JP2006067763A - 回転電機用固定子およびその製造方法 - Google Patents

回転電機用固定子およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固定子コアがその内周に備える複数のティース間に形成されるスロットに、角形導体を成形して成るコイルのコイル辺が収容される回転電機用固定子において、コイル辺がスロットに収容されるようにしてコイルを固定子コアに容易に巻装する。
【解決手段】各ティース11bの先端には、周方向一方側に突出する係止突部11cが、コイル辺16のスロット13への挿入を許容する間隔を周方向一方側の隣接ティース11bとの間にあけるようにしてそれぞれ一体に設けられ、スロット13に収容されるコイル辺16のうち少なくとも固定子コア11の半径方向に沿う最内方部分と、隣接ティース11bとの間に介在してコイル辺16を係止突部11cに係合させ得る位置に定めるための位置決め部材20Aが、固定子コア11の半径方向内方側から各スロット13に嵌入、固定される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、固定子コアがその内周に備える複数のティース間に形成されるスロットに、角形導体を成形して成るコイルのコイル辺が収容される回転電機用固定子、ならびにその回転電機用固定子を製造する製造方法の改良に関する。
円形断面の導体線から成るコイルのコイル辺を加圧して角形断面に成形し、当該コイル辺を、周方向両側に延出する鍔部を先端に有するティース相互間のスロットに収容するようにした回転電機用固定子が、たとえば特許文献1等で既に知られている。
特開2003−88021号公報
ところで、上記特許文献1で開示されたものでは、角形断面を有するコイル辺の幅は、隣接ティースの鍔部間の間隔よりも小さく設定されるものであり、スロットにコイル辺を挿入するにあたっては、コイル辺の両端に連なる横断面円形のコイルエンドの一方を内方に折り曲げ、その折り曲げ部が、前記隣接ティースの鍔部間を通過するようにしてコイル辺を固定子コアの各スロットに収容せしめるようにしており、コイルの固定子コアへの巻装作業が煩雑である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、角形導体を成形して成るコイルをそのコイル辺がスロットに収容されるようにして固定子コアに巻装する作業を容易とした回転電機用固定子およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、固定子コアがその内周に備える複数のティース間に形成されるスロットに、角形導体を成形して成るコイルのコイル辺が収容される回転電機用固定子において、前記各ティースの先端には、周方向一方側に突出する係止突部が、前記コイル辺の前記スロットへの挿入を許容する間隔を周方向一方側の隣接ティースとの間にあけるようにしてそれぞれ一体に設けられ、前記スロットに収容されるコイル辺のうち少なくとも前記固定子コアの半径方向に沿う最内方部分と、前記隣接ティースとの間に介在して前記コイル辺を前記係止突部に前記半径方向に沿う外方側から係合させ得る位置に定めるための位置決め部材が、前記固定子コアの半径方向内方側から前記各スロットに嵌入、固定されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、固定子コアがその内周に備える複数のティース間に形成されるスロットに、角形導体を成形して成るコイルのコイル辺が収容される回転電機用固定子を製造するにあたり、前記固定子コアを軸方向に複数に分割した部分に対応するとともに複数の前記ティースを協働して形成するための複数のティース対応突部を内周にそれぞれ備える複数のコアブロックを、前記各ティース対応突部の先端に周方向一方側に向けて突出する係止突部が、周方向一方側の隣接ティース対応突部との間に前記コイル辺を挿入可能な間隔をあけるようにして一体に設けられた状態で準備する第1の工程と;複数の前記コアブロックを前記係止突部の突出方向が相互に逆となるように正逆両姿勢のグループに分けるとともに正逆両姿勢のコアブロックを軸方向に交互に積層し、前記各係止突部の先端が軸方向に隣接するコアブロックのティース対応突部の係止突部とは反対側の側面に合うようにして前記各コアブロックの周方向位置を定める第2の工程と;積層された状態の各コアブロックのティース対応突部間にコイルのコイル辺を各コアブロックの半径方向内方側から挿入する第3の工程と;前記ティース対応突部の前記係止突部とは反対側の側面が周方向で一致するように前記各コアブロックを周方向に相対移動せしめた後に結合し、前記コアブロック毎に前記係止突部が交互に逆方向に突出するようにして前記各ティース対応突部で複数のティースを形成するとともにそれらのティース間に形成されるスロットに各コイル辺を収容する第4の工程と;を順次経過して回転電機用固定子を製造することを特徴とする。
