JP2006131812A - 粘着性パッド - Google Patents

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Koji Yamamoto
浩司 山本
Shinya Shirasaki
慎也 白崎
Kazutaka Nakayabu
和隆 中藪
Tadanori Fukamachi
忠則 深町
Mitsuo Hamada
光男 濱田
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Abstract

【課題】長時間着用しても汗蒸れが殆んどない粘着性パッドを提供する。
【解決手段】人の素肌への粘着性を有する粘着剤(例、シリコーン粘着剤)層と通気・通水性多孔質支持体(例、連続気泡を有するシリコーンゴムスポンジ)とからなる粘着性パッドにおいて、粘着剤層に多数の貫通孔もしくは溝が存在し、粘着剤占有面積が粘着剤層全体の50〜95%であり、人の素肌からの再剥離性と人の素肌への再粘着性を有することを特徴とする通気・通水性粘着性パッド(例、胸部整姿用粘着性パッド)。
【選択図】図4

Description

本発明は、人の素肌への粘着性を有する粘着剤層と多孔質支持体とからなり、人の素肌からの再剥離性と人の素肌への再粘着性を有し、通水・通気性が優れた粘着性パッドに関する。
女性の胸部整姿用ブラジャーのストラップやサイドバンドは機動性を制約したり、締め付けからくる圧迫で肩凝りを誘発したり、また、イブニングドレス、ホルターネック、タンクトップなどを着たときの美的外観性を損なうため、近年、ストラップやサイドバンドの無いパッドを直接素肌に粘着させる胸部整姿用粘着性パッドが流行している。かかる胸部整姿用粘着性パッドは、一般に粘着剤を塗布したポリウレタンフォームや、粘着剤を染み込ませた編地や不織布からなっており、粘着剤により素肌によく粘着して落下しないが、粘着性パッド不要時は素肌から剥離可能であり、粘着性パッド必要時は素肌に再装着可能である(非特許文献1、特許文献1)。
ところが、ポリウレタンフォームの片面の全面に粘着剤が塗布されており、あるいは編地や不織布の片面の全面に粘着剤が染み込んでいるので、通気・通水性がほとんどない。そのため、発汗による蒸れが大きく、大量に汗をかいたときには胸部整姿用パッドの縁から汗が滴り落ちるほどである。また、人によっては痒みや炎症を引き起こしている。
繊研新聞(2004年5月29日号) 特開2002−242003号公報
そこで、本発明者らは、素肌によく粘着して落下せず、粘着性パッド不要時は素肌から剥離可能であり、粘着性パッド必要時は素肌に再装着可能でありながら通気・通水性を有して汗蒸れが少ない粘着性パッドを開発すべき鋭意検討して本発明に到達した。
本発明の目的は、人の素肌によく粘着して落下せず、粘着性パッド不要時は素肌から剥離可能であり、粘着性パッド必要時は素肌に再装着可能でありながら通気・通水性を有して汗蒸れが殆んどない粘着性パッドを提供することにある。
これらの目的は「[1] 人の素肌への粘着性を有する粘着剤層と通気・通水性多孔質支持体とからなり、粘着剤層に多数の貫通孔もしくは溝が存在し、粘着剤占有面積が粘着剤層全体の50〜95%であり、人の素肌からの再剥離性と人の素肌への再粘着性を有することを特徴とする通気・通水性粘着性パッド。
[2] 剥離時の粘着力が50gf/30mm〜300gf/30mmであることを特徴とする[1]記載の粘着性パッド。
[3] 粘着剤層を上面にして水平に置かれた粘着性パッドに水滴を滴下したときに、すべての水滴が粘着剤層を通過して多孔質支持体内に移動するまでの時間が30秒以下であることを特徴とする[1]または[2]記載の粘着性パッド。
[4] 粘着剤がシリコーン系粘着剤であり、多孔質支持体が連続気泡を有するシリコーンゴムスポンジであることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか記載の粘着性パッド。
[5] 連続気泡を有するシリコーンゴムスポンジの粘着剤層がない面上に有機樹脂の薄膜が積層されているが、該連続気泡の開口部は該有機樹脂の薄膜により封鎖されていないことを特徴とする[4]記載の粘着性パッド。
