JP2006081815A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 分離ユニット2は、前記支持体21に水平方向に回動自在かつ支持体21の正面開口を開閉自在に取り付けられ前記図柄表示手段の図柄を正面側から視認可能なパネル部材30を備え、前記前扉3は、前記筐体1の開口下部14を閉塞可能な扉本体41と、窓部45及び飾り部42Aを有し前記扉本体41の上部に取り付けられる装飾体42とを備えるとともに、前記筐体1に水平方向に回動自在かつ筐体1の開口部11を開閉自在に取り付けられ、前記パネル部材30は、前記分離ユニット2を筐体内に収納した状態で、前記装飾体42の背面側から前記窓部45を塞ぐように前記装飾体42に固定され、前記前扉3は、前記装飾体42に前記パネル部材30を固定した状態で、筐体1の開口部11を閉塞可能に形成されている。
【選択図】 図1
Description
そこで、本発明は、かかる問題を解決すべくなされたものであり、交換部品の軽量化を図り、従来よりもさらに交換コスト削減を可能とする遊技機を提供することを目的とする。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面に開口部(11)を有する筺体(1)と、前記筐体(1)の開口部(11)を正面側から塞ぐ前扉(3)と、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、遊技機の作動を制御するための制御装置とを少なくとも備え、少なくとも前記図柄表示手段及び制御装置をこれらを支持する支持体(21)に搭載した分離ユニット(2)を、前記筐体(1)の開口上部(13)内に着脱自在に設置した遊技機に係る。
ここで、「図柄表示手段」とは、駆動モータにより回転する複数の図柄を表示した回転リール(23)や、液晶表示装置などを含む。また、「制御装置」は、いわゆる基板といわれるものであり、遊技を制御するための遊技制御装置や、遊技に付随する演出等を制御するための演出制御装置を含む。「制御装置」は、制御基板を基板ケースに収納した基板ユニット(24)として構成することができる。
前記分離ユニット(2)は、筐体(1)の開口上部(13)に収納固定される支持体(21)に少なくとも前記図柄表示手段及び制御装置を搭載したものである。もちろん、それ以外の部品を搭載又は取り付け可能であっても構わない。支持体(21)は、方形状の金属枠などを含み、搭載部品を固定すると共に、それらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。そして支持体(21)は、例えば筐体(1)の開口部(11)を上下に仕切る中板(12)などの支持部材により筐体内部に支持され、固定装置(10)により筐体内部に固定される。
また、本発明では、前記分離ユニット(2)は、前記支持体(21)に水平方向に回動自在かつ支持体(21)の正面開口を開閉自在に取り付けられ前記図柄表示手段の図柄を正面側から視認可能なパネル部材(正面パネル(30))を備えている。また、前記前扉(3)は、前記筐体(1)の開口下部(14)を閉塞可能な扉本体(41)と、正面側から背面側を透視可能な窓部(枠開口(45))及びこの窓部(45)の周囲に設けられた飾り部(42A)を有し前記扉本体(41)の上部に取り付けられる装飾体(装飾枠(42))とを備えるとともに、前記筐体(1)に水平方向に回動自在かつ筐体(1)の開口部(11)を開閉自在に取り付けられている。
前記前扉(3)は、筐体(1)の側板(16)などにヒンジ(筐体ヒンジ(19))を介して取り付けられる板状の扉とすることができ、前扉(3)の扉本体(41)は、筐体(1)の開口下部(14)を塞ぐ(内部を遮蔽する)ことができるものであって、開口上部(13)については必ずしも閉塞できなくてもよい。前記装飾体(42)の窓部(45)は、正面側から背面側を見ることができるものであればよく、開口部や、透明部材により形成された部分を含む。従って、装飾体(42)は、扉本体(41)の上面などに取り付けられる枠囲いや、枠囲いに透明パネルを嵌め込んだものを含むものである。また、飾り部(42A)は、窓部(45)の周囲の造形や電飾を含む。
ここで、パネル部材(30)と装飾体(42)との固定は、パネル部材(30)及び装飾体(42)のいずれか又は双方に設けた係合装置(パネル係合装置(50))を係合させることにより行うことができる。係合装置(50)としては、分離ユニット(2)の着脱の便に鑑み、係合孔と挿入片、ボルトと蝶ネジ、フックと留め金などの、工具を必要としないものが好ましい。
(作用)
本発明においては、分離ユニット(2)にパネル部材(30)を設けた構成にしてあるので、遊技内容の変更に伴う最低限のデザイン変更が可能となると共に、分離ユニット(2)に付属する部品点数が減り、分離ユニット(2)の軽量化を図ることができる。また、パネル部材(30)は、前扉(3)の扉本体(41)の開閉と同時に開閉するので、図柄表示手段や制御装置の点検、メンテナンスなどを行いやすい。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
本発明は、扉本体(41)と装飾体(42)とを別部材で形成し、装飾体(42)を扉本体(41)から分離可能に形成したものである。装飾体(42)は、例えばネジなどにより扉本体(41)に取り付けることができると共に、装飾体(42)を取り外して他の装飾体(42)に取り替えることができるようになっている。
