JP2006113282A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】その目的とする処は、光束を絞ったときには偏光ビームスプリッターにおける角度特性が向上し、コントラストを強調した投射状態を実現でき、光束を広げたときには多くの光量を投影する明るさを強調した投射状態を実現することができる投射型表示装置を提供すること。
【解決手段】光源とリフレクターと照明光学系と偏光ビームスプリッターと反射型液晶表示素子と投射レンズとを有し、前記反射型液晶表示素子により形成された画像を被投射面に投射する投射型表示装置であって、前記照明光学系は、光束分離手段と集光手段と開口絞りとを有し、前記開口絞りにより前記照明光学系による照明光束の広がり角度を可変とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射型液晶表示素子を用いた投射型表示装置に関する。
反射型液晶表示装置を用いた投射型表示装置において、反射型液晶表示素子を照明する照明光を偏光ビームスプリッターを用いて導き、更に反射型液晶表示素子で画像変調した光を2つの偏光ビームスプリッターを用いて検光する構成が特許文献1に開示されている。特許文献1では、図11に示すように4つの偏光ビームスプリッター118,120,124,128と3つの色選択性位相差板116,126,134で構成されている。ここで、色選択性位相差板とは可視光の波長領域において所定の波長領域の光の偏光方向を90度変換し、その他の波長の光の偏光方向は変化させない作用を有するものである。
特許文献1においては、光源からの直線偏光光(S偏光)を第1の色選択性位相差板116により青(B)の光のみ偏光方向を90度回転させ(P偏光)、第1の偏光ビームスプリッター118に入射し、P偏光であるBの光を透過し、S偏光であるB以外の緑(G)と赤(R)の光を反射することで色分離を行い、Bの光(P偏光)は第2の偏光ビームスプリッター120を透過して反射型液晶表示素子B122に至り、GRの光は第2の色選択性位相差板126に入射し、Gの偏光方向のみ90度変換され(P偏光)、第2の偏光ビームスプリッターによりP偏光であるGの光を透過し、S偏光であるRの光を反射することで色分離され、GRのそれぞれの光は反射型液晶表示素子G132、反射型液晶表示素子R130に至る。
反射型液晶表示素子B122で画像変調された光のP偏光成分は第2の偏光ビームスプリッター120を透過し、光源側に戻り、S偏光成分は第2の偏光ビームスプリッター120を反射して投射光となる。反射型液晶表示素子R130で画像変調された光のS偏光成分は第3の偏光ビームスプリッター128を反射し光源側に戻り、P偏光成分は第3の偏光ビームスプリッター128を透過して投射光となる。反射型液晶表示素子G132で画像変調された光のP偏光成分は第3の偏光ビームスプリッター128を透過し光源側に戻り、S偏光成分は第3の偏光ビームスプリッター128を反射して投射光となる。GとRの投射光は第3の色選択性位相差板134に入射しGの偏光方向が90度回転し、GRの光はP偏光に揃えられ、第4の偏光ビームスプリッター124を透過し、S偏光であるBの光は第4の偏光ビームスプリッター124を反射し、RGBの光は1つに合成されることにより、カラーの画像を投影する構成となっている。
米国特許第6183091号公報
投射する画像光の明るさを明るくするためには光源から反射型画像表示素子に至る光の利用効率を上げなければならない。このためには、照明系のFNOを小さく、つまり反射型画像表示素子における照明光束の張る角度を大きくしなければならない。
