JP2006105117A - 風力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】垂直軸型の風車を備えた風力発電装置において、風向きにかかわらず、風車の正回転を妨げる風を遮って、該風車を正回転させる風のみを該風車に当てることができ、特別の電気的又は機械的始動補助装置を用いなくても、微風で風車が始動回転して発電効率が高く、騒音が小さく、危険範囲が狭くて狭い場所でも設置が可能で、しかも暴風にも耐え得るようにして実用的に優れた風力発電装置を提供する。
【解決手段】垂直軸型の風車14を備えた風力発電装置において、風車14に被せることができるように筒状に形成され外周面の全周に複数の通風窓11aが形成された筒状体11と、通風窓に夫々開閉可能に配設され通風窓の開口面積と同等の面積を有し風車を正回転させる風を通風窓に導き風車の正回転を妨げる風を遮る翼部材12と、風速に応じて翼部材の開度を変化させ通風窓に導入する風4の量を調節可能とする開閉装置13とを備えた構成を特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、垂直軸型の風車を用いた風力発電装置に係り、特に風車のまわりに複数の翼部材を有する筒状体を配設することによって、風向きにかかわらず、風車の正回転を妨げる風を翼部材で遮って、該風車を正回転させる風のみを該風車に当てて風車を常に一方向に正回転させることができ、水平軸型のむき出しの風車では回らないような弱い風でも風車が始動回転して発電が行われるようにし、発電効率が高く、しかも風車がむき出しでないことにより安全性が高く、設置場所が小さくて済み、騒音が小さく、また暴風等の強風にも十分対応可能で、極めて実用的かつ高性能の風力発電装置に関する。
風力発電装置に使用される風車の代表的なものとして、図18及び図19に示すような、水平軸2回りに回転するプロペラ形の水平軸型の風車1がある。大型の風車ではブレード直径が60mを超えるものがあるが、小型の風車1では例えばブレード直径は1m程度である。
小型の風車1は、ポール3の上端に回動自在に取り付けられ、尾翼6により風4の方向に対して常にプロペラ5が真正面を向くように矢印A又は矢印B方向に回動するようになっている。これによりプロペラ5は、刻々と風向きが変化する風を受けながら矢印C方向に回転し、該プロペラに連結された発電機(図示せず)が発電を行うようになっている。
しかしプロペラ形の風車1は、プロペラ5の風切り音が騒音となる場合があり、また図19に示すように、風向きに応じて360°の範囲で風車1全体が回動するため、プロペラ5の回転範囲8及び尾翼6の回転範囲9を安全に確保する必要があり、従ってかなり広い設置場所を必要とし、風車1の取付け場所を慎重に選択する必要があった。
またこの種の風車1が、極く微風でも始動回転するためには、風車の停止時に発電機をモータとして一時的に利用して、わずかな電力を与えて初期トルクを風車に与える等の工夫がなされており、かなり技術的に難しいものであった。
一方、垂直軸型の風車の場合には、音が静かである上に、どの方向の風でもそのまま受けることができるので、取付け場所の自由度が高いという利点がある。
ただ垂直軸型の風車の場合には、正回転の方向(発電が行われる方向)に風車を回転させる風と風車の回転を妨げる風を同時に受けるので、風が弱いと風車が回り出さないと共に、常に風車を逆回転させるトルクも作用し、発電効率が低いという問題があった。
また暴風等の際には、風車が異常な高速回転をして破損したり、発電機を破損させたりするおそれがあり、多くの改良すべき余地があった。
なお、本願出願人及び発明者は、本願発明に関連する公知特許文献及び公知非特許文献を知らないので、その記載を省略する。
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、垂直軸型の風車の回転を発電機に伝えて発電を行う風力発電装置において、風車に被せることができるように筒状に形成され外周面に通風窓が形成された筒状体と、通風窓に配設され風車を正回転させる風を通風窓に導き風車の正回転を妨げる風を遮る翼部材とを備えることによって、風の力を効率的に風車に伝えることができるようにすることであり、またこれによって格別の電気的な操作による初期トルクを与えることなく、弱い風でも風車が始動回転するようにして、風力発電の効率を向上させることである。
