JP2006078405A - ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことのできるナビゲーション装置、ナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】 主制御部31(相違比較判定部49)は、ナビ装置1が現在地の手前10キロメートルの区間を実際に走行して算出した実走行時間と、同じ区間について情報センタNCから送信された予測走行時間とを比較し、その相違が基準値を超えたときであって、前回情報センタNCから予測走行時間を受信したときから規定時間Tx以上経過後のみ情報センタNCから新たな予測走行時間を受信した。また、そのとき、ナビ装置1は、情報センタNCの実走行情報記憶部17にデータ送受信部21を介してその実走行時間を送信した。そして、情報センタNCは、その実走行時間を履歴用走行データとして蓄積し、統計処理することにより実走行交通情報(リンク所要時間)として記憶した。
【選択図】 図2
【解決手段】 主制御部31(相違比較判定部49)は、ナビ装置1が現在地の手前10キロメートルの区間を実際に走行して算出した実走行時間と、同じ区間について情報センタNCから送信された予測走行時間とを比較し、その相違が基準値を超えたときであって、前回情報センタNCから予測走行時間を受信したときから規定時間Tx以上経過後のみ情報センタNCから新たな予測走行時間を受信した。また、そのとき、ナビ装置1は、情報センタNCの実走行情報記憶部17にデータ送受信部21を介してその実走行時間を送信した。そして、情報センタNCは、その実走行時間を履歴用走行データとして蓄積し、統計処理することにより実走行交通情報(リンク所要時間)として記憶した。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーションシステムに関する。
従来、目的地までの経路を案内するナビゲーション装置として、車両に搭載されるカーナビゲーション装置が知られている。そのカーナビゲーション装置は、目的地を設定するだけで現在地から目的地までの経路探索をして、音声や画像によってその探索した経路の経路案内ができるといった利便性から広く利用されるようになっている。
このようなカーナビゲーション装置には、交通情報を交通情報センタから受信し、その交通情報に基づいて経路の探索や旅行時間の算出を行う機能があった。すなわち、現在地から目的地までの経路が含まれる地図メッシュを作成し、その地図メッシュのうち現在地に近い地図メッシュから順に選択し、その選択した地図メッシュ毎に交通情報センタから抽出した交通情報をナビゲーション装置に送信していた。そして、交通情報の合計情報量がカーナビゲーション装置で受信可能な規定量以上になると、それ以降の地図メッシュの選択を停止していた。これにより、カーナビゲーション装置は、現在地近傍の利用価値が高い交通情報を適切な量だけ受信していた(例えば、特許文献1)。
特開2004−085486号公報
しかしながら、特許文献1に記載のカーナビゲーション装置では、時間の経過に伴って交通情報センタから配信された交通情報と現在の交通情報とに相違が生じたときにも、交通情報センタから交通情報の再取得を行わないため、交通情報の精度を保つのが困難であった。これを解決するために予め定めたタイミングで自動で交通情報の再取得を行うと、以前取得した交通情報と何ら変化していない交通情報を再取得してしまうことがあった。一方、交通情報の再取得を自動ではなくユーザの操作によってのみ行うと、最適なタイミングで再取得を行うことができなかった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことのできるナビゲーション装置、ナビゲーションシステムを提供することである。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、道路の交通情報に基づいて、情報センタが算出する予測交通情報を該情報センタから受信するナビゲーション装置において、前記道路の予測交通情報を前記情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、前記センタ交通情報受信手段が受信した前記予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記憶手段と、走行して得られた実走行交通情報を算出する実走行交通情報算出手段と、前記実走行交通情報算出手段により算出された前記実走行交通情報を記憶する実走行交通情報記憶手段と、前記予測交通情報と前記実走行交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する比較手段とを備え、前記センタ交通情報受信手段は、前記相違が前記基準値を超えるとき、前記情報センタから新たな予測交通情報を受信することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記相違が前記基準値を超えるとき、前記実走行交通情報を前記情報センタに送信する送信手段を備
えたことを要旨とする。
えたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、道路の交通情報に基づいて、情報センタが算出する予測交通情報を該情報センタから受信するナビゲーション装置において、前記道路の予測交通情報を前記情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、前記センタ交通情報受信手段が受信した前記予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記憶手段と、前記道路の各リンクのそれぞれの現在の交通情報を受信する現況交通情報受信手段と、前記現在の交通情報を記憶する現交通情報記憶手段と、前記予測交通情報と前記現在の交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する比較手段とを備え、前記センタ交通情報受信手段は、前記相違が前記基準値を超えるとき、前記情報センタから新たな予測交通情報を受信することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3に記載のナビゲーション装置において、現在地から目的地に向かうための複数のリンクから構成される案内経路を探索する経路探索手段を備え、前記センタ交通情報受信手段は、前記案内経路上の道路の予測交通情報を前記情報センタから受信することを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、前記センタ交通情報受信手段は、前記相違が前記基準値を超えるときであって、前記情報センタから予測交通情報を受信する間隔が予め定めた規定時間以上であるとき、前記情報センタから新たな予測交通情報を受信することを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、前記基準値は、走行する道路に応じて変動することを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、道路の交通情報に基づいて予測交通情報を算出する情報センタと、該情報センタから前記予測交通情報を受信するナビゲーション装置を備えたナビゲーションシステムにおいて、前記ナビゲーション装置は、前記道路の予測交通情報を前記情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、前記センタ交通情報受信手段が受信した前記予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記憶手段と、走行して得られた実走行交通情報を算出する実走行交通情報算出手段と、前記実走行交通情報算出手段により算出された前記実走行交通情報を記憶する実走行交通情報記憶手段と、前記予測交通情報と前記実走行交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する比較手段とを備え、前記ナビゲーション装置のセンタ交通情報受信手段は、前記相違が前記基準値を超えるとき、前記情報センタから新たな予測交通情報を受信することを