JP2006103634A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】PTO軸に接続して駆動する作業機の回転数が負荷変動等により変動しても、カップリングにより変動が打ち消されて走行系に逆流することがなくなるようにして、走行系の歯車の歯打ち音の発生を防ぐことを課題とする。
【解決手段】走行車両において、エンジン11からの動力を走行系とPTO系に分岐して伝えるとともに、該PTO系の動力伝達経路途中となる、走行系とPTO系とに分岐する分岐部とPTOクラッチ83との間やPTOクラッチ83とPTO変速装置90との間にダンパー103を有するカップリング100を配置した。
【選択図】図3

Description

本発明は、動力の外部取出を有する作業車両に関し、特にエンジンからの動力をPTO系に伝える動力伝達経路途中に配置されるカップリングの構成に関する。
従来、エンジンからの動力は走行系とPTO(外部取出)系に分岐して伝える構成とされた走行車両において、PTO系の動力伝達経路途中の直線的に動力を伝達する伝動軸と伝動軸の間にはカップリングが配置され、該カップリングを介してエンジンからの動力が主軸からPTOクラッチやPTO変速装置又は減速装置などを経てPTO軸に伝達されるように構成されていた。
特開平10−217784号公報
しかし、PTO軸に作業機を接続して駆動させる場合に、負荷変動等により作業機の回転数が変動すると、その変動がPTO系の動力伝達経路から走行系の動力伝達経路に逆流し、走行系の歯車の歯打ち音が発生するという問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、エンジンからの動力を走行系とPTO系に分岐して伝えるとともに、該PTO系の動力伝達経路途中にダンパーを有するカップリングを配置したものである。
請求項2においては、前記カップリングを走行系とPTO系とに分岐する分岐部と、PTOクラッチ又はPTO変速装置との間に配置したものである。
請求項3においては、前記カプリングをPTOクラッチと、PTO変速装置又は減速装置との間に配置したものである。
請求項4においては、前記カップリングはアウタカップリングと、インナカップリングと、該アウタカップリングとインナカップリングとの間に配置するダンパーから構成したものである。
請求項5においては、前記アウタカップリングとダンパーを直径方向に嵌通するピンによりインナカップリングに固定したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、エンジンからの動力を走行系とPTO系に分岐して伝えるとともに、該PTO系の動力伝達経路途中にダンパーを有するカップリングを配置したので、PTO軸に接続して駆動する作業機の回転数が変動しても、カップリングにより変動が打ち消されて走行系に逆流することがなくなり、走行系の歯車の歯打ち音の発生を防ぐことができる。
請求項2においては、前記カップリングを走行系とPTO系とに分岐する分岐部と、PTOクラッチ又はPTO変速装置との間に配置したので、PTO系からの回転変動による逆流を確実に防止することができる。
請求項3においては、前記カプリングをPTOクラッチと、PTO変速装置又は減速装置との間に配置したので、減速する前の上流側にカップリングが配置されることになり、ダンパーのトルク容量が小さくて済む。また、PTOクラッチとPTO変速装置又は減速装置との分離を容易に行うことができる。
請求項4においては、前記カップリングはアウタカップリングと、インナカップリングと、該アウタカップリングとインナカップリングとの間に配置するダンパーから構成したので、カップリングを簡単な構造で安価に構成できる。さらに、カップリングを容易に組み立てることができる。
請求項5においては、前記アウタカップリングとダンパーを直径方向に嵌通するピンによりインナカップリングに固定したので、アウタカップリングとダンパーとを簡単な構造で固定できる。また、組み立てを簡単に行うことができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図、図2は動力伝達経路を示すスケルトン図、図3はカップリングの断面図、図4は図3におけるX−X矢視断面図、図5は図3におけるY−Y矢視断面図、図6はカップリングの分解図、図7はカップリングの別実施例を示す断面図、図8はカップリングの別実施例を示す分解図である。
まず、本発明の一実施例に係る作業車両をトラクタとして、その全体構成について説明する。