[6] 有機樹脂がウレタン系樹脂である[5]記載の粘着性パッド。」により達成される。
本発明の粘着剤パッドは、人の素肌によく粘着して落下せず、粘着性パッド不要時は素肌から剥離可能であり、粘着性パッド必要時は素肌に再装着可能でありながら通気・通水性を有しているので、長時間装着しても汗蒸れが殆んどなく、痒みや炎症を引き起こすことが殆んどないという効果を有する。
本発明の通気・通水性粘着性パッドに使用される通気・通水性多孔質支持体は、通気・通水性を有することが必要であり、連続気泡を有するゴムスポンジ(例えば、天然ゴムスポンジや合成ゴムスポンジ)、プラスチックフォームが代表的である。合成ゴムスポンジのための合成ゴムとして、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエン−アクリロニトリルゴム(BA)、クロロプレンゴム(CR)、エチレン・プロピレンゴム(EPM・EPDM)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ポリノルボルネンゴム(ノーソレックス)、イソプレンゴム (IR)が例示される;プラスチックフォームのためのプラスチックとして、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンアクリル酸メチルコポリマー、エチレンイオノマー、ポリプロピレン、プロピレンコポリマー、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂 、ユリア樹脂 、アクリル樹脂が例示される。
これらのうちでは、弾力性に富みながら、柔軟であるので、連続気泡を有するシリコーンゴムスポンジが好ましい。連続気泡を有するシリコーンゴムスポンジは、付加反応硬化型シリコーンゴムスポンジ、特には付加反応硬化型シリコーンゴムエマルションから製したシリコーンゴムスポンジが好ましい。
ついで連続気泡を有するポリウレタンフォームが好ましい。
その連続気泡は、通気・通水性の点で0.05〜0.1mmの孔径を有することが好ましく、その断面形状は特に限定されず円形、楕円形、正方形、長方形、不定形が例示され、多孔質支持体の厚み方向の形状も特に限定されず、直線状、曲線状、ジグザグ状が例示される。
該多孔質支持体は、織物、編物、不織布のような通気・通水性の繊維構造物;強制的に多数の穴をあけた通気・通水性を持たせたゴムシートや柔軟なプラスチックシート;多孔性フィルムで被覆した上記通気・通水性材料;天然繊維もしくは化学繊維編物で被覆した連続気泡を有するゴムスポンジやプラスチックフォームでもよい。
通気・通水性多孔質支持体の形状、サイズ、厚さは、粘着性パッドの用途に応じておのずと決まってくる。例えば、胸部整姿用粘着性パッドはカップ状であり、肩の凝りや痛み解消用粘着性パッドはシート状や湾曲した半円筒状であり、肘や膝の痛み解消用粘着性パッドはシート状や半円筒状、円筒状である。胸部整姿用粘着性パッドを構成する通気・通水性多孔質支持体の最も分厚い箇所は、厚さが3cmくらいである。また、衝撃防止用粘着性パッドを構成する通気・通水性多孔質支持体は、一般に部厚く、その厚さは例えば0.5〜5cmである。
粘着剤層は、通常、該多孔質支持体の一面に粘着している。粘着剤層は、通気・通水性粘着性パッドの身体接触面側に存在し、粘着剤層には多数の貫通孔もしくは溝が存在する。貫通孔もしくは溝が存在する部分は、該多孔質支持体が直接外気に接することになる。通気・通水性の点から、粘着剤占有面積が粘着剤層面積全体の50〜95%であり、好ましくは60%〜80%である。50%以下では粘着剤の肌への接触面積が低下して粘着性パッドが落下し易く、95%を超えると通気・通水性が低下して蒸れやすくなるからである。
貫通孔もしくは溝は、好ましくは0.3〜4.0mm、より好ましくは0.8〜3.0の孔径もしくは幅を有している。貫通孔の平面形状は特に限定されず、円形、楕円形、正方形、長方形、瓢箪形、数珠形、不定形が例示され、貫通溝の平面形状も特に限定されず、直線状、曲線状、ジグザグ状、格子状が例示される。貫通孔もしくは溝の、粘着剤層の厚み方向の形状も特に限定されず、直線状、曲線状、ジグザグ状が例示される。粘着剤層の厚みは、薄すぎると粘着性パッドが脱落しやすく、厚すぎると通気・通水性が低下するので、好ましくは50μm〜500μmであり、より好ましくは100μm〜400μmである。