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、道路の交通情報に基づいて予測交通情報を算出する情報センタと、該情報センタから前記予測交通情報を受信するナビゲーション装置を備えたナビゲーションシステムにおいて、前記ナビゲーション装置は、前記道路の予測交通情報を前記情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、前記センタ交通情報受信手段が受信した前記予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記憶手段と、走行して得られた実走行交通情報を算出する実走行交通情報算出手段と、前記実走行交通情報算出手段により算出された前記実走行交通情報を記憶する実走行交通情報記憶手段と、前記予測交通情報と前記実走行交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する比較手段とを備え、前記ナビゲーション装置のセンタ交通情報受信手段は、前記相違が前記基準値を超えるとき、前記情報センタから新たな予測交通情報を受信することを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、道路の予測交通情報を情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、その予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記憶手段と、走行して得られた実走行交通情報を算出する実走行交通情報算出手段と、その実走行交通情報を記憶する実走行交通情報記憶手段とを備えた。そして、比較手段は、予測交通情報と実走行交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する。センタ交通情報受信手段は、その相違が基準値を超えるとき、情報センタから新たな予測交通情報を受信する。この結果、予測交通情報と実走行交通情報との相違が基準値を超えたとき、すなわち、受信済みの予測交通情報の精度が悪い場合に、情報センタに予測交通情報の送信要求をして予測交通情報を受信することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
請求項2に記載の発明によれば、相違が基準値を超えるとき、実走行交通情報を情報センタに送信する送信手段を備えたので、例えば、情報センタがその実走行交通情報に基づいて予測交通情報を算出することによって情報センタの算出する予測交通情報の精度を向
上させることができる。また、送信する実走行交通情報は、情報センタの算出した予測交通情報との相違が基準値を超えた実走行交通情報のみのため、送信する情報量を低減することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
上させることができる。また、送信する実走行交通情報は、情報センタの算出した予測交通情報との相違が基準値を超えた実走行交通情報のみのため、送信する情報量を低減することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
請求項3に記載の発明によれば、道路の予測交通情報を情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、その予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記憶手段と、道路の各リンクのそれぞれの現在の交通情報を受信する現況交通情報受信手段と、その現在の交通情報を記憶する現交通情報記憶手段とを備えた。そして、比較手段は、予測交通情報と現在の交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する。センタ交通情報受信手段は、その相違が基準値を超えるとき、情報センタから新たな予測交通情報を受信する。この結果、予測交通情報と現在の交通情報との相違が基準値を超えたとき、すなわち、受信済みの予測交通情報の精度が悪い場合に、情報センタに予測交通情報の送信要求をして予測交通情報を受信することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
請求項4に記載の発明によれば、現在地から目的地に向かうための複数のリンクから構成される案内経路を探索する経路探索手段を備え、センタ交通情報受信手段は、案内経路上の道路の予測交通情報を情報センタから受信する。この結果、経路案内中に受信済みの予測交通情報の精度が悪い場合に、情報センタに予測交通情報の送信要求をして案内経路上の道路の予測交通情報を受信することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
請求項5に記載の発明によれば、センタ交通情報受信手段は、相違が基準値を超えるときであって、情報センタから予測交通情報を受信する間隔が予め定めた規定時間以上であるとき、情報センタから新たな予測交通情報を受信する。この結果、例えば、前記情報センタから予測交通情報を受信してからまだ規定時間以上経過しておらず、情報センタの算出した予測交通情報がまだ更新されていないのにも関わらず、その更新されていない予測交通情報を受信することを防止するので、通信量を低減することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
請求項6に記載の発明によれば、基準値は、走行する道路に応じて変動するので、例えば、相違が生じやすい道路に対しては基準値を大きくすることにより、実際には情報センタの予測交通情報が更新されていないのに、その更新前の情報センタの予測交通情報を受信してしまうことを防止することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
請求項7に記載の発明によれば、ナビゲーション装置は、道路の予測交通情報を情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、その予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記憶手段と、走行して得られた実走行交通情報を算出する実走行交通情報算出手段と、その実走行交通情報を記憶する実走行交通情報記憶手段とを備えた。そして、比較手段は、予測交通情報と実走行交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する。ナビゲーション装置のセンタ交通情報受信手段は、その相違が基準値を超えるとき、情報センタから新たな予測交通情報を受信する。この結果、予測交通情報と実走行交通情報との相違が基準値を超えたとき、すなわち、受信済みの予測交通情報の精度が悪い場合に、情報センタに予測交通情報の送信要求をして予測交通情報を受信することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を自動車に搭載したナビゲーション装置の第1実施形態を図1〜図8に従
って説明する。図1は、ナビゲーション装置1及びそのナビゲーション装置1を備えたナビゲーションシステムAの概略構成図である。また、図2は、本実施形態のナビゲーション装置1及び情報センタNCの構成を示すブロック図である。
以下、本発明を自動車に搭載したナビゲーション装置の第1実施形態を図1〜図8に従
って説明する。図1は、ナビゲーション装置1及びそのナビゲーション装置1を備えたナビゲーションシステムAの概略構成図である。また、図2は、本実施形態のナビゲーション装置1及び情報センタNCの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ナビゲーション装置(以下、ナビ装置という)1は、自動車CAに取り付けられたナビ装置であって、そのナビ装置1は、携帯電話網等のネットワークMを介して情報センタNCと双方向通信可能な状態である。このように、ナビ装置1と情報センタNCとでナビゲーションシステムAが構成される。そして、ナビゲーションシステムA内のナビ装置1は、情報センタNC内に予めユーザ登録されており、ユーザIDによりそれぞれのナビ装置1が管理されているものとする。