図1に示すように、トラクタ1において、エンジンフレーム2の前下部にフロントアクスルが揺動自在に配設され、該フロントアクスルに軸支された前車軸の両端に前輪3・3が取り付けられている。そして、エンジンフレーム2の後方にミッションケース4が配設されて、該ミッションケース4の後部の左右両側面にリアクスルケースが配設され、該リアクスルケースに軸支された後車軸の両端に後輪5・5が取り付けられている。さらに、ミッションケース4の後部にはトップリンク6、ロアリンク7・7などからなる作業機装着装置8が設けられ、該作業機装着装置8を介してロータリ耕耘機などの作業機10が機体後部に装着可能とされている。
また、前記エンジンフレーム2の前後中途部上にエンジン11が戴置されている。エンジン11の前方には、ラジエータやバッテリなどが配置され、これらのエンジン11やラジエータ、バッテリなどがボンネット12により覆われている。そして、該ボンネット12の後方にダッシュボード13が配設されている。
前記ダッシュボード13内にはハンドルコラムが配設され、該ハンドルコラムに支持されたハンドル軸の上端にハンドル14が固設されている。さらに、該ダッシュボッド13の後上方に配置されたハンドル14の後方にシート15が配設され、該シート15の側方に主変速レバー、副変速レバー、PTO操作レバーなどの操作レバー群が配設されている。こうして、ハンドル14やシート15などから運転部が構成され、該運転部がキャビン16により覆われている。
次に、トラクタ1の走行系及びPTO系の駆動伝達経路について、図2を用いて説明する。
前記エンジン11の後方にフライホイール17が配設され、該フライホイール17及びダンパー18を介してエンジン11の出力軸が主軸19に接続されている。主軸19は機体後方に向かって延設されており、該主軸19と平行に伝達軸25が配設されている。そして、該主軸19と伝達軸25との間に前後進切換装置20が設けられている。前後進切換装置20においては、主軸19に二枚の歯車21・22が遊嵌されるとともに、歯車21と主軸19との間に後進用油圧クラッチ23が配設され、歯車22と主軸19との間に前進用油圧クラッチ24が配設されている。
また、伝達軸25に二枚の歯車26・27が固設され、歯車26に図示しない中間歯車を介して前記歯車21が噛合され、歯車27に前記歯車22が噛合されている。こうして、前後進切換装置20は前進用油圧クラッチ24が係合されて歯車22が主軸19に連結されると、伝達軸25が車両前進方向に回転され、逆に後進用油圧クラッチ23が係合されて歯車21が主軸19に連結されると、伝達軸25が車両後進方向に回転されるように構成されている。
さらに、前記前後進切換装置20の下流側においては、伝達軸25と主軸19に外嵌された中空の伝達軸29との間に高低速切換装置30が配設されている。高低速切換装置30においては、伝達軸25に二枚の歯車31・32が遊嵌されるとともに、歯車31と伝達軸25との間に低速用油圧クラッチ33が配設され、歯車32と伝達軸25との間に高速用油圧クラッチ34が配設されている。
また、伝達軸29に二枚の歯車36・37が固設され、歯車36に伝達軸25上の歯車31が噛合され、歯車37に伝達軸25上の歯車32が噛合されている。こうして、高低速切換装置30は低速用油圧クラッチ33が係合されて歯車31が伝達軸25に連結される場合と、高速用油圧クラッチ34が係合されて歯車32が伝達軸25に連結される場合とで、二段階に変速可能とされている。
そして、前記高低速切換装置30の下流側においては、伝達軸29の後端に該伝達軸29と同様に主軸19に外嵌された中空の主変速入力軸39が同心軸上に連結されるとともに、該主変速入力軸39と平行に主変速軸45が設けられ、該主変速軸45と主変速入力軸39との間に主変速装置40が設けられている。主変速装置40においては、主変速入力軸39に四枚の歯車41・42・43・44が固設されている。
また、主変速軸45に歯車46・47・48・49が遊嵌され、これらの歯車46・47・48・49に主変速入力軸39上の歯車41・42・43・44がそれぞれ噛合されている。主変速軸45の歯車46・47間及び歯車48・49間にはそれぞれ複式同期クラッチ51a・51bが配設されて、運転部に配置された主変速レバーの操作により前後方向に移動され、該クラッチ51a・51bの移動によって四枚の歯車46・47・48・49のうち、一枚の歯車が選択的に主変速軸45と連結可能とされている。こうして、主変速装置40が4段階に変速可能とされている。