ここで、色合成系に偏光ビームスプリッターを使用しているとき、偏光ビームスプリッターにおいては所定の設計入射角度においては図12(a)に示すような理想的な変更分離作用を示すが、設計入射角度からずれた入射角度においては図12(b)に示すように偏光分離特性の変化が発生してしまう。これは色合成系における偏光ビームスプリッターには検光子としての機能もあるので、偏光分離特性が悪化すると検光度が低下し、投射画像においてはコントラストが低下するという問題が発生していた。そのため、従来はコントラストが十分得られる照明光束で照明するような照明系の構成とし、投影画像の明るさを明るくすることができなかった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、光束を絞ったときには偏光ビームスプリッターにおける角度特性が向上し、コントラストを強調した投射状態を実現でき、光束を広げたときには多くの光量を投影する明るさを強調した投射状態を実現することができる投射型表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、光源とリフレクターと照明光学系と偏光ビームスプリッターと反射型液晶表示素子と投射レンズとを有し、前記反射型液晶表示素子により形成された画像を被投射面に投射する投射型表示装置であって、前記照明光学系は、光束分離手段と集光手段と開口絞りとを有し、前記開口絞りにより前記照明光学系による照明光束の広がり角度を可変とすること特徴とする。
請求項2記載の発明は、光源とリフレクターと照明光学系と偏光ビームスプリッターと反射型液晶表示素子と投射レンズとを有し、前記反射型液晶表示素子により形成された画像を被投射面に投射する投射型表示装置であって、前記照明光学系は、光束分離手段と集光手段と開口絞りとを有し、前記開口絞りにより前記照明光学系による照明光束の広がり角度を1.3倍以上可変とすること特徴とする。
本発明によれば、光源とリフレクターと照明光学系と偏光ビームスプリッターと反射型液晶表示素子と投射レンズとを有し、反射型液晶表示素子の画像をスクリーン等の被投射面に投射する投射型表示装置であって、前記照明光学系は、光束分離手段と集光手段とを有し、光源からスクリーンに至る光路中に開口面積を変更することができる開口絞りを設けることにより、反射型液晶表示素子で集光する光束の広がりを変更可能とすることができ、光束を絞ったときには偏光ビームスプリッターにおける角度特性が向上し、コントラストを強調した投射状態を実現でき、光束を広げたときには多くの光量を投影する明るさを強調した投射状態を実現できるようになる。
ここで、開口絞りは、光束分離手段で生成される複数の光源像が形成される位置或はその前後の位置に設けることにより反射型液晶表示素子全体に照明光束が均等に作用するように構成することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1を示す図である。
図中、1は連続スペクトルで白色光を発光する光源、2は光源1からの光を所定の方向に集光するリフレクターである。3aは矩形のレンズをマトリックス状に配置した第1のフライアイレンズ、3bは第1のフライアイレンズ3aの個々のレンズに対応したレンズアレイを有する第2のフライアイレンズである。S1は開口絞り、4は無偏光光を所定の偏光光に揃える偏光変換素子、5aはコンデンサーレンズ、5bはフィールドレンズ、5cは反射ミラーである。
6aはR(赤)の光の偏光方向を90度変換し、B(青)の光の偏光方向は変換しない第1の色選択性位相差板、6bはR(赤)の光の偏光方向を90度変換し、B(青)の光の偏光方向は変換しない第2の色選択性位相差板である。7はG(緑)の光の偏光方向を90度変換し、B,Rの光の偏光方向は変換しない第3の色選択性位相差板である。8a,8bは第1の1/2波長板、第2の1/2波長板である。9a,9b,9c,9dはP偏光を透過し、S偏光を反射する第1の偏光ビームスプリッター、第2の偏光ビームスプリッター、第3の偏光ビームスプリッター、第4の偏光ビームスプリッターである。
10はGとRの中間の波長領域の光をカットするカラーフィルターである。11r,11g,11bは光を反射し、画像変調して画像を表示する赤用の反射型液晶表示素子、緑用の反射型液晶表示素子、青用の反射型液晶表示素子である。12r,12g,12bは赤用の1/4波長板、緑用の1/4波長板、青用の1/4波長板で、13は投射レンズである。