図2に示すように、情報センタNCは、データ送受信部3、道路交通情報通信システム受信部5、交通情報記憶部7、予測走行時間記憶部11及び主制御部13を備えている。データ送受信部3、道路交通情報通信システム受信部5、交通情報記憶部7、予測走行時間記憶部11は、それぞれ主制御部13に電気的に接続され、前記各部間で各種データの授受が可能となっている。また、情報センタNCは、データ送受信部3を介してナビ装置1とデータの授受を行っている。
交通情報記憶部7は、現況情報記憶部15、実走行情報記憶部17及び過去統計情報記憶部19を備えている。
現況情報記憶部15には、現況交通情報ITRが記憶される。現況交通情報ITRは、道路交通情報通信システム受信部5がその時々で受信する道路交通情報通信システムから一定範囲の道路上の各リンクの交通情報から抽出した、該リンクを走行するのに要する時間(リンク所要時間)であって、それぞれ走行方向(上り線又は下り線)毎に記憶されている。そして、道路交通情報通信システムから新しい交通情報が送信される毎に、現況交通情報ITRは更新されるようになっている。
現況情報記憶部15には、現況交通情報ITRが記憶される。現況交通情報ITRは、道路交通情報通信システム受信部5がその時々で受信する道路交通情報通信システムから一定範囲の道路上の各リンクの交通情報から抽出した、該リンクを走行するのに要する時間(リンク所要時間)であって、それぞれ走行方向(上り線又は下り線)毎に記憶されている。そして、道路交通情報通信システムから新しい交通情報が送信される毎に、現況交通情報ITRは更新されるようになっている。
実走行情報記憶部17には、実走行交通情報IT1が記憶されている。実走行交通情報IT1は、ナビ装置1を搭載した自動車CAが過去に走行した情報センタNC近辺の各リンクの各々について、各時間帯に対する該リンクを走行するのに要する時間(リンク所要時間)であって、それぞれ走行方向(上り線又は下り線)毎に記憶されている。
図3は、実走行情報記憶部17の実走行交通情報IT1を説明するための模式図である。図3は、走行方向が上り線での、15:00〜18:00であって15分間隔に区分された各時間帯(所定の時間帯)での、リンク1〜リンク10の実走行交通情報(リンク所要時間)IT1を示す。ここで、例えば、リンク1の16:00〜16:14の時間帯には、「6」、即ち6分の実走行交通情報(リンク所要時間)IT1が記憶されている。
この実走行交通情報IT1は、主制御部13によって、以下のように作成される。
ナビ装置1を搭載した自動車CAが情報センタNCの近辺の道路(案内経路)を走行中において、ナビ装置1は、該道路上のリンク及びノードを現在位置と地図データから特定し、内蔵したタイマから該リンクを走行するのに要した所要時間(候補所要時間)を演算する。そして、ナビ装置1は、そのときに候補所要時間とその時の時間帯と走行方向とを履歴用走行データとして情報センタNCに送信する。従って、自動車CAが道路を走行すればするほど、また、情報センタNCの近辺のリンクを走行した自動車CAが多ければ多いほど履歴用走行データが蓄積される。本実施形態では、これら蓄積した履歴用走行データを統計処理することにより実走行交通情報(リンク所要時間)IT1を取得し、実走行情報記憶部17に記憶する。
ナビ装置1を搭載した自動車CAが情報センタNCの近辺の道路(案内経路)を走行中において、ナビ装置1は、該道路上のリンク及びノードを現在位置と地図データから特定し、内蔵したタイマから該リンクを走行するのに要した所要時間(候補所要時間)を演算する。そして、ナビ装置1は、そのときに候補所要時間とその時の時間帯と走行方向とを履歴用走行データとして情報センタNCに送信する。従って、自動車CAが道路を走行すればするほど、また、情報センタNCの近辺のリンクを走行した自動車CAが多ければ多いほど履歴用走行データが蓄積される。本実施形態では、これら蓄積した履歴用走行データを統計処理することにより実走行交通情報(リンク所要時間)IT1を取得し、実走行情報記憶部17に記憶する。
従って、実走行交通情報IT1は、過去に実際に走行したときに取得した所要時間(候
補所要時間)に基づいて求められたものであるため、精度の高いものとなる。しかも、時間帯毎に実走行交通情報IT1が求められているため、さらに精度の高いものとなる。
補所要時間)に基づいて求められたものであるため、精度の高いものとなる。しかも、時間帯毎に実走行交通情報IT1が求められているため、さらに精度の高いものとなる。
過去統計情報記憶部19には、統計交通情報IT2が記憶されている。統計交通情報IT2は、各リンクについて、統計的に取得した各日毎に0:00〜23:59の24時間の各時間帯に対する該リンクを走行するのに要する時間(リンク所要時間)であって、それぞれ走行方向(上り線又は下り線)毎に記憶されている。この統計交通情報IT2は、予め道路交通情報通信システムから取得した過去の交通情報と、道路交通センサスから取得した過去の交通情報に基づいて作成されたデータであって、予め記憶されている。従って、この統計交通情報IT2は、予め道路交通情報通信システムからの交通情報や道路交通センサスからの交通情報の情報提供を受けることができる道路の各リンクに対して与えられる。
図4は、過去統計情報記憶部19の統計交通情報IT2を説明するための模式図である。図4は、走行方向が上り線での、15:00〜18:00であって15分間隔に区分された各時間帯におけるリンク1〜リンク10の統計交通情報IT2を示す。因みに、例えば、リンク1の15:00〜15:14の時間帯には、「3」、即ちリンク所要時間が3分の統計交通情報IT2が記憶され、リンク1の15:15〜15:29の時間帯には、「5」、即ちリンク所要時間が5分の統計交通情報IT2が記憶されている。
予測走行時間算出部20は、ナビ装置1が探索し、情報センタNCに送信した案内経路R1上において現在地前方の所定の範囲のリンクを走行するのに要する旅行時間(以下、これを予測走行時間という)を算出する。予測走行時間算出部20は、案内経路R1上の各リンクの交通情報を、現況情報記憶部15の現況交通情報ITR、実走行情報記憶部17の実走行交通情報IT1又は過去統計情報記憶部19の統計交通情報IT2に基づいて予測交通情報としての予測走行時間を算出する。
詳述すると、例えば、図5に示すように探索された案内経路Raについて、出発地S、第1〜第7ノードN1〜N7、目的地Gをそれぞれ結ぶ第1〜第8リンクLa1〜La8がある。このとき、予測走行時間算出部20は、第1リンクLa1→第2リンクLa2→第3リンクLa3→……→第7リンクLa7→第8リンクLa8の順番で各リンクの予測交通情報を算出する。
予測走行時間算出部20は、第1リンクLa1について、まず現況情報記憶部15に出発地Sでの出発時刻の時間帯におけるその第1リンクLa1に対する現況交通情報ITRがあるかどうか検索し、ある場合には、その現況交通情報ITRを第1リンクLa1の交通情報(所要時間)とする。従って、最も精度の高い交通情報に基づいて第1リンクLa1の交通情報(所要時間)が算出されることになる。
一方、現況交通情報ITRがない場合には、予測走行時間算出部20は、実走行情報記憶部17に、出発地Sでの出発時刻の時間帯におけるその第1リンクLa1に対する実走行交通情報IT1があるかどうか検索し、ある場合には、その実走行交通情報IT1を第1リンクLa1の交通情報(所要時間)とする。
また、実走行交通情報IT1がない場合には、予測走行時間算出部20は、過去統計情報記憶部19に出発地Sでの出発時刻の時間帯におけるその第1リンクLa1に対する統計交通情報IT2があるかどうか検索し、ある場合には、その統計交通情報IT2を第1リンクLa1の交通情報(所要時間)とする。
つまり、第1リンクLa1の交通情報(所要時間)は、現況情報記憶部15の現況交通
情報ITR、実走行情報記憶部17の実走行交通情報IT1、過去統計情報記憶部19の統計交通情報IT2の順で交通情報が選ばれて算出される。
情報ITR、実走行情報記憶部17の実走行交通情報IT1、過去統計情報記憶部19の統計交通情報IT2の順で交通情報が選ばれて算出される。
第1リンクLa1の交通情報(所要時間)が算出されると、予測走行時間算出部20は、第2リンクLa2について、まず実走行情報記憶部17に、出発時刻に第1リンクLa1の交通情報(所要時間)を加えた第1ノードN1の推定到達時刻の時間帯におけるその第2リンクLa2に対する実走行交通情報IT1があるかどうか検索する。そして、実走行交通情報IT1がある場合には、その実走行交通情報IT1を第2リンクLa2の交通情報(所要時間)とする。
