JP2006128916A - 電力増幅回路および電力増幅器 - Google Patents

電力増幅回路および電力増幅器 Download PDF

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Abstract

【課題】 歪のない安定した出力を得られる安価な電力増幅回路および電力増幅器を提供する。
【解決手段】 NチャンネルFET1のソースとNチャンネルFET2のドレインを共通接続し、この接続点に負荷3を接続するとともに、NチャンネルFET1のドレインに正極性電源、NチャンネルFET2のソースに負極性電源を接続したものであって、NチャンネルFET1のソースとNチャンネルFET2のドレインの接続点の負荷3への出力を基準として、NチャンネルFET1のゲートを制御する第1の駆動回路17と、負極性電源を基準として、NチャンネルFET2のゲートを制御する第2の駆動回路18を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プッシュプル出力の電力増幅回路および電力増幅器に関するものである。
従来、プッシュプル出力の電力増幅回路として、例えば、図3に示すように基準電位COMで共通接続された正極性電源(+VDD)100aと負極性電源(−VDD)100bで構成される電源100の間に、コンプリメント・タイプのMOS−FETからなるNチャンネルFET101とPチャンネルFET102を接続し、これらNチャンネルFET101とPチャンネルFET102の接続点に負荷103を接続し、この負荷103に対しNチャンネルFET101より電流を吐き出し、PチャンネルFET102で吸込むような動作を行なうことで、所定の出力を供給するようにしたものがある。
このように構成された回路では、NチャンネルFET101とPチャンネルFET102が正負対称のプッシュプル・ソース・フォロワであり、つまり、電源正極側にも電源負極側にもソース・フォロワで、同じ特性の低インピーダンス出力となるため、出力に歪が少ない安定した動作を得ることができる。
特開平8−32367号公報
ところで、最近、スイッチング素子として用いられるFETは、NチャンネルFETが主流になっており、これとともにPチャンネルFETは、種類が少なく、例えば所望するハイパワーのものや周波数特性のものを入手するのが困難で、価格的にも高価なものになっている。
そこで、従来、図3で述べたPチャンネルFETに代えてNチャンネルFETを使用し、電源正極側にソースフォロワ、電源負極側にソース接地を用いることにより、NチャンネルFETのみでプッシュプル回路を構成したものが考えられている。
ところが、このようにするとソースフォロワ側は低インピーダンス出力であるのに対し、ソース接地側は高インピーダンス出力となって、正負非対称の関係となるため、出力に歪が発生し、安定した動作を得ることができないという問題を生じる。
一方、このようなプッシュプル出力の電力増幅回路には、コンプリメント・タイプのPNPトランジスタとNPNトランジスタや、PチャンネルIGBTとNチャンネルIGBTを用いたものも知られている。しかし、これらについても、PNPトランジスタは、種類が少なく、所望するものの入手が困難で、価格的にも高価になっており、PチャンネルIGBTにあっては、一般的に入手できるものが存在していない。
このため、これらについても、NPNトランジスタやNチャンネルIGBTのみでプッシュプル回路を構成しようとすると、この場合、電源正極側にエミッタフォロワ、電源負極側にエミッタ接地が用いられ、エミッタフォロワ側で低インピーダンス出力、エミッタ接地側で高インピーダンス出力となって、正負非対称となるため、出力に歪が発生し、安定した動作を得ることができないという問題を生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、歪のない安定した出力を得られる安価な電力増幅回路および電力増幅器を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、第1のNチャンネルFETのソースと第2のNチャンネルFETのドレインを共通接続し、この接続点に負荷を接続するとともに、第1のNチャンネルFETのドレインに