上記請求項1記載の発明によれば、固定子コアがその内周に備える各ティースの先端に一体に設けられる係止突部と、周方向に隣接する隣接ティースとの間には、コイル辺のスロットへの挿入を許容する間隔があけられているので、固定子コアの内方に配置されたコイルのコイル辺を固定子コアの半径方向内方側から各スロットに挿入するのは容易であり、各スロットにコイル辺を挿入した状態で、固定子コアの半径方向に沿う最内方のコイル辺と隣接ティースとの間に介在するようにして位置決め部材をスロットに嵌入、固定することにより、係止突部に固定子コアの半径方向外方側から係合するようにコイル辺の位置が定められるので、各コイル辺がスロットから内方に離脱することが阻止されることになり、それによりコイルの固定子コアへの巻装が完了するので、角形導体を成形して成るコイルを固定子コアに極めて容易に巻装することができる。
また請求項2記載の発明によれば、第2の工程では、軸方向に交互に積層された正逆両姿勢のコアブロックが内周に備えるティース対応突部相互間に、コイルのコイル辺を半径方向内方側から挿入することは可能であり、コイル辺を各ティース対応突部間に挿入した第3の工程完了後の第4の工程で、各コアブロックを周方向に相対移動せしめた後に結合することにより、コアブロック毎に係止突部が交互に逆方向に突出する複数のティースが固定子コアの内周に形成されることになり、各ティース間に形成されるスロットに収容されたコイル辺は各コアブロック毎に係止突部に固定子コアの半径方向外方側から係合することになる。したがってスロットからの離脱を阻止するようにしてコイル辺をスロットに収容することができ、角形導体を成形して成るコイルを固定子コアに極めて容易に巻装することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はオルタネータの縦断側面図、図2は固定子の一部切欠き正面図、図3は図2の3矢視方向から見た一部切欠き側面図、図4はコイルユニットの構成を示す周方向展開図、図5は単一相のコイルユニットを固定子コアに装着した状態での図3の5矢視方向から見た図、図6は単一相のコイルユニットを固定子コアに装着した状態での図3の6矢視方向から見た図、図7は図3の7−7線に沿う固定子の一部横断面図である。
先ず図1において、回転電機であるオルタネータ25は、トラック等の自動車に搭載されるものであり、ランデル型の回転子26と、該回転子26のシャフト27が回転自在に支承されるフロントブラケット28およびリヤブラケット29と、リヤブラケット29に固定的に支持される励磁コア30と、前記回転子26を磁化するようにして励磁コア30に巻装される励磁コイル31と、前記回転子26に固定される冷却用のファン32と、前記フロントおよびリヤブラケット28,29間に挟持される固定子10とを備える。
回転子26は、複数個の爪状磁極33a…を周方向等間隔に有する第1ロータコア33と、第1ロータコア33が備える複数の爪状磁極33a…間に配置される複数個の爪状磁極34a…を周方向等間隔に有する第2ロータコア34とが、リング状に結合されるとともにシャフト27に固定されて成るものである。フロントおよびリヤブラケット28,29の中心部には円筒状のボス部35,36が同軸に設けられており、リヤブラケット29のボス部36にはシャフト27の一端が軸受37を介して回転自在に支承される。またシャフト27の他端はフロントブラケット28のボス部35を貫通して外方に突出されており、ボス部35およびシャフト27間に軸受38が設けられる。
フロントブラケット28の外方で回転子26のシャフト27には冷却用のファン32が固定され、フロントブラケット28には冷却用のファン32によって生じる冷却風を流通させるための複数の空気流通孔39…が設けられ、リヤブラケット29にも、前記冷却風を流通させるための複数の空気流通孔(図示せず)が設けられる。
また前記冷却ファン32よりも外方でシャフト27の他端にはプーリ40が固定され、図示しないエンジンからの動力を伝達する無端状のベルト(図示せず)が該プーリ40に巻掛けられる。