また、実走行交通情報IT1がない場合には、予測走行時間算出部20は、過去統計情報記憶部19に第1ノードN1の推定到達時刻の時間帯におけるその第2リンクLa2に対する統計交通情報IT2があるかどうか検索し、ある場合には、その統計交通情報IT2を第2リンクLa2の交通情報(所要時間)とする。
尚、本実施形態では、予測走行時間算出部20は、第2リンクLa2の交通情報(所要時間)の算出の際には、第1リンクLa1の交通情報(所要時間)の算出のように、最初に、現況情報記憶部15から第2リンクLa2に対する現況交通情報ITRの検索を行わない。これは、第1ノードN1に到達した時、第2リンクLa2での現況交通情報ITRは、変更されている場合があり、これを避けるために現況交通情報ITRの検索を行わないようにしている。勿論、第1リンクLa1のときのように、現況情報記憶部15の現況交通情報ITRを検索して交通情報(所要時間)を算出したり、出発地Sから予め定めたノードの数だけ現況情報記憶部15の現況交通情報ITRを検索して交通情報(所要時間)を算出したりした後、以後のノードについては現況交通情報ITRの検索を行わないようにしてもよい。
以後、予測走行時間算出部20は、第2リンクLa2の交通情報(所要時間)の算出のように、第3〜第8リンクLa3〜La8の交通情報(所要時間)を算出する。そして、予測走行時間算出部20は、第1リンクLa1〜第8リンクLa8の交通情報(所要時間)を算出すると、それぞれの交通情報(所要時間)を予測走行時間として予測走行時間記憶部11に記憶するようになっている。そして、この予測走行時間は、例えば、現況交通情報ITRが更新される毎に予測走行時間算出部20によって適宜更新され、予測走行時間記憶部11に記憶されるようになっている。そして、予測走行時間算出部20によって予測走行時間が更新され、新たな予測走行時間が予測走行時間記憶部11に記憶された後にナビ装置1からの送信要求があったとき、その新たな予測走行時間がナビ装置1に送信されるようになっている。
図2に示すように、ナビ装置1は、データ送受信部21、入出力部23、現在位置検出部25、情報記憶部27、実走行時間記憶部29及び主制御部31を備えている。データ送受信部21、入出力部23、現在位置検出部25、情報記憶部27及び実走行時間記憶部29は、それぞれ主制御部31に電気的に接続され、前記各部間で各種データの授受が可能となっている。また、ナビ装置1は、センタ交通情報受信手段、送信手段としてのデータ送受信部21を介して情報センタNCとデータの授受を行っている。
入出力部23は、例えば、各種操作アイコンを備えるリモートコントローラ等の入力手段を備えており、経路案内を行うための各種操作信号を主制御部31に入力する。また、入出力部23は表示部33を備えており、その表示部33は、例えば、画像を表示するタッチパネル式のLCD等であって、主制御部31による各種演算処理結果を出力表示する。また、この表示部33は、指等で所定の位置を押すことにより、指等で押した画面上の位置を検知して、その位置に対応する経路案内を行うための各種操作信号を主制御部31
へ出力する。すなわち、表示部33は出力手段でありながらも入力手段としても機能する。
へ出力する。すなわち、表示部33は出力手段でありながらも入力手段としても機能する。
現在位置検出部25は、車両の現在位置を検出するものである。その現在位置検出部25には、GPS受信部(Global Positioning System )35、道路交通情報通信システム受信部37、車速センサ39及び方位センサ41が備えられている。そして、現在位置検出部25は、GPS受信部35、道路交通情報通信システム受信部37によって受信した各種データを、また、車速センサ39及び方位センサ41にて検出された各センサ値のデータを、それぞれ主制御部31へ出力する。尚、本実施形態において、現在位置検出部25は、ナビ装置1が経路案内を行う間、常にこうした現在位置の座標検出を行う。
情報記憶部27は、ハードディスク、DVD−ROM等の記憶媒体を備えたデータベースあって、経路探索、経路案内等のためのプログラムや表示部33に地図、経路案内等を表示するためのプログラム等、各種プログラム及びデータが記憶されている。また、情報記憶部27は、主制御部31が目的地設定のために利用する目的地データ及び地図データや、経路探索に利用する道路データ、基準値Tk、規定時間Tx等が記憶されている。
基準値Tkは、所定の地点間、例えば案内経路上のリンク、ユーザが設定した通過地点間等の予測走行時間であって、情報センタNCから受信した予測走行時間と実際に要する旅行時間(実走行時間)との相違によって新たな処理動作を実行するか否か判断するための基準となる値(割合)である。本実施形態では、基準値Tkは20%とする。従って、予測走行時間と実走行時間との相違が20%(基準値Tk)を超えるとき、主制御部31は後記する新たな処理を実行する。
規定時間Txは、本実施形態では、情報センタNCにおいて予測走行時間が更新された後、次にその予測走行時間が更新されるまでの時間であって、この規定時間Txの間、情報センタNCの予測走行時間は更新されないようになっている。
さらに、情報記憶部27は、センタ交通情報記憶手段としてのセンタ情報記憶部43を有し、センタ情報記憶部43に主制御部31で算出された数値や情報センタNCから受信した予測走行時間等の情報を一時的に記憶する。
実走行交通情報記憶手段としての実走行時間記憶部29には、実走行交通情報としての実走行時間が記憶されている。実走行時間は、ナビ装置1が実際に走行した現在地の手前10キロメートルの範囲の道路の各リンクについて、該各リンクを走行するのに要する時間(リンク所要時間)である。詳しくは、ナビ装置1の主制御部31は、現在地の手前の10キロメートル程度(複数のリンク)の道路(案内経路)を走行中において、該道路上の各リンク及び各ノードを現在位置と地図データから特定し、内蔵したタイマから該リンクを走行するのに要した所要時間をそれぞれ演算し、その所要時間の総和を実走行時間として記憶する。
主制御部31は、検索処理部45、探索処理部47及び相違比較判定部49を備えている。本実施形態では、主制御部31が、情報記憶部27に記憶した経路案内プログラム、相違比較判定処理プログラムを実行する。これにより、主制御部31は、実走行交通情報算出手段、比較手段として機能する。
検索処理部45は、現在位置検出部25からの自動車の現在位置に関する各種データに基づいて自動車の現在位置を示す座標値を算出する。検索処理部45は、情報記憶部27に記憶された地図データを照会し、算出された座標値に対応する地図データ上の自動車の現在位置(以下、現在地という)を検索する。また、検索処理部45は、登録された目的
地Gを地図データに照会し、地図データ上の位置を検索する。検索処理部45は、検索した結果得られた自動車の現在地や目的地G周辺の地図データに対応した画像データを形成する。そして、検索処理部45は、検索した結果得られた自動車の現在地の地図データに対応した画像データを入出力部23に出力し、表示部33に画像として表示させる。また、本実施形態では、例えば、図6に示す案内画面M1のように、表示部33の画面上にあって現在地の座標と相対する位置に、現在地を三角形状の指標Pで表示する。
地Gを地図データに照会し、地図データ上の位置を検索する。検索処理部45は、検索した結果得られた自動車の現在地や目的地G周辺の地図データに対応した画像データを形成する。そして、検索処理部45は、検索した結果得られた自動車の現在地の地図データに対応した画像データを入出力部23に出力し、表示部33に画像として表示させる。また、本実施形態では、例えば、図6に示す案内画面M1のように、表示部33の画面上にあって現在地の座標と相対する位置に、現在地を三角形状の指標Pで表示する。
経路探索手段としての探索処理部47は、ユーザの指示、あるいは自動で、任意の2点間の経路、即ち案内経路を探索する。入出力部23から案内経路を探索する探索操作信号が入力されると、探索処理部47は、出発地Sから目的地Gまでの案内経路R1を探索し、その案内経路R1を表示案内するための各種情報を作成する。そして、図6に示すように、案内画面M1として、案内地図上にその案内経路R1を含む画像を入出力部23の表示部33に表示させる。
