JP2006096854A - 疑似接着可能な記録用紙 - Google Patents

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淳一 渡部
Masato Suzuki
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邦朗 竹林
Tadashi Yoshida
正 吉田
Junichi Hayakawa
潤一 早川
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Abstract

【課題】耐紫外線性(UV性)及び耐熱性に優れ、安定した擬似接着力を有する記録用紙を提供する。
【解決手段】
基材シートの少なくとも一方の面に感圧接着剤組成物層を設けてなる疑似接着可能な記録用紙。前記感圧接着剤組成物層は、少なくとも、接着剤基剤、バインダー並びに無機物系及び/又は有機物系の微小粒子を混合してなる感圧擬似接着層である。特に本発明では、前記バインダーが、少なくとも、トルエンに対するゲル分率が85〜100質量%のスチレン−ブタジエン共重合体を含有する点に特徴がある。このような構成を採ることにより、耐紫外線試験、耐熱試験に対する前記感圧擬似接着層としての接着力の保持率を75%以上とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、親展はがき等に使用する記録用紙に関し、特に、通常では接着せず、一定の条件下で圧着された際に再剥離可能に接着する、疑似接着可能な記録用紙に関する。
従来より、疑似接着性能を有する層(以下擬似接着層と略す)を設けた基材シートの該疑似接着層の表面に、隠蔽あるいは秘匿する必要のある各種の情報等を印刷・印字した後、該層同士を対向させ加圧して疑似接着させることにより、必要な時に再剥離可能な情報隠蔽シートとすることが行われており、親展はがきや配送伝票用として既に利用されている。
疑似接着層表面への情報の記録方法としては、例えば、地模様や定型情報をオフセット印刷等によって記録し、個別の可変情報をコンピューターに接続した電子写真方式あるいはインクジェット方式等の高速ノンインパクトプリンターによって印字する方法があり、この方法は高速処理が可能であることから広く利用されている。
例えば、感圧接着剤層に用いるバインダー樹脂としてケン化度が適切な範囲にあるポリビニルアルコールと、ガラス転移点およびトルエンに対するゲル分率が適切な範囲にある有機高分子化合物を配合した、高速インクジェットプリンター適性及びオフセット印刷適性に優れた親展はがき用紙が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−99821号公報
しかしながら、一般的にこれらの疑似接着性シートには、接着基剤として天然ゴムラテックスあるいはその変性物、合成ゴムラテックスやアクリル系エマルジョンといったエマルジョンタイプのものが採用されているため、紫外線を含む光をはじめ、熱、オゾン、酸素等により接着基剤中の二重結合部位が破壊され、接着力の低下を招くため使用し難いものであった。
そこで、耐熱性、耐紫外線性(UV性)、及び耐酸化性を改善するために、接着基剤として、アクリル系モノマーによって架橋された天然ゴムラテックスを配合することが提案されている(特許文献2参照)。この場合には、耐熱性及び耐酸化性は向上するものの、実用上、耐UV性に関してはなお不十分であった。
特開2003−82308号公報
従って本発明の目的は、特に耐UV性、耐熱性に優れると共に、良好な疑似接着性をも有する疑似接着可能な記録用紙を提供することにある。
本発明者等は、感圧接着剤組成物中に含有させるバインダー中の有機高分子化合物の、トルエンに対するゲル分率に着目して検討を進めた結果、バインダー中に、ゲル分率が適性な範囲にあるスチレン−ブタジエン共重合体を用いることによって、特に耐UV性及び耐熱性に優れた疑似接着可能な記録用紙を得られることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、基材シートの少なくとも一方の面に感圧接着剤組成物層を設けてなる疑似接着可能な記録用紙において、前記感圧接着剤組成物層が、少なくとも、接着剤基剤、バインダー並びに無機物系及び/又は有機物系の微小粒子を混合してなる感圧擬似接着層であって、前記バインダーが、少なくとも、トルエンに対するゲル分率が85〜100質量%のスチレン−ブタジエン共重合体を含有し、耐紫外線試験、耐熱試験に対する前記感圧擬似接着層としての接着力の保持率が75%以上であることを特徴とする疑似接着可能な記録用紙である。本発明においては、バインダー中のスチレン−ブタジエン共重合体を、接着剤基剤100質量部(乾燥質量)に対して25〜100質量部用いることが好ましい。また、前記感圧接着剤組成物層の塗布量は2.5〜10g/m(乾燥質量)であることが好ましい。