リヤブラケット29には、そのリヤブラケット29の外面との間に収納室41を形成するようにしてカバー42が取付けられる。収納室41内には、相互に間隔をあけてリヤブラケット29に固定される一対のヒートシンク43,44、それらのヒートシンク43,44に複数ずつ取付けられるダイオード45…,46…から成る整流器47、ならびにリヤブラケット29に固定されるレギュレータ48等が収納される。またカバー42には、複数の空気流通孔49…が設けられる。
リヤブラケット29の内面側には、ロータコア33,34内に挿入される円筒状の励磁コア30が複数のねじ部材50…で固定されており、この励磁コア30に励磁コイル31が巻装される。
図2および図3を併せて参照して、固定子10は、固定子コア11に、電気角が30度ずれた3相2回路を構成するようにしてU相、V相およびW相のコイルユニット12U…,12V…,12W…が二組装着されて成るものであり、固定子コア11は、複数本の通しボルト51…で相互に締結されるフロントおよびリヤブラケット28,29間に挟持され、円筒状のヨーク部11aと、前記ヨーク部11aの内周から突出される複数個のティース11b,11b…とを一体に有して、多数枚の磁性鋼板を積層することにより構成され、各ティース11b,11b…間にはスロット13,13…が形成される。而して前記ティース11b,11b…の個数は、たとえば96個,72個,60個,48個,36個または30個であり、そのティース11b,11b…と同一個数のスロット13,13…が前記ヨーク部11aの内周に形成される。
このようなオルタネータ25では、シャフト27の回転に応じて各コイルユニット12U,12V,12Wに交流起電力が生じ、その交流起電力が整流器47で直流に整流され、さらにレギュレータ48で電圧調整された直流電力が、たとえばバッテリの充電電力としてオルタネータ25から出力される。
図4を併せて参照して、U相のコイルユニット12Uは、固定子コア11が備える複数個のスロット13,13…のうち選択された一対ずつ複数組のスロット13,13…に収容される複数のコイル14,14…が渡り線15…で相互に結ばれて成るものであり、固定子コア11の周方向に沿って各スロット13,13…にS1〜S72の番号を付したときに、たとえばS1,S7;S13,S19;S25,S31;S37,S43;S49,S55;S61,S67の番号が付されたスロット13,13…に、前記各コイル14,14…が収容される。
図5および図6を併せて参照して、コイル14は、前記スロット13,13にそれぞれ収容される一対のコイル辺16,16と、それらのコイル辺16,16の両端を結ぶ一対のコイル端17,17とを一体に有するようにして、横断面長方形状に形成されるとともに外面全面に絶縁処理が施された角形導体18を、ターン数をたとえば「3」として一体に連なるように巻回して成るものであり、重ね巻きモジュールを形成する。
而して両コイル辺16…では、前記角形導体18の一部がスロット13の深さ方向に積層される。また前記コイル端17…は、前記コイル辺16,16に一端がそれぞれ連設されるとともに相互に近接するにつれてステータコア11から離反するように傾斜した一対の傾斜部分17a,17aと、それらの傾斜部分17a,17aの他端間を結ぶねじれ連結部分17bとから成る。しかも前記両傾斜部分17a,17aでの角形導体18の積層方向は、それらの傾斜部分17a,17aに連なるコイル辺16,16の積層方向と同一であるのであるが、前記ねじれ連結部分17bは、両傾斜部分17a,17aでの積層方向を相互に逆方向とするとともに両傾斜部分17a,17aの位置がステータコア11の半径方向で相互にずれるようにして略180度ねじれており、ねじれ連結部分17bでの角形導体18の積層方向は、その両側の傾斜部分17a,17aの積層方向すなわちコイル辺16,16の積層方向とは略90度異なって、ステータコア11の軸線方向にほぼ沿っている。
このようなコイル14…は、図4で示したように、一対のコイル14,14の一方のコイル辺16,16が同一のスロット13に収容されるようにしてステータコア11に装着され、それによりU相のコイルユニット12Uが構成される。
