)に応じて合成され、変調波信号IQとして出力される。
具体的には、DPDCH1〜DPDCH6の各データに対して乗算器11〜16によりチャネル分離用の拡散符号Cd,1〜Cd,6を乗算し、制御用チャネルDPCCHの制御データに対して乗算器17によりチャネル分離用の拡散符号Ccを乗算し、新たに追加した制御用チャネルであるHS−DPCCHの制御データに対して乗算器18によりチャネル分離用の拡散符号Chsを乗算する。
また、乗算器11〜16の出力に対して乗算器19〜24によりDPDCH用の振幅係数βdを乗算し、乗算器17の出力に対して乗算器25によりDPCCH用の振幅係数βcを乗算し、乗算器18の出力に対して乗算器26,27によりHS−DPCCH用の振幅係数βhsを乗算する。
さらに、加算器28により乗算器19〜21,27(DPDCH本数が偶数の場合)の出力を加算し、加算器29により乗算器22〜25,26(DPDCH本数が奇数の場合)の出力を加算する。乗算器30では、加算器29の出力に対して虚数jを乗算し、加算器31では、加算器28、乗算器30の出力を複素加算し、乗算器32では、加算器31の出力にスクランブリングコードSdpch,nを乗算する。
図1において、直交変調部3では、ベースバンド部2からの変調波信号を直交変調する。可変増幅部4では、直交変調部3からの変調波信号を電力制御部10からの電力制御信号に応じて可変増幅し、高周波増幅部5では、可変増幅部4からの変調波信号を増幅する。分配器6では、高周波増幅部5からの変調波信号をアンテナ7に供給し、外部に放射させると共に、その変調波信号の一部を分配する。
検波部8の包絡線検波部8aでは、分配された変調波信号の包絡線をダイオード等で検波し、変調波信号を直流信号に変換し、積分部8bでは、包絡線検波部8aにより変換された検波信号を平滑化して、その検波電圧信号を検出した送信電力として出力する。
なお、包絡線検波部8aでは、変調波信号の包絡線変動が生じることで検出誤差が生じてしまう。このため積分部8bを用いて、その包絡線変動を平滑化し抑圧している。よって、この積分部8bにより検出誤差を抑える効果がある。しかしながら、検波部8では、この積分部8bの時定数に応じた変調波信号の累積分布を出力していることと等価になる。すなわち、変調波信号の累積密度特性が変化した場合に、積分部8bの時定数の影響を受けることから、ここで検出される送信電力は、多重波数および多重波比率の変化に応じて変化する。
そこで、検出電力補正部9では、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じた補正量が予め設定されており、制御部1からの多重波数および多重波比率に応じた補正量をその特性に基づいて算出し、検波部8により検出された送信電力をその補正量で補正する。このように、多重波数および多重波比率の変化による検波部8の変化を補正することにより、現在送信している送信電力を正確に検出することが可能となり、多重波数および多重波比率の変化に関わらない、正確な送信電力を検出することができる。
また、可変増幅部4以降の挿入損失、例えば、この実施の形態1においては、分配器6のゲインを検出電力補正部9で補正することにより、アンテナ7で出力される正確な送信電力を検出することができる。
電力制御部10では、制御部1からの電力制御コマンド、多重波数および多重波比率、検出電力補正部9により補正された送信電力に応じて電力制御信号を決定し、可変増幅部4に供給する。
以上のように、この実施の形態1によれば、検波部8により検出された送信電力を、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じて補正するようにしたので、多重波数および多重波比率に関わらず、正確に送信電力を検出することできる。
また、検波部8により絶対送信電力を検出し、その絶対送信電力および電力制御コマンドに応じて電力制御信号を決定するようにしたので、例えば、3GPP TS25.101で規格化されている最大送信電力を超えないように制御することができる。
さらに、電力制御部10では、電力制御コマンド、検出電力補正部9により補正された送信電力、多重波数および多重波比率に応じて、可変増幅部4に供給する電力制御信号を決定することができる。