相違比較判定部49は、情報センタNCから受信した予測走行時間と実走行時間記憶部29に記憶した実走行時間について、相違比較判定処理を実行する。
詳述すると、相違比較判定部49は、案内経路の各ノードに到達する直前に来たことを現在位置検出部25から判断すると、そのノード(現在地)を含む現在地の手前10キロメートルの区間の予測走行時間をセンタ情報記憶部43から読み出す。すなわち、センタ情報記憶部43から、終端のノードが現在地となる範囲の予測走行時間を読み出す。また、同じ区間(現在地の手前10キロメートルの区間)における実走行時間を実走行時間記憶部29から読み出す。そして、予測走行時間と実走行時間との相違を求める。相違比較判定部49は、その相違が情報記憶部27に記憶した基準値Tkを超えるかどうか比較する。
詳述すると、相違比較判定部49は、案内経路の各ノードに到達する直前に来たことを現在位置検出部25から判断すると、そのノード(現在地)を含む現在地の手前10キロメートルの区間の予測走行時間をセンタ情報記憶部43から読み出す。すなわち、センタ情報記憶部43から、終端のノードが現在地となる範囲の予測走行時間を読み出す。また、同じ区間(現在地の手前10キロメートルの区間)における実走行時間を実走行時間記憶部29から読み出す。そして、予測走行時間と実走行時間との相違を求める。相違比較判定部49は、その相違が情報記憶部27に記憶した基準値Tkを超えるかどうか比較する。
相違比較判定部49は、相違が基準値Tkを超える場合、情報センタNCから受信した予測走行時間が実際の交通情報である実走行時間と合っておらず、情報センタNCに予測走行時間の送信要求を送信し、新たな予測交通情報としての新たな予測走行時間を受信する必要があると判断する。一方、相違が基準値Tk以下の場合、相違比較判定部49は、実走行時間と予測走行時間とがほぼ合っており、情報センタNCに予測走行時間の送信要求を送信し、情報センタNCから新たな予測走行時間を受信する必要がないと判断する。
なお、相違比較判定部49は、情報センタNCの情報が更新されるのに要する時間である規定時間Tx以上経過しない場合は、相違が基準値Tkを超えていても情報センタNCから予測走行時間を受信しないようになっている。これにより、更新される前の予測走行時間、すなわち一度受信した予測走行時間であって実走行時間との相違が大きい予測走行時間を受信することを防止している。
さらに、相違比較判定部49は、相違が基準値Tkを超える場合は、情報センタNCにはその実走行時間のデータが蓄積されていないと判断する。そして、相違比較判定部49は、データ送受信部21を介して情報センタNCの実走行情報記憶部17にその実走行時間(正確には、現在地の手前10キロメートルの区間にある各リンクの所要時間)を最新の実走行時間としてデータ送受信部21を介して送信する。そして、その実走行時間を受信した情報センタNCは、その実走行時間を履歴用走行データとし、その中央値となる走行データを算出して実走行交通情報IT1(リンク所要時間)として記憶する。これにより、情報センタNCの実走行情報記憶部17に記憶されている実走行交通情報IT1の精度を向上させることができる。
次に、上記するナビ装置1の作用について説明する。図7は、ナビゲーション処理(経路探索、経路案内)の全体のフローチャートを示している。まず、ユーザは、目的地Gの
住所等を入出力部23から主制御部31(探索処理部47)に入力し、目的地Gの設定を行う(ステップS11)。探索処理部47は、情報記憶部27に記憶されている地図情報から目的地Gを検索し、その地図情報と道路情報とに基づいて、出発地Sから目的地Gまでの経路探索を行う(ステップS15)。本実施形態では、例えば、探索処理部47が複数の案内経路を探索し、それらの案内経路を構成する各リンクの交通情報に基づいて、各案内経路の目的地までの所要時間を算出し、探索処理部47が、その各案内経路のうち最も所要時間の短い案内経路を案内経路R1として選択する。
住所等を入出力部23から主制御部31(探索処理部47)に入力し、目的地Gの設定を行う(ステップS11)。探索処理部47は、情報記憶部27に記憶されている地図情報から目的地Gを検索し、その地図情報と道路情報とに基づいて、出発地Sから目的地Gまでの経路探索を行う(ステップS15)。本実施形態では、例えば、探索処理部47が複数の案内経路を探索し、それらの案内経路を構成する各リンクの交通情報に基づいて、各案内経路の目的地までの所要時間を算出し、探索処理部47が、その各案内経路のうち最も所要時間の短い案内経路を案内経路R1として選択する。
そして、経路案内を開始すると(ステップS20)、図8のステップS30〜ステップS65に示すような処理(以下、相違比較判定処理という)を行う。
まず、主制御部31は、データ送受信部21を介して情報センタNCから予測走行時間を受信する(ステップS30)。そして、経路案内表示をし、10キロメートル程度走行する(ステップS35)。主制御部31は、その走行した10キロメートル程度の道路(複数のリンク)において実走行時間を算出し(ステップS40)、ナビ装置1の実走行時間記憶部29に記憶する。次に、主制御部31(相違比較判定部49)は、先に情報センタNCから受信した予測走行時間と実走行時間記憶部29に記憶した実走行時間との相違を算出する(ステップS45)。そして、相違比較判定部49は、その算出した相違が基準値Tkを超えたか否かを判断する(ステップS50)。相違が基準値Tkを超えないときは(ステップS50でNO)、ナビ装置1は通常の経路案内のための処理を実行する(ステップS35)。
まず、主制御部31は、データ送受信部21を介して情報センタNCから予測走行時間を受信する(ステップS30)。そして、経路案内表示をし、10キロメートル程度走行する(ステップS35)。主制御部31は、その走行した10キロメートル程度の道路(複数のリンク)において実走行時間を算出し(ステップS40)、ナビ装置1の実走行時間記憶部29に記憶する。次に、主制御部31(相違比較判定部49)は、先に情報センタNCから受信した予測走行時間と実走行時間記憶部29に記憶した実走行時間との相違を算出する(ステップS45)。そして、相違比較判定部49は、その算出した相違が基準値Tkを超えたか否かを判断する(ステップS50)。相違が基準値Tkを超えないときは(ステップS50でNO)、ナビ装置1は通常の経路案内のための処理を実行する(ステップS35)。
相違が基準値Tkを超えたときは(ステップS50でYES)、相違比較判定部49(主制御部31)は、情報センタNCの実走行情報記憶部17にはその実走行時間のデータがないと判断し、その実走行時間を情報センタNCの実走行情報記憶部17にデータ送受信部21を介して送信する(ステップS55)。続いて、主制御部31は、前回情報センタNCから予測走行時間を受信してから規定時間Tx以上経過したか否かを判断する(ステップS60)。規定時間Tx以上経過していないときは(ステップS60でNO)、ナビ装置1は規定時間Tx以上経過するまで通常の経路案内のための処理を続ける。一方、規定時間Tx以上経過しているときは(ステップS60でYES)、主制御部13は、目的地Gに到着したか否か判断する(ステップS65)。目的地Gに到着していない場合は(ステップS65でNO)、主制御部13は、再度情報センタNCに予測走行時間の送信要求を送信し、予測走行時間記憶部11から新たな予測走行時間を受信し(ステップS30)、相違比較判定処理(ステップS30〜ステップS65)を行う。そして、主制御部13は、目的地Gに到達するまで、前記の相違比較判定処理(ステップS30〜ステップS65)をユーザの指示に応じて繰り返し、目的地Gに到達すると(ステップS65でYES)、相違比較判定処理及び経路案内(ステップS20)を終了する。
上記第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、情報センタNCから送信された予測走行時間とナビ装置1が現在地の手前10キロメートルを実際に走行して算出した実走行時間とを比較し、その相違が基準値Tkを超えたときのみ情報センタNCから新たな予測走行時間を受信できるようにした。この結果、情報センタNCの予測走行時間記憶部11に記憶された予測走行時間が更新されたときのみ、その新たな、より精度が向上した予測走行時間を取得可能となる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