ところで一対のコイル14,14の一方のコイル辺16,16を同一スロット13に収容することでターン数を各コイル14…のターン数の2倍としたコイルユニット12Uを構成するのは、比較的多くのターン数を得るようにしてもステータコア11の半径方向に沿うコイル端17…の集合部分の厚みを比較的小さく維持するためである。すなわち図5および図6で示すように、単一のコイル14のコイル端17におけるねじれ連結部分17bを、ステータコア11の半径方向にほぼ沿うように配置することができるので、一対のコイル14,14の一方のコイル辺16,16を同一のスロット13に収容することでU相のコイルユニット12Uのターン数を増大しても、前記ねじれ連結部分17b…をステータコア11の周方向に隣接配置することが可能であり、コイル端17…同士の干渉を回避しつつステータコア11のコンパクト化が可能となるのである。
またV相およびW相のコイルユニット12V,12Wも、上記U相のコイルユニット12Uと同様にして、複数のコイル14…がステータコア11に装着されることによって構成され、二組の各コイルユニット12U…,12V…,12W…が、コイル辺16,16を収容するスロット13,13の位置をステータコア11の周方向に順次ずらせるようにしてスタータコア11に装着されることにより、3相2回路が構成される。
図7において、固定子コア11が内周に備える複数のティース11b…の先端には、周方向一方側に突出する係止突部11c…が、前記コイル辺16,16…のスロット13…への挿入を許容する間隔dを周方向一方側の隣接ティース11b…との間にあけるようにしてそれぞれ一体に設けられる。
しかもスロット13に積層状態で収容されるコイル辺16,16と、固定子コア11との間には、各コイル辺16,16…を構成する角形導体18…が固定子コア11に直接接触するのを防止するために、スロット13…の内面全面に接触するようにして略U字状に折り曲げられた絶縁紙19が介装される。
さらに本発明に従えば、前記コイル辺16,16のうち少なくとも固定子コア11の半径方向に沿う最内方部分と、隣接ティース11との間には、コイル辺16,16を係止突部11cに固定子コア11の半径方向に沿う外方側から係合させ得る位置に定めるための位置決め部材20A…が、固定子コア11の半径方向内方側から各スロット13…に嵌入されるものであり、この第1実施例では、スロット13に挿入されているコイル辺16,16に、スロット13の深さ方向に沿う全長にわたって当接するようにして絶縁材料により平板状に形成される位置決め部材20Aが、くさび作用を果たすようにして絶縁紙19およびコイル辺16,16間に嵌入される。
この第1実施例によれば、固定子コア11がその内周に備える各ティース11b…の先端に一体に設けられる係止突部11c…と、周方向に隣接する隣接ティース11b…との間に、コイル辺16,16のスロット13への挿入を許容する間隔dがあけられているので、固定子コア11の内方に配置されたコイル14…のコイル辺16,16を固定子コア11の半径方向内方側から各スロット13…に挿入するのは容易である。
しかも各スロット13…にコイル辺16,16を挿入した状態で、各コイル辺16,16と、隣接ティース11bに接触している絶縁紙19との間に介在するようにして位置決め部材20Aをスロット13に嵌入して固定することにより、係止突部11cに固定子コア11の半径方向外方側から係合するようにコイル辺16,16の位置が定められることになる。
したがってコイル辺16,16がスロット13から内方に離脱することが阻止されることになり、それにより各コイルユニット12U,12V,12Wにおけるコイル14…の固定子コア11への巻装が完了するので、角形導体18を成形して成るコイル14…を固定子コア11に極めて容易に巻装することができる。
上記第1実施例の第1変形例として、図8で示すように、スロット13に挿入されているコイル辺16,16を構成する角形導体18…のうち固定子コア11の半径方向に沿う最内方の角形導体18に当接するようにして、絶縁材料により平板状に形成される位置決め部材20Bが、くさび作用を果たすようにして絶縁紙19および前記最内方の角形導体18間に嵌入されてもよい。また第1実施例の第2変形例として、図9で示すように、スロット13の内方側に向かうにつれて幅を狭くするようにして絶縁材料により楔形に形成される位置決め部材20Cが、スロット13に挿入されているコイル辺16,16にスロット13の深さ方向に沿う全長にわたって当接するようにして、絶縁紙19およびコイル辺16,16間に嵌入されてもよい。また第1実施例の第3変形例として、図10で示すように、スロット13の内側開放端を塞ぐ閉塞板部20Daを一体に有して絶縁材料により平板状に形成される位置決め部材20Dが、スロット13に挿入されているコイル辺16,16に、スロット13の深さ方向に沿う全長にわたって当接しつつくさび作用を果たすようにして絶縁紙19およびコイル辺16,16間に嵌入されてもよい。
