JP2006117117A - 車両用制動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェールセーフ時のブレーキ操作力の損失を低減する。
【解決手段】ブレーキペダル1とマスターシリンダ2との間に介装するストロークシミュレータ10を、マスターシリンダ2に連結されたシリンダ11と、ブレーキペダル1に連結されシリンダ11内をブレーキペダル側及びマスターシリンダ側に区画すると共にこのシリンダ11内を進退可能なピストン12と、シリンダ11内に充填され磁力が作用したときに粘度が増加する磁性流体13と、シリンダ11のブレーキペダル側及びマスターシリンダ側の区画を連通した連通孔15と、ブレーキバイワイヤを中止してマスターシリンダ2からの液圧によってホイールシリンダ3FL〜3RRで制動力を発生させるときに磁性流体13に磁力を作用させる電磁石16と、で構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者のブレーキ操作に対して適度な反力やストロークを発生するストロークシミュレータを備えた車両用制動制御装置に関するものである。
一般に、油圧回路を用いたブレーキバイワイヤは、通常時には、マスターシリンダからホイールシリンダへの液圧経路を遮断した状態でブレーキ操作に応じた液圧をポンプ等によってホイールシリンダへ伝達し、フェールセーフ時には、マスターシリンダからホイールシリンダへの液圧経路を開放し、ブレーキ操作に応じた液圧をマスターシリンダからホイールシリンダへ伝達するように構成されている。
このようなブレーキバイワイヤでは、マスターシリンダからホイールシリンダへの液圧経路を遮断した通常時に、運転者のブレーキ操作に対して適度なペダル反力やペダルストロークを発生するために、ブレーキペダルとマスターシリンダとの間に、ストロークシミュレータとしてスプリングを介装したものがある。但し、このスプリングは、マスターシリンダからホイールシリンダへの液圧経路を開放したフェールセーフ時に、ブレーキ操作に応じた液圧をマスターシリンダからホイールシリンダへ供給するために、マスターシリンダのリターンスプリングよりも高いバネ定数に設定されている(特許文献1参照)。
特開平11−157439号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例のように、ストロークシミュレータとして設けたスプリングのバネ定数を、マスターシリンダのリターンスプリングよりも高い値に設定したとしても、フェールセーフ時に運転者によって強いブレーキ操作がなされると、ストロークシミュレータとしてのスプリングが圧縮され、その分のペダル踏力が損失となってしまうので、十分な制動力を発生させることができないという問題がある。
そこで、本発明は上記の問題に着目してなされたものであり、運転者のブレーキ操作に対して適度な反力やストロークを発生するストロークシミュレータを設ける場合、フェールセーフ時のブレーキ操作力の損失を低減できる車両用制動制御装置を提供することを課題にしている。
上記の課題を解決するために、本発明に係る車両用制動制御装置は、運転者によって操作されるブレーキ操作子と、ブレーキ操作子を介して入力される運転者のブレーキ操作力を流体圧に変換するマスターシリンダと、マスターシリンダからの流体圧によって制動力を発生可能なホイールシリンダと、ブレーキ操作子とマスターシリンダとの間に介装され、運転者のブレーキ操作に対して反力及びストロークを発生可能なストロークシミュレータとを備え、所定の条件を満たしたときにマスターシリンダからの流体圧によってホイールシリンダで制動力を発生させるものであり、
ストロークシミュレータを、ブレーキ操作子及びマスターシリンダの何れか一方に連結されたシリンダと、ブレーキ操作子及びマスターシリンダの他方に連結され、シリンダ内をブレーキ操作子側及びマスターシリンダ側に区画すると共に、このシリンダ内を進退可能なピストンと、シリンダ内に充填され磁力が作用したときに粘度が増加する磁性流体と、シリンダのブレーキ操作子側及びマスターシリンダ側の区画を連通した連通路と、所定の条件が満たされマスターシリンダからの流体圧によってホイールシリンダで制動力を発生させるときに、磁性流体に磁力を作用させる磁力作用手段と、で構成することを特徴としている。
ここで、ブレーキ操作子が操作されると、ストロークシミュレータには圧縮荷重が作用するので、シリンダ内のブレーキ操作子側の区画が拡大(又は縮小)しようとするのに対してマスターシリンダ側の区画が縮小(又は拡大)しようとする。したがって、磁性流体がシリンダ内の縮小しようとする区画から拡大しようとする区画へと連通路を介して流動するときに、ストロークシミュレータが圧縮されてストロークを発生し、またこのときの磁性粒体の流動抵抗によって反力が発生する。