粘着剤層は、通気・通水性の点から、粘着剤層を上面にして水平に置かれた粘着性パッドに水滴を滴下したときに、すべての水滴が粘着剤層を通過して多孔質支持体内に移動するまでの時間(通水時間)が30秒以下であり、好ましくは25秒以下である。その下限値は特に限定されないが、5秒位である。
粘着剤層を形成する粘着剤は、有害成分を含有せず、人の素肌に粘着しやすく、再剥離性を有し、剥離後に再粘着性を有すればよい。このような粘着剤として、具体的には、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、シリコーン系粘着剤が例示される。これらの粘着剤は、塗工前は水性系、溶剤系、無溶剤系のいずれであってもよいが、人体への影響が少なく、温度変化があっても粘着特性が変わらないシリコーン系粘着剤が好ましい。かかる粘着剤は、必要に応じて鎮痛剤、消炎剤、凝り解消剤、各種ビタミン剤等の薬剤;アルコール類、制汗剤、保湿剤、美白剤、精油、抗菌剤などを含有してもよい。
本発明の粘着性パッドは、好ましくは剥離時の粘着力が50gf/30mm〜300gf/30mmである。剥離時の粘着力は、同じ粘着剤層でも粘着性パッドの重量、人の肌との接触面積、粘着させる時の圧力、剥離時の速度などによって変わり、人の肌の粗さ、油脂分、保湿分などに個人差があるので、必ずしも一定の数値を示さない。そこで、整姿用粘着性パッドを胸部に装着後一日間落下しなかった粘着剤について、未硬化の粘着剤をポリエステルフィルムに塗工して硬化させ、硬化してできた粘着剤面を平坦なアルミパネル(JIS H4000 A1050P)に圧着し、該ポリエステルフィルムを0.34m/分の速度で該アルミパネルに対して90度方向に剥離したときの抵抗値を測定することによって、剥離時の粘着力を数値化した。剥離時の粘着力は50gf/30mm〜300gf/30mmの範囲にあればよく、好ましくは70gf/30mm〜250gf/30mmである。50gf/30mm以下では落下し易く、300gf/30mmを超えると粘着力が強すぎて違和感を生じ、再剥離性を有さないからである。
貫通孔もしくは溝を有する粘着剤層を通気・通水性多孔質支持体面に形成するには、粘着剤をスクリーン印刷、凸版印刷、平板印刷、凹版印刷、曲面印刷、噴霧塗装、デイスペンサーからの吐出など各種の方法によって格子模様、散点模様、クレーター模様などの均一または不均一な模様に塗工し、必要に応じて硬化させるか、溶剤や水を揮発させればよい。格子模様の場合は、粘着剤の格子間に多孔質支持体表面まで貫通する溝が形成され、散点模様の場合は粘着剤の突起と突起の間に多孔質支持体表面まで貫通する溝が形成され、クレーター模様の場合は多孔質支持体表面まで貫通する略円形の貫通孔が形成されるが、粘着剤は粘ちょうな液状のため、隣接する溝同士が部分的につながったり、隣接する突起同士がつながったり、隣接するクレーター同士がつながったりして、不均一な模様となることが多い。
通気・通水性多孔質支持体の一面全面に水性系粘着剤や溶剤系粘着剤を塗工し、水や溶剤の蒸発を利用して貫通孔もしくは溝を形成させてもよい。また、粘着剤に水溶性のポリアクリル酸ソーダ、ポリビニールアルコール、無機塩などの粉末を添加して混合し、通気・通水性多孔質支持体の一面に塗工し、必要に応じて硬化後に水洗して、貫通孔もしくは溝を形成してもよい。粘着剤に空気、炭酸ガスなどの気体を強制攪拌により分散させたものを通気・通水性多孔質支持体の一面に塗工して貫通孔もしくは溝を形成してもよい。
水性粘着剤や溶液型粘着剤は、塗工後に放置するか、熱風乾燥するとよい。硬化性の粘着剤は、上記方法により通気・通水性多孔質支持体の一面に塗工し、加熱、紫外線照射、電子線照射、室温放置などの方法で硬化させるとよい。なお、粘着剤層面が裸であると、埃、汚れ、水、人の手指、他の部材などがくっ付くので、使用するまで、剥離性のフィルムで被覆しておくことが好ましい。
