JP2006114376A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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Abstract

【課題】 燃料電池における水素不足や空気不足が発生している領域を特定し、水素不足や空気不足が発生している領域についてのみ不純物の除去を行うことが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 複数の局所電流測定手段20〜22で燃料電池10の分割領域A〜Cにおける燃料ガス不足が発生しやすい部位の局所電流を測定し、燃料電池10の各分割領域A〜Cのうち、局所電流測定手段20〜22で測定した局所電流が所定電流値を下回った分割領域A〜C内の燃料ガスを燃料ガス排出手段43a〜43cで排出する。複数の局所電流測定手段20〜22で燃料電池10の分割領域A〜Cにおける酸化剤ガス不足が発生しやすい部位の局所電流を測定し、燃料電池10の各分割領域A〜Cのうち、局所電流測定手段20〜22で測定した局所電流が所定電流値を下回った分割領域A〜C内の酸化剤ガスを酸化剤ガス排出手段33a〜33cで排出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池を備える燃料電池システムに関するもので、車両、船舶及びポータブル発電機等の移動体用発電機、或いは家庭用発電機に適用して有効である。
従来より、水素と空気(酸素)との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池システムが知られている。燃料電池を継続的に動作させると、空気側では反応によって発生した生成水が滞留し、水素側には空気側で発生した水が透過することによる透過水や空気に含まれる窒素が透過することにより、水と窒素が滞留する。このように水や窒素等の不純物が燃料電池内に滞留することにより、水素や空気が流れにくいセルが発生し、その結果、水素や空気の供給が不足するセルが発生する。
このため現状の燃料電池システムでは、不純物を除去するために定期的に水素を大気に排出したり、必要量より過剰に空気を燃料電池に供給して予め不純物が燃料電池内に滞留しないようにしている。
しかしながら、上記従来技術では、必ずしも水素や空気を過剰に供給する必要がない場合にも、水素や空気の反応ガスを過剰に供給するため、不純物とともに水素を大気に放出することによる燃料のロスや、空気を過剰に供給するための補機動力が増大する。これににより、燃料電池システムの効率が悪化していた。
本発明は上記点に鑑み、燃料電池における不純物が滞留して水素不足や空気不足が発生している領域を特定するとともに、水素不足や空気不足が発生している領域についてのみ不純物の除去を行うことが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池(10)と、燃料電池を複数に分割した分割領域(A〜C)のそれぞれに設けられ、燃料電池(10)内における燃料ガス不足が発生しやすい部位の局所電流を測定する複数の局所電流測定手段(20〜22)と、燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)に対応して設けられ、燃料電池(10)の各領域(A〜C)内の燃料ガスを排出する複数の燃料ガス排出手段(43a〜43c)と、燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)のうち、局所電流測定手段(20〜22)で測定した局所電流が所定電流値を下回った分割領域(A〜C)内の燃料ガスを排出させるように燃料ガス排出手段(43a〜43c)を制御する燃料ガス排出制御手段(50)とを備えることを特徴としている。
これにより、不純物の滞留により燃料ガス不足が発生した領域についてのみ、不純物を含む燃料ガスの排出と新たな燃料ガスの供給を行うことができる。この結果、燃料電池における燃料ガス不足が発生していない領域では燃料ガスの排出と新たな燃料ガスの供給を行わないので、必要以上の水素排出とそれに伴う水素供給を抑制することができ、燃料電池システム全体の効率を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明では、燃料電池を複数に分割した分割領域(A〜C)のそれぞれに設けられた局所電流測定手段(20〜22)で、燃料電池(10)内における酸化剤ガス不足が発生しやすい部位の局所電流を測定し、燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)のうち、局所電流測定手段(20〜22)で測定した局所電流が所定電流値を下回った分割領域(A〜C)内の酸化剤ガスを排出させるように酸化剤ガス排出手段(33a〜33c)を制御するように構成している。
これにより、不純物の滞留により酸化剤ガス不足が発生した領域についてのみ、不純物を含む酸化剤ガスの排出と新たな酸化剤ガスの供給を行うことができる。この結果、燃料電池における酸化剤ガス不足が発生していない領域では酸化剤ガスの排出と新たな酸化剤ガスの供給を行わないので、必要以上の酸化剤ガス排出とそれに伴う酸化剤ガス供給を抑制することができ、燃料電池システム全体の効率を向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1に記載の発明と請求項2に記載の発明を組み合わせることもできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態は、燃料電池システムを、燃料電池を電源として走行する電気自動車(燃料電池車両)に適用したものである。