本発明に係る車両用制動制御装置によれば、マスターシリンダからの流体圧によってホイールシリンダで制動力を発生させるときに、磁性流体に磁力を作用させて粘度を増加させることで、ブレーキ操作子が操作されるときの磁性流体の流動を抑制し、ストロークシミュレータの圧縮(ストローク)を抑制することができる。したがって、ブレーキ操作子を介して入力される運転者のブレーキ操作力をマスターシリンダへ伝達するときに、ブレーキ操作力の損失を低減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す概略構成図である。ブレーキペダル1(ブレーキ操作子)に入力される運転者のペダル踏力を液圧に変換するマスターシリンダ2は、プライマリ側がリア左右のホイールシリンダ3RL・3RRに連通され、セカンダリ側がフロント左右のホイールシリンダ3FL・3FRに連通されている。ここでは、ブレーキ系統を前後輪で分割する前後スプリット方式を採用しているが、勿論、前左と後右そして前右と後左で分割するダイアゴナルスプリット方式を採用してもよい。
各ホイールシリンダ3FL〜3RRは、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧して制動力を発生させるディスクブレーキや、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧して制動力を発生させるドラムブレーキに内蔵されている。
プライマリ側の液圧系統では、マスターシリンダ2及びホイールシリンダ3RL・3RR間の流路を閉鎖可能なゲートバルブ4rと、ゲートバルブ4F及びホイールシリンダ3RL(3RR)間の流路を閉鎖可能なインレットバルブ5RL(5RR)と、インレットバルブ5RL(5RR)及びホイールシリンダ3RL(3RR)間とマスターシリンダ2のリザーバタンク2aとを連通した流路を開放可能なアウトレットバルブ6RL(6RR)と、アウトレットバルブ6RL・6RR及びリザーバタンク2a間に吸入側を連通し、且つゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RR間に吐出側を連通したポンプ7rと、を備えている。
ここで、ゲートバルブ4r、インレットバルブ5RL・5RR、及びアウトレットバルブ6RL・6RRは、夫々、2ポート2ポジション切換、スプリングオフセット式の電磁操作弁であって、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RRは、非励磁のノーマル位置で流路を開放し、アウトレットバルブ6RL・5RRは、非励磁のノーマル位置で流路を閉鎖するように構成されている。なお、各バルブは、流路の開閉を行うことができればよいので、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RRが、励磁したオフセット位置で流路を開放し、アウトレットバルブ6RL・6RRが、励磁したオフセット位置で流路を閉鎖するようにしてもよい。
また、ポンプ7rは、負荷圧力に係りなく略一定の吐出量を確保できる歯車ポンプ、ベーンポンプ、ピストンポンプ等、容積型のポンプで構成されている。
以上の構成により、インレットバルブ5RL(5RR)、及びアウトレットバルブ6RL(6RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、ゲートバルブ4rを励磁して閉鎖すると共に、ポンプ7rを駆動することで、リザーバタンク2aのブレーキ液を吸入し、その吐出圧によって、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧を増圧することができる。
また、アウトレットバルブ6RL(6RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL(5RR)を励磁して夫々を閉鎖することで、ホイールシリンダ3RL(3RR)からリザーバタンク2a及びポンプ7rへの各流路を遮断し、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧を保持することができる。
さらに、アウトレットバルブ6RL(6RR)を励磁して開放すると共に、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL(5RR)を励磁して夫々を閉鎖することで、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧をリザーバタンク2aに開放して減圧することができる。
さらに、ゲートバルブ4r、インレットバルブ5RL(5RR)、及びアウトレットバルブ6RL(6RR)の全てを非励磁のノーマル位置にすることで、マスターシリンダ2からの液圧がホイールシリンダ3RL(3RR)に伝達され、通常ブレーキとなる。
