JP2006117124A - 車輪構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、モータを有する車輪構造のサービス性の改善を目的とする。
【解決手段】 車輪構造において、回転部は、インホイールモータのロータ26を含み、ディスクホイールにインホイールモータの駆動を伝達する。非回転部は、インホイールモータのステータ28を含む。角度検出手段は、非回転部に対する回転部の回転角度を検出する。位置決め手段は、非回転部に対して回転部を位置決めする。位置決め手段は、ロータ26に設けられた保持部26cと、ステータ28に設けられた挿通孔28cと、挿通孔28cに挿通され保持部26cに保持される保持部材72を備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、モータを有する車輪構造に関し、例えば、車輪構造のサービス性を改善させる技術に関する。
近年、自動車の駆動源として回転電機を用いたものが実用化され、特に、駆動輪としての車輪内部に直接回転電機を内蔵した、いわゆるインホイールモータの実用化が進められている。このようにモータを用いて車輪を駆動する場合、一般にモータの回転角度を検知して車輪の駆動の制御を行っており、例えば、モータのロータとステータの位相にずれが生じた場合は、位相を調整してこのずれを解消しなければならない。このため、例えば、特許文献1では、減速機構、角度検出手段、油圧配管などの部材を効率良くレイアウトして車幅方向の寸法を最小限に抑制することができるインホイールモータに関する技術が提案されている。また、例えば、特許文献2では、アジャスタプレートの調整により、外部からモータの回転角度とエンコーダの回転角度の位相を簡単に調整できるホイールモータに関する技術が提案されている。
特開2004−114858号公報 特開平5−116546号公報
内部の部材を効率良くレイアウトするインホイールモータの技術や、アジャスタプレートなどの調整部材によりモータの回転角度とエンコーダの回転角度の位相を簡単に調整できる技術が提案されている。しかし、例えば、インホイールモータ内のベアリングを交換するなど、インホイールモータ内部の部品のメンテナンスなどのために車輪を分解する際には、ステータに対してロータを回転させてしまうか、ロータをインホイールモータから取り外さなければならず、これによってモータのロータとステータの相互の位相がずれてしまうおそれがある。このようにモータのロータとステータの相互の位相がずれてしまった場合は、通常位相調整装置を使用することによってロータをステータに対して精度良く取り付けてロータとステータの位相を合わせる必要があるなど煩雑である。
そこで、本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、モータを有する車輪構造のサービス性の改善を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車輪構造は、ディスクホイールにモータの駆動を伝達する、モータのロータを含む回転部と、モータのステータを含む非回転部と、非回転部に対する回転部の回転角度を検出する角度検出手段と、非回転部に対して回転部を位置決めする位置決め手段と、を備える。この態様によると、モータ内の部品のメンテナンスなどのためにモータ内の部品を着脱する際に、ロータとステータの位相にずれが生じることを抑制することができ、サービス性を改善することができる。
車輪構造は、回転部と非回転部のいずれか一方が回転部径方向内側に配置され、他方が回転部径方向外側に配置されるものであって、位置決め手段は、回転部径方向内側に配置される回転部と非回転部のいずれか一方に設けられた保持部と、回転部径方向外側に配置される他方に設けられた挿通孔と、挿通孔に挿通され、保持部に保持される保持部材と、をさらに備えてもよい。この態様によると、ロータを効果的に保持することができ、容易にロータとステータの位相にずれが生じることを抑制することができ、サービス性を改善することができる。
車輪構造は、モータを覆うモータハウジングをさらに有し、モータハウジングは、モータを潤滑する潤滑油の給油または排出を行う孔部をさらに有し、保持部材は、孔部から挿入されてもよい。この態様により、モータハウジングに保持部材を挿入するための孔を新たに設ける必要がなくなり、コストを低減することができる。