図3はこの発明の実施の形態1による他の移動通信端末装置の送信機を示すブロック図である。図1では、分配器6により変調波信号を分配するように構成したが、高周波増幅部5は、入力される変調波信号の瞬時電力に応じて消費電流が変化する性質を持つため、図3に示すように高周波増幅部5の電源端子、例えば、コレクタ端子へ流入する電流の変化を検知することで、同様な効果を奏する。
さらに、上記実施の形態1においては、直接変調方式を考慮したが、直交変調部3で中間周波数として、ミキサにて無線周波数を出力するように構成しても良い。この際、中間周波数段、無線周波数段にて可変増幅部を用いるように構成しても良い。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2による移動通信端末装置の送信機の検出電力補正部9では、多重波数および多重波比率の各種組み合わせに対応した変調波信号の累積密度特性に応じた補正量からなる補正テーブルを予め保持し、変調波信号の多重波数および多重波比率に応じてその補正テーブルから該当する補正量を抽出し、検波部8により検出された送信電力を、その抽出した補正量により補正するようにしたものである。
その他の構成については、図1と同等である。
次に動作について説明する。
図4は変調波信号の累積密度特性を示す特性図であり、変調波信号の多重波数および多重波比率が変化することにより、この図4のように、変調波信号の累積密度特性が変化する。この累積密度が変化することにより、検波部8の検波電圧信号が変化する。
したがって、図4に示したような変調波信号の累積密度特性を予め算出しておくことで、検波部8の検波電圧信号を正確な値に補正することができる。
図5から図7はこの発明の実施の形態2による補正テーブルを示す説明図であり、検出電力補正部9では、このような変調波信号の累積密度特性に応じた補正量からなる補正テーブルを予め保持しておく。
図5は、例えば、DPDCHが1本の場合の補正テーブルである。βcはDPCCHの多重波比率、βdはDPDCHの多重波比率、ΔHS−DPCCHはHS−DPCCHの多重波比率である。ここで、ΔHS−DPCCHが0の場合は、この実施の形態1では、HS−DPCCHが送信されない場合とする。
この補正テーブルには、例えば、予め算出しておいた累積分布を用いて、例えば、βc=1/15,βd=15/15,ΔHS−DPCCH=0の累積密度のような、基準からの差分を保持する。
また、W−CDMAにおいては、DPDCHが1本の場合には、βc,βdの組み合わせに関係なく累積密度特性は変化しないため、例えば、図6のように、ΔHS−DPCCHが0の場合を無くすことも可能である。
DPDCHが2本以上の場合については、例えば、図7のような、補正テーブルをDPDCH本数分保持し、例えば、先のDPDCH1本,βc=1/15,βd=15/15,ΔHS−DPCCH=0の累積密度のような基準からの差分を保持する。
検出電力補正部9では、制御部1からの多重波数および多重波比率に応じて補正テーブルから該当する補正量を抽出し、検波部8により検出された送信電力を、その抽出した補正量により補正し、正確な送信電力を得る。
以上のように、この実施の形態2によれば、検出電力補正部9では、補正テーブルにより送信電力を補正するようにしたので、正確に、且つ細かく送信電力を補正することができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3による移動通信端末装置の送信機の検出電力補正部9では、多重波数および多重波比率の各種組み合わせに対応した変調波信号の累積密度特性に応じた補正量からなる関数を予め保持し、変調波信号の多重波数および多重波比率に応じてその関数から該当する補正量を算出し、検波部8により検出された送信電力を、その算出した補正量により補正するようにしたものである。
その他の構成については、図1と同等である。
次に動作について説明する。
図8はこの発明の実施の形態3による多重波比率−累積分布増加量特性を示す特性図であり、上記実施の形態2で述べたDPCH1本の場合の補正テーブル値をグラフ化したものである。横軸は、DPCCH,DPDCHの多重波比率βc/βdを表している。また、ΔHS−DPCCHの値に応じても特性が変化する。検出電力補正部9では、このような変調波信号の累積密度特性に応じた補正量からなる関数を予め保持しておく。