次に、光学的な作用を説明する。
光源1から発した光はリフレクター2により所定の方向に集光される。ここで、リフレクター2は放物面形状に形成されており、放物面の焦点位置からの光は放物面の対称軸に平行な光束となる。ここで、光源1は理想的な点光源ではなく有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。これらの集光光束は第1のフライアイレンズ3aに入射する。第1のフライアイレンズ3aは、外形が矩形の正の屈折力を有するレンズをマトリックス状に組み合わせて構成されており、入射した光束はそれぞれのレンズに応じた複数の光束に分割され、且つ、集光され、第2のフライアイレンズ3bを経て、マトリックス状に複数の光源像を偏光変換素子の近傍に形成する。
偏光変換素子4は、偏光分離面と反射面と1/2波長板とを有し、マトリックス状に集光する複数の光束はその列に対応した偏光分離面に入射し、透過するP偏光成分の光と反射するS偏光成分の光に分割される。反射されたS偏光成分の光は反射面で反射し、P偏光成分と同じ方向に出射し、1/2波長板を透過しP偏光成分と同じ偏光成分に変換され、偏光方向(|)が揃った光として射出する。偏光変換された複数の光束は偏光変換素子の近傍で集光した後、発散光束として集光光学系に至る。
集光光学系は、コンデンサーレンズ5aとフィールドレンズ5bとを有する。複数の光束は集光光学系によりフライアイレンズの矩形形状の像ができる位置でそれぞれ重なり、矩形の均一な照明エリアを形成する。この照明エリアに反射型液晶表示素子11r,11g,11bを配置する。
照明光路中に設けられた第3の色選択性位相差板7は図2の実線で示すような特性を有しており、BとRの光はP偏光(|)のままで、Gの光はS偏光(・)に変換される。ここで言う偏光方向(・)(|)は偏光変換素子及び偏光ビームスプリッターの偏光分離面に対する偏光の方向として表している。
第3の色選択性位相差板7において偏光方向を調整された光は第1の偏光ビームスプリッター9aに入射する。S偏光であるGの光は偏光分離面を反射し、P偏光であるR,Bの光は偏光面を透過することで色分離が行われる。
色分離されたGの光は第2の偏光ビームスプリッター9bに対してS偏光(・)として入射し、偏光分離面を反射し、G用の反射型液晶表示素子11gへと至る。G用の反射型液晶表示素子11gにおいてGの光が画像変調されて反射される。画像変調されたGの反射光のS偏光成分(・)は、再び偏光分離面を反射し、光源側に戻され投射光から除去される。画像変調されたGの反射光のP偏光成分(|)は、偏光分離面を透過し投射光となる。このとき、全ての偏光成分をS偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において第2の偏光ビームスプリッター9bとG用の反射型液晶表示素子11gの間に設けられた1/4波長板12gの遅相軸を所定の方向に調整し、第1の偏光ビームスプリッターとG用の反射型液晶表示素子で発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えている。
第2の偏光ビームスプリッターを透過した光(|)は、偏光方向と45度の方向に遅相軸がなるように配置された第1の1/2波長板8aを透過し、第4の偏光ビームスプリッターに対してS偏光(・)として入射し、偏光分離面を反射し、投射レンズ13へと至る。
第1の偏光ビームスプリッターを透過したRとBの光(|)は、カラーフィルターに入射する。カラーフィルターは図3の実線で示すような特性を有しており、GとRの中間の波長領域に当たる黄色の色光と不要な緑の色光を反射するダイクロイックフィルターとしている。ここで、カラーフィルターは光を吸収する特性でも良い。
色を調整された光は、第1の色選択性位相差板6aに入射する。第1の色選択性位相差板6aは図2の点線で示すような特性を有しており、Bの光はP偏光(|)のままで、Rの光はS偏光(・)に変換される。ここで偏光状態が変化する遷移領域はGの領域に設定している。