図1は、本実施形態の燃料電池システムの全体構成を示す概念図であり、図2は電流測定装置20を装着した燃料電池10の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池(FCスタック)10を備えている。燃料電池10は、図示しない車両走行用のモータ等の電気機器に電力を供給するように構成されている。
本実施形態の燃料電池10は、固体高分子電解質膜型燃料電池であり、基本単位となるセル100が多数積層され、且つ電気的に直列接続されている。図2に示すように、セル100は、電解質膜の両側面に電極が配置されたMEA(Membrane Electrode Assembly:電解質・電極接合体)と、このMEAを挟持する空気側セパレータおよび水素側セパレータで構成されている。セパレータは、カーボン材または導電性金属よりなる板状部材からなる。燃料電池10では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギーが発生する。
(水素極側) H2→2H++2e-
(酸素極側) 2H++1/2O2+2e-→H2
図2に示すように、積層されたセル100の両端には端子板101が配置されている。本実施形態では、積層された燃料電池セル100を複数(本実施形態では3個)の群A〜Cに分割し、図2中の斜線で示すように、それぞれの燃料電池セル群A〜Cに電流測定装置20〜22をセル100の間に挟み込んで配置している。電流測定装置20〜22については後述する。なお、燃料電池セル群A〜Cが本発明の燃料電池10を複数に分割した分割領域に相当している。
燃料電池システムには、燃料電池10の酸素極側に空気(酸化剤ガス)を供給するための空気供給経路30と、燃料電池10からの空気を排出するための空気排出経路31と、燃料電池10の水素極側に水素(燃料ガス)を供給するための水素供給経路40と、燃料電池10からの未反応水素ガス等を排出するための水素排出経路41とが設けられている。空気供給経路30には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気供給ポンプ32が設けられている。水素供給経路40の最上流部には、水素が充填された水素ボンベ42が設けられている。
本実施形態では、それぞれの燃料電池セル群A〜Cに対して、水素排出経路41a〜41cが設けられている。3つの水素排出経路41a〜41cは、下流側で合流している。各水素排出経路41a〜41cには、燃料電池10内部における水素圧力を調整するための水素圧力調整弁43a〜43cがそれぞれ設けられている。なお、水素圧力調整弁43a〜43cが本発明の燃料ガス排出手段に相当している。
図3は電流測定装置20の斜視図である。本実施形態の3つの電流測定装置20〜22は同様の構成であるので、燃料電池セル群Aに設けられた電流測定装置20についてのみ図3に基づいて説明する。図3に示すように、電流測定装置20は、導電性金属よりなる板状の導電体200を備えている。導電体200は燃料電池10のセル100間に挿入されることにより、導電体200におけるセル積層方向の一方の端面および他方の端面はセル100に接触するようになっている。
導電体200の一方の端面には、ロの字状の溝部2001によって囲まれた直方体の柱状部2002が2箇所に形成されている。この柱状部2002の端面もセル100に接触するようになっている。なお、図3に示す例では溝部2001をロの字状とし、柱状部2002を直方体状としたが、これに限らず、例えば溝部2001を円状、柱状部2002を円柱状のような他の形状にすることもできる。
図4は図3の電流測定装置20の要部の正面図である。図4では、図3中の右下に形成された柱状部2002付近を示しているが、図3中の左上に形成された柱状部2002付近の構成も同様であるので、図3中の右下に形成された柱状部2002付近の構成についてのみ説明する。
図4に示すように、溝部2001には、柱状部2002を囲むようにして鉄心201が配置され、鉄心201の両端部間に磁気センサとしてのホール素子202が配置されている。鉄心201と磁気センサ202は、局所電流センサを構成している。なお、鉄心201とホール素子202とが本発明の局所電流測定手段に相当している。
導電体200には、溝部2001を外部とを連通させるように、ホール素子202のリード線204を外部に取り出すための溝部2004が形成されている。さらに導電体200には、空気入口側通路2005、空気出口側通路2006、水素入口側通路2007、水素出口側通路2008が形成されている。
上記構成において、セル100における柱状部2002に対向する部位から放電される局所電流が柱状部2002に流れると、その電流に比例した磁界が柱状部2002の周囲に発生する。ホール素子202は、局所電流によって発生した磁界を検出し、電圧に変換する。したがって、鉄心201の磁界の強さをホール素子202にて測定することにより、柱状部2002を流れる電流、ひいてはセル100の局所電流を検出することができる。