(作用)
本発明によれば、面替えの際、分離ユニット(2)と装飾体(42)を取り替えることによって、遊技内容と筐体デザインを変更することができるとともに、同じ分離ユニット(2)を用いて異なる装飾体(42)を使用することにより、遊技内容が同一で筐体デザインの異なる遊技機を提供することができる。しかもこれらは、交換部品の組み合わせによって容易に行うことができる。
(図面の説明)
図1乃至図5は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1及び図2はスロットマシンの分解斜視図、図3は下扉の分解斜視図、図4はスロットマシンの縦断面図、図5は下扉と正面パネルの係合部を示す図である。
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図2に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1、筐体1内部に着脱自在に設けられヒンジ25を介して正面パネル30を取り付けた分離ユニット2、筐体1の開口下部14を開塞自在であり上側に装飾枠42を有する下扉40とから構成されている。そして、前記正面パネル30は、下扉40の装飾枠42と一体となって、筐体1の開口部11を開塞自在な前扉3を構成する。
筐体1は、図1に示すように、底板15及び側板16及び天板17及び裏板18からなる前面(遊技者と対峙する正面)側に開口する箱体であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。中板12の下面には電源ユニット4が取り付けられており、底板15の上面にはホッパーユニット5が設置されている。
ここで、電源ユニット4は、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、ホール管理者が種々の設定を行うためのスイッチ等を有している。ホッパーユニット5は、遊技メダルを貯留すると共に払い出すためのものである。電源ユニット4及びホッパーユニット5は、いわゆる「面替え」に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、遊技機交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
(分離ユニット2)
分離ユニット2は、支持体21と、支持体21に固定されたリールユニット20、基板ユニット24、及び支持体21の正面開口を開閉自在に取り付けられた正面パネル30とから形成されている。
支持体21は、正面側に開口する方形状の枠組であり、その素材は、金属、樹脂、カーボンなどとすることができる。そして、リールユニット20及び基板ユニット24を固定可能であり、これらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。また、支持体21は、他の構成部品を固定設置可能であってもかまわない。例えば、スロットマシンSの遊技設定を変更するための設定変更スイッチや、ボリューム調整をするためのスイッチが設けられたスイッチユニットを固定してあってもよい。また、支持体21の底面奥側には、支持体21を中板12に乗せて開口上部13内に押入する際の摩擦抵抗を無くし、収納を容易にするためのガイドローラ22が設けられている。さらに、支持体21の左側の正面縦枠には、正面パネル30を回動自在に支持する支持体ヒンジ25が上下に間隔を開けて二個設けられており、右側の正面縦枠には、筐体1に設けられた固定装置10と係合可能なフックが形成されている。
分離ユニット2は、筐体1の中板12の上に乗せ開口上部13内部に収納され、固定装置10により、筐体1に固定される。さらに、分離ユニット2を筐体内に収納した状態で正面パネル30を装飾枠42に係合固定することにより、正面パネル30と下扉40とが一体になって前扉3を構成し、筐体1の開口部11を閉塞することができるようになる。
下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための幅厚の扉であり、筐体1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。そして、下扉40は、扉本体41と、この扉本体41の上方に着脱自在に取り付けられる装飾枠42とから構成されている(図3参照)。
(扉本体41)
扉本体41は、図1に示すように、上部がカウンター状に形成され、スロットマシンSを作動させるための操作部44を有している。操作部44としては、扉本体41の上面右端に形成された段部にメダル投入口44A、上面左側に設けられたベットスイッチ44B及び精算スイッチ、正面側にはスタートスイッチ44C及びストップスイッチ44Dが設けられている。なお、スタートスイッチ44C及びストップスイッチ44Cは、回転リール25の回転を開始及び停止させるためのものである。ベットスイッチ44Bは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものである。