また他の目的は、上記構成において、外周面の全周に複数の通風窓を形成し、翼部材だけでなく通風窓の間の桟をも利用して風車の正回転を妨げる風を遮るように構成することによって、翼部材ではカバーできない領域に吹く風を遮り、風車がより弱い風でも正回転するように風を集中的に導くことができるようにすることである。
更に他の目的は、上記構成において、翼部材を開閉可能に配設し、風速に応じて翼部材の開度を変化させ通風窓に導入する風の量を調節可能とする開閉装置を備えることによって、暴風時のように風が特に強いときに風車の回転速度を制限し、又は風車を停止させ、風車及び発電機の破損を防止し、風力発電装置の耐風強度の向上を図ることである。
また他の目的は、上記構成において、翼部材に取り付けられた弾性体が風速に応じて変形して翼部材の開度が自動的に変化するように開閉装置を構成することによって、暴風時に風速が非常に高くなった場合に風の強さに応じて翼部材の開度を小さくして風車に当る風を抑え、風速が平常に戻ると自動的に元の開度に復帰するようにし、風車の回転速度の抑制及び風車の停止を弾性体の弾性力を利用して自動的に行うことができるようにし、安価な機構で強風に対する安全性の高い風力発電装置を得ることである。
更に他の目的は、上記構成において、開閉装置が、風速に応じて作動するモータと、該モータの軸に取り付けられたプーリと翼部材の支持軸に取り付けられたすべてのプーリとに巻き掛けられた無端の巻掛け伝動部材とを備え、すべての翼部材を同期して開閉可能に構成することによって、翼部材の開度を風速に応じて自在に制御できるようにして、ある程度の強風下でも風力発電を継続できるようにすると共に、必要に応じて風車を停止させて風力発電装置を保護することもできるようにすることであり、またこれによって風の強弱に左右されずに風力発電を定常的に行うことができるようにすることである。
要するに本発明(請求項1)は、垂直軸型の風車の回転を発電機に伝えて発電を行う風力発電装置において、前記風車に被せることができるように筒状に形成され外周面に通風窓が形成された筒状体と、前記通風窓に配設され前記風車を正回転させる風を前記通風窓に導き前記風車の正回転を妨げる風を遮る翼部材とを備えたことを特徴とするものである。
また本発明(請求項2)は、垂直軸型の風車の回転を発電機に伝えて発電を行う風力発電装置において、前記風車に被せることができるように筒状に形成され外周面の全周に複数の通風窓が形成された筒状体と、前記通風窓に夫々配設され前記風車を正回転させる風を前記通風窓に導き前記風車の正回転を妨げる風を遮る翼部材とを備え、前記翼部材だけでなく前記通風窓の間の桟をも利用して前記風車の正回転を妨げる風を遮るように構成したことを特徴とするものである。
また本発明(請求項3)は、垂直軸型の風車の回転を発電機に伝えて発電を行う風力発電装置において、前記風車に被せることができるように筒状に形成され外周面の全周に複数の通風窓が形成された筒状体と、前記通風窓に夫々開閉可能に配設され前記通風窓の開口面積と同等の面積を有し前記風車を正回転させる風を前記通風窓に導き前記風車の正回転を妨げる風を遮る翼部材と、風速に応じて前記翼部材の開度を変化させ前記通風窓に導入する風の量を調節可能とする開閉装置とを備えたことを特徴とするものである。
また本発明(請求項4)は、前記開閉装置が、前記翼部材に取り付けられた弾性体が風速に応じて変形して前記翼部材の開度が変化するように構成されていることを特徴とするものである。
また本発明(請求項5)は、前記開閉装置が、風速に応じて作動するモータと、該モータの軸に取り付けられたプーリと前記翼部材の支持軸に取り付けられたすべてのプーリとに巻き掛けられた無端の巻掛け伝動部材とを備え、すべての前記翼部材を同期して開閉可能に構成されたものであることを特徴とするものである。
本発明は、上記のように垂直軸型の風車の回転を発電機に伝えて発電を行う風力発電装置において、風車に被せることができるように筒状に形成され外周面に通風窓が形成された筒状体と、通風窓に配設され風車を正回転させる風を通風窓に導き風車の正回転を妨げる風を遮る翼部材とを備えたので、風の力を効率的に風車に伝えることができる効果があり、またこの結果格別の電気的な操作による初期トルクを与えることなく、弱い風でも風車が始動回転するという効果があり、風力発電の効率を向上させることができる効果が得られる。
