JP2006082393A - インクジェット記録ヘッド及びインクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 液滴イジェクタを複数配設したイジェクタ基体と駆動回路基体との電気接続部をコンパクト化し、エネルギー効率が高いインクジェット記録ヘッドを提供する。
【解決手段】 ヘッドユニット14のイジェクタ基体16,18には、多数の液滴イジェクタ30が二次元配置されている。各液滴イジェクタ30には、それぞれ圧力室50とノズル24が配設され、圧力室50の振動板48の上部に圧電素子48が設けられている。イジェクタ基体16,18と対向する位置に駆動回路基体60が配置され、電極端子62と圧電素子48上の電極パッド56とがバネ状の導電部材58によって接続されている。駆動回路基体60から圧電素子48に電圧が印加されると、振動板48が変形してノズル24からインク滴が吐出される。そのとき、バネ状の導電部材58が伸縮し、圧電素子48及び振動板48の変形を拘束しない。
【選択図】 図4

Description

本発明は、駆動素子によって圧力室内のインクに圧力波を作用させてノズルからインク滴を吐出させるインクジェット記録ヘッド、及びこのインクジェット記録ヘッドが搭載されたインクジェットプリンタに関する。
従来、複数のノズルからインク滴を吐出し、用紙等の記録媒体に印字を行うインクジェット記録装置は、小型で安価、静寂性等の種々の利点があり、広く市販されている。
このようなインクジェット記録装置として、例えば、圧電素子からの加圧によって圧力室内のインクに圧力波を作用させ、ノズルからインク滴を吐出させるピエゾインクジェット方式がある。このピエゾインクジェット方式は、高速印字、高解像度が得られる等、多くの利点を有している。
このようなインクジェット記録装置は、1個のノズルと圧力室を備えた液滴イジェクタが2次元的に複数配列されたイジェクタ基体を備えている。このイジェクタ基体は駆動回路基体とフレキシブルケーブルで接続されており、電圧が印加されることによって個々の液滴イジェクタが駆動される。このフレキシブルケーブルを単層ケーブルにすると、配線を交差させることができず、ケーブルを細線にして狭ピッチ化しても、高密度化が困難である。また、フレキシブルケーブルは合成樹脂製であるため、伸縮により接続位置の精度確保が困難となる。一方、フレキシブルケーブルを多層ケーブルにすると、スルホールにより交差可能であるが、スルホールの寸法が大きくなり、狭ピッチ化が困難となる。また、多層ケーブルでは、コストが大幅に増加してしまう。
これに対して、イジェクタ基体と駆動回路基体とを対向させて熱圧着したリジッド接続によるインクジェット記録ヘッドが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このインクジェット記録ヘッドでは、イジェクタ基体と駆動回路基体とを熱圧着して固定するため、圧力室の振動板の上部に電極パッドを設けると振動板の変位を拘束してしまう。このため、電極パッドを圧力室の上部以外に設けなければならず、イジェクタ基体の面積が増大し、負荷容量や電流が増大してエネルギー効率が減少する。また、液滴イジェクタを2次元配列したイジェクタ基体では、複雑な流路構造となるため、剛性が小さくなり、メンテナンス時にイジェクタ基体が変形してしまう。このため、リジッドに固定されたイジェクタ基体と駆動回路基体との接続部に応力が集中し、接続不良(接続はがれなど)が発生する。
特開平11−78003号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、イジェクタ基体と駆動回路基体との電気接続部をコンパクト化し、エネルギー効率が高いインクジェット記録ヘッド及びインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係るインクジェット記録ヘッドは、駆動素子によって圧力室内のインクに圧力波を作用させてノズルからインク滴を吐出する液滴イジェクタと、前記液滴イジェクタが複数配列されたイジェクタ基体と、前記イジェクタ基体に対向して配置され、前記駆動素子を駆動して前記ノズルからインク滴を吐出させる駆動回路基体と、前記イジェクタ基体と前記駆動回路基体とを接続する伸縮性の導電部材と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、ノズルからインク滴を吐出する液滴イジェクタがイジェクタ基体に複数配列されている。