(1)本実施形態によれば、情報センタNCから送信された予測走行時間とナビ装置1が現在地の手前10キロメートルを実際に走行して算出した実走行時間とを比較し、その相違が基準値Tkを超えたときのみ情報センタNCから新たな予測走行時間を受信できるようにした。この結果、情報センタNCの予測走行時間記憶部11に記憶された予測走行時間が更新されたときのみ、その新たな、より精度が向上した予測走行時間を取得可能となる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
(2)本実施形態によれば、情報センタNCから送信された予測走行時間とナビ装置1が現在地の手前10キロメートルを実際に走行して算出した実走行時間とを比較し、その相違が基準値Tkを超えたときのみ情報センタNCから新たな予測走行時間を受信できるようにした。この結果、ナビ装置1は、情報センタNCの予測走行時間記憶部11に記憶された予測走行時間が更新されたときのみ、その新たな予測走行時間を取得可能となる。
従って、情報センタNCに記憶された予測走行時間が更新されたか否かに関わらず予め定めたタイミングのみで情報センタNCから予測走行時間を受信するときと比較して、通信量を低減することができる。
従って、情報センタNCに記憶された予測走行時間が更新されたか否かに関わらず予め定めたタイミングのみで情報センタNCから予測走行時間を受信するときと比較して、通信量を低減することができる。
(3)本実施形態によれば、情報センタNCから送信された予測走行時間とナビ装置1が現在地の手前10キロメートルを実際に走行して算出した実走行時間とを比較し、それらの相違が基準値Tkを超えたときは情報センタNCの実走行情報記憶部17にデータ送受信部21を介してその実走行時間を履歴用走行データとして送信した。この結果、実際に走行した精度の高い交通情報(リンク所要時間)を実走行交通情報IT1に蓄積することができるので、情報センタNCに記憶されている実走行情報記憶部17のデータの精度を向上することができる。
しかも、履歴用走行データとして送信された実走行時間は、履歴用走行データとして蓄積し、統計処理することにより実走行交通情報IT1(リンク所要時間)として実走行情報記憶部17に記憶される。従って、より精度の高い実走行交通情報IT1を記憶することができる。
(4)本実施形態によれば、情報センタNCから送信された予測走行時間とナビ装置1が現在地の手前10キロメートルを実際に走行して算出した実走行時間とを比較した。そして、それらの相違が基準値Tkを超えたときであっても、前回情報センタNCから予測走行時間を受信したときから規定時間Tx以上経過していないときは、情報センタNCからの予測走行時間の再受信を行わない。この結果、更新される前の予測走行時間、すなわち一度受信した予測走行時間であって、実走行時間との相違が大きい予測走行時間を受信することない。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
(5)本実施形態によれば、情報センタNCから送信された予測走行時間とナビ装置1が現在地の手前10キロメートルを実際に走行して算出した実走行時間とを比較し、それらの相違が基準値Tkを超えたときは自動的に新たな予測走行時間を情報センタNCから受信した。この結果、ユーザの操作によって情報センタNCから予測走行時間を再受信する必要がなく、簡単で、しかも通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図7、図9及び図10に従って説明する。本実施形態では、第1実施形態で説明した相違比較判定部49が、道路交通情報通信システムから受信した現況の交通情報と情報センタNCから受信した交通情報とを比較することに特徴を有するので、以下の実施形態において、前記第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図7、図9及び図10に従って説明する。本実施形態では、第1実施形態で説明した相違比較判定部49が、道路交通情報通信システムから受信した現況の交通情報と情報センタNCから受信した交通情報とを比較することに特徴を有するので、以下の実施形態において、前記第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9に示すように、ナビ装置1は、データ送受信部21、入出力部23、現在位置検出部25、情報記憶部27、主制御部31及び現況走行時間記憶部51を備えている。データ送受信部21、入出力部23、現在位置検出部25、情報記憶部27及び現況走行時間記憶部51は、それぞれ主制御部31に電気的に接続され、前記各部間で各種データの授受が可能となっている。また、ナビ装置1は、データ送受信部21を介して情報センタNCとデータの授受を行っている。
現交通情報記憶手段としての現況走行時間記憶部51には、現在の交通情報としての現況走行時間が記憶される。現況走行時間は、現在地の前方10キロメートルの範囲の道路の各リンクの旅行時間(リンク所要時間)である。詳しくは、ナビ装置1の主制御部31は、現況交通情報受信手段としての道路交通情報通信システム受信部37がその時々で受信する道路交通情報通信システムから一定範囲の道路上の各リンクの交通情報から該リン
クを走行するのに要する時間(リンク所要時間)を抽出する。そして、そのリンク所要時間を現在地の前方10キロメートルの範囲の各リンク分加算し、現況走行時間として記憶する。そして、現況走行時間は、道路交通情報通信システムから新しい交通情報が送信される毎に更新されるようになっている。
クを走行するのに要する時間(リンク所要時間)を抽出する。そして、そのリンク所要時間を現在地の前方10キロメートルの範囲の各リンク分加算し、現況走行時間として記憶する。そして、現況走行時間は、道路交通情報通信システムから新しい交通情報が送信される毎に更新されるようになっている。
相違比較判定部49は、情報センタNCから受信した予測走行時間と現況走行時間記憶部51に記憶した現況走行時間について、相違比較判定処理を実行する。
詳述すると、相違比較判定部49は、案内経路の各ノードに到達する直前に来たことを現在位置検出部25から判断すると、そのノード(現在地)を含む現在地の前方10キロメートルの区間の予測走行時間をセンタ情報記憶部43から読み出す。すなわち、センタ情報記憶部43から、始点のノードが現在地となる範囲の予測走行時間を読み出す。また、現在地の前方10キロメートルの区間における現況走行時間を現況走行時間記憶部51から読み出す。そして、予測走行時間と現況走行時間との相違を求める。相違比較判定部49は、その相違が情報記憶部27に記憶した基準値Tkを超えるかどうか比較する。
詳述すると、相違比較判定部49は、案内経路の各ノードに到達する直前に来たことを現在位置検出部25から判断すると、そのノード(現在地)を含む現在地の前方10キロメートルの区間の予測走行時間をセンタ情報記憶部43から読み出す。すなわち、センタ情報記憶部43から、始点のノードが現在地となる範囲の予測走行時間を読み出す。また、現在地の前方10キロメートルの区間における現況走行時間を現況走行時間記憶部51から読み出す。そして、予測走行時間と現況走行時間との相違を求める。相違比較判定部49は、その相違が情報記憶部27に記憶した基準値Tkを超えるかどうか比較する。
相違比較判定部49は、相違が基準値Tkを超える場合、情報センタNCから受信した予測走行時間が現況の交通情報である現況走行時間と合っておらず、情報センタNCに予測走行時間の送信要求を送信し、新たな予測走行時間を受信する必要があると判断する。一方、相違が基準値Tk以下の場合、相違比較判定部49は予測走行時間と現況走行時間とがほぼ合っており、情報センタNCに予測走行時間の送信要求を送信し、情報センタNCから新たな予測走行時間を受信する必要がないと判断する。
なお、相違比較判定部49は、第1実施形態と同様に、情報センタNCの情報が更新されるのに要する時間である規定時間Tx以上経過しない場合は、相違が基準値Tkを超えていても情報センタNCから予測走行時間を受信しないようになっている。