図8からDPCCH,DPDCHの多重波比率に応じて累積分布が変化していることが分かる。これより、DPCCH,DPDCHの比率に応じた近似曲線を予め算出しておくことができる。
ここで、算出された近似曲線は、
y=f(n,A,B)
とする。ここで、nはDPDCHの本数、AはΔHS−DPCCH、BはDPCCH,DPDCHの多重波比率、yは補正量とする。
検出電力補正部9では、制御部1からの多重波数(DPDCH本数、ΔHS−DPCCHのオン/オフ)、多重波比率に応じた近似曲線が選ばれ、補正量yが算出される。その後、検波部8により検出された送信電力を、その算出した補正量yにより補正し、正確な送信電力を得る。
以上のように、この実施の形態3によれば、検出電力補正部9では、関数により送信電力を補正するようにしたので、正確に、且つ細かく送信電力を補正することができる。また、多重波数および多重波比率の組み合わせが増えた場合でも、利用される記憶容量を小さく抑えることができる。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4による移動通信端末装置の送信機を示すブロック図であり、図において、制御部41は、送信する各種データ、多重波数、多重波比率、および送信電力制御コマンドの他、周波数制御コマンド(送信周波数目標値)を出力するものである。直交変調部43は、ベースバンド部2により生成された変調波信号を直交変調し、周波数制御コマンドに応じた高周波に変換するものである。検出電力補正部49は、検波部8により検出された送信電力を、制御部1からの多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性、送信周波数および送信電力の相関関係に応じて補正するものである。
その他の構成については、図1と同等である。
次に動作について説明する。
移動体通信においては、複数の基地局が隣接して設置されており、各々の基地局にて通話可能なセルが設定されている。移動通信端末装置が異なるセルに移る場合に、基地局の送信周波数および移動通信端末装置の送信周波数が変わる場合がある。この移動通信端末装置の送信周波数が変化すると、例えば、図9に示した分配器6および包絡線検波部8a等が波数特性を持つため、制御部41で設定している送信電力制御コマンドが同一にも関わらず、検波部8の検波電圧信号が変化する場合がある。
図9において、制御部41では、周波数制御コマンドを出力し、直交変調部43では、ベースバンド部2からの変調波信号を直交変調し、制御部41からの周波数制御コマンドに応じた高周波に変換する。
検出電力補正部49では、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じた補正量が予め設定されており、制御部41からの多重波数および多重波比率に応じた補正量をその特性に基づいて算出し、検波部8により検出された送信電力をその補正量で補正する。
また、送信周波数が変化することによる検波部8の変化に一定の相関があることから、送信周波数および送信電力の相関関係を予め設定しておき、制御部41からの周波数制御コマンドに応じた補正量をその相関関係に基づいて算出し、送信電力をその補正量でさらに補正する。
以上のように、この実施の形態4によれば、検波部8により検出された送信電力を、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性、送信周波数および送信電力の相関関係に応じて補正するようにしたので、多重波数、多重波比率および送信周波数に関わらず、正確に送信電力を検出することできる。
なお、検出電力補正部9において、上記実施の形態2では補正テーブルを用い、上記実施の形態3では関数を用いたが、この実施の形態4の検出電力補正部49において、補正テーブルや関数を用いても良い。
すなわち、検出電力補正部49では、多重波数および多重波比率の各種組み合わせに対応した変調波信号の累積密度特性に応じた補正量と、送信周波数および送信電力の相関関係に応じた補正量との補正テーブル(関数)を予め保持し、変調波信号の多重波数および多重波比率、送信周波数に応じてその補正テーブル(関数)から補正量を抽出(算出)し、検波部8により検出された送信電力を、その抽出(算出)した補正量により補正するようにしても良い。
実施の形態5.