本発明の擬似接着可能な記録用紙は、耐UV性及び耐熱性に優れているので、保存によって、或いは厳しい印刷環境に曝されても良好な疑似接着性を失わないので、品質安定性に優れている。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明に使用される基材シートは、紙、布、不職布、紙の上に樹脂フィルムをラミネートしたシート、フィルムシート等の公知のものの中から適宜選択して使用することができる。好ましい基材シートは、木材パルプを主体とし、合成繊維、無機質繊維を必要に応じて配合したスラリーに、填料、紙力増強剤、サイズ剤、歩留り向上剤等を適宜添加して、長網抄紙機あるいはツインワイヤー抄紙機で抄紙し、次いでサイズプレスにてサイズ剤や表面強度向上剤を付与し、乾燥した後、カレンダーにて平滑処理された基材シートである。
また、本発明における疑似接着可能な感圧接着剤組成物に用いられる接着剤基剤としては、メチルメタクリレート等のアクリル系モノマーを重合した天然ゴムラテックス、スチレン−ブタジエン共重合ラテックス、エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマルジョン等の公知のエマルジョンを、単独または、併用して用いることができる。
本発明の感圧接着剤組成物には前記接着基材とは別にバインダーを用いる。このバインダーとしては、トルエンに対するゲル分率が85〜100質量%であるスチレン−ブタジエン共重合体を使用する必要があり、特にゲル分率が90〜100質量%であるスチレン−ブタジエン共重合体を使用することが好ましい。ここでトルエンに対するゲル分率とは、以下の式を用いて得られる値である。

トルエンに対するゲル分率(質量%)
={トルエン浸漬後の質量(g)/トルエン浸漬前の質量(g)}×100

式中のトルエン浸漬前、浸漬後の質量は、当該有機高分子化合物の薄膜(<0.5mm)をトルエンに24時間浸漬させた場合の、浸漬前後の質量である。但しトルエン浸漬後の質量は、溶媒を揮発させるために、トルエン浸漬後105℃で3時間乾燥して測定する。
前記バインダーのゲル分率が85質量%以下であると、擬似接着層の耐UV性及び耐熱性が不十分となり、紫外線を含む光や熱等により接着力の低下を招き、該接着力の保持率が75%以下となる。また、バインダーは、接着剤基材100質量部に対して25〜100質量部使用することが好ましい。
本発明におけるバインダーとしては、必須成分であるスチレン−ブタジエン共重合ラテックスの他、アクリル樹脂系エマルジョン、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン、ウレタン樹脂系エマルジョン等の合成バインダー、(変性)デンプン水溶液、(変性)ポリビニルアルコール水溶液、カゼイン水溶液、カルボキシメチルセルロース水溶液等の水溶性バインダーなどの有機高分子化合物を、スチレン−ブタジエン共重合ラテックスとの添加部数の総和が、接着剤基剤100質量部に対して150部を超えない範囲で適宜併用することができる。
バインダーとして、スチレン−ブタジエン共重合ラテックスを含有することにより、印刷加工時や可変情報を記録する際の擬似接着層の脱落を防止すると共に、耐紫外線性(UV性)及び耐熱性を向上させることができる。上記スチレン−ブタジエン共重合ラテックスのゲル分率が85質量%以上であれば、実用上十分である75質量%以上の接着力保持率が得られ、さらにゲル分率が90〜100質量%である場合には、実用上十分かつ良好と判断される、接着力保持率80質量%以上の耐UV性、耐熱性が得られる。スチレン−ブタジエン共重合ラテックスのゲル分率は93〜100質量%であることが最も好ましい。
また、本発明におけるスチレン−ブタジエン共重合ラテックスは、接着剤基剤100質量部に対し、25〜100質量部添加することが好ましい。25質量部以下であると、実用上十分な耐UV性及び耐熱性が得られず、100質量部以上添加すると擬似接着層中の接着基剤の割合が減少し、十分な接着力を得ることが困難となる。
本発明で行った耐UV試験、耐熱試験の試験方法は次の通りである。
(1)耐UV試験
試料の接着層表面に、300〜400μmの波長帯における積算光量が160mJ/cm2であるUV光を照射した後、23℃、50%RHの環境下に4時間以上
放置し、次のようにして接着力を測定した。
接着力の測定方法:引張り速度300mm/分以外は、JIS K6854−3に準じてT型剥離試験を行い、接着力を測定した。
(2)耐熱試験
90℃に保った送風乾燥機内に、試料を3時間、接着層が露出した状態で置き、23℃、50%RHの環境下に4時間以上放置した後、耐UV試験の場合と同様にして接着力を測定した。
耐熱試験、耐UV試験前の接着力に対する、試験後の接着力を100分率で表した数値を保持率とすると、耐熱試験、耐UV試験後における保持率がともに75%以上の範囲であることが実用上好ましく、保持率が80%以上であると実用上十分かつ良好であると判断することができる。
本発明のバインダーに使用する前記スチレン−ブタジエン共重合ラテックスは、構成モノマーとしてスチレンとブタジエンを含んでいれば良く、スチレン−ブタジエン共重合ラテックスに通常含まれる、メタクリル酸メチル、アクリロニトリル、カルボン酸等を含んでいてもよい。