このイジェクタ基体に対向して駆動回路基体が配置され、イジェクタ基体と駆動回路基体とが伸縮性の導電部材で接続されている。駆動回路基体から伸縮性の導電部材を通してイジェクタ基体に電圧が印加されると、各液滴イジェクタの駆動素子によって圧力室内のインクに圧力波が作用してノズルからインク滴が吐出される。その際、イジェクタ基体は、伸縮性の導電部材によって駆動回路基体に拘束されないため、駆動素子が駆動されるときに液滴イジェクタの動作が拘束されない。このため、イジェクタ基体と駆動回路基体の接続の自由度が増加するので、イジェクタ基体の面積を小さくすることができ、負荷容量や電流の増大によるエネルギー効率の減少を防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記導電部材はバネ状に形成され、前記導電部材の伸縮方向が、前記イジェクタ基体の板厚方向であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、導電部材はバネ状に形成されており、導電部材がイジェクタ基体の板厚方向に伸縮する。このため、液滴イジェクタの駆動素子の変形方向に導電部材が伸縮し、駆動素子の変形が拘束されるのを防止できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記液滴イジェクタは、前記駆動素子で振動板を変位させて前記圧力室内のインクに圧力波を作用させるものであり、前記駆動素子の可動部の上部に、前記導電部材と接続される電極パッドが配設されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、液滴イジェクタは、駆動素子によって振動板を変位させ、圧力室内のインクに圧力波を作用させてノズルからインク滴を吐出させる。その際、駆動素子による可動部の上部に電極パッドを配設しても、導電部材が伸縮するため、可動部の変形を拘束しない。このため、振動板と電極パッドを効率良く配置してイジェクタ基体(液滴イジェクタ)の面積をより一層小さくできる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記液滴イジェクタは、前記駆動素子で振動板を変位させて前記圧力室内のインクに圧力波を作用させるものであり、前記圧力室の上部に、前記導電部材と接続される前記駆動素子の電極パッドが配設されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、圧力室の上部に電極パッドを配設しても、導電部材が伸縮するため、駆動素子による振動板の変形を拘束しない。このため、振動板と電極パッドを効率良く配置してイジェクタ基体(液滴イジェクタ)の面積をより一層小さくできる。
請求項5に記載の発明に係るインクジェットプリンタは、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドを備えたことを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドを備えているので、イジェクタ基体の面積を小さくして小型化を実現できると共に、負荷容量や電流の増大によるエネルギー効率の減少を防止できる。
本発明は上記のように構成したので、イジェクタ基体と駆動回路基体との電気接続部をコンパクト化し、イジェクタ基体の面積を小さくすることができ、エネルギー効率が高いインクジェット記録ヘッド及びインクジェットプリンタを実現できる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態であるインクジェット記録ヘッド10を示す概略斜視図である。
図1に示すように、このインクジェット記録ヘッド10は、記録媒体Pの最大幅に対応する長さに設定されたヘッドバー12を備えている(図5参照)。このヘッドバー12には、支持部材13に複数のヘッドユニット14が一列に繋ぎ合わされ、二次元的に配置されている。個々のヘッドユニット14は、支持部材13にねじ(図示せず)で締結されており、個別に交換が可能となっている。
図2に示すように、各ヘッドユニット14は、略平行四辺形の両端部が外側に直線状に張り出した延設部20A,20Bを備えている。ヘッドユニット14の略平行四辺形部分には、液滴イジェクタ群からなる2つのイジェクタ基体16,18が配設されている。2つのイジェクタ基体16,18は略台形形状であり、ヘッドユニット14内に、略台形形状の同じ長さの斜辺(本実施形態では、短い斜辺)が向かい合うように配置されている。ヘッドユニット14の両側には、イジェクタ基体16,18にインクを供給するインク供給口22が設けられている。
