JP2006087284A - Dc/dcコンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】すべてのスナバエネルギーを効率よく回収できるDC/DCコンバータ。
【解決手段】直流電源Eの両端にタップa付きトランスTの1次巻線N1と主スイッチS1を直列に接続し、主スイッチS1と並列にスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1を接続したスナバ回路1を接続する。スナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1の接続点Aと1次巻線N1のタップaとの間に回生用リアクトルL1と回生用補助スイッチS2および回生用ダイオードD2を直列に接続した回生回路2を接続する。さらに、1次巻線N1のタップaと直流電源Eのリターン端子の間に回生用リアクトルL1を介して直列接続となるクランプ用ダイオードD3を少なくとも1つ接続する。クランプ用ダイオードD3は、スナバ用コンデンサC1と逆並列に接続し、カソードを回生用リアクトルL1の高電位側に接続し、アノードを直流電源Eのリターン端子に接続する。
【選択図】図1
【解決手段】直流電源Eの両端にタップa付きトランスTの1次巻線N1と主スイッチS1を直列に接続し、主スイッチS1と並列にスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1を接続したスナバ回路1を接続する。スナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1の接続点Aと1次巻線N1のタップaとの間に回生用リアクトルL1と回生用補助スイッチS2および回生用ダイオードD2を直列に接続した回生回路2を接続する。さらに、1次巻線N1のタップaと直流電源Eのリターン端子の間に回生用リアクトルL1を介して直列接続となるクランプ用ダイオードD3を少なくとも1つ接続する。クランプ用ダイオードD3は、スナバ用コンデンサC1と逆並列に接続し、カソードを回生用リアクトルL1の高電位側に接続し、アノードを直流電源Eのリターン端子に接続する。
【選択図】図1
Description
本発明は、直流電源の両端にトランスの1次巻線とスイッチを直列に接続し、スイッチがオンしている期間にトランスで絶縁された2次巻線の負荷へ電力を供給するフォワード型やスイッチがオンしている期間にトランスに電力を蓄え、スイッチがオフしている期間にトランスに蓄えた電力を負荷に供給するフライバック型など絶縁型のDC/DCコンバータに関する。
MOSFET、IGBT、サイリスタなどの半導体素子をスイッチとして用い、このスイッチをオン・オフしてエネルギーの流れを制御するDC/DCコンバータは原理的には損失なしに電力を制御することが可能である。
また、スイッチング周波数を高周波化することにより装置の小型・軽量化と制御性能の向上を図ることができる。
しかしながら、実際には半導体スイッチは理想スイッチでなく、有限のターンオン、ターンオフ時間を有する。
また、スイッチを接続する回路には配線の寄生インダクタンスやトランスの洩れインダクタンス、浮遊容量やダイオードの蓄積電荷などが存在する。
そのため、スイッチング損失やサージが発生し、制御性能の低下やノイズによる周辺の電子機器へ悪影響をもたらす。
また、スイッチング周波数を高周波化することにより装置の小型・軽量化と制御性能の向上を図ることができる。
しかしながら、実際には半導体スイッチは理想スイッチでなく、有限のターンオン、ターンオフ時間を有する。
また、スイッチを接続する回路には配線の寄生インダクタンスやトランスの洩れインダクタンス、浮遊容量やダイオードの蓄積電荷などが存在する。
そのため、スイッチング損失やサージが発生し、制御性能の低下やノイズによる周辺の電子機器へ悪影響をもたらす。
この問題に対する抜本的な解決策がソフトスイッチングである。
ソフトスイッチングは、スイッチがターンオン、ターンオフする時点でスイッチを通る電流やスイッチにかかる電圧をゼロにすることにより損失を低減し、サージの発生を抑制するものである。
ソフトスイッチングには共振動作による方式などもあるが、1つの基本方式としてスイッチの両端にスナバ回路を接続し、スイッチのオフ時にスナバエネルギーを吸収し、スイッチのオン時あるいはそれ以前にスナバエネルギーを電源や負荷へ回収する方式が考えられる。
ソフトスイッチングは、スイッチがターンオン、ターンオフする時点でスイッチを通る電流やスイッチにかかる電圧をゼロにすることにより損失を低減し、サージの発生を抑制するものである。
ソフトスイッチングには共振動作による方式などもあるが、1つの基本方式としてスイッチの両端にスナバ回路を接続し、スイッチのオフ時にスナバエネルギーを吸収し、スイッチのオン時あるいはそれ以前にスナバエネルギーを電源や負荷へ回収する方式が考えられる。
スナバエネルギーを回収する方法として、例えば特開平10−191632号公報では第2のトランスを設けてスナバ用コンデンサに蓄積したエネルギーをスイッチのターンオン時に出力電力の一部として負荷に供給する方法が提案されているが、この場合すべてのエネルギーが回収されるとは限らないという問題がある。
また、例えば特開2000−341947号公報では第2のスイッチを設けてスナバ用コンデンサに蓄積したエネルギーを第2のスイッチのターンオン時に電源に回収する方法が提案されているが、この場合スナバ用コンデンサに電源電圧の2倍以上の電圧が充電されていなと回収できず、かつハードスイッチングになるという問題がある。
また、例えば特開2001−119944号公報では電源電圧の1/2の電圧源を設けて電源電圧以上に充電されたスナバエネルギーを回収する方法が提案されているが、この場合1/2の電圧源を作成するために寿命特性がある大容量の電解コンデンサなどを用いる必要があり、回路構成が複雑になる、部品点数が増加するなどの問題がある。
特開平10−191632号公報
特開2000−341947号公報
特開2001−119944号公報
また、例えば特開2000−341947号公報では第2のスイッチを設けてスナバ用コンデンサに蓄積したエネルギーを第2のスイッチのターンオン時に電源に回収する方法が提案されているが、この場合スナバ用コンデンサに電源電圧の2倍以上の電圧が充電されていなと回収できず、かつハードスイッチングになるという問題がある。
また、例えば特開2001−119944号公報では電源電圧の1/2の電圧源を設けて電源電圧以上に充電されたスナバエネルギーを回収する方法が提案されているが、この場合1/2の電圧源を作成するために寿命特性がある大容量の電解コンデンサなどを用いる必要があり、回路構成が複雑になる、部品点数が増加するなどの問題がある。
解決しようとする問題点は、従来のスナバエネルギーを回収する方法は、すべてのエネルギーが回収されるとは限らず、回収されても電源などの回路構成が複雑になる点であり、本発明は、ソフトスイッチングのための回路構成が簡単で、すべてのスナバエネルギーを効率よく回収できるDC/DCコンバータを提供することを目的になされたものである。
そのため本発明は、直流電源Eの両端にタップa付きトランスTの1次巻線N1と主スイッチ(請求項1における第1のスイッチ)S1を直列に接続し、この主スイッチS1と並列にスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1を直列に接続したスナバ回路を接続して成るシングルエンデッドコンバータにおいて、1次巻線N1のタップaとスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1の接続点との間に回生用リアクトルL1と回生用補助スイッチ(請求項1における第2のスイッチ)S2および回生用ダイオードD2を直列に接続した回生回路を接続し、主スイッチS1のオフ時のエネルギーをスナバ用コンデンサC1に充電し、主スイッチS1のオン時あるいはそれ以前に回生用補助スイッチS2をオンにしてスナバ用コンデンサC1に充電したスナバエネルギーを共振動作によりトランスTへ回生することを最も主要な特徴とする。
本発明のDC/DCコンバータは、主スイッチS1のオフ時のエネルギーをスナバ用コンデンサC1に充電し、主スイッチS1のオン時あるいはそれ以前に回生用補助スイッチS2をオンにしてスナバ用コンデンサC1に充電したスナバエネルギーを共振動作によりトランスTへ回収するので、回生用補助スイッチS2とその駆動回路が必要であるが下記の効果がある。