さらに、図2に示すように、扉本体41の裏面側には、前記メダル投入口44Aから投入されたメダルを誘導しながらメダルの真贋を判断するためのメダルセレクター47が設けられている。また、扉本体41の裏面において右側端部には、筐体ヒンジ19と係合可能な下扉係合部46が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部46の対向側端部には、ロック機構7が設けられている。このロック機構7は、扉本体41側に設けられた係止片が、特に図示しないが、筐体1の反ヒンジ側の側板16内側面に設けられた凸部に係止され、扉を閉めると自動的にロックされ、扉本体41の正面側側端部に設けられた鍵穴に所定の鍵を差し込んで回すと、ロックが解除されるようになっている。
装飾枠42は、図1に示すように、扉本体41の上面に取り付けられる方形状の枠体であり、中央に窓部である枠開口45を有し、周囲には飾り部44Aが設けてある。この飾り部44Aは、内部にランプなどの発光体を設けた演出用の電飾として、又は液晶表示装置などを設けた表示装置として形成することができる。また、特に図示しないが、装飾枠42の上方隅角部などにスピーカを取り付けても良い。
装飾枠42の背面底部には、図3及び図4に示すように、幅方向にわたって垂下片48が形成されている。これは、装飾枠42を扉本体41に取り付ける取り付け部として機能すると共に、装飾枠42を扉本体41の接合部分の正面側からワイヤなどが差し込まれないようにするためのものである。
また、装飾枠42に、扉本体41と同様のロック機構を設け、筐体1の側板16又は分離ユニット2の支持体21に装飾枠42がロックされるようにして、セキュリティーの向上を図るようにしてもよい。
(パネル係合装置50)
ここで、装飾枠42の枠開口45は、正面パネル30により背面側から塞がれるようになっている。すなわち、装飾枠42及び正面パネル30に設けられたパネル係合装置50により、分離ユニット2を筐体1に収納固定した状態で、装飾枠42及び正面パネル30が一体化するようになっているものである。
(スロットマシンSの交換)
以上のように形成されたスロットマシンSについて、いわゆる面替えの際の作業手順を説明する。
下扉40については、下パネルユニット41P若しくは下パネルユニット41Pのパネルのみを交換するだけでよい。装飾枠42は扉本体41と共に筐体1に据え置くことができ、装飾枠42に設けられている電飾や表示装置などのデバイスはそのまま再利用できる。このため、分離ユニット2に搭載される部品点数が減り、分離ユニット2の軽量化を図ることができるとともに、交換費用を削減することができる。
なお、本実施の形態では、分離ユニット2を中板12に載置するように形成してあったが、筐体1には中板12を設けず、分離ユニット2は他の支持手段により筐体内部に支持ようにしてもよい。例えば、側板16や裏板18の内周面や底板15に、分離ユニット2を下方から支持する支持部材(張り出し片や取り付け具、支持柱など)を設けてもよい。あるいは、天板17の下面に、分離ユニット2を吊り下げ支持可能な吊り下げ部材を設けることもできる。
1 筐体 2 分離ユニット
3 前扉 4 電源ユニット
5 ホッパーユニット 7 ロック機構
10 固定装置 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 17 天板
18 裏板 19 筐体ヒンジ
20 リールユニット 21 支持体
22 ガイドローラ 23 回転リール(図柄表示手段)
24 基板ユニット(制御装置) 25 支持体ヒンジ
30 正面パネル(パネル部材) 31 図柄表示窓
32 表示部 33 係合孔
40 下扉 41 扉本体
42 装飾枠(装飾体) 42A 飾り部
43 メダル皿 44 操作部
44A メダル投入口 44B ベットスイッチ
44C スタートスイッチ 44D ストップスイッチ
45 枠開口(窓部) 46 下扉係合部
47 メダルセレクター 48 垂下片
49 挿入片 50 パネル係合装置
Claims (2)
- 正面に開口部を有する筺体と、
前記筐体の開口部を正面側から塞ぐ前扉と、
複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、
遊技機の作動を制御するための制御装置とを少なくとも備え、
少なくとも前記図柄表示手段及び制御装置をこれらを支持する支持体に搭載した分離ユニットを、前記筐体の開口上部内に着脱自在に設置した遊技機において、
前記分離ユニットは、前記支持体に水平方向に回動自在かつ支持体の正面開口を開閉自在に取り付けられ前記図柄表示手段の図柄を正面側から視認可能なパネル部材を備え、
前記前扉は、前記筐体の開口下部を閉塞可能な扉本体と、正面側から背面側を透視可能な窓部及びこの窓部の周囲に設けられた飾り部を有し前記扉本体の上部に取り付けられる装飾体とを備えるとともに、前記筐体に水平方向に回動自在かつ筐体の開口部を開閉自在に取り付けられ、
前記パネル部材は、前記分離ユニットを筐体内に収納した状態で、前記装飾体の背面側から前記窓部を塞ぐように前記装飾体に固定され、
前記前扉は、前記装飾体に前記パネル部材を固定した状態で、筐体の開口部を閉塞可能に形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記装飾体は、前記扉本体に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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