図10はこの発明の実施の形態5による移動通信端末装置の送信機を示すブロック図であり、図において、温度検出部51は、その周囲温度を検出するものである。検出電力補正部59は、検波部8により検出された送信電力を、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性、温度検出部51により検出された周囲温度および送信電力の相関関係に応じて補正するものである。
その他の構成については、図1と同等である。
次に動作について説明する。
移動通信端末装置は、その使用環境および使用状態等により、移動通信端末装置の内部の温度が変化する。例えば、図10に示した高周波増幅部5は、移動通信端末装置を構成する中で最も消費電力の大きい部分であり、発熱量が多いため、移動通信端末装置全体が高周波増幅部5の発熱による影響を受けやすい。また、分配器6および包絡線検波部8a等は、それぞれ温度特性を有しており、制御部1で設定している送信電力制御コマンドが同一にも関わらず、検波部8の検波電圧信号が変化する場合がある。
図10において、温度検出部51では、その周囲温度を検出する。検出電力補正部59では、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じた補正量が予め設定されており、制御部1からの多重波数および多重波比率に応じた補正量を算出し、検波部8により検出された送信電力をその補正量で補正する。
また、周囲温度が変化することによる検波部8の変化に一定の相関があることから、周囲温度および送信電力の相関関係を予め設定しておき、温度検出部51からの周囲温度に応じた補正量をその相関関係に基づいて算出し、送信電力をその補正量でさらに補正する。
以上のように、この実施の形態5によれば、検波部8により検出された送信電力を、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性、周囲温度および送信電力の相関関係に応じて補正するようにしたので、多重波数、多重波比率および周囲温度に関わらず、正確に送信電力を検出することできる。
なお、検出電力補正部9において、上記実施の形態2では補正テーブルを用い、上記実施の形態3では関数を用いたが、この実施の形態5の検出電力補正部59において、補正テーブルや関数を用いても良い。
すなわち、検出電力補正部59では、多重波数および多重波比率の各種組み合わせに対応した変調波信号の累積密度特性に応じた補正量と、周囲温度および送信電力の相関関係に応じた補正量との補正テーブル(関数)を予め保持し、変調周波信号の多重波数および多重波比率、周囲温度に応じてその補正テーブル(関数)から補正量を抽出(算出)し、検波部8により検出された送信電力を、その抽出(算出)した補正量により補正するようにしても良い。
実施の形態6.
図11はこの発明の実施の形態6による移動通信端末装置の送信機を示すブロック図であり、図において、検出電力補正部69は、検波部8により検出された送信電力を、制御部1からの多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性、送信周波数および送信電力の相関関係、温度検出部51により検出された周囲温度および送信電力の相関関係に応じて補正するものである。
その他の構成については、図1と同等である。
次に動作について説明する。
この実施の形態6は、上記実施の形態4と上記実施の形態5とを組み合わせたものである。すなわち、図11において、制御部41では、周波数制御コマンドを出力し、直交変調部43では、ベースバンド部2からの変調波信号を直交変調し、制御部41からの周波数制御コマンドに応じた高周波に変換する。
また、温度検出部51では、その周囲温度を検出する。検出電力補正部69では、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じた補正量が予め設定されており、制御部41からの多重波数および多重波比率に応じた補正量をその特性に基づいて算出し、検波部8により検出された送信電力をその補正量で補正する。
さらに、送信周波数が変化することによる検波部8の変化に一定の相関があることから、送信周波数および送信電力の相関関係を予め設定しておき、制御部41からの周波数制御コマンドに応じた補正量をその相関関係に基づいて算出し、送信電力をその補正量で補正する。
さらに、周囲温度が変化することによる検波部8の変化に一定の相関があることから、周囲温度および送信電力の相関関係を予め設定しておき、温度検出部51からの周囲温度に応じた補正量をその相関関係に基づいて算出し、送信電力をその補正量でさらに補正する。
以上のように、この実施の形態6によれば、検波部8により検出された送信電力を、多重波数および多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性、送信周波数および送信電力の相関関係、周囲温度および送信電力の相関関係に応じて補正するようにしたので、多重波数、多重波比率、送信周波数および周囲温度に関わらず、正確に送信電力を検出することできる。
なお、検出電力補正部9において、上記実施の形態2では補正テーブルを用い、上記実施の形態3では関数を用いたが、この実施の形態6の検出電力補正部69において、補正テーブルや関数を用いても良い。
すなわち、検出電力補正部69では、多重波数および多重波比率の各種組み合わせに対応した変調波信号の累積密度特性に応じた補正量と、送信周波数および送信電力の相関関係に応じた補正量と、周囲温度および送信電力の相関関係に応じた補正量との補正テーブル(関数)を予め保持し、変調波信号の多重波数および多重波比率、送信周波数、周囲温度に応じてその補正テーブル(関数)から補正量を抽出(算出)し、検波部8により検出された送信電力を、その抽出(算出)した補正量により補正するようにしても良い。