次に、上記するナビ装置1の作用について説明する。まず、ユーザは、第1実施形態と同様に、目的地Gの住所等を入出力部23から主制御部31(探索処理部47)に入力し、目的地Gの設定を行う(図7のステップS11)。探索処理部47は、情報記憶部27に記憶されている地図情報から目的地Gを検索し、その地図情報と道路情報とに基づいて、出発地Sから目的地Gまでの経路探索を行う(ステップS15)。
そして、経路案内を開始すると(ステップS20)、図10のステップS70〜ステップS100に示すような処理(以下、相違比較判定処理という)を行う。
まず、主制御部31は、データ送受信部21を介して情報センタNCから予測走行時間を受信する(ステップS70)。そして、経路案内表示をして走行を続け(ステップS75)、走行中に道路交通情報通信システム受信部37が道路交通情報通信システムから適宜現在地より前方10キロメートル程度の交通情報を受信し、現況走行時間として現況走行時間記憶部51に記憶する(ステップS80)。次に、主制御部31(相違比較判定部49)は、情報センタNCから受信した予測走行時間と現況走行時間記憶部51に記憶した現況走行時間との相違を算出する(ステップS85)。そして、相違比較判定部49は、その算出した相違が基準値Tkを超えたか否かを判断する(ステップS90)。相違が基準値Tkを超えないときは(ステップS90でNO)、ナビ装置1は通常の経路案内表示のための処理を続ける(ステップS75)。
まず、主制御部31は、データ送受信部21を介して情報センタNCから予測走行時間を受信する(ステップS70)。そして、経路案内表示をして走行を続け(ステップS75)、走行中に道路交通情報通信システム受信部37が道路交通情報通信システムから適宜現在地より前方10キロメートル程度の交通情報を受信し、現況走行時間として現況走行時間記憶部51に記憶する(ステップS80)。次に、主制御部31(相違比較判定部49)は、情報センタNCから受信した予測走行時間と現況走行時間記憶部51に記憶した現況走行時間との相違を算出する(ステップS85)。そして、相違比較判定部49は、その算出した相違が基準値Tkを超えたか否かを判断する(ステップS90)。相違が基準値Tkを超えないときは(ステップS90でNO)、ナビ装置1は通常の経路案内表示のための処理を続ける(ステップS75)。
相違が基準値Tkを超えたときは(ステップS90でYES)、相違比較判定部49(主制御部31)は、前回情報センタNCから予測走行時間を受信してから規定時間Tx以上経過したか否かを判断する(ステップS95)。規定時間Tx以上経過していないときは(ステップS95でNO)、ナビ装置1は規定時間Tx以上経過するまで走行を続ける。そして、規定時間Tx以上経過したときは(ステップS95でYES)、主制御部13
は、目的地Gに到着したか否か判断する(ステップS100)。目的地Gに到着していない場合は(ステップS100でNO)、主制御部13は、再度情報センタNCの予測走行時間記憶部11から新たな予測走行時間を受信し(ステップS70)、相違比較判定処理(ステップS70〜ステップS100)を行う。そして、主制御部13は、目的地Gに到達するまで、前記の相違比較判定処理(ステップS70〜ステップS100)をユーザの指示に応じて繰り返し、目的地Gに到達すると(ステップS100でYES)、相違比較判定処理及び経路案内(ステップS20)を終了する。
は、目的地Gに到着したか否か判断する(ステップS100)。目的地Gに到着していない場合は(ステップS100でNO)、主制御部13は、再度情報センタNCの予測走行時間記憶部11から新たな予測走行時間を受信し(ステップS70)、相違比較判定処理(ステップS70〜ステップS100)を行う。そして、主制御部13は、目的地Gに到達するまで、前記の相違比較判定処理(ステップS70〜ステップS100)をユーザの指示に応じて繰り返し、目的地Gに到達すると(ステップS100でYES)、相違比較判定処理及び経路案内(ステップS20)を終了する。
上記第2実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、情報センタNCから送信された予測走行時間とナビ装置1の現況走行時間記憶部51に記憶された現在地より前方10キロメートルの現況の旅行時間である現況走行時間とを比較し、その相違が基準値Tkを超えたときのみ情報センタNCから新たな予測走行時間を受信した。この結果、情報センタNCの予測走行時間記憶部11に記憶された予測走行時間が現況の交通情報に即して更新されたときのみ、その新たな、より精度が向上した予測走行時間を受信することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
(1)本実施形態によれば、情報センタNCから送信された予測走行時間とナビ装置1の現況走行時間記憶部51に記憶された現在地より前方10キロメートルの現況の旅行時間である現況走行時間とを比較し、その相違が基準値Tkを超えたときのみ情報センタNCから新たな予測走行時間を受信した。この結果、情報センタNCの予測走行時間記憶部11に記憶された予測走行時間が現況の交通情報に即して更新されたときのみ、その新たな、より精度が向上した予測走行時間を受信することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
(2)本実施形態によれば、情報センタNCから送信された予測走行時間とナビ装置1の現況走行時間記憶部51に記憶された現在地より前方10キロメートルの現況の旅行時間である現況走行時間とを比較し、その相違が基準値Tkを超えたときのみ情報センタNCから新たな予測走行時間を受信した。この結果、常に最新の交通情報を情報センタNCから受信することができる。従って、通信量を削減しながらも交通情報の精度を保つことができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記第1実施形態では、ナビ装置1において案内経路を探索し、その案内経路上であって現在地の手前10キロメートルについて予測走行時間と実走行時間とを比較した。これを、ナビ装置1において案内経路を探索せずに、ナビ装置1から現在地のみを情報センタNCに送信し、情報センタNCから現在地手前の所定範囲の予測走行時間を受信して、走行中の道路について現在地手前10キロメートルの予測走行時間と実走行時間とを比較するようにしてもよい。そして、その実走行時間を送信するようにしてもよい。
○上記第1実施形態では、ナビ装置1において案内経路を探索し、その案内経路上であって現在地の手前10キロメートルについて予測走行時間と実走行時間とを比較した。これを、ナビ装置1において案内経路を探索せずに、ナビ装置1から現在地のみを情報センタNCに送信し、情報センタNCから現在地手前の所定範囲の予測走行時間を受信して、走行中の道路について現在地手前10キロメートルの予測走行時間と実走行時間とを比較するようにしてもよい。そして、その実走行時間を送信するようにしてもよい。
○上記第1実施形態では、ナビ装置1において案内経路を探索し、その案内経路上であって現在地の手前10キロメートルについて予測走行時間と実走行時間とを比較した。これを、ナビ装置1において案内経路を探索せずに、ナビ装置1から現在地及び目的地のみを情報センタNCに送信し、情報センタNCにおいて案内経路を探索し、情報センタNCから案内経路上の予測走行時間をナビ装置1に送信し、その案内経路上であって現在地の手前10キロメートルについて予測走行時間と実走行時間とを比較することもできる。
○上記第2実施形態では、ナビ装置1において案内経路を探索し、その案内経路上であって現在地の前方10キロメートルについて予測走行時間と現況走行時間とを比較した。これを、ナビ装置1において案内経路を探索せずに、ナビ装置1から現在地のみを情報センタNCに送信し、情報センタNCから現在地前方の所定範囲の予測走行時間を受信して、走行中の道路について現在地前方10キロメートルの予測走行時間と現況走行時間とを比較するようにしてもよい。そして、その実走行時間を送信するようにしてもよい。
○上記第2実施形態では、ナビ装置1において案内経路を探索し、その案内経路上であって現在地の前方10キロメートルについて予測走行時間と現況走行時間とを比較した。これを、ナビ装置1において案内経路を探索せずに、ナビ装置1から現在地及び目的地のみを情報センタNCに送信し、情報センタNCにおいて案内経路を探索し、情報センタN