1.主スイッチS1および回生用補助スイッチS2ともにZVS(ゼロ電圧スイッチング)またはZCS(ゼロ電流スイッチング)によるソフトスイッチング動作を可能とする。2.スナバ用コンデンサC1のエネルギーを回収するために直流電源Eの1/2の電圧源を作成する方式に比して構成が簡単であり小形で廉価な装置となる。
3.同様にスナバ用コンデンサC1のエネルギーを直流電源Eに回収する方式もあるが、スナバ電圧が直流電源Eの電圧の2倍以上で無い場合はエネルギーが回収されず、かつハードスイッチングとなってしまう。
以上により、原理的にスイッチングロスをなくし、電磁ノイズの発生を低減できる絶縁形のDC/DCコンバータを提供できる。
1.主スイッチS1および回生用補助スイッチS2ともにZVS(ゼロ電圧スイッチング)またはZCS(ゼロ電流スイッチング)によるソフトスイッチング動作を可能とする。2.スナバ用コンデンサC1のエネルギーを回収するために直流電源Eの1/2の電圧源を作成する方式に比して構成が簡単であり小形で廉価な装置となる。
3.同様にスナバ用コンデンサC1のエネルギーを直流電源Eに回収する方式もあるが、スナバ電圧が直流電源Eの電圧の2倍以上で無い場合はエネルギーが回収されず、かつハードスイッチングとなってしまう。
以上により、原理的にスイッチングロスをなくし、電磁ノイズの発生を低減できる絶縁形のDC/DCコンバータを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1に、本発明を実施した第1実施例のシングルエンデッドコンバータの回路図を示す。
第1実施例のシングルエンデッドコンバータの基本回路は、直流電源Eの両端にタップa付きトランスTの1次巻線N1と主スイッチS1を直列に接続し、主スイッチS1と並列にスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1を直列に接続したスナバ回路1を接続する。
本発明のコンバータは、この基本回路のスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1の接続点Aと1次巻線N1のタップaとの間に回生用リアクトルL1と回生用補助スイッチS2および回生用ダイオードD2を直列に接続した回生回路2を接続する。
第1実施例のシングルエンデッドコンバータの基本回路は、直流電源Eの両端にタップa付きトランスTの1次巻線N1と主スイッチS1を直列に接続し、主スイッチS1と並列にスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1を直列に接続したスナバ回路1を接続する。
本発明のコンバータは、この基本回路のスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1の接続点Aと1次巻線N1のタップaとの間に回生用リアクトルL1と回生用補助スイッチS2および回生用ダイオードD2を直列に接続した回生回路2を接続する。
回生回路2を構成する素子の組合せは任意で、図5に示すように、(1)2(L1+S2+D2)、(2)2(L1+D2+S2)、(3)2(S2+L1+D2)、(4)2(D2+L1+S2)、(5)2(S2+D2+L1)、(6)2(D2+S2+L1)の6通りがある。
ただし、回生用補助スイッチS2が逆阻止型のスイッチの場合、回生用ダイオードD2は不要となり、回生回路2の素子の組合せは、図6に示すように、(1)2(L1+S2)、(2)2(S2+L1)の2通りに絞られる。
ただし、回生用補助スイッチS2が逆阻止型のスイッチの場合、回生用ダイオードD2は不要となり、回生回路2の素子の組合せは、図6に示すように、(1)2(L1+S2)、(2)2(S2+L1)の2通りに絞られる。
さらに、1次巻線N1のタップaと直流電源Eのリターン端子の間に回生用リアクトルL1を介して直列接続となるクランプ用ダイオードD3を少なくとも1つ接続する。
クランプ用ダイオードD3は、スナバ用コンデンサC1と逆並列に接続し、カソードを回生用リアクトルL1の高電位側に接続し、アノードを直流電源Eのリターン端子に接続する。
従って、クランプ用ダイオードD3の接続位置は複数存在し、回生回路2内においてはカソードを図5(1)の場合L1−S2間、S2−D2間の2箇所、(2)の場合L1−D2間、D2−S2間の2箇所、(3)の場合L1−D2間の1箇所、(4)の場合L1−S2間の1箇所に接続可能である。
図6(1)の場合はL1−S2間の1箇所に接続可能である。
回生回路2外においては、カソードをスナバ用コンデンサC1の両側のD2−C1間、C1−D1間の2箇所、主スイッチS1の両側のD1−S1間、S1−N1間の2箇所に接続可能である。
クランプ用ダイオードD3は同一回路において複数個接続してもよく、図1にはL1−S2間、D2−C1間、S1−N1間の3箇所に接続した例を示している。
この場合L1−S2間、すなわち回生用リアクトルL1の直後にクランプ用ダイオードD3を接続するとL1の損失が最も少なくなる。
なお、クランプ用ダイオードD3は主スイッチS1の寄生ダイオードを流用することもできる。
また、回生用リアクトルL1としてトランスTの漏れインダクタンスを利用することも可能であり、図2にトランスTの漏れインダクタンスL0を利用したコンバータの回路図を示す。
以上の回路構成で主スイッチS1をオン・オフすることによりトランスTで絶縁された2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
クランプ用ダイオードD3は、スナバ用コンデンサC1と逆並列に接続し、カソードを回生用リアクトルL1の高電位側に接続し、アノードを直流電源Eのリターン端子に接続する。
従って、クランプ用ダイオードD3の接続位置は複数存在し、回生回路2内においてはカソードを図5(1)の場合L1−S2間、S2−D2間の2箇所、(2)の場合L1−D2間、D2−S2間の2箇所、(3)の場合L1−D2間の1箇所、(4)の場合L1−S2間の1箇所に接続可能である。
図6(1)の場合はL1−S2間の1箇所に接続可能である。
回生回路2外においては、カソードをスナバ用コンデンサC1の両側のD2−C1間、C1−D1間の2箇所、主スイッチS1の両側のD1−S1間、S1−N1間の2箇所に接続可能である。
クランプ用ダイオードD3は同一回路において複数個接続してもよく、図1にはL1−S2間、D2−C1間、S1−N1間の3箇所に接続した例を示している。
この場合L1−S2間、すなわち回生用リアクトルL1の直後にクランプ用ダイオードD3を接続するとL1の損失が最も少なくなる。
なお、クランプ用ダイオードD3は主スイッチS1の寄生ダイオードを流用することもできる。
また、回生用リアクトルL1としてトランスTの漏れインダクタンスを利用することも可能であり、図2にトランスTの漏れインダクタンスL0を利用したコンバータの回路図を示す。
以上の回路構成で主スイッチS1をオン・オフすることによりトランスTで絶縁された2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
図3に、本発明を実施した第2実施例のシングルエンデッドコンバータの回路図を示す。
第2実施例のシングルエンデッドコンバータは、図1の1次巻線N1のタップaと直流電源Eのリターン端子の間に放電用ダイオードD0と充放電用コンデンサC0を直列に接続した放電回路3をさらに接続する。
回生用リアクトルL1と回生用補助スイッチS2および回生用ダイオードD2を直列に接続した回生回路2はスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1の接続点A、放電用ダイオードD0と充放電用コンデンサC0の接続点Bとの間に接続する。
また、回生用リアクトルL1としてトランスTの漏れインダクタンスを利用することも可能であり、図4にトランスTの漏れインダクタンスL0を利用したコンバータの回路図を示す。
以上の回路構成で主スイッチS1をオン・オフすることによりトランスTで絶縁された2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
第2実施例のシングルエンデッドコンバータは、図1の1次巻線N1のタップaと直流電源Eのリターン端子の間に放電用ダイオードD0と充放電用コンデンサC0を直列に接続した放電回路3をさらに接続する。
回生用リアクトルL1と回生用補助スイッチS2および回生用ダイオードD2を直列に接続した回生回路2はスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1の接続点A、放電用ダイオードD0と充放電用コンデンサC0の接続点Bとの間に接続する。