電源正極、第2のNチャンネルFETのソースに電源負極を接続してなる増幅回路であって、前記第1のNチャンネルFETのソースと第2のNチャンネルFETのドレインの接続点の負荷への出力を基準として、前記第1のNチャンネルFETのゲートを制御する第1の駆動手段と、前記電源負極を基準として、前記第2のNチャンネルFETのゲートを制御する第2の駆動手段と、を具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、第1のNPNトランジスタのエミッタと第2のNPNトランジスタのコレクタを共通接続し、この接続点に負荷を接続するとともに、第1のNPNトランジスタのコレクタに電源正極、第2のNPNトランジスタのエミッタに電源負極を接続してなる増幅回路であって、前記第1のNPNトランジスタのエミッタと第2のNPNトランジスタのコレクタの接続点の負荷への出力を基準として、前記第1のNPNトランジスタのベースを制御する第1の駆動手段と、前記電源負極を基準として、前記第2のNPNトランジスタのベースを制御する第2の駆動手段と、を具備したことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、第1のNチャンネルIGBTのエミッタと第2のNチャンネルIGBTのコレクタを共通接続し、この接続点に負荷を接続するとともに、第1のNチャンネルIGBTのコレクタに電源正極、第2のNチャンネルIGBTのエミッタに電源負極を接続してなる増幅回路であって、前記第1のNチャンネルIGBTのエミッタと第2のNチャンネルIGBTのコレクタの接続点の負荷への出力を基準として、前記第1のNチャンネルIGBTのゲートを制御する第1の駆動手段と、前記電源負極を基準として、前記第2のNチャンネルIGBTのゲートを制御する第2の駆動手段と、を具備したことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、さらにクロスオーバ歪を抑制するクロスオーバ歪抑制手段を有し、前記第1および第2の駆動手段は、前記クロスオーバ歪抑制手段の出力を適用してゲートもしくはベースを制御することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の電力増幅回路を適用したことを特徴とする電力増幅器である。
本発明によれば、歪のない安定した出力を得られる安価な電力増幅回路および電力増幅器を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電力増幅回路の概略構成を示している。
図1において、1、2はプッシュプル回路を構成するNチャンネルFETで、NチャンネルFET1のソースは抵抗1aを介してNチャンネルFET2のドレインに接続され、この接続点Aに、負荷3が接続されている。また、NチャンネルFET1のドレインは、正極性電源+VDDに接続され、NチャンネルFET2のソースは、抵抗2aを介して負極性電源−VDDに接続されている。
一方、4,5は電流源で、このうち電流源4には、PNPトランジスタ6のエミッタが接続され、電流源5には、PNPトランジスタ7のエミッタが接続されている。これらPNPトランジスタ6、7は、それぞれのエミッタを抵抗8を介して接続されている。
PNPトランジスタ6は、コレクタを抵抗9を介して負極性電源−VDDに接続され、ベースに、信号源19より入力信号が与えられるようになっている。また、PNPトランジスタ7は、コレクタを抵抗10を介して負極性電源−VDDに接続され、ベースは接地されている。
抵抗9両端には、第1の電圧−電流変換回路11が接続されている。この第1の電圧−電流変換回路11は、抵抗9に現れた電圧に応じた電流出力を発生するようになっている。
また、抵抗10両端には、第2の電圧−電流変換回路12が接続されている。この第2の電圧−電流変換回路12は、第1の電圧−電流変換回路11と全く同様に構成されている。