本発明によれば、モータを有する車輪構造のサービス性を改善することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について説明する。以下の実施形態では、各車輪に組み込まれたインホイールモータを駆動源とした電気自動車に関して説明する。
図1は、実施の形態(以下「実施形態」と記載する。)にかかる車両制御装置を搭載した車両10の全体構成を示す図である。車両10は、車輪14のそれぞれのホイールにモータを内蔵したインホイールモータ方式の電気自動車を示す。インホイールモータ方式の電気自動車は、各輪独立して制御可能であるという特徴がある。また、単一のモータの出力を各ホイールに分配する方式に比べて、伝達系の部品やその設置スペースを省略することができ、また伝達による損失もなくすこともできる。モータを内蔵した車輪14の構造は、図2を参照して後述する。
車輪14には、インホイールモータ16が設けられている。インホイールモータ16に対応して車体側に設置されるアンプ22には、車体12に搭載されたバッテリ20から直流電力が供給される。アンプ22は、インバータを含んで構成され、供給された直流電力を三相交流電圧に変換してインホイールモータ16に供給する。インホイールモータ16は、交流電圧により回転駆動され、これによって車輪14を回転させ、車両10を走行させる。インホイールモータ16は、惰性走行時、車輪の回転により発生する回生ブレーキによって制動力を発揮することもできる。回生された電力は、バッテリ20に充電される。
インホイールモータ16の出力は、車体12に搭載された電子制御装置100(以下、「ECU100」と表記する)により制御される。ECU100はアンプ22と通信可能に接続されており、インホイールモータ16に対する指令値をアンプ22に与える。アンプ22は、内蔵されているインバータをPWM制御して、指令値に応じたトルクを発揮するようにインホイールモータ16を制御する。
インホイールモータ16には、角度センサ18が搭載されている。角度センサ18は回転角度を検知するセンサであり、角度センサ18により検知された回転角度データは、ECU100に入力される。ECU100は、ECU内部の演算手段により、入力された各車輪の回転角度データから車輪の回転角度を演算する。ECU100は、演算した各車輪の回転角度に基づいてインホイールモータ16に対する指令値をアンプ22に与える。これにより、インホイールモータ16の駆動を最適に制御することができる。
図2は、実施形態にかかる車輪構造の構成を示す図である。車輪14は、ディスクホイール52と図示しないタイヤを備える。インホイールモータ16は、モータハウジング23、アクスルハブ50、駆動軸24、第1ギア32と第2ギア34と第3ギア44などからなる減速機構、及びモータハウジング23に固定された環状のステータ28とステータ28の径方向内側に回転可能に配設されたロータ26からなるモータ60などを備える。なお、図1おいて、コントロール基板は、回転電機と同じ空間に収納することができるが、図示を省略している。もちろん、図示しない車体側の制御装置側にコントロール基板の機能を持たせてもよい。
モータハウジング23は、図示しないサスペンションのバネ下重量の軽量化および耐久性、製造のし易さ等を考慮して、例えばアルミダイカストによって鋳造されている。
このモータハウジング23の上部には、インホイールモータ16内を潤滑するオイルを給油するための給油プラグ孔23aが設けられており、この給油プラグ孔23aの内周には雌ねじ部が設けられている。給油プラグ孔23aからインホイールモータ16内にオイルを給油した後には、給油プラグ70aを給油プラグ孔23aに締結することにより、オイルが漏れないようにモータハウジング23が密閉される。モータハウジング23の下部には、インホイールモータ16を潤滑するオイルを交換する際に、インホイールモータ16内のオイルを排出するためのドレーンプラグ孔23bが設けられており、このドレーンプラグ孔23bの内周にも雌ねじ部が設けられている。ドレーンプラグ孔23bには、ドレーンプラグ70bが締結されており、オイルを交換する際には、このドレーンプラグ70bをモータハウジング23から取り外すことによりインホイールモータ16内のオイルを排出することができる。オイルを排出後、ドレーンプラグ70bをドレーンプラグ孔23bに再度締結することにより、新しいオイルをインホイールモータ16内に給油することができる。