また、回生用リアクトルL1としてトランスTの漏れインダクタンスを利用することも可能であり、図4にトランスTの漏れインダクタンスL0を利用したコンバータの回路図を示す。
以上の回路構成で主スイッチS1をオン・オフすることによりトランスTで絶縁された2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
次に回生回路2の動作原理についてタップ電圧が直流電源Eの略1/2の場合について説明する。
以下、トランスTのタップ電圧をVa、スナバ用コンデンサC1の充電電圧をVc1、充放電用コンデンサC0の充電電圧をVc0、回生用ダイオードD2と回生用リアクトルL1に流れる共振電流をIL1とする。
タップ電圧Vaは主スイッチS1がオンして電圧が印加されれば1次巻線N1の巻数に比例した電圧に固定される。
第1実施例のスナバエネルギーの回生回路としてのLC共振回路は、スナバ用コンデンサC1の電圧Vc1からその半分以下のタップ電圧Vaに回生するとき必ず電圧はゼロまで放電し、Va=Vc1/2の場合はVc1=0となったとき共振電流もIL1=0となる。
Va<Vc1/2の場合はVc1=0となっても共振電流はIL1=0とならず、クランプ用ダイオードD3を介して直線的に減少しながらIL1=0になるまで流れ続ける。
以上により、スナバ用コンデンサC1の電圧Vc1がタップ電圧Vaの2倍以上になれば、スナバ用コンデンサC1のエネルギーはトランスTへ回収できる。
また、スナバ用コンデンサC1と並列のクランプ用ダイオードD3によるクランプ回路があれば、回生用リアクトルL1のエネルギーはトランスTへ回収できる。
以下、トランスTのタップ電圧をVa、スナバ用コンデンサC1の充電電圧をVc1、充放電用コンデンサC0の充電電圧をVc0、回生用ダイオードD2と回生用リアクトルL1に流れる共振電流をIL1とする。
タップ電圧Vaは主スイッチS1がオンして電圧が印加されれば1次巻線N1の巻数に比例した電圧に固定される。
第1実施例のスナバエネルギーの回生回路としてのLC共振回路は、スナバ用コンデンサC1の電圧Vc1からその半分以下のタップ電圧Vaに回生するとき必ず電圧はゼロまで放電し、Va=Vc1/2の場合はVc1=0となったとき共振電流もIL1=0となる。
Va<Vc1/2の場合はVc1=0となっても共振電流はIL1=0とならず、クランプ用ダイオードD3を介して直線的に減少しながらIL1=0になるまで流れ続ける。
以上により、スナバ用コンデンサC1の電圧Vc1がタップ電圧Vaの2倍以上になれば、スナバ用コンデンサC1のエネルギーはトランスTへ回収できる。
また、スナバ用コンデンサC1と並列のクランプ用ダイオードD3によるクランプ回路があれば、回生用リアクトルL1のエネルギーはトランスTへ回収できる。
第2実施例のスナバエネルギーの回生回路としてのLC共振回路は、スナバ用コンデンサC1の電圧Vc1からその半分以下の充放電用コンデンサC0の電圧Vc0に回生するとき必ず電圧はゼロまで放電し、Vc0=Vc1/2の場合はVc1=0となったとき共振電流もIL1=0となる。
Vc0<Vc1/2の場合はVc1=0となっても共振電流はIL1=0とならず、クランプ用ダイオードD3を介して直線的に減少しながらIL1=0になるまで流れ続ける。
以上により、スナバ用コンデンサC1の電圧Vc1が充放電用コンデンサC0の電圧Vc0の2倍以上になれば、スナバ用コンデンサC1のエネルギーは充放電用コンデンサC0へ回収できる。
また、スナバ用コンデンサC1と並列のクランプ用ダイオードD3によるクランプ回路があれば、回生用リアクトルL1のエネルギーは充放電用コンデンサC0へ回収できる。
Vc0<Vc1/2の場合はVc1=0となっても共振電流はIL1=0とならず、クランプ用ダイオードD3を介して直線的に減少しながらIL1=0になるまで流れ続ける。
以上により、スナバ用コンデンサC1の電圧Vc1が充放電用コンデンサC0の電圧Vc0の2倍以上になれば、スナバ用コンデンサC1のエネルギーは充放電用コンデンサC0へ回収できる。
また、スナバ用コンデンサC1と並列のクランプ用ダイオードD3によるクランプ回路があれば、回生用リアクトルL1のエネルギーは充放電用コンデンサC0へ回収できる。
図7に、本発明を実施したシングルエンデッドコンバータの動作波形を示す。
以下、主スイッチS1に流れる電流をIs1、主スイッチS1にかかる電圧をVs1、スナバ用コンデンサC1に流れる電流をIc1とする。
図中(a)は主スイッチS1の駆動波形、(b)は回生用補助スイッチS2の駆動波形、(c)はIs1の波形、(d)はVs1の波形、(e)はIc1の波形、(f)はVc1の波形、(g)はIL1の波形である。
以下、主スイッチS1に流れる電流をIs1、主スイッチS1にかかる電圧をVs1、スナバ用コンデンサC1に流れる電流をIc1とする。
図中(a)は主スイッチS1の駆動波形、(b)は回生用補助スイッチS2の駆動波形、(c)はIs1の波形、(d)はVs1の波形、(e)はIc1の波形、(f)はVc1の波形、(g)はIL1の波形である。
以下、第1実施例のシングルエンデッドコンバータの動作について説明する。
図7のt0以前では主スイッチS1がオン状態で主スイッチS1には電流Is1が流れている。このときスナバ用コンデンサC1の充電電圧はVc1=0とする。
また、回生用補助スイッチS2はオフで、タップaには電圧Va≦Ve/2(以下、直流電源Eの電圧をVeとする)が印加されている。
この状態で図7(a)のt0時点で主スイッチS1をターンオフすると、スイッチオフ時の主スイッチS1にかかる電圧Vs1はスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1=0であるために、スナバ回路が理想的であれば、負荷側の配線やトランスTのインダクタンスとは関係なくゼロより立ち上がる。
従って、ターンオフ瞬間図7(c)の主スイッチS1の電流Is1はスナバ用コンデンサC1に転流し、図7(e)の充電電流Ic1が流れる。
このときスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1=0であるから、主スイッチS1にかかる電圧Vs1は図7(f)のスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1と同じく図7(d)に示すようにゼロより穏やかに上昇する。
その結果、主スイッチS1のターンオフ時におけるZVS(ゼロ電圧スイッチング)が達成され、このときのスイッチング損失は極めて小さくなる。
また、ターンオフ時のスパイク電圧が吸収され、スイッチングノイズも低減する。
このように、主スイッチS1がオン期間中にトランスTに蓄積された励磁エネルギーは主スイッチS1をターンオフするとスナバ用コンデンサC1に充電され、スナバ用コンデンサC1に充電されたエネルギーは主スイッチS1のオフ期間中保存される。
スナバ用コンデンサC1はトランスTに蓄えられたエネルギーにより充電されていくが、少なくとも直流電源Eの電圧Veまでは充電される。
図7のt0以前では主スイッチS1がオン状態で主スイッチS1には電流Is1が流れている。このときスナバ用コンデンサC1の充電電圧はVc1=0とする。
また、回生用補助スイッチS2はオフで、タップaには電圧Va≦Ve/2(以下、直流電源Eの電圧をVeとする)が印加されている。
この状態で図7(a)のt0時点で主スイッチS1をターンオフすると、スイッチオフ時の主スイッチS1にかかる電圧Vs1はスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1=0であるために、スナバ回路が理想的であれば、負荷側の配線やトランスTのインダクタンスとは関係なくゼロより立ち上がる。
従って、ターンオフ瞬間図7(c)の主スイッチS1の電流Is1はスナバ用コンデンサC1に転流し、図7(e)の充電電流Ic1が流れる。
このときスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1=0であるから、主スイッチS1にかかる電圧Vs1は図7(f)のスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1と同じく図7(d)に示すようにゼロより穏やかに上昇する。
その結果、主スイッチS1のターンオフ時におけるZVS(ゼロ電圧スイッチング)が達成され、このときのスイッチング損失は極めて小さくなる。