図4に示すように、2つのイジェクタ基体16,18には、多数の液滴イジェクタ30が二次元配置されており、各液滴イジェクタ30にはそれぞれ1つのノズル24が設けられている。すなわち、図3に示すように、ヘッドユニット14の表面には、イジェクタ基体16,18に対応して複数のノズル24が形成されている。イジェクタ基体16,18は、例えば、512個の液滴イジェクタ30を32段に2次元配置しており、左右で非対称となっている。全部の液滴イジェクタ30を駆動して1ラインをプリントすると、重ならないような配置となっている。
図5に示すように、インクジェット記録ヘッド10をインクジェット記録装置100に搭載する際には、各ヘッドユニット14のノズル24(図3参照)が下方を向くように支持基体102に配設される。このインクジェット記録装置100は、インクジェット記録ヘッド10のほか、インクジェット記録ヘッド10に対向配置されたメンテナンス装置104と、インクジェット記録ヘッド10とメンテナンス装置104の間に記録媒体Pを矢印方向に搬送する搬送手段106とで主要部が構成されている。
インクジェット記録ヘッド10は、各ヘッドユニット14(図1参照)が一列に配置されることによって記録媒体Pの最大幅に対応する印字領域を有しており、インクジェット記録ヘッド10を走査させることなく記録媒体Pの全幅に印字可能である。すなわち、インクジェット記録ヘッド10の下を記録媒体Pが1回通過するだけで印字が完了する構成である。
また、搬送手段106は、記録媒体Pの搬送方向においてインクジェット記録ヘッド10と異なる位置に配置されている。これは、インクジェット記録ヘッド10と対向する位置にメンテナンス装置104を配設するためである。搬送手段106は、例えば、記録媒体Pの裏面に当接して記録媒体Pに駆動力を付与する搬送ローラ108と、搬送ローラ108に対して記録媒体Pを押しつける付勢手段110とから構成されている。付勢手段110としては、記録媒体Pに対して付勢部材が直接接触して付勢する方式と、記録媒体Pに対して直接接触しない方式が適用可能である。後者の例としては、例えば、エアーの吹き付け等が適用可能であり、印字された記録媒体Pに付勢手段110が接触しない点で優れている。また、メンテナンス装置104は、図示しないが、インクジェット記録ヘッド10のノズル24をキャップするキャップ部材と、ノズル24をクリーニングするワイピング部材とから構成されている。
図4に示すように、ヘッドユニット14を構成するイジェクタ基体16,18には、ノズルプレート32に複数のノズル24が形成されている。ノズルプレート32の上方には、流路形成プレート34と、連通孔プレート42と、圧力室プレート44と、振動板(第1電極)46とが位置合わせして積層され、接着剤などの接合手段によって接合されている。
流路形成プレート34には、ノズル24と通じる複数の連通孔38が形成されている。また、連通孔プレート42には、複数の連通孔52が形成されている。これらのノズル24、連通孔38、及び連通孔52は互いに連通し、圧力室プレート44に形成された圧力室50に繋がっている。
一方、流路形成プレート34には、複数のインクプール40が形成されており、図2に示すインク供給口22からインクが供給されるように構成されている。また、連通孔プレート42には、インクプール40と連結するように複数の供給孔54が形成されている。これらのインクプール40、供給孔54及び圧力室50は、流路形成プレート34と連通孔プレート42と圧力室プレート44が積層された状態で連通している。
圧力室50は、各液滴イジェクタ30にそれぞれ設けられており、振動板46の上部には、各圧力室50の上方に圧電素子48が取り付けられている。圧電素子48の上には電極パッド(第2電極)56が設けられている。
イジェクタ基体16,18の上部には、イジェクタ基体16,18を駆動する駆動回路基体60が対向して配置されている。駆動回路基体60には、圧電素子48と対応する位置に電極端子62が設けられており、電極端子62と電極パッド56とが伸縮性の導電部材58で接続されている。駆動回路基体60には、SOG(System On Glass)のような大面積半導体基板や、小面積半導体基板(駆動IC)を複数実装したプリント基板などが用いられる。駆動回路基体60とイジェクタ基体16,18とは、それぞれ図示しない支持部材に装着されており、導電部材58に駆動回路基体60とイジェクタ基体16,18の一方を支持する役割を持たせない。