ステータ28は、例えば板状の電磁鋼板が複数積層され、中心方向、すなわちロータ26の中心方向に延びるスロット部とティース部とが交互に形成される環状の鉄心28aと、鉄心28aの各ティース部に巻回配置される3相の磁界コイル28bとで構成されている。ステータ28は、回転しないようにモータハウジング23に固定されている。なお、ステータ28を構成する鉄心28aは内周側に磁界コイル28bを配置するため、磁界コイル28bの組付性を考慮し、半径方向に複数に分割される分割鉄心として、磁界コイル28bの組み付け後環状に組み立てられることが望ましい。このように組み付けられた磁界コイル28bに順次所定のタイミングで電流を供給することにより、ステータ28に回転磁界を発生させ、ロータ26を回転させることができる。
ロータ26の外周面には等間隔で複数の永久磁石26aが配列され、ステータ28が発生する回転磁界の移動に伴い永久磁石26aを介して吸着作用と反発作用が繰り返され、ロータ26を所望の方向に所望の速度で回転させている。ロータ26の内周面には、永久磁石26aに固定され永久磁石の駆動を伝達するロータハウジング26bを備える。
給油プラグ孔23aの下方のステータ28の鉄心28aのティース部には、保持部材72が挿通される挿通孔28cが、挿通孔28cの中心軸と給油プラグ孔23aの中心軸が同一軸上になるように設けられている。ドレーンプラグ孔23bの上方のステータ28の鉄心28aのティース部には、保持部材72が挿通される挿通孔28cが、挿通孔28cの中心軸とドレーンプラグ孔23bの中心軸が同一軸上になるように設けられている。ロータ26の永久磁石26aには、保持部材72を締結するための雌ねじ部を有する保持部26cが、車輪14の軸方向に同一の位置で2箇所設けられている。
ロータハウジング26bは、駆動軸24に挿入され駆動軸24と相対的に回転可能な第1ギア32に圧入されている。ロータハウジング26bにはベアリング30が圧入されており、このベアリング30の外周がモータハウジング23に挿入されることにより、第1ギアはモータハウジング23およびステータ28に対しても回転可能となっている。
第1ギア32のギア部32aは、回転可能な第2ギア34の外周に設けられたギア部34aと噛合しており、さらに、第2ギア34のギア部34aは、モータハウジング23に固定された第3ギア44の内周に設けられたギア部44aと噛合している。第2ギア34のディスクホイール52と反対方向には中心軸34bが突出し、駆動伝達部材36に形成された挿入孔36aに回転可能に挿入されている。駆動伝達部材36は、ベアリングを介してモータハウジング23に回転可能に固定されており、駆動伝達部材36に形成された挿入孔36bには、駆動軸24が圧入されている。これにより、ロータ26が回転すると、ロータ26に圧入された第1ギア32が回転し、第1ギア32に噛合された第2ギア34が、第2ギア34の中心軸を中心に回転しながら、駆動軸24の中心軸を中心に駆動軸24の周方向に移動していく。第2ギア34が駆動軸24の中心軸を中心に駆動軸24の周方向に移動していくことにより、駆動伝達部材36が回転し、駆動伝達部材36に圧入された駆動軸24に駆動が伝達される。
角度センサ18は、本実施形態においては、エンコーダを使用している。角度センサ18であるエンコーダは、回転可能な内輪部、カバー部、内輪部に固定され、内輪部とともに回転するスリット円板、カバー部に固定された固定スリットなどを有しており、回転角度を検知したい部材にこの内輪部を固定して回転角度を検知する。エンコーダの内輪部に固定された部材が回転すると、エンコーダの内輪部が回転してスリット円板が回転し、このスリット円板のスリット部に発行ダイオードにより光りを照射して、スリット円板と固定スリットの双方を通過する光をフォトロランジスタにより検知することにより、回転角度を検知する。本実施形態においては、エンコーダの内輪部を第1ギアの外周に固定し、エンコーダのカバー部をインホイールモータ16のモータハウジング23に固定することにより、第1ギア32の回転角度を検知している。第1ギア32の回転角度データはECU100に入力され、ECU100は、第1ギア32の回転角度データから車輪14の回転角度を演算する。なお、角度センサ18は、エンコーダ以外にも、例えばレゾルバ、ホール素子などの回転角度を検知するセンサであってもよい。