本発明においては、圧着時の接着力を調整するため、及び、用紙巻取り時や積み重ね時のブロッキング対策として、擬似接着層中に平均粒子径が1〜30μmの微小粒子を50〜350質量部添加することが好ましく、特に100〜250質量部添加することが好ましい。平均粒子径が1μmに満たない微小粒子を使用するとブロッキングし易くなり、30μmを超える粒子を使用すると塗工層から粒子が脱落し易くなる等の問題がある。
上記1〜30μmの微小粒子の使用量が、接着剤基剤100質量部に対して50質量部未満であると再剥離性能が劣り、350質量部を超えると圧着時の接着力が不十分となり、親展はがき等に加工した際に剥がれやすく、はがき郵送途中等に剥離する懸念がある。尚、ここでいう平均粒子径とは、通常1個の粒子の大きさの平均値を示すが、例えばシリカのような微細な粒子が集団を形成し、あたかも1個の粒子のような挙動を示す場合には、この集団(2次粒子)の平均の大きさを意味する。
本発明の擬似接着層に用いられる微小粒子は公知の有機又は無機微小粒子の中から適宜選択して用いることができる。有機物系微小粒子の具体例としては、デンプン粒子、セルロース微粉末、メラミン系樹脂粒子、尿素系樹脂粒子、スチレン系樹脂粒子、アクリル系樹脂粒子等を挙げることができ、無機物系微小粒子の具体例としては、シリカ、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン等を挙げることができる。
有機物系微小粒子は適度なクッション性を有するので、接着させるための加圧時の接着力を制御することができると共に、接着した記録用紙の接着力が経時で変化することを防止する効果がある。一方、無機物系微小粒子は、接着力のコントロールに寄与する他、その吸収特性により、オフセット印刷や高速ノンインパクトプリンター等による情報記録適性を向上させる効果がある。従って、本発明においては、有機物系微小粒子と無機物系微小粒子それぞれ1種以上、計2種以上の微小粒子を選択して添加することが好ましい。
更に、擬似接着層には、必要に応じて、帯電防止剤、界面活性剤、消泡剤、分散剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、各種染料等の助剤を添加することができる。
本発明の疑似接着可能な記録用紙における擬似接着層の塗工量は、通常、2.5〜10g/m(乾燥重量)であり、特に3〜8g/mであることが好ましい。塗工量が2.5g/m未満では接着性が十分に発揮されない。また、10g/mを超えると接着力が高くなり過ぎる他、不経済である。
基材シートへの擬似接着層用感圧接着剤組成物の塗布は、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、キスコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター又はコンマコーター等の、従来公知の塗工装置を用いる方法の中から適宜選択して行うことができる。
以下、実施例によって本発明を詳しく説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。尚、以下において「%」及び「部」は、特に明示のない限り「質量%」及び「質量部」を表す。
平均粒子径が14μmのデンプン粒子を用いて45%濃度の水分散液を調製し、水を添加した後、見かけの平均粒子径が1.7μmの合成シリカを、デンプン/合成シリカの比が100/75(固形分比)となるように添加し、分散して、液温が26℃で濃度が30%の「デンプン/合成シリカ」混合水分散液を調製した。この分散液を、50%濃度のアクリル変性天然ゴムラテックスに、アクリル変性天然ゴム/デンプン/合成シリカ=100/100/75(乾燥重量部)となるように添加し、更に、ゲル分率が98%で、ガラス転移点(Tg)が−6℃、平均粒子径が300nmである48%濃度のスチレン−ブタジエン共重合ラテックス55部(乾燥重量部)、増粘剤5部、及びその他助剤5部(乾燥重量部)を混合し、水を加えて濃度25%の感圧接着剤組成物を得た。
得られた感圧接着剤組成物を、200メッシュのろ布でろ化して凝集物の有無を確認したところ、凝集物は認められなかった。また、感圧接着剤組成物中の微小粒子の沈降の程度を、静置1時間後に観察した結果、微小粒子の沈降は生じていないことが確認された。
更に、この感圧接着剤組成物を、90g/mの上質紙に、エアナイフコーターで7g/mとなるように塗布して疑似接着可能な記録用紙を得た。次いで、23℃、50%RHの環境下に24時間以上放置した後、ローラータイプのプレス機を用いて、ローラー間の空隙が220μm及び30m/分の通紙条件で、感圧接着剤組成物塗布面同士を加圧接着させ、2時間後に、引張り速度300mm/分の条件でT型剥離試験を行って接着力を測定した結果、接着力は148gf/25mmであり、安定して圧着界面から剥離可能であった。尚、接着力は、30〜150gf/25mmが疑似接着用紙として好ましい範囲である。