また上記構成において、外周面の全周に複数の通風窓を形成し、翼部材だけでなく通風窓の間の桟をも利用して風車の正回転を妨げる風を遮るように構成したので、風車がより弱い風でも正回転するように風を集中的に導くことができる効果がある。
更に上記構成において、翼部材を開閉可能に配設し、風速に応じて翼部材の開度を変化させ通風窓に導入する風の量を調節可能とする開閉装置を備えたので、暴風時のように風が特に強いときに風車の回転速度を制限し、又は風車を停止させ、風車及び発電機の破損を防止することができる効果があり、またこの結果風力発電装置の耐風強度の向上を図ることができる効果がある。
また上記構成において、翼部材に取り付けられた弾性体が風速に応じて変形して翼部材の開度が自動的に変化するように開閉装置を構成したので、暴風時に風速が非常に高くなった場合に風の強さに応じて翼部材の開度を小さくして風車に当る風を抑え、風速が平常に戻ると自動的に元の開度に復帰するようにし、風車の回転速度の抑制及び風車の停止を弾性体の弾性力を利用して自動的に行うことができるため、安価な機構で強風に対する安全性の高い風力発電装置を得ることができる効果がある。
更には、上記構成において、開閉装置が、風速に応じて作動するモータと、該モータの軸に取り付けられたプーリと翼部材の支持軸に取り付けられたすべてのプーリとに巻き掛けられた無端の巻掛け伝動部材とを備え、すべての翼部材を同期して開閉可能に構成したので、翼部材の開度を風速に応じて自在に制御でき、ある程度の強風下でも風力発電を継続できると共に、必要に応じて風車を停止させて風力発電装置を保護することもできる効果があり、またこの結果風の強弱に左右されずに風力発電を定常的に行うことができるという効果が得られる。
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。本発明の第1実施例に係る風力発電装置10は、図1から図5において、筒状体11と、翼部材12と、開閉装置13と、垂直軸型の風車14と、発電機22とを備えている。
筒状体11は、図1から図4に示すように、垂直軸型の風車14に被せることができるように筒状に形成され、外周面の全周に複数の通風窓11aが形成されたものであって、例えば円筒形に形成され、上端は蓋15により塞がれ、下端は基台16に固定されている。
通風窓11aは、例えば四角形に形成され、例えば均等に8箇所形成されている。各々の通風窓11aはなるべく大きく開口していることが望ましい。風を多く取り込むことができるからである。
通風窓11aは、複数形成されているので、隣り合う通風窓11aの間には、逆風遮蔽用の桟11bが存在する。
筒状体11の蓋15の中央は、図4に示すように、風車14の軸14aが上に貫通しており、該軸14aを支持する軸受18が軸受押え19により取り付けられている。軸受18及び軸受押え19は、カバー20により覆われ、雨や粉麈が入り込まないようにシールされ、基台16に固定されている。
筒状体11の底部11cは、基台16に接しており、該底部11c及び基台16の中央を風車14の軸14aが下に貫通し、軸受18により支持されている。軸受18は、軸受押え19により基台16に固定されている。
軸14aの同軸下方には、ブラケット21を用いて発電機22が取り付けられており、該発電機22の軸22aと軸14aとは、カップリング23を介して連結されている。発電機22は、例えば円錐台形に形成された基台16の内部に収まるように取り付けられている。
風車14は、本実施例では、例えば円筒形の胴体14bの外周面に断面円形の翼14cを均等に配列して取り付けたものとなっている。風車14の形式はこれに限るものではなく、垂直軸型のものであればよく、パドル形風車、サポニウス形風車、S形風車、ジャイロミル形風車又はダリウス形風車等でもよく、またシロッコファンを使用してもよい(いずれも図示せず)。
翼部材12は、通風窓11aに夫々開閉可能に配設され、該通風窓11aの開口面積と同等の面積を有し、風車14を正回転させる風を通風窓11aに導き、風車14の正回転を妨げる風を遮るものであって、例えば通風窓11aの左端に所定の角度範囲内(例えば最大開度が60°)で開閉可能に取り付けられている。
各々の翼部材12は、支持軸24に夫々固定されており、該支持軸24は、例えば通風窓11aの左端に設けられた軸受部11dに回動自在に軸支されている。支持軸24の下部は、夫々基台16を貫通しており、該基台内となる下端に歯付きプーリ25が夫々取り付けられている。