また、ターンオフ時のスパイク電圧が吸収され、スイッチングノイズも低減する。
このように、主スイッチS1がオン期間中にトランスTに蓄積された励磁エネルギーは主スイッチS1をターンオフするとスナバ用コンデンサC1に充電され、スナバ用コンデンサC1に充電されたエネルギーは主スイッチS1のオフ期間中保存される。
スナバ用コンデンサC1はトランスTに蓄えられたエネルギーにより充電されていくが、少なくとも直流電源Eの電圧Veまでは充電される。
図7のt1以前では、主スイッチS1がオフ状態で主スイッチS1に流れる電流はIs1=0である。このときスナバ用コンデンサC1には電圧Vc1≧Veが充電されている。
また、回生用補助スイッチS2もオフで、タップaには電圧Va≦Ve/2が印加されている。
この状態で図7(a)のt1時点で主スイッチS1をターンオンすると、直流電源Eの電流がトランスTの1次巻線N1に流れて2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
図7(d)のt1時点で主スイッチS1の電圧がVs1=0となり、図7(c)のt1時点で電流Is1が立上る動作が同時に発生するが、実際はトランスTの洩れインダクタンスのために電流Is1はゼロより上昇する。
その結果、主スイッチS1のZCS(ゼロ電流スイッチング)が達成され、このときのスイッチング損失は発生しない。
なお、トランスTが理想トランスに近く、洩れインダクタンスが不足する場合は、トランスTの1次巻線N1と直列に外付けのリアクトルを接続すれば、確実にZCS動作となる。
また、回生用補助スイッチS2もオフで、タップaには電圧Va≦Ve/2が印加されている。
この状態で図7(a)のt1時点で主スイッチS1をターンオンすると、直流電源Eの電流がトランスTの1次巻線N1に流れて2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
図7(d)のt1時点で主スイッチS1の電圧がVs1=0となり、図7(c)のt1時点で電流Is1が立上る動作が同時に発生するが、実際はトランスTの洩れインダクタンスのために電流Is1はゼロより上昇する。
その結果、主スイッチS1のZCS(ゼロ電流スイッチング)が達成され、このときのスイッチング損失は発生しない。
なお、トランスTが理想トランスに近く、洩れインダクタンスが不足する場合は、トランスTの1次巻線N1と直列に外付けのリアクトルを接続すれば、確実にZCS動作となる。
図7(b)のt1時点で主スイッチS1と同時あるいはその前に、回生用補助スイッチS2をターンオンすると、スナバ用コンデンサC1と回生用リアクトルL1および回生用補助スイッチS2からなる共振回路が形成される。
この共振回路でスナバ用コンデンサC1の充電電圧Vc1≧Veとタップaの電圧Va≦Ve/2の差が2倍以上あると、上記回生回路の動作原理で述べたように、スナバ用コンデンサC1のエネルギーはゼロ電圧まで放電する。
そのため、図7(e)に示すようにスナバ用コンデンサC1にLC共振により正弦波状の放電電流Ic1が流れ、図7(f)に示すようにスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1が余弦波状に低下し、t2時点でゼロになる。また、共振電流IL1の波形は図7(g)に示すようにゼロより上昇し、正弦波状となる。
回生用補助スイッチS2をオンしたときは、回生用リアクトルL1の効果により共振電流IL1はゼロより上昇し、ZCS動作となる。そのためスイッチング損失は発生しない。
この共振回路でスナバ用コンデンサC1の充電電圧Vc1≧Veとタップaの電圧Va≦Ve/2の差が2倍以上あると、上記回生回路の動作原理で述べたように、スナバ用コンデンサC1のエネルギーはゼロ電圧まで放電する。
そのため、図7(e)に示すようにスナバ用コンデンサC1にLC共振により正弦波状の放電電流Ic1が流れ、図7(f)に示すようにスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1が余弦波状に低下し、t2時点でゼロになる。また、共振電流IL1の波形は図7(g)に示すようにゼロより上昇し、正弦波状となる。
回生用補助スイッチS2をオンしたときは、回生用リアクトルL1の効果により共振電流IL1はゼロより上昇し、ZCS動作となる。そのためスイッチング損失は発生しない。
図7(f)のt2時点でスナバ用コンデンサC1の電圧がVc1=0になると、クランプ用ダイオードD3がオン状態になり、回生用リアクトルL1の残りのエネルギーは回生用リアクトルL1→トランスT→主スイッチS1→クランプ用ダイオードD3→回生用リアクトルL1の経路でトランスTに回収される。
このように、配線の寄生インダクタンスやトランスTの洩れインダクタンスに蓄積されたエネルギーやトランスTの励磁エネルギーは最初にスナバ用コンデンサC1に充電され、その後トランスTに回収されるので、損失にはならず、効率の低下を防ぎ、発熱を防止する。
このように、配線の寄生インダクタンスやトランスTの洩れインダクタンスに蓄積されたエネルギーやトランスTの励磁エネルギーは最初にスナバ用コンデンサC1に充電され、その後トランスTに回収されるので、損失にはならず、効率の低下を防ぎ、発熱を防止する。
回生用補助スイッチS2に流れる共振電流IL1は図7(g)に示すように自然にゼロとなるので、その後の時点、例えば図7(b)のt3時点までに回生用補助スイッチS2をオフにしておけばよい。
このときの回生用補助スイッチS2のオフ動作はオン動作と同様にZCS動作となる。
従って、スイッチング損失は発生しないので、回生用補助スイッチS2を付加したことによる損失の増大はほとんど生じない。
このときの回生用補助スイッチS2のオフ動作はオン動作と同様にZCS動作となる。
従って、スイッチング損失は発生しないので、回生用補助スイッチS2を付加したことによる損失の増大はほとんど生じない。
以下、第2実施例のシングルエンデッドコンバータの動作について説明する。
図7のt0以前では主スイッチS1がオン状態で主スイッチS1には電流Is1が流れている。このときスナバ用コンデンサC1の充電電圧はVc1=0とする。
また、回生用補助スイッチS2はオフで、充放電用コンデンサC0には電圧Vc0≦Ve/2が充電されている。
この状態で図7(a)のt0時点で主スイッチS1をターンオフすると、スイッチオフ時の主スイッチS1にかかる電圧Vs1はスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1=0であるために、スナバ回路が理想的であれば、負荷側の配線やトランスTのインダクタンスとは関係なくゼロより立ち上がる。
従って、ターンオフ瞬間図7(c)の主スイッチS1の電流Is1はスナバ用コンデンサC1に転流し、図7(e)の充電電流Ic1が流れる。
このときスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1=0であるから、主スイッチS1にかかる電圧Vs1は図7(f)のスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1と同じく図7(d)に示すようにゼロより穏やかに上昇する。
その結果、主スイッチS1のターンオフ時におけるZVS(ゼロ電圧スイッチング)が達成され、このときのスイッチング損失は極めて小さくなる。
また、ターンオフ時のスパイク電圧が吸収され、スイッチングノイズも低減する。
このように、主スイッチS1がオン期間中にトランスTに蓄積された励磁エネルギーは主スイッチS1をターンオフするとスナバ用コンデンサC1に充電され、スナバ用コンデンサC1に充電されたエネルギーは主スイッチS1のオフ期間中保存される。
スナバ用コンデンサC1はトランスTに蓄えられたエネルギーにより充電されていくが、少なくとも直流電源Eの電圧Veまでは充電される。
図7のt0以前では主スイッチS1がオン状態で主スイッチS1には電流Is1が流れている。このときスナバ用コンデンサC1の充電電圧はVc1=0とする。
また、回生用補助スイッチS2はオフで、充放電用コンデンサC0には電圧Vc0≦Ve/2が充電されている。
この状態で図7(a)のt0時点で主スイッチS1をターンオフすると、スイッチオフ時の主スイッチS1にかかる電圧Vs1はスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1=0であるために、スナバ回路が理想的であれば、負荷側の配線やトランスTのインダクタンスとは関係なくゼロより立ち上がる。