導電部材58はジグザグ状に形成され、図4中の上下方向、すなわちイジェクタ基体16,18の法線方向に伸縮が可能となっている。
次に、イジェクタ基体16,18と駆動回路基体60とを接続する伸縮性の導電部材58の製造方法について説明する。
導電部材58は、例えば、半導体製造プロセスを利用して製造する。導電部材58の材料には、例えば、銅、金、ニッケル、などメッキに使用できる材料が用いられる。メッキによる製造方法では、高速着膜が可能である。
図6(A)に示すように、下地には、駆動回路基体60が用いられる。なお、下地には、ダミー基体やイジェクト基体16,18を用いても良い。
駆動回路基体60の上に電極端子62を積層し、次いで金属からなる犠牲層70を着膜する。そして、犠牲層70を図示しないマスクを介してパターニングし、図6(B)に示すように、不用部分を除去して導電層72Aを着膜し、平坦化する。次いで、図6(C)に示すように、犠牲層70の着膜、パターニング、導電層72Bの着膜、平坦化を繰り返すことによって、各犠牲層70に導電層72B,72C,72Dを順次形成する。このとき、図6(D)に示すように、導電層72A,72B,72C,72Dをジグザグ状に積層していくことによって、連続した導電層72が形成される。各犠牲層70及び導電層72の層厚は、約20μm以内で、数十層が積層される(図6では簡略化するために積層数を少なくしたものが図示されている)。
そして、図6(E)に示すように、全ての犠牲層70及び導電層72を積層した後、犠牲層70を一括除去することで、ジグザグ状の導電層72からなる導電部材58が完成する。この導電部材58は、ジグザグ状に形成されているため、駆動回路基体60の法線方向に伸縮し、例えば、約1mm程度のたわみ性が得られる。
なお、最上層又は最下層(電極端子に相当)は、駆動回路基体60及びイジェクタ基体16,18における端子面積以内で平板パターンとして良い。
なお、導電部材58は、図6に示す製造方法に限るものではなく、導電層72を着膜し、パターニングして不用部分を除去し、犠牲層を着膜して平坦化するという順序で繰り返して製造しても良い。
次に、上記インクジェット記録ヘッド10の作用について説明する。
インクジェット記録ヘッド10の各ヘッドユニット14では、図4に示すように、インクプール40から供給孔54、圧力室50、連通孔52、連通孔38及びノズル24へと連続するインクの通路が形成されており、インク供給口22から供給されインクプール40に貯留されたインクは、供給孔54を経て圧力室50内に充填される。そして、駆動回路基体60の電極端子62から導電部材58を通して個々の圧電素子48に駆動電圧が印加される。圧電素子48に駆動電圧が印加されると、圧電素子48とともに振動板46がたわみ変形して圧力室50を膨張又は圧縮させる。これによって、圧力室50に体積変化が生じ、圧力室50内に圧力波が発生する。この圧力波の作用によってインクが運動し、ノズル24から外部へインク滴が吐出される。
そのとき、圧電素子48及び振動板46の変形によって導電部材58がイジェクタ基体16,18の板厚方向(法線方向)に伸縮する。駆動回路基体60とイジェクタ基体16,18とは、それぞれ図示しない支持部材に装着されており、互いに拘束されない支持状態に保たれている。このため、圧電素子48及び振動板46の変形を拘束しない。したがって、圧電素子48及び振動板46の変位量が減少するのを防止でき、エネルギー効率が高くなる。
このようなインクジェット記録ヘッド10では、液滴イジェクタ30を二次元配置して、振動板46の上方の圧電素子48上に電極パッド56を配設することができるため、イジェクタ基体16,18に電極パッド56を効率良く配置することができる。これにより、イジェクタ基体16,18の面積が増大するのを防止でき、小型で高密度のインクジェット記録ヘッド10を実現できる。
次に、本発明の第2実施形態のインクジェット記録ヘッドに用いられる導電部材について説明する。
図7(A)及び(B)に示すように、本実施形態の導電部材82は螺旋状に形成されており、以下の製造方法によって製造される。なお、図7(B)は、図7(A)の矢印A方向から見た図である。