駆動軸24はアクスルハブ50に挿入され、ボルト46によってアクスルハブ50に固定されている。アクスルハブ50は、モータハウジング23に圧入されたホイールベアリング25を介してモータハウジング23に回転可能に挿入されている。このホイールベアリング25は、駆動軸24を直接支持することから、タイヤおよびディスクホイール52を介して車体12の質量を支持しており、そのためベアリング内部の玉部や内輪部、外輪部などが摩耗してホイールベアリングを交換する必要が生じる場合がある。ホイールベアリング25の交換は、ディスクホイール52、ブレーキディスク54、アクスルハブ50を取り外して、ホイールベアリング25が圧入されているモータハウジング23を取り外すことにより行うことができる。
アクスルハブ50とディスクホイール52との間にはブレーキディスク54が配置され、ブレーキキャリパ56によりブレーキディスク54に制動力が与えられる。
ハブボルト40は、アクスルハブ50に圧入により固定されており、ディスクホイール52は、ブレーキディスク54を介してハブボルト40およびハブナット42によりアクスルハブ50に固定される。なお、ハブボルト40は、ネジ山が破損した場合などを考慮して、ハブナット42を取り外してディスクホイール52およびブレーキディスク54を取り外し後、アクスルハブ50に圧入された状態から抜くことが可能となっている。
以上の構成により、ステータ28が発生する回転磁界の移動に伴いロータ26に回転駆動力が与えられ、第1ギア32、第2ギア34、駆動伝達部材36、駆動軸24、アクスルハブ50を介して、ディスクホイール52に駆動が伝達される。
このように構成されるインホイールモータ16は、運転者の操作するアクセルペダルのアクセル開度やブレーキペダルの操作量等に基づき、モータ制御部から出力されるトルク指令により、所定の交流が、ステータ28の磁界コイル28b供給される。その結果、ステータ28は、回転磁界を発生させてロータ26を回転させる。つまり、ディスクホイール52を所望の方向に所望の回転量だけ駆動する。
ECU100が入力された回転角度データに基づいて、インホイールモータ16を正確に制御するには、モータ60のステータ28とロータ26の位相が正確に合っていなければならない。両者の位相にずれが生じた場合は、位相調整装置を使用してロータ26をステータ28に対して精度良く取り付けることにより、ロータ26とステータ28の位相を合わせる必要がある。この位相調整装置はコストなどの理由により車両10には通常設置されていない。そのため、モータ60のステータ28とロータ26の位相にずれが生じた場合は、位相調整装置を有する整備工場などに車両10を持ち込まなければならない。
図3は、実施形態にかかるインホイールモータ16のディスクホイール側から見た断面図である。モータハウジング23の径方向内側には、ステータ28がモータハウジング23に固定されて配設されている。ステータ28の径方向内側には、ロータ26がステータ28に対して回転可能に配設されている。モータの中心部には駆動軸24が配設され、その径方向外側でロータ26の径方向内側には第1ギア32が配設されている。ステータ28の鉄心28aのティース部には、磁界コイル28bが巻回されている。本実施形態においては、円周方向に均等間隔に配置された16箇所のティース部のそれぞれに磁界コイル28bが巻回されている。
モータハウジング23の上部には、給油プラグ孔23aが設けられており、この給油プラグ孔23aには、給油プラグ70aが締結されている。この給油プラグ孔23aの下方のステータ28の鉄心28aのティース部には、保持部材72が挿通される挿通孔28cが、挿通孔28cの中心軸と給油プラグ孔23aの中心軸が同一軸上になるように設けられている。モータハウジング23の下部には、ドレーンプラグ孔23bが設けられており、このドレーンプラグ孔23bには、ドレーンプラグ70bが締結されている。このドレーンプラグ孔23bの上方のステータ28の鉄心28aのティース部には、保持部材72が挿通される挿通孔28cが、挿通孔28cの中心軸とドレーンプラグ孔23bの中心軸が同一軸上になるように設けられている。ロータ26の永久磁石26aには、保持部材72を締結するための雌ねじ部を有する保持部26cが2箇所設けられており、ロータ26を回転させることにより、それぞれの保持部26cの中心軸を、2箇所の挿通孔28cの中心軸と同一軸上に移動することができるように、保持部26cが配置されている。