この記録用紙を用いて、接着力、耐熱試験後の接着力保持率、及び耐UV試験後の接着力保持率を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
実施例1で使用したスチレン−ブタジエン共重合ラテックスの代わりに、ゲル分率が100%、Tgが5℃、平均粒子径が150nmのスチレン−ブタジエン共重合ラテックスを使用したこと以外は、実施例1と同様にして記録用紙を得た。
この記録用紙を用いて、接着力、耐熱試験後の接着力保持率、及び耐UV試験後の接着力保持率を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
実施例1で使用したスチレン−ブタジエン共重合ラテックスの代わりに、ゲル分率が87%、Tgが−5℃、平均粒子径が200nmのスチレン−ブタジエン共重合ラテックスを使用したこと以外は、実施例1と同様にして記録用紙を得た。
この記録用紙を用いて、接着力、耐熱試験後の接着力保持率、及び耐UV試験後の接着力保持率を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
実施例1で使用したスチレン−ブタジエン共重合ラテックス量を30部としたこと以外は、実施例1と同様にして記録用紙を得た。
この記録用紙を用いて、接着力、耐熱試験後の接着力保持率、及び耐UV試験後の接着力保持率を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
実施例1で使用したスチレン−ブタジエン共重合ラテックス量を75部としたこと以外は、実施例1と同様にして記録用紙を得た。
この記録用紙を用いて、接着力、耐熱試験後の接着力保持率、及び耐UV試験後の接着力保持率を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
<比較例1>
実施例1で使用したスチレン−ブタジエン共重合ラテックスの代わりに、ゲル分率が55%、Tgが7℃、平均粒子径が170nmのスチレン−ブタジエン共重合ラテックスを使用したこと以外は、実施例1と同様にして記録用紙を得た。
この記録用紙を用いて、接着力、耐熱試験後の接着力保持率、及び耐UV試験後の接着力保持率を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
<比較例2>
実施例1で使用したスチレン−ブタジエン共重合ラテックスの代わりに、ゲル分率が60%、Tgが−7℃、平均粒子径が150nmのスチレン−ブタジエン共重合ラテックスを使用したこと以外は、実施例1と同様にして記録用紙を得た。
この記録用紙を用いて、接着力、耐熱試験後の接着力保持率、及び耐UV試験後の接着力保持率を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
<比較例3>
実施例1で使用したスチレン−ブタジエン共重合ラテックスの代わりに、ゲル分率が80%、Tgが−10℃、平均粒子径が190nmのスチレン−ブタジエン共重合ラテックスを使用したこと以外は、実施例1と同様にして記録用紙を得た。
この記録用紙を用いて、接着力、耐熱試験後の接着力保持率、及び耐UV試験後の接着力保持率を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
<比較例4>
実施例1で使用したスチレン−ブタジエン共重合ラテックスの代わりに、ゲル分率が83%、Tgが−7℃、平均粒子径が190nmのスチレン−ブタジエン共重合ラテックスを使用したこと以外は、実施例1と同様にして記録用紙を得た。
この記録用紙を用いて、接着力、耐熱試験後の接着力保持率、及び耐UV試験後の接着力保持率を測定・評価した結果は、表1に示した通りである。
表1の結果から明らかなように、トルエンに対するスチレン−ブタジエン共重合体のゲル分率が85質量%以上である場合に、良好な結果を得ることができることが確認された。
本発明の擬似接着可能な記録用紙の接着力は極めて安定しているので、親展はがき等の製品の信頼性が極めて高くなる。

Claims (3)

  1. 基材シートの少なくとも一方の面に感圧接着剤組成物層を設けてなる疑似接着可能な記録用紙において、前記感圧接着剤組成物層が、少なくとも、接着剤基剤、バインダー並びに無機物系及び/又は有機物系の微小粒子を混合してなる感圧擬似接着層であって、前記バインダーが、少なくとも、トルエンに対するゲル分率が85〜100質量%のスチレン−ブタジエン共重合体を含有し、耐紫外線試験、耐熱試験に対する前記感圧擬似接着層としての接着力の保持率が75%以上であることを特徴とする疑似接着可能な記録用紙。
  2. 前記スチレン−ブタジエン共重合体が、接着剤基剤100質量部(乾燥質量)に対し25〜100質量部添加されている請求項1に記載された疑似接着可能な記録用紙。
  3. 前記感圧接着剤組成物層の塗布量が2.5〜10g/m(乾燥質量)である、請求項1または2に記載された疑似接着可能な記録用紙。
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