これによりBの光はP偏光(|)として、Rの光はS偏光(・)として第3の偏光ビームスプリッター9cに入射する。よって、第3の偏光ビームスプリッター9cにおいてBの光は、偏光分離面を透過してB用の反射型液晶表示素子11bに至り、Rの光は偏光分離面を反射してR用の反射型液晶表示素子11rに至る。
B用の反射型液晶表示素子においてBの光が画像変調されて反射される。変調されたBの反射光のP偏光成分(|)は、再び偏光分離面を透過し、光源側に戻され投射光から除去される。変調されたBの反射光のS偏光成分(・)は、偏光分離面で反射し投射光となる。同様にR用の反射型液晶表示素子においてRの光が画像変調されて反射される。変調されたRの反射光のS偏光成分(・)は、再び偏光分離面を反射し、光源側に戻され投射光から除去される。変調されたRの反射光のP偏光成分(|)は、偏光分離面を透過し投射光となる。これによりBとRの投射光は1つの光束に合成される。このとき、第3の偏光ビームスプリッター9cとR用、B用の反射型液晶表示素子11r,11bの間に設けられた1/4波長板12r,12bの遅相軸を調整してGの場合と同じようにR,Bそれぞれの黒の表示の調整を行う。
合成されたRとBの投射光は、第2の色選択性位相差板に入射する。第2の色選択性位相差板は、第1の色選択性位相差板と同じものでRの偏光方向のみを90度回転し、R,B共にS偏光(・)に変換される。更に、偏光方向に対して45度方向に遅相軸を配置した1/2位相板8bによりそれぞれP偏光(|)に変換され第4の偏光ビームスプリッター4dに入射し、偏光分離面を透過することでGの投射光と合成される。
合成されたR,G,Bの投射光は、投射レンズによりスクリーン等に投影される。
図4(a)は開口絞りが開いた状態を表しており、図4(b)は開口絞りが閉じた状態を表している。L字形状をした遮光板がフライアイレンズの横側から挿脱する構成である。
図4(a)の状態ではフライアイレンズを構成するレンズ全てに入射する光束が開口絞りを透過し、小さなFNOの照明光束となる。開口絞りを徐々に絞り込むことにより光束が透過するフライアイレンズにおけるレンズの個数が減少していく。このとき、フライアイレンズにおけるそれぞれのレンズの境界部に合わせて段階的に絞込みができる方が、画面に不要な影が発生しないのでより望ましい構成である。
開口絞りを絞り込んでいくと利用されるフライアイレンズのレンズの数が減少していくが、投射画面上における明るさのムラを低減するためには少なくとも20個程度のレンズを透過した光束が利用されている方が良い。
<実施の形態2>
図5は本発明の実施の形態2を示す図である。
図中、実施の形態1と同じ素子には同一の符号を記しており、24は偏光変換素子、25aはコンデンサーレンズ、25bはフィールドレンズ、25cは反射ミラー、26は青(B)と赤(R)の波長領域の光を透過し、緑(G)の波長領域の光を反射するダイクロイックミラー、27はGとRの中間の波長領域の光を一部カットするカラーフィルター、28a及び28bはBの光の偏光方向を90度変換し、Rの光の偏光方向は変換しない第1の色選択性位相差板及び第2の色選択性位相差板である。
29は第1の1/2波長板、第2の1/2波長板、30a,30b,30cはP偏光を透過し、S偏光を反射する第1の偏光ビームスプリッター、第2の偏光ビームスプリッター、第3の偏光ビームスプリッター、S2は開口絞りである。
次に、光学的な作用を説明する。
本実施の形態の偏光変換素子24も偏光分離面と反射面と1/2波長板とを有するが、本実施の形態では、反射されたS偏光成分の光は、反射面で反射し、P偏光成分と同じ方向に出射する。一方、透過したP偏光成分の光は1/2波長板を透過し、S偏光成分と同じ偏光成分に変換され、偏光方向(・)が揃った光として射出する。