開閉装置13は、図4及び図5に示すように、風速に応じて翼部材12の開度を変化させ、通風窓11aに導入する風4の量を調節可能とするものであって、例えばモータ26と、巻掛け伝動部材の一例たる歯付きベルト28とを備え、すべての翼部材12を同期して開閉可能に構成されている。
モータ26は、風速や発電機22により発生する発電電圧に応じて作動するように構成された、例えばパルスモータであって、図17において、制御部27によって回転角度及び回転方向が制御されるようになっており、基台16にブラケット29を介して取り付けられている。モータ26の軸(図示せず)には、歯付きプーリ30が取り付けられている。
歯付きベルト28は、モータ26の軸に取り付けられたプーリの一例たる歯付きプーリ30と翼部材12の支持軸24に取り付けられたすべてのプーリの一例たる歯付きプーリ25とに巻き掛けられた無端のベルトである。
隣り合う歯付きプーリ25の間及び歯付きプーリ25と歯付きプーリ30との間には、夫々テンションローラ31が配設され、歯付きプーリ25,30と歯付きベルト28とを有効に噛み合わせると共に、該歯付きベルト28に一定の張力を与えるようになっている。張力の調整は、各テンションローラ31が取り付けられた支持部材32をスライドさせることにより行うようになっている。
次に本発明の第2実施例に係る風力発電装置42は、図12及び図13において、筒状体11と、翼部材12と、垂直軸型の風車14と、発電機(図示省略、なお図3の符号22参照)と、開閉装置43とを備えている。
開閉装置43は、翼部材12に取り付けられた弾性体の一例たるねじりばね44が風速に応じて変形して翼部材12の開度が変化するように構成されている。
ねじりばね44は、翼部材12の支持軸45の同軸上に、軸受部11dと座金46の間に挟まれるようにして、例えば2個ずつ取り付けられており、一端44aが筒状体11に固定され、他端44bが翼部材12に掛かっており、翼部材12を開く方向に付勢している。座金46はナット48により支持軸45の上下端に固定されている。
翼部材12の最大開度は、例えば60°であるが、該最大開度は、例えば図示しないストッパを翼部材12に形成するか、又は別途ストッパを設けることにより制限している。
他の部分は、本発明の第1実施例と同一であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
なお、風力発電装置10,42を、図1、図2及び図16に示すように、ポール33の上端に取り付ける場合、該ボール33の上端にアタッチメント34を取り付けて、該アタッチメント34の上に基台16を固定するようにすればよく、また図17に示すように、家屋35の屋根36に取り付ける場合には、例えば該屋根36に架台38を取り付け、該架台38に基台16を固定するようにすればよい。
本発明は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。まず本発明の第1実施例に係る風力発電装置10の作用について説明すると、図6において、翼部材12が開いている状態で、例えば風4が北から矢印N方向に吹くと、筒状体11に当った風4のうち、図面上におけるおよそ右半分の風は、翼部材12及び桟11bに導かれて北側及び北東側に位置する通風窓11aから矢印I方向に筒状体11の中に入る。隣り合う2つの翼部材12に挟まれた領域は、通風窓11aに近づくに従って次第に狭くなるので、風4の風速を増加させる作用がある。
加速された風4は、風車14の翼14cを押すので、該風車14が正回転方向、即ち矢印G方向に勢いよく回転し、発電機22による発電が行われる。風車14を回転させた風4は、南側付近に位置する通風窓11aからその周囲の負圧により吸い出されるようにして、筒状体11の外へ矢印O方向に出て行く。
一方筒状体11に当った風4のうち、図面上におけるおよそ左半分の風4は、右半分4の風4とは逆に、翼部材12及び桟11bにより遮られて通風窓11aから筒状体11の中へはほとんど入らないで、図中左方向(西方向)に逃げて行く。
即ち、図7に示すように、筒状体11のおよそ左半分は、風車14の正回転を妨げる風4が吹かない大きな領域50となる。筒状体11のおよそ右半分のうち、北側と北東側の通風窓11aの付近は、風車14を正回転させる風4が加速された状態で吹く領域51となる。