図4は、実施形態にかかる保持部材72を示す図である。保持部材72の一端には、レンチでの締結を行うため六角形のヘッド部72dが設けられている。ヘッド部72dと隣接して大径のショルダー部72aが形成され、その隣には、小径でステータ28の挿通孔に挿通されることにより位置決めされる位置決め部72bが形成されている。保持部材72の他端には、ロータ26の保持部26cに締結するための雄ねじ部を有するねじ部72cが設けられている。
図5は、実施形態において、インホイールモータ16に保持部材72を装着した状態を示す図である。給油プラグ70aおよびドレーンプラグ70bを取り外して保持部材72を取り付けるために、ディスクホイール52、およびブレーキディスク54は取り外してある。モータハウジング23の上部の給油プラグ孔23aには、保持部材72の大径のショルダー部72aが挿通されている。このショルダー部72aは、給油プラグ孔23aの雌ねじ部の内径よりも径が小さくなっており、給油プラグ孔23aの軸方向の長さよりも短くなっている。ステータ28の鉄心28aに形成された挿通孔28cには、保持部材72の位置決め部72bが挿通されている。この保持部材72の位置決め部72bは、挿通孔28cに挿通できるよう、挿通孔28cよりも、ロータ26とステータ28の位相のずれに影響を与えない程度にわずかに径が小さくなっており、挿通孔28cの軸方向全体にわたって位置決め部72bが挿通されている。
ロータ26の永久磁石26aの保持部26cの雌ねじ部は、保持部材72のねじ部72cと径およびピッチが同一に形成されており、保持部26cに保持部材72のねじ部72cが締結されることにより、保持部材72のヘッド部72dとショルダー部72aの間に設けられたフランジ部が、インホイールモータ16のモータハウジング23の外側によって係止されて保持部材72が固定され、ロータ26がステータ28に対して固定されるので、ロータ26とステータ28の位相のずれを抑制することができる。
モータハウジング23の下部のドレーンプラグ孔23bには、保持部材72の大径のショルダー部72aが挿通されている。このショルダー部72aは、ドレーンプラグ孔23bの雌ねじ部の内径よりも径が小さくなっており、ドレーンプラグ孔23bの軸方向の長さよりも短くなっている。ステータ28の鉄心28aに形成された挿通孔28cには、保持部材72の位置決め部72bが挿通されている。この保持部材72の位置決め部72bは、挿通孔28cに挿通できるよう、挿通孔28cよりも、ロータ26とステータ28の位相のずれに影響を与えない程度にわずかに径が小さくなっており、挿通孔28cの軸方向全体にわたって位置決め部72bが挿通されている。
また、前述の給油プラグ孔23aに保持部材72を取り付ける場合と同様に、保持部26cに保持部材72のねじ部72cが締結されることにより、保持部材72が固定されてロータ26がステータ28に対して固定されるので、ロータ26とステータ28の位相のずれを抑制することができる。
以上より、保持部材72が給油プラグ孔23aおよびドレーンプラグ孔23bに挿入され、ステータ28の挿通孔28cを挿通してロータ26に保持されるため、ステータ28に対してロータ26を所定の位置で位置決めできることからロータ26とステータ28の位相のずれを抑制することができる。このため、容易にモータ内部のメンテナンスを行うことができることから、サービス性を改善することができる。
ロータ26の永久磁石26aの保持部26cの雌ねじ部は、保持部材72のねじ部72cと径およびピッチが同一に形成されており、保持部26cに保持部材72のねじ部72cが締結されることにより、保持部材72のヘッド部72dとショルダー部72aの間に設けられたフランジ部が、インホイールモータ16のモータハウジング23の外側によって係止され、保持部材72が固定される。
図6は、実施形態において、インホイールモータ16に保持部材72を装着した状態で、モータハウジング23の一部を取り外した状態を示す図である。アクスルハブ50は、ボルトを取り外すことにより駆動軸24およびモータハウジング23から取り外すことができる。ホイールベアリング25が圧入されたモータハウジング23の一部は、インホイールモータ16から分離可能に構成されており、図示されていないねじを取り外すことにより、このモータハウジング23の一部をインホイールモータ16から分離することができる。これによって、このモータハウジング23の一部をすべて交換する、または圧入されたホイールベアリング25を交換することにより、摩耗したホイールベアリング25を交換することが可能となる。