従って、ターンオフ瞬間図7(c)の主スイッチS1の電流Is1はスナバ用コンデンサC1に転流し、図7(e)の充電電流Ic1が流れる。
このときスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1=0であるから、主スイッチS1にかかる電圧Vs1は図7(f)のスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1と同じく図7(d)に示すようにゼロより穏やかに上昇する。
その結果、主スイッチS1のターンオフ時におけるZVS(ゼロ電圧スイッチング)が達成され、このときのスイッチング損失は極めて小さくなる。
また、ターンオフ時のスパイク電圧が吸収され、スイッチングノイズも低減する。
このように、主スイッチS1がオン期間中にトランスTに蓄積された励磁エネルギーは主スイッチS1をターンオフするとスナバ用コンデンサC1に充電され、スナバ用コンデンサC1に充電されたエネルギーは主スイッチS1のオフ期間中保存される。
スナバ用コンデンサC1はトランスTに蓄えられたエネルギーにより充電されていくが、少なくとも直流電源Eの電圧Veまでは充電される。
図7のt1以前では、主スイッチS1がオフ状態で主スイッチS1に流れる電流はIs1=0である。このときスナバ用コンデンサC1には電圧Vc1≧Veが充電されている。
また、回生用補助スイッチS2もオフで、充放電用コンデンサC0には電圧Vc0≦Ve/2が充電されている。
この状態で図7(a)のt1時点で主スイッチS1をターンオンすると、直流電源Eの電流がトランスTの1次巻線N1に流れて2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
このとき、充放電用コンデンサC0の電圧がVc0>Ve/2になると、直流電源Eより優先して充放電用コンデンサC0のエネルギーがトランスTの2次巻線N2の負荷に供給される。
図7(d)のt1時点で主スイッチS1の電圧がVs1=0となり、図7(c)のt1時点で電流Is1が立上る動作が同時に発生するが、実際はトランスTの洩れインダクタンスのために電流Is1はゼロより上昇する。
その結果、主スイッチS1のZCS(ゼロ電流スイッチング)が達成され、このときのスイッチング損失は発生しない。
なお、トランスTが理想トランスに近く、洩れインダクタンスが不足する場合は、トランスTの1次巻線N1と直列に外付けのリアクトルを接続すれば、確実にZCS動作となる。
また、回生用補助スイッチS2もオフで、充放電用コンデンサC0には電圧Vc0≦Ve/2が充電されている。
この状態で図7(a)のt1時点で主スイッチS1をターンオンすると、直流電源Eの電流がトランスTの1次巻線N1に流れて2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
このとき、充放電用コンデンサC0の電圧がVc0>Ve/2になると、直流電源Eより優先して充放電用コンデンサC0のエネルギーがトランスTの2次巻線N2の負荷に供給される。
図7(d)のt1時点で主スイッチS1の電圧がVs1=0となり、図7(c)のt1時点で電流Is1が立上る動作が同時に発生するが、実際はトランスTの洩れインダクタンスのために電流Is1はゼロより上昇する。
その結果、主スイッチS1のZCS(ゼロ電流スイッチング)が達成され、このときのスイッチング損失は発生しない。
なお、トランスTが理想トランスに近く、洩れインダクタンスが不足する場合は、トランスTの1次巻線N1と直列に外付けのリアクトルを接続すれば、確実にZCS動作となる。
図7(b)のt1時点で主スイッチS1と同時あるいはその前に、回生用補助スイッチS2をターンオンすると、スナバ用コンデンサC1と回生用リアクトルL1と回生用補助スイッチS2および充放電用コンデンサC0からなる共振回路が形成される。
この共振回路でスナバ用コンデンサC1の充電電圧Vc1≧Veと充放電用コンデンサC0の充電電圧Vc0≦Ve/2の差が2倍以上あると、上記回生回路の動作原理で述べたように、スナバ用コンデンサC1のエネルギーはゼロ電圧まで放電する。
そのため、図7(e)に示すようにスナバ用コンデンサC1にLC共振により正弦波状の放電電流Ic1が流れ、図7(f)に示すようにスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1が余弦波状に低下し、t2時点でゼロになる。また、共振電流IL1の波形は図7(g)に示すようにゼロより上昇し、正弦波状となる。
回生用補助スイッチS2をオンしたときは、回生用リアクトルL1の効果により共振電流IL1はゼロより上昇し、ZCS動作となる。そのためスイッチング損失は発生しない。
このように、スナバ用コンデンサC1に蓄積されていたスナバエネルギーと励磁エネルギーは、スナバ用コンデンサC1→回生用ダイオードD2→回生用補助スイッチS2→回生用リアクトルL1→充放電用コンデンサC0→スナバ用コンデンサC1の経路で充放電用コンデンサC0に回収される。
この共振回路でスナバ用コンデンサC1の充電電圧Vc1≧Veと充放電用コンデンサC0の充電電圧Vc0≦Ve/2の差が2倍以上あると、上記回生回路の動作原理で述べたように、スナバ用コンデンサC1のエネルギーはゼロ電圧まで放電する。
そのため、図7(e)に示すようにスナバ用コンデンサC1にLC共振により正弦波状の放電電流Ic1が流れ、図7(f)に示すようにスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1が余弦波状に低下し、t2時点でゼロになる。また、共振電流IL1の波形は図7(g)に示すようにゼロより上昇し、正弦波状となる。
回生用補助スイッチS2をオンしたときは、回生用リアクトルL1の効果により共振電流IL1はゼロより上昇し、ZCS動作となる。そのためスイッチング損失は発生しない。
このように、スナバ用コンデンサC1に蓄積されていたスナバエネルギーと励磁エネルギーは、スナバ用コンデンサC1→回生用ダイオードD2→回生用補助スイッチS2→回生用リアクトルL1→充放電用コンデンサC0→スナバ用コンデンサC1の経路で充放電用コンデンサC0に回収される。
図7(f)のt2時点でスナバ用コンデンサC1の電圧がVc1=0になると、クランプ用ダイオードD3がオン状態になり、回生用リアクトルL1の残りのエネルギーは回生用リアクトルL1→充放電用コンデンサC0→クランプ用ダイオードD3→回生用リアクトルL1の経路で充放電用コンデンサC0に引き続き回収される。
充放電用コンデンサC0の電圧Vc0はスナバ用コンデンサC1と回生用リアクトルL1のエネルギーの分若干電圧が上がり、Vc0>Ve/2となった時点で放電用ダイオードD0がオン状態になり、充放電用コンデンサC0→放電用ダイオードD0→トランスT→主スイッチS1→充放電用コンデンサC0の経路でトランスTに回収される。
このように、配線の寄生インダクタンスやトランスTの洩れインダクタンスに蓄積されたエネルギーやトランスTの励磁エネルギーは最初にスナバ用コンデンサC1に充電され、続いて充放電用コンデンサC0に回収され、その後トランスTに回収されるので、損失にはならず、効率の低下を防ぎ、発熱を防止する。
充放電用コンデンサC0の電圧Vc0はスナバ用コンデンサC1と回生用リアクトルL1のエネルギーの分若干電圧が上がり、Vc0>Ve/2となった時点で放電用ダイオードD0がオン状態になり、充放電用コンデンサC0→放電用ダイオードD0→トランスT→主スイッチS1→充放電用コンデンサC0の経路でトランスTに回収される。
このように、配線の寄生インダクタンスやトランスTの洩れインダクタンスに蓄積されたエネルギーやトランスTの励磁エネルギーは最初にスナバ用コンデンサC1に充電され、続いて充放電用コンデンサC0に回収され、その後トランスTに回収されるので、損失にはならず、効率の低下を防ぎ、発熱を防止する。
回生用補助スイッチS2に流れる共振電流IL1は図7(g)に示すように自然にゼロとなるので、その後の時点、例えば図7(b)のt3時点までに回生用補助スイッチS2をオフにしておけばよい。
このときの回生用補助スイッチS2のオフ動作はオン動作と同様にZCS動作となる。
従って、スイッチング損失は発生しないので、回生用補助スイッチS2を付加したことによる損失の増大はほとんど生じない。
このときの回生用補助スイッチS2のオフ動作はオン動作と同様にZCS動作となる。
従って、スイッチング損失は発生しないので、回生用補助スイッチS2を付加したことによる損失の増大はほとんど生じない。