偏光変換された複数の光束は、偏光変換素子の近傍で集光した後、発散光束として集光光学系に至る。集光光学系は、コンデンサーレンズ25aとフィールドレンズ25bとを備え、集光作用によりこれ複数の光束はフライアイレンズの個々のレンズの矩形形状の像ができる位置で重なり、矩形の均一な照明エリアを形成する。又、フィールドレンズ25bから反射型液晶表示素子11r,11g,11bに至る光路において反射型液晶表示素子上に集光する光は、集光光学系の光軸に対してほぼテレセントリックとなるように設定し、ダイクロイックミラー6及び偏光ビームスプリッター30a,10bの光学薄膜で発生する入射角度による特性の変動が反射型液晶表示素子上に画像として現れない構成となっている。
ダイクロイックミラー26は、図6の実線で示すような特性を有しており、BとRの光は透過し、Gの光は反射する。図5においては偏光変換素子においてS偏光であった光は、ダイクロイックミラー6に対してもS偏光(・)である。
Gの光路において、ダイクロイックミラー26を反射した光はカラーフィルター27に入射する。カラーフィルター27は、図6の点線で示すような特性を有しており、GとRの中間の波長領域に当たる黄色の色光を反射するダイクロイックフィルターとし、黄色の光を除去する。緑の光に黄色の色成分が多いと緑が黄緑になってしまうので、黄色の光を除去する方が色再現上望ましい。
色を調整された光は、第1の偏光ビームスプリッター30aに対してS偏光(・)として入射し、偏光分離面で反射され、G用の反射型液晶表示素子11gへと至る。G用の反射型液晶表示素子11gにおいてGの光が画像変調されて反射される。変調されたGの反射光のS偏光成分(・)は、再び偏光分離面で反射し、光源側に戻され、投射光から除去される。変調されたGの反射光のP偏光成分(|)は、偏光分離面を透過し投射光となる。このとき、全ての偏光成分をS偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において第1の偏光ビームスプリッター30aとG用の反射型液晶表示素子11gの間に設けられた1/4波長板12gの遅相軸を所定の方向に調整し、第1の偏光ビームスプリッター30aとG用の反射型液晶表示素子11gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えている。
第1の偏光ビームスプリッター30aを透過した光(|)は、偏光方向に対して遅相軸が45度で設定された第1の1/2波長板29により偏光方向を90度回転され、第3の偏光ビームスプリッター30cに対してはS偏光(・)として入射し、偏光分離面で反射されて、投射レンズ13へと至る。
ダイクロイックミラー26を透過したRとBの光は、第1の色選択性位相差板8aに入射する。第1の色選択性位相差板28aは、Bの光のみ偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりBの光はP偏光(|)として、Rの光はS偏光(・)として第2の偏光ビームスプリッター30bに入射する。よって、第2の偏光ビームスプリッター30bにおいてBの光は偏光分離面を透過し てB用の反射型液晶表示素子11bに至り、Rの光は、偏光分離面を反射してR用の反射型液晶表示素子11rに至る。
B用の反射型液晶表示素子11bにおいてBの光が画像変調されて反射される。変調されたBの反射光のP偏光成分(|)は、再び偏光分離面を透過し、光源側に戻され投射光から除去される。変調されたBの反射光のS偏光成分(・)は、偏光分離面で反射し投射光となる。同様にR用の反射型液晶表示素子11rにおいてRの光が画像変調されて反射される。変調されたRの反射光のS偏光成分(・)は、再び偏光分離面を反射し、光源側に戻され投射光から除去される。変調されたRの反射光のP偏光成分(|)は、偏光分離面を透過し投射光となる。これによりBとRの投射光は1つの光束に合成される。このとき、第2の偏光ビームスプリッター30bとR用、B用の反射型液晶表示素子11r,11bの間に設けられた1/4波長板12r,12bの遅相軸を調整してGの場合と同じようにR,Bそれぞれの黒の表示の調整を行う。