第1の電圧−電流変換回路11出力端子には、クロスオーバ歪抑制手段としての第1のAB級信号発生回路13が接続されている。この第1のAB級信号発生回路13には、例えば、特許文献1に開示されたものが適用されている。この第1のAB級信号発生回路13は、不図示のトランジスタの組み合わせで構成されるもので、A級動作では、クロスオーバ歪が発生しないがアイドリング電流が大きいため効率が悪く、また、B級動作では、高効率を得られるがクロスオーバ歪が発生するのに対し、これらの利点のみを両立させるように、出力波形にクロスオーバ歪を発生せず、且つアイドリング信号が小さくなるように予め入出力特性を非線型化した電流出力を発生するようにしている。
第2の電圧−電流変換回路12の出力端子には、第2のAB級信号発生回路14が接続されている。この第2のAB級信号発生回路14は、第1のAB級信号発生回路13と全く同様に構成されており、出力波形にクロスオーバ歪を発生せず、且つアイドリング信号が小さくなるように予め入出力特性を非線型化し、さらに極性を反転した電流出力を発生するようにしている。
第1のAB級信号発生回路13の非反転出力端子には、第1の電流−電圧変換回路15が接続されている。この第1の電流−電圧変換回路15は、OPアンプ15aと抵抗15bを有するもので、OPアンプ15aの反転入力端子には、第1のAB級信号発生回路13の非反転出力端子が接続され、また、OPアンプ15aの反転入力端子と出力端子との間には、抵抗15bが接続され、さらにOPアンプ15aの非反転入力端子には、接続点Aが接続されており、第1のAB級信号発生回路13の電流出力に応じた電圧出力を発生するようにしている。また、第1の電流−電圧変換回路15は、レベルシフト機能を有しており、電圧出力の基準レベルを、基準電位から接続点Aの電圧にシフトするようにしている。ここでの基準電位は、正極性電源+VDDと負極性電源−VDDの接続点の電位(図3参照)である。その他、この基準電位としては、正負対称電源の場合は正負電源の接続点の電位、単一電源の場合は正極又は負極の電位、単一電源より電位発生手段を用いて適当に設定される電位などが考えられる。
第2のAB級信号発生回路14の反転出力端子には、第2の電流−電圧変換回路16が接続されている。この第2の電流−電圧変換回路16もOPアンプ16aと抵抗16bを有しており、OPアンプ16aの反転入力端子には、第2のAB級信号発生回路14の反転出力端子が接続され、また、OPアンプ16aの反転入力端子と出力端子との間に抵抗16bが接続され、さらにOPアンプ16aの非反転入力端子には、負極性電源−VDDが接続され、第1のAB級信号発生回路14の電流出力に応じた電圧出力を発生するようにしている。また、第2の電流−電圧変換回路16も、レベルシフト機能を有しており、電圧出力の基準レベルを上述した基準電位から負極性電源−VDDにシフトするようにしている。 第1の電流−電圧変換回路15の出力端子には、第1の駆動手段として第1の駆動回路17が接続されている。この第1の駆動回路17は、OPアンプ17aを有し、このOPアンプ17aの非反転入力端子に第1の電流−電圧変換回路15の出力端子が接続され、反転入力端子には、はNチャンネルFET1のソースと抵抗1aの接続点が接続されている。また、OPアンプ17aの出力端子には、NチャンネルFET1のゲートが接続されている。
この場合、NチャンネルFET1のソースに直列接続される抵抗1aは、NチャンネルFET1に流れる電流に応じた電圧を発生するもので、この電圧がOPアンプ17aの反転入力端子に与えられている。これにより、OPアンプ17aは、抵抗1aに流れる電流が所定の値になるようにNチャンネルFET1のゲートを制御するようになり、NチャンネルFET1とともに定電流出力回路を構成している。また、この場合のNチャンネルFET1は、ソース側の出力(抵抗1aに現れる電圧)を基準にしてゲートが制御されることで、ソース接地に構成されている。
第2の電流−電圧変換回路16の出力端子には、第2の駆動手段として第2の駆動回路18が接続されている。この第2の駆動回路18は、OPアンプ18aを有し、このOPアンプ18aの非反転入力端子に第2の電流−電圧変換回路16の出力端子が接続され、反転入力端子にはNチャンネルFET2のソースと抵抗2aの接続点が接続されている。また、OPアンプ18aの出力端子には、NチャンネルFET2のゲートが接続されている。