さらに、前記主変速装置40の下流側においては、前記主変速軸45の後方に同心軸上に伝達軸52が設けられるとともに、該伝達軸52と平行に中間軸53が配設され、該伝達軸52と中間軸53との間にクリープ変速装置55が設けられている。クリープ変速装置55においては、主変速軸45の後端部に歯車54が固設されるとともに、中間軸53上に二枚の歯車56・57が固設され、一方の歯車56に主変速軸45上の歯車54が噛合されている。
また、伝達軸52上にシフタ歯車58が軸方向に摺動自在にスプライン嵌合され、中間軸53上の他方の歯車57に噛合、又は主変速軸45上の歯車54に形成されたスプライン部に係合可能とされている。こうして、クリープ変速装置(または減速装置)55はシフタ歯車58が中間軸53上の歯車57に噛合されることによって減速可能とされている。なお、シフタ歯車58が変速軸45上の歯車54に形成されたスプライン部に係合されると、伝達軸52が主変速軸45に直結されることになり、減速は行われない。
前記クリープ変速装置55の下流側においては、前記伝達軸52の後端に副変速入力軸59が同心軸上に連結されるとともに、該副変速入力軸59と平行に副変速軸65が配設され、該副変速入力軸59と副変速軸65との間に副変速装置60が設けられている。副変速装置60においては、副変速入力軸59に三枚の歯車61・62・63が固設されている。
また、副変速軸65に歯車66・67・68が遊嵌され、これらの歯車66・67・68に副変速入力軸59上の歯車61・62・63がそれぞれ噛合されている。副変速軸65の歯車66・67間及び歯車67・68間にはそれぞれクラッチ64a・64bが配設されて、運転部に配設された副変速レバーによりが前後方向に移動され、該クラッチ64a・64bの移動によって三枚の歯車66・67・68のうち、一枚の歯車が選択的に副変速軸65と連結可能とされている。こうして、副変速装置60が三段階に変速可能とされている。
前記副変速装置60の下流側の一方においては、前記副変速軸65と平行に前輪駆動出力軸69が配設され、該前輪駆動出力軸69と副変速軸65との間に四輪駆動・前輪増速駆動切換装置70が設けられている。四輪駆動・前輪増速駆動切換装置70においては、副変速軸65の前部に二枚の歯車71・72が固設されている。
また、前輪駆動出力軸69に歯車73・74が遊嵌されて、歯車73・74に副変速軸65上の歯車71・72がそれぞれ噛合されている。一方の歯車73と前輪駆動出力軸69との間には四輪駆動用油圧クラッチ76が配設され、他方の歯車74と前輪駆動出力軸69との間には前輪駆動用油圧クラッチ77が配設されている。こうして、四輪駆動用油圧クラッチが係合されて歯車が前輪駆動出力軸に連結されると、駆動状態が四輪駆動状態に切り換えられ、前輪増速用油圧クラッチが係合されて歯車が前輪駆動出力軸に連結されると、駆動状態が前輪増速駆動状態に切り換えられるように四輪駆動・前輪増速駆動切換装置70が構成されて、該四輪駆動・前輪増速駆動切換装置70により前輪3・3が駆動可能とされている。
さらに、前記副変速装置60の下流側の他方においては、前記副変速軸65が後方へ延出され、その後端に小傘歯車78が固設されている。そして、該副変速軸65上の小傘歯車78に左右後輪用の差動装置(図示せず)の入力傘歯車が噛合され、後輪5・5が駆動可能とされている。このようにして、エンジン11からの動力が分岐して走行系に伝達されるように構成されている。
一方、前記主軸19の後端に伝達軸81が同心軸上にカップリング100を介して連結され、更に該伝達軸81の後方に伝達軸82が同心軸上にPTOクラッチ83を介して配設されている。そして更に、伝達軸82の後端にPTO入力軸89が同心軸上にカップリング100を介して連結され、該PTO入力軸89と平行にPTO軸95が配設されて、該PTO入力軸89とPTO軸95との間にPTO変速装置90が設けられている。PTO変速装置90においては、PTO入力軸89に三枚の歯車91・92・93が固設されている。
また、PTO軸95に歯車96・97・98が遊嵌され、これらの歯車96・97・98にPTO入力軸89上の歯車91・92・93がそれぞれ固設されている。PTO軸95の歯車96及び歯車97と歯車98との間にはクラッチ94が配設されて、運転部に配設されたPTO操作レバーにより前後方向に移動され、該クラッチ94の移動によって三枚の歯車96・97・98のうち、一枚の歯車が選択的にPTO軸95と連結可能とされている。こうして、PTO変速装置90が三段階に変速可能とされている。
そして、PTO変速装置90の下流側において、PTO軸95がミッションケース4を貫通して機体後方へ突出され、機体後部に作業機装着装置8により装着された作業機10の入力軸に伝達軸などを介して連結されて、作業機10が駆動可能とされている。このようにして、エンジン11からの動力が分岐してPTO系に伝達されるように構成されている。