駆動回路基体60の上に電極端子62を積層し、次いで金属からなる犠牲層80を着膜する。そして、犠牲層80を図示しないマスクを介してパターニングし、不用部分を除去して導電層82Aを着膜し、平坦化する。同様に、犠牲層80を着膜、パターニングした後、線状の導電層82Bを略3/4周するように着膜し、平坦化する。さらに、同様の工程を繰り返すことによって上層の導電層82Cを接続し、その上層に線状の導電層82Dを略3/4周するように接続する。このように各犠牲層80に導電層82B,82C,82Dを順次形成していくことによって、図7(A)に示すように、各層が連続した螺旋状の導電層82B,82C,82Dが形成される。そして、図7(B)に示すように、犠牲層80を一括除去することで、螺旋状の導電部材82が完成する。この導電部材82は、駆動回路基体60の法線方向に伸縮し、例えば、約1mm程度のたわみ性が得られる。
なお、第1及び第2実施形態では、導電部材はジグザク状、螺旋状であったが、これらの形状に限定されるものではなく、伸縮性のある形状であれば適宜に設定できる。
以上のような実施形態で説明したインクジェット記録ヘッドは、記録媒体P上へ画像(文字を含む)を記録するものであったが、これに限定されるものではない。すなわち、記録媒体は紙に限定されるものでなく、また、吐出する液体もインクに限定されるものではない。例えば、高分子フィルムやガラス上にインクを吐出してディスプレイ用カラーフィルターを作成したり、溶接状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成したりする等、工業用的に用いられる液滴噴射装置全般に含まれる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録ヘッドを示す斜視図である。 図1に示すインクジェット記録ヘッドを構成するヘッドユニットのイジェクタ基体を示す平面図である。 図1に示すインクジェット記録ヘッドを構成するヘッドユニットのノズル面を示す平面図である。 図1に示すインクジェット記録ヘッドを構成するヘッドユニットのイジェクタ基体と駆動回路基体とを接続する導電部材を示す断面図である。 図1に示すインクジェット記録ヘッドが搭載されるインクジェット記録装置の主要部分を示す斜視図である。 図1に示すインクジェット記録ヘッドのイジェクタ基体と駆動回路基体とを接続する導電部材の製造方法を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録ヘッドのイジェクタ基体と駆動回路基体とを接続する導電部材の製造方法を説明する図である。
符号の説明
10 インクジェット記録ヘッド
14 ヘッドユニット
16,18 イジェクタ基体
24 ノズル
30 液滴イジェクタ
46 振動板
48 圧電素子(駆動素子)
50 圧力室
56 電極パッド
58 導電部材
60 駆動回路基体
82 導電部材
100 インクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)

Claims (5)

  1. 駆動素子によって圧力室内のインクに圧力波を作用させてノズルからインク滴を吐出する液滴イジェクタと、
    前記液滴イジェクタが複数配列されたイジェクタ基体と、
    前記イジェクタ基体に対向して配置され、前記駆動素子を駆動して前記ノズルからインク滴を吐出させる駆動回路基体と、
    前記イジェクタ基体と前記駆動回路基体とを接続する伸縮性の導電部材と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記導電部材はバネ状に形成され、
    前記導電部材の伸縮方向が、前記イジェクタ基体の板厚方向であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記液滴イジェクタは、前記駆動素子で振動板を変位させて前記圧力室内のインクに圧力波を作用させるものであり、
    前記駆動素子の可動部の上部に、前記導電部材と接続される電極パッドが配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記液滴イジェクタは、前記駆動素子で振動板を変位させて前記圧力室内のインクに圧力波を作用させるものであり、
    前記圧力室の上部に、前記導電部材と接続される前記駆動素子の電極パッドが配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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