このようにアクスルハブ50およびホイールベアリング25が圧入されたモータハウジング23の一部をインホイールモータ16から着脱する際において、保持部材72がステータ28の挿通孔28cに挿通されて保持部26cに締結されていることから、ロータ26がモータハウジング23に保持されてステータ28に対してロータ26を所定の位置で位置決めすることができ、ロータ26とステータ28の位相のずれを抑制することができる。このため、容易にモータ内部のメンテナンスを行うことができ、サービス性を改善することができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
保持部材72は、給油プラグ孔23aまたはドレーンプラグ孔23bのいずれか一方に挿入することにより取り付けてもよい。これにより、保持部材72を取り付ける時間を短縮することができ、サービス性を改善することができる。
インホイールモータ16の上部の挿通孔28cと下部の挿通孔28cは、同一の径でなくても構わず、インホイールモータ16の上部の挿通孔28cと下部の挿通孔28cのいずれか一方が、保持部材72の位置決め部72bよりもロータ26とステータ28の位相のずれに影響を与えない程度にわずかに径が大きくなっており、他方がそれよりも径が大きくなっていてもよい。これにより、ステータ28の挿通孔28cの加工精度を低減することができ、加工コストを低減することができる。
挿通孔28cは、ロータ軸方向に長い長孔でもよい。これにより、挿通孔28cのロータ軸方向の加工精度を低減することができ、コストを低減することができる。
挿通孔28cは、給油プラグ孔23aまたはドレーンプラグ孔23bのいずれか一方の側に設けてもよい。また、保持部26cは1箇所でもよく、保持部26cの中心軸がロータ26を回転させることにより挿通孔28cの中心軸と同一中心軸になるような位置に設けてもよい。これにより、保持部材72を給油プラグ孔23aまたはドレーンプラグ孔23bのいずれか一方に取り付ければよいので、加工のためのコストを低減することができ、また、保持部材72を取り付ける時間を短縮することができるためサービス性を改善することができる。
ロータ26とステータ28の位相のずれに影響を与えない程度に挿通孔28cよりもわずかに径が小さくなっている部分は、位置決め部72bの一部であり、位置決め部72bのその他の部分は、ロータ26とステータ28の位相のずれに影響を与えない程度に挿通孔28cよりもわずかに径が小さくなっている部分よりもさらに径が小さくなっていてもよい。これにより、保持部材72を精度良く加工する部分を少なくすることができ、コストを低減することができる。
挿通孔28cは、鉄心28aのティース部を貫通せず、巻回されたコイルの間に設けても良い。これにより、鉄心28aに挿通孔28cを設ける加工するためのコストを低減することができる。なお、この場合、巻回された磁界コイル28bと保持部材72が接触しないよう、遮蔽部材を保持部材72の周りに設けてもよい。
ロータ26とステータ28の位置決めは、ステータ28に設けられた第1の挿通孔と、ロータに設けられた図示しない第2の挿通孔と、第1の挿通孔および第2の挿通孔に挿通される保持部材72により行ってもよい。この場合、保持部材72のショルダー部72aは、給油プラグ孔23aおよびドレーンプラグ孔23bの雌ねじ部と同一の径および同一のピッチの雄ねじ部を有し、このショルダー部72aの雄ねじ部を給油プラグ孔23aまたはドレーンプラグ孔23bの雌ねじ部に締結することにより、保持部材72をインホイールモータ16に保持することができる。これにより、保持部材72の保持のためにロータ26にねじ部を設ける必要がなくなり、給油プラグ孔23aおよびドレーンプラグ孔23bの雌ねじ部を利用することができることから、コストを低減することができる。
ロータ26とステータ28の位置決めは、ステータ28に設けられた挿通孔28cと、挿通孔28cに挿通され、ロータ26を押しつけて保持する保持部材72により行ってもよい。この場合、保持部材72のショルダー部72aは、給油プラグ孔23aおよびドレーンプラグ孔23bの雌ねじ部と同一の径および同一のピッチの雄ねじ部を有し、このショルダー部72aの雄ねじ部を給油プラグ孔23aまたはドレーンプラグ孔23bの雌ねじ部に締結することにより、保持部材72をロータ26に押しつけて保持することができる。これにより、ステータ28に対してロータ26を任意の位置で位置決めすることができ、また、保持部材72の保持のためにロータ26に孔を設ける必要がなくなり、コストを低減することができる。