なお、セカンダリ側の液圧系統でも、プライマリ側と同様のゲートバルブ4f、インレットバルブ5FL・5FR、アウトレットバルブ6FL・6FR、及びポンプ7fを備えており、各動作に関してもプライマリ側と同様であるため、その詳細説明は省略する。
上記のゲートバルブ4f・4r、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rは、コントローラ8によって駆動制御され、通常時には、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖し、ストロークセンサ9で検出した運転者のブレーキ操作量に応じて制動力制御(ブレーキバイワイヤ)を行い、またポンプ故障等のフェールセーフ時には、ゲートバルブ4f・4rを開放し、マスターシリンダ2からの液圧をホイールシリンダ3FL〜3RRに伝達して通常ブレーキとする。
ところで、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖してブレーキバイワイヤを行うときに、運転者のブレーキ操作に対して適度なペダル反力やペダルストロークを発生させるために、ブレーキペダル1とマスターシリンダ2との間には、ストロークシミュレータ10が介装されている。
このストロークシミュレータ10は、マスターシリンダ2のプッシュロッド2bに連結されたシリンダ11と、ブレーキペダル1のインプットロッド1aに連結され、シリンダ11内をブレーキペダル側とマスターシリンダ側とに区画すると共に、このシンリンダ内進退可能なピストン12と、を備えている。シリンダ11には、磁力が作用したときに粘度が増加する磁性流体13が充填されており、インプットロッド1aが摺動自在に挿通されている。ピストン12は、シリンダ11内のリターンスプリング14によって反圧縮方向に付勢されている。また、ピストン12には、ブレーキペダル側とマスターシリンダ側との区画間を連通した連通孔15(連通路)が形成されている。
したがって、リターンスプリング14に抗してブレーキペダル1が操作されると、ストロークシミュレータ10には圧縮荷重が作用するので、シリンダ11内のブレーキペダル側の区画が拡大しようとするのに対してマスターシリンダ側の区画が縮小しようとする。これに応じて、磁性流体13がシリンダ11内の縮小しようとする区画から拡大しようとする区画へと連通孔15を介して流動するときに、ストロークシミュレータ10が圧縮されてペダルストロークを発生し、またこのときの磁性粒体13の流動抵抗とリターンスプリング14の弾性力とによってペダル反力が発生する。なお、ブレーキ解除時には、リターンスプリング14の弾性力によって、シリンダ11内のマスターシリンダ側の区画が拡大しようとするのに対してブレーキペダル側の区画が縮小しようとするので、これに応じて磁性流体13がシリンダ11内のブレーキペダル側の区画からマスターシリンダ側の区画へと連通孔15を介して流動することで、ストロークシミュレータ10の圧縮が解除される。
一方、フェールセーフによってブレーキバイワイヤを中止し、マスターシリンダ2からの液圧によって制動力を発生させるときに、ストロークシミュレータ10のストロークを抑制するために、シリンダ11の外壁面には、シリンダ11内の磁性流体13に磁力を作用させられる電磁石16(磁力作用手段)が取付けられている。この電磁石16は、例えば鉄心にコイルを巻装して形成されており、図示しない駆動回路を介してコントローラ8によって磁力の発生が制御されている。
したがって、フェールセーフによってマスターシリンダ2からの液圧によって制動力を発生させるときに、電磁石16によって磁性流体13に磁力を作用させてその粘度を増加させると、ブレーキペダル1が操作されるときの磁性流体13の流動が抑制され、ストロークシミュレータ10の圧縮(ストローク)が抑制される。
次に、上記第1実施形態の動作や作用効果について説明する。
今、通常のブレーキバイワイヤ制御を行っているとする。すなわち、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖した状態で、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rを駆動制御し、運転者のブレーキ操作に応じた目標ホイールシリンダ圧に調圧する。このとき、電磁石16は非励磁とされ磁力を発生していないので磁性流体13は粘度が低い状態に維持されている。したがって、ゲートバルブ4f・4rが閉鎖されていることで、ブレーキペダル1の踏込み時にプッシュロッド2bの前進が阻止されるが、ストロークシミュレータ10で運転者のブレーキ操作に対して適度なペダル反力とペダルストロークを発生することができる。