図5は、水素側セパレータ110の透視図である。図5に示すように、水素側セパレータ110は、水素供給経路40に接続される水素入口部111および水素出口部112と、水素入口部111から水素出口部112に向かって水素を流すための水素流路溝113とを備えている。
上述の図3で示した電流測定装置20の柱状部2002は、水素出口部112の近傍(図5において符号Dで示す領域)に対応する部位に設けられており、図4で示した局所電流センサ201、202は水素出口部近傍Dにおける局所電流を測定するように構成されている。なお、水素出口部近傍Dが本発明の燃料ガスが不足しやすい部位に相当している。
また、燃料電池システムは制御部(ECU)50を備えており、制御部50は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。そして、制御部50には、電流測定装置20からの信号が入力される。また、制御部50は、演算結果に基づいて、水素調圧弁32等に制御信号を出力する。
次に、本実施形態の燃料電池システムの不純物排出制御について図6に基づいて説明する。図6は、制御部50がROM等の格納されたプログラムにしたがって行う不純物排出制御の内容を示すフローチャートである。
まず、第1の電流測定装置20の測定局所電流値が所定電流値を下回ったか否かを判定する(S10)。所定電流値は、燃料電池セル100内の水素不足を診断するために予め設定された値であり、任意に設定することができる。
この結果、第1の電流測定装置20の測定局所電流値が所定電流値を下回ったと判定された場合には、燃料電池10における第1の燃料電池セル群Aに含まれる燃料電池セル100で不純物が滞留して水素不足が発生していると診断し(S11)、第1の水素圧力調整弁43aを所定時間が経過するまで開放する(S12)。所定時間は、水素圧力調整弁43a〜43cの開放により燃料電池セル100内の不純物を排出するのに充分な時間である。
これにより、第1の燃料電池セル群Aに含まれている燃料電池セル100内に滞留している不純物が水素とともに排出され、水素ボンベ42から新たな水素が第1の燃料電池セル群Aに含まれている燃料電池セル100に供給される。
次に、第2の電流測定装置21の測定局所電流値が所定電流値を下回ったか否かを判定する(S13)。この結果、第2の電流測定装置21の測定局所電流値が所定電流値を下回ったと判定された場合には、燃料電池10における第2の燃料電池セル群Bに含まれる燃料電池セル100で不純物が滞留して水素不足が発生していると診断し(S14)、第2の水素圧力調整弁43bを所定時間が経過するまで開放する(S15)。
これにより、第2の燃料電池セル群Bに含まれている燃料電池セル100内に滞留している不純物が水素とともに排出され、水素ボンベ42から新たな水素が第2の燃料電池セル群Bに含まれている燃料電池セル100に供給される。
次に、第3の電流測定装置22の測定局所電流値が所定電流値を下回ったか否かを判定する(S16)。この結果、第3の電流測定装置22の測定局所電流値が所定電流値を下回ったと判定された場合には、燃料電池10における第3の燃料電池セル群Cに含まれる燃料電池セル100で不純物が滞留して水素不足が発生していると診断し(S17)、第3の水素圧力調整弁43cを所定時間が経過するまで開放する(S18)。
これにより、第3の燃料電池セル群Cに含まれている燃料電池セル100内に滞留している不純物が水素とともに排出され、水素ボンベ42から新たな水素が第3の燃料電池セル群Cに含まれている燃料電池セル100に供給される。
以上のように、燃料電池10を複数に分割した燃料電池セル群A〜Cのそれぞれにおいて電流測定装置20〜22で局所電流を測定し、測定局所電流値が低下した燃料電池セル群A〜Cに対応する水素圧力調整弁43a〜43cを開放することで、不純物の滞留により水素不足が発生した燃料電池セル100を含む燃料電池セル群A〜Cについてのみ、不純物を含む水素の排出と新たな水素の供給を行うことができる。これにより、燃料電池10における水素不足が発生していない燃料電池セル群では水素の排出を行わないので、必要以上の水素排出とそれに伴う水素供給を抑制することができ、燃料電池システム全体の効率を向上させることができる。
また、電流測定装置20で燃料電池10における水素不足が発生しやすい部位の局所電流を測定し、この測定局所電流に基づいて、燃料電池10の燃料不足を診断することで、燃料電池10内部における燃料不足状態を正確に診断することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7〜図9に基づいて説明する。本第2実施形態では、上記第1実施形態に比較して、水素排出経路41に設けられていた圧力調整弁43に代えて、空気排出経路31に圧力調整弁を設けている点が異なる。以下、上記第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図7は、本第2実施形態の燃料電池システムの概念図である。本第2実施形態では、燃料電池10の燃料電池セル群A〜Cに対して、空気排出経路31a〜31cが設けられている。3つの空気排出経路31a〜31cは、下流側で合流している。各空気排出経路31a〜31cには、燃料電池10内部における空気圧力を調整するための空気圧力調整弁33a〜33cがそれぞれ設けられている。これらの空気圧力調整弁33a〜33cの開閉は、制御部50によって制御される。なお、空気圧力調整弁33a〜33cが本発明の酸化剤ガス排出手段に相当し、制御部50が本発明の酸化剤ガス排出制御手段に相当している。