次に、PTO系の動力伝達経路途中に配置した前記カップリング100について、図3から図6を用いて説明する。
本発明のカップリング100はPTO系の動力伝達経路途中、本実施例では走行系とPTO系とに分岐する部分となる前後進切換装置20とPTOクラッチ83との間と、PTOクラッチ83とPTO変速装置90との間にそれぞれ配置されているが、本発明のカップリング100は少なくとも一方に配置して、他方は従来のカップリングで連結してもよい。そして、カップリング100により主軸19と伝達軸81とが連結されるとともに、伝達軸82とPTO入力軸89とが連結されている。
図3、図6に示すように、カップリング100はアウタカップリング101と、インナカップリング102と、該アウタカップリング101とインナカップリング102との間に配置されるダンパー103とから構成されている。
前記インナカップリング102は円筒状に構成され、その内径がカップリング100により連結される軸19・81(82・89)の連結部の直径と略等しくなるように形成されている。そして、インナカップリング102の内周面に軸方向にスプライン部102aが形成され、該スプライン部102aにインナカップリング102に軸方向両側から挿入される軸19・81(82・89)の連結部に形成されたスプライン部19a・81a(82a・89a)とがスプライン嵌合されるように構成されている。
さらに、インナカップリング102の外周面にも軸方向にスプライン部102b・102cが形成されている。該インナカップリング102の外周面においては、軸方向両側部に形成されるスプライン部102bが軸方向中央部に形成されるスプライン部102cよりも高く形成されている。つまり、インナカップリング102の外周面がスプライン部102cが形成された軸方向中央部で括れるように形成され、該括れた部分の外周にダンパー103が位置決めされて配置されるように構成されている。
前記ダンパー103はゴムなどの弾性体などから円筒状に構成され、その内径がインナカップリング102の軸方向中央部の外径と略等しくなるように形成されている。そして、該ダンパー103の内周面に軸方向にスプライン部103aが形成され、該スプライン部103aにインナカップリング102の軸方向中央部に形成されたスプライン部102cがスプライン嵌合されるように構成されている。
また、前記アウタカップリング101は円筒状体に構成され、その内径が軸方向両側部でインナカップリング102の軸方向両側部の外径と略等しくなるように形成され、軸方向中央部でダンパー103の外径と略等しくなるように形成されている。そして、該アウタカップリング101の内周面において、軸方向両側部にスプライン部101aが形成され、該スプライン部101aにインナカップリング102の軸方向両側部に形成されたスプライン部102bがスプライン嵌合されるように構成されている。また、スプライン部101aとスプライン部101aとの間の軸方向中央部は溝部101bとされ、ダンパー103の外周部が嵌合可能とされている。
そして、前記アウタカップリング101にダンパー103が挿入されて溝部101bに嵌合され、更に該アウタカップリング101にインナカップリングが挿入されてスプライン部102cでダンパー103のスプライン部103aとスプライン嵌合されると同時に、スプライン部102bでアウタカップリングのスプライン部101aとスプライン嵌合されて、アウタカップリング101とインナカップリング102との間にダンパー103が配置された状態にカップリング100が組み立てられる。
また、前記アウタカップリング101とインナカップリング102とダンパー103の各軸方向中央部には直径方向に孔101c・102d・103bが、アウタカップリング101とインナカップリング102とダンパー103とが前述のように組み立てられた状態で一致するように設けられている。そして、これらの孔101c・102d・103bにピン104が直径方向に嵌通されることで、アウタカップリング101とダンパー103とがインナカップリング102に固定されるように構成されている。
こうして、インナカップリング102に軸19・81(82・89)の連結部を軸方向両側からそれぞれピン104に当接するまで挿入してスプライン部19a・81a(82a・89a)でインナカップリング102のスプライン部102aとスプライン嵌合することで、軸19・81(82・89)がダンパー103を有するカップリング100で相対回転不能に連結される。