以上説明したシングルエンデッドコンバータは、フォワード型のみでなくフライバックトランスを用いることによりフライバック型にも適用できる。
その場合、トランスTの1次巻線N1と2次巻線N2の極性の関係が逆になるが、巻線の巻き始めと巻き終わりを指示しなければ同じ回路構成となる。
その場合、トランスTの1次巻線N1と2次巻線N2の極性の関係が逆になるが、巻線の巻き始めと巻き終わりを指示しなければ同じ回路構成となる。
図8に、本発明を実施したプッシュプルコンバータの回路図を示す。
プッシュプルコンバータの基本回路は、直流電源Eの一端をトランスTの1次巻線N1のタップb(一般には中点タップとして用いられる)に接続し、他端を左右一対の主スイッチ(請求項6おける第1のスイッチ)S1a、S1bを介してトランスTの1次巻線N1の両端に接続し、主スイッチS1a、S1bと並列にスナバ用ダイオードD1a、D1bとスナバ用コンデンサC1a、C1bを直列に接続したスナバ回路1a、1bを接続する。
本発明のコンバータは、この基本回路のスナバ用ダイオードD1a、D1bとスナバ用コンデンサC1a、C1bの接続点A1、A2(直流電源Eの略2倍の電位)、直流電源Eの一端と1次巻線N1のタップbとの接続点B(直流電源Eと略同じ電位)との間にそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bと回生用リアクトルL1a、L1bおよび回生用補助スイッチ(請求項6における第2のスイッチ)S2a、S2bを直列に接続した回生回路2a、2bを接続する。
プッシュプルコンバータの基本回路は、直流電源Eの一端をトランスTの1次巻線N1のタップb(一般には中点タップとして用いられる)に接続し、他端を左右一対の主スイッチ(請求項6おける第1のスイッチ)S1a、S1bを介してトランスTの1次巻線N1の両端に接続し、主スイッチS1a、S1bと並列にスナバ用ダイオードD1a、D1bとスナバ用コンデンサC1a、C1bを直列に接続したスナバ回路1a、1bを接続する。
本発明のコンバータは、この基本回路のスナバ用ダイオードD1a、D1bとスナバ用コンデンサC1a、C1bの接続点A1、A2(直流電源Eの略2倍の電位)、直流電源Eの一端と1次巻線N1のタップbとの接続点B(直流電源Eと略同じ電位)との間にそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bと回生用リアクトルL1a、L1bおよび回生用補助スイッチ(請求項6における第2のスイッチ)S2a、S2bを直列に接続した回生回路2a、2bを接続する。
回生回路2a、2bを構成する素子の組合せは同様に任意で、図10に示すように、(1)2a(D2a+S2a+L1a)+2b(L1b+S2b+D2b)、(2)2a(S2a+D2a+L1a)+2b(L1b+D2b+S2b)、(3)2a(D2a+L1a+S2a)+2b(S2b+L1b+D2b)、(4)2a(S2a+L1a+D2a)+2b(D2b+L1b+S2b)、(5)2a(L1a+D2a+S2a)+2b(S2b+D2b+L1b)、(6)2a(L1a+S2a+D2a)+2b(D2b+S2b+L1b)の6通りがある。
同様に、回生用補助スイッチS2a、S2bが逆阻止型のスイッチの場合、回生用ダイオードD2a、D2bは不要となり、回生回路2a、2bの素子の組合せは、図11に示すように、(1)2a(S2a+L1a)+2b(L1b+S2b)、(2)2a(L1a+S2a)+2b(S2b+L1b)の2通りに絞られる。
同様に、回生用補助スイッチS2a、S2bが逆阻止型のスイッチの場合、回生用ダイオードD2a、D2bは不要となり、回生回路2a、2bの素子の組合せは、図11に示すように、(1)2a(S2a+L1a)+2b(L1b+S2b)、(2)2a(L1a+S2a)+2b(S2b+L1b)の2通りに絞られる。
さらに、1次巻線N1のタップbと直流電源Eのリターン端子の間に回生用リアクトルL1a、L1bを介して直列接続となるクランプ用ダイオードD3a、D3bを少なくとも1つ接続する。
クランプ用ダイオードD3a、D3bは、スナバ用コンデンサC1a、C1bと逆並列に接続し、カソードを回生用リアクトルL1a、L1bの高電位側に接続し、アノードを直流電源Eのリターン端子に接続する。
従って、クランプ用ダイオードD3a、D3bの接続位置は複数存在し、回生回路2a、2b内においてはカソードを図10(1)の場合L1a、L1b−S2a、S2b間、S2a、S2b−D2a、D2b間の4箇所、(2)の場合L1a、L1b−D2a、D2b間、D2a、D2b−S2a、S2b間の4箇所、(3)の場合L1a、L1b−D2a、D2b間の2箇所、(4)の場合L1a、L1b−S2a、S2b間の2箇所に接続可能である。
図11(1)の場合はL1a、L1b−S2a、S2b間の2箇所に接続可能である。
回生回路2a、2b外においては、カソードをスナバ用コンデンサC1a、C1bの両側のD2a、D2b−C1a、C1b間、C1a、C1b−D1a、D1b間の4箇所、主スイッチS1a、S1bの両側のD1a、D1b−S1a、S1b間、S1a、S1b−N1間の4箇所に接続可能である。
クランプ用ダイオードD3a、D3bは同一回路において複数個接続してもよく、図8にはL1a、L1b−S2a、S2b間、D2a、D2b−S2a、S2b間、D1a、D1b−S1a、S1b間の6箇所に接続した例を示している。
この場合もL1a、L1b−S2a、S2b間、すなわち回生用リアクトルL1a、L1bの直後にクランプ用ダイオードD3a、D3bを接続するとL1の損失が最も少なくなる。
なお、同様にクランプ用ダイオードD3a、D3bは主スイッチS1a、S1bの寄生ダイオードを流用することもできる。
また、同様に回生用リアクトルL1a、L1bとしてトランスTの漏れインダクタンスを利用することも可能であり、図9にトランスTの漏れインダクタンスL0を利用したコンバータの回路図を示す。
以上の回路構成で2つの主スイッチS1a、S1bを180°の位相差で交互にオン・オフすることによりトランスTで絶縁された2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
クランプ用ダイオードD3a、D3bは、スナバ用コンデンサC1a、C1bと逆並列に接続し、カソードを回生用リアクトルL1a、L1bの高電位側に接続し、アノードを直流電源Eのリターン端子に接続する。
従って、クランプ用ダイオードD3a、D3bの接続位置は複数存在し、回生回路2a、2b内においてはカソードを図10(1)の場合L1a、L1b−S2a、S2b間、S2a、S2b−D2a、D2b間の4箇所、(2)の場合L1a、L1b−D2a、D2b間、D2a、D2b−S2a、S2b間の4箇所、(3)の場合L1a、L1b−D2a、D2b間の2箇所、(4)の場合L1a、L1b−S2a、S2b間の2箇所に接続可能である。
図11(1)の場合はL1a、L1b−S2a、S2b間の2箇所に接続可能である。
回生回路2a、2b外においては、カソードをスナバ用コンデンサC1a、C1bの両側のD2a、D2b−C1a、C1b間、C1a、C1b−D1a、D1b間の4箇所、主スイッチS1a、S1bの両側のD1a、D1b−S1a、S1b間、S1a、S1b−N1間の4箇所に接続可能である。
クランプ用ダイオードD3a、D3bは同一回路において複数個接続してもよく、図8にはL1a、L1b−S2a、S2b間、D2a、D2b−S2a、S2b間、D1a、D1b−S1a、S1b間の6箇所に接続した例を示している。
この場合もL1a、L1b−S2a、S2b間、すなわち回生用リアクトルL1a、L1bの直後にクランプ用ダイオードD3a、D3bを接続するとL1の損失が最も少なくなる。
なお、同様にクランプ用ダイオードD3a、D3bは主スイッチS1a、S1bの寄生ダイオードを流用することもできる。
また、同様に回生用リアクトルL1a、L1bとしてトランスTの漏れインダクタンスを利用することも可能であり、図9にトランスTの漏れインダクタンスL0を利用したコンバータの回路図を示す。
以上の回路構成で2つの主スイッチS1a、S1bを180°の位相差で交互にオン・オフすることによりトランスTで絶縁された2次巻線N2の負荷へ電力を供給する。
次にプッシュプルコンバータの動作についてセンタタップ付きプッシュプルコンバータの場合について説明する。