Cから案内経路上の予測走行時間をナビ装置1に送信し、その案内経路上であって現在地の前方10キロメートルについて予測走行時間と現況走行時間とを比較することもできる。
Cから案内経路上の予測走行時間をナビ装置1に送信し、その案内経路上であって現在地の前方10キロメートルについて予測走行時間と現況走行時間とを比較することもできる。
○上記各実施形態では、予測走行時間と実走行時間とを比較し、基準値Tkを超えても、規定時間Tx未満のときには、新たな予測走行時間を取得(受信)しないようにした。これを、基準値Tkを超えたときには、規定時間Txに関係なく新たな予測走行時間を取得(受信)するようにしてもよい。
○上記各実施形態では、基準値Tkを走行する路線、リンクや時間帯によらず一定の20%にしたが、20%に限定されず、他の値でもよい。また、走行する路線、リンクや走行する時間帯等によって基準値Tkを変更してもよい。この結果、より正確に情報センタNCに記憶された予測走行時間と実走行時間(現況走行時間)とを比較することができるので、精度の高い交通情報を再受信することができる。
○上記各実施形態では、相違は情報センタNCから受信した予測走行時間と実走行時間(現況走行時間)との比率であったが、これを情報センタNCから受信した予測走行時間と実走行時間(現況走行時間)との差分にしてもよい。
○上記各実施形態では、情報センタNCから受信した予測走行時間、実走行時間(現況走行時間)はいずれもリンク所要時間としたが、これを渋滞度としてもよい。すなわち、情報センタNCから受信した交通情報と現況の交通情報との渋滞度が異なったとき、その異なる度合いに応じて情報センタNCから交通情報を再受信するようにしてもよい。なお、渋滞度は例えば、渋滞、混雑、渋滞無しの3段階に設定するものであるが、3段階に限定されるものではなく、何段階に設定されていてもよい。
○上記各実施形態では、経路探索は、最初にナビ装置1が複数の案内経路を探索し、それら案内経路を構成する各リンクの交通情報に基づいて、各案内経路の目的地までの所要時間を算出する。そして、ナビ装置1は、その各案内経路のうち最も所要時間の短い案内経路を選択する。これを、経路探索時に、ナビ装置1が最適な案内経路を1つだけ探索するようにしてもよい。すなわち、リンクの交通情報及び通行規制等のリンク間の接続情報等を用いて出発地S(現在地)から各ノードに至るまでの探索コスト(案内経路に対する評価値)を計算し、目的地Gまでの全ての探索コスト計算が終了したときに、探索コストが最小となるリンクを接続して、最適な案内経路を1つだけ探索するようにしてもよい。
○上記各実施形態では、情報センタNCから受信する予測走行時間はリンク所要時間としたが、リンク所要時間に加えて、リンク所要時間に基づいて算出された各リンクを通過する際の重み付けを表す探索コストを受信するようにしてもよい。この場合、リンクの探索コストも併せて受信するため、経路の再探索を行う際に、受信したリンクの探索コストをそのまま利用することができる。
○上記各実施形態では、現在地近辺10キロメートル程度の道路についてリンク所要時間の総和を比較したが、10キロメートルに限定されず、要は情報センタNCが予測する予測走行時間の精度を保つことのできる範囲であればよい。また、現在地近辺10キロメートルについて比較せずに、リンク毎に予測走行時間と実走行時間(現況旅行時間)とを比較するようにしてもよい。
A…ナビゲーションシステム、CA…自動車、NC…情報センタ、IT1…実走行交通情報、IT2…統計交通情報、ITR…現況交通情報、Tk…基準値、Tx…規定時間、1…ナビゲーション装置、3,21…データ送受信部、5,37…道路交通情報通信システム受信部、11…予測走行時間記憶部、13,31…主制御部、15…現況情報記憶部、17…実走行情報記憶部、19…過去統計情報記憶部、20…予測走行時間算出部、29…実走行時間記憶部、33…表示部、43…センタ情報記憶部、49…相違比較判定部、51…現況走行時間記憶部。
Claims (7)
- 道路の交通情報に基づいて、情報センタが算出する予測交通情報を該情報センタから受信するナビゲーション装置において、
前記道路の予測交通情報を前記情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、
前記センタ交通情報受信手段が受信した前記予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記憶手段と、
走行して得られた実走行交通情報を算出する実走行交通情報算出手段と、
前記実走行交通情報算出手段により算出された前記実走行交通情報を記憶する実走行交通情報記憶手段と、
前記予測交通情報と前記実走行交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する比較手段とを備え、
前記センタ交通情報受信手段は、前記相違が前記基準値を超えるとき、前記情報センタから新たな予測交通情報を受信することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記相違が前記基準値を超えるとき、前記実走行交通情報を前記情報センタに送信する送信手段を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 道路の交通情報に基づいて、情報センタが算出する予測交通情報を該情報センタから受信するナビゲーション装置において、
前記道路の予測交通情報を前記情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、
前記センタ交通情報受信手段が受信した前記予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記憶手段と、
前記道路の各リンクのそれぞれの現在の交通情報を受信する現況交通情報受信手段と、
前記現在の交通情報を記憶する現交通情報記憶手段と、
前記予測交通情報と前記現在の交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する比較手段とを備え、
前記センタ交通情報受信手段は、前記相違が前記基準値を超えるとき、前記情報センタから新たな予測交通情報を受信することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1乃至3に記載のナビゲーション装置において、
現在地から目的地に向かうための複数のリンクから構成される案内経路を探索する経路探索手段を備え、
前記センタ交通情報受信手段は、前記案内経路上の道路の予測交通情報を前記情報センタから受信することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記センタ交通情報受信手段は、前記相違が前記基準値を超えるときであって、前記情報センタから予測交通情報を受信する間隔が予め定めた規定時間以上であるとき、前記情報センタから新たな予測交通情報を受信することを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記基準値は、走行する道路に応じて変動することを特徴とするナビゲーション装置。 - 道路の交通情報に基づいて予測交通情報を算出する情報センタと、該情報センタから前記予測交通情報を受信するナビゲーション装置を備えたナビゲーションシステムにおいて、
前記ナビゲーション装置は、
前記道路の予測交通情報を前記情報センタから受信するセンタ交通情報受信手段と、
前記センタ交通情報受信手段が受信した前記予測交通情報を記憶するセンタ交通情報記
憶手段と、
走行して得られた実走行交通情報を算出する実走行交通情報算出手段と、
前記実走行交通情報算出手段により算出された前記実走行交通情報を記憶する実走行交通情報記憶手段と、
前記予測交通情報と前記実走行交通情報との相違を算出し、その相違と予め定めた基準値とを比較する比較手段とを備え、
前記ナビゲーション装置のセンタ交通情報受信手段は、前記相違が前記基準値を超えるとき、前記情報センタから新たな予測交通情報を受信することを特徴とするナビゲーションシステム。
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