この場合、NチャンネルFET2のソースに直列接続される抵抗2aは、NチャンネルFET2に流れる電流に応じた電圧を発生するもので、この電圧がOPアンプ18aの反転入力端子に与えられている。これにより、OPアンプ18aは、抵抗2aに流れる電流が所定の値になるようにNチャンネルFET2のゲートを制御するようになり、NチャンネルFET2とともに定電流出力回路を構成している。また、この場合のNチャンネルFET2は、ソース側の出力(抵抗2aに現れる電圧)を基準にしてゲートが制御されることで、ソース接地に構成されている。
次に、このように構成した実施の形態の作用を説明する。
いま、信号源19よりPNPトランジスタ6のベースに入力信号が与えられると、PNPトランジスタ6、7が入力信号を増幅する。PNPトランジスタ6の出力は、抵抗9より第1の電圧−電流変換回路11に与えられる。第1の電圧−電流変換回路11は、抵抗9に現れた電圧を電流に変換し、電流出力を発生する。
第1の電圧−電流変換回路11からの出力は、第1のAB級信号発生回路13に与えられる。第1のAB級信号発生回路13は、第1の電圧−電流変換回路11から入力される電流に対しクロスオーバ歪を抑制した電流出力を発生する。第1のAB級信号発生回路13からの電流出力は、第1の電流−電圧変換回路15に与えられる。
第1の電流−電圧変換回路15は、第1のAB級信号発生回路13からの出力電流を電圧に変換し電圧出力を発生し、同時に、レベルシフト機能により電圧出力の基準レベルを、基準電位から接続点Aの電位にシフトする。
第1の電流−電圧変換回路15によりレベルシフトされた電圧出力は、第1の駆動回路17に与えられる。第1の駆動回路17のOPアンプ17aでは、抵抗1aに現れる電圧を基準にして、抵抗1aに流れる電流が所定の値になるようにNチャンネルFET1のゲートを制御する。
一方、PNPトランジスタ7の出力は、抵抗10より第2の電圧−電流変換回路12に与えられる。第2の電圧−電流変換回路12は、抵抗10に現れた電圧を電流に変換し、電流出力を発生する。
第2の電圧−電流変換回路12からの出力は、第2のAB級信号発生回路14に与えられる。第2のAB級信号発生回路14は、第2の電圧−電流変換回路12から入力される電流に対しクロスオーバ歪を抑制し、極性を反転した電流出力を発生する。第2のAB級信号発生回路14からの電流出力は、第2の電流−電圧変換回路16に与えられる。
第2の電流−電圧変換回路16は、第2のAB級信号発生回路14からの出力電流を電圧に変換し電圧出力を発生し、同時に、レベルシフト機能により電圧出力の基準レベルを基準電位から負極性電源−VDDにシフトする。
第2の電流−電圧変換回路16によりレベルシフトされた電圧出力は、第2の駆動回路18に与えられる。第2の駆動回路18のOPアンプ18aでは、抵抗2aに現れる電圧を基準にして、抵抗2aに流れる電流が所定の値になるようにNチャンネルFET2のゲートを制御する。
これにより、NチャンネルFET1、2より負荷3に対して所定の定電流出力が供給されることになる。
従って、このようにすれば、NチャンネルFET1、2によりプッシュプル回路が構成され、電源正極側にも電源負極側にもソース接地で正負対称であり、同じ特性の高インピーダンス出力となるので、歪が少ない安定した出力を得ることができる。
また、NチャンネルFET1、2のみを使用しているので、汎用のMOS−FETを使用することができ、入手の困難さを解決できるとともに、価格的にも安価にできる。
さらに、第1および第2のAB級信号発生回路13、14を介して第1および第2の駆動回路17、18を駆動することにより、クロスオーバ歪の補償と高効率を両立した動作を得られるので、高性能の電力増幅回路を実現することもできる。
さらにまた、NチャンネルFET1、2のいずれもソース接地で、高インピーダンス出力の定電流出力回路を構成しているので、並列接続されたような場合も、回路各々の電流が加算され、総合的に所望の電圧を出力するように動作し、自動的にバランスするような動作を得られる。これにより、大電流の供給を必要とする場合は、上述した電力増幅回路を複数並列運転させることにより、大電流供給用の電力増幅器を容易に実現することができる。
なお、このような電力増幅回路を使用する電力増幅器は、電力増幅回路のインピーダンス出力が高くても低くても、電力増幅器の構成(具体的には帰還の方法)によって、出力を定電圧出力(低インピーダンス)にすることも定電流出力(高インピーダンス)にすることも、あるいは定電圧/定電流を切り替え可能にすることなども可能である。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を説明する。