本発明の粘着性パッドは、通気・通水性多孔質支持体が連続気泡を有するシリコーンゴムスポンジである場合、その粘着剤層がない面上には有機樹脂の薄膜が積層されているが、該連続気泡の開口部は該有機樹脂の薄膜により封鎖されていないことが好ましい。ここで使用する有機樹脂は、皮膜形成性があり、シリコーンゴムスポンジより強度と耐摩耗性が優れているものが好ましい。
有機樹脂は水性有機樹脂が好ましい。水性有機樹脂は、水に分散、乳化または溶解した有機樹脂、好ましくは硬化性有機樹脂であり、加熱するか、水が蒸発すると強固な皮膜を形成するものである。なかでも、分子中に親水性基を有し、水中に微粒子がコロイド状に分散しており、乳化剤を含有しないものが好ましい。具体的には水性ウレタン系樹脂、水性アクリル系樹脂、水性ポリエステル樹脂、水性エポシキ樹脂、水性フッ素樹脂、水性シリコーン樹脂、水性ポリエチレン樹脂、特にはこれらの硬化性水性樹脂が例示されるが、水性ウレタン系樹脂の皮膜はゴム弾性を有しており、機械的強度が優れているので最も好ましく、ついで水性アクリル系樹脂、水性フッ素樹脂が好ましい。これら水性樹脂は、水分が蒸発すると強固な皮膜を形成するもの、特殊官能基で変性されており自己架橋するもの、架橋剤と混合すると架橋して硬化するもの、硬化触媒と混合すると架橋して硬化するものなどがある。必要に応じて架橋剤および/または硬化触媒が配合され、さらには接着性付与剤、着色剤、難燃剤、防腐剤、防黴剤、少量の有機溶媒などが配合されてもよい。
連続気泡を有するシリコーンゴムスポンジの粘着剤層がない面への水性有機樹脂の積層は、含浸、噴霧塗装、刷け塗り、ローラコーテイング、ナイフコーテイングなど種々の方法をとることができる。水性有機樹脂の塗布量は、該連続気泡の開口部が該有機樹脂の薄膜により封鎖されない程度が好ましい。
具体的には、室温での風乾後、または加熱乾燥後の有機樹脂皮膜厚さが5μm〜100μmの範囲となるような量が好ましい。水性有機樹脂の弾性率によって異なるが、水性有機樹脂からの有機樹脂膜の膜厚が5μm〜100μmの範囲であれば、シリコーンゴムスポンジの柔軟性を損なうことがない。
シリコーンゴムスポンジの粘着剤層がない面上に有機樹脂の薄膜が積層されていると、指で摘まれたり、爪を立てられたり、尖った角で擦られたりしても、傷つくことがないという利点がある。
以下、本発明の実施例と比較例を掲げる。実施例と比較例中、重量部のことであり、%とあるのは重量%のことで、粘度は25℃での測定値を示す。なお、本発明は、これら実施例によって限定されるものではない。
[実施例と比較例で使用した配合成分]
A:撹拌羽付きミキサーに粘度10,000mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.14%)100部とヘキサメチルジシラザンで表面処理した比表面積200m/gの疎水性ヒュームドシリカ17部を加えて均一に混合し、180℃で2時間熱処理を行って得られた流動性のある液状シリコーンゴムベース
B:粘度5mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサンコポリマー(ケイ素原子結合水素含有量0.8%)
C:(CHSiO0.5単位とSiO単位からなり、両単位のモル比が0.7/1のメチルポリシロキサンレジン
D:塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体溶液(白金含有量0.4%)
E−1:ポリアクリル酸ナトリウムの水溶液(ポリアクリル酸ナトリウム含有量1%)
E−2:カルボキシルメチルセルロースのナトリウム塩の水溶液(カルボキシルメチルセルロースのナトリウム塩含有量3%)
F−1:ポリオキシエチレンジオレエート(HLB値10.4)
F−2:ポリオキシエチレンジラウレート(HLB値6.6)
[シリコーンゴムスポンジシートの調製]