合成されたRとBの投射光は第2の色選択性位相差板8bに入射する。第2の色選択性位相差板8bは、第1の色選択性位相差板28aと同じものでBの偏光方向のみを90度回転し、R,B共にP偏光(|)として第3の偏光ビームスプリッター30cに入射し、偏光分離面を透過することでGの投射光と合成される。
合成されたR,G,Bの投射光は、投射レンズ13によりスクリーン等に投影される。
図7(a)は開口絞りが開いた状態を表しており、図7(b)は開口絞りが閉じた状態を表している。投射レンズ鏡筒内の投射レンズの絞り位置近傍でL字形状をした遮光板が挿脱する構成である。
<実施の形態3>
図8は本発明の実施の形態3を示す図である。尚、図8においては、実施の形態2と同じ素子には同一の符号を記しており、S3は開口絞り、35aは第1のコンデンサーレンズ、35bは第2のコンデンサーレンズ、35c,35c’はフィールドレンズである。36は青(B)と緑(G)の波長領域の光を透過し、赤(R)の波長領域の光を反射するダイクロイックミラー、37はGとRの中間の波長領域の光を一部カットするカラーフィルターである。
38,38bはGの光の偏光方向を90度変換し、Bの光の偏光方向は変換しない第1の色選択性位相差板及び第2の色選択性位相差板である。39は所定の偏光成分を反射し、それとは直交する偏光成分を透過する偏光板である。ここで、偏光板は不要な偏光方向を吸収するものでも良い。ダイクロイックミラー36は、集光光学系を構成する第2のコンデンサーレンズ35bとフィールドレンズ35c,35dとの間に設けている。
次に、光学的な作用を説明する。
偏光変換素子24を射出した光は、第1のコンデンサーレンズ35aと第2のコンデンサーレンズ35bにより集光され、ダイクロイックミラー36に入射する。ダイクロイックミラー36は図9の実線で示すような特性を有しており、BとGの光は透過し、Rの光は反射する。
図8においては、偏光変換素子24においてS偏光(・)であった光は、ダイクロイックミラー36に対してもS偏光(・)である。但し、本実施の形態においては、ダイクロイックミラー36が第2のコンデンサーレンズ35bとフィールドレンズ35c,35c’との間に設けられているので、ダイクロイックミラー36に作用する光束はテレセントリックになっていない。そのため、ダイクロイックミラー36は、図中AからBの方向に膜厚が徐々に厚くなるような構成とし、入射角度による特性の変化を補正している。
Rの光路において、ダイクロイックミラー36を反射した光は、フィールドレンズ35cを透過し、カラーフィルター37に入射する。カラーフィルターは図9の点線で示すような特性を有しており、GとRの中間の波長領域に当たる黄色の色光を反射するダイクロイックフィルターとし、黄色の光を除去する。赤の光に黄色の色成分が多いと赤がオレンジになってしまうので黄色の光を除去する方が色再現上望ましい。
ここで、カラーフィルター37はフィールドレンズ35c’と別に設けているが、フィールドレンズ35c’のレンズ面に設けても良い。
色を調整された光は、第1の偏光ビームスプリッター30aに対してS偏光(・)として入射し、偏光分離面で反射され、R用の反射型液晶表示素子へと至る。R用の反射型液晶表示素子11rにおいてRの光が画像変調されて反射される。変調されたRの反射光のS偏光成分(・)は、再び偏光分離面で反射し、光源側に戻され投射光から除去される。変調されたRの反射光のP偏光成分(|)は、偏光分離面を透過し投射光となる。第1の偏光ビームスプリッター30aを透過した光は、第1の1/2波長板39aにより偏光方向を90度回転させ、第3の偏光ビームスプリッター30cに対してはS偏光(・)として入射し、偏光分離面で反射されて、投射レンズ13へと至る。