図8は、空気側セパレータ120の透視図である。図8に示すように、空気側セパレータ120は、空気供給流路30に接続される空気入口部121および空気出口部122と、空気入口部121から空気出口部122に向かって空気を流すための空気流路溝123とを備えている。
上述の図3で示した電流測定装置20の柱状部2002は、空気出口部122の近傍(図8において符号Eで示す領域)に対応する部位に設けられており、図4で示した局所電流センサ201、202は空気出口部近傍Eにおける局所電流を測定するように構成されている。なお、空気出口部近傍Eが本発明の酸化剤ガスが不足しやすい部位に相当している。
次に、本第2実施形態の燃料電池システムの不純物排出制御について図9に基づいて説明する。図9は、制御部50がROM等の格納されたプログラムにしたがって行う不純物排出制御の内容を示すフローチャートである。
まず、第1の電流測定装置20の測定局所電流値が所定電流値を下回ったか否かを判定する(S20)。所定電流値は、燃料電池セル100内の空気不足を診断するために予め設定された値であり、任意に設定することができる。
この結果、第1の電流測定装置20の測定局所電流値が所定電流値を下回ったと判定された場合には、燃料電池10における第1の燃料電池セル群Aに含まれる燃料電池セル100で不純物が滞留して空気不足が発生していると診断し(S21)、第1の空気圧力調整弁43aを所定時間が経過するまで開放する(S22)。所定時間は、第1の水素圧力調整弁43aの開放により燃料電池セル100内の不純物を排出するのに充分な時間である。
これにより、第1の燃料電池セル群Aに含まれている燃料電池セル100内に滞留している不純物が空気とともに排出され、空気供給ポンプ32から新たな空気が第1の燃料電池セル群Aに含まれている燃料電池セル100に供給される。
次に、第2の電流測定装置21の測定局所電流値が所定電流値を下回ったか否かを判定する(S23)。この結果、第2の電流測定装置21の測定局所電流値が所定電流値を下回ったと判定された場合には、燃料電池10における第2の燃料電池セル群Bに含まれる燃料電池セル100で不純物が滞留して空気不足が発生していると診断し(S24)、第2の空気圧力調整弁43bを所定時間が経過するまで開放する(S25)。
これにより、第2の燃料電池セル群Bに含まれている燃料電池セル100内に滞留している不純物が空気とともに排出され、空気供給ポンプ32から新たな空気が第2の燃料電池セル群Bに含まれている燃料電池セル100に供給される。
次に、第3の電流測定装置22の測定局所電流値が所定電流値を下回ったか否かを判定する(S26)。この結果、第3の電流測定装置22の測定局所電流値が所定電流値を下回ったと判定された場合には、燃料電池10における第3の燃料電池セル群Cに含まれる燃料電池セル100で不純物が滞留して空気不足が発生していると診断し(S27)、第3の空気圧力調整弁43cを所定時間が経過するまで開放する(S28)。
これにより、第3の燃料電池セル群Cに含まれている燃料電池セル100内に滞留している不純物が空気とともに排出され、空気供給ポンプ32から新たな空気が第3の燃料電池セル群Cに含まれている燃料電池セル100に供給される。
以上のように、燃料電池10を複数に分割した燃料電池セル群A〜Cのそれぞれにおいて電流測定装置20〜22で局所電流を測定し、測定局所電流値が低下した燃料電池セル群A〜Cに対応する空気圧力調整弁33a〜33cを開放することで、不純物の滞留により空気不足が発生した燃料電池セル100を含む燃料電池セル群A〜Cについてのみ、空気の排出を行うことができる。これにより、燃料電池10における空気不足が発生していない燃料電池セル群では空気の排出を行わないので、空気供給量の増大による空気供給ポンプ32の動力が増大することを抑制でき、燃料電池システム全体の効率を向上させることができる。
また、電流測定装置20で燃料電池10における空気不足が発生しやすい部位の局所電流を測定し、この測定局所電流に基づいて、燃料電池10の空気不足を診断することで、燃料電池10内部における空気不足状態を正確に診断することができる。
(他の実施形態)
なお、上記第1実施形態の構成と上記第2実施形態の構成を組合せ、燃料電池10における水素不足と空気不足を同時に診断するように構成してもよい。この場合は、燃料電池セル群A〜Bのそれぞれに燃料ガス排出手段としての水素圧力調整弁41a〜41cと酸化剤ガス排出手段としての空気圧力調整弁33a〜33cを同時に設ければよい。さらに、燃料電池10の燃料不足を診断するための所定電流値と、燃料電池10の空気不足を診断するための所定電流値は、それぞれ設定すればよい。
また、上記各実施形態では、燃料電池10を構成する燃料電池セル100を3つの群A〜Cに分割したが、燃料電池10の分割数は複数であればよく、任意に設定することができる。
また、上記第1実施形態では、水素圧力調整弁43a〜43cの開放を予め設定した所定時間が経過するまで行ったが、水素圧力調整弁43a〜43cの開放を電流測定装置20〜22の測定局所電流値が所定電流値を下回らなくなるまで行うように構成することもできる。同様に、上記第2実施形態では、空気圧力調整弁33a〜33cの開放を予め設定した所定時間が経過するまで行ったが、空気圧力調整弁33a〜33cの開放を電流測定装置20〜22の測定局所電流値が所定電流値を下回らなくなるまで行うように構成することもできる。