容器にAの100部、E−1の50部、E−2の150部、F−1の0.5部、F−2の2部を投入し、T.K.ホモミキサーMARKII2.5型(特殊機化工業株式会社製)を使用して、回転数5000rpmで5分間かけて混合することにより、シリコーンエマルションを調製した。このシリコーンエマルション100部にBの1.6部、Dの0.05部を加えて手混合し、真空ポンプで脱気した後に、厚さ2mmのシート状金型に流し込み、加圧下80℃で15分かけて硬化させた。得られたシリコーンゴムスポンジシートを水道水に48時間浸漬して、清浄なシリコーンゴムスポンジシートを得た。このシリコーンゴムスポンジシートは、比重が0.4であり、アスカーC型硬度計による硬さが8であり、孔径0.05〜0.1mmの連続気泡を多数有していた。
[シリコーン粘着剤組成物の調製]
直径6インチ(15.2cm)の3本ロールを使用してAの100部とCの30部を均一になるまで混合し、得られた液状混合物100部にBの0.3部、Dの0.03部を手混合し、真空ポンプで脱気してシリコーン粘着剤組成物を調製した。
「通水時間」
粘着剤層を上面にして水平に置かれた粘着性パッドに水滴を滴下したときに、すべての水滴が粘着剤層を通過して多孔質支持体内に移動するまでの時間を通水時間とした。
[剥離粘着力の測定方法]
厚み0.01mmのポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、ポリエステルフィルムという)の片面に、各実施例で使用するスクリーンを介して、シリコーン粘着剤組成物を長さ45mm、幅30mmの長方形になるようにスクリーン印刷した。ほぼ均一に分布した略円形の孔を多数有するシリコーン粘着剤組成物層を片面に有するポリエステルフィルムを110℃の熱風循環式オーブンに15分間入れて該シリコーン粘着剤組成物を硬化させた。該ポリエステルフィルムのシリコーン粘着剤面(長さ45mm/幅30mm)をアルミパネル(JIS H4000 A1050P)に貼り付け、鉄ローラーにより400gfの力で圧着させ、室温下で10分間静置後、引張り試験機を用いて、シリコーン粘着剤層を有するポリエステルフィルムを0.34m/分の速さで該アルミパネルに対して90度方向に引張って剥離する時の応力を剥離粘着力とした。
〔実施例1〕
前記シリコーンゴムスポンジシートの片面上に、60メッシュ、膜厚250μmであり、均一に分布した円形の孔を多数有するスクリーンを介して、前記シリコーン粘着剤組成物を塗工し、スクリーンを除去した。シリコーン粘着剤組成物の塗工面積は5cm×5cmであり、シリコーン粘着剤組成物の占有面積は塗工面積の70%であった。かくして得られた貫通孔ないし溝を多数有するシリコーン粘着剤組成物層を片面に有するシリコーンゴムスポンジシートを熱風循環式オーブンに投入し、110℃で15分間かけて該シリコーン粘着剤組成物を硬化させた。かくして得られた図1に示す貫通孔ないし溝を多数有するシリコーン粘着剤層(シリコーン粘着剤の塗工面積5cm×5cm、粘着剤の占有面積は塗工面積の70%)を片面に有するシリコーンゴムスポンジシートの通水時間を測定して表1に示した。また、前記シリコーン粘着剤組成物と前記スクリーンを使用して作った、片面に図1に示す貫通孔ないし溝を多数有するシリコーン粘着剤層(粘着剤の占有面積70%)を有するポリエステルフィルムについて、剥離粘着力を測定して表1に示した。
〔実施例2〕
実施例1において、60メッシュ、膜厚250μmであり、均一分布した円形の孔を多数有しているが、円形の孔数が実施例1で使用したスクリーンより少ない別のスクリーンを使用した他は同一条件で、貫通孔ないし溝を多数有するシリコーン粘着剤組成物層(塗工面積5cm×5cm、粘着剤の占有面積は塗工面積の80%)を片面に有するシリコーンゴムスポンジシートを作製した。かくして得られた図1に示す貫通孔ないし溝を多数有するシリコーン粘着剤層(シリコーン粘着剤の塗工面積5cm×5cm、粘着剤の占有面積は塗工面積の80%)を片面に有するシリコーンゴムスポンジシートの通水時間を測定して表1に示した。
また、前記シリコーン粘着剤組成物と前記スクリーンを使用して作った、図1に示す貫通孔ないし溝を多数有するシリコーン粘着剤層(粘着剤の占有面積は塗工面積の80%)を片面に有するポリエステルフィルムについて、剥離粘着力を測定して表1に示した。
〔比較例1〕