この状態から、例えばポンプ故障等が発生したときには、フェールセーフによってゲートバルブ4f・4rを開放し、マスターシリンダ2の液圧によって制動力を発生させる。このとき、電磁石16を励磁して磁力を発生させ、磁性流体13の粘度を増加させることにより、ブレーキペダル1が操作されるときの磁性流体13の流動を抑制し、ストロークシミュレータ10の圧縮(ストローク)を抑制することができる。したがって、ブレーキペダル1を介して入力される運転者のペダル踏力をマスターシリンダ2へ伝達するときに、ペダル踏力の損失を低減することができる。
なお、上記の第1実施形態では、シリンダ11をマスターシリンダ側に連結し、ピストン12をブレーキペダル側に連結したが、これに限定されるものではなく、シリンダ11をブレーキペダル側に連結し、ピストン12をマスターシリンダ側に連結してもよい。
また、上記の第1実施形態では、磁性流体13がブレーキペダル側とマスターシリンダ側の区画間を流動できるようにピストン12に連通孔15を設けたが、これに限定されるものではない。例えば、図2に示すように、シリンダ11の内周に軸方向の連通溝17を形成したり、或いはピストン12の外周に軸方向の連通溝を形成したり、更にはシリンダ11及びピストン12の双方の断面形状やサイズを異ならせて連通隙間を形成したりしてもよく、要は、ブレーキペダル側とマスターシリンダ側の区画を連通させることができればよい。
また、上記の第1実施形態では、磁性流体13に磁力を作用させるために、シリンダ11の外壁面に電磁石16を取付けたが、これに限定されるものではない。例えば、マスターシリンダ2のプッシュロッド2bを、図3に示すように、磁性ロッド18で構成すると共に、入力側端部がシリンダ11内に露出するように形成し、この磁性ロッド18にコイル19を巻装して電磁石を構成するようにしてもよく、要は、マスターシリンダ2の液圧によって制動力を発生させるときに、磁性流体13に磁力を作用させて粘度を増加させることができれば、電磁石の取付け位置やその構成は如何なるものであってもよい。
また、上記の第1実施形態では、液圧を伝達媒体にしたハイドロリックブレーキを採用しているが、これに限定されるものではなく、圧縮空気を伝達媒体にしたエアブレーキを採用してもよい。
さらに、上記の第1実施形態では、流体圧を利用したブレーキバイワイヤを行っているが、これに限定されるものではない。ブレーキバイワイヤに関しては制動力制御を行うことができればよいので、電動アクチュエータを駆動制御することで、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧したり、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧したりする電動ブレーキや、回生モータブレーキ等、電子制御可能なエネルギー源を備えていれば、如何なるブレーキでもよい。
また、上記の第1実施形態では、ストロークセンサ9で検出したブレーキ操作量に応じてブレーキバイワイヤを行っているが、これに限定されるものではなく、圧力センサで検出したペダル踏力やマスターシリンダ圧に応じてブレーキバイワイヤを行うようにしてもよい。
次に、本発明の第2実施形態を図4、図5に基づいて説明する。
この第2実施形態では、図4に示すように、前述した第1実施形態の連通孔15の代わりに、シリンダ11よりも細く且つシリンダ11の外側を通るバイパス20(連通路)を形成し、このバイパス20を通過する磁性流体13に磁力を作用させるようにしている。
そして、磁性流体13に磁力を作用させるために、磁性流体13に磁力を作用させる能動位置、及び磁性流体13を磁力の作用から開放する非能動位置の間で進退可能な永久磁石21(磁石)と、永久磁石21を弾性力によって能動位置まで進退させるコイルスプリング22(弾性部材)と、コイルスプリング22の弾性力に抗して永久磁石21を非能動位置まで後退させるアクチュエータ23(駆動手段)と、を備えている。
永久磁石21は、バイパス20に磁力を作用させる幅広部21aと、幅広部21aの下端に連結された幅狭部21bと、で構成されている。また、アクチュエータ23は、永久磁石21の幅狭部21b及びコイルスプリング22を収容するケース体23aと、コントローラ8によって駆動制御され、幅狭部21bを吸引可能なソレノイド23bと、で構成されている。
したがって、ソレノイド23bを励磁することにより、その吸引力によって永久磁石21がコイルスプリング22の弾性力に抗して引下げられるので、幅広部21aがバイパス20から離間する。また、ソレノイド23bを非励磁の状態にすることによりその吸引力が消失し、永久磁石1がコイルスプリング22の弾性力によって押上げられるので、幅広部21aがバイパス20に接近する。
また、バイパス20には、図5に示すように、永久磁石21の磁力を発する能動面21cと対向する受動面20aが形成されており、この受動面20aは、能動面21cと略同等の面積を有すると共に、能動面21cとの距離が全面にわたって均一になるように、つまり能動面21cと略平行になるように形成されている。