図2は、第2の実施の形態にかかる電力増幅回路の概略構成を示している。
図2において、21,22は、プッシュプル回路を構成するNPNトランジスタで、これらNPNトランジスタ21のエミッタは,NPNトランジスタ22のコレクタに接続され、この接続点Bに負荷23が接続されている。
NPNトランジスタ21のコレクタは、正極性電源+VDDに接続され、NPNトランジスタ21のエミッタは、負極性電源−VDDに接続されている。
一方、24は信号源で、この信号源24は、交流信号を入力信号aとして発生する。信号源24には、駆動波形生成回路25が接続されている。この駆動波形生成回路25は、入力信号aより正側半波信号bと負側半波信号cを生成して出力する(B級動作)。
駆動波形生成回路25には、第1のレベルシフト回路26と第2のレベルシフト回路27が接続されている。
第1のレベルシフト回路26は、正側半波信号bの基準レベルを、基準電位から接続点Bの電圧にシフトした出力信号b’を発生するようにしている。ここでの基準電位は、第1の実施の形態で説明した通りである。また、第2のレベルシフト回路27は、負側半波信号cの基準レベルを、基準電位から負極性電源−VDDにシフトするとともに、位相反転させた出力信号c’を発生するようにしている。
第1のレベルシフト回路26には、第1の駆動回路28が接続されている。第1の駆動回路28は、NPNトランジスタ21のエミッタに接続され、このNPNトランジスタ21のエミッタの電圧を基準にして、ベースを制御するようになっており、NPNトランジスタ21とともにエミッタ接地出力回路を構成している。
第2のレベルシフト回路27には、第2の駆動回路29が接続されている。第2の駆動回路29は、NPNトランジスタ22のエミッタに接続され、このNPNトランジスタ22のエミッタ電圧を基準にして、ベースを制御するようになっており、NPNトランジスタ22とともにエミッタ接地出力回路を構成している。
このような構成において、信号源24より入力信号aが与えられると、駆動波形生成回路25より正側半波信号bと負側半波信号cが生成される。駆動波形生成回路25からの正側半波信号bは、第1のレベルシフト回路26に与えられ、基準レベルを、基準電位から接続点Bの電圧にシフトされ、出力信号b’として第1の駆動回路28に入力される。第1の駆動回路28は、NPNトランジスタ21のエミッタの電圧を基準にして、ベースを制御する。
一方、駆動波形生成回路25からの負側半波信号cは、第2のレベルシフト回路27に与えられ、基準レベルを、基準電位から負極性電源−VDDにシフトするとともに位相反転され、出力信号c’として第2の駆動回路29に入力される。第2の駆動回路29は、NPNトランジスタ22のエミッタの電圧を基準にして、ベースを制御する。
これにより、NチャンネルFET1、2より負荷3に対して所定の出力が供給されることになる。
従って、このようにしても、NPNトランジスタ21、22によりプッシュプル回路が構成され、電源正極側にも電源負極側にもエミッタ接地で正負対称であり、同じ特性の高インピーダンス出力となるので、歪が少ない安定した出力を得ることができる。
また、NPNトランジスタ21、22のみを使用しているので、入手の困難さを解決できるとともに、価格的にも安価にできる。
さらに、NPNトランジスタ21、22のいずれもエミッタ接地で、高インピーダンス出力となっているので、大電流の供給を必要とする場合は、上述した電力増幅回路を複数並列運転させることにより、大電流供給用の電力増幅器を容易に実現することができる。
なお、第2の実施の形態にも、第1の実施の形態で述べたAB級信号発生回路を適用することができる。このようにすれば、クロスオーバ歪の補償と高効率を両立した動作を得られるので、高性能の電力増幅回路を実現できる。