実施例1において、スクリーンを使用しない他は同一条件で、貫通孔ないし溝を有しないシリコーン粘着剤層(塗工面積5cm×5cm、粘着剤の占有面積は塗工面積の100%)を片面に有するシリコーンゴムスポンジシートを作製した。その通水時間を測定して表1に示した。また、前記シリコーン粘着剤組成物を使用して作った、貫通孔ないし溝を有しないシリコーン粘着剤層(粘着剤の占有面積は塗工面積の100%)を有するポリエステルフィルムについて、剥離粘着力を測定して表1に示した。
Figure 2006131812
〔実施例3〕
実施例1と実施例2のシリコーン粘着剤層を片面に有するシリコーンゴムスポンジシートの反対面に、下記の水性ポリエーテルポリオール系ウレタン樹脂の希釈液を薄く塗布し、風乾させた。シリコーンゴムスポンジシート上にポリエーテルポリオール系ウレタン樹脂皮膜(厚さ0.05mm)が密着ないし接着しているが、連続気泡の開口部は該樹脂皮膜で封鎖されていなかった。シリコーンゴムスポンジシートの該樹脂皮膜を有する面は、指で摘まんだり、爪を立てたり、尖った角で擦っても、傷つくことがなく、強度と耐摩耗性が優れており、しかも、通気・通水性が損なわれていなかった。
林化学工業株式会社製水性ポリエーテルポリオール系ウレタン樹脂「バインダーCB−556」(組成:ポリエーテルポリオール系ウレタン樹脂35〜45%、ポリエチレングリコールモノ(またはジ)脂肪酸(8〜38)エステル(n>100)1〜3%、水50〜60%、pH:弱アルカリ性、イオン性:アニオン性、皮膜:弾力性、耐水性、耐溶剤性が優れている。)をイオン交換水で2倍に希釈したもの;
本発明の粘着性パッドは、粘着剤層と通気・通水性多孔質支持体とからなり、粘着剤層に多数の貫通孔もしくは溝が存在するので通気・通水性に優れており、人の素肌への粘着性があり、人の素肌からの再剥離性と人の素肌への再粘着性を有するので、胸部整姿用パッド、肩痛鎮静用パッド、肩凝り鎮静用パッド、膝痛鎮静用パッドなどとして有用である。
実施例1と実施例2におけるシリコーンゴムスポンジシート上の粘着剤層の一部分の平面図である。黒色の部分がシリコーン粘着剤であり、白い部分が貫通孔ないし溝である。黒色の部分は***している。 実施例3のシリコーンゴムスポンジシート上のウレタン樹脂皮膜周辺の断面模式図である。 本発明の他の実施例である胸部整姿用粘着性パッドの斜視図である。 図3のA−A線の断面図である。
符号の説明
1 シリコーン粘着剤
2 貫通孔ないし溝
3 シリコーンゴムスポンジシート
4 ウレタン樹脂皮膜
5 胸部整姿用粘着性パッド
6 シリコーンゴムスポンジ
7 シリコーン粘着剤層

Claims (6)

  1. 人の素肌への粘着性を有する粘着剤層と通気・通水性多孔質支持体とからなる粘着性パッドにおいて、粘着剤層に多数の貫通孔もしくは溝が存在し、粘着剤占有面積が粘着剤層全体の50〜95%であり、人の素肌からの再剥離性と人の素肌への再粘着性を有することを特徴とする通気・通水性粘着性パッド。
  2. 剥離時の粘着力が50gf/30mm〜300gf/30mmであることを特徴とする請求項1記載の粘着性パッド。
  3. 粘着剤層を上面にして水平に置かれた粘着性パッドに水滴を滴下したときに、すべての水滴が粘着剤層を通過して多孔質支持体内に移動するまでの時間が30秒以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の粘着性パッド。
  4. 粘着剤がシリコーン系粘着剤であり、多孔質支持体が連続気泡を有するシリコーンゴムスポンジであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の粘着性パッド。
  5. 連続気泡を有するシリコーンゴムスポンジの粘着剤層がない面上に有機樹脂の薄膜が積層されており、該連続気泡の開口部は該有機樹脂の薄膜により封鎖されていないことを特徴とする請求項4記載の粘着性パッド。
  6. 有機樹脂がウレタン系樹脂である請求項5記載の粘着性パッド。





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