この発明の実施の形態1による移動通信端末装置の送信機を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1によるベースバンド部の詳細を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による他の移動通信端末装置の送信機を示すブロック図である。 無線周波信号の累積密度特性を示す特性図である。 この発明の実施の形態2による補正テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態2による補正テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態2による補正テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態3による多重波比率−累積分布増加量特性を示す特性図である。 この発明の実施の形態4による移動通信端末装置の送信機を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5による移動通信端末装置の送信機を示すブロック図である。 この発明の実施の形態6による移動通信端末装置の送信機を示すブロック図である。
符号の説明
1,41 制御部、2 ベースバンド部、3,43 直交変調部、4 可変増幅部、5 高周波増幅部、6 分配器、7 アンテナ、8 検波部、8a 包絡線検波部、8b 積分部、9,49,59,69 検出電力補正部、10 電力制御部、11〜27,30,32 乗算器、28,29,31 加算器、51 温度検出部。

Claims (7)

  1. 複数チャネルの送信データを多重波数および多重波比率に応じて変調し、変調波信号を生成するベースバンド部と、
    上記ベースバンド部により生成された変調波信号を直交変調する直交変調部と、
    上記直交変調部により直交変調された変調波信号を電力制御情報に応じて可変増幅する可変増幅部と、
    上記可変増幅部により可変増幅され、送信される変調波信号の送信電力を検出する検波部と、
    上記検波部により検出された送信電力を、上記多重波数および上記多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性に応じて補正する検出電力補正部と、
    送信電力目標値および上記検出電力補正部により補正された送信電力に応じて、上記可変増幅部に供給する電力制御情報を決定する電力制御部とを備えた移動通信端末装置。
  2. 電力制御部は、
    送信電力目標値、検出電力補正部により補正された送信電力、多重波数および多重波比率に応じて、可変増幅部に供給する電力制御情報を決定することを特徴とする請求項1記載の移動通信端末装置。
  3. 検出電力補正部は、
    多重波数および多重波比率の各種組み合わせに対応した変調波信号の累積密度特性に応じた補正量からなる補正テーブルを予め保持し、変調波信号の多重波数および多重波比率に応じてその補正テーブルから該当する補正量を抽出し、検波部により検出された送信電力を、その抽出した補正量により補正することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動通信端末装置。
  4. 検出電力補正部は、
    多重波数および多重波比率の各種組み合わせに対応した変調波信号の累積密度特性に応じた補正量からなる関数を予め保持し、変調波信号の多重波数および多重波比率に応じてその関数から該当する補正量を算出し、検波部により検出された送信電力を、その算出した補正量により補正することを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動通信端末装置。
  5. 直交変調部は、
    ベースバンド部により生成された変調波信号を直交変調し、送信周波数目標値に応じた高周波に変換し、
    検出電力補正部は、
    検波部により検出された送信電力を、上記多重波数および上記多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性、上記送信周波数目標値および送信電力の相関関係に応じて補正することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の移動通信端末装置。
  6. 周囲温度を検出する温度検出部を備え、
    検出電力補正部は、
    検波部により検出された送信電力を、上記多重波数および上記多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性、上記温度検出部により検出された周囲温度および送信電力の相関関係に応じて補正することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の移動通信端末装置。
  7. 周囲温度を検出する温度検出部を備え、
    直交変調部は、
    ベースバンド部により生成された変調波信号を直交変調し、送信周波数目標値に応じた高周波に変換し、
    検出電力補正部は、
    検波部により検出された送信電力を、上記多重波数および上記多重波比率に応じた変調波信号の累積密度特性、上記送信周波数目標値および送信電力の相関関係、上記温度検出部により検出された周囲温度および送信電力の相関関係に応じて補正することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の移動通信端末装置。
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