インホイールモータ16は、回転可能なロータ26がロータ径方向外側に配設され、回転しないステータ28がロータ径方向内側に配設されたいわゆるアウターロータ式のモータでもよい。アウターロータ式のモータにすることにより、インホイールモータ16のロータ26のイナーシャを大きくすることができ、回転変動を軽減できることから安定した回転を得ることができる。この場合、ロータ26の永久磁石26aおよびロータハウジング26bに図示しない挿通孔が設けられ、ステータ28の鉄心28aに図示しない保持部が設けられる。保持部材72は、給油プラグ孔23aまたはドレーンプラグ孔23bから挿入され、ロータ26の永久磁石26aおよびロータハウジング26bに形成された図示しない挿通孔には、保持部材72の位置決め部72bが挿通される。この保持部材72の位置決め部72bは、挿通孔よりも、ロータ26とステータ28の位相のずれに影響を与えない程度にわずかに径が小さくなっており、挿通孔の軸方向全体にわたって位置決め部72bが挿通される。
ステータ28の鉄心28aの図示しない保持部には雌ねじ部が形成される。保持部の雌ねじ部は、保持部材72のねじ部72cと径およびピッチが同一に形成されており、保持部26cに保持部材72のねじ部72cが締結されることにより、保持部材72のヘッド部72dとショルダー部72aの間に設けられたフランジ部が、インホイールモータ16のモータハウジング23の外側によって係止され、保持部材72が固定される。その結果、ロータ26はステータ28に対して、ロータ26とステータ28の位相のずれに影響を与えない程度にしか動くことができなくなる。これにより、アウターロータ式のモータにおいても、ロータ26とステータ28の位相のずれを抑制することができ、容易にモータ内部のメンテナンスを行うことができることからサービス性を改善することができる。
実施形態にかかるECUを搭載した車両の全体構成を示す図である。 実施形態にかかる車輪構造の構成を示す図である。 実施形態にかかるモータのディスクホイール側から見た断面図である。 実施形態にかかる保持部材を示す図である。 実施形態において、モータに保持部材を装着した状態を示す図である。 実施形態において、モータに保持部材を装着した状態で、モータハウジングの一部を取り外した状態を示す図である。
符号の説明
10 車両、 12 車体、 14 車輪、 16 インホイールモータ、 18 角度センサ、 20 バッテリ、 22 アンプ、 23 モータハウジング、 23a 給油プラグ孔、 23b ドレーンプラグ孔、 24 駆動軸、 25 ホイールベアリング、 26 ロータ、 26a 永久磁石、 26b ロータハウジング、 26c 保持部、 28 ステータ、 28a 鉄心、 28b 磁界コイル、 28c 挿通孔、 50 アクスルハブ、 52 ディスクホイール、 60 モータ、 70a 給油プラグ、 70b ドレーンプラグ、 72 保持部材、 100 ECU。

Claims (3)

  1. ディスクホイールにモータの駆動を伝達する、モータのロータを含む回転部と、
    モータのステータを含む非回転部と、
    前記非回転部に対する前記回転部の回転角度を検出する角度検出手段と、
    前記非回転部に対して前記回転部を位置決めする位置決め手段と、
    を備えることを特徴とする車輪構造。
  2. 前記回転部と前記非回転部のいずれか一方が回転部径方向内側に配置され、他方が回転部径方向外側に配置されるものであって、
    前記位置決め手段は、回転部径方向内側に配置される前記回転部と前記非回転部のいずれか一方に設けられた保持部と、回転部径方向外側に配置される他方に設けられた挿通孔と、前記挿通孔に挿通され、前記保持部に保持される保持部材と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の車輪構造。
  3. モータを覆うモータハウジングを有し、
    前記モータハウジングは、モータを潤滑する潤滑油の給油または排出を行う孔部を有し、前記保持部材は、前記孔部から挿入されることを特徴とする請求項2に記載の車輪構造。
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