また、第2の実施の形態では、プッシュプル回路を構成するNPNトランジスタ21,22について述べたが、これらNPNトランジスタ21,22に代えてNチャンネルIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)を用いた場合も、上述したのと同様な効果を得ることができる。IGBTは、等価的にMOS−FETとバイポーラトランジスタを組み合わせて1チップとなった素子で、MOS−FETの高速スイッチング性、低駆動電力性と、バイポーラトランジスタの低抵抗といった特徴を合わせ持っている。そして、このようなNチャンネルIGBTは、図2に示すNPNトランジスタ21,22と置き換えるだけで、第2の実施の形態と全く同じ動作を得ることができる。ここでは、図2を援用して、詳細な説明は省略する。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる電力増幅回路の概略構成を示す図。 本発明の第2の実施の形態にかかる電力増幅回路の概略構成を示す図。 従来の電力増幅回路の一例の概略構成を示す図。
符号の説明
1,2…NチャンネルFET
1a、2a…抵抗、3…負荷
4、5…電流源、
6、7…PNPトランジスタ
8、9,10…抵抗、
11…第1の電圧−電流変換回路
12…第2の電圧−電流変換回路
13…第1のAB級信号発生回路
14…第2のAB級信号発生回路
15…第1の電流−電圧変換回路
15a…OPアンプ、15b…抵抗
16…第2の電流−電圧変換回路
16a…OPアンプ、16b…抵抗
17…第1の駆動回路、17a…OPアンプ
18…第2の駆動回路、18a…OPアンプ
19…信号源、21、22…NPNトランジスタ
23…負荷、24…信号源
25…駆動波形生成回路
26…第1のレベルシフト回路
27…第2のレベルシフト回路
28…第1の駆動回路
29…第2の駆動回路

Claims (5)

  1. 第1のNチャンネルFETのソースと第2のNチャンネルFETのドレインを共通接続し、この接続点に負荷を接続するとともに、第1のNチャンネルFETのドレインに電源正極、第2のNチャンネルFETのソースに電源負極を接続してなる増幅回路であって、
    前記第1のNチャンネルFETのソースと第2のNチャンネルFETのドレインの接続点の負荷への出力を基準として、前記第1のNチャンネルFETのゲートを制御する第1の駆動手段と、
    前記電源負極を基準として、前記第2のNチャンネルFETのゲートを制御する第2の駆動手段と、
    を具備したことを特徴とする電力増幅回路。
  2. 第1のNPNトランジスタのエミッタと第2のNPNトランジスタのコレクタを共通接続し、この接続点に負荷を接続するとともに、第1のNPNトランジスタのコレクタに電源正極、第2のNPNトランジスタのエミッタに電源負極を接続してなる増幅回路であって、
    前記第1のNPNトランジスタのソースと第2のNPNトランジスタのコレクタの接続点の負荷への出力を基準として、前記第1のNPNトランジスタのベースを制御する第1の駆動手段と、
    前記電源負極を基準として、前記第2のNPNトランジスタのベースを制御する第2の駆動手段と、
    を具備したことを特徴とする電力増幅回路。
  3. 第1のNチャンネルIGBTのエミッタと第2のNチャンネルIGBTのコレクタを共通接続し、この接続点に負荷を接続するとともに、第1のNチャンネルIGBTのコレクタに電源正極、第2のNチャンネルIGBTのエミッタに電源負極を接続してなる増幅回路であって、
    前記第1のNチャンネルIGBTのエミッタと第2のNチャンネルIGBTのコレクタの接続点の負荷への出力を基準として、前記第1のNチャンネルIGBTのゲートを制御する第1の駆動手段と、
    前記電源負極を基準として、前記第2のNチャンネルIGBTのゲートを制御する第2の駆動手段と、
    を具備したことを特徴とする電力増幅回路。
  4. さらにクロスオーバ歪を抑制するクロスオーバ歪抑制手段を有し、前記第1および第2の駆動手段は、前記クロスオーバ歪抑制手段の出力を適用してゲートもしくはベースを制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電力増幅回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の電力増幅回路を適用したことを特徴とする電力増幅器。
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