ダイクロイックミラー36を透過したGとBの光は、フィールドレンズ35dを透過し、偏光板39に入射する。偏光板29においては、ダイクロイックミラー36に対してS偏光成分である偏光成分を透過し、P偏光成分である偏光成分を反射する特性を有する。偏光板39により偏光成分をより揃えた光(・)は第1の色選択性位相差板38aに入射する。第1の色選択性位相差板38aは、Gの光の偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりGの光はP偏光(|)として、Bの光はS偏光(・)として第2の偏光ビームスプリッター30bに入射する。
B用の反射型液晶表示素子11bにおいてBの光が画像変調されて反射される。変調されたBの反射光のS偏光成分(・)は、再び偏光分離面を反射し、光源側に戻され投射光から除去される。変調されたBの反射光のP偏光成分(|)は、偏光分離面を透過して投射光となる。同様にG用の反射型液晶表示素子11gにおいてGの光が画像変調されて反射される。変調されたGの反射光のP偏光成分(|)は、再び偏光分離面を透過し、光源側に戻され投射光から除去される。変調されたGの反射光のS偏光成分(・)は偏光分離面を反射し投射光となる。これによりBとGの投射光は1つの光束に合成される。
合成されたGとBの投射光は、第2の色選択性位相差板28bに入射する。第2の色選択性位相差板28bは、第1の色選択性位相差板28aと同じものでGの偏光方向のみを90度回転し、G,B共にP偏光(|)として第3の偏光ビームスプリッター10cに入射し、偏光分離面を透過することでRの投射光と合成される。
ここで、第2の偏光ビームスプリッター30bとG用及びB用の反射型液晶表示素子11g,11bの間に設けられた1/4波長板12g,12bは遅相軸の方向が回転できるようになっており、第2偏光ビームスプリッター10bとそれぞれの反射型液晶表示素子11g,11bで発生する偏光状態の乱れを調整している。
図10aは開口絞りが開いた状態を表しており、図10bは開口絞りが閉じた状態を表している。矩形開口形状を有した遮光版をリフレクターの射出側において挿脱する構成である。
このとき、遮光板は反射鏡となっており、遮光する光成分を光源に戻す、所謂再帰効果を有していても良い。
本発明の実施の形態1を説明する図である。 波長選択性位相差板の特性を説明する図である。 ダイクロイックミラーとカラーフィルターの特性を説明する図である。 本発明の実施の形態1の開口絞りを説明する図である。 本発明の実施の形態2を説明する図である。 ダイクロイックミラーとカラーフィルターの特性を説明する図である。 本発明の実施の形態2の開口絞りを説明する図である。 本発明の実施例3を説明する図である。 ダイクロイックミラーとカラーフィルターの特性を説明する図である。 本発明の実施の形態3の開口絞りを説明する図である。 従来例を説明する図である。 偏光ビームスプリッターの偏光分離特性を説明する図である。
符号の説明
1 光源
2 リフレクター
3a 第1のフライアイレンズ
3b 第2のフライアイレンズ
5a コンデンサーレンズ
5b フィールドレンズ
9a〜9d 第1〜第4の偏光ビームスプリッター
11r,11g,11b 赤用、緑用、青用の反射型液晶表示素子
13 投射レンズ
S1 開口絞り

Claims (2)

  1. 光源とリフレクターと照明光学系と偏光ビームスプリッターと反射型液晶表示素子と投射レンズとを有し、前記反射型液晶表示素子により形成された画像を被投射面に投射する投射型表示装置であって、
    前記照明光学系は、光束分離手段と集光手段と開口絞りとを有し、前記開口絞りにより前記照明光学系による照明光束の広がり角度を可変とすること特徴とする投射型表示装置。
  2. 光源とリフレクターと照明光学系と偏光ビームスプリッターと反射型液晶表示素子と投射レンズとを有し、前記反射型液晶表示素子により形成された画像を被投射面に投射する投射型表示装置であって、
    前記照明光学系は、光束分離手段と集光手段と開口絞りとを有し、前記開口絞りにより前記照明光学系による照明光束の広がり角度を1.3倍以上可変とすること特徴とする投射型表示装置。
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