図11は第1実施例の第4変形例を示すものであり、固定子コア11′が内周に備える複数のティース11b′…の先端には、周方向一方側に突出する係止突部11c…がそれぞれ一体に突設され、隣接ティース11b′の先端には前記各係止突部11cに対向するようにして凹部11d…が設けられ、各係止突部11c…および凹部11d…間の間隔dは、コイル辺16,16…のスロット13…への挿入を許容する程度に設定される。
しかもスロット13に挿入されているコイル辺16,16を構成する角形導体18…のうち固定子コア11の半径方向に沿う最内方の角形導体18に当接するようにして、絶縁材料により平板状に形成される位置決め部材20Bが、前記絶縁紙19の凹部11dに対応する部分と前記最内方の角形導体18との間に、くさび作用を果たすようにして嵌入される。
この第4変形例によっても上記第1実施例と同様の効果を奏することができる。
図12〜図16は本発明の第2実施例を示すものであり、図12はコアブロックの一部正面図、図13は第2の工程でコアブロックを積層した状態を示す縦断面図、図14は図13で示した状態での隣接コアブロックの一部を示す斜視図、図15は第3の工程でコイル辺を挿入した状態を示す横断平面図、図16は第4の工程でコイル辺を省略しつつコアブロックを周方向に相対移動せしめた状態を示す斜視図である。
固定子を製造するにあたって、本発明では、第1〜第4の工程を順次経過するものであり、第1の工程では、図12で示すように、固定子コア60(図16参照)を軸方向に複数に分割した部分に対応するとともに複数のティース61…(図16参照)を協働して形成するための複数のティース対応突部62…を内周にそれぞれ備える複数たとえば5つののコアブロック63…を、2各ティース対応突部62…の先端に周方向一方側に向けて突出する係止突部62aが、周方向一方側の隣接ティース対応突部62との間にコイル辺16,16(第1実施例参照)を挿入可能な間隔をあけるようにして一体に設けられた状態で準備する。
第2の工程では、図13および図14で示すように、前記コアブロック63…を前記係止突部62a…の突出方向が相互に逆となるように正逆両姿勢のグループに分けるとともに正逆両姿勢のコアブロック63…を軸方向に交互に積層し、前記各係止突部62a…の先端が軸方向に隣接するコアブロック63のティース対応突部62…の係止突部62a…とは反対側の側面に合うようにして前記各コアブロック63…の周方向位置を定める。
次の第3の工程では、図15で示すように、積層された状態の各コアブロック63…のティース対応突部62…間に、コイル14のコイル辺16,16を各コアブロック63…の半径方向内方側から挿入する。この際、角形導体18の表面が絶縁処理されていないときには、コアブロック63…およびコイル辺16,16間に絶縁紙19等の絶縁部材が介装される。
第4の工程では、図16で示すように、ティース対応突部62…の係止突部62a…とは反対側の側面が周方向で一致するように各コアブロック63,63…を周方向に相対移動せしめた後にたとえば外周の溶接によって結合する。それにより、コアブロック63,63…毎に前記係止突部62a…が交互に逆方向に突出するようにして各ティース対応突部62…で複数のティース61…を形成された状態の固定子コア61が構成されることになり、各ティース61…間に形成されるスロット64…に各コイル辺16,16…を収容することにより、固定子が製造される。
この第2実施例によれば、軸方向に交互に積層された正逆両姿勢のコアブロック63…が内周に備えるティース対応突部62…相互間に、コイル14のコイル辺16,16を半径方向内方側から挿入することは可能であり、コイル辺16,16を各ティース対応突部62…間に挿入した第3の工程完了後の第4の工程で、各コアブロック63,63…を周方向に相対移動せしめた後に結合することにより、コアブロック63毎に係止突部62aが交互に逆方向に突出する複数のティース61…が固定子コア60の内周に形成されることになり、各ティース61…間に形成されるスロット64…に収容されたコイル辺16,16は各コアブロック63毎に係止突部62aに固定子コア60の半径方向外方側から係合することになる。