また、前記インナカップリング102は軸方向で前後に分割して構成することもできる。この場合、前後のインナカップリング102A・102Bとダンパー103とは前述のようにスプライン嵌合により連結され、或いは、図7、図8に示すようにピン106などにより連結される。後者のピン106を用いる構成では、各インナカップリング102A・102Bのダンパー取付部102eの外周にピン孔102fが開口されるとともに、ダンパー103にも孔103bの両側にピン孔103cが開口され、該ピン孔103cにピン106が挿入されてインナカップリング102A・102Bとダンパー103とが固定される。
したがって、軸19(82)に伝えられた動力は、カップリング100においてダンパーでショックが吸収された後、軸81(89)に伝えられる。逆に、作業機10に負荷変動が生じて、作業機側からの回転数が変動した場合には、前記と逆方向からの変動が軸81(89)を経てカップリング100に達すると、ダンパー103でショックが吸収されて殆ど抑えられる。
以上のように、作業車両においてエンジン11からの動力を走行系とPTO系に分岐して伝えるように構成するとともに、該PTO系の動力伝達経路途中にダンパー103を有するカップリング100を配置したことから、PTO軸95に接続して駆動する作業機10の回転数が変動しても、カップリング100により変動が打ち消されて走行系に逆流することがなくなるので、走行系の歯車の歯打ち音の発生を防ぐことができる。
また、前記カップリング100を走行系とPTO系とに分岐する分岐部と、PTOクラッチ83又はPTO変速装置90との間に配置したことから、PTO系からの回転変動による逆流を確実に防止することができる。
また、前記カップリング100をPTOクラッチ83と、PTO変速装置90との間に配置したことから、減速する前の上流側にカップリング100が配置されることになり、ダンパー103のトルク容量が小さくて済み、更にPTOクラッチ83とPTO変速装置90との分離を容易に行うことができる。なお、PTO変速装置の代わりに減速装置を設けた場合でも、同様の効果を得ることができる。
また、前記カップリング100がアウタカップリング101と、インナカップリング102と、該アウタカップリング101とインナカップリング102との間に配置されるダンパー103から構成したことから、カップリング100を簡単な構造で安価に構成でき、更に容易に組み立てることができる。
また、前記アウタカップリング101とダンパー103を直径方向に嵌通するピン104によりインナカップリング102に固定したことから、アウタカップリング101とダンパー103とをインナカップリング102に簡単な構造で固定でき、カップリング100の組み立ても簡単に行うことができる。
本発明の一実施例に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図。 動力伝達経路を示すスケルトン図。 カップリングの断面図。 図3におけるX−X矢視断面図。 図3におけるY−Y矢視断面図。 カップリングの分解図。 カップリングの別実施例を示す断面図。 カップリングの別実施例を示す分解図。
符号の説明
11 エンジン
83 PTOクラッチ
90 PTO変速装置
100 カップリング
101 アウタカップリング
102 インナカップリング
103 ダンパー
104 ピン

Claims (5)

  1. エンジンからの動力を走行系とPTO系に分岐して伝えるとともに、該PTO系の動力伝達経路途中にダンパーを有するカップリングを配置したことを特徴とする作業車両。
  2. 前記カップリングを走行系とPTO系とに分岐する分岐部と、PTOクラッチ又はPTO変速装置との間に配置したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記カプリングをPTOクラッチと、PTO変速装置又は減速装置との間に配置したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  4. 前記カップリングはアウタカップリングと、インナカップリングと、該アウタカップリングとインナカップリングとの間に配置するダンパーから構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  5. 前記アウタカップリングとダンパーを直径方向に嵌通するピンによりインナカップリングに固定したことを特徴とする請求項4に記載の作業車両。
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