風力発電装置10は、風向きを問わず使用できる垂直軸型の風車の特徴をそのまま生かすことができ、図8において、例えば風4が西から矢印W方向に吹いている場合には、図面上におけるおよそ上半分の風4は翼部材12及び桟11bに導かれて西側及び北西側に位置する通風窓11aから矢印I方向に筒状体11の中に入って風車14を矢印G方向に勢いよく回転させる。図面上におけるおよそ下半分の風4は、翼部材12及び桟11bに遮られて筒状体11の中に入ることができないので、風車14を逆回転させるトルクはほとんど発生しない。
また図9において、例えば風4が南から矢印S方向に吹いている場合には、図面上におけるおよそ左半分の風4は翼部材12及び桟11bに導かれて南側及び南西側に位置する通風窓11aから矢印I方向に筒状体11の中に入って風車14を矢印G方向に勢いよく回転させる。図面上におけるおよそ右半分の風4は、翼部材12及び桟11bに遮られて筒状体11の中に入ることができないので、風車14を逆回転させるトルクはほとんど発生しない。
そして図10において、例えば風4が東から矢印E方向に吹いている場合には、図面上におけるおよそ下半分の風4は翼部材12及び桟11bに導かれて東側及び南東側に位置する通風窓11aから矢印I方向に筒状体11の中に入って風車14を矢印G方向に勢いよく回転させる。図面上におけるおよそ上半分の風4は、翼部材12及び桟11bに遮られて筒状体11の中に入ることができないので、風車14を逆回転させるトルクはほとんど発生しない。
台風等の暴風時において、ある一定の風速を超え、例えば発電機22からの出力電圧が一定の値を超えた場合には、図14及び図15に示すように、該電圧を制御部27がこれを検知して開閉装置13のモータ26を作動させる。
翼部材12の開度は、通常例えば60°で最も開いた状態であるが、風速が一定値を超えると、次第に開度が小さくなり、やがて0°となるように制御される。なお、この線図は一例を示したに過ぎず、どのように翼部材12の開度を制御するかは任意である。
具体的には、モータ26が矢印F方向に所定角度回転すると、歯付きプーリ30が歯付きベルト28を矢印J方向に駆動する。すると翼部材12の支持軸24に取り付けられた歯付きプーリ25がすべて同期して矢印K方向に回動し、これに伴って翼部材12が矢印K方向に回動する。モータ26の回転角度に応じて翼部材12の開度が少なくなり、やがて開度は0°となる。
逆にモータ26が矢印H方向に回転すると、歯付きプーリ30が歯付きベルト28を矢印L方向に駆動する。すると翼部材12の支持軸24に取り付けられた歯付きプーリ25がすべて同期して矢印M方向に回動し、これに伴って翼部材12が矢印M方向に回動する。モータ26の回転角度に応じて翼部材12の開度が大きくなり、最大で開度は60°となる。
むき出しの風車の場合には、風車の回転速度が上がりすぎて発電機等が壊れることが懸念されるが、本発明に係る風力発電装置10の場合には、強風下においても、翼部材12の開度を自動的に調節して、風車14の回転速度を適正に抑えることができ、せっかくの風を無駄にすることなく、継続的に風力発電を行うことができる。なお、必要に応じて風車14を停止させることも可能である。
本発明の第2実施例に係る風力発電装置42の場合には、図12及び図13に示すように、風速が大きくなった場合に、その風圧によって正面から風を受けている翼部材12がねじりばね44に抗して自動的に回動し、通風窓11aを狭める。
これによって筒状体11内に入る風が少なくなるので、強風下においても風車14の回転速度を抑制して発電を継続することができる。風向きが変化したり、風が弱まった場合には、翼部材12はねじりばね44の弾性力により開く方向へ自動的に回動する。通常は最大開度の状態に直ちに復帰する。
平常時の筒状体11への風の導入及び遮断についての作用は、本発明の第1実施例と同様である。
上記した第1実施例に係る風力発電装置10と第2実施例に係る風力発電装置42は、上記のように、風を巧みに捕らえているため、非常に回転効率が高いので、極く微風で風車4が始動回転できる特長があり、また図16及び図17に示すように、いずれもポール33の上に設置して使用することもできるし、非常に狭い設置場所でも使用可能であり、周囲に対する危険や騒音の問題も従来例に比べて非常に少ない。
また家屋35の屋根36に設置して使用することも可能である。出力の向上を図るためには、例えば垂直方向や水平方向に複数台並べて設置することも可能である。