以上のように、第2実施形態では、磁性流体13に磁力を作用させる能動位置まで永久磁石21を前進させるために、コイルスプリング22の弾性力を利用することで、電源系統に異常が発生したときでも、確実に磁性流体13の粘度を増加させてストロークシミュレータ10の圧縮(ストローク)を抑制することができる。
また、バイパス20を通過する磁性流体13に磁力を作用させることで、磁性流体13の流動を効果的に抑制することができる。したがって、使用する永久磁石21の大型化を抑制することができ、これに伴ってコイルスプリング22やアクチュエータ23の大型化も抑制でき、延いてはアクチュエータ23で消費される電力の増大も抑制することができる。これらは、バイパス20が細いほど顕著になる。
さらに、永久磁石21の能動面21cと略平行な受動面20aをバイパス20に形成したことで、永久磁石21の磁力を効率的に磁性流体13に作用させることができる。すなわち、円筒状のバイパス20では、永久磁石21の能動面21cとの距離を均一にできずに磁力の作用が低下する箇所ができるからである。したがって、これによっても使用する永久磁石21の大型化を抑制することができる。
その他の作用効果については前述した第1実施形態と同様である。
なお、最近では、ごく普通にある小型磁石を近づけるだけでピストン12が全く動かなくなるほど粘度が増加するマグネライトと呼ばれる磁性流体が存在する。このような磁性流体を用いれば、ブレーキ操作力の損失を防止することができる。
第1実施形態の概略構成図である。 磁性流体が流動可能な流路の一例を示す図である。 磁性流体に磁力を作用させる磁力作用手段の一例を示す図である。 第2実施形態の概略構成図である。 能動面と受動面の拡大図である。
符号の説明
1 ブレーキペダル
2 マスターシリンダ
3FL〜3RR ホイールシリンダ
4f・4r ゲートバルブ
5FL〜5RR インレットバルブ
6FL〜6RR アウトレットバルブ
7f・7r ポンプ
8 コントローラ
9 ストロークセンサ
10 ストロークシミュレータ
11 シリンダ
12 ピストン
13 磁性流体
14 リターンスプリング
15 連通孔(連通路)
16 電磁石(磁力作用手段)
17 連通溝(連通路)
18 磁性ロッド
19 コイル
20 バイパス(連通路)
20a 受動面
21 永久磁石
21a 幅広部
21b 幅狭部
21c 能動面
22 コイルスプリング
23 アクチュエータ(駆動手段)
23a ケース体
23b ソレノイド

Claims (4)

  1. 運転者によって操作されるブレーキ操作子と、該ブレーキ操作子を介して入力される運転者のブレーキ操作力を流体圧に変換するマスターシリンダと、前記マスターシリンダからの流体圧によって制動力を発生可能なホイールシリンダと、前記ブレーキ操作子と前記マスターシリンダとの間に介装され、運転者のブレーキ操作に対して反力及びストロークを発生可能なストロークシミュレータとを備え、所定の条件を満たしたときに前記マスターシリンダからの流体圧によって前記ホイールシリンダで制動力を発生させる車両用制動制御装置において、
    前記ストロークシミュレータは、前記ブレーキ操作子及び前記マスターシリンダの何れか一方に連結されたシリンダと、前記ブレーキ操作子及び前記マスターシリンダの他方に連結され、前記シリンダ内を前記ブレーキ操作子側及び前記マスターシリンダ側に区画すると共に、当該シリンダ内を進退可能なピストンと、前記シリンダ内に充填され磁力が作用したときに粘度が増加する磁性流体と、前記シリンダの前記ブレーキ操作子側及び前記マスターシリンダ側の区画を連通した連通路と、前記所定の条件が満たされ前記マスターシリンダからの流体圧によって前記ホイールシリンダで制動力を発生させるときに、前記磁性流体に磁力を作用させる磁力作用手段と、で構成されることを特徴とする車両用制動制御装置。
  2. 前記磁力作用手段は、前記磁性流体に磁力を作用させる能動位置、及び当該磁性流体を磁力の作用から開放する非能動位置の間で進退可能な磁石と、該磁石を弾性力によって前記能動位置まで前進させる弾性部材と、該弾性部材の弾性力に抗して前記磁石を非能動位置まで後退させる駆動手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用制動制御装置。
  3. 前記磁力作用手段は、前記連通路を通過する前記磁性流体に磁力を作用させるように構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用制動制御装置。
  4. 前記連通路は、前記磁力作用手段の磁力を発する能動面に対向する受動面を有し、該受動面は、前記能動面との距離が全面にわたって均一になるように形成されることを特徴とする請求項3に記載の車両用制動制御装置。
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