最初に、一方の主スイッチS1aをオフにすると、それまでトランスTの1次巻線N1を通って主スイッチS1aに流れていた電流Is1がスナバ用ダイオードD1aを介してスナバ用コンデンサC1aに転流し、スナバ用コンデンサC1aの電圧Vc1は0Vより充電されてZVSによるソフトスイッチング動作となる。
次に、主スイッチS1aをオフにした状態で他方の主スイッチS1bをオンにすると、トランスTの1次巻線N1の両端に直流電源Eの電圧Veの2倍の電圧2Veが誘起し、スナバ用コンデンサC1aの電圧Vc1は少なくとも2Veまで充電される。
次に、主スイッチS1aをオンにする時点で回生用補助スイッチS2aをオンにすると、スナバ用コンデンサC1aと回生用リアクトルL1aと回生用補助スイッチS2aおよび直流電源Eからなる共振回路が形成される。
この共振回路でスナバ用コンデンサC1aの充電電圧Vc1≧2Veと直流電源Eの電圧Veの差が2倍以上あると、スナバ用コンデンサC1aのエネルギーはゼロ電圧まで放電する。
そのため、スナバ用コンデンサC1aに蓄積されたエネルギーは回生用リアクトルL1aとの共振電流IL1となって直流電源Eに回収される。
最初に、一方の主スイッチS1aをオフにすると、それまでトランスTの1次巻線N1を通って主スイッチS1aに流れていた電流Is1がスナバ用ダイオードD1aを介してスナバ用コンデンサC1aに転流し、スナバ用コンデンサC1aの電圧Vc1は0Vより充電されてZVSによるソフトスイッチング動作となる。
次に、主スイッチS1aをオフにした状態で他方の主スイッチS1bをオンにすると、トランスTの1次巻線N1の両端に直流電源Eの電圧Veの2倍の電圧2Veが誘起し、スナバ用コンデンサC1aの電圧Vc1は少なくとも2Veまで充電される。
次に、主スイッチS1aをオンにする時点で回生用補助スイッチS2aをオンにすると、スナバ用コンデンサC1aと回生用リアクトルL1aと回生用補助スイッチS2aおよび直流電源Eからなる共振回路が形成される。
この共振回路でスナバ用コンデンサC1aの充電電圧Vc1≧2Veと直流電源Eの電圧Veの差が2倍以上あると、スナバ用コンデンサC1aのエネルギーはゼロ電圧まで放電する。
そのため、スナバ用コンデンサC1aに蓄積されたエネルギーは回生用リアクトルL1aとの共振電流IL1となって直流電源Eに回収される。
主スイッチS1aをオンしたときは、トランスTの洩れインダクタンスのために主スイッチS1aを流れる電流Is1はゼロより上昇し、ZCS動作となる。
回生用補助スイッチS2aをオンしたときは、回生用リアクトルL1aの効果により共振電流IL1はゼロより上昇し、同様にZCS動作となる。
回生用補助スイッチS2aをオンしたときは、回生用リアクトルL1aの効果により共振電流IL1はゼロより上昇し、同様にZCS動作となる。
放電によりスナバ用コンデンサC1aの電圧がVc1=0になると、クランプ用ダイオードD3aがオン状態になり、引き続き回生用リアクトルL1aに共振電流IL1が流れる。
回生用リアクトルL1aの残りのエネルギーは回生用リアクトルL1aを流れる電流IL1が直線的に減少してゼロになるまで直流電源Eに回収される。
回生用補助スイッチS2aに流れる共振電流IL1は自然にゼロとなるので、その後回生用補助スイッチS2aをオフにしておけばよい。
このときの回生用補助スイッチS2aのオフ動作はオン動作と同様にZCS動作となる。
回生用リアクトルL1aの残りのエネルギーは回生用リアクトルL1aを流れる電流IL1が直線的に減少してゼロになるまで直流電源Eに回収される。
回生用補助スイッチS2aに流れる共振電流IL1は自然にゼロとなるので、その後回生用補助スイッチS2aをオフにしておけばよい。
このときの回生用補助スイッチS2aのオフ動作はオン動作と同様にZCS動作となる。
なお、図12に示すように、図8における2つの回生用リアクトルL1a、L1bを1つの共用リアクトルL1にまとめることも可能である。
すなわち、図8の回生用ダイオードD2a、D2bをそれぞれ逆阻止用ダイオードとして積極的に利用し、共用リアクトルL1の一端B1をそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bを介して回生用補助スイッチS2a、S2bに接続し、他端B2を直流電源Eと1次巻線N1のタップbとの接続点に接続する。
これにより、回生用リアクトルL1a、L1bのうちの1つを容易に節減できる。
なお、図12にはクランプ用ダイオードD3a、D3bをD1a、D1b−S1a、S1b間の2箇所に接続した例を示している。
すなわち、図8の回生用ダイオードD2a、D2bをそれぞれ逆阻止用ダイオードとして積極的に利用し、共用リアクトルL1の一端B1をそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bを介して回生用補助スイッチS2a、S2bに接続し、他端B2を直流電源Eと1次巻線N1のタップbとの接続点に接続する。
これにより、回生用リアクトルL1a、L1bのうちの1つを容易に節減できる。
なお、図12にはクランプ用ダイオードD3a、D3bをD1a、D1b−S1a、S1b間の2箇所に接続した例を示している。
同様に、図13に示すように、図8における2つの回生用補助スイッチS2a、S2bを1つの共用スイッチS2にまとめることも可能である。
この場合、共用スイッチS2の一端B1をそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bを介して回生用リアクトルL1a、L1bに接続し、他端B2を直流電源Eと1次巻線N1のタップbとの接続点に接続する。
これにより、回生用補助スイッチS2a、S2bのうちの1つを容易に節減できる。
同様に、図13にはクランプ用ダイオードD3a、D3bをD1a、D1b−S1a、S1b間の2箇所に接続した例を示している。
この場合、共用スイッチS2の一端B1をそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bを介して回生用リアクトルL1a、L1bに接続し、他端B2を直流電源Eと1次巻線N1のタップbとの接続点に接続する。
これにより、回生用補助スイッチS2a、S2bのうちの1つを容易に節減できる。
同様に、図13にはクランプ用ダイオードD3a、D3bをD1a、D1b−S1a、S1b間の2箇所に接続した例を示している。
さらに、図14に示すように、図8における2つの回生用リアクトルL1a、L1bと2つの回生用補助スイッチS2a、S2bをそれぞれ1つの共用リアクトルL1と1つの共用スイッチS2にまとめることも可能である。
この場合、共用リアクトルL1と共用スイッチS2を直列接続した一端B1をそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bに接続し、他端B2を直流電源Eと1次巻線N1のタップbとの接続点に接続する。
これにより、それぞれ回生用リアクトルL1a、L1bと回生用補助スイッチS2a、S2bのうちの1つを容易に節減できる。
同様に、図14にはクランプ用ダイオードD3a、D3bをD1a、D1b−S1a、S1b間の2箇所に接続した例を示している。
この場合、共用リアクトルL1と共用スイッチS2を直列接続した一端B1をそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bに接続し、他端B2を直流電源Eと1次巻線N1のタップbとの接続点に接続する。
これにより、それぞれ回生用リアクトルL1a、L1bと回生用補助スイッチS2a、S2bのうちの1つを容易に節減できる。
同様に、図14にはクランプ用ダイオードD3a、D3bをD1a、D1b−S1a、S1b間の2箇所に接続した例を示している。
図15に、第1実施例のシングルエンデッドコンバータに電圧クランプ回路を追加した回路図を示す。
電圧クランプ回路4は、トランスTの2次巻線N2の巻線N2aにタップcを介して巻線N2bを直列に接続し、巻線N2aの両端に整流用ダイオードDa、還流用ダイオードDb、チョークコイルLa、平滑用コンデンサCaを接続してチョーク入力平滑回路を形成する。また、巻線N2bの一端とチョークコイルLa、平滑用コンデンサCaの接続点の間にクランプ用ダイオードDcを接続して電圧クランプ回路を形成する。
以上のような構成で例えばフォワード型コンバータの場合、主スイッチS1をオンすると整流用ダイオードDaがオン状態となり、チョークコイルLaと平滑用コンデンサCaを経て負荷に電力が供給される。トランスTには励磁電流が流れ、励磁エネルギーが蓄積される。