図1から図11及び図15は、本発明の第1実施例に係り、図1は風力発電装置の斜視図である。 風力発電装置の正面図である。 筒状体及び翼部材の斜視図である。 風力発電装置の縦断面図である。 風力発電装置の底面図である。 風力発電装置において、北(図中上方、以下同じ)から風が吹いている場合に、風車を正回転させる風のみを通風窓から風車に向けて導入し、風車の正回転を妨げる風を遮っている状態を示す平面図である。 風力発電装置において、北から風が吹いている場合に、風車を正回転させる風のみを通風窓から風車に向けて導入し、風車の正回転を妨げる風を遮ることで、風車を正回転させる風の領域と、風車を逆回転させる風が存在しない領域が筒状体内にできることを示す平面図である。 西から風が吹いている場合の風の流れ及び風車の回転状態を示す平面図である。 南から風が吹いている場合の風の流れ及び風車の回転状態を示す平面図である。 東から風が吹いている場合の風の流れ及び風車の回転状態を示す平面図である。 開閉装置によりすべての翼部材が同期して開閉する状態を示す平面図である。 図12及び図13は、本発明の第2実施例に係り、図12は風力発電装置の平面図である。 翼部材の取付け状態を示す部分拡大縦断面図である。 図14、図16及び図17は、本発明の実施例(第1及び第2実施例を含む)に係り、図14は風速と翼部材の開度との関係を示す線図である。 発電機の出力電圧により制御部が開閉装置のモータを作動させることを示すブロック図である。 ポールに取り付けられた風力発電装置の斜視図である。 家屋の屋根に取り付けられた風力発電装置の斜視図である。 図18及び図19は、従来例に係り、図18はむき出しの水平軸型風車を備えた風力発電装置の側面図である。 風向きによって風力発電装置全体が風車ごと大きく旋回し、危険範囲が広く、広い設置場所を必要とする状態を示す風力発電装置の平面図である。
符号の説明
4 風
10 風力発電装置
11 筒状体
11a 通風窓
11b 桟
12 翼部材
13 開閉装置
14 風車
22 発電機
26 モータ
28 巻掛け伝動部材の一例たる歯付きベルト
30 プーリの一例たる歯付きプーリ
42 風力発電装置
43 開閉装置
44 弾性体の一例たるねじりばね

Claims (5)

  1. 垂直軸型の風車の回転を発電機に伝えて発電を行う風力発電装置において、前記風車に被せることができるように筒状に形成され外周面に通風窓が形成された筒状体と、前記通風窓に配設され前記風車を正回転させる風を前記通風窓に導き前記風車の正回転を妨げる風を遮る翼部材とを備えたことを特徴とする風力発電装置。
  2. 垂直軸型の風車の回転を発電機に伝えて発電を行う風力発電装置において、前記風車に被せることができるように筒状に形成され外周面の全周に複数の通風窓が形成された筒状体と、前記通風窓に夫々配設され前記風車を正回転させる風を前記通風窓に導き前記風車の正回転を妨げる風を遮る翼部材とを備え、前記翼部材だけでなく前記通風窓の間の桟をも利用して前記風車の正回転を妨げる風を遮るように構成したことを特徴とする風力発電装置。
  3. 垂直軸型の風車の回転を発電機に伝えて発電を行う風力発電装置において、前記風車に被せることができるように筒状に形成され外周面の全周に複数の通風窓が形成された筒状体と、前記通風窓に夫々開閉可能に配設され前記通風窓の開口面積と同等の面積を有し前記風車を正回転させる風を前記通風窓に導き前記風車の正回転を妨げる風を遮る翼部材と、風速に応じて前記翼部材の開度を変化させ前記通風窓に導入する風の量を調節可能とする開閉装置とを備えたことを特徴とする風力発電装置。
  4. 前記開閉装置は、前記翼部材に取り付けられた弾性体が風速に応じて変形して前記翼部材の開度が変化するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の風力発電装置。
  5. 前記開閉装置は、風速に応じて作動するモータと、該モータの軸に取り付けられたプーリと前記翼部材の支持軸に取り付けられたすべてのプーリとに巻き掛けられた無端の巻掛け伝動部材とを備え、すべての前記翼部材を同期して開閉可能に構成されたものであることを特徴とする請求項3に記載の風力発電装置。
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