第1実施形態の燃料電池システムの概念図である。 図1の燃料電池の斜視図である。 図1の電流測定装置の斜視図である。 図3の電流測定装置の要部拡大図である。 図1の燃料電池の水素側セパレータの透視図である。 第1実施形態の不純物排出制御の内容を示すフローチャートである。 第2実施形態の燃料電池システムの概念図である。 図7の燃料電池の空気側セパレータの透視図である。 第2実施形態の不純物排出制御の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10…燃料電池、20…電流測定装置、30…空気供給経路、31…空気排出経路、32…空気供給ポンプ、33a〜33c…空気圧力調整弁、40…水素供給経路、41…水素排出経路、42…水素ボンベ、43a〜43c…水素圧力調整弁、50…制御部。

Claims (3)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池(10)と、
    前記燃料電池を複数に分割した分割領域(A〜C)のそれぞれに設けられ、前記燃料電池(10)内における燃料ガス不足が発生しやすい部位の局所電流を測定する複数の局所電流測定手段(20〜22)と、
    前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)に対応して設けられ、前記燃料電池(10)の各領域(A〜C)内の燃料ガスを排出する複数の燃料ガス排出手段(43a〜43c)と、
    前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)のうち、前記局所電流測定手段(20〜22)で測定した局所電流が所定電流値を下回った分割領域(A〜C)内の燃料ガスを排出させるように前記燃料ガス排出手段(43a〜43c)を制御する燃料ガス排出制御手段(50)とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池(10)と、
    前記燃料電池を複数に分割した分割領域(A〜C)のそれぞれに設けられ、前記燃料電池(10)内における酸化剤ガス不足が発生しやすい部位の局所電流を測定する複数の局所電流測定手段(20〜22)と、
    前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)に対応して設けられ、前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)内の酸化剤ガスを排出する複数の酸化剤ガス排出手段(33a〜33c)と、
    前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)のうち、前記局所電流測定手段(20〜22)で測定した局所電流が所定電流値を下回った分割領域(A〜C)内の酸化剤ガスを排出させるように前記酸化剤ガス排出手段(33a〜33c)を制御する酸化剤ガス排出制御手段(50)とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池(10)と、
    前記燃料電池を複数に分割した分割領域(A〜C)のそれぞれに設けられ、前記燃料電池(10)内における燃料ガス不足が発生しやすい部位と酸化剤ガス不足が発生しやすい部位の局所電流を測定する複数の局所電流測定手段(20〜22)と、
    前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)に対応して設けられ、前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)内の燃料ガスを排出する複数の燃料ガス排出手段(43a〜43c)と、
    前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)に対応して設けられ、前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)内の酸化剤ガスを排出する複数の酸化剤ガス排出手段(33a〜33c)と、
    前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)のうち、前記局所電流測定手段(20〜22)で測定した燃料ガス不足が発生しやすい部位の局所電流が第1の所定電流値を下回った分割領域(A〜C)内の燃料ガスを排出させるように前記燃料ガス排出手段(43a〜43c)を制御する燃料ガス排出制御手段(50)と、
    前記燃料電池(10)の各分割領域(A〜C)のうち、前記局所電流測定手段(20〜22)で測定した酸化剤ガス不足が発生しやすい部位の局所電流が第2の所定電流値を下回った分割領域(A〜C)内の酸化剤ガスを排出させるように前記酸化剤ガス排出手段(33a〜33c)を制御する酸化剤ガス排出制御手段(50)とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
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