主スイッチS1をオフすると巻線N2aに逆起電力が発生し、整流用ダイオードDaがオフ、還流用ダイオードDbがオン状態となってチョークコイルLaには引き続き電流が流れ、負荷への電力供給が継続される。
このとき、スナバ用コンデンサC1の電圧Vc1が出力電圧より高くなるとクランプ用ダイオードDcがオン状態になり、スナバエネルギーを負荷へ回収する。
これにより、主スイッチS1がオフ時のスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1を一定値以上にならないようにすることができる。
電圧クランプ回路4は、トランスTの2次巻線N2の巻線N2aにタップcを介して巻線N2bを直列に接続し、巻線N2aの両端に整流用ダイオードDa、還流用ダイオードDb、チョークコイルLa、平滑用コンデンサCaを接続してチョーク入力平滑回路を形成する。また、巻線N2bの一端とチョークコイルLa、平滑用コンデンサCaの接続点の間にクランプ用ダイオードDcを接続して電圧クランプ回路を形成する。
以上のような構成で例えばフォワード型コンバータの場合、主スイッチS1をオンすると整流用ダイオードDaがオン状態となり、チョークコイルLaと平滑用コンデンサCaを経て負荷に電力が供給される。トランスTには励磁電流が流れ、励磁エネルギーが蓄積される。
主スイッチS1をオフすると巻線N2aに逆起電力が発生し、整流用ダイオードDaがオフ、還流用ダイオードDbがオン状態となってチョークコイルLaには引き続き電流が流れ、負荷への電力供給が継続される。
このとき、スナバ用コンデンサC1の電圧Vc1が出力電圧より高くなるとクランプ用ダイオードDcがオン状態になり、スナバエネルギーを負荷へ回収する。
これにより、主スイッチS1がオフ時のスナバ用コンデンサC1の電圧Vc1を一定値以上にならないようにすることができる。
C コンデンサ
D ダイオード
E 直流電源
L リアクトル
N1 1次巻線
N2 2次巻線
S1 主スイッチ
S2 補助スイッチ
T トランス
a、b、c タップ
D ダイオード
E 直流電源
L リアクトル
N1 1次巻線
N2 2次巻線
S1 主スイッチ
S2 補助スイッチ
T トランス
a、b、c タップ
Claims (11)
- 直流電源Eの両端にタップa付きトランスTの1次巻線N1と第1のスイッチS1を直列に接続し、
この第1のスイッチS1と並列にスナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1を直列に接続したスナバ回路を接続して成るシングルエンデッドコンバータにおいて、
前記1次巻線N1のタップaと前記スナバ用ダイオードD1とスナバ用コンデンサC1の接続点との間に回生用リアクトルL1と第2のスイッチS2および回生用ダイオードD2を直列に接続した回生回路を接続し、
前記第1のスイッチS1のオフ時のエネルギーをスナバ用コンデンサC1に充電し、前記第1のスイッチS1のオン時あるいはそれ以前に前記第2のスイッチS2をオンにしてスナバ用コンデンサC1に充電したスナバエネルギーを共振動作によりトランスTへ回生することを特徴とするDC/DCコンバータ。 - 前記回生用リアクトルL1の高電位側端子と前記直流電源Eの低電位側端子との間に回生用リアクトルL1と直接あるいは第2のスイッチS2、回生用ダイオードD2またはスナバ用ダイオードD1のうちの少なくとも1つを間に挟んで間接的に直列接続となるクランプ用ダイオードD3を少なくとも1つ、さらに接続し、
前記スナバ用コンデンサC1の電圧がゼロとなっても前記回生用リアクトルL1に電流が流れている場合のエネルギーをトランスTへ回生することを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。 - 前記1次巻線N1のタップaと前記回生回路の間に放電用ダイオードD0を接続し、
この放電用ダイオードD0と回生回路の接続点と前記直流電源Eの低電位側端子との間に充放電用コンデンサC0を接続して放電用ダイオードD0と充放電用コンデンサC0を直列に接続した放電回路をさらに接続し、
前記第1のスイッチS1のオフ時のエネルギーをスナバ用コンデンサC1に充電し、前記第1のスイッチS1のオン時あるいはそれ以前に前記第2のスイッチS2をオンにしてスナバ用コンデンサC1に充電したスナバエネルギーを共振動作により充放電用コンデンサC0へ一旦移動し、充放電用コンデンサC0に移動したスナバエネルギーを放電によりトランスTへ回生することを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。 - 前記回生用リアクトルL1は前記トランスTの漏れインダクタンスを利用して省略されていることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
- 前記トランスTの2次巻線N2に電圧クランプ用巻線を追加接続し、この電圧クランプ用巻線に電圧クランプ回路が接続されていることを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
- 直流電源Eの一端をトランスTの1次巻線N1のタップbに接続して他端を左右一対の第1のスイッチS1a、S1bを介してトランスTの1次巻線N1の両端に接続し、
この第1のスイッチS1a、S1bと並列にスナバ用ダイオードD1a、D1bとスナバ用コンデンサC1a、C1bを直列に接続したスナバ回路を接続して成るプッシュプルコンバータにおいて、
前記1次巻線N1のタップbと前記スナバ用ダイオードD1a、D1bとスナバ用コンデンサC1a、C1bの接続点との間に回生用リアクトルL1a、L1bと第2のスイッチS2a、S2bおよび回生用ダイオードD2a、D2bを直列に接続した回生回路を接続し、
前記一方の第1のスイッチS1aのオフ時に他方の第1のスイッチS1bをオンにしてスナバエネルギーを一方のスナバ用コンデンサC1aに充電し、前記一方の第1のスイッチS1aのオン時あるいはそれ以前に前記一方の第2のスイッチS2aをオンにして一方のスナバ用コンデンサC1aに充電したスナバエネルギーを共振動作により直流電源Eに回生することを特徴とするDC/DCコンバータ。 - 前記回生用リアクトルL1a、L1bの高電位側端子と前記直流電源Eの低電位側端子との間に回生用リアクトルL1a、L1bと直接あるいは第2のスイッチS2a、S2b、回生用ダイオードD2a、D2bまたはスナバ用ダイオードD1a、D1bのうちの少なくとも1つを間に挟んで間接的に直列接続となるクランプ用ダイオードD3a、D3bを少なくとも1つ、さらに接続し、
前記スナバ用コンデンサC1a、C1bの電圧がゼロとなっても前記回生用リアクトルL1a、L1bに電流が流れている場合のエネルギーを直流電源Eに回生することを特徴とする請求項6記載のDC/DCコンバータ。 - 前記回生用リアクトルL1a、L1bは前記トランスTの漏れインダクタンスを利用して省略されていることを特徴とする請求項6記載のDC/DCコンバータ。
- 前記回生回路における2つの回生用リアクトルL1a、L1bを1つの共用リアクトルL1にまとめ、
この共用リアクトルL1の一端をそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bを介して第2のスイッチS2a、S2bに接続し、
他端を直流電源Eに接続することを特徴とする請求項6記載のDC/DCコンバータ。 - 前記回生回路における2つの第2のスイッチS2a、S2bを1つの共用スイッチS2にまとめ、
この共用スイッチS2の一端をそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bを介して回生用リアクトルL1a、L1bに接続し、
他端を直流電源Eに接続することを特徴とする請求項6記載のDC/DCコンバータ。 - 前記回生回路における2つの回生用リアクトルL1a、L1bと2つの第2のスイッチS2a、S2bをそれぞれ1つの共用リアクトルL1と1つの共用スイッチS2にまとめ、
これらの共用リアクトルL1と共用スイッチS2を直列接続した回路の一端をそれぞれ回生用ダイオードD2a、D2bに接続し、
他端を直流電源Eに接続することを特徴とする請求項6記載のDC/DCコンバータ。
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-
2005
- 2005-01-06 JP JP2005001889A patent/JP2006087284A/ja active Pending
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