したがってスロット64…からの離脱を阻止するようにしてコイル辺16,16をスロット64…に収容することができ、角形導体18を成形して成るコイル14を固定子コア60に極めて容易に巻装することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例のオルタネータの縦断側面図である。 固定子の一部切欠き正面図である。 図2の3矢視方向から見た一部切欠き側面図である。 コイルユニットの構成を示す周方向展開図である。 単一相のコイルユニットを固定子コアに装着した状態での図3の5矢視方向から見た図である。 単一相のコイルユニットを固定子コアに装着した状態での図3の6矢視方向から見た図である。 図3の7−7線に沿う固定子の一部横断面図である。 第1実施例の第1変形例を図7に対応させて示す断面図である。 第1実施例の第2変形例を図7に対応させて示す断面図である。 第1実施例の第3変形例を図7に対応させて示す断面図である。 第1実施例の第4変形例を図7に対応させて示す断面図である。 第2実施例のコアブロックの一部正面図である。 第2の工程でコアブロックを積層した状態を示す縦断面図である。 図13で示した状態での隣接コアブロックの一部を示す斜視図である。 第3の工程でコイル辺を挿入した状態を示す横断平面図である。 第4の工程でコイル辺を省略しつつコアブロックを周方向に相対移動せしめた状態を示す斜視図である。
符号の説明
10・・・固定子
11,11′,60・・・固定子コア
11b,11b′,61・・・ティース
11c,62a・・・係止突部
13,64・・・スロット
14・・・コイル
16・・・コイル辺
18・・・角形導体
20A〜20D・・・位置決め部材
62・・・ティース対応突部
63・・・コアブロック

Claims (2)

  1. 固定子コア(11,11′)がその内周に備える複数のティース(11b,11b′)間に形成されるスロット(13)に、角形導体(18)を成形して成るコイル(14)のコイル辺(16)が収容される回転電機用固定子において、前記各ティース(11b,11b′)の先端には、周方向一方側に突出する係止突部(11c)が、前記コイル辺(16)の前記スロット(13)への挿入を許容する間隔を周方向一方側の隣接ティース(11b,11b′)との間にあけるようにしてそれぞれ一体に設けられ、前記スロット(13)に収容されるコイル辺(16)のうち少なくとも前記固定子コア(11)の半径方向に沿う最内方部分と、前記隣接ティース(11b,11b′)との間に介在して前記コイル辺(16)を前記係止突部(11c)に前記半径方向に沿う外方側から係合させ得る位置に定めるための位置決め部材(20A〜20D)が、前記固定子コア(11,11′)の半径方向内方側から前記各スロット(13)に嵌入、固定されることを特徴とする回転電機用固定子。
  2. 固定子コア(60)がその内周に備える複数のティース(61)間に形成されるスロット(64)に、角形導体(18)を成形して成るコイル(14)のコイル辺(16)が収容される回転電機用固定子を製造するにあたり、前記固定子コア(60)を軸方向に複数に分割した部分に対応するとともに複数の前記ティース(61)を協働して形成するための複数のティース対応突部(62)を内周にそれぞれ備える複数のコアブロック(63)を、前記各ティース対応突部(62)の先端に周方向一方側に向けて突出する係止突部(62a)が、周方向一方側の隣接ティース対応突部(62)との間に前記コイル辺(16)を挿入可能な間隔をあけるようにして一体に設けられた状態で準備する第1の工程と;複数の前記コアブロック(63)を前記係止突部(62a)の突出方向が相互に逆となるように正逆両姿勢のグループに分けるとともに正逆両姿勢のコアブロック(63)を軸方向に交互に積層し、前記各係止突部(62a)の先端が軸方向に隣接するコアブロック(63)のティース対応突部(62)の係止突部(62a)とは反対側の側面に合うようにして前記各コアブロック(63)の周方向位置を定める第2の工程と;積層された状態の各コアブロック(63)のティース対応突部(62)間にコイル(14)のコイル辺(16)を各コアブロック(63)の半径方向内方側から挿入する第3の工程と;前記ティース対応突部(62)の前記係止突部(62a)とは反対側の側面が周方向で一致するように前記各コアブロック(63)を周方向に相対移動せしめた後に結合し、前記コアブロック(63)毎に前記係止突部(62a)が交互に逆方向に突出するようにして前記各ティース対応突部(62)で複数のティース(61)を形成するとともにそれらのティース(61)間に形成されるスロット(64)に各コイル辺(16)を収容する第4の工程と;を順次経過して回転電機用固定子を製造することを特徴とする